以下に添付図面を参照して、この発明にかかる表示処理プログラム、サーバ装置、外部装置管理システムの最良な実施の形態を詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
第1の実施の形態にかかるPCは、モニタに複数のプリンタのアイコンを表示する場合に、利用者が使用(実行)できる権限を有するプリンタのみを表示するものである。図1は、第1の実施の形態にかかるPCと位置管理サーバとプリンタの構成を示すブロック図である。図1に示すように、第1の実施の形態にかかるPC100は、位置管理サーバ200とプリンタ401〜40nに、ネットワーク300を介して接続されている。ここで、アイコンとは、モニタの表示画面上に、各種のデータや処理機能を絵又は絵文字として表示したものをいう。また、本実施の形態では、プリンタを示すものとして、モニタの表示画面上にプリンタのアイコンを表示しているが、これに限定されるものでなく、アイコンと、各種のデータや処理機能を記号や文字列等によって表示したものとを含むシンボルを表示してもよい。
ネットワーク300は、電話回線、無線ネットワーク、インターネットなどであって、PC100と、位置管理サーバ200と、プリンタ401〜40nとを接続している。
プリンタ401〜40nは、様々な場所に配置され、PC100から印刷するための印刷データおよび印刷要求を受信して、受信した印刷要求に従って印刷データを記録用紙等に印刷するものである。なお、プリンタの台数は増減して構成してもよい。
次に、位置管理サーバ200の詳細について説明する。位置管理サーバ200は、プリンタ401〜40nの配置位置に関する情報等を管理し、PC100の要求に対して必要な情報を送信するものであって、ファイル蓄積部210と、位置管理データベース211と、アクセス権限データベース212と、送受信部201とを、主に備えている。
位置管理データベース211は、地図情報管理テーブルと、プリンタ情報管理テーブルと、利用者情報管理テーブルとを主に記憶するものであり、ハードディスクドライブ装置(HDD)やメモリ等の記憶媒体に保存されている。
地図情報管理テーブルは、プリンタ401〜40nの配置可能な配置領域をレイアウトで示す地図画像のそれぞれに固有の識別情報である地図ID、地図画像が示す建物の階、地図画像における領域の範囲を示す地図画像の座標範囲、地図画像のファイル名とを対応付けて記憶している。ここで、地図には、プリンタの位置を示す地図イメージ等の他、プリンタの位置とともに、部屋の机、棚などを表示したレイアウトも含まれる。
図2は、第1の実施の形態における地図情報管理テーブルの一例を示すデータ構造図である。図2に示すように、地図情報管理テーブルは、「Map8」等の地図ID、「8F」(8階)等の地図画像が示す建物の階、地図画像における領域の範囲をX方向のX座標(例えば0−500)と、X方向に垂直なY方向のY座標(例えば、0−300)で示す地図画像の座標範囲、「8F.jpg」等の地図画像のファイル名とを対応付けて記憶している。
プリンタ情報管理テーブルは、プリンタ401〜40nそれぞれ固有の識別情報であるプリンタID、プリンタ401〜40nの配置されている建物の階、プリンタ401〜40nが配置されている場所名、プリンタ401〜40nそれぞれの地図画像の座標範囲における配置領域上の位置を座標で示す位置情報、プリンタ401〜40nの送信先であるIPアドレスやSIP−URI等、プリンタ401〜40nの機種、プリンタ401〜40nのネットワーク接続の状況、印刷状況、用紙やインク等の有無を示すプリンタ状態、プリンタ401〜40nのアイコンのファイル名とを対応付けて記憶している。
ここで、SIP−URIとは、SIP(Session Initiation Protocol)プロトコルで
使用されるURI(Uniform Resource Identifier)であり、プリンタ401〜40nそ
れぞれに固有に割り当てられたURIである。また、SIPとは、VoIPを応用したインターネット電話などで用いられる通話制御プロトコルの一つであり、転送機能や発信者番号通知機能など公衆電話網に近い機能を備え、接続にかかる時間も短くなっている。また、SIPは、各端末に割り当てられるアドレス形式が電子メールアドレスの形式に近く、将来的には共通化も可能とされている。
図3は、第1の実施の形態におけるプリンタ情報管理テーブルの一例を示すデータ構造図である。図3に示すように、プリンタ情報管理テーブルは、「Printer1」等のプリンタ401〜40nのプリンタID、「8F」(8階)等のプリンタ401〜40nの配置されている建物の階、「第1会議室」、「グループ室」等のプリンタ401〜40nが配置されている場所名、「(240,200)」等のプリンタ401〜40nそれぞれの座標、「xxx.yyy.yyy.zzz」(IPアドレス)や「sip:
[email protected]」(
SIP−URI)等のプリンタ401〜40nの送信先、「Printer001」等のプリンタ401〜40nの機種、「オンライン」等のプリンタ401〜40nのプリンタ状態、「icon1.jpg」等のプリンタ401〜40nのアイコンのファイル名とを対応付け
て記憶している。ここで、本実施の形態におけるプリンタのアイコンは、gifファイルを使用しているが、これに限定されるものではなくどのような画像ファイルでもよい。
利用者情報管理テーブルは、利用者にそれぞれ固有の識別情報である利用者ID、利用者の名前、利用者の送信先であるメールアドレス等、利用者の電話番号(TEL)、利用者の権能を段階的に示した利用者の属性(権能レベル)とを対応付けて記憶している。
図4は、第1の実施の形態における利用者情報管理テーブルの一例を示すデータ構造図である。図4に示すように、利用者情報管理テーブルは、「Person1」等の利用者ID、「○○一郎」等の利用者の名前、「
[email protected]」(メールアドレス)等の利用者の送信先、「03−XXXX−0001」等の利用者の電話番号(TEL)、「管理職」等の利用者の役職(属性)とを対応付けて記憶している。
ファイル蓄積部210は、地図画像のファイルとプリンタのアイコンのファイルとを主に蓄積するものである。
アクセス権限データベース212は、プリンタ対応管理テーブルと、アクセスコントロールリストとを主に記憶するものであり、ハードディスクドライブ装置(HDD)やメモリ等の記憶媒体に保存されている。
プリンタ対応管理テーブルは、各プリンタがどのアクセスコントロールリストに設定されているかを対応付けたものである。すなわち、プリンタIDといずれかのアクセスコントロールリストの種類とを対応付けて記憶している。アクセスコントロールリストについては、後述する。
図5は、第1の実施の形態におけるプリンタ対応管理テーブルの一例を示すデータ構造図である。図5に示すように、プリンタ対応管理テーブルは、「Printer1」等のプリンタID、「A」等のアクセスコントロールリストの種類とを対応付けて記憶している。
アクセスコントロールリスト(アクセス管理情報)は、利用者の属性としての役職と、利用者がプリンタへアクセス可能である旨を定めたアクセス権を有しているか否か(有無)を対応付けたものであり、各プリンタにこのアクセスコントロールリストのいずれかが設定されている。すなわち、それぞれの役職の利用者に対して、各プリンタのカラーもしくはモノクロ等のアイコンが表示可能である旨を定めたアイコン閲覧権の有無、各プリンタのプリンタ状態やプリンタ属性の全部が閲覧可能である旨を定めた閲覧権の有無、各プリンタンやプリンタ状態とプリンタ属性の一部が閲覧可能である旨を定めた一部閲覧権の有無、各プリンタのカラーもしくはモノクロ等の機能、プリンタ状態、およびプリンタ属性に対する書き込みが可能な旨を定めた書き込み権の有無、各プリンタのカラーもしくはモノクロ等の機能、プリンタ状態、およびプリンタ属性に対する実行が可能な旨を定めた実行権の有無が設定されている。ここで、プリンタ状態とは、例えば、オンライン、オフライン、印刷可、印刷中、用紙切れ、インク切れなど、プリンタに関する状態を示す。また、プリンタ属性とは、プリンタに関する情報であって、例えば、プリンタの位置情報(座標)、プリンタの送信先、プリンタ機種などを示す。ここで、プリンタ状態の一部閲覧権とは、例えば、オンライン、オフライン、印刷可、印刷中などのプリンタ状態は閲覧可能であるが、用紙切れ、インク切れなどのプリンタ状態は閲覧不可である場合をいう。また、プリンタ属性の一部閲覧権とは、プリンタ位置情報と送信先は閲覧可能であるが、プリンタの機種は閲覧不可である場合をいう。
具体的には、例えば、アクセスコントロールリストには、AとBの2種類のテーブルがあり、各プリンタにAまたはBのいずれかが設定されている。図6は、アクセスコントロールリストAの一例を示すデータ構造図である。図6に示すように、アクセスコントロールリストAは、「管理職」や「一般社員」等の利用者の属性である役職と、カラーまたはモノクロのプリンタのアイコン閲覧権の有無、プリンタ状態およびプリンタ属性の閲覧権の有無、プリンタ状態およびプリンタ属性の一部閲覧権の有無、カラーまたはモノクロのプリンタ機能や、プリンタ状態、およびプリンタ属性の書き込み権の有無、カラーまたはモノクロのプリンタ機能や、プリンタ状態、およびプリンタ属性の実行権の有無が対応付けられている。このアクセスコントロールリストAでは、管理職と一般社員は、カラーとモノクロのアイコン閲覧権と、プリンタ状態およびプリンタ属性の閲覧権と、カラーとモノクロの双方のプリンタの機能の実行権とを有しているが、それ以外の権利はいずれも有していない。派遣社員は、カラーとモノクロのアイコン閲覧権と、プリンタ状態およびプリンタ属性の閲覧権と、モノクロの機能の実行権とを有しているが、それ以外の権利はい
ずれも有していない。システム管理者は、アイコン閲覧権、閲覧権、書き込み権、実行権を有している。このアクセスコントロールリストAは、例えば、一般的に人の出入がある場所に設置されるプリンタに設定されることを想定している。ここで、閲覧権には、制限付きの一部閲覧権が設定されているが、書き込み権についても同様に、各プリンタのカラーもしくはモノクロ等の機能、プリンタ状態、およびプリンタ属性のいずれかのみに対する書き込みが可能な旨を定めた制限付きの一部書き込み権を設けてもよい。
図7は、アクセスコントロールリストBの一例を示すデータ構造図である。図7に示すように、アクセスコントロールリストBも同様に「管理職」や「一般社員」等の利用者の属性である役職と、カラーまたはモノクロのプリンタのアイコン閲覧権の有無、プリンタ状態およびプリンタ属性の閲覧権の有無、プリンタ状態およびプリンタ属性の一部閲覧権の有無、カラーまたはモノクロのプリンタ機能や、プリンタ状態、およびプリンタ属性の書き込み権の有無、カラーまたはモノクロのプリンタ機能や、プリンタ状態、およびプリンタ属性の実行権の有無が対応付けられている。このアクセスコントロールリストBでは、管理職は、カラーとモノクロのアイコン閲覧権と、プリンタ状態およびプリンタ属性の一部閲覧権と、カラーとモノクロの双方のプリンタの機能の実行権とを有しているが、それ以外の権利はいずれも有していない。一般社員と派遣社員は、いずれの権利も有していない。システム管理者は、アイコン閲覧権、閲覧権、書き込み権、実行権を有している。アクセスコントロールリストBは、例えば、管理職が主に出入する機密場所に設置されるプリンタに設定されることを想定している。
送受信部201は、PC100から位置管理データベース211に記憶されているアクセス権限データベース212におけるデータの送信要求、ファイル蓄積部210に蓄積された画像ファイルの送信要求を受信したり、該データ、画像ファイル等をPC100に送信するものである。具体的には、地図情報管理テーブルに記憶されている地図画像の座標範囲をPC100に送信する。また、プリンタ情報管理テーブルに記憶されているプリンタ401〜40nの座標、プリンタ401〜40nの送信先、プリンタ401〜40nの機種、プリンタ401〜40nのプリンタ状態、プリンタ401〜40nのアイコンのファイル名を同様にPC100に送信する。また、利用者情報管理テーブルに記憶されている利用者ID、役職を同様にPC100に送信する。また、アクセス権限データベース212に記憶されているプリンタ対応管理テーブル、アクセスコントロールリストを同様にPC100に送信する。さらに、ファイル蓄積部210に蓄積されている地図画像のファイル、プリンタのアイコンのファイルを送信する。
次に、PC100の詳細について説明する。PC100は、プリンタ401〜40nの配置位置に関する情報等を出力するものであり、データ蓄積部110と、プリンタドライバ111と、モニタ101(表示部)と、入力デバイス102と、表示制御部103と、入力受付部104と、アイコン選定部105と、制御部106と、送受信部107(取得手段)とを主に備えている。
データ蓄積部110は、プリンタ401〜40nで印刷される文書や画像等のファイルを記憶するものであり、ハードディスクドライブ装置(HDD)やメモリ等の記憶媒体に保存されている。
プリンタドライバ111は、プリンタ401〜40nにそれぞれ対応するプリンタドライバと、プリンタ401〜40nにそれぞれ対応するプリンタドライバ名とプリンタ401〜40nのプリンタIDとを対応付けたテーブルを記憶するものであり、ハードディスクドライブ装置(HDD)やメモリ等の記憶媒体に保存されている。
モニタ101は、文字や画像を表示するディスプレイ装置である。入力デバイス102
は、マウス、トラックボールやトラックパッドなどのポインティングデバイスやキーボード等であり、利用者がドラッグアンドドロップによる操作や、モニタ101に表示された画面に対する操作を行うものである。ここで、ドラッグアンドドロップとは、マウス等の操作法で、ドラッグとドロップを連続的に行う操作である。また、マウス等のボタンを押したままポインタを移動させることを「ドラッグ」、そしてドラッグの移動先でマウス等のボタンを離す操作を「ドロップ」という。
表示制御部103は、後述する送受信部107によって位置管理サーバ200から受信した地図情報管理テーブルに記憶されている地図画像の座標範囲、ファイル蓄積部210に蓄積されている地図画像のファイルを参照して、プリンタ401〜40nの配置可能な領域をレイアウトで示す地図画像をモニタ101に表示する制御を行うものである。また、同様に位置管理サーバ200から受信したプリンタ情報管理テーブルに記憶されているプリンタ401〜40nの座標、ファイル蓄積部210に蓄積されているプリンタのアイコンのファイルを参照して、プリンタ401〜40nのアイコンを地図画像に重畳させて、モニタ101に表示する制御を行う。これにより、地図画像上のどの位置にどのプリンタが配置されているかがモニタ101に表示されることになる。
また、表示制御部103は、プリンタ401〜40nのアイコンを所定の大きさでモニタ101に表示する制御を行う。これにより、地図画像上のプリンタ401〜40nを見易い大きさで表示できる。そして、プリンタ401〜40nのうち、後述するアイコン選定部105により選定されたプリンタのアイコンであって、ドラッグアンドドロップによる入力を行った利用者が実行権を有しており、閲覧権または一部閲覧権を有するプリンタのアイコンのみを表示し、該利用者が実行権を有しておらず、閲覧権や一部閲覧権を有さないプリンタのアイコンを表示しない制御を行う。
入力受付部104は、利用者が入力デバイス102を操作することにより、モニタ101に表示された画面に対する入力を受け付けるものである。具体的には、入力受付部104は、利用者からの利用者IDと、モニタ101に表示する地図画像とプリンタのアイコンの表示要求の入力を受け付ける。また、入力受付部104は、利用者が入力デバイス102を操作して、文書等のファイルのアイコンをプリンタ401〜40nのアイコンのいずれか一つにドラッグアンドドロップすることによって、ドラッグアンドドロップによりプリンタの指定の入力を受け付ける。また、この指定の入力の受け付けを、同時にドラッグしたファイルの文書等の印刷を行なう旨の印刷要求の入力の受け付けとしてもよいし、ドラッグしたファイルの文書等の印刷を行なうか否かを選択する印刷画面の表示要求の受け付けとしてもよい。なお、本実施の形態では、印刷要求の受付として構成する。
アイコン選定部105は、ドラッグアンドドロップによる入力を行った利用者の役職によって、その利用者が実行権およびアイコン閲覧権を有するプリンタのアイコンを選定し、さらにその選定されたプリンタのアイコンのうち、プリンタ状態およびプリンタ属性の閲覧権を有するプリンタのアイコンと、一部閲覧権を有するプリンタのアイコンと、いずれの閲覧権も有していないプリンタのアイコンを選定するものである。
制御部106は、入力受付部104によって受け付けた入力によりプリンタが指定された場合、指定されたプリンタのプリンタIDを取得して、プリンタドライバ111から、取得したプリンタIDに対応するプリンタドライバを取得するものである。また、取得したプリンタドライバによって、利用者のドラッグアンドドロップにより指定された文書等のファイルから、印刷用の印刷データを生成する。
送受信部107は、位置管理サーバ200に、位置管理データベース211とアクセス権限データベース212におけるデータの要求を送信したり、ファイル蓄積部210に蓄
積された画像ファイルの要求を送信して、該データ、画像ファイルを位置管理サーバ200から受信するものである。具体的には、位置管理サーバ200における地図情報管理テーブルに記憶されているプリンタ401〜40nの地図画像の座標範囲を受信する。また、位置管理サーバ200におけるプリンタ情報管理テーブルに記憶されているプリンタ401〜40nの座標と、プリンタ401〜40nの送信先と、プリンタ401〜40nの機種と、プリンタ401〜40nのプリンタ状態、プリンタ401〜40nのアイコンのファイル名とを、同様に受信する。また、位置管理サーバ200における利用者情報管理テーブルに記憶されている利用者ID、役職を同様に受信する。また、アクセス権限データベースに記憶されているプリンタ対応管理テーブル、アクセスコントロールリストを同様に受信する。さらに、ファイル蓄積部210に蓄積されている地図画像のファイル、プリンタのアイコンのファイルを受信する。また、利用者によりプリンタが指定されると、受信したプリンタ401〜40nの送信先の中から指定されたプリンタのプリンタIDに対応する送信先であるアドレス等を取得し、取得した送信先に印刷データを送信する。
次に、以上のように構成された本実施の形態にかかるPCにおける表示処理について説明する。図8は、第1の実施の形態におけるPCによる表示処理の手順を示すフローチャートである。
まず、入力受付部104は、利用者からの利用者IDと、モニタ101に表示する地図画像(例えば8階の地図画像)の表示要求、プリンタのアイコンの表示要求の入力を受け付ける(ステップS801)。次に、送受信部107は、8階の地図画像の表示要求とプリンタのアイコンの表示要求を受け付けた旨と、利用者IDを位置管理サーバ200に送信する(ステップS802)。次に、位置管理サーバ200は、「8階」をキーとして検索し、位置管理データベース211における地図情報管理テーブル、プリンタ情報管理テーブル、利用者情報管理テーブルと、ファイル蓄積部210、アクセス権限データベース212とを参照して、8階の地図画像、地図画像の座標範囲、プリンタ情報(プリンタのプリンタID、座標、送信先、機種、プリンタ状態、プリンタのアイコンのファイル名)、プリンタのアイコンのファイル、利用者情報(利用者ID、役職)、プリンタ対応管理テーブル、アクセスコントロールリストを取得する。なお、具体的な取得の方法は公知の手法によって行うため省略する。
そして、送受信部107は、8階の地図画像、地図画像の座標範囲、プリンタ情報(プリンタのプリンタID、座標、送信先、機種、プリンタ状態、プリンタのアイコンのファイル名)、プリンタのアイコンのファイル、利用者情報(利用者ID、役職)、プリンタ対応管理テーブル、アクセスコントロールリストを位置管理サーバ200から受信する(ステップS803)。
次に、アイコン選定部105は、受信した利用者情報から利用者IDに対応する役職を取得する(ステップS804)。そして、アイコン選定部105は、表示要求された処理対象としてのプリンタを選択する(ステップS805)。例えば、8階のプリンタであれば、プリンタ情報を参照して、プリンタIDが「Printer1」「Printer2」「Printer3」のいずれかのプリンタを処理対象のプリンタとして選択することになる。
次に、アイコン選定部105は、プリンタ対応管理テーブルを参照して、選択されたプリンタに設定されているアクセスコントロールリストを選択する(ステップS806)。例えば、選択されたプリンタIDが「Printer3」であった場合、プリンタ対応管理テーブルを参照して、「Printer3」に対応して設定されているアクセスコントロールリストBを選択する。
そして、アイコン選定部105は、アクセスコントロールリストを参照して、選択された役職の利用者が実行権およびアイコン閲覧権を有するプリンタのアイコンを選定する(ステップS807)。例えば、アクセスコントロールリストBを参照すると、管理者が地図画像等の表示要求の入力を行っている場合、カラーとモノクロの双方の実行権を有し、アイコン閲覧権を有しているため、プリンタを使用できることになり、そのプリンタのアイコンは選定される。また、一般社員が地図画像等の表示要求の入力を行っている場合、カラーとモノクロの双方の実行権もアイコン閲覧権も有していないため、プリンタを使用できないことになり、そのプリンタのアイコンは選定されない。
次に、アイコン選定部105は、ステップS807において選定されたプリンタのアイコンのうち、選択された役職の利用者がプリンタ状態およびプリンタ属性の閲覧権、一部閲覧権を有しているか否かの判断をする(ステップS808)。
そして、アイコン選定部105により、実行権を有し、プリンタ状態およびプリンタ属性の閲覧権を有するプリンタのアイコンであると判断された場合(ステップS808:閲覧権あり)、表示制御部103は、地図画像と、プリンタのアイコンと、全部のプリンタ状態およびプリンタ属性を表示する(ステップS809)。
また、アイコン選定部105により、実行権を有し、プリンタ状態およびプリンタ属性の一部閲覧権を有するプリンタのアイコンであると判断された場合(ステップS808:一部閲覧権あり)、表示制御部103は、地図画像と、プリンタのアイコンと、一部のプリンタ状態およびプリンタ属性を表示する(ステップS810)。
さらに、アイコン選定部105により、実行権を有し、プリンタ状態およびプリンタ属性の閲覧権および一部閲覧権のいずれも有していないプリンタのアイコンであると判断された場合(ステップS808:閲覧権なし、一部閲覧権なし)、表示制御部103は、地図画像と、プリンタのアイコンを表示し、プリンタ状態およびプリンタ属性は表示しない(ステップS811)。
次に、アイコン選定部105は、全てのプリンタに対してステップS806〜S811までの処理が終了したか否かの判断をする(ステップS812)。全てのプリンタに対してステップS806〜S811までの処理が終了してない場合(ステップS812:No)は、アイコン選定部105は、次の表示要求された処理対象としてのプリンタを選択する(ステップS813)。また、全てのプリンタに対してステップS806〜S811までの処理が終了した場合(ステップS812:Yes)は、表示処理を終了する。
なお、上述したPCによる表示処理の手順(図8)は、実行権を有するプリンタにおいて、アイコン選定部105により、プリンタ状態およびプリンタ属性に関して、閲覧権を有するか、一部閲覧権を有するか、いずれの閲覧権も有さないかを判断しているが(ステップS808)、実行権を有するプリンタにおいて、プリンタ状態やプリンタ属性に関して、書き込み権を有するか否かを判断する構成としてもよい。
ここで、表示制御部103によるモニタ101の表示態様について説明する。まず、ステップS810における、プリンタのアイコンと、一部のプリンタ状態およびプリンタ属性を表示した場合を説明する。図9は、地図画像とプリンタのアイコンと一部のプリンタ状態およびプリンタ属性を表示した状態の一例を示す説明図である。図9に示すように、モニタ101には、プリンタが配置できるレイアウトが表示されている地図画像と、文書等のファイルと、ポインタが表示されている。そして、地図画像上には、所定の大きさの「Printer1」「Printer2」「Printer3」のプリンタのアイコンが表示されている。そして、「Printer1」のプリンタアイコンを指し示すように
「オンライン (240,200)」である旨のテキスト情報により、プリンタ状態およびプリンタ属性の一部が表示されている。同じく「Printer2」には「印刷中 (260,200)」である旨、「Printer3」には「オフライン (260,120)」である旨のテキスト情報により、プリンタ状態およびプリンタ属性の一部が表示されている。なお、ステップS809における、全部のプリンタ状態およびプリンタ属性を表示する場合は、「オフライン、用紙切れ (260,120)、printer001」等の全部のプリンタ状態およびプリンタ属性を同じくテキスト情報により表示する。
次に、ステップS811における、プリンタのアイコンを表示した場合で、プリンタ状態およびプリンタ属性は表示されない場合を説明する。図10は、地図画像とプリンタのアイコンを表示した状態の一例を示す説明図である。図10に示すように、モニタ101には、プリンタが配置できるレイアウトが表示されている地図画像と、文書等のファイルと、ポインタが表示されている。そして、地図画像上には、所定の大きさの「Printer1」「Printer2」「Printer3」のプリンタのアイコンが表示されている。
また、ステップS807では、選択された役職の利用者が実行権とアイコン閲覧権を有するプリンタのアイコンを選定するため、その利用者が実行権とアイコン閲覧権を有していないプリンタのアイコンは選定されないことになる。すなわち、その選定されなかったプリンタのアイコンは表示されず、地図画像と、他に選定されたプリンタのアイコンがある場合は、その選定されたプリンタのアイコンのみが表示される。
例えば、具体的には、一般社員による8階の地図画像とプリンタのアイコンの表示要求の入力を受け付けた場合、プリンタ対応管理テーブルを参照すると、「Printer1」と「Printer2」にはアクセスコントロールリストAが選択され、「Printer3」にはアクセスコントロールリストBが選定される。そして、それぞれのアクセスコントロールリストを参照すると、「Printer1」と「Printer2」のプリンタは実行権とアイコン閲覧権を有しているため選定されることになるが、「Printer3」のプリンタは実行権もアイコン閲覧権も有していないため選定されない。従って、この場合は、「Printer1」と「Printer2」のプリンタのアイコンは表示されるが、「Printer3」のプリンタのアイコンは表示されないことになる。
図11は、選定されていないプリンタのアイコンがある場合の地図画像とプリンタのアイコンを表示した状態の一例を示す説明図である。図11は、上述した例を示しており、まず、モニタ101には、プリンタが配置できるレイアウトが表示されている地図画像と、文書等のファイルと、ポインタが表示される。そして、地図画像上には、所定の大きさの「Printer1」「Printer2」のプリンタのアイコンのみが表示され、「Printer3」のプリンタは表示されない。これにより、一般社員は、使用できないプリンタのアイコンを認識せずに済むため、アイコンが表示された地図画像が見やすくなり、これにより、印刷に使用するプリンタの地図画像上での選択が容易になる。
次に、本実施の形態にかかるPCにおける印刷処理について説明する。図12は、第1の実施の形態におけるPCによる印刷処理の手順を示すフローチャートである。
まず、入力受付部104は、利用者が入力デバイス102を操作して、文書等のファイルのアイコンを、図8のステップS809〜811で表示されたプリンタ401〜40nのアイコンのいずれか一つにドラッグアンドドロップすることによって、プリンタの指定の入力を受け付ける(ステップS1201)。入力受付部104によるプリンタの指定により、印刷要求の入力がされたこととなり、印刷処理を開始する。そして、制御部106は、指定を受け付けたプリンタのプリンタIDを取得する(ステップS1202)。
次に、制御部106は、ステップS803において、送受信部107により受信したプリンタIDとプリンタの機種から、指定されたプリンタのプリンタIDに対応するプリンタドライバを検索し、プリンタドライバ111から、取得したプリンタIDに対応するプリンタドライバを取得する(ステップS1203)。
そして、制御部106は、取得したプリンタドライバによって、利用者によりドラッグされた文書等のファイルから、印刷用の印刷データを生成する(ステップS1204)。
次に、送受信部107は、ステップS803において受信したプリンタ情報から、指定されたプリンタのプリンタIDに対応する送信先を検索し、取得したプリンタの送信先へ生成した印刷データを送信する(ステップS1205)。そして、印刷データを受信したプリンタは、印刷を開始する。
このように、第1の実施の形態にかかるPC100は、利用者からの地図画像とプリンタのアイコンとを表示する表示要求と利用者IDの入力を受け付けると、利用者情報とアクセスコントロールリストに基づいて、入力を行った利用者がアクセス権を有するプリンタのアイコンを選定し、地図画像上の座標が示す位置に、選定したアイコンを地図画像とともに表示する。従って、プリンタのアイコンを選定して表示することによって、印刷を行う際のプリンタの指定において、実世界に配置されているプリンタの位置を認識できるとともに、利用者の役職に応じて、アイコン閲覧権、閲覧権、一部閲覧権、書き込み権、実行権としてのアクセス権の有無によって、実行権を有するプリンタの位置や閲覧権や一部閲覧権を有するプリンタのプリンタ情報を容易に把握でき、プリンタのアイコンに対するドラッグアンドドロップ等の操作を迅速かつ的確に行なうことができる。
なお、本実施の形態においては、入力を行った利用者の役職により、実行権によってその利用者が実行可能な機能を有するプリンタのアイコンを選定し、さらにその選定されたプリンタのアイコンのうち、閲覧権または一部閲覧権によってプリンタ状態およびプリンタ属性の閲覧が全部可能なプリンタのアイコンと、閲覧が一部可能なプリンタのアイコンと、閲覧が不可能なプリンタのアイコンとを選定する構成となっている。しかし、実行権を有するプリンタのアイコンとして選定されたか否かに関わらず、全てのプリンタのアイコンのうち、プリンタ状態およびプリンタ属性の閲覧権を有するプリンタのアイコンと、プリンタ状態およびプリンタ属性の一部閲覧権を有するプリンタのアイコンと、いずれの閲覧権も有していないプリンタのアイコンとを選定するよう構成してもよい。すなわち、実行権を有していないプリンタのアイコンに対して、プリンタ状態およびプリンタ属性が表示されるように構成してもよい。
(第1の実施の形態の変形例1)
第1の実施の形態では、利用者が実行権を有していないプリンタのアイコンはモニタに表示されないが、利用者が実行権を有していないプリンタのアイコンをボックス形状のアイコンに替えて表示してもよい。
第1の実施の形態における図8のステップS807においては、アイコン選定部105によって選択された役職の利用者が実行権およびアイコン閲覧権を有するプリンタのアイコンを選定して表示するため、その利用者が実行権およびアイコン閲覧権を有していないプリンタのアイコンは選定されず、プリンタのアイコンを表示していない。しかし、本実施の形態では、その選定されなかったプリンタに対して、プリンタのアイコンの代わりにボックス形状のアイコンを表示し、地図画像と、他に選定されたプリンタのアイコンがある場合はそのプリンタのアイコンが表示される。
例えば、具体的には、一般社員による8階の地図画像とプリンタのアイコンの表示要求の入力を受け付けた場合、プリンタ対応管理テーブルを参照すると、「Printer1」と「Printer2」にはアクセスコントロールリストAが選択され、「Printer3」にはアクセスコントロールリストBが選定される。そして、それぞれのアクセスコントロールリストを参照すると、「Printer1」と「Printer2」のプリンタのアイコンは実行権およびアイコン閲覧権を有しているため選定されることになるが、「Printer3」のプリンタのアイコンは実行権およびアイコン閲覧権を有していないため選定されない。従って、この場合は、「Printer1」と「Printer2」のプリンタのアイコンが表示され、「Printer3」のプリンタのアイコンは表示されず、代わりにボックス形状のアイコンが表示されることになる。
図13は、選定されていないプリンタのアイコンがある場合の地図画像とプリンタのアイコンを表示した状態の一例を示す説明図である。図13は、上述した例を示しており、まず、モニタ101には、プリンタが配置できる簡単なレイアウトが表示されている地図画像と、文書等のファイルと、ポインタが表示される。そして、地図画像上には、所定の大きさの「Printer1」「Printer2」のプリンタのアイコンが表示され、「Printer3」のプリンタは表示されず、ボックス形状のアイコンが表示される。これにより、一般社員は、ボックス形状のアイコンは、使用できないプリンタであることが一目で認識でき、使用できるプリンタのアイコンが見易くなる。
このように、第1の実施の形態の変形例1にかかるPC100は、利用者からの地図画像とプリンタのアイコンとを表示する表示要求と利用者IDの入力を受け付けると、利用者情報とアクセスコントロールリストに基づいて、入力を行った利用者がアクセス権を有するプリンタのアイコンを選定し、地図画像上の座標が示す位置に、選定したアイコンを地図画像とともに表示し、選定されなかったアイコンの代わりにボックス形状のアイコンを表示する。従って、選定したプリンタのアイコンを表示し、選定されなかったプリンタのアイコンの表示態様を変更することによって、印刷を行う際のプリンタの指定において、実世界に配置されているプリンタの位置を認識できるとともに、利用者の役職に応じて、実行権を有するプリンタの位置や閲覧権または一部閲覧権を有するプリンタのプリンタ情報、実行権を有していない(利用不可能な)プリンタの位置を容易に把握でき、プリンタのアイコンに対するドラッグアンドドロップ等の操作を迅速かつ的確に行なうことができる。
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態では、入力を行った利用者の属性である役職に対応して、その利用者がアクセス権を有するプリンタを選定している。これに対し、本実施の形態では、利用者が入力を行ったPCの通信環境のセキュリティを示すセキュリティレベルに応じて、そのPCがアクセス権を有するプリンタを選定するものである。
ここで、第2の実施の形態にかかるPCと位置管理サーバとプリンタの構成図は、第1の実施の形態と同様であるため、図1を参照して第1の実施の形態と異なる点を説明する。図1に示すように、位置管理サーバ200のアクセス権限データベース212は、第1の実施の形態と同様に、プリンタ対応管理テーブルと、アクセスコントロールリストを主に記憶している。本実施の形態では、アクセスコントロールリストとして、位置管理サーバ200にデータの送信を要求するPC100のIPアドレスと、PC100がプリンタへアクセス可能である旨を定めたアクセス権の有無を対応付けたものである。すなわち、それぞれのPCのIPアドレスに対して、各プリンタのカラーもしくはモノクロ等のアイコンが表示可能である旨を定めたアイコン閲覧権の有無、各プリンタのプリンタ状態やプリンタ属性の全部が閲覧可能である旨を定めた閲覧権の有無、各プリンタンやプリンタ状態とプリンタ属性の一部が閲覧可能である旨を定めた一部閲覧権の有無、各プリンタのカ
ラーもしくはモノクロ等の機能、プリンタ状態、およびプリンタ属性に対する書き込みが可能な旨を定めた書き込み権の有無、各プリンタのカラーもしくはモノクロ等の機能、プリンタ状態、およびプリンタ属性に対する実行が可能な旨を定めた実行権の有無が設定されている。なお、このIPアドレスが、利用者がPCを使用している場所の通信環境のセキュリティを示すセキュリティレベルとなり、このセキュリティレベルによって、各プリンタの実行権の有無、閲覧権または一部閲覧権の有無が判断され、表示可能なプリンタのアイコンを選定できる。
図14は、アクセスコントロールリストの一例を示すデータ構造図である。図14に示すように、アクセスコントロールリストは、「192.201.64.*」や「192.201.*」等のPCのIPアドレスと、カラーまたはモノクロのプリンタのアイコン閲覧権の有無、プリンタ状態およびプリンタ属性の閲覧権の有無、プリンタ状態およびプリンタ属性の一部閲覧権の有無、カラーまたはモノクロのプリンタ機能や、プリンタ状態、およびプリンタ属性の書き込み権の有無、カラーまたはモノクロのプリンタ機能や、プリンタ状態、およびプリンタ属性の実行権の有無が対応付けられている。このアクセスコントロールリストでは、「192.201.64.*」のIPアドレスを割り当てられたPC、すなわち、上位24bitが「192.201.64.」のIPアドレスを割り当てられたPCは、カラーとモノクロのアイコン閲覧権と、プリンタ状態およびプリンタ属性の一部閲覧権と、カラーとモノクロの双方のプリンタの機能の実行権とを有しているが、それ以外の権利はいずれも有していない。「192.201.*」「133.*」のIPアドレスを割り当てられたPC、すなわち、上位16bitが「192.201.」、上位8bitが「133.」のIPアドレスを割り当てられたPCは、いずれの権利も有していないため、プリンタの使用ができず、プリンタ状態およびプリンタ属性の閲覧もプリンタ属性の書き込み等もできない。「171.150.32.10」のIPアドレスを割り当てられたPCは、アイコン閲覧権、閲覧権、書き込み権、実行権を有している。
なお、本実施の形態にかかるアクセスコントロールリストには、第1の実施の形態にかかるアクセスコントロールリストと同様、AとBの2種類のテーブルがあり、各プリンタにAまたはBのいずれかが設定されている。そして、第1の実施の形態と同様に、プリンタ対応管理テーブルによって、各プリンタがいずれのアクセスコントロールリストに設定されているかを対応付けている。なお、第2の実施の形態にかかるPCと位置管理サーバとセキュリティ管理サーバとプリンタにおいて、上記のアクセスコントロールリスト以外の構成および機能は、第1の実施の形態と同様であるため説明を省略する。
次に、以上のように構成された本実施の形態にかかるPCにおける表示処理について説明する。なお、本実施の形態にかかるPCにおける表示処理については、第1の実施の形態にかかるPCと同様であるため、図8を参照して異なる処理を説明する。
まず、図8におけるステップS804における役職の選択は行わず、ステップS805において、アイコン選定部105によりプリンタを選択し、ステップS806において、アイコン選定部105によりアクセスコントロールを選択する。
そして、図8におけるステップS807における処理の代わりに、アイコン選定部105は、アクセスコントロールリストを参照して、利用者が入力を行ったPCのIPアドレスを自己のPCの所定の保存先から取得し、取得した自己のPCのIPアドレスに対応して、PC(利用者)が実行権を有するプリンタのアイコンを選定する。例えば、図14のアクセスコントロールを参照すると、「192.201.64.*」のIPアドレスを割り当てられたPCから入力を行っている場合、カラーとモノクロの双方の実行権を有し、アイコン閲覧権を有しているため、プリンタを使用できることになり、そのプリンタのアイコンは選定される。また、「192.201.*」のIPアドレスを割り当てられたP
Cから入力を行っている場合、カラーとモノクロの双方の実行権もアイコン閲覧権も有していないためプリンタを使用できないことになり、そのプリンタのアイコンは選定されない。
次に、図8におけるステップS808における処理の代わりに、アイコン選定部105は、利用者が実行権を有する選定されたプリンタのアイコンのうち、利用者が入力を行ったPCのIPアドレスに対応して、プリンタ状態およびプリンタ属性の閲覧権、一部閲覧権を有しているか否かの判断をする。
以上のように、アクセスコントロールリストにおいて、IPアドレスに応じたアクセス権の有無によりプリンタを選定する処理以外は、第1の実施の形態と同様であるため説明を省略する。また、本実施の形態にかかるPCにおける印刷処理についても、第1の実施の形態と同様であるため説明を省略する。
このように、第2の実施の形態にかかるPC100は、利用者からの地図画像とプリンタのアイコンとを表示する表示要求と利用者IDの入力を受け付けると、アクセスコントロールリストに基づいて、入力を行った利用者のセキュリティレベルに対応するPCがアクセス権を有するプリンタのアイコンを選定し、地図画像上の座標が示す位置に、選定したアイコンを地図画像とともに表示する。従って、入力を行った利用者のセキュリティレベルに対応するPCがアクセス権を有するプリンタのアイコンを選定して表示することによって、印刷を行う際のプリンタの指定において、実世界に配置されているプリンタの位置を認識できるとともに、利用者の通信環境においてアクセス可能なプリンタの位置を容易に把握でき、プリンタのアイコンに対するドラッグアンドドロップ等の操作を迅速かつ的確に行なうことができる。
(第3の実施の形態)
第1の実施の形態では、位置管理サーバにおいて、アクセス権限データベースを備える構成としているが、アクセス権限データベースを位置管理サーバとは別のセキュリティ管理サーバに備える構成としてもよい。
図15は、第3の実施の形態にかかるPCと位置管理サーバとセキュリティ管理サーバとプリンタの構成を示すブロック図である。図15に示すように、第3の実施の形態にかかるPC1000は、位置管理サーバ2000とセキュリティ管理サーバ1400とプリンタ401〜40nに、ネットワーク300を介して接続されている。ここで、ネットワーク300と、プリンタ401〜40nの構成および機能は、第1の実施の形態と同様であるため説明を省略する。
次に、位置管理サーバ2000の詳細について説明する。位置管理サーバ2000は、プリンタ401〜40nの配置位置に関する情報等を管理し、PC1000の要求に対して必要な情報を送信するものであって、ファイル蓄積部210(地図情報記憶手段)と、位置管理データベース211と、送受信部2010とを、主に備えている。ここで、ファイル蓄積部210と、位置管理データベース211の構成および機能は、第1の実施の形態と同様であるため説明を省略する。
送受信部2010は、PC1000から位置管理データベース211におけるデータの送信要求、ファイル蓄積部210に蓄積された画像ファイルの送信要求を受信したり、該データ、画像ファイル等をPC1000に送信するものである。具体的には、地図情報管理テーブルに記憶されている地図画像の座標範囲をPC1000に送信する。また、プリンタ情報管理テーブルに記憶されているプリンタ401〜40nの座標、プリンタ401〜40nの送信先、プリンタ401〜40nの機種、プリンタ401〜40nのプリンタ
状態、プリンタ401〜40nのアイコンのファイル名を同様にPC1000に送信する。また、利用者情報管理テーブルに記憶されている利用者ID、役職を同様にPC1000に送信する。さらに、ファイル蓄積部210に蓄積されている地図画像のファイル、プリンタのアイコンのファイルを送信する。
次に、セキュリティ管理サーバ1400の詳細について説明する。セキュリティ管理サーバ1400は、プリンタ401〜40nに対するアクセス権に関する情報等を管理し、PC1000の要求に対して必要な情報を送信するものであって、アクセス権限データベース1410と、送受信部1420とを、主に備えている。
ここで、アクセス権限データベース1410の構成および機能は、第1の実施の形態における位置管理サーバのアクセス権限データベース212と同様であるため説明を省略する。
送受信部1420は、PC1000からアクセス権限データベース1410におけるデータの送信要求を受信したり、該データをPC1000に送信するものである。具体的には、アクセス権限データベース1410に記憶されているプリンタ対応管理テーブル、アクセスコントロールリストをPC1000に送信する。
次に、PC1000の詳細について説明する。PC1000は、プリンタ401〜40nの配置位置に関する情報等を出力するものであり、データ蓄積部110と、プリンタドライバ111と、モニタ101(表示部)と、入力デバイス102と、表示制御部103と、入力受付部104と、アイコン選定部105と、制御部106と、送受信部1070とを主に備えている。ここで、データ蓄積部110と、プリンタドライバ111と、モニタ101と、入力デバイス102と、表示制御部103と、入力受付部104と、アイコン選定部105と、制御部106の構成および機能は、第1の実施の形態と同様であるため説明を省略する。
送受信部1070は、位置管理サーバ2000に、位置管理データベース211におけるデータの要求を送信したり、ファイル蓄積部210に蓄積された画像ファイルの要求を送信して、該データ、画像ファイルを位置管理サーバ2000から受信するものである。具体的には、位置管理サーバ2000における地図情報管理テーブルに記憶されているプリンタ401〜40nの地図画像の座標範囲を受信する。また、位置管理サーバ2000におけるプリンタ情報管理テーブルに記憶されているプリンタ401〜40nの座標と、プリンタ401〜40nの送信先と、プリンタ401〜40nの機種と、プリンタ401〜40nのプリンタ状態、プリンタ401〜40nのアイコンのファイル名とを、同様に受信する。また、位置管理サーバ2000における利用者情報管理テーブルに記憶されている利用者ID、役職を同様に受信する。さらに、ファイル蓄積部210に蓄積されている地図画像のファイル、プリンタのアイコンのファイルを受信する。
また、送受信部1070は、セキュリティ管理サーバ1400に、アクセス権限データベース1410におけるデータの要求を送信して、該データをセキュリティ管理サーバ1400から受信するものである。具体的には、セキュリティ管理サーバ1400におけるアクセス権限データベースに記憶されているプリンタ対応管理テーブル、アクセスコントロールリストを受信する。また、利用者によりプリンタが指定されると、受信したプリンタ401〜40nの送信先の中から指定されたプリンタのプリンタIDに対応する送信先であるアドレス等を取得し、取得した送信先に印刷データを送信する。
次に、以上のように構成された本実施の形態にかかるPCにおける表示処理について説明する。なお、本実施の形態にかかるPCにおける表示処理の流れについては、第1の実
施の形態にかかるPCと同様であるため、図8を参照して異なる処理を説明する。
図8のステップS802において、送受信部1070は、8階の地図画像の表示要求とプリンタのアイコンの表示要求を受け付けた旨と、利用者IDを位置管理サーバ2000とセキュリティ管理サーバ1400に送信する。次に、位置管理サーバ2000は、「8階」をキーとして検索し、位置管理データベース211における地図情報管理テーブル、プリンタ情報管理テーブル、利用者情報管理テーブルと、ファイル蓄積部210とを参照して、8階の地図画像、地図画像の座標範囲、プリンタ情報(プリンタのプリンタID、座標、送信先、機種、プリンタ状態、プリンタのアイコンのファイル名)、プリンタのアイコンのファイル、利用者情報(利用者ID、役職)を取得する。また、セキュリティ管理サーバ1400は、アクセス権限データベース1410を参照して、プリンタ対応管理テーブル、アクセスコントロールリストを取得する。なお、具体的な取得の方法は公知の手法によって行うため省略する。
そして、図8のステップS803において、送受信部1070は、8階の地図画像、地図画像の座標範囲、プリンタ情報(プリンタのプリンタID、座標、送信先、機種、プリンタ状態、プリンタのアイコンのファイル名)、プリンタのアイコンのファイル、利用者情報(利用者ID、役職)を位置管理サーバ2000から受信し、プリンタ対応管理テーブル、アクセスコントロールリストをセキュリティ管理サーバ1400から受信する。
以上のように、プリンタ対応管理テーブル、アクセスコントロールリストを位置管理サーバ2000からではなく、セキュリティ管理サーバ1400から受信する処理以外は、第1の実施の形態と同様であるため説明を省略する。また、本実施の形態にかかるPCにおける印刷処理についても、第1の実施の形態と同様であるため説明を省略する。
このように、第3の実施の形態にかかるPC1000は、利用者による地図画像とプリンタのアイコンとを表示する表示要求と利用者IDの入力を受け付け、表示要求を位置管理サーバ2000とセキュリティ管理サーバ1400に送信し、地図画像とプリンタのアイコンとプリンタの座標と利用者情報とを位置管理サーバ2000から受信して、アクセスコントロールリストとプリンタ対応管理テーブルとをセキュリティ管理サーバ1400から受信する。そして、利用者情報とアクセスコントロールリストに基づいて、入力を行った利用者がアクセス権を有するプリンタのアイコンを選定し、地図画像上の座標が示す位置に選定したアイコンを地図画像とともに表示する。従って、プリンタのアイコンを選定して表示することによって、印刷を行う際のプリンタの指定において、実世界に配置されているプリンタの位置を認識できるとともに、利用者の役職に応じて、閲覧権、一部閲覧権、書き込み権、実行権としてのアクセス権の有無によって、実行権を有するプリンタの位置や閲覧権や一部閲覧権を有するプリンタのプリンタ情報を容易に把握でき、プリンタのアイコンに対するドラッグアンドドロップ等の操作を迅速かつ的確に行なうことができる。また、必要なデータ等を、別個の位置管理サーバ2000とセキュリティ管理サーバ1400から受信するため、データ等の管理が行い易く、表示処理の迅速化を計ることができる。
(第4の実施の形態)
第1の実施の形態では、PCにおいて生成した印刷データをプリンタに送信することで、プリンタが印刷を行なっている。これに対し、本実施の形態では、PCから所定の情報を受信したプリンタ管理サーバによって、印刷データを生成してプリンタに送信することで、プリンタが印刷を行なうものである。
図16は、第4の実施の形態にかかるPCと位置管理サーバとプリンタ管理サーバとプリンタの構成を示すブロック図である。図16に示すように、第4の実施の形態にかかる
PC500は、位置管理サーバ200と、プリンタ管理サーバ600と、プリンタ401〜40nとに、ネットワーク300を介して接続されている。ここで、ネットワーク300の機能および構成は第1の実施の形態と同様であるため説明を省略する。
プリンタ401は、様々な場所に配置され、印刷データを記録用紙等に印刷するものであって、画像出力部411と、状態取得部412と、送受信部413とを主に備えている。また、プリンタ402〜40nも同様の構成をしており、これらのプリンタの台数は増減して構成してもよい。
画像出力部411は、プリンタ管理サーバ600から受信した印刷データを記録用紙等に印刷するものである。
状態取得部412は、印刷データの印刷状態を取得して、PC500に対して印刷の状態を通知する印刷状態情報を生成するものである。ここで、印刷状態情報とは、印刷予定、印刷エラー、印刷終了、および印刷中などのステータス情報を示している。本実施の形態では、印刷終了を通知する例を説明する。従って、状態取得部412は、画像出力部411による印刷データの印刷が終了したか否かの判断をし、印刷が終了した場合に印刷状態を取得し、印刷状態情報として画像出力部411が印刷を終了した旨を示す印刷終了情報を生成する。
送受信部413は、プリンタ管理サーバ600から印刷データ、および印刷終了情報の通知先の情報である通知先情報、例えば、PC500のIPアドレス等の通知先情報を受信する。また、送受信部413は、状態取得部412によって生成した印刷終了情報を、通知先としてのPC500に送信するものである。ここで、本実施の形態においては、通知先として、管理サーバ600を介してプリンタに印刷データの印刷要求を行うPC500が指定されているが、他の装置等を通知先としてもよい。
次に、位置管理サーバ200について説明する。位置管理サーバ200は、プリンタ401〜40nの配置位置に関する情報等を管理し、PC500の要求に対して必要な情報を送信するものであり、ファイル蓄積部210と、位置管理データベース211と、アクセス権限データベース212と、送受信部201とを主に備えている。ここで、位置管理サーバ200の機能および構成は、第1の実施の形態と同様であるため説明を省略する。
次に、PC500の詳細について説明する。PC500は、プリンタ401〜40nの配置位置に関する情報等を出力するものであり、データ蓄積部110と、モニタ101(表示部)と、入力デバイス102と、表示制御部503と、入力受付部104と、アイコン選定部105と、制御部506と、送受信部507とを主に備えている。ここで、データ蓄積部110と、モニタ101(表示部)と、入力デバイス102と、入力受付部104と、アイコン選定部105の機能および構成は、第1の実施の形態と同様であるため説明を省略する。
表示制御部503は、第1の実施の形態における表示制御部の機能に加えて、送受信部507(後述)により印刷を行なうために指定したプリンタから受信した印刷状態情報としての印刷終了情報を、モニタ101に表示する制御を行うものである。
制御部506は、入力受付部104によって受け付けた入力により印刷する文書等のファイルと、その文書等のファイルの印刷を行なうプリンタが指定された場合、指定された文書等のファイルをデータ蓄積部110から取得するとともに、指定されたプリンタのプリンタIDを取得するものである。
送受信部507は、第1の実施の形態と同様に、位置管理サーバ200に、位置管理データベース211とアクセス権限データベース212におけるデータの要求を送信したり、ファイル蓄積部210に蓄積された画像ファイルの要求を送信して、該データ、画像ファイルを位置管理サーバ200から受信するものである。また、送受信部507は、利用者により印刷する文書等のファイルとプリンタが指定されると、制御部506により取得した指定された文書等のファイルと、指定されたプリンタのプリンタIDに対応するプリンタ情報と、印刷終了情報の通知先をPC500とした通知先情報とを、プリンタ管理サーバ600に送信する。また、送受信部507は、印刷を行なったプリンタから、印刷状態情報としての印刷終了情報を受信する。
次に、プリンタ管理サーバ600の詳細について説明する。プリンタ管理サーバ600は、文書や画像等のファイルから印刷用の印刷データを生成してプリンタに送信するものであって、プリンタドライバ610と、ドライバ取得部601と、印刷データ生成部602と、送受信部603とを主に備えている。
プリンタドライバ610は、プリンタ401〜40nにそれぞれ対応するプリンタドライバと、プリンタ401〜40nにそれぞれ対応するプリンタドライバ名とプリンタ401〜40nのプリンタIDとを対応付けたテーブルを記憶するものであり、ハードディスクドライブ装置(HDD)やメモリ等の記憶媒体に保存されている。
ドライバ取得部601は、送受信部603(後述)により受信したプリンタ情報から、指定されたプリンタのプリンタIDを取得して、プリンタドライバ610から、取得したプリンタIDに対応するプリンタドライバを取得するものである。
印刷データ生成部602は、ドライバ取得部601により取得したプリンタドライバによって、送受信部603(後述)により受信した文書等のファイルから、印刷用の印刷データを生成する。
送受信部603は、PC500から、指定された文書等のファイルと、指定されたプリンタのプリンタ情報と、印刷終了情報の通知先をPC500とした通知先情報とを受信する。また、送受信部603は、PC500から受信したプリンタ情報におけるプリンタ401〜40nの送信先の中から、指定されたプリンタのプリンタIDに対応する送信先であるアドレス等を取得し、印刷データ生成部602によって生成された印刷データと、受信した通知先情報とを、取得したプリンタの送信先に送信する。
次に、以上のように構成された本実施の形態にかかるPCにおける表示処理および印刷処理について述べる。ここで、表示処理については、第1の実施の形態と同様であるため(図8)説明を省略する。図17は、第4の実施の形態におけるPCとプリンタ管理サーバとプリンタによる印刷処理の手順を示すフローチャートである。ここでは、文書や画像のファイルの中から、文書ファイルの印刷を行なうものとする。
まず、PC500の入力受付部104は、利用者が入力デバイス102を操作して、文書ファイルのアイコンを、図8のステップS809〜811で表示されたプリンタ401〜40nのアイコンのいずれか一つにドラッグアンドドロップすることによって、プリンタの指定の入力を受け付ける(ステップS1701)。入力受付部104によるプリンタの指定により、印刷要求の入力がされたこととなり、印刷処理を開始する。そして、制御部506は、指定された文書ファイルと、指定されたプリンタのプリンタIDを取得する(ステップS1702)。そして、送受信部507は、取得した指定された文書ファイルと、指定されたプリンタのプリンタIDに対応するプリンタ情報と、印刷終了情報の通知先をPC500とした通知先情報とを、プリンタ管理サーバ600に送信する(ステップ
S1703)。
次に、プリンタ管理サーバ600の送受信部603は、PC500から、指定された文書ファイルと、指定されたプリンタのプリンタ情報と、印刷終了情報の通知先をPC500とした通知先情報とを受信する(ステップS1704)。そして、ドライバ取得部601は、受信したプリンタ情報から、指定されたプリンタのプリンタIDを取得して、プリンタドライバ610から、取得したプリンタIDに対応するプリンタドライバを取得する(ステップS1705)。
印刷データ生成部602は、取得したプリンタドライバによって、受信した文書ファイルから、印刷用の印刷データを生成する(ステップS1706)。そして、送受信部603は、受信したプリンタ情報から、指定されたプリンタのプリンタIDに対応する送信先であるアドレス等を取得し、生成された印刷データと通知先情報を、取得したプリンタの送信先に送信する(ステップS1707)。
次に、指定されたプリンタ(例えばプリンタ401)の送受信部413は、プリンタ管理サーバ600から印刷データと通知先情報を受信する(ステップS1708)。そして、画像出力部411は、受信した印刷データを記録用紙等に印刷する(ステップS1709)。状態取得部412は、画像出力部411による印刷データの印刷が終了したか否かの判断をする(ステップS1710)。印刷が終了していない場合は(ステップS1710:No)、印刷が終了するまで待機する。一方、印刷が終了した場合は(ステップS1710:Yes)、印刷状態を取得して印刷が終了した旨の印刷終了情報を生成する。そして、送受信部413は、印刷終了情報をPC500に送信する(ステップS1711)。
次に、PC500の送受信部507は、プリンタ401から印刷終了情報を受信する(ステップS1712)。そして、表示制御部503は、受信した印刷終了情報をモニタ101に表示する(ステップS1713)。
このように、第4の実施の形態にかかるPC500は、利用者からの地図画像とプリンタのアイコンとを表示する表示要求と利用者IDの入力を受け付けると、利用者情報とアクセスコントロールリストに基づいて、入力を行った利用者がアクセス権を有するプリンタのアイコンを選定し、地図画像上の座標が示す位置に選定したアイコンを地図画像とともに表示する。従って、プリンタのアイコンを選定して表示することによって、印刷を行う際のプリンタの指定において、実世界に配置されているプリンタの位置を認識できるとともに、利用者の役職に応じて、閲覧権、一部閲覧権、書き込み権、実行権としてのアクセス権の有無によって、実行権を有するプリンタの位置や閲覧権や一部閲覧権を有するプリンタのプリンタ情報を容易に把握でき、プリンタのアイコンに対するドラッグアンドドロップ等の操作を迅速かつ的確に行なうことができる。
また、印刷を行なうプリンタの指定を受け付けると、プリンタ管理サーバ600が印刷データを生成して指定されたプリンタに送信し、指定されたプリンタは印刷データを印刷して、印刷が終了すると、印刷終了情報をPC500に送信し、PC500は、印刷終了情報を表示する。従って、印刷データの生成をプリンタ管理サーバ600で行うことで、PC500の処理の負荷が軽減するとともに、利用者は、モニタ101から指定したプリンタでの印刷が終了したことを把握することができる。
(第5の実施の形態)
第4の実施の形態では、位置管理サーバからプリンタ等に関する情報を取得したPCにおいてプリンタを選定して、選定されたプリンタのアイコンをモニタに表示している。こ
れに対し、本実施の形態では、Web(World Wide Web)サーバによってプリンタの選定を行い、選定されたプリンタをPCのモニタに表示するものである。
図18は、第5の実施の形態にかかるPCとWebサーバと位置管理サーバとプリンタ管理サーバとプリンタの構成を示すブロック図である。図18に示すように、第5の実施の形態にかかるPC700は、Webサーバ900と、位置管理サーバ800と、プリンタ管理サーバ600と、プリンタ401〜40nとに、ネットワーク300を介して接続されている。ここで、ネットワーク300の機能および構成は第1の実施の形態と同様であり、プリンタ管理サーバ600とプリンタ401〜40nの機能および構成は第4の実施の形態と同様であるため説明を省略する。
次に、位置管理サーバ800の詳細について説明する。位置管理サーバ800は、プリンタ401〜40nの配置位置に関する情報等を管理し、Webサーバ900の要求に対して必要な情報を送信するものであって、位置管理データベース211と、送受信部801とを、主に備えている。ここで、位置管理データベース211の機能および構成は、第1の実施の形態と同様であるため説明を省略する。
送受信部801は、Webサーバ900から位置管理データベース211におけるデータの送信要求を受信し、該データをWebサーバ900に送信するものである。具体的には、地図情報管理テーブルに記憶されている地図画像の座標範囲をWebサーバ900に送信する。また、プリンタ情報管理テーブルに記憶されているプリンタ401〜40nの座標、プリンタ401〜40nの送信先、プリンタ401〜40nの機種、プリンタ401〜40nのプリンタ状態、プリンタ401〜40nのアイコンのファイル名を同様にWebサーバ900に送信する。また、利用者情報管理テーブルに記憶されている利用者ID、役職を同様にWebサーバ900に送信する。
次に、PC700の詳細について説明する。PC700は、プリンタ401〜40nの配置位置に関する情報等を出力するものであり、データ蓄積部110と、モニタ101(表示部)と、入力デバイス102と、Webブラウザ703と、入力受付部104と、制御部506と、送受信部707と、HTTP通信部708とを主に備えている。ここで、データ蓄積部110と、モニタ101(表示部)と、入力デバイス102と、入力受付部104の機能および構成は、第1の実施の形態と同様であるため説明を省略する。また、制御部506の機能および構成は、第4の実施の形態と同様であるため説明を省略する。
Webブラウザ703は、Webページを閲覧するためのアプリケーションソフトであって、HTTP通信部708(後述)によりWebサーバ900から受信したHTML(Hyper Text Markup Language)で作成された文書ファイルや画像ファイルを解釈して、指定されたとおりにモニタ101に表示・再生するものである。具体的には、Webブラウザ703は、HTTP通信部708によってWebサーバ900から受信した地図画像の座標範囲、地図画像のファイルを参照して、プリンタ401〜40nの配置可能な領域を示す地図画像をモニタ101に表示する制御を行うものである。また、同様にWebサーバ900から受信したプリンタ401〜40nの座標、プリンタのアイコンのファイルを参照して、プリンタ401〜40nのアイコンを地図画像に重畳させて、モニタ101に表示する制御を行う。これにより、地図画像上のどの位置にどのプリンタが配置されているかがモニタ101に表示されることになる。
また、Webブラウザ703は、プリンタ401〜40nのアイコンを所定の大きさでモニタ101に表示する制御を行う。これにより、地図画像上のプリンタ401〜40nを見易い大きさで表示できる。そして、プリンタ401〜40nのうち、Webサーバ900において選定されたプリンタのアイコンであって、ドラッグアンドドロップによる入
力を行った利用者が実行権を有しており、閲覧権または一部閲覧権を有するプリンタのアイコンのみを表示する制御を行う。つまり、実行権を有しておらず、閲覧権や一部閲覧権を有さないプリンタのアイコンに関する情報は受信しないため表示もしないことになる。
また、Webブラウザ703は、送受信部707により印刷を行なったプリンタから受信した印刷状態情報としての印刷終了情報を、モニタ101に表示する制御を行うものである。
HTTP通信部708は、HTTPプロトコル(HyperText Transfer Protocol)によ
って、PC700からの要求をWebサーバ900に送信し、PC700から要求した情報をWebサーバ900から受信するものである。具体的には、HTTP通信部708は、入力受付部104により受け付けた利用者IDと、地図画像の表示要求、プリンタのアイコンの表示要求を、Webサーバ900に送信する。また、HTTP通信部708は、プリンタ401〜40nの地図画像の座標範囲をWebサーバ900から受信する。また、HTTP通信部708は、Webサーバ900において選定されたプリンタのプリンタ401〜40nの座標と、プリンタ401〜40nの送信先と、プリンタ401〜40nの機種と、プリンタ401〜40nのプリンタ状態、プリンタ401〜40nのアイコンのファイル名とを、同様にWebサーバ900から受信する。また、HTTP通信部708は、入力を受け付けた利用者の利用者ID、役職を同様にWebサーバ900から受信する。さらに、HTTP通信部708は、地図画像のファイル、プリンタのアイコンのファイルを受信する。
送受信部707は、利用者により印刷する文書等のファイルとプリンタが指定されると、制御部506により取得した指定された文書等のファイルと、指定されたプリンタのプリンタIDに対応するプリンタ情報と、印刷終了情報の通知先をPC700とした通知先情報とを、プリンタ管理サーバ600に送信する。また、送受信部707は、印刷を行なったプリンタから、印刷状態情報としての印刷終了情報を受信する。
次に、Webサーバ900の詳細について説明する。Webサーバ900は、PC700に入力を行った利用者が実行権を有するプリンタ401〜40nの選定を行うものであり、また、PC700の要求に応じて、HTML文書や画像などの情報を送信(提供)するものである。Webサーバ900は、アクセス権限データベース910と、ファイル蓄積部920と、送受信部901と、アイコン選定部902と、Webサービス部903とを主に備えている。ここで、アクセス権限データベース910とファイル蓄積部920は、第1の実施の形態における位置管理サーバ200のアクセス権限データベース212とファイル蓄積部210と同様であるため説明を省略する。
送受信部901は、位置管理サーバ800に、位置管理データベース211におけるデータの要求を送信し、該データを位置管理サーバ800から受信するものである。具体的には、位置管理サーバ800における地図情報管理テーブルに記憶されているプリンタ401〜40nの地図画像の座標範囲を受信する。また、位置管理サーバ800におけるプリンタ情報管理テーブルに記憶されているプリンタ401〜40nの座標と、プリンタ401〜40nの送信先と、プリンタ401〜40nの機種と、プリンタ401〜40nのプリンタ状態、プリンタ401〜40nのアイコンのファイル名とを同様に受信する。また、位置管理サーバ800における利用者情報管理テーブルに記憶されている利用者ID、役職を同様に受信する。
アイコン選定部902は、Webサービス部903(後述)の呼び出しに応じて、Webサービス部903によって受信した利用者IDに対応する利用者の役職によって、その利用者が実行権を有するプリンタのアイコンを選定し、さらにその選定されたプリンタの
アイコンのうち、プリンタ状態およびプリンタ属性の閲覧権を有するプリンタのアイコンと、一部閲覧権を有するプリンタのアイコンと、いずれの閲覧権も有していないプリンタのアイコンを選定するものである。
Webサービス部903は、PC700からの要求を受信して、HTML文書や画像などの情報をPC700に送信するものである。具体的には、Webサービス部903は、利用者IDと、地図画像の表示要求、プリンタのアイコンの表示要求をPC700から受信し、CGI(Common Gateway Interface)を利用して、他のモジュールであるアイコン選択部902を呼び出して、アイコンの選定を行わせる。また、Webサービス部903は、送受信部901により受信したプリンタ401〜40nの地図画像の座標範囲をPC700に送信する。また、Webサービス部903は、アイコン選定部902により選定されたプリンタのプリンタ401〜40nの座標と、プリンタ401〜40nの送信先と、プリンタ401〜40nの機種と、プリンタ401〜40nのプリンタ状態、プリンタ401〜40nのアイコンのファイル名とを、同様にPC700に送信する。また、Webサービス部903は、入力を受け付けた利用者の利用者ID、役職を同様にPC700に送信する。さらに、Webサービス部903は、ファイル蓄積部920に保存されている地図画像のファイル、プリンタのアイコンのファイルをPC700に送信する。
次に、以上のように構成された本実施の形態にかかるPCにおける表示処理について説明する。図19は、第5の実施の形態におけるPCによる表示処理の手順を示すフローチャートである。
まず、入力受付部104は、利用者からの利用者IDと、モニタ101に表示する地図画像(例えば8階の地図画像)の表示要求、プリンタのアイコンの表示要求の入力を受け付ける(ステップS1901)。次に、HTTP通信部708は、8階の地図画像の表示要求とプリンタのアイコンの表示要求を受け付けた旨と、利用者IDとをWebサーバ900に送信する(ステップS1902)。
そして、HTTP通信部708は、8階の地図画像、地図画像の座標範囲、Webサーバ900において選定されたプリンタのプリンタ情報(プリンタID、座標、送信先、機種、プリンタ状態、プリンタのアイコンのファイル名)、プリンタのアイコンのファイル、利用者情報(利用者ID、役職)をWebサーバ900から受信する(ステップS1903)。次に、Webブラウザ703は、HTTP通信部708により受信した地図画像と、プリンタのアイコンと、プリンタ状態およびプリンタ属性を表示する(ステップS1904)。
次に、PC700において表示処理を行うためのWebサーバ900による選定処理について説明する。図20は、第5の実施の形態におけるWebサーバによる選定処理の手順を示すフローチャートである。
まず、Webサービス部903は、図19におけるステップS1902において送信された、8階の地図画像の表示要求とプリンタのアイコンの表示要求を受け付けた旨と、利用者IDとを、PC700から受信し(ステップS2001)、アイコン選定部902を呼び出してアイコンの選定を行わせる。次に、送受信部901は、8階の地図画像の表示要求とプリンタのアイコンの表示要求を受け付けた旨と、利用者IDを位置管理サーバ800に送信する(ステップS2002)。次に、送受信部901は、8階の地図画像、地図画像の座標範囲、プリンタ情報(プリンタのプリンタID、座標、送信先、機種、プリンタ状態、プリンタのアイコンのファイル名)、利用者情報(利用者ID、役職)を位置管理サーバ800から受信する(ステップS2003)。
次に、アイコン選定部902は、受信した利用者情報から利用者IDに対応する役職を取得する(ステップS2004)。そして、アイコン選定部902は、表示要求された処理対象としてのプリンタを選択する(ステップS2005)。例えば、8階のプリンタであれば、プリンタ情報を参照して、プリンタIDが「Printer1」「Printer2」「Printer3」のいずれかのプリンタを処理対象のプリンタとして選択することになる。
次に、アイコン選定部902は、アクセス権限データベース910におけるプリンタ対応管理テーブルを参照して、選択されたプリンタに設定されているアクセスコントロールリストを選択する(ステップS2006)。例えば、選択されたプリンタIDが「Printer3」であった場合、プリンタ対応管理テーブルを参照して、「Printer3」に対応して設定されているアクセスコントロールリストBを選択する。
そして、アイコン選定部902は、アクセス権限データベース910におけるアクセスコントロールリストを参照して、選択された役職の利用者が実行権およびアイコン閲覧権を有するプリンタのアイコンを選定する(ステップS2007)。例えば、アクセスコントロールリストBを参照すると、管理者が地図画像等の表示要求の入力を行っている場合、カラーとモノクロの双方の実行権を有し、アイコン閲覧権を有しているため、プリンタを使用できることになり、そのプリンタのアイコンは選定される。また、一般社員が地図画像等の表示要求の入力を行っている場合、カラーとモノクロの双方の実行権もアイコン閲覧権も有していないため、プリンタを使用できないことになり、そのプリンタのアイコンは選定されない。
次に、アイコン選定部902は、ステップS2007において選定されたプリンタのアイコンのうち、選択された役職の利用者がプリンタ状態およびプリンタ属性の閲覧権、一部閲覧権を有しているか否かの判断をする(ステップS2008)。
そして、実行権を有し、プリンタ状態およびプリンタ属性の閲覧権を有するプリンタのアイコンであると判断された場合(ステップS2008:閲覧権あり)、アイコン選定部902は、プリンタ状態およびプリンタ属性を全部表示するプリンタとして、プリンタのアイコンを選定する(ステップS2009)。
また、実行権を有し、プリンタ状態およびプリンタ属性の一部閲覧権を有するプリンタのアイコンであると判断された場合(ステップS2008:一部閲覧権あり)、アイコン選定部902は、プリンタ状態およびプリンタ属性を一部表示するプリンタとして、プリンタのアイコンを選定する(ステップS2010)。
さらに、実行権を有し、プリンタ状態およびプリンタ属性の閲覧権および一部閲覧権のいずれも有していないプリンタのアイコンであると判断された場合(ステップS2008:閲覧権なし、一部閲覧権なし)、アイコン選定部902は、プリンタ状態およびプリンタ属性は表示しないプリンタとして、プリンタのアイコンを選定する(ステップS2011)。
次に、アイコン選定部902は、全てのプリンタに対してステップS2006〜S2011までの処理が終了したか否かの判断をする(ステップS2012)。全てのプリンタに対してステップS2006〜S2011までの処理が終了してない場合(ステップS2012:No)は、アイコン選定部902は、次の処理対象としてのプリンタを選択する(ステップS2013)。
一方、全てのプリンタに対してステップS2006〜S2011までの処理が終了した
場合(ステップS2012:Yes)、Webサービス部903は、8階の地図画像、地図画像の座標範囲、アイコン選定部902により選定されたプリンタのプリンタ情報(プリンタID、座標、送信先、機種、プリンタ状態、プリンタのアイコンのファイル名)、プリンタのアイコンのファイル、利用者情報(利用者ID、役職)をPC700に送信する(ステップS2014)。
なお、上述したWebサーバ900による選定処理の手順(図20)は、実行権を有するプリンタにおいて、アイコン選定部902により、プリンタ状態およびプリンタ属性に関して、閲覧権を有するか、一部閲覧権を有するか、いずれの閲覧権も有さないかを判断しているが(ステップS2008)、実行権を有するプリンタにおいて、プリンタ状態やプリンタ属性に関して、書き込み権を有するか否かを判断する構成としてもよい。
次に、PC700において表示処理を行うための位置管理サーバ800による通信処理について説明する。図21は、第5の実施の形態における位置管理サーバによる通信処理の手順を示すフローチャートである。
まず、送受信部801は、図20おけるステップS2002で送信された、8階の地図画像の表示要求とプリンタのアイコンの表示要求を受け付けた旨と、利用者IDをWebサーバ900から受信する(ステップS2101)。次に、位置管理サーバ800は、「8階」をキーとして検索し、位置管理データベース211における地図情報管理テーブル、プリンタ情報管理テーブル、利用者情報管理テーブルとを参照して、8階の地図画像、地図画像の座標範囲、プリンタ情報(プリンタのプリンタID、座標、送信先、機種、プリンタ状態、プリンタのアイコンのファイル名)、利用者情報(利用者ID、役職)を取得する。なお、具体的な取得の方法は公知の手法によって行うため省略する。
次に、送受信部801は、8階の地図画像、地図画像の座標範囲、プリンタ情報(プリンタのプリンタID、座標、送信先、機種、プリンタ状態、プリンタのアイコンのファイル名)、利用者情報(利用者ID、役職)をWebサーバ900に送信する(ステップS2102)。以上のように、選定されたプリンタの表示処理が行われる。
ここで、本実施の形態にかかるPCとプリンタ管理サーバとプリンタによる印刷処理については、第4の実施の形態と同様であるため説明を省略する。また、印刷処理において、第4の実施の形態では、表示制御部によって印刷終了情報を表示しているが(ステップS1713)、本実施の形態では、Webブラウザ703によって印刷終了情報をモニタ101に表示する。
このように、第5の実施の形態にかかるPC700は、利用者から受け付けた地図画像とプリンタのアイコンとを表示する表示要求と利用者IDをWebサーバ900に送信する。Webサーバ900は、該表示要求と利用者IDとを受信すると、位置管理サーバ800から受信した利用者情報とアクセスコントロールリストとに基づいて、入力を行った利用者がアクセス権を有するプリンタのアイコンを選定し、Webサービス部903は、選定されたプリンタのプリンタ情報等の情報をPC700に送信する。そして、PC700は、地図画像上の座標が示す位置に選定したアイコンを地図画像とともに表示する。従って、プリンタのアイコンを選定して表示することによって、印刷を行う際のプリンタの指定において、実世界に配置されているプリンタの位置を認識できるとともに、利用者の役職に応じて、アイコン閲覧権、閲覧権、一部閲覧権、書き込み権、実行権としてのアクセス権の有無によって、実行権を有するプリンタの位置や閲覧権や一部閲覧権を有するプリンタのプリンタ情報を容易に把握でき、プリンタのアイコンに対するドラッグアンドドロップ等の操作を迅速かつ的確に行なうことができる。また、プリンタを選定するために必要な情報を位置管理サーバ800とWebサーバ900とに保存し、かつWebサーバ
900においてプリンタを選定するため、情報の管理が行い易く、表示処理の迅速化を計ることができる。
また、印刷を行なうプリンタの指定を受け付けると、プリンタ管理サーバ600が印刷データを生成して指定されたプリンタに送信し、指定されたプリンタは印刷データを印刷して、印刷が終了すると、印刷終了情報をPC700に送信し、PC700は、印刷終了情報を表示する。従って、印刷データの生成をプリンタ管理サーバ600で行うことで、PC700の処理の負荷が軽減するとともに、利用者は、モニタ101から指定したプリンタでの印刷が終了したことを把握することができる。
第1〜5の実施の形態の表示処理装置は、CPUなどの制御装置と、ROM(Read Only Memory)やRAMなどの記憶装置と、HDD、CDドライブ装置などの外部記憶装置と、ディスプレイ装置などの表示装置(モニタ101)と、キーボードやマウスなどの入力装置(入力デバイス102)を備えており、通常のコンピュータを利用したハードウェア構成となっている。
第1〜5の実施の形態の表示処理装置で実行される表示処理プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
また、第1〜5の実施の形態の表示処理装置で実行される表示処理プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、本実施形態の〜装置で実行される表示処理プログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
また、第1〜5の実施の形態の表示処理プログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。第1〜5の実施の形態の表示処理装置で実行される表示処理プログラムは、上述した各部(表示制御部、Webブラウザ、入力受付部、アイコン選定部、制御部、送受信部、HTTP通信部)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)が上記記憶媒体から表示処理プログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ、表示制御部、Webブラウザ、入力受付部、アイコン選定部、制御部、送受信部、HTTP通信部が主記憶装置上に生成されるようになっている。
また、第1〜5の実施の形態では、本発明における表示処理プログラムを実行する装置をPCに適用した例を示したが、これに限定されることなく所定の情報が表示可能なものであれば、本発明を適用することができる。また、本実施の形態では、本発明の外部装置をプリンタに適用した例を示したが、これに限定されるものでなく、データを印刷する複写機、ファクシミリ装置、またはコピー、ファクシミリ、プリンタなどの複数の機能を一つの筐体に収納した複合機などの印刷機能を備えた装置にも本発明を適用することができる。
さらに、外部装置としては、移動可能であって所定の処理を行う装置であれば本発明を適用することができ、例えば、携帯電話、電波/電磁波を利用して非接触で読み出し/書き込みを行なうRFID(Radio Frequency Identification System)を備えた鍵、家庭用
電器、自動販売機、自動車等を外部装置として本発明を適用してもよい。
この場合には、携帯電話、RFIDを備えた鍵、家庭用電器、自動販売機、自動車等の
地図上での位置をPCで表示して、アクセス権に従って各機器に固有の処理を実行させるように構成すればよい。そして、携帯電話、RFIDを備えた鍵、家庭用電器、自動販売機、自動車等の配置が移動した場合には、PCで表示される各機器の位置を移動後の位置で地図上に表示するように構成すればよい。この場合には、各機器の配置を常に正確に把握しながら、アクセス権に従った適切な処理を実行することができるという利点がある。