JP2007248493A - 電気光学装置、及びこれを備えた電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】液晶等の電気光学装置において、非開口領域の大きさを維持しつつ、透過率を向上させる。
【解決手段】電気光学装置は、マイクロレンズアレイ板20と、マイクロレンズアレイ板20上に所定画素ピッチで配列された複数のマイクロレンズ500と、マイクロレンズアレイ板20と対向して配置されたTFTアレイ基板10と、TFTアレイ基板20上に所定画素ピッチで配列された複数の画素電極9aと、TFTアレイ基板20上に形成され、画素電極9a毎の開口領域の少なくとも一部を規定すると共に複数の画素電極9aと電気的に接続されたデータ線6a、走査線3a、TFT30及び蓄積容量71とを備える。開口領域910は、複数のマイクロレンズ500の各々によって画素電極9a毎に集光される光の強度が、画素電極9a毎における強度の最大値の1%以上となる領域として規定される集光領域とほぼ等しい。
【選択図】図9
【解決手段】電気光学装置は、マイクロレンズアレイ板20と、マイクロレンズアレイ板20上に所定画素ピッチで配列された複数のマイクロレンズ500と、マイクロレンズアレイ板20と対向して配置されたTFTアレイ基板10と、TFTアレイ基板20上に所定画素ピッチで配列された複数の画素電極9aと、TFTアレイ基板20上に形成され、画素電極9a毎の開口領域の少なくとも一部を規定すると共に複数の画素電極9aと電気的に接続されたデータ線6a、走査線3a、TFT30及び蓄積容量71とを備える。開口領域910は、複数のマイクロレンズ500の各々によって画素電極9a毎に集光される光の強度が、画素電極9a毎における強度の最大値の1%以上となる領域として規定される集光領域とほぼ等しい。
【選択図】図9
Description
本発明は、例えば液晶装置等の電気光学装置、及び該電気光学装置を備えた、例えば液晶プロジェクタ等の電子機器の技術分野に関する。
この種の電気光学装置では、基板上に、画素電極と、該画素電極の選択的な駆動を行うための走査線、データ線、及び画素スイッチング用素子としてのTFT(Thin Film Transistor)とが作り込まれ、アクティブマトリクス駆動可能に構成される。また、高コントラスト化等を目的として、TFTと画素電極との間に蓄積容量が設けられることが一般的である。
このような蓄積容量を、実質的な開口率の低下を伴うことなく、より大きく形成するための技術として、例えば、画素電極の角部を、丸みを帯びた形状とする技術が開示されている(特許文献1参照)。
このような蓄積容量を、実質的な開口率の低下を伴うことなく、より大きく形成するための技術として、例えば、画素電極の角部を、丸みを帯びた形状とする技術が開示されている(特許文献1参照)。
一方、この種の電気光学装置では、例えば対向基板には、各画素に対応するマイクロレンズが作り込まれたり、このような複数のマイクロレンズが作り込まれたマイクロレンズアレイ板が貼り付けられたりする。係るマイクロレンズによって、そのままでは各画素における開口領域を除いた非開口領域に向かって進行する筈の光を、画素単位で集光して、電気光学物質層を透過する際には、各画素の開口領域内に導かれるようにしている。この結果、電気光学装置において明るい表示が可能となる。
このようなマイクロレンズによって集光される光は、基板上の各画素で概ね円状に分布するに対し、開口領域の形状は、長方形とされることが多い。このため、光が集光される領域と非開口領域とが重なる部分が多くなってしまい、光が十分に透過できないという問題点がある。一方、このような重なりを低減するために光の集光効率を高めると、集光された光の熱によって例えば液晶等の電気光学物質や配向膜等にダメージを与えてしまうおそれがあるという問題点もある。或いは、このような重なりを低減するために、開口領域を広げると、非開口領域に配置される蓄積容量等を小さくする必要があり、画素電位の保持能力が低下してしまうおそれがあるという問題点もある。
本発明は、例えば上述した問題点に鑑みなされたものであり、非開口領域の大きさを維持しつつ、透過率を向上させることができる電気光学装置、及び該電気光学装置を具備してなる電子機器を提供することを課題とする。
本発明の電気光学装置は上記課題を解決するために、第1基板と、該第1基板上に所定画素ピッチで配列された複数のマイクロレンズと、前記第1基板と対向して配置される第2基板と、該第2基板上に前記所定画素ピッチで配列された複数の画素電極と、前記第2基板上に形成され、前記画素電極毎の開口領域の少なくとも一部を規定すると共に前記複数の画素電極と電気的に接続された配線及び電子素子とを備え、前記開口領域は、前記複数のマイクロレンズの各々によって前記画素電極毎に集光される光の強度が、前記画素電極毎における前記強度の最大値の1%以上となる領域として規定される集光領域とほぼ等しい。
本発明の電気光学装置では、例えばガラス基板等からなる第1基板上には、所定画素ピッチで複数のマイクロレンズが形成される。即ち、第1基板には各画素に対応するマイクロレンズが作り込まれたり、このような複数のマイクロレンズが作り込まれたマイクロレンズアレイ板が貼り付けられたりする。これにより、第1基板側から入射される光は、マイクロレンズによって画素単位に集光される。一方、例えばガラス基板、石英基板等からなる第2基板上には、例えばITO(Indium Tin Oxide)等の透明導電膜からなる複数の画素電極が所定画素ピッチで例えばマトリクス状に配列される。複数の画素電極には、例えば走査線、データ線等の配線や例えば画素スイッチング用TFT(Thin Film Transistor)等の電子素子が電気的に接続される。これにより、複数の画素による、アクティブマトリクス駆動が可能となっている。尚、画素電極に接続された蓄積容量を形成することで、画素電極における電位保持特性が向上する。
第2基板上に形成された、複数の画素電極と電気的に接続された配線及び電子素子は、画素電極毎の開口領域の少なくとも一部を規定する。ここで、本発明に係る「開口領域」とは、実質的に光が透過する画素内の領域であり、例えば、画素に集光される光が配線、遮光膜、電子素子等で遮られることがない領域を意味する。逆に、画素内に配線、遮光膜、電子素子等が形成されており、表示に寄与する光が透過しない領域は、「非開口領域」と呼ぶことができ、複数の画素電極と電気的に接続された配線及び電子素子は、非開口領域の少なくとも一部を規定する、或いは、非開口領域内に形成されるとも言い換えることができる。
本発明では、第1基板側から入射された光は、複数のマイクロレンズの各々によって、画素毎の開口領域に向かうように集光される。このように集光された光が、第2基板を透過する領域は、典型的には、画素の中心(或いは第2基板上における、マイクロレンズの中心に対向する点)と一致する点を中心とした円形状であり、光の強度は、例えば中心で最大となり、半径方向に沿って中心から遠ざかるにつれて強度が徐々に弱くなる。
本発明では特に、開口領域は、複数のマイクロレンズの各々によって画素電極毎に集光される光の強度が、画素電極毎における強度の最大値の1%以上となる領域として規定される集光領域とほぼ等しい。ここで、本発明に係る「集光領域」とは、画素毎にマイクロレンズによって実質的に集光された光が透過する第2基板上における領域を意味し、具体的には、画素毎にマイクロレンズによって集光された光が第2基板を透過する領域のうち、光の強度が最大値の1%以上となる、典型的には円形の領域である。本発明に係る「開口領域は、集光領域とほぼ等しい」とは、開口領域と集光領域とが完全に等しい場合の他、実質的に等しい場合を含む意味であり、例えば、円形の集光領域に対しては、開口領域が集光領域のなす円と実質的に等しい(即ち、中心と半径のいずれもが実質的に等しい)円をなす場合や、開口領域が集光領域のなす円に実質的に外接する例えば八角形、十二角形等の多角形をなす場合を含む趣旨である。言い換えれば、本発明では特に、開口領域を規定する配線及び電子素子は、集光領域の輪郭線に沿うように形成されている。つまり、マイクロレンズによる光の集光状態に合わせて、これら配線及び電子素子が配置されている。よって、配線及び電子素子を形成する非開口領域の面積を維持或いは増大させつつ、各画素における透過率を向上させることができる。仮に何らの対策も施さねば、典型的には、開口領域は、縦横に形成された配線によって長方形として規定され、円をなす集光領域と部分的に重なってしまい、配線によって光が遮られるので、透過率を向上させることが困難である。或いは、仮に、開口領域と集光領域とが部分的に重なってしまうことを回避するために、マイクロレンズにより光を集光する効率を高め、集光領域を小さくした場合には、集光された光の熱によって、例えば液晶等の電気光学物質、配向膜等にダメージを与えてしまい、画像表示に悪影響を与えてしまうおそれがある。しかるに本発明によれば、開口領域は、集光領域とほぼ等しいので、非開口領域と集光領域とが部分的に重なってしまうことを殆ど或いは完全に回避でき、透過率を向上させることができる。更に、開口領域は、集光領域とほぼ等しいので、開口領域のうち集光領域と重ならない部分を低減或いは無くすことができ、非開口領域の面積を維持或いは増大することができる。よって、例えば、配線の低抵抗化や、例えば蓄積容量等の大容量化を図ることができる。
以上説明したように、本発明の電気光学装置によれば、開口領域は、集光領域とほぼ等しいので、透過率を向上させることができると共に、例えば蓄積容量等の大容量化や配線の低抵抗化を図ることができる。これにより、高品質な画像表示が可能となる。
本発明の電気光学装置の一態様では、前記電子素子として、蓄積容量を備える
この態様によれば、電気光学装置の動作時には、蓄積容量によって、画素電極に保持された電荷がリークしてしまうのを低減或いは防止できる。更に、開口領域が集光領域とほぼ等しくなるように、蓄積容量をより大きく形成することで、透過率を低減することなく、容量を大きくすることができる。よって、高品質な画像表示が可能となる。
この態様によれば、電気光学装置の動作時には、蓄積容量によって、画素電極に保持された電荷がリークしてしまうのを低減或いは防止できる。更に、開口領域が集光領域とほぼ等しくなるように、蓄積容量をより大きく形成することで、透過率を低減することなく、容量を大きくすることができる。よって、高品質な画像表示が可能となる。
本発明の電気光学装置の他の態様では、前記開口領域は、前記集光領域に外接する多角形をなすことを特徴とする請求項1又は2に記載の電気光学装置。
この態様によれば、開口領域は、第2基板上で平面的に見て、集光領域を含んでいる。開口領域の輪郭線がなす多角形は、集光領域の輪郭線がなす例えば円に外接する外接多角形である。よって、開口領域を、例えば円、楕円等をなす集光領域とほぼ等しくすることが容易にできる。即ち、仮に、配線及び電子素子を、曲面或いは曲線を有するように形成する場合と比較して、開口領域を、集光領域とほぼ等しくするように、配線及び電子素子を配置或いは形成することができる。よって、透過率を向上させると共に例えば蓄積容量等の電子素子の大型化或いは配線の低抵抗化を図ることが容易にできる。
本発明の電気光学装置の他の態様では、前記集光領域は、円をなし、前記開口領域は、前記円の中心から各辺までの距離が、前記円の半径の0.9倍以上且つ1.1倍以下である多角形をなす。
この態様によれば、開口領域を、円をなす集光領域とほぼ等しくすることが容易にできる。即ち、仮に、配線及び電子素子を、曲面或いは曲線を有するように形成する場合と比較して、開口領域を、集光領域とほぼ等しくするように、配線及び電子素子を配置或いは形成することが容易にできる。よって、透過率を向上させると共に例えば蓄積容量等の電子素子の大型化や配線の低抵抗化を図ることが容易にできる。
本発明の電子機器は上記課題を解決するために、上述した本発明の電気光学装置(但し、その各種態様も含む)を具備してなる。
本発明の電子機器によれば、上述した本発明の電気光学装置を具備してなるので、高品質な画像表示を行うことが可能な、投射型表示装置、テレビ、携帯電話、電子手帳、ワードプロセッサ、ビューファインダ型又はモニタ直視型のビデオテープレコーダ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、タッチパネルなどの各種電子機器を実現できる。また、本発明の電子機器として、例えば電子ペーパなどの電気泳動装置、電子放出装置(Field Emission Display及びConduction Electron-Emitter Display)、これら電気泳動装置、電子放出装置を用いた表示装置を実現することも可能である。
本発明の作用及び他の利得は次に説明する実施するための最良の形態から明らかにされよう。
以下では、本発明の実施形態について図を参照しつつ説明する。以下の実施形態では、本発明の電気光学装置の一例である駆動回路内蔵型のTFTアクティブマトリクス駆動方式の液晶装置を例にとる。
<第1実施形態>
第1実施形態に係る液晶装置について、図1から図12を参照して説明する。
<第1実施形態>
第1実施形態に係る液晶装置について、図1から図12を参照して説明する。
先ず、本実施形態に係る液晶装置の全体構成について、図1及び図2を参照して説明する。ここに図1は、本実施形態に係る液晶装置の構成を示す平面図であり、図2は、図1のH−H´線での断面図である。
図1及び図2において、本実施形態に係る液晶装置では、TFTアレイ基板10と対向基板として用いられるマイクロレンズアレイ板20とが対向配置されている。尚、マイクロレンズアレイ板20は、本発明に係る「第1基板」の一例であり、TFTアレイ基板10は、本発明に係る「第2基板」の一例である。TFTアレイ基板10とマイクロレンズアレイ板20との間に液晶層50が封入されており、TFTアレイ基板10とマイクロレンズアレイ板20とは、画像表示領域10aの周囲に位置するシール領域に設けられたシール材52により相互に接着されている。
シール材52は、両基板を貼り合わせるための、例えば紫外線硬化樹脂、熱硬化樹脂等からなり、製造プロセスにおいてTFTアレイ基板10上に塗布された後、紫外線照射、加熱等により硬化させられたものである。また、シール材52中には、TFTアレイ基板10とマイクロレンズアレイ板20との間隔(基板間ギャップ)を所定値とするためのグラスファイバ或いはガラスビーズ等のギャップ材が散布されている。即ち、本実施形態に係る液晶装置は、プロジェクタのライトバルブ用として小型で拡大表示を行うのに適している。
シール材52が配置されたシール領域の内側に並行して、画像表示領域10aの額縁領域を規定する遮光性の額縁遮光膜53が、マイクロレンズアレイ板20側に設けられている。 画像表示領域10aの周辺に位置する周辺領域のうち、シール材52が配置されたシール領域の外側に位置する領域には、データ線駆動回路101及び外部回路接続端子102がTFTアレイ基板10の一辺に沿って設けられている。この一辺に沿ったシール領域よりも内側に、サンプリング回路7が額縁遮光膜53に覆われるようにして設けられている。また、走査線駆動回路104は、この一辺に隣接する2辺に沿ったシール領域の内側に、額縁遮光膜53に覆われるようにして設けられている。また、TFTアレイ基板10上には、マイクロレンズアレイ板20の4つのコーナー部に対向する領域に、両基板間を上下導通材107で接続するための上下導通端子106が配置されている。これらにより、TFTアレイ基板10と対向基板20との間で電気的な導通をとることができる。
TFTアレイ基板10上には、外部回路接続端子102と、データ線駆動回路101、走査線駆動回路104、上下導通端子106等とを電気的に接続するための引回配線90が形成されている。
図2において、TFTアレイ基板10上には、電子素子である画素スイッチング用のTFTや走査線、データ線等の配線が作り込まれた積層構造が形成される。画像表示領域10aには、画素スイッチング用TFTや走査線、データ線等の配線の上層に画素電極9aが設けられている。他方、詳細な構成については後述するが、マイクロレンズアレイ板20におけるTFTアレイ基板10との対向面上に、遮光膜23が形成されている。そして、遮光膜23上に、ITO等の透明材料からなる対向電極21が複数の画素電極9aと対向して形成される。また、液晶層50は、例えば一種又は数種類のネマティック液晶を混合した液晶からなり、これら一対の配向膜間で、所定の配向状態をとる。
尚、ここでは図示しないが、TFTアレイ基板10上には、データ線駆動回路101、走査線駆動回路104の他に加えて、複数のデータ線に所定電圧レベルのプリチャージ信号を画像信号に先行して各々供給するプリチャージ回路、製造途中や出荷時の当該液晶装置の品質、欠陥等を検査するための検査回路、検査用パターン等が形成されていてもよい。
次に、以上の如く構成された本実施形態に係る液晶装置における回路構成及び動作について、図3を参照して説明する。ここに図3は、液晶装置の画像表示領域を構成するマトリクス状に形成された複数の画素における各種素子、配線等の等価回路図である。
図3において、本実施形態に係る液晶装置の画像表示領域10a(図1参照)を構成するマトリクス状に形成された複数の画素には、それぞれ、画素電極9aと該画素電極9aをスイッチング制御するためのTFT30とが形成されており、画像信号が供給されるデータ線6aが当該TFT30のソースに電気的に接続されている。データ線6aに書き込む画像信号S1、S2、…、Snは、この順に線順次に供給しても構わないし、相隣接する複数のデータ線6a同士に対して、グループ毎に供給するようにしてもよい。
また、TFT30のゲートに走査線3aが電気的に接続されており、所定のタイミングで、走査線3aにパルス的に走査信号G1、G2、…、Gmを、この順に線順次で印加するように構成されている。画素電極9aは、TFT30のドレインに電気的に接続されており、スイッチング素子であるTFT30を一定期間だけそのスイッチを閉じることにより、データ線6aから供給される画像信号S1、S2、…、Snを所定のタイミングで書き込む。
画素電極9aを介して液晶層50(図2参照)に書き込まれた所定レベルの画像信号S1、S2、…、Snは、マイクロレンズアレイ板20に形成された対向電極21との間で一定期間保持される。液晶は、印加される電圧レベルにより分子集合の配向や秩序が変化することにより、光を変調し、階調表示を可能とする。ノーマリーホワイトモードであれば、各画素の単位で印加された電圧に応じて入射光に対する透過率が減少し、ノーマリーブラックモードであれば、各画素の単位で印加された電圧に応じて入射光に対する透過率が増加され、全体として液晶装置からは画像信号に応じたコントラストをもつ光が出射する。
ここで保持された画像信号がリークするのを防ぐために、画素電極9aと対向電極との間に形成される液晶容量と並列に蓄積容量70が付加されている。この蓄積容量70は、走査線3aに並んで設けられ、固定電位側容量電極を含むと共に所定電位に固定された容量線300を含んでいる。この蓄積容量70によって、各画素電極における電荷保持特性は向上されている。尚、容量線300の電位は、一つの電圧値に常時固定してもよいし、複数の電圧値に所定周期で振りつつ固定してもよい。
次に、上述の動作を実現する画素部の具体的構成について、図4及び図5を参照して説明する。ここに図4は、本実施形態に係る液晶装置におけるデータ線、走査線、画素電極等が形成されたTFTアレイ基板の相隣接する複数の画素群の平面図であり、図5は、図4のA−A´線での断面図である。
図4において、画素電極9aは、TFTアレイ基板10上に、マトリクス状のパターンで複数設けられており(点線部9a´により輪郭が示されている)、画素電極9aの縦横の境界に各々沿ってデータ線6a及び走査線3aが設けられている。データ線6aは、例えばアルミニウム膜等からなり、走査線3aは、例えば導電性のポリシリコン膜等からなる。また、走査線3aは、半導体層1aのうちチャネル領域1a´に対向するように配置されており、該走査線3aはゲート電極として機能する。即ち、走査線3aとデータ線6aとの交差する箇所にはそれぞれ、チャネル領域1a´に走査線3aの本線部がゲート電極として対向配置された画素スイッチング用のTFT30が設けられている。
図5に示すように、本実施形態に係る液晶装置は、例えばガラス基板等からなるTFTアレイ基板10と、これに対向配置されるマイクロレンズアレイ板20とを備えている。尚、マイクロレンズアレイ板の構成については後述する。TFTアレイ基板10には、画素電極9aが設けられており、その上側には、ラビング処理等の所定の配向処理が施された配向膜16が設けられている。このうち画素電極9aは、例えばITO膜等からなる。他方、マイクロレンズ板20には、その全面に亘って対向電極21が設けられており、その下側には、ラビング処理等の所定の配向処理が施された配向膜22が設けられている。このうち対向電極21は、上述の画素電極9aと同様に、例えばITO膜等の透明導電性膜からなり、配向膜16及び22は、例えば、ポリイミド膜等の透明な有機膜からなる。液晶層50は、画素電極9aからの電界が印加されていない状態で配向膜16及び22により所定の配向状態をとる。
図5に示すように、TFT30は、LDD(Lightly Doped Drain)構造を有しており、その構成要素としては、上述したようにゲート電極として機能する走査線3a、例えばポリシリコン膜からなり走査線3aからの電界によりチャネルが形成される半導体層1aのチャネル領域1a´、走査線3aと半導体層1aとを絶縁するゲート絶縁膜を含む絶縁膜2、半導体層1aにおける低濃度ソース領域1b及び低濃度ドレイン領域1c並びに高濃度ソース領域1d及び高濃度ドレイン領域1eを備えている。
一方、図5において、蓄積容量70は、TFT30の高濃度ドレイン領域1e及び画素電極9aに接続された下側電極71と、上側電極としての容量線300の一部とが、誘電体膜75を介して対向配置されることにより形成されている。
下側電極71は、例えば導電性のポリシリコン膜からなり、コンタクトホール83を介してTFT30の高濃度ドレイン領域1eと電気的に接続されている。即ち、下側電極71は、画素電位とされる画素電位側容量電極として機能する。更に、下側電極71は、コンタクトホール83及び85を介して、画素電極9aとTFT30の高濃度ドレイン領域1eとを電気的に中継接続する機能をもつ。この下側電極71は、平面的に見ると、図4に示すように、データ線6aと走査線3aとが相交差する交差領域において、走査線3aに沿った部分と、図中、データ線6aと交差する各個所からデータ線6aに沿った部分とを備えている。更に、本実施形態では特に、下側電極71は、データ線6aと走査線3aとが相交差する交差領域において、各画素の中心に向かって張り出すように張り出した張出部71aを備えている。このような張出部71aに係る構成及び作用効果については後に詳述する。
誘電体膜75は、例えば酸化シリコン膜等から構成されている。
容量線300は、例えばアルミニウム膜等の金属膜からなり、下側電極71と対向配置された固定電位側容量電極として機能する。この容量線300は、平面的に見ると、図4に示すように、走査線3aの形成領域に重ねて形成されている。より具体的には容量線300は、走査線3aに沿って延びる本線部と、図中、データ線6aと交差する各個所からデータ線6aに沿って上方に夫々突出した突出部と、コンタクトホール85に対応する個所が僅かに括れた括れ部とを備えている。更に、本実施形態では特に、容量線300は、上述した下側電極71と同様に、データ線6aと走査線3aとが相交差する交差領域において、各画素の中心に向かって張り出すように張り出した張出部300aを備えている。このような張出部300aに係る構成及び作用効果については後に詳述する。容量線300は、定電位源と電気的に接続されて、固定電位とされている。定電位源としては、例えば、データ線駆動回路101に供給される定電位源でもよいし、対向電極21に供給される対向電極電位でもよい。
図4及び図5において、TFT30の下側に、下側遮光膜11aが設けられている。下側遮光膜11aは、格子状にパターニングされており、これにより各画素の開口領域を規定している。更に、下側遮光膜11aは、TFTアレイ基板10における裏面反射や、複板式のプロジェクタ等で他の液晶装置から発せられ合成光学系を突き抜けてくる光などの、下層側からの戻り光に対してTFT30のチャネル領域1aを遮光している。下側遮光膜11aは、金属又は合金を含む単一層膜又は多層膜から構成されている。尚、開口領域の規定は、図4中のデータ線6aと、これに交差するよう形成された容量線300とによっても、なされている。また、下側遮光膜11aについても、上述した容量線300の場合と同様に、その電位変動がTFT30に対して悪影響を及ぼすことを避けるために、画像表示領域からその周囲に延設して定電位源に接続されている。
走査線3a上には、高濃度ソース領域1dへ通じるコンタクトホール81及び高濃度ドレイン領域1eへ通じるコンタクトホール83がそれぞれ開孔された第1層間絶縁膜41が形成されている。
第1層間絶縁膜41上には、下側電極71、誘電体膜75及び容量線300が形成されており、これらの上には高濃度ソース領域1dへ通じるコンタクトホール81及び下側電極71へ通じるコンタクトホール85がそれぞれ開孔された第2層間絶縁膜42が形成されている。
第2層間絶縁膜42上には、データ線6aが形成されており、これらの上には下側電極71へ通じるコンタクトホール85が形成された第3層間絶縁膜43が形成されている。
次に、本実施形態に係る液晶装置のマイクロレンズアレイ板について、図6及び図7を参照して説明する。ここに図6(a)は、マイクロレンズアレイ板の概略斜視図であり、図6(b)は、図6(a)のB−B´断面の構成を示す概略斜視図である。図7(a)は、マイクロレンズアレイ板の部分拡大断面図であり、図7(b)は、マイクロレンズアレイ板のうち4つのマイクロレンズに係る部分を拡大して示す部分拡大平面図であり、図7(c)は、マイクロレンズのレンズ面の立体的な形状を概略的に示す拡大斜視図である。
図6(a)に示すように、マイクロレンズアレイ板20は、例えば石英板等からなる透明基板210と、該透明基板210に接着剤230によって接着されたカバーガラス200とを備えている。
マイクロレンズアレイ板20のレンズ形成領域20aには、以下のようにマトリクス状に平面配列された多数のマイクロレンズ500が形成されている。図6(b)において、透明基板210には、マトリクス状に多数の凹状の窪み、即ち凹部が掘られている。各凹部には、カバーガラス200と透明板部材210とを相互に接着する、例えば感光性樹脂材料からなる接着剤が硬化してなる、透明板部材210よりも高屈折率の透明な接着層230が充填されている。各凹部に充填された接着層230によって、マイクロレンズ500が形成されている。
図7(a)に示すように、各マイクロレンズ500の曲面は、相互に屈折率が異なる透明基板210と接着層230とにより概ね規定されている。より具体的には、各凹部は、マイクロレンズ500のレンズ曲面を有している。そして、各マイクロレンズ500は、凹部によって規定されるレンズ曲面を有する平凸状のレンズとして構築されている。
図7(b)に示すように、各マイクロレンズ500の平面的な形状は好ましくは矩形である。各マイクロレンズ500の平面的な形状は、凹部の縁部によって規定されている。そして、図7(b)に示す一のマイクロレンズ500が形成される凹部は、他のマイクロレンズ500が形成された凹部と縁部を共有して隣接している。図7(c)には、レンズ曲面側から見たマイクロレンズ500の立体的な形状を概略的に示してある。図7(c)において、互いに隣接する4つのマイクロレンズ500は、互いにレンズ曲面が繋がって形成されている。従って、隣接するマイクロレンズ間に柱が設けられる場合と比較して、各マイクロレンズ500においてレンズとして有効な領域を広くとることが可能となっている。
次に、上述したマイクロレンズアレイ板20の機能について、図8を参照して説明する。図8は、各マイクロレンズの機能について説明するための断面図である。
図8に示すように、マイクロレンズアレイ板20において、透明基板210上に、例えば格子状の平面パターンを有する遮光膜23が形成されている。各マイクロレンズ500は各画素に対応するように配置されている。即ち、マイクロレンズ500は、画素が配列される所定画素ピッチと等しいピッチでマトリクス状に配列されている。
透明基板210上には、遮光膜23を覆うように、対向電極21が形成されている。更に、配向膜22が対向電極21上に形成されている。
他方、TFTアレイ基板10上には、画素電極9aが形成されている。尚、図8では図示を省略するが、TFTアレイ基板10上には、図4及び図5を参照して上述したように、画素スイッチング用のTFT30や、画素電極9aを駆動するための走査線11aやデータ線6a等の各種配線、蓄積容量70等の電子素子、並びに遮光膜11aが形成されている。これらが遮光膜23と共に、各画素における光が透過する開口領域を規定、言い換えれば各画素における光が透過しない非開口領域を規定している。
図8において、マイクロレンズアレイ板20に入射される投射光等の光は、各マイクロレンズ500によって集光される。尚、図8中、一点鎖線によってマイクロレンズ500によって集光された光のようすを、後述する集光領域に対応して、概略的に示してある。そして、各マイクロレンズ500によって集光された光は液晶層50を透過して画素電極9aに照射され、該画素電極9aを通過して表示光としてTFTアレイ基板10より出射される。
尚、図8には、液晶装置において、各マイクロレンズ500を凸状に突出した曲面を同図中下側に向けて配置する構成を示してあるが、各マイクロレンズ500を凸状に突出した曲面を同図中上側に向けて配置するようにしてもよい。
次に、本実施形態に係る液晶装置におけるデータ線及び走査線等の配線、及び蓄積容量等の電子素子の配置について、図4に加えて、図9から図11を参照して説明する。ここに図9は、開口領域、非開口領域及び集光領域の関係を示す説明図である。図10は、集光領域と光強度との関係を示す説明図である。図11は、比較例における図9と同趣旨の説明図である。
図9は、画像表示領域10aにマトリクス状に配列された複数の画素のうち、任意の相隣接する4つの画素について、開口領域910、非開口領域920及び集光領域710との関係を示している。
図4及び図9において、開口領域910は、実質的に光が透過する画素内の領域であり、走査線3a、データ線6a、遮光膜11a、TFT30、蓄積容量70等の光を遮る配線や電子素子が形成されていない領域である。逆に、非開口領域920は、走査線3a、データ線6a、遮光膜11a、TFT30、蓄積容量70等の光を遮る配線や電子素子が形成されており(図4参照)、表示に寄与する光が透過しない領域である。
図8を参照して上述したように、マイクロレンズアレイ板20側から入射された光は、各マイクロレンズ500によって、画素毎に集光される。このように集光された光が、TFTアレイ基板10を通過する領域は、画素の中心C1と一致する点を中心とした円状である。 図10に示すように、画素毎に集光される光の強度d1は、中心付近で最大となり、半径方向に沿って中心から遠ざかるにつれて強度が徐々に弱くなる。
集光領域710は、画素毎にマイクロレンズ500によって実質的に集光された光が透過するTFTアレイ基板10上における領域である。
図10に示すように、本実施形態では、集光領域710は、画素毎にマイクロレンズ500によって集光された光がTFTアレイ基板10を透過する領域のうち、光の強度d1が最大値の1%以上となる領域を意味する。よって、集光領域710内において透過する光が実質的に画像表示に寄与し、集光領域710以外の領域へ向かう光は殆ど画像表示に寄与しない。このような集光領域710の半径L2は、マイクロレンズ500のレンズ曲面の形状やマイクロレンズアレイ板20とTFTアレイ基板10との距離等を変更することによって調整可能である。装置に要求される仕様、例えば画素ピッチL1や画素間に必要な非開口領域の幅L3に応じて、集光領域710の半径L2は、例えば画素ピッチL1の0.18倍から0.42倍の範囲となるように調整される。
図9に示すように、本実施形態では特に、開口領域910は、集光領域710とほぼ等しい。より具体的には、開口領域910の輪郭は、集光領域710の輪郭がなす円に外接する八角形をなしている。言い換えれば、非開口領域920は、走査線3a及びデータ線6aに夫々沿った格子状の領域と、データ線6aと走査線3aとが相交差する交差領域において、画素の中心C1に向かって張り出した張出領域920aとからなる。
図11(a)に第1の比較例として示すように、仮に何らの対策も施さず、開口領域950を、データ線6a及び走査線3a(或いはこれらの各々に沿った格子状の遮光膜)によって長方形として規定すれば、非開口領域960は、円をなす集光領域750と部分的に重なってしまう。このように重なる領域751において光が遮られるので、透過率を向上させることが困難である。
或いは、図11(b)に第2の比較例として示すように、仮に、開口領域と集光領域とが部分的に重なってしまうことを回避するために、マイクロレンズ500により光を集光する効率を高め、集光領域770を開口領域950に完全に含まれるように小さくした場合には、非開口領域960において、光が遮られることは回避できるが、集光された光の熱によって、液晶層50、配向膜16等にダメージを与えてしまい、画像表示に悪影響を与えてしまうおそれがある。
しかるに本実施形態では特に、図9を参照して上述したように、開口領域910は、集光領域710とほぼ等しいので、非開口領域920と集光領域710とが部分的に重なってしまうことを殆ど或いは完全に回避でき、透過率を向上させることができる。更に、開口領域910は、集光領域710とほぼ等しいので、開口領域910のうち集光領域710と重ならない部分(即ち、開口領域910のうち実質的には透過率の向上に寄与しない部分)を低減でき、透過率を維持しつつ非開口領域920の面積を増大することができる。即ち、非開口領域920の張出領域920aに対応して、図4を参照して上述したように容量線300の張出部300aや下側電極71の張出部71aを形成することができる。即ち、蓄積容量71を大きく形成でき、容量を大きくすることができる。言い換えれば、図11に示した比較例の如き長方形の開口領域の四隅に位置する、光の透過率の向上に殆ど寄与していない部分を、非開口領域として利用することで、光の透過率を維持しつつ、蓄積容量71を大きく形成することができる。尚、データ線6aや走査線3aについても同様に張出領域920に対応して形成してもよい。この場合には配線の低抵抗化を図ることも可能になる。
尚、図9において、開口領域910を、画素の中心C1に一致する集光領域710の中心から各辺までの距離が、集光領域710の半径L2の0.9倍以上且つ1.1倍以下である多角形となるように構成してもよい。この場合にも、開口領域910と集光領域710とは、実質的に等しくなるので、本実施形態と同様の効果を得ることができる。
以上説明したように、本実施形態の液晶装置によれば、開口領域910は、集光領域710とほぼ等しいので、透過率を向上させることができると共に、例えば蓄積容量71の大容量化を図ることができる。これにより、高品質な画像表示が可能となる。
次に、本実施形態に係る液晶装置の変形例における、データ線及び走査線等の配線、及び蓄積容量等の電子素子の配置について、図4に加えて、図12を参照して説明する。ここに図12は、変形例における開口領域と集光領域との関係を示す説明図である。
図12(a)に第1変形例として示すように、各画素において、開口領域910は、集光領域710に外接する十二角形であってもよい。この場合には、開口領域910を、より一層確実に、集光領域710に一致させることができる。
図12(b)に第2変形例として示すように、各画素において、開口領域910は、集光領域710に外接する正六角形であってもよい。この場合にも、透過率を向上させつつ、非開口領域920内で、例えば蓄積容量70を大きく形成でき、且つ、製造も容易である。
図12(c)に第3変形例として示すように、集光領域710が楕円状の領域となる場合には、各画素において、開口領域910は、集光領域710のなす楕円に外接する八角形であってもよい。この場合にも、透過率を向上させつつ、非開口領域920内で、例えば蓄積容量70を大きく形成することができる。
<電子機器>
次に、上述した電気光学装置をライトバルブとして用いた電子機器の一例たる投射型カラー表示装置の実施形態について、その全体構成、特に光学的な構成について説明する。ここに図13は、投射型カラー表示装置の図式的断面図である。
<電子機器>
次に、上述した電気光学装置をライトバルブとして用いた電子機器の一例たる投射型カラー表示装置の実施形態について、その全体構成、特に光学的な構成について説明する。ここに図13は、投射型カラー表示装置の図式的断面図である。
図13において、投射型カラー表示装置の一例たる液晶プロジェクタ1100は、駆動回路がTFTアレイ基板上に搭載された液晶装置を含む液晶モジュールを3個用意し、それぞれRGB用のライトバルブ100R、100G及び100Bとして用いたプロジェクタとして構成されている。液晶プロジェクタ1100では、メタルハライドランプ等の白色光源のランプユニット1102から投射光が発せられると、3枚のミラー1106及び2枚のダイクロックミラー1108によって、RGBの三原色に対応する光成分R、G及びBに分けられ、各色に対応するライトバルブ100R、100G及び100Bにそれぞれ導かれる。この際特に、B光は、長い光路による光損失を防ぐために、入射レンズ1122、リレーレンズ1123及び出射レンズ1124からなるリレーレンズ系1121を介して導かれる。そして、ライトバルブ100R、100G及び100Bによりそれぞれ変調された三原色に対応する光成分は、ダイクロックプリズム1112により再度合成された後、投射レンズ1114を介してスクリーンにカラー画像として投射される。
本発明は、上述した実施形態に限られるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う電気光学装置、及び該電気光学装置を備えてなる電子機器もまた本発明の技術的範囲に含まれるものである。
9a…画素電極、3a…走査線、6a…データ線、7…サンプリング回路、10…TFTアレイ基板、10a…画像表示領域、20…マイクロレンズアレイ板、21…対向電極、23…遮光膜、50…液晶層、52…シール材、53…額縁遮光膜、101…データ線駆動回路、102…外部回路接続端子、104…走査線駆動回路、106…上下導通端子、107…上下導通材、500…マイクロレンズ、710…集光領域、910…開口領域、
Claims (5)
- 第1基板と、
該第1基板上に所定画素ピッチで配列された複数のマイクロレンズと、
前記第1基板と対向して配置された第2基板と、
該第2基板上に前記所定画素ピッチで配列された複数の画素電極と、
前記第2基板上に形成され、前記画素電極毎の開口領域の少なくとも一部を規定すると共に前記複数の画素電極と電気的に接続された配線及び電子素子と
を備え、
前記開口領域は、前記複数のマイクロレンズの各々によって前記画素電極毎に集光される光の強度が、前記画素電極毎における前記強度の最大値の1%以上となる領域として規定される集光領域とほぼ等しい
ことを特徴とする電気光学装置。 - 前記電子素子として、蓄積容量を備えることを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置。
- 前記開口領域は、前記集光領域に外接する多角形をなすことを特徴とする請求項1又は2に記載の電気光学装置。
- 前記集光領域は、円をなし、
前記開口領域は、前記円の中心から各辺までの距離が、前記円の半径の0.9倍以上且つ1.1倍以下である多角形をなす
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の電気光学装置。 - 請求項1から4のいずれか一項に記載の電気光学装置を具備してなる電子機器。
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-
2006
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