JP2007247666A - 等速ジョイント用外輪 - Google Patents

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Daiji Okamoto
大路 岡本
Yoshihiko Hayama
佳彦 葉山
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Abstract

【課題】鋼球の転動溝を備えた等速ジョイント用外輪において、外側外輪と内側外輪との間に介在される防振ゴムが振動によって発熱を生じる問題を解消することである。
【解決手段】外側外輪1と内側外輪2との間に介在される防振材として両端部に折り返しによる弾性変形部12を形成した板ばね7を介在し、その弾性変形部12を嵌合面3、5間で圧縮変形させた構成とした。
【選択図】図1

Description

この発明は、各種産業機械や車両等において動力伝達用に用いられる等速ジョイント用外輪、特に防振型外輪に関するものである。
等速ジョイント用の防振型外輪として従来から知られているものは、外側外輪と内側外輪が所要のすき間をおいて相互に嵌合され、内側外輪が複数のトラック溝を有し、そのトラック溝相互間の内側外輪の外面側の嵌合面とこれに対向した外側外輪の内面側の嵌合面において外側外輪に軸方向の干渉突条が形成され、前記内側外輪にその干渉突条に嵌り合う溝が設けられ、前記外側外輪と内側外輪のすき間に防振材としての防振ゴムが加硫接着等により固着された構成である(特許文献1)。
前記の防振ゴムによって外側外輪と内側外輪間に伝播する振動が吸収される。また前記干渉突条と溝とが周方向に係合することにより外側外輪と内側外輪の周方向への相対移動が規制され、これにより防振ゴムの過大変形が防止される。
特許3053636号公報
前記のように防振ゴムは干渉突条と溝との干渉によって過大な変形が防止されるが、ジョイントに間断なく微小振動が加えられると、防振ゴムに作用する繰り返し荷重によりゴム組織に発熱が生じ、その発熱に伴ってジョイント内部の内圧が上昇する等の問題があった。また、防振ゴムを外側外輪と内側外輪のすき間に加硫接着等により固定させる作業が必要であり、作業性を阻害する問題もあった。
そこで、この発明は防振ゴムによる発熱を防止し、ジョイントの内部温度の上昇を防ぐことを課題とする。
前記の課題を解決するために、この発明は、図1から図3に示したように、外側外輪1と内側外輪2が所要のすき間9をおいて相互に嵌合され、前記両外輪1、2のいずれか一方の嵌合面3に軸方向の干渉突条4、他方の嵌合面5に前記干渉突条4に係合する溝6が設けられ、前記嵌合面3、5間に防振材が介在され、該防振材を介して外側外輪1と内側外輪2が一体化され、前記内側外輪2の内面に鋼球の転動溝14が複数形成された等速ジョイント用外輪8において、上記防振材が板ばね7により形成され、該板ばね7に前記嵌合面3、5間の相対向の間で圧縮される弾性変形部12が設けられた構成としたものである。
前記の板ばね7としては、例えば、図3(a)(b)に示したように、前記干渉突条4に跨った湾曲部11と、その湾曲部11の両側部を該湾曲部11に沿って外側に折り返すことによって弾性変形部12が設けられたものを用いることができる。また図4(a)に示したような板ばね7の全体に波付けを施し、その波付けによって弾性変形部12’が設けられる場合もある。
前記構成の等速ジョイント用外輪8において、板ばね7は干渉突条4に跨ることによって周方向の移動が規制される。またその折り返しや波付けによって形成された弾性変形部12、12’が嵌合面3、5の間に圧縮代をもって介在されるので、外側外輪1と内側外輪2の間に伝播する振動が吸収され、また、弾性変形部12、12’の摩擦により外側外輪1と内側外輪2との一体化が図られる。
以上のように、この発明の等速ジョイント用外輪は、相互に嵌合された外側外輪と内側外輪の嵌合面間に介在される防振材として板ばねを使用し、その板ばねに前記嵌合面間で圧縮される弾性変形部を設けたことにより、その板ばねによって外側外輪と内側外輪の間に伝播する振動が吸収されるとともに、外側外輪と内側外輪との一体化が図られる。また、前記板ばねに振動が繰り返し負荷されても板ばねがゴム特有の発熱をすることはないので、ジョイント内部の内圧上昇も防ぐことができる。
以下、添付図面に基づいてこの発明の実施例を説明する。
図1から図3に示した実施例1の等速ジョイント用外輪8は、外側外輪1、内側外輪2及び防振材としての板ばね7により構成される。外側外輪1は、一端開放のカップ形をなし、閉塞側の端面中央に外輪軸19が設けられる。外側外輪1の内面、即ち嵌合面3に所要の嵌合すき間9をおいて内側外輪2が嵌合される。
外側外輪1の前記嵌合面3には周方向6等分位置に軸方向の干渉突条4が設けられる。この干渉突条4の断面形状は図示のように緩やかな山形をなす。内側外輪2は、その内面に等間隔をおいて内輪25(図2参照)に組み込まれた鋼球21の転動溝14が形成され、各転動溝14の相互間に溝間壁面22が形成される。
内側外輪2は転動溝14の溝底部分で最も薄肉となり、また溝間壁面22の外面の部分において前記干渉突条4に対向した溝6が設けられる。
前記の内側外輪2を外側外輪1の内側に嵌合させる際、外側外輪1の干渉突条4の部分に板ばね7を予め仮り止めしておき、その後内側外輪2を圧入させる。内側外輪2は板ばね7を圧縮させつつ圧入され、板ばね7以外の部分では両方の嵌合面3、5間に一定のすき間9が生じる。また、外側外輪1の干渉突条4が、板ばね7を介して溝6に嵌入され、その嵌入により外側外輪1と内側外輪2の相対的な回転が規制される。
内側外輪2の開放端部の外周面に突条10が設けられ、これにより前記板ばね7の抜け出しが防止される。また、その突条10と外側外輪1の開放端との間に軸方向のすき間9’が設けられる。
前記の板ばね7は、図3(a)(b)に示したように、前記の干渉突条4に跨った湾曲部11と、その湾曲部11の両側部において該湾曲部11に沿って折り返して形成された弾性変形部12とからなる。その弾性変形部12が干渉突条4と溝6の間において所要の圧縮代をもって介在される。
実施例1の外輪8は以上のようなものであり、図2に示したように、内側外輪2に内輪25が挿入され、その鋼球21が転動溝14に嵌められるとともに、内輪軸23と外側外輪1との間にブーツ24が装着され、摺動型等速ジョイントとして使用に供される。
使用中における外側外輪1及び内側外輪2の相対回転又は軸方向への相対移動、板ばね7自体の周方向への移動は、板ばね7の弾性変形部12の圧縮変形による摩擦や干渉突条4と溝6との干渉などにより防止される。また、外側外輪1及び内側外輪2間に伝播する振動は、弾性変形部12の微小な弾性変形によって吸収される。
図4(a)から(c)は、上述した実施例1の一部を変更した例を示す。図4(a)は板ばね7を変形した例である。即ち、この場合の板ばね7は、全体に軸方向の山と谷が並んだ細かい波付けが施され、その波付けにより弾性変形部12’が形成されたものであり、干渉突条4と溝6間の湾曲したすき間9に沿って湾曲状態に所要の圧縮代をもって介在される。その圧縮変形による摩擦等により外側外輪1と内側外輪2の一体化が図られる。また、外側外輪1及び内側外輪2間に伝播する振動は、弾性変形部12’の微小な弾性変形により吸収される。
図4(b)(c)は、干渉突条4と溝6の関係が図3の場合とは逆に、干渉突条4が内側外輪2の嵌合面5に、また溝6が外側外輪1の嵌合面3にそれぞれ形成された場合である。板ばね7は、図4(b)の場合は折り返しによって弾性変形部12が形成され、同図(c)の場合は、同図(a)の場合と同様に全体に形成された細かい波付けによって弾性変形部12’が形成されたものである。
次に、図5(a)(b)に示した実施例2は、外側外輪1と内側外輪2及び防振材によって構成された摺動型等速ジョイントの外輪8である点では前記実施例1の場合と同様であるが、防振材として外側外輪1と内側外輪2の間に介在された板ばね15の形状が相違している。即ち、この場合は、板ばね15が隣接した二つの干渉突条4間に介在されるものであり、内側外輪2の外周面に沿った湾曲部26が形成され、その湾曲部26の両側部にそれぞれ溝6の壁面に沿って屈曲された屈曲部16が形成される。さらにその屈曲部16の先端側縁を干渉突条4に沿って折り返すことによって弾性変形部18が形成されている。
板ばね15は、その両側の干渉突条4、4の間に介在されるので周方向への移動が規制される。また、実施例1の場合と同様に、弾性変形部18が圧縮代をもって干渉突条4と溝6間に介在されるので、外側外輪1と内側外輪2との一体化が図られ、また外側外輪1と内側外輪2間に伝播する振動が弾性変形部18により吸収される。
図6(a)(b)は前記板ばね15を変形した例であり、この場合の板ばね15も前記と同様の湾曲部26とその両端に屈曲部16、16が形成されたものであるが、弾性変形部18’は板ばね15の全体にわたり軸方向に沿って並んだ細かい波付けにより形成される。
図7(a)は、図5の変形例であり、また図7(b)は図6の変形例である。いずれの場合も干渉突条4と溝6を逆に、即ち、干渉突条4を内側外輪2側に、溝6を外側外輪1側に設けたものであり、その位置関係に応じて屈曲部16を外向きに形成している。図7(a)の場合は、屈曲部16の先端側縁を折り返して弾性変形部18が形成され、また同図(b)の場合は細かい波付けによって弾性変形部18’が形成される。
図8(a)(b)に示した実施例3は、内側外輪2のトラック溝14相互間において前記各実施例の溝6に代えて軸方向のスリット27が設けられたものであり、外側外輪1の干渉突条4がスリット27の部分に嵌る。弾性変形部18は屈曲部16の先端を干渉突条4に沿って折り返すことにより形成される。
図9も内側外輪2にスリット27が設けられたものであり、この場合の板ばね15は全体に細かい波付けが施され、これによって弾性変形部18’が形成される。
図10(a)(b)に示した実施例4は、前述の図6の場合において波付きの板ばね15を転動溝14ごとに独立に設ける構成に代えて、1枚の波付板ばね15を円筒状に形成したものである。図示のように、1箇所において軸方向の切り離し部28を形成すると全体の変形量が増大する。図10(c)は干渉突条4と溝6の位置を逆にした場合である。
実施例1の断面図 図1のX−X線の一部省略断面図 (a)図1の一部拡大断面図、(b)板ばねの拡大斜視図 (a)から(c)実施例1の変形例の一部拡大断面図 (a)実施例2の断面図、(b)板ばねの拡大斜視図 (a)実施例2の変形例の断面図、(b)板ばねの拡大斜視図 (a)(b)実施例2の他の変形例の断面図 (a)実施例3の断面図、(b)(a)のY−Y線の一部省略断面図 実施例3の変形例の断面図 (a)実施例4の一部省略断面図、(b)板ばねの斜視図、(c)実施例4の変形例の一部省略断面図
符号の説明
1 外側外輪
2 内側外輪
3 嵌合面
4 干渉突条
5 嵌合面
6 溝
7 板ばね
8 外輪
9、9’ すき間
10 突条
11 湾曲部
12、12’ 弾性変形部
14 転動溝
15 板ばね
16 屈曲部
18、18’ 弾性変形部
19 外輪軸
21 鋼球
22 溝間壁面
23 内輪軸
24 ブーツ
25 内輪
26 湾曲部
27 スリット
28 切り離し部

Claims (5)

  1. 外側外輪と内側外輪が所要のすき間をおいて内外に嵌合され、前記外側外輪と内側外輪のいずれか一方の嵌合面に軸方向の複数の干渉突条、他方の嵌合面に前記干渉突条に対向した溝が設けられ、前記嵌合面間のすき間に防振材が介在され、該防振材を介して前記外側外輪と内側外輪が一体化され、前記内側外輪の内面に鋼球の転動溝が複数形成された等速ジョイント用外輪において、前記防振材が板ばねにより形成され、該板ばねに前記両方の嵌合面の間で圧縮される弾性変形部が設けられたことを特徴とする等速ジョイント用外輪。
  2. 前記板ばねが前記干渉突条に跨った湾曲部と、その湾曲部の両側部分が折り返され、その折り返しによって前記の弾性変形部が設けられたことを特徴とする請求項1に記載の等速ジョイント用外輪。
  3. 前記板ばねに波付けが施され、その波付けによって前記の弾性変形部が設けられたことを特徴とする請求項1に記載の等速ジョイント用外輪。
  4. 前記板ばねが前記の隣接した干渉突条相互間に介在された湾曲部と、前記溝に係合された屈曲部を有し、該屈曲部の先端部が折り返され、その折り返しにより前記の弾性変形部が設けられたことを特徴とする請求項1に記載の等速ジョイント用外輪。
  5. 前記板ばねが前記の隣接した干渉突条相互間に介在された湾曲部と、前記溝に係合された屈曲部を有し、前記板ばねの全体に波付けが施され、その波付けによって前記の弾性変形部が形成されたことを特徴とする請求項1に記載の等速ジョイント用外輪。
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JP2010116605A (ja) * 2008-11-13 2010-05-27 Fujikura Ltd ターゲット保持装置、ならびにこれを用いた成膜装置および成膜方法
CN106460943A (zh) * 2014-06-12 2017-02-22 博格华纳公司 电相位器联接方法
CN115247637A (zh) * 2022-01-21 2022-10-28 衢州学院 一种基于压缩机用的节能降噪结构装置

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