JP2007246328A - 積層型サーミスタ及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】低抵抗化を図りつつ酸化処理後のPTC特性を向上させるための技術を提供する。
【解決手段】図2中、室温抵抗率が2×10[Ωcm]以下でかつPTCジャンプが1.6以上のPTC特性を有する試料は四角でプロットし、室温抵抗率又はPTC特性が上記範囲外のものを菱形でプロットした。その結果、所望の室温抵抗率及びPTC特性を兼備した試料については、2.35α−2.39<β<2.35α−2.32(但し、1.02≦α≦1.1)を満足する。換言すると、α及びβを上記範囲内で制御することにより、室温抵抗率及びPTC特性を積層型サーミスタとして好ましいものとすることができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、内部電極にNi系金属を用い、正の抵抗温度特性を有する積層型サーミスタに関する。
サーミスタとして、正の抵抗温度特性を有する、つまり温度の上昇に対して抵抗が増加するサーミスタがある。このサーミスタはPTC(Positive Temperature Coefficient)サーミスタと称される。PTCサーミスタは、チタン酸バリウム(BaTiO)を主成分とし微量の希土類元素を添加して導電性をもたせた半導体磁器と電極とを備えて構成されており、例えば回路の過電流保護素子として、あるいは温度センサ等として広く利用されている。
近年、消費電力をできるだけ抑えるためにPTCサーミスタの低抵抗化の要望が強い。抵抗は電極面積に反比例するため、電極面積が大きいほど抵抗を低減することができるが、従来の単板型の半導体磁器では電極面積を大きくすることに限界があり、近年の低抵抗化には応えられない。このため、単板型に代わるものとして、積層型のPTCサーミスタが提案されている(例えば特許文献1参照)。積層型PTCサーミスタは、半導体セラミック層と内部電極を交互に積層してなる積層体を一体焼成して得られた焼結体に外部電極を形成してなるもので、この積層型PTCサーミスタによれば、内部電極の電極面積を大幅に増やすことができ、それだけ低抵抗化を可能にでき、上述の要請に応えられる。
内部電極にはオーミック性、及び焼成時の耐熱性に優れた金属を採用する必要がある。このような金属として、NiあるいはNi系合金(以下、両者を総称して「Ni系金属」という)が有効である。しかし、このNi系金属を内部電極として採用する場合、通常の単板型と同様に大気中にて焼成すると電極が酸化されてしまうという問題がある。このため、Ni系金属の酸化を回避するために、還元雰囲気中でセラミック層とNi系金属からなる内部電極とを同時に焼成している。但し、焼成時の酸素分圧が低すぎるとPTCサーミスタの粒界の吸着酸素が不足し、急激にPTC特性が劣化してしまう。このため、還元雰囲気中での焼成の後に、内部電極が酸化されない程度の低温で酸化処理を行うことにより、PTC特性を改善することが行われている。例えば特許文献1では、その実施例において(Ba0.998−xCaLa0.002TiO+yMnO+0.01SiO、x=0.02〜0.45、y=0.00002〜0.015、m=0.98〜1.06の組成を採用し、還元雰囲気中にて1350℃で2時間焼成した後、大気中にて800℃で2時間加熱するという酸化処理を行っている。
特開平6−151103号公報(実施例)
特許文献1に記載の積層型PTCサーミスタによれば、たしかに低抵抗化を図ることができる。しかしながら、本発明者が特許文献1に記載の組成物に対して特許文献1に記載の条件で還元雰囲気中の焼成ならびに酸化処理を行った結果、十分なPTC特性を備えた積層型サーミスタを得ることができなかった。
本発明は、このような技術的課題に基づいてなされたもので、低抵抗化を図りつつ酸化処理後のPTC特性を向上させるための技術を提供することを目的とする。
本発明者は酸化処理後のPTC特性を向上させるために、組成面、製造条件の観点から様々な検討を行った。その結果、これまで単なる焼結助剤として考えられていたSiOはTi/Baサイトの比と相関があり、両者が特定の関係にあるときに、低抵抗率と高いPTC特性を兼備することができることを知見した。すなわち、本発明は、半導体セラミック層と内部電極とが交互に積層されるとともに、内部電極と電気的に接続された外部電極とを有し、正の抵抗温度特性を有する積層型サーミスタであって、内部電極はNi系金属から構成され、半導体セラミック層は、一般式(Ba1-x−ySrReαTiO+βSiO+zMnで示される化合物を含む焼結体から構成され、ReはY、La、Ce、Sm、Er、Nd、Dyからなる群から選択される少なくとも1種で表されるとともに、x、y、αはそれぞれモル比で、0≦x≦0.3、0.002≦y≦0.008、1.02≦α≦1.1であり、zは0≦z[mol]≦0.0015、βは、1.02≦α≦1.1の範囲において2.35α−2.39<β[mol]<2.35α−2.32を満足し、焼結体の空隙率は5〜25%であることを特徴とする積層型サーミスタを提供する。
上記一般式において、xは0.05≦x≦0.3であることが好ましく、zは0.0002≦z≦0.0013であることが好ましい。x及び/又はzをこの範囲とすることにより、より高いPTC特性を得ることができる。
また製造条件の観点からは、還元雰囲気中の焼成温度は1180〜1280℃が好ましいことがわかった。特許文献1のように1300℃で焼成すると、高密度のものが得られるがPTC特性は所望の値を示さないのである。
また焼成後の酸化処理温度は、500〜850℃、より好ましくは550〜650℃とすればよい。
本発明によれば、低抵抗であり、かつPTC特性が高い積層型サーミスタを提供することができる。
以下、添付図面に示す実施の形態に基づいてこの発明を詳細に説明する。
図1は、本実施の形態における積層型サーミスタの構成を示す断面図である。
積層型サーミスタ1は直方体状のもので、半導体セラミック層2とNi系金属からなる内部電極3とを交互に積層して積層体を形成し、この積層体を一体焼成して焼結体4が構成されている。この焼結体4は、上記積層体を還元性雰囲気中にて高温焼成した後、大気中にて低温の酸化処理を施すことによって形成されたものである。
焼結体4の左端面4a及び右端面4bには各内部電極3の一端面3aのみが交互に露出しており、他の端面3bはセラミック層2の内部に位置して焼結体4内に埋設されている。また、上記焼結体4の左端面4a及び右端面4bには外部電極5が形成されており、この外部電極5は内部電極3の一端面3aと電気的に接続されている。例えばAgやAg−Pd合金を焼付けて外部電極5とすることができる。
本発明において、半導体セラミック層2は以下の一般式で示される化合物を含む。
(Ba1-x−ySrReαTiO+βSiO+zMn・・・式(1)
ここで、ReはY、La、Ce、Sm、Er、Nd、Dyからなる群から選択される少なくとも1種で表されるとともに、
x、y、αはそれぞれモル比で、
0≦x≦0.3、
0.002≦y≦0.008、
1.02≦α≦1.1であり、
zは0≦z[mol]≦0.0015、
βは、1.02≦α≦1.1の範囲において2.35α−2.39<β[mol]<2.35α−2.32を満足することを特徴とする。
一般式中におけるx、y及びzの限定理由は以下の通りである。
Sr量を示すxは、0≦x≦0.3の範囲とする。Srの添加によりキュリー温度を変動させることができる。但し、xが増加するにつれてキュリー温度が低下し、xが0.3を超えるとキュリー温度と室温との差が小さくなるため、xの上限は0.3とする。本願では、室温抵抗率の2倍の抵抗率になる温度をキュリー温度という。キュリー温度は、PTCサーミスタの用途に応じて調整する必要がある。例えば、電池パック内にPTCサーミスタを入れて電池セルの温度を検出する場合があるが、電池パックに要求されるキュリー温度は80〜90℃である。よって、本発明のPTCサーミスタを電池パック用に用いる場合には、xを0.05≦x≦0.075の範囲とすればよい。
また後述する実施例で示すように、所定量のSrを含有させることにより、Srを含有しない場合よりもPTC特性を向上させることができる。高いキュリー温度を得たい場合には、xは、0≦x≦0.25の範囲とすることが好ましく、さらには0.05≦x≦0.15とすることが好ましい。PTC特性を重視する場合には、xは、0.05≦x≦0.3の範囲とすることが好ましく、さらには0.1≦x≦0.3とすることが好ましい。
ReはY、La、Ce、Sm、Er、Nd、Dyからなる群から選択される少なくとも1種で表される。Reは半導体化剤として機能し、その量を示すyは、0.002≦y≦0.008の範囲とする。この範囲で、高いPTC特性を得ることができる。これに対し、yが0.002未満では、半導体セラミック層2を構成する磁器を半導体化させることが困難である。また、yが0.008を超えると、室温(25℃)での抵抗率(以下、「室温抵抗率」という。)が高くなるとともに、PTC特性が低下してしまう。
yは、0.002≦y≦0.006の範囲とすることが好ましく、さらには0.003≦y≦0.005とすることが好ましい。Reのなかでは室温抵抗率が低く、かつPTC特性が高いという理由から、Y、Smが特に好ましい。
Mn量を示すzは、0≦z≦0.0015の範囲とする。Mnの添加はPTC特性を向上させる上で有効である。但し、zが大きくなりすぎると(例えば0.1molになると)室温抵抗率が高くなりすぎてPTC特性が得られず、温度の上昇に対して抵抗が減少してしまうNTC(Negative Temperature Coefficient)特性を示す。
zは、0.0002≦z≦0.0013の範囲とすることが好ましく、さらには0.0005≦z≦0.001とすることが好ましい。
ここで、(Ba0.772Sr0.2230.005αTiO+βSiO+0.001Mnの組成において、以下の条件で還元焼成ならびに酸化処理を行って作製したPTCサーミスタ(試料No.1〜26)の室温抵抗率、PTCジャンプ、ならびに空隙率を表1に示す。PTCジャンプはPTC特性を判断するための一指標となるものであり、Log10(200℃での抵抗率/室温抵抗率)として算出した。PTCジャンプの値が大きいほど、PTC特性が高いと判断することができ、また上述の通り室温抵抗率が低いほどPTCサーミスタの消費電力を抑える上で好ましい。なお、内部電極には純Ni電極を用い、還元焼成条件及び酸化処理条件は以下の通りとした。
試料No.1〜26の還元焼成条件:
雰囲気:水素と窒素の混合雰囲気(水素と窒素の比率は体積比で1.2:98.8とした)
焼成時間:2時間
焼成温度:表1に示す通り。
試料No.1〜26の酸化処理条件:
雰囲気:酸素濃度20%(大気中)
酸化処理時間:2時間
酸化処理温度:600℃
Figure 2007246328
表1に示すように、αを固定してβを変動させることにより、室温抵抗率、PTC特性、ならびに空隙率が変動する。αに対してβが小さすぎても、また大きすぎても室温抵抗率及び/又はPTC特性が劣化してしまう。例えばβの値が0.05molと同一である試料No.3と試料No.7とを比較すると、αが1.02である試料No.3については室温抵抗率が2.0×10[Ωcm]以下と低くかつPTCジャンプが1.6以上と高いPTC特性を示すが、αが1.04である試料No.7についてはPTC特性が不十分である。つまり、0.05molというSiO添加量はαが1.02の場合には適量であるが、αが1.04の場合には少なすぎるといえる。
同様に、βの値が0.24molと同一である試料No.18と試料No.21とを比較すると、αが1.10である試料No.21については室温抵抗率が低くかつPTC特性が高いが、αが1.08である試料No.18については室温抵抗率が高すぎ、PTC特性ではなくNTC特性を示した。つまり、0.24molというSiO添加量はαが1.08の場合には多すぎるが、モル比Baサイト/Tiサイトが1.10の場合には適量であるといえる。
図2は、試料No.1〜22のα及びβをプロットしたグラフである。図2中、室温抵抗率が2×10[Ωcm]以下でかつPTCジャンプが1.6以上のPTC特性を有する試料は四角でプロットし、室温抵抗率又はPTC特性が上記範囲外のものを菱形でプロットした。その結果、所望の室温抵抗率及びPTC特性を兼備した試料については、2.35α−2.39<β<2.35α−2.32(但し、1.02≦α≦1.1)を満足することが確認できた。換言すると、α及びβを上記範囲内で制御することにより、室温抵抗率及びPTC特性を積層型サーミスタ1として好ましいものとすることができる。したがって、βは単独で決定すべきではなく、αに応じて決定すべきである。
試料No.23〜26のように、αが1.02未満又はαが1.10を超えると、室温抵抗率が高くなり、PTC特性が劣化してしまう。したがって、本発明ではαは1.02≦α≦1.10とする。αは1.02≦α≦1.08の範囲とすることが好ましく、さらには1.02≦α≦1.05とすることが好ましい。
本発明において、焼結体4の空隙率は5〜25%である。空隙率は室温抵抗率及びPTC特性と相関があり、空隙率が5%未満と低すぎるとPTC特性が劣化する。一方、空隙率が25%を超えるほど高いと、室温抵抗率が大きくなり、PTC特性も劣化する。例えば表1の試料No.18の空隙率は25.8%であり、本発明が推奨する範囲外である。試料No.18は室温抵抗率が4.6×10と非常に高く、PTCジャンプは−0.2と、PTC特性を示さない。
好ましい空隙率は10〜25%、さらに好ましくは10〜23%である。表1に示すように、α及びβが本発明で推奨する範囲内にあり、かつ空隙率が10〜25%である試料No.2〜4、8、9、14、15は室温抵抗率が1.0×10以下と低く、かつPTCジャンプが2.0以上と、積層型サーミスタ1として特に好ましい特性を示している。
また空隙率を変動させる要因として、還元焼成条件も挙げられる。組成が本発明の範囲内でも、空隙率が25%を超える試料No.27、29は室温抵抗率が1.0×10と高く、PTC特性も不十分である。また組成が本発明の範囲内であるが、空隙率が5%未満の試料No.28、30は室温抵抗率は低いが、PTC特性が不十分となる。
Figure 2007246328
上記した積層型サーミスタ1を作製するには、原料を配合した後に仮焼し、得られた仮焼体を粉砕してスラリーを作製する。そして、そのスラリーを用いて半導体セラミック層用グリーンシートを作製した後、グリーンシートの上面に内部電極用ペーストを印刷して内部電極3を形成する。次いで、グリーンシートを積層して得られた積層体を焼結し、得られた焼結体4に対して酸化処理(熱処理)を施すのである。以下、各工程について詳述する。
主成分の原料として、酸化物又は加熱により酸化物となる化合物を用いる。具体的にはBaCO、TiO、SrCO、SiO、Mn(NO6HO、Reの酸化物(例えばY23)を用いることができる。なお、上述した原料粉末に限らず、2種以上の金属を含む複合酸化物の粉末を原料粉末としてもよい。各原料粉末の平均粒径は0.1〜3.0μmの範囲で適宜選択すればよい。
原料粉末を上記式(1)の組成になるようにそれぞれ秤量した後、原料粉末を純水ならびに粉砕用ボールとともにナイロン製ポット内に入れて4〜8時間粉砕混合した後、乾燥させ混合粉末を得る。この混合粉末を仮成形し、1000〜1200℃の範囲内で所定時間保持する仮焼を行う。このときの雰囲気はN又は大気とすればよい。仮焼の保持時間は0.5〜5時間の範囲で適宜選択すればよい。
次いで、この仮焼体を解砕して得た仮焼粉を純水ならびに粉砕用ボールとともにナイロン製ポットに入れ、これに溶剤、バインダ及び可塑剤を添加して10〜20時間混合し、所定粘度のスラリーを得る。この半導体セラミック層用スラリー中の溶剤、バインダ、可塑剤の含有量には制限はないが、例えば、溶剤の含有量は10〜50重量%、バインダの含有量は1〜10重量%程度の範囲で設定することができる。また、スラリー中には、必要に応じて分散剤等を10重量%以下の範囲で含有させることができる。
得られたスラリーを、ポリエステルフィルム等の上にドクターブレード法等で塗布、乾燥して厚さ10〜100μmのグリーンシートを作製する。このグリーンシートを短冊状に打ち抜いて多数の半導体セラミック層用グリーンシートを得た後、グリーンシートの上面に内部電極用ペーストをスクリーン印刷等で印刷して内部電極3を形成する。内部電極3はその一端面3aのみがグリーンシートの端縁まで延びて、他の端面3bはグリーンシートの内側に位置するように形成する。なお、内部電極用ペーストは、Ni粉末又はNi合金粉末と電気絶縁材(ワニス)を混合して調製することができる。Ni合金粉末としては、例えばNi−Pd粉末を用いることができる。
次いで、半導体セラミック層2と内部電極3とが交互に重なり、かつ内部電極3の一端面3aが半導体セラミック層2の左端縁、右端縁に交互に露出するようグリーンシートを積層し、その上面及び下面に内部電極3が形成されていない半導体セラミック層2を重ねる。これをプレスで積層方向に加圧、圧着する。圧着体をカッター等で所望のサイズに切断し、積層体とする。これにより、上記各内部電極3の一端面3aのみが積層体の左端面又は右端面に露出し、残りの端面3bは積層体の内部に封入されることとなる。
積層体を大気中、400〜600℃で1〜2時間加熱保持してバインダを除去する。その後、還元雰囲気中、1180〜1280℃で0.5〜4時間積層体を焼結し、焼結体4を得る。還元雰囲気は例えば水素と窒素の混合雰囲気とすることができ、還元雰囲気中で焼結するのは、内部電極3としてのNi系金属電極の酸化を防止するためである。
続いて焼結体4に対して酸化雰囲気中、酸化処理(熱処理)を施す。酸化処理の条件はNi系金属電極の酸化を防止しつつ、かつ半導体セラミック層2のPTC特性を改善することができるものとしなければならない。例えば、大気中、500〜850℃で焼結体4を0.5〜6時間加熱保持することにより、酸化処理を行うことができる。酸化処理温度が500℃未満では、酸化処理が十分に進行しない。また酸化処理温度が850℃を超えると、内部電極3が酸化してしまう。酸化処理の温度は550〜650℃、酸化処理時間は0.4〜6時間、さらには0.4〜3時間とすることが好ましい。酸化処理の際、酸素濃度を変動させることにより、室温抵抗率及びPTC特性を変動させることができる。酸素濃度は酸化処理温度及び酸化処理時間に応じて設定する必要があり、酸化処理温度が550〜650℃、酸化処理時間が2時間のときには酸素濃度は10〜30%程度とすればよく、酸化処理時間が2時間であっても酸化処理温度がより高温のときには酸素濃度は1.0%以下、さらには0.1〜0.5%程度とすることが好ましい。なお、酸化処理の温度及び時間は焼結体4の寸法に応じて適宜設定する必要がある。
酸化処理後の焼結体4の左端面4a及び右端面4bに外部電極用ペーストを塗布した後、大気中550〜650℃で焼き付けて外部電極5を形成して外部電極5と内部電極3の一端面3aとを電気的に接続することにより、図1に示した積層型サーミスタ1を得ることができる。外部電極用ペーストとしては、例えばAgペーストやAg−Pdペーストを用いることができる。
以下、本発明を具体的な実施例に基づいて説明する。
BaCO、TiO、SrCO、Y2、SiO、Mn(NO・6HOを表3の組成になるようにそれぞれ秤量した後、純水ならびに粉砕用ボールとともにナイロン製ポット内に入れて6時間混合した後、乾燥させ混合粉末を得た。この混合粉末を仮成形し、1100℃で4時間保持する仮焼を行った。このときの雰囲気は大気中とした。次いで、この仮焼体を解砕して得た仮焼粉末(平均粒径1μm)を純水ならびに粉砕用ボールとともにナイロン製ポットに入れ、これに溶剤、バインダ及び可塑剤を添加して3本ロールにて20時間混合し、半導体セラミック層形成用スラリーを得た。なお、溶剤、バインダ、可塑剤の配合比はそれぞれ以下の通りとした。
溶剤:粉末100重量部に対して50重量部配合した。
バインダ:粉末100重量部に対して5重量部配合した。
可塑剤:粉末100重量部に対して2.5重量部配合した。
得られた半導体セラミック層形成用スラリーをポリエステルフィルムの上にドクターブレード法で塗布、乾燥して厚さ80μmのグリーンシートを作製した。このグリーンシートを50mm×50mmの寸法に打ち抜いて多数のセラミック層用グリーンシートを得た後、グリーンシートの上面に内部電極用ペーストをスクリーン印刷で印刷して内部電極を形成した。なお、内部電極用ペーストは、平均粒径0.2μmのNi粉末100重量部に対して電気絶縁材としてのBaTiOを10重量部加え、混練して調製した。
内部電極の一端面がセラミック層の左端部、右端部に交互に露出するようグリーンシートを積層し、その上面及び下面に、内部電極が形成されていないグリーンシートを重ね、これをプレスで積層方向に加圧、圧着した。圧着体をカッターで切断し、2mm×1.2mm×1.2mmの積層体を得た。
積層体を大気中、600℃で2時間加熱保持してバインダを除去した後、還元雰囲気中、1200℃で2時間、積層体を焼結し、焼結体を得た。還元雰囲気は水素と窒素の混合雰囲気とし、水素と窒素の比率は1:99とした。
続いて焼結体を大気中、800℃で2時間加熱保持することにより、酸化処理を行った。なお、酸素濃度は0.2%とした。酸化処理後の焼結体の左端面及び右端面にAgペーストを塗布した後、大気中650℃で焼き付けて外部電極を形成し、図1に示した構成を有する積層型サーミスタを得た。得られた積層型サーミスタについて、25〜200℃における抵抗率を測定した。その結果を図3に示す。また積層型サーミスタのキュリー温度及びPTCジャンプを求めた。その結果を表3に示す。
Figure 2007246328
表3及び図3に示すように、Srの添加によりキュリー温度及びPTC特性を変動させることができる。xが増加するにつれてPTC特性が向上するが、その一方でキュリー温度が低下してしまうため、xは0≦x≦0.3、さらには0≦x≦0.25とすることが好ましい。2.2以上のPTCジャンプを得たい場合には、xは、0.05≦x≦0.3の範囲とすることが好ましく、さらには0.1≦x≦0.3とすることが好ましい。
BaCO、TiO、SrCO、SiO、Mn(NO・6HO、Reの酸化物を(Ba0.777−ySr0.223Re1.00TiO+0.05SiO+0.001Mn又は(Ba0.777−ySr0.223Re1.02TiO+0.05SiO+0.001Mnの組成になるようにそれぞれ秤量し、yの値を0.003mol、0.005mol又は0.010molとした以外は実施例1と同様の条件で積層体を作製した。なお、Reとしては本発明が推奨するLa、Nd、Sm、Yの他、比較例としてYbを使用した。
次いで、実施例1と同様の条件で積層体からバインダを除去した後、還元雰囲気中、表4に示す各温度で2時間、積層体を焼結し、焼結体を得た。還元雰囲気は水素と窒素の混合雰囲気とし、水素と窒素の比率は1:99とした。続いて焼結体を大気中、600℃で2時間加熱保持することにより、酸化処理を行った。
酸化処理後の焼結体の左端面及び右端面にAgペーストを塗布した後、大気中、600℃で焼き付けて外部電極を形成し、図1に示した構成を有する積層型サーミスタを得た。得られた積層型サーミスタについて、25℃における抵抗率(室温抵抗率)、PTCジャンプ及び密度を測定した。また積層型サーミスタのキュリー温度及びPTCジャンプを求めた。それらの結果を表4に示す。なお、室温抵抗率の欄で「高」と表示されているのは、室温抵抗率が1×10Ωcm以上のものである。
Figure 2007246328
表4に示すように、ReとしてYbを用いた場合にはA/B、yの値ならびに還元焼成温度を種々変動させても、所望のPTC特性を得ることができなかった。これに対し、ReとしてLa、Nd、Sm、Yを用い、かつA/Bが1.02の場合には低い室温低効率ならびに高いPTC特性を兼備することができた。但し、A/Bが1.02の場合にはyが0.010molになるとPTC特性が低下することから、yは0.002〜0.008molとすることが好ましい。
なお、1300℃で還元焼成した場合には、各試料とも高い密度を示すが、0.5以上のPTCジャンプを得ることはできなかった。1300℃で還元焼成した場合には、焼結体が緻密であるためにその後に酸化処理を施したとしても、酸素が焼結体の内部に浸透しにくく、酸化処理が十分に進行しないためであると推察される。
BaCO、TiO、SrCO、SiO、Mn(NO・6HO、Y2を表5の組成になるようにそれぞれ秤量した以外は、実施例1と同様の条件で積層型サーミスタを作製した。得られた積層型サーミスタについて、25〜200℃における抵抗率を測定した。その結果を図4に示す。またPTCジャンプを算出した。その結果を表5に示す。
Figure 2007246328
表5に示すように、Mn量が0〜0.002molの場合には2.5以上というPTCジャンプを示したが、その量が0.1molになるとPTC特性ではなくNTC特性を示した。
また図4に示すように、Mn量が0.001molの場合にはMn量が0molの場合と同等の室温抵抗率を示すが、Mn量が0.002molの場合には室温抵抗率が大幅に増加した。
したがって、低い室温抵抗率及び高いPTC特性を兼備するには、Mn量、つまりzは0≦z≦0.0015、さらには0.0005≦z≦0.001とすることが好ましい。
BaCO、TiO、SrCO、SiO、Mn(NO・6HO、Reの酸化物を表6の組成になるようにそれぞれ秤量した以外は、実施例1と同様の条件で積層型サーミスタを作製した。得られた積層型サーミスタについて、室温抵抗率、PTCジャンプ、空隙率を測定した。その結果を表6に示す。
Figure 2007246328
表6に示すように、ReとしてSm、La、Ce、Er、Nd、Dyを用いた場合にも、組成及び空隙率を本発明が推奨する範囲内とすることにより、室温抵抗率が低く、かつPTC特性が高いPTCサーミスタを得ることができた。なかでも、ReとしてSmを用いた場合に、室温抵抗率が低く、かつPTC特性が高いことが確認できた。
表7の組成になるように原料粉末をそれぞれ秤量し、還元焼成後の焼結体に表7に示す各条件で酸化処理を行った以外は実施例1と同様の条件で積層型サーミスタを作製した。得られた積層型サーミスタ(試料No.31〜40)について、25〜200℃における抵抗率を測定した。その結果を図5〜図8に示す。またPTCジャンプを算出した。その結果を表7に示す。
Figure 2007246328
図5は、酸化処理温度が800℃である試料No.31〜33について、各温度における抵抗率を測定した結果を示している。図6は、酸化処理温度が700℃である試料No.34〜36について、各温度における抵抗率を測定した結果を示している。図5及び図6に示すように、酸化処理温度が同じであれば、酸素濃度が高いほど室温抵抗率が高くなる。
また表7に示すように、酸化処理温度が800℃のときには酸素濃度が2%のときにPTCジャンプが大きくなり、酸化処理温度が700℃のときには酸素濃度が20%のときにPTCジャンプが大きくなる。よって、酸化処理時の酸素濃度は酸化処理温度に応じて適宜設定する必要がある。
室温抵抗率が低く、かつPTC特性が良好であるという観点から、酸化処理温度が800℃のときには酸素濃度を0.2〜2%、酸化処理温度が700℃のときには酸素濃度を0.2〜20%とすることが好ましい。
図7は、酸化処理温度が600℃又は500℃である試料No.37〜40について、各温度における抵抗率を測定した結果を示している。酸化処理温度が600℃である試料No.37及び試料No.38は、表7に示すように、酸化処理時間が相違しても同等のPTC特性を示し、かつ図7に示すように室温抵抗率も同等である。
酸化処理温度が500℃である試料No.39(酸化処理時間:2h)と試料No.40(酸化処理時間:5h)とを比較すると、酸化処理時間が長い試料No.40の方が良好なPTC特性を示し、その特性は試料No.37及び試料No.38と同等であった。生産性を考慮すると、試料No.38の酸化処理条件が好ましい。
図8は、試料No.33、36、37、39について、各温度における抵抗率を測定した結果を示している。試料No.33、36、37、39は、それぞれ酸化処理温度が異なる以外は同一の条件で酸化処理されたものである。室温抵抗率が小さく、かつPTC特性が良好であることから、600℃近傍での酸化処理が好ましいことがわかった。
表8の組成になるように原料粉末をそれぞれ秤量し、還元焼成後の焼結体に表8に示す各条件で酸化処理を行った以外は実施例1と同様の条件で積層型サーミスタを作製した。得られた積層型サーミスタの端部にブラスト処理を施し、Ni内部電極を露出させた後、Agペーストを塗布し、Ni内部電極の抵抗率を測定した。その結果を表8及び図9に示す。
Figure 2007246328
表8及び図9に示すように、酸素濃度が0.2%、2.0%、20.8%と高くなるにつれてNi内部電極の抵抗率が上昇し、Ni内部電極の酸化が進むといえる。但し、酸化処理温度が500℃又は600℃の場合には酸素濃度が20.8%と高くても、抵抗率の上昇を抑制することができた。よって、Ni内部電極の酸化を防止するには、酸化処理温度は500〜650℃、さらには550〜600℃とすることが好ましいことが確認できた。Ni内部電極の酸化防止かつPTC特性の改善効果が大きいという観点からは550〜650℃で酸化処理を行うことが好ましい。
酸化処理温度が800℃又は700℃の場合、酸素濃度が0.2%から2.0%になると急激に抵抗が増大するため、酸素濃度は1.0%以下、さらには0.1〜0.5%とすることが好ましい。
本実施の形態における、積層型サーミスタを説明するための断面図である。 試料No.1〜22のα及びβをプロットしたグラフである。 実施例1で作製した積層型サーミスタの25〜200℃における抵抗率を示すグラフである。 実施例3で作製した積層型サーミスタの25〜200℃における抵抗率を示すグラフである。 実施例5で作製した積層型サーミスタ(試料No.31〜33)の25〜200℃における抵抗率を示すグラフである。 実施例5で作製した積層型サーミスタ(試料No.34〜36)の25〜200℃における抵抗率を示すグラフである。 実施例5で作製した積層型サーミスタ(試料No.37〜40)の25〜200℃における抵抗率を示すグラフである。 実施例5で作製した積層型サーミスタ(試料No.33、36、37、39)の25〜200℃における抵抗率を示すグラフである。 実施例6で作製した積層型サーミスタの電極抵抗率を示すグラフである。
符号の説明
1…積層型サーミスタ、2…半導体セラミック層、3…内部電極、4…焼結体、5…外部電極

Claims (6)

  1. 半導体セラミック層と内部電極とが交互に積層されるとともに、前記内部電極と電気的に接続された外部電極とを有し、正の抵抗温度特性を有する積層型サーミスタであって、
    前記内部電極はNi系金属から構成され、
    前記半導体セラミック層は、一般式(Ba1-x−ySrReαTiO+βSiO+zMnで示される化合物を含む焼結体から構成され、ReはY、La、Ce、Sm、Er、Nd、Dyからなる群から選択される少なくとも1種で表されるとともに、
    x、y、αはそれぞれモル比で、
    0≦x≦0.3、
    0.002≦y≦0.008、
    1.02≦α≦1.1であり、
    zは0≦z[mol]≦0.0015、
    βは、1.02≦α≦1.1の範囲において2.35α−2.39<β[mol]<2.35α−2.32を満足し、
    前記焼結体の空隙率は5〜25%であることを特徴とする積層型サーミスタ。
  2. 0.05≦x≦0.3であることを特徴とする請求項1に記載の積層型サーミスタ。
  3. 0.0002≦z≦0.0013であることを特徴とする請求項1又は2に記載の積層型サーミスタ。
  4. 1.02≦α≦1.08であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の積層型サーミスタ。
  5. 半導体セラミック層とNi系金属から構成される内部電極とが交互に積層されるとともに、前記内部電極と電気的に接続された外部電極とを有し、正の抵抗温度特性を有する積層型サーミスタの製造方法であって、
    前記半導体セラミック層形成用のシートと前記内部電極用材料とが交互に積層された積層体を得る工程と、
    前記積層体を還元雰囲気中、1180〜1280℃で焼結し、焼結体を得る工程と、
    前記焼結体を酸化雰囲気中、500〜850℃で熱処理する工程と、を備え、
    前記半導体セラミック層は、一般式(Ba1-x−ySrReαTiO+βSiO+zMnで示される化合物を含む焼結体から構成され、ReはY、La、Ce、Sm、Er、Nd、Dyからなる群から選択される少なくとも1種で表されるとともに、
    x、y、αはそれぞれモル比で、
    0≦x≦0.3、
    0.002≦y≦0.008、
    1.02≦α≦1.1であり、
    zは0≦z[mol]≦0.0015、
    βは、1.02≦α≦1.1の範囲において2.35α−2.39<β[mol]<2.35α−2.32を満足することを特徴とする積層型サーミスタの製造方法。
  6. 前記焼結体を550〜650℃で前記熱処理することを特徴とする請求項5に記載の積層型サーミスタの製造方法。
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