JP2007243051A - 放熱装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】プリント板に搭載される電子部品が発生する熱を効率よく放熱しうる放熱装置に関し、高い放熱効率を実現しつつ、かつ複数の電子部品の高さの誤差を確実に吸収する手段を提供する。
【解決手段】電子部品43A,43Bが搭載されるプリント基板40上に対向離間して配置されると共に電子部品載位置と対応する位置に開口部が形成されてなる放熱板41と、この放熱板41に形成された開口部に挿通されると共に電子部品43A,43Bと熱的に接続するネジ部48A,48B及び放熱板41と熱的に接続される熱接続部とを有してなる熱伝導ブロック42A、42Bと、放熱板41に配設されておりネジ部48A,48Bと螺合する板バネ45とを有しており、前記ネジ部48A,48Bの長さを電子部品43A,43Bと放熱板41との離間距離に対応した長さとする。
【選択図】図2

Description

本発明は放熱装置に係り、特にプリント板に搭載される電子部品が発生する熱を効率よく放熱しうる放熱装置に関する。
従来から、プリント板に搭載される電子部品(例えば、LSI;Large Scale Integration)が発生する熱を外部に放熱するために、放熱フィンを用いる技術があり、この技術は、通信装置においても適用されている。図20に示す通信装置1は、電子部品が搭載されたプリント板2aを有する複数のプラグインユニット2と、これらプラグインユニット2が挿設されるサブラック3とからなり、このサブラック3はサブラック搭載架4に格納される。なお、サブラック3は、冷却用のファン3aをそなえており、このファン3aによってサブラック3内には空気が流れ、これによりプラグインユニット2が冷却されるようになっている。
この通信装置1では、プラグインユニット2がサブラック3に挿入され、プラグインユニット2のコネクタ2bとサブラック3の内部にそなえられたバックプレーンコネクタ(図示略)とが接続され、プラグインユニット2とサブラック3とが電気的に結合される。
図21は、プラグインユニット2を示す正面図である。同図に示すように、プラグインユニット2のプリント板2aには複数の電子部品2cが搭載されており、これらの電子部品2cの中でも熱を発生する電子部品(以下、LSIともいう)2c上には、破線で示すごとく、放熱用の放熱フィン5が配設されている。
ここで、図22及び図23を参照しながら、従来の放熱フィン5のLSI2cへの設置構造について説明する。図22(A),(B)に示す例では、リード2dを介してプリント板2aに搭載されたLSI2c上に、接着剤によって放熱フィン5が直接装着されている。
このように、LSI2cの上面に接着剤で放熱フィン5を直接取り付ける場合には、放熱効率が高められる効果がある反面、LSI2cの上面に印字もしくは貼り付けられている当該LSI2cの型番や製造メーカ名等の文字を識別することができず、プリント板2aの改造を行なう場合や故障が発生した場合等、係る文字を識別する必要が生じた場合には、LSI2c上に接着剤で装着された放熱フィン5を取り外さなくてはならず、作業が困難になる。
そこで、図23(A),(B)に示す例では、リード2dを介してプリント板2aに搭載されたLSI2cに、放熱フィン固定用金具5aを介して放熱フィン5が装着されている。なお、この例では、放熱フィン固定用金具5aがLSI2cの上面に密接しながら、LSI2cを覆うようにプリント板2aに固着される。
このように、LSI2cに放熱フィン固定用金具5aを介して放熱フィン5を装着する場合には、放熱フィン5を容易に着脱することができ、放熱フィン固定用金具5aによってLSI2c上の文字が隠れていない限りは、LSI2c上の文字を容易に確認することができる。
しかしながら、この図23に示す例では、放熱フィン固定用金具5aをプリント板2aに設置するための穴やスペースが必要になると共に、放熱フィン固定用金具5aに放熱フィン5を着脱するためのスペースが必要になり、電子部品2cの高密度実装が困難になるという課題がある。
ところで、近年、各種電子部品の小型化や高密度集積化等が進んでおり、例えば、上述した通信装置1におけるプラグインユニット2においても、プリント板2a上の電子部品2cの高密度実装化が進み、これに伴ってプリント板2aの高消費電力化が進む傾向にあり、プリント板2aからの発熱量が増大している。更に、プリント板2aに搭載されるLSI2c自体も動作速度の高速化に伴って消費電力が益々増大しており、各LSI2cからの発熱量自体も増大している。
そのため、図22及び図23に示した各LSI2cに個別に放熱フィン5を装着するだけの技術では、放熱フィン5による放熱量がプリント板2aの複数のLSI2cから発生される熱量に追いつかず、プリント板2a及び電子部品2cを十分に冷却することが困難になっている。
更に、プラグインユニット2のシートピッチが小さい場合や、プラグインユニット2をシールドカバーで覆う場合には、放熱フィン5の高さが制限されてしまうため、各LSI2cに個別に放熱フィン5を装着する技術では、LSI2cのジャンクション温度の許容値を満足することが困難になっている。
そのため、放熱フィン以外に放熱板を用いて電子部品(LSI)が発生する熱を放熱する技術があり、例えば、プリント板に搭載された各素子(電子部品)に伝熱ピース(放熱フィン)を装着し、更に伝熱ピース上に伝熱板(放熱板)を装着する技術や(例えば、下記特許文献1参照)、プリント板に搭載された電子部品に、熱伝導性のマットを介してベローズを装着し、更にベローズに蓋(放熱板)を装着する技術(例えば、下記特許文献2参照)が提案されている。
特開平5−315777号公報 実開平5−53293号公報
しかしながら、上記特許文献1の技術では、プリント板に搭載される複数の電子部品の高さにばらつきがある場合には、電子部品の上面から放熱板までの距離が各電子部品によって異なってしまうため、複数の電子部品のそれぞれの高さに対応して、各放熱フィンの高さを調整しなければならず、放熱フィンの製造作業が煩雑になり、製造コストが嵩んでしまう。
従って、上記特許文献1には、放熱板における電子部品に対応する位置に板ばねを形成することによって、放熱フィンの高さを同一にした場合でも複数の電子部品の高さの誤差を吸収できるようにした技術が開示されている。
しかしながら、放熱板を加工して板ばねを形成すると、放熱板全体と、放熱板における放熱フィンと接触する部分との接合部分が小さくなり、放熱フィンから放熱板への熱伝導効率が低下してしまうため、放熱効率が低下してしまう。
更に、上記特許文献1には、複数の電子部品の高さの誤差を吸収するために、放熱フィンの代わりに熱伝導性ラバーを用いる技術が開示されているが、この技術は熱伝導性ラバーの圧縮性のみで各電子部品の高さの誤差を吸収するものであるため、各電子部品の高さの誤差が小さい場合にしか適用することができず、各電子部品の高さの誤差が大きい場合には適用することができない。また、上記特許文献2の技術は、放熱フィンではなく中空のベローズを用いているため、放熱板に対する熱伝導効率が低く、放熱効率が低いという課題がある。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、基板に搭載された電子部品が発生する熱を放熱する際に、高い放熱効率を実現しながら、複数の電子部品の高さの誤差を確実に吸収しうる放熱装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために本発明では、次に述べる各手段を講じたことを特徴とするものである。
請求項1記載の発明に係る放熱装置は、
電子部品が搭載される基板の電子部品実装面上に対向離間して配置されると共に、前記電子部品の搭載位置と対応する位置に開口部が形成されてなる放熱板と、
該放熱板に形成された開口部に挿通されると共に前記電子部品と熱的に接続するネジ部と、前記放熱板と熱的に接続される熱接続部とを有してなる熱伝導ブロックと、
前記放熱板に配設されており、前記熱伝導ブロックの前記ネジ部と螺合する板バネとを有しており、
前記ネジ部の長さを前記電子部品と前記放熱板との離間距離に対応した長さとしたことを特徴とするものである。
上記発明によれば、熱伝導ブロックは板バネがネジ部と螺合することにより放熱板に装着される。この際、板バネのバネ力により熱接続部は放熱板に密着するため、放熱板と熱伝導ブロックとを確実に熱的に接続することができる。よって、電子部品で発生する熱は、熱伝導ブロックを介して確実に放熱板に熱伝達され、放熱される。
また、ネジ部が電子部品と当接した後に熱伝導ブロックを更に回動しても、板バネは弾性変形することによりネジ部のネジ山を乗り越えるため、それ以上に熱伝導ブロックが電子部品を押し付けるようなことはない。このため、熱伝導ブロックの過剰締め付けにより電子部品が損傷するようなことはない。また、バネ板のバネ力により、熱伝導ブロックの熱接続部は一定の力で放熱板に押し付けられるため安定した熱接続を行なうことができる。
また、ネジ部の長さが電子部品と放熱板との離間距離に対応した長さとされているため、ネジ部が電子部品に熱的に接続した後に更に熱伝導ブロックを締め付けようとしても、それ以上にネジ部は螺進することができないため、これによっても熱伝導ブロックの過剰締め付けにより電子部品が損傷することを防止できる。
また、請求項2記載の発明に係る放熱装置は、
電子部品が搭載される基板の電子部品実装面上に対向離間して配置されると共に、前記電子部品の搭載位置と対応する位置に開口部が形成されてなる放熱板と、
該放熱板に形成された開口部に挿通されると共に前記電子部品と熱的に接続するネジ部と、前記放熱板と熱的に接続される熱接続部とを有してなる熱伝導ブロックと、
前記放熱板に配設されており、前記熱伝導ブロックの前記ネジ部と螺合する板バネと、
前記ネジ部に配設されると共に螺進方向に位置調整可能な構成とされており、前記ネジ部の先端部と前記電子部品とを熱的に接続する補助熱伝導ブロックとを有することを特徴とするものである。
上記発明によれば、熱伝導ブロックは板バネがネジ部と螺合することにより放熱板に装着される。この際、板バネのバネ力により熱接続部は放熱板に密着するため、放熱板と熱伝導ブロックとを確実に熱的に接続することができる。よって、電子部品で発生する熱は、熱伝導ブロックを介して確実に放熱板に熱伝達され、放熱される。
また、ネジ部が電子部品と当接した後に熱伝導ブロックを更に回動しても、板バネは弾性変形することによりネジ部のネジ山を乗り越えるため、それ以上に熱伝導ブロックが電子部品を押し付けるようなことはない。このため、熱伝導ブロックの過剰締め付けにより電子部品が損傷するようなことはない。また、バネ板のバネ力により、熱伝導ブロックの熱接続部は一定の力で放熱板に押し付けられるため安定した熱接続を行なうことができる。
また、螺進方向に位置調整可能な補助熱伝導ブロックをネジ部に設け、この補助熱伝導ブロックによりネジ部の先端部と電子部品とを熱的に接続する構成としたことにより、ネジ部の長さを電子部品の基板からの高さに対応するよう調整する必要がなくなり、同一長さのネジ部を有した熱伝導ブロックを用いることが可能となる。このため、熱伝導ブロックを安価に製造でき、また開口部にネジ部を挿入する処理を容易に行なうことができる。
また、請求項3記載の発明は、
請求項2記載の放熱装置において、
前記電子部品の温度を検出する温度検出器を、前記補助熱伝導ブロック内に設けたことを特徴とするものである。
上記発明によれば、温度検出器を補助熱伝導ブロック内に設けたことにより、温度検出器を電子部品に近接した位置に配置でき、かつ補助熱伝導ブロックは電子部品で発生した熱の熱伝導経路であるため、電子部品で発生した熱を高精度に検出することができる。
上記構成において、熱伝導ブロックを前記ネジ部の前記電子部品と熱的に接続される端部と反対側の端部に放熱フィンを設けた構成としてもよい。また上記構成において、前記放熱フィンにフィン溝を形成すると共に、前記熱伝導ブロックを回動させることにより前記フィン溝の向きを変更可能な構成としてもよい。また上記構成において、前記放熱板に放熱用の放熱溝を形成した構成としてもよい。更に、上記構成とされた放熱装置をプラグインユニットに設けた構成としてもよい。
本発明によれば、ネジ部が電子部品に熱的に接続した後に更に熱伝導ブロックを締め付けようとしても、それ以上にネジ部は螺進することができないため、熱伝導ブロックの過剰締め付けにより電子部品が損傷することを防止できる。
次に、本発明を実施するための最良の形態について図面と共に説明する。
図1は、本発明の第1実施例である放熱装置30Aを適用したプラグインユニット36及び通信装置を示している。放熱装置30Aを適用したプラグインユニット36は、サブラック33に挿設されるものであり、プラグインユニット36が挿設されたサブラック33はサブラック搭載架34に搭載される。
プラグインユニット36は、電子部品が搭載されるプリント基板40の前端部にフロントパネル38が設けられると共に、後端部分にコネクタ37が設けられている。そして、プラグインユニット36がサブラック33に挿設される際に、コネクタ37がサブラック33の内部に設けられたバックプレーンコネクタ(図示略)と接続されることによって、プラグインユニット36とサブラック33とが電気的に結合される。また、サブラック33にはファン33aが設けられており、このファン33aによってサブラック33内に冷却風(空気)が流れ、サブラック33内のプラグインユニット36が冷却される。
ここで、第1実施例である放熱装置30Aの詳細説明に先立ち、説明の便宜上、放熱装置30Aの参考例となる放熱装置10cについて説明する。図19は、参考例である放熱装置10cを示している。
図19(A)〜(C)に示すごとく、放熱装置10cは、大略すると共に伝熱性を有した放熱板11´と熱伝導ブロック23とにより構成されている。熱伝導ブロック23は円筒形状をしており、その周面にはねじ溝が形成されている。更に、熱伝導ブロック23の上面の中央部には、位置調整用の切り込み23aが設けられている。従って、放熱装置10cでは、熱伝導ブロック23自体が雄ねじとして機能するように構成されている。
また、放熱板11´は、切り欠き11gと、熱伝導ブロック23を螺嵌するためのねじ穴11hと、ねじ13によって間隔ボルト12と結合するための複数(ここでは2つ)の穴11aとが形成されている。そして、熱伝導ブロック23が放熱板11´のねじ穴11hに螺嵌されることにより、熱伝導ブロック2はプリント板6aに対しての高さが調整可能な構成となる。また、放熱板11´が間隔ボルト12を介してねじ13によってプリント板6aと結合されることにより、熱伝導ブロック23は電子部品6cと密接する(熱的に接続する)。
このとき、放熱装置10cの放熱板11´は、複数のねじ13がプリント板6aに結合された間隔ボルト12に結合する箇所(以下、結合部という)の近傍に切り欠き11gが設けられているため、ねじ穴11hに熱伝導ブロック23が一定以上締め付けられると上記の結合部を起点として放熱板11´が上方に撓むように変形する。
これにより発生するばね力は、熱伝導ブロック23をプリント板6aに向けて押圧する力となる。このため、熱伝導ブロック23はプリント板6aに押し付けられ、熱伝導ブロック23の下面のいずれの部分においても電子部品6cと均一に接触することができる。
なお、熱伝導ブロック23が電子部品6cに密接するよう、放熱板11´の上面から熱伝導ブロック23の上面にかけて、例えば粘着テープを貼り付ける構成としてもよい。これにより、熱伝導ブロック23の緩みを防止することができる。
上記した参考例によれば、プリント板6aに搭載された電子部品6cから発生された熱は、熱伝導ブロック23から直接外部に放熱されると共に、熱伝導ブロック23と放熱板11´とが螺嵌される部分、すなわち、熱伝導ブロック23の外周面とねじ穴11hとの接触部分において、熱伝導ブロック23を伝導する熱が、放熱板11´に伝導されるため、伝熱性が高く、より高い放熱効率を実現することができる。
また、放熱板11´に切り欠き11gが設けられているため、放熱板11´が熱伝導ブロック23をプリント板6aに向けて押圧するばね力を有することになり、このばね力によって熱伝導ブロック23が電子部品6cに対して均一に接触することができるため、伝熱性が高くなり、より高い放熱効率を実現することができる。
更に、プリント板6aに搭載された複数の電子部品6cの高さが異なる場合であっても、熱伝導ブロック23を締め付ける、もしくは、緩めることによって、熱伝導ブロック23を、プリント板6aと交差する方向に容易に位置調整することができるため、複数の電子部品6cの高さの誤差を確実に吸収することができる。
このように、図19(A)〜(C)に示した参考例に係る放熱装置10cによれば、前記した特許文献1,2において発生する従来の問題点を解決することが可能となる。しかしながら、参考例に係る放熱装置10cは上記したような種々の作用効果を実現できるものの、熱伝導ブロック23が電子部品6cに当接した後に更に熱伝導ブロック23を回動した場合、熱伝導ブロック23は放熱板11´に対して螺進してしまう。この場合、電子部品6cに対して過剰な加重に印加されるおそれがある。また、放熱板11´と熱伝導ブロック23との熱的な接続面積な小さいため、放熱効率も十分に得られないおそれがある。また、熱伝導ブロック23を放熱板11´に固定をテープを用いて固定した場合には、放熱の妨げやテープのはがれが起こる可能性ある。
以下説明する各実施例は、上記した参考例に係る放熱装置10cの利点を保持しつつ、更に放熱装置10cの有する不利な点を改良したものである。以下、本発明の各実施例について説明する。
図1及び図2は、本発明の第1実施例である放熱装置30Aを説明するための図である。放熱装置30Aは、大略するとプリント基板40、放熱板41、及び熱伝導ブロック42A,42B等により構成されている。プリント基板40は例えば樹脂基板であり、その表面には複数の電子部品43A,43Bが搭載されている。電子部品43A,43Bは、そのプリント基板40からの高さは一定ではなく種々の高さを有している。本実施例では、電子部品43Aのプリント基板40からの高さY1(図6に示す)は、電子部品43Bのプリント基板40からの高さY2に比べて小さくなっている(Y1<Y2)。この各電子部品43A,43Bは本実施例ではLSIであり、発熱する部品である。
また、プリント基板40の所定位置には間隔管53が設けられている。間隔管53は、固定ネジ54によりプリント基板40に固定されている。この間隔管53は、後述する放熱板41をプリント基板40に対して所定距離だけ対向離間させてプリント基板40に固定する機能を奏する。
放熱板41は、熱伝導性の高い金属材(例えば、アルミニウム,銅等)からなる板状部材である。本実施例では、放熱板41の上面は平坦面とされている。この放熱板41は、図5に示されるように、開口部44が形成されると共に板バネ45が配設されている。開口部44は円形の孔であり、後述する熱伝導ブロック42A,42Bが有するネジ部48A,48Bが挿通される構成とされている。また、開口部44の下端縁には、座繰り部47が形成されている。なお、放熱板41は、固定ネジ52により前記した間隔管53上に固定される。
図3は、板バネ45を拡大して示している。図3(A)は放熱板41に固定された板バネ45を示す図であり、図3(B)は板バネ45のみを拡大して示している。板バネ45はバネ材により形成されており、放熱板41の背面で開口部44の形成位置にネジ46により固定されている。この板バネ45の中央部分には中央開口部45Cが形成されており、板バネ45は中央開口部45Cが開口部44と対向するよう放熱板41に固定される。
また、板バネ45は、中央開口部45Cに向け複数(本実施例では4つ)の板バネ先端部45Aが延出した構成となっている。この各板バネ先端部45Aの両側部分には凹部45Bが形成されており、これにより板バネ先端部45Aは図2における上下方向(後述する48A,48Bの螺進方向)に弾性変形可能な構成とされている。更に、板バネ45が放熱板41に固定された状態において、板バネ先端部45Aは放熱板41に形成された座繰り部47と対向するよう構成されている。よって、板バネ45が放熱板41に固定されても、板バネ先端部45Aの弾性変形は保持される。
熱伝導ブロック42A,42Bは熱伝導性の高い金属材からなり、放熱フィン部49とネジ部48A,48Bを一体的に形成した構成とされている。放熱フィン部49は、多数のフィン溝50が形成されており、これにより冷却風との接触面積が広くなるよう構成されている。また、平面視で放熱フィン部49はネジ部48A,48Bよりも大きく設定されており、従って放熱フィン部49の背面でネジ部48A,48Bとの間には平坦面が形成されている。この平坦面は、後述すように放熱板41と熱接続する部位となる(以下、この平坦面を熱接続部51という)。
ネジ部48A,48Bは、前記した放熱板41の開口部44内に挿通される。また、ネジ部48A,48Bが開口部44内に挿入された際、放熱板41に配設された板バネ45の板バネ先端部45Aは、図4(A)に示すようにネジ部48A,48Bのねじ山55に螺合するよう構成されている。このように、板バネ45(板バネ先端部45A)がネジ部48A,48Bに螺合することにより、回動させることにより熱伝導ブロック42A,42は放熱板41に対して上下方向に移動する。
また、本実施例では熱伝導ブロック42Aに設けられたネジ部48Aの長さX1(図5に示す)は、熱伝導ブロック42Bに設けられたネジ部48Bの長さX2に比べ長く設定されている(X1>X2)。即ち、ネジ部48A,48Bの長さX1,X2は、放熱板41をプリント基板40に固定した状態における、電子部品43A,43Bの上面と放熱板41の上面との離間距離に対応した長さとされている。
また、ネジ部48Aの長さX1と電子部品43Aの高さ(Y1)の加算値は、ネジ部48Bの長さX2と電子部品43Bの高さ(Y2)との加算値と等しくなるよう構成されている((X1+Y1)=(X2+Y2))。
続いて、上記構成とされた放熱装置30Aの組み立て手順について説明する。
放熱装置30Aを組み立てるには、図5に示すように熱伝導ブロック42A,42Bを放熱板41の開口部44に挿入する。開口部44はネジ部48A,48Bの直径よりも若干大きな直径を有しているため、ネジ部48A,48Bは開口部44を挿通し、板バネ45の板バネ先端部45Aに係合する。そして、図6に示すように、各熱伝導ブロック42A,42Bの放熱フィン部49を把持して回動させることにより、ネジ部48A,48Bのねじ山55は板バネ先端部45Aと螺着し、熱伝導ブロック42A,42Bは放熱板41に対して螺進する。図6は、熱接続部51が放熱板41に当接する位置まで、熱伝導ブロック42A,42Bを螺進させた状態を示している。
この状態において、放熱板41をプリント基板40に固定する。具体的には、放熱板41をプリント基板40に立設された間隔管53上に載置し、固定ネジ52を間隔管53に螺着することにより固定する。これにより、放熱板41はプリント基板40に対して間隔管53の高さ距離だけ対向離間した状態となる。
また、放熱板41がプリント基板40(間隔管53)に固定された状態において、ネジ部48A,48Bの先端部は電子部品43A,43Bの上面に接触する。この際、前記したように電子部品43A,43Bはプリント基板40に対する高さが異なっているが、熱伝導ブロック42A,42Bに設けられたネジ部48A,48Bの長さ(X1,X2)及び電子部品43A,43Bの高さ(Y1,Y2)は、プリント基板40と放熱板41との離間距離に対応して設定されている。このため、放熱板41をプリント基板40に装着しても、電子部品43A,43Bが熱伝導ブロック42A,42B(ネジ部48A,48B)により過剰に押圧するようなことはなく、電子部品43A,43Bの損傷を防止することができる。
上記のように放熱板41がプリント基板40に装着されると、続いて放熱フィン部49を若干回動させて、ネジ部48A,48Bが電子部品43A,43Bと密着するようにする。これにより、熱伝導ブロック42A,42Bは放熱板41に対して若干量だけ上方に移動し、これにより板バネ先端部45Aとネジ部48A,48Bの関係は、図4(B)に示すような状態となる(図4では、ネジ部48A,48Bを総称してネジ部48という)。即ち、板バネ先端部45Aは、若干上方に弾性変位した状態となる。前記したように、放熱板41には座繰り部47が設けられているため、この板バネ先端部45Aの変位は許容される。
また、板バネ45が図4(B)に示すように弾性変形することにより、熱伝導ブロック42A,42Bには板バネ45の弾性変形によるバネ力が作用することとなる。このバネ力は、熱伝導ブロック42A,42Bを電子部品43A,43Bに向け押圧する力となる。このように、板バネ45のバネ力により熱伝導ブロック42A,42Bが電子部品43A,43Bと密着するため、熱伝導ブロック42A,42Bが電子部品43A,43Bとの熱的な接続を確実に行なうことができる。
また、電子部品43A,43Bには、この板バネ45によりバネ力以外の力は作用しないため、電子部品43A,43Bを確実に保護することができる。
一方、板バネ45によりバネ力は、熱伝導ブロック42A,42Bに形成された熱接続部51を放熱板41の上面に押し付ける機能も奏する。これにより、熱接続部51は放熱板41の上面に確実に熱的に接続する。このバネ板45のバネ力は一定の力であるため、ネジ部48A,48Bが電子部品43A,43Bに押し付けられる力、及び熱接続部51が放熱板41に押し付けられる力は一定となり、よって各密着部位において安定した熱接続を行なうことができる。
上記構成によれば、電子部品43A,43Bに熱が発生した場合には、この熱はネジ部48A,ネジ部48Bを介して放熱フィン部49に熱伝導し、フィン溝50が形成された放熱フィン部49で放熱されると共に、熱接続部51を介して放熱板41にも熱伝導し、放熱板41においても放熱される。この際、熱接続部51は比較的広い面積を持たせることが可能であるため、熱接続部51と放熱板41との間における熱伝導性を高めることができる。
図2に二点差線で示す矢印は、電子部品43A,43Bで発生した熱の放熱経路を示している。同図に示すように、本実施例に係る放熱装置30Aは、電子部品43A,43Bで発生した熱を広い面積(熱伝導ブロック42A,42Bと放熱板41)で放熱することができ、よって電子部品43A,43Bを効率的に放熱することができる。
一方、本実施例では熱伝導ブロック42A,42Bが放熱板41に対して回動可能な構成であるため、この熱伝導ブロック42A,42Bを過剰に回動してしまうことが考えられる。しかしながら、本実施例のように板バネ45(板バネ先端部45A)がネジ部48A,48Bのねじ山55に係合(螺合)する構成では、熱伝導ブロック42A,42Bを過剰に回動させようとしても、板バネ45は弾性変形することによりネジ部48A,48Bのネジ山55を乗り越えるため、それ以上に熱伝導ブロック42A,42Bが電子部品43A,43Bを押し付けるようなことはない。このため、熱伝導ブロック42A,42Bの過剰締め付けにより電子部品43A,43Bが損傷することを防止できる。
図7は、上記構成とされた放熱装置30Aを有したプラグインユニット36が、サブラック33(図1参照)に装着された状態を示す正面図である(サブラック33等の図示は省略している)。前記ように、プラグインユニット36にはファン33aが設けられており、本実施例では図7に示されるように、下から上に向けて冷却風が流れ構成とされている。
ここで、前記したように熱伝導ブロック42A,42Bは放熱板41に対して回動可能な構成とされている。更に、熱伝導ブロック42A,42Bが有する放熱フィン部49にはフィン溝50が形成されている。よって、放熱板41に対する放熱フィン部49の回動位置を任意(電子部品43A,43Bとの熱接続を維持した範囲内において)に設定することが可能となり、これにより同図に示すように冷却風の流れを電子部品43A,43Bの放熱に適した流れに制御することができる。
次に、図8乃至図18を用いて、本発明の第2乃至第6実施例について説明する。なお、図8乃至図18において、図1乃至図7で示した構成と同一構成については同一符号を付して、その説明を省略するものとする。
図8は、本発明の第2実施例である放熱装置30Bを示している。前記した第1実施例に係る放熱装置30Aは、熱伝導ブロック42A,42Bに設けられたネジ部48A,48Bを高さの異なる電子部品43A,43Bに密着させるのに、ネジ部48A,48Bの長さ(X1,X2)を電子部品43A,43Bの高さ(Y1,Y2)に対応させて変化させた構成とした。
しかしながら、この構成では、各電子部品43A,43B毎に放熱板41に対する熱伝導ブロック42A,42Bの装着位置を決める必要があり、組み立て作業が面倒となることが考えられる。そこで、本実施例に係る放熱装置30Bでは、熱伝導ブロック42のネジ部48は全て同一の長さとし、この長さをプリント基板40に配設される電子部品43Aの内、高さが最も高いもの(図示の例では、電子部品43B)に対応するよう設定する。この構成とした場合には、熱伝導ブロック42が装着された放熱板41をプリント基板40に固定しても、ネジ部48は電子部品43Bに届かない。
そこで、本実施例では、電子部品43Aとネジ部48との間に放熱シート58を装着したことを特徴とするものである。この放熱シート58は、樹脂ベースに熱伝導性が高いフィラーを混入したものである。この放熱シート58は厚みを調整することは容易であり、また安価に製造することができる。
上記構成とされた放熱シート58を電子部品43Aとネジ部48との間に介装することにより、固定ネジ52と電子部品43Aを確実に熱的に接続することが可能となり、かつ、全ての熱伝導ブロック42についてネジ部48を同一の長さとすることができる。よって、本実施例によれば、製品コストを上昇することなく、組み立て作業性を高めることができる。
図9乃至図13は、本発明の第3実施例である放熱装置30Cを示している。
第2実施例に係る放熱装置30Bでは、放熱板41に装着される熱伝導ブロック42の均一化を図るため、放熱シート58を電子部品43Aとネジ部48との間に介装する構成とした。しかしながら、この構成では、放熱シート58の厚さは調整することができず、電子部品43A,43Bとネジ部48との離間距離に対応して種々の厚さの放熱シート58を用意する必要がある。具体的には、実際にはプリント基板40には種々の高さを有する電子部品(半導体装置)が数十個配設されるため、この各々の電子部品の高さが種々存在する場合には、これに応じて放熱シート58を用意するのは困難である場合がある。
そこで、本実施例に係る放熱装置30Cは、放熱シート58に代えて、ネジ部48に対して高さ調整を可能とした補助熱伝導ブロック60A,60Bを設けたことを特徴とするものである。
補助熱伝導ブロック60A,60Bは円盤状の形状とされており、銅合金或いはアルミニウム等の熱伝導性の良好な材料により形成さている。この補助熱伝導ブロック60A,60Bの中央位置には、ネジ部48と螺合するタップ部61が形成されている。このタップ部61は、補助熱伝導ブロック60A,60Bの厚さ方向に対して所定位置まで形成されており、貫通して形成された構成とはされていない。よって、タップ部61は、底部を有した構成とされている。この構成とすることにより、補助熱伝導ブロック60A,60Bが電子部品43A,43Bと密着した場合、補助熱伝導ブロック60A,60Bと電子部品43A,43Bとの接触面積を広くすることができる。
続いて、上記構成とされた放熱装置30Bの組み立て手順について説明する。
放熱装置30Aを組み立てるには、図10に示すように熱伝導ブロック42を放熱板41の開口部44に挿入し、ネジ部48を板バネ45の板バネ先端部45Aに係合させる。続いて、図11に示すように、各熱伝導ブロック42の放熱フィン部49を把持して回動させると、ネジ部48のねじ山55は板バネ先端部45Aと螺着し、熱伝導ブロック42は放熱板41に対して螺進する。
図11は、熱接続部51が放熱板41に当接する位置まで、熱伝導ブロック42を螺進させた状態を示している。この状態において、ネジ部48に補助熱伝導ブロック60A.60Bを装着する。本実施例では、大なる厚さ(図中X3で示す)を有する補助熱伝導ブロック60Aと、これよりも厚さが薄い(図中X4で示す)を有する補助熱伝導ブロック60Aの二種類を用いた例について説明するが、電子部品の高さバラツキが少ない場合には補助熱伝導ブロックは一つで済み、また高さバラツキが大きい場合には3種類以上の補助熱伝導ブロックを用いる構成としてもよい。
また、ネジ部48に対する補助熱伝導ブロック60A,60Bの螺進度は、電子部品43A,43Bの高さに応じて調整する。この調整は、予め電子部品43A,43Bの高さは分かっており、またタップ部61のタップピッチも既知であるため、実際の組み立て時においては、補助熱伝導ブロック60A,60Bのネジ部48に対する回転数として判断することができる。よって、ネジ部48に対する補助熱伝導ブロック60A,60Bの螺進度も容易に設定することができる。図12は、補助熱伝導ブロック60A,60Bがネジ部48に装着された状態を示している。
上記のようにネジ部48に補助熱伝導ブロック60A,60Bが装着されると、この放熱板41をプリント基板40に固定する。これにより、放熱板41はプリント基板40に対して間隔管53の高さ距離だけ対向離間した状態となる。このように、放熱板41がプリント基板40(間隔管53)に固定された状態において、ネジ部48の先端に設けられた補助熱伝導ブロック60A,60Bは電子部品43A,43Bの上面に接触する。
この際、前記したように電子部品43A,43Bはプリント基板40に対する高さが異なっているが、補助熱伝導ブロック60A,60Bをネジ部48に設けたことにより、熱伝導ブロック42と電子部品43A,43Bを確実に熱的に接続することができる。また、補助熱伝導ブロック60A,60Bのネジ部48に対する螺進度は、前記のように電子部品43A,43Bの高さに応じて行われているため、放熱板41をプリント基板40に装着しても、電子部品43A,43Bが熱伝導ブロック42により過剰に押圧するようなことはなく、電子部品43A,43Bの損傷を防止することができる。
また、第1実施例と同様に、熱伝導ブロック42には板バネ45によるバネ力が作用するため、補助熱伝導ブロック60A,60Bは電子部品43A,43Bと確実に熱的に接続し、熱接続部51も放熱板41の上面に押し付けられるため安定した熱接続を行なうことができる。また、第2実施例と同様に組み立て作業の容易化を図ることができると共に、補助熱伝導ブロック60A,60Bは放熱シート58に比べて熱伝導性が高いため、より効率的に電子部品43A,43Bに対する放熱処理を行なうことができる。
図13は、上記構成とされた放熱装置30Cを有したプラグインユニット36が、サブラック33に装着された状態を示す正面図である。本実施例においても、熱伝導ブロック42は放熱板41に対して回動可能な構成であるため、プラグインユニット36の冷却に適した方向に冷却風を流すことが可能となる。
図14及び図15は、本発明の第4実施例である放熱装置30Dを示している。なお、図15は図14におけるA−A矢視図である。
上記した各実施例では、放熱板41は平板形状とされていた。これに対して本実施例では、放熱板65Aに複数の放熱溝66Aを形成したことを特徴とするものである。本実施例では、ファン33aからの冷却風が下から上に向け流れるため、この冷却風の流れを円滑化し、電子部品43A,43Bに対する熱のあおりを低減するため、放熱溝66Aは冷却風の流れと同一方向(図14における上下方向)に延在するよう形成されている。
また、放熱板65Aに配設される熱伝導ブロック42Cは、放熱フィン部49の形状を円形とすると共に、フィン溝50が放熱溝66Aと対応するよう形成されている。この構成とすることにより、放熱フィン部49の放熱板65Aに対する回動位置を調整することにより、フィン溝50と放熱溝66Aとが連続した構成とすることができる。
本実施例のように、放熱板65Aにも放熱溝66Aを形成し、冷却風との接触面積を増大させることにより、放熱板65Aによる放熱量をより大きくすることができ、電子部品43A,43Bの放熱をより確実に行なうことが可能となる。
図16は、本発明の第5実施例である放熱装置30Eを示している。
本実施例においても、放熱板65Bに放熱溝66Bを形成した構成とされている。しかしながら、前記した第4実施例に係る放熱装置30Dでは、放熱板65Aに形成される放熱溝66Aが同一幅の直線形状であったため、この内部を冷却風が下方から上方に向かい流れる際、全長において均一な流れとはならず、上部においては流速が低下して熱が篭ってしまう現象が発生するおそれがある。この場合、冷却風が流入する側(即ち、図における下部)においては効率の高い冷却を行なうことができるものの、冷却風が流出する側(図における上部)では放熱効率が悪くなり、同一の放熱板65Aにおいて放熱効率に差が生じてしまう可能性がある。
これに対して本実施例に係る放熱装置30Eは、放熱板65Bに形成された放熱溝66Bの形状を直線形状とはせず、湾曲した形状としている。また、放熱板65Bの中央部分に略三角形状を有する大きな溝部(以下、三角溝部67という)を形成し、この三角溝部67から左右に放熱溝66Bが延出するよう構成した。また、放熱溝66Bの延出長さは、放熱板65Bの下方部分では長く、上方部分では短くなるよう設定した。
上記構成とすることにより、冷却風が流入する側と冷却風が流出する側とで放熱効率(冷却効率)を均一化することができる。よって、同一の放熱板65B内に放熱むらが発生することを抑制でき、放熱板65Bの全ての位置において、効率の高い放熱処理を行なうことが可能となる。なお、放熱溝66Bの形状は、図16に示した形状に限定されるものではなく、発熱源となる電子部品43A,43Bの配設位置や放熱溝66Bの幅等により適宜選定することが望ましい。
図17及び図18は、本発明の第6実施例である放熱装置30Fを示している。
本実施例に係る放熱装置30Fは、電子部品43A,43Bの温度を検出する温度検出器70を設け、この温度検出器70が検出する電子部品43A,43Bの温度によりファン33aによる冷却風の風量を制御することにより、放熱装置30Fによる省電力化を図りつつ、電子部品43A,43Bの放熱を確実に行なうよう構成したものである。
本実施例では、前記した第3実施例に係る放熱装置30C(図9乃至図14参照)で用いた補助熱伝導ブロックに温度検出器70を組み込んだことを特徴としている。この温度検出器70を組み込んだ補助熱伝導ブロック67A,67Bは、図18(補助熱伝導ブロック67Aのみ示す)に拡大して示すように、本体部69内に形成されたキャビティ内に温度検出器70を配設した構成とされている。この本体部69は銅合金或いはアルミニウム等の熱伝導性の高い金属材料により形成されており、かつ図17に示すように補助熱伝導ブロック67A,67Bは直接電子部品43A,43Bと接触するものである。このため、温度検出器70で測定される温度は、電子部品43A,43Bの発熱温度と極めて近い値となる。
この温度検出器70で測定された温度検出器70の温度を示す温度信号は、リード72等を介して制御装置71に送られる。制御装置71はマイクロコンピュータであり、予め温度検出器70の温度に適したファン33aの駆動量が記憶されている。そして、制御装置71は温度検出器70からの温度信号に基づき、ファン33aが電子部品43A,43Bを最も効率的に冷却しうる冷却風の風量(最適風量)を設定する。そして、ファン33aがこの最適風量の冷却風を生成するよう、ファン33aを駆動制御する。よって、本実施例に係る放熱装置30Fによれば、放熱装置30Fの省電力化を図りつつ、電子部品43A,43Bの放熱を確実に行なうことが可能となる。
以上の説明に関し、更に以下の項を開示する。
(付記1)
電子部品が搭載される基板の電子部品実装面上に対向離間して配置されると共に、前記電子部品の搭載位置と対応する位置に開口部が形成されてなる放熱板と、
該放熱板に形成された開口部に挿通されると共に前記電子部品と熱的に接続するネジ部と、前記放熱板と熱的に接続される熱接続部とを有してなる熱伝導ブロックと、
前記放熱板に配設されており、前記熱伝導ブロックの前記ネジ部と螺合する板バネとを有しており、
前記ネジ部の長さを前記電子部品と前記放熱板との離間距離に対応した長さとしたことを特徴とする放熱装置。
(付記2)
電子部品が搭載される基板の電子部品実装面上に対向離間して配置されると共に、前記電子部品の搭載位置と対応する位置に開口部が形成されてなる放熱板と、
該放熱板に形成された開口部に挿通されると共に前記電子部品と熱的に接続するネジ部と、前記放熱板と熱的に接続される熱接続部とを有してなる熱伝導ブロックと、
前記放熱板に配設されており、前記熱伝導ブロックの前記ネジ部と螺合する板バネと、
前記ネジ部に配設されると共に螺進方向に位置調整可能な構成とされており、前記ネジ部の先端部と前記電子部品とを熱的に接続する補助熱伝導ブロックとを有することを特徴とする放熱装置。
(付記3)
前記電子部品の温度を検出する温度検出器を、前記補助熱伝導ブロック内に設けたことを特徴とする付記2記載の放熱装置。
(付記4)
前記熱伝導ブロックは、前記ネジ部の前記電子部品と熱的に接続される端部と反対側の端部に放熱フィンを設けてなることを特徴とする付記1乃至3のいずれか1項に記載の放熱装置。
(付記5)
前記放熱フィンにフィン溝を形成すると共に、前記熱伝導ブロックを回動させることにより前記フィン溝の向きを変更可能な構成としたことを特徴とする付記4記載の放熱装置。
(付記6)
前記放熱板に放熱用の放熱溝を形成したことを特徴とする付記1乃至5のいずれか1項に記載の放熱装置。
(付記7)
付記1乃至7のいずれか1項に記載の放熱装置を有することを特徴とするプラグインユニット。
図1は、本発明の第1実施例である放熱装置が適用された通信装置を示す分解斜視図である。 図2は、本発明の第1実施例である放熱装置を示す断面図である。 図3は、本発明の第1実施例である放熱装置に設けられる板バネを示す平面図である。 図4は、板バネとネジ部との螺合位置を拡大して示す図である。 図5は、本発明の第1実施例である放熱装置の電子部品への取り付けを説明するための図である(その1)。 図6は、本発明の第1実施例である放熱装置の電子部品への取り付けを説明するための図である(その2)。 図7は、本発明の第1実施例である放熱装置により冷却風の流れを制御する方法を説明するための図である。 図8は、本発明の第2実施例である放熱装置を示す断面図である。 図9は、本発明の第3実施例である放熱装置を示す断面図である。 図10は、本発明の第4実施例である放熱装置の電子部品への取り付けを説明するための図である(その1)。 図11は、本発明の第4実施例である放熱装置の電子部品への取り付けを説明するための図である(その2)。 図12は、本発明の第4実施例である放熱装置の電子部品への取り付けを説明するための図である(その3)。 図13は、本発明の第4実施例である放熱装置により冷却風の流れを制御する方法を説明するための図である。 図14は、本発明の第5実施例である放熱装置の正面図である。 図15は、図14におけるA−A矢視図である。 図16は、本発明の第6実施例である放熱装置の正面図である。 図17は、本発明の第6実施例である放熱装置を説明するための断面図である。 図18は、本発明の第6実施例である放熱装置の構成図である。 図19は、本発明の参考例である放熱装置を説明するための図である。 図20は、従来の一例である放熱装置が適用された通信装置を示す分解斜視図である。 図21は、従来の放熱装置が適用されたプラグインユニットを示す正面図である。 図22は、従来の放熱フィンのLSIへの設置構造例を説明するための図である。 図23は、従来の放熱フィンのLSIへの設置構造例を説明するための図である。
符号の説明
30A〜30F 放熱装置
33 サブラック
33a ファン
36 プラグインユニット
40 プリント基板
41,65A,65B 放熱板
42,42A〜42D 熱伝導ブロック
43,43A,43B 電子部品
44 開口部
45 板バネ
48,48A,48B ネジ部
49 放熱フィン部
50 フィン溝
51 熱接続部
58 放熱シート
60A,60B,67A,67B 補助熱伝導ブロック
61 タップ部
66A,66B 放熱溝
70 温度検出器
71 制御装置

Claims (3)

  1. 電子部品が搭載される基板の電子部品実装面上に対向離間して配置されると共に、前記電子部品の搭載位置と対応する位置に開口部が形成されてなる放熱板と、
    該放熱板に形成された開口部に挿通されると共に前記電子部品と熱的に接続するネジ部と、前記放熱板と熱的に接続される熱接続部とを有してなる熱伝導ブロックと、
    前記放熱板に配設されており、前記熱伝導ブロックの前記ネジ部と螺合する板バネとを有しており、
    前記ネジ部の長さを前記電子部品と前記放熱板との離間距離に対応した長さとしたことを特徴とする放熱装置。
  2. 電子部品が搭載される基板の電子部品実装面上に対向離間して配置されると共に、前記電子部品の搭載位置と対応する位置に開口部が形成されてなる放熱板と、
    該放熱板に形成された開口部に挿通されると共に前記電子部品と熱的に接続するネジ部と、前記放熱板と熱的に接続される熱接続部とを有してなる熱伝導ブロックと、
    前記放熱板に配設されており、前記熱伝導ブロックの前記ネジ部と螺合する板バネと、
    前記ネジ部に配設されると共に螺進方向に位置調整可能な構成とされており、前記ネジ部の先端部と前記電子部品とを熱的に接続する補助熱伝導ブロックとを有することを特徴とする放熱装置。
  3. 前記電子部品の温度を検出する温度検出器を、前記補助熱伝導ブロック内に設けたことを特徴とする請求項2記載の放熱装置。
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