JP2007242719A - 半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】埋め込み酸化膜下の支持基板電位の影響を軽減でき、GND電位と所定電位の間の電圧がMOSトランジスタに均等に分配されて、全体として高い耐圧を確保することのできる半導体装置を提供する。
【解決手段】互いに絶縁分離されたn個(n≧2)のNチャネルMOSトランジスタ素子が、グランド(GND)電位と所定電位Vの間で、GND電位側を第1段、所定電位側を第n段として、順次直列接続されてなり、n個のNチャネルMOSトランジスタ素子が、埋め込み酸化膜を有するSOI構造半導体基板のSOI層に形成され、埋め込み酸化膜に達する第1絶縁分離トレンチにより、互いに絶縁分離されてなり、埋め込み酸化膜下の支持基板の電位Vsubが、当該半導体装置の動作中において、所定電位Vの0.8倍以下の電位に設定されてなる半導体装置とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、SOI層に形成された互いに絶縁分離されてなる複数個のMOSトランジスタが直列接続されてなる半導体装置に関するもので、特に、インバータ駆動用等の高電圧ICに適用することのできる高耐圧の半導体装置に関する。
インバータ駆動用等の高電圧ICが、例えば、特許第3384399号公報(特許文献1)およびProc.of ISPSD’04(非特許文献1)に開示されている。
図15に、SOI基板とトレンチ分離を用いた、従来の高電圧IC90の模式的な断面図を示す。
図15に示す高電圧IC90には、埋め込み酸化膜3を有するSOI基板1のSOI層1aに、低電位(GND)基準回路、高電位(浮遊)基準回路およびレベルシフト回路が、それぞれ設けられている。また、GND基準回路、浮遊基準回路およびレベルシフト回路の各形成領域は、SOI基板1の埋め込み酸化膜3とトレンチ4の側壁酸化膜4sにより、絶縁(誘電体)分離されている。尚、SOI基板1は、基板の貼り合わせによって形成されたものであり、埋め込み酸化膜3の下は、シリコン(Si)からなる厚い支持基板2となっている。
高電圧IC90のレベルシフト回路においては、低電位基準回路と高電位基準回路を繋ぐため、高耐圧の回路素子が必要である。図15に示したレベルシフト回路形成領域の横型MOSトランジスタ(LDMOS)9は、耐圧を確保するために、いわゆるSOI−RESURF構造が採用されている。
レベルシフト回路における高電圧は、図中に示すように、LDMOS9のドレインDに印加される。図15のLDMOS9では、断面の横方向の耐圧を、表面p型不純物層と埋め込み酸化膜3によって形成されるSOI−RESURF構造で確保する。また、断面の縦方向の耐圧については、非特許文献1に開示されているように、ドレインDとグランド(GND)間にかかる高電圧を、低濃度のSOI層1aと埋め込み酸化膜3で分圧して、SOI層1aにおける電界を緩和させる。
特許第3384399号公報 Proc. of ISPSD' 04, p385, H. Akiyama, et al(三菱電機)
図15のLDMOS9のように、埋め込み酸化膜上のSOI層に絶縁分離されたLDMOSが形成されてなる半導体装置では、断面の縦方向における耐圧を確保するために、SOI層の不純物濃度と厚さ及び埋め込み酸化膜の厚さを最適設計する必要がある。
しかしながら、この方法で1000V以上の高耐圧を得ようとすると、5μmより厚い埋め込み酸化膜と、50μmより厚いSOI層が必要となる。一方、SOI基板の反り等の関係で、達成できる埋め込み酸化膜の上限膜厚は、4μm程度である。また、SOI層の厚さは、通常数μm〜20μm程度であり、SOI層の厚さを厚くすると、トレンチ加工負荷が増大する。このため、図15のレベルシフト回路形成領域におけるLDMOS9では、600V程度の耐圧確保が限界で、400V電源系やEV車等で要求される1200Vの耐圧は確保することができない。
上記問題を解決するため、以下に示す新規な半導体装置10が発明された。
図16は、半導体装置10の基本的な等価回路図である。
図16に示す半導体装置10では、互いに絶縁分離されたn個(n≧2)のトランジスタ素子Tr〜Trが、グランド(GND)電位と所定電位Vsとの間で、GND電位側を第1段、所定電位Vs側を第n段として、順次直列接続されている。第1段のトランジスタ素子Trのゲート端子は、半導体装置10の入力端子となっている。半導体装置10の出力は、第n段のトランジスタ素子Trにおける所定電位Vs側の端子から、所定の抵抗値を有する負荷抵抗(図示省略)を介して取り出される。尚、出力信号は、基準電位が入力信号のGND電位から所定電位Vsに変換(レベルシフト)され、入力信号に対して反転した状態で取り出される。
図16の半導体装置10の動作においては、GND電位と所定電位Vsの間の電圧がn個のトランジスタ素子Tr〜Trにより分割され、第1段から第n段の各トランジスタ素子Tr〜Trが、それぞれの電圧範囲を分担している。従って、GND電位と所定電位Vsの間の電圧を1個のトランジスタ素子で分担する場合に較べて、各トランジスタ素子Tr〜Trに要求される耐圧は、略n分の1となる。従って、一般的な製造方法を用いて安価に製造できる通常の耐圧を有するトランジスタ素子であっても、図16の半導体装置10においてトランジスタ素子の個数nを適宜設定することにより、全体として必要とされる高い耐圧を確保した半導体装置とすることができる。尚、図16の半導体装置10においては、n個のトランジスタ素子Tr〜Trが同じ耐圧を有することが好ましい。これにより、GND電位と所定電位の間に挿入された各トランジスタ素子Tr〜Trの分担する電圧(耐圧)を均等にして、最小化することができる。
具体的には、例えば、150V程度の耐圧を有するMOS型トランジスタ素子は、厚さ2μm程度の埋め込み酸化膜を有するSOI基板を用いて、一般的な製造方法により容易に形成することができる。従って、絶縁分離トレンチによって互いに絶縁分離されたn個のトランジスタ素子Tr〜Trを上記SOI基板に形成し、直列接続されたn段のトランジスタ素子からなる半導体装置10とすることで、高耐圧の半導体装置を実現することができる。例えば、耐圧150Vのトランジスタ素子を、図16のように2段、4段、8段直列接続することで、それぞれ、耐圧300V、600V、1200Vの半導体装置10とすることができる。従って、耐圧に応じて、ウエハ構造(SOI層や埋め込み酸化膜の厚さ、SOI層の不純物濃度等)を変更する必要が無い。また、絶縁分離トレンチの加工深さも一定であり、必要耐圧が1000V以上であっても、容易に実現することができる。
以上のようにして、図16に示す半導体装置10は、必要とする任意の耐圧を確保することができ、一般的な半導体装置の製造方法を用いて安価に製造することのできる半導体装置とすることができる。
図17は、高電圧IC100におけるレベルシフト回路部と浮遊基準ゲート駆動回路部を詳細に示す図で、レベルシフト回路に適用された図16の基本的な等価回路図で示した半導体装置10の各回路素子の配置を示す図である。図18は、図17の一点鎖線A−Aにおける断面図で、各トランジスタ素子の構造を示す図である。
図18の断面図に示すように、高電圧IC100では、レベルシフト回路に適用された図16の半導体装置10におけるn個のトランジスタ素子Tr〜Trが、埋め込み酸化膜3を有するSOI構造半導体基板1のn導電型SOI層1aに形成されている。尚、SOI基板1は基板の貼り合わせによって形成されたものであり、埋め込み酸化膜3の下はシリコン(Si)からなる厚い支持基板2となっている。
n個のトランジスタ素子Tr〜Trは、LDMOS(Lateral Double−diffused MOS)型トランジスタ素子で、埋め込み酸化膜3に達する絶縁分離トレンチ4により、互いに絶縁分離されている。尚、図18に示す半導体装置10においては、浮遊基準ゲート駆動回路でのスイッチングに伴う高周波電位干渉をシールドするために、図15に示す高電圧IC90と異なり、SOI層1aにおける埋め込み酸化膜3上に高濃度不純物層1bが形成されている。
図17に示すように、高電圧IC100の半導体装置10においては、n重の絶縁分離トレンチT〜Tが形成され、互いに絶縁分離されたn個のトランジスタ素子Tr〜Trが、n重の絶縁分離トレンチT〜Tにより囲まれた各フィールド領域に、高段のトランジスタ素子を内に含むようにして、一個ずつ順次配置されている。これにより、GND電位から所定電位までの電圧増加に応じて、n重の絶縁分離トレンチにより囲まれた各フィールド領域に加わる電圧を均等化し、n個のトランジスタ素子Tr〜Trの担当電圧範囲をGND電位から所定電位に向かって順番に移行させることができる。尚、隣り合うトランジスタ素子同士の間には、n重の絶縁分離トレンチT〜Tが一つ存在するだけであり、n個のトランジスタ素子Tr〜Trの接続配線が容易になると共に、占有面積を低減して半導体装置10を小型化することができる。
上記したように、半導体装置10においては、n個のトランジスタ素子Tr〜Trが、通常の耐圧を有するトランジスタ素子であってよい。これによって、図17に示す高電圧IC100は、1200Vの耐圧を確保することができ、車載モータのインバータ駆動用や車載エアコンのインバータ駆動用に好適なの高電圧ICとなっている。尚、上記発明については、すでに特許出願済み(出願番号2005−227058、出願番号2005−318679)である。
一方、図18の半導体装置10(高電圧IC100)は、支持基板2がフローティング状態(浮遊電位)となっており、SOI層1aに形成された各トランジスタ素子Tr〜Trは、埋め込み酸化膜3を介して支持基板2の電位の影響を受けると考えられる。すなわち、支持基板2がフローティング状態にある場合には、その電位が埋め込み酸化膜3を介して容量結合されているSOI層1aの各フィールド領域の電位に影響を与え、それがSOI層1aに形成された各トランジスタ素子Tr〜Trの耐圧特性にも影響を受けると考えられる。
そこで本発明は、SOI層に形成された互いに絶縁分離されてなる複数個のMOSトランジスタが直列接続されてなる半導体装置であって、埋め込み酸化膜下の支持基板電位の影響を軽減でき、GND電位と所定電位の間の電圧がMOSトランジスタに均等に分配されて、全体として高い耐圧を確保することのできる半導体装置を提供することを目的としている。
請求項1〜8に記載の半導体装置は、複数個のNチャネルMOSトランジスタが直列接続されてなる半導体装置である。
請求項1に記載の半導体装置は、互いに絶縁分離されたn個(n≧2)のNチャネルMOSトランジスタ素子が、グランド(GND)電位と所定電位の間で、GND電位側を第1段、所定電位側を第n段として、順次直列接続されてなり、前記第1段のNチャネルMOSトランジスタ素子におけるゲート端子を入力端子とし、n個の抵抗素子および/または容量素子が、前記GND電位と前記所定電位の間で、GND電位側を第1段、所定電位側を第n段として、順次直列接続されてなり、前記第1段のNチャネルMOSトランジスタ素子を除いた各段のNチャネルMOSトランジスタ素子におけるゲート端子が、前記直列接続された各段の抵抗素子および/または容量素子の間の接続点に、それぞれ、順次接続されてなり、前記第n段のNチャネルMOSトランジスタ素子における前記所定電位側の端子から、出力が取り出されてなる半導体装置であって、前記n個のNチャネルMOSトランジスタ素子が、埋め込み酸化膜を有するSOI構造半導体基板のSOI層に形成され、前記埋め込み酸化膜に達する第1絶縁分離トレンチにより、互いに絶縁分離されてなり、前記埋め込み酸化膜下の支持基板が、当該半導体装置の動作中において、前記所定電位の0.8倍以下の電位に設定されてなることを特徴としている。
上記半導体装置では、n個のNチャネルMOSトランジスタが、GND電位と所定電位の間で順次直列接続されている。従って、上記半導体装置では、GND電位と所定電位の間の電圧がn個のNチャネルMOSトランジスタにより分割され、第1段から第n段の各NチャネルMOSトランジスタが、それぞれの電圧範囲を分担している。従って、GND電位と所定電位の間の電圧を1個のNチャネルMOSトランジスタで分担する場合に較べて、各NチャネルMOSトランジスタに要求されるDC耐圧を低減することができる。
また、シミュレーション結果に基づいて、複数個のNチャネルMOSトランジスタ素子が形成された上記半導体装置では、動作中において、埋め込み酸化膜下の支持基板が、所定電位の0.8倍以下の電位に設定されている。これによって、上記半導体装置では、支持基板電位によらず、GND電位と所定電位の間の電圧が各NチャネルMOSトランジスタに均等に分配されて、全体として高い耐圧を確保することができる。
以上のようにして、複数個のNチャネルMOSトランジスタが形成された上記半導体装置は、SOI層に形成された互いに絶縁分離されてなるMOSトランジスタが直列接続されてなる半導体装置であって、埋め込み酸化膜下の支持基板電位の影響を軽減でき、GND電位と所定電位の間の電圧がMOSトランジスタに均等に分配されて、全体として高い耐圧を確保することのできる半導体装置とすることができる。
請求項2に記載のように、上記半導体装置においては、前記n個のNチャネルMOSトランジスタ素子が、同じ耐圧を有してなることが好ましい。
これにより、GND電位と所定電位の間に挿入される各NチャネルMOSトランジスタの分担する電圧(耐圧)を均等にして、最小化することができる。
請求項3に記載のように、上記半導体装置においては、前記NチャネルMOSトランジスタ素子の耐圧が、200V以下であることが好ましい。これによれば、上記半導体装置(NチャネルMOSトランジスタ素子)を、一般的な製造方法を用いて、安価に製造することができる。
シミュレーション結果によれば、請求項4に記載のように、支持基板電位を所定電位の0.8倍以下に設する上記半導体装置においては、NチャネルMOSトランジスタの直列接続個数である前記nが、6以下であることが好ましい。

また、請求項5に記載のように、前記nが、12以下である場合には、前記埋め込み酸化膜下の支持基板が、当該半導体装置の動作中において、前記所定電位の0.25倍以下の電位に設定されてなることが好ましい。
請求項6に記載のように、上記半導体装置は、前記埋め込み酸化膜に達する第2絶縁分離トレンチが、(n+2)重に形成され、前記(n+2)重の第2絶縁分離トレンチにより囲まれた(n+2)個の各SOI層からなるフィールド領域のうち、最内周の前記第2絶縁分離トレンチにより囲まれたフィールド領域の電位が、前記所定電位に固定され、前記(n+2)重の第2絶縁分離トレンチにより囲まれた(n+2)個の各SOI層からなるフィールド領域のうち、最外周の前記第2絶縁分離トレンチにより囲まれたフィールド領域の電位が、GND電位に固定され、前記最内周と前記最外周を除く第2絶縁分離トレンチにより囲まれたn個のSOI層からなる各フィールド領域に、前記第1絶縁分離トレンチにより絶縁分離されたNチャネルMOSトランジスタが、それぞれ一個ずつ配置されてなるように、構成することができる。
これにより、GND電位から所定電位までの電圧増加に応じて、(n+2)重の第2絶縁分離トレンチにより囲まれた各フィールド領域に加わる電圧を均等化し、n個のNチャネルMOSトランジスタ素子の担当電圧範囲をGND電位から所定電位に向かって順番に移行させることができる。尚、隣り合う絶縁分離されたNチャネルMOSトランジスタ素子同士の間には、n重の絶縁分離トレンチが一つ存在するだけであるため、n個のトランジスタ素子の接続配線が容易になると共に、占有面積を低減して、当該半導体装置を小型化することができる。
上記半導体装置においては、請求項7に記載のように、前記支持基板の電位を、電位設定のための新たな直流電源が必要ない、浮遊電位とすることが好ましく、この場合には、前記支持基板の電位が、略、前記最内周の第2絶縁分離トレンチにより囲まれたフィールド領域の占有面積と前記最外周の第2絶縁分離トレンチにより囲まれたフィールド領域の占有面積の比により設定されてなるように構成することができる。
また、請求項8に記載のように、前記支持基板の電位が、略、前記最内周の第2絶縁分離トレンチにより囲まれたフィールド領域の直下における前記埋め込み酸化膜の膜厚と前記最外周の第2絶縁分離トレンチにより囲まれたフィールド領域の直下における前記埋め込み酸化膜の膜厚の比により設定されてなるように構成してもよい。
請求項9〜15に記載の半導体装置は、複数個のPチャネルMOSトランジスタが直列接続されてなる半導体装置である。
請求項9に記載の半導体装置は、互いに絶縁分離されたm個(m≧2)のPチャネルMOSトランジスタ素子が、所定電位とグランド(GND)電位の間で、所定電位側を第1段、GND電位側を第m段として、順次直列接続されてなり、前記第1段のPチャネルMOSトランジスタ素子におけるゲート端子を入力端子とし、m個の抵抗素子および/または容量素子が、前記所定電位と前記GND電位の間で、所定電位側を第1段、GND電位側を第m段として、順次直列接続されてなり、前記第1段のPチャネルMOSトランジスタ素子を除いた各段のPチャネルMOSトランジスタ素子におけるゲート端子が、前記直列接続された各段の抵抗素子および/または容量素子の間の接続点に、それぞれ、順次接続されてなり、前記第m段のPチャネルMOSトランジスタ素子における前記GND電位側の端子から、出力が取り出されてなる半導体装置であって、前記m個のPチャネルMOSトランジスタ素子が、埋め込み酸化膜を有するSOI構造半導体基板のSOI層に形成され、前記埋め込み酸化膜に達する第3絶縁分離トレンチにより、互いに絶縁分離されてなり、前記埋め込み酸化膜下の支持基板が、当該半導体装置の動作中において、前記所定電位の0.8倍以上の電位に設定されてなることを特徴としている。
上記半導体装置では、m個のPチャネルMOSトランジスタが、所定電位とGND電位の間で順次直列接続されている。従って、上記半導体装置では、所定電位とGND電位の間の電圧がm個のPチャネルMOSトランジスタにより分割され、第1段から第m段の各PチャネルMOSトランジスタが、それぞれの電圧範囲を分担している。従って、複数個のPチャネルMOSトランジスタが直列接続された上記半導体装置についても、所定電位とGND電位の間の電圧を1個のPチャネルMOSトランジスタで分担する場合に較べて、各PチャネルMOSトランジスタに要求されるDC耐圧を低減することができる。
また、シミュレーション結果に基づいて、複数個のPチャネルMOSトランジスタが形成された上記半導体装置では、動作中において、埋め込み酸化膜下の支持基板が、所定電位の0.8倍以上の電位に設定されている。これによって、上記半導体装置では、支持基板電位によらず、所定電位とGND電位の間の電圧が各PチャネルMOSトランジスタに均等に分配されて、全体として高い耐圧を確保することができる。
以上のようにして、複数個のPチャネルMOSトランジスタが形成された上記半導体装置も、SOI層に形成された互いに絶縁分離されてなるMOSトランジスタが直列接続されてなる半導体装置であって、埋め込み酸化膜下の支持基板電位の影響を軽減でき、GND電位と所定電位の間の電圧がMOSトランジスタに均等に分配されて、全体として高い耐圧を確保することのできる半導体装置とすることができる。
尚、請求項10〜15に記載の上記半導体装置の効果については、請求項2〜8において説明したNチャネルMOSトランジスタが形成された半導体装置の効果と同様であり、その説明は省略する。
請求項16〜22に記載の半導体装置は、直列接続された複数個のNチャネルMOSトランジスタと直列接続された複数個のPチャネルMOSトランジスタとが、同じSOI基板に形成されてなる半導体装置である。
請求項16に記載の半導体装置は、互いに絶縁分離されたn個(n≧2)のNチャネルMOSトランジスタ素子が、グランド(GND)電位と所定電位の間で、GND電位側を第1段、所定電位側を第n段として、順次直列接続されてなり、前記第1段のNチャネルMOSトランジスタ素子におけるゲート端子を入力端子とし、n個の抵抗素子および/または容量素子が、前記GND電位と前記所定電位の間で、GND電位側を第1段、所定電位側を第n段として、順次直列接続されてなり、前記第1段のNチャネルMOSトランジスタ素子を除いた各段のNチャネルMOSトランジスタ素子におけるゲート端子が、前記直列接続された各段の抵抗素子および/または容量素子の間の接続点に、それぞれ、順次接続されてなり、前記第n段のNチャネルMOSトランジスタ素子における前記所定電位側の端子から、出力が取り出されてなり、互いに絶縁分離されたm個(m≧2)のPチャネルMOSトランジスタ素子が、前記所定電位とグランド(GND)電位の間で、所定電位側を第1段、GND電位側を第m段として、順次直列接続されてなり、前記第1段のPチャネルMOSトランジスタ素子におけるゲート端子を入力端子とし、m個の抵抗素子および/または容量素子が、前記所定電位と前記GND電位の間で、所定電位側を第1段、GND電位側を第m段として、順次直列接続されてなり、前記第1段のPチャネルMOSトランジスタ素子を除いた各段のPチャネルMOSトランジスタ素子におけるゲート端子が、前記直列接続された各段の抵抗素子および/または容量素子の間の接続点に、それぞれ、順次接続されてなり、前記第m段のPチャネルMOSトランジスタ素子における前記GND電位側の端子から、出力が取り出されてなり、前記n個のNチャネルMOSトランジスタ素子と前記m個のPチャネルMOSトランジスタ素子が、それぞれ、埋め込み酸化膜を有するSOI構造半導体基板のSOI層に形成され、前記n個のNチャネルMOSトランジスタ素子が、前記埋め込み酸化膜に達する第1絶縁分離トレンチにより、互いに絶縁分離されてなり、前記m個のPチャネルMOSトランジスタ素子が、前記埋め込み酸化膜に達する第3絶縁分離トレンチにより、互いに絶縁分離されてなり、前記埋め込み酸化膜下の支持基板が、当該半導体装置の動作中において、前記所定電位の0.7倍以上、0.9倍以下の電位に設定されてなることを特徴としている。
上記半導体装置においても、所定電位とGND電位の間で直列接続されたn個のNチャネルMOSトランジスタおよびm個のPチャネルMOSトランジスタについて、それぞれ、所定電位とGND電位の間の電圧を1個のMOSトランジスタで分担する場合に較べて、各MOSトランジスタに要求されるDC耐圧を低減できることは言うまでもない。
また、シミュレーション結果に基づいて、直列接続された複数個のNチャネルMOSトランジスタと直列接続された複数個のPチャネルMOSトランジスタとが同じSOI基板に形成されてなる上記半導体装置では、動作中において、埋め込み酸化膜下の支持基板が、所定電位の0.7倍以上、0.9倍以下の電位に設定されている。これによって、上記半導体装置においても、支持基板電位によらず、所定電位とGND電位の間の電圧が各NチャネルMOSトランジスタおよび各PチャネルMOSトランジスタに均等に分配されて、全体として高い耐圧を確保することができる。
以上のようにして、複数個のNチャネルMOSトランジスタおよびPチャネルMOSトランジスタが同じSOI基板に形成された上記半導体装置も、SOI層に形成された互いに絶縁分離されてなるMOSトランジスタが直列接続されてなる半導体装置であって、埋め込み酸化膜下の支持基板電位の影響を軽減でき、GND電位と所定電位の間の電圧がMOSトランジスタに均等に分配されて、全体として高い耐圧を確保することのできる半導体装置とすることができる。
特に、請求項19に記載のように、上記半導体装置における前記nと前記mが、6以下である場合には、前記埋め込み酸化膜下の支持基板が、当該半導体装置の動作中において、前記所定電位の略0.8倍の電位に設定されてなることが好ましい。
尚、請求項17〜18,20〜22に記載の上記半導体装置の効果については、請求項2〜8において説明したNチャネルMOSトランジスタが形成された半導体装置の効果と同様であり、その説明は省略する。
請求項23に記載のように、前記半導体装置は、GND電位を基準とするGND基準ゲート駆動回路、浮遊電位を基準とする浮遊基準ゲート駆動回路、および前記GND電位と浮遊電位の間で入出力信号をレベルシフトさせるレベルシフト回路を有してなるインバータ駆動用の高電圧ICにおいて、前記所定の電源電位を浮遊電位として、前記レベルシフト回路に好適である。
前記高電圧ICは、例えば、請求項24に記載のように、車載モータのインバータ駆動用の高電圧ICであってもよいし、請求項25に記載のように、車載エアコンのインバータ駆動用の高電圧ICであってもよい。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図に基づいて説明する。
図1は、本発明の半導体装置の一例で、半導体装置11の概略構成を示した図である。
図1に示す半導体装置11は、図17に示す半導体装置10を簡略化した構成となっている。
図1に示す半導体装置11の断面構造は、図18に示す半導体装置10の断面構造と同様である。すなわち、図1に示す半導体装置11では、図18に示すSOI基板1と同様の、基板の貼り合わせによって形成された埋め込み酸化膜を有するSOI基板が用いられている。また、図1に示す半導体装置11の第1絶縁分離トレンチZ1は、図18に示した半導体装置10の絶縁分離トレンチ4に対応しており、図1に示す半導体装置11の第2絶縁分離トレンチZ2は、図18に示した半導体装置10の絶縁分離トレンチT〜Tに対応している。以下に示す図1の半導体装置11の説明においては、図18に示した断面の各部の符号と同じ符号を用いて説明する。
図1に示す半導体装置11には、埋め込み酸化膜3を有するSOI基板1が用いられており、n個(n≧2)のNチャネル横型MOSトランジスタ(LDMOS)11tが、埋め込み酸化膜3上のSOI層1aに形成されている。各LDMOS11tは、ドレインD、ゲートGおよびソースSが図1に示すように同心円状に配置されたパターンとなっている。また、各LDMOS11tは、図1中に太い実線の円で示した、埋め込み酸化膜3に達する第1絶縁分離トレンチZ1により取り囲まれて、周りから絶縁分離されている。
図1に示す半導体装置11では、同じく埋め込み酸化膜3に達する図中に太い実線の四角で示した第2絶縁分離トレンチZ2が、多重に形成されている。第1絶縁分離トレンチZ1により絶縁分離された各LDMOS11tは、多重の第2絶縁分離トレンチZ2により囲まれた各フィールド領域F1〜Fnに、それぞれ一個ずつ配置されている。尚、フィールド領域Fnの内側にあるフィールド領域Fhは、高電圧(HV)回路および電源パッドや出力パッド等が形成されている領域であり、フィールド領域F1の外側にあるフィールド領域Fgは、接地(GND)パッドや入力パッド等が形成されている領域である。
図1の半導体装置11では、n個のLDMOS11tが、グランド(GND)電位と所定の電源電位との間で、n重の第2絶縁分離トレンチZ2の外周側をGND電位側の第1段、内周側を電源電位側の第n段として、順次直列接続されている。尚、符号Rinは入力抵抗であり、符号Routは出力抵抗である。半導体装置11では、第1段LDMOS11tにおけるゲート端子を入力端子としている。また、第n段LDMOS11tと電源パッドの間に出力抵抗Routが接続され、第n段LDMOS11tの電源電位側の端子と出力抵抗Routの間から、出力が取り出される。半導体装置11では、並列に接続された抵抗素子Rと容量素子Cの組み合わせが多段に直列接続されて、GND電位と電源電位が分割され、2段目以降のLDMOS11tのゲートが、上記直列接続の各分岐点に接続されている。尚、図1の半導体装置11では、抵抗素子Rと容量素子Cの組み合わせが多段に直列接続されているが、抵抗素子Rもしくは容量素子Cのみが多段に直列接続されていてもよい。
図1の半導体装置11では、GND電位から所定電位までの電圧増加に応じて、(n+2)重の第2絶縁分離トレンチにより囲まれた各フィールド領域Fg,F1〜Fn,Fhに加わる電圧を均等化し、n個のNチャネルMOSトランジスタ素子(LDMOS11t)の担当電圧範囲を、GND電位から所定電位に向かって順番に移行させることができる。言い換えれば、図1に示す半導体装置11では、GND電位と電源電位の間の電圧がn個のLDMOS11tにより分割され、第1段から第n段の各LDMOS11tが、それぞれの電圧範囲を分担している。従って、GND電位と電源電位の間の電圧を1個のMOSトランジスタ素子で分担する場合に較べて、各LDMOS11tに要求されるDC耐圧を低減することができる。尚、隣り合う絶縁分離されたNチャネルMOSトランジスタ素子同士の間には、n重の絶縁分離トレンチが一つ存在するだけであるため、n個のトランジスタ素子の接続配線が容易になると共に、占有面積を低減して、半導体装置11を小型化することができる。
尚、図1に示す半導体装置11においては、n個のLDMOS11tが、同じ耐圧を有してなることが好ましい。これにより、GND電位と電源電位の間に挿入されるLDMOS11tの分担する電圧(耐圧)を均等にして、最小化することができる。また、各LDMOS11tの耐圧は、200V以下であることが好ましい。これによって、半導体装置11(LDMOS11t)を、一般的な製造方法を用いて、安価に製造することができる。
次に、図1に示す半導体装置11は、図18の半導体装置10(高電圧IC100)において指摘したように、支持基板2がフローティング状態(浮遊電位)となっており、SOI層1aに形成された各LDMOS11tは、埋め込み酸化膜3を介して支持基板2の電位の影響を受けると考えられる。そこで、シミュレーションにより、図1の半導体装置11における各LDMOS11tに悪影響を与えない、支持基板2の電位の好適設定範囲を調査した。
図2は、上記シミュレーションの一例で、シミュレーションに用いた図1に示す半導体装置11の等価回路を示す図である。図2のモデルでは、各トランジスタM1〜Mnに対して、これらが配置されるフィールド領域F1〜Fnと支持基板2の間の埋め込み酸化膜3を介した寄生容量C1〜Cnを挿入している。図2では、各トランジスタM1〜Mnが配置されるフィールド領域F1〜Fnの面積を200μm□、埋め込み酸化膜の膜厚を3μmとして、各寄生容量C1〜Cnの寄生容量C_box=0.5pFとしている。
図3と図4は、図2の等価回路を用いたシミュレーション結果の例で、電源電位Vと半導体装置11を構成する各NチャネルMOSトランジスタM1〜Mnのドレイン・ソース間電圧の関係を示した図である。図3(a),(b)では、支持基板の設定電位を電源電位の1/2とし、直列接続するNチャネルMOSトランジスタの個数を変えている。図4(a),(b)では、直列接続するNチャネルMOSトランジスタの個数を12個とし、支持基板の設定電位を変えている。
図3(a)は、図2の等価回路において4個のNチャネルMOSトランジスタM1〜M4を直列接続して得られた結果であり、図3(b)は、12個のNチャネルMOSトランジスタM1〜M12を直列接続して得られた結果である。尚、図3(a),(b)では、いずれも、図2の等価回路において、支持基板2の電位Vsubを電源電位Vの1/2に設定している。
図3(a)は、耐圧200VのNチャネルMOSトランジスタを4個直列接続した場合を想定したもので、全体の耐圧が800Vになる系を設計した例である。図3(a)では、電源電位Vを0Vから10秒かけて800Vまで直線的に電位上昇させた場合の各トランジスタM1〜M4のソース・ドレイン電圧をシミュレートしている。
図3(a)に示すように、4個のNチャネルMOSトランジスタM1〜M4を直列接続する場合には、支持基板2の電位Vsubを電源電位Vの1/2に設定することで、電源電位Vを各NチャネルMOSトランジスタM1〜M4に均等に分担させることができる。
一方、図3(b)は、耐圧200VのNチャネルMOSトランジスタを12個直列接続した場合を想定したもので、全体の耐圧が2400Vになる系を設計した例である。
図3(b)に示すように、12個のトランジスタM1〜M12を直列接続する場合には、電圧上昇時間を10秒かけたとしても、各トランジスタM1〜M12のソース・ドレイン間電圧は、必ずしも同じ値にならない。特に、低電位側のトランジスタについてはソース・ドレイン間電圧が200Vを超えため、ブレークダウンしてしまう。このように、直列接続するトランジスタの個数を増やして12個とした場合には、支持基板2の電位Vsubを4個の場合と同じ電源電位Vの1/2に設定しても、電源電位Vを各NチャネルMOSトランジスタM1〜M12に均等に分担させることはできず、ばらつきが発生する。
次に示す図4(a),(b)は、いずれも、図2の等価回路において、12個のNチャネルMOSトランジスタM1〜M12を直列接続して得られた結果である。図4(a)は、図2の等価回路において、支持基板2の電位Vsubを、電源電位Vの3/4に設定している。図4(b)は、支持基板2の電位Vsubを、電源電位Vの1/4に設定している。
図3(b)および図4(a)に示すように、NチャネルMOSトランジスタM1〜M12を直列接続する場合には、支持基板2の電位Vsubを電源電位Vに近づけるほど、電源電位Vを各NチャネルMOSトランジスタM1〜M12に均等に分担させることはできず、ばらつきが発生する。一方、図4(b)に示すように、12個のNチャネルMOSトランジスタM1〜M12を直列接続する場合には、支持基板2の電位Vsubを電源電位Vの1/4に設定することで、電源電位Vを各NチャネルMOSトランジスタM1〜M12に均等に分担させることができる。
このように、直列接続するMOSトランジスタの段数や支持基板の電位によって全体の耐圧が変動し、全体耐圧は、かならずしも各MOSトランジスタの耐圧の段数倍にはならない。従って、全体耐圧を上げるためには、支持基板2の電位を制御して、直列接続する各MOSトランジスタの分担する電圧を均等にする必要がある。
図5は、別のシミュレーションの例で、シミュレーションに用いた図1に示す半導体装置11の等価回路を示す図である。図5の等価回路では、6個のNチャネルMOSトランジスタM1〜M6を直列接続している。尚、図5の等価回路において各NチャネルMOSトランジスタM1〜M6に並列接続されているダイオードは、各NチャネルMOSトランジスタM1〜M6の耐圧を200Vに設定するため、当該ダイオードの逆方向耐圧としてモデル化して挿入したものである。
図6〜図8は、図5の等価回路を用いたシミュレーション結果の例で、支持基板の設定電位Vsubを変えた場合について、電源電位Vと半導体装置11を構成する各NチャネルMOSトランジスタM1〜M6のドレイン・ソース間電圧の関係を示した図である。尚、図6〜図8のシミュレーションにおいては、図5に示す各パラメータ(各段の埋め込み酸化膜容量:C_box=0.35pF、入力抵抗:Rin=100kΩ、分割抵抗:R_div=1MΩ、出力抵抗:Rout=100kΩ)が用いられている。各段の埋め込み酸化膜容量:C_box=0.35pFは、デバイスサイズを100μm□、埋め込み酸化膜厚を1μmとしたときに得られる代表値である。
図6(a)は、図5の等価回路において、支持基板2の電位Vsubを、GND電位(0V)に設定して得られた結果であり、図6(b)は、支持基板2の電位Vsubを、電源電位Vの0.5倍に設定して得られた結果である。図7(a)は、支持基板2の電位Vsubを、電源電位Vの0.7倍に設定して得られた結果であり、図7(b)は、支持基板2の電位Vsubを、電源電位Vの0.8倍に設定して得られた結果である。また、図8(a)は、支持基板2の電位Vsubを、電源電位Vの0.9倍に設定して得られた結果であり、図8(b)は、支持基板2の電位Vsubを、電源電位Vと同じ電位に設定して得られた結果である。尚、本例ではSPICE(Simulation Program with Integrated Circuit Emphasis)上で図5に示す簡単な容量結合の等価回路により支持基板2に電源電位Vを接続したモデルを用いてシミュレートしたが、より精密なデバイスシミュレーションを行った解析においても、以下に示す結果と同様な結果が得られる。
図6〜図8に示す6個のNチャネルMOSトランジスタを直列接続した場合のシミュレーション結果も、図3(b)および図4(a),(b)に示す12個の場合と同様に、支持基板2の電位Vsubを電源電位Vに近づけるほど、各NチャネルMOSトランジスタM1〜M6に均等に分担させることはできず、ばらつきが発生する。
また、図6〜図8の結果と図3(b)および図4(a),(b)の結果を比較してわかるように、直列接続するNチャネルMOSトランジスタの個数を多くするほど、電源電位Vを各NチャネルMOSトランジスタに均等に分担させることができる支持基板2の設定電位Vsubの範囲は、狭くなっていく。
特に、図6〜図8の結果からわかるように、NチャネルMOSトランジスタを直列接続した回路では、支持基板2の電位Vsubが高くなるほど最低電位(GND電位)側のMOSトランジスタのドレイン電位が高くなり易い。従って、このトランジスタでは、ソース・ドレイン間に電界が集中しやすくなる。これは以下のことが要因と考えられる。まず、支持基板2の電位Vsubが高いと、支持基板2とGND電位側のフィールド領域F1との間の寄生容量で、蓄積しようとする電荷量が多くなる。しかしながら、DC電圧といっても実際には無限時間かけるわけでなく有限の時間で支持基板2の電位Vsubが上昇しているため、上記寄生容量が充電するまでにタイムラグが発生し、その間にGND電位側に近いMOSトランジスタの電位が過渡的に上昇する。また、電荷の移動による電流はこれらMOSトランジスタ内を通過して吸収されるため、段数を増やすほど電荷がMOSトランジスタ間を移動しにくくなるために、その傾向は大きくなると考えられる。
以上に示した図3,図4および図6〜図8のシミュレーション結果によれば、複数個のNチャネルMOSトランジスタ素子(LDMOS11t)が形成された図1の半導体装置11では、動作中において、埋め込み酸化膜3下の支持基板2の電位Vsubが、所定電位(電源電位V)の0.8倍以下に設定されていることが好ましい。
これによって、図1の半導体装置11では、支持基板電位によらず、GND電位と所定電位の間の電圧が各NチャネルMOSトランジスタ素子(LDMOS11t)に均等に分配されて、全体として高い耐圧を確保することができる。
特に、支持基板電位を所定電位の0.8倍以下に設定した図1の半導体装置11においては、図6と図7のシミュレーション結果からわかるように、NチャネルMOSトランジスタの直列接続個数である前記nが、6以下であることが好ましい。また、図4(b)のシミュレーション結果からわかるように、前記nが、12以下である場合には、埋め込み酸化膜3下の支持基板2が、半導体装置11の動作中において、所定電位の0.25倍以下の電位に設定されてなることが好ましい。
以上のようにして、複数個のNチャネルMOSトランジスタが形成された上記半導体装置は、SOI層に形成された互いに絶縁分離されてなるMOSトランジスタが直列接続されてなる半導体装置であって、埋め込み酸化膜下の支持基板電位の影響を軽減でき、GND電位と所定電位の間の電圧がMOSトランジスタに均等に分配されて、全体として高い耐圧を確保することのできる半導体装置となっている。
以上の半導体装置は、複数個のNチャネルMOSトランジスタが形成された半導体装置であったが、次に、複数個のPチャネルMOSトランジスタが形成された半導体装置について説明する。
図9は、複数個のPチャネルMOSトランジスタが形成された半導体装置のシミュレーションの例で、シミュレーションに用いた等価回路を示す図である。図9の等価回路では、図5と同じ個数の6個のPチャネルMOSトランジスタM1〜M6を直列接続している。尚、図9の等価回路において各NチャネルMOSトランジスタM1〜M6に並列接続されているダイオードも、各PチャネルMOSトランジスタM1〜M6の耐圧を200Vに設定するためのものである。また、図9に示す各パラメータ値(各段の埋め込み酸化膜容量:C_box=0.35pF、入力抵抗:Rin=100kΩ、分割抵抗:R_div=1MΩ、出力抵抗:Rout=100kΩ)は、図5のNチャネルMOSトランジスタの場合と同じ値が用いられている。
図10〜図12は、図9の等価回路を用いたシミュレーション結果の例で、支持基板の設定電位を変えた場合について、電源電位Vと各PチャネルMOSトランジスタM1〜M6のドレイン・ソース間電圧の関係を示した図である。
図10(a)は、図9の等価回路において、支持基板2の電位Vsubを、GND電位(0V)に設定して得られた結果であり、図10(b)は、支持基板2の電位Vsubを、電源電位Vの0.5倍に設定して得られた結果である。図11(a)は、支持基板2の電位Vsubを、電源電位Vの0.7倍に設定して得られた結果であり、図11(b)は、支持基板2の電位Vsubを、電源電位Vの0.8倍に設定して得られた結果である。また、図12(a)は、支持基板2の電位Vsubを、電源電位Vの0.9倍に設定して得られた結果であり、図12(b)は、支持基板2の電位Vsubを、電源電位Vと同じ電位に設定して得られた結果である。
図10〜図12に示すPチャネルMOSトランジスタを直列接続した場合のシミュレーション結果は、図6〜図8に示すNチャネルMOSトランジスタを直列接続した場合と逆に、支持基板2の電位Vsubを電源電位Vに近づけるほど、電源電位Vを各PチャネルMOSトランジスタM1〜M6に均等に分担させることができる。
以上に示した図10〜図12のシミュレーション結果によれば、複数個のPチャネルMOSトランジスタ素子が形成された半導体装置では、動作中において、図18に示す埋め込み酸化膜3下の支持基板2の電位Vsubが、所定電位(電源電位V)の0.8倍以上に設定されていることが好ましい。
これによって、上記半導体装置では、支持基板電位によらず、GND電位と所定電位の間の電圧が各PチャネルMOSトランジスタ素子に均等に分配されて、全体として高い耐圧を確保することができる。特に、支持基板電位を所定電位の0.8倍以上に設定した上記半導体装置においては、図11(b)と図12のシミュレーション結果からわかるように、PチャネルMOSトランジスタの直列接続個数であるm(m≧2)が、6以下であることが好ましい。
以上のようにして、複数個のPチャネルMOSトランジスタが形成された上記半導体装置も、SOI層に形成された互いに絶縁分離されてなるMOSトランジスタが直列接続されてなる半導体装置であって、埋め込み酸化膜下の支持基板電位の影響を軽減でき、GND電位と所定電位の間の電圧がMOSトランジスタに均等に分配されて、全体として高い耐圧を確保することのできる半導体装置とすることができる。
さらに、直列接続された複数個のNチャネルMOSトランジスタと直列接続された複数個のPチャネルMOSトランジスタとが同じSOI基板に形成されてなる半導体装置についても、同様である。
上記半導体装置においても、所定電位とGND電位の間で直列接続されたn個(n≧2)のNチャネルMOSトランジスタおよびm個(m≧2)のPチャネルMOSトランジスタについて、それぞれ、所定電位とGND電位の間の電圧を1個のMOSトランジスタで分担する場合に較べて、各MOSトランジスタに要求されるDC耐圧を低減できることは言うまでもない。
また、図6〜図9と図10〜図12のシミュレーション結果を合わせればわかるように、直列接続された複数個のNチャネルMOSトランジスタと直列接続された複数個のPチャネルMOSトランジスタとが同じSOI基板に形成されてなる上記半導体装置では、動作中において、埋め込み酸化膜下の支持基板が、所定電位の0.7倍以上、0.9倍以下の電位に設定されることが好ましい。これによって、上記半導体装置においても、支持基板電位によらず、所定電位とGND電位の間の電圧が各NチャネルMOSトランジスタおよび各PチャネルMOSトランジスタに均等に分配されて、全体として高い耐圧を確保することができる。特に、図7(b)と図11(b)のシミュレーション結果からわかるように、NチャネルMOSトランジスタの直列接続個数であるnとPチャネルMOSトランジスタの直列接続個数であるmが、6以下である場合には、埋め込み酸化膜下の支持基板が、当該半導体装置の動作中において、所定電位の略0.8倍の電位に設定されてなることが好ましい。
以上のようにして、複数個のNチャネルMOSトランジスタおよびPチャネルMOSトランジスタが同じSOI基板に形成された上記半導体装置も、SOI層に形成された互いに絶縁分離されてなるMOSトランジスタが直列接続されてなる半導体装置であって、埋め込み酸化膜下の支持基板電位の影響を軽減でき、GND電位と所定電位の間の電圧がMOSトランジスタに均等に分配されて、全体として高い耐圧を確保することのできる半導体装置とすることができる。
次に、図1に示す半導体装置11を例にして、上記した半導体装置に関する支持基板の電位の設定方法について説明する。
上記した半導体装置においては、支持基板の電位を、電位設定のための新たな直流電源が必要ない、浮遊電位とすることが好ましい。
図1の半導体装置11の場合には、図18に示す支持基板2の電位を、略、最内周の第2絶縁分離トレンZ2により囲まれたフィールド領域Fhの占有面積と最外周の第2絶縁分離トレンチZ2により囲まれたフィールド領域Fgの占有面積の比により設定することができる。
図13は、上記支持基板電位の設定方法を模式的に示した図である。図13の高電位領域Fhは、図1のフィールド領域Fhに対応すると共に、図17に示した高電圧IC100においては、浮遊基準ゲート駆動回路部が形成された領域に対応する。この領域では、インバータ駆動用トランジスタ等が電源電位にあるSOI領域に形成される。図13の低電位領域Fgは、図1のフィールド領域Fgに対応すると共に、図17に示した高電圧IC100においては、絶縁分離トレンチTの外側の領域に対応する。この領域では、信号入力パッドや保護回路等が接地電位にあるSOI領域に形成される。図13のトランジスタ領域F1〜Fnは、図1のフィールド領域F1〜Fnに対応すると共に、図17に示した高電圧IC100においては、レベルシフト回路部の各トランジスタTr〜Trが配置されているそれぞれn重の絶縁分離トレンチT〜Tに囲まれた領域に対応する。このトランジスタ領域F1〜Fnは、直列接続された各MOSトランジスタのそれぞれの分担した電位付近で、所定の面積をもって設けられる。
図13には、埋め込み酸化膜3の厚さを一定として各フィールド領域Fg,F1〜Fn,Fhの占有面積比(S1:S2:S3)を変えた場合について、フィールド領域Fhの電源電位Veとフィールド領域FgのGND電位から誘導される、支持基板2の電位に関する計算結果の一例を示した。
図13の系における支持基板2の電位は、電源電位Vに連動し、ほぼ比例した電位となる。例えば、GND電位にある手電位領域Fgと電源電位Vにある高電位領域Fhが1:1の面積比である場合には、支持基板2の電位は電源電位Vのおよそ1/2となる。
一般的には、高電位側のフィールド領域Fhに較べて低電位側のフィールド領域Fgの面積が大きくなるため、支持基板2の電位は、高電位側のフィールド領域Fhの電位と低電位側のフィールド領域Fgの電位の平均電位より極めて低い電位になる。そこで、各MOSトランジスタが形成されたフィールド領域F1〜Fnの電位が下がり、均等に電位を分配することが困難となるため、全体の耐圧が低下する。そこで、支持基板2の電位を高電位に制御するため、高電位側のフィールド領域Fhと支持基板2の容量結合が大きくなる構造とすることで、耐圧を改善する。
図13に示す支持基板電位の設定方法を用いた半導体装置では、まず各フィールド領域のレイアウトを工夫し、より高い電位のフィールド領域ほど面積が大きくなるようにする。例えば、配線やパッド等を、極力電源電位のフィールド領域Fhの上部にレイアウトする。逆に、配線やパッド等を、GND電位のフィールド領域Fgには、レイアウトしないようにする。あるいは、ダミーフィールド領域を配することにより、電源電位側の面積比率を大きくなるようにする。更に各トランジスタを配置したフィールド領域F1〜Fnについても、電源電位に近く高電位となる予定のフィールド領域の面積を大きくし、逆にGND電位に近い側の面積を小さくなるように配置する。
図13の計算結果からわかるように、図1の半導体装置11では、支持基板2の電位が、埋め込み酸化膜3を介した、各フィールド領域Fg,F1〜Fn,Fhと支持基板2の間の容量比によって決定される。すなわち、フローティング状態にある支持基板2の電位は、埋め込み酸化膜3を介した、支持基板2と各フィールド領域Fg,F1〜Fn,Fhとの容量結合により決定される。従って、図1の半導体装置11の場合には、図18に示す支持基板2の電位を、略、最内周の第2絶縁分離トレンZ2により囲まれたフィールド領域Fhの直下における埋め込み酸化膜3の膜厚と最外周の第2絶縁分離トレンチZ2により囲まれたフィールド領域Fgの直下における埋め込み酸化膜3の膜厚の比により設定することもできる。
図14は、上記支持基板電位の設定方法を模式的に示した図である。これによっても、各フィールド領域Fg,F1〜Fn,Fhの占有面積比を一定として埋め込み酸化膜3の厚さを変えた場合について、図13に示した容量比(C1:C2:C3)による支持基板2の電位に関する計算結果と同様の結果となる。
埋め込み酸化膜3の膜厚を変えるには、例えば、以下に示す手段を用いることができる。
最小に、シリコン(Si)ウエハ上に、熱酸化あるいは膜堆積等の手段で、一定膜厚の埋め込み酸化膜を形成する。次に、あらかじめ膜厚を薄くしたいフィールド領域の埋め込み酸化膜をエッチング除去し、再酸化をおこなうことで、各フィールド領域毎に酸化膜厚に差異をつける。次に、エピタキシャル成長により、活性層となるSOI(シリコン)層を形成する。SOI層の形成は、必要な膜厚までエピタキシャル成長させてもよいし、平坦なエピタキシャル層の場合には、さらにウエハ接合によりシリコン基板を貼り付け、その後必要な膜厚までエッチング除去してもよい。
また、別の手段として、最初に、厚い埋め込み酸化膜を形成したフィールド領域においてSiウエハを増加したい膜厚分だけエッチング除去し、そこに酸化膜を埋め込むようにしてもよい。または、全面熱酸化した後、凹部に酸化膜を埋め込むことにより埋め込み酸化膜厚に差異つける。この場合は、加工途中の埋め込み酸化膜表面が平坦になる(またはそうなるよう加工できる)ため、その後、通常のウエハ接合技術によりSOI層を形成することができる。
尚、埋め込み酸化膜の厚さを変える代わりに、ONO膜等の高誘電率膜を用いて、高電位側のフィールド領域の容量比を高くしてもよい。高誘電率膜を導入する方法は、耐圧上、特に安全である。また、同様の効果を得る別の方法としては、高電位側のフィールド領域の埋め込み酸化膜に凹凸を設け、容量の面積を稼ぐようにしてもよい。
埋め込み酸化膜の容量制御のため、埋め込み酸化膜材料の比誘電率を変える手段としては、上記埋め込み酸化膜形成工程時に各フィールド領域において異なる膜厚構成のONO膜を形成する他、窒化シリコン(SiN)等を埋めるなど、種々の誘電体材料を用いることができる。また、埋め込み酸化膜に凹凸をつける手段としては、例えば、最初にシリコンウエハに細かく凹凸をつけた後、熱酸化により埋め込み酸化膜を形成するようにすればよい。
また、各フィールド領域Fg,F1〜Fn,Fhの占有面積比と、各フィールド領域Fg,F1〜Fn,Fhの直下における埋め込み酸化膜の膜厚比と共に変えてもよい。例えば、図13に示すように、低電位領域の面積S1:トランジスタ領域の面積S2:高電位領域の面積S3=1:1:1の系においては、支持基板2電位は、電源電位Vに対して、1/2の0.5倍となる。ここで、低電位領域の直下の埋め込み酸化膜厚を倍にして容量を1/2倍とし、高電位領域の直下の埋め込み酸化膜厚を1/2として容量を2倍とすることにより、支持基板電位は0.8倍とすることができる(C1:C2:C3=0.5:1:2の系)。
以上のように、上記半導体装置は、SOI層に形成された互いに絶縁分離されてなる複数個のMOSトランジスタが直列接続されてなる半導体装置であって、埋め込み酸化膜下の支持基板電位の影響を軽減でき、GND電位と所定電位の間の電圧がMOSトランジスタに均等に分配されて、全体として高い耐圧を確保することのできる半導体装置となっている。
従って、上記半導体装置は、例えば、GND電位を基準とするGND基準ゲート駆動回路、浮遊電位を基準とする浮遊基準ゲート駆動回路、およびGND電位と浮遊電位の間で入出力信号をレベルシフトさせるレベルシフト回路を有してなるインバータ駆動用の高電圧ICにおいて、所定の電源電位を浮遊電位とする、前記レベルシフト回路に好適である。前記高電圧ICは、例えば、車載モータのインバータ駆動用の高電圧ICであってもよいし、車載エアコンのインバータ駆動用の高電圧ICであってもよい。また、これに限らず、民生・産業用モータ制御分野にも適用することができる。
本発明の半導体装置の一例で、半導体装置11の概略構成を示した図である。 シミュレーションの一例で、シミュレーションに用いた図1に示す半導体装置11の等価回路を示す図である。 (a),(b)は、図2の等価回路を用いたシミュレーション結果の例で、直列接続するNチャネルMOSトランジスタの個数を変えた場合について、電源電位と各トランジスタのドレイン・ソース間電圧の関係を示した図である。 (a),(b)は、図2の等価回路を用いたシミュレーション結果の例で、支持基板の設定電位を変えた場合について、電源電位と各トランジスタのドレイン・ソース間電圧の関係を示した図である。 別のシミュレーションの例で、シミュレーションに用いた図1に示す半導体装置11の等価回路を示す図である。 (a),(b)は、図5の等価回路を用いたシミュレーション結果の例で、支持基板の設定電位を変えた場合について、電源電位と各NチャネルMOSトランジスタのドレイン・ソース間電圧の関係を示した図である。 (a),(b)は、図5の等価回路を用いたシミュレーション結果の例で、支持基板の設定電位を変えた場合について、電源電位と各NチャネルMOSトランジスタのドレイン・ソース間電圧の関係を示した図である。 (a),(b)は、図5の等価回路を用いたシミュレーション結果の例で、支持基板の設定電位を変えた場合について、電源電位と各NチャネルMOSトランジスタのドレイン・ソース間電圧の関係を示した図である。 複数個のPチャネルMOSトランジスタが形成された半導体装置のシミュレーションの例で、シミュレーションに用いた等価回路を示す図である。 (a),(b)は、図9の等価回路を用いたシミュレーション結果の例で、支持基板の設定電位Vsubを変えた場合について、電源電位と各NチャネルMOSトランジスタのドレイン・ソース間電圧の関係を示した図である。 (a),(b)は、図9の等価回路を用いたシミュレーション結果の例で、支持基板の設定電位Vsubを変えた場合について、電源電位と各NチャネルMOSトランジスタのドレイン・ソース間電圧の関係を示した図である。 (a),(b)は、図9の等価回路を用いたシミュレーション結果の例で、支持基板の設定電位Vsubを変えた場合について、電源電位と各NチャネルMOSトランジスタのドレイン・ソース間電圧の関係を示した図である。 支持基板電位の設定方法を模式的に示した図である。 別の支持基板電位の設定方法を模式的に示した図である。 SOI基板とトレンチ分離を用いた、従来の高電圧IC90の模式的な断面図である。 新規な半導体装置10の基本的な等価回路図である。 高電圧IC100におけるレベルシフト回路部と浮遊基準ゲート駆動回路部を詳細に示す図で、レベルシフト回路に適用された図16の半導体装置10の各回路素子の配置を示す図である。 図17の一点鎖線A−Aにおける断面図で、各トランジスタ素子の構造を示す図である。
符号の説明
10,11 半導体装置
11t MOSトランジスタ(LDMOS)
S ソース
D ドレイン
G ゲート
Z1 第1絶縁分離トレンチ
Z2 第2絶縁分離トレンチ
Fg,F1〜F6,Fh フィールド領域
電源電位
sub 支持基板の電位
in 入力抵抗
out 出力抵抗
R 抵抗素子
1 SOI基板
1a SOI層
2 支持基板
3 埋め込み酸化膜
90,100 高電圧IC

Claims (25)

  1. 互いに絶縁分離されたn個(n≧2)のNチャネルMOSトランジスタ素子が、グランド(GND)電位と所定電位の間で、GND電位側を第1段、所定電位側を第n段として、順次直列接続されてなり、
    前記第1段のNチャネルMOSトランジスタ素子におけるゲート端子を入力端子とし、
    n個の抵抗素子および/または容量素子が、前記GND電位と前記所定電位の間で、GND電位側を第1段、所定電位側を第n段として、順次直列接続されてなり、
    前記第1段のNチャネルMOSトランジスタ素子を除いた各段のNチャネルMOSトランジスタ素子におけるゲート端子が、前記直列接続された各段の抵抗素子および/または容量素子の間の接続点に、それぞれ、順次接続されてなり、
    前記第n段のNチャネルMOSトランジスタ素子における前記所定電位側の端子から、出力が取り出されてなる半導体装置であって、
    前記n個のNチャネルMOSトランジスタ素子が、埋め込み酸化膜を有するSOI構造半導体基板のSOI層に形成され、
    前記埋め込み酸化膜に達する第1絶縁分離トレンチにより、互いに絶縁分離されてなり、
    前記埋め込み酸化膜下の支持基板が、当該半導体装置の動作中において、前記所定電位の0.8倍以下の電位に設定されてなることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記n個のNチャネルMOSトランジスタ素子が、同じ耐圧を有してなることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記NチャネルMOSトランジスタ素子の耐圧が、200V以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体装置。
  4. 前記nが、6以下であることを特徴とする請求項3に記載の半導体装置。
  5. 前記nが、12以下であり、
    前記埋め込み酸化膜下の支持基板が、当該半導体装置の動作中において、前記所定電位の0.25倍以下の電位に設定されてなることを特徴とする請求項3に記載の半導体装置。
  6. 前記埋め込み酸化膜に達する第2絶縁分離トレンチが、(n+2)重に形成され、
    前記(n+2)重の第2絶縁分離トレンチにより囲まれた(n+2)個の各SOI層からなるフィールド領域のうち、最内周の前記第2絶縁分離トレンチにより囲まれたフィールド領域の電位が、前記所定電位に固定され、
    前記(n+2)重の第2絶縁分離トレンチにより囲まれた(n+2)個の各SOI層からなるフィールド領域のうち、最外周の前記第2絶縁分離トレンチにより囲まれたフィールド領域の電位が、GND電位に固定され、
    前記最内周と前記最外周を除く第2絶縁分離トレンチにより囲まれたn個のSOI層からなる各フィールド領域に、前記第1絶縁分離トレンチにより絶縁分離されたNチャネルMOSトランジスタ素子が、それぞれ一個ずつ配置されてなることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の半導体装置。
  7. 前記支持基板の電位が、浮遊電位であり、
    前記支持基板の電位が、略、前記最内周の第2絶縁分離トレンチにより囲まれたフィールド領域の占有面積と前記最外周の第2絶縁分離トレンチにより囲まれたフィールド領域の占有面積の比により設定されてなることを特徴とする請求項6に記載の半導体装置。
  8. 前記支持基板の電位が、浮遊電位であり、
    前記支持基板の電位が、略、前記最内周の第2絶縁分離トレンチにより囲まれたフィールド領域の直下における前記埋め込み酸化膜の膜厚と前記最外周の第2絶縁分離トレンチにより囲まれたフィールド領域の直下における前記埋め込み酸化膜の膜厚の比により設定されてなることを特徴とする請求項6に記載の半導体装置。
  9. 互いに絶縁分離されたm個(m≧2)のPチャネルMOSトランジスタ素子が、所定電位とグランド(GND)電位の間で、所定電位側を第1段、GND電位側を第m段として、順次直列接続されてなり、
    前記第1段のPチャネルMOSトランジスタ素子におけるゲート端子を入力端子とし、
    m個の抵抗素子および/または容量素子が、前記所定電位と前記GND電位の間で、所定電位側を第1段、GND電位側を第m段として、順次直列接続されてなり、
    前記第1段のPチャネルMOSトランジスタ素子を除いた各段のPチャネルMOSトランジスタ素子におけるゲート端子が、前記直列接続された各段の抵抗素子および/または容量素子の間の接続点に、それぞれ、順次接続されてなり、
    前記第m段のPチャネルMOSトランジスタ素子における前記GND電位側の端子から、出力が取り出されてなる半導体装置であって、
    前記m個のPチャネルMOSトランジスタ素子が、埋め込み酸化膜を有するSOI構造半導体基板のSOI層に形成され、
    前記埋め込み酸化膜に達する第3絶縁分離トレンチにより、互いに絶縁分離されてなり、
    前記埋め込み酸化膜下の支持基板が、当該半導体装置の動作中において、前記所定電位の0.8倍以上の電位に設定されてなることを特徴とする半導体装置。
  10. 前記m個のPチャネルMOSトランジスタ素子が、同じ耐圧を有してなることを特徴とする請求項9に記載の半導体装置。
  11. 前記PチャネルMOSトランジスタ素子の耐圧が、200V以下であることを特徴とする請求項9または10に記載の半導体装置。
  12. 前記mが、6以下であることを特徴とする請求項11に記載の半導体装置。
  13. 前記埋め込み酸化膜に達する第4絶縁分離トレンチが、(m+2)重に形成され、
    前記(m+2)重の第4絶縁分離トレンチにより囲まれた(m+2)個の各SOI層からなるフィールド領域のうち、最内周の前記第4絶縁分離トレンチにより囲まれたフィールド領域の電位が、前記所定電位に固定され、
    前記(m+2)重の第4絶縁分離トレンチにより囲まれた(m+2)個の各SOI層からなるフィールド領域のうち、最外周の前記第4絶縁分離トレンチにより囲まれたフィールド領域の電位が、GND電位に固定され、
    前記最内周と前記最外周を除く第4絶縁分離トレンチにより囲まれたm個のSOI層からなる各フィールド領域に、前記第3絶縁分離トレンチにより絶縁分離されたPチャネルMOSトランジスタ素子が、それぞれ一個ずつ配置されてなることを特徴とする請求項9乃至12のいずれか一項に記載の半導体装置。
  14. 前記支持基板の電位が、浮遊電位であり、
    前記支持基板の電位が、略、前記最内周の第4絶縁分離トレンチにより囲まれたフィールド領域の占有面積と前記最外周の第4絶縁分離トレンチにより囲まれたフィールド領域の占有面積の比により設定されてなることを特徴とする請求項13に記載の半導体装置。
  15. 前記支持基板の電位が、浮遊電位であり、
    前記支持基板の電位が、略、前記最内周の第4絶縁分離トレンチにより囲まれたフィールド領域の直下における前記埋め込み酸化膜の膜厚と前記最外周の第4絶縁分離トレンチにより囲まれたフィールド領域の直下における前記埋め込み酸化膜の膜厚の比により設定されてなることを特徴とする請求項13に記載の半導体装置。
  16. 互いに絶縁分離されたn個(n≧2)のNチャネルMOSトランジスタ素子が、グランド(GND)電位と所定電位の間で、GND電位側を第1段、所定電位側を第n段として、順次直列接続されてなり、
    前記第1段のNチャネルMOSトランジスタ素子におけるゲート端子を入力端子とし、
    n個の抵抗素子および/または容量素子が、前記GND電位と前記所定電位の間で、GND電位側を第1段、所定電位側を第n段として、順次直列接続されてなり、
    前記第1段のNチャネルMOSトランジスタ素子を除いた各段のNチャネルMOSトランジスタ素子におけるゲート端子が、前記直列接続された各段の抵抗素子および/または容量素子の間の接続点に、それぞれ、順次接続されてなり、
    前記第n段のNチャネルMOSトランジスタ素子における前記所定電位側の端子から、出力が取り出されてなり、
    互いに絶縁分離されたm個(m≧2)のPチャネルMOSトランジスタ素子が、前記所定電位とグランド(GND)電位の間で、所定電位側を第1段、GND電位側を第m段として、順次直列接続されてなり、
    前記第1段のPチャネルMOSトランジスタ素子におけるゲート端子を入力端子とし、
    m個の抵抗素子および/または容量素子が、前記所定電位と前記GND電位の間で、所定電位側を第1段、GND電位側を第m段として、順次直列接続されてなり、
    前記第1段のPチャネルMOSトランジスタ素子を除いた各段のPチャネルMOSトランジスタ素子におけるゲート端子が、前記直列接続された各段の抵抗素子および/または容量素子の間の接続点に、それぞれ、順次接続されてなり、
    前記第m段のPチャネルMOSトランジスタ素子における前記GND電位側の端子から、出力が取り出されてなり、
    前記n個のNチャネルMOSトランジスタ素子と前記m個のPチャネルMOSトランジスタ素子が、それぞれ、埋め込み酸化膜を有するSOI構造半導体基板のSOI層に形成され、
    前記n個のNチャネルMOSトランジスタ素子が、前記埋め込み酸化膜に達する第1絶縁分離トレンチにより、互いに絶縁分離されてなり、
    前記m個のPチャネルMOSトランジスタ素子が、前記埋め込み酸化膜に達する第3絶縁分離トレンチにより、互いに絶縁分離されてなり、
    前記埋め込み酸化膜下の支持基板が、当該半導体装置の動作中において、前記所定電位の0.7倍以上、0.9倍以下の電位に設定されてなることを特徴とする半導体装置。
  17. 前記n個のNチャネルMOSトランジスタ素子が、同じ耐圧を有してなり、
    前記m個のPチャネルMOSトランジスタ素子が、同じ耐圧を有してなることを特徴とする請求項16に記載の半導体装置。
  18. 前記NチャネルMOSトランジスタ素子と前記PチャネルMOSトランジスタ素子の耐圧が、200V以下であることを特徴とする請求項16または17に記載の半導体装置。
  19. 前記nと前記mが、6以下であり、
    前記埋め込み酸化膜下の支持基板が、当該半導体装置の動作中において、前記所定電位の略0.8倍の電位に設定されてなることを特徴とする請求項18に記載の半導体装置。
  20. 前記埋め込み酸化膜に達する第2絶縁分離トレンチが、(n+2)重に形成され、
    前記(n+2)重の第2絶縁分離トレンチにより囲まれた(n+2)個の各SOI層からなるフィールド領域のうち、最内周の前記第2絶縁分離トレンチにより囲まれたフィールド領域の電位が、前記所定電位に固定され、
    前記(n+2)重の第2絶縁分離トレンチにより囲まれた(n+2)個の各OI層からなるフィールド領域のうち、最外周の前記第2絶縁分離トレンチにより囲まれたフィールド領域の電位が、GND電位に固定され、
    前記最内周と前記最外周を除く第2絶縁分離トレンチにより囲まれたn個のSOI層からなる各フィールド領域に、前記第1絶縁分離トレンチにより絶縁分離されたNチャネルMOSトランジスタ素子が、それぞれ一個ずつ配置されてなり、
    前記埋め込み酸化膜に達する第4絶縁分離トレンチが、(m+2)重に形成され、
    前記(m+2)重の第4絶縁分離トレンチにより囲まれた(m+2)個の各SOI層からなるフィールド領域のうち、最内周の前記第4絶縁分離トレンチにより囲まれたフィールド領域の電位が、前記所定電位に固定され、
    前記(m+2)重の第4絶縁分離トレンチにより囲まれた(m+2)個の各SOI層からなるフィールド領域のうち、最外周の前記第4絶縁分離トレンチにより囲まれたフィールド領域の電位が、GND電位に固定され、
    前記最内周と前記最外周を除く第4絶縁分離トレンチにより囲まれたm個のSOI層からなる各フィールド領域に、前記第3絶縁分離トレンチにより絶縁分離されたPチャネルMOSトランジスタ素子が、それぞれ一個ずつ配置されてなることを特徴とする請求項16乃至19のいずれか一項に記載の半導体装置。
  21. 前記支持基板の電位が、浮遊電位であり、
    前記支持基板の電位が、略、前記最内周の第2絶縁分離トレンチにより囲まれたフィールド領域の占有面積と前記最内周の第4絶縁分離トレンチにより囲まれたフィールド領域の占有面積の和と、前記最外周の第2絶縁分離トレンチにより囲まれたフィールド領域の占有面積と前記最外周の第4絶縁分離トレンチにより囲まれたフィールド領域の占有面積の和との比により設定されてなることを特徴とする請求項20に記載の半導体装置。
  22. 前記支持基板の電位が、浮遊電位であり、
    前記支持基板の電位が、略、前記最内周の第2絶縁分離トレンチにより囲まれたフィールド領域の直下における前記埋め込み酸化膜の膜厚および前記最内周の第4絶縁分離トレンチにより囲まれたフィールド領域の直下における前記埋め込み酸化膜の膜厚と、前記最外周の第2絶縁分離トレンチにより囲まれたフィールド領域の直下における前記埋め込み酸化膜の膜厚および前記最外周の第4絶縁分離トレンチにより囲まれたフィールド領域の直下における前記埋め込み酸化膜の膜厚の比により設定されてなることを特徴とする請求項20に記載の半導体装置。
  23. 前記半導体装置が、
    GND電位を基準とするGND基準ゲート駆動回路、浮遊電位を基準とする浮遊基準ゲート駆動回路、および前記GND電位と浮遊電位の間で入出力信号をレベルシフトさせるレベルシフト回路を有してなるインバータ駆動用の高電圧ICにおいて、
    前記所定電位を浮遊電位として、前記レベルシフト回路に適用されることを特徴とする請求項1乃至22のいずれか一項に記載の半導体装置。
  24. 前記高電圧ICが、車載モータのインバータ駆動用の高電圧ICであることを特徴とする請求項23に記載の半導体装置。
  25. 前記高電圧ICが、車載エアコンのインバータ駆動用の高電圧ICであることを特徴とする請求項23に記載の半導体装置。
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