JP2007234806A - 電極製造装置、電極製造方法、電極および電気化学素子 - Google Patents

電極製造装置、電極製造方法、電極および電気化学素子 Download PDF

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Abstract

【課題】 多孔質集電体に対して少なくともその片面が平滑で、薄い電極層を容易に得ることができ、しかも、図8のような一般的な塗工装置を用いても問題が発生しない新規な電極製造装置、電極製造方法、電極および電気化学素子を提供する。
【解決手段】 基材シート用の巻出し軸39aと、多孔質集電体用の巻出し軸39bとを備え、前記基材シート用の巻出し軸39aの下流に塗工ヘッド26を備え、その下流で基材シート38と多孔質集電体21とを合流させる巻出し側支持ローラ22aを備え、その下流に乾燥炉25を備え、その下流に基材シート38と多孔質集電体21とを剥離する巻取りローラ23を備え、その下流に基材シート用の巻取り軸40aと、多孔質集電体用の巻取り軸40bとを備えることを特徴とする電極製造装置。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電極製造装置、電極製造方法、電極および電気化学素子に関するものである。
現在、電気化学キャパシタやリチウムイオン電池など、導電性の集電体表面に電極活物質が塗工によって形成された電極が盛んに開発され、実用化されている。
そして電極を構成する前記集電体としては、孔を備えない金属箔または導電性樹脂が最も一般的に用いられている。
しかし素子内部での電解液の移動がスムースに起こらないため下記の問題を生ずるものであった。
すなわち、孔を備えない集電体は、多数の充放電サイクルを経過し、電極の膨張・収縮が繰り返されるうちに、プレス・捲回等によるストレスが強く残留している電極部位の電解液が搾り出されたり、あるいは、電極面内で不均一な電流密度分布がある場合に、それに起因して、電流集中部位にのみ反応副生成物の堆積が加速されたりして、当該部位の電解液が枯渇し、素子の特性劣化を引き起こす問題を生ずるものであった。
一方、素子の特性劣化を低減する手段として、多孔質集電体を用いることが提案されている。
この多孔質集電体を使用する場合は、電気化学素子の正極あるいは負極に、素子の性能低下を引き起こすことなく、かつ、工業的に効率良く、適正な量のリチウムイオンを担持させる事が可能になる(例えば、特許文献1参照)。
そして、工業的に、多孔質集電体へスラリーを塗工する場合には、図7に示すような、塗工ヘッドから乾燥炉を通過するまでの間、多孔質集電体およびスラリーと、ローラなどの装置部品が、非接触となる構造の塗工装置を電極製造装置として用いる方法と、図8に示すような、一般的に普及している、塗工ヘッド直近から乾燥炉全体に渡って処理物をローラで支持する塗工装置を電極製造装置として用いる方法とが考えられる。
図7および図8を用いて多孔質集電体を用いた場合の従来例を説明する。
図7は、従来の電極製造装置の模式図である。
図8は、従来の他の電極製造装置の模式図である。
21は、処理物である多孔質集電体、22は巻出しローラ、23は巻取りローラ、24は片面塗工多孔質集電体、25、35は乾燥炉、26、36a、36bは塗工ヘッド、37は中間支持ローラ、39aは巻出し軸、40aは巻取り軸、Sはスラリーである。なお、矢印は処理物の進行方向を示す。
図7に示すように、巻出し軸39aより巻き出された多孔質集電体21は、巻出しローラ22を経て塗工ヘッド26でスラリーSを塗布される。ここで塗工ヘッド26は、片面塗工用ダイノズルであるが、ダイノズルの代りにグラビアローラやコンマローラ等の形式の塗工ヘッドであっても構わない。
塗布されたスラリーSは、乾燥炉25中を通過し、巻取りローラ23に接触する前に乾燥することで、巻取りローラ23に未乾燥の塗料が付着しないようにすることが出来る。
スラリーSが乾燥してなる電極層と多孔質集電体21とが一体化された片面塗工多孔質集電体24は、巻取りローラ23を経て、巻取り軸40aに巻き取られる。
なお、同一の工程で他の面にも塗工することで両面塗工多孔質集電体である電極を得ることができる。
次に、従来の他の電極製造装置を用いる場合について説明する。
図8に示すように、巻出し軸39aより巻き出された多孔質集電体21は、巻出しローラ22を経て塗工ヘッド36aまたは36bでスラリーSを塗布される。
塗布されたスラリーSは、中間支持ローラ37で乾燥炉35中を通過させ、乾燥させる。
スラリーSが乾燥してなる電極層と多孔質集電体21とが一体化された片面塗工多孔質集電体24は、巻取りローラ23を経て、巻取り軸40aに巻き取られる。
なお、同一の工程で裏面にも塗工することで電極を得ることができる。
特許3485935号公報
しかしながら、このようにして作製された場合、スラリーSは図9のようになっていた。
図9は、従来の塗工ヘッド近辺の拡大模式図である。
図9に示すように、従来の電極製造方法では多孔質集電体21の上方からスラリーSを塗布するので、スラリーSの自重や孔への毛細管現象により、塗工したスラリーSに凹みができて表面が波うってしまう。また、凹凸のある多孔質集電体21上に直接塗工するのでスラリーSを薄くすることは難しかった。後に電気化学素子に用いるためには、少なくとも片面が平滑で、なるべく薄い電極層を備えた電極を得ることが望まれていた。
また、図8に示すような一般的な塗工装置では、中間支持ローラ37との接触によってスラリーSが多孔質集電体21の下面に回りこむ場合があり、中間支持ローラ37を汚してしまうという問題もあった。
本発明は、上記のような問題点に鑑みて為されたものであり、その目的とする処は、多孔質集電体に対して少なくともその片面が平滑で、薄い電極層を容易に得ることができ、しかも、図8のような一般的な塗工装置を用いても問題が発生しない新規な電極製造装置、電極製造方法、電極および電気化学素子を提供することにある。
本発明は、下記の技術的構成により、前記課題を解決できたものである。
(1)基材シート用の巻出し軸と、多孔質集電体用の巻出し軸とを備え、前記基材シート用の巻出し軸の下流に塗工ヘッドを備え、その下流で基材シートと多孔質集電体とを合流させる巻出し側支持ローラを備え、その下流に乾燥炉を備え、その下流に基材シートと多孔質集電体とを剥離する巻取りローラを備え、その下流に基材シート用の巻取り軸と、多孔質集電体用の巻取り軸とを備えることを特徴とする電極製造装置。
(2)前記巻出し側支持ローラより下流で、前記乾燥炉より上流に、被覆手段を備えることを特徴とする前記(1)記載の電極製造装置。
(3)前記被覆手段は、メニスカス部材であることを特徴とする前記(2)記載の電極製造装置。
(4)さらに中間支持ローラを備えることを特徴とする前記(1)ないし(3)のいずれか記載の電極製造装置。
(5)第1の基材シート上に、少なくとも電極活物質と結着剤とを混合したスラリーを塗工し、前記スラリーに多孔質集電体の片面を接触させ、乾燥させて一体化し、第1の基材シートを剥離する工程と、第2の基材シート上に、少なくとも電極活物質と結着剤とを混合したスラリーを塗工し、前記スラリーに前記多孔質集電体の非電極層面を接触させ、乾燥させて電極層を形成一体化し、第2の基材シートを剥離する工程とを有することを特徴とする電極製造方法。
(6)基材シート上に、少なくとも電極活物質と結着剤とを混合したスラリーを塗工し、前記スラリーに多孔質集電体を埋没させ、乾燥させて一体化し、基材シートを剥離することを特徴とする電極製造方法。
(7)基材シート上に、少なくとも電極活物質と結着剤とを混合したスラリーを塗工し、前記スラリーに多孔質集電体を、一部が残るようにして埋没させ、残った一部を被覆手段で被覆して、乾燥させて一体化し、基材シートを剥離することを特徴とする電極製造方法。
(8)前記(5)ないし(7)のいずれか記載の電極製造方法によって製造されたことを特徴とする電極。
(9)電極活物質として、リチウムインターカレート可能な材料、活性炭、金属酸化物のいずれかを含むことを特徴とする前記(8)記載の電極。
(10)前記(8)または(9)に記載の電極を備えた電気化学素子。
本発明によれば、多孔質集電体に対して少なくともその片面が平滑で、薄い電極層を容易に得ることができ、しかも、図8のような一般的な塗工装置を用いても問題が発生しない新規な電極製造装置、電極製造方法、電極および電気化学素子を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
(電極製造装置)
図1〜図4を用いて、本発明の電極製造装置および電極製造方法について説明する。
図1は、本発明の電極製造装置の模式図で、図7の従来装置に基材シート38を介在させた新規な装置の模式図、図2は、本発明の他の電極製造装置の模式図で、図8の従来装置に基材シート38を介在させた新規な装置の模式図、図3と図4は、塗工ヘッド近辺の拡大模式図である。
図1に示すように、本発明の電極製造装置は、基材シート用の巻出し軸39aと、多孔質集電体用の巻出し軸39bとを備え、前記基材シート用の巻出し軸39aの下流に塗工ヘッド26を備え、その下流で基材シート38と多孔質集電体21とを合流させる巻出し側支持ローラ22aを備え、その下流に乾燥炉25を備え、その下流に基材シート38と多孔質集電体21とを剥離する巻取りローラ23を備え、その下流に基材シート用の巻取り軸40aと、多孔質集電体用の巻取り軸40bとを備えることを特徴とする。
21は、処理物である多孔質集電体であり、その材質については、電気化学素子に使用できる導電性を備える材質であればいずれも使用する事ができ、何ら限定されるものでは無いが、銅、アルミニウム、ステンレス、ニッケル等が好ましい。孔については、泡状の孔が多数設けられて繋がってできたものでもよいし、貫通孔でもよい。また、空隙率については、どのようなものであっても使用することができるが、従来空隙率が15%以上の場合に薄く平滑な電極層を作ることが難しく、また、スラリーの下面への回りこみが発生しやすいので、空隙率が15%以上の場合に特に大きな効果がある。また、空隙率が90%を超える場合には、製造過程で使用する基材シートを剥離した後の電極層の強度確保が困難であるため、空隙率は90%以下が好ましい。
22aは、塗工ヘッド26の下流で基材シート38と多孔質集電体21とを合流させる巻出し側支持ローラである。巻出し側支持ローラ22aは、多孔質集電体21側に設けるとスラリーSの回りこみによって汚れてしまうので、基材シート38側に設ける必要がある。22cは、巻出し側支持ローラ22aより下流で、乾燥炉25より上流に設けられるスキージ等の被覆手段、23は、乾燥炉25の下流に設けられる基材シート38と多孔質集電体21とを剥離する巻取りローラ、24xは本発明の片面塗工多孔質集電体、25は、巻出し側支持ローラ22aの下流に設けられる乾燥炉、26は、基材シート用の巻出し軸39aの下流に設けられる塗工ヘッドである。
ここで塗工ヘッド26は、片面塗工用ダイノズルの模式図としてあるが、ダイノズルの代りにグラビアローラやコンマローラ等の形式の塗工ヘッドであったりしても構わない。
38、38′は基材シートであり、その材質としては、ポリテトラフルオロエチレン、ポリアミド、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリエチレンテレフタラート、ポリエチレンナフタレート等の樹脂製シート、アルミ、銅などの金属箔等を用いることができる。
39aは基材シート用の巻出し軸、39bは多孔質集電体用の巻出し軸である。巻出し軸39a、39bは、図には示さないローラを介することで、逆巻きの基材シート38や多孔質集電体21にも対応できる。
40aは、巻取りローラ23の下流に設けられる基材シート用の巻取り軸、40bは、巻取りローラ23の下流に設けられる多孔質集電体用の巻取り軸、Sはスラリーである。なお、矢印は処理物の進行方向を示す。
スラリーSは、少なくとも電極活物質と結着剤とを混合したものであり、さらに導電補助材、分散媒体等を混合してもよい。
電極活物質としては、リチウムインターカレート可能な材料、活性炭、金属酸化物のいずれかを含むことが好ましい。
スラリーSの粘度は、300mPa・s以上であって15000mPa・s以下が望ましく、さらに800mPa・s以上であって15000mPa・s以下が好ましい。粘度が300mPa・s未満であると、塗工後、乾燥するまでの間の塗工面を水平に保持できない装置の場合に、スラリーSが自重で偏りを起こし易くなり、15000mPa・sを超える場合には、流動性が低いために平滑な塗工面を得ることが困難になり、スラリーSの塗工量を安定させにくくなる。
スラリーSの粘度の測定方法は以下の通りである。
試料を、室温25℃の測定環境下に3時間以上放置し、充分に温度平衡に達した後、東機産業製BL型粘度計を用いて、No.4ローターを使用し、回転数30rpmで1分後の値をもって粘度とした。
(他の電極製造装置)
図2を用いて、本発明の他の電極製造装置について説明する。
図2に示すように、本発明の他の電極製造装置は、さらに中間支持ローラ37を備えることを特徴とする。
21は、処理物である多孔質集電体、22は巻出しローラ、22aは、塗工ヘッド36a、36bの下流で基材シート38と多孔質集電体21とを合流させる巻出し側支持ローラである。図8に示した中間支持ローラ37の一つを巻出し側支持ローラ22aとして用いている。23は巻取りローラである。
巻取りローラ23を1つにすることで、装置の小型化が図れる。
24xは、本発明の片面塗工多孔質集電体、35は乾燥炉、36a、36bは塗工ヘッドである。
塗工ヘッド36a、36bを2つ設けることで、塗工条件を容易に調整できる。その他は前述の塗工ヘッド26と同じである。
37は、中間支持ローラ、38は基材シート、39aは、基材シート用の巻出し軸、39bは、多孔質集電体用の巻出し軸、40aは、基材シート用の巻取り軸、40bは、多孔質集電体用の巻取り軸、Sはスラリーである。なお、矢印は処理物の進行方向を示す。
このように、図2に示した本発明の他の電極製造装置によれば、図8に示した一般的な電極製造装置に、多孔質集電体用の巻出し軸39bと基材シート用の巻取り軸40aとを設けて基材シート38を用いるだけで課題を解決することができ、既存設備をそのまま活かすことができる利点がある。
なお、中間支持ローラ37を用いているのでスラリーSに若干の振動等が加わるが、基材シート38が敷かれているので未乾燥のスラリーSが回りこんで中間支持ローラ37が汚れる恐れはない。
図3に示すように、図1または図2に示す本発明の電極製造装置の塗工ヘッド近辺では、基材シート38上に塗工ヘッド26によりスラリーSを塗工し、そのスラリーSに多孔質集電体21が接触するように各部品を配置する。
また、図4に示すように、巻出し側支持ローラ22aより下流で、乾燥炉25より上流の地点に、被覆手段22cを備えてもよい。
被覆手段22cを備えることで、後述するように、1回の塗工で両面を被覆することができる。
被覆手段22cとしては、メニスカス部材または気流発生装置が好ましい。
メニスカス部材の例としてはスキージ等がある。
本発明の請求項5で特定する電極製造方法を図3によって説明する。
本発明の電極製造方法は、第1の基材シート38上に、少なくとも電極活物質と結着剤とを混合したスラリーSを塗工し、前記スラリーSに多孔質集電体21の片面を接触させ、乾燥させて一体化し、第1の基材シート38を剥離する工程と、第2の基材シート38′上に、少なくとも電極活物質と結着剤とを混合したスラリーSを塗工し、前記スラリーSに前記多孔質集電体21の非電極層面を接触させ、乾燥させて電極層を形成一体化し、第2の基材シート38′を剥離する工程とを有することを特徴とする。
すなわち、巻出し軸39aにより巻き出された第1の基材シート38上に、塗工ヘッド26で、少なくとも電極活物質と結着剤とを混合したスラリーSを塗工する。
図3に示すように、第1の基材シート38が敷かれているので、塗布されたスラリーSの下面は平滑な状態を保つことができる。また、平面である第1の基材シート38上に塗工するのでスラリーSを薄くすることも容易である。次に、スラリーSが乾燥する前に、巻出し軸39bより巻き出された多孔質集電体21の片面(第1面)をスラリーSに接触させ、一部が残るようにして埋没させる。
そして、第1の基材シート38、スラリーS、多孔質集電体21の三者を乾燥炉25中にて乾燥されて一体化する。
次に、乾燥炉25を出た後であって、巻取り軸40bに巻き取られる前に、巻取りローラ23を経て第1の基材シート38をスラリーSから剥離させ、巻取り軸40aに巻き取る。
そして、スラリーSが乾燥してできた電極層と多孔質集電体21とが一体となった片面塗工多孔質集電体24xは、巻取り軸40bに巻き取られて、電極の片面(第1面)の塗工の工程が完了する。
他の面(第2面)は、一度巻取り軸40bに巻き取られた片面塗工多孔質集電体24xを巻出し軸39bに架け替え、電極層の形成されていない非電極層面(第2面)と、塗工ヘッド26によって塗布されたスラリーSとが接するように巻き出され、以下、第2の基材シート38′をともなって第1面と同様の手順を経て、第2面の塗工の工程が完了する。
以上のようにして、両面塗工多孔質集電体である電極が製造される。
このようにして製造された電極は、両面が平滑で、かつ、薄い電極層を備える優れたものとなる。
なお、第1の基材シート38と第2の基材シート38′は同じ基材シートであってもよい。
また、第1面、第2面を2回に分けて形成する代りに、請求項6で特定するように、低粘度のスラリー、すなわち、スラリーSの粘度を、300mPa・s以上で1000mPa・s以下としておく下記の製造方法で実施してもよい。
すなわち、基材シート38上に、少なくとも電極活物質と結着剤とを混合したスラリーSを塗工した後に、多孔質集電体21を親水性や自重等によりスラリーSに完全に埋没させ、乾燥させて一体化し、基材シート38を剥離する。
以上のようにして、両面塗工多孔質集電体である電極が製造される。
この場合に用いる多孔質集電体21は、一定の親水性や自重を備える必要があり、特に銅が好適である。
このように、スラリーSと多孔質集電体21とを接触させ、多孔質集電体21の両面にスラリーSを回り込ませて塗工することもできる。
この方法によれば、スラリーSの粘度や多孔質集電体21の材質は限定されるが、塗工の時間および費用が半分で済む。電極層の薄さは従来より薄くすることができる。
さらに、本発明の電極製造方法には、請求項7で特定する別の方法もある。
すなわち、図4に示すように、巻出し側支持ローラ22aより下流で、乾燥炉25より上流に、1回の塗工で両面を被覆するための被覆手段22cであるメニスカス部材を設け、スラリーSがメニスカスを作るようにしておく。
そして、基材シート38上に、少なくとも電極活物質と結着剤とを混合したスラリーSを塗工し、多孔質集電体21をスラリーSに接触させ、一部が残るようにして埋没させた後に、残った一部がメニスカスを通過するようにする。この通過により、残った一部をスラリーSが回りこんで多孔質集電体21を完全に埋没させる。すなわち、残った一部を被覆手段22cで被覆する。そして、乾燥させて一体化し、基材シート38を剥離する。
以上のようにして、第1面、第2面を同時に形成し、両面塗工多孔質集電体である電極が製造される。
この方法によれば、メニスカスを作った面は波うった状態になりやすいが基材シート38と接した面は平滑にでき、塗工の時間および費用が半分で済む。電極層の薄さは従来より薄くすることができる。
また、被覆手段22cとして、メニスカス部材22の代わりに気流発生装置などを設けて、スラリーSを乾燥する地点の前において気流等で流動させ、残った一部をも被覆するようにしてもよい。
次に、請求項8および請求項9で特定する本発明の電極について説明する。
以上のようにして作製された本発明の電極は、電極活物質を分散したスラリーSを多孔質集電体21に塗工して作製されたものである。多孔質集電体21を用いているので、電気化学素子の正極あるいは負極に、素子の性能低下を引き起こすことなく、かつ、工業的に効率良く、適正な量のリチウムイオンを担持させることが可能である。
また、少なくとも片面が平滑で、薄い電極層を備えるので、後に電気化学素子に用いる際に積層しやすく、優れた電気特性を得ることができる。
なお、電極活物質としては、リチウムインターカレート可能な材料、活性炭、金属酸化物のいずれかを含むことが好ましい。
次に、本発明の電気化学素子を説明する。
本発明の電気化学素子は、活性炭を含む正極と、リチウムインターカレート可能な材料を含む負極とを備える形態の電気化学キャパシタ、あるいは、活性炭または/および金属酸化物を正負極に用いる形態の電気化学キャパシタ、または、リチウムインターカレート可能な材料を正負極両方に含むリチウムイオン電池などがあるが、これら以外のものであっても、本発明の電極を用いることができれば、どのようなものでもよい。
そして、本発明の電気化学素子は、本発明の電極を用いることで、電極とセパレータを隙間なく密に積層できるので、優れた電気特性を有する。
以下、実施例を用いてより詳細に説明する。
<実施例1>
(スラリーの調製)
カルボキシメチルセルロース1.5重量%水溶液 66.7重量部に、スチレンブタジエンゴム(固形分40重量%の水分散体)を5重量部添加し、よく攪拌して、バインダー溶液を作製した。
上記バインダー溶液に、リチウムインターカレート可能な材料として天然黒鉛粉末100重量部を加え、よく混練してスラリーマスターバッチを作製した。出来たマスターバッチに、更に純水を100部添加して希釈・攪拌し、粘度2000mPa・sのスラリーSを作製した。
(塗工)
上記にて作製したスラリーSを、図1に示す電極製造装置を構成するダイノズルを用いた塗工ヘッド26に供給した。第1の基材シート38および第2の基材シート38′として25μm厚のポリエチレンテレフタラートのロール原反を用い、多孔質集電体21としては、25μm厚であって開口率が60%の銅エキスパンドメタルのロール原反を用いた。巻出し側支持ローラ22aの径が130mm、巻出し側支持ローラ22aと塗工ヘッド26のスラリー吐出部との距離は200μmとし、乾燥後の目付量の中心値が1.5mg/cmとなるようにスラリー吐出量を調節して前記スラリーSを第1の基材シート38に塗工し、80℃〜120℃の乾燥温度で、炉内滞留時間は3分とした。乾燥炉25から出た第1の基材シート−電極層−多孔質集電体が一体となったシート状処理物から、第1の基材シート38だけを剥離して巻取り軸40aに巻取り、電極層−多孔質集電体が一体となった片面塗工多孔質集電体24xは巻取り軸40bに巻き取った。以上のようにして第1面の塗工の工程を行い、片面塗工多孔質集電体24xを得た。
さらに、巻取り軸40bに巻き取ったリールを取り外し、巻出し軸39bに付け替え、多孔質集電体21の第2面(非電極層面)と、第2の基材シート38′に塗られたスラリーSとが接触するように通箔し、巻出し側支持ローラ22aと塗工ヘッド26のスラリー吐出部との距離は200μmとし、乾燥後の目付量の中心値が3.0mg/cmとなるようにスラリー吐出量を調節して、第1面と同様に第2面の塗工の工程をして実施例1の両面塗工多孔質集電体からなる電極を得た。
<実施例2>
(スラリーの調製)
実施例1で作製した、スラリーマスターバッチに、純水16部を添加して希釈・攪拌し、粘度12000mPa・sのスラリーSを作製した。
(塗工)
上記にて作製したスラリーSを、図1に示す電極製造装置を構成するダイノズルを用いた塗工ヘッド26に供給した。スラリーSと多孔質集電体21とが接触する巻出し側支持ローラ22aより下流であって、かつ、スラリーSが乾燥する乾燥炉25より上流に、ポリテトラフルオロエチレン製の厚さ2mmの板をスキージの被覆手段22cとして、図4のように端面が多孔質集電体21に斜めに接触するように設置した。
巻出し側支持ローラ22aと塗工ヘッド26のスラリー吐出部との距離は220μmとし、乾燥後の目付量の中心値が3.0mg/cmとなるようにスラリー吐出量を調節した。それ以外の条件は、実施例1と同様にして実施例2の電極の製造を行った。
本実施例では、多孔質集電体21が、被覆手段22cにより作られたメニスカスを通過することにより、スラリーSは多孔質集電体21の基材シート38とは反対側の面にまで回りこみ、1回の塗工によって、多孔質集電体21の両面を電極層で被覆することが出来た。
<実施例3>
(スラリーの調製)
実施例1で作製した、スラリーマスターバッチに、純水125部を添加して希釈・攪拌し、粘度1500mPa・sのスラリーSを作製した。
(塗工)
上記にて作製したスラリーSを、図2に示す電極製造装置を構成するコンマヘッドを用いた塗工ヘッド36aに供給した。巻出しローラ22はコンマヘッドのバックアップロールの役目も兼ね、巻出しローラ22とコンマロールのリップ部との距離を、乾燥後の目付量の中心値が1.5mg/cmとなるように調節した。それ以外の条件は実施例1と同様にして実施例3の電極の製造を行った。
本実施例では、実施例1と同様に、2回の塗工によって、多孔質集電体21の両面を電極層で被覆することが出来た。
<実施例4>
(スラリーの調製)
実施例1で作製した、スラリーマスターバッチに、純水350部を添加して希釈・攪拌し、粘度300mPa・sのスラリーSを作製した。
(塗工)
上記にて作製したスラリーSを、図2に示す電極製造装置を構成するコンマヘッドを用いた塗工ヘッド36aに供給した。巻出しローラ22とコンマロールのリップ部との距離を、乾燥後の目付量の中心値が3.0mg/cmとなるように調節した。それ以外の条件は、実施例1と同様にして実施例4の電極の製造を行った。
本実施例では、塗工されたスラリーSに多孔質集電体21が接触するだけで、スラリーSが基材シート38とは反対側の面にまで回りこみ、1回の塗工によって、多孔質集電体21の両面を電極層で被覆することが出来た。
<実施例5>
(スラリーの調製)
実施例1で作製した、スラリーマスターバッチに、純水75部を添加して希釈・攪拌し、粘度4000mPa・sのスラリーSを作製した。
(塗工)
上記にて作製したスラリーSを、図2に示す電極製造装置を構成するコンマヘッドを用いた塗工ヘッド36aに供給した。スラリーSと多孔質集電体21とが接触した巻出しローラ22より下流であって、かつ、スラリーSが乾燥する乾燥炉25より上流に、ポリテトラフルオロエチレン製の厚さ2mmの板をスキージの被覆手段22cとして、図4のように端面が多孔質集電体21に斜めに接触するように設置した。
巻出しローラ22とコンマロールのリップ部との距離を、乾燥後の目付量の中心値が3.0mg/cmとなるように調節した。それ以外の条件は、実施例1と同様にして実施例5の電極の製造を行った。
本実施例では、多孔質集電体21が、被覆手段22cにより作られたメニスカスを通過することにより、スラリーSは多孔質集電体21の基材シート38とは反対側の面にまで回りこみ、1回の塗工によって、多孔質集電体21の両面を電極層で被覆することが出来た。
<比較例1>
(スラリーの調製)
実施例1で作製した、スラリーマスターバッチを、そのまま希釈せずに、スラリーSとして使用した。粘度は18000mPa・sであった。
(塗工)
上記にて作製したスラリーSを、図7に示す電極製造装置を構成するダイノズルを用いた塗工ヘッド26に供給した。塗工ヘッド26のスラリー吐出部と多孔質集電体21との距離は計測が困難であるため、巻出しローラ22の最上点と塗工ヘッド26のスラリー吐出部との距離を測定し、この距離を140μmとし、乾燥後の目付量を1.5mg/cmとなるよう吐出量を調節した。基材シートは使用せず、巻出し部39aに多孔質集電体21を取り付け、該多孔質集電体21に直接スラリーSを塗工した。
第1面を塗工後、片面塗工多孔質集電体24を巻出し部39aに付け替え、巻出しローラ22の最上点と塗工ヘッド26のスラリー吐出部との距離を175μmとし、乾燥後目付量が3.0mg/cmとなるように吐出量を調節し、第2面を塗工した。
それ以外の条件は、実施例1と同様にして比較例1の電極を得た。
<比較例2>
(スラリーの調製)
実施例1で作製した、スラリーマスターバッチに、純水10部を添加して希釈・攪拌し、粘度14000mPa・sのスラリーSを作製した。
(塗工)
上記にて作製したスラリーSを、図8に示す電極製造装置を構成するダイノズルを用いた塗工ヘッド36aに供給した。塗工ヘッド36aのスラリー吐出部と多孔質集電体21との距離は175μmとした。基材シートは使用せず、巻出し部39aに多孔質集電体21を取り付け、該多孔質集電体21に直接スラリーSを塗工した。
それ以外の条件は、比較例1と同様にして比較例2の電極を得た。
塗工開始後ただちに、未乾燥状態のスラリーSが、多孔質集電体21の空隙を透過して中間支持ローラ37に付着し始め、乾燥後の電極厚み、目付量共にまったく安定しなくなった。
実施例および比較例の主な条件を表1に示す。
Figure 2007234806
以上のように作製した実施例および比較例の電極を、以下の方法で評価し、結果を表2に示した。
(ローラ汚れ)
塗工時に、巻出し側支持ローラ22aや中間支持ローラ37へのスラリーSの付着状況を、目視で確認した。
(薄さ)
電極原反から2cm四方大で30点打ち抜きを行い、打抜き片の中心点を、ミツトヨ製マイクロメータID−C112BSを用いて測定した値である。
(目付量)
薄さの項で打ち抜きした打ち抜き片の重量を測定し、多孔質集電体21の面積辺り重量は一定として、塗工目付量(単位はmg/cm)を測定した値につき、30点の標準偏差を求めた。
(単極評価セルのインピーダンス)
実施例および比較例の電極で単極評価セルを作製し、交流インピーダンス法によるインピーダンス測定を実施した。
単極評価セルは以下の手順で作成した。
図5は、電極積層体の模式図である。
101はポリプロピレン板、102は導線部付作用極集電体、103は作用極、104は導線部付参照極、105はセパレータ、106は対極、A、B、Cは導線部である。
作製した電極を、20mm×20mmに切抜いて、作用極103とし、120℃3時間真空乾燥を行い、乾燥後ただちにアルゴン雰囲気のグローブボックスに移した。
次に、厚さ100μm、開口率60%のニッケル製メッシュを、5mm×50mmに裁断し、先端の5mm×5mmの部分の両面に厚さ200μmのリチウム金属箔を圧着して導線部付参照極104を作製した。
また、厚さ100μm、開口率60%のニッケル製メッシュを、25mm×25mmの部分とリード状幅細部を持つ旗形状に切り出し、その25mm×25mmの部分の両面に、厚さ200μmのリチウム箔を圧着させて導線部付対極106とした。
これらの他に厚さ20μmで30mm×30mmの延伸ポリエチレン製のセパレータ105を用意した。
また、厚さ100μmのニッケル板を20mm×20mmの部分とリード状幅細部を持つ旗形状に切り出し、導線部付作用極集電体102とした。
これらの部材を、上から順に作用極集電体102−作用極103−セパレータ105−対極106の順に積層した。
この積層体を3mm厚、50mm×50mmで、4隅にネジ孔を備えるポリプロピレン板101を2枚用いて挟みこみ、4隅のネジ穴でステンレス製ネジとナットで固定し、さらにセパレータ105と作用極側ポリプロピレン板101の間であって作用極103と電気的に導通しない位置に参照極104を差込み、電極積層体を作製した。
この電極積層体を、密閉式3電極ガラスセルに電解液を注入した中に浸漬し、ガラスセルの蓋を開放した状態で3分間真空中に保持し、内部の気泡を除去し、電解液の含浸を行った。なお、電解液は、エチレンカーボネート:ジエチルカーボネート=1:1の混合溶媒に、1モル/リットルとなる6フッ化リン酸リチウムを溶解したものを使用した。
電解液の含浸を終えた電極積層体の導線部A、B、Cを、それぞれガラスセルの蓋を貫通する形で取り付けられた別々のリード線に接続した後、その蓋と容器を嵌め合わせて密閉し、グローブボックスから取り出し、インピーダンス測定を行った。
インピーダンス測定は、Solartron Institute Limited.製のソーラトロン1287およびFRA1255を用いて、作用極電位を開回路電圧と同じくし、10ミリボルトの振幅で、1000000ヘルツから0.1ヘルツまで、周波数を走査して実施した。得られたプロファイルより、図6に示す円弧形状部分を、円弧として近似し、その円弧が切り取る実軸(Zreal)の長さを、インピーダンスとして読み取った。
Figure 2007234806
ローラ汚れは実施例1〜5および比較例1では見られなかったが、比較例2ではローラ汚れがひどかった。
薄さは一般的に薄い方が多数積層できるので良いとされる。実施例1〜5では62μm〜66μmとなるのに対し、比較例1では70μmとなり、比較例2では目付不安定のため計測不可となってしまった。
目付の標準偏差(σ)は一般的に小さい方が平滑で積層しやすいので良いとされる。実施例1〜5では0.39mg/cm〜0.85mg/cmとなるのに対し、比較例1では1.75mg/cmとなり、比較例2では目付不安定のため計測不可となってしまった。
インピーダンス[Ω]は一般的に低い方が良いとされる。実施例1〜5では40Ω〜46Ωとなるのに対し、比較例1では50Ωとなり、比較例2では計測しなかった。
以上のように、本発明によれば、多孔質集電体に対して少なくともその片面が平滑で、薄い電極層を容易に得ることができ、しかも、図8のような一般的な塗工装置を用いても問題が発生しない新規な電極製造装置、電極製造方法、電極および電気化学素子を提供することができる。
本発明の電極製造装置の模式図 本発明の他の電極製造装置の模式図 塗工ヘッド近辺の拡大模式図 塗工ヘッド近辺の拡大模式図 電極積層体の模式図 インピーダンス測定プロファイル模式図 従来の電極製造装置の模式図 従来の他の電極製造装置の模式図 従来の塗工ヘッド近辺の拡大模式図
符号の説明
21 多孔質集電体
22 巻出しローラ
22a 巻出し側支持ローラ
22c 被覆手段
23 巻取りローラ
24 片面塗工多孔質集電体
24x 本発明の片面塗工多孔質集電体
25 乾燥炉
26 塗工ヘッド
35 乾燥炉
36a、36b 塗工ヘッド
37 中間支持ローラ
38、38′ 基材シート
39a、39b 巻出し軸
40a、40b 巻取り軸
101 ポリプロピレン板
102 導線部付作用極集電体
103 作用極
104 導線部付参照極
105 セパレータ
106 対極
A、B、C 導線部
S スラリー

Claims (10)

  1. 基材シート用の巻出し軸と、多孔質集電体用の巻出し軸とを備え、前記基材シート用の巻出し軸の下流に塗工ヘッドを備え、その下流で基材シートと多孔質集電体とを合流させる巻出し側支持ローラを備え、その下流に乾燥炉を備え、その下流に基材シートと多孔質集電体とを剥離する巻取りローラを備え、その下流に基材シート用の巻取り軸と、多孔質集電体用の巻取り軸とを備えることを特徴とする電極製造装置。
  2. 前記巻出し側支持ローラより下流で、前記乾燥炉より上流に、被覆手段を備えることを特徴とする請求項1記載の電極製造装置。
  3. 前記被覆手段は、メニスカス部材であることを特徴とする請求項2記載の電極製造装置。
  4. さらに中間支持ローラを備えることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか記載の電極製造装置。
  5. 第1の基材シート上に、少なくとも電極活物質と結着剤とを混合したスラリーを塗工し、前記スラリーに多孔質集電体の片面を接触させ、乾燥させて一体化し、第1の基材シートを剥離する工程と、
    第2の基材シート上に、少なくとも電極活物質と結着剤とを混合したスラリーを塗工し、前記スラリーに前記多孔質集電体の非電極層面を接触させ、乾燥させて電極層を形成一体化し、第2の基材シートを剥離する工程とを有することを特徴とする電極製造方法。
  6. 基材シート上に、少なくとも電極活物質と結着剤とを混合したスラリーを塗工し、前記スラリーに多孔質集電体を埋没させ、乾燥させて一体化し、基材シートを剥離することを特徴とする電極製造方法。
  7. 基材シート上に、少なくとも電極活物質と結着剤とを混合したスラリーを塗工し、前記スラリーに多孔質集電体を、一部が残るようにして埋没させ、残った一部を被覆手段で被覆して、乾燥させて一体化し、基材シートを剥離することを特徴とする電極製造方法。
  8. 請求項5ないし7のいずれか記載の電極製造方法によって製造されたことを特徴とする電極。
  9. 電極活物質として、リチウムインターカレート可能な材料、活性炭、金属酸化物のいずれかを含むことを特徴とする請求項8記載の電極。
  10. 請求項8または9に記載の電極を備えた電気化学素子。
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