JP2007227282A - マイクロ波加熱装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】食品が軽量負荷の場合にダイレクトにマイクロ波を当てて、加熱効率の高いマイクロ波加熱装置を提供する
【解決手段】最大の出力を設定された時は、結合部18の鉛直上とは異なる特定位置(載置台13の中央)に配置された軽量負荷に対してマグネトロン9側のインピーダンスと負荷側のインピーダンスを整合させるように回転アンテナ16の向きを制御する構成としている。これによって、結合部18と結合孔17のあいだから引き出したマイクロ波を、食品12にダイレクトに当てることとインピーダンスの整合と両立することができるので、加熱効率を上げることができて、加熱のスピードアップをはかることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、被加熱物をマイクロ波で加熱する加熱装置に関するものである。
代表的なマイクロ波加熱装置である電子レンジは、代表的な被加熱物である食品をマイクロ波で直接的に加熱できるので加熱スピードが速く短時間であたためられるので、食生活に欠かせない機器になっている。
また家庭用の電子レンジの一般的な加熱出力は高周波出力と呼ばれ500Wや600Wのものが多いが、近年では、より速く加熱するために700Wや1000Wにまで高出力化したものがある。加熱出力が1000Wともなると入力が1400W以上となり、一般的な家庭用の商用電源(100V15A系では1500Wが最大)に対して余裕が無いため、これ以上入力を上げて高出力化することは難しい。ただし、入力電力が同じでも加熱効率を上げれば出力を上げることが可能であり、さらなる加熱のスピードアップがはかれる。また加熱効率を上げれば、同じ出力の場合に入力を引き下げることができて省エネルギーとなる。最近では加熱効率改善により、加熱のスピードアップに加えて、消費電力をどれだけ抑えられるかという省エネルギーの視点も重要になっている。加熱効率をあげるための方法としては、マイクロ波発生手段側のインピーダンスと負荷側のインピーダンスを整合させることが考えられる。電子レンジの場合、代表的なマイクロ波発生手段としてマグネトロンを用いており、マグネトロン側のインピーダンスと負荷側のインピーダンスが整合すれば、負荷側にマイクロ波を効率的に伝送できるのに対し、整合状態からずれると負荷側にマイクロ波を伝送しにくくなり、伝送されないマイクロ波がマグネトロン側に反射してマグネトロンの熱損失として使われてしまう。よって整合状態が良いと加熱室内に効率的に伝送されたマイクロ波によって食品を加熱する加熱効率が高くなり、整合状態が悪いと加熱効率が低くなる。そしてマグネトロン側のインピーダンスがほとんど変化しないのに対して、負荷側のインピーダンスは、食品の状態(分量、材質、位置など)と、回転アンテナやスターラなどマイクロ波を攪拌する手段の向き等によっても大きく変化する。この負荷側のインピーダンスを調整するために、あえて導波管内で整合素子と呼ばれる部品の位置を制御するものがある(例えば、特許文献1参照)。
また、加熱効率には言及していないが、食品の加熱分布を調整するために、食品の下方に配置された回転アンテナの向きを所定の向きに制御することで加熱分布を変更するものがある(例えば、特許文献2参照)。
以上のことから、回転アンテナの向きによって負荷側のインピーダンスが大きく変化することを利用し、逆に回転アンテナの向きを制御して負荷側のインピーダンスを調整することも容易に考えられる。
特開平6−215871号公報 特開2003−17239号公報
しかしながら、従来の特許文献1のように導波管内で整合素子の位置を制御する場合は、まず、導波管から加熱室内に伝送されるマイクロ波の量を制御するものであり、加熱分布を変えるものではない。よって加熱分布の均一化のためには、回転アンテナやスターラなどのマイクロ波を攪拌する手段か、食品を回転させるターンテーブルが別途必要になる。
また導波管内で整合素子が移動するので、整合素子の可動部と導波管壁面との間に強い電界が発生する可能性があり、特許文献1に記載されているようにスパークを防ぐためにわざわざマグネトロン出力を低出力に抑えるなどの制御が必要な場合がある。この場合はせっかく加熱効率をあげたとしても低出力のために加熱スピードが遅くなり、あたための時間短縮がはかれない。
また、図7〜9のように、従来の特許文献2のように食品の下方に配置された回転アンテナ1の向きを制御する場合、加熱室2底面の中央で導波管3との境界面に結合孔4を設け、回転アンテナ1は、結合孔4を貫通する結合部5と、結合部5の上方に一体化された放射部6とを備えている。この構成により、結合部5と結合孔4のあいだから引き出したマイクロ波を結合孔4側から放射部6の下面にそって外向きに放射しており、結合部5を中心に回転アンテナ1を回転駆動することで回転方向に均一化しようとするものである。
よって結合部5が加熱室2の底面の中央にあったとしても結合部5の鉛直上に向かってマイクロ波が放射されるのではなく、結合部5と放射部6の接続位置から放射部6の形状にそって水平方向に曲げられてから放射されることになる。よって図8のように、結合部5の鉛直上に大量負荷の食品7を配置した場合、食品7の底面中央ではなくそれよりも外側の部位に矢線a、bのようにマイクロ波が当たることになる。マイクロ波が食品7のどの部分にダイレクトに当たるかは、放射部6の形状はもちろんのこと食品の大きさによっても変わり、特に食品が軽量負荷の場合は食品の形状が小さいために、図9の矢線c、dのように、食品8にダイレクトにはマイクロ波が当たらない場合が出てくる。
マイクロ波がダイレクトに食品8に当たっておれば、食品8がマイクロ波を効率的に吸収するので加熱効率が高くなる。しかし、マイクロ波がダイレクトに食品8に当たらない場合は、図9の矢線c、dのようにマイクロ波は加熱室2壁面で何度も反射してから食品8に吸収されるので、壁面での損失が大きくなり、加熱効率が低下する。よってこのような従来の構成では、回転アンテナ1の向きを制御して負荷側のインピーダンスを調整したとしても、食品が軽量負荷の場合には壁面での損失が大きくなり、思いのほか加熱効率が上がらず加熱のスピードアップにつながらない。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、食品が軽量負荷の場合にダイレクトにマイクロ波を当てて、加熱効率の高いマイクロ波加熱装置を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明のマイクロ波加熱装置は、マイクロ波発生手段と、マイクロ波を伝送する導波管と、前記導波管の上部に接続された加熱室と、被加熱物を載置するため前記加熱室内に配置された載置台と、前記加熱室内の前記載置台より上方に形成される被加熱物収納空間と、前記加熱室内の前記載置台より下方に形成されるアンテナ空間と、前記導波管内のマイクロ波を前記加熱室内に放射するために、前記導波管と前記アンテナ空間にわたる回転アンテナを有し、前記回転アンテナは、前記導波管と前記加熱室底面との境界面に設けられた結合孔を貫通する結合部と、前記結合部の上方に一体化された放射部とを備え、前記結合部を中心に前記回転アンテナを回転駆動する駆動手段と、前記駆動手段を制御して前記回転アンテナの向きを制御する制御手段と、使用者が加熱出力の大きさを設定できる設定手段とを有し、前記制御手段は、前記設定手段によって最大の出力を設定された時は、前記結合部の鉛直上とは異なる特定位置に配置された軽量負荷に対して前記マイクロ波発生手段側のインピーダンスと負荷側のインピーダンスを整合させるように前記回転アンテナの向きを制御する構成としている。
これによって、被加熱物が軽量負荷であり結合部の鉛直上とは異なる特定位置に配置さ
れた場合、被加熱物は結合部の鉛直上には無いので、放射部の形状を適切に選択、設計し、かつ回転アンテナの向きを限定することにより、結合部と結合孔のあいだから引き出したマイクロ波を、結合部や、結合部と放射部の接続部に邪魔されること無く、被加熱物にダイレクトに当てることが可能となる。さらに、この回転アンテナの向きでマイクロ波発生手段側のインピーダンスと負荷側のインピーダンスを整合させるので、マイクロ波を被加熱物にダイレクトにあてることとインピーダンスの整合とを両立することができるので、加熱効率を上げることができて、加熱のスピードアップをはかることができる。特に、使用者が設定手段によって最大の出力を設定する時は、大きな出力で速く加熱したいと思って設定する場合が多いので、このときに実際に加熱がスピードアップされて時間短縮することで使用者の満足感が大きくなる。また、もともと大量負荷よりも軽量負荷の加熱時間は短い傾向があるので、短い時間がさらに短くなることで、より時間短縮の効果を実感できる。また、大量負荷よりも軽量負荷のほうがサイズが小さいので、同じマイクロ波分布にさらされたとしても食品内部での加熱ムラが起こりにくく、かつ食品内の熱伝導によって平均化されやすいから、回転アンテナの回転を控えたとしても加熱ムラが気になりにくい。以上により、簡単な構成で、最大出力で軽量負荷のときに、加熱ムラを気にならないレベルに抑えながら、極めて加熱効率の高いマイクロ波加熱装置を提供することができる。
本発明のマイクロ波加熱装置によれば、被加熱物が軽量負荷であり結合部の鉛直上とは異なる特定位置に配置された場合、被加熱物は結合部の鉛直上には無いので、放射部の形状を適切に選択、設計し、かつ回転アンテナの向きを限定することにより、結合部と結合孔のあいだから引き出したマイクロ波を、結合部や、結合部と放射部の接続部に邪魔されること無く、被加熱物にダイレクトに当てることが可能となる。さらに、この回転アンテナの向きでマイクロ波発生手段側のインピーダンスと負荷側のインピーダンスを整合させるので、マイクロ波を被加熱物にダイレクトにあてることとインピーダンスの整合とを両立することができるので、加熱効率を上げることができて、加熱のスピードアップをはかることができる。
第1の発明のマイクロ波加熱装置は、マイクロ波発生手段と、マイクロ波を伝送する導波管と、前記導波管の上部に接続された加熱室と、被加熱物を載置するため前記加熱室内に配置された載置台と、前記加熱室内の前記載置台より上方に形成される被加熱物収納空間と、前記加熱室内の前記載置台より下方に形成されるアンテナ空間と、前記導波管内のマイクロ波を前記加熱室内に放射するために、前記導波管と前記アンテナ空間にわたる回転アンテナを有し、前記回転アンテナは、前記導波管と前記加熱室底面との境界面に設けられた結合孔を貫通する結合部と、前記結合部の上方に一体化された放射部とを備え、前記結合部を中心に前記回転アンテナを回転駆動する駆動手段と、前記駆動手段を制御して前記回転アンテナの向きを制御する制御手段と、使用者が加熱出力の大きさを設定できる設定手段とを有し、前記制御手段は、前記設定手段によって最大の出力を設定された時は、前記結合部の鉛直上とは異なる特定位置に配置された軽量負荷に対して前記マイクロ波発生手段側のインピーダンスと負荷側のインピーダンスを整合させるように前記回転アンテナの向きを制御する構成としている。
これによって、被加熱物が軽量負荷であり結合部の鉛直上とは異なる特定位置に配置された場合、被加熱物は結合部の鉛直上には無いので、放射部の形状を適切に選択、設計し、かつ回転アンテナの向きを限定することにより、結合部と結合孔のあいだから引き出したマイクロ波を、結合部や、結合部と放射部の接続部に邪魔されること無く、被加熱物にダイレクトに当てることが可能となる。さらに、この回転アンテナの向きでマイクロ波発生手段側のインピーダンスと負荷側のインピーダンスを整合させるので、マイクロ波を被
加熱物にダイレクトにあてることとインピーダンスの整合とを両立することができるので、加熱効率を上げることができて、加熱のスピードアップをはかることができる。特に、使用者が設定手段によって最大の出力を設定する時は、大きな出力で速く加熱したいと思って設定する場合が多いので、このときに実際に加熱がスピードアップされて時間短縮することで使用者の満足感が大きくなる。また、もともと大量負荷よりも軽量負荷の加熱時間は短い傾向があるので、短い時間がさらに短くなることで、より時間短縮の効果を実感できる。また、大量負荷よりも軽量負荷のほうがサイズが小さいので、同じマイクロ波分布にさらされたとしても食品内部での加熱ムラが起こりにくく、かつ食品内の熱伝導によって平均化されやすいから、回転アンテナの回転を控えたとしても加熱ムラが気になりにくい。以上により、簡単な構成で、最大出力で軽量負荷のときに、加熱ムラを気にならないレベルに抑えながら、極めて加熱効率の高いマイクロ波加熱装置を提供することができる。
第2の発明のマイクロ波加熱装置は、特に第1の発明において、特定位置は、少なくとも載置台の中央または被加熱物収納空間の底面中央のいずれか一方に構成している。
これによって、使用者が軽量負荷を置く場合に、無意識に真中に置こうとするが、その真中というのが載置台の中央か、または載置台が被加熱物収納空間の底面と比べて大きさが異なるような場合には被加熱物収納空間の底面中央となる可能性が極めて高いので、この位置を特定位置とすることで、容易にマイクロ波を軽量負荷の被加熱物にダイレクトにあてることできる。
第3の発明のマイクロ波加熱装置は、特に第1の発明において、特定位置は、あらかじめ載置台上に目印で示された位置に構成している。
これによって、使用者が軽量負荷を置く場合に、載置台上に目印があれば無意識に目印に置こうとする可能性が極めて高いので、この位置を特定位置とすることで、容易にマイクロ波を軽量負荷の被加熱物にダイレクトにあてることができる。
第4の発明のマイクロ波加熱装置は、特に第1の発明において、制御手段は、回転アンテナのマイクロ波の放射指向性が強い部位を特定位置に向けて停止するように制御する構成としている。
これによって、回転アンテナが停止しているあいだは回転アンテナから特定位置に向けてマイクロ波を強く放射することができ、特定位置に配置された軽量負荷の被加熱物にマイクロ波をダイレクトにあてて効率的に加熱することができる。
第5の発明のマイクロ波加熱装置は、特に第1の発明において、制御手段は、回転アンテナのマイクロ波の放射指向性が強い部位が特定位置を向く近傍で往復運動するように制御する構成としている。
これによって、回転アンテナが往復運動しているあいだは、概ね回転アンテナから特定位置に向けてマイクロ波を強く放射することができ、特定位置に配置された軽量負荷の被加熱物にマイクロ波をダイレクトにあてて効率的に加熱することができる。
第6の発明のマイクロ波加熱装置は、特に第1の発明において、制御手段は、回転アンテナのマイクロ波の放射指向性が強い部位が特定位置を向く近傍では回転速度が遅くなるように制御する構成としている。
これによって、一定回転に比べて回転アンテナが特定位置を向いている時間の割合を増
やすことができるので、回転アンテナから特定位置に向けてマイクロ波を強く放射する時間の割合を増やすことができ、特定位置に配置された軽量負荷の被加熱物にマイクロ波をダイレクトにあてて効率的に加熱する時間の割合を増やすことができる。
第7の発明のマイクロ波加熱装置は、特に第1の発明において、制御手段は、加熱開始後の所定時間までは、特定位置に配置された軽量負荷に対してマイクロ波発生手段側のインピーダンスと負荷側のインピーダンスを整合させるように回転アンテナの向きを制御する構成としている。
これによって、加熱開始後の所定時間までは、特定位置に配置された軽量負荷の被加熱物にマイクロ波をダイレクトにあてて効率的に加熱することができる。
第8の発明のマイクロ波加熱装置は、特に第1の発明において、被加熱物の温度を検出する温度検出手段を有し、制御手段は、被加熱物が所定の温度に到達するまでは、特定位置に配置された軽量負荷に対してマイクロ波発生手段側のインピーダンスと負荷側のインピーダンスを整合させるように回転アンテナの向きを制御する構成としている。
これによって、被加熱物が所定の温度に到達するまでは、特定位置に配置された軽量負荷の被加熱物にマイクロ波をダイレクトにあてて効率的に加熱することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1、図2は本発明に係る代表的なマイクロ波加熱装置である電子レンジの構成図で、図1は上から見た断面図、図2は正面から見た断面図である。
代表的なマイクロ波発生手段であるマグネトロン9と、マイクロ波を伝送する導波管10と、導波管10の上部に接続された加熱室11と、代表的な被加熱物である食品12を載置するため加熱室11内に配置された載置台13と、加熱室11内が載置台13により上下に分割され、上方側に形成される被加熱物収納空間14と、下方側に形成されるアンテナ空間15と、導波管10内のマイクロ波を加熱室11内に放射するために、導波管10とアンテナ空間15にわたる回転アンテナ16を有し、回転アンテナ16は、導波管10と加熱室11の底面に設けられた結合孔17を貫通する結合部18と、結合部18の上方に一体化された放射部19とを備え、結合部18を中心に回転アンテナ16を回転駆動する代表的な駆動手段であるモータ20と、モータ20を制御して回転アンテナ16の向きを制御する制御手段21と、使用者が加熱出力の大きさを設定できる設定手段22とを有している。
回転アンテナ16の結合部18と放射部19はいずれも金属からなり、放射部19は結合部18をはさんで対向する二辺を折り曲げた曲げ部23、24と、他の一辺を折り曲げた曲げ部25を有し、曲げ部23、24、25により加熱室11の底面との間の隙間が狭くなるので、曲げ部23、24、25方向にはマイクロ波が伝播しにくくなり、曲げ部23、24、25の無い開放部26の方向に主としてマイクロ波を伝送させることになる。
これはあたかも放射部19上面と加熱室11底面とがH面を成し、曲げ部23、24の鉛直方向の面がE面を成し、曲げ部25の鉛直方向の面が終端を成す導波管のように振舞うと考えられる。よってマイクロ波は開放部26から放射される。本実施の形態では、図1からも明らかなように、結合部18を加熱室11の中央より右にずれた位置に配置しており、さらに回転アンテナ16の開放部26を左向きに停止させることで、開放部26か
ら放射されたマイクロ波を、ちょうど載置台13の中央(結合部18の鉛直上とは異なる特定位置)に向かわせることができる。
この状態において、食品12としてたとえばカップ一杯の牛乳200gのような軽量負荷を載置台13の中央に配置した場合、図2の矢線eの向きで、マイクロ波をダイレクトに当てることができる。
また、軽量負荷を載置台13の中央に配置して、図1の向きで回転アンテナ16を停止した場合に、マグネトロン9側のインピーダンスと負荷側のインピーダンスを整合させる構成としている。電子レンジで加熱される食品は大部分が300g以下の軽量負荷であり、たとえばカップ一杯の牛乳200gでインピーダンスを整合させておけば、大部分の食品を効率的に加熱することができる。ちなみに現在の電子レンジは水2kgをあたためる時の温度上昇から高周波出力を決定することになっており、水2kgに整合するように設計されている。よって現在の電子レンジは軽量負荷に整合できずに効率が悪くなりがちなのである。つまり本実施の形態のほうが、実際に良く使用される軽量負荷での効率が良く加熱スピードをアップさせる効果がある。
また、制御手段21は、使用者が設定手段22によって設定でき得る最大の出力を設定した時に、回転アンテナ16の向きを図1の向きに制御して停止させるようにしている。たとえば出力が300W、500W、1000Wの中から選択可能な場合は、1000Wを設定したときである。使用者が最大出力を設定するということは、低出力でじっくり出来栄え良く加熱するというよりも、速く短時間で加熱したいという使用者の意図があるので、使用者のニーズにマッチした速い加熱ができる。一方、使用者が300Wを設定されたときは、スピードよりも出来栄えを良くしたいという意図がわかるので、回転アンテナ16を停止させずに、全体が均一になるように制御することが望ましい。ここで回転アンテナ16の回転や所定の向きでの停止のためには、図示しないがモータ20と勘合したカムやカムによって回転途中で押されるスイッチを構成することにより、たとえばスイッチを押した瞬間が所定の向きに対応するのでそこで停止させるなどの方法がある。もちろんモータとしてステッピングモータを利用することも一般的である。
また、制御手段21は、加熱開始後の所定時間までは、回転アンテナ16を停止させるように制御する構成としている。たとえば出力1000Wなら2分間という具合である。これは牛乳を冷蔵庫から出してカップに200cc注いで電子レンジであたためるとき、1000Wで2分も加熱すると十分熱くなる。軽量負荷をあたためる場合は加熱時間が短くて済むということと、ずっと回転アンテナ16を停止したままでは、大量負荷の場合に加熱ムラが発生してしまう危険性があるので、途中(軽量負荷が終わる程度の時間)からは大量負荷向けに回転させて均一化させたいということである。
もちろん加熱時間も使用者が設定する場合があるので、設定時間に応じて回転アンテナ16の向きを制御することも考えられる。
さらに回転アンテナ16を停止させるという表現を使っているが、最初だけ回転しているとか途中で一瞬だけ動くというようなものでも、加熱中の大部分で停止しておればある程度本発明の目的が達せられるので、そのような構成も本発明に含まれるものと判断する。
以上、本実施の形態により、食品12が軽量負荷であり結合部18の鉛直上とは異なる特定位置(載置台13の中央)に配置された場合、食品12は結合部18の鉛直上には無いので、図1のように放射部19の形状を適切に選択、設計し、かつ回転アンテナ16の向きを限定することにより、結合部18と結合孔17のあいだから引き出したマイクロ波
を、結合部18や、結合部18と放射部19の接続部分に邪魔されること無く、食品12にダイレクトに当てることが可能となる。さらに、この回転アンテナ16の向きでマグネトロン9側のインピーダンスと負荷側のインピーダンスを整合させるので、マイクロ波を食品12にダイレクトにあてることとインピーダンスの整合とを両立することができるので、加熱効率を上げることができて、加熱のスピードアップをはかることができる。
特に、使用者が設定手段22によって最大の出力を設定する時は、大きな出力で速く加熱したいと思って設定する場合が多いので、このときに実際に加熱がスピードアップされて時間短縮することで使用者の満足感が大きくなる。また、もともと大量負荷よりも軽量負荷の加熱時間は短い傾向があるので、短い時間がさらに短くなることで、より時間短縮の効果を実感できる。また、大量負荷よりも軽量負荷のほうがサイズが小さいので、同じマイクロ波分布にさらされたとしても食品内部での加熱ムラが起こりにくく、かつ食品内の熱伝導によって平均化されやすいから、回転アンテナ16の回転を控えたとしても加熱ムラが気になりにくい。
以上により、簡単な構成で、最大出力で軽量負荷のときに、加熱ムラを気にならないレベルに抑えながら、極めて加熱効率の高いマイクロ波加熱装置を提供することができる。
また、特定位置を載置台13の中央に構成したことよって、使用者が軽量負荷を置く場合に、無意識に真中に置こうとするので、この位置を特定位置とすることで、容易にマイクロ波を軽量負荷の食品12にダイレクトにあてることできる。
また、制御手段21は、回転アンテナ16のマイクロ波の放射指向性が強い部位(開放部26)を特定位置(載置台13の中央)に向けて停止するように制御する構成としている。これによって、回転アンテナ16が停止しているあいだは回転アンテナ16から特定位置(載置台13の中央)に向けてマイクロ波を強く放射することができ、特定位置(載置台13の中央)に配置された軽量負荷の食品12にマイクロ波をダイレクトにあてて効率的に加熱することができる。
また、制御手段21は、加熱開始後の所定時間(たとえば2分)までは、特定位置(載置台13の中央)に配置された軽量負荷(たとえば牛乳200g)に対してマグネトロン9側のインピーダンスと負荷側のインピーダンスを整合させるように回転アンテナの向きを制御する構成としている。これによって、加熱開始後の所定時間(たとえば2分)までは、特定位置(載置台13の中央)に配置された軽量負荷の被加熱物(たとえば牛乳200g)にマイクロ波をダイレクトにあてて効率的に加熱することができる。
(実施の形態2)
図3、図4は電子レンジの構成図で、図3は上から見た断面図、図4は右から見た断面図である。
実施の形態1と異なるところを中心に説明する。加熱室27の下方が絞られて小さくなっているため、載置台28が加熱室27の前寄りに配置されている。このため載置台28の中央と被加熱物収納空間29の底面中央とが一致していない構成である。しかしこの場合は載置台28上で被加熱物収納空間29の底面中央に一致する位置に目印として円30が描かれており、使用者は円30の中央に食品を置くことになる。また回転アンテナ31は、放射部32が平板状で抜き穴33を有する構成であり、主として抜き穴33の方向にマイクロ波を伝送させることになる。本実施の形態では、図3からも明らかなように、結合部34を被加熱物収納空間29の中央より前にずれた位置に配置しており、回転アンテナ31の抜き穴33を後向きにすることで、抜き穴33から放射されたマイクロ波を、ちょうど被加熱物収納空間29の底面中央(結合部34の鉛直上とは異なる特定位置)に向
かわせることができる。
この状態において、食品12としてたとえば茶碗一杯のごはん150gのような軽量負荷を載置台28の中央に配置した場合、図4の矢線fの向きで、マイクロ波をダイレクトに当てることができる。
また、軽量負荷を被加熱物収納空間29の底面中央に配置して、抜き穴33が後向きの場合に、マグネトロン9側のインピーダンスと負荷側のインピーダンスを整合させる構成としている。
また、制御手段21は、使用者が設定手段22によって設定でき得る最大の出力を設定した時に、回転アンテナ31の向きを抜き穴33が後向きを中心として狭い角度で往復運動させるようにしている。回転アンテナ31を完全に停止させたときと比べると若干往復運動することで、高い加熱効率を維持しながらも加熱の均一化が期待できる。
また、食品の温度を検出する温度検出手段35を有し、制御手段36は、食品が所定の温度に到達するまでは、回転アンテナ31の向きを抜き穴33が後向きを中心として狭い角度で往復運動させる構成としている。たとえば食品の最高温度が70℃になるまでという具合である。最高温度が70℃になっていれば加熱の大部分は完了していると考えられるが、万が一最低温度が低すぎてできばえに不満が残るような場合も想定されるので、以降の時間は回転アンテナ31の向きを変えることで仕上げとして均一化をはかることが考えられる。
あるいは、食品の複数箇所の温度を検出して温度ムラを判定し、たとえば最低温度と最高温度の差が閾値を超えたら回転アンテナ31の向きを変えて温度ムラを低減できる条件で加熱することが考えられる。この場合は、温度ムラが起こらなければ速く加熱できるし、温度ムラが起こればそれを補うように加熱分布を変更して均一加熱できるという効果がある。
以上、本実施の形態により、食品が軽量負荷であり結合部34の鉛直上とは異なる特定位置(被加熱物収納空間29の底面中央)に配置された場合、食品は結合部34の鉛直上には無いので、図3のように放射部32の形状を適切に選択、設計し、かつ回転アンテナ31の向きを限定することにより、結合部34と結合孔17のあいだから引き出したマイクロ波を、結合部34や、結合部34と放射部32の接続部分に邪魔されること無く、食品にダイレクトに当てることが可能となる。
さらに、この回転アンテナ31の向きでマグネトロン9側のインピーダンスと負荷側のインピーダンスを整合させるので、マイクロ波を食品にダイレクトにあてることとインピーダンスの整合とを両立することができるので、加熱効率を上げることができて、加熱のスピードアップをはかることができる。
また、特定位置を被加熱物収納空間29の底面中央に構成している。これによって、使用者が軽量負荷を置く場合に、無意識に真中に置こうとするが、その真中というのが、本実施の形態のように載置台28が被加熱物収納空間29の底面と比べて大きさが異なるような場合には被加熱物収納空間29の底面中央となる可能性があるので、この位置を特定位置とすることで、容易にマイクロ波を軽量負荷の被加熱物にダイレクトにあてることできる。
また、制御手段21は、回転アンテナ31のマイクロ波の放射指向性が強い部位(抜き穴33)が特定位置(被加熱物収納空間29の底面中央)を向く近傍で往復運動するよう
に制御する構成としている。これによって、回転アンテナ31が往復運動しているあいだは、概ね回転アンテナ31から特定位置(被加熱物収納空間29の底面中央)に向けてマイクロ波を強く放射することができ、特定位置(被加熱物収納空間29の底面中央)に配置された軽量負荷の食品(たとえばごはん150g)にマイクロ波をダイレクトにあてて効率的に加熱することができる。
また、食品の温度を検出する温度検出手段35を有し、制御手段21は、食品が所定の温度に到達するまでは、特定位置(被加熱物収納空間29の底面中央)に配置された軽量負荷の食品(たとえばごはん150g)に対してマグネトロン9側のインピーダンスと負荷側のインピーダンスを整合させるように回転アンテナ31の向きを制御する構成としている。これによって、食品が所定の温度に到達するまでは、特定位置(被加熱物収納空間29の底面中央)に配置された軽量負荷の食品(たとえばごはん150g)にマイクロ波をダイレクトにあてて効率的に加熱することができる。
(実施の形態3)
図5、図6は電子レンジの構成図で、図5は上から見た断面図、図6は右から見た断面図である。
実施の形態1、実施の形態2と異なるところを中心に説明する。回転アンテナ37の結合部38の鉛直方向が、載置台39の中央や被加熱物収納空間40の底面中央と一致する構成である。その代わりに軽量負荷を配置する特定位置が載置台39の中央よりも後ろ側にあり、目印としての楕円41が描かれている。また回転アンテナ37の放射部42は平板に切り込み43を有し、この切込み43を図5のように後向きにすると、図6の矢線gのように、ちょうど楕円41上に配置された軽量負荷の食品12の底部に向けてマイクロ波が放射される位置関係となっている。
また、軽量負荷を楕円41に配置して、図5の向きで回転アンテナ37を停止した場合に、マグネトロン9側のインピーダンスと負荷側のインピーダンスを整合させる構成としている。
また、制御手段21は、使用者が設定手段22によって設定でき得る最大の出力を設定した時に、回転アンテナ16の回転速度を可変するものとし図5の向きの近傍では回転速度が遅くなるように制御する構成としている。回転アンテナ37を完全に停止させたときと比べると他の向きも生じさせることで、高い加熱効率を維持しながらも加熱の均一化が期待できる。
以上、本実施の形態により、食品が軽量負荷であり結合部38の鉛直上とは異なる特定位置(楕円41)に配置された場合、食品は結合部38の鉛直上には無いので、図5のように放射部42の形状を適切に選択、設計し、かつ回転アンテナ37の向きを限定することにより、結合部38と結合孔17のあいだから引き出したマイクロ波を、結合部38や、結合部38と放射部42の接続部分に邪魔されること無く、食品にダイレクトに当てることが可能となる。さらに、この回転アンテナ37の向きでマグネトロン9側のインピーダンスと負荷側のインピーダンスを整合させるので、マイクロ波を食品にダイレクトにあてることとインピーダンスの整合とを両立することができるので、加熱効率を上げることができて、加熱のスピードアップをはかることができる。
また、特定位置は、あらかじめ載置台上に目印で示された位置(楕円41)に構成している。これによって、使用者が軽量負荷を置く場合に、載置台上に目印があれば無意識に目印に置こうとする可能性が極めて高いので、この位置を特定位置とすることで、容易にマイクロ波を軽量負荷の被加熱物にダイレクトにあてることができる。
また、制御手段は、回転アンテナのマイクロ波の放射指向性が強い部位(切り込み43)が特定位置(楕円41)を向く近傍では回転速度が遅くなるように制御する構成としている。これによって、一定回転に比べて回転アンテナが特定位置(楕円41)を向いている時間の割合を増やすことができるので、回転アンテナ37から特定位置(楕円41)に向けてマイクロ波を強く放射する時間の割合を増やすことができ、特定位置(楕円41)に配置された軽量負荷の食品にマイクロ波をダイレクトにあてて効率的に加熱する時間の割合を増やすことができる。
以上、三つの実施の形態について説明したが、回転アンテナの形状は、実施の形態に示した構成に限定するわけではない。互いに組み合わせることも可能である。考え方として、結合部の鉛直方向と一般に負荷を置く特定位置とが異なるもので、設定できる最大出力時に回転アンテナが他の出力設定時とは異なる動作を行い、軽量負荷(たとえばカップ一杯の牛乳200g)を結合部上に置いて加熱した時よりも、特定位置に置いて加熱したときのほうがダイレクトにマイクロ波が当たる位置関係となることによって加熱スピードが速くなるものであれば良い。
以上のように本発明によれば、回転アンテナからのマイクロ波を利用して特定位置に配置される軽量負荷に整合させて効率的に加熱することができるので、マイクロ波を使用する調理器具としての電子レンジ、オーブンレンジ、各種誘電体の加熱、解凍装置であるとか、マイクロ波を使用する半導体装置、乾燥装置などの工業分野での加熱装置、陶芸加熱、焼結あるいは生体化学反応等の用途に適用できる。
本発明の実施の形態1のマイクロ波加熱装置を上から見た断面構成図 同マイクロ波加熱装置を前から見た断面構成図 本発明の実施の形態2のマイクロ波加熱装置を上から見た断面構成図 同マイクロ波加熱装置を右から見た断面構成図 本発明の実施の形態3のマイクロ波加熱装置を上から見た断面構成図 同マイクロ波加熱装置を右から見た断面構成図 従来のマイクロ波加熱装置を上から見た断面構成図 同マイクロ波加熱装置を右から見た断面構成図 同マイクロ波加熱装置を右から見た断面構成図
符号の説明
9 マグネトロン(マイクロ波発生手段)
10 導波管
11、27 加熱室
12 食品(被加熱物)
13、28、39 載置台
14、29、40 被加熱物収納空間
15 アンテナ空間
16、31、37 回転アンテナ
17 結合孔
18、34、38 結合部
19、32、42 放射部
20 モータ(駆動手段)
21、36 制御手段
22 設定手段
30 円(目印)
35 温度検出手段
41 楕円(目印)


Claims (8)

  1. マイクロ波発生手段と、マイクロ波を伝送する導波管と、前記導波管の上部に接続された加熱室と、被加熱物を載置するため前記加熱室内に配置された載置台と、前記加熱室内の前記載置台より上方に形成される被加熱物収納空間と、前記加熱室内の前記載置台より下方に形成されるアンテナ空間と、前記導波管内のマイクロ波を前記加熱室内に放射するために、前記導波管と前記アンテナ空間にわたる回転アンテナを有し、前記回転アンテナは、前記導波管と前記加熱室底面との境界面に設けられた結合孔を貫通する結合部と、前記結合部の上方に一体化された放射部とを備え、前記結合部を中心に前記回転アンテナを回転駆動する駆動手段と、前記駆動手段を制御して前記回転アンテナの向きを制御する制御手段と、使用者が加熱出力の大きさを設定できる設定手段とを有し、前記制御手段は、前記設定手段によって最大の出力を設定された時は、前記結合部の鉛直上とは異なる特定位置に配置された軽量負荷に対して前記マイクロ波発生手段側のインピーダンスと負荷側のインピーダンスを整合させるように前記回転アンテナの向きを制御する構成としたマイクロ波加熱装置。
  2. 特定位置は、少なくとも載置台の中央または被加熱物収納空間の底面中央のいずれか一方とした請求項1記載のマイクロ波加熱装置。
  3. 特定位置は、あらかじめ載置台上に目印で示された位置とした請求項1記載のマイクロ波加熱装置。
  4. 制御手段は、回転アンテナのマイクロ波の放射指向性が強い部位を特定位置に向けて停止するように制御する構成とした請求項1記載のマイクロ波加熱装置。
  5. 制御手段は、回転アンテナのマイクロ波の放射指向性が強い部位が特定位置を向く近傍で往復運動するように制御する構成とした請求項1記載のマイクロ波加熱装置。
  6. 制御手段は、回転アンテナのマイクロ波の放射指向性が強い部位が特定位置を向く近傍では回転速度が遅くなるように制御する構成とした請求項1記載のマイクロ波加熱装置。
  7. 制御手段は、加熱開始後の所定時間までは、特定位置に配置された軽量負荷に対してマイクロ波発生手段側のインピーダンスと負荷側のインピーダンスを整合させるように回転アンテナの向きを制御する構成とした請求項1記載のマイクロ波加熱装置。
  8. 被加熱物の温度を検出する温度検出手段を有し、制御手段は、被加熱物が所定の温度に到達するまでは、特定位置に配置された軽量負荷に対してマイクロ波発生手段側のインピーダンスと負荷側のインピーダンスを整合させるように回転アンテナの向きを制御する構成とした請求項1記載のマイクロ波加熱装置。


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