JP2007226888A - ディスク基板の成形金型、ディスク基板、および光ディスク製品 - Google Patents

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Abstract

【課題】 スタックリブの反対側の面に平坦なレーベル面を広く確保できず製造される光ディスク製品の見映えが悪いという問題を解決したディスク基板の成形金型を提供する。
【解決手段】 第1の金型12と第2の金型13の間に形成されるキャビティ14内でディスク基板D1を成形するディスク基板の成形金型11において、第1の金型12には信号面D2を形成するスタンパ16と、スタンパ16が取付けられる部分の内周側にスタックリブD3を形成する環状凹部24とが設けられ、第2の金型13にはスタンパ16および環状凹部24に対向する部分には平坦なレーベル面形成面25a,26a,27aが形成されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ディスク基板の成形金型、ディスク基板、および光ディスク製品に関するものであり、特には射出成形されたディスク基板を重ねて保持する際に、ディスク基板の信号面が他のディスク基板と接触しないようにするスタックリブの形成に関するものである。
従来、スタックリブが形成されたディスク基板やその製造方法としては、特許文献1ないし特許文献3に示されるものが知られている。特許文献1においては、両面にスタックリブが形成されたディスク基板が開示されている。しかし特許文献1については、両面にスタックリブがあるので、一方の面に平坦なレーベル面を広く確保できず、印刷等を広範囲にできないので製造される光ディスク製品の見映えが悪いという問題があった。
また特許文献2においては、スタックリブがスタンパホルダの爪部の裏面側に形成されたディスク基板が開示されている。しかし特許文献2については、スタックリブの反対の面にスタンパホルダの痕である凹部が形成されているので、前記反対の面に平坦なレーベル面を広く確保できず製造される光ディスク製品の見映えが悪いという問題があった。
更に特許文献3においては、図5に特許文献1に近い例が開示され、図3に最も一般的な例が開示されている。そして特許文献3についても、スタックリブの半径方向の位置は、スタンパホルダの爪部によって形成される凹部と同位置に設けられている。しかし引用文献3は、スタックリブの幅を、周方向によって変更し厚い部分と薄い部分を設けることにより、スタックリブにスタンパホルダの痕である凹部を嵌合させたり、または2枚のディスク基板を間隔を設けて重ねたりすることが可能な例が開示されている。しかし特許文献3についても、スタックリブの反対の面にスタンパホルダ爪部によって形成される凹部が設けられているので、前記反対の面に平坦なレーベル面を広く確保できず製造される光ディスク製品の見映えが悪いという問題があった。
特開2006−12331号公報(請求項1、図1、図3、図4) 特開2000−207790号公報(0054、図10) 特開2002−251784号公報(請求項1、図3、図5、図8、図9、図10)
本発明では上記の問題を鑑みて、スタックリブの反対側の面に平坦なレーベル面を広く確保できず製造される光ディスク製品の見映えが悪いという問題を解決したディスク基板の成形金型を提供することを目的とする。また前記問題を解決したディスク基板、および光ディスク製品を提供することを目的とする。更にまた、前記ディスク基板を成形または前記光ディスク製品を製造する際の種々の問題を解決することを目的とする。なお本発明の課題は、特定のディスク基板、特定の光ディスク製品に限定されるものではないが、とりわけ読み取りに使用されるレーザー光が、短波長の青紫色レーザー光または青色レーザー光であるブルーレイディスク(Blu−ray Disk)に好適に用いられるものである。
本発明の請求項1に記載のディスク基板の成形金型は、第1の金型と第2の金型の間に形成されるキャビティ内でディスク基板を成形するディスク基板の成形金型において、第1の金型には信号面を形成するスタンパと、スタンパが取付けられる部分の内周側にスタックリブを形成する環状凹部とが設けられ、第2の金型にはスタンパおよび環状凹部に対向する部分には平坦なレーベル面形成面が形成されたことを特徴とする。
本発明の請求項2に記載のディスク基板の成形金型は、請求項1において、第1の金型は可動金型であり、ディスク基板の中心孔を形成するオスカッタが前進移動可能に配設され、オスカッタとスタンパを保持する内周スタンパホルダの爪部の間に環状凹部が設けられたことを特徴とする。
本発明の請求項3に記載のディスク基板は、一方の面に信号面が形成され、他方の面にレーベル面が形成されるディスク基板において、一方の面には、信号面と、信号面の内周側に信号面よりも突出したスタックリブが形成され、他方の面には、信号面およびスタックリブに対向する部分に平坦なレーベル面が形成されたことを特徴とする。
本発明の請求項4に記載の光ディスク製品は、一方の面にディスク基板の信号面を保護する保護層が設けられ、他方の面に表面処理が行われる光ディスク製品において、
ディスク基板における一方の面には、信号面と、信号面の内周側に信号面よりも突出したスタックリブが形成されるとともに、スタックリブの部分を除外して信号面には保護層が設けられ、ディスク基板における他方の面には、信号面およびスタックリブに対向する部分に平坦なレーベル面が形成され、レーベル面には表面処理がなされていることを特徴とする。
本発明のディスク基板の成形金型は、第1の金型と第2の金型の間に形成されるキャビティ内でディスク基板を成形するディスク基板の成形金型において、第1の金型には信号面を形成するスタンパと、該スタンパが取付けられる部分の内周側にスタックリブを形成する環状凹部とが設けられ、第2の金型には前記スタンパおよび前記環状凹部に対向する部分には平坦なレーベル面形成面が形成されているので、成形されるディスク基板は、一方の信号面と対向する他方の面に、信号面およびスタックリブに対向する部分に広いレーベル面を確保することができ、ディスク基板の成形時および冷却時に支障をきたさず、なおかつ見映えのよい光ディスク製品を製造することができる。
本発明の実施形態のディスク基板の成形金型について図1を参照して説明する。図1は、本実施形態のディスク基板の成形金型の要部断面図である。本実施形態のディスク基板の成形金型11は、板厚1.1mm、直径120mm(いずれも成形誤差を含む)のブルーレイディスク(Blu-ray Disc Rewritable Format準拠)(登録商標)用のディスク基板を成形するためのものである。
図1に示されるように、ディスク基板の成形金型11は、第1の金型である可動金型12と第2の金型である固定金型13とからなり、型合わせされた両金型12,13の間には容積可変のキャビティ14が形成されるようになっている。図示しない射出成形機の可動盤に取付けられる可動金型12は、図示しない可動裏板に固着された可動側の鏡面板15と、前記鏡面板15の表面に配設され信号面を形成するスタンパ16と、前記鏡面板15の内周孔に配設され前記スタンパ16を保持する内周スタンパホルダ17と、内周スタンパホルダ17の内周孔に配設される固定スリーブ19と、前記固定スリーブ19の内周孔に配設されるエジェクタスリーブ20と、エジェクタスリーブ20の内周孔に配設される円筒状のオスカッタ21と、オスカッタ21の内周孔に嵌挿される突出ピン22と、スタンパ16の外周部を保持する図示しない外周スタンパホルダ等からなる。
第1の金型である可動金型12の各部について詳述すると、鏡面板15は、薄い円筒形の部材であり、キャビティ14側の表面15aは鏡面加工がなされている。また鏡面板15の裏面(可動裏板に固着される側)は、冷却媒体を流すための冷却媒体流路15bが形成されている。内周スタンパホルダ17は、円筒形の部材であり、キャビティ形成面の外周端にはスタンパ16を押さえるための爪部18が設けられている。本実施形態では爪部18の外周端は直径22.3mmの部分に設けられている。そして爪部18の形状は高さ0.1mmから0.4mm、本体部からスタンパ16側への突出寸法は0.1mmから0.2mm程度のものが用いられる。スタンパ16は、板厚が0.2mmから0.6mm程度であって、表面にディスク基板D1の信号面D2に信号を形成するための微細な凸部が形成されている。なお前記信号面D2については、記録型ディスク用の場合、溝等が形成されたものであってもよい。
固定スリーブ19は、円筒形の部材であり、内周スタンパホルダ17との間の20μm程度の間隙23から離型エアが噴出可能となっている。なお前記間隙23の位置は、直径17.0mmから20.5mmの範囲に設けられることが好ましい。なおこれら金型における寸法はすべて常温時における寸法である。また固定スリーブ19のキャビティ形成面には、ディスク基板D1にスタックリブD3を形成するための環状凹部24の一部が形成されている。エジェクタスリーブ20は、円筒形の部材からなり、ディスク基板D1の離型時に、図示しない駆動手段により前進移動可能に設けられている。そしてエジェクタスリーブ20のキャビティ形成面には、前記スタックリブD3を形成するための環状凹部24の一部が形成されている。従って本実施形態では環状凹部24は、内周スタンパホルダ17の爪部18とオスカッタ21の間に設けられる固定スリーブ19とエジェクタスリーブ20の両方にわたって形成されている。
背景技術の欄にも記載した通り、ディスク基板D1にスタックリブD3を設ける目的は、成形の完了したディスク基板D1を、積み重ねて冷却する際に、ディスク基板同士(特に信号面)が接触しないようにするためである。本発明においてスタックリブD3は、直径16mmから22mmの部分に外周端が設けられることが好ましく、更には17mmから19.5mmの部分に設けられることがより好ましい。リブの基部の幅は、0.5mmから5.0mm、特には0.8mmから2.0mmが好ましく、リブの頂部の幅は0.1mmから2.0mmが好ましい。そしてリブの高さは0.1mmから0.3mmが好ましい。よって前記形状のスタックリブD3に対応する大きさの環状凹部24が可動金型12のスタンパ16が取付けられる部分の内周側に形成される。なお前記環状凹部24については、完全に連続した環状となっていなくても、環状の位置に複数の凹部が設けられ、複数のスタックリブD3が環状に配列されるものでもよい。またスタックリブD3の断面形状は、本実施形態では台形形状であるが、上面側がR面からなるものや、頂端が角部となっているもの等、種々の形態が考えられる。
また環状凹部24についてはオスカッタ21と内周スタンパホルダ17の爪部18との間の部分に設けられるものであれば、内周スタンパホルダ17、固定スリーブ19、エジェクタスリーブ20のいずれか、またはその2つ以上にわたって設けられているものであってもよい。更には内周スタンパホルダと固定スリーブが同一部材からなる内周スタンパホルダである場合は、その内周スタンパホルダの表面に設けてもよい。前記の場合、環状凹部の内部または環状凹部の外周側に離型エアの噴出孔を設ける方が望ましい。さらにまた、環状凹部24、または環状凹部24を含む内周スタンパホルダ17、固定スリーブ19、エジェクタスリーブ20のキャビティ形成面の一部または全部をRz0.05μmから0.4μmに粗面加工をして離型をより容易にしてもよい。
一方、図示しない射出成形機の固定盤に取付けられる第2の金型である固定金型13は、図示しない固定裏板に固着される固定側の鏡面板25と、鏡面板25の内周孔に配設されるゲートインサート26と、ゲートインサート26の内周孔に配設されるメスカッタ27とメスカッタ27の内周孔内に配設されるスプルブッシュ28等からなる。固定金型13の各部について更に詳述すると、鏡面板25は、薄い円筒形の部材であり、キャビティ形成面25aは鏡面加工がなされている。なお前記キャビティ形成面25aは、Rz0.05μmから0.4μmに粗面加工をして離型を容易にするとともに、レーベル面D6をエンボス状にしてもよい。また鏡面板25の裏面(固定裏板に固着される側)は、冷却媒体を流すための冷却媒体流路25bが形成されている。そして前記鏡面板25とゲートインサート26との間隙29からは離型時にエアが噴出可能となっている。メスカッタ27の内周孔には、スプルブッシュ28が配設されるが、スプルブッシュ28の先端面は、メスカッタ27の可動金型対向面よりも後退して配設されている。なおメスカッタについてはディスク基板D1の中心孔D5に形成されるバリ対策のために可動金型対向面における内周孔側が僅かに突出しているように設けてもよい。
そして固定金型13の鏡面板25のキャビティ形成面25a、ゲートインサート26のキャビティ形成面26a、メスカッタ27のキャビティ形成面27aは、それぞれ同じ高さに設けられ、ディスク基板D1にレーベル面D6を形成するレーベル面形成面を構成している。従ってディスク基板D1を成形した場合に、ディスク基板D1の信号面D2とは反対側の面がすべて平坦なレーベル面D6(金型構成部材間の間隙により僅かにバリがある場合についても平坦の定義に含む)が形成される。また可動金型12と固定金型13の位置関係においては、可動側のスタンパ16に略対向して固定側の鏡面板25が配設されている。また内周スタンパホルダ17と固定スリーブ19に略対向してゲートインサート26が配設されている。更にエジェクタスリーブ20に略対向してメスカッタ27が配設されている。またオスカッタ21に略対向してスプルブッシュ28が配設され、前進移動可能に設けられたオスカッタ21の先端がメスカッタ27に嵌合されるようになっている。
次に本実施形態のディスク基板の成形金型11によって成形されるディスク基板D1、該ディスク基板D1を用いて製造される光ディスク製品であるブルーレイディスクD(登録商標)(以下単にブルーレイディスクDと称す)、およびブルーレイディスクDの製造方法について、図2により説明する。図2は、本実施形態のブルーレイディスクの拡大断面図である。
まずディスク基板D1の成形の手順を説明する。図示しない射出成形機の型締装置を作動させて可動盤に取付けられた可動金型12を移動させて型閉めを行う。そのことにより可動金型12は、固定盤に取付けられた固定金型13に対して嵌合され、容積可変のキャビティ14が形成される。次に図示しない射出装置のスクリュを前進させ、前記射出装置のノズル、および該ノズルに当接された固定金型13のスプルブッシュ28を介して、射出装置の加熱シリンダ内の溶融樹脂は前記キャビティ14内に射出充填される。本実施形態では熱可塑性透明樹脂は、ポリカーボネートが用いられ、300℃から340℃のノズル温度で前記キャビティ14内に射出充填される。そしてキャビティ14内に溶融樹脂が射出充填されると同時か僅かに前後するタイミングで型締装置を再作動させて可動金型12を固定金型13に向けて前進させ、キャビティ14内の溶融樹脂を圧縮させて良好な転写が行われるようにする。本実施形態では、ブルーレイディスクD用のディスク基板D1の成形であるから、前記スタンパ16と固定側の鏡面板25のキャビティ形成面25aの間隔が、1.1mmに近似する位置で可動金型12が停止されるようになっている。
次に可動金型12のオスカッタ21を固定金型13のメスカッタ27内に向けて前進させてゲートカットを行い、ディスク基板D1の中心孔D5を開口する。なお本実施形態では信号面D2を形成する可動金型12の側からオスカッタ21により中心孔D5を開口するので、ブルーレイディスクDが読取時に載置される中心孔D5の載置部D10のバリが問題にならない。
キャビティ14内に射出充填された溶融樹脂は、前記圧縮および前記ゲートカットと並行して、冷却されたディスク基板の成形金型11により冷却固化される。そしてキャビティ14内における溶融樹脂の冷却固化が進行すると次に、前記固定金型13の鏡面板25とゲートインサート26との間隙29、可動金型12の内周スタンパホルダ17と固定スリーブ19との間隙23等から離型エアの噴出を開始する。そして前記離型エアを金型のキャビティ形成面とディスク基板D1の間に及ぼしながら可動金型12を後退移動させ、型開きを行う。その際に可動金型12の環状凹部24よりも外周寄りの間隙23から離型エアが噴出されるので、可動金型12に対するディスク基板D1の信号面D2およびスタックリブD3の両方にエアが送られ離型が容易に行える。本実施形態では、成形されたディスク基板D1と図示しないスプルは、型開き時に、可動金型12とともに移動され、型開完了位置で図示しない取出機である取出用ロボットによってレーベル面D6が吸着されるとともに、エジェクタスリーブ20の前進により可動金型12から完全に離型され、また略同時に突出ピン22によりディスク基板D1からスプルが完全に分離される。
本実施形態によって成形されたディスク基板D1は、図2に示されるブルーレイディスクDを構成するものである。すなわちディスク基板D1は、厚さは1.1mm、直径120mm、中心孔D5の直径は15mm(いずれも許容成形誤差の範囲を含む)となっている。そして前記ディスク基板D1の一方の面(読取時に下方となる面)における直径22mmから23mmの部分に内周スタンパホルダ17の爪部18によって形成される凹部D4の外周端が設けられており、その外周側にはスタンパ16によって信号面D2が形成されている。また前記凹部D4よりも内周側の直径16mmから22mmの位置にスタックリブD3の外周端が前記凹部D4と同心円状に形成されている。さらに前記ディスク基板D1の前記信号面D2とは他方の面(読取時に上方となる面)において、信号面D2やスタックリブD3と対向する部分は、部材間の僅かなバリ等を除いてすべて平坦なレーベル面D6が形成される。
次に取出用ロボットにより取出されたディスク基板D1は、図示しない冷却用ストッカに積み重ねて冷却される。冷却用ストッカは、中央に鉛直方向の支柱が配設され、ディスク基板D1は、その支柱に中心孔D5を挿通され、下面となる信号面D2が水平になるように載置される。その際にディスク基板D1にはスタックリブD3が設けられており、前記スタックリブD3の先端面が下方のディスク基板D1のレーベル面D6上に当接され、上下に隣り合うディスク基板D1,D1のレーベル面D6と信号面D2が当接しないように積み重ねることができる。
ディスク基板D1の冷却(アニーリング工程を含む)が完了すると、次にディスク基板D1は、アルミ蒸着装置に搬送され、アルミ蒸着による信号面処理が行われ、信号面D2の上にアルミ蒸着層D7が形成される。なお信号面処理は、他の方法によるものであってもよい。アルミ蒸着層D7の形成が行われたディスク基板D1は、次に信号面D2(アルミ蒸着層D7を含む)を保護する保護層D8が設けられる。本実施形態において保護層D8は、板厚が0.1mm、直径(外径)がディスク基板D1と同径であって、中心開口部の直径(内径)が、ディスク基板D1の凹部D4の外周端よりも大きく設けられた樹脂板が接着剤により貼着される。従ってディスク基板D1のスタックリブD3の部分に対しては、保護層D8の中心開口部が除外されているから、貼合わせの際にスタックリブD3が邪魔になることはない。なおディスク基板D1におけるスタックリブD3は、高さを0.2mmないし0.3mmとしておくことにより、保護層D8を形成した後もディスク基板D1,D1同士を当接することなく重ねることも可能となる。保護層D8の形成は、前記以外に、信号面D2上に液状樹脂を塗布してディスク基板D1を回転させ、光硬化や赤外線照射による方法で前記液状樹脂を硬化させ、保護層D8を形成するようにしてもよい。また保護層D8の厚みは0.1mmが標準であるが、0.05mmないし0.2mmの範囲も想定される。
そして保護層D8が形成されたディスク基板D1のレーベル面D6には、印刷が行われる。本実施形態では、ディスク基板D1は、中心孔D5近傍或いは中心孔D5まで全面が平坦なレーベル面D6から形成されており、信号面D2およびスタックリブD3の対向面を含む略全面に印刷層D9を形成する印刷等の表面処理が行われるから、見映えのよい光ディスク製品が製造できる。ただし印刷についてはレーベル面D6の全面にする必要はなく、面積比80から100%の範囲で行うものでもよい。またレーベル面D6の表面処理は、印刷によらずフィルムや紙を貼着する等、他の表面処理方法で行ってもよい。また信号面処理、保護層形成、レーベル面印刷については、この順序で行われることが一般的だが、順序を入れ替えてもよい。前記工程を経て製造されたブルーレイディスクDは、一方の保護層の側から短波長(405nm)の青色レーザー光または青紫色レーザー光を使用して読み取りが行われるものである。なお本実施形態のブルーレイディスクDはそのまま梱包等がなされて製品として流通され、ブルーレイディスクDのみを読取装置にセットして読み取りされるものであるが、収納ケースに入れて製品として流通され、収納ケースごと読取装置にセットされるものを除外するものではない。
次に図3に示される別の実施形態のディスク基板の成形金型31について説明する。図3は、別の実施形態のディスク基板の成形金型の要部断面図である。ディスク基板の成形金型31では、第1の金型である可動金型32に設けられる内周スタンパホルダ33、固定スリーブ34、エジェクタスリーブ35にわたってスタックリブD3aを形成するための環状凹部36が設けられている。従って固定スリーブ34のキャビティ形成面は、内周スタンパホルダ33の外周側の固定金型対向面およびエジェクタスリーブ35の内周側の固定金型対向面よりも一段と低い位置(奥まった位置)にあることになる。そして内周スタンパホルダ33と固定スリーブ34の間隙37からは離型エアが噴出されるようになっている。また本実施形態では、内周スタンパホルダ33の爪部38は、第2の金型である固定金型42側に突出されておらず、爪部38の裏面が固定金型42側に向かうにつれて拡径されるテーパー状となっている。そして前記爪部38に係止されるスタンパ39の中心孔40は、裏面側(可動側の鏡面板41側)に向けて拡径されている。従って本実施形態では、スタンパ39の表面に対して突出しておらず、固定金型対向面がすべて平坦な内周スタンパホルダ33の爪部38により、スタンパ39が保持される。よってキャビティ43内に溶融樹脂を射出充填する際に爪部38が溶融樹脂の流動の妨げにならず、また間隙37から噴出される離型エアをスタンパ39とディスク基板D1aの信号面D2aの間に及ぼしやすくなっている。
なお図3のディスク基板の成形金型31における可動金型32の他の部材や固定金型42については、図1に示される実施形態と同一であるので説明を省略する。そしてディスク基板D1aの成形の手順およびディスク基板D1aから製造される光ディスク製品であるブルーレイディスクDaの製造手順も同一であるので説明を省略する。そして図3に示される内周スタンパホルダ33の爪部38が平坦なディスク基板の成形金型31により製造されたブルーレイディスクDaは、図4に示されるように、前記爪部38によって成形される部分が平坦なのが特徴である。従って、必要に応じてよりスタックリブD3aのより近傍まで保護層D8aを設けることも可能である。
次に図5に示される更に別の実施形態のディスク基板の成形金型51について説明する。図5は、更に別の実施形態のディスク基板の成形金型の要部断面図である。ディスク基板の成形金型51では、第1の金型である固定金型52における固定側の鏡面板53の表面に信号面を形成するスタンパ54が配設されている。そして固定金型52は、前記鏡面板53の内周孔に内周スタンパホルダ55が配設され、前記内周スタンパホルダ55の爪部56によりスタンパ54が保持されるようになっている。また固定金型52は、内周スタンパホルダ55の内周孔にメスカッタ57が配設され、メスカッタ57内にスプルブッシュ58が後退した位置に配設されている。そしてメスカッタ57のキャビティ形成面にはスタックリブD3を形成する環状凹部59が形成されている。また内周スタンパホルダ55とメスカッタ57の間には、離型エアを噴出されるための間隙60が設けられている。なお環状凹部59は、内周スタンパホルダ55のみ、または内周スタンパホルダ55とメスカッタ57の両方にわたって設けられていてもよく、内周スタンパホルダ55とメスカッタ57を同一部材から形成し、その部材に設けてもよい。そして環状凹部59をメスカッタ57に設ける場合は、メスカッタ57と内周スタンパホルダ55との間隙60からの離型エアがスタンパ54側と環状凹部59側の両方に供給され良好な離型が行える。
また図5に示される実施形態の第2の金型である可動金型61には、前記スタンパ54に対向する位置に、可動側の鏡面板62が配設され、前記鏡面板62の内周孔内であって前記内周スタンパホルダ55に対向する位置に固定スリーブ63が配設されている。また固定スリーブ63の内周孔内であって前記メスカッタ57と対向する位置にエジェクタスリーブ64が配設されている。そして前記鏡面板62のキャビティ形成面62a、固定スリーブ63のキャビティ形成面63a、エジェクタスリーブ64のキャビティ形成面64aは同じ高さに設けられ、ディスク基板D1に平坦なレーベル面D6を形成可能となっている。そして固定金型52と可動金型61の間には容積可変のキャビティ65が形成される点については、前記図1に示されるディスク基板の成形金型11と構造は異なるが同じである。
従ってディスク基板の成形金型51によって、成形されるディスク基板D1は、図2に示されるディスク基板D1と微細な点を除けば略同じである。なおスタンパホルダの形状およびスタンパの中心孔の形状を変更すれば、図4に示されるようなディスク基板D1aを成形することも可能である。更にディスク基板D1の成形手順およびディスク基板D1から製造される光ディスク製品Dの製造手順についても略同一であるので説明を省略する。
また本発明については、一々列挙はしないが、上記した本実施形態のものに限定されず、当業者が本発明の趣旨を踏まえて変更を加えたものについても、適用されることは言うまでもないことである。使用される樹脂の種類は前記のポリカーボネートに限定されず、光学特性に優れた他の樹脂でもよい。また信号面はディスク基板の成形金型のスタンパによって形成されたものでなく、後工程でスタンパ表面に光硬化樹脂を使用して転写を行い、信号面を形成したものであってもよい。
本実施形態のディスク基板の成形金型の要部断面図である。 本実施形態のブルーレイディスクの拡大断面図である。 別の実施形態のディスク基板の成形金型の要部断面図である。 別の実施形態のブルーレイディスクの拡大断面図である。 更に別の実施形態のディスク基板の成形金型の要部断面図である。
符号の説明
11 ディスク基板の成形金型
12 可動金型
13 固定金型
14 キャビティ
15,25 鏡面板
15a 表面
15b,25b 冷却媒体流路
16 スタンパ
17 内周スタンパホルダ
18 爪部
19 固定スリーブ
20 エジェクタスリーブ
21 オスカッタ
22 突出ピン
23,29 間隙
24 環状凹部
25a,26a,27a キャビティ形成面
26 ゲートインサート
27 メスカッタ
28 スプルブッシュ
D ブルーレイディスク(光ディスク製品)
D1 ディスク基板
D2 信号面
D3 スタックリブ
D4 凹部
D5 中心孔
D6 レーベル面
D7 アルミ蒸着層
D8 保護層
D9 印刷層
D10 載置部

Claims (4)

  1. 第1の金型と第2の金型の間に形成されるキャビティ内でディスク基板を成形するディスク基板の成形金型において、
    第1の金型には信号面を形成するスタンパと、該スタンパが取付けられる部分の内周側にスタックリブを形成する環状凹部とが設けられ、
    第2の金型には前記スタンパおよび前記環状凹部に対向する部分には平坦なレーベル面形成面が形成されたことを特徴とするディスク基板の成形金型。
  2. 前記第1の金型は可動金型であり、
    ディスク基板の中心孔を形成するオスカッタが前進移動可能に配設され、
    該オスカッタとスタンパを保持する内周スタンパホルダの爪部の間に前記環状凹部が設けられたことを特徴とする請求項1に記載のディスク基板の成形金型。
  3. 一方の面に信号面が形成され、他方の面にレーベル面が形成されるディスク基板において、
    前記一方の面には、信号面と、該信号面の内周側に該信号面よりも突出したスタックリブが形成され、
    前記他方の面には、前記信号面および前記スタックリブに対向する部分に平坦なレーベル面が形成されたことを特徴とするディスク基板。
  4. 一方の面にディスク基板の信号面を保護する保護層が設けられ、他方の面に表面処理が行われる光ディスク製品において、
    前記ディスク基板における一方の面には、信号面と、該信号面の内周側に該信号面よりも突出したスタックリブが形成されるとともに、前記スタックリブの部分を除外して前記信号面には保護層が設けられ、
    前記ディスク基板における他方の面には、前記信号面および前記スタックリブに対向する部分に平坦なレーベル面が形成され、該レーベル面には表面処理がなされていることを特徴とする光ディスク製品。
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