JP2006260650A - 光記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】 爪タイプチャッキング機構等の保持手段に光記録媒体を装着する場合に、半チャックの発生を防止するこができるようにする。
【解決手段】 第1のディスク基板2には、その中央部に設けられた開口に沿って環状に凸部2bを設け、第2のディスク基板5には、その中央部に設けられた開口に沿って環状に凸部5bを設ける。凸部2の突出面2cと凸部5bの突出面5cとを当接するようにして、第1のディスク基板2と第2のディスク基板5とを接着層4により貼り合わせる。これにより、ノートブック型パソコンやカムコーダー等の電子機器に備えられた爪タイプチャッキング機構等に対して、貼り合わせ型の光記録媒体1を装着したときにも、ディスク基板間に爪の先端が入り込むことがない。
【選択図】 図1
【解決手段】 第1のディスク基板2には、その中央部に設けられた開口に沿って環状に凸部2bを設け、第2のディスク基板5には、その中央部に設けられた開口に沿って環状に凸部5bを設ける。凸部2の突出面2cと凸部5bの突出面5cとを当接するようにして、第1のディスク基板2と第2のディスク基板5とを接着層4により貼り合わせる。これにより、ノートブック型パソコンやカムコーダー等の電子機器に備えられた爪タイプチャッキング機構等に対して、貼り合わせ型の光記録媒体1を装着したときにも、ディスク基板間に爪の先端が入り込むことがない。
【選択図】 図1
Description
この発明は、2枚のディスク基板を貼り合わせてなる貼り合わせ型の光記録媒体に関する。
近年、DVD(Digital Versatile Disc)等の貼り合わせ型の光記録媒体は、広く普及している。この貼り合わせ型の光記録媒体は、第1および第2のディスク基板を貼り合わせた構成を有するものであって、主に、φ120mmまたはφ80mmを有するDVD−ROM(Digital Versatile Disc-Read Only Memory)、DVD±R(Digital Versatile Disc±Recordable)、DVD±RW(Digital Versatile Disc±ReWritable)、DVD−DL(Digital Versatile-Double Layer)等がある。
従来、これらの種々の光記録媒体の内周部には、第1および第2のディスク基板間に隙間があることが知られている(例えば特許文献1参照)。この内周部に生じる隙間に着目すると、貼り合わせの型の光記録媒体を2つのタイプに分けることができる。以下、この2つのタイプの光記録媒体について順次説明する。
図14は、第1のタイプの貼り合わせ型の光記録媒体301の構成を示す断面図である。この光記録媒体301は、情報信号部303が設けられた第1のディスク基板302と、第2のディスク基板305とを、接着層304を介して貼り合わせて構成される。接着層304としては、紫外線硬化樹脂(UV硬化性樹脂)が用いられ、その厚さは、一般的、約30μm〜約80μmに設定される。なお、以下では、第1のディスク基板302の情報信号部303を形成する側の面を信号面と称し、第2のディスク基板305の接着層304により貼り合わせる側の面を接着面と称する。
図14に示すように、第1のディスク基板302の内周部には、信号面に対して窪んだ凹部302aが設けられている。第2のディスク基板305の内周部には、接着面に対して窪んだ凹部305aが設けられている。この凹部302aおよび凹部305aは、第1のディスク基板302および第2のディスク基板305を射出成形する際に、中央部の開口(センターホール)の端面に生じる縦バリを逃がすためのものである。このような凹部302aおよび凹部305aが設けられた第1のディスク基板302および第2のディスク基板305を、上述の紫外線硬化性樹脂により貼り合わせているため、内周部には大きな隙間が生じてしまっている。
図15は、ディスク基板成形時における成形金型装置の中央付近の拡大断面図である。成形金型装置は、対向配置された固定側金型と可動側金型とを備える。固定側金型には、スプルブッシュ401と、スタンパガイド402とが備えられ、可動側金型には、ゲートカットパンチ403と、押出ピン404とが備えられている。そして、スプルブッシュ401の先端には、凸部401aが設けられている。この凸部401aを設けることにより、図15に示すように、第1のディスク基板302または第2のディスク基板305の内周部に凹部302aまたは凹部305aを形成して、射出成形の際にセンターホール端面に生じる縦バリ302bを逃がすことができる。
図16は、第2のタイプの貼り合わせ型の光記録媒体の構成を示す断面図である。第1のディスク基板302および第2のディスク基板305の内周部には、センターホールの端面に生じる縦バリを逃がすための凹部が設けられていない。すなわち、第1のディスク基板302の信号面および第2のディスク基板305の接着面とは、内周から外周までフラットな形状を有する。しかしながら、このように信号面および接着面がフラットであったとしても、上述のように第1のディスク基板302および第2のディスク基板305の貼り合わせに用いられる接着層が約30μm〜約80μmの厚さを有するために、内周部には接着層厚分の隙間が発生してしまう。
上述のように光記録媒体301の内周部に隙間があると、図17に示すように、光記録媒体301を、ノートブック型パソコンやカムコーダー等の爪タイプチャッキング機構501に装着した場合に、爪502の先端が光記録媒体301の貼り合せ隙間に入り込んでしまうため、光記録媒体301を完全にチャッキングすることができないことがある。以下では、光記録媒体301の貼り合わせ隙間に爪が入り込んでしまう不完全なチャッキングを、半チャックと称する。
この半チャックは、Axial Errorの原因になるばかりではなく、このようなチャッキングの繰り返しは、ディスク内径部にダメージを与え、センターホールを変形させたり、光記録媒体301そのものを破壊してしまうこともある。
したがって、この発明の目的は、爪タイプチャッキング機構等の保持手段に光記録媒体を装着する場合に、半チャックの発生を防止するこができる光記録媒体を提供することにある。
上述の課題を解決するために、この発明は、一主面に情報信号部設けられた第1のディスク基板上と、第2のディスク基板とを接着層により貼り合わせてなる光記録媒体において、
内周部に開口を有し、開口の内周面が面一状であることを特徴とする光記録媒体である。
内周部に開口を有し、開口の内周面が面一状であることを特徴とする光記録媒体である。
この発明では、爪タイプチャッキング機構等の保持手段に光記録媒体を装着する場合に、第1および第2のディスク基板間にチャッキング機構等の保持手段を入り込ませることなく、光記録媒体の開口を通過させることができる。
また、この発明では、第1および第2のディスク基板が、中央部に開口を有し、第1および第2のディスク基板の開口に沿って環状の凸部が設けられ、第1および第2のディスク基板の凸部同士が当接されていることが好ましい。
また、この発明では、第1および第2のディスク基板が、中央部に開口を有し、第1および第2のディスク基板の一方には、開口に沿って環状の凸部が設けられ、第1および第2のディスク基板の一方に設けられた凸部が、他方の開口に対して嵌合されていることが好ましい。
以上説明したように、この発明によれば、光記録媒体を爪タイプチャッキング機構等の保持手段に装着する場合に、半チャッキングが発生することを防止することができる。
以下、この発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施形態の全図においては、同一または対応する部分には同一の符号を付す。
図1は、この発明の第1の実施形態による光記録媒体1の一構成例を示す断面図である。図2は、この発明の第1の実施形態による光記録媒体1の内周部の一例を示す拡大断面図である。
この光記録媒体1は、中央部に開口(以下、センターホールと称する)6が設けられた円環形状を有し、第1のディスク基板2と、第1のディスク基板2の一主面に設けられた情報信号部3と、情報信号部3上に設けられた接着層4と、接着層4上に設けられた第2のディスク基板5とを備える。なお、以下では、図2に示すように、第1のディスク基板2の情報信号部3を形成する側の面を信号面2dと称し、第2のディスク基板5の接着層4により貼り合わせる側の面を接着面5dと称する。
この第1の実施形態による光記録媒体1では、第1のディスク基板2の側からレーザ光を情報信号部3に照射することにより、情報信号の記録および/または再生が行われる。例えば、635〜650nmの範囲の波長を有するレーザ光を、0.6程度の開口数を有する対物レンズにより集光し、第1のディスク基板2の側から情報信号部3に照射することにより、情報信号の記録および/または再生が行われる。
第1のディスク基板2は、中央に開口が設けられた円環形状を有する。また、第2のディスク基板5は、中央に開口が設けられた円環形状を有する。第1のディスク基板2および第2のディスク基板5の厚さは、剛性を考慮して選ばれ、例えば0.6mmに選ばれる。第1のディスク基板2および第2のディスク基板5の内径D1は、例えば15mmに選ばれる。第1のディスク基板2および第2のディスク基板5の外径は、例えば120mmに選ばれる。
第1のディスク基板2には、その内周に沿って環状の凸部2bが設けられている。また、第2のディスク基板5には、その内周に沿って環状の凸部5bが設けられている。凸部2bおよび凸部5bは、光記録媒体1の内周部に貼り合わせの隙間が発生することを防ぐためのものである。
凸部2bは、例えば、信号面2dに対して一様に突出した平面状の突出面2cを有する。すなわち、第1のディスク基板2の内周部は、信号面2dに対して高い位置に設定されている。また、凸部5bは、例えば、接着面5dに対して一様に突出した平面状の突出面5cを有する。すなわち、第2のディスク基板5の内周部は、接着面5dに対して高い位置に設定されている。
凸部2bの突出面2cと凸部5bの突出面5cとが、第1のディスク基板2と第2のディスク基板5とを貼り合わせる際に当接され、第1のディスク基板2の内周面2aと第2のディスク基板5の内周面5aが面一に接続される。このようにすることで、内周部に隙間が発生することを防止することができる。したがって、爪タイプチャッキング機構等に光記録媒体1をチャッキングするときに、第1のディスク基板2と第2のディスク基板5との間にチャック爪が入り込むことを防ぐことができる。また、内周部からのダストや水分の浸入を防ぎ、光記録媒体1の信頼性を向上させることができる。
なお、凸部2bおよび凸部5bの形状は、凸部2bおよび凸部5bを当接して、第1のディスク基板2の内周面2aと第2のディスク基板5の内周面5aとを面一に接続可能なで形状あればよく、上述の例に限定されるものではない。例えば、突出面2cおよび突出面5cの形状を、曲面状、階段状等とすることも可能である。
凸部2bおよび凸部5bはそれぞれ、例えば、第1のディスク基板2および第2のディスク基板5を射出成形するときに、第1のディスク基板2および第2のディスク基板5と一体成形される。この第1の実施形態では、第1のディスク基板2および第2のディスク基板5の内周部に凸部2bおよび凸部5bが一体成形される場合について説明するが、凸部2bおよび凸部5bの形成方法は、一体成形に限定されるものではない。例えば、内周から外周までフラットな形状を有する第1のディスク基板2および第2のディスク基板5を射出成形し、この第1のディスク基板2および第2のディスク基板5の内周部に対して、別工程にて作製された環状の部材を貼り合わせるようにしてもよい。
凸部2bおよび凸部5bの高さは、接着層4の厚さを考慮して選ばれ、例えば、凸部2bおよび凸部5bの高さの合計が接着層4の厚さとほぼ等しくなるように選ばれ、具体的には例えば10〜60μm、好ましくは20〜40μmに選ばれる。凸部2bおよび凸部5bの外径D3は、情報信号部形成エリア3aの内径D5以下に選ばれ、例えば44mm以下に選ばれる。
第1のディスク基板2の一主面には、情報信号部3を形成するための情報信号部形成エリア3aが設定されている。この情報信号部形成エリア3aは、中央部に設けられた開口を中心とする円環形状を有する。そして、この情報信号部形成エリア3aには、情報信号の記録および/または再生を行う際に光学スポットを導くための凹凸部が設けられている。この凹凸部の形状としては、スパイラル状、同心円状、ピット列等、各種の形状が挙げられる。また、光記録媒体1の内周部には、クランピングエリアが設定されている。このクランピングエリアは、中央部に設けられた開口を中心とする円環形状を有する。このクランピングエリアの内径D2は、例えば22mmに設定される。また、クランピングエリアの外径D4は、例えば33mmに設定される。
ここで、図2を参照しながら、光記録媒体1の内周部の厚さについて説明する。内径D1〜φ16mmの領域における光記録媒体1の厚さは、例えば0.9mm〜1.4mmに選ばれる。φ16mm〜クランピングエリアの内径D2における光記録媒体1の厚さは、例えば0.9mm〜1.5mmに選ばれる。クランピングエリアの内径D2〜クランピングエリアの外径D4における光記録媒体1の厚さは、例えば1.1mm〜1.4mmの範囲に選ばれる。クランピングエリアの外径D4〜φ40mmの範囲における光記録媒体1の厚さは、例えば0.94mm〜2.0mmに選ばれる。φ40mm〜情報信号部形成エリア3aの内径D5の領域における光記録媒体1の厚さは、例えば1.14mm〜1.5mmに選ばれる。
第1のディスク基板2および第2のディスク基板5の材料としては、例えばポリカーボネート系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、もしくはアクリル系樹脂等のプラスチック材料、またはガラス等が用いられる。なお、コストを考慮した場合には、第1のディスク基板2および第2のディスク基板5の材料として、プラスチック材料を用いることが好ましい。第1のディスク基板2および第2のディスク基板5の成形方法としては、例えば、射出成型法(インジェクション法)または紫外線硬化樹脂を使うフォトポリマー(2P法:Photo Polymerization)を用いることができる。これ以外にも所望の形状と光学的に十分な基板表面の平滑性が得られる方法であれば用いることが可能である。
情報信号部3は、情報信号を記録可能および/または再生可能に構成されている。情報信号部3の構成は、光記録媒体1が再生専用型、追記型および書換可能型のいずれであるかにより異なる。光記録媒体1が再生専用型の場合には、情報信号部3は、例えば、反射膜を備え、この反射膜の材料としては、例えば、金属元素、半金属元素、これらの化合物または混合物が挙げられ、より具体的には例えば、Al、Ag、Au、Ni、Cr、Ti、Pd、Co、Si、Ta、W、Mo、Ge等の単体、またはこれらの単体を主成分とする合金が挙げられる。そして、実用性の面を考慮すると、これらのうちのAl系、Ag系、Au系、Si系またはGe系の材料を用いることが好ましい。
また、光記録媒体1が追記型の場合には、情報信号部3は、例えば、有機色素膜、反射膜を第1のディスク基板2上に順次積層してなる積層膜である。光記録媒体1が書換可能型である場合には、情報信号部3は、例えば、下層誘電体層、相変化記録膜、上層誘電体層、反射膜を第1のディスク基板2上に順次積層してなる積層膜である。
接着層4は、情報信号部3を保護するとともに、第1のディスク基板2と第2のディスク基板5を貼り合わせるためのものである。接着層4は、例えば紫外線硬化樹脂からなる。接着層4の厚さは、例えば約30μm〜約80μmの範囲に設定される。
図3は、この発明の第1の実施形態による成形金型装置11の一構成例を示す断面図である。図4は、この発明の第1の実施形態による成形金型装置11の一構成例を示す拡大断面図である。
以下、図3および図4を参照しながら、この第1の実施形態による成形金型装置11の構成について説明する。図3に示すように、この成形金型装置11は、固定側金型12と、可動側金型13とを備え、これらの固定側金型12と、可動側金型13とを突き合わせることにより成形空間であるキャビティ14が形成される。この成形金型装置11では、溶融したディスク基板材料をキャビティ14に充填してディスク基板を成形する。
固定側金型12は、可動側金型13と対向する側の面に固定ミラー21を備え、キャビティ14を形成する側の面にスタンパ22が取り付けられる。このスタンパ22は、中央部に開口を有する円環状であり、このスタンパ22の一主面22aには、例えばランドおよびグルーブ等に対応した凹凸が形成されている。スタンパ22は、一主面22a側が可動側金型13と対向するようにして固定側金型12に装着される。
また、固定側金型12の略中心部には、スプルブッシュ23が設けられている。このスプルブッシュ23の中心には樹脂射出孔24が設けられている。この樹脂射出孔24は、材料供給装置(図示せず)と連結されている。樹脂射出孔24を介して材料供給装置からキャビティ14内に溶融したディスク基板材料が供給される。
スプルブッシュ23の上面23aは、スタンパ22の一主面に対して窪んだ位置に設定されている。この窪みの幅は、第1のディスク基板2の内周部に設けられる凸部2bの高さに応じて選ばれ、例えば10〜60μm、好ましくは20〜40μmに選ばれる。
また、スプルブッシュ23と固定ミラー21との間には、スタンパガイド25が設けられている。このスタンパガイド25は、スタンパ22を固体ミラー21に対して装着するとき、スタンパ22の内周部をガイドするためのものである。
一方、可動側金型13は、固定側金型12に対して対向して配置されるとともに、先端にボールベアリング16が設けられたガイドポール15により固定側金型12に対して近接離間自在とされている。可動側金型13は、固定側金型12と対向する側の面に可動ミラー31を備える。可動側金型13は、その略中心部に、キャビティ14内で固化されたディスク基板の中心部を切断するゲートカットパンチ32と、このゲートカットパンチ32により切断された中心部を押し出す押出ピン33と、ディスク基板を可動側金型13より離型させる可動側エジェクタ34とを備える。
このゲートカットパンチ32は、スプルブッシュ23からキャビティ14内に供給されて固化されたディスク基板材料のうちランナー部等を切断するものであり、光記録媒体1のセンターホール6と略同一寸法の外径を有している。このゲートカットパンチ32は、図示しないガイド手段や駆動手段によりキャビティ14内に突き出す方向に移動可能とされている。
ゲートカットパンチ32とスプルブッシュ23との間のクリアランスは、同芯時片側5μm程度に設定されている。このようにクリアランスを設定することで、射出成型時にゲートカットパンチ32とスプルブッシュ23との間に縦バリが発生することを回避することができる。したがって、従来のように、スプルブッシュの上面にバリを逃がすための凸部を設けなくてもよい。なお、従来では、ゲートカットパンチ32とスプルブッシュ23との間のクリアランスは、同芯時片側10μm程度に設定されている。ゲートカットパンチ32とスプルブッシュ23とのセンタリングは、上述したボールベアリング16を備えたガイドポスト15により行われる。
押出ピン33は、棒状の形状を有し、ゲートカットパンチ32の中心部に配置される。この押出ピン33は、図示しないガイド手段や駆動手段によりキャビティ14内に突き出す方向に移動可能とされ、上述したゲートカットパンチ32により切断された部分を除去する。したがって、キャビティ14内に充填されたディスク基板材料が固化した後、この押出ピン33を押し出すことにより、ランナー部とスプルとを、すなわち、ランナー部とスプルブッシュ23の供給部に溜まったディスク基板材料とを除去することができる。
可動側エジェクタ34は、ゲートカットパンチ32の外径と略同寸法の内径を有する筒状を呈して構成され、ゲートカットパンチ32を囲むように配設されている。この可動側エジェクタ34は、図示しないガイド手段や駆動手段によりキャビティ14内に突き出す方向に移動可能とされる。したがって、キャビティ14内にディスク基板材料が充填され、上述したようにディスク基板のセンターホールが形成された後、この可動側エジェクタ34がディスク基板の内周側を押圧して可動側金型13からディスク基板を離型させる。
なお、スプルブッシュ23およびスタンパガイド25の表面に、DLC(Diamond Like Carbon)処理、クロム処理またはフッ素樹脂等の有機薄膜処理を施すことが好ましい。このような処理を施すことで、凸部2bおよび凸部5bの離型性を向上させることができる。したがって、凸部2bおよび凸部5bの形状を大きくした場合にも、金型内への基板残りやクラウド(離型模様)等の偏光異常の発生を防止することができる。また、微小突起を多数形成するテクスチャ処理またはシボ加工による表面改質処理を施すことにより表面を改質して、凸部2bおよび凸部5bの離型性を向上させるようにしてもよい。
次に、この発明の第1の実施形態による光記録媒体に製造方法の一例について説明する。
(第1のディスク基板成形工程)
まず、可動側金型13を固定側金型12に対して近接する方向に移動し、固定側金型12と可動側金型13とを突き合わせてキャビティ14を形成する。次に、キャビティ14内に溶融したディスク基板材料を充填する。このディスク基板材料としては、例えば、ポリカーボネート等の合成樹脂材料を用いることができる。このディスク基板材料は、材料供給装置内で加熱され溶融状態とされ、樹脂射出孔24を供給路としてキャビティ14内に供給される。
まず、可動側金型13を固定側金型12に対して近接する方向に移動し、固定側金型12と可動側金型13とを突き合わせてキャビティ14を形成する。次に、キャビティ14内に溶融したディスク基板材料を充填する。このディスク基板材料としては、例えば、ポリカーボネート等の合成樹脂材料を用いることができる。このディスク基板材料は、材料供給装置内で加熱され溶融状態とされ、樹脂射出孔24を供給路としてキャビティ14内に供給される。
次に、キャビティ14内に充填されたディスク基板材料を冷却して固化させるとともに、当該ディスク基板材料に対して型締めを行う。なお、ディスク基板材料に対して型締めを行う際には、可動側金型13を固定側金型12に対して更に近接する方向に移動させる。これにより、キャビティ14内に充填されたディスク基板材料が加圧されることとなり、スタンパ22の一主面22aに設けられた凹凸が確実に転写される。
次に、ディスク基板材料が十分に冷却されて固化した後、ゲートカットパンチ32を固定側金型12に対して近接する方向、すなわち、キャビティ14内に突き出す方向に移動させる。ゲートカットパンチ32をキャビティ14内に突き出す方向に移動させることによって、固化したディスク基板材料のうちランナー部およびスプル部を切断することができる。これにより、キャビティ14の内部に充填されたディスク基板材料が固化された後、中央部に開口が形成されることとなる。
次に、可動側金型13を固定側金型12から離間する方向に移動させる。これにより、固化したディスク基板は、固定側金型12に取り付けられたスタンパ22から離間することとなり、一主面を外側に露出することとなる。
次に、押出ピン33をキャビティ14内に突き出す方向に移動させることにより、上述のゲートカットパンチ32により切断された部分を除去する。次に、可動側エジェクタ34をキャビティ14内に突き出す方向に移動させることにより、ディスク基板の内周部を押圧して可動側金型13からディスク基板を離型させる。以上の工程により、この発明の一実施形態による第1のディスク基板2が成形される。
(情報信号部形成工程)
次に、例えばスパッタリング法により、第1のディスク基板2上に情報信号部3を形成する。具体的には、例えば、最終製品としての光記録媒体1が再生専用型である場合には、第1のディスク基板2の凹凸が形成された一主面に、例えば真空蒸着法あるいはスパッタリング法等により、Al、Al合金またはAg合金等からなる反射膜を成膜する。
次に、例えばスパッタリング法により、第1のディスク基板2上に情報信号部3を形成する。具体的には、例えば、最終製品としての光記録媒体1が再生専用型である場合には、第1のディスク基板2の凹凸が形成された一主面に、例えば真空蒸着法あるいはスパッタリング法等により、Al、Al合金またはAg合金等からなる反射膜を成膜する。
(第2のディスク基板成形工程)
次に、例えば射出成形法により第2のディスク基板5を成形する。この第2のディスク基板5は、例えば、上述の成形金型装置11の固定ミラー21に対して、平面状の成形面を有するスタンパ22を装着することにより成形することができる。なお、この第2のディスク基板5の成形は、第1のディスク基板2の成形と並行して行うようにしてもよい。
次に、例えば射出成形法により第2のディスク基板5を成形する。この第2のディスク基板5は、例えば、上述の成形金型装置11の固定ミラー21に対して、平面状の成形面を有するスタンパ22を装着することにより成形することができる。なお、この第2のディスク基板5の成形は、第1のディスク基板2の成形と並行して行うようにしてもよい。
(貼り合わせ工程)
次に、例えばスピンコート法により情報信号部3上に紫外線硬化樹脂を均一に塗布する。この際、凸部2bの外径D3より外側の位置に紫外線硬化樹脂を塗布するようにする。そして、凸部2bの突出面2cと凸部5bの突出面5cとを当接させるようにして、第2のディスク基板5を、第1のディスク基板2上に載置する。そして、紫外線硬化樹脂の厚さを適宜調節して、紫外線を照射する。これにより、紫外線硬化樹脂が硬化して第1のディスク基板2と第2のディスク基板5とが貼り合わされ、接着層4が形成される。以上の工程により、目的とする第1の実施形態による光記録媒体1を得ることができる。
次に、例えばスピンコート法により情報信号部3上に紫外線硬化樹脂を均一に塗布する。この際、凸部2bの外径D3より外側の位置に紫外線硬化樹脂を塗布するようにする。そして、凸部2bの突出面2cと凸部5bの突出面5cとを当接させるようにして、第2のディスク基板5を、第1のディスク基板2上に載置する。そして、紫外線硬化樹脂の厚さを適宜調節して、紫外線を照射する。これにより、紫外線硬化樹脂が硬化して第1のディスク基板2と第2のディスク基板5とが貼り合わされ、接着層4が形成される。以上の工程により、目的とする第1の実施形態による光記録媒体1を得ることができる。
この発明の第1の実施形態によれば以下の効果を得ることができる。
第1のディスク基板2には、その中央部に設けられた開口に沿って環状に凸部2bを設け、第2のディスク基板5には、その中央部に設けられた開口に沿って環状に凸部5bを設ける。そして、凸部2bの突出面2cと凸部5bの突出面5cとを当接するようにして、第1のディスク基板2と第2のディスク基板5とを接着層4により貼り合わせる。これにより、ノートブック型パソコンやカムコーダー等の電子機器に備えられた爪タイプチャッキング機構に対して、貼り合わせ型の光記録媒体1を装着したときにも、ディスク基板間に爪の先端が入り込むことがない。したがって、光記録媒体1を爪タイプチャッキング機構に装着するときに発生する半チャックを無くすことができる。また、Axial Error等の無い、記録再生特性に優れた光記録媒体1を提供することができる。さらに、複数回の着脱にも耐えることができる、耐久性に優れた光記録媒体1を提供することができる。さらにまた、内周部の基板間から光記録媒体1にダストや水分が浸入することがないので、信頼性に優れた光記録媒体1を提供することができる。
第1のディスク基板2には、その中央部に設けられた開口に沿って環状に凸部2bを設け、第2のディスク基板5には、その中央部に設けられた開口に沿って環状に凸部5bを設ける。そして、凸部2bの突出面2cと凸部5bの突出面5cとを当接するようにして、第1のディスク基板2と第2のディスク基板5とを接着層4により貼り合わせる。これにより、ノートブック型パソコンやカムコーダー等の電子機器に備えられた爪タイプチャッキング機構に対して、貼り合わせ型の光記録媒体1を装着したときにも、ディスク基板間に爪の先端が入り込むことがない。したがって、光記録媒体1を爪タイプチャッキング機構に装着するときに発生する半チャックを無くすことができる。また、Axial Error等の無い、記録再生特性に優れた光記録媒体1を提供することができる。さらに、複数回の着脱にも耐えることができる、耐久性に優れた光記録媒体1を提供することができる。さらにまた、内周部の基板間から光記録媒体1にダストや水分が浸入することがないので、信頼性に優れた光記録媒体1を提供することができる。
次に、この発明の第2の実施形態について説明する。上述の第1の実施形態では、第1および第2のディスク基板の両方が内周部に環状の凸部を有する場合について説明したが、この第2の実施形態では、第2のディスク基板のみが内周部に凸部を有する場合について説明する。
図5は、この発明の第2の実施形態による光記録媒体101の一構成例を示す断面図である。図6は、この発明の第2の実施形態による光記録媒体101の内周部の一例を示す拡大断面図である。
第1のディスク基板102は、中央部に開口が設けられた円環形状を有する。また、第2のディスク基板103は、中央部に開口が設けられた円環形状を有する。第2のディスク基板103には、その内周に沿って環状の凸部103bが設けられている。この凸部103bを第1のディスク基板102の開口に対して嵌合するようにして、第1のディスク基板102と第3のディスク基板103とが貼り合わされる。このようにすることで、第1のディスク基板102と第2のディスク基板103との繋ぎ目を、光記録媒体101の内周面103aから無くすことができる。したがって、光記録媒体101の内周面103aを面一状とすることができる。
凸部103bは、接着面103dに対してほぼ一様に突出した突出面103cを有する。したがって、第2のディスク基板103の内周部は、図6に示すように、接着面103dより高い位置に設定されている。凸部103bの外径D11は、例えば情報信号部形成エリア3aの内径D5以下に選ばれ、例えば44mm以下に選ばれる。第1のディスク基板102の内径は、凸部103bの外径D11とほぼ同一に選ばれ、例えば44mmに選ばれる。
ここで、図6を参照しながら、光記録媒体101の内周部の厚さについて説明する。内径D1〜φ16mmの領域における光記録媒体101の厚さは、例えば0.9mm〜1.4mmに選ばれる。φ16mm〜クランピングエリアの内径D2における光記録媒体101の厚さは、例えば0.9mm〜1.5mmに選ばれる。クランピングエリアの内径D2〜クランピングエリアの外径D4における光記録媒体101の厚さは、例えば1.1mm〜1.4mmの範囲に選ばれる。クランピングエリアの外径D4〜φ40mmの範囲における光記録媒体101の厚さは、例えば0.94mm〜2.0mmに選ばれる。φ40mm〜情報信号部形成エリア3aの内径D5の領域における光記録媒体101の厚さは、例えば1.14mm〜1.5mmに選ばれる。なお、凸部103bの突出面103cの形状は、例えば、上述の数値範囲に基づき規定される。これ以外のことは、上述の第1の実施形態と同様であるので説明を省略する。
この発明の第2の実施形態では上述の第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
次に、この発明の第3の実施形態について説明する。上述の第1の実施形態では、第1および第2のディスク基板の両方が内周部に環状の凸部を有する場合について説明したが、この第3の実施形態では、第1のディスク基板のみが内周部に凸部を有する場合について説明する。
図7は、この発明の第3の実施形態による光記録媒体201の一構成例を示す断面図である。図8は、この発明の第3の実施形態による光記録媒体201の内周部の一例を示す拡大断面図である。
第1のディスク基板202は、中央部に開口が設けられた円環形状を有する。また、第2のディスク基板203は、中央部に開口が設けられた円環形状を有する。第1のディスク基板202には、その内周に沿って環状の凸部202bが設けられている。この凸部202bを第2のディスク基板203の開口に対して嵌合するようにして、第1のディスク基板202と第3のディスク基板203とが貼り合わされる。このようにすることで、第1のディスク基板202と第2のディスク基板203との繋ぎ目を、光記録媒体201の内周面202aから無くすことができる。したがって、光記録媒体201の内周面202aを面一状とすることができる。
凸部202bは、信号面202dに対してほぼ一様に突出した突出面202cを有する。したがって、第1のディスク基板202の内周部は、図8に示すように、信号面202dより高い位置に設定されている。凸部202bの外径D21は、例えば情報信号部形成エリア3aの内径D5以下に選ばれ、例えば44mm以下に選ばれる。第2のディスク基板203の内径は、凸部202bの外径D21とほぼ同一に選ばれ、例えば44mmに選ばれる。
ここで、図8を参照しながら、光記録媒体201の内周部の厚さについて説明する。内径D1〜φ16mmの領域における光記録媒体201の厚さは、例えば0.9mm〜1.4mmに選ばれる。φ16mm〜クランピングエリアの内径D2における光記録媒体201の厚さは、例えば0.9mm〜1.5mmに選ばれる。クランピングエリアの内径D2〜クランピングエリアの外径D4における光記録媒体201の厚さは、例えば1.1mm〜1.4mmの範囲に選ばれる。クランピングエリアの外径D4〜φ40mmの範囲における光記録媒体201の厚さは、例えば0.94mm〜2.0mmに選ばれる。φ40mm〜情報信号部形成エリア3aの内径D5の領域における光記録媒体201の厚さは、例えば1.14mm〜1.5mmに選ばれる。なお、凸部202bの突出面202cの形状は、例えば、上述の数値範囲に基づき規定される。これ以外のことは、上述の第1の実施形態と同様であるので説明を省略する。
この発明の第3の実施形態では上述の第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。
実施例
まず、成形金型装置11のスプルブッシュ23の上面23aを削り、スプルブッシュ23の上面23aをフラットな形状にするとともに、この上面23aがスタンパ22の一主面22aに対して40μm窪むように調整した。また、スプルブシュ23とゲートカットパンチ32との間のクリアランスを、同芯時片側5μmに設定した。
実施例
まず、成形金型装置11のスプルブッシュ23の上面23aを削り、スプルブッシュ23の上面23aをフラットな形状にするとともに、この上面23aがスタンパ22の一主面22aに対して40μm窪むように調整した。また、スプルブシュ23とゲートカットパンチ32との間のクリアランスを、同芯時片側5μmに設定した。
次に、上述のように調整された成形金型装置11を用いて、高さ40μmの凸部2bを内周部に有する第1のディスク基板2を成形した。また、突出面2cは、信号面2dに対して並行な平面状とした。次に、スパッタリング法により第1のディスク基板2上に、情報信号部3である記録膜と反射膜を形成した。
次に、第1のディスク基板2を成形したのとほぼ同様にして、高さ40μmmの凸部5bを内周部に有する第2のディスク基板5を得た。なお、突出面5cは、接着面5dに対して並行な平面状とした。
次に、スピンコート法により第1のディスク基板2上に、紫外線硬化樹脂を一様に塗布した。そして、凸部2bの突出面2cと凸部5bの突出面5cとを当接させるようにして、第2のディスク基板5を、第1のディスク基板2上に載置し、紫外線硬化樹脂の厚さを適宜調節して、紫外線を照射した。以上の工程により、目的とする光記録媒体1を得た。
比較例
内周部に凸部が無く、内周から外周までフラットな形状を有する第1のディスク基板および第2のディスク基板を用いる以外のことは上述の実施例と全て同様にして光記録媒体を得た。
内周部に凸部が無く、内周から外周までフラットな形状を有する第1のディスク基板および第2のディスク基板を用いる以外のことは上述の実施例と全て同様にして光記録媒体を得た。
(内周部断面の評価)
次に、上述のようにして得られた実施例および比較例の光記録媒体の内周部断面を評価した。図9は、比較例の光記録媒体1の内周部の断面を示す。図10は、実施例の光記録媒体の内周部の断面を示す。図9および図10を比較すると、比較例では、内周部の基板間には隙間が発生しているのに対して、実施例では、内周部の基板間には隙間が発生していないことが分かる。
次に、上述のようにして得られた実施例および比較例の光記録媒体の内周部断面を評価した。図9は、比較例の光記録媒体1の内周部の断面を示す。図10は、実施例の光記録媒体の内周部の断面を示す。図9および図10を比較すると、比較例では、内周部の基板間には隙間が発生しているのに対して、実施例では、内周部の基板間には隙間が発生していないことが分かる。
(チャッキング状態の評価)
次に、上述のようにして得られた実施例および比較例の光記録媒体に対して、複数の検査員がそれぞれ以下のような試験を行うことにより、チャッキング状態を評価した。すなわち、ビデオカメラ装置に備えられた爪タイプチャッキング機構に光記録媒体をゆっくりチャッキングする装着作業を100回繰り返して、光記録媒体が爪タイプチャッキング機構に完全にチャッキングされずに途中で止まった回数を記録した。そして、記録されたデータに基づき、半チャックの発生率を算出した。
次に、上述のようにして得られた実施例および比較例の光記録媒体に対して、複数の検査員がそれぞれ以下のような試験を行うことにより、チャッキング状態を評価した。すなわち、ビデオカメラ装置に備えられた爪タイプチャッキング機構に光記録媒体をゆっくりチャッキングする装着作業を100回繰り返して、光記録媒体が爪タイプチャッキング機構に完全にチャッキングされずに途中で止まった回数を記録した。そして、記録されたデータに基づき、半チャックの発生率を算出した。
図11は、チャッキング状態の評価に用いた爪タイプチャッキング機構41を示す。この爪タイプチャッキング機構41は、爪42が光記録媒体の内周部を通過するようにして、光記録媒体を載置部43に載置するようになっている。
上述の算出結果から、比較例では、半チャックの発生率が5.3%であったのに対して、実施例では、半チャックの発生率を0%に抑えることができることが分かった。
以上、この発明の第1〜第3の実施形態について具体的に説明したが、この発明は、上述の第1〜第3の実施形態に限定されるものではなく、この発明の技術的思想に基づく各種の変形が可能である。
例えば、上述の第1〜第3の実施形態において挙げた数値はあくまでも例に過ぎず、必要に応じてこれと異なる数値を用いてもよい。
また、上述の第1〜第3の実施形態では、1層の情報信号部を有する光記録媒体について説明したが、情報信号部の層数はこれに限定されるものではなく、2層以上の情報信号部を備えるようにしてもよい。
また、上述の第1の実施形態において、第1および第2のディスク基板の一方に凸部を設け、第1および第2のディスク基板の一方に設けられた凸部を、他方の内周部に対して当接して、光記録媒体の内周面を面一状とするようにしてもよい。
図12は、第1の変形例の光記録媒体1の一構成例を示す断面図である。第1のディスク基板2の信号面には、その内周に沿って環状の凸部2bが設けられている。凸部2bの突出面は、例えば、信号面と並行な平面状を有する。第2のディスク基板5の接着面は、内周から外周までフラットな形状を有する。第1のディスク基板2と第2のディスク基板5との内径は同一に設定される。
第1のディスク基板2と第2のディスク基板5とを貼り合わせるときに、第1のディスク基板2に設けられた凸部2bの突出面と、第2のディスク基板5の内周部とが当接され、第1のディスク基板2の内周面2aと第2のディスク基板5の内周面5aが面一に接続される。
図13は、第2の変形例の光記録媒体1の一構成例を示す断面図である。第2のディスク基板5の接着面には、その内周に沿って環状の凸部5bが設けられている。凸部5bの突出面は、例えば、接着面と並行な平面状を有する。第1のディスク基板2の信号面は、内周から外周までフラットな形状を有する。第1のディスク基板2と第2のディスク基板5との内径は同一に設定される。
第1のディスク基板2と第2のディスク基板5とを貼り合わせるときに、第2のディスク基板5に設けられた凸部5bの突出面と、第1のディスク基板2の内周部とが当接され、第1のディスク基板2の内周面2aと第2のディスク基板5の内周面5aが面一に接続される。
1 光記録媒体
2 第1のディスク基板
3 情報信号部
4 接着層
5 第2のディスク基板
2a,5a 内周面
2b,5b 凸部
6 センターホール
2 第1のディスク基板
3 情報信号部
4 接着層
5 第2のディスク基板
2a,5a 内周面
2b,5b 凸部
6 センターホール
Claims (3)
- 一主面に情報信号部設けられた第1のディスク基板上と、第2のディスク基板とを接着層により貼り合わせてなる光記録媒体において、
内周部に開口を有し、上記開口の内周面が面一状であることを特徴とする光記録媒体。 - 上記第1および第2のディスク基板が、中央部に開口を有し、
上記第1および第2のディスク基板の開口に沿って環状の凸部が設けられ、
上記第1および第2のディスク基板の凸部同士が当接されていることを特徴とする請求項1記載の光記録媒体。 - 上記第1および第2のディスク基板が、中央部に開口を有し、
上記第1および第2のディスク基板の一方には、上記開口に沿って環状の凸部が設けられ、
上記第1および第2のディスク基板の一方に設けられた凸部が、他方の開口に対して嵌合されていることを特徴とする請求項1記載の光記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005075085A JP2006260650A (ja) | 2005-03-16 | 2005-03-16 | 光記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005075085A JP2006260650A (ja) | 2005-03-16 | 2005-03-16 | 光記録媒体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2006260650A true JP2006260650A (ja) | 2006-09-28 |
Family
ID=37099711
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005075085A Pending JP2006260650A (ja) | 2005-03-16 | 2005-03-16 | 光記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006260650A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008146804A (ja) * | 2006-11-15 | 2008-06-26 | Ricoh Co Ltd | ディスク基板搬送機構ならびに記録媒体ディスク |
-
2005
- 2005-03-16 JP JP2005075085A patent/JP2006260650A/ja active Pending
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