JP2007225868A - 光反射板 - Google Patents
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Abstract
【課題】光を反射する板材を立体的な形状に加工した光反射板の変形を防止することができるとともに、加工費を安くすることができる技術を提供する。
【解決手段】光を反射する板材を用い、底部12と、底部の幅方向両端部に連設された斜め上方に延びる傾斜部14とを有する成形ピース10を作製する。そして、複数個の成形ピースを、隣接する成形ピースの傾斜部の上端部同士が当接するように並列配置して光反射板20を形成する。
【選択図】図2
【解決手段】光を反射する板材を用い、底部12と、底部の幅方向両端部に連設された斜め上方に延びる傾斜部14とを有する成形ピース10を作製する。そして、複数個の成形ピースを、隣接する成形ピースの傾斜部の上端部同士が当接するように並列配置して光反射板20を形成する。
【選択図】図2
Description
本発明は、液晶表示装置、電飾看板、照明器具などのバックライトや照明ボックスをより明るく、より薄型化して、効率的に発光させるための立体的な光反射板に関するものである。
従来、液晶表示装置、電飾看板、照明器具などに使用される光反射板として、プラスチック製の光反射シートを立体的な形状に加工した光反射板が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
前述したプラスチック製の光反射シートを立体的な形状に加工した光反射板は、成形時のひずみや成形後の収縮により作製後に変形が引き起こされる。そこで、上記光反射板の変形を防止する手段として、光反射板に穴あるいはスリット切断部を設けるとともに、金属製ケーシングに爪状折り曲げ部を形成し、光反射板の穴やスリット切断部に金属製ケーシングの爪状折り曲げ部を差し込み、さらに爪状折り曲げ部を折り曲げることにより、反射板と金属製ケーシングとを固定する手段が提案されている。
しかし、上述した光反射板の変形防止手段は、光反射板と金属製ケーシングとを固定するため、加工費が高くなるという欠点を有していた。
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたもので、光を反射する板材を立体的な形状に加工した光反射板の変形を防止することができるとともに、加工費を安くすることができる技術を提供することを目的とする。
本発明は、前記目的を達成するため、光を反射する板材からなり、底部と、前記底部の幅方向両端部に連設された斜め上方に延びる傾斜部とを有する成形ピースの複数個を、隣接する成形ピースの傾斜部の上端部同士が当接するように並列配置してなることを特徴とする光反射板を提供する。
本発明では、複数個の成形ピースは連続しておらず、互いに別体であるため、光反射板全体の変形が効果的に防止される。また、本発明では、複数個の成形ピースを並列配置するだけで光反射板を作製できるため、加工時間を短く、加工費を安くすることができる。
以下、本発明につきさらに詳しく説明する。本発明において、光を反射する板材からなる成形ピースは、必ずしも限定されないが、光を反射するプラスチックの成形品、あるいは光を反射するプラスチックの加工品、例えば光を反射するプラスチックのフィルムまたはシートと金属板との積層体であることが好ましい。この場合、上記光を反射するプラスチックとしては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビフェニル、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリブチレンテレフタレート、ポリアミド、ポリアセタール、ポリフェニレンエーテル、ポリサルフォン、ポリエーテルサルフォン、ポリアリレート、ポリアミドイミド、ポリエーテルイミド、ポリイミド、ポリエーテルエーテルケトン、液晶ポリマー、フッ素樹脂、環状オレフィン樹脂またはこれらの共重合体もしくは混合物などが挙げられる。これらのうちでも、耐熱性、耐衝撃性などが良好であることから、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル、ポリプロピレン、環状オレフィン樹脂が好ましい。
より具体的には、前記光を反射するプラスチックの好ましい例として、平均気泡径が50nm以上で50μm以下の微細な気泡または気孔を内部に有する熱可塑性樹脂が挙げられる。このような熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリエチレンテレフタレートの押出シートに炭酸ガスを高圧下で含浸させた後、加熱し発泡させたシートで、内部の気泡径が50μm以下である発泡プラスチック製光反射シートがある(例えば古河電気工業製のMCPET(登録商標)等)。
また、前記光を反射するプラスチックの好ましい他の例として、フィラーを含有する熱可塑性樹脂であって、フィラーを核として多数のボイドが形成されているものが挙げられる。この場合、上記フィラーを含有する熱可塑性樹脂は、フィラーを含有する未延伸フィルムまたはシートを成形し、この未廷伸フィルムまたはシートを延伸することにより、フィラーを核として多数のボイドを形成した多孔性延伸フィルムまたはシートであることが好ましい。
前記光を反射するプラスチック中には、酸化防止剤、紫外線防止剤、滑剤、顔料、強化剤などの添加剤を適宜添加することができる。また、これら添加剤を含有する塗布層をプラスチック上に形成してもよい。
本発明において、成形ピースの作製方法は特に限定されないが、プレス加工法、折り曲げ加工法などを用いて作製することができる。プラスチックシートを用いて折り曲げ加工法によって成形ピースを作製する場合は、プラスチックシートの片側表面から反対側表面へ貫通する切り込みを直線に沿って間欠的に形成し、上記切り込みに沿ってプラスチックシートを折り曲げることにより、ひずみの少ない成形ピースを作製することができる。
本発明においては、隣接する成形ピースの傾斜部の上端部同士を当接させることにより、一対の傾斜部によって山部を形成するものである。この場合、上記山部の断面形状は、例えば三角形、半多角形、半円形、半楕円形等の山形に形成することができるが、これらに限定されるものではない。特に好ましいのは、成形ピースの底部および傾斜部をそれぞれ長方形とし、山部の断面形状を三角形とすることである。
本発明によれば、光反射板の変形を良好に防止することができるとともに、加工費を安くして低コスト化を図ることができる。
次に、図面を参照して本発明に係る光反射板の実施形態を示すが、本発明は下記例に限定されるものではない。図1は本発明に係る光反射板の作製に用いる成形ピースの一例を示す斜視図、図2は上記成形ピースを用いて作製した光反射板の斜視図、図3は同光反射板の側面図である。
本例の成形ピース10は、光を反射するプラスチックシートからなるもので、長方形の底部12と、底部12の幅方向両端部に連設された斜め上方に延びる長方形の傾斜部14とを有する。
本例の成形ピース10を用いて光反射板を作製する場合、図2、図3に示すように、複数個の成形ピース10を、隣接する成形ピース10の傾斜部14の上端部同士が当接するように並列配置するもので、これにより一対の傾斜部14からなる断面三角形の山部18を有する光反射板20を形成することができる。複数の成形ピース10は、光反射板の配置箇所や基板に両面粘着テープなどで固定してもよく、ケーシング内に配置してもよく、複数の成形ピース10の固定手段は特に限定されない。本例の光反射板20は、例えば、液晶表示装置のバックライト用反射板として使用される。この場合、上記山部18の間に光源22を配置する。
次に、実施例を示すが、本発明は下記例に限定されるものではない。
(実施例)
光を反射するプラスチックシートとして、内部の気泡径が50μm以下で厚さが1mmのポリエチレンテレフタレートシート(古河電気工業株式会社製MCPET)を用い、折り曲げ加工により図1に示した成形ピースを作製した。その後、上記成形ピースを用いて図2、図3に示した光反射板(液晶表示装置のバックライト用光反射板)を作製した。この場合、複数の成形ピースは、光反射板の配置箇所に両面粘着テープにて固定した。この光反射板は、変形が起こらなかった。
光を反射するプラスチックシートとして、内部の気泡径が50μm以下で厚さが1mmのポリエチレンテレフタレートシート(古河電気工業株式会社製MCPET)を用い、折り曲げ加工により図1に示した成形ピースを作製した。その後、上記成形ピースを用いて図2、図3に示した光反射板(液晶表示装置のバックライト用光反射板)を作製した。この場合、複数の成形ピースは、光反射板の配置箇所に両面粘着テープにて固定した。この光反射板は、変形が起こらなかった。
(比較例)
光を反射するプラスチックシートとして、内部の気泡径が50μm以下で厚さが1mmのポリエチレンテレフタレートシート(古河電気工業株式会社製MCPET)を用い、このプラスチックシートにプレス抜き刃にて片側表面から反対側表面へ貫通する切り込みを直線に沿って間欠的に形成し、上記切り込みに沿ってプラスチックシートを山谷に折り曲げることにより、図2、図3に示した形状を有する一体の光反射板を得た。折り曲げ加工については、金型を使用せず、山谷の形状に沿った形の冶具を使って一山ずつ折り曲げた。この光反射板は、成形時のひずみや成形後の収縮により変形が起こった。
光を反射するプラスチックシートとして、内部の気泡径が50μm以下で厚さが1mmのポリエチレンテレフタレートシート(古河電気工業株式会社製MCPET)を用い、このプラスチックシートにプレス抜き刃にて片側表面から反対側表面へ貫通する切り込みを直線に沿って間欠的に形成し、上記切り込みに沿ってプラスチックシートを山谷に折り曲げることにより、図2、図3に示した形状を有する一体の光反射板を得た。折り曲げ加工については、金型を使用せず、山谷の形状に沿った形の冶具を使って一山ずつ折り曲げた。この光反射板は、成形時のひずみや成形後の収縮により変形が起こった。
10 成形ピース
12 底部
14 傾斜部
18 山部
20 光反射板
12 底部
14 傾斜部
18 山部
20 光反射板
Claims (3)
- 光を反射する板材からなり、底部と、前記底部の幅方向両端部に連設された斜め上方に延びる傾斜部とを有する成形ピースの複数個を、隣接する成形ピースの傾斜部の上端部同士が当接するように並列配置してなることを特徴とする光反射板。
- 前記成形ピースの底部および傾斜部はそれぞれ長方形であることを特徴とする請求項1に記載の光反射板
- 前記成形ピースは、平均気泡径が50nm以上で50μm以下の微細な気泡または気孔を内部に有する熱可塑性樹脂の成形品または加工品であることを特徴とする請求項1または2に記載の光反射板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006046590A JP2007225868A (ja) | 2006-02-23 | 2006-02-23 | 光反射板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006046590A JP2007225868A (ja) | 2006-02-23 | 2006-02-23 | 光反射板 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Family
ID=38547759
Family Applications (1)
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JP2006046590A Pending JP2007225868A (ja) | 2006-02-23 | 2006-02-23 | 光反射板 |
Country Status (1)
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102008044754A1 (de) | 2007-08-31 | 2009-03-05 | Tokyo Electron Limited | Flüssigkeitsbearbeitungsvorrichtung, Flüssigkeitsbearbeitungsverfahren und Speichermedium |
JP2017157278A (ja) * | 2016-02-29 | 2017-09-07 | 日亜化学工業株式会社 | 発光装置及び発光装置を用いた面発光装置 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004265709A (ja) * | 2003-02-28 | 2004-09-24 | Fujitsu Kasei Kk | バックライト装置 |
JP2005292575A (ja) * | 2004-04-01 | 2005-10-20 | Furukawa Electric Co Ltd:The | 光反射板 |
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2006
- 2006-02-23 JP JP2006046590A patent/JP2007225868A/ja active Pending
Patent Citations (2)
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