JP2007220372A - 電池、電池システム、組電池、およびこれらを用いた車両 - Google Patents

電池、電池システム、組電池、およびこれらを用いた車両 Download PDF

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Abstract

【課題】寄生インダクタンスを小さくすることができる電池を提供する。
【解決手段】集電体の一方の面に正極が形成されその他方の面に負極が形成されたバイポーラ電極と電解質層と交互に複数積層して発電要素10の正極側終端電極には正極側集電電極11が接続され、負極側終端電極には負極側集電電極12接続し、正極側集電電極11と負極側集電電極12の電流が互いに逆方向へ流れるようにした。これにより正極側集電電極11と負極側集電電極12に流れる逆方向の電流によって磁界がキャンセルされて電池自身を電流が流れる電流経路と見たときそのインダクタンスを小さくすることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、バイポーラ電池、電池システム、組電池、およびそれらの電池を搭載した車両に関する。
電気自動車やハイブリッド自動車には、電池のほかに、必要な電圧や電流量を調整するために、インバータが備えられている(たとえば下記特許文献1参照)。
特開2005−057928号公報
ところで、電気自動車やハイブリッド自動車などの車両の場合、大きな出力の電池を搭載するため電池自体が大きくなり、その影響でインバータなどの制御回路に至までの電流経路が長くなる傾向にある。このため、電池を含めた電流経路全体のインダクタンスも大きく、エネルギーロスの原因となることがわかってきた。
そこで本発明の目的は、負荷が接続された電池の電流経路におけるインダクタンスを小さくしてエネルギーロスを低くすることのできる電池を提供することであり、また、このような電池を用いた電池システム、および組電池を提供することである。また、本発明は、これらエネルギーロスの少ない電池、電池システム、および組電池を適用した電動の車両を提供することである。
上記目的を達成するための本発明は、正極と負極間に電解質層を介在させて構成される単電池を複数積層した発電要素と、前記発電要素の終端電極に電気的に接続された集電構造体と、前記集電構造体に流れる電流の方向と逆方向に電流が流れるように配置された逆電流経路と、を有すること特徴とする電池である。
また上記目的を達成するための本発明は、前記電池と、前記電池と接続される交流負荷とを有し、前記電池と前記交流負荷との間の総電流経路の長さT、前記第1の集電構造体および前記第2の集電構造体間の距離D、前記交流負荷の周波数f、前記交流負荷の最大交流電流Imax、および前記負荷の最大入力電圧Vinの関係が、下記(1)式
T×D×f×I×π×μ<Vin/4 …(1)
を満たすことを特徴とする電池システムである。
また上記目的を達成するための本発明は、前記電池と、前記電池と接続される交流負荷とを有し、前記第1の集電構造体および前記第2の集電構造体間の距離D、前記交流負荷の周波数f、前記交流負荷の最大交流電流Imax、および前記負荷の最大動作電圧Vの関係が、下記(2)式
D×f×Imax×π<V/(4×10−6) …(2)
を満たすことを特徴とする電池システムである。
また上記目的を達成するための本発明は、前記電池が複数電気的に接続されていることを特徴とする組電池である。
また上記目的を達成するための本発明は、前記組電池と、前記組電池と接続される交流負荷とを有し、前記組電池と前記交流負荷との間の総電流経路の長さL、前記組電池を構成するそれぞれの前記電池の第1の集電構造体および前記第2の集電構造体間の距離Dの和Ds、前記交流負荷の周波数f、前記交流負荷の最大交流電流Imax、および前記負荷の最大入力電圧Vinの関係が、下記(3)式
L×Ds×f×Imax×π×μ<Vin/4 …(3)
を満たすことを特徴とする電池システムである。
また上記目的を達成するための本発明は、前記組電池と、前記組電池と接続される交流負荷とを有し、前記組電池を構成するそれぞれの前記電池の第1の集電構造体および前記第2の集電構造体間の距離Dの和Ds、前記交流負荷の周波数f、前記交流負荷の最大交流電流Imax、および前記負荷の最大動作電圧Vの関係が、下記(4)式
Ds×f×Imax×π<V/(4×10−6) …(4)
を満たすことを特徴とする電池システムである。
さらに上記目的を達成するための本発明は、前記電池、前記組電池、および前記電池システムのうち、いずれかを搭載したことを特徴とする車両である。
本発明によれば、発電要素に接続されている集電構造体に流れる電流と逆方向に電流を流す逆電流経路を備えているので、集電構造体に流れる電流によって生じる電磁誘導を逆電流経路に流れる逆方向電流により磁界キャンセルさせることができ、それにより電池の寄生インダクタンスを低下させることができる。
以下、図面を参照して本発明に係るバイポーラ電池、組電池およびそれらの電池を搭載した車両の実施形態を詳細に説明する。なお、以下の実施形態で参照する図面では、バイポーラ電池などを構成する各層の厚みや形状を誇張して描いているが、これは発明の内容の理解を容易にするために行っているものであり、実際のバイポーラ電池の各層の厚みや形状と整合しているものではない。
(実施形態1)
図1は本発明を適用した実施形態1のバイポーラ電池の内部構成を説明するための概略斜視図である。図2はバイポーラ電池の全体構成を説明するための断面図であり、図3は図2中の矢印a方向から見た側面図である。
まず、図1を参照すると、バイポーラ電池1の内部構成は、電力を取り出すための正極側集電電極11(第1の集電電極)および負極側集電電極12(第2の集電電極)が発電要素10の終端電極に接続されている。正極側集電電極11および負極側集電電極12は、互いに平行に設けられている。正極側集電電極11および負極側集電電極12は、互いに本発明における集電構造体または逆電流経路となる。すなわち、正極側集電電極11を集電構造体とみれば負極側集電電極12は逆電流経路となり、逆に正極側集電電極11を逆電流経路とみれば負極側集電電極12は集電構造体となる。
正極側集電電極11および負極側集電電極12は、同じ大きさである。正極側集電電極11および負極側集電電極12は、たとえば、ステンレス板、銅板、アルミニウム板など、金属板によって形成されることが好ましい。
正極側集電電極11および負極側集電電極12は、正極タブ110および負極タブ120が接続されている。正極タブ110および負極タブ120は、交流負荷(詳細後述)とこのバイポーラ電池1とを電気的に接続するためのバスバーやリード線などが接続される。
正極タブ110および負極タブ120は、両方ともバイポーラ電池1の一側から突出するように設けられている。これにより、バイポーラ電池1に負荷を接続したとき、正極側集電電極11および負極側集電電極12に互いに逆方向に電流が流れるようになる。
正極タブ110および負極タブ120は、正極側集電電極11および負極側集電電極12と同じ部材から形成されたものであってもよいし、別部材を一体化させたものでもよい。別部材とした場合は、たとえば、ステンレス板、銅板、アルミニウム板など金属板を、正極側集電電極11および負極側集電電極12に接続したものとなる。この接続は、たとえば、超音波接合、溶接、ハンダ付けなどが利用される。
このバイポーラ電池1の発電要素10、正極側集電電極11および負極側集電電極12などは、図2に示すように、ケース30に収納されている。
ケース30は、金属製で上側31と下側32からなる分離型のものである。ケース30の上側31および下側32は、たとえば、発電要素10と接触しない位置でねじ止め(不図示)により接合されて全体が密閉されている。使用するねじは、絶縁ねじが好ましいが、これに限るものではない。そのほか、ねじ止め以外にも上側31と下側32を接着剤により接着したり、超音波接合、溶接、ハンダ付け、かしめ結合などを利用してもよい。
ケース30の内側には絶縁材33が設けられている。絶縁材33は正極側集電電極11および負極側集電電極12に接触している。
この絶縁材33によって、ケース30(金属製)と正極側集電電極11および負極側集電電極12との絶縁が保たれる。絶縁材33の耐圧は、このバイポーラ電池1に接続される負荷(機器)の動作電圧の1.5倍以上であることが好ましい。この程度の耐圧があれば、たとえば車両用の二次電池として十分である。もちろんそれ以上に高い耐圧であってもかまわないので耐圧の上限については特に限定されない。したがって、絶縁材33の厚みや素材の構成などによって、動作電圧の1.5倍以上が得られえるようにすればよい。このような耐圧の絶縁材を介して金属ケースと近接して集電電極を配置することで、バイポーラ電池1として面方向の電流経路で発生した磁場を打ち消す方向で金属ケースに電流が流れ、その部分の寄生インダクタンスを抑えることができる。
ケース30の一側には、開口部34が設けられていて、正極タブ110および負極タブ120が引き出されている。この開口部34は正極タブ110および負極タブ120が引き出された状態で絶縁材33およびゴム製のガスケット35によって密封されている。このゴム製のガスケット35により開口部34を密閉することで、ケース内への水分の侵入を防止している。なお、ガスケット35は、ゴム製に代えて、たとえば、シリコーンゴムなどその他の水密性のある弾性材を用いてもよい。また、ガスケット35と、その周りの絶縁材33とは接着剤によって接着してもよいし、ガスケットとして用いるゴム材などの弾性力によって水密性を保つようにしてもよい。
図4は発電要素10を説明するための要部断面図である。
このバイポーラ電池1における発電要素10は、複数のバイポーラ電極20を、電解質層24を介して積層した構造である。
バイポーラ電極20は、集電体21の一方の面に正極22が形成され、他方の面に負極23が形成されている。
このようなバイポーラ電極20は、たとえば、スラリー塗布法や印刷法など種々の積層法を用いて形成することができる。
ここでは一例としてスラリー塗布法を用いたバイポーラ電極20の形成方法を説明する。
スラリー塗布法は、まず、集電体21の片面に正極スラリーを塗布し、乾燥させて正極22を形成する。集電体21は、たとえばステンレス鋼箔(SUS箔)、銅箔、アルミニウム箔などを用いることができる。正極スラリーは、たとえば、LiMn等の正極活物質に、アセチレンブラック等の導電助剤、PVDF等のバインダー、およびNMP等のスラリー粘度調整溶媒を混合したものを用いる。
次に、正極22を形成した集電体21の反対面に負極スラリーを塗布し、乾燥させて負極23を形成する。負極スラリーには、ハードカーボン等の負極活物質、PCDF等のバインダー、およびNMP等のスラリー粘度調整溶媒を混合したものを用いる。
このようにして、集電体21の両面に正極22と負極23とがそれぞれ形成されることにより、バイポーラ電極20が形成される。
このようにして形成されたバイポーラ電極20を発電要素10として組み立てるには、形成後のバイポーラ電極20を所定の大きさに切り、さらに周辺部の正極22および負極23を削り取って、シール層25を形成するために集電体21表面を露出させる。
次に、PP製等の微多孔膜や不織布のセパレータなどを用い、このセパレータの外周部四辺の外辺から所定の部分の両面に、所定の高さのシリコーンゴムなどを配置してシール層25を形成する。
そして、上記セパレータのシール層25の内側に、電解質層24となるプレゲル溶液を浸漬させて、不活性雰囲気下で熱重合させることにより、セパレータの中央部にゲル電解質層24を保持させる。プレゲル溶液には、たとえば、ポリマー(ポリエチレンオキシドとポリプロピレンオキシドの共重合体)、EC+DMC(1:3)、1.0MLi(CSON、重合開始剤(BDK)を混合したものを用いる。
発電要素10は、正極22と負極23とが電解質層24を挟んで対向するように積層する。これにより、一つの電解質層24を挟んだ正極22と負極23が単電池28を構成することになる。そして複数の単電池28が積層されて発電要素10が構成されることになる。
発電要素10の終端電極は、バイポーラ電極20と同じ集電体21を用いているが、バイポーラ電極20とは異なり、一方の面にのみ正極22または負極23が形成されている。すなわち、正極側終端は集電体21の片面にのみ正極22が形成されており、負極側終端は集電体21の片側にのみ負極23が形成されている。なお、正極22および負極23は、バイポーラ電極の正極22および負極23と同じように、それぞれの集電体21に形成されている。
発電要素10の正極側終端電極には正極側集電電極11が接続され、負極側終端電極には負極側集電電極12が接続される。この接続は、たとえば、超音波接合による接合、導電性接着剤による接着などによって行われる。また、ケース30によって発電要素10、正極側集電電極11、および負極側集電電極12の全体が圧迫されることにより、各終端電極に正極側集電電極11および負極側集電電極12が電気的に接続されるようにしてもよい。
電解質層24は、ゲル溶解質により形成されていることが好ましい。電解質層24としてゲル電解質を用いることにより、漏液を防止することが可能となり、また双電極型二次電池に特有の問題である液絡を防ぎ、信頼性の高い積層型電池を実現することができる。
ここで、全固体高分子電解質と高分子ゲル電解質との違いについて説明する。PEO(ポリエチレンオキシド)などの全固体高分子電解質に、通常、リチウムイオン電池で用いられる電解液を含んだものが高分子ゲル電解質である。また、PVDF、PANおよびPMMAなどのように、リチウムイオン伝導性をもたない高分子の骨格中に、電解液を保持させたものも高分子ゲル電解質に該当する。高分子ゲル電解質を構成するポリマーと電解液との比率は幅広く、ポリマー100%を全固体高分子電解質とし、電解液100%を液体電解質とすると、その中間体はすべて高分子ゲル電解質にあたる。他方、全固体型電解質は、高分子あるいは無機固体などのLiイオン伝導性をもつ電解質のすべてが該当する。本発明において、固体型電解質という場合は、高分子ゲル電解質と全固体高分子電解質、無機固体電解質のすべてを含むものとする。
また、上記正極活物質にはリチウム−遷移金属複合酸化物を用い、負極活物質にはカーボンもしくはリチウム−遷移金属複合酸化物を用いることが好ましく、これにより容量および出力特性に優れたバイポーラ電池を実現することができる。
このようにして形成される発電要素10は、複数の単電池28が直列に接続されたものとなる。したがって、正極タブ110と負極タブ120との間には単電池28の積層数倍の電圧が現れる。
なお、図示する場合には、7層の単電池を示したが、当然に、この単電池の層数は、このような数に限定されるものではない。
発電要素10は、上記のように正極側集電電極11および負極側集電電極12を接合した後、それらの周囲を絶縁材33で覆い、正極タブ110および負極タブ120をケース30の一側部から一方向外方へと引き出した状態で金属製のケース30内に収納する。
以下、上述のように構成されたバイポーラ電池1の作用を説明する。
本実施形態1のバイポーラ電池1は、図1に示したように、発電要素10の終端電極に、正極側集電電極11および負極側集電電極12を同じ大きさで平行に設けている。そして、正極側集電電極11および負極側集電電極12にそれぞれ接続された正極タブ110および負極タブ120をケースの一側から引き出した構成としている。
これにより、バイポーラ電池1に負荷を接続した場合、流れる電流の経路は、平行に設けられた正極側集電電極11および負極側集電電極12によって、同じ大きさの電流を互いに逆方向に流す電流経路XおよびYができることになる(図1参照)。このため正極側集電電極11を電流経路Xと、負極側集電電極12を逆電流経路Yとしたとき、両者の電流経路には同じ電流量の電流が互いに逆方向に流れることになる。これにより、それぞれに流れる電流によって生じる電磁誘導は磁界キャンセルされて、寄生インダクタンスを小さくすることができる。
図5は、このような互いに逆方向に電流を流すための電流経路をもたない場合の電池(比較例と称する)の例を説明するための図面であり、(A)はこの比較例の電池の内部構成を示す概略斜視図、(B)はこの比較例の電池の外装材を熱溶着した状態での一方のタブ側側面図である。なお、比較例の電池においても本発明のバイポーラ電池1と同様の部材については同じ符号を付し説明を省略する。
図5(A)および(B)に示した比較例の電池100は、発電要素10をラミネートフィルムなどの外装材150により覆っている。ラミネートフィルムは、金属箔と合成樹脂膜を複数重ねたものであり、柔軟性を有する。この外装材150の周囲は熱融着されている。
発電要素10は、その終端電極に正極側集電電極160と負極側集電電極(図5(A)において発電要素10を挟んで正極側集電電極160の反対側に位置する)が接続されている。正極側集電電極160と負極側集電電極には、それぞれ正極タブ110および負極タブ120が一体的に設けられており、外装材150の両側から引き出した状態で、発電要素10などが密封されている。
このため、この比較例の電池100は、負荷に接続されると、正極タブ110から正極側集電電極160、発電要素10、負極側集電電極を通り負極タブ120に至る経路で電流が流れることになる。したがって、この電流経路のすべてが寄生インダクタンスをもつことになる。
本実施形態1のバイポーラ電池1は、このような比較例の電池100と比較して平行に走る電流経路XとYによる磁界キャンセルがある分、寄生インダクタンスが少なくなり、その分交流負荷が接続された場合には、エネルギーロスが小さくなる。
なお、本実施形態1のバイポーラ電池1は金属ケースを用いているが、これに代えて、比較例の電池と同様にラミネートフィルムで密封した電池としてもよい。ただし、ラミネートフィルムで密封する場合は、電池の一側から引き出した正極タブ110および負極タブ120が接触して短絡しないように注意する必要がある。特に、ガスケットや絶縁材などは、ラミネートフィルムを熱溶着する際に、その熱で溶けない材質のものを用いる必要がある。
次に、本実施形態1のバイポーラ電池1に負荷を接続した場合の作用を説明する。
図6は交流負荷の接続例を示す図面であり、(A)は直流電源と高周波負荷との接続例を示す模式図であり、(B)は二次電池とインバータと負荷機器との接続例を示す模式図である。図7は負荷電流の時間における変化を示す説明図である。図8は本発明によるバイポーラ電池、電界コンデンサ、比較例の電池、およびフィルムコンデンサの周波数とインピーダンスとの関係を示すグラフである。図9はアルミ電界コンデンサの構造を示す模式図である。
なお、ここで高周波とは、一般的に用いられているものと同様に数十kHz以上の周波数をいう。ただし、本発明はこのような高周波を扱うものに限定されるものではない。
図6(A)に示すように、一般的に、高周波負荷520を直流電源510で動作させる場合、直流電源510に高周波電源530が接続されている。高周波電源503の中には、高周波成分におけるリップルを低減させるために、コンデンサなどが入れられている。
直流電源として二次電池540を用いた場合、図6(B)に示すように、二次電池540にインバータ500を接続して交流を作り出すが、その際回路にリップルを抑えるためのコンデンサ560が挿入される。なお、図6(B)は高周波負荷として、モータ550を接続した例である。
このような高周波負荷を接続した場合、負荷電流は、図7に示すように、時間経過に伴って徐々に上昇し、その後徐々に低下するような傾向を示す。
たとえば、ハイブリッド自動車や電気自動車等に搭載されるインバータの場合、そのスイッチング周波数は最大で50kHz程度である。したがって、最大50kHz程度までの高周波成分の交流電流を高周波電源として受け持つ必要がある。
具体的には、たとえば100A程度の交流成分に対して、20V程度のリップル電圧が許容される場合、高周波電源の50kHzでのインピーダンスは0.2Ω程度以下が要求されている。
図8に示した周波数とインピーダンスの関係を見ると、50kHz付近で、0.2Ω程度以下程度のインピーダンスを確保できるものは、電解コンデンサであることがわかる。したがって、従来からリップルを吸収するために用いるコンデンサには電解コンデンサが多く用いられている。なお、図8において、比較例の二次電池とは、上述した比較例の二次電池と同様である。
ここで、互いに逆向きに電流が流れる平行導線における単位長さ当たりの自己インダクタンスは、下記(1)式で表される。
Figure 2007220372
(1)式において、aは導線の半径、dは平行導線の間隔、μは真空の透磁率(1.256×10−6N/A)、πは円周率である。
(1)式からわかるとおり、平行導線の間隔dが大きいほど電流経路の単位長さあたりのインダクタンスは大きくなる。また、導線の長さが長いほど電流経路のインダクタンスは大きくなる。
一方、図9に示すように、アルミ電界コンデンサ600は、機能的にはコンデンサである素子610とそこから平行に延びたリード線602からなる。素子610は並行平板である。
このようなアルミ電界コンデンサ600のインダクタンス成分は、素子部610では大面積の平行平板のインダクタンスであり、通常交流電源として使用されている周波数帯(1〜数十kHz程度)では非常に低い。一方、リード線620は、たとえば、間隔3cm、長さ1cm、半径1mmの平行導線と仮定すると、インダクタンスは10−8H程度である。したがって、アルミ電界コンデンサ600のインダクタンス成分は、リード線620のインダクタンス成分が主であり、電界コンデンサ600の高周波でのインピーダンスは、このリード線620のインダクタンスで規定されることになる。
なお、図8には、参考のためにフィルムコンデンサの周波数に対するインピーダンスも示したが、図からわかるように、フィルムコンデンサは通常に使用されている交流周波数帯域(1〜数十kHz程度)におけるインピーダンスが電解コンデンサと比較して桁違いに高い。
次に、平板状導体のインダクタンスについて説明する。
図10は平板状導体のインダクタンスについて説明する説明図である。
まず、図10(A)を参照して、平板状導体を流れる電流により生じる磁場は、下記(2)式によって表すことができる。
Figure 2007220372
式中、Bは磁束密度、μは真空の透磁率、Hは磁界、Φは磁束、jは面電流密度をあらわす。
図10(B)を参照して、対向した二枚の平板状導体を逆向きに流れる電流により生じる磁場、平板状導体間を貫く磁束より単位長さ当たりのインダクタンスは、下記(3)〜(5)式により表される。
Figure 2007220372
式中、wは平行状導体の平面内での電流と垂直方向の長さをあらわす。
これらの式から、バイポーラ電池1の出力端子(正極タブおよび負極タブ間)で生じるインダクタンスに関して、アルミ電界コンデンサと同等のインダクタンスである10−8Hを実現するためには、長さ(m)×厚み(m)<2×10−2を満たすようにすればよい。寄生インダクタンスにより発生するリップル電圧は、2πf・μ・d・T・Iであり、通常許容されるリップル電圧は、負荷機器の動作電圧1/2以下であるため、2πf・μ・d・l・I<V/2を満たすようにdとTを適切に設定すればよい。なお、ここでTは電流経路の長さである。
ここで、電池の電圧は、図11に示すように、断面積に比例する。また、電池の内部抵抗は面積に反比例し、厚みの増加とともに増加する。したがって、長さを厚みよりも5倍以上の比率にすることが望ましい。
バイポーラ電池の内部を流れる通電パスの寄生インダクタンスは、約1mにつき1μHであるので、たとえば、HEV用に最適な例としては厚み10mm、長さ300mmとすればインダクタンスは4×10−9Hとなる。
すなわち、本実施形態1のバイポーラ電池1に高周波負荷を接続した場合、正極側集電電極11と負極側集電電極12の電流経路方向の長さTと、正極側集電電極11および負極側集電電極12間の距離Dと、真空の透磁率と、高周波負荷の最大周波数fと、最大交流電流Imaxと、円周率との積が、高周波負荷の最大入力電圧Vinの1/4以下であることが好ましい。すなわち、T×D×f×I×π×μ<Vin/4となることが好ましい。
これは、正極側集電電極11および負極側集電電極12の大きさによる電流経路の寄生インダクタンスを小さくするためであり、高周波用に用いる電池の長さと厚みを適切に設計することにより、モータ等の負荷機器の動作に支障のないリップル電圧を補償することができる。
また、正極側集電電極11および負極側集電電極12間の距離Dと、最大交流電流Imaxと、最大周波数fと、円周率との積が、負荷機器の最大動作電圧Vの1/(4×10−6)以下であることが好ましい。すなわち、D×f×Imax×π<V/(4×10−6)であることが好ましい。これにより、高周波用の電池の厚み方向に流れる電流による寄生インダクタンスによるリップル電圧をモータ等の負荷機器の動作に支障のないレベルに抑えることができる。
図12は、上述した本実施形態によるバイポーラ電池を使用した電池システムのレイアウトを説明するブロック図である。
図示するような電池システムは、たとえば、電気自動車やハイブリッド自動車などに使用することができる。
この電池システムは、直流電源となるバイポーラ電池1がインバータ500に接続されている。なお、図では、一つの電池(バイポーラ電池1)を示したが、実際に電気自動車やハイブリッド自動車などに使用される際には、バイポーラ電池1が複数接続された組電池(詳細後述)として使用される場合が多い。
電気自動車やハイブリッド自動車などに使用される電池システムでは、電池の大きさのため電池自体の電流経路もインダクタンスを増加させる原因となっていた。
たとえば、図12に示した電池システムにおいて、従来の二次電池を使用した場合、従来の二次電池一つの長さ方向のインダクタンスは5×10−8H程度である。この従来の二次電池が50個直列に接続された場合、電池システムの配線の長さ4m、間隔5cm、電線半径1mmとすると、電流経路全体のインダクタンスは10−5H程度になる。
これに対して、本実施形態におけるバイポーラ電池1を用いた場合、そのインダクタンスが1個当たり、4×10−9Hとすれば50個直列に接続すると、図12に示した電池システム全体では、全電流経路のインダクタンスは約1×10−8Hとなる。
図8より1MHzで0.1Ω、ωLがインピーダンス(抵抗)です。ω=2πf。したがって、電池システムに用いる電池の電流経路としてのインダクタンスを十分に低く抑えることが可能となる。
以上のように、本実施形態1によれば、正極側集電電極11側に流れる電流と逆方向に電流が流れるようにした負極側集電電極12を設けることで、互いに逆方向に流れる電流によって磁界がキャンセルされ、寄生インダクタンスを小さくすることができる。したがって、これまで電池の大きさに基づいて必要となっていた電流経路の長さを大幅に短くすることができる。また、電池形状が扁平型(薄型)であり、対向する集電構造体が平板であるので、電流経路に発生していた寄生インダクタンスをキャンセルし高周波インピーダンスを低下させることができる。
これによりバイポーラ電池1にインバータや、レーザー発振機等の高周波負荷を接続した電池システムとした場合、従来の電界コンデンサと同程度のインダクタンスとすることが可能であるため、電解コンデンサを省略してバイポーラ電池1を設置するのみでも、リップル電流を抑えることが可能となる。このため、電界コンデンサを設置しなくてすむ分、設置スペースと重量の削減が可能となる。また、バイポーラ電池1単独で寄生インダクタンスを少なくしているので、低コストで小さく軽い高周波用のバイポーラ電池を供給することができる。
(実施形態2)
図13は、実施形態2のバイポーラ電池の構成を説明するための断面図である。なお、図において実施形態1と同様の機能構成を有する部材に付いては同じ符号を付しそれらの説明は省略する。
このバイポーラ電池2は、実施形態1のバイポーラ電池1と同様に、長方形状の扁平型電池である。
その構成は、発電要素10の終端電極の一方(ここでは正極側終端)に、正極側集電電極11を設けられている。発電要素10の終端電極の他方(負極側終端)には負極側集電電極12が接続され、さらに負極側集電電極12から連なり負極側集電電極12と逆方向に電流が流れる導電性部材15が接続されている。負極側集電電極12と導電性部材15は同一部材からなる一体のものであってもよいし、別部材を接続して一体化させたものであってもよい。
実施形態1と同様に、ケース30の一側には、開口部34が設けられていて、正極側集電電極11に接続された正極タブ110と、導電性部材15に接続された負極タブ120が引き出されている。正極タブ110および負極タブ120はガスケット35により開口部34を密閉する形で指示されている。ケース30は、絶縁材33によって正極側集電電極11、負極側集電電極12および導電性部材15と絶縁されている。また、負極側集電電極12と導電性部材15の平行となっている部分の間も絶縁材33によって絶縁されている
このように、負極側集電電極12に対して、同じ大きさの電流を逆方向に流す導電性部材15を設けたことで、負極側集電電極12の電流経路おける電磁誘導を、導電性部材15による逆電流経路によって磁界キャンセルがおこる。このため、負極側集電電極12側の寄生インダクタンスを小さくすることができる。
図14は、本実施形態2のバイポーラ電池2とインバータ500を組み合わせた電池システムの配置例を示す図面である。
図示するように、バイポーラ電池2とインバータ500を結ぶ電流経路のうち、Y1とY2を結ぶ電流経路は、負極側集電電極12に平行に設けた導電性部材15の電流経路Zによって次回キャンセルされることになる。したがって、この電池システムにおける寄生インダクタンスはおおよそバイポーラ電池2とインバータ500を結ぶ電流経路Xの部分のみということになる。
(実施形態3)
本実施形態3は、実施形態1または実施形態2によるバイポーラ電池を複数組み合わせた組電池である。
図15は本実施形態3における組電池300の構成を説明する図で、電極タブ側の側面図である。
この組電池300は、図示するように、実施形態1または実施形態2によるバイポーラ電池1または10を複数積層して、電極タブ110および120をバスバー310によりに接続している。複数のバイポーラ電池1または10は直列に接続している。
このように複数のバイポーラ電池1または10を直列に接続した組電池300は、高容量、高出力を得ることができる。
図16は、この組電池300を電気自動車などの車両に搭載した例を示す図面である。
電気自動車400に組電池300を搭載するには、たとえば電気自動車400の車体中央部の座席下に搭載することが好ましい。座席下に搭載すれば、車内空間およびトランクルームを広く取ることができるからである。特に、本発明を適用した組電池300では、大きな電解コンデンサが不要となるため、車両内の空間をより多く利用することが可能となる。もちろん、組電池300を搭載する場所は、座席下に限らず、後部トランクルームの下部でもよいし、車両前方のエンジンルームでも良い。
以上のような組電池300を用いた電気自動車400は高い耐久性を有し、長期間使用しても十分な出力を提供しうる。さらに、燃費、走行性能に優れた電気自動車、ハイブリッド自動車を提供できる。
本発明は、バイポーラ電池に限らず、交流負荷(特に高周波負荷)が接続される二次電池に好適である。
本発明を適用した実施形態1のバイポーラ電池の内部構成を説明するための概略斜視図である。 バイポーラ電池の全体構成を説明するための断面図である。 図2中の矢印a方向から見た側面図である。 発電要素を説明するための要部断面図である。 互いに逆方向に電流を流すための電流経路をもたない場合の電池の例を説明するための図面である。 交流負荷の接続例を示す図面である。 負荷電流の時間における変化を示す説明図である。 本発明によるバイポーラ電池、電界コンデンサ、比較例の電池、およびフィルムコンデンサの周波数とインピーダンスとの関係を示すグラフである。 アルミ電界コンデンサの構造を示す模式図である。 平板状導体のインダクタンスについて説明する説明図である。 電池の断面積と電圧との関係を示す説明図である。 本実施形態によるバイポーラ電池を使用した電池システムのレイアウトを説明するブロック図である。 本発明を適用した実施形態2のバイポーラ電池の構成を説明するための断面図である。 実施形態2のバイポーラ電池とインバータを組み合わせた電池システムの配置例を示す図面である。 本発明を適用した実施形態3の組電池の構成を説明する図面である。 組電池が車両に搭載された状態を示す図面である。
符号の説明
1、2…バイポーラ電池、
10…発電要素、
20…バイポーラ電極、
21…集電体、
22…正極層、
23…負極層、
24…電解質層、
30…ケース、
33…絶縁材、
300…組電池、
400…電気自動車、
500…インバータ、
520…高周波負荷。

Claims (13)

  1. 正極と負極間に電解質層を介在させて構成される単電池を複数積層した発電要素と、
    前記発電要素の終端電極に電気的に接続された集電構造体と、
    前記集電構造体に流れる電流の方向と逆方向に電流が流れるように配置された逆電流経路と、
    を有すること特徴とする電池。
  2. 前記集電構造体は、前記発電要素の一方の終端電極に接続された第1の集電電極であり、
    前記逆電流経路は、前記発電要素の他方の終端電極に接続された第2の集電電極であることを特徴とする請求項1記載の電池。
  3. 前記第1の集電電極および前記第2の集電電極は、平板で同じ大きさであることを特徴とする請求項2記載の電池。
  4. 前記発電要素、前記第1の集電電極、および前記第2の集電電極は、水分を遮断するケース内に収納され、
    前記ケースの一側から前記第1の集電電極および前記第2の集電電極と電気的に接続された電極タブが引き出されていることを特徴とする請求項2または3記載の電池。
  5. 前記ケースは導電性を有し、前記第1の集電電極および前記第2の集電電極は前記ケースと絶縁材を介して配置されていることを特徴とする請求項4記載の電池。
  6. 前記絶縁材の耐圧は、接続される負荷の動作電圧の1.5倍以上あることを特徴とする請求項5に記載の電池。
  7. 前記発電要素は、
    集電体の第1面に前記正極が形成され前記第1面と対向する第2面に前記負極が形成されたバイポーラ電極を有し、
    前記電解質層を介在させて前記正極と前記負極が対向するように前記バイポーラ電極を複数配置して積層したものであること特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の電池。
  8. 請求項1〜7のいずれか一つに記載の電池と、
    前記電池と接続される交流負荷とを有し、
    前記電池と前記交流負荷との間の総電流経路の長さT、前記第1の集電構造体および前記第2の集電構造体間の距離D、前記交流負荷の周波数f、前記交流負荷の最大交流電流Imax、および前記負荷の最大入力電圧Vinの関係が、下記(1)式を満たすことを特徴とする電池システム。
    T×D×f×I×π×μ<Vin/4 …(1)
  9. 請求項1〜7のいずれか一つに記載の電池と、
    前記電池と接続される交流負荷とを有し、
    前記第1の集電構造体および前記第2の集電構造体間の距離D、前記交流負荷の周波数f、前記交流負荷の最大交流電流Imax、および前記負荷の最大動作電圧Vの関係が、下記(2)式を満たすことを特徴とする電池システム。
    D×f×Imax×π<V/(4×10−6) …(2)
  10. 請求項1〜7のいずれか一つに記載の電池が複数電気的に接続されていることを特徴とする組電池。
  11. 請求項10記載の組電池と、
    前記組電池と接続される交流負荷とを有し、
    前記組電池と前記交流負荷との間の総電流経路の長さL、前記組電池を構成するそれぞれの前記電池の第1の集電構造体および前記第2の集電構造体間の距離Dの和Ds、前記交流負荷の周波数f、前記交流負荷の最大交流電流Imax、および前記負荷の最大入力電圧Vinの関係が、下記(3)式を満たすことを特徴とする電池システム。
    L×Ds×f×Imax×π×μ<Vin/4 …(3)
  12. 請求項10記載の組電池と、
    前記組電池と接続される交流負荷とを有し、
    前記組電池を構成するそれぞれの前記電池の第1の集電構造体および前記第2の集電構造体間の距離Dの和Ds、前記交流負荷の周波数f、前記交流負荷の最大交流電流Imax、および前記負荷の最大動作電圧Vの関係が、下記(4)式を満たすことを特徴とする電池システム。
    Ds×f×Imax×π<V/(4×10−6) …(4)
  13. 請求項1〜7のいずれか一つに記載の電池、請求項10に記載の組電池、請求項8、9、11、および12のいずれか一つに記載の電池システムのうち、いずれかを搭載したことを特徴とする車両。
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