JP2007218599A - 重複角速度センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、複数の角速度センサのうち、1つが故障したとしても、重複角速度センサの動作が完全に停止してしまうということはなく、常時使用可能な重複角速度センサを提供することを目的とするものである。
【解決手段】第1の角速度センサ11、第2の角速度センサ40、第3の角速度センサ42および第4の角速度センサ44の故障信号を入力する論理回路46と、前記角速度センサの故障の有無および故障している角速度センサを判別する判別手段63と、この判別手段63からの出力信号を基に、故障信号を段階的に変化させるステップ電圧出力手段64とにより構成したものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、特に、自動車の安定制御システムに用いられる重複角速度センサに関するものである。
従来のこの種の重複角速度センサは、図6に示すような回路構成を有していた。
図6は従来の重複角速度センサの回路図を示したもので、この図6において、1は第1の角速度センサで、この第1の角速度センサ1は、音叉2と、この音叉2に駆動電圧を供給する第1の励振回路3と、前記音叉2からの信号を処理する第1の信号処理回路4とにより構成されている。5は第2の角速度センサで、この第2の角速度センサ5は、音叉6と、この音叉6に駆動電圧を供給する第2の励振回路7と、前記音叉6からの信号を処理する第2の信号処理回路8とにより構成されている。9はコネクタで、このコネクタ9は前記第1の角速度センサ1および第2の角速度センサ5の出力信号を出力するものである。
以上のように構成された従来の重複角速度センサについて、次にその動作を説明する。
第1の角速度センサ1における第1の励振回路3により音叉2を駆動振動させた状態で、音叉2が中心軸廻りにある角速度をもって回転すると、コリオリ力により、音叉2が駆動振動する方向と垂直な方向に振動し、音叉2に電荷が発生する。そして、この電荷を第1の信号処理回路4により処理して、第1の角速度センサ1に付加された角速度に対応する出力信号をコネクタ9から外部に伝えるものである。これと同様に、第2の角速度センサ5における第2の励振回路7により音叉6を駆動振動させた状態で、音叉6が中心軸廻りにある角速度をもって回転すると、コリオリ力により、音叉6が駆動振動する方向と垂直な方向に振動し、音叉6に電荷が発生する。そして、この電荷を第2の信号処理回路8により処理して、第2の角速度センサ5に付加された角速度に対応する出力信号をコネクタ9から外部に伝えるように構成されていた。
上記動作過程において、例えば、第1の角速度センサ1が故障した場合、従来の重複角速度センサにおいては、第1の角速度センサ1と第2の角速度センサ5との出力信号の差を検出し、そしてこの差信号が所定の値を超えた場合には、第1の角速度センサ1または第2の角速度センサ5が故障しているとして、重複角速度センサからの出力信号を外部コンピュータ(図示せず)に伝えないようにしていた。
なお、この出願の発明に関する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
特開2002−257553号公報
しかしながら、上記従来の構成においては、第1の角速度センサ1または第2の角速度センサ5が故障した場合、重複角速度センサからの出力信号が外部コンピュータ(図示せず)に伝わらなくなるため、重複角速度センサの動作が完全に停止してしまうという課題を有していた。
本発明は上記従来の課題を解決するもので、複数の角速度センサのうち、1つが故障したとしても、重複角速度センサの動作が完全に停止してしまうということはなく、常時使用可能な重複角速度センサを提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するために、本発明は以下の構成を有するものである。
本発明の請求項1に記載の発明は、故障時に故障信号を出力する故障診断回路を有する複数の角速度センサと、前記複数の角速度センサの故障信号を入力する論理回路と、前記角速度センサの故障の有無および故障している角速度センサを判別する判別手段と、この判別手段からの出力信号を基に故障信号を段階的に変化させるステップ電圧出力手段とにより構成したもので、この構成によれば、判別手段からの出力信号を基に故障信号を段階的に変化させるステップ電圧出力手段を設けているため、電圧が変化する故障信号を出力させることができ、これにより、複数の角速度センサのうち、故障した角速度センサを特定することができるため、故障した角速度センサ以外の角速度センサの出力信号を外部コンピュータに伝えることができ、その結果、重複角速度センサを常時使用することができるという作用効果を有するものである。
本発明の請求項2に記載の発明は、特に、重複角速度センサからの故障信号の電圧の変化により、故障している角速度センサを特定するとともに、故障していない角速度センサの出力信号を選択して出力する選択手段を設けたもので、この構成によれば、重複角速度センサからの故障信号の電圧の変化より、故障している角速度センサを特定するとともに、故障していない角速度センサの出力信号を選択して出力する選択手段を設けているため、角速度センサの故障を修理するまでの間、故障していない角速度センサの出力信号を外部コンピュータに伝えることができ、これにより、重複角速度センサを常時使用することができるという作用効果を有するものである。
本発明の請求項3に記載の発明は、故障時に故障信号を出力する故障診断回路を有する複数の角速度センサと、前記複数の角速度センサの故障信号を入力するNAND回路と、前記複数の角速度センサの故障信号およびNAND回路の出力信号を反転させる複数の反転回路と、電源とGNDとの間に直列に接続された複数の固定抵抗と、前記電源と固定抵抗、固定抵抗間および固定抵抗とGNDとの間に電気的に接続されたスイッチとを備え、前記スイッチを反転回路の出力によって切り替えることにより、電圧が変化する故障信号を出力するようにしたもので、この構成によれば、スイッチを反転回路の出力によって切り替えることにより、電圧が変化する故障信号を出力するようにしているため、複数の角速度センサのうち、故障した角速度センサを特定することができ、これにより、故障した角速度センサ以外の角速度センサの出力信号を外部コンピュータに伝えることができるため、重複角速度センサを常時使用することができるという作用効果を有するものである。
以上のように本発明の重複角速度センサは、故障時に故障信号を出力する故障診断回路を有する複数の角速度センサと、前記複数の角速度センサの故障信号を入力する論理回路と、前記角速度センサの故障の有無および故障している角速度センサを判別する判別手段と、この判別手段からの出力信号を基に故障信号を段階的に変化させるステップ電圧出力手段とにより構成したもので、判別手段からの出力信号を基に故障信号を段階的に変化させるステップ電圧出力手段を設けているため、電圧が変化する故障信号を出力させることができ、これにより、複数の角速度センサのうち、故障した角速度センサを特定することができるため、故障した角速度センサ以外の角速度センサの出力信号を外部コンピュータに伝えることができ、その結果、常時使用可能な重複角速度センサを提供することができるという優れた効果を奏するものである。
以下、一実施の形態を用いて、本発明の請求項1〜3に記載の発明について説明する。
図1は本発明の一実施の形態における重複角速度センサの故障診断回路図、図2は同重複角速度センサにおける角速度センサの回路図である。
図1において、11は第1の角速度センサで、この角速度センサ11は図2に示すように構成されている。図2において、12は音叉部で、この音叉部12は一対の振動部13と、この一対の振動部13のそれぞれの先端に配設された一対の検知部14とにより構成されている。また前記音叉部12における一対の振動部13のうち、一方の振動部13には駆動用圧電素子15を設け、かつ他方の振動部13には振動検出用圧電素子16を設けている。そしてまた前記音叉部12における一対の検知部14には角速度検出用圧電素子17を設けている。18はモニタ回路で、このモニタ回路18は前記音叉部12の振動検出用圧電素子16の電荷を入力する電流アンプ19と、この電流アンプ19の出力信号を入力するバンドパスフィルタ20と、このバンドパスフィルタ20の出力信号を入力する整流器21と、この整流器21の出力信号を入力する平滑回路22とにより構成されている。23はAGC回路で、このAGC回路23は前記モニタ回路18における平滑回路22の出力信号を入力し、かつ前記モニタ回路18におけるバンドパスフィルタ20の出力信号を増幅あるいは減衰させるものである。24は駆動制御回路で、この駆動制御回路24は前記AGC回路23の出力信号を入力するとともに、前記音叉部12の駆動用圧電素子15に駆動信号を入力するものである。25はチャージアンプで、このチャージアンプ25は前記音叉部12における一対の角速度検出用圧電素子17にコリオリ力により発生する電荷を電圧に変換するものである。
26は第1の検出手段で、この第1の検出手段26は、前記チャージアンプ25の出力信号を入力する第1のバンドパスフィルタ27と、この第1のバンドパスフィルタ27の出力信号を入力する第1の同期検波器28と、この第1の同期検波器28の出力信号を入力する第1の平滑回路29と、この第1の平滑回路29の出力信号を入力するとともに、増幅して角速度信号を出力する第1の直流アンプ30とにより構成されている。31は第2の検出手段で、この第2の検出手段31は、前記チャージアンプ25の出力信号を入力する第2のバンドパスフィルタ32と、この第2のバンドパスフィルタ32の出力信号を入力する第2の同期検波器33と、この第2の同期検波器33の出力信号を入力する第2の平滑回路34と、この第2の平滑回路34の出力信号を入力するとともに、増幅して角速度信号を出力する第2の直流アンプ35とにより構成されている。36は図1に示す第1の角速度センサ11における第1の故障診断回路で、この第1の故障診断回路36は、前記第1の検出手段26の直流アンプ30の出力信号と、前記第2の検出手段31の第2の直流アンプ35の出力信号とを比較して、両者の電圧差を出力する差動アンプ37と、この差動アンプ37の出力信号を入力するとともに、基準電圧器38の電圧と比較して故障情報を出力電圧として出力する比較器39とにより構成されている。
そして、本発明の一実施の形態における重複角速度センサは、図1に示すように、4つの角速度センサを有しており、前述したように、第1の角速度センサ11には第1の故障診断回路36を設けており、また、第2の角速度センサ40には第2の故障診断回路41を設け、そしてまた、第3の角速度センサ42には第3の故障診断回路43を設け、さらに第4の角速度センサ44には第4の故障診断回路45を設けている。46はNAND回路からなる論理回路で、この論理回路46は前記第1の故障診断回路36、第2の故障診断回路41、第3の故障診断回路43および第4の故障診断回路45からのロー信号からなる故障信号を入力している。47は第1の反転回路で、この第1の反転回路47は前記第1の故障診断回路36の出力信号を反転させている。48は第2の反転回路で、この第2の反転回路48は前記第2の故障診断回路41の出力信号を反転させている。49は第3の反転回路で、この第3の反転回路49は前記第3の故障診断回路43の出力信号を反転させている。50は第4の反転回路で、この第4の反転回路50は前記第4の故障診断回路45の出力信号を反転させている。51は電源、52はGNDで、このGND52と電源51との間には4つの同じ値からなる第1の固定抵抗53、第2の固定抵抗54、第3の固定抵抗55および第4の固定抵抗56を設けている。57は第5の反転回路で、この第5の反転回路57は前記論理回路46の出力信号を反転させている。
58は第1のスイッチで、この第1のスイッチ58は電源51と第1の固定抵抗53との間から分岐する信号線に接続されるとともに、第1の反転回路47の出力信号によりオン、オフの切り替えを行っている。59は第2のスイッチで、この第2のスイッチ59は第1の固定抵抗53と第2の固定抵抗54との間から分岐する信号線に接続されるとともに、第2の反転回路48の出力信号によりオン、オフの切り替えを行っている。60は第3のスイッチで、この第3のスイッチ60は第2の固定抵抗54と第3の固定抵抗55との間から分岐する信号線に接続されるとともに、第3の反転回路49の出力信号によりオン、オフの切り替えを行っている。61は第4のスイッチで、この第4のスイッチ61は第3の固定抵抗55と第4の固定抵抗56との間から分岐する信号線に接続されるとともに、第4の反転回路50の出力信号によりオン、オフの切り替えを行っている。62は第5のスイッチで、この第5のスイッチ62はGND52と第4の固定抵抗56との間から分岐する信号線に接続されるとともに、第5の反転回路57の出力信号によりオン、オフの切り替えを行っている。すなわち、前記第1の反転回路47、第2の反転回路48、第3の反転回路49、第4の反転回路50、第5の反転回路57、第1のスイッチ58、第2のスイッチ59、第3のスイッチ60、第4のスイッチ61および第5のスイッチ62で、第1の角速度センサ11、第2の角速度センサ40、第3の角速度センサ42および第4の角速度センサ44のうち、故障している角速度センサを判別する判別手段63を構成している。また、前記電源51、第1の固定抵抗53、第2の固定抵抗54、第3の固定抵抗55、第4の固定抵抗56、GND52、第1のスイッチ58、第2のスイッチ59、第3のスイッチ60、第4のスイッチ61および第5のスイッチ62により、判別手段63からの出力信号を基に故障信号を段階的に変化させるステップ電圧出力手段64を構成している。
65は故障信号出力端子で、この故障信号出力端子65は前記電源51、第1の固定抵抗53、第2の固定抵抗54、第3の固定抵抗55、第4の固定抵抗56およびGND52との間に生じる電圧を、第1のスイッチ58、第2のスイッチ59、第3のスイッチ60、第4のスイッチ61および第5のスイッチ62で切り替えることにより選択して、故障情報として出力している。66はMUTE信号発生回路からなる選択手段で、この選択手段66は前記故障信号出力端子65からの出力信号を入力させるとともに、この出力信号に応じて、第1の角速度センサ11、第2の角速度センサ40、第3の角速度センサ42および第4の角速度センサ44からの出力信号をオン、オフする第6のスイッチ67、第7のスイッチ68、第8のスイッチ69および第9のスイッチ70を切り替えている。
以上のように構成された本発明の一実施の形態における重複角速度センサについて、次にその動作を説明する。
図2において、音叉部12の駆動用圧電素子15に交流電圧を加えると、前記音叉部12が共振し、前記音叉部12の振動検出用圧電素子16に電荷が発生する。この振動検出用圧電素子16に発生した電荷を電流アンプ19に入力し、正弦波形の出力電圧に変換する。そしてこの電流アンプ19の出力電圧をモニタ回路18におけるバンドパスフィルタ20に入力し、前記音叉部12の共振周波数のみを抽出し、ノイズ成分を除去した図3(a)に示すような正弦波形を出力する。そしてまた前記モニタ回路18におけるバンドパスフィルタ20の出力信号を整流器21に入力することにより、負電圧成分を正電圧に変換した後、平滑回路22に入力することにより、直流電圧信号に変換する。そしてAGC回路23は前記平滑回路22の直流電圧信号が大の場合には前記モニタ回路18におけるバンドパスフィルタ20の出力信号を減衰させるような信号を、一方、前記平滑回路22の直流電圧信号が小の場合には前記モニタ回路18におけるバンドパスフィルタ20の出力信号を増幅させるような信号を駆動制御回路24に入力し、前記音叉部12の振動が一定振幅となるように調整するものである。また前記音叉部12の振動部13が駆動方向に速度Vで屈曲振動している状態において、前記音叉部12の長手方向の中心軸廻りに音叉部12が角速度ωで回転すると、この音叉部12の検知部14にF=2mV×ωのコリオリ力が発生する。このコリオリ力により前記検知部14における一対の角速度検出用圧電素子17に、図3(b)および図3(c)に示すように電荷が発生する。そしてこの角速度検出用圧電素子17に発生する電荷はコリオリ力により発生するため、前記振動検出用圧電素子16に発生する信号より位相が90度進んでいる。そしてまた前記一対の角速度検出用圧電素子17に発生した出力信号を重ね合わせることにより図3(d)に示すような電荷の信号を得る。さらにチャージアンプ25により、図3(e)に示すような出力電圧に変換する。このとき、前記チャージアンプ25はコンデンサ(図示せず)を設けており、前記角速度検出用圧電素子17の出力をさらに90度進めるものである。そしてこのチャージアンプ25の出力信号を2つの出力信号に分岐するとともに、分岐した出力信号の一方を第1の検出手段26における第1のバンドパスフィルタ27により前記音叉部12の共振周波数成分のみを抽出し、ノイズ成分を除去するとともに、この第1のバンドパスフィルタ27の出力を第1の同期検波器28に入力し、前記モニタ回路18におけるバンドパスフィルタ20の振動の周期で位相検波させるとともに、前記第1のバンドパスフィルタ27の電力電圧の負電圧成分を正電圧に変換し、図3(f)に示すような出力信号を得る。そしてこの第1の同期検波器28の出力電圧を第1の平滑回路29および第1の直流アンプ30により平滑化するとともに、増幅し、図3(g)に示すような出力信号を得る。また同様に、前記チャージアンプ25の出力信号のうちの他方の出力信号から第2の検出手段31における第2のバンドパスフィルタ32により前記音叉部12の共振周波数成分のみを抽出し、ノイズ成分を除去するとともに、この第2のバンドパスフィルタ32の出力を第2の同期検波器33に入力し、前記モニタ回路18におけるバンドパスフィルタ20の振動の周期で位相検波させるとともに、前記第2のバンドパスフィルタ32の出力電圧の負電圧成分を正電圧に変換し、図3(f)に示すような出力信号を得る。そしてこの第2の同期検波器33の出力電圧を第2の平滑回路34および第2の直流アンプ35により平滑化するとともに、増幅し、図3(g)に示すような出力信号を得る。そして、前記第1の検出手段26における第1の直流アンプ30あるいは前記第2の検出手段31における第2の直流アンプ35の出力信号を角速度の信号として、相手側のコンピュータ(図示せず)等に入力し、角速度を検出するものである。
そしてまた、通常の動作状態、すなわち、図1に示す第1の角速度センサ11、第2の角速度センサ40、第3の角速度センサ42および第4の角速度センサ44のいずれもが故障をしていない状態においては、第1の故障診断回路36、第2の故障診断回路41、第3の故障診断回路43および第4の故障診断回路45からの出力信号がハイとなる。そうすると、論理回路46からの出力信号はローとなり、さらに、第5の反転回路57の出力信号がハイとなるため、第5のスイッチ62はオンする。一方、第1の反転回路47、第2の反転回路48、第3の反転回路49および第4の反転回路50の出力信号はすべてローとなるため、第1のスイッチ58、第2のスイッチ59、第3のスイッチ60および第4のスイッチ61はすべてオフとなる。したがって故障信号出力端子65からはGND電位である0Vが出力されるものである。そして、MUTE信号発生回路からなる選択手段66からはミュート信号が発生しないため、第1の角速度センサ11、第2の角速度センサ40、第3の角速度センサ42および第4の角速度センサ44のすべての出力信号が出力されるものである。
ここで、前記第1の検出手段26における第1のバンドパスフィルタ27が故障した場合について説明する。このような場合には、前記第1の検出手段26における第1のバンドパスフィルタ27からの出力信号が図4(a)に示すように、前記第1のバンドパスフィルタ27の故障時から出力電圧を発生しなくなる。これにより、前記第1の同期検波器28からの出力信号が図4(b)のようになるとともに、前記第1の直流アンプ30の出力信号が図4(c)のようになる。しかしながら、前記第2の検出手段31における第2のバンドパスフィルタ32は正常に動作しているため、前記第2の直流アンプ35からの出力信号は図3(g)のようになる。このような状態において、前記故障診断回路36の差動アンプ37に前記第1の検出手段26における第1の直流アンプ30の出力信号および前記第2の検出手段31における第2の直流アンプ35の出力信号を入力すると、前記第1の直流アンプ30の出力信号と、前記第2の直流アンプ35の出力信号とに差が生じているため、前記差動アンプ37に出力電圧が生じる。そして、この差動アンプ37の出力信号を比較器39により、図4(d)に示すように、基準電圧器38の基準電圧VthHおよびVthLと比較し、前記差動アンプ37の出力が基準電圧VthH以上あるいはVthL以下の場合には、第1の角速度センサ11が故障しているとして、第1の故障診断回路36から図4(e)に示すように、ローの信号を出力する。そうすると、第1の反転回路47からの出力信号がハイとなるため、第1のスイッチ58は図5に示すようにオンする。一方、第2の故障診断回路41、第3の故障診断回路43、第4の故障診断回路45および論理回路46からの出力信号はハイとなり、かつ第2の反転回路48、第3の反転回路49、第4の反転回路50および第5の反転回路57からの出力信号はローとなるため、第2のスイッチ59、第3のスイッチ60、第4のスイッチ61および第5のスイッチ62は図5に示すようにオフとなる。したがって、故障信号出力端子65からは5Vが出力される。そうすると、選択手段66から第6のスイッチ67をオフにするミュート信号が発生し、第1の角速度センサ11からの出力信号の出力が停止する。同様に、第2の角速度センサ40が故障した場合には、第2のスイッチ59がオンとなり、故障信号出力端子65からは、3.75Vが出力される。そして、選択手段66から第7のスイッチ68をオフにするミュート信号が発生し、第2の角速度センサ40からの出力信号の出力が停止する。また、第3の角速度センサ42が故障した場合には、第3のスイッチ60がオンとなり、故障信号出力端子65からは、2.5Vが出力される。そして、選択手段66から第8のスイッチ69をオフにするミュート信号が発生し、第3の角速度センサ42からの出力信号の出力が停止する。さらに、第4の角速度センサ44が故障した場合には、第4のスイッチ61がオンとなり、故障信号出力端子65から1.25Vが出力される。そして、選択手段66から第9のスイッチ70をオフにするミュート信号が発生し、第4の角速度センサ44からの出力信号の出力が停止する。
すなわち、本発明の一実施の形態においては、第1のスイッチ58、第2のスイッチ59、第3のスイッチ60、第4のスイッチ61および第5のスイッチ62を第1の反転回路47、第2の反転回路48、第3の反転回路49、第4の反転回路50および第5の反転回路57によって切り替えることにより、電圧が変化する故障信号を出力させるようにしているため、複数の角速度センサのうち、故障した角速度センサを特定することができ、これにより、故障した角速度センサ以外の角速度センサの出力信号を外部コンピュータに伝えることができるため、重複角速度センサを常時使用することができるという効果が得られるものである。
本発明に係る重複角速度センサは、複数の角速度センサのうち、1つが故障したとしても、重複角速度センサの動作が完全に停止してしまうということはなく、常時使用することができるという効果を有し、自動車の安定制御システム等の用途に適用できるものである。
本発明の一実施の形態における重複角速度センサの故障診断回路図 同重複角速度センサにおける第1の角速度センサの回路図 (a)〜(g)同重複角速度センサにおける第1の角速度センサの動作状態を示す波形図 (a)〜(e)同重複角速度センサにおける第1の角速度センサが故障した状態を示す波形図 同重複角速度センサの故障診断回路図 従来の重複角速度センサの回路図
符号の説明
11,40,42,44 角速度センサ
36,41,43,45 故障診断回路
46 論理回路
47,48,49,50,57 反転回路
51 電源
52 GND
53,54,55,56 固定抵抗
58,59,60,61,62 スイッチ
63 判別手段
64 ステップ電圧出力手段
66 選択手段

Claims (3)

  1. 故障時に故障信号を出力する故障診断回路を有する複数の角速度センサと、前記複数の角速度センサの故障信号を入力する論理回路と、前記角速度センサの故障の有無および故障している角速度センサを判別する判別手段と、この判別手段からの出力信号を基に故障信号を段階的に変化させるステップ電圧出力手段とにより構成した重複角速度センサ。
  2. 重複角速度センサからの故障信号の電圧の変化により、故障している角速度センサを特定するとともに、故障していない角速度センサの出力信号を選択して出力する選択手段を設けた請求項1記載の重複角速度センサ。
  3. 故障時に故障信号を出力する故障診断回路を有する複数の角速度センサと、前記複数の角速度センサの故障信号を入力するNAND回路と、前記複数の角速度センサの故障信号およびNAND回路の出力信号を反転させる複数の反転回路と、電源とGNDとの間に直列に接続された複数の固定抵抗と、前記電源と固定抵抗、固定抵抗間および固定抵抗とGNDとの間に電気的に接続されたスイッチとを備え、前記スイッチを反転回路の出力によって切り替えることにより、電圧が変化する故障信号を出力するようにした重複角速度センサ。
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