JP2007218475A - 減圧蒸気加熱装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 弁手段の入口側で流体中の異物を確実に捕捉することによって、弁手段での異物の付着堆積が生じない減圧蒸気加熱装置を得ること。
【解決手段】 反応釜1のジャケット部11に蒸気供給管3を接続する。蒸気供給管3には蒸気圧力調節弁7と気液分離器4を取り付ける。蒸気圧力調節弁7と気液分離器4の間に、流体供給管6を接続する。流体供給管6には、ストレーナ18と弁手段19を順次に配置する。ストレーナ18のブロー通路17に自動開閉弁26を接続する。
蒸気供給管3からジャケット部11へ供給される過熱蒸気は、流体供給管6から供給される冷却流体によって所定温度まで減温される。
【選択図】 図1
【解決手段】 反応釜1のジャケット部11に蒸気供給管3を接続する。蒸気供給管3には蒸気圧力調節弁7と気液分離器4を取り付ける。蒸気圧力調節弁7と気液分離器4の間に、流体供給管6を接続する。流体供給管6には、ストレーナ18と弁手段19を順次に配置する。ストレーナ18のブロー通路17に自動開閉弁26を接続する。
蒸気供給管3からジャケット部11へ供給される過熱蒸気は、流体供給管6から供給される冷却流体によって所定温度まで減温される。
【選択図】 図1
Description
本発明は、熱交換器内の被加熱物を低圧蒸気で加熱するものに関し、特にその加熱蒸気温度が100度C程度の比較的低温の場合に適した減圧蒸気加熱装置に関する。
従来の減圧蒸気加熱装置は、熱交換器と、この熱交換器に加熱用の蒸気を供給する蒸気供給管と、熱交換器内の流体を吸引する吸引手段を接続し、蒸気供給管に流体供給管と弁手段とを接続して、この流体供給管からの流体によって加熱用蒸気の過熱度を調節することができると共に、弁手段と吸引手段とを連通することによって、弁手段に付着堆積した異物を、吸引手段の吸引力で吸引し除去することができるものである。
上記従来の減圧蒸気加熱装置では、吸引手段の吸引力でもって、弁手段に付着堆積した異物を除去するものであるが、吸引手段の吸引力だけでは弁手段に付着堆積した異物を確実に除去することができない問題があった。
特開平11−319544号公報
解決しようとする課題は、弁手段へ異物が到達できないように、弁手段の入口側で異物を確実に捕捉することによって、弁手段での異物の付着堆積を生じない減圧蒸気加熱装置を得ることである。
本発明は、熱交換器と、当該熱交換器に加熱用の蒸気を供給する蒸気供給管と、熱交換器内の流体を吸引する吸引手段を接続し、蒸気供給管に流体供給管と弁手段とを接続して、当該流体供給管からの流体によって加熱用蒸気の過熱度を調節するものにおいて、流体供給管の弁手段の入口側に流体中の異物を漉し取るストレーナを配置して、当該ストレーナのブロー通路に自動開閉弁を接続して、当該自動開閉弁を開弁することによって、ストレーナ内部をブローして清浄化するものである。
本発明は、流体供給管の弁手段の入口側に、流体中の異物を漉し取るストレーナを配置したことによって、流体供給管内を弁手段側へ流下する流体中の異物がこのストレーナにより漉し取られ、弁手段内へ異物が流入することがない。
本発明は、流体中の異物を漉し取るストレーナを用いるものであるが、ストレーナは例えば、ステンレス製薄板に小径孔を多数貫通した漉し板と、60ないし120メッシュ程度の同じくステンレス製の網の目を有する漉し網とを重ね合わせたスクリーン部材を有する従来公知のものを用いることができる。
図1において、熱交換器としての反応釜1と吸引手段2と加熱用蒸気供給管3と気液分離器4、及び、蒸気供給管3に連通して過熱蒸気を飽和温度蒸気まで減温する流体供給管6とで減圧蒸気加熱装置を構成する。
蒸気供給管3は図示しないボイラー等の蒸気源と接続すると共に、蒸気圧力調節弁7と開閉弁8を取り付け、流体供給管6を接続し、更に気液分離器4を取り付けて、熱交換器としての反応釜1のジャケット部11と接続する。
反応釜1のジャケット部11の下端を、蒸気トラップ12とバルブ13を介して吸引手段2のエゼクタ14と接続する。
吸引手段2は、エゼクタ14とタンク5と循環ポンプ15に循環路16を介して接続した組み合わせポンプとして構成する。エゼクタ14はタンク5内の流体を循環ポンプ15で循環して通過させることにより、その流体温度に応じた吸引力を生じるものである。
吸引手段2は、エゼクタ14とタンク5と循環ポンプ15に循環路16を介して接続した組み合わせポンプとして構成する。エゼクタ14はタンク5内の流体を循環ポンプ15で循環して通過させることにより、その流体温度に応じた吸引力を生じるものである。
循管路16を分岐して、余剰流体排出管9と流体供給管6を連通する。余剰流体排出管9には開閉弁10を取り付けて、図示しないタンク5内のレベル計と連動してタンク5内の液位を所定レベルに維持する。
流体供給管6は、組み合わせポンプ2の循環流体の一部を蒸気供給管3の上部から矢印方向に供給するものであり、途中にストレーナ18と弁手段19とを取り付ける。ストレーナ18は、一般的にY型ストレーナと呼ばれているもので、内部に円筒状の漉し板と漉し網からなるスクリーン部材を有しており、このスクリーン部材を流体が流下することによって、流体中に混入していた錆やスケール等の異物を漉し取ることができ、異物の漉し取られた流体だけが弁手段19側へ流下することができるものである。
ストレーナ18のブロー通路17に自動開閉弁26を接続する。ブロー通路17は、ストレーナ18の入口側と連通しており、スクリーン部材で漉し取られてスクリーン部材内壁に付着している異物をこのブロー通路17から外部へ排除することができる。従って、自動開閉弁26を開弁することによって、ストレーナ18へ流入した流体はスクリーン部材に付着している異物をブローしてブロー通路17と自動開閉弁26から系外へ排除される。
本実施例においては、自動開閉弁26の出口側を系外へ連通する例を示したが、自動開閉弁26の出口側を、吸引手段2のタンク5と接続することによって、吸引手段2を循環する循環流体の減少を防止することができる。
弁手段19は、その開度を調節して通過流量をコントロールすることのできるもので、ニードル弁や玉形弁等の手動弁の他、電動モーターや圧縮空気式ダイヤフラム等のアクチュエータを設けた自動弁を用いることもできる。
本実施例においては流体供給管6を、吸引手段2の循環流体の一部を分岐して供給するものとして示したが、流体供給管6の流体は、循環流体に限る必要はなく、別途の温度の冷却流体を用いることもできる。
流体供給管6と反応釜1のジャケット部11の間に気液分離器4を配置する。気液分離器4は、従来から用いられている型式のもので良く、遠心力を利用したものや衝突板に衝突させるもの、あるいは、フィルターを用いたもの等適宜用いることができるる。気液分離器4の下部に蒸気トラップ25を取り付け、管24を介してエゼクタ14と連通する。蒸気トラップ25は、蒸気は通過させることがなく、液体としての復水だけを流下させる自動弁の一種であり、気液分離器4で分離された液体としての復水を排出するものである。なお、吸引手段2のタンク5の上部には冷却流体補給管21を接続する。
反応釜1内の図示しない被加熱物を加熱する場合、蒸気供給管3から加熱用の蒸気をジャケット部11に供給すると共に、循環ポンプ15を駆動してエゼクタ14で吸引力を発生させる。
この場合、加熱用の蒸気は蒸気圧力調節弁7で所定の圧力まで減圧されるが、圧力が減圧されても保有している熱量はほとんど減少することが無いために、減圧蒸気は過熱蒸気となる。しかしながら、流体供給管6から循環流体の一部が過熱蒸気中に供給されることによって、気液分離器4を流下する間までに過熱蒸気は飽和温度蒸気まで減温される。流体供給管6から供給される流体の量は、弁手段19の開度を適宜調整することにより、制御することができる。
気液分離器4で循環流体と蒸気の混合流体はそれぞれ気液分離され、飽和温度となった蒸気はジャケット部11に供給されて反応釜1内の被過熱物を加熱すると共に、分離された液体即ち復水は蒸気トラップ25を通ってエゼクタ14に吸引されタンク5に至る。
弁手段19の入口側にストレーナ18を配置したことによって、流体供給管6から弁手段19へ流下する流体中の錆やスケール等の異物が、このストレーナ18で漉し取られ、従って、弁手段19内へ異物が流入することはない。
1 反応釜
2 吸引手段
3 蒸気供給管
4 気液分離器
5 タンク
6 流体供給管
11 ジャケット部
14 エゼクタ
15 循環ポンプ
17 ブロー通路
18 ストレーナ
19 弁手段
26 自動開閉弁
2 吸引手段
3 蒸気供給管
4 気液分離器
5 タンク
6 流体供給管
11 ジャケット部
14 エゼクタ
15 循環ポンプ
17 ブロー通路
18 ストレーナ
19 弁手段
26 自動開閉弁
Claims (1)
- 熱交換器と、当該熱交換器に加熱用の蒸気を供給する蒸気供給管と、熱交換器内の流体を吸引する吸引手段を接続し、蒸気供給管に流体供給管と弁手段とを接続して、当該流体供給管からの流体によって加熱用蒸気の過熱度を調節するものにおいて、流体供給管の弁手段の入口側に流体中の異物を漉し取るストレーナを配置して、当該ストレーナのブロー通路に自動開閉弁を接続して、当該自動開閉弁を開弁することによって、ストレーナ内部をブローして清浄化することを特徴とする減圧蒸気加熱装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006037975A JP2007218475A (ja) | 2006-02-15 | 2006-02-15 | 減圧蒸気加熱装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006037975A JP2007218475A (ja) | 2006-02-15 | 2006-02-15 | 減圧蒸気加熱装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007218475A true JP2007218475A (ja) | 2007-08-30 |
Family
ID=38495979
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006037975A Pending JP2007218475A (ja) | 2006-02-15 | 2006-02-15 | 減圧蒸気加熱装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007218475A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009097747A (ja) * | 2007-10-15 | 2009-05-07 | Tlv Co Ltd | 熱交換装置 |
JP2011226661A (ja) * | 2010-04-15 | 2011-11-10 | Tlv Co Ltd | 熱交換器 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03278809A (ja) * | 1990-03-27 | 1991-12-10 | Kubota Corp | 管内異物除去装置 |
JPH11319544A (ja) * | 1998-05-15 | 1999-11-24 | Tlv Co Ltd | 減圧蒸気加熱装置 |
JP2002333104A (ja) * | 2001-05-10 | 2002-11-22 | Spirax Sarco Ltd | 飽和蒸気の湿度調整方法及び装置 |
-
2006
- 2006-02-15 JP JP2006037975A patent/JP2007218475A/ja active Pending
Patent Citations (3)
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JPH03278809A (ja) * | 1990-03-27 | 1991-12-10 | Kubota Corp | 管内異物除去装置 |
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JP2002333104A (ja) * | 2001-05-10 | 2002-11-22 | Spirax Sarco Ltd | 飽和蒸気の湿度調整方法及び装置 |
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JP2011226661A (ja) * | 2010-04-15 | 2011-11-10 | Tlv Co Ltd | 熱交換器 |
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