JP2007218411A - 回転出力装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】この発明は、入力軸の回転停止した後に、利用者による出力軸の回動によって確実に出力軸にロックがかかり、全体がコンパクトに構成できるロック機構を提供することを目的とする。
【解決手段】前記スピンドル3の回転を反転させて前記コントロールリング43に伝達する反転機構40とを備え、該反転機構40を、コントロールリング43と一体回転するアウタリング42a及びスピンドル3と一体回転するインナリング42cの両方に接触する鋼球42bと、該鋼球42bの周方向の位置を保持する固定ゲージ41とで構成し、前記スピンドル3からの回転で、径内方側にあるフロートギア34を径外方側へ案内するロック機構を、コントロールリング43の誘導溝43aおよび前記コイルスプリング35で構成した。
【選択図】図4

Description

この発明は、例えば、電動ドライバーのような電動工具において、モータを停止制御してその出力軸を停止させた後に、該出力軸をロックすることができる回転出力装置に関する。
従来より、モータを停止制御したときその出力軸(スピンドル)をロックするロック機能を備えた電動工具が知られている(特許文献1参照)。
この特許文献1に記載されているロック機構は、出力軸と入力軸の間に遊び角を設け、径外方(ロック方向)側へ付勢され、固定部材に係合してロックするロック板と、このロック板の位置をガイド溝によって拘束する保持板とを、出力軸側に設けて構成している。
このロック機構は、入力軸が回転(駆動)している状態では、保持板がロック板を径内方位置で拘束しているため、出力軸にはロックが掛からず自由に回転するが、モータが停止して入力軸が停止した場合には、出力軸が慣性により遊び角分回転することで、入力軸に連係されたロック板が保持板のガイド溝を移動して、径外方向に移動することで、出力軸に自動ロックが掛かることになる。
このように、特許文献1のロック機構によると、モータ停止時における慣性を利用して出力軸が即座にロックされるため、停止後、利用者が遊び角分の回動操作を行う必要がなくなり、作業性が極めてよくなる。
しかしながら、この特許文献1の慣性を利用したロック機構において、次のような問題がある。
それは、モータの回転スピードが遅い状態で回転停止した時等の「慣性による回動」が十分に生じない場合に、自動ロックが掛からないという問題である。
この場合、利用者がそれまでの回転方向と同一方向に出力軸を回動操作すると、「慣性による回動」と同一方向に出力軸を回動することになるので、出力軸のロックが掛かるが、出力軸を逆方向に回動させた場合には、そのまま入力軸も共回りするため、ロック板と入力軸との間で相対変位が生じず、ロックが全く掛からないという問題が生じる。
このように、出力軸にロックが掛からなければ、当然ロック機構としての機能を果たすことができない。また、ロックが掛からないため、利用者は、モータ停止の負荷を受けた状態の出力軸を長時間回動しなければならないといった状況が生じ、操作性が悪化するといった問題も生じる。
この問題に対して、特許文献1では、遊星歯車セットを利用したロック操作機構を新たに追加することで、いずれの方向に出力軸を回動させた場合でも、必ずロック板と入力軸との間で相対変位が生じるように構成して、出力軸にロックが掛かるように構成している。
だが、こうしたロック操作機構を新たに追加した場合には、遊星歯車セットという複雑な機構が別途必要となり、ロック機構自体の信頼性、耐久性等を悪化するおそれが生じる。また、こうしたロック操作機構の設置スペースも新たに必要となり、ロック機構全体をコンパクトに構成することができないという問題も生じる。
特開平11−37187号公報
この発明は、入力軸の回転停止した後に、利用者による出力軸の回動によって確実に出力軸にロックがかかるとともに、全体をコンパクトに構成することができるロック機構を備える回転出力装置を提供することを目的とする。
この発明は、回転駆動力を入力する回転入力体と、該回転入力体と同軸芯上に配置され、所定角度の遊び角を持って該回転入力体からの駆動力を受けて回転力を出力する回転出力手段と、前記回転出力手段の外周部に配置され、回転を固定した固定部材と、径外方側へ移動して前記固定部材に対して係合固定する移動ロック板と、該移動ロック板を径外方側に付勢する付勢体と、移動ロック板の径外方側への移動を誘導する誘導手段と、前記回転出力手段の回転を反転させて前記誘導手段に伝達する反転機構とを備え、該反転機構を、前記誘導手段及び前記回転出力手段の両方に接触する転動体と、該転動体の周方向の位置を保持する転動体保持部とで構成し、回転入力体側からの回転で、移動ロック板を径内方側に案内して固定部材との係合固定を解除するリリース機構を前記回転入力体に設け、前記回転出力手段からの回転で、径内方側にある移動ロック板を径外方側へ案内するロック機構を、前記反転機構、前記誘導手段ならびに前記付勢体で構成した
回転出力装置であることを特徴とする。
前記接触は、点接触、あるいは線接触であることを含む。
これにより、前記回転出力手段からの回転を、前記反転機構が前記誘導手段に反転して伝達し、径内方側で前記固定部材との係合固定を解除された前記移動ロック板を前記誘導手段が誘導し、前記付勢体が誘導された移動ロック板を径外方側へ移動させて前記固定部材に係合固定するロック状態とすることができる。
また、回転駆動力を入力する回転入力体側からの回転で、自動的に移動ロック板を径内方側に案内して固定部材との係合固定を解除してリリース状態とすることができる。
また、前記反転機構を、前記誘導手段及び前記回転出力手段の両方に接触する転動体と、該転動体の周方向の位置を保持する転動体保持部とで構成したことによって、転動体と前記誘導手段及び前記回転出力手段とのそれぞれの転がり抵抗によって、確実に回転出力手段の回転を反転して誘導手段に伝達することができる。
また、前記反転機構を前記誘導手段及び前記回転出力手段の両方に接触する転動体と、該転動体の周方向の位置を保持する転動体保持部とで構成したことによって、回転入力体からの回転出力手段の回転中において、前記反転機構により前記誘導手段は、前記回転出力手段の回転に対して反対方向の回転力が伝達されるものの、前記回転出力手段とともに、転動体を摺動して回転することができる。
したがって、回転入力体からの回転出力手段の回転中は、リリース機構によって径内方側に案内され、固定部材との係合固定を解除された移動ロック板を径内方側のリリース状態で確実に維持しながら、回転出力手段ともに回転することができる。
この発明の態様として、前記転動体を、周方向に複数設けることができる。
これにより、回転出力手段の回転を誘導手段に確実に伝達することができる。したがって、回転出力手段の回転を反転して誘導手段に伝達する転動体への負荷が低減され、反転機構の耐久性を向上させることができる。
また、この発明の態様として、前記転動体を、球体で形成することができる。
これにより、転動体の形状による強度を向上させることができ、さらに、耐久性のある反転機構を構成することができる。さらに、転動体は前記誘導手段及び前記回転出力手段の両方と接触するため、回転入力体からの回転出力手段の回転中において、前記回転出力手段とともに、転動体を摺動して回転する誘導手段の摺動抵抗が低減できる。したがって、回転入力体からの回転力の損失を低減することができる。また、移動ロック板を径外方向に誘導するための回転出力手段の回転負荷を低減することができ、利用者の満足度を向上することができる。
また、この発明の態様として、前記転動体保持部に、前記転動体を遊嵌する、周方向で等間隔に配した転動体遊嵌溝と、前記固定部材に取付ける取付部を設けることができる。
これにより、前記転動保持部を固定部材に固定でき、固定部材に固定された転動保持部材によって、前記転動体を転動体遊嵌溝で遊嵌して、周方向に等間隔で保持することができる。したがって、確実に、転動体の周方向の位置を保持することができるとともに、確実に回転出力手段の回転を反転して誘導手段に伝達することができる。
また、この発明の態様として、前記回転出力手段を、回転出力体と、該回転出力体と一体回転する出力体側接触部とで構成し、前記誘導手段を、誘導部と、該誘導部と一体回転する誘導部側接触部とで構成し、前記転動体、前記出力体側接触部ならびに前記誘導部側接触部を組立体として構成することができる。
このように前記出力体側接触、誘導部側接触部ならびに前記転動体を組立体として構成することによって、反転機構の組立精度を向上することができ、転動体を前記誘導手段及び前記回転出力手段の両方に確実に接触することができる。また、転動体を組立体に組付けることができるため、回転出力装置の組付けが容易となる。さらに、転動体の交換を、組立体の交換によって行うことができるため、利用者の利便性が高まる。
また、この発明の態様として、前記反転機構に、前記誘導部側接触部及び前記出力体側接触部との転動体の接触圧力を増加させる予圧手段を備えることができる。
これにより、転動体を前記誘導手段及び前記回転出力手段の両方にさらに確実に接触させることができる。
また、この発明の態様として、前記予圧手段を、弾性材で構成することができる。
これにより、前記誘導部側接触部及び前記出力体側接触部との転動体の接触圧力を、適宜の弾性力を有する弾性材を用いることで、容易に増加させることができる。
また、この発明の態様として、前記移動ロック板に係合凸部を備え、前記誘導手段を、前記係合凸部が係合する誘導溝で構成し、前記リリース機構を、前記係合凸部が係合するリリース溝で構成したものである。
これにより、前記リリース機構及び前記誘導手段をそれぞれ溝で形成しているため、別部材を設けてリリース機構及び前記誘導手段を構成する場合と比較して、コンパクトな回転出力装置を構成することができる。
また、この発明の態様として、前記移動ロック板と回転出力体との間には、径内方側位置にある前記移動ロック板と前記回転出力体とが相対回転可能とする遊嵌部と、径外方側位置にある前記移動ロック板と前記回転出力体とが嵌合する嵌合溝とを形成することができる。
このように遊嵌部を形成したことにより、固定部材と移動ロック板の係合が解放された径内方側位置において、回転出力体の回転を妨げることを防止でき、回転入力体と回転出力手段とが遊び角がない状態で共回りする場合でも、移動ロック体は、共回りをすることなく、確実に機能を得ることができる。
また、嵌合溝を形成したことにより、固定部材と移動ロック板とが係合された径外方側位置において、固定部材に係合固定された移動ロック部材と回転出力手段とを嵌合するため、移動ロック部材を介して固定部材に回転出力体を固定することができ、確実に機能を得ることができる。
また、この発明の態様として、前記回転出力手段に固定されて、該回転出力体と一体に回転するガイド保持板を備え、周方向に複数設けた前記移動ロック板を、一体的に回転するように前記ガイド保持板に保持することができる。
これにより、複数の移動ロック板が前記固定部材と係合固定するため、係合箇所における剛性が高まり、ロック時のロックトルクを高めることができ、さらに、確実且つ安定したロック機能を得ることができる。
また、この発明の態様として、前記回転出力体に、前記嵌合溝に嵌合する嵌合部を備え、前記移動ロック板に、前記嵌合部を囲繞する囲繞部を備え、前記嵌合溝を、前記移動ロック板の径外方側の移動方向と反対側の前記囲繞部の内周側に備え、2つの移動ロック板を、前記移動方向上で、前記回転出力体の軸心に対して対称な位置及び向きで配することができる。
これにより、回転出力体の軸心を対称とする2方向から挟み込むような態様で、嵌合部と嵌合溝とを嵌合させて回転出力体と移動ロック部材とを嵌合固定するため、移動ロック部材を介して固定部材に回転出力体を安定して固定することができる。
さらに、この発明の回転出力装置は、電動工具の出力系に介装することができる他、回転出力を必要とする装置に利用することができる。
これにより、電動工具等のロック時の操作を極めて容易に行うことができる。
この発明によれば、入力軸の回転停止した後に、利用者による出力軸の回動によって確実に出力軸にロックがかかるとともに、全体をコンパクトに構成することができる。
この発明の一実施の形態を以下図面に基づいて詳述する。
図1は本発明の回転出力装置を採用した電動工具を示す。この電動工具は図1に示す如く、利用者が使用時に握るハンドル部1aを備えたハウジング1、該ハンドル部1aの下部に設けた電源コード2、該ハウジング1前方に設けたスピンドル3、そのスピンドル3に装着したチャック4、そのチャック4で支持したドリルビット5とを具備する。
前述のハウジング1は、本体ケース部11と、該本体ケース部11の前方に装着するギアケース12とで構成し、前記ハウジング1内部には、正転及び逆転が選択可能なモータMと、後述の回転出力装置10(図2参照)とを設置し、この回転出力装置10を介してモータMの回転駆動力をスピンドル3に伝達している。
また、ハウジング1のハンドル部1a前面上方には、モータMの駆動信号を入力するスイッチハンドル6を設けている。
なお、本実施形態では、一般的なコード付きの電動工具で説明を行うが、この発明自体、電力源を限定した電動工具ではなく、バッテリー式ハンドタイプの電動工具であってもよい。また装着工具についてもドライバーやグラインダ又はルータ等その他のものであってもよい。さらに駆動源についても電動だけではなく圧縮空気や油圧駆動等であってもよい。
次に、電動工具の回転出力装置10について図2とともに説明する。この回転出力装置10は、モータMの出力軸M1からの回転出力を伝達するとともに、スピンドルのロック、リリースを行うロック機構部10Aをギアケース12内部に備えている。
なお、図2に示すように、出力軸M1は、スピンドル3に対して背面視略7時方向(図2中左下)となるように配し、出力軸M1の回転駆動を出力ギア31に伝達するための入力ギアM2、及び出力ギア31の外周ギアはヘリカルギア、あるいはスパーギアのいずれで構成してもよい。
このロック機構部10Aは、図3に示すように、出力軸M1の回転駆動力を受ける出力ギア31と、該ロック機構部10Aをギアケース12に対して固定するロックリング33と、ロックリング33の内周面ギアに噛合する上下対称に配置した2つのフロートギア34(34a、34b)と、該フロートギア34を軸心方向の前後から挟み込むとともに、スピンドル3に嵌合固定された2枚の出力ギア32(32a、32b)とで構成している。
なお、本明細書の以下において、前記軸心方向を前後方向という。
回転出力装置10のロック機構部10Aの各構成要素のチャック側からの正面及び側面を併記した分解説明図を示す図3と、ロック機構部10Aの各構成要素の分解斜視図を示す図4とともに、ロック機構部10Aの詳細構造について説明する。
ロック機構部10Aは、図3に示すように、チャック側から、固定プレート36、固定ゲージ41、ベアリング42、コントロールリング43、チャック側出力リング32b、上下対称な位置に配した2つのフロートギア34(34a、34b)、該2つのフロートギア34に装着する2本のコイルスプリング35、モータ側出力リング32a、及び出力ギア31とを具備し、2つのフロートギア34、コイルスプリング35を除いて各要素はリング状に形成され、同心軸上に配置されている。
スピンドル3は、チャック4側(図1)から、チャック軸挿着部3aと、該チャック軸挿着部3aの直径の約1.5倍程度の直径の円に略内接する正面視六角形の六角形断面部3bと、前記チャック軸挿着部3aと略同一直径を有し、ギアケース12(図2)の前方内部に具備したベアリング(図示省略)に軸承される軸止部3cと、前記チャック軸挿着部3aよりひと回り小さな直径の小判断面(円形の中心を挟んで対称に、平行な直径以下の直線部分を有する断面)を有する小判断面連結部3dと、前記チャック軸挿着部3aの半分程度の直径を有しギアケース12中央付近内部に具備したベアリング(図示省略)に軸承される軸止部3eとをこの順で配して構成している。
なお、小判断面連結部3dの長さ方向中心よりわずかにチャック側に、後述するフロートギア34の嵌合固定溝34iが嵌合する切込部3fを備えている。
出力ギア31は、図3に示すように、前記小判断面連結部3dの3倍程度の直径と適宜の肉厚を有し、外周部に適宜の歯高の歯31aで形成したスパーギアである。なお、出力ギア31の正面視中央に前記小判断面連結部3dと遊嵌する軸通孔31bと、該軸通孔31bを挟んで対向する位置に後述するフロートギア34の中央に備えた係止ピン34fを挿入するピン挿入穴31cとを備えている。また、出力ギア31はヘリカルギアで構成してもよい。
なお、出力ギア31の正面図は、スパーギアの刃先形状を簡略して歯31aを円形で示している。
上記軸通孔31bは、小判断面連結部3dが遊び角α(図5参照)をもって遊嵌し、中心を対称とする上面と底面とが外側に凸な円弧で形成された正面視つづみ形状である。また、ピン挿入穴31cはフロートギア34の係止ピンよりわずかに大きな径を有する円を3方向に配設して連続形成した正面視略二等辺三角形状と、出力ギア31の1/4程度の深さを有する溝であり、径外方側凸状にして配している。
なお、上記略二等辺三角形状の底側に形成する左右の径内側方円弧部分の中心間隔は、前記遊び角αと遊び角βとを合わせた遊び角α+βの2倍の前記係止ピンの相対移動に対応する幅である。
また、ピン挿入穴31cの略二等辺三角形状の頂点部分である径外中央円弧部分に前記係止ピンが嵌合している場合、フロートギア34はロックリング33と係合固定する前記径外回転固定位置にある。上記ピン挿入穴31cの底辺側左右の径内側方円弧部分に前記係止ピンが嵌合している場合、フロートギア34はロックリング33と係合固定を解除した前記径内固定解除位置にある。
また、ピン挿入穴31cは、出力ギア31を貫通する孔で形成してもよい。
モータ側出力リング32aは、出力ギア31の外形よりひとまわり小さな径と適宜の肉厚を有する略小判形状であり、側方の直線部の中央付近にチャック側への折り返しによって形成した嵌着ツメ32cと、中心に前記小判断面連結部3dの断面と同一形状の軸通孔32dと、前記ピン挿入穴31cに対応する位置に中央ピン貫通孔32eとを備えている。
なお、嵌着ツメ32cは後述するチャック側出力リング32bの嵌着孔32fと嵌着する。
また、中央ピン貫通孔32eはフロートギア34の係止ピンよりわずかに大きな径を有する円を3方向に配設し、頂点側円の半円の両端部と底辺側左右2つの円とを該円の約1/4半径の長さ直線で中央ピン貫通孔32eの径方向に結んで連続形成した三方向に円弧を有する形状である(図7参照)。
なお、三方向の円弧のうち底側に形成する左右の径内側方円弧部分の中心間隔は、上記遊び角βの2倍に対応する幅である。
また、上述したピン挿入穴31cと同様に、中央ピン貫通孔32eの三方向の円弧のうち径外側の径外中央円弧部分に前記係止ピンが嵌合している場合、フロートギア34はロックリング33と係合固定する径外回転固定位置にあり、上記中央ピン貫通孔32eの底辺側左右の径内側方円弧部分に前記係止ピンが嵌合している場合、フロートギア34はロックリング33と係合固定を解除した径内固定解除位置にある。
また、軸通孔32dの外周部分の適宜の幅を、チャック側に突出させて出力リング32の他の部分に比べて肉厚を厚く形成している。詳しくは、軸通孔32dの外周部分を、他の部分の肉厚の1.3倍程度の肉厚で形成している。
フロートギア34は、上側フロートギア34aと下側フロートギア34bとで構成している。各フロートギア34は、径外方側に突出した円弧状部の頂点にロックリング33の内面ギア33aに噛合する3つの凸状の歯部で構成した噛合部34dを備えたプレート部34cと、スピンドル3の小判断面連結部3dの外周側を囲繞するリング部34eとで構成している。
プレート部34cの正面視幅方向及び高さ方向中央付近には、プレート部34cの表裏を貫通する係合ピン34fと、その両側でプレート部34cのチャック側面に、後述するチャック側出力リング32bの側方ピン貫通孔32gに係合する係合凸部34gと備え、さらに、プレート部34cの下端側で、リング部34eの両外側には、コイルスプリング35を遊嵌するスプリング装着部34hを備えている。
なお、プレート部34cはリング部34eの2倍の肉厚で形成され、上側フロートギア34aは、リング部34eをプレート部34cの前記前後方向のモータ側位置に配し、下側フロートギア34bはリング部34eをプレート部34cの軸心方向のチャック側に配して、それぞれプレート部34cとリング部34eとを一体形成している。また、それぞれのリング部34eを配していない側のプレート部34cの幅方向中央下端には、他方のリング部34e下端部の外側形状に対応した切込34kを形成している。
なお、係合ピン34fは、プレート部34cの表裏面からプレート部34cの肉厚の2倍程度突出する長さに形成してプレート部34cに固定している。
また、上記係合ピン34fの突出長は、フロートギア34をロック機構部10Aに組付けた際に、コントロールリング43の誘導溝43aに係止できるとともに、出力ギア31のピン挿入穴31cに係止できる長さである。
また、係合凸部34gは、係合ピン34fの長さの半分程度の突出長に形成し、ロック機構部10Aに組付けた際に側方ピン貫通孔32gに係止すればよく、これ以上長く形成すると、後述するコントロールリング43の回転の支障となる。
また、係合凸部34gは、係合ピン34fと同じ動作及び同じ作用を行えばよいため、本実施例のようにフロートギア34の一部を突出させて形成せずとも、係合ピン34fと同様にフロートギア34にピンを固定して形成してもよい。
また、リング部34eの内周側のプレート部34c側には、小判断面連結部3dが所定の遊び角度を持って遊嵌する遊嵌部34jと、プレート部34cの反対側には小判断面連結部3dの切込部3fと嵌合して小判断面連結部3dを嵌合固定する嵌合固定溝34iとを備えている。
このように構成した上側フロートギア34aと下側フロートギア34bとは、図7及び図8に示すように、それぞれのリング部34eを前記前後方向に重ね合わせて配置し、上記スプリング装着部34hにコイルスプリング35を装着してロック機構部10Aに組付ける。
したがって、前記上側フロートギア34aと前記下側フロートギア34bとは、それぞれのリング部34e部分で径方向にスライドするような態様で径内方側と径外方側とを移動する。
なお、図8(a)、(b)は、前記上側フロートギア34aと前記下側フロートギア34bの正面図と側面図とを示し、図8(c)、(d)は、ロック機構部10Aに組付け、前記径外回転固定位置にある前記上側フロートギア34aと前記下側フロートギア34bの正面図と側面図とを示し、図8(e)、(f)は、前記径内固定解除位置にある前記上側フロートギア34aと前記下側フロートギア34bの正面図と側面図とを示ず。
上側フロートギア34a及び下側フロートギア34bがコイルスプリング35の付勢力によって、径外方向側で噛合部34dがロックリング33の内面ギア33aに噛合するロック位置に移動したとき(図7(a)、図8(c)、図8(d)参照)、上側フロートギア34a及び下側フロートギア34bの嵌合固定溝34iが小判断面連結部3dの切込部3fを上下両側から挟みこむように嵌合する。
逆に、上側フロートギア34a及び下側フロートギア34bがコイルスプリング35の付勢力に逆らって、径内方向側で噛合部34dとロックリング33の内面ギア33aとの噛合が解消されたリリース位置に移動したとき(図7(b)、図8(e)、図8(f)参照)、上側フロートギア34a及び下側フロートギア34bの遊嵌部34jは前後方向に一致し、小判断面連結部3dを所定の遊び角度を持って遊嵌する。また、このとき、他方のフロートギア34のリング部34eの下端部は一方の切込34kに嵌合するような態様となる。
ロックリング33は、出力ギア31の歯先円より一回り大きな外形を有するリング形状であり、内周面に上記フロートギア34と噛合する内面ギア33aを備えている。
また、ロックリング33は、所定の径でチャック側にプレス加工して突出させた正面視円形の固定凸部33bをロックリング33を略均等で周方向に3分割する3方向位置に備え、モータの出力軸M1(図2)との干渉を防ぐためのロックリング33の外周部の左下の一部(正面視約4時方向)を径内方側に凸状の円弧形状の切欠き部33cを備えている。
なお、上記固定凸部33bは、上記ギアケース12(図2)にロックリング33を係合固定するための凸部である。
チャック側出力リング32bは、モータ側出力リング32aと略同一の外径と適宜の肉厚とを有する正面視円形形状であり、モータ側出力リング32aと同様に、小判断面連結部3dの断面と同一形状の軸通孔32dを中心に備えている。また、軸通孔32dの外周部分の適宜の幅をチャック側に突出させて他の部分より肉厚を厚く形成し、モータ側出力リング32aと同様に中央ピン貫通孔32eを備えている。
また、中央ピン貫通孔32eの左右両側には、スピンドル34の係合ピン34fと係合凸部34gとの間隔と同一の間隔を隔てて、側方ピン貫通孔32gを左右対称に備えている。側方ピン貫通孔32gは、前記中央ピン貫通孔32eを構成する3つの円のうち径外中央円弧部分に対し、底辺側の左右の径内側方円弧部分のうち、スピンドル32bの幅方向中心側の一方を径内側に、他方を径外側となるように傾斜させて配設して連続形成した三方向に円弧を有する変形形状であり、径外側に変形させた径内側方円弧部分がチャック側出力リング32bの幅方向鉛直中心線側となるように、左右対称に備えている。
また、2つの中央ピン貫通孔32eと中心で直交する位置に、前記嵌着ツメ32cと嵌着する嵌着孔32fを、中心を挟んで対向する位置に2つ備えている。
なお、前記ピン挿入穴31cと、前記中央ピン貫通孔32eとは、それぞれ、中心からの同一位置となるようにそれぞれに配している。
コントロールリング43は、出力リング32の外形よりひとまわり小さな正面視円形で形成され、上端部と下端部には前記係合ピン34fが遊びを持って係止できる誘導溝43aと、正面視中央に小判断面連結部3dの貫通を許容する貫通孔43bと、コントロールリング43のチャック側面にはチャック側に突出させた正面視リング状の固定リング部43cとを備えている。なお、図9および図10に示すように固定リング部43cの外周は後述するベアリング42のアウタリング42aの内周面に密着して、コントロールリング43をアウタリング42aに固定する。
ベアリング42は、アウタリング42aとインナリング42cと、アウタリング42a及びインナリング42cの間で、所定間隔を隔てて周方向に複数配置した鋼球42bとで構成した、いわゆるラジアルベアリングである。アウタリング42aはコントロールリング43のよりひとまわり小さな外径と、固定リング部43cの外径と略同一の内径を有するリング形状で形成している。
なお、ベアリング42は上述したようにラジアルベアリングで構成しているが、スラストベアリングで構成してもよい。
インナリング42cは、アウタリング42aの内周側面から間隔を隔てるとともに、前記小判断面連結部3dよりひとまわり大きな外形を有し、正面視中央に、小判断面連結部3dの断面形状と略同一形状で形成し、小判断面連結部3dの通過を許容する貫通孔42dを備えた正面視円形で形成している。
また、アウタリング42aの内周側面と、インナリング42cの外周側面の前後方向中央付近には、鋼球42bが嵌着する断面円弧状の転がり溝42e(図10参照)を全周にわたり設けている。
なお、本実施例において、鋼球42bを周方向等間隔で11個具備しているが、これに限定されず、11個より多く具備してもよいし、少なく具備してもよい。
固定ゲージ41は、アウタリング42aの外径と略同一の外径を有し、正面視中央には、前記貫通孔43bと略同一の径を有し、小判断面連結部3dの通過を許容する通過孔41cを具備した正面視リング形状で形成している。
固定ゲージ41のチャック側面には、周方向に3等分した位置に、後述する固定プレート36の挿着孔36fに挿着する挿着凸部41dを備えている。
固定ゲージ41のモータ側面には、ベアリング42のアウタリング42a内周側面とインナリング42cの外周側面との間に挿入するリングゲージ部41aを備え、リングゲージ部41aのモータ側面端部には、鋼球42bが遊嵌する11箇所の遊嵌凹部41bを等間隔に形成している。
固定プレート36は、ロックリング33と略同一の外径を有し、ロックリング33のチャック側側面に取付けるリング縁部36aと、チャック側に突出する中空の凸状部分36dとを具備する側面視略凸形状である。
前記リング縁部36aには固定凸部33bが貫通する取付貫通孔36bを、固定凸部33bのそれぞれに対応する位置に備えるとともに、前記モータMの出力軸M1(図2)との干渉を防止する径内方側に凸状の円弧形状の切欠き部36cを備えている。
プレス加工により、チャック側に突出させた凸状部分36dは、係合ピン34f、コントロールリング43、ベアリング42のそれぞれの回転に干渉しないようにチャック側に向かって3段階に断面円形を小さく形成している。凸状部分36dのチャック側端面の正面視中央には、小判断面連結部3dの回転の支障とならず、小判断面連結部3dの通過を許容する通過孔36eと、該通過孔36eの外周側に前記挿着凸部41dを挿着する挿着孔36fを挿着凸部41dに対応する位置に3箇所備えている。
上記構成により、図4に示すように上下対称な位置に2つのフロートギア34を、それぞれの噛合部34dがロックリング33の内面ギア33aに噛合させ、左右のスプリング装着部34hに縮めたコイルスプリング35を遊嵌させてロックリング33に嵌着する。この状態においてモータ側出力リング32aの中央ピン貫通孔32eにフロートギア34のモータ側の係合ピン34fを貫通させ、チャック側出力リング32bの中央ピン貫通孔32eにフロートギア34のチャック側の係合ピン34fを、また側方ピン貫通孔32gに係合凸部34gをそれぞれ貫通させ、モータ側出力リング32aとチャック側出力リング32bとによってロックリング33及びフロートギア34を挟み込むような態様で、長方形貫通孔37dを貫通した嵌着ツメ32cと嵌着孔32fとを嵌合して組付ける。
このようにして、組付けたモータ側出力リング32a、チャック側出力リング32b、ロックリング33ならびにフロートギア34のチャック側に、コントロールリング43と、ベアリング42と、固定ゲージ41とを配し、固定ゲージ41の挿着凸部41dを固定プレート36の挿着孔36fに挿着し、固定プレート36の取付貫通孔36bにロックリング33の固定凸部33bを挿着し、固定プレート36と固定ゲージ41とで、ベアリング42と、コントロールリング43をチャック側から覆うような態様で組付ける。
このとき、図10に示すように、中央ピン貫通孔32eを貫通し、チャック側出力リング32bのチャック側面から突出したフロートギア34のチャック側の係合ピン34fがコントロールリング43の誘導溝43aに係止するように組付ける。
この状態において、図4に示すように、組付けたこれらのモータ側出力リング32aのモータ側に出力ギア31を同一軸上に配し、スピンドル3の小判断面連結部3dがインナリング42cの貫通孔42d、及び出力リング32の軸通孔32dと嵌着し、また出力ギア31の軸通孔31bと遊嵌するように、通過孔36e側からスピンドル3を挿入してロック機構部10Aを組付ける。
このとき、図9及び図10ならびに図10a部拡大図に示すように、固定ゲージ41、ベアリング42ならびにコントロールリング43を上記構成で構成したことによって、スピンドル3とインナリング42cとは嵌合固定されて一体回転する。また、コントロールリング43は、固定リング部43cの外側面とアウタリング42aの内側面とが密着しているため、アウタリング42aと一体回転する。さらに、固定プレート36を介してロックリング33に固定した固定ゲージ41の遊嵌凹部41bに鋼球42bが遊嵌するため、鋼球42bの周方向の位置を保持することができる。
したがって、スピンドル3の回転に伴ってインナリング42cは回転し、インナリング42cの回転は鋼球42bを介してアウタリング42aに反転して伝達される。詳述すると、鋼球42bの周方向の位置が保持されているため、鋼球42bは周方向位置を保持されたまま、その場で回転する。よって、アウタリング42aには、インナリング42cと一体回転するスピンドル3の回転方向と反対の回転方向の回転として伝達される。なお、このとき、アウタリング42aの回転速度は、アウタリング42aとインナリング42cとの径の比に基づいてスピンドル3の回転速度は減速される。なお、図9で示す、固定ゲージ41、ベアリング42、ならびにコントロールリング43で構成し、係合ピン34fにスピンドル3の回転を反転させて伝達する機構を、本明細書中において、反転機構40という。
続いて、図11から図20までの図面と共に、ロック機構部10Aの動作について説明する。
図11、図14、図15、ならびに図18は各状態の出力ギア31のチャック側からの正面図を示し、図12、図17及び図19は各状態のロック機構部10Aに組付けられたコントロールリング43部分のチャック側からの正面図を示し、図13、及び図16は、各状態のロック機構部10Aに組付けられたベアリング42部分のチャック側からの正面図を示す。なお、図11、図14、図15ならびに図18においては、ピン挿入穴31cと出力リング32の中央ピン貫通孔32eとの位置関係を示すためにチャック側出力リング32bを点線で示している。
まず、ロック状態について説明する。ロック状態では図11に示すように、フロートギア34のモータ側の係合ピン34fはピン挿入穴31cの径外中央円弧部分に嵌合し、また、図12に示すように、フロートギア34のチャック側の係合ピン34fは出力リング32の中央ピン貫通孔32eの径外中央円弧部分に嵌合している。この状態では、図8(c)に示すように、上下に配したフロートギア34は、前記径外回転固定位置にある。
したがって、ギアケース12(図2参照)に固定されたロックリング33に回転固定されたフロートギア34の係合ピン34fを介して、出力ギア31及び出力リング32はロックリング33に回転固定され、出力リング32の軸通孔32dとスピンドル3の小判断面連結部3dとは遊び角なく嵌合しているため、スピンドル3は回転固定され、利用者がビット交換等のためにチャックを回転させた場合であっても、スピンドル3が回転せず、利用者は安全にビット交換等を行うことができる。
次に、モータM(図1)の駆動によりロック機構部10Aのロック状態を解除するリリース動作について説明する。
利用者がスイッチハンドル6(図1)を操作して駆動信号を入力すると、モータMは回転駆動し、モータMの回転駆動力は入力ギアM2(図2)と噛合している歯31aを介して出力ギア31に伝達される。以下の説明において、モータMの回転は、チャック側から見て左回転(反時計回り)に出力ギア31を回転される回転駆動力とする。
ここで、上述したロック状態から図11中の矢印で示すように、出力ギア31がα°左回転した状態の出力ギア31のチャック側からの正面図を図14に示す。
出力ギア31がα度の左回転をしたことによって、ピン挿入穴31cの径外中央円弧部分にあった係合ピン34fは、ピン挿入穴31cの回転方向後方の側面(右側側面)によって左回転方向に押圧される。
しかし、フロートギア34の噛合部34dがロックリング33の内面ギア33aと噛合しているフロートギア34は左回転できず、内在するコイルスプリング35の付勢力に逆らって、左回転するピン挿入穴31cの回転方向後方の側面に沿って径内方側へ移動する。この状態で、図8(d)に示すように、噛合部34dと内面ギア33aとの噛合は解消され、係合ピン34fを中央ピン貫通孔32eに係合している出力リング32、及びピン挿入穴31cに係合している出力ギア31のそれぞれのロックリング33に対する回転固定が解除される。
この状態で、出力リング32の回転固定は解除され、スピンドル3の小判断面連結部3dと出力ギア31の軸通孔31bとの遊び角αが消化され、続く出力ギア31の左回転によって、小判断面連結部3dの回転方向後方側面が対向する軸通孔31bの側面上部によって回転方向に押圧され、スピンドル3及びスピンドル3に嵌着している出力リング32は、左回転可能となる。
しかし、この状態では、フロートギア34に遊嵌部34cを設けているため、前記径内固定解除位置に移動したフロートギア34と小判断面連結部3dとは当接せず、また、この状態では中央ピン貫通孔32eの径内側方円弧部分の側面も係合ピン34fに当接していないため、フロートギア34はこの径内回転固定位置で回転は伝達されない。
続いて、図14中の矢印で示すように、出力ギア31がさらにβ°左回転した状態(ロック状態から(α+β)°左回転した状態)について、この状態における出力ギア31のチャック側からの正面図を示す図15と、ロック機構部10Aに組付けられたベアリング42部分のチャック側からの正面図を示す図16と、ロック機構部10Aに組付けられたコントロールリング43部分のチャック側からの正面図を示す図17とともに説明する。
上述したように、モータMの回転駆動力を受けた出力ギア31の軸通孔31bが小判断面連結部3dの回転方向後方側面を左回転方向に押圧し、小判断面連結部3dと嵌着している出力リング32は左回転する。しかし、上述したように、係合ピン34fには回転力は伝達されないため、回転してきたピン挿入穴31c及び中央ピン貫通孔32eの回転方向後方(右側)の径内側方円弧部分に嵌合する。この状態で、フロートギア34は、ピン挿入穴31c及び中央ピン貫通孔32eの回転方向後方の径内側方円弧部分の側面によって回転方向に押圧されるため、スピンドル3と、出力リング32と、出力ギア31と、フロートギア34とは一体的に回転し、モータMが回転している間はこの状態で回転する。
また、反転機構40によってコントロールリング43はスピンドル3に対して反転し、誘導溝43aの反転方向後方側面(左側)で係合ピン34fを反転方向(右回転)に押圧する。換言すると、誘導溝43aの反転方向後方側面(左側)と、中央ピン貫通孔32eの回転方向後方(右側)の径内側方円弧側面とで係合ピン34fを挟み込むような態様となる。なお、このとき、スピンドル3と、出力リング32と、出力ギア31と、フロートギア34とは一体的に回転しているため、コントロールリング43は係合ピン34fを介して、スピンドル3の回転方向に押圧され、固定リング部43cを介してアウタリング42aにスピンドル3の回転力が伝達される。したがって、アウタリング42aとインナリング42cとの間で鋼球42bを摺動させて、コントロールリング43はスピンドル3と、出力リング32と、出力ギア31と、フロートギア34とは一体的に回転する。
なお、上記説明においては、出力ギア31がα°回転した場合と、その後さらにβ°回転した状態とに分けて説明したが、実際は一連の動作であって、ロック機構部10Aがロック状態にある場合、利用者はスイッチハンドル6(図1)を操作するだけでロック状態であったロック機構部10Aをオートリリースして回転させることができ、利用者の利便性を向上することができる。
なお、モータMの回転中は、コントロールリング43は鋼球42bが摺動してスピンドル3と一体回転するものの、反転機構40による反転効果によって、係合ピン34fは、誘導溝43aによって反転方向に押圧された状態で、スピンドル3と一体的に回転している。
したがって、前記ピン挿入穴31c及び中央ピン貫通孔32eの回転方向後方の径内側方円弧部分と、係合ピン34fとが確実に嵌合したまま回転することができ、前記回転方向後方の径内側方円弧部分から係合ピン34fが外れて、ロック機構部10Aが不用意にロック状態となることを防止している。
また、上述した反転機構40の反転効果によって、モータMの停止後、スピンドル3の慣性力によってそれまでの回転方向にスピンドル3が軸通孔31bとの遊び角α分回転すること(以下、慣性力回転)を防止している。また、例えば、チャックにロータ等の慣性力の大きなツールを装着して使用している場合にモータM停止後のスピンドル3の慣性力が反転機構40による反転力を上回り、慣性力回転が生じた場合であっても、慣性力回転の慣性力は反転機構40によって低減されているため、ロック機構部10Aに対して、殊に、小判断面連結部3dと軸通孔31bとの遊嵌部分に生じる衝撃や負担を低減することができる。
次に、モータMの回転が停止した後のロック動作について説明する。
上述したように、モータ停止後、慣性力回転が生じない場合は、フロートギア34が径内方側の前記径内固定解除位置にあり、図15、図16及び図17に示す状態で停止し、この状態では、噛合部34dと内面ギア33aとは噛合していないため、スピンドル3は回転自在な状態である。
利用者はビット交換等を行うためには、この状態で、右回転あるいは左回転のいずれかの方向にスピンドル3を回転させることが想定される。
まず、利用者によって、スピンドル3をモータMによってそれまで回転していた方向と同方向である左回転した場合について説明する。
スピンドル3が左回転すると、スピンドル3と回転固定されている出力リング32はスピンドル3と一体的に左回転し、フロートギア34は、係合ピン34fが中央ピン貫通孔32eの回転方向後方の側面(右側面)に押圧されるため、スピンドル3と一体的に回転する。しかし、軸通孔31bと小判断面連結部3dとの間の回転前方には遊び角αがあるため、出力ギア31とスピンドル3とは一体的回転しない。
したがって、中央ピン貫通孔32eの回転方向後方の側面に押圧された係合ピン34fは、コイルスプリング35の径外方向の付勢力によって、ピン挿入穴31cの回転方向後方の側面(右側面)に沿って径外中央円弧部分に移動し、フロートギア34は前記径外回転固定位置に移動する。よって、上述したように、噛合部34dと内面ギア33aとが噛合し(図8(c)参照)、ロック機構部10Aは、図11、図12ならびに図13に示す固定状態となる。
次に、利用者によって、スピンドル3を、モータMによってそれまで回転していた方向と逆方向である右回転した場合について説明する。
図16中矢印Aに示すようにスピンドル3を右回転すると、スピンドル3と回転固定されている出力リング32はスピンドル3と一体的に右回転し、フロートギア34は、係合ピン34fが中央ピン貫通孔32eの回転方向後方の側面(左側面)によって押圧されるため、スピンドル3と一体的に回転する。ここで、左回転した場合と異なり、右側回転の場合、出力ギア31の軸通孔31bとスピンドル3の小判断面連結部3dとの間の回転方向前方には遊び角αがないため、図18に示すように、スピンドル3と出力ギア31とは一体的に回転する。しかし、スピンドル3を右回転することによって、貫通孔42dで小判断面連結部3dと嵌合固定しているインナリング42cは右回転し、インナリング42cの右回転は鋼球42bを介してアウタリング42aを図16中矢印Bに示すように左回転させる。この反転機構40の反転効果によって、アウタリング42aと回転固定されたコントロールリング43は図17中矢印Cに示すように、左回転する。
したがって、図19に示すように、誘導溝43aの反転方向後方(右側)の側面が係合ピン34fを図19中矢印D方向に押圧するため、前記ピン挿入穴31c及び中央ピン貫通孔32eのモータ駆動によるそれまでの回転方向後方(右側)の径内側方円弧部分に係止している係合ピン34fは、コイルスプリング35の径外方向の付勢力によって、前記ピン挿入穴31c及び中央ピン貫通孔32eのモータ駆動によるそれまでの回転方向後方(右側)の側面に沿って径外方向に移動し、フロートギア34は図8(c)に示す前記径外回転固定位置に移動する。よって、上述したように、噛合部34dと内面ギア33aとが噛合し、ロック機構部10Aは図11、図12ならびに図13に示す固定状態となる。
これにより、回転駆動力を入力する出力ギア31側からの回転で、自動的にフロートギア34を径内方側に案内してロックリング33との係合固定を解除してリリース状態とすることができる。また、利用者等によるスピンドル3からの回転で、前記反転機構40によって前記スピンドル3の回転をコントロールリング43に反転して伝達し、反転されたコントロールリング43が径内方側位置にあるフロートギア34を誘導し、誘導されたフロートギア34は前記コイルスプリング35の付勢力によって、径外方側位置へ移動させてロック機構部10Aをロック状態にすることができる。
したがって、利用者は、モータM停止後、スピンドル3が回転自在な状態で停止した場合、スピンドル3をそれまでの回転方向を同方向、あるいは逆方向のいずれかの方向に回転することによって、自動的にスピンドル3をロック状態にすることができる。
よって、上述したように、利用者がビット交換等のためにスピンドル3を回転させた場合であっても、スピンドル3の回転が固定され、利用者は安全にビット交換等を行うことができる。
また、モータ駆動による回転中は常に、反転機構40によって前記スピンドル3の回転を反転して伝達されたコントロールリング43は、鋼球42bを摺動させてスピンドル3とともに回転しているため、係合ピン34fを確実に径内方側のリリース位置で保持することができる。したがって、モータ駆動による回転中、不用意にフロートギア34が径外方側のロック位置に移動してロックが係ることを防止している。
また、係合凸部34gを前記径内固定解除位置に案内するリリース機構を前記ピン挿入穴31cで形成しているため、別部材を設ける場合と比較して、コンパクトな回転出力装置10を構成することができる。
また、スピンドル3から回転が伝達されない遊嵌部34cをフロートギア34に形成したことにより、フロートギア34は、遊嵌部34cの遊び角α分の回転角を、スピンドル3と確実に共回りすることが確実に防ぐことができる。なお、出力ギア31とスピンドル3とが遊び角αがない状態で共回りする場合でも、移動ロック体は、共回りをすることなく、確実に機能を得ることができる。
また、2つのフロートギア34が前記ロックリング33と噛合固定するため、係合箇所における剛性が高まり、ロック時のロックトルクを高めることができ、さらに、確実且つ安定したロック機能を得ることができる。
また、フロートギア34に小判断面連結部3dを囲繞し、内周下方側に嵌合固定溝34iを具備するリング部34eを備え、上側フロートギア34aと下側フロートギア34bとを、それぞれのリング部34eが前後方向に重なり合うように上下対称な位置に配置したことにより、径外方側のロック位置にあるフロートギア34のそれぞれの嵌合固定溝34iが小判断面連結部3dの切込部3fを上下2方向から挟み込む態様で嵌合することができる。したがって、ロックリング33に噛合して回転固定されたフロートギア34によって、スピンドル3を確実に回転固定することができる。
また、出力リング32の板厚を、スピンドル3との嵌合部において厚くすることで、スピンドル3との間における受圧面積を大きくすることができ、スピンドル3からの回転トルクに対して、出力リング32自体を薄くしつつも、出力リング32が確実にその回転トルクを受けることができる。よって、出力リング32をコンパクトに構成しつつも、スピンドル3からの回転トルクを確実に受けることができ、ロックトルクを高めることができる。
また、反転機構40を固定ゲージ41、ベアリング42ならびにコントロールリング43で構成したため、ロック機構部10Aの組付けが容易になる。また、例えば、反転機構40が磨耗した場合であっても反転機構40単体を交換することができるため、利用者の満足度を向上することができる。
なお、本実施例における固定プレート36をロックリング33と一体形成してもよい。詳述すると、ロックリング33を形成する際に、円盤状の鋼材から本実施例の凸状部分36dに該当する部分をプレス加工によって形成すればよい。このようにすれば、ロック機構部10Aを構成する部品点数を低減できるとともに、組立工程の一部を削減することができる。
次に、図20〜22に示す他の実施例について説明する。この実施例は、反転機構40において、コントロールリング43とベアリング42との間にバックアップリング44を配置して、ベアリング42の鋼球42bの転がり抵抗を増加させることで、反転機構40の反転効果を確実に作用させるものである。
詳述すると、バックアップリング44は、断面が四角形で、インナリング42’cと略同一の正面視外径を有する円形リング状であり、図22に示すように固定リング部43cの径内側に嵌合して反転機構40に組み付ける。なお、バックアップリング44は、適宜の弾力性を有する硬質ゴムで形成している。また、バックアップリング44は、固定リング部43cの径内側への嵌合を容易にするために周方向の一部に外周側と内周側とを貫通する径方向のカット部44aを備えている。
またインナリング42’cの転がり溝42eは、断面円形溝の頂点からチャック側に軸心方向に直線で延伸した略J字型の溝形状である。
上述したように、固定リング部43cを介してアウタリング42aに固定されたコントロールリング43と、インナリング42’cとの間にバックアップリング44を配しているため、バックアップリング44は、コントロールリング43を反力としてインナリング42’cをスピンドル3側に押圧することができる。
したがって、アウタリング42aに対して、インナリング42’cを前記前後方向のチャック側にわずかに相対移動させ、図22b部に示すように、鋼球42bは、アウタリング42aの転がり溝42eの前方(図中右側)と、インナリング42’cの転がり溝42eの後方(図中左側)とにより密着して接触圧力が増加する。よって、鋼球42bはインナリング42’cのスピンドル3からの回転を反転してアウタリング42aにより確実に伝達することができる。
また、反転機構40のベアリング42が使用によって磨耗等が生じた場合であっても、バックアップリング44がインナリング42’cをチャック側に押圧するため、確実にスピンドル3の回転を反転してコントロールリング43に伝達することができる。
さらに、この実施例においては、バックアップリング44を硬質ゴムで形成しているが、これに限定されず、鋼球42bの転がり溝42eに対する接触圧力に合わせて、ふっ素樹脂、ナイロン(ポリアミド樹脂)、皮、軽金属等で構成してもよい。これによって、例えばベアリング42の素材強度にあわせて、所望の強度を有するバックアップリング44の素材を選択して採用することができる。
本発明の回転出力装置は、回転出力装置10に対応し、
以下同様に、
回転入力体は、出力ギア31に対応し、
遊び角は、遊び角αに対応し、
回転出力手段は、スピンドル3およびアウタリング42aに対応し、
固定部材は、ロックリング33に対応し、
移動ロック板は、フロートギア34に対応し、
付勢体は、コイルスプリング35に対応し、
誘導手段は、コントロールリング43及びインナリング42c、42’cに対応し、
反転機構は、反転機構40に対応し、
転動体保持部は、固定ゲージ41に対応し、
リリース機構は、ピン挿入穴31cに対応し、
転動体遊嵌溝は、遊嵌凹部41bに対応し、
取付部は、固定プレート36に対応し、
転動体は、鋼球42bに対応し、
回転出力体は、スピンドル3に対応し、
出力体側接触部は、アウタリング42aに対応し、
誘導部は、コントロールリング43に対応し、
誘導部側接触部は、インナリング42c、42’cに対応し、
組立体は、ベアリング42に対応し、
予圧手段は、バックアップリング44に対応し、
係合凸部は、係合ピン34fに対応し、
リリース溝は、ピン挿入穴31cに対応し、
誘導溝は、誘導溝43aに対応し、
遊嵌部は、遊嵌部34jに対応し、
嵌合溝は、嵌合固定溝34iに対応し、
ガイド保持板は、出力リング32に対応し、
嵌合部は、切込部3fに対応し、
囲繞部は、リング部34eに対応するも、
この発明は、前述の実施態様の構成のみに限定されるものではない。
回転出力装置を採用した電動工具の側面図。 ギアケースに装着した回転出力装置の背面図。 回転出力装置におけるロック機構部の各構成要素の正面と側面を併記した分解説明図。 回転出力装置におけるロック機構部の各構成要素の分解斜視図。 出力ギアの正面図。 出力リングの正面図。 フロートギアの説明図。 フロートギアのそれぞれの状態を説明する説明図。 反転機構の各構成要素の分解斜視図。 ロック機構部に組付けた状態の反転機構を説明する説明図。 ロック状態における出力ギアのチャック側からの正面図。 ロック状態におけるコントロールリングのチャック側からの正面図。 ロック状態におけるベアリングのチャック側からの正面図。 α°左回転した状態における出力ギアのチャック側からの正面図。 さらにβ°左回転した状態における出力ギアのチャック側からの正面図。 モータ駆動による回転状態におけるベアリングのチャック側からの正面図。 モータ駆動による回転状態におけるコントロールリングのチャック側からの正面図。 スピンドル側からの回転によって右回転した状態における出力ギアのチャック側からの正面図。 スピンドル側の右回転によって左回転した状態におけるコントロールリングのチャック側からの正面図。 他の実施例による回転出力装置におけるロック機構部の各構成要素の正面と側面を併記した分解説明図。 他の実施例における反転機構の各構成要素の分解斜視図。 他の実施例におけるロック機構部に組付けた状態の反転機構を説明する説明図。
符号の説明
3…スピンドル
3f…切込部
10…回転出力装置
31…出力ギア
31c…ピン挿入穴
32…出力リング
33…ロックリング
34…フロートギア
34e…リング部
34f…係合ピン
34i…嵌合固定溝
34j…遊嵌部
35…コイルスプリング
36…固定プレート
40…反転機構
41…固定ゲージ
41b…遊嵌凹部
42…ベアリング
42a…アウタリング
42b…鋼球
42c、42’c…インナリング
43…コントロールリング
43a…誘導溝
44…バックアップリング
α…遊び角

Claims (12)

  1. 回転駆動力を入力する回転入力体と、
    該回転入力体と同軸芯上に配置され、所定角度の遊び角を持って該回転入力体からの駆動力を受けて回転力を出力する回転出力手段と、
    前記回転出力手段の外周部に配置され、回転を固定した固定部材と、
    径外方側へ移動して前記固定部材に対して係合固定する移動ロック板と、
    該移動ロック板を径外方側に付勢する付勢体と、
    移動ロック板の径外方側への移動を誘導する誘導手段と、
    前記回転出力手段の回転を反転させて前記誘導手段に伝達する反転機構とを備え、
    該反転機構を、
    前記誘導手段及び前記回転出力手段の両方に接触する転動体と、該転動体の周方向の位置を保持する転動体保持部とで構成し、
    回転入力体側からの回転で、移動ロック板を径内方側に案内して固定部材との係合固定を解除するリリース機構を前記回転入力体に設け、
    前記回転出力手段からの回転で、径内方側にある移動ロック板を径外方側へ案内するロック機構を、前記反転機構、前記誘導手段ならびに前記付勢体で構成した
    回転出力装置。
  2. 前記転動体を、周方向に複数設けた
    請求項1に記載の回転出力装置。
  3. 前記転動体を、球体で形成した
    請求項1または2に記載の回転出力装置。
  4. 前記転動体保持部に、
    前記転動体を遊嵌する、周方向で等間隔に配した転動体遊嵌溝と、
    前記固定部材に取付ける取付部を設けた
    請求項2または3に記載の回転出力装置。
  5. 前記回転出力手段を、回転出力体と、該回転出力体と一体回転する出力体側接触部とで構成し、
    前記誘導手段を、誘導部と、該誘導部と一体回転する誘導部側接触部とで構成し、
    前記転動体、前記出力体側接触部ならびに前記誘導部側接触部を組立体として構成した
    請求項1から4のいずれかに記載の回転出力装置。
  6. 前記反転機構に、
    前記誘導部側接触部及び前記出力体側接触部との転動体の接触圧力を増加させる予圧手段を備えた
    請求項5に記載の回転出力装置。
  7. 前記予圧手段を、弾性材で構成した
    請求項6に記載の回転出力装置。
  8. 前記移動ロック板に係合凸部を備え、
    前記誘導部に前記係合凸部が係合する誘導溝を備え、
    前記リリース機構を、前記係合凸部が係合するリリース溝で構成した
    請求項5、6あるいは7に記載の回転出力装置。
  9. 前記移動ロック板と回転出力体との間には、
    径内方側位置にある前記移動ロック板と前記回転出力体とが相対回転可能とする遊嵌部と、
    径外方側位置にある前記移動ロック板と前記回転出力体とが嵌合する嵌合溝とを形成した
    請求項5〜8のいずれかに記載の回転出力装置。
  10. 前記回転出力体に固定されて、該回転出力体と一体に回転するガイド保持板を備え、
    周方向に複数設けた前記移動ロック板を、一体的に回転するように前記ガイド保持板に保持した
    請求項5〜9のいずれかに記載の回転出力装置。
  11. 前記回転出力体に、前記嵌合溝に嵌合する嵌合部を備え、
    前記移動ロック板に、前記嵌合部を囲繞する囲繞部を備え、
    前記嵌合溝を、前記移動ロック板の径外方側の移動方向と反対側の前記囲繞部の内周側に備え、
    2つの移動ロック板を、前記移動方向上で、前記回転出力体の軸心に対して対称な位置及び向きで配した
    請求項5〜10のいずれかに記載の回転出力装置。
  12. 請求項1〜11のうちの1つに記載の回転出力装置を出力系に介装した電動工具。
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