JP2007217151A - ホイール式作業機械 - Google Patents

ホイール式作業機械 Download PDF

Info

Publication number
JP2007217151A
JP2007217151A JP2006041499A JP2006041499A JP2007217151A JP 2007217151 A JP2007217151 A JP 2007217151A JP 2006041499 A JP2006041499 A JP 2006041499A JP 2006041499 A JP2006041499 A JP 2006041499A JP 2007217151 A JP2007217151 A JP 2007217151A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
intake
work machine
wheel type
chamber
air
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006041499A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4983040B2 (ja
Inventor
Takahiro Hanamoto
貴博 花本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobelco Cranes Co Ltd
Original Assignee
Kobelco Cranes Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobelco Cranes Co Ltd filed Critical Kobelco Cranes Co Ltd
Priority to JP2006041499A priority Critical patent/JP4983040B2/ja
Publication of JP2007217151A publication Critical patent/JP2007217151A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4983040B2 publication Critical patent/JP4983040B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Jib Cranes (AREA)

Abstract

【課題】騒音の低減化を図るとともに、エンジン室への吸気量を多くして熱交換器の冷却性能を向上し得るホイール式作業機械を提供する。
【解決手段】ホイール式作業機械は、下部走行体上に上部旋回体1が旋回可能に搭載され、この上部旋回体の幅方向中央部に多段伸縮ブームが起伏可能に配設されているとともに、上部旋回体の幅方向一側方部にキャブ3が設けられてなる。そして、このキャブの後方にキャブと高さ及び横幅が略同一のエンジン室4を設け、このエンジン室内に前側から順に、吸気室5、熱交換器6、冷却ファン7、エンジン8及び油圧ポンプ9を直列に配置する。エンジン室の吸気室に対応する天井部4aに、外気を吸気室に導く吸気部13を設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、ホイールクレーン等のホイール式作業機械に関し、特に、上部旋回体にエンジンを搭載してなるものに係わる。
従来、この種のホイール式作業機械として、例えば特許文献1に開示されるように、下部走行体上に上部旋回体を旋回可能に搭載し、この上部旋回体の幅方向中央部に伸縮ブームを起伏可能に配設するとともに、上部旋回体の幅方向の一方の側方部の前側にキャブ(運転室)を、その後側にエンジン及びその付属機器(熱交換器等)を収容するエンジン室をそれぞれ設け、上部旋回体の幅方向の他方の側方部に作動油タンク及び燃料タンク等を配設したものは知られている。
特開2004−136992号公報
ところが、上記従来のものでは、キャブ後方に設けられるエンジン室の大きさ及び吸気構造について十分な考慮がなされていないため、エンジン等の騒音がキャブ側及び周辺に拡散し易くなっているとともに、エンジン室内への吸気量が不足し、熱交換器の冷却性能が低下するという不具合がある。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その課題とするところは、キャブ後方にエンジン室を設けるに当たり、その大きさ及び吸気構造について十分な考慮を加えて、騒音の低減化を図るとともに、エンジン室への吸気量を多くして熱交換器の冷却性能を向上し得るホイール式作業機械を提供せんとするものである。
上記の課題を解決するため、請求項1に係る発明は、下部走行体上に上部旋回体が旋回可能に搭載され、この上部旋回体の幅方向中央部に伸縮ブームが起伏可能に配設されているとともに、上部旋回体の幅方向一側方部にキャブが設けられたホイール式作業機械において、上記キャブの後方にキャブと高さ及び横幅が略同一のエンジン室を設け、このエンジン室内に前側から順に、吸気室、熱交換器、冷却ファン、エンジン及び油圧ポンプを直列に配置し、上記エンジン室の吸気室に対応する天井部に、外気を吸気室に導く吸気部を設ける構成にする。
この構成では、キャブの後方にキャブと高さ及び横幅が略同一のエンジン室が設けられているため、作業機械の全幅及び全高を大きくすることなく、エンジン室を可及的に大きくすることができ、その分エンジン室に遮音構造などを容易に採用することができる。また、エンジン室の前側つまりキャブ側に比較的大きな吸気室が確保されているため、吸気に伴う騒音を低減することができるとともに、エンジン騒音等のキャブ側への伝播を抑制することができる。しかも、エンジン室の吸気室に対応する天井部に外気を吸気室に導く吸気部が設けられているため、作業機械の走行時にこの吸気部を通して走行風を外気として吸気室に容易に導くことができる。
請求項2ないし請求項4に係る発明は、いずれも請求項1記載のホイール式作業機械において、天井部に設ける吸気部の好ましい形態を提供するものである。
すなわち、請求項2に係る発明は、上記吸気部を、天井部に開口して設けられた1つの吸気口と、この吸気口の縁部に一端が支軸を介して回動可能に連結された吸気ダクトとにより構成し、かつこの吸気ダクトを、外部に張り出させて走行風を吸気口に導く開位置と、吸気口内に収納して吸気口を閉じる閉位置とに切り換えられるように設ける構成にする。
この構成では、吸気ダクトを開位置に切り換えた状態で作業機械が走行するときには、走行風が外部に張り出した吸気ダクトによって天井部の吸気口を通して効率良く吸気室内に導かれる。また、高さ制限のある場所に遭遇した場合には、吸気ダクトを吸気口内に収納して吸気口を閉じる閉位置に切り換えることにより全高を小さくすることができる。しかも、この閉位置では天井部の吸気口が吸気ダクトにより閉じられるため、雨水や粉塵等の異物が吸気室内に入り込むのを防止することができる。
請求項3に係る発明は、上記吸気部を、天井部に開口して設けられた1つの矩形状の吸気口と、この吸気口の互いに対向する2辺間に中央部が支軸を介して回動可能に支持された吸気ダクトとにより構成し、かつこの吸気ダクトを、一端側が吸気口に近接して閉じかつ他端側が吸気口から離反して開口する第1位置と、一端側が吸気口から離反して開口しかつ他端側が吸気口に近接して閉じる第2位置とに切り換えられるように設ける構成にする。この構成では、吸気ダクトを第1位置と第2位置とに切り換えることにより、吸気ダクトの開口側を状況に応じて2方向に変更することができる。
請求項4に係る発明は、上記吸気部を、天井部に開口して設けられた吸気口と、この吸気口の上方を覆いつつ走行風を吸気口に導く吸気ダクトとにより構成し、かつこの吸気ダクトを、天井部に取り外し可能に取り付ける構成にする。
この構成では、作業機械の走行時には天井部に取り付けた吸気ダクトによって走行風が天井部の吸気口を通して効率良く吸気室内に導かれる。また、高さ制限のある場所に遭遇した場合には、吸気ダクトを取り外すことにより全高を小さくすることができる。しかも、吸気ダクトは、天井部にその吸気口の上方を覆って取り付けられているため、雨水や粉塵等の異物が吸気室内に入り込むのを抑制することができる。
請求項5に係る発明は、請求項4記載のホイール式作業機械において、上記吸気ダクトを、例えばボルド締結箇所等を適宜設定することによって、その向きが2方向以上に変更可能に設ける構成にする。この構成では、天井部に取り付ける吸気ダクトの向きを状況に応じて変更することができる。
請求項6に係る発明は、請求項2ないし請求項5のいずれか一つに記載のホイール式作業機械において、上記吸気室に、天井部の吸気部と別に設けた吸気口から外気を導入する構成にする。この構成では、天井部の吸気口と別に設けた吸気口からも外気が吸気室に導入されるようになっているため、特に請求項2記載のホイール式作業機械で吸気ダクトが吸気口内に収納されて吸気口を閉じる閉位置に切り換えられている場合でも吸気室への吸気量を十分に確保することができる。
請求項7に係る発明は、請求項1ないし請求項6のいずれか一つに記載のホイール式作業機械において、上記吸気室の内面に吸音材を設ける構成にする。この構成では、吸気室内の騒音が吸音材により吸収されるため、吸気室前側のキャブ及び周辺への騒音の拡散を抑制することができる。
請求項8に係る発明は、請求項2ないし請求項7のいずれか一つに記載のホイール式作業機械において、上記吸気ダクトの内面に吸音材を設ける構成にする。この構成では、吸気室内の騒音が天井部の吸気口から外部に拡散するのを吸気ダクト内面に設けた吸音材によって抑制することができる。
以上のように、本発明のホイール式作業機械によれば、キャブの後方にキャブと高さ及び横幅が略同一のエンジン室が設けられているため、作業機械の全幅及び全高を大きくすることなく、エンジン室を可及的に大きくすることができ、その分エンジン室に遮音構造などを採用して騒音の低減化を容易に図ることができる。また、エンジン室のキャブ側に比較的大きな吸気室が確保されているため、吸気に伴う騒音を低減することができるとともに、騒音のキャブ側への伝播を抑制することができ、この点からも騒音の低減化をより図ることができる。しかも、エンジン室の吸気室に対応する天井部に外気を吸気室に導く吸気部が設けられているため、作業機械の走行時にこの吸気部を通して走行風を吸気室に容易に導くことができ、熱交換器の冷却性能の向上に寄与することができる。
特に、請求項2に係る発明では、外部に張り出した吸気ダクトによって走行風を天井部の吸気口を通して効率良く吸気室内に導くことができるので、熱交換器の冷却性能の向上を大幅に図ることができる。また、高さ制限のある場所に遭遇した場合でも吸気ダクトを吸気口内に収納して吸気口を閉じることで全高を小さくすることができ、通行に支障を来すことはない。しかも、吸気ダクトの閉位置では天井部の吸気口が吸気ダクトにより閉じられるため、雨水や粉塵等の異物が吸気室内に入り込むのを防止することができるという効果を併有する。
請求項3に係る発明では、走行風を天井部の吸気口に導く吸気ダクトの開口側を状況に応じて2方向に変更することができるので、吸気口を後方に向けた時のキャブ内騒音の低減化と熱交換器の冷却性能の向上を状況に応じて効果的に図ることができる。
請求項4に係る発明では、天井部に取り付けた吸気ダクトによって走行風を天井部の吸気口を通して効率良く吸気室内に導くことができるので、熱交換器の冷却効率の向上を大幅に図ることができる。また、高さ制限のある場所に遭遇した場合には、吸気ダクトを取り外すことで全高を小さくすることができ、通行に支障を来すことはない。しかも、吸気ダクトは天井部にその吸気口の上方を覆って取り付けられているため、雨水や粉塵等の異物が吸気室内に入り込むのを抑制することができるという効果を併有する。
請求項5に係る発明では、天井部に取り付ける吸気ダクトの向きを状況に応じて変更することができるので、吸気口を後方に向けた時のキャブ内騒音の低減化と熱交換器の冷却性能の向上を状況に応じて効果的に図ることができる。
請求項6に係る発明では、天井部の吸気口と別に設けた吸気口からも外気が吸気室に導入されるようになっているため、特に請求項2記載のホイール式作業機械で吸気ダクトが吸気口内に収納されて吸気口を閉じる閉位置に切り換えられている場合、あるいは請求項4記載のホイール式作業機械で吸気ダクトが天井部から取り外されている場合でも吸気室への吸気量を十分に確保することができるので、これらの実施化を図る上で有効なものである。
請求項7に係る発明では、吸気室の内面に設けた吸音材により吸気室内の騒音が吸収されるため、吸気室前側のキャブ及び周辺への騒音の拡散を抑制することができ、騒音の低減化をより図ることができる。
さらに、請求項8に係る発明では、吸気室内の騒音が天井部の吸気口から外部に拡散するのを吸気ダクト内面に設けた吸音材によって抑制することができるので、騒音の低減化をより一層図ることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態である実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1の実施形態に係るホイール式作業機械の上部旋回体の構造を示す。この上部旋回体1は、図示していないが、複数の車輪を有する下部走行体上に旋回装置を介して旋回可能に搭載されるものであり、この上部旋回体1の幅方向中央部には前後方向に延びる左右一対の上部フレーム2,2が配設され、この上部フレーム2,2上にテレスコピックブーム等の伸縮ブーム(図示せず)が起伏可能に取り付けられるようになっている。
上記上部旋回体1の幅方向左側方部には前側にキャブ3が設けられているとともに、このキャブ3の後方にキャブ3と高さ及び横幅が略同一のエンジン室4が略連続した状態で設けられている。尚、上部旋回体1の幅方向右側方部には、図示していないが、作動油タンク及び燃料タンク等が配設される。
上記エンジン室4内には前側つまりキャブ3側から順に吸気室5、熱交換器6、冷却ファン7、エンジン8及び油圧ポンプ9が直列に配置されている。吸気室5の内面のうち、前壁面及び床面にはそれぞれウレタンフォーム等からなる板状の吸音材11,12が固着されている。また、エンジン室4の吸気室5に対応する天井部4aには外気を吸気室5に導く吸気部13が設けられている一方、エンジン室4の後部側の床部には複数の開口よりなる排気部14が設けられている。
上記吸気部13は、図2に拡大詳示するように、天井部4aに開口して設けられた1つの矩形状の吸気口16と、この吸気口16の後縁部に一端がヒンジ等の支軸17を介して回動可能に連結された吸気ダクト18とからなる。この吸気ダクト18は、吸気口16と略同一の大きさの矩形状の天板部18aと、この天板部18aの左右両縁から略直角に垂下する略三角形状の左右一対の側板部18b(右側のみ図示)とを有し、図に実線で示す如く側板部18bの一辺側のみを残して外部(天井部4aより上方)に張り出して走行風Wを吸気口16に導く開位置と、図に仮想線で示す如く吸気口16内に収納されて天板部18aで吸気口16をエンジン室4の天井部4aと略面一状態で閉じる閉位置とに切り換えられるように設けられている。尚、吸気ダクト18は、開位置及び閉位置でそれぞれ固定ピンやガススプリング等の固定具により固定されるようになっている。
従って、上記第1の実施形態においては、上部旋回体1のキャブ3の後方にキャブ3と高さ及び横幅が略同一のエンジン室4が設けられているため、作業機械の全幅及び全高を大きくすることなく、エンジン室4を可及的に大きくすることができ、その分エンジン室4全体に吸気室5内面と同様に吸音材11,12を固着することなどの遮音構造を採用して騒音の低減化を容易に図ることができる。また、エンジン室4の前側つまりキャブ3側に比較的大きな吸気室5が確保されているため、吸気に伴う騒音を低減することができるとともに、エンジン騒音等のキャブ3側への伝播を抑制することができ、この点からも騒音の低減化をより図ることができる。
その上、上記エンジン室4の吸気室5に対応する天井部4aに外気を吸気室5に導く吸気部13が設けられているため、作業機械の走行時にこの吸気部13を通して走行風を外気として吸気室5に容易に導くことができ、この吸気室5下流側の熱交換器6の冷却効率を高めるのに寄与することができる。
特に、本実施形態の場合、上記吸気部13は、天井部4aに設けた吸気口16と、この吸気口16の後縁部に一端が支軸17を介して回動可能に連結された吸気ダクト18とからなり、またこの吸気ダクト18は、外部に引き出して走行風Wを吸気口16に導く開位置と、吸気口16内に収納されて吸気口16を閉じる閉位置とに切換可能に設けられているため、作業機械の走行時に吸気ダクト18を開位置に切り換えておくとこの吸気ダクト18によって走行風Wを天井部4aの吸気口16を通して効率良く吸気室5内に導くことができ、熱交換器6の冷却効率をより高めることができる。また、高さ制限のある場所に遭遇した場合には、吸気ダクト18を閉位置に切り換えることで全高を小さくすることができるので、通行に支障を来すことはない。しかも、吸気ダクト18を閉位置に切り換えておくと天井部4aの吸気口16が吸気ダクト18によって閉じられるため、雨水や粉塵等の異物が吸気室5内に入り込むのを防止することができる。
(第2の実施形態)
図3は本発明の第2の実施形態に係るホイール式作業機械の上部旋回体の構造を示す。この第2の実施形態の場合、上部旋回体1の基本構造は、第1の実施形態の場合と同じあり、同一部材には同一符号を付してその説明は省略する。
そして、第1の実施形態との相違点は、エンジン室4の吸気室5に対応する天井部4aから外気を吸気室5に導くための吸気部20の構造である。すなわち、この吸気部20は、図4及び図5に拡大詳示するように、天井部4aに2列状態にそれぞれ開口して設けられた複数の横長矩形状の吸気口21,21,…と、これらの吸気口21,21,…の上方を覆いつつ走行風Wを吸気口21,21,…に導く箱形の吸気ダクト22とからなる。この吸気ダクト22は、後方下向きに傾斜する矩形状の天板部22aと、この天板部22aの左右側縁から略直角に垂下する台形状の左右一対の側板部22b,22bと、天板部22aの後縁から略直角に垂下する矩形状の背板部22cと、上記両側板部22b,22b及び背板部22cの各下縁部を外側に略直角に折り曲げてなる一連のフランジ部22dとを有し、フランジ部22dを天井部4aに複数のボルト23,23,…により固定することで取り外し可能に取り付けられている。尚、吸気口21としては、図示の如き横長矩形状のものに限らず、天井部4aを構成する板材にスリットを設けて段差状に形成してなるものでもよい。
従って、上記第2の実施形態においては、吸気部20が、天井部4aに開口して設けられた複数の吸気口21,21,…と、これらの吸気口21,21,…の上方を覆いつつ走行風Wを吸気口21,21,…に導く箱形の吸気ダクト22とからなり、かつこの吸気ダクト22が天井部4aに取り外し可能に取り付けられているため、作業機械の走行時には天井部4aに取り付けた吸気ダクト22によって走行風Wを天井部4aの吸気口21,21,…を通して効率良く吸気室5内に導くことができ、熱交換器6の冷却効率を高めることができる。また、高さ制限のある場所に遭遇した場合には、吸気ダクト22を取り外すことで全高を小さくすることができるので、通行に支障を来すことはない。しかも、吸気ダクト22は、天井部4aにその吸気口21,21,…の上方を覆って取り付けられているため、雨水や粉塵等の異物が吸気室5内に入り込むのを抑制することができる。
尚、第2の実施形態においても、上部旋回体1の基本構造は、第1の実施形態の場合と同じであるため、つまり、上部旋回体1のキャブ3の後方にキャブ3と高さ及び横幅が略同一のエンジン室4が設けられ、このエンジン室4内に前側から順に吸気室5、熱交換器6、冷却ファン7、エンジン8及び油圧ポンプ9が直列に配置されているため、第1の実施形態の場合と同様に騒音の低減化を図ることができるなどの効果を奏するのは勿論である。また、第2の実施形態では、第1の実施形態の場合と比較して、吸気ダクト22の取り外しに手間がかかるが、製造コストを安価にすることができる。
(第3の実施形態)
図6は本発明の第3の実施形態に係るホイール式作業機械の上部旋回体の構造を示す。この第3の実施形態の場合、エンジン室4の吸気室5に対応する外側側壁部4bの下部に、天井部4aの吸気口16と別に複数の横長矩形状の吸気口26,26,…が設けられ、この吸気口26からも外気Aが吸気室5内に導入されるようになっている。上部旋回体1のその他の構成は、第1の実施形態の場合と同じであり、同一部材には同一符号を付してその説明は省略する。
従って、上記第3の実施形態においては、エンジン室4の吸気室5に対応する外側側壁部4bの下部に天井部4aの吸気口16と別に設けた複数の吸気口26,26,…からも外気が吸気室5に導入されるようになっているため、特に吸気ダクト18が吸気口16内に収納されて吸気口16を閉じる閉位置に切り換えられている場合でも吸気室5への吸気量ひいては熱交換器6の冷却風量を十分に確保することができる。
尚、第3の実施形態においても、上部旋回体1の基本構造は、第1の実施形態の場合と同じであるため、第1の実施形態の場合と同様に騒音の低減化を図ることができるなどの効果を奏するのは勿論である。
(第4の実施形態)
図7は本発明の第4の実施形態に係るホイール式作業機械の上部旋回体の構造を示す。この第4の実施形態の場合、上部旋回体1の基本構造は、第1の実施形態の場合と同じあり、同一部材には同一符号を付してその説明は省略する。
そして、第1の実施形態との相違点は、エンジン室4の吸気室5に対応する天井部4aから外気を吸気室5に導くための吸気部30の構造である。すなわち、この吸気部30は、図8に拡大詳示するように、天井部4aに開口して設けられた1つの矩形状の吸気口31と、この吸気口31の左右の両側辺間に中央部が支軸32及びブラケット33を介して回動可能に支持された吸気ダクト34とからなる。この吸気ダクト34は、横幅が吸気口31のそれと略同一でかつ前後方向長さが吸気口31のそれよりも少し大きい矩形状の天板部34aと、この天板部24aの左右両縁から略直角に垂下する等辺台形状の左右一対の側板34b(右側のみ図示)とを有し、図に実線で示す如く天板部34aの後縁が吸気口31に近接して閉じかつ天板部34aの前縁が吸気口31から離反して開口する第1位置と、図に仮想線で示す如く天板部34aの前縁が吸気口31に近接して閉じかつ天板部34aの後縁が吸気口31から離反して開口する第2位置とに切り換えられるように設けられている。この切り換えは、図示していないが、周知のコントロールケーブルを用い、あるいは油圧又は空圧シリンダや電動モータ等のアクチュエータを用いてキャブ3内から操作可能になっている。
従って、上記第4の実施形態においては、作業機械の走行時に吸気部30の吸気ダクト34を第1位置に切り換えてその開口側を前向きにした場合には、この吸気ダクト34によって走行風Wが天井部4aの吸気口31を通して吸気室5内に効率良く導かれるため、吸気室5への吸気量ひいては熱交換器6の冷却風量を十分に確保することができ、その冷却効率を高めることができる。
一方、作業機械の作業時に吸気部30の吸気ダクト34を第2位置に切り換えてその開口側を後向きにした場合には、エンジン騒音等のエンジン室4内の騒音が吸気部30の吸気口31及び吸気ダクト34を通して作業機械の後方に拡散されるため、その分キャブ3内に伝播する騒音を低減することができる。
(第5の実施形態)
図9及び図10は本発明の第5の実施形態に係るホイール式作業機械の上部旋回体の構造を示す。この第5の実施形態の場合、上部旋回体1の基本構造は、第1の実施形態の場合と同じあり、同一部材には同一符号を付してその説明は省略する。
そして、第1の実施形態との相違点は、エンジン室4の吸気室5に対応する天井部4aから外気を吸気室5に導くための吸気部40の構造である。すなわち、この吸気部40は、図11に拡大詳示するように、天井部4aに2列状態にそれぞれ開口して設けられた複数の横長矩形状の吸気口41,41,…と、これらの吸気口41,41,…の上方を覆いつつ走行風Wを吸気口41,41,…に導く吸気ダクト42とからなる。この吸気ダクト42は、前後方向に傾斜する矩形状の天板部42aと、この天板部42aの左右側縁から略直角に垂下する直角三角形状の左右一対の側板部42b(右側のみ図示)と、この各側板部42bの下縁部をそれぞれ外側に略直角に折り曲げてなる左右一対のフランジ部42c(右側のみ図示)とを有し、各フランジ部42cを天井部4aに複数のボルト43,43,…(図9及び図10参照)により固定することで取り外し可能に取り付けられている。また、各ボルト43の締結箇所は、吸気ダクト42の前後方向で対称な位置関係に設定されていて、吸気ダクト42の開口側の向きが前向きと後向きの2方向に変更可能になっている。
従って、上記第5の実施形態においては、作業機械の走行時に図9に示す如く吸気部40の吸気ダクト42をその開口側が前向きの状態で天井部4aに取り付けている場合には、この吸気ダクト42によって走行風Wが天井部4aの吸気口41を通して吸気室5内に効率良く導かれるため、吸気室5への吸気量ひいては熱交換器6の冷却風量を十分に確保することができ、その冷却効率を高めることができる。
一方、作業機械の作業時に図10に示す如く吸気部40の吸気ダクト42をその開口側が後向きの状態で天井部4aに取り付けている場合には、エンジン騒音等のエンジン室4内の騒音が吸気部40の吸気口41及び吸気ダクト42を通して作業機械の後方に拡散されるため、その分キャブ3内に伝播する騒音を低減することができる。
(第6の実施形態)
図12は本発明の第6の実施形態に係るホイール式作業機械の上部旋回体の構造を示す。この第6の実施形態の場合、エンジン室4の吸気室5に対応する天井部4aに設けた吸気部13の吸気ダクト18の内面に、シート状又は薄板状の吸音材46が固着されている。上部旋回体1のその他の構成は、第1の実施形態の場合と同じであり、同一部材には同一符号を付してその説明は省略する。
従って、上記第6の実施形態においては、吸気ダクト18の内面に吸音材46が固着されているため、この吸音材46によって吸気室5内の騒音が天井部4aの吸気口16から外部に拡散するのを抑制することができ、第1の実施形態の場合と比べて騒音の低減化をより図ることができるという効果を有する。
尚、本発明は上記第1ないし第6の実施形態に限定されるものではなく、その他種々の形態を包含するものである。例えば上記各実施形態では、吸気室5の内面のうち、前壁面及び床面にそれぞれ吸音材11,12を設けたが、本発明は、吸気室5の吸音効果を高めるために、左右の側壁面にも同様の吸音材を設けてもよい。
また、上記第1の実施形態では、エンジン室4の吸気室5に対応する天井部4aに吸気部13を設ける当たり、その吸気部13の吸気口16を矩形状にしたが、本発明は、これに限らず、吸気口16の形状を円形や台形状等の形状にしてよいのは勿論である。
本発明の第1の実施形態に係るホイール式作業機械の上部旋回体の概略構造を示し、(a)は平面図、(b)は一部(エンジン室)を切開した側面図である。 図1(b)の吸気部付近の拡大図である。 第2の実施形態を示す図1相当図である。 図3(a)の吸気部付近の拡大図である。 図3(b)の吸気部付近の拡大図である。 第3の実施形態を示す図1相当図である。 第4の実施形態を示す図1相当図である。 図7(b)の吸気部付近の拡大図である。 第5の実施形態を示す図1相当図である。 同じく図1相当図である。 図9(b)の吸気部付近の拡大図である。 第6の実施形態を示す図1相当図である。
符号の説明
1 上部旋回体
3 キャブ
4 エンジン室
4a 天井部
5 吸気室
6 熱交換器
7 冷却ファン
8 エンジン
9 油圧ポンプ
11,12,46 吸音材
13,20,30,40 吸気部
16,21,26,31,41 吸気口
17,32 支軸
18,22,34,42 吸気ダクト

Claims (8)

  1. 下部走行体上に上部旋回体が旋回可能に搭載され、この上部旋回体の幅方向中央部に伸縮ブームが起伏可能に配設されているとともに、上部旋回体の幅方向一側方部にキャブが設けられたホイール式作業機械において、
    上記キャブの後方にはキャブと高さ及び横幅が略同一のエンジン室が設けられ、このエンジン室内には前側から順に、吸気室、熱交換器、冷却ファン、エンジン及び油圧ポンプが直列に配置されており、上記エンジン室の吸気室に対応する天井部には外気を吸気室に導く吸気部が設けられていることを特徴とするホイール式作業機械。
  2. 上記吸気部は、天井部に開口して設けられた1つの吸気口と、この吸気口の縁部に一端が支軸を介して回動可能に連結された吸気ダクトとからなり、この吸気ダクトは、外部に張り出して走行風を吸気口に導く開位置と、吸気口内に収納されて吸気口を閉じる閉位置とに切り換えられるように設けられている請求項1記載のホイール式作業機械。
  3. 上記吸気部は、天井部に開口して設けられた1つの矩形状の吸気口と、この吸気口の互いに対向する2辺間に中央部が支軸を介して回動可能に支持された吸気ダクトとからなり、この吸気ダクトは、一端側が吸気口に近接して閉じかつ他端側が吸気口から離反して開口する第1位置と、一端側が吸気口から離反して開口しかつ他端側が吸気口に近接して閉じる第2位置とに切り換えられるように設けられている請求項1記載のホイール式作業機械。
  4. 上記吸気部は、天井部に開口して設けられた吸気口と、この吸気口の上方を覆いつつ走行風を吸気口に導く吸気ダクトとからなり、この吸気ダクトは、天井部に取り外し可能に取り付けられている請求項1記載のホイール式作業機械。
  5. 上記吸気ダクトは、その向きが2方向以上に変更可能に設けられている請求項4記載のホイール式作業機械。
  6. 上記吸気室には、天井部の吸気部と別に設けた吸気口から外気が導入されるようになっている請求項2ないし請求項5のいずれか一つに記載のホイール式作業機械。
  7. 上記吸気室の内面には吸音材が設けられている請求項1ないし請求項6のいずれか一つに記載のホイール式作業機械。
  8. 上記吸気ダクトの内面には吸音材が設けられている請求項2ないし請求項7のいずれか一つに記載のホイール式作業機械。
JP2006041499A 2006-02-17 2006-02-17 ホイール式作業機械 Expired - Fee Related JP4983040B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006041499A JP4983040B2 (ja) 2006-02-17 2006-02-17 ホイール式作業機械

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006041499A JP4983040B2 (ja) 2006-02-17 2006-02-17 ホイール式作業機械

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007217151A true JP2007217151A (ja) 2007-08-30
JP4983040B2 JP4983040B2 (ja) 2012-07-25

Family

ID=38494851

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006041499A Expired - Fee Related JP4983040B2 (ja) 2006-02-17 2006-02-17 ホイール式作業機械

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4983040B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010179707A (ja) * 2009-02-03 2010-08-19 Kobelco Cranes Co Ltd 作業車両
EP2918437A4 (en) * 2014-08-19 2016-04-20 Komatsu Mfg Co Ltd WORKING VEHICLE

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5797723U (ja) * 1980-12-09 1982-06-16
JP2000054430A (ja) * 1998-08-05 2000-02-22 Hitachi Constr Mach Co Ltd 建設機械の冷却装置及びバッテリー保護カバー
JP2001098581A (ja) * 1999-09-30 2001-04-10 Komatsu Ltd 吸音材付き産業機械
JP2003113715A (ja) * 2001-10-04 2003-04-18 Komatsu Ltd 走行式作業機械のエンジンルーム構造

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5797723U (ja) * 1980-12-09 1982-06-16
JP2000054430A (ja) * 1998-08-05 2000-02-22 Hitachi Constr Mach Co Ltd 建設機械の冷却装置及びバッテリー保護カバー
JP2001098581A (ja) * 1999-09-30 2001-04-10 Komatsu Ltd 吸音材付き産業機械
JP2003113715A (ja) * 2001-10-04 2003-04-18 Komatsu Ltd 走行式作業機械のエンジンルーム構造

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010179707A (ja) * 2009-02-03 2010-08-19 Kobelco Cranes Co Ltd 作業車両
JP4661962B2 (ja) * 2009-02-03 2011-03-30 コベルコクレーン株式会社 作業車両
EP2918437A4 (en) * 2014-08-19 2016-04-20 Komatsu Mfg Co Ltd WORKING VEHICLE
US9631342B2 (en) 2014-08-19 2017-04-25 Komatsu Ltd. Work vehicle

Also Published As

Publication number Publication date
JP4983040B2 (ja) 2012-07-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1887147B1 (en) Construction machine
US7320380B2 (en) Swiveling utility machine having swivel deck
JP5699653B2 (ja) 建設機械の冷却構造
JP5962686B2 (ja) 建設機械の電装品冷却構造
JP2005315051A (ja) 旋回作業機
JP2015090050A (ja) 建設機械の電装品配設構造
JP4983040B2 (ja) ホイール式作業機械
JP2010168838A (ja) 旋回作業機
JP5236560B2 (ja) 旋回式建設機械
KR101896579B1 (ko) 건설 기계
JP5867486B2 (ja) 建設機械
JP4394518B2 (ja) 建設機械
JP4864777B2 (ja) バックホー
JP2004090689A (ja) 建設機械
JP4134013B2 (ja) 旋回作業機の後上部支持フレーム構造
JP6636398B2 (ja) 作業機
JP4679386B2 (ja) 旋回作業機
JP4811050B2 (ja) ホイール式作業機械
JP4226505B2 (ja) 旋回作業機
JP4266868B2 (ja) 旋回作業機の旋回台構造
JP5191189B2 (ja) 旋回作業車
JP4469523B2 (ja) 全旋回式建設機械
JP5966635B2 (ja) 建設機械の吸気構造
JP4133899B2 (ja) 旋回作業機
JP4208180B2 (ja) 油圧ショベルにおけるキャブへのエンジン熱伝達遮断構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080919

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110726

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110802

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110902

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120327

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120409

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4983040

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150511

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees