JP2007216461A - 液体吐出装置及び液体吐出方法 - Google Patents

液体吐出装置及び液体吐出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】液体を実際に吐出させることなく吐出量調整可能な液体吐出装置の提供。
【解決手段】 駆動パルス生成タイミング信号に応じて駆動電圧を印加してメニスカスを形成させる圧力発生手段16,17と、静電電圧を印加する静電電圧発生手段8と、駆動電圧と静電電圧の印加を制御する動作制御手段9と、照射タイミング信号に応じてメニスカスに光を照射する照射手段21と、撮像タイミング信号に応じてメニスカスを撮像する撮像手段22と、駆動パルス生成タイミング信号、照射タイミング信号及び撮像タイミング信号を一定時間間隔でかつ相互に同期させて出力する同期タイミング信号生成手段23と、撮像手段22により撮像されたメニスカス形状を特定する画像解析手段25と、撮像されたメニスカス形状をメニスカス基準形状と比較して駆動電圧を調整する調整手段24と、を備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、液体吐出装置及び液体吐出方法に係り、特に、液体吐出を伴わないで吐出量を調整可能な液体吐出装置及び液体吐出方法に関する。
従来から、液体吐出ヘッドの微小化されたノズルから低粘度の液体のみならず高粘度の液体を吐出させる技術として、ノズル内の液体を帯電させ、ノズルと液体の液滴の着弾を受ける対象物となる各種の基材との間に形成される電界から受ける静電吸引力により吐出させる静電吸引方式の液体吐出技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、この液体吐出技術と、ピエゾ素子の変形や液体内部での気泡の発生による圧力を利用して液体を吐出する技術とを組み合わせた電界アシスト方式を用いた液体吐出装置の開発が進んでいる(例えば、特許文献2〜5など参照)。この電界アシスト法は、メニスカス形成手段と静電吸引力を用いてノズルの吐出口に液体のメニスカスを***させることにより、メニスカスに対する静電吸引力を高め、液表面張力に打ち勝ってメニスカスを液滴化し吐出する方法である。
このような液体吐出方法においては、吐出される液滴径をコントロールするためには、メニスカス***量を調整する必要があった。また、液体吐出装置に備えられた液体吐出ヘッドに対し、カメラとストロボ等を備える光学検査装置を用いて液体吐出ヘッドのノズルから吐出されたインク液滴を撮像することにより、インク液滴の飛行状態を検査し、当該検査結果に基づいて液体吐出量を調整する液体吐出量調整方法が知られている(特許文献6参照)。
しかしながら、このような液体吐出量調整方法では、ノズルから吐出されたインク液滴を撮像するため、ノズルからインク液滴を吐出させる必要があり、検査の度にインクが無駄に消費されていた。
そこで、特許文献7に記載のように、ノズルからのインクの吐出を伴わない微振動波形を印加し、ノズルのメニスカスを律動させてその変位を測定することにより正常に液滴が吐出されるか否かを判定する液滴吐出検査装置が知られている。
国際公開第03/070381号パンフレット 特開平5−104725号公報 特開平5−278212号公報 特開平6−134992号公報 特開2003−53977号公報 特開2002−347224号公報 特開2005−177708号公報
しかしながら、特許文献7に記載の発明では、実際の液滴吐出時とは異なる微振動波形の印加によるメニスカスの変位を測定するため、ノズルの目詰まりや液の増粘といった異常は検知できるものの、実際に吐出される液滴径の変動を検知することはできないという問題があった。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、液体を実際に吐出させることなく電界集中射出させる際の液滴径を調整することが可能な液体吐出装置及び液体吐出方法の提供を目的とするものである。
前記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、液体吐出装置において、
液体を吐出するノズルが形成されたノズルプレートと前記ノズルから吐出される液体を貯蔵するキャビティとを有する液体吐出ヘッドと、
駆動パルス生成タイミング信号に応じて駆動電圧を印加して前記キャビティに貯蔵される液体に圧力を発生させて前記ノズルにメニスカスを形成させる圧力発生手段と、
前記液体吐出ヘッドと基材の間に静電電圧を印加して静電吸引力を発生させる静電電圧発生手段と、
前記駆動電圧と前記静電電圧の印加を制御する動作制御手段と、
照射タイミング信号に応じて前記メニスカスに光を照射する照射手段と、
撮像タイミング信号に応じて前記メニスカスを撮像する撮像手段と、
前記静電電圧を印加しない状態で、前記駆動パルス生成タイミング信号、前記照射タイミング信号及び前記撮像タイミング信号を一定時間間隔でかつ相互に同期させて出力する同期タイミング信号生成手段と、
前記撮像手段により撮像された画像に含まれるメニスカス形状を特定する画像解析手段と、
前記メニスカス形状をメニスカス基準形状と比較し、前記メニスカス基準形状に近付くように前記駆動電圧を調整する調整手段と、
を備えることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、静電電圧を印加しない状態で、同期タイミング信号生成手段により、駆動パルス生成タイミング信号、照射タイミング信号及び撮像タイミング信号を一定時間間隔でかつ相互に同期させて出力すると、静電吸引力の発生してない状態で、圧力発生手段によりノズルにメニスカスが形成され、照射手段により当該メニスカスに向けて光が照射され、撮像手段により当該メニスカスが撮像される。撮像手段により得られる画像は画像解析手段に出力され、画像に含まれるメニスカス形状が特定され調整手段に出力される。調整手段は予め記憶しているメニスカス基準形状と特定されたメニスカス形状とを比較し、比較結果に基づいて駆動電圧を調整する。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の液体吐出装置において、
前記ノズルプレートの体積抵抗率は1015Ωm以上であることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、ノズルプレートの体積抵抗率を1015Ωm以上とすることにより、メニスカスの先端部に強い電界を生じさせることができ、印加する電圧を大きくすることなく液滴を効率よく安定的に吐出することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の液体吐出装置において、
前記ノズルの開口径は15μm以下であることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、ノズルの開口径を15μm以下とすることにより、メニスカスの先端部に強い電界を生じさせることができ、印加する電圧を大きくすることなく液滴を効率よく安定的に吐出することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の液体吐出装置において、
前記ノズルは、前記ノズルプレートの吐出面から突出していないフラットなノズルであることを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、ノズルプレートの吐出面から突出していないフラットなノズルを使用する場合であっても、請求項1から請求項3に記載の発明と同様の作用を生じさせることができる。ここで、ノズルプレートの吐出面から突出していないフラットなノズルとはノズルが大きく突出せず、その突出高さは30μm以下のものを指す。このように、突出量が30μm以下と小さい為、ノズルに引っかかったり、破損させたりすることもなくワイプ操作によりノズルプレート表面のクリーニングができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の液体吐出装置において、
前記調整手段は、前記メニスカス形状の高さと前記メニスカス基準形状の高さとを比較することを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、調整手段は撮像されたメニスカス形状の高さに基づいてメニスカス基準形状との比較を行うので、形成されたメニスカスと予め記憶されているメニスカス基準形状との比較を容易に行う。
請求項6に記載の発明は、
液体を吐出するノズルが形成されたノズルプレートと前記ノズルから吐出される液体を貯蔵するキャビティとを有する液体吐出ヘッドと、
駆動パルス生成タイミング信号に応じて駆動電圧を印加して前記キャビティに貯蔵される液体に圧力を発生させて前記ノズルにメニスカスを形成させる圧力発生手段と、
前記液体吐出ヘッドと基材の間に静電電圧を印加して静電吸引力を発生させる静電電圧発生手段と、
前記駆動電圧と前記静電電圧の印加を制御する動作制御手段と、
を備える液体吐出装置による液体吐出方法おいて
前記静電電圧を印加しない状態で、前記駆動パルス生成タイミング信号、照射タイミング信号及び撮像タイミング信号を一定時間間隔でかつ相互に同期させて出力する同期タイミング信号生成工程と、
前記照射タイミング信号に応じて前記メニスカスに光を照射する照射工程と、
前記撮像タイミング信号に応じて前記メニスカスを撮像する撮像工程と、
前記撮像工程で撮像された画像に含まれるメニスカス形状を特定する画像解析工程と、
前記メニスカス形状をメニスカス基準形状と比較し、前記メニスカス基準形状に近付くように前記駆動電圧を調整する調整工程と、
調整後の前記駆動電圧と前記静電電圧とを印加して液体を吐出させる吐出工程と、
を備えることを特徴とする。
請求項6に記載の発明によれば、静電電圧を印加しない状態で、同期タイミング信号生成工程で、駆動パルス生成タイミング信号、照射タイミング信号及び撮像タイミング信号を一定時間間隔でかつ相互に同期させて出力すると、圧力発生手段によりノズルにメニスカスが形成され、照射工程により当該メニスカスに向けて光が照射され、撮像工程により当該メニスカスが撮像される。撮像工程で得られる画像は、画像解析工程において、当該画像に含まれるメニスカス形状が特定される。調整工程では予め記憶しているメニスカス基準形状と特定されたメニスカス形状とを比較し、比較結果に基づいて駆動電圧を調整する。そして、調整後の駆動電圧と静電電圧とを印加して液体を吐出させる。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の液体吐出方法において、
前記調整工程において、前記メニスカス形状の高さと前記メニスカス基準形状の高さとを比較することを特徴とする。
請求項7に記載の発明によれば、調整工程で撮像されたメニスカス形状の高さに基づいてメニスカス基準形状との比較を行うので、形成されたメニスカスと予め記憶されているメニスカス基準形状との比較を容易に行う。
請求項1及び6に記載の発明によれば、液体吐出量の調整の際に印加する駆動電圧は、液滴を吐出させる際に印加する駆動電圧と同一である。つまり、微振動波形でなく実際に液滴を吐出させるような駆動電圧を印加させて形成されるメニスカスに基づいて駆動電圧の電圧値の調整を行うので、吐出される液滴径の正確な調整が可能である。また、静電電圧を印加させない状態で駆動電圧のみを印加させて形成させたメニスカスに基づいて調整を行うので、静電電圧も印加して実際にノズルから液滴を吐出させることなく吐出量の調整が可能であるので、液体の無駄な消費を回避するとともに調整のために吐出された液滴を受ける構成を備える必要もない。よって、簡易な構成で実際に吐出される液滴に含まれる液体量の正確な調整が可能である。
請求項2に記載の発明によれば、ノズルプレートの体積抵抗率を1015Ωm以上とすることで、液滴の安定吐出が効率良く可能である。
請求項3に記載の発明によれば、ノズルの開口径を15μm以下とすることで、液滴の安定吐出が効率良く可能である。
請求項4に記載の発明によれば、ノズルプレートの吐出面から突出していないフラットなノズルを使用するので、請求項1〜3に記載の発明と同様の効果に加え、ノズルプレート表面のクリーニングを容易に行うことが可能である。
請求項5及び7に記載の発明によれば、ノズルに形成されたメニスカス形状をメニスカス基準形状との比較を容易に行うので、撮像された画像の解析処理の負担が小さく速やかに吐出量の調整を行うことが可能である。
以下に、本発明に係る液体吐出装置の一実施形態について、図面を参照して説明する。ただし、発明の範囲を図示例に限定するものではない。
本実施形態に係る液体吐出装置1は、液体吐出ヘッド2からの液体吐出量を調整してから、基材Kに向けて液体を吐出させるものである。図1に示すように、液体吐出装置1には、基材Kを支持する平板状の対向電極3が備えられている。対向電極3は接地されており、常時接地電位に維持されるようになっている。
また、液体吐出装置1には、基材Kに向けて液体を吐出させる液体吐出ヘッド2が、対向電極3と平行に備えられている。液体吐出ヘッド2と対向電極3との離間距離は、0.1〜3.0mm程度の範囲内で調整されている。液体吐出ヘッド2としては、いわゆるシリアル方式或いはライン方式等のものが適用可能である。
液体吐出ヘッド2の基材K側には、樹脂製のノズルプレート4が備えられている。本実施形態においては、ノズルプレート4は体積抵抗率が1015Ωm以上の絶縁体から形成されている。
ノズルプレート4には、インク等の帯電可能な液体Lの液滴Dを吐出する、複数のノズル5が穿孔して配設されている。ノズル5は、後述する液体を供給するキャビティ14と連通する大径部5aと、大径部5aの底面に開口する小径部5bと、開口端の吐出孔5cと、からなる2段構造となっている。
ここで、ノズル5の形状は前記の形状に限定されず、例えば、図2(A)〜(C)に示すように、形状が異なる種々のノズルを用いることが可能である。また、ノズルは図2(D)に示すような突出型のノズルを用いることとしてもよい。また、ノズルの断面形状は、円形の他、多角形状や星形状等であってもよい。
また、ノズル5はノズルプレート4の吐出面4aから突出していないフラットなノズル5である。ここで、フラットなノズル5とは、ノズルプレート4からノズル5が突出しない又はノズル5の突出量が30μm程度以下のものを指す。フラットなノズル5を使用することにより、ノズルプレート表面のクリーニングを容易に行うことが可能であるという利点が挙げられる。
ノズルプレート4の基材Kに対向する面には、ノズル5からの液体Lの滲み出しを抑制するための撥液層6が、吐出孔5c以外の全域に設けられている。本実施形態におけるノズルプレート4の吐出面4aは撥液層6の対向電極3側の面を指す。撥液層6は、例えば、液体Lが水性であれば撥水性を有する材料が用いられ、液体Lが油性であれば撥油性を有する材料が用いられる。具体的には、一般に、FEP(四フッ化エチレン・六フッ化プロピレン)、PTFE(ポリテトラフロロエチレン)、フッ素シロキサン、フルオロアルキルシラン、アモルファスパーフルオロ樹脂等のフッ素樹脂等が用いられることが多く、塗布又は蒸着により成膜される。なお、撥液層6は、ノズルプレート4に直接成膜しても良く、撥液層6の密着性を向上させるために中間層を介して成膜しても良い。
ノズルプレート4の撥液層6と反対側の一面には、静電電圧を印加されて液体Lを帯電させる帯電用電極7が層状に設けられている。帯電用電極7は、主として、NiP等の導電素材より形成されている。帯電用電極7は、ノズル5の内周面まで延設されており、ノズル5内の液体Lに接するようになっている。
帯電用電極7には、静電電圧を印加する静電電圧印加手段としての静電電圧電源8が接続されている。静電電圧電源8には、静電電圧を印加させる信号を出力する動作制御手段9が接続されている。ここで、対向電極3は接地されているので、液体Lが帯電されることにより、液体吐出ヘッド2と対向電極3との間、特に液体Lと基材Kとの間、に静電吸引力が発生するようになっている。また、帯電した液体Lからなる液滴Dが基材Kに着弾すると、対向電極3はその電荷を接地により逃がすようになっている。
動作制御手段9は、CPU10、ROM11及びRAM12等が図示しないBUSにより接続されて構成されたコンピュータからなる。動作制御手段9は、ROM11に格納された電源制御プログラムをRAM12に展開させ、CPU10により実行させるようになっている。
帯電用電極7の他面側には、ボディ層13が層状に設けられている。ボディ層13の各ノズル5に面する位置には、ノズル5と同じ形状の断面を有する略筒状のキャビティ14が形成されている。各キャビティ14内には、ノズル5を通して吐出される液体Lが一時貯蔵されている。各キャビティ14には、外部の液体タンク(図示省略)から液体Lを供給するための流路(図示省略)が連通されている。
ボディ層13の他面側には、可撓性を有する金属薄板やシリコン等よりなる可撓層15が備えられている。可撓層15の他面側であって各キャビティ14に対応する位置には、圧電素子アクチュエータであるピエゾ素子16が設けられている。ピエゾ素子16には、ピエゾ素子16を変形させるための駆動電圧を印加する駆動電圧電源17が接続されている。本実施形態において、圧力発生手段はピエゾ素子16と駆動電圧電源17とからなり、図3に示すように、駆動電圧の印加によってピエゾ素子16が変形し、ノズル5内の液体Lに圧力が生じ、ノズル5の吐出孔5cにメニスカスが形成されるようになっている。駆動電圧電源17には、駆動パルス生成タイミング信号に基づいて駆動電圧を印加させる信号を出力させる動作制御手段9が接続されている。
なお、圧力発生手段としては、本実施形態のような圧電素子アクチュエータのほかに、例えば、静電アクチュエータやサーマル方式等を採用することも可能である。
対向電極3または液体吐出ヘッド2のいずれか一方には、液体吐出ヘッド2と基材Kとを相対的に移動させて位置決めするための図示しない位置決め手段が接続されており、液体吐出ヘッド2から液体を吐出させつつ相対的に移動させて基材Kの所定領域に液体を吐出させるようになっている。
対向電極3の側方には、ノズル5から吐出される液滴Dの吐出量を調整するためのメンテナンス台20が備えられている(図3参照)。メンテナンス台20と液体吐出ヘッド2との間には、照射タイミングに基づいてノズル5に形成されたメニスカスに光を照射する照射手段21が備えられている。照射手段21としては、瞬発的に光を照射するものが好ましく、ストロボ等が適用可能である。照射手段21から照射される光の光路には、撮像タイミングに基づいてメニスカスを撮像するCCDカメラ等の撮像手段22が備えられている。照射手段21と撮像手段22について、特に制限はないが、画像解析処理の負担の観点から、本実施形態のように同期タイミング信号に合わせて瞬発的にノズル5のメニスカスを撮像できるものが好ましい。
動作制御手段9、照射手段21及び撮像手段22には、静電電圧を印加しない状態で、駆動パルス生成タイミング信号、照射タイミング及び撮像タイミングを一定時間間隔でかつ相互に同期させて出力する同期タイミング信号生成手段23が接続されている。
撮像手段22と動作制御手段9には、撮像手段22で得られたメニスカス形状のデータに基づいて駆動電圧値を調整する調整手段24が接続されている。調整手段24には、撮像した画像に含まれるメニスカスの形状を特定する画像解析手段25と、撮像されたメニスカス形状の比較対象となるメニスカス基準形状を記憶する基準形状記憶手段26と、が備えられている。
調整手段24は、撮像された画像からメニスカス形状の高さHを特定し、メニスカス基準形状として記憶されている基準値と比較して調整するようになっている。メニスカス形状の高さHとは、ノズルプレート4の吐出面4aからメニスカスの頂点までの距離を指す(図3参照)。メニスカス基準形状としての基準値は、予め基準となる値を記憶させておくこととしても良く、各ノズル5のメニスカスを撮像してメニスカス形状の高さHの平均値を算出して基準値とすることとしても良い。また、調整手段24は、撮像したメニスカス形状の高さHが基準値より小さい場合には駆動電圧を高くし、撮像したメニスカス形状の高さHが基準値より大きい場合には駆動電圧を低くするようになっている。この際、駆動電圧の変化量に対するメニスカス形状の高さの変動量を予め測定しておくこととしても良い。
次に、液体吐出装置1によって吐出される液体Lについて説明する。
液体Lは、例えば、無機液体として、水、COCl、HBr、HNO、HPO、HSO、SOCl、SOCl、FSOHなどが挙げられる。
また、有機液体としては、メタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、2−メチル−1−プロパノール、tert−ブタノール、4−メチル−2−ペンタノール、ベンジルアルコール、α−テルピネオール、エチレングリコール、グリセリン、ジエチレングリコール、トリエチレングリコールなどのアルコール類;フェノール、o−クレゾール、m−クレゾール、p−クレゾールなどのフェノール類;ジオキサン、フルフラール、エチレングリコールジメチルエーテル、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、エチルカルビトール、ブチルカルビトール、ブチルカルビトールアセテート、エピクロロヒドリンなどのエーテル類;アセトン、メチルエチルケトン、2−メチル−4−ペンタノン、アセトフェノンなどのケトン類;ギ酸、酢酸、ジクロロ酢酸、トリクロロ酢酸などの脂肪酸類;ギ酸メチル、ギ酸エチル、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸−n−ブチル、酢酸イソブチル、酢酸−3−メトキシブチル、酢酸−n−ペンチル、プロピオン酸エチル、乳酸エチル、安息香酸メチル、マロン酸ジエチル、フタル酸ジメチル、フタル酸ジエチル、炭酸ジエチル、炭酸エチレン、炭酸プロピレン、セロソルブアセテート、ブチルカルビトールアセテート、アセト酢酸エチル、シアノ酢酸メチル、シアノ酢酸エチルなどのエステル類;ニトロメタン、ニトロベンゼン、アセトニトリル、プロピオニトリル、スクシノニトリル、バレロニトリル、ベンゾニトリル、エチルアミン、ジエチルアミン、エチレンジアミン、アニリン、N−メチルアニリン、N,N−ジメチルアニリン、o−トルイジン、p−トルイジン、ピペリジン、ピリジン、α−ピコリン、2,6−ルチジン、キノリン、プロピレンジアミン、ホルムアミド、N−メチルホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジエチルホルムアミド、アセトアミド、N−メチルアセトアミド、N−メチルプロピオンアミド、N,N,N',N'−テトラメチル尿素、N−メチルピロリドンなどの含窒素化合物類;ジメチルスルホキシド、スルホランなどの含硫黄化合物類;ベンゼン、p−シメン、ナフタレン、シクロヘキシルベンゼン、シクロヘキセンなどの炭化水素類;1,1−ジクロロエタン、1,2−ジクロロエタン、1,1,1−トリクロロエタン、1,1,1,2−テトラクロロエタン、1,1,2,2−テトラクロロエタン、ペンタクロロエタン、1,2−ジクロロエチレン(cis−)、テトラクロロエチレン、2−クロロブタン、1−クロロ−2−メチルプロパン、2−クロロ−2−メチルプロパン、ブロモメタン、トリブロモメタン、1−ブロモプロパンなどのハロゲン化炭化水素類などが挙げられる。また、上記各液体を二種以上混合して用いてもよい。
さらに、液体Lとしては、高電気伝導率の物質(銀粉等)が多く含まれるような導電性ペーストを使用することも可能である。液体Lに溶解又は分散させる目的物質としては、ノズル5で目詰まりが発生するような粗大粒子を除けば、特に制限は無い。上記の目的物質を記録媒体上に強固に接着させるために、各種バインダーを添加するのが好ましい。用いられるバインダーとして特に制限は無い。
液体吐出装置1をパターンニング手段として使用する場合には、代表的なものとしてはディスプレイ用途に使用することができる。具体的には、プラズマディスプレイの蛍光体の形成、プラズマディスプレイのリブの形成、プラズマディスプレイの電極の形成、CRTの蛍光体の形成、FED(フィールドエミッション型ディスプレイ)の蛍光体の形成、FEDのリブの形成、液晶ディスプレイ用カラーフィルター(RGB着色層、ブラックマトリクス層)の形成、液晶ディスプレイ用スペーサー(ブラックマトリクスに対応したパターン、ドットパターン等)の形成などを挙げることができる。ここで、リブとは一般的に障壁を意味し、プラズマディスプレイのリブとは、各色のプラズマ領域を分離するために用いられるものである。PDP、CRT、FEDなどの蛍光体を形成するために吐出される液体Lとしては、従来より知られているものを特に制限無く用いることができる。
その他の用途としては、半導体用途として磁性体、強誘電体、導電性ペースト(配線、アンテナ)などのパターンニング塗布、グラフィック用途として、通常印刷、特殊媒体(フィルム、布、鋼板など)への印刷、曲面印刷、各種印刷版の刷版、加工用途として、粘着材や封止材の塗布等、医療用途として、医薬品(微量の成分を複数混合するような)や遺伝子診断用試料の塗布等、に応用することができる。
次に、液体吐出ヘッド2における液体Lの吐出原理について図1が示す液体吐出装置1を用いて説明する。
液体吐出装置1では、静電電圧電源8から液体Lに対する静電電圧印加手段である帯電用電極7に静電電圧を印加し、ノズル5の吐出孔5cの液体Lと対向電極3の液体吐出ヘッド2に対向する対向面との間に電界を生じさせる。また、駆動電圧電源17からピエゾ素子16に駆動電圧を印加してピエゾ素子16を変形させ、それにより液体Lに生じた圧力でノズル5の吐出孔5cに液体Lのメニスカスを形成させる。
本実施形態のように、ノズルプレート4の絶縁性が高くなると、図4にシミュレーションによる等電位線4−1で示すように、ノズルプレート4の内部に、吐出面4aに対して略垂直方向に等電位線4−1が並び、ノズル5の小径部5bの液体Lや液体Lのメニスカス部分に向かう強い電界が発生する。
特に、図4でメニスカスの先端部では等電位線4−1が密になっていることから分かるように、メニスカス先端部では非常に強い電界集中が生じる。そのため、電界の静電力によってメニスカスが引きちぎられてノズル内の液体Lから分離されて液滴Dとなる。さらに、液滴Dは静電力により加速され、対向電極3に支持された基材Kに引き寄せられて着弾する。その際、液滴Dは、静電力の作用でより近い所に着弾しようとするため、基材Kに対する着弾の際の角度等が安定し正確に行われる。
発明者らが、図5に示す液体吐出装置1−1を使用して電極間の電界の電界強度が実用的な値である1.5kV/mmとなるように構成し、各種の絶縁体でノズルプレート4−1を形成して下記の実験条件に基づいて行った実験では、ノズル5−1から液滴D−1が吐出される場合と吐出されない場合があった。
[実験条件]
ノズルプレート4−1の吐出面4a−1と対向電極3−1の対向面との距離:1.0mm
ノズルプレート4−1の厚さ:125μm
ノズル径:10μm
静電電圧:1.5kV
駆動電圧:20V
実験に使用した液体吐出ヘッド2−1のノズル5−1には4°のテーパ角を持っている。このテーパ角は、ノズル5−1の断面において、吐出面4a−1に対する垂線から吐出面4a−1から離れる方向に広がる角度を示している。
この液体吐出装置1−1による実験で、液滴D−1がノズルから安定に吐出されたすべての場合について、メニスカス先端部の電界強度を求めた。実際には、メニスカス先端部の電界強度を直接測定することが困難であるため、電界シミュレーションソフトウエアである「PHOTO−VOLT」(商品名、株式会社フォトン製)によるシミュレーションにより算出した。ここでの電界強度は、電流分布解析モードによる、電圧印加後300秒後の電界強度を言う。その結果、すべての場合においてメニスカス先端部の電界強度は1.5×10V/m以上であった。また、この実験において、液滴D−1がノズルから安定して吐出されない場合についても、上記と同様のシミュレーションによりメニスカス先端部の電界強度を算出した。その結果、1.5×10V/m未満であった。
また、上記の実験条件と同様のパラメータを同ソフトウエアに入力してメニスカス先端部の電界強度を計算した結果、図6に示すように、電界強度はノズルプレート4−1に用いる絶縁体の体積抵抗率に強く依存することが分かった。また、ノズル5−1から液滴D−1を安定に吐出させるためにはメニスカス先端部の電界強度が1.5×10V/m以上であることが必要であることが上記の実験より得られていることから、図6から明らかなように、ノズルプレート4−1の体積抵抗率は1015Ωm以上であればよいことが分かった。
ノズルプレート4−1の体積抵抗率とメニスカス先端部の電界強度との関係が図6のような特徴的な関係になるのは、ノズルプレート4−1の体積抵抗率が低いと、静電電圧を印加してもノズルプレート4−1内で等電位線が図4に示したように吐出面4aに対して略垂直方向に並ぶような状態にはならず、ノズル5−1内の液体L−1および液体L−1のメニスカスへの電界集中が十分に行われないためであると考えられる。
理論上、体積抵抗率が1015Ωm未満のノズルプレート4−1でも、静電電圧を非常に大きくすればノズル5−1から液滴D−1が吐出される可能性はあるが、電極間でのスパークの発生等により基材K−1が損傷される可能性があるため、静電電圧を非常に大きくすることは好ましくない。
なお、図6に示したようなメニスカス先端部の電界強度のノズルプレート4−1の体積抵抗率に対する特徴的な関係は、ノズル径を種々に変化させてシミュレーションを行った場合でも同様に得られており、どの場合も体積抵抗率が1015Ωm以上の場合にメニスカス先端部の電界強度が1.5×10V/m以上になることが分かっている。
一方、体積抵抗率が1015Ωm以上の絶縁体を用いてノズルプレート4−1を作製しても、ノズル5−1から液滴D−1が吐出されない場合がある。発明者らの行った実験結果である表1に示すように、液体L−1として水などの導電性溶媒を含有する液体を用いた場合、ノズルプレート4−1の液体の吸収率が0.6%以下であることが必要であることが分かった。
Figure 2007216461
表1の実験に関して、以下に説明する。図5に示す液体吐出ヘッド2−1のノズルプレート4−1を表1に示す種々の材料を用いて実際に作製し、ノズル5−1の吐出孔5c−1から液滴D−1が吐出されるか否かを基材K−1に吐出させて確認し、表1において吐出できた場合を○印、できなかった場合を×印で示している。
吐出される液体L−1として導電性の液体2種類と絶縁性の液体1種類の3種類とした。液体L1は、水52質量%、エチレングリコールおよびプロピレングリコールをそれぞれ22質量%、染料(CIアシッドレッド1)3質量%、界面活性剤1質量%含有する導電性の液体として調製し、液体L2は、エタノールに染料(同上)を3質量%含有する導電性の液体として調整し、液体L3は、テトラデカンにAg粒子を分散させ、絶縁性溶媒に帯電可能な粒子を分散した液体として調製した。
なお、体積抵抗率は、JISC2151に準拠し、シート状被測定物の面間に電圧を印加した場合の電気抵抗値より算出した。また、ノズルプレート4−1の液体の吸収率は、23℃の使用対象である液体L−1にノズルプレート4−1または代用のシート状被測定物を24時間浸漬し、浸漬前後のノズルプレート4−1または被測定物の質量変化率より算出した。液体L−1が水溶性インクである場合には、ASTMD570に準拠した吸水率で代用することも可能である。
上記の液体L1〜L3に対する実験結果は上記の表1のようになった。なお、表1の吸収率の欄は、上段が水に対する吸収率(吸水率)、下段がエタノールに対する吸収率を表している。また、吐出の有無の後の「あり」は液体吸収防止層を設けた場合を示し、「なし」は液体吸収防止層を設けない場合を示している。ここで、図7は、図5のノズルプレート4−1に液体吸収防止層27−1を設けた例を示している。この液体吸収防止層27−1は、吸収率が0.6%以下でない材料からなるノズルの内周面から液体が吸収されることで体積抵抗率が低下することを防止するために設けられている。
表1の結果から、液体L1や液体L2のように導電性溶媒を含有する場合、液体の吸収率が低くても体積抵抗率が1015Ωm未満の材料ではノズル5−1から液体L−1は吐出されないことが分かる。これは、上記のシミュレーションによる結果と同じ結果を示している。また、体積抵抗率が1015Ωm以上の材料であればノズル5−1から液体Lが吐出され得るが、吸収率が少なくとも0.6%以下でなければ液体Lは吐出されないことが分かる。
また、液体L3のように絶縁性溶媒に帯電可能な粒子を分散した液体を吐出する場合には、体積抵抗率が1015Ωm以上の材料であればすべてノズル5−1から液体が吐出され得ることが分かる。
上記の結果は次のように考えられる。まず、ノズルプレート4−1が液体L−1中から導電性溶媒を吸収すると導電性の液体である水分子等の分子が本来絶縁性であるノズルプレート4−1内に存在することになるため、結果的にノズルプレート4−1の電気伝導度が高くなり、特に液体L−1に接する局部の実効的な体積抵抗率の値が低下し、図6に示す関係に従ってメニスカス先端部の電界強度が弱まり、液体L−1の吐出に必要な電界集中が得られなくなるためと考えられる。
また、表1の液体L3の様に、絶縁性溶媒に帯電可能な粒子を分散した液体を用いた場合には、ノズルプレート4−1は、その液体に対する吸収率に係わりなく体積抵抗率が1015Ωm以上であれば液体Lを吐出することが分かった。これは、絶縁性溶媒がノズルプレート4−1内に吸収されても絶縁性溶媒の電気伝導度が低いためノズルプレート4−1の電気伝導度が大きく変化せず、実効的な体積抵抗率が低下しないためであると考えられる。
なお、溶液L3のAg粒子の様に絶縁性溶媒に分散されている帯電可能な粒子は、例えば、電気伝導度が極めて大きな金属粒子であってもノズルプレート4−1には吸収されないため、ノズルプレート4−1の電気伝導度を高めることはない。なお、先の絶縁性溶媒とは、単体では静電吸引力により吐出されない溶媒をいい、具体的には、例えば、キシレンやトルエン、テトラデカン等が挙げられる。また、導電性溶媒とは、電気伝導度が10−10S/cm以上の溶媒をいう。
また、本実施形態の例としているノズルプレート4のように、小径部と大径部といった段差を持つノズルを用いたシミュレーションにおいて、ノズルプレート4の厚みを10μm、20μm、50μm、100μmとするパラメータとして、ノズル径を変化させた場合のメニスカス先端部の電界強度を図8に示す。この時の小径部の長さは10μmとしている。図8より、ノズル径が小さくなる程、またノズルプレートの厚みが厚くなる程メニスカス先端部の電界強度が大きくなることが分かる。
ノズル5から液滴Dが安定に吐出させるためにはメニスカス先端部の電界強度が1.5×10V/m以上であることが必要なことから、例えばノズルプレートの厚みを10μmとする場合は、ノズル径を2μm未満にすることで液滴Dを安定して吐出させることができる。さらに、例えばノズルプレートの厚みを20μmとする場合は、ノズル径を3μm未満に、ノズルプレートの厚みを50μmとする場合は、ノズル径を5μm未満に、ノズルプレートの厚みを100μmとする場合は、ノズル径を7μm未満にすることで液滴Dを安定に吐出させることができる。
また、小径部5bの長さを、5μm、10μm、15μm、20μmとするパラメータとしてノズル径を変化させた場合のメニスカス先端部の電界強度を図9に示す。この時のノズルプレート4の厚みは、100μmとしている。図9より、ノズル径が小さくなる程、また小径部の長さが長くなる程メニスカス先端部の電界強度が大きくなることが分かる。
ノズル5から液滴Dを安定に吐出させるためにはメニスカス先端部の電界強度は上記と同じく1.5×10V/m以上であることが必要なことから、小径部長さを5μmとする場合は、ノズル径を6μm未満にすることで液滴Dを安定に吐出することができる。さらに、例えば小径部長さを10μmとする場合は、ノズル径を7μm未満に、小径部長さを15μmとする場合は、ノズル径を8μm未満に、小径部長さを20μmとする場合は、ノズル径を9μm未満にすることで液滴Dを安定に吐出させることができる。
従って、上記の図8及び図9におけるシミュレーションの結果により、所望のノズル径に対してノズルの小径部の長さ及びノズルプレートの厚みを適宜決めれば良い。
尚、図8及び図9におけるシミュレーションにおいて、ノズル孔の角度は5°としているが、このノズル孔の先端部の角度の影響は小さく、液滴を安定に吐出する条件への依存性は大きくない。
次に本実施形態の液体吐出ヘッド2の駆動に関して図1及び図10を用いて説明する。液体吐出装置1の動作制御手段4は、静電電圧電源8から帯電用電極7に一定の静電電圧Vcを印加させる。これにより、液体吐出ヘッド2の各ノズル5には常時一定の静電電圧Vcが印加され、液体吐出ヘッド2と対向電極3との間に電界が生じる。
また、動作制御手段4は、液滴Dを吐出させるべきノズル5ごとに、そのノズル5に対応する駆動電圧電源17からピエゾ素子16に対してパルス状の駆動電圧Vpを印加させる。このような駆動電圧Vpが印加されると、ピエゾ素子16が変形してノズル内部の液体Lの圧力を上げ、ノズル5の吐出孔5cでは、図10(A)の状態からメニスカスが***し始め、図10(B)のようにメニスカスが大きく***した状態となる。
すると、前述したように、メニスカス先端部に高度な電界集中が生じて電界強度が非常に強くなり、メニスカスに対して静電電圧Vcにより形成された電界から強い静電力が加わる。この強い静電力による吸引とピエゾ素子16による圧力とにより図10(C)のようにメニスカスが引きちぎられて液滴Dが形成される。液滴Dは、図10(D)のように電界で加速されて対向電極方向に吸引され、図10(E)のように対向電極3に支持された基材Kに着弾する。
その際、液滴Dには空気の抵抗等が加わるが、前述したように、静電力の作用で液滴Dはより近い所に着弾しようとするため、基材Kに対する着弾方向がぶれることなく安定し、基材Kに正確に着弾する。
液体吐出装置1では、静電電圧電源8から帯電用電極7に印加される一定の静電電圧Vcは1.5kVに設定されており、駆動電圧電源17からピエゾ素子16に印加されるパルス状の駆動電圧Vpは20Vに設定されている。
以上のように、本実施形態の液体吐出ヘッド2によれば、液体吐出ヘッド2は、フラットな吐出面4aを有するヘッドとされているため、図示を省略するが、液体吐出ヘッド2のクリーニング時に吐出面4aにブレードやワイパ等の部材が接触してもノズル5が損傷する等の事態が生じることがなく、操作性に優れる。
また、液体吐出ヘッド2の製造においてノズル5の突起等の微細構造を形成する必要がなく構造が単純であるから、容易に製造することが可能で生産性に優れる。
さらに、ノズル5が形成されるノズルプレート4を、体積抵抗率が1015Ωm以上の材料としていることで、帯電用電極7に印加する静電電圧が1.5kV程度の低い電圧であっても、ピエゾ素子16の変形によりノズル5の吐出孔5cに形成される液体Lのメニスカスに電界を集中することができ、メニスカスの先端部の電界強度を液滴Dが安定的に吐出される1.5×10V/m以上とすることが可能となる。
このように、本実施形態の液体吐出ヘッド2は、フラットなヘッドでありながら、ノズルが突出されたヘッドと同様の電界集中をメニスカス先端部に効果的に生じさせることができるため、低電圧の静電電圧の印加でも効率良くかつ正確に液体を吐出することが可能となる。
次に、図11を参照して本実施形態の液体吐出装置1による液体吐出量調整方法について説明する。
まず、液体吐出ヘッド2がメンテナンス台20の上方に移動して、ノズル5の吐出孔5cが撮像手段22と照射手段21との間に位置される。そして、同期タイミング信号生成手段23の出力(ステップS1)により、駆動パルス生成タイミング信号、照射タイミング信号及び撮像タイミング信号が、相互に同期して出力される。また、液体吐出量を調整する必要があるノズル5が複数ある場合、撮像手段22と照射手段21との間に位置するノズル5をノズル番号N=1のノズルとして設定する(ステップS2)。
続いて、駆動パルス生成タイミング信号の出力によりノズル5の吐出孔5cにメニスカスが形成され(ステップS3)、照射タイミング信号の出力により照射手段21からメニスカスに向けて光が照射され(ステップS4)、撮像タイミング信号の出力により撮像手段22によりメニスカスが撮像される(ステップS5)。
撮像手段22により撮像されたメニスカスの画像は、画像解析手段25に出力される。画像解析手段25は、画像情報からメニスカス形状を特定し、当該メニスカス形状の高さHを算出して調整手段24に出力する(ステップS6)。調整手段24は、基準形状記憶手段26に記憶されているメニスカス基準形状の高さを基準値として撮像されたメニスカスの高さHと比較し、一致しているか否かを判断する(ステップS7)。両者が一致していない場合(ステップS7;No)、調整手段24は両者の相異量に基づいて駆動電圧を調整する(ステップS8)。調整の際、調整手段24は駆動電圧の変化量に対するメニスカス形状の高さの変化量を予め記憶しておき、測定された相異量に相当するだけ駆動電圧を変更することとしても良い。
駆動電圧の調整後、調整後のノズル5のメニスカス形状について、再びメニスカス撮像を行い(ステップS1〜ステップS6)、撮像されたメニスカス形状がメニスカス基準形状に一致する(ステップS7;Yes)のを確認する。
このように、ノズル番号N=1のノズル5の調整が終わると、次のノズル5にノズル番号N=2を設定し(ステップS9)、全てのノズル5の調整が終わるまで上記処理を繰り返す(ステップS10)。
全てのノズル5の調整が終わると、調整手段24は調整後の駆動電圧を動作制御手段9に出力し、動作制御手段9は調整後の駆動電圧と静電電圧を印加して液滴Dを吐出させる。
以上のように、本実施形態にかかる発明によれば、駆動電圧のみ印加させて形成させたメニスカスの形状に基づいて吐出量の調整を行うことが可能である。そして、この際に印加する駆動電圧は、液滴を吐出させる際に印加する駆動電圧と同一である。つまり、実際に液滴を吐出させるような駆動電圧に基づいた電圧値の調整が可能であり、実際に吐出される液滴径の正確な調整が可能である。
また、駆動電圧のみを印加させて形成させたメニスカスに基づいて調整を行うので、静電電圧も印加して実際にノズルから液滴を吐出させることなく吐出量の調整が可能であるので、液体の無駄な消費を回避するとともに調整のために吐出された液滴を受ける構成を備える必要もない。
さらに、調整手段24はノズル5に形成されたメニスカス形状の高さHをメニスカス基準形状としての基準値と比較するので、基準値と一致しているか否か及び基準値との相違量が容易に判断でき、撮像された画像の解析処理の負担が小さく速やかに吐出量の調整を行うことが可能である。
なお、本実施形態においては、液体吐出量調整をメンテナンス台20の上方で行うこととしているが、液体吐出量調整の際に実際に液滴が吐出されることは無いので、基材Kの上方で行うこととしても良い。また、照射手段21及び撮像手段22としては、液体吐出ヘッド2のノズル5の吐出孔5c近傍を撮像することができれば良く、従来より備えられているノズル5の吐出孔5c近傍に付着したインクの有無を検出する撮像装置等を用いることとしても良い。また、液体吐出量の調整を行う時期も任意に変更可能である。
また、本実施形態においては、メニスカス基準形状の高さを基準値として記憶することとしているが、液体吐出ヘッド2に備えられる複数のノズル5に形成させたメニスカスの高さHの平均値を算出し、当該平均値を基準値として駆動電圧の調整を行うこととしても良い。その場合、一定の駆動電圧を印加し、予め調整を要するノズル5に形成されるメニスカスをそれぞれ撮像しておく。そして、撮像されたメニスカス形状の高さHを特定するとともにその平均値を算出する。当該平均値はメニスカス基準形状として基準形状記憶手段26に記憶される。その後、各ノズル5とメニスカス基準形状(平均値)との相異量に基づいて駆動電圧を調整する。
駆動電圧の調整は、平均値を算出するために撮像した各ノズル5のノズル番号とメニスカスの高さHを一旦記憶しておいて調整することとしても良く、図11に示すような処理を行って調整することとしても良い。
また、メニスカス形状をメニスカス基準形状と比較する際、本実施形態においてはメニスカス形状の高さに基づいて比較することとしたが、メニスカス形状の平面形状を特定し、その面積や形状に基づいて比較することとしても良い。
また、ピエゾ素子16に印加する駆動電圧Vとしては、本実施形態のようにパルス状の電圧とすることも可能であるが、この他にも、例えば、電圧が漸増した後漸減するいわば三角状の電圧や、電圧が漸増した後一旦一定値を保ちその後漸減する台形状の電圧、或いはサイン波の電圧を印加するように構成することも可能である。また、図12(A)に示すように、ピエゾ素子16に常時電圧Vを印加しておいて一旦切り、再度電圧Vを印加してその立ち上がり時に液滴Dを吐出させるようにしてもよい。また、図12(B)、(C)に示すような種々の駆動電圧Vを印加するように制御してもよい。
以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
ノズル径が10μmの液体吐出ヘッド2において、16個のノズル5の液体吐出量を調整した。駆動電圧Vは20Vに設定し、ノズルNo.1〜ノズルNo.16のノズル5に駆動電圧のみを順次印加し、それぞれに形成されるメニスカスを撮像した。撮像されたメニスカス形状を特定し、その高さHを測定すると図13に示すように不均一であった。
測定されたメニスカス高さの平均値は10.4μmであったので、メニスカス基準形状としての基準値を10.4μmに設定し、ノズルNo.1〜ノズルNo.16の液体吐出量を図11に示す処理手順で調整した。調整後に測定されたメニスカス形状の高さHは、図14に示すように均一であり、ノズル5の***量は略同等であった。
以上のように、調整後の駆動電圧を印加した際のノズル5の***量が略同等であるので、駆動電圧と静電電圧とを印加させて実際に吐出される液滴Dの径を均等にすることが可能である。つまり、基材Kに向けて液滴を吐出させる際の駆動電圧を印加させて液体吐出量を調整することが可能であるので、実際に吐出される液滴Dの径を均等にすることが可能である。
本実施形態における液体吐出装置の概略構成を示す断面図である。 ノズルの変形例を示す断面図である。 本実施形態における液体吐出装置によって液体吐出量を調整させる際の制御構成を示す説明図である。 シミュレーションによるノズルの吐出孔付近の電位分布を示す模式図である。 発明者の行った実験に用いられた液体吐出装置の概略構成を示す断面図である。 メニスカス先端部の電界強度とノズルプレートの体積抵抗率との関係を示す図である。 液体吸収防止層を設けたノズルプレートの断面図である。 ノズルプレートの厚みに対するメニスカス先端部の電界強度とノズル径の関係を示したグラフである。 ノズルの小径部の長さに対するメニスカス先端部の電界強度とノズル径の関係を示したグラフである。 本実施形態における液体吐出装置によって液滴を吐出させる際の動作制御手段による制御を示す説明図である。 本実施形態における液体吐出量調整方法の処理の流れを示すフローチャートである。 ピエゾ素子に印加する駆動電圧の変形例を示す図である。 実施例における液体吐出量調整前のメニスカス高さの分布を示す図である。 実施例における液体吐出量調整後のメニスカス高さの分布を示す図である。
符号の説明
1 液体吐出装置
2 液体吐出ヘッド
3 対向電極
4 ノズルプレート
5 ノズル
7 帯電用電極
8 静電電圧電源
9 動作制御手段
14 キャビティ
15 可撓層
16 ピエゾ素子
17 駆動電圧電源
20 メンテナンス台
21 照射手段
22 撮像手段
23 同期タイミング信号生成手段
24 調整手段
25 画像解析手段
26 基準形状記憶手段
D 液滴
K 基材
L 液体

Claims (7)

  1. 液体を吐出するノズルが形成されたノズルプレートと前記ノズルから吐出される液体を貯蔵するキャビティとを有する液体吐出ヘッドと、
    駆動パルス生成タイミング信号に応じて駆動電圧を印加して前記キャビティに貯蔵される液体に圧力を発生させて前記ノズルにメニスカスを形成させる圧力発生手段と、
    前記液体吐出ヘッドと基材の間に静電電圧を印加して静電吸引力を発生させる静電電圧発生手段と、
    前記駆動電圧と前記静電電圧の印加を制御する動作制御手段と、
    照射タイミング信号に応じて前記メニスカスに光を照射する照射手段と、
    撮像タイミング信号に応じて前記メニスカスを撮像する撮像手段と、
    前記静電電圧を印加しない状態で、前記駆動パルス生成タイミング信号、前記照射タイミング信号及び前記撮像タイミング信号を一定時間間隔でかつ相互に同期させて出力する同期タイミング信号生成手段と、
    前記撮像手段により撮像された画像に含まれるメニスカス形状を特定する画像解析手段と、
    前記メニスカス形状をメニスカス基準形状と比較し、前記メニスカス基準形状に近付くように前記駆動電圧を調整する調整手段と、
    を備えることを特徴とする液体吐出装置。
  2. 前記ノズルプレートの体積抵抗率は1015Ωm以上であることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  3. 前記ノズルの開口径は15μm以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の液体吐出装置。
  4. 前記ノズルは、前記ノズルプレートの吐出面から突出していないフラットなノズルであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の液体吐出装置。
  5. 前記調整手段は、前記メニスカス形状の高さと前記メニスカス基準形状の高さとを比較することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の液体吐出装置。
  6. 液体を吐出するノズルが形成されたノズルプレートと前記ノズルから吐出される液体を貯蔵するキャビティとを有する液体吐出ヘッドと、
    駆動パルス生成タイミング信号に応じて駆動電圧を印加して前記キャビティに貯蔵される液体に圧力を発生させて前記ノズルにメニスカスを形成させる圧力発生手段と、
    前記液体吐出ヘッドと基材の間に静電電圧を印加して静電吸引力を発生させる静電電圧発生手段と、
    前記駆動電圧と前記静電電圧の印加を制御する動作制御手段と、
    を備える液体吐出装置による液体吐出方法おいて
    前記静電電圧を印加しない状態で、前記駆動パルス生成タイミング信号、照射タイミング信号及び撮像タイミング信号を一定時間間隔でかつ相互に同期させて出力する同期タイミング信号生成工程と、
    前記照射タイミング信号に応じて前記メニスカスに光を照射する照射工程と、
    前記撮像タイミング信号に応じて前記メニスカスを撮像する撮像工程と、
    前記撮像工程で撮像された画像に含まれるメニスカス形状を特定する画像解析工程と、
    前記メニスカス形状をメニスカス基準形状と比較し、前記メニスカス基準形状に近付くように前記駆動電圧を調整する調整工程と、
    調整後の前記駆動電圧と前記静電電圧とを印加して液体を吐出させる吐出工程と、
    を備えることを特徴とする液体吐出方法。
  7. 前記調整工程において、前記メニスカス形状の高さと前記メニスカス基準形状の高さとを比較することを特徴とする請求項6に記載の液体吐出方法。
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