JP2007152871A - ノズルプレート、ノズルプレートの製造方法及び液体吐出ヘッド - Google Patents
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Abstract
【解決手段】吐出孔から液体が液滴として吐出されるノズルを有し液体吐出ヘッドに用いられるノズルプレートにおいて、体積抵抗率が1015Ω・m以上のガラスからなり、ノズルの吐出孔が形成されている第1の面がフラットであり、吐出孔を一方の開口とする小径部と該小径部の他方の開口に通じ前記第1の面の反対の第2の面に開口を持つ大径部とを有する。
【選択図】図1
Description
体積抵抗率が1015Ω・m以上のガラスからなり、
前記ノズルの吐出孔が形成されている第1の面がフラットであり、
前記吐出孔を一方の開口とする小径部と該小径部の他方の開口に通じ前記第1の面の反対の第2の面に開口を持つ大径部とを有することを特徴とするノズルプレート。
体積抵抗率が1015Ω・m以上のガラス基板に、該ガラス基板の第1の面に前記吐出孔を一方の開口とする小径部と該小径部の他方の開口に通じ前記第1の面の反対の第2の面に開口を持つ大径部とで構成される前記ノズルを形成する工程であって、
前記ガラス基板の第1の面にフォトリソグラフィ処理を行い前記吐出孔のパターンマスクを形成する工程と、
前記吐出孔のパターンマスクを用いてドライエッチング処理を行い所望の前記小径部の持つ長さよりも長い小径部を形成する工程と、を有する第1の工程と、
前記第1の面の反対の第2の面にフォトリソグラフィ処理により前記大径部のパターンマスクを形成する工程と、
前記大径部のパターンマスクを用いてサンドブラスト法又はサンドブラスト法に加えてドライエッチング法により所望の長さの前記大径部を形成する工程と、を有する第2の工程と、を有することを特徴とするノズルプレートの製造方法。
前記ガラス基板の第1の面に金属膜を設ける工程と、
前記金属膜にフォトリソグラフィ処理及びエッチング処理を行い前記吐出孔の金属膜のパターンマスクを形成する工程と、
前記吐出孔の金属膜のパターンマスクを用いてドライエッチング処理を行い所望の前記小径部の持つ長さよりも長い小径部を形成する工程と、
前記金属膜を除去する工程と、を有することを特徴とする5に記載のノズルプレートの製造方法。
前記ノズルプレートと貼り合わせることで、前記ノズルにそれぞれ連通するキャビティとなるキャビティ溝が形成されたボディープレートとを備え、
前記ノズル内の液体と前記ノズルプレートの液滴を吐出する面に対向して設けられた基材との間に形成される電界から受ける静電吸引力により液滴を吐出し基材に着弾させる液体吐出ヘッドにおいて、
前記ノズルプレートは、1乃至4の何れか一つに記載のノズルプレート又は5乃至8の何れか一つに記載のノズルプレートの製造方法により製造されるノズルプレートであって、
前記吐出孔から吐出される液体と前記基材間に静電電圧が印加されて静電吸引力を発生させる静電電圧印加手段を備えていることを特徴とする液体吐出ヘッド。
[実験条件]
ノズルプレート11’の吐出面12’と対向電極3’の対向面との距離:1.0mm
ノズルプレート11’の厚さ:125μm
ノズル径:10μm
静電電圧:1.5kV
駆動電圧:20V
実験に使用した液体吐出ヘッド2’のノズル10’には4°のテーパ角を持っている。このテーパ角は、ノズル10’の断面において、吐出面12’に対する垂線から吐出面12’から離れる方向に広がる角度を示している。
本実施例は、ノズル径を8μm、ノズルの小径部の長さを20μm、ノズルプレートの厚みを150μmとしたノズルプレートを例として図2に沿って具体的に説明する。
ノズル径、ノズルの小径部の長さ及びノズルプレートの厚みを、シミュレーションで得られた図9及び図10に示されるメニスカスの先端部の電界強度が1.5×107V/m以上となる条件で種々変えたノズルプレートを製造し、後は上記の実施例1と同じ条件とする液体吐出装置を構成して、上記の液体L1の吐出の有無を基材Kに吐出させて確認した。また、電界強度が1.5×107V/m未満となるノズルプレートも参考のために製造し、上記の液体L1の吐出の有無を基材Kに吐出させて確認した。実験の結果を表2に示す。
2 液体吐出ヘッド
3 対向電極
4 動作制御手段
10 ノズル
11 ノズルプレート
12 吐出面
13 吐出孔
14 小径部
15 大径部
16 帯電用電極
17 大径部の内周面
18 静電電圧電源
19 ボディープレート
20 キャビティ
22 ピエゾ素子
23 駆動電圧電源
25 CPU
26 ROM
27 RAM
28 撥液層
D 液滴
K 基材
L 液体
Claims (10)
- 吐出孔から液体が液滴として吐出されるノズルを有し液体吐出ヘッドに用いられるノズルプレートにおいて、
体積抵抗率が1015Ω・m以上のガラスからなり、
前記ノズルの吐出孔が形成されている第1の面がフラットであり、
前記吐出孔を一方の開口とする小径部と該小径部の他方の開口に通じ前記第1の面の反対の第2の面に開口を持つ大径部とを有することを特徴とするノズルプレート。 - 前記大径部の径は、前記小径部の径より大きい径であることを特徴とする請求項1に記載のノズルプレート。
- 前記第1の面の上には撥液層が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のノズルプレート。
- 前記液体吐出ヘッドは、静電吸引方式の液体吐出ヘッドであることを特徴とする請求項1乃至3にいずれか一項に記載のノズルプレート。
- 吐出孔から液体を液滴として吐出するノズルを有し液体吐出ヘッドに用いられるノズルプレートの製造方法において、
体積抵抗率が1015Ω・m以上のガラス基板に、該ガラス基板の第1の面に前記吐出孔を一方の開口とする小径部と該小径部の他方の開口に通じ前記第1の面の反対の第2の面に開口を持つ大径部とで構成される前記ノズルを形成する工程であって、
前記ガラス基板の第1の面にフォトリソグラフィ処理を行い前記吐出孔のパターンマスクを形成する工程と、
前記吐出孔のパターンマスクを用いてドライエッチング処理を行い所望の前記小径部の持つ長さよりも長い小径部を形成する工程と、を有する第1の工程と、
前記第1の面の反対の第2の面にフォトリソグラフィ処理により前記大径部のパターンマスクを形成する工程と、
前記大径部のパターンマスクを用いてサンドブラスト法又はサンドブラスト法に加えてドライエッチング法により所望の長さの前記大径部を形成する工程と、を有する第2の工程と、を有することを特徴とするノズルプレートの製造方法。 - 前記第1の工程は、
前記ガラス基板の第1の面に金属膜を設ける工程と、
前記金属膜にフォトリソグラフィ処理及びエッチング処理を行い前記吐出孔の金属膜のパターンマスクを形成する工程と、
前記吐出孔の金属膜のパターンマスクを用いてドライエッチング処理を行い所望の前記小径部の持つ長さよりも長い小径部を形成する工程と、
前記金属膜を除去する工程と、を有することを特徴とする請求項5に記載のノズルプレートの製造方法。 - 前記第1の面の上に撥液層を設ける撥液処理工程を有することを特徴とする請求項5又は6に記載のノズルプレートの製造方法。
- 前記液体吐出ヘッドは、静電吸引方式の液滴吐出ヘッドであることを特徴とする請求項5乃至7の何れか一項に記載のノズルプレートの製造方法。
- 吐出孔から液体を液滴として吐出するノズルを有するノズルプレートと、
前記ノズルプレートと貼り合わせることで、前記ノズルにそれぞれ連通するキャビティとなるキャビティ溝が形成されたボディープレートとを備え、
前記ノズル内の液体と前記ノズルプレートの液滴を吐出する面に対向して設けられた基材との間に形成される電界から受ける静電吸引力により液滴を吐出し基材に着弾させる液体吐出ヘッドにおいて、
前記ノズルプレートは、請求項1乃至4の何れか一項に記載のノズルプレート又は請求項5乃至8の何れか一項に記載のノズルプレートの製造方法により製造されるノズルプレートであって、
前記吐出孔から吐出される液体と前記基材間に静電電圧が印加されて静電吸引力を発生させる静電電圧印加手段を備えていることを特徴とする液体吐出ヘッド。 - 前記ノズル内の液体に圧力を印加して、メニスカスを形成する圧力発生手段を備えていることを特徴とする請求項9に記載の液体吐出ヘッド。
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JP2005354698A JP2007152871A (ja) | 2005-12-08 | 2005-12-08 | ノズルプレート、ノズルプレートの製造方法及び液体吐出ヘッド |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2021019693A1 (ja) | 2019-07-30 | 2021-02-04 | コニカミノルタ株式会社 | ノズルプレート、ノズルプレートの製造方法及びインクジェットヘッド |
WO2022044245A1 (ja) | 2020-08-28 | 2022-03-03 | コニカミノルタ株式会社 | ノズルプレート及びインクジェットヘッド |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2002086740A (ja) * | 2000-09-14 | 2002-03-26 | Ricoh Co Ltd | インクジェットヘッド及びその製造方法 |
JP2002144581A (ja) * | 2000-11-09 | 2002-05-21 | Ricoh Co Ltd | インクジェットヘッドおよびインクジェットヘッドのノズル形成方法 |
JP2004136655A (ja) * | 2002-09-24 | 2004-05-13 | Konica Minolta Holdings Inc | 液体吐出装置 |
-
2005
- 2005-12-08 JP JP2005354698A patent/JP2007152871A/ja active Pending
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