JP2007215164A - 固体撮像装置およびその駆動方法 - Google Patents

固体撮像装置およびその駆動方法 Download PDF

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Abstract

【課題】フォトダイオードへの電荷蓄積時に、半導体基板からの電荷注入が発生するといった事態を防止可能な固体撮像装置を提供する。
【解決手段】固体撮像装置30は、固体撮像素子40と駆動パルス制御部50とを備える。固体撮像素子40は、半導体基板47と、半導体基板47上に2次元状に形成される複数のフォトダイオード41と、フォトダイオード41ごとに、蓄積された電荷を読み出すための読出ゲートおよび電荷を読み出さない非読出ゲートとを少なくとも1つずつ配設されることにより形成された垂直CCD43とを有する。駆動パルス制御部50は、読出ゲートに対して、待機のLOW電圧状態からMIDDLE電圧状態に変化させる駆動パルスを順次印加し、前記変化の順における最後の読出ゲートに隣接する非読出ゲートの内少なくとも1つに対して、前記変化の順における最初から最後までの間において、LOW電圧状態を維持する駆動パルスを印加する。
【選択図】図7

Description

本発明は、CCDイメージセンサ等の固体撮像装置およびその駆動方法に関し、特に、長秒蓄積時における白キズ対策の技術に関する。
近年、800万画素等にまで固体撮像装置の高画素化が進み、銀塩なみの静止画を撮影したり、動画を撮影したりすることが可能になっている。ところで、いわゆるスミア現象が非常に少ない固体撮像装置として、フレームインターライン転送固体撮像装置(以下FITCCDと称する)が開発されている。
以下、図面を参照しながら、従来のFITCCDの構成およびそのFITCCDの駆動方法について説明する。
図16は、FITCCDの一部の領域を拡大して示した図である。
まず、FITCCDの構成について説明する。
図16において、固体撮像装置100は、不図示の半導体基板上に2次元状に配設されるフォトダイオード101と、フォトダイオード101に蓄積された信号電荷を垂直方向へ転送するための垂直CCD102と、垂直CCD102によって転送された信号電荷を蓄積するための蓄積領域(不図示)と、蓄積領域に蓄積された電荷を水平方向へ転送するための水平CCD(不図示)と、水平CCDによって転送された信号電荷を検知し出力する出力部(不図示)と、不要電荷を排出するためのドレイン部(不図示)とを備える。
垂直CCD102は、チャンネル領域と、フォトダイオード101から信号電荷を読み出すための読み出し電極としての機能を有する転送電極(以下、「読出ゲート」とも記す。)105a,105b,105c,105dと、フォトダイオード101から信号電荷を読み出すための読み出し電極としての機能を有しない転送電極(以下、「非読出ゲート」とも記す。)104a,104b,104c,104dとから構成される。
次いで、従来の駆動方法について、図17に示される電圧波形図を用いて説明する。
図17において、φ1は読出ゲート105a,105cにそれぞれ印加される電圧パルスであり、φ2は非読出ゲート104b,104dにそれぞれ印加される電圧パルスであり、φ3は読出ゲート105b,105dにそれぞれ印加される電圧パルスであり、φ4は非読出ゲート104a,104cにそれぞれ印加される電圧パルスである。
従来の駆動方法では、垂直期間で電荷の非読み出し時である、例えばフォトダイオード101に電荷を集積している期間t4では、電圧パルスφ1,φ3がLレベルになり、電圧パルスφ2,φ4がHレベルとなっている。すなわち、従来の駆動方法においては、垂直期間で電荷の非読み出し時である、例えばフォトダイオード101に電荷を集積している期間t4では、電圧パルスφ1,φ3をLレベルとし、電荷の読み出し期間t2におけるHレベルとは反対の極性とされている。
これにより、読出ゲート105a,105b,105c,105dの重なり部の電位が電圧パルスLレベル印加時には非空乏化状態となり、読出ゲート105a,105b,105c,105dの重なり部の直下にホールが蓄積される。このため、Lレベル印加時には暗電流の発生が非常に少なくなる。したがって、フォトダイオード101と読出ゲート105a,105b,105c,105dの重なり部での暗電流の発生がいちじるしく減少し、再生画像の品質が改善される。
特許第2851631号公報
しかしながら、従来の駆動方法では、読出ゲート直下にホールを蓄積させ暗電流増加を防止するとき、ホールが蓄積されすぎると半導体基板電位を不安定にし、半導体基板からフォトダイオードへの不要な電荷の逆注入が発生しやすくなる。
すなわち、フォトダイオードに2垂直期間以上電荷を蓄積させる長秒蓄積モード(以下、長時間蓄積モードとも記す。)においては、蓄積されたホールのため半導体基板のポテンシャルがずれ、白キズが発生するだけでなく、フォトダイオードに蓄積された電荷の読み出しの邪魔になり、垂直CCDのチャンネルにも不要な電荷が注入され、読み出した電荷の転送の邪魔にもなる。
特に微細化が進み電界集中が起こりやすい状況で、係る問題が顕著になる。
そこで、本発明は、フォトダイオードへの電荷蓄積時に、半導体基板電位が不安定になり、半導体基板からの電荷注入が発生するといった事態を防止することができる固体撮像装置およびその駆動方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る固体撮像装置においては、半導体基板と、前記半導体基板上に2次元状に形成される複数のフォトダイオードと、各前記フォトダイオードごとに、蓄積された電荷を読み出すための読出ゲートおよび電荷を読み出さない非読出ゲートとを少なくとも1つずつ配設されることにより形成された垂直CCDとを有する固体撮像素子と、各前記読出ゲートおよび非読出ゲートに対して所定のタイミングで駆動パルスを印加することにより前記固体撮像素子を制御する駆動パルス制御手段とを備え、前記駆動パルス制御手段は、各前記読出ゲートに対して、待機のLOW電圧状態からMIDDLE電圧状態に変化させる駆動パルスを順次印加し、前記変化の順における最後の読出ゲートに隣接する非読出ゲートの内少なくとも1つに対して、前記変化の順における最初から最後までの間において、LOW電圧状態を維持する駆動パルスを印加することを特徴とする。
これにより、読出ゲートのLOW電圧状態時に蓄積されたホールが開放され、解放されたホールが非読出ゲートの方向に円滑に順次分散される。したがって、ホール開放時も半導体基板電位が安定を保ち、半導体基板からの電荷注入が発生する事態を防止することができる。また、ホール移動時に発生する電荷による白キズを防止することもできる。特に、フォトダイオードの電荷蓄積時に半導体基板のVsubを下げる駆動をした場合についても、半導体基板が安定するので、Vsubを下げても注入の問題は生じない。
また、本発明に係る固体撮像装置においては、半導体基板と、前記半導体基板上に2次元状に形成される複数のフォトダイオードと、各前記フォトダイオードごとに、蓄積された電荷を読み出すための読出ゲートおよび電荷を読み出さない非読出ゲートとを少なくとも1つずつ配設されることにより形成された垂直CCDとを有する固体撮像素子と、各前記読出ゲートおよび非読出ゲートに対して所定のタイミングで駆動パルスを印加することにより前記固体撮像素子を制御する駆動パルス制御手段とを備え、前記固体撮像素子は、N回の読出動作により全てのフォトダイオードに蓄積された電荷を前記垂直CCDに読み出すことができ、前記駆動パルス制御手段は、N個の読出ゲートに対して、待機のLOW電圧状態からMIDDLE電圧状態に変化させる駆動パルスを順次印加し、前記変化の順におけるN−1番目およびN番目のいずれかの読出ゲートに隣接する非読出ゲートの内少なくとも1つに対して、前記変化の順におけるN−1番目からN番目までの間において、LOW電圧状態にする駆動パルスを印加することを特徴とすることもできる。
これによっても、読出ゲートのLOW電圧状態時に蓄積されたホールが開放され、解放されたホールが非読出ゲートの方向に円滑に順次分散される。したがって、ホール開放時も半導体基板電位が安定を保ち、半導体基板からの電荷注入が発生する事態を防止することができる。また、ホール移動時に発生する電荷による白キズを防止することもできる。特に、フォトダイオードの電荷蓄積時に半導体基板のVsubを下げる駆動をした場合についても、半導体基板が安定するので、Vsubを下げても注入の問題は生じない。
また、本発明に係る固体撮像装置においては、半導体基板と、前記半導体基板上に2次元状に形成される複数のフォトダイオードと、各前記フォトダイオードごとに、蓄積された電荷を読み出すための読出ゲートおよび電荷を読み出さない非読出ゲートとを少なくとも1つずつ配設されることにより形成された垂直CCDとを有する固体撮像素子と、各前記読出ゲートおよび非読出ゲートに対して所定のタイミングで駆動パルスを印加することにより前記固体撮像素子を制御する駆動パルス制御手段とを備え、前記駆動パルス制御手段は、各前記読出ゲートに対して、待機のLOW電圧状態からMIDDLE電圧状態に同時に変化させる駆動パルスを印加することを特徴とすることもできる。
これにより、1ヶ所の読出ゲートの下にホールが集まる前に開放されるため、解放されたホールが非読出ゲートの方向に円滑に順次分散される。したがって、ホール開放時も半導体基板電位が安定を保ち、半導体基板からの電荷注入が発生する事態を防止することができる。また、ホール移動時に発生する電荷による白キズを防止することもできる。
また、本発明に係る固体撮像装置においては、前記駆動パルス制御手段は、さらに各前記非読出ゲートに対して、前記読出ゲートに対する駆動パルスが待機のLOW電圧状態からMIDDLE電圧状態に変化されるのと同時に、MIDDLE電圧状態からLOW電圧状態に変化させる駆動パルスを印加することを特徴とすることができる。
これにより、解放されたホールが非読出ゲートの方向にさらに円滑に順次分散される。したがって、ホール開放時も半導体基板電位が安定を保ち、半導体基板からの電荷注入が発生する事態を防止することができる。また、ホール移動時に発生する電荷による白キズを防止することもできる。
また、本発明に係る固体撮像装置においては、前記固体撮像素子は、N回の読出動作により全てのフォトダイオードに蓄積された電荷を前記垂直CCDに読み出すことができ、前記駆動パルス制御手段は、さらに、1フィールドまたは1フレームの転送動作の開始時に、転送につなげるためのつなぎ動作として、N個の読出ゲートと少なくともN個以上の非読出しゲートとからなる連続するゲートに対して、ゲートの全てがLOW電圧の状態から、各ゲートを順にMIDDLE電圧状態に変化させる駆動パルスを印加することを特徴とすることができる。
これにより、各ゲートには、異なるタイミングで電圧状態が変化するパルスが印加され、不要な電荷が拡散され、半導体基板からの電荷注入が発生する事態が防止される。したがって、ホール移動時に発生する電荷による白キズを防止することができる。
また、本発明に係る固体撮像装置においては、前記駆動パルス制御手段は、前記つなぎ動作を(a)最初のフィールド転送の開始時、または(b)垂直CCDの高速転送の開始時に行なうことを特徴とすることもできる。
これにより、垂直転送が開始される前において不要な電荷の逆注入が抑制され、白キズの発生を回避することができる。
また、本発明に係る固体撮像装置においては、前記駆動パルス制御手段は、さらに、露光期間の終了以前にオーバーフローバリアを高く変化させて前記読み出しゲートの障壁高さまで信号電荷を蓄積させる第1バイアス変調と、露光期間の終了後でかつ垂直CCDの電荷掃き出し前にオーバーフローバリアの高さを低く変化させる第2バイアス変調とを行い、前記露光期間終了後で前記第2バイアス変調の前に、前記つなぎ動作を行なうことを特徴とすることもできる。
これにより、ブルーミングを防止することができる。
また、本発明に係る固体撮像装置においては、半導体基板と、前記半導体基板上に2次元状に形成される複数のフォトダイオードと、各前記フォトダイオードごとに、蓄積された電荷を読み出すための読出ゲートおよび電荷を読み出さない非読出ゲートとを少なくとも1つずつ配設されることにより形成された垂直CCDとを有する固体撮像素子と、各前記読出ゲートおよび非読出ゲートに対して所定のタイミングで駆動パルスを印加することにより前記固体撮像素子を制御する駆動パルス制御手段とを備え、前記固体撮像素子は、N回の読出動作により全てのフォトダイオードに蓄積された電荷を前記垂直CCDに読み出すことができ、前記駆動パルス制御手段は、さらに、1フィールドまたは1フレームの転送動作の開始時に、転送につなげるためのつなぎ動作として、N個の読出ゲートと少なくともN個以上の非読出しゲートとからなる連続するゲートに対して、ゲートの全てがLOW電圧の状態から各ゲートを順にMIDDLE電圧状態に変化させる駆動パルスを印加することを特徴とする。
これによっても、各ゲートには、異なるタイミングで電圧状態が変化するパルスが印加され、不要な電荷が拡散され、半導体基板からの電荷注入が発生する事態が防止される。したがって、ホール移動時に発生する電荷による白キズを防止することができる。
なお、本発明は、このような固体撮像装置として実現することができるだけでなく、このような固体撮像装置が備える特徴的な手段をステップとする駆動方法として実現したり、それらのステップをコンピュータに実行させるプログラムとして実現したりすることもできる。そして、そのようなプログラムは、CD−ROM等の記録媒体やインターネット等の伝送媒体を介して配信することができるのは言うまでもない。さらに、このような固体撮像装置を備えるカメラとして構成することもできる。
以上の説明から明らかなように、本発明に係る固体撮像装置によれば、読出ゲートのLOW電圧状態時に蓄積されたホールが開放され、解放されたホールが非読出ゲートの方向に円滑に順次分散される。したがって、ホール蓄積状態では半導体基板電位が不安定になり、半導体基板からの電荷注入が発生する事態を防止することができる。また、ホール移動時に発生する電荷による白キズを防止することもできる。特に、フォトダイオードの電荷蓄積時に半導体基板のVsubを下げる駆動をした場合についても、半導体基板が安定するので、Vsubを下げても注入の問題は生じることはない。
よって、本発明により、白キズの発生が防止され、デジタルカメラが普及してきた今日における本願発明の実用的価値は極めて高い。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態に係る固体撮像装置を利用したカメラの構成を示す図である。
図1に示されるようにカメラ1は、被写体の光学像を撮像素子に結像させるレンズ10と、レンズ10を通過した光学像の光学処理を行うミラーや、メカニカルシャッタ(メカシャッタ)などの光学系20と、本願発明に係る固体撮像装置30と、信号処理部60と、デジタルシグナルプロセッサ(以下、「DSP」とも記す。)70等とを備える。
固体撮像装置30は、固体撮像素子40と、駆動パルス制御部50とを備える。
固体撮像素子40は、CCDイメージセンサ等により実現され、受光量に応じた画素信号を出力する。
駆動パルス制御部50は、DSP70の指示に従って、固体撮像素子40に対して種々の駆動パルスを種々のタイミングで発生させることにより、固体撮像素子40を駆動する。
信号処理部60は、固体撮像素子40から出力されるフィールドスルーの信号と出力信号との差分をとるCDS(Correlated Double Sampling)回路61と、CDS回路61から出力されるOB(Optical Black)レベルの信号を検出するOBクランプ回路62と、OBレベルと有効画素の信号レベルとの差分をとり、その差分のゲインを調整するGCA(Gain Control Amplifier)63と、GCA63から出力されたアナログ信号をデジタル信号に変換するADC(Analog−to−Digital Converter)64等とから構成される。
DSP70は、ADC64から出力されたデジタル信号に信号処理を施すと共に、駆動パルス制御部50の制御を行う。
図2は、図1に示される固体撮像素子40の構成を示すブロック図である。
図2に示されるように、固体撮像素子40は、インターライン・トランスファ(IT)型のCCDイメージセンサであり、半導体基板47と、半導体基板47上に二次元配列された複数のフォトダイオード41と、複数の読み出しゲート部42と、複数の垂直CCD43と、水平CCD45と、出力アンプ46と、基板バイアス電圧発生回路80と、トランジスタQ1とを有する。また、同図には、固体撮像素子の半導体基板47のバイアス電圧(以下、基板バイアスとも呼ぶ。)Vsubを変調する回路として、トランジスタQ2、抵抗R1〜R3、コンデンサCも併せて図示されている。
この基板バイアスVsubの制御によって、フレーム読み出し時における飽和信号電荷量Qsの減少を見込んで、予めその減少分を増加させておくように構成されている。ここでフレーム読み出しは、露光時間経過後に光学系20のメカニカルシャッタ(図外)を閉状態にして、奇数ラインの信号電荷と偶数ラインの信号電荷をフィールド単位に読み出す方式をいい、1枚の静止画像を取得する場合によく用いられる。
図2において、複数のフォトダイオード41は二次元配列され撮像エリア44を形成する。各フォトダイオード41は、入射光をその光量に応じた信号電荷に変換して蓄積する。各フォトダイオード41は例えばPN接合のフォトダイオードからなっている。垂直列をなすフォトダイオード41に蓄積された信号電荷は、読み出しゲート部42に読み出しパルスXSGが印加されることにより垂直CCD43に読み出される。
垂直CCD43は、フォトダイオード41の垂直列ごとに設けられ、各フォトダイオード41から読み出しゲート部42を介して読み出された信号電荷を水平CCD45に垂直転送する。IT方式の固体撮像素子の場合、各垂直CCD43には、例えば6相の垂直転送クロックφV1〜φV6によって転送駆動するための垂直転送ゲート電極が図16の場合と同様に繰り返し配置され、フォトダイオード41から読み出された信号電荷を順に垂直方向に転送する。これにより、複数の垂直CCD43から水平ブランキング期間において1走査線(1ライン)分の信号電荷が水平CCD45に出力される。6相の垂直転送クロックφV1〜φV6の内2相目と4相目と6相目のφV2とφV4とφV6は、垂直転送のためのローレベルとミドルレベルの2値をとりうる。これに対して、1相目、3層目および5相目に対応する垂直転送ゲート電極は、読み出しゲート部42の読み出しゲート電極も兼用しているので、垂直転送クロックφV1とφV3とφV5は、ローレベル、ミドルレベルおよびハイレベルの3値をとりうる。この3値目のハイレベルのパルスは読み出しゲート部42に与えられる読み出しパルスXSGとなる。
なお、垂直CCD43が垂直転送クロックφV1〜φV8によって転送駆動する構成である場合には、8相の垂直転送クロックφV1〜φV8の内2相目と4相目と6相目と8相目のφV2とφV4とφV6とV8とは、非読出ゲートに印加され、垂直転送クロックφV1とφV3とφV5とφV7は、読出ゲートに印加されるが、ここでは、6層駆動の場合を主として説明する。
水平CCD45は、水平ブランキング期間において複数の垂直CCD43から転送された1ライン分の電荷を1水平走査期間内で順次水平転送し、出力アンプ46を介して出力する。この水平CCD45は、例えば2相の水平転送クロックφH1,φH2によって転送駆動され、複数本の垂直CCD43から移された1ライン分の信号電荷を、水平ブランキング期間後の水平走査期間において順次水平方向に転送する。
出力アンプ46は、水平CCD45によって水平転送されてきた信号電荷を順次電圧信号に変換して出力する。
基板バイアス電圧発生回路80は、基板バイアス電圧Vsubを発生し、トランジスタQ1を介して半導体基板47に印加する。この基板バイアスVsubは、VsubCont信号の制御の下で、トランジスタQ2がオフのときは第1のバイアス電圧に、トランジスタQ2がオンのときはより低電圧の第2のバイアス電圧に設定される。
上記の固体撮像素子40は、半導体基板(以下、単に基板とも呼ぶ)47上に形成される。半導体基板47には、フォトダイオード41に蓄積された信号電荷を半導体基板47へ掃き出すための基板シャッタパルスφSUBなどの各種のタイミング信号が印加される。なお、基板シャッタパルスφSUBによる基板シャッタ機能は電子シャッタとも呼ばれる。
図3は、フォトダイオード41および垂直CCD43周辺の基板深さ方向の構造を示す断面図である。
同図において、例えばN型の半導体基板47の表面にP型ウェル領域91が形成されている。P型ウェル領域91の表面にはN型の信号電荷蓄積領域92が形成され、さらにその上にP+型の正孔蓄積領域93が形成され、フォトダイオード41が構成されている。
このフォトダイオード41に蓄積される信号電荷eの電荷量は、P型ウェル領域91で構成されるオーバーフローバリアOFBのポテンシャルバリアの高さによって決定される。このオーバーフローバリアOFBは、フォトダイオード41に蓄積される飽和信号電荷量Qsを決めるものであり、蓄積電荷量がこの飽和信号電荷量Qsを越えた場合、越えた分の電荷がポテンシャルバリアを越えて半導体基板47側へ掃き出される。
このようにして、いわゆる縦型オーバーフロードレイン構造のフォトダイオード41が構成されている。
フォトダイオード41の横方向には、P型ウェル領域91の内読み出しゲート部42を構成する部分を介してN型の信号電荷転送領域95およびP+型のチャンネルストッパ領域96が形成されている。信号電荷転送領域95の下には、スミア成分の混入を防止するためのP+型の不純物拡散領域97が形成されている。さらに、信号電荷転送領域95の上方には、例えば多結晶シリコンからなる転送電極99が配されることにより、垂直CCD43が構成されている。転送電極99は、P型ウェル領域91の上方に位置する部分が、読み出しゲート部42のゲート電極を兼ねている。
半導体基板47には、フォトダイオード41に蓄積される信号電荷の電荷量を決定する(即ちオーバーフローバリアOFBのポテンシャルを決める)基板バイアスVsubが印加されるようになっている。
図4は、フォトダイオード41の基板深さ方向のポテンシャル分布を示す図である。
このフォトダイオード41に蓄積される信号電荷eの電荷量は、オーバーフローバリアOFBのポテンシャルバリアの高さによって決定される。すなわち、オーバーフローバリアOFBは、フォトダイオード41に蓄積される飽和信号電荷量Qsを決める。蓄積電荷量がこの飽和信号電荷量Qsを越えた場合に、その越えた分の電荷がポテンシャルバリアを越えて半導体基板47側へ掃き出される。このような縦型オーバーフロードレイン構造におけるオーバーフローバリアOFBのポテンシャルは、オーバーフロードレインバイアス、即ち基板バイアスVsubによって制御可能である。つまり障壁の高さを基板バイアスVsubにより制御可能である。
駆動パルス制御部50は、DSP70から2垂直期間以上の時間(例えば、8秒)フォトダイオード41に電荷を蓄積される旨の指示があり、光学系20のメカニカルシャッタが開けられると、長秒蓄積モードを実行する。次いで、指示された時間が経過し、メカニカルシャッタが閉じられると、駆動パルス制御部50は、長秒蓄積モードの実行を終了し、垂直CCD43のみを転送駆動し、垂直CCD43のチャンネルのノイズを掃き出す垂直CCD掃出モードを実行する。次いで、垂直CCD掃出モードの実行が終了すると、駆動パルス制御部50は、全てのフォトダイオード41に蓄積されている電荷を垂直CCD43に読み出させ、読み出された電荷を垂直CCD43から蓄積部49に転送させ、蓄積部49から水平CCD45に転送させ、出力アンプ46を介して出力させる。
次いで、駆動パルス制御部50において行われる長秒蓄積モードにおける白キズ対策の処理について説明する。
ここで、本願に係る駆動パルス制御部50において行われる長秒蓄積モードにおける白キズ対策の処理について説明前に、長秒蓄積モード時における一般的なタイミングについて説明する。
図5は、長秒蓄積モード時における一般的なタイミングを示す図である。
図5(a)〜図5(f)は上記した6相の駆動パルスφV1〜φV6をそれぞれ示し、図5(g)は上記したSUBパルスを示している。
この長秒蓄積モード時における一般的なタイミングにおいては、駆動パルス制御部50は、ある水平期間において、まず変化点60T〜116Tの間SUBパルスを出力する。駆動パルスφV1については、駆動パルス制御部50は、変化点150T〜240Tの間および変化点330T〜540Tの間、ミドルレベルに変化させる。駆動パルスφV2については、駆動パルス制御部50は、変化点300T〜390Tの間、ローレベルに変化させる。駆動パルスφV3については、駆動パルス制御部50は、変化点120T〜360Tの間および変化点450T〜570Tの間、ミドルレベルに変化させる。駆動パルスφV4については、駆動パルス制御部50は、変化点420T〜510Tの間、ローレベルに変化させる。駆動パルスφV5については、駆動パルス制御部50は、変化点210T〜480Tの間、ミドルレベルに変化させる。駆動パルスφV6については、駆動パルス制御部50は、変化点180T〜270Tの間、ローレベルに変化させる。
次いで、このような一般的なタイミングと、本願に係る長秒蓄積モードにおけるタイミングとを比較して説明する。
図6および図7は白キズフィールド間差を一般的なタイミングと本願に係るタイミングとを比較して示す図である。ここで、φV1,φV3,φV5それぞれの読出ゲートにて読み出すフォトダイオード毎に白キズレベルが異なることがあり、これを白キズフィールド間差と呼ぶことにする。
図6(a)は、上記した図5の一般的なタイミングを示す図である。なお、このとき、半導体基板からフォトダイオードに注入する注入限界基板電圧は2.53V以下である。
駆動パルスについては、φV1,φV3,φV5がローレベル、φV2,φV4,φV6がミドルレベルに維持され、ローレベルである各読出ゲート直下にホールが蓄積された状態で待機している。
変化点120Tにおいて駆動パルスφV3がミドルレベルに変化されると、この駆動パルスφV3が印加される読出ゲート直下に蓄積されたホールは解放され、駆動パルスφV2,φV4が印加される非読出ゲートの方向に分散される。
次いで、変化点150Tにおいて駆動パルスφV1がミドルレベルに変化されると、この駆動パルスφV1が印加される読出ゲート直下に蓄積されたホールは解放され、駆動パルスφV2,φV6が印加される非読出ゲートの方向に分散される。
次いで、変化点180Tにおいて駆動パルスφV6がローレベルに変化される。
次いで、変化点210Tにおいて駆動パルスφV5がミドルレベルに変化されると、この駆動パルスφV5が印加される読出ゲート直下に蓄積されたホールは解放され、駆動パルスφV4,φV6が印加される非読出ゲートの方向に分散されようとする。しかしながら、駆動パルスφV4,φV6が印加される非読出ゲート付近の両方ともホールが既に分散されている。しかも、駆動パルスφV6が印加される非読出ゲートは、ローレベルにされてから時間経過が少ないので、分散されたホールをまだ蓄積している。したがって、駆動パルスφV5が印加される読出ゲート直下に蓄積されたホールは分散されにくい。
また、ホールを開放する動作にてホールの移動が急激に起こると、インパクトイオンなどの影響により発生した電子がノイズとしてフォトダイオードに蓄積され、白キズの不具合となる。
図6(b)は、この一般的なタイミングとキズ個数との関係を示す図である。同図に示されるように、駆動パルスφV5がミドルレベルに変化され時点のキズ個数が非常に増加している。
これに対して、図6(c)は、本願に係る長秒蓄積モードにおける第1のタイミングを示す図である。なお、このとき、半導体基板からフォトダイオードに注入する注入限界基板電圧は2.53V以下であり、半導体基板電位が従来と同等に安定していることを示す。
すなわち、図6(c)に示されるように、駆動パルス制御部50は、駆動パルスφV1,φV3,φV5については、変化点120T〜180Tの間、変化点240T〜300Tの間、変化点360T〜420Tの間および変化点480T〜540Tの間、ミドルレベルに同時に変化させる。駆動パルスφV2,φV4,φV6については、駆動パルス制御部50は、駆動パルスφV1,φV3,φV5と逆に、変化点120T〜180Tの間、変化点240T〜300Tの間、変化点360T〜420Tの間および変化点480T〜540Tの間、ローレベルに変化させる。このような同時駆動を以下「ポンピング駆動」とも記す。
それ以外の間、駆動パルスについては、φV1,φV3,φV5がローレベル、φV2,φV4,φV6がミドルレベルに維持され、ローレベルである各読出ゲート直下にホールが蓄積された状態で待機している。
このような駆動パルスφV1,φV3,φV5によるポンピング駆動によれば、1ヶ所の読出ゲートの下にホールが集まる前に開放されるため、解放されたホールが非読出ゲートの方向に円滑に順次分散される。したがって、ホール開放時も半導体基板電位が安定を保ち、半導体基板からの電荷注入が発生する事態を防止することができる。また、ホール移動時に発生する電荷による白キズを防止することもできる。
また、駆動パルスφV2,φV4,φV6によるポンピング駆動によれば、解放されたホールが非読出ゲートの方向にさらに円滑に順次分散される。したがって、ホール開放時も半導体基板電位が安定を保ち、半導体基板からの電荷注入が発生する事態を防止することができる。また、ホール移動時に発生する電荷による白キズを防止することもできる。
図6(d)は、このポンピング駆動のタイミングとキズ個数との関係を示す図である。同図に示されるように、駆動パルスφV1,φV3,φV5がミドルレベルに変化され時点のキズ個数がそれぞれ非常に減少していることがわかる。
また、図7(a)は、本願に係る長秒蓄積モードにおける第2のタイミングを示す図である。なお、このとき、半導体基板からフォトダイオードに注入する注入限界基板電圧は2.53V以下であり、半導体基板電位が従来と同等に安定していることを示す。
図7(a)に示されるように、駆動パルスφV6については、駆動パルス制御部50は、変化点120T〜270Tの間、ローレベルに変化させる。駆動パルスφV1については、駆動パルス制御部50は、変化点180T〜240Tの間および変化点330T〜540Tの間、ミドルレベルに変化させる。駆動パルスφV2については、駆動パルス制御部50は、変化点300T〜390Tの間、ローレベルに変化させる。駆動パルスφV3については、駆動パルス制御部50は、変化点150T〜360Tの間および変化点450T〜510Tの間、ミドルレベルに変化させる。駆動パルスφV4については、駆動パルス制御部50は、変化点420T〜510Tの間、ローレベルに変化させる。駆動パルスφV5については、駆動パルス制御部50は、変化点210T〜480Tの間、ミドルレベルに変化させる。
すなわち、駆動パルスφV6についてローレベルに変化させ、その後に駆動パルスφV3,φV1,φV5を順次ミドルレベルに変化させる点が、図6(a)に示される一般的な駆動法と大きく異なっている。
それ以外の間、駆動パルスについては、φV1,φV3,φV5がローレベル、φV2,φV4,φV6がミドルレベルに維持され、ローレベルである各読出ゲート直下にホールが蓄積された状態で待機している。
このような駆動によれば、駆動パルスφV6が印加される非読出ゲートは、ローレベルにされてから時間経過が長いので、ゲート直下に蓄積されるホールは安定状態になり、かつ、ローレベルであることによりホールが移動しやすい経路を形成している。したがって、駆動パルスφV5にミドルレベル電圧が印加されたとき、ローレベル時にゲート直下に蓄積されていたホールは隣接するφV6ゲートに移動しやすくなり、非常に分散されやすい。
これにより、読出ゲートのLOW電圧状態時に蓄積されたホールが開放され、解放されたホールが非読出ゲートの方向に円滑に順次分散される。したがって、ホール開放時も半導体基板電位が安定を保ち、半導体基板からの電荷注入が発生する事態を防止することができる。また、ホール移動時に発生する電荷による白キズを防止することもできる。特に、フォトダイオードの電荷蓄積時に半導体基板のVsubを下げる駆動をした場合についても、半導体基板が安定するので、Vsubを下げても注入の問題は生じることはない。
図7(b)は、この第2の駆動のタイミングとキズ個数との関係を示す図である。同図に示されるように、駆動パルスφV1,φV3,φV5がミドルレベルに変化され時点のキズ個数がそれぞれ非常に減少していることがわかる。
次いで、白キズフィールド間差駆動依存性について検討する。
図8および図9は白キズフィールド間差駆動依存性を示すタイミングおよびそのキズ個数との関係を示す図である。
図8(a)は、図6(c)に対応するポンピング駆動のタイミングを示す図であり、図8(b)はそのタイミングにおけるキズ個数との関係を示す図である。なお、ここでは変化の周期が図6(c)に比して引き延ばされている。すなわち、図8(a)に示されるように、駆動パルス制御部50は、駆動パルスφV1,φV3,φV5については、変化点120T〜312Tの間、変化点504T〜696Tの間、変化点888T〜1086Tの間および変化点1272T〜1464Tの間、ミドルレベルに同時に変化させる。駆動パルスφV2,φV4,φV6については、駆動パルス制御部50は、駆動パルスφV1,φV3,φV5と逆に、変化点120T〜312Tの間、変化点504T〜696Tの間、変化点888T〜1086Tの間および変化点1272T〜1464Tの間、ローレベルに変化させる。
それ以外の間、駆動パルスについては、φV1,φV3,φV5がローレベル、φV2,φV4,φV6がミドルレベルに維持され、ローレベルである各読出ゲート直下にホールが蓄積された状態で待機している。
このような変化の周期を引き延ばしたポンピング駆動によっても、白キズを減少させることができる。但し、変化の周期を引き延ばした結果、図6(c)に示されるポンピング駆動よりもホールの蓄積が多くなり、白キズの数は増加する。したがって、駆動パルスφV1,φV3,φV5についてはローレベルからミドルレベルに、駆動パルスφV2,φV4,φV6についてはミドルレベルからローレベルに、それぞれ変化させる変化の周期を短くすることによって、白キズを減少させることができる。
また、図8(c)は、ポンピング駆動に似たタイミングを示す図であり、図8(d)はそのタイミングにおけるキズ個数との関係を示す図である。
このポンピング駆動に似たタイミングにおいては、図8(c)に示されるように、駆動パルス制御部50は、駆動パルスφV1,φV5については、変化点120T〜312Tの間および変化点888T〜1086Tの間、ミドルレベルに同時に変化させ、駆動パルスφV3については、変化点504T〜696Tの間および変化点1272T〜1464Tの間、ミドルレベルに変化させる。駆動パルスφV2,φV6については、駆動パルス制御部50は、駆動パルスφV1,φV5と逆に、変化点120T〜312Tの間および変化点888T〜1086Tの間、ローレベルに同時に変化させ、駆動パルスφV4については、変化点504T〜696Tの間および変化点1272T〜1464Tの間、ローレベルに変化させる。
それ以外の間、駆動パルスについては、φV1,φV3,φV5がローレベル、φV2,φV4,φV6がミドルレベルに維持され、ローレベルである各読出ゲート直下にホールが蓄積された状態で待機している。
このようなポンピング駆動に似た駆動によっても、図8(d)に示されるように、図8(a)に示されるポンピング駆動の場合と同様に、白キズを減少させることができる。
また、図9(a)は、ポンピング駆動に似た他のタイミングを示す図であり、図9(b)はそのタイミングにおけるキズ個数との関係を示す図である。
このポンピング駆動に似たタイミングにおいては、図8(a)に示されるように、駆動パルス制御部50は、駆動パルスφV1については変化点888T〜1086Tの間、駆動パルスφV3については変化点504T〜696Tの間、駆動パルスφV5については変化点120T〜312Tの間、ローレベルにそれぞれ変化させる。また、駆動パルス制御部50は、駆動パルスφV2については変化点888T〜1086Tの間、駆動パルスφV4については変化点504T〜696Tの間、駆動パルスφV6については変化点120T〜312Tの間、ミドルレベルにそれぞれ変化させる。
それ以外の間、駆動パルスについては、φV1,φV3,φV5がローレベル、φV2,φV4,φV6がミドルレベルに維持され、ローレベルである各読出ゲート直下にホールが蓄積された状態で待機している。
このようなポンピング駆動に似た他の駆動によっても、図9(b)に示されるように、図8(a)に示されるポンピング駆動の場合と同様に、白キズを減少させることができる。
また、図9(c)は、ポンピング駆動に似たさらに他のタイミングを示す図であり、図9(d)はそのタイミングにおけるキズ個数との関係を示す図である。
このポンピング駆動に似たタイミングにおいては、図9(c)に示されるように、駆動パルス制御部50は、駆動パルスφV1については、変化点120T〜312Tの間および変化点888T〜1086Tの間、駆動パルスφV3については変化点504T〜696Tの間および変化点888T〜1080Tの間、駆動パルスφV5については、変化点120T〜312Tの間および変化点504T〜696Tの間、ミドルレベルにそれぞれ変化させる。また、駆動パルス制御部50は、駆動パルスφV2については変化点888T〜1086Tの間だけ、駆動パルスφV4については変化点504T〜696Tの間だけ、駆動パルスφV6については、変化点120T〜312Tの間だけ、ミドルレベルにそれぞれ変化させる。
それ以外の間、駆動パルスについては、φV1,φV3,φV5がローレベル、φV2,φV4,φV6がミドルレベルに維持され、ローレベルである各読出ゲート直下にホールが蓄積された状態で待機している。
つまり、一対の偶数番目の相と奇数番目の相とについて、対応する逆レベルのパルス駆動を省略し、一方だけに駆動パルスを印加するようにしている。
このような一方だけに駆動パルスを印加する駆動によれば、ホールの拡散がかえって阻害され、図9(d)に示されるように、白キズが増加することがわかる。
したがって、各種駆動の検討の結果、図8(a)に示されるポンピング駆動の場合の他、図8(c)や、図9(a)に示されるポンピング駆動に似た駆動の場合、すなわち、一対の偶数番目の相と奇数番目の相とについて、読出ゲートに対しては、待機のLOW電圧状態からMIDDLE電圧状態に同時に変化させる駆動パルスを印加し、非読出ゲートに対しては、読出ゲートに対する駆動パルスが待機のLOW電圧状態からMIDDLE電圧状態に変化されるのと同時に、MIDDLE電圧状態からLOW電圧状態に変化させる駆動パルスを印加することによっても、白キズを減少させることができる。
また、駆動パルスφV1,φV3,φV5についてはローレベルからミドルレベルに、駆動パルスφV2,φV4,φV6についてはミドルレベルからローレベルに、それぞれ変化させる変化の周期を短くすることによっても、白キズを減少させることができる。
次いで、図7(a)にあるように順次駆動を行う場合で、ローレベルで待機している読出ゲートがミドルレベルに変化する最後のゲート(図7ではφV5ゲート)に隣接する非読出ゲート(図7ではφV6ゲート)の変化点をずらした場合を検討した結果を示す。
以下は8相駆動におけるV8が最初にミドルレベルからローレベルに変化する変化点の位置の依存性について検討する。なお、8相駆動における最後の相であるV8が最初にミドルレベルからローレベルに変化する変化点の位置を、以下、最初の変化点の位置とも記す。
図10は、最初の変化点の位置の依存性を示す図である。特に、図10(a)は図10(c)に対応する通常のタイミングを示す図であり、図10(b)は図10(a)のV8を基準として最初の変化点の位置のずらし単位を示す図であり、図10(c)は読出ゲートに印加される駆動パルスφV1,φV3,φV5,φV7のレベル変化イベントを示す図であり、図10(d)は最初の変化点の位置のずらし単位とキズ個数との関係を示す図である。
ここでは、従来の長秒蓄積時Vレベル変化パターンにおいて、V8の最初の変化点の位置(MtoL)位置を前後にずらし、白キズフィールド間差の変化を検証した。
検証の結果、V1のレベル変化のタイミング以降、V7レベル変化のタイミングをピークにVSG7読み出しフィールドにおいて、つまりずらし方向を+とした場合、白キズが傾向を持って増加した。それ以後では、転じて、あるレベルに減少するが、元の水準には戻らずフィールド間差は解消されない。
これとは逆にずらし方向を−とした場合、φV1の変化点、φV3の変化点、φV5の変化点にずらすにつれて白キズが減少することがわかる。すなわち、駆動パルスφV7とφV1の2つの変化点において、駆動パルスφV8をローレベルにしておく第3の駆動によれば、白キズが減少する。
つまり、図7(a)に示される駆動の他、N個の読出ゲートに対して、待機のLOW電圧状態からMIDDLE電圧状態に変化させる駆動パルスを順次印加し、この変化の順におけるN−1番目およびN番目のいずれかの読出ゲートに隣接する非読出ゲートの内少なくとも1つに対して、この変化の順におけるN−1番目からN番目までの間において、LOW電圧状態にする駆動パルスを印加することによっても、白キズを飛躍的に減少させることができる。
ここで、これまでに説明してきたように、図7(a)などの順次駆動や、図6(c)などのポンピング駆動等、本願に関わる駆動によりフォトダイオードについての白キズを飛躍的に減少させることができるが、ホールの蓄積や、ホールの拡散移動により垂直CCDのチャンネルにも不要な電荷がノイズとして注入されることがある。このため、上記したように、駆動パルス制御部50は、長秒蓄積モードの実行を終了すると、垂直CCD43のみを転送駆動し、垂直CCD43のチャンネルのノイズを掃き出す垂直CCD掃出モードを実行し、その後で、全てのフォトダイオード41に蓄積されている電荷を垂直CCD43に読み出させるようにしている。したがって、白キズのない電荷だけを垂直CCD43から水平CCD45に転送させ、出力アンプ46を介して出力させることができる。
また、本願に関わる駆動を用いた場合は上述した垂直CCD掃出モードがさらに有効になる場合がある。すなわち、図6(a)に示される駆動であれば、長秒蓄積モード期間中においても非読出ゲートに蓄積されるノイズ電子が順次転送されていく駆動になっているが、本願の駆動の場合は図7(a)などの順次駆動や、図6(c)などのポンピング駆動でもノイズ電子を完全に転送する駆動にはなっていないため、垂直CCD掃出モードにより転送し切れていないノイズ電子を掃き出すことで、よりノイズの少ない信号出力を得ることができる。
図7(a)の駆動の場合は、φV6ゲートは隣接するゲートがローレベルの状態のままミドルレベルからローレベルに変化するので、直下にあるノイズ電子は本来の転送方向に転送されるとはかぎらない。また、図6(c)の駆動の場合も隣接するゲート同士が同時に逆レベルに変化するので同様にノイズ電子は本来の転送方向に転送されるとはかぎらない状態である。従って、本願の駆動に加えて、垂直CCD掃出モードを行うことで、白キズの減少効果や基板電位の安定化効果とノイズの減少効果が相乗されることとなる。
なお、上述した実施の形態では、読出ゲートおよび非読出ゲートに、その順番に駆動パルスφV1〜φV6(φV7,φV8)を印加するようにしたが、ゲート順序を入れ替えても同様の効果を得ることができる。
また、上記実施の形態では主に3:1インタレースや4:1インタレースの例で説明したが、その他の構成でも同様の効果を得ることができる。
さらに、φV1,φV3,φV5のポンピング駆動時にφV2,φV4,φV6を同時に逆レベルとしたが、ポンピング駆動するφV1、φV3、φV5に隣接するφV2,φV4,φV6のみを逆レベルにしてもよい。
さらにまた、上記実施の形態ではIT型の固体撮像装置で実施したが、垂直CCD43と水平CCD45との間に配設される蓄積部を有するフレームインターライン・トランスファ(FIT)方式等の固体撮像装置で実施してもよい。FIT方式の固体撮像装置の場合は撮像エリアと蓄積部とで垂直転送を異なる駆動とすることができる構造であるため、撮像エリアの駆動を本願の駆動方法とすることで、長秒蓄積モードでなくても白キズ減少効果や基板電位の安定化効果が得られる。
また、プログレス方式の固体撮像装置などのように、1つのフォトダイオードに対して、3つ以上の転送ゲートを持つ固体撮像装置で実施しても同様である。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2について説明する。実施の形態2は、実施の形態1での駆動タイミングに加えて、あるいは、実施の形態1での駆動タイミングとは別個に、新たな駆動タイミングで電荷を垂直CCDに読み出す。つまり、固体撮像素子がN回の読出動作により全てのフォトダイオードに蓄積された電荷を垂直CCDに読み出すことができるとすると、1フィールドまたは1フレームの転送動作の開始時に、転送につなげるための「つなぎ動作」として、N個の読出ゲートとN個の非読出しゲートとからなる連続する2N個のゲートに対して、2N個のゲートの全てがLOW電圧の状態から、各ゲートを順に(つまり、タイミングをずらして)MIDDLE電圧状態に変化させる駆動パルスを印加する。
つまり、本実施の形態では、実施の形態1で説明した固体撮像装置およびカメラに対して、つなぎの期間につなぎ動作をする機能が追加されている。ここで、つなぎの期間とは、フィールド転送完了からフィールド転送開始の期間や、最初のフィールド転送の開始時をいう。つなぎの期間では、垂直CCDはスタンバイ状態であり、従来は駆動パルスφV1〜φV6の全てがローレベルになっているが、本実施の形態では、転送開始の直前に全ての駆動パルスφV1〜φV6がLOW電圧の状態から、順にMIDDLE電圧状態に変化させるようにしている。
本実施の形態におけるカメラおよび固体撮像装置の構成は、図16および図17と同様であるが、上記のつなぎ動作を行なう機能が追加されている点が異なっている。以下、同じ点は説明を省略して、異なる点を中心に説明する。
図11は、長秒蓄積モードから複数回のフィールド転送をするまでの動作シーケンスを示す図である。
同図では、垂直同期信号VD、CCD駆動モード、駆動パルスのタイミングを示している。垂直同期信号VDは、各種のCCD駆動モードのつなぎの期間に相当する。CCD駆動モードは、同図では、モニタモードの後、長秒蓄積モード、スチルーモード(ダミーフィールド)、スチルーモード(1st フィールド〜3rdフィールド)の後、モニターモードに復帰している。CCD出力データは、間引き出力、フレーム出力などCCD駆動モードに応じた画像信号を出力する。
ここで、図中の期間αは、つなぎの期間のうち、最初のフィールド転送開始時のつなぎの期間を表している。期間βは、つなぎの期間α内で実行されるつなぎ動作のタイミングを表している。なお、図11では、最初のフィールドは、ダミーフィールドとなっているが、本発明は、必ずしも、このようなダミーフィールドの転送を必要とするものではない。
図12は、図11中のつなぎの期間αにおける詳細は駆動タイミングを示すシーケンス図である。本図では、水平同期信号HD、φV1〜φV6の駆動パルスを示すV系、メカシャッタ、半導体基板に印加される基板バイアス電圧SUBのタイミングが示されている。
本図において、水平同期信号HDは、フィールド転送における最初の水平同期パルスから以降のタイミングが図示されている。本図におけるV系のタイミングに示されているように、図11中の期間βは、最初の水平同期パルス期間に相当する。本実施の形態においては、この期間において、つなぎ動作が実行される。この図から分かるように、本実施の形態では、つなぎ動作を、(a)最初のフィールド転送の開始時、または、(b)垂直CCDの高速転送の開始時に行なっている。これによって、垂直転送が開始される前において不要な電荷の逆注入が抑制され、白キズの発生が回避される。
なお、本図におけるメカシャッタおよび基板バイアス電圧SUBのタイミングから分かるように、露光期間において第1の基板バイアス変調がなされ、露光期間の終了後で、かつ、つなぎ動作の後に第2の基板バイアス変調がなされる。
図13は、図11に示される期間β付近において実行されるV系の動作タイミング(つまり、つなぎ動作の詳細)を示す図である。なお、同図においてはφSUBのタイミングも併せて示されている。ここで、「T」は、水平駆動クロックの周期である。
本図から分かるように、つなぎ動作では、読出ゲートおよび非読出ゲートに印加する各駆動パルスについて、順にタイミングをずらして、LOW電圧の状態からMIDDLE電圧状態に変化させている。これによって、各ゲートには、異なるタイミングで電圧状態が変化するパルスが印加され、不要な電荷が拡散され、半導体基板からの電荷注入が発生する事態が防止される。よって、ホール移動時に発生する電荷による白キズを防止される。
図14は、基板バイアス変調の詳細なタイミングを示すタイムチャートである。本図では、半導体基板に印加される基板バイアス電圧(図17のVsub)を示すSUB波形、図17のVsubCont信号を示すSUB変調タイミング、メカシャッタの動作タイミング、およびメカシャッタの開閉タイミングが示されている。
本図において、SUB波形中の、おおよそ時刻t3〜t5の期間は第1バイアス変調を示し、t6から期間t8の先頭までの期間は第2バイアス変調を示す。第1バイアス変調は、露光期間の終了以前にオーバーフローバリアを高く変化させて前記読み出しゲートの障壁高さまで信号電荷を蓄積させる。これにより、フォトダイオードの飽和信号電荷量の線形性を増加させる。第2バイアス変調は、露光期間の終了後でかつ垂直CCDの転送開始前にオーバーフローバリアの高さを低く変化させる。
このように、本実施の形態では、露光期間の終了以前にオーバーフローバリアを高く変化させて読み出しゲートの障壁高さまで信号電荷を蓄積させる第1バイアス変調と、露光期間の終了後で、かつ、垂直CCDの電荷掃き出し前にオーバーフローバリアの高さを低く変化させる第2バイアス変調とを行っている。これにより、フォトダイオードからの信号電荷が垂直CCDにこぼれだすこと(ブルーミング)が防止される。
図14のように第2バイアス変調の前につなぎ動作をすることによって、半導体基板のP型ウェル領域91を安定化することができる。
図15は、注入抑圧SUBの転送ステップ時間依存性を示す図である。ここで、縦軸を示す「注入抑圧SUB(V)」は、半導体基板からフォトダイオードへの不要な電荷の逆注入を抑圧するための電圧(V)でる。つまり、縦軸は、不要な電荷の発生を抑圧するのに必要な電圧であり、低い電圧であるほど、不要な電荷の発生が少ない(良い特性である)ことを意味する。また、横軸を示す「転送ステップ時間」は、「つなぎ動作」において読出ゲートおよび非読出ゲートに印加する各駆動パルスの立ち上げタイミングの時間差(立ち上がり時間の差)を示し、ここでは、水平駆動クロックの周期(T:例えば、31.75ns)の倍数で示されている。また、本図において約2.7Vの注入抑圧SUBの位置に置かれた水平軸は、不要な電荷の発生が少ないことを示す一つの電圧基準レベルである。
この図から分かるように、不要な電荷の発生を上記電圧基準レベルよりも抑えるためには、ある転送ステップ時間よりも大きな時間の転送ステップ時間をもつ「つなぎ動作」にしておくのが好ましい。つまり、読出ゲートおよび非読出ゲートに印加する各駆動パルスについて、全てがLOW電圧状態から順にMIDDLE電圧状態に立ち上げる際に、一定の基準時間よりも大きな時間間隔をずらして立ち上げることで、不要な電荷の発生を一定の基準以下に抑えることができる。
例えば、図14では通常動作の転送ステップが30Tであるが、つなぎ動作ではこれよりは大きな転送ステップ時間となっていることが判る。
なお、本実施の形態に示されている転送ステップ時間と不要な電荷の発生を抑制する電圧の関係は、デバイスの大きさや、拡散プロセス条件により変化するものであり、本実施形態での数字が全てを限定するものではないが、転送ステップ時間が長くなるに従い、半導体基板のP型ウェル領域91をより安定な方向に作用させ、不要な電荷の発生を抑制する電圧が低下する傾向であることは、同様である。
また、本実施の形態においても、プログレス方式の固体撮像装置などのように、1つのフォトダイオードに対して、3つ以上の転送ゲートを持つ固体撮像装置で実施しても同様である。
本発明の固体撮像装置は、高画質のデジタルカメラや、ビデオカメラ等に適用することができる。
本実施の形態に係る固体撮像装置を利用したカメラの構成を示す図である。 図1に示される固体撮像素子40の構成を示すブロック図である。 フォトダイオード41および垂直CCD43周辺の基板深さ方向の構造を示す断面図である。 フォトダイオード41の基板深さ方向のポテンシャル分布を示す図である。 長秒蓄積モード時における一般的なタイミングを示す図である。 白キズフィールド間差を一般的なタイミングと本願に係るタイミングとを比較して示す図である。 白キズフィールド間差を一般的なタイミングと本願に係るタイミングとを比較して示す図である。 白キズフィールド間差駆動依存性を示すタイミングおよびそのキズ個数との関係を示す図である。 白キズフィールド間差駆動依存性を示すタイミングおよびそのキズ個数との関係を示す図である。 8相駆動におけるV8の最初の変化点の位置の依存性を示す図である。 長秒蓄積モードから複数回のフィールド転送をするまでの動作シーケンスを示す図である。 図11中のつなぎの期間αにおける詳細は駆動タイミングを示すシーケンス図である。 図11に示される期間β付近において実行されるV系の動作タイミングを示す図である。 基板バイアス変調の詳細なタイミングを示すタイムチャートである。 注入抑圧SUBの転送ステップ時間依存性を示す図である。 FITCCDの一部の領域を拡大して示した図である。 従来の駆動方法について、説明するための電圧波形図である。
符号の説明
1 カメラ
30 固体撮像装置
40 固体撮像素子
41 フォトダイオード
42 読み出しゲート部
43 垂直CCD
45 水平CCD
46 出力アンプ
47 半導体基板
49 蓄積部
50 駆動パルス制御部
60 信号処理部

Claims (11)

  1. 半導体基板と、前記半導体基板上に2次元状に形成される複数のフォトダイオードと、各前記フォトダイオードごとに、蓄積された電荷を読み出すための読出ゲートおよび電荷を読み出さない非読出ゲートとを少なくとも1つずつ配設されることにより形成された垂直CCDとを有する固体撮像素子と、
    各前記読出ゲートおよび非読出ゲートに対して所定のタイミングで駆動パルスを印加することにより前記固体撮像素子を制御する駆動パルス制御手段とを備え、
    前記駆動パルス制御手段は、
    各前記読出ゲートに対して、待機のLOW電圧状態からMIDDLE電圧状態に変化させる駆動パルスを順次印加し、
    前記変化の順における最後の読出ゲートに隣接する非読出ゲートの内少なくとも1つに対して、前記変化の順における最初から最後までの間において、LOW電圧状態を維持する駆動パルスを印加する
    ことを特徴とする固体撮像装置。
  2. 半導体基板と、前記半導体基板上に2次元状に形成される複数のフォトダイオードと、各前記フォトダイオードごとに、蓄積された電荷を読み出すための読出ゲートおよび電荷を読み出さない非読出ゲートとを少なくとも1つずつ配設されることにより形成された垂直CCDとを有する固体撮像素子と、
    各前記読出ゲートおよび非読出ゲートに対して所定のタイミングで駆動パルスを印加することにより前記固体撮像素子を制御する駆動パルス制御手段とを備え、
    前記固体撮像素子は、N回の読出動作により全てのフォトダイオードに蓄積された電荷を前記垂直CCDに読み出すことができ、
    前記駆動パルス制御手段は、
    N個の読出ゲートに対して、待機のLOW電圧状態からMIDDLE電圧状態に変化させる駆動パルスを順次印加し、
    前記変化の順におけるN−1番目およびN番目のいずれかの読出ゲートに隣接する非読出ゲートの内少なくとも1つに対して、前記変化の順におけるN−1番目からN番目までの間において、LOW電圧状態にする駆動パルスを印加する
    ことを特徴とする固体撮像装置。
  3. 半導体基板と、前記半導体基板上に2次元状に形成される複数のフォトダイオードと、各前記フォトダイオードごとに、蓄積された電荷を読み出すための読出ゲートおよび電荷を読み出さない非読出ゲートとを少なくとも1つずつ配設されることにより形成された垂直CCDとを有する固体撮像素子と、
    各前記読出ゲートおよび非読出ゲートに対して所定のタイミングで駆動パルスを印加することにより前記固体撮像素子を制御する駆動パルス制御手段とを備え、
    前記駆動パルス制御手段は、
    各前記読出ゲートに対して、待機のLOW電圧状態からMIDDLE電圧状態に同時に変化させる駆動パルスを印加する
    ことを特徴とする固体撮像装置。
  4. 前記駆動パルス制御手段は、さらに
    各前記非読出ゲートに対して、前記読出ゲートに対する駆動パルスが待機のLOW電圧状態からMIDDLE電圧状態に変化されるのと同時に、MIDDLE電圧状態からLOW電圧状態に変化させる駆動パルスを印加する
    ことを特徴とする請求項3に記載の固体撮像装置。
  5. 前記固体撮像素子は、N回の読出動作により全てのフォトダイオードに蓄積された電荷を前記垂直CCDに読み出すことができ、
    前記駆動パルス制御手段は、さらに、
    1フィールドまたは1フレームの転送動作の開始時に、転送につなげるためのつなぎ動作として、N個の読出ゲートと少なくともN個以上の非読出しゲートとからなる連続するゲートに対して、ゲートの全てがLOW電圧の状態から、各ゲートを順にMIDDLE電圧状態に変化させる駆動パルスを印加する
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の固体撮像装置。
  6. 前記駆動パルス制御手段は、前記つなぎ動作を(a)最初のフィールド転送の開始時、または(b)垂直CCDの高速転送の開始時に行なう
    ことを特徴とする請求項5に記載の固体撮像装置。
  7. 前記駆動パルス制御手段は、さらに、露光期間の終了以前にオーバーフローバリアを高く変化させて前記読み出しゲートの障壁高さまで信号電荷を蓄積させる第1バイアス変調と、露光期間の終了後でかつ垂直CCDの電荷掃き出し前にオーバーフローバリアの高さを低く変化させる第2バイアス変調とを行い、
    前記露光期間終了後で前記第2バイアス変調の前に、前記つなぎ動作を行なう
    ことを特徴とする請求項5に記載の固体撮像装置。
  8. 半導体基板と、前記半導体基板上に2次元状に形成される複数のフォトダイオードと、各前記フォトダイオードごとに、蓄積された電荷を読み出すための読出ゲートおよび電荷を読み出さない非読出ゲートとを少なくとも1つずつ配設されることにより形成された垂直CCDとを有する固体撮像素子と、
    各前記読出ゲートおよび非読出ゲートに対して所定のタイミングで駆動パルスを印加することにより前記固体撮像素子を制御する駆動パルス制御手段とを備え、
    前記固体撮像素子は、N回の読出動作により全てのフォトダイオードに蓄積された電荷を前記垂直CCDに読み出すことができ、
    前記駆動パルス制御手段は、さらに、
    1フィールドまたは1フレームの転送動作の開始時に、転送につなげるためのつなぎ動作として、N個の読出ゲートと少なくともN個以上の非読出しゲートとからなる連続するゲートに対して、ゲートの全てがLOW電圧の状態から各ゲートを順にMIDDLE電圧状態に変化させる駆動パルスを印加する
    ことを特徴とする固体撮像装置。
  9. 半導体基板と、前記半導体基板上に2次元状に形成される複数のフォトダイオードと、
    各前記フォトダイオードごとに、蓄積された電荷を読み出すための読出ゲートおよび電荷を読み出さない非読出ゲートとを少なくとも1つずつ配設されることにより形成された垂直CCDとを有する固体撮像素子と、各前記読出ゲートおよび非読出ゲートに対して所定のタイミングで駆動パルスを印加することにより前記固体撮像素子を制御する駆動パルス制御手段とを備える固体撮像素子における駆動方法であって、
    各前記フォトダイオードに2垂直期間以上電荷を蓄積させる長秒蓄積モードと、
    前記長秒蓄積モードにより蓄積された電荷を、各前記フォトダイオードから前記垂直CCDに読み出し、垂直転送し、出力する駆動ステップを含み、
    前記長秒蓄積モード時に請求項1および請求項3のいずれか一方の駆動を行う
    ことを特徴とする固体撮像装置の駆動方法。
  10. 半導体基板と、前記半導体基板上に2次元状に形成される複数のフォトダイオードと、各前記フォトダイオードごとに、蓄積された電荷を読み出すための読出ゲートおよび電荷を読み出さない非読出ゲートとを少なくとも1つずつ配設されることにより形成された垂直CCDとを有する固体撮像素子と、各前記読出ゲートおよび非読出ゲートに対して所定のタイミングで駆動パルスを印加することにより前記固体撮像素子を制御する駆動パルス制御手段とを備える固体撮像素子における駆動方法であって、
    各前記フォトダイオードに2垂直期間以上電荷を蓄積させる長秒蓄積モードと、
    前記長秒蓄積モードにより蓄積された電荷を読み出す前に、垂直CCDのみを転送駆動させる垂直CCD掃出モードと、
    前記長秒蓄積モードにより蓄積された電荷を、各前記フォトダイオードから前記垂直CCDに読み出し、垂直転送し、出力する駆動ステップを含み、
    前記長秒蓄積モード時に請求項1および請求項3のいずれか一方の駆動を行う
    ことを特徴とする固体撮像装置の駆動方法。
  11. 請求項1〜8のいずれかに記載の固体撮像装置を備えるカメラ。
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