JP2007210865A - シリコン単結晶引上装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】酸素濃度およびドーパント濃度が微小な範囲でばらつくことを防止し、デバイス工程においてデバイス特性および収率を良好に保つことができるシリコン単結晶を育成可能なシリコン単結晶引上装置を提供する。
【解決手段】磁場印加手段51は引上げ方向Zに対して中心Oの磁場強度Byを最も高くし、この中心Oから上下方向にそれぞれ磁場強度Byが漸減するように磁界を発生させる。そして、この磁場強度Byの最も高い中心Oに合わせてルツボ13のシリコン融液12の融液面12aが位置するように設定する。
【選択図】図4

Description

本発明は、チョクラルスキー法によりシリコン単結晶を形成するシリコン単結晶引上方法に関するものである。
シリコン単結晶は、坩堝に収容された多結晶シリコン原料をヒータで加熱してシリコン融液とし、CZ(Czochralski)法によりシリコン融液からシリコン単結晶を引き上げながら成長させることにより製造される。シリコンウェーハは、上記の方法で製造されたシリコン単結晶をスライス(切断)することにより製造され、このシリコンウェーハ上に集積回路等のデバイスが形成される。
こうしたシリコン単結晶は、1枚のシリコンウェーハ上により多くの回路を形成するために、ますます大直径化する傾向にある。一方で、シリコン単結晶の大直径化に伴う単結晶成長技術の課題として、単結晶の低酸素濃度化と品質の安定化、および生産性向上が挙げられる。こうした課題に対して、CZ法に水平磁場を印加したHMCZ(Horizontal Magnetic field applied CZ)技術の適用により単結晶の低酸素濃度化や結晶成長の安定化を実現する方法が知られている。また、シリコン単結晶とシリコン融液との境界面である固液界面形状を、単結晶の方向に向かって湾曲させた上凸型に維持することによって、固液界面近傍の高G化と面内均一化効果を得る方法も知られている(特許文献1)。
特開2001−158690号公報
しかしながら、水平磁場印加により、ルツボ内シリコン融液の対流状態は不安定な状態から改善されるが、大口径の結晶を育成するためには大口径のルツボを用いるため融液量も増えることから、水平磁場を印加するだけでは十分な効果が得られず、不安定な領域が存在することが明らかになった。特に、ヘルムホルツ型のマグネットを用いて互いに平行に配置した2つのマグネット間にシリコン単結晶引上装置のチャンバを配置した場合、コイル径の設計により水平磁場強度の分布が均一な構造が得られるが、必要とされる強度の磁場を得るためには、マグネット自体が巨大なものとなり、大きな装置スペースが必要となるという課題があった。
一方、最近、シリコン単結晶引上装置のチャンバを取り囲むリング状のケースに、マグネットコイルを変形させて組み込んだ省スペース型の水平磁場マグネットが開発されている。この様な省スペース型の水平磁場マグネットの場合、コイルの設計スペースに応じた磁場強度に分布が発生する。そして、磁場強度分布と結晶成長実験を行った結果、磁場強度分布と磁場設定位置に関係して、シリコン融液に不安定な領域が発生することが明らかになった。
こうした、シリコン融液の不安定な領域では、シリコン単結晶内で不純物濃度(酸素濃度等含む)の不均一分布が発生し、シリコン単結晶の成長方向に不均一になる。大口径のシリコン単結晶では生産性のため、結晶成長速度を速くできる様に、固液界面形状を上凸形状とし結晶成長が多く行われている。
この場合、シリコン融液の不安定な領域では、シリコン単結晶のウェーハ表面に平行な面内で見ると、不純物濃度に不均一になる、値が変化するなどの分布が観察される。不純物濃度は、酸素濃度とシリコン単結晶のキャリア濃度を決めるドーパント濃度のことで、面内に同心円状に分布が観察される。この酸素濃度およびドーパント濃度が微小な範囲で高濃度、低濃度にばらつくことはデバイス工程において、結晶欠陥の密度差による重金属不純物のゲッタリング不足の原因となり、さらに、抵抗率等ウェーハの特性として最も重要なデバイス特性および収率を低下させ悪影響を及ぼす可能性がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、不純物濃度が不均一に分布することを抑制して不純物濃度の均一化を図ることによって、酸素濃度およびドーパント濃度が微小な範囲でばらつくことを防止して、ゲッタリング能のばらつき、抵抗値の面内分布のばらつき等を防止して、デバイス工程においてデバイス特性および収率を良好に保つことができるシリコン単結晶を育成可能なシリコン単結晶引上装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明のシリコン単結晶引上装置は、シリコン融液を貯溜するルツボと、前記ルツボを加熱するヒータと、前記ルツボを回転及び/又は昇降させるルツボ駆動手段と、前記ルツボおよびヒータを収容するチャンバと、前記チャンバの外側に設けられて該チャンバに磁場を印加する磁場印加手段とを有する単結晶引上装置であって、
前記磁場印加手段は、前記チャンバの外周面に沿うように形成され、前記ルツボの中心から略同心円状の等磁場線を形成可能とされてなることにより上記課題を解決した。
本発明のシリコン単結晶引上装置は、シリコン融液を貯溜するルツボと、前記ルツボを加熱するヒータと、前記ルツボを回転及び/又は昇降させるルツボ駆動手段と、前記ルツボおよびヒータを収容するチャンバと、前記チャンバの外側に設けられて該チャンバに磁場を印加する磁場印加手段とを有する単結晶引上装置であって、
前記磁場印加手段は、前記チャンバの外周面に沿うように形成され、前記ルツボに貯留されたシリコン融液の融液面から前記ルツボの底部に向けて磁場強度が一方的に増加するか、あるいは磁場強度が一方的に減少するように磁場を印加可能とされてなることにより上記課題を解決した。
本発明は、また、前記ルツボに貯留されたシリコン融液の融液面から前記ルツボの底部に向けて一方的に磁場強度が増加または減少する際の磁場強度の変動範囲は、前記磁場印加手段によって前記チャンバ内に印加される磁場の最強強度の0.6倍〜0.9倍の範囲に設定されることが好ましい。
本発明において、前記磁場印加手段は、前記チャンバを取り巻くように略リング状に形成されていることができる。
本発明によれば、シリコン融液を貯溜するルツボと、前記ルツボを加熱するヒータと、前記ルツボを回転及び/又は昇降させるルツボ駆動手段と、前記ルツボおよびヒータを収容するチャンバと、前記チャンバの外側に設けられて該チャンバに磁場を印加する磁場印加手段とを有する単結晶引上装置であって、前記磁場印加手段は、前記チャンバの外周面に沿うように形成され、前記ルツボの中心から略同心円状の等磁場線を形成可能とされてなることにより、こうしたシリコン単結晶引上装置によれば、ルツボのシリコン融液には磁場印加手段で印加される水平磁場によって同心円状に等磁場線が形成される。同心円状に等磁場線が形成されることによって、ルツボ内のシリコン融液の対流状態を不安定な状態から改善することができる。
ここで、略同心円状の等磁場線を形成する範囲は、図3に示すように、少なくともルツボ内のシリコン融液の存在する範囲を含むものであればよく、それ以外のチャンバ内の領域は、図4のように、等磁場曲線が同心円状とならずに、磁場印加手段の省スペース化を履かすことが可能なようになっていてもよい。また、等磁場曲線が同心円状となる範囲は、シリコン融液が存在する高さ位置を少なくとも含むものであればよい。
また、図3に示すように、磁場方向も同様に、ルツボ内のシリコン融液の存在する範囲のみで略直線となっていればよく、それ以外の部分では、多少直線からずれていても構わない。
また、本発明によれば、シリコン融液を貯溜するルツボと、前記ルツボを加熱するヒータと、前記ルツボを回転及び/又は昇降させるルツボ駆動手段と、前記ルツボおよびヒータを収容するチャンバと、前記チャンバの外側に設けられて該チャンバに磁場を印加する磁場印加手段とを有する単結晶引上装置であって、前記磁場印加手段は、前記チャンバの外周面に沿うように形成され、前記ルツボに貯留されたシリコン融液の融液面から前記ルツボの底部に向けて磁場強度が一方的に増加するか、あるいは磁場強度が一方的に減少するように磁場を印加可能とされてることにより、こうしたシリコン単結晶引上装置によれば、引上げたシリコン単結晶インゴットの酸素濃度は、シリコン単結晶インゴットの成長方向(軸方向)の長さ全域に渡ってて一定の割合で減少し、不安定な領域が生じることがない。
前記ルツボに貯留されたシリコン融液の融液面から前記ルツボの底部に向けて一方的に磁場強度が増加または減少する際の磁場強度の変動範囲は、前記磁場印加手段によって前記チャンバ内に印加される磁場の最強強度の0.6倍〜0.9倍の範囲に設定されればよく、これにより不純物濃度が不均一に分布することを抑制でき、酸素濃度およびドーパント濃度が微小な範囲でばらつくことを防止する。
また、前記磁場印加手段は、前記チャンバを取り巻くように略リング状に形成されていればよく、具体的には、ルツボ側壁と同心状の円筒面に、軸対称として同一高さに2つまたは3つまたは4つのリング状マグネットコイルを貼り着けた形状とされること、言い換えると、垂直方向の軸線を有する第1の円筒面とこの第1の円筒よりも小さい半径を有し第1の円筒の軸線と交わりかつ水平方向の軸線を有する第2の円筒面との交線に対応するコイル形状とされることや、あるいは、軸対称な2つのコイルの片方を複数にしたような形状とされること、または、これらの形状を省スペース的な観点などから多少変更した形状とすることができ、これによって、水平磁場印加手段備えたシリコン単結晶引上装置の小型、軽量化を図ることが可能になる。
本発明のシリコン単結晶引上装置によれば、シリコン融液の融液面からルツボの底部に向かう全域において、磁場強度を単調に漸増、または漸減させることによって、引上げたシリコン単結晶インゴットの酸素濃度は、シリコン単結晶インゴットの成長方向の長さ全域に渡ってて一定の割合で減少し、不安定な領域が生じることがない。不安定部が生じると、シリコン単結晶インゴットにおける酸素濃度の面内分布が微小な範囲で大きく揺らぎ、デバイス工程において結晶欠陥の密度差による重金属不純物のゲッタリング能不足の原因となるが、本発明により不純物濃度が不均一に分布することを抑制でき、酸素濃度およびドーパント濃度が微小な範囲でばらつくことを防止し、ドーバント濃度のばらつきによる抵抗率のばらつきを防止し、デバイス工程においてデバイス特性および収率を良好に保つことが可能になる。
以下、本発明の単結晶引上装置をシリコン単結晶引上装置に適用した場合の実施の形態を説明する。図1は本発明のシリコン単結晶引上装置を示す側面断面図であり、図2は上部から見たときのシリコン単結晶引上装置を示す上面断面図である。シリコン単結晶引上装置10は、チャンバ11と、該チャンバ11内に設けられてシリコン単結晶のシリコン融液12を貯溜する石英ルツボ13と、シリコン単結晶のシリコン融液12を加熱する側面ヒータ41と、保温材19と、ルツボ駆動手段17と、チャンバ11の外側に設けられてチャンバ11に水平磁場を印加する磁場印加手段51が備えられている。
石英ルツボ13は、上方が開放された略円筒形の胴部13aと、この胴部13aの下方を閉塞する底部13bとからなる。石英ルツボ13の外面は黒鉛サセプタ(ルツボ支持体)14により支持されている。石英ルツボ13の下面は黒鉛サセプタ14を介して支軸16の上端に固定され、この支軸16の下部はルツボ駆動手段17に接続される。石英ルツボ13の胴部13aの外側周囲に黒鉛サセプタ14を介して側面ヒータ41が設けられている。
側面ヒータ41は、例えば石英ルツボ13を取り巻くように円筒形に形成され、石英ルツボ13を加熱する。また、側面ヒータ41とチャンバ11との間には側面ヒータ41を取り囲む筒状の保温材19が設けられている。
磁場印加手段51は、シリコン単結晶引上装置10のチャンバ11を取り囲むように、リング状のケースにマグネットコイルを平面状から立体状に変形させて組み込んだ、省スペース型の水平磁場マグネットである。このような磁場印加手段51は、側面ヒータ41、保温材19、チャンバ11を介してルツボ13に貯留されたシリコン融液12に水平磁場Lを与える。こうした磁場印加の詳細は後ほど述べる。
ルツボ駆動手段17は、ルツボ13を回転させる第1回転用モータ(図示略)と、ルツボ13を昇降させる昇降用モータ(図示略)とを有し、これらのモータによりルツボ13が所定の方向に回転し得るとともに、上下方向に移動可能に構成される。特に上記昇降用モータにあっては、種結晶24の引上げとともに低下するシリコン融液12の液面12aを上述した所定位置に維持するため、減少するシリコン融液12の量に応じてルツボ13を上昇させるように構成されている。
チャンバ11の上面にはチャンバ11より小径の円筒状のケーシング21が設けられる。このケーシング21の上端部には水平状態で旋回可能に引上げヘッド22が設けられ、ヘッド22からはワイヤケーブル23が石英ルツボ13の回転中心に向って垂下される。
図示しないが、ヘッド22にはヘッド22を回転させる第2回転用モータと、ワイヤケーブル23を巻取り又は繰出す引上げ用モータが内蔵される。ワイヤケーブル23の下端にはシリコン融液12に浸してシリコン単結晶インゴット25を引上げるための種結晶24がホルダ23aを介して取付けられる。
チャンバ11にはこのチャンバ11の上部からArガスのような不活性ガスを供給し、かつ上記不活性ガスをチャンバ11の下部から排出するガス給排手段28が接続されている。ガス給排手段28は一端がケーシング21の周壁に接続され、他端が図示しない不活性ガスのタンクに接続された供給パイプ29と、一端がチャンバ11の下壁に接続され、他端が真空ポンプ(図示せず)に接続された排出パイプ30とを有する。供給パイプ29及び排出パイプ30にはこれらのパイプ29,30を流れる不活性ガスの流量を調整する第1及び第2流量調整弁31,32がそれぞれ設けられている。
次に、こうした構成のシリコン単結晶引上装置10におけるシリコン単結晶の引上手順と、本発明の作用を説明する。本実施形態のシリコン単結晶引上装置10を用いてシリコン単結晶を引上げるにあたっては、まず、ルツボ13に多結晶を原料となるシリコン塊をルツボ13に入れ、側面ヒータ41によって融解してシリコン融液12を形成する。そして、シリコン融液12の融液面12aの直上に種結晶24をホルダ23aを介してワイヤケーブル23に吊り下げる。
次に、第1及び第2流量調整弁31,32を開くことにより、供給パイプ29から不活性ガスをケーシング21内に供給してシリコン融液12の表面から蒸発したSiOx ガスをこの不活性ガスとともに排出パイプ30から排出させる。この状態で、引上げヘッド22の図示しない引上げ用モータによりワイヤ19を繰出して種結晶24を降下させ、種結晶24の先端部を融液12に接触させる。
種結晶24の先端部をシリコン融液12に接触させると、熱応力によりこの先端部にスリップ転位が導入されるため、その後、種結晶24を徐々に引上げて直径が約3mmの種絞り部25aを形成する。種絞り部25aを形成することにより、種結晶24に導入された転位は消滅し、その後、更に種結晶24を引上げることにより種絞り部25aの下部に無転位のシリコン単結晶インゴット25を育成させる。
このようにシリコン単結晶インゴット25を育成する際には、シリコン融液12は側面ヒータ41により加熱されており、磁場印加手段51により磁場が印加されている。このとき、上記昇降用モータは減少する融液12の量に応じてルツボ13を上昇させ、種結晶24の引上げとともに低下するシリコン融液12の表面を所定位置に維持する。
本実施形態のシリコン単結晶引上装置は、チャンバ11の外側に設けられた磁場印加手段51によって、シリコン融液12に水平磁場が形成される。磁場印加手段51は、チャンバ11を取り囲むようにリング状にマグネットコイルを変形させた水平磁場マグネットであり、こうした形状の磁場印加手段51によって、ルツボ13内のシリコン融液12には、リング状に等磁場線が形成されるように磁場が印加される。
図3は、リング状にマグネットコイルを変形させた水平磁場マグネットである磁場印加手段51によって、ルツボ13内に形成される磁場の分布を等磁場線などで示したものである。実線Rで示されたものがルツボであり、細かい矢印で示されたものがルツボに印加される磁力線Lを示す。また、ルツボの中心付近には引き上げた単結晶インゴットSが示される。そして、ルツボを取り囲むように等磁場線Mが示される。図3によれば、ルツボには磁場印加手段51で印加される水平磁場によって同心円状に等磁場線が形成される。
一方、磁場印加手段51は、ルツボ13に貯留されたシリコン融液12の融液面から前記ルツボの底面に向けて、磁場強度が一方的に増加するか、あるいは磁場強度が一方的に減少するように水平磁場を印加する。図4は、こうした磁場強度とルツボに貯留されたシリコン融液との関係を示した説明図である。図4によれば、磁場印加手段51は引上げ方向Zに対して中心Oの磁場強度Byを最も高くし、この中心Oから上下方向にそれぞれ磁場強度Byが漸減するように磁界を発生させる。そして、この磁場強度Byの最も高い中心Oに合わせてルツボ13のシリコン融液12の融液面12aが位置するように設定する。
このように磁場強度の分布とシリコン融液12の融液面12aの位置とを設定することによって、シリコン融液12は融液面12aからルツボ13の底部13aに向かって磁場強度Byが漸減するように水平磁場が磁場印加手段51から印加されることになる。こうした磁場強度の漸減割合は、シリコン融液12の融液面12a位置に加わる磁場の磁場強度Byを1とすると、ルツボ13の底部13a位置(シリコン融液12中、融液面12a位置から最も離間した下側となる位置)に加わる磁場強度Byが0.6〜0.9になるように(即ち、最強磁場強度の0.6倍〜0.9倍)設定されれば良い。
以上、説明したように、シリコン融液12は融液面12aからルツボ13の底部13aに向かって磁場強度が漸減するように、リング状にマグネットコイルを変形させた水平磁場マグネットである磁場印加手段51から水平磁場を印加することによって、図3に示すように、シリコン融液12にはリング状の等磁場線が形成されると共に、磁場強度分布と磁場設定位置に関係して、シリコン融液に不安定な領域が発生することを防止する。シリコン融液の不安定な領域の発生を解消することによって、シリコン単結晶内で不純物濃度の不均一分布の発生を防止し、シリコン単結晶の成長方向における不純物分布の均一化を達成することが可能になる。
また、こうしたリング状にマグネットコイルを変形させた水平磁場マグネットを磁場印加手段51として用いることによって、従来のヘルムホルツ型のマグネットを用いた場合と比較して、磁場印加手段を有するシリコン単結晶引上装置のサイズを大幅に小型、軽量化することが可能になる。
ルツボ13のシリコン融液12に印加される磁場は、図4に示したようなルツボの融液面からルツボの底面に向けて、磁場強度が一方的に減少するような配分にする以外にも、ルツボの融液面からルツボの底面に向けて、磁場強度が一方的に増加するように水平磁場を印加してもよい。図5によれば、磁場印加手段51は引上げ方向Zに対してルツボ13の底部13aの磁場強度Byを最も高くし、このルツボ13の底部13aから上下方向にそれぞれ磁場強度Byが漸減するように磁界を発生させる。
このように磁場強度の分布とシリコン融液12の融液面12aの位置とを設定することによって、ルツボ13の底部13aからシリコン融液12の融液面12aに向かって磁場強度Byが漸減するように水平磁場が磁場印加手段51から印加されることになる。こうした磁場強度の漸減割合は、ルツボ13の底部13a位置に加わる磁場の磁場強度を1とすると、シリコン融液12の融液面12a位置に加わる磁場強度Byが0.6〜0.9になるように(即ち、最強磁場強度の0.6倍〜0.9倍)設定されれば良い。シリコン融液12に対する磁場強度の分布をこのようにすることで、シリコン融液に不安定な領域が発生することを防止し、シリコン単結晶の成長方向における不純物分布の均一化を達成することが可能になる。
本出願人は、本発明の作用および効果を検証した。検証に当たっては、直径24インチの石英ルツボを準備し、この石英ルツボに160kgの原料である多結晶シリコンを仕込んだ。そして、ヒータにより石英ルツボを、直径200mmのシリコン単結晶インゴットを引上げた。こうした原料を仕込んだ石英ルツボを加熱して、シリコン融液を形成し、直径200mmのシリコン単結晶インゴットを引上げた。引き上げにあたって、石英ルツボ内のシリコン融液に、シリコン単結晶引上装置のチャンバを取り囲むようにリング状のケースにマグネットコイルを変形させて組み込んだ省スペース型の水平磁場マグネット(磁場印加手段)を用いて水平磁場を印加した。
シリコン融液に水平磁場を印加するにあたって、本発明例として、3つの実施例を用意した。
第1の実施例としては、図6に示すように、磁場印加手段51は引上げ方向Zに対して中心Oの磁場強度Byを最も高くし、この中心Oから上下方向にそれぞれ磁場強度Byが漸減するように磁界を発生させた。そして、この磁場強度Byの最も高い中心Oに合わせてルツボ13のシリコン融液12の融液面12aが位置するように設定し、融液面12aからルツボ13の底部13aに向かって磁場強度Byが漸減するようにシリコン融液12に水平磁場を印加してシリコン単結晶インゴットを引上げた(サンプル1)。
本発明の第2の実施例としては、図7に示すように、磁場印加手段51は引上げ方向Zに対して中心Oの磁場強度Byを最も高くし、この中心Oから上下方向にそれぞれ磁場強度Byが漸減するように磁界を発生させた。そして、この磁場強度Byの最も高い中心Oよりも距離aだけ下側にルツボ13のシリコン融液12の融液面12aが位置するように設定し、融液面12aからルツボ13の底部13aに向かって磁場強度Byが漸減するようにシリコン融液12に水平磁場を印加してシリコン単結晶インゴットを引上げた(サンプル2)。
本発明の第3の実施例としては、図8に示すように、磁場印加手段51は引上げ方向Zに対してルツボ13の底部13aの磁場強度Byを最も高くし、このルツボ13の底部13aから上下方向にそれぞれ磁場強度Byが漸減するように磁界を発生させた。これによりルツボ13の底部13aからシリコン融液12の融液面12aに向かって磁場強度Byが漸減するようにシリコン融液12に水平磁場を印加してシリコン単結晶インゴットを引上げた(サンプル3)。
なお、本発明と対比させる比較例(従来例)として、図9に示すように、磁場印加手段61を引上げ方向Zに対して中心Oの磁場強度Byを最も高くし、この中心Oから上下方向にそれぞれ磁場強度Byが漸減するように磁界を発生させた。そして、この磁場強度Byの最も高い中心Oをルツボ13のシリコン融液12の中ほどに位置するように設定した。これにより、シリコン融液12の融液面12a(z=−a位置)からルツボ13の底部13aに向かって、融液の中ほどまで磁場強度Byが漸増し、この中ほどを過ぎると一転して磁場強度Byが漸減するようにシリコン融液12に水平磁場を印加してシリコン単結晶インゴットを引上げた(サンプル4)。
以上、説明した本発明の実施例1〜3(サンプル1〜3)と、比較例(従来例:サンプル4)によって引上げられたシリコン単結晶インゴットの成長方向の長さXLと酸素濃度Oiとの関係を図10(a)に示す。
図10(a)に示すように、シリコン融液12の融液面12aからルツボ13の底部13aに向かう全域において、磁場強度Byを単調に漸増、または漸減させた状態を引き上げ長の全長にわたって維持した場合には、引上げたシリコン単結晶インゴットの酸素濃度Oiは、長さXLの全域にわたって一定の割合で減少し、不安定な領域は見られない。一方、シリコン融液12の融液面12aからルツボ13の底部13aに向かって、融液の中ほどまで磁場強度Byが漸増し、この中ほどを過ぎると一転して磁場強度Byが漸減するようにシリコン融液12に水平磁場を印加した場合には、この磁場強度Byが漸増から漸減に転じる付近において、不安定部が生じる。
このような不安定部ではシリコン融液対流が不安定なため、図10(b)に示すように、シリコン単結晶インゴットにおける酸素濃度Oiの面内分布が微小な範囲で大きく揺らいでいる。このように酸素濃度の面内分布が大きく揺らぐと、デバイス工程において、結晶欠陥の密度差による重金属不純物のゲッタリング不足の原因となり、デバイスの特性および収率を低下させ悪影響を及ぼす可能性がある。本発明により不純物濃度が不均一に分布することを抑制でき、酸素濃度およびドーパント濃度が微小な範囲でばらつくことを防止し、デバイス工程においてデバイス特性および収率を良好に保つことができる。
図11(a)は、上述した実施例でのサンプル1および2における、シリコン単結晶インゴットの成長方向の長さXLと、シリコン融液表面の磁場強度およびルツボ底部の磁場強度との関係を示したグラフである。このグラフによれば、シリコン融液表面の磁場強度はサンプル1および2ともシリコン単結晶インゴットの成長方向の長さXLの全域に渡って一定であり、また、ルツボ底部の磁場強度は、シリコン融液表面の磁場強度よりも低い範囲で緩やかに漸増している。
このような磁場強度の分布によって、図11(b)に示すように、サンプル1および2の双方でシリコン単結晶インゴットの酸素濃度Oiは、長さXLの全域にわたって一定の割合で減少する。これにより、図11(c)に示すように、シリコン単結晶インゴットにおける酸素濃度Oiの面内分布は揺らぐことなく安定して分布する。
図12(a)は、上述した比較例(従来例)でのサンプル4における、シリコン単結晶インゴットの成長方向の長さXLと、シリコン融液表面の磁場強度およびルツボ底部の磁場強度との関係を示したグラフである。このグラフによれば、シリコン融液表面の磁場強度はシリコン単結晶インゴットの成長方向の長さXLの全域に渡って一定であるのに対して、ルツボ底部の磁場強度は、シリコン単結晶インゴットの成長方向の長さXLの中ほどを過ぎた付近でシリコン融液表面の磁場強度を上回り、更にその後減少に転じている。
このような磁場強度の分布になると、図12(b)に示すように、融液対流の変動が生じて不安定部が出来てしまい、結果的に酸素濃度の面内分布が大きく揺らいで、結晶欠陥の密度差による重金属不純物のゲッタリング不足の原因となる。
以上のような検証結果から、本発明によって、引き上げ長の全長にわたって、シリコン融液に平面的には同心円状でかつ、高さ方向には磁場強度の単一的な(単調)増加または減少とされる磁場を印加した状態を維持して単結晶を引き上げることにより、不純物濃度が不均一に分布することを抑制して、酸素濃度およびドーパント濃度が微小な範囲でばらつくことを防止し、酸素濃度及び抵抗率の面内および軸方向分布の発生を低減して、デバイス工程においてデバイス特性および収率を良好に保てることが確認された。
図1は、本発明の単結晶引上装置の概略を示す側面断面図である。 図2は、図1の単結晶引上方法の上面断面図である。 図3は、ルツボのシリコン融液に印加される磁力線と、それにより形成される等磁場線を示す説明図である。 図4は、本発明の実施形態を示す説明図である。 図5は、本発明の別な実施形態を示す説明図である。 図6は、本発明の実施例を示す説明図である。 図7は、本発明の実施例を示す説明図である。 図8は、本発明の実施例を示す説明図である。 図9は、従来の比較例を示す説明図である。 図10は、本発明と比較例の検証結果を示すグラフである。 図11は、本発明の検証結果を示すグラフである。 図12は、比較例の検証結果を示すグラフである。
符号の説明
10 シリコン単結晶引上装置
12 シリコン融液
12a 融液面
13 石英ルツボ
19 側面ヒータ
51 磁場印加手段

Claims (4)

  1. シリコン融液を貯溜するルツボと、前記ルツボを加熱するヒータと、前記ルツボを回転及び/又は昇降させるルツボ駆動手段と、前記ルツボおよびヒータを収容するチャンバと、前記チャンバの外側に設けられて該チャンバに磁場を印加する磁場印加手段とを有する単結晶引上装置であって、
    前記磁場印加手段は、前記チャンバの外周面に沿うように形成され、前記ルツボの中心から略同心円状の等磁場線を形成可能とされてなることを特徴とするシリコン単結晶引上装置。
  2. シリコン融液を貯溜するルツボと、前記ルツボを加熱するヒータと、前記ルツボを回転及び/又は昇降させるルツボ駆動手段と、前記ルツボおよびヒータを収容するチャンバと、前記チャンバの外側に設けられて該チャンバに磁場を印加する磁場印加手段とを有する単結晶引上装置であって、
    前記磁場印加手段は、前記チャンバの外周面に沿うように形成され、前記ルツボに貯留されたシリコン融液の融液面から前記ルツボの底部に向けて磁場強度が一方的に増加するか、あるいは磁場強度が一方的に減少するように磁場を印加可能とされてなることを特徴とするシリコン単結晶引上装置。
  3. 前記ルツボに貯留されたシリコン融液の融液面から前記ルツボの底部に向けて一方的に磁場強度が増加または減少する際の磁場強度の変動範囲は、前記磁場印加手段によって前記チャンバ内に印加される磁場の最強強度の0.6倍〜0.9倍の範囲に設定されることを特徴とする請求項1または2に記載のシリコン単結晶引上装置。
  4. 前記磁場印加手段は、前記チャンバを取り巻くように略リング状に形成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のシリコン単結晶引上装置。
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