JP2007210405A - ワイヤロープ操作機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】ワイヤロープの引き上げ時のロック・アンロックを容易に行う。
【解決手段】操作レバー120に挿通したスライドピン201と支点ピン202は、プレート110に形成したスライド溝111と支点溝112に挿入されている。操作レバー120を上方から下方に向かって回動させると、スライドピン201はスライド溝111内を移動し、支点ピン202は支点溝112内を、右端から左端まで移動して再び右端に戻ってくる。インナーワイヤロープ41bは、操作レバー120を押し下げてスライドピン201が上昇することにより、引き上げられる。ロックバー130に備えたロックピン203はバネにより付勢されており、操作レバー120が下端にしたときロック用凹部114に嵌入してロックされる。操作ロッド140を引き抜くと、操作ロッド140がロックバー130に係合しロックバー130及びロックピン203を引き抜き、ロックが解除される。
【選択図】図1

Description

本発明は、ワイヤロープ操作機構に関し、例えば、簡易型無人搬送車に備えた駆動ユニットの駆動部(駆動輪などを備えた部分)を、床面から上方に容易に引き上げることができ、また引き上げ状態でのロック・アンロックが容易にできるように工夫したものである。
無人搬送車の一種として、簡易型無人搬送車がある。この簡易型無人搬送車は、台車(例えば「手押し車」)に、駆動ユニット及び制御ユニット等を備えて構成したものである。ここで、側面図である図7,及び、背面図である図8を参照して、最近開発した簡易型無人搬送車を説明する。
図7及び図8に示すように、この簡易型無人搬送車1の手押し車10では、パイプフレームを組みつけて荷台11と手押しハンドル12が構成されている。荷台11の底面には、その前側に一対の自在キャスタ輪13が取り付けられており、その後側に一対の固定キャスタ輪14が取り付けられている。
更に、荷台11の底部には駆動ユニット20が配置されている。手押しハンドル12には、バッテリ30,制御ユニット31,操作スイッチパネル32及び駆動輪上下装置40が取り付けられている。
次に、駆動ユニット20の詳細構造を、側面図である図9、及び、背面図である図10を参照して説明する。
図9及び図10に示すように、駆動ユニット20の上フレーム21は、手押し車10の荷台11の底部に固定されている。下フレーム22は、パンタグラフ式連結機構23を介して、上下移動可能な状態で上フレーム21に連結されている。このようにして上フレーム21の下方に配置された下フレーム22の上限移動位置及び下限移動位置は、パンタグラフ式連結機構23により規制される。
上フレーム21と下フレーム22との間には、圧縮コイルばね24が介装されており、下フレーム22は圧縮コイルばね24によって下方に向かって付勢されている。
駆動部25は水平面内で回転自在(ステアリング回転自在)に、下フレーム22の下部に連結されている。駆動部25は一対の駆動輪26を有している。駆動部25には、2つの駆動モータ機構(図示省略)が内蔵されており、各駆動モータ機構から発生した駆動力が、スプロケット27,チェーン28及びスプロケット29を介して駆動輪26に個別に伝達されるようになっている。
このため右側の駆動輪26と左側の駆動輪26は、それぞれ別々の駆動モータ機構により回転駆動する。このように一対の駆動輪26が回転駆動することにより、簡易型無人搬送車1が走行する。また、右と左の駆動輪26の回転速度を変えることにより、操舵することができる。
更に、図9に示すように、下フレーム22には、アウター付ワイヤロープ41の一端が連結されている。このアウター付ワイヤロープ41の他端は、駆動輪上下装置40に連結されている。
アウター付ワイヤロープ41は、アウタースリーブ内にインナーワイヤロープを挿通したものである。
詳細は後述するが、アウター付ワイヤロープ41のインナーワイヤロープを、駆動輪上下装置40により引いていくことにより、下フレーム22及び駆動部25を上方に引き上げて、駆動輪26を床面から浮かすことができる。
逆に、駆動輪上下装置40からインナーワイヤロープを押し戻すことにより、下フレーム22及び駆動部25が下方に降り、更に、圧縮コイルばね24のばね力により付勢されて駆動輪26が床面に押しつけられる。
次に、駆動輪上下装置40の詳細構造を、図11を参照して説明する。図11に示すように、この駆動輪上下装置40のブラケット42は、手押し車10の手押しハンドル12に取り付けられている。アウター付ワイヤロープ41の他端側(駆動輪上下装置40側)では、アウタースリーブ41aがブラケット42にて固定支持されており、インナーワイヤロープ41bが連結金具43に連結されている。
ナットブラケット44はブラケット42に固定されており、このナットブラケット44には、ねじ軸45が螺合している。ねじ軸45の頂部には回転ハンドル46が取り付けられている。また、ねじ軸45の下部には、連結金具43が回転自在に連結されている。
回転ハンドル46を一方向に回転(例えば右回転)させると、ねじ軸45が一方向に回転しつつ上方に移動して、連結金具43に連結されているインナーワイヤロープ41bを上方に引き上げる。このようにインナーワイヤロープ41bを引き上げると、下フレーム22及び駆動部25を上方に引き上げて、駆動輪26を床面から浮かすことができる。
駆動輪26が床面から浮きあがると、簡易型無人搬送車1を、人間が押して容易に移動させることができる。
したがって、簡易型無人搬送車1が、誘導経路から外れてしまった場合(コースアウトしてしまった場合)に、人間が簡易型無人搬送車1を押して誘導経路にまで移動させていく際には、回転ハンドル46を一方向に回転させ、駆動輪26を床面から浮かせる。
回転ハンドル46を他方向に回転(例えば左回転)させると、ねじ軸45が他方向に回転しつつ下方に移動して、連結金具43に連結されているインナーワイヤロープ41bを下方に押し戻す。このようにインナーワイヤロープ41bを押し戻すと、下フレーム22及び駆動部25が下方に降り、更に、圧縮コイルばね24のばね力により付勢されて駆動輪26が床面に押しつけられる。
簡易型無人搬送車1が、誘導経路に沿い誘導走行していく際には、インナーワイヤロープ41bを押し戻して下フレーム22及び駆動部25を下方に降ろし、圧縮コイルばね24により駆動輪25を床面に押しつけた状態にする。
特開2004−249895 特開平7−33027 実公平4−8064
ところで、下フレーム22及び駆動部25を上方に引き上げて、駆動輪26を床面から浮かすためには、回転ハンドル46を一方向に回転(例えば右回転)させるが、この回転させる回転回数が多く、面倒であった。
また下フレーム22を上方に引き上げるにつれて、圧縮コイルばね24がこの下フレーム22を下方に向かって付勢するバネ力が次第に強くなってくる。このため、下フレーム22が上方に移動するにつれて(駆動輪26の浮き上がり高さが高くなるにつれて)、下フレーム22に下向きに作用する力が次第に強くなり、回転ハンドル46に作用する抗力が次第に強くなってくる。したがって、回転ハンドル46を回転させる力は、回転の初期期間では軽くてすむが、回転の終期期間では、重くなってしまうという問題があった。
本発明は、上記従来技術に鑑み、簡単な操作でワイヤロープの引き上げ動作ができと共に、引き上げ状態でのロック・アンロックが容易にできる、ワイヤロープ操作機構を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明の構成は、
一端が操作対象物に連結されたワイヤロープの他端に連結されて、このワイヤロープに対して引き動作及び押し戻し動作をするワイヤロープ操作機構であって、
前記ワイヤロープの他端側に配置されており、前記ワイヤロープの引出し方向に沿い直線状に伸びたスライド溝と、このスライド溝の伸び方向に対して交差する方向に沿い伸びた支点溝を有すると共に、周縁に輪郭曲線周縁とこの輪郭曲線周縁につながるロック用凹部が形成されたプレートと、
前記スライド溝内に挿入されてこのスライド溝内をスライド移動自在で、しかも、前記ワイヤロープの他端に連結されたスライドピンと、
前記支点溝内に挿入されてこの支点溝内をスライド移動自在な支点ピンと、
前記スライドピン及び前記支点ピンに枢支されると共に、前記支点ピンを間にして前記スライドピンと反対側位置にロックピン用長穴が形成された操作レバーと、
前記操作レバーにスライド移動自在に取り付けられたロックバーと、
前記操作レバーと前記ロックバーとの間に介装されて、前記ロックバーを前記プレート側に付勢するばねと、
前記ロックバーに挿通されると共に前記ロックピン用長穴に挿入されており、前記操作レバーが前記支点ピンを中心に揺動する際において、前記スライドピンが前記スライド溝内で一方の溝端部を除く部分に位置するときには、前記プレートの前記輪郭曲線周縁に転接し、前記スライドピンが前記スライド溝の一方の溝端部に位置したときには前記プレートの前記ロック用凹部に嵌入するロックピンと、
前記操作レバー及び前記ロックバーにスライド移動自在に取り付けられており、前記プレートから離れる方向に引き出した際に、前記ロックバーに係合してこのロックバーを前記プレートから離れる方向に引き出すことにより、前記ロックピンを前記ロック用凹部から抜き出すことができる操作ロッドとを有することを特徴とする特徴とする。
また本発明の構成は、
無人搬送車の台車に固定された上フレームと、
駆動輪を有する駆動部と、
前記駆動部を前記上フレームの下方に配置しつつ、この駆動部を上下移動可能な状態で前記上フレームに連結する連結機構と、
前記駆動部を下方に付勢するばねを有する無人搬送車に備えて、前記駆動部を昇降させるワイヤロープ操作機構であって、
インナーワイヤロープの一端が前記駆動部に連結されたアウター付ワイヤロープと、
前記インナーワイヤロープの他端側に配置されており、前記インナーワイヤロープの引出し方向に沿い直線状に伸びたスライド溝と、このスライド溝の伸び方向に対して交差する方向に沿い伸びた支点溝を有すると共に、周縁に輪郭曲線周縁とこの輪郭曲線周縁につながるロック用凹部が形成されたプレートと、
前記スライド溝内に挿入されてこのスライド溝内をスライド移動自在で、しかも、前記ワイヤロープの他端に連結されたスライドピンと、
前記支点溝内に挿入されてこの支点溝内をスライド移動自在な支点ピンと、
前記スライドピン及び前記支点ピンに枢支されると共に、前記支点ピンを間にして前記スライドピンと反対側位置にロックピン用長穴が形成された操作レバーと、
前記操作レバーにスライド移動自在に取り付けられたロックバーと、
前記操作レバーと前記ロックバーとの間に介装されて、前記ロックバーを前記プレート側に付勢するばねと、
前記ロックバーに挿通されると共に前記ロックピン用長穴に挿入されており、前記操作レバーが前記支点ピンを中心に揺動する際において、前記スライドピンが前記スライド溝内で一方の溝端部を除く部分に位置するときには、前記プレートの前記輪郭曲線周縁に転接し、前記スライドピンが前記スライド溝の一方の溝端部に位置したときには前記プレートの前記ロック用凹部に嵌入するロックピンと、
前記操作レバー及び前記ロックバーにスライド移動自在に取り付けられており、前記プレートから離れる方向に引き出した際に、前記ロックバーに係合してこのロックバーを前記プレートから離れる方向に引き出すことにより、前記ロックピンを前記ロック用凹部から抜き出すことができる操作ロッドとを有することを特徴とする特徴とする。
本発明では、ばね付勢されたロックバーに備えたロックピンが、プレートに形成したロック用凹部に嵌入することにより、自動的にロック状態となり、ワイヤロープの引き状態を拘束することができる。
このようにロック状態となったときに、操作ロッドを引き抜くことにより、ロックバーひいてはロックピンを引き抜くことができ、これにより、ロックピンをロック用凹部から引き抜いてロック状態を容易に解除することができ、ロック解除の操作が極めて容易になる。
以下に本発明を実施するための最良の形態を、実施例に基づき詳細に説明する。
図1〜図3は、本発明の実施例に係るワイヤロープ操作機構100を示し、図1はワイヤロープ操作機構100を最下端にまで押し下げてインナーワイヤロープ41bを引き出した状態であり、図2はワイヤロープ操作機構100を押し下げる途中の状態であり、図3はワイヤロープ操作機構100を引き上げてインナーワイヤロープ41bを押し戻した状態である。
図4(a)はワイヤロープ操作機構(駆動輪上下装置)100の縦断面図であり、図4(b)は図4(a)のX―X断面図である。
図5はワイヤロープ操作機構100の各部の部材を分解して示す分解図である。
本実施例に係るワイヤロープ機構100は、図7〜図10に示すような駆動ユニット20を備えた簡易型無人搬送車1において、アウター付ワイヤロープ41により下フレーム22を介して駆動部25を引き上げる駆動輪上下装置に適用したものである。
本実施例のワイヤロープ操作機構100は、図4(a)(b)に示すように、一対のプレート110と、一対の操作レバー120と、一本のロックバー130と、一対の操作ロッド140と、一対の引張コイルばね150と、一本のスライドピン201と、一本の支点ピン202と、一本のロックピン203と、二本のロッドピン204,205により構成されている。
プレート110には、スライド溝111と支点溝112が形成されている(図5参照)。
このプレート110は、取付部材300(図4(a)参照)を介して簡易型無人搬送車1の手押しハンドル12(図7参照)に取り付けられるものであり、スライド溝111が鉛直方向に向く状態となる。換言すると、アウター付ワイヤロープ41のインナーワイヤロープ41bの引出し方向に沿い、スライド溝111が直線状に伸びる状態となっている。
支点溝112は、スライド溝111の伸び方向(鉛直方向)に対して、交差する方向(略水平方向)に伸びている。この支点溝112の溝形状は、水平方向に直線状に伸びているのではなく、溝端部112bから溝端部112aに近づくにつれて、下方(スライド溝111の溝端部111a側)に向かって湾曲している。この支点溝112は、溝端部112bから溝端部112aに近づくにつれて、下方に向かって湾曲しているが、溝端部112bから溝端部112aに近づくにつれて、下方に屈曲するようにしてもよい。
更に、プレート110の周縁には、輪郭曲線周縁113と、この輪郭曲線周縁113につながるロック用凹部114が形成されている。
操作レバー120には、スライドピン用孔121と、支点ピン用孔122と、ロックピン用長孔123と、レバー長孔124が形成されている(図5参照)。ロックピン用長孔123は、支点ピン用孔122を間にしてスライドピン用孔121の反対側位置に形成されている。
ロックバー130には、ロックピン用孔131とロックバー長孔132が形成されている(図5参照)。
操作ロッド140には、ロッド用孔141,142が形成されると共に、把手143が取り付けられている(図5参照)。
引張コイルバネ150は、操作レバー120とロックバー130との間に介装されており、ロックバー130をプレート110側に向けて付勢している(図4(b)参照)。
図4(a)に示すように、スライドピン201は、操作レバー120のスライドピン用孔121を挿通して、プレート110のスライド溝111に挿入されている。このスライドピン201の両端には抜け止め用のリング201a,201bが装着されている。
このようにして、操作レバー120がスライドピン201に枢支され、スライドピン201がスライド溝111内にてスライド移動自在となる。
このスライドピン201には、アウター付ワイヤロープ41のインナーワイヤロープ41bの他端が連結されている。またアウタースリーブ41aの他端側は、プレート110にて固定支持されている。
図4(a)に示すように、支点ピン202は、操作レバー120の支点ピン用孔122を挿通して、プレート110の支点溝112に挿入されている。この支点ピン202の両端には抜け止め用のリング202a,202bが装着されている。
このようにして、操作レバー120が支点ピン202に枢支され、支点ピン202が支点溝112内にてスライド移動自在となる。
図4(a)に示すように、ロックピン203は、ロックバー130のロックピン用孔131に挿通して、操作レバー120のロックピン用長孔123に挿入されている。このロックピン203の両端にはベアリング203a,203bが装着されている。
このロックピン203は、ベアリング203a,203bを介して、プレート110の輪郭曲線周縁113に転接すると共にロック用凹部114に嵌入できるようになっている。
ロックバー130は、ロックピン203が操作レバー120のロックピン用長孔123の中で長手方向に沿い移動できる範囲で、操作レバー120に対してスライド移動が許容されつつ、この操作レバー120にスライド自在に取り付けられている。
ロッドピン204,205は、操作ロッド140のロッドピン用孔141,142に挿通して、ロックバー132のロックバー用長孔132及び操作レバー120のレバー長孔124に挿入されている。このロッドピン204,205の両端には、ベアリング206a,206b,207a,207bが装着されており、このベアリング206a,206b,207a,207bは、レバー長孔124に嵌入して回転する。
操作ロッド140は、ロッドピン204,205がロックバー130の長孔132及び操作レバー120のレバー長孔124の中で長手方向に沿い移動できる範囲でスライド移動が許容されつつ、ロックバー130及び操作レバー120にスライド自在に取り付けられている。
このように構成されているワイヤロープ操作機構100の動作状態を説明する。
駆動部25を上昇させて駆動輪26を床面から浮かす時には、図1に示すように、ワイヤロープ操作機構100を押し下げて、インナーワイヤロープ41bを引き出す(引き上げる)。また、駆動部25を下降させて駆動輪26を床面に接触させる時には、図3に示すように、ワイヤロープ操作機構100を引き上げてインナーワイヤロープ41bを押し戻す。
ここで、ワイヤロープ操作機構100の揺動(押し下げ、引き上げ)動作に伴う、スライドピン201と支点ピン202のスライド移動状態を説明する。
(1)図3に示すように、ワイヤロープ操作機構100が上限位置に引き上げられている時には、スライドピン201は、スライド溝111の下側の溝端部111aに位置しており、支点ピン202は、支点溝112の右側の溝端部112aに位置している。
(2)ワイヤロープ操作機構100を上限位置から水平位置にまで揺動してくると、スライドピン201は、スライド溝111の下側の溝端部111aの位置から溝中央位置にまでスライド移動してくると共に、支点ピン202は、支点溝112の右側の溝端部112aの位置から左側の溝端部112bの位置にまでスライド移動してくる。
(3)ワイヤロープ操作機構100を水平位置から下限位置にまで揺動してくると、スライドピン201は、スライド溝111の溝中央位置から上側の溝端部111bにまでスライド移動してくると共に、支点ピン202は、支点溝112の左側の溝端部112bの位置から右側の溝端部112aの位置にまでスライド移動してきて、図1に示す状態となる。
(4)ワイヤロープ操作機構100を下限位置から上限位置にまで揺動してくるときには、上述したのと逆に、スライドピン201がスライド溝111内をスライド移動し、支点ピン202が支点溝112内をスライド移動する。
駆動部25を上昇させて駆動輪26を床面から浮かす時には、操作者は操作ロッド140の把手143を手でつかみ、図3に示す状態となっている、ワイヤロープ操作機構100を押し下げていく。このとき、図3に点線で示すように、操作ロッド140を、操作レバー120及びロックバー130から引き出して、ワイヤロープ操作機構100を長くしてから押し下げるようにする。
このようにしてワイヤロープ操作機構100を押し下げていくと(下方に揺動させていくと)、ロックピン203は、ベアリング203a,203bを介して、プレート110の輪郭曲線周縁113に転接しつつ下方に移動していく。
このようにワイヤロープ操作機構100を押し下げていくと、前述したように、支点ピン203は、支点溝112内において、右側の溝端部112aから出発して、左側の溝端部112bに至り、更に左側の溝端部112bから右側の溝端部112aに向かって移動していく。
このとき、スライドピン201は、スライド溝111内において、下側の溝端部111aから上側の溝端部111bに向かって移動していく。
支点ピン202が、支点溝112内において、左側の溝端部112bから右側の溝端部112aに向かって移動していく期間(図2に示す状態の期間)では、インナーワイヤロープ41bに作用する引き下げ力F1は、圧縮コイルバネ24が縮んで行くのに従い大きくなる。この引き下げ力F1は、操作レバー120に対して、スライドピン201側から支点ピン202側に向かって操作レバー120の長手方向に沿い作用する力F2となる。
この力F2は支点ピン202を、左側の溝端部112bに向かう方向に押し戻す力F3として、支点ピン202に作用する。
仮に、支点ピン202が力F3により、左側の溝端部112b側に滑ってしまうと、操作ロッド140の先端では、この操作ロッド140を上方に回動させる力F4となり、操作者が押し下げる力の抗力となってしまい、押し下げるのに大きな力を要してしまう。
本実施例では、支点溝112が湾曲しているため、操作レバー120の長手方向に作用する力F2は、支点溝112の湾曲部にて支持されるため、力F3は殆ど発生せず、この結果、操作者の抗力となる力F4も発生しない。
この結果、駆動部25を引き上げる終期期間においても、操作レバー120を押し下げる力は、そのまま、インナーワイヤロープ41bを引き上げる力となり、無駄な力成分となることはない。したがって、駆動部25を引き上げる終期期間においても、操作レバー120を押し下げる力は、駆動部25を引き上げる初期期間とほぼ同様な程度の力で済む。つまり、インナーワイヤロープ41bを引き上げる終期期間においても、操作ロッド140及び操作レバー120を押し下げるだけで、大きな操作力でもって、インナーワイヤロープ41bを引き上げることができる。
なお仮に、支点溝112が湾曲しておらず、水平方向に沿い直線状に伸びた形状になっていたとすると、力F3により支点ピン202が簡単に横滑りし、大きな抗力F4が発生してしまい、操作ロッド140を押し下げるのに、大きな力が必要になることになる。
結局、支点溝112が湾曲しているので、力F2の殆どが支点溝112にて支持され、抗力F4が殆ど発生しないのである。
なお、図6に示すように、支点溝112を屈曲させるようにしてもよく、このようにすれば、力F2は完全に支点溝112の屈曲部にて支持され、抗力F4は全く発生しない。
図2に示す状態から更に操作ロッド140を下方に押し下げ、図3に示すように、操作ロッド140が下限位置に達すると、ロックピン203がプレート110のロック用凹部114に嵌入する。これは、ロックバー130が引張コイルばね150により、プレート110側に付勢されているため、ロックバー130に挿通しているロックピン203が、ばね力により、ロック用凹部114に嵌入するのである。
このようにロック用凹部114にロックピン203が嵌入すると、操作ロッド140,操作レバー120は、このロック位置にて位置拘束される。
したがって、駆動部25を引き上げて駆動輪26を床面から浮かせた状態を、確実に確保することができる。
床面から浮かせていた駆動輪26を下方に下ろすには、まず、上述したロック状態を解除する必要がある。ロック状態を解除するには、操作ロッド140を、その長手方向に沿い、プレート110から離れる方向に引き出す。
操作ロッド140をこのようにして引き出すと、操作ロッド140に挿通したロッドピン205が、ロックバー130のロックバー長孔132の一方の溝端部(操作ロッド側の溝端部)に当接・係合し、ロックバー130を、プレート110から離す方向に引き出すことができる。これにより、ロックピン203がロックピン用凹部114から引きだされる。
このように、操作ロッド140を引き出すという簡単な動作により、ロック状態を解除することができ、ロック解除のための操作は容易である。
ロック状態が解除されたら、操作ロッド140を上方に引き上げていき、図2の状態を経て図1の状態に戻すことができる。図3の状態から図1の状態に戻ることにより、インナーワイヤロープ41bが押し戻され、駆動部25が下降して駆動輪26が床面に接地する。
上記実施例では、本発明のワイヤロープ操作機構を、簡易型無人搬送車の駆動輪上下装置として用いたが、本発明のワイヤロープ操作機構は、一端が操作対象物に連結されたワイヤロープの他端に連結されて、このワイヤロープに対して引き動作及び押し戻し動作をする操作機構として各種の装置に採用することができる。
本発明の実施例に係るワイヤロープ操作機構を示す構成図。 本発明の実施例に係るワイヤロープ操作機構を示す構成図。 本発明の実施例に係るワイヤロープ操作機構を示す構成図。 本発明の実施例に係るワイヤロープ操作機構を示す断面図。 本発明の実施例に係るワイヤロープ操作機構を構成する部品を示す分解図。 支点溝の変形例を示す構成図。 簡易型無人搬送車を示す側面図。 簡易型無人搬送車を示す背面図。 駆動ユニットを示す側面図。 駆動ユニットを示す背面図。 従来の駆動輪上下装置を示す構成図。
符号の説明
41 アウター付ワイヤロープ
41a アウタースリーブ
41b インナーワイヤロープ
100 ワイヤロープ操作機構(駆動輪上下装置)
110 プレート
111 スライド溝
111a,111b 溝端部
112 支点溝
112a,112b 溝端部
113 輪郭曲線周縁
114 ロック用凹部
120 操作レバー
121 スライドピン用孔
122 支点ピン用孔
123 ロックピン用孔
124 レバー長孔
130 ロックバー
131 ロックピン用孔
132 ロックバー長孔
140 操作ロッド
141,142 ロッドピン用孔
143 把手
150 引張コイルばね
201 スライドピン
201a,201b リング
202 支点ピン
202a,202b リング
203 ロックピン
203a,203b ベアリング
204,205 ロッドピン
206a,206b,207a,207b ベアリング
300 取付部材

Claims (2)

  1. 一端が操作対象物に連結されたワイヤロープの他端に連結されて、このワイヤロープに対して引き動作及び押し戻し動作をするワイヤロープ操作機構であって、
    前記ワイヤロープの他端側に配置されており、前記ワイヤロープの引出し方向に沿い直線状に伸びたスライド溝と、このスライド溝の伸び方向に対して交差する方向に沿い伸びた支点溝を有すると共に、周縁に輪郭曲線周縁とこの輪郭曲線周縁につながるロック用凹部が形成されたプレートと、
    前記スライド溝内に挿入されてこのスライド溝内をスライド移動自在で、しかも、前記ワイヤロープの他端に連結されたスライドピンと、
    前記支点溝内に挿入されてこの支点溝内をスライド移動自在な支点ピンと、
    前記スライドピン及び前記支点ピンに枢支されると共に、前記支点ピンを間にして前記スライドピンと反対側位置にロックピン用長穴が形成された操作レバーと、
    前記操作レバーにスライド移動自在に取り付けられたロックバーと、
    前記操作レバーと前記ロックバーとの間に介装されて、前記ロックバーを前記プレート側に付勢するばねと、
    前記ロックバーに挿通されると共に前記ロックピン用長穴に挿入されており、前記操作レバーが前記支点ピンを中心に揺動する際において、前記スライドピンが前記スライド溝内で一方の溝端部を除く部分に位置するときには、前記プレートの前記輪郭曲線周縁に転接し、前記スライドピンが前記スライド溝の一方の溝端部に位置したときには前記プレートの前記ロック用凹部に嵌入するロックピンと、
    前記操作レバー及び前記ロックバーにスライド移動自在に取り付けられており、前記プレートから離れる方向に引き出した際に、前記ロックバーに係合してこのロックバーを前記プレートから離れる方向に引き出すことにより、前記ロックピンを前記ロック用凹部から抜き出すことができる操作ロッドとを有することを特徴とする特徴とするワイヤロープ操作機構。
  2. 無人搬送車の台車に固定された上フレームと、
    駆動輪を有する駆動部と、
    前記駆動部を前記上フレームの下方に配置しつつ、この駆動部を上下移動可能な状態で前記上フレームに連結する連結機構と、
    前記駆動部を下方に付勢するばねを有する無人搬送車に備えて、前記駆動部を昇降させるワイヤロープ操作機構であって、
    インナーワイヤロープの一端が前記駆動部に連結されたアウター付ワイヤロープと、
    前記インナーワイヤロープの他端側に配置されており、前記インナーワイヤロープの引出し方向に沿い直線状に伸びたスライド溝と、このスライド溝の伸び方向に対して交差する方向に沿い伸びた支点溝を有すると共に、周縁に輪郭曲線周縁とこの輪郭曲線周縁につながるロック用凹部が形成されたプレートと、
    前記スライド溝内に挿入されてこのスライド溝内をスライド移動自在で、しかも、前記ワイヤロープの他端に連結されたスライドピンと、
    前記支点溝内に挿入されてこの支点溝内をスライド移動自在な支点ピンと、
    前記スライドピン及び前記支点ピンに枢支されると共に、前記支点ピンを間にして前記スライドピンと反対側位置にロックピン用長穴が形成された操作レバーと、
    前記操作レバーにスライド移動自在に取り付けられたロックバーと、
    前記操作レバーと前記ロックバーとの間に介装されて、前記ロックバーを前記プレート側に付勢するばねと、
    前記ロックバーに挿通されると共に前記ロックピン用長穴に挿入されており、前記操作レバーが前記支点ピンを中心に揺動する際において、前記スライドピンが前記スライド溝内で一方の溝端部を除く部分に位置するときには、前記プレートの前記輪郭曲線周縁に転接し、前記スライドピンが前記スライド溝の一方の溝端部に位置したときには前記プレートの前記ロック用凹部に嵌入するロックピンと、
    前記操作レバー及び前記ロックバーにスライド移動自在に取り付けられており、前記プレートから離れる方向に引き出した際に、前記ロックバーに係合してこのロックバーを前記プレートから離れる方向に引き出すことにより、前記ロックピンを前記ロック用凹部から抜き出すことができる操作ロッドとを有することを特徴とする特徴とするワイヤロープ操作機構。
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