JP2007210405A - ワイヤロープ操作機構 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】操作レバー120に挿通したスライドピン201と支点ピン202は、プレート110に形成したスライド溝111と支点溝112に挿入されている。操作レバー120を上方から下方に向かって回動させると、スライドピン201はスライド溝111内を移動し、支点ピン202は支点溝112内を、右端から左端まで移動して再び右端に戻ってくる。インナーワイヤロープ41bは、操作レバー120を押し下げてスライドピン201が上昇することにより、引き上げられる。ロックバー130に備えたロックピン203はバネにより付勢されており、操作レバー120が下端にしたときロック用凹部114に嵌入してロックされる。操作ロッド140を引き抜くと、操作ロッド140がロックバー130に係合しロックバー130及びロックピン203を引き抜き、ロックが解除される。
【選択図】図1
Description
上フレーム21と下フレーム22との間には、圧縮コイルばね24が介装されており、下フレーム22は圧縮コイルばね24によって下方に向かって付勢されている。
このため右側の駆動輪26と左側の駆動輪26は、それぞれ別々の駆動モータ機構により回転駆動する。このように一対の駆動輪26が回転駆動することにより、簡易型無人搬送車1が走行する。また、右と左の駆動輪26の回転速度を変えることにより、操舵することができる。
アウター付ワイヤロープ41は、アウタースリーブ内にインナーワイヤロープを挿通したものである。
逆に、駆動輪上下装置40からインナーワイヤロープを押し戻すことにより、下フレーム22及び駆動部25が下方に降り、更に、圧縮コイルばね24のばね力により付勢されて駆動輪26が床面に押しつけられる。
したがって、簡易型無人搬送車1が、誘導経路から外れてしまった場合(コースアウトしてしまった場合)に、人間が簡易型無人搬送車1を押して誘導経路にまで移動させていく際には、回転ハンドル46を一方向に回転させ、駆動輪26を床面から浮かせる。
簡易型無人搬送車1が、誘導経路に沿い誘導走行していく際には、インナーワイヤロープ41bを押し戻して下フレーム22及び駆動部25を下方に降ろし、圧縮コイルばね24により駆動輪25を床面に押しつけた状態にする。
一端が操作対象物に連結されたワイヤロープの他端に連結されて、このワイヤロープに対して引き動作及び押し戻し動作をするワイヤロープ操作機構であって、
前記ワイヤロープの他端側に配置されており、前記ワイヤロープの引出し方向に沿い直線状に伸びたスライド溝と、このスライド溝の伸び方向に対して交差する方向に沿い伸びた支点溝を有すると共に、周縁に輪郭曲線周縁とこの輪郭曲線周縁につながるロック用凹部が形成されたプレートと、
前記スライド溝内に挿入されてこのスライド溝内をスライド移動自在で、しかも、前記ワイヤロープの他端に連結されたスライドピンと、
前記支点溝内に挿入されてこの支点溝内をスライド移動自在な支点ピンと、
前記スライドピン及び前記支点ピンに枢支されると共に、前記支点ピンを間にして前記スライドピンと反対側位置にロックピン用長穴が形成された操作レバーと、
前記操作レバーにスライド移動自在に取り付けられたロックバーと、
前記操作レバーと前記ロックバーとの間に介装されて、前記ロックバーを前記プレート側に付勢するばねと、
前記ロックバーに挿通されると共に前記ロックピン用長穴に挿入されており、前記操作レバーが前記支点ピンを中心に揺動する際において、前記スライドピンが前記スライド溝内で一方の溝端部を除く部分に位置するときには、前記プレートの前記輪郭曲線周縁に転接し、前記スライドピンが前記スライド溝の一方の溝端部に位置したときには前記プレートの前記ロック用凹部に嵌入するロックピンと、
前記操作レバー及び前記ロックバーにスライド移動自在に取り付けられており、前記プレートから離れる方向に引き出した際に、前記ロックバーに係合してこのロックバーを前記プレートから離れる方向に引き出すことにより、前記ロックピンを前記ロック用凹部から抜き出すことができる操作ロッドとを有することを特徴とする特徴とする。
無人搬送車の台車に固定された上フレームと、
駆動輪を有する駆動部と、
前記駆動部を前記上フレームの下方に配置しつつ、この駆動部を上下移動可能な状態で前記上フレームに連結する連結機構と、
前記駆動部を下方に付勢するばねを有する無人搬送車に備えて、前記駆動部を昇降させるワイヤロープ操作機構であって、
インナーワイヤロープの一端が前記駆動部に連結されたアウター付ワイヤロープと、
前記インナーワイヤロープの他端側に配置されており、前記インナーワイヤロープの引出し方向に沿い直線状に伸びたスライド溝と、このスライド溝の伸び方向に対して交差する方向に沿い伸びた支点溝を有すると共に、周縁に輪郭曲線周縁とこの輪郭曲線周縁につながるロック用凹部が形成されたプレートと、
前記スライド溝内に挿入されてこのスライド溝内をスライド移動自在で、しかも、前記ワイヤロープの他端に連結されたスライドピンと、
前記支点溝内に挿入されてこの支点溝内をスライド移動自在な支点ピンと、
前記スライドピン及び前記支点ピンに枢支されると共に、前記支点ピンを間にして前記スライドピンと反対側位置にロックピン用長穴が形成された操作レバーと、
前記操作レバーにスライド移動自在に取り付けられたロックバーと、
前記操作レバーと前記ロックバーとの間に介装されて、前記ロックバーを前記プレート側に付勢するばねと、
前記ロックバーに挿通されると共に前記ロックピン用長穴に挿入されており、前記操作レバーが前記支点ピンを中心に揺動する際において、前記スライドピンが前記スライド溝内で一方の溝端部を除く部分に位置するときには、前記プレートの前記輪郭曲線周縁に転接し、前記スライドピンが前記スライド溝の一方の溝端部に位置したときには前記プレートの前記ロック用凹部に嵌入するロックピンと、
前記操作レバー及び前記ロックバーにスライド移動自在に取り付けられており、前記プレートから離れる方向に引き出した際に、前記ロックバーに係合してこのロックバーを前記プレートから離れる方向に引き出すことにより、前記ロックピンを前記ロック用凹部から抜き出すことができる操作ロッドとを有することを特徴とする特徴とする。
このようにロック状態となったときに、操作ロッドを引き抜くことにより、ロックバーひいてはロックピンを引き抜くことができ、これにより、ロックピンをロック用凹部から引き抜いてロック状態を容易に解除することができ、ロック解除の操作が極めて容易になる。
図5はワイヤロープ操作機構100の各部の部材を分解して示す分解図である。
このプレート110は、取付部材300(図4(a)参照)を介して簡易型無人搬送車1の手押しハンドル12(図7参照)に取り付けられるものであり、スライド溝111が鉛直方向に向く状態となる。換言すると、アウター付ワイヤロープ41のインナーワイヤロープ41bの引出し方向に沿い、スライド溝111が直線状に伸びる状態となっている。
このようにして、操作レバー120がスライドピン201に枢支され、スライドピン201がスライド溝111内にてスライド移動自在となる。
このスライドピン201には、アウター付ワイヤロープ41のインナーワイヤロープ41bの他端が連結されている。またアウタースリーブ41aの他端側は、プレート110にて固定支持されている。
このようにして、操作レバー120が支点ピン202に枢支され、支点ピン202が支点溝112内にてスライド移動自在となる。
このロックピン203は、ベアリング203a,203bを介して、プレート110の輪郭曲線周縁113に転接すると共にロック用凹部114に嵌入できるようになっている。
駆動部25を上昇させて駆動輪26を床面から浮かす時には、図1に示すように、ワイヤロープ操作機構100を押し下げて、インナーワイヤロープ41bを引き出す(引き上げる)。また、駆動部25を下降させて駆動輪26を床面に接触させる時には、図3に示すように、ワイヤロープ操作機構100を引き上げてインナーワイヤロープ41bを押し戻す。
(1)図3に示すように、ワイヤロープ操作機構100が上限位置に引き上げられている時には、スライドピン201は、スライド溝111の下側の溝端部111aに位置しており、支点ピン202は、支点溝112の右側の溝端部112aに位置している。
(2)ワイヤロープ操作機構100を上限位置から水平位置にまで揺動してくると、スライドピン201は、スライド溝111の下側の溝端部111aの位置から溝中央位置にまでスライド移動してくると共に、支点ピン202は、支点溝112の右側の溝端部112aの位置から左側の溝端部112bの位置にまでスライド移動してくる。
(3)ワイヤロープ操作機構100を水平位置から下限位置にまで揺動してくると、スライドピン201は、スライド溝111の溝中央位置から上側の溝端部111bにまでスライド移動してくると共に、支点ピン202は、支点溝112の左側の溝端部112bの位置から右側の溝端部112aの位置にまでスライド移動してきて、図1に示す状態となる。
(4)ワイヤロープ操作機構100を下限位置から上限位置にまで揺動してくるときには、上述したのと逆に、スライドピン201がスライド溝111内をスライド移動し、支点ピン202が支点溝112内をスライド移動する。
このとき、スライドピン201は、スライド溝111内において、下側の溝端部111aから上側の溝端部111bに向かって移動していく。
仮に、支点ピン202が力F3により、左側の溝端部112b側に滑ってしまうと、操作ロッド140の先端では、この操作ロッド140を上方に回動させる力F4となり、操作者が押し下げる力の抗力となってしまい、押し下げるのに大きな力を要してしまう。
この結果、駆動部25を引き上げる終期期間においても、操作レバー120を押し下げる力は、そのまま、インナーワイヤロープ41bを引き上げる力となり、無駄な力成分となることはない。したがって、駆動部25を引き上げる終期期間においても、操作レバー120を押し下げる力は、駆動部25を引き上げる初期期間とほぼ同様な程度の力で済む。つまり、インナーワイヤロープ41bを引き上げる終期期間においても、操作ロッド140及び操作レバー120を押し下げるだけで、大きな操作力でもって、インナーワイヤロープ41bを引き上げることができる。
なお、図6に示すように、支点溝112を屈曲させるようにしてもよく、このようにすれば、力F2は完全に支点溝112の屈曲部にて支持され、抗力F4は全く発生しない。
したがって、駆動部25を引き上げて駆動輪26を床面から浮かせた状態を、確実に確保することができる。
操作ロッド140をこのようにして引き出すと、操作ロッド140に挿通したロッドピン205が、ロックバー130のロックバー長孔132の一方の溝端部(操作ロッド側の溝端部)に当接・係合し、ロックバー130を、プレート110から離す方向に引き出すことができる。これにより、ロックピン203がロックピン用凹部114から引きだされる。
41a アウタースリーブ
41b インナーワイヤロープ
100 ワイヤロープ操作機構(駆動輪上下装置)
110 プレート
111 スライド溝
111a,111b 溝端部
112 支点溝
112a,112b 溝端部
113 輪郭曲線周縁
114 ロック用凹部
120 操作レバー
121 スライドピン用孔
122 支点ピン用孔
123 ロックピン用孔
124 レバー長孔
130 ロックバー
131 ロックピン用孔
132 ロックバー長孔
140 操作ロッド
141,142 ロッドピン用孔
143 把手
150 引張コイルばね
201 スライドピン
201a,201b リング
202 支点ピン
202a,202b リング
203 ロックピン
203a,203b ベアリング
204,205 ロッドピン
206a,206b,207a,207b ベアリング
300 取付部材
Claims (2)
- 一端が操作対象物に連結されたワイヤロープの他端に連結されて、このワイヤロープに対して引き動作及び押し戻し動作をするワイヤロープ操作機構であって、
前記ワイヤロープの他端側に配置されており、前記ワイヤロープの引出し方向に沿い直線状に伸びたスライド溝と、このスライド溝の伸び方向に対して交差する方向に沿い伸びた支点溝を有すると共に、周縁に輪郭曲線周縁とこの輪郭曲線周縁につながるロック用凹部が形成されたプレートと、
前記スライド溝内に挿入されてこのスライド溝内をスライド移動自在で、しかも、前記ワイヤロープの他端に連結されたスライドピンと、
前記支点溝内に挿入されてこの支点溝内をスライド移動自在な支点ピンと、
前記スライドピン及び前記支点ピンに枢支されると共に、前記支点ピンを間にして前記スライドピンと反対側位置にロックピン用長穴が形成された操作レバーと、
前記操作レバーにスライド移動自在に取り付けられたロックバーと、
前記操作レバーと前記ロックバーとの間に介装されて、前記ロックバーを前記プレート側に付勢するばねと、
前記ロックバーに挿通されると共に前記ロックピン用長穴に挿入されており、前記操作レバーが前記支点ピンを中心に揺動する際において、前記スライドピンが前記スライド溝内で一方の溝端部を除く部分に位置するときには、前記プレートの前記輪郭曲線周縁に転接し、前記スライドピンが前記スライド溝の一方の溝端部に位置したときには前記プレートの前記ロック用凹部に嵌入するロックピンと、
前記操作レバー及び前記ロックバーにスライド移動自在に取り付けられており、前記プレートから離れる方向に引き出した際に、前記ロックバーに係合してこのロックバーを前記プレートから離れる方向に引き出すことにより、前記ロックピンを前記ロック用凹部から抜き出すことができる操作ロッドとを有することを特徴とする特徴とするワイヤロープ操作機構。 - 無人搬送車の台車に固定された上フレームと、
駆動輪を有する駆動部と、
前記駆動部を前記上フレームの下方に配置しつつ、この駆動部を上下移動可能な状態で前記上フレームに連結する連結機構と、
前記駆動部を下方に付勢するばねを有する無人搬送車に備えて、前記駆動部を昇降させるワイヤロープ操作機構であって、
インナーワイヤロープの一端が前記駆動部に連結されたアウター付ワイヤロープと、
前記インナーワイヤロープの他端側に配置されており、前記インナーワイヤロープの引出し方向に沿い直線状に伸びたスライド溝と、このスライド溝の伸び方向に対して交差する方向に沿い伸びた支点溝を有すると共に、周縁に輪郭曲線周縁とこの輪郭曲線周縁につながるロック用凹部が形成されたプレートと、
前記スライド溝内に挿入されてこのスライド溝内をスライド移動自在で、しかも、前記ワイヤロープの他端に連結されたスライドピンと、
前記支点溝内に挿入されてこの支点溝内をスライド移動自在な支点ピンと、
前記スライドピン及び前記支点ピンに枢支されると共に、前記支点ピンを間にして前記スライドピンと反対側位置にロックピン用長穴が形成された操作レバーと、
前記操作レバーにスライド移動自在に取り付けられたロックバーと、
前記操作レバーと前記ロックバーとの間に介装されて、前記ロックバーを前記プレート側に付勢するばねと、
前記ロックバーに挿通されると共に前記ロックピン用長穴に挿入されており、前記操作レバーが前記支点ピンを中心に揺動する際において、前記スライドピンが前記スライド溝内で一方の溝端部を除く部分に位置するときには、前記プレートの前記輪郭曲線周縁に転接し、前記スライドピンが前記スライド溝の一方の溝端部に位置したときには前記プレートの前記ロック用凹部に嵌入するロックピンと、
前記操作レバー及び前記ロックバーにスライド移動自在に取り付けられており、前記プレートから離れる方向に引き出した際に、前記ロックバーに係合してこのロックバーを前記プレートから離れる方向に引き出すことにより、前記ロックピンを前記ロック用凹部から抜き出すことができる操作ロッドとを有することを特徴とする特徴とするワイヤロープ操作機構。
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