JP2007209306A - アイスクリーム製造装置、アイスクリーム製造方法、及びそれを用いた冷蔵庫 - Google Patents

アイスクリーム製造装置、アイスクリーム製造方法、及びそれを用いた冷蔵庫 Download PDF

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Kanako Fujii
加奈子 藤井
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Abstract

【課題】本発明は撹拌作業の手間を省き、材料に合わせて所定の適正な固さでアイスクリ
ームを製造及び保存するアイスクリーム製造装置などを提供することを目的とする。
【解決手段】アイスクリームの材料を投入する材料容器30と、この材料容器内の材料3
1を撹拌する撹拌羽根32と、この撹拌羽根32を駆動する駆動装置40と、この駆動装
置の負荷を検出する負荷検出部55と、材料31又は材料容器30の温度を検出する品温
センサ50とを備え、アイスクリームを製造する際(S3)、負荷検出部53が所定以上
の負荷を検知したときに(S4)製造が完了したと判断し、品温センサ50の検出温度を
品温記憶部53に記憶し(S6)、この記憶した品温に基づいてダンパー20を制御する
(S7)。
【選択図】図4

Description

本発明は、材料を撹拌しながら製造するアイスクリームの製造装置、製造方法、及びそ
れを用いた冷蔵庫に関する。
材料を撹拌しながら製造するアイスクリーム、シャーベットやジェラートなどの氷菓子
(以下、アイスクリームと称する)は、子供から老人まで人気の高い食品の一つである。
近年では、好みの味覚や食感で作れることや、動物性脂肪や糖分を控えようと健康志向の
観点から、一般家庭においてアイスクリームを手作りすることが注目されている。
そもそもアイスクリームの製造は、材料容器に牛乳や卵黄などの材料を投入し、冷凍温
度、例えば−14℃程度まで冷却しながら撹拌することで完成されるが、主な一般家庭で
は、この冷却手段として、アイスクリーマーや冷蔵庫の冷凍室を使用している(例えば特
許文献1、特許文献2参照。)。
冷蔵庫の冷凍室を用いた従来技術の中には、材料を加熱して混ぜたものをプリンカップ
に入れ、品温が−12℃に到達するまで強制冷却することでアイスクリームを完成させ、
その後、食べごろの状態を保つために−12℃で冷却保持する構成が考えられている(例
えば、特許文献3参照。)。
特開昭63−154134号公報(第1頁、第2頁、図1) 実公昭52−18780号公報(第1頁、第2頁、図3) 特開2005−308294号公報(第9頁、第10頁、図3)
しかしながら、アイスクリームが出来上がっても、しばらくしてから食したかったり、
出来上がりに気がつかずそのまま放置してしまった場合でも、いつでも食べごろな状態で
アイスクリームを食したいが、特許文献1および特許文献2の構成では、アイスクリーム
を製造する方法は開示されているが、食べごろな状態で冷却保存するということまでは考
えられていない。
一方、特許文献3の構成では、アイスクリームを完成後、−12℃で冷却保持するとい
う構成が開示されているが、材料が撹拌されないため、ある程度冷却されたところで冷蔵
庫からケースを取り出して材料を撹拌した後、再び冷蔵庫内で材料を冷却する作業を複数
回に亙って行わなければならず、手間がかかるものであった。
また、多種多様で不定量の材料が投入される手作りアイスクリームでは出来上がり温度
が一定でない。このため、特許文献3の構成ではアイスクリームの完成及び保存温度を−
12℃と一定にしていることから、ときにはアイスクリームが硬化しなかったり、ときに
はカチカチに凍結してしまったりと製造方法に問題点があった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、撹拌作業の手間を省き
、材料に合わせた所定の適正な固さでアイスクリームを製造及び保存するアイスクリーム
製造装置、アイスクリーム製造方法、及びそれを用いた冷蔵庫を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係るアイスクリーム製造装置は、冷却
手段により冷却される貯蔵室と、この貯蔵室に着脱自在に設けられアイスクリームの材料
を投入する材料容器と、この材料容器内の材料を撹拌する撹拌羽根と、この撹拌羽根を駆
動する駆動手段と、この駆動手段の負荷を検出する負荷検出手段と、前記材料又は材料容
器の温度を検出する品温センサとを備え、アイスクリームを製造する際、前記負荷検出手
段が所定以上の負荷を検知したときにアイスクリームの製造が完了したと判断するととも
に、前記品温センサの検出温度を記憶し、この記憶した品温に基づいて前記冷却手段を制
御することを特徴とする。
また、本発明の請求項4に係るアイスクリーム製造方法は、冷却手段により冷却される
貯蔵室と、この貯蔵室に着脱自在に設けられアイスクリームの材料を投入する材料容器と
、この材料容器内の材料を撹拌する撹拌羽根と、この撹拌羽根を駆動する駆動手段と、こ
の駆動手段の負荷を検出する負荷検出手段と、前記材料又は材料容器の温度を検出する品
温センサと、この品温センサの検出温度を記憶する品温記憶手段とを備え、アイスクリー
ムを製造する際、前記冷却手段により冷却を開始し前記駆動手段により前記撹拌羽根を駆
動する製造開始ステップと、製造開始ステップが行われ前記負荷検出手段により所定以上
の負荷を検知したことでアイスクリームの製造が完了したと判断する製造完了ステップと
、製造完了ステップが行われ前記品温記憶手段に前記品温センサの検出温度を記憶する品
温記憶ステップと、品温記憶ステップで記憶された品温に基づき冷却手段を制御する品温
制御ステップとを有することを特徴とする。
さらに、本発明の請求項5に係る冷蔵庫は、冷却手段により冷却される貯蔵室と、この
貯蔵室に着脱自在に設けられアイスクリームの材料を投入する材料容器と、この材料容器
内の材料を撹拌する撹拌羽根と、この撹拌羽根を駆動する駆動手段と、この駆動手段の負
荷を検出する負荷検出手段と、前記材料又は材料容器の温度を検出する品温センサとを備
え、アイスクリームを製造する際、前記負荷検出手段が所定以上の負荷を検知したときに
アイスクリームの製造が完了したと判断するとともに、前記品温センサの検出温度を記憶
し、この記憶した品温に基づいて前記冷却手段を制御することを特徴とする。
本発明によれば、撹拌作業の手間を省き、材料に合わせた所定の適正な固さでアイスク
リームを製造及び保存することができる。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明に係る1実施例を示すアイスクリーム製造装置を用いた冷蔵庫の縦断面
図である。1は冷蔵庫本体を示しており、断熱箱体2は外箱と内箱との間に断熱材を現場
発泡により充填させて形成し、内部を断熱仕切壁7〜9により冷蔵室3、切替室4、野菜
室5及び冷凍室6に区画し、それぞれ独立した扉10〜13を有している。なお、切替室
4の側方には、図示しない製氷室を配設している。
冷蔵室3の扉10の前面部には、冷蔵室3、切替室4、冷凍室6などの設定温度を調節
したり、後述するアイスクリーム製造モードに設定する操作部10aや、液晶パネルや音
声などにより使用者に冷蔵庫の状態を報知する報知部10bを設けている。
野菜室5の後方には、冷却器、ここでは冷蔵用冷却器14と冷凍用冷却器15を前後に
配設している。冷蔵用冷却器14の上方には図示しない冷蔵用ファンを設けており、冷蔵
室3の背面に沿って配設した背面ダクト16を介して、冷蔵室3に冷気を供給し冷却する
。冷蔵室3の背面には、野菜室5と連通した図示しないダクトを設けており、冷蔵室3を
冷却した空気はこのダクトを通って野菜室5に流れ、これを冷却する。そして、野菜室5
を冷却し終えた空気は冷蔵用冷却器14に戻されて再び熱交換される。このようにして冷
蔵室3と野菜室5に冷気が供給され、背面ダクト16の前面に取付けた冷蔵室センサ3a
の検出温度に基づき、冷蔵用ファンなどを制御して、各室3,5を設定された温度に保持
する。
冷凍用冷却器15の上方には、切替室4、冷凍室6、製氷室に冷気を送風する冷凍用フ
ァン18を設けている。冷凍用冷却器15には、付着した霜を除霜する除霜ヒータ19と
冷凍用冷却器15の配管温度を検出する冷凍用冷却器センサ15aを設けている。冷凍用
ファン18の上方には、背面壁22を介して切替室4と区画した送風ダクトを形成してお
り、この送風ダクト内には、閉塞部材21aの開閉動作や開度に応じて、吹出口22aか
ら切替室4に吹出される冷気風量を調整するダンパー21を配設している。
切替室4は、背面に設けた切替室センサ52の検出温度に基づき、ダンバー21を開閉
することで、室内温度を操作部10aで設定された貯蔵室の温度帯、例えば、野菜室に設
定されれば3℃、冷蔵室なら1℃、弱冷凍室なら−9℃、冷凍室なら−20℃に維持する
ようになっており、冷却し終えた冷気は図示しないリターンダクトを介して再び冷凍用冷
却器15により熱交換される。なお、冷凍室6及び製氷室にも図示しない送風ダクトとリ
ターンダクトをそれぞれ設けており、冷凍室6に設けた冷凍室センサ20aの検出温度な
どに基づき、冷凍用ファン18などを制御して各室を冷却する。
冷蔵庫本体1の背面底部には機械室23を配設しており、この機械室23には各冷却器
14,15に冷媒を流す圧縮機24や、この圧縮機24などを放熱する放熱ファン25を
設けている。機械室23の上部には、マイコンよりなる制御装置26を配設している。
図2は、図1の切替室4を拡大した縦断面図である。切替室4は、前述の各貯蔵室の温
度帯に切替えるだけでなく、アイスクリームを製造及び保存室としても使用できるもので
あって、操作部10a(図1参照)の操作によりアイスクリーム製造モードに設定するこ
とで、アイスクリームを製造及び保存するように構成している。以下、アイスクリームの
製造及び保存方法について具体的な構成を説明する。
切替室4の底面には、アイスクリームの材料31を投入する材料容器30を着脱自在に
載置しており、この材料容器30は、上面を開放した円筒状の本体30aと、本体30a
の上面開口部を閉塞する上蓋30bとから構成し、送風された冷気により冷却され易いよ
うに熱伝導率の高いステンレスなどの鋼板で形成されている。
材料容器30内には、材料31を回転により撹拌する撹拌羽根32を設けており、この
撹拌羽根32の軸部は、上部が上蓋30bに対して回転自在に貫通しており、上部先端に
は歯車33を設けている。
40は、この撹拌羽根32を駆動させる駆動装置であり、天井面から背面に亙って、樹
脂製のカバー41で覆われており、カバー41内の背面底部には、モーター42を配設し
ている。このモーター42の回転力を複数のギア43を介して歯車44に伝達し、材料容
器30の歯車33と噛み合って回転することで、撹拌羽根32を回転させるように構成し
ている。
50は、材料31や材料容器30の温度を検出する品温センサであり、ここでは、品温
センサ50に赤外線センサを使用し、駆動装置40の下部に配設して、材料容器30の温
度を検出する。なお、品温センサ50は、材料容器30の内部に配設して直接材料31の
温度を検出してもよく、この場合、品温センサは、撹拌羽根32の軸部や上蓋30bなど
に取り付け、材料31の温度を検出する。
51は、材料容器30が切替室4の所定位置にセットされているか否かを検知する材料
容器センサであり、ここでは押圧式スイッチを使用し、材料容器30が所定位置にセット
されれば、スイッチが押圧されて、材料容器30がセットされていると判断する。材料容
器センサ51は、撹拌羽根が回転するように所定位置にセットされていることを検知すれ
ばよく、赤外線センサ、温度センサ、重量センサなどによって検知してもよい。
図3は、本発明の1実施例を示すアイスクリーム製造装置並びにこれを用いた冷蔵庫の
ブロック図である。通常の冷却運転では、制御装置26は、冷蔵室センサ3a、冷凍室セ
ンサ20a、切替室センサ52により入力された検出温度と、操作部10aより入力され
た各室の設定温度とに基づいて、圧縮機24、冷凍用ファン18、ダンパー21などの冷
却手段を制御して、各室を設定温度に維持する。
圧縮機24の積算運転時間が所定時間経過すると、圧縮機24や冷凍用ファン18など
の運転を停止して、除霜ヒータ19の通電を開始させ、除霜運転を行う。そして、冷凍用
冷却器センサ15aより入力された温度が所定温度、例えば8℃に到達すると、除霜ヒー
タ19の通電を遮断して、通常の冷却運転に移行する。
材料容器センサ51は材料容器30が所定位置にセットされているか否かを制御装置2
6に入力し、品温センサ50は材料容器30の品温を制御装置26に入力する。53は品
温記憶部であり、制御装置26の指令により品温センサ50より検出された品温を記憶す
る。
駆動装置40、具体的にはモーター42は、操作部10aへの入力操作によりアイスク
リーム製造モードに設定されると、駆動し撹拌羽根32を回転させる。55は駆動装置4
0の負荷を検出する負荷検出部であり、負荷が所定以上、ここではモーター42の入力電
力値を検出して、この電力値が所定の設定値に至った場合に所定以上の負荷があると判断
する。すなわち、負荷検出部5は、アイスクリームが完成すると材料31が硬化して撹拌
羽根32の回転負荷が大きくなりモーター42の負荷が著しく増大するため、この所定以
上の負荷を検知することでアイスクリームが完成したか否かを判断するようにしている。
なお、負荷の設定値は、実験によりアイスクリームがちょうど食べごろの固さになるよう
に設定しておく。
次に、図4のフローチャートを参照して、本発明の1実施例を示すアイスクリーム製造
装置の動作、ここではアイスクリーム製造モードについて説明する。
ステップ1では、アイスクリーム製造モードに設定されたか否かを検知する(S1)。
ここでは、使用者が操作部10aを操作して、アイスクリーム製造モードのON信号が制
御装置26に入力されたか否かで判断する。
ステップ2では、材料容器30が所定位置にセットされていないと、アイスクリーム製
造モードに設定されてもアイスクリームを製造することはできないため、ステップ1でア
イスクリーム製造モードに設定されたことを検知すると、材料容器30がセットされてい
るか否かを検知する(S2)。ここでは、材料容器センサ51からの入力信号により、材
料容器30がセットされたか否かを制御装置26で判断する。
ステップ2により材料容器30がセットされていることを確認すると、ステップ3にお
いて、アイスクリームの製造を開始する(S3)。ここでは、ダンパー21を開放し、冷
凍用ファン18を回転させることで切替室4内に冷気を送風して材料容器30を冷凍温度
で冷却する。同時に、駆動装置40の駆動により撹拌羽根32を回転させ、材料31を掻
き混ぜながら冷却していく。
この場合、冷凍用ファン18や圧縮機24の回転数は、冷凍室センサ20aの検出温度
に基づいて決定されるが、迅速にアイスクリームを製造するために、アイスクリーム製造
モードに投入されると、それぞれを高速回転させる方が好ましい。
ステップ4では、駆動手段40の負荷が所定以上になったか否かを検知する(S4)。
具体的には、上記したように負荷検出部55で検出した入力電力値が、設定値以上である
か否かを検知し、設定値に到達すれば、材料31が食べごろの固さに硬化してアイスクリ
ームの製造が完了したと判断する。負荷が所定未満であれば、まだ材料31が所定の適正
な固さに硬化していないと見做して、ステップ4を繰り返す。
ステップ5では、ステップ4によりアイスクリームの製造が完了したことを検知した場
合は、撹拌羽根32の回転を停止させるとともに、使用者にアイスクリームの完成を報知
する(S5)。ここでは、報知部10bの音声や表示により、使用者に伝達する。
ステップ6では、品温を記憶させる(S6)。具体的には、品温センサ50で検出した
品温、例えば−14℃を品温記憶部53に記憶させることで、アイスクリームが所定の適
正な固さで出来上がったときの食べごろの温度を把握することができる。すなわち、アイ
スクリームの材料31によって製造完了と判断する食べごろの温度が変化するが、アイス
クリームの材料31に合わせて適宜把握することができる。
ステップ7では、ステップ6で記憶した品温に基づき、貯蔵室ここでは切替室4の温度
を品温に保持する(S7)。具体的には、アイスクリームが出来上がった時点では、通常
、室内温度よりも品温の方が高いため、室内温度が品温に到達するまでダンパー21を閉
塞し、その後はダンパー21を開閉、又は開度を調整して室内温度を品温に保持する。
本来、アイスクリームは、出来上がったタイミングで食せば、当初設定した所定の適正
な固さでおいしく食することができるが、出来上がりの報知に気が付かなかったり、しば
らくしてから食したい場合には、そのままアイスクリームを貯蔵室内に放置すると冷却手
段により、カチカチに硬化してしまい、食べ難かったり、撹拌羽根32が抜け難くなる。
このため、ステップ7において、室内温度をアイスクリーム完成時における品温に保持す
ることで、食べごろの状態を保持して保存することができる。
なお、品温に基づくとは、貯蔵室の温度が品温と一致するように制御するだけでなく、
例えば、品温に対して+2K程度、温度が高くなるように温度補正するようにしてもよい
。これは、冷却途中において品温を検知しているため、実際に所定の適正な固さを保持で
きる温度は、若干、検出した温度よりも高い場合があるためである。
また、品温に基づいて制御するものは、ダンパー21だけでなく、圧縮機24や冷凍用
ファン18も制御してもよい。
ステップ8では、タイマーカウントを開始し(S8)、ステップ9に移行する。ステッ
プ9では、ステップ2と同様に材料容器30がセットされているか否か、すなわち材料容
器30が取り出されたか否かを検知し(S9)、取り出されていれば、室内温度を品温に
保持する必要はないため、アイスクリーム製造モードを解除して、本来設定されていた温
度、例えば−18℃を保持するように通常の冷却運転に移行する(S11)。このように
、材料容器30が取り出された場合には、アイスクリーム製造モードを自動的に解除する
ことで、使用者は解除するための操作を都度行う必要がなく、利便性を高くすることがで
きる。
一方、材料容器30が取り出されていなければ、タイマーカウントが所定期間、例えば
1ケ月経過したか否かを検知し(S10)、所定期間経過していなければステップ10に
戻り、経過すれば、アイスクリーム製造モードを解除して通常の冷却運転に移行する(S
11)。通常、アイスクリームの食べごろの温度は比較的高い冷凍温度であるため、空気
とアイスクリームの分離やアイスクリーム内の氷結晶生成が促進し、アイスクリームの味
が劣化し易くなる。このため、実験により品質を保障できる期間を予め求めておき、この
求められた所定期間経過した後は、長期保存として通常の冷却運転に移行することで食べ
ごろの状態を保持するよりもアイスクリームの品質劣化を防止することができる。
このとき、アイスクリーム製造モードに投入される前に設定されていた温度が、品温よ
り高い場合には、品温より低い冷凍温度、例えば−18℃以下に保持することで、確実に
菓子の品質劣化を防止することができる。
図5は、切替室センサ52と品温センサ50の検出温度の変動を示したグラフであり、
本図を参照して、上記した構成の作用について説明する。
切替室4は、冷凍室、例えば−18℃の温度に設定されており、切替室センサ52、品
温センサ50共に、−18℃を検出している。ここで、t1のタイミングで材料容器30
がセットされ、アイスクリーム製造モードに設定されると、迅速にアイスクリームを製造
すべく、ダンパー21を開放し、圧縮機24と冷凍用ファン18を高速回転させるため、
切替室センサ52の検出温度は降下する。一方、品温センサ50の検出温度は、通常、加
熱したアイスクリームの材料31をそのまま切替室4内にセットするため、著しく温度上
昇する。
材料31が掻き混ぜられながら冷却されていくと、凍結とともに硬化が進行しついには
撹拌羽根32が回転できなくなるまで固まり、t2のタイミングでアイスクリームの製造
が完了する。このとき、品温センサ50で検出した品温を品温記憶部53に記憶し、室内
温度をこの品温に保持するように冷却手段を制御するため、切替室センサ52の検出温度
は徐々に上昇し、やがて品温と一致する。一方、品温センサ50の検出温度は、室内温度
が低いため、t2のタイミングの経過後でも温度降下していくが、徐々に室内温度が上昇
することで、品温に近づいていき、やがて室内温度と一致する。すなわち、アイスクリー
ムが品温に保持される。
そして、t3のタイミングで材料容器30が取り出されたり、所定期間を経過すると、
通常の冷却運転に移行し、切替室センサ52及び品温センサ50の検出温度は、もともと
設定されていた温度又は品温より低い冷凍温度、ここでは−18℃に移行し保持される。
上記した構成によれば、アイスクリームを製造する際に負荷検出手部55が所定以上の
負荷を検知したときに、品温センサ50の検出温度を品温記憶部53に記憶し、この品温
記憶部53に記憶された品温に基づいて冷却手段を制御するため、撹拌作業の手間を省き
、材料に合わせて所定の適正な固さでアイスクリームを製造及び保存することができる。
また、出来上がったアイスクリームを取り出さなかった場合には、記憶した品温に基づ
いて冷却手段を制御してから所定期間経過した後に、品温よりも低い温度で冷却するため
、長期保存用として保存することができ、アイスクリームの品質劣化を防止することがで
きる。
さらに、材料容器30がセットされているか否かを検知する材料容器センサ51を備え
、この材料容器センサ51が、材料容器30がセットされていないと検知したときは、記
憶した品温に基づく冷却手段の制御を解除するため、別途、操作部10aをわざわざ操作
しなくても、自動的にアイスクリーム製造モードを解除することができる。
さらにまた、このようなアイスクリーム製造装置を冷蔵庫に用いることにより、手軽に
手作りのアイスクリームを作ることができるとともに、材料容器30を取り出した空間は
、通常の貯蔵空間として有効活用することができる。
なお、上記した構成は1実施例に過ぎず、発明の要旨を変更しない範囲で、種々の変更
が可能である。例えば、上記した構成では、アイスクリーム製造装置を冷蔵庫に用いた形
態について説明したが、他の貯蔵室を有しない専用の装置であってもよく、冷却手段も直
冷方式やペルチェ素子などを用いたものであってもよい。
また、貯蔵室を他の温度帯に切替えられる切替室4として説明したが、切替室4でなく
ても、アイスクリームを製造保存する専用の貯蔵室を冷蔵庫の一画に設けてもよい。
さらに、駆動装置40は、材料容器に内蔵された電池式の駆動装置やマグネットカップ
リング式の駆動装置であってよく、この場合の負荷検出部55は、無線やホールICなど
を利用して外部より撹拌羽根32が回らなくなったことを検知できるようになっていれば
よい。
さらにまた、使用者の好みに応じて食べごろの固さも変わってくるため、アイスクリー
ムが完成したと判断する駆動手段40の負荷を適宜設定変更できるようにしてもよい。
本発明の1実施例を示すアイスクリーム製造装置を備えた冷蔵庫の縦断面図である。 図1の切替室を拡大した縦断面図である。 本発明の1実施例を示すブロック図である。 本発明の1実施例を示すアイスクリームの製造方法のフローチャートである。 本発明の1実施例を示す切替室センサと品温センサの検出温度変動のグラフである。
符号の説明
1 冷蔵庫
4 切替室
10a 操作部
10b 報知部
15 冷凍用冷却器
18 冷凍用ファン
20a 冷凍室センサ
21 ダンパー
24 圧縮機
26 制御装置
30 材料容器
31 材料
32 撹拌羽根
40 駆動装置
50 品温センサ
51 材料容器センサ
52 切替室センサ
53 品温記憶部
55 負荷検出部

Claims (5)

  1. 冷却手段により冷却される貯蔵室と、この貯蔵室に着脱自在に設けられアイスクリーム
    の材料を投入する材料容器と、この材料容器内の材料を撹拌する撹拌羽根と、この撹拌羽
    根を駆動する駆動手段と、この駆動手段の負荷を検出する負荷検出手段と、前記材料又は
    材料容器の温度を検出する品温センサとを備え、アイスクリームを製造する際、前記負荷
    検出手段が所定以上の負荷を検知したときにアイスクリームの製造が完了したと判断する
    とともに、前記品温センサの検出温度を記憶し、この記憶した品温に基づいて前記冷却手
    段を制御することを特徴とするアイスクリーム製造装置。
  2. 記憶した品温に基づいて前記冷却手段を制御してから所定期間経過した後に、前記品温
    よりも低い温度で冷却することを特徴とする請求項1に記載のアイスクリーム製造装置。
  3. 材料容器が貯蔵室にセットされているか否かを検知する材料容器センサを備え、この材
    料容器センサが、材料容器が貯蔵室にセットされていないことを検知したとき、記憶した
    品温に基づく冷却手段の制御を解除することを特徴とする請求項1に記載のアイスクリー
    ム製造装置。
  4. 冷却手段により冷却される貯蔵室と、この貯蔵室に着脱自在に設けられアイスクリーム
    の材料を投入する材料容器と、この材料容器内の材料を撹拌する撹拌羽根と、この撹拌羽
    根を駆動する駆動手段と、この駆動手段の負荷を検出する負荷検出手段と、前記材料又は
    材料容器の温度を検出する品温センサと、この品温センサの検出温度を記憶する品温記憶
    手段とを備え、アイスクリームを製造する際、前記冷却手段により冷却を開始し前記駆動
    手段により前記撹拌羽根を駆動する製造開始ステップと、製造開始ステップが行われ前記
    負荷検出手段により所定以上の負荷を検知したことでアイスクリームの製造が完了したと
    判断する製造完了ステップと、製造完了ステップが行われ前記品温記憶手段に前記品温セ
    ンサの検出温度を記憶する品温記憶ステップと、品温記憶ステップで記憶された品温に基
    づき冷却手段を制御する品温制御ステップとを有することを特徴とするアイスクリーム製
    造方法。
  5. 冷却手段により冷却される貯蔵室と、この貯蔵室に着脱自在に設けられアイスクリーム
    の材料を投入する材料容器と、この材料容器内の材料を撹拌する撹拌羽根と、この撹拌羽
    根を駆動する駆動手段と、この駆動手段の負荷を検出する負荷検出手段と、前記材料又は
    材料容器の温度を検出する品温センサとを備え、アイスクリームを製造する際、前記負荷
    検出手段が所定以上の負荷を検知したときにアイスクリームの製造が完了したと判断する
    とともに、前記品温センサの検出温度を記憶し、この記憶した品温に基づいて前記冷却手
    段を制御することを特徴とする冷蔵庫。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2019197152A1 (en) * 2018-04-10 2019-10-17 Arcelik Anonim Sirketi A cooler comprising ice-cream making machine
CN114485033A (zh) * 2022-01-14 2022-05-13 珠海格力电器股份有限公司 食材处理方法、装置、***、设备及存储介质

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