JP2007208654A - Ofdmを用いた無線通信方法、ofdm送信装置及びofdm受信装置 - Google Patents

Ofdmを用いた無線通信方法、ofdm送信装置及びofdm受信装置 Download PDF

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Abstract

【課題】特殊なプリアンブル信号を用いることなくIQインバランスによるサブキャリア毎に異なる振幅及び位相の変化と、中心周波数に対して互いに対称の位置にあるサブキャリア間の相互干渉量を推定してIQインバランスの補償を可能とする。
【解決手段】中心周波数に対して周波数軸上で対称の位置にある第1サブキャリア及び第2サブキャリアにそれぞれ割り当てられた第1送信パイロット信号及び第2送信パイロット信号を有する第1OFDMシンボルと、前記第1サブキャリア及び第2サブキャリアにそれぞれ割り当てられた第3送信パイロット信号及び第4送信パイロット信号を有する第2OFDMシンボルを含み、前記第1送信パイロット信号と前記第4送信パイロット信号の複素共役との積と、前記第3送信パイロット信号と第2送信パイロット信号の複素共役との積との差が非零であるOFDM信号を生成して送信する。
【選択図】 図3

Description

この発明は、直交周波数分割多重(orthogonal frequency division multiplexing:OFDM)を用いた無線通信方法、OFDM送信装置及びOFDM受信装置に関する。
マルチパス伝搬路のような、伝搬遅延時間が異なる複数の信号が到来する環境下では、符号間干渉による波形歪みが通信品質を劣化させる大きな要因となる。直交周波数分割多重(orthogonal frequency division multiplexing:OFDM)は、伝搬遅延時間の異なる信号を受信した際に生じる、このような波形歪みを軽減できる方式として知られている。
一般に、無線受信機では受信した高周波数帯の信号をベースバンド帯の信号に周波数変換する際に、直交復調器を用いる。直交復調器をアナログ回路で構成すると、アナログ回路の不完全性により直交復調器にIQインバランスが生じる。IQインバランスとは、同相成分と直交成分との間で生じる振幅誤差及び位相誤差である。直交復調器においてIQインバランスが生じた場合、OFDM信号のサブキャリアのうち、中心周波数に対して互いに対称の位置にある2つのサブキャリアの信号が相互に干渉する。この相互干渉は、受信品質を大きく劣化させる。
IQインバランスの補償、すなわちIQインバランスによる、中心周波数に対して互いに対称の位置にあるサブキャリア間の相互干渉の除去のために、サブキャリア毎に振幅及び位相変化と相互干渉量を推定し、それらの推定結果に基づき補償を行う技術が提案されている(特許文献1)。この技術では、IQインバランスによる振幅及び位相の変化と中心周波数に対して互いに対称の位置にあるサブキャリア間の相互干渉量の推定のために、特殊な構成のチャネル推定用プリアンブル信号を送信する。
特開2001−119364号公報
特許文献1に記載された技術では、IQインバランスによるサブキャリア毎に異なる振幅及び位相の変化と、中心周波数に対して互いに対称の位置にあるサブキャリア間の相互干渉量の推定のために、全サブキャリアに渡って通常の倍の長さを持つ特殊な構成のチャネル推定用プリアンブル信号を送信する必要がある。このため、チャネル推定用プリアンブル信号のオーバヘッドが大きいという問題がある。
この発明は、特殊なプリアンブル信号を用いることなくIQインバランスによるサブキャリア毎に異なる振幅及び位相の変化と、中心周波数に対して互いに対称の位置にあるサブキャリア間の相互干渉量を推定して、IQインバランスの補償を可能とすることを目的とする。
本発明の一態様によると、中心周波数に対して周波数軸上で対称の位置にある第1サブキャリア及び第2サブキャリアにそれぞれ割り当てられた第1送信パイロット信号及び第2送信パイロット信号を有する第1OFDMシンボルと、前記第1サブキャリア及び第2サブキャリアにそれぞれ割り当てられた第3送信パイロット信号及び第4送信パイロット信号を有する第2OFDMシンボルを含み、前記第1送信パイロット信号と前記第4送信パイロット信号の複素共役との積と、前記第3送信パイロット信号と第2送信パイロット信号の複素共役との積との差が非零であるOFDM信号を生成するステップと;生成されたOFDM信号を送信するステップと;送信されたOFDM信号を受信して直交復調により受信OFDM信号を出力するステップと;前記受信OFDM信号中の前記第1OFDMシンボルの区間に前記第1サブキャリア及び第2サブキャリアにそれぞれ対応する第1受信パイロット信号及び第2受信パイロット信号を抽出するステップと;前記受信OFDM信号中の前記第2OFDMシンボルの区間に前記第1サブキャリア及び第2サブキャリアにそれぞれ対応する第3受信パイロット信号及び第4受信パイロット信号を抽出するステップと;抽出された前記第1受信パイロット信号及び第3受信パイロット信号から前記第1サブキャリアで生じる振幅及び位相の変化成分を表す第1の係数を推定するステップと;抽出された前記第2受信パイロット信号及び第4受信パイロット信号から前記第1サブキャリアによって前記第2サブキャリアに与えられる干渉成分を表す第2の係数を推定するステップと;推定された前記第1の係数と第2の係数から前記直交復調時に前記受信OFDM信号に対して生じた振幅誤差及び位相誤差の影響を補償するためのウエイトを算出するステップと;算出された前記ウエイトに従って前記受信OFDM信号について前記補償を行うステップと;前記補償が行われたOFDM信号を復号するステップと;を具備する無線通信方法を提供する。
本発明の他の態様によると、中心周波数に対して周波数軸上で対称の位置にある第1サブキャリア及び第2サブキャリアにそれぞれ割り当てられた第1送信パイロット信号及び第2送信パイロット信号を有する第1OFDMシンボルと、前記第1サブキャリア及び第2サブキャリアにそれぞれ割り当てられた第3送信パイロット信号及び第4送信パイロット信号を有する第2OFDMシンボルを含み、前記第1送信パイロット信号と前記第4送信パイロット信号の複素共役との積と、前記第3送信パイロット信号と第2送信パイロット信号の複素共役との積との差が非零であるOFDM信号を生成するOFDM信号生成ユニットと;生成されたOFDM信号を送信する送信ユニットとを具備するOFDM送信装置を提供する。
本発明のさらに別の態様によると、中心周波数に対して周波数軸上で対称の位置にある第1サブキャリア及び第2サブキャリアにそれぞれ割り当てられた第1送信パイロット信号及び第2送信パイロット信号を有する第1OFDMシンボルと、前記第1サブキャリア及び第2サブキャリアにそれぞれ割り当てられた第3送信パイロット信号及び第4送信パイロット信号を有する第2OFDMシンボルを含み、前記第1送信パイロット信号と前記第4送信パイロット信号の複素共役との積と、前記第3送信パイロット信号と第2送信パイロット信号の複素共役との積との差が非零であるOFDM信号を受信して直交復調により受信OFDM信号を出力する受信ユニットと;前記受信OFDM信号中の前記第1送信パイロット信号に対応する第1受信パイロット信号、及び前記受信OFDM信号中の前記第3送信パイロット信号に対応する第3受信パイロット信号から前記第1サブキャリアで生じる振幅及び位相の変化成分を表す第1の係数を推定し、前記受信OFDM信号中の前記第1送信パイロット信号に対応する前記第2受信パイロット信号、及び前記受信OFDM信号中の前記第4送信パイロット信号に対応する第4受信パイロット信号から前記第1サブキャリアによって前記第2サブキャリアに与えられる干渉成分を表す第2の係数を推定する推定部と;推定された前記第1の係数及び第2の係数から前記直交復調時に前記受信OFDM信号に対して生じた振幅誤差及び位相誤差の影響を補償するためのウエイトを算出する算出部と;算出された前記ウエイトに従って前記受信OFDM信号について前記補償を行う補償部と;前記補償が行われたOFDM信号を復号する復号部と;を具備するOFDM受信装置を提供する。
本発明によれば、OFDM無線通信システムにおいて周波数同期やタイミング同期に一般に用いられるパイロット信号に対して特定の条件を付与して送信を行う。これによりオーバヘッドの大きい特殊なプリアンブル信号を用いることなく、受信側においてIQインバランスによるサブキャリア毎に異なる振幅及び位相の変化と、中心周波数に対して互いに対称の位置にあるサブキャリア間の相互干渉量を推定でき、その推定結果に基づいてIQインバランスの補償を行うことができる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1に示されるように、本発明の第1の実施形態に従うOFDM無線通信システムでは、送信アンテナ102を有するOFDM送信装置101からOFDM信号が送信される。送信されたOFDM信号は、受信アンテナ104を有するOFDM受信装置103によって受信される。ここでは、OFDM送信装置101とOFDM受信装置103がそれぞれ一つのアンテナを有する場合について述べるが、OFDM送信装置が複数の送信アンテナを有し、OFDM受信装置が複数の受信アンテナを有していてもよい。
図2を用いて図1中に示すOFDM送信装置101の構成について説明する。OFDM送信装置101は符号化器201、ディジタル変調器202、シリアル・パラレル変換器203、パイロット信号挿入部204、プリアンブル信号付加部205、IFFT(逆高速フーリエ変換)ユニット206及び無線送信部207を有する。
入力された送信データS201は、符号器201によって符号化される。符号化されたデータS202は、ディジタル変調器202によって例えばBPSK(Binary Phase Shift Keying)、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)、16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)、あるいは64QAMなどのディジタル変調が施される。ディジタル変調器202から出力される変調データ信号S203は、シリアル・パラレル変換器203によって、データ信号を送信するためのサブキャリア(データサブキャリア)に割り当てられる。
データサブキャリアに割り当てられた変調データS204は、パイロット信号挿入部204に入力される。パイロット信号挿入部204は、データサブキャリアの間のサブキャリア(パイロットサブキャリア)によって送信されるパイロット信号と呼ばれる既知信号の挿入を行う。言い換えれば、パイロット信号挿入部204はパイロットサブキャリアにパイロット信号を割り当てる。ここで、「データ信号あるいはパイロット信号をサブキャリアに割り当てる」とは、データ信号あるいはパイロット信号に対して、それらが割り当てられるべきサブキャリアの時間軸上及び周波数軸上の位置を表すサブキャリアインデックスを付加することを意味する。なお、後述するOFDM受信装置において受信されるOFDM信号中のパイロット信号と区別するため、OFDM送信装置から送信されるパイロット信号を送信パイロット信号と呼ぶ。
パイロット信号挿入部204からの出力信号(パイロットサブキャリアに割り当てられたパイロット信号とデータサブキャリアに割り当てられたデータ信号)S205は、プリアンブル信号付加部205に入力される。プリアンブル信号付加部205は、信号S205の前にチャネル推定用プリアンブルと呼ばれるチャネル推定のための既知信号を付加する。
プリアンブル信号付加部205から出力される信号S206は、逆高速フーリエ変換(IFFT)ユニット206に入力される。IFFTユニット206による逆高速フーリエ変換の結果、信号S206は時間軸上のOFDM信号S207に変換される。OFDM信号S207は、無線送信部207に入力される。無線送信部207は、OFDM信号S207をアナログ信号に変換し、さらに無線周波数帯の信号に周波数変換を行って、送信OFDM信号を生成する。送信OFDM信号は、送信アンテナ102により送信される。無線送信部207はデジタル・アナログ変換器や直交変調器、フィルタ、電力増幅器などから構成される一般的な構成であるため、詳細な説明については省略する。
次に、図3を用いてOFDM送信装置101において生成される送信OFDM信号のフレーム構成、特に送信パイロット信号の構成について詳しく説明する。
OFDM送信装置101は、データ信号を送信する前にチャネル推定用プリアンブル信号bTx(k)を送信する。ここで、bTx(k)はk番目のサブキャリアに割り当てられるチャネル推定用プリアンブルの信号値を表す。チャネル推定用プリアンブル信号が送信された後、データ信号dTx(k,n)と同時に送信パイロット信号pTx(k,n)が送信される。ここで、dTx(k,n)及びpTx(k,n)は、それぞれk番目のサブキャリアにおいてnシンボル目に送信されるデータ信号の値及び送信パイロット信号の値を表す。チャネル推定用プリアンブル信号bTx(k)及び送信パイロット信号pTx(k,n)は、OFDM受信装置103において既知の信号である。
ここで、+7番目と−7番目のサブキャリアに割り当てられた、n1シンボル目に(第1OFDMシンボルによって)送信される送信パイロット信号{pTx(+7,n1),pTx(-7,n1)}、及び+7番目と−7番目のサブキャリアに割り当てられた、n2シンボル目に(第2OFDMシンボルによって)送信される送信パイロット信号{pTx(+7,n2),pTx(-7,n2)}は、下式の条件を満足する。
Figure 2007208654
また、望ましくは{pTx(+7,n1),pTx(-7,n1)}及び{pTx(+7,n2),pTx(-7,n2)}は、下式に示す条件を満足する。
Figure 2007208654
送信パイロット信号が上式の条件を満足した場合、雑音環境下におけるIQインバランスの推定精度が改善され、その結果IQインバランスの補償精度が向上するという利点がある。
ここでは式(1−1)を満足する送信パイロット信号が含まれるn1番目及びn2番目のシンボル(第1OFDMシンボル及び第2OFDMシンボル)を1シンボル目と2シンボル目としたが、これは一例であり、任意の2シンボル(例えば、3シンボル目と7シンボル目、チャネル推定用プリアンブルと4シンボル目等)に式(1−1)を満足する送信パイロット信号が含まれていてもよい。
式(1−1)及び(2−1)に示される二つの条件を同時に満足するpTx(+7,1),pTx(-7,1),pTx(+7,2)及びpTx(-7,2)の組み合わせは、例えば以下の式(3)(4)及び(5)が挙げられる。
Figure 2007208654
ここで、jは虚数単位を表す。
送信パイロット信号は式(3)(4)及び(5)の組み合わせに限定されず、式(1−1)と望ましくは式(2−1)を満足する任意のパイロット信号を用いることが可能である。
ここでは、送信パイロット信号に用いられるサブキャリア番号はk=±7であるが、これに限られない。中心周波数である0番目のサブキャリアに対して対称の位置にあるサブキャリアのペア(つまり+K番目のサブキャリアと−K番目のサブキャリア)が送信パイロット信号に用いられるならば、任意のサブキャリアを送信パイロット信号に用いることが可能である。この場合、式(1−1)及び式(2−1)はそれぞれ以下のように一般化される。
Figure 2007208654
すなわち、式(1-2)は送信パイロット信号pTx(+K,n1)と送信パイロット信号pTx(-K,n2)の複素共役pTx*(-K,n2)との積と、送信パイロット信号pTx(+K,n2)と送信パイロット信号pTx(-K,n1)の複素共役pTx*(-K,n1)との積との差が非零であることを表す。
一方、式(2-2)は送信パイロット信号pTx(+K,n1)と送信パイロット信号pTx(+K,n2)との積と、送信パイロット信号pTx(-K,n1)の複素共役pTx*(-K,n1)と送信パイロット信号pTx(-K,n2)の複素共役pTx*(-K,n2)との積との和が零であることを表す。
送信パイロット信号pTx(+7,1),pTx(-7,1),pTx(+7,2)及びpTx(-7,2)、あるいはpTx(+K,n1),pTx(-K,n1),pTx(+K,n2)及びpTx(-K,n2)を上記のように定めることにより、後述するように受信側においてIQインバランスによる振幅及び位相の変化と中心周波数に対して対象の位置にあるサブキャリア間の相互干渉量を推定し、それに基づいてIQインバランスの補償を容易に行うことができる。この場合、送信OFDM信号は特殊なプリアンブル信号を必要としない図3のフレーム構成をとることができ、プリアンブル信号によるオーバヘッドの増大を伴わないという利点がある。
次に、図4を用いて図1中のOFDM受信装置103について説明する。OFDM受信装置103は直交復調器を含む無線受信部401、FFT(高速フーリエ変換)ユニット402、IQインバランス補償部403、歪み係数推定部404、補償ウエイト算出部405、チャネル推定部406、チャネル等化部407及び復号部408を有する。無線受信部401では、受信アンテナ104により受信されたOFDM信号S401をベースバンドの信号へと周波数変換を行った後、ディジタル信号S402に変換する。
図5は、無線受信部401の簡易モデルを示している。無線受信部401は、周波数変換を行う際、同相成分の信号と直交成分の信号を分離するため、直交復調器を構成する乗算器501及び502によって、理想的には−π/2の位相差を有する2つのローカル信号S501及びS502を受信信号S401に乗じる。ローカル信号S501は発振器503によって生成され、ローカル信号S502はローカル信号S501を位相シフタ504により−π/2だけ位相をシフトすることにより生成される。乗算器501及び502からの出力信号は、フィルタや可変利得増幅器及びアナログ/ディジタル変換器などを含む出力ユニット505及び506を経て出力される。出力ユニット505及び506からの出力信号は、無線受信部401から出力されるディジタル信号S402に相当する。
図5に示されるような無線受信部401をアナログ回路で構成した場合、ローカル信号S501とローカル信号S502との位相差を正確に−π/2にすることは難しい。すなわち、実際には図5中の位相シフタ504のブロック内に示されるφIQで示す位相誤差が上記の位相差に生じる。ローカル信号S501とローカル信号S502の振幅についても同様であり、出力ユニット505及び506あるいはアナログ・ディジタル変換器等の特性差により、ローカル信号S501とローカル信号S502との間に、図5中のgIQで示される振幅誤差が生じる。これらの位相誤差と振幅誤差は、合わせてIQインバランスと呼ばれている。
ここで、IQインバランスが生じた場合に抽出される同相成分及び直交成分の時間領域信号(図5の例では、出力ユニット505及び506からの出力信号)をそれぞれyI(t)及びyQ(t)とする。一方、IQインバランスが生じない理想的な環境下で抽出される同相成分及び直交成分の時間領域信号をそれぞれxI(t)及びxQ(t)とする。さらに、同相成分及び直交成分に付加される雑音の時間領域信号をそれぞれnI(t)及びnQ(t)とする。このときyI(t),yQ(t)を要素とするベクトルY(t)=[yI(t),yQ(t)]Tは、xI(t),xQ(t)を要素とするベクトルX(t)=[xI(t),xQ(t)]T、及びnI(t),nQ(t)を要素とするベクトルN(t)=[nI(t),nQ(t)]Tを用いて次式で表現できる。
Figure 2007208654
ここで、QtimeはIQインバランスが時間領域信号に及ぼす影響を表す行列であり、これはIQインバランスの振幅誤差gIQと位相誤差φIQを用いて次式で表現できる。
Figure 2007208654
無線受信部401から出力されるディジタル信号S402は、FFTユニット402に入力され、ここで高速フーリエ変換が施されることによりサブキャリア毎の信号S403に分割される。ここで、あるシンボルにおけるサブキャリア毎の信号S403の中で、k番目のサブキャリアに対応する信号をsRx(k)とおく。また、簡単のため、フレーム内におけるチャネル応答及びIQインバランスの時間変動は無いものと仮定する。無線受信部401においてIQインバランスが生じた場合、sRx(k)は次式で表現できる。
Figure 2007208654
ここで、sTx(k)はk番目のサブキャリアによって送信された信号、m(k)はk番目のサブキャリアにおいて付加される雑音信号、*は複素共役演算を表す。α(k),β(k)は、共にチャネル応答特性と無線受信部401で生じるIQインバランス(振幅誤差と位相誤差)とで一意に与えられる係数(以後、歪み係数と呼ぶ)であり、それぞれ次式で表現できる。
Figure 2007208654
ここで、h(k)はk番目のサブキャリアに対応するチャネル応答であり、γIQはγIQ=gIQ exp(jφIQ)(gIQ:振幅誤差,φIQ:位相誤差)で与えられるIQインバランス特性である。
式(8)から、IQインバランスが生じると、+k番目のサブキャリアで受信される信号は、−k番目のサブキャリアで送信された信号からの干渉成分β(k)s* Tx(-k)を含んでいることがわかる。あるひとつのサブキャリアに対して、当該サブキャリアと中心周波数に対して周波数軸上で対称の位置にある他のサブキャリアから与えられる上記の干渉は、受信品質を劣化させるため問題となる。第1の実施形態では、このようなIQインバランスによって生じる干渉成分β(k)s* Tx(-k)を以下のようにして除去することで受信品質を改善する。
Rx(k)及びs* Rx(-k)を要素とするベクトルSRx(k)=[sRx(k)s* Rx(-k)]Tと、sTx(k)及びs* Tx(-k)を要素とするベクトルSTx(k)=[sTx(k)s* Tx(-k)]Tを定義する。SRx(k)は、式(8)〜(10)より次式で表現できる。
Figure 2007208654
ここで、QfreqはIQインバランスがサブキャリア毎の信号に及ぼす影響を表す行列、H(k)はチャネル応答特性の行列、M(k)は雑音信号ベクトルであり、それぞれ次式で表現できる。
Figure 2007208654
FFTユニット402からの出力信号S403のうち、チャネル推定用プリアンブル信号に対応する信号、及びデータ信号に対応する信号は、IQインバランス補償部403に入力される。FFTユニット402からの出力信号S403のうち、送信パイロット信号に対応する受信パイロット信号は、さらに歪み係数推定部404に入力される。歪み係数推定部404は入力された1シンボル目の区間と2シンボル目の区間の受信パイロット信号から、受信パイロット信号に対応する±7番目のサブキャリアに関する歪み係数を推定する。
歪み係数推定部404により推定された歪み係数を示す情報S404は、補償ウエイト算出部405に与えられる。補償ウエイト算出部405では、与えられた歪み係数からIQインバランスの影響を補償するためのウエイトを算出し、当該ウエイトを示す信号S405をIQインバランス補償部403に与える。IQインバランス補償部403は、算出されたウエイトに従って、FFTユニット402から入力されたチャネル推定用プリアンブル信号及びデータ信号に対し、IQインバランスの影響を補償する処理を行う。IQインバランス補償部403は、IQインバランスの影響が補償されたチャネル推定用プリアンブル信号S406及びデータ信号S407をそれぞれチャネル推定部406及びチャネル等化部407に与える。
チャネル推定部406は、チャネル推定用プリアンブル信号S406を用いてチャネル応答の推定を行い、推定したチャネル応答を示す信号S408をチャネル等化部407に入力する。チャネル等化部407は、推定されたチャネル応答に従って、データ信号S407に対してチャネル歪みを除去するための等化を行い、等化後のデータ信号S409を出力する。復号部408は、等化後のデータ信号S409に復号を施すことにより、送信データの再生データS410を出力する。
以下、歪み係数推定部404、補償ウエイト算出部405及びIQインバランス補償部403の詳細な処理について説明する。
まず、歪み係数推定部404の処理について説明する。歪み係数推定部404は、初めにFFTユニット402から1シンボル目の区間及び2シンボル目の区間の受信パイロット信号を受け取る。k番目のサブキャリアにおけるnシンボル目の区間の受信パイロット信号をpRx(k,n)とする。k番目のサブキャリアのnシンボル目に付加される雑音信号をm(k,n)とする。このとき、+7番目のサブキャリアにおける1シンボル目の区間及び2シンボル目の区間の受信パイロット信号pRx(+7,1)及びpRx(+7,2)は、式(8)より次式で表現できる。
Figure 2007208654
同様に、−7番目のサブキャリアにおける1シンボル目の区間及び2シンボル目の区間の受信パイロット信号pRx(-7,1)及びpRx(-7,2)は、次式で表現できる。
Figure 2007208654
すなわち、+7番目のサブキャリアにおいては2つのシンボル区間にわたり受信パイロット信号pRx(+7,1)及びpRx(+7,2)が得られるため、式(15)及び(16)のようにα(+7)及びβ(+7)に関する連立方程式を立てることができる。同様に、−7番目のサブキャリアにおいても2つのシンボル区間にわたり受信パイロット信号pRx(-7,1)及びpRx(-7,2)が得られるため、式(17)及び(18)のようにα(-7)及びβ(-7)に関する連立方程式を立てることができる。
そこで、歪み係数推定部404は次に受信パイロット信号pRx(+7,1),pRx(-7,1),pRx(+7,2)及びpRx(-7,2)と既知の送信パイロット信号pTx(+7,1),pTx(-7,1),pTx(+7,2)及びpTx(-7,2)の値から、送信パイロット信号が割り当てられているk=±7番目のサブキャリアに関する歪み係数α(+7),β(-7)を推定する。ここで、係数α(+7)はk=+7番目のサブキャリアで生じる振幅及び位相の変化成分を表す。係数β(-7)はk=+7番目のサブキャリアによってk=−7番目のサブキャリアに与えられる干渉成分を表す。歪み係数α(+7),β(-7)の推定値をそれぞれαEst(+7),βEst(-7)とすると、歪み係数推定部404は次式の計算によりαEst(+7),βEst(-7)を算出する。
Figure 2007208654
送信パイロット信号pTx(+7,1),pTx(-7,1),pTx(+7,2)及びpTx(-7,2)は式(1−1)を満足するため、式(19−1)及び(20−1)の計算により歪み係数αEst(+7)及びβEst(-7)を算出することが可能である。また、熱雑音の項を無視した場合(m(k,n)=0)、式(15)及び(16)を式(19−1)に代入すると、歪み係数の推定値αEst(+7)は実際の歪み係数α(+7)と同一値となることがわかる。同様に、式(17)及び(18)を式(20−1)に代入すると、歪み係数の推定値βEst(-7)は実際の歪み係数β(-7)と同一値となることがわかる。
もし、送信パイロット信号pTx(+7,1),pTx(-7,1),pTx(+7,2)及びpTx(-7,2)がさらに式(2−1)を満足する場合は、式(2−1)を満足しない場合に比べ、熱雑音環境下における歪み係数αEst(+7)及びβEst(-7)の推定精度が改善される。歪み係数推定部404は、式(19−1)及び(20−1)の計算によって推定したαEst(+7)及びβEst(-7)を示す信号S404を補償ウエイト算出部405に与える。
ここで、式(1−2)及び式(2−2)に対応させて式(19−1)及び(20−1)を一般化して表すと、以下のようになる。
Figure 2007208654
次に、補償ウエイト算出部405の処理について説明する。補償ウエイト算出部405は、歪み係数推定部404からの出力信号S404を受け、推定された歪み係数αEst(+7)及びβEst(-7)から、次式で表す除算結果wを算出する。
Figure 2007208654
ここで、式(19−2)及び式(20−2)に対応させて、Kを用いて式(21−1)を一般化して表すと、以下のようになる。
Figure 2007208654
熱雑音の項を無視した場合(m(k,n)=0)、αEst(+7)=α(+7),βEst(-7)=β(-7)が成立するため、式(21−1)の除算結果wは式(9)(10)より次式で表現できる。
Figure 2007208654
補償ウエイト算出部405は、算出した除算結果wをIQインバランス補償用のウエイトとして、IQインバランス補償部403に与える(S405)。
次に、IQインバランス補償部403の処理について説明する。IQインバランス補償部403は、FFTユニット402から順次出力される受信チャネル推定用プリアンブル信号及び受信データ信号を受け取る。FFTユニット402から入力されるk番目のサブキャリアにおけるチャネル推定用プリアンブル信号をbRx(k)とする。FFTユニット402から入力されるk番目のサブキャリアにおけるnシンボル目のデータ信号をdRx(k,n)とする。式(8)より、bRx(k)及びdRx(k,n)はそれぞれ次式で与えられる。
Figure 2007208654
ここで、mb(k)はk番目のサブキャリアに乗っている受信チャネル推定用プリアンブル信号に付加される雑音信号である。
IQインバランス補償部403は、ウエイトwを示す出力信号S405が補償ウエイト算出部405から入力されると、受信チャネル推定用プリアンブル信号bRx(k)及び受信データ信号dRx(k,n)に対して、IQインバランスの影響を除去するための補償を行う。より具体的には、k番目のサブキャリアに、中心周波数に対して周波数軸上で対称の位置にある−k番目のサブキャリアから与えられる干渉成分(式(23)及び(24)のβ(k)b* Tx(k)及びβ(k)d* Tx(-k,n)を除去するための補償を行う。補償後の受信チャネル推定用プリアンブル信号及び補償後の受信データ信号をそれぞれbEq(k)及びdEq(k,n)とすると、IQインバランス補償部403は、次式の計算により受信チャネル推定用プリアンブル信号bRx(k)及び受信データ信号dRx(k,n)について補償を行う。
Figure 2007208654
熱雑音の項を無視した場合(mb(k)=m(k,n)=0)、IQインバランス補償後のプリアンブル信号とデータ信号は、式(9),(10),(22),(23)及び(24)から、それぞれ次式で表現できる。これにより、中心周波数に対して周波数軸上で対称の位置にあるサブキャリア間の干渉を除去できることがわかる。
Figure 2007208654
ここで、μ(k)=(γIQ* IQ)h(k)/(1+γIQ)であり、OFDM送信装置101からIQインバランス補償部403までのk番目のサブキャリアにおけるチャネル応答特性値であると考えることができる。IQインバランス補償部403は、IQインバランスの影響を補償したチャネル推定用プリアンブル信号bEq(k)(S406)とデータ信号dEq(k,n)(S407)をそれぞれチャネル推定部406とチャネル等化部407に与える。
受信チャネル推定用プリアンブル信号bRx(k)あるいは受信データ信号dRx(k,n)を、第3OFDMシンボルにおいて中心周波数に対して周波数軸上で対称の位置にある第3サブキャリア及び第4サブキャリアにそれぞれ割り当てられた第1送信情報信号uTx(k)及び第2送信情報信号uTx(-k)で表すと、式(25)または式(26)は以下のように一般化できる。
Figure 2007208654
ただし、uRx(k)は受信OFDM信号中の第1送信情報信号uTx(k)に対応する第1受信情報信号、uRx(-k)は受信OFDM信号中の第2送信情報信号uTx(-k)に対応する第2受信情報信号をそれぞれ表す。
チャネル推定部406では、IQインバランスの影響を補償したチャネル推定用プリアンブル信号bEq(k)に対し、公知のチャネル推定法を適用することで、チャネル応答特性μ(k)を推定する。μ(k)の推定値μEst(k)は、例えば以下のチャネル推定法により求められる。
Figure 2007208654
熱雑音の項を無視した場合、式(27)が成立するため、下式で表すようにチャネル応答特性の推定値μEst(k)は実際のチャネル応答特性μ(k)と同一値となる。
Figure 2007208654
チャネル推定部406は、推定したチャネル応答特性μEst(k)をチャネル等化部407に与える。チャネル等化部407は、IQインバランスの影響が補償されたデータ信号dEq(k,n)に対し、公知のチャネル等化法を適用することで、送信データ信号dTx(k,n)の推定値dTxEst(k,n)を得る。dTxEst(k,n)は、例えば以下のチャネル等化法により求められる。
Figure 2007208654
熱雑音の項を無視した場合、式(28)及び(30)が成立するため、下式で表すように送信データ信号の推定値dTxEst(k,n)が実際の送信データ信号dTx(k,n)と同一値となり、正しく送信データ信号dTx(k,n)を復調できることがわかる。
Figure 2007208654
以上説明したように、第1の実施形態に係るOFDM受信装置では、受信パイロット信号から送信パイロット信号が割り当てられたサブキャリアに関する歪み係数を推定し、推定した歪み係数から算出した補償ウエイトを用いてチャネル推定用プリアンブル信号やデータ信号におけるIQインバランスの影響を補償する。これらの推定及び補償処理を行うことで、式(23)及び(24)で示したように、IQインバランスにより生じた中心周波数に対して対称の位置にあるサブキャリア間の干渉成分を除去でき、高い精度で送信データ信号を復調できる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。第2の実施形態に係るOFDM送信装置は、第1の実施形態で示した図2と同一である。一方、第2の実施形態に係るOFDM受信装置は、基本的に第1の実施形態で示した図4と同様であり、歪み係数推定部404及び補償ウエイト算出部405の動作だけが第1の実施形態と異なる。以下、第2の実施形態における歪み係数推定部404及び補償ウエイト算出部405の動作について説明する。
まず、歪み係数推定部404の処理について説明する。歪み係数推定部404は、初めにFFTユニット402から出力される1シンボル目の区間と2シンボル目の区間の受信パイロット信号を受け取る。このとき+7番目のサブキャリアにおける1シンボル目の区間と2シンボル目の区間の受信パイロット信号pRx(+7,1)及びpRx(+7,2)は、それぞれ式(15)及び(16)で表現できる。同様に、−7番目のサブキャリアにおける1シンボル目の区間と2シンボル目の区間の受信パイロット信号pRx(-7,1)及びpRx(-7,2)は、式(17)及び(18)で表現できる。
次に、歪み係数推定部404は、受信したパイロット信号と既知の送信パイロット信号値から、パイロット信号が送信されているサブキャリアk=±7に関する歪み係数α(-7)及びβ(+7)を推定する(第1の実施形態ではα(+7)及びβ(-7)を推定)。歪み係数α(-7)及びβ(+7)の推定値をそれぞれαEst(-7)及びβEst(+7)とする。歪み係数推定部404は、次式の計算によりαEst(-7)及びβEst(+7)を算出する。
Figure 2007208654
第2の実施形態においては、送信パイロット信号は式(1−1)を満足するため、式(33)及び(34)の計算により歪み係数αEst(-7)及びβEst(+7)を算出することが可能である。熱雑音の項を無視した場合(m(k,n)=0)、式(17)及び(18)を式(33)に代入すると、歪み係数の推定値αEst(-7)は実際の歪み係数α(-7)と同一となることがわかる。同様に、式(15)及び(16)を式(34)に代入すると、歪み係数の推定値βEst(+7)は実際の歪み係数β(+7)と同一値となることがわかる。
一方、送信されたパイロット信号がさらに式(2−1)を満足する場合、式(2−1)を満足しない場合に比べ、熱雑音環境下における歪み係数の推定精度(αEst(-7)及びβEst(+7)の精度)が改善される。歪み係数推定部404からは式(33)及び(34)の計算によって求められた推定値αEst(-7)及びβEst(+7)を示す信号S404が出力され、補償ウエイト算出部405に与えられる。
次に、補償ウエイト算出部405の処理について説明する。補償ウエイト算出部405は、歪み係数推定部404で推定した歪み係数S404から、次式で表す除算結果wを算出する。
Figure 2007208654
熱雑音の項を無視した場合(m(k,n)=0)、αEst(-7)=α(-7)及びβEst(+7)=β(+7)が成立するため、式(35)の除算結果wは次式で表現できる。
Figure 2007208654
補償ウエイト算出部405は、算出した除算結果wをIQインバランス補償用のウエイトとし、当該ウエイトを示す出力信号S405をIQインバランス補償部403に与える。IQインバランス補償部403は、ウエイトwを用いて式(25)及び(26)の計算を行うことで、第1の実施形態と同様、チャネル推定用プリアンブル信号とデータ信号に対してIQインバランスの補償を行う。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。第3の実施形態に係るOFDM送信装置は、第1の実施形態で示した図2と同一である。一方、第3の実施形態に係るOFDM受信装置は、基本的に第1の実施形態で示した図4と同様であり、歪み係数推定部404及び補償ウエイト算出部405の動作だけが第1の実施形態と異なる。以下、第3の実施形態における本実施形態で用いられる歪み係数推定部404及び補償ウエイト算出部405の動作について説明する。
まず、歪み係数推定部404の処理について説明する。歪み係数推定部404は、初めにFFTユニット402から出力される1シンボル目の区間と2シンボル目の区間の受信パイロット信号を受け取る。このとき、+7番目のサブキャリアにおける1シンボル目の区間及び2シンボル目の区間の受信パイロット信号pRx(+7,1)及びpRx(+7,2)は、式(15)及び(16)で表現できる。同様に、−7番目のサブキャリアにおける1シンボル目の区間及び2シンボル目の区間の受信パイロット信号pRx(-7,1)及びpRx(-7,2)は、式(17)及び(18)で表現できる。以後の説明を簡単にするため、歪み係数推定部404がk=±7番目のサブキャリアにおいて1シンボル目の区間と2シンボル目の区間に受け取る受信パイロット信号を次式のベクトルPRx(k)で定義する。
Figure 2007208654
このとき、歪み係数推定部404がk=±7番目のサブキャリアにおいて1シンボル目の区間と2シンボル目の区間に受け取る受信パイロット信号PRx(k)は、式(15)〜(18)より次式のように表現できる。
Figure 2007208654
ここで、PTx(k),C(k)及びM(k)はそれぞれ送信パイロット信号行列、歪み係数ベクトル及び雑音信号ベクトルであり、次式で定義される。
Figure 2007208654
次に、歪み係数推定部404は受信パイロット信号PRx(k)と既知の送信パイロット信号PRx(k)から、パイロット信号が送信されているサブキャリアk=±7に関する歪み係数α(k)及びβ(k)を推定する。歪み係数α(k)及びβ(k)の推定値をそれぞれαEst(k)及びβEst(k)とし、歪み係数の推定値ベクトルCEst(k)を次式で定義する。
Figure 2007208654
歪み係数推定部404は次式の計算により、歪み係数の推定値ベクトルCEst(k)を算出する。
Figure 2007208654
第3の実施形態において、送信パイロット信号は式(1−1)を満足するため、上式の計算により歪み係数CEst(k)(αEst(k)及びβEst(k))を推定することが可能である。熱雑音の項を無視した場合(M(k)=0)、式(38)を式(44)に代入すると、歪み係数の推定値CEst(k)(αEst(k)及びβEst(k))は実際の歪み係数C(k)(α(k)及びβ(k))と同一値となることがわかる。歪み係数推定部404は、式(44)の計算によって推定した歪み係数CEst(k)(αEst(k)及びβEst(k))を補償ウエイト算出部405に与える(S404)。
次に補償ウエイト算出部405の処理について説明する。補償ウエイト算出部405は、歪み係数推定部404で推定した歪み係数S404から、次式で表す除算結果w(k)を算出する。
Figure 2007208654
次に補償ウエイト算出部405は、次式で示すようにk=±7に関して算出された除算結果w(k)の平均値wAveを算出する。
Figure 2007208654
なお、第3の実施形態では、上式で示すように、k=+7に関する除算結果w(+7)及びk=−7に関する除算結果w(-7)を同じ重みで平均化しているが、これに限定されず、次式の例のようにw(+7)及びw(-7)に異なる重み係数ρ(k)を乗じて平均化してもよい。
Figure 2007208654
補償ウエイト算出部405は、算出した除算結果の平均値wAveをIQインバランス補償用のウエイトとして、IQインバランス補償部403に与える(S405)。
IQインバランス補償部403は除算結果の平均値wAveを用いて式(25)及び(26)の計算を行うことで、第1の実施形態と同様、チャネル推定用プリアンブル信号とデータ信号に対してIQインバランスの影響を補償できる。また、第3の実施形態では、式(46)で示したように、k=+7に関する除算結果w(+7)及びk=−7に関する除算結果w(-7)を平均化することでウエイトを推定している。そのため第1の実施形態に比べ、熱雑音環境下におけるウエイトの推定精度が向上し、IQインバランス補償部403における補償精度を改善できる。すなわち、本実施形態におけるウエイトはチャネル応答の影響を含まないIQインバランス単体の影響を表す。IQインバランス単体の影響は、全サブキャリアで同一であるため、このウエイトを用いて全サブキャリアのIQインバランスの影響を良好に補償できる。
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。第4の実施形態に係るOFDM送信装置は、第1の実施形態で示した図2と同一である。一方、第4の実施形態に係るOFDM受信装置は、基本的に第1の実施形態で示した図4と同様であり、歪み係数推定部404及び補償ウエイト算出部405の動作だけが第1の実施形態と異なる。以下、第4の実施形態における本実施形態で用いられる歪み係数推定部404及び補償ウエイト算出部405の動作について説明する。
まず、補償ウエイト算出部405の処理について説明する。補償ウエイト算出部405は、初めに歪み係数推定部404で推定した歪み係数S404から、次式で表す除算結果λ(k)を算出する。
Figure 2007208654
次に補償ウエイト算出部405は、次式で表すように、k=±7に関して算出された除算結果λ(k)の平均値λAveを補償ウエイトとして算出する。
Figure 2007208654
なお、第4の実施形態では、上式で示すようにk=+7に関する除算結果λ(+7)及びk=−7に関する除算結果λ(-7)を同じ重みで平均化しているが、これに限定されず、次式の例のようにλ(+7)及びλ(-7)に異なる重み係数ρ(k)を乗じて平均化してもよい。
Figure 2007208654
熱雑音の項を無視した場合、αEst(k)α(k)及びβEst(k)=β(k)が成立するため、式(49)のλAveは次式で表現できる。
Figure 2007208654
補償ウエイト算出部405は、算出した除算結果の平均値λAveからIQインバランス特性γIQを推定する。IQインバランス特性γIQの推定値をγEstIQとすると、補償ウエイト算出部405は次式の計算によりγEstIQを算出する。
Figure 2007208654
熱雑音の項を無視した場合、式(51)が成立するため、式(51)を式(52)に代入すると、IQインバランス特性の推定値γEstIQはIQインバランス特性γIQと同一値になることがわかる。
次に補償ウエイト算出部405は、IQインバランス特性の推定値γEstIQを用いて、式(12)で示したQFreqの逆行列Q-1 Freqを推定する。Q-1 Freqの推定値をWとすると、補償ウエイト算出部405は次式の計算によりWを算出する。
Figure 2007208654
熱雑音の項を無視した場合、γIQ=γEstIQが成立するため、Q-1 Freqの推定値W及びQ-1 Freqが同一値となる。補償ウエイト算出部405は、算出した推定値WをIQインバランス補償用のウエイトとして、IQインバランス補償部403に与える(S405)。
次にIQインバランス補償部403の処理について説明する。IQインバランス補償部403は、FFTユニット402から順次出力されるチャネル推定用プリアンブル信号とデータ信号を受け取る。FFTユニット402から入力されるk番目のサブキャリアのチャネル推定用プリアンブル信号をbRx(k)とする。また、FFTユニット402から入力されるk番目のサブキャリアにおけるnシンボル目のデータ信号をdRx(k,n)とする。また、bRx(k)及びb* Rx(-k)を要素とするベクトルBRx(k)=[bRx(k) b* Rx(-k)]Tと、dRx(k,n)及びd* Rx(-k,n)を要素とするベクトルDRx(k,n)=[dRx(k,n) d* Rx(-k,n)]Tを定義する。このときBRx(k)及びDRx(k,n)は、式(11)よりそれぞれ次式で表現できる。
Figure 2007208654
ここで、BRx(k),DRx(k,n),Mb(k)及びM(k,n)はそれぞれ次式で与えられるベクトルである。
Figure 2007208654
IQインバランス補償部403はウエイトW(S405)が補償ウエイト算出部405から入力されると、チャネル推定用プリアンブル信号BRx(k)及びデータ信号DRx(k,n)に対して、IQインバランスの影響を除去するための補償を行う。より具体的には、チャネル推定用プリアンブル信号BRx(k)及びデータ信号DRx(k,n)に対して、IQインバランスの影響QFreqを除去するための補償を行う。補償後のチャネル推定用プリアンブル信号をBEq(k)=[bEq(k) b* Eq(-k)]Tと定義し、データ信号をDEq(k,n)=[dEq(k,n) d* Eq (-k,n)]Tと定義する。Tは転置を表す。IQインバランス補償部403は、次式の計算によりチャネル推定用プリアンブル信号とデータ信号の補償を行う。
Figure 2007208654
熱雑音の項を無視した場合(Mb(k)=M(k,n)=0)、W=Q-1 freqが成立するため、補償後のチャネル推定用プリアンブル信号BEq(k)及びデータ信号DEq(k,n)は、次式のようにIQインバランスの影響Qfreqを除去できることがわかる。
Figure 2007208654
IQインバランス補償部403は、IQインバランスの影響を補償したチャネル推定用プリアンブル信号BEq(k)=[bEq(k) b* Eq(-k)]TをB’Eq(k)=[bEq(k) bEq(-k)]Tに変換し、B’Eq(k)をチャネル推定部406に与える。IQインバランス補償部403は、さらに補償後のデータ信号DEq(k,n)=[dEq(k,n) d* Eq(-k,n)]TをD’Eq(k)=[dEq(k,n)Eq(-k,n)]Tに変換し、DEq(k,n)をチャネル等化部407に与える。
以上説明したように、補償ウエイト算出部404及びIQインバランス補償部405を第4の実施形態のように構成した場合においても、IQインバランスの影響を補償でき、高い精度で送信データを復調できる。
(第5の実施形態)
次に、本発明の第5の実施形態について説明する。第3の実施形態に係るOFDM送信装置は、第1の実施形態で示した図2と同一である。一方、第3の実施形態に係るOFDM受信装置は、図6に示される。以下、図6を用いて第3の実施形態におけるOFDM受信装置103について説明する。OFDM受信装置103は無線受信部601、IQインバランス補償部602、FFTユニット603、歪み係数推定部604、補償ウエイト算出部605、チャネル推定部606、チャネル等化部607及び復号部608を有する。
無線受信部601では、受信アンテナ104で受信されたOFDM信号S601をベースバンド帯に周波数変換した後、ディジタル信号S602に変換する。無線受信部601から出力されたOFDM信号S602はIQインバランス補償部602に入力される。IQインバランス補償部602は補償ウエイト算出部605からウエイトが入力されるまで、無線受信部601から順次入力される受信OFDM信号をメモリに保持する。また、IQインバランス補償部602はパイロット信号が含まれる1シンボル目の区間と2シンボル目の区間のOFDM信号が入力されると、それらの信号をFFTユニット603に入力する。FFTユニット603に入力された1シンボル目の区間と2シンボル目の区間のOFDM信号は、高速フーリエ変換が施されることによりサブキャリア毎の信号に分割される。FFTユニット603からの出力された1シンボル目の区間と2シンボル目の区間のサブキャリア毎の信号のうち、パイロット信号に対応する信号は歪み係数推定部604に入力される。
歪み係数推定部604は、入力された1シンボル目の区間と2シンボル目の区間のパイロット信号から、パイロット信号が送信されている±7番目のサブキャリアに関する歪み係数を推定する。推定した歪み係数を表す信号S605は、補償ウエイト算出部605に与えられる。
補償ウエイト算出部605では、推定された歪み係数からIQインバランスの影響を補償するためのウエイトを算出し、ウエイトを示す信号S606をIQインバランス補償部602に与える。IQインバランス補償部602は、算出されたウエイトを用いて、メモリに保持されているOFDM信号と無線受信部601から順次入力される受信OFDM信号に対して、IQインバランスの影響を除去するための補償を行う。その後、IQインバランス補償部602は、IQインバランスの影響を補償したOFDM信号をFFTユニット603に入力する。
FFTユニット603は、入力されたIQインバランス補償後のOFDM信号を高速フーリエ変換によってサブキャリア毎の信号に分割する。FFTユニット603からの出力信号のうち、チャネル推定用プリアンブル信号に対応する信号S604は、チャネル推定部606に入力される。FFTユニット603からの出力信号のうち、データ信号に対応する信号S607は、チャネル等化部607に入力される。
チャネル推定部606では、チャネル推定用プリアンブル信号S604を用いてチャネル応答特性の推定を行い、推定したチャネル応答特性S608をチャネル等化部607に入力する。チャネル等化部607は推定したチャネル応答特性S608を用いて、データ信号S607の伝送路の影響を補償し、補償後のデータS609を復号部608に与える。復号部608では、復号を施すことで、送信データを再生する。
第5の実施形態で用いられる歪み係数推定部604は、第1〜4の実施形態で用いられた歪み係数推定部のいずれでもよい。第5の実施形態では、第3の実施形態で用いられた歪み係数推定部604が用いられた場合における、補償ウエイト算出部605及びIQインバランス補償部602の詳細な処理手順について説明を行う。
まず、補償ウエイト算出部605の処理について説明する。補償ウエイト算出部605は、歪み係数推定部604で推定した歪み係数S605から、式(48)で表す除算結果λ(k)を算出する。次に補償ウエイト算出部605は、式(49)で表すように、k=±7に関して算出された除算結果λ(k)の平均値λAveを算出する。その後、補償ウエイト算出部605は、算出した除算結果の平均値λAveからIQインバランス特性γIQを推定する。IQインバランス特性γIQの推定値をγEstIQとすると、補償ウエイト算出部405は式(52)の計算によりγEstIQを算出する。次に補償ウエイト算出部605は、IQインバランス特性の推定値γEstIQを用いて、式(7)で示したQtimeの逆行列Q-1 timeを推定する。Q-1 timeの推定値をWとすると、補償ウエイト算出部405は次式の計算によりWを算出する。
Figure 2007208654
熱雑音の項を無視した場合、γIQ=γEstIQが成立するため、Q-1 timeの推定値W及びQ-1 timeが同一値となる。補償ウエイト算出部605は、算出した推定値WをIQインバランス補償用のウエイトとして、IQインバランス補償部602に与える(S606)。
次に、IQインバランス補償部602の処理について説明する。IQインバランス補償部602は、メモリに保持されているOFDM信号と無線受信部601から順次入力されるOFDM信号に対して、ウエイトS606を用いてIQインバランスの影響を除去するための補償を行う。
補償前のOFDM信号を式(6)のY(k)で定義する。また、IQインバランス補償後のOFDM信号をYEq(t)=[yEqI(t) yEqQ(t)]Tで定義する。ただし、yEqI(t)はIQインバランス補償後の同相成分のOFDM信号を表し、yEqQ(t)はIQインバランス補償後の直交成分のOFDM信号を表す。このとき、IQインバランス補償部602は次式の計算によりIQインバランスの補償を行う。
Figure 2007208654
ここで、ΔsmpはOFDM信号Y(t)のサンプリング間隔(時間)である。熱雑音の項を無視した場合(n(t)=0)、W=Q-1 timeが成立するため、補償後のOFDM信号YEq(t)は、次式のようにIQインバランスの影響Qtimeを除去できることがわかる。
Figure 2007208654
以上説明したように、第5の実施形態に係るOFDM受信装置は、FFT入力前のOFDM信号に対してIQインバランスの補償を適用する構成となっている。この構成を用いた場合においても、IQインバランスの影響を補償でき、高い精度で送信データを復調できる。
(第6の実施形態)
図7は、本発明の第6の実施形態におけるOFDM送信装置が送信するOFDM信号のフレーム構成を示している。第6の実施形態において、パイロット信号の送信に用いられるサブキャリアはk=±7,±21であるが、これに限られず中心周波数(0番目のサブキャリア)周波数に対して対称の位置関係にあるサブキャリアのペア(+K番目と−K番目のサブキャリア)がパイロット信号に用いられるならば、任意のサブキャリアをパイロット信号の送信に用いることが可能である。また、第6の実施形態において、パイロット信号の送信に用いられるサブキャリア数は4であるが、これに限られず任意の偶数の数のサブキャリアを用いることが可能である。
第6の実施形態においてnシンボル目の区間の送信パイロット信号{pTx(+k,n1),pTx(-k,n1)}と、n2シンボル目の区間のパイロット信号{pTx(+k,n2),pTx(-k,n2)}は下式の条件を満足する。
Figure 2007208654
また、望ましくは{pTx(+k,n1),pTx(-k,n1)}及び{pTx(+k,n2),pTx(-k,n2)}は下式の条件を満足する。
Figure 2007208654
第6の実施形態では、式(67)を満足するシンボル番号の組み合わせ{n1,n2}は{1,2}とする。つまり、1シンボル目の区間のパイロット信号{pTx(+k,n1),pTx(-k,n1)}及び2シンボル目の区間のパイロット信号{pTx(+k,n2),pTx(-k,n2)}は、式(67)を満足する。第6の実施形態では、式(67)を満足するパイロット信号が含まれるシンボルは1シンボル目と2シンボル目であるが、これに限定されず、任意の2シンボル(例えば3シンボル目と7シンボル目、チャネル推定用プリアンブルと4シンボル目等)に式(67)を満足するパイロット信号が含まれていてもよい。
本実施形態におけるOFDM受信装置は、歪み係数推定部404と補償ウエイト算出部405の動作以外は、第1の実施形態に係る図4と同一である。以下では、本実施形態で用いられる歪み係数推定部404と補償ウエイト算出部405の動作について説明する。
まず、歪み係数推定部404の処理について説明する。歪み係数推定部404は、初めにFFTユニット402から出力される1シンボル目の区間と2シンボル目の区間の受信パイロット信号を受け取る。
このとき、歪み係数推定部404がk=±7,±21番目のサブキャリアにおいて1シンボル目の区間と2シンボル目の区間に受け取る受信パイロット信号PRx(k)は、式(38)のように表現できる。
次に、歪み係数推定部404は、受信パイロット信号PRx(k)と既知の送信パイロット信号PRx(k)から、送信パイロット信号が割り当てられているサブキャリアk=±7,±21に関する歪み係数α(k)及びβ(k)を推定する。歪み係数α(k)及びβ(k)の推定値をそれぞれαEst(k)及びβEst(k)とし、歪み係数の推定値ベクトルCEst(k)を式(43)で定義する。このとき歪み係数推定部404は次式の計算により、歪み係数の推定値ベクトルCEst(k)を算出する。
Figure 2007208654
第6の実施形態において、送信パイロット信号は式(67)を満足するため、上式の計算により歪み係数CEst(k)(つまりαEst(k)及びβEst(k))を推定することが可能である。熱雑音の項を無視した場合(M(k)=0)、式(38)を式(69)に代入すると、歪み係数の推定値CEst(k)(つまりαEst(k)及びβEst(k))は実際の歪み係数C(k)(つまりα(k)及びβ(k))と同一値となることがわかる。歪み係数推定部404は、式(69)の計算によって推定した歪み係数CEst(k)(つまりαEst(k)及びβEst(k))を補償ウエイト算出部405に与える(S404)。
次に、補償ウエイト算出部405の処理について説明する。補償ウエイト算出部405は、歪み係数推定部404で推定した歪み係数S404から、次式で表す除算結果w(k)を算出する。
Figure 2007208654
次に補償ウエイト算出部405は、次式で表すように、k=±7,±21に関して算出された除算結果w(k)の平均値wAveを算出する。
Figure 2007208654
なお、第6の実施形態では、上式で示すように、k=+7に関する除算結果w(+7)、k=−7に関する除算結果w(-7)、k=+21に関する除算結果w(+21)、及びk=−21に関する除算結果w(-21)を同じ重みで平均化しているが、これに限定されず、次式の例のようにw(+7),w(-7),w(+21)及びw(-21)に異なる重み係数ρ(k)を乗じて平均化を行ってもよい。
Figure 2007208654
補償ウエイト算出部405は、算出した除算結果の平均値wAveをIQインバランス補償用のウエイトとして、該ウエイトを示す信号(S405)をIQインバランス補償部403に与える。IQインバランス補償部403は、除算結果の平均値wAveを用いて式(25)及び(26)の計算を行うことで、第1の実施形態と同様、チャネル推定用プリアンブル信号及びデータ信号に対してIQインバランスの影響を補償する。
また、第6の実施形態では、式(71)で示したように複数のパイロットサブキャリアから算出された除算結果を平均化しているため、熱雑音環境下におけるウエイトの推定精度が向上し、IQインバランス補償部403における補償精度を改善できる。
(第7の実施形態)
次に、本発明の第7の実施形態について説明する。本実施形態におけるOFDM送信装置が送信する送信OFDM信号のフレーム構成は図7に示したものと同様である。第7の実施形態では、n=1,2,3,….としたときに、nシンボル目に送信されるパイロット信号pTx(+k,n)及びpTx(-k,n)と、n+1シンボル目に送信されるパイロット信号pTx(+k,n+1)及びpTx(-k,n+1)が次式の条件を満足する。
Figure 2007208654
また、望ましくはpTx(+k,n),pTx(-k,n),pTx(+k,n+1)及びpTx(-k,n+1)は下式の条件を満足する。
Figure 2007208654
第7の実施形態におけるOFDM受信装置は、歪み係数推定部404と補償ウエイト算出部405の動作以外は第1の実施形態で用いた図4と同一である。以下では、本実施形態における歪み係数推定部404と補償ウエイト算出部405の動作について説明する。
まず、歪み係数推定部404の処理について説明する。歪み係数推定部404は、初めにFFTユニット402からnシンボル目とn+1シンボル目の区間の受信パイロット信号を受け取る。以後の説明を簡単にするため、歪み係数推定部404がk=±7,±21番目のサブキャリアにおいてnシンボル目とn+1シンボル目の区間に受け取る受信パイロット信号を次式のベクトルPRx(k,n)で定義する。
Figure 2007208654
このとき、歪み係数推定部404がk=±7,±21番目のサブキャリアにおいてnシンボル目とn+1シンボル目の区間に受け取る受信パイロット信号PRx(k,n)は、式(8)より次式のように表現できる。
Figure 2007208654
ここで、PTx(k,n),C(k)及びM(k,n)はそれぞれ送信パイロット信号の行列、歪み係数ベクトル及び雑音信号ベクトルであり、次式で定義される。
Figure 2007208654
次に、歪み係数推定部404は、受信パイロット信号PRx(k,n)と既知の送信パイロット信号PTx(k,n)から、送信パイロット信号が割り当てられているサブキャリアk=±7,±21に関する歪み係数α(k),β(k)を推定する。PRx(k,n)から算出した歪み係数α(k),β(k)の推定値をそれぞれαEst(k,n),βEst(k,n)とし、歪み係数の推定値ベクトルCEst(k,n)を次式で定義する。
Figure 2007208654
歪み係数推定部404は、次式の計算により歪み係数の推定値ベクトルCEst(k,n)を算出する。
Figure 2007208654
第7の実施形態において、送信パイロット信号は式(73)を満足するため、上式の計算により歪み係数CEst(k,n)(つまりαEst(k,n)及びβEst)を推定することが可能である。熱雑音の項を無視した場合(M(k,n)=0)、式(76)を式(81)に代入すると、歪み係数の推定値CEst(k,n)(つまりαEst(k,n)及びβEst(k,n))は実際の歪み係数C(k)(つまりα(k)及びβ(k))と同一値となることがわかる。歪み係数推定部404は、式(81)の計算によって推定した歪み係数CEst(k,n)(つまりαEst(k,n)及びβEst(k,n))を補償ウエイト算出部405に与える(S404)。
次に、補償ウエイト算出部405の処理について説明する。補償ウエイト算出部405は、歪み係数推定部404で推定した歪み係数S404から、次式で表す除算結果w(k,n)を算出する。
Figure 2007208654
次に、補償ウエイト算出部405は、次式で表すようにk=±7,±21,n=1,2,…Nに関して算出された除算結果w(k,n)の平均値wAveを算出する。
Figure 2007208654
第7の実施形態では、上式で示すようにすべてのw(k,n)を同じ重みで平均化しているが、これに限定されず、k及びnに応じてw(k,n)を異なる重みを乗じて平均化してもよい。式(83)のw(k,n)を平均化する回数Nは任意の数でよいが、Nを大きくすると平均値wAveの算出に時間がかかる分、熱雑音環境下におけるwAveの推定精度を向上できる。従って、平均化を行う回数Nは、処理遅延と熱雑音の電力の両者を考慮して決定されることが望ましい。補償ウエイト算出部405は、算出した除算結果の平均値wAveをIQインバランス補償用のウエイトとして、IQインバランス補償部403に与える(S405)。
IQインバランス補償部403は除算結果の平均値wAveを用いて式(25)及び(26)の計算を行うことで、第1の実施形態と同様、チャネル推定用プリアンブル信号及びデータ信号に対してIQインバランスの影響を補償できる。
また、第6の実施形態では式(83)に示したように、複数の異なるシンボルと異なるサブキャリアのパイロット信号から算出された除算結果を平均化しているため、熱雑音環境下におけるウエイトの推定精度が向上し、IQインバランス補償部403における補償精度を改善できる。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
本発明の一実施形態に従うOFDM通信システムの概要図 本発明の一実施形態に従うOFDM送信装置のブロック図 本発明の一実施形態に従って送信されるOFDM信号のサブキャリア配置を示す図 本発明の一実施形態に従うOFDM受信装置のブロック図 図4中の無線受信部の簡易モデルを示すブロック図 本発明の他の実施形態に従うOFDM受信装置のブロック図 本発明の他の実施形態に従って送信されるOFDM信号のサブキャリア配置を示す図
符号の説明
101・・・OFDM送信装置
102・・・送信アンテナ
103・・・OFDM受信装置
104・・・受信アンテナ
201・・・符号化部
202・・・ディジタル変調部
203・・・シリアル・パラレル変換器
204・・・パイロット信号挿入部
205・・・プリアンブル信号付加部
206・・・IFFTユニット
207・・・無線送信部
401・・・無線受信部
402・・・FFTユニット
403,・・・IQインバランス補償部
404・・・歪み係数推定部
405・・・補償ウエイト算出部
406・・・チャネル推定部
407・・・チャネル等化部
408・・・復号部
601・・・無線受信部
602・・・IQインバランス補償部
603・・・FFTユニット
604・・・歪み係数推定部
605・・・補償ウエイト算出部
606・・・チャネル推定部
607・・・チャネル等化部
608・・・復号部

Claims (14)

  1. 中心周波数に対して周波数軸上で対称の位置にある第1サブキャリア及び第2サブキャリアにそれぞれ割り当てられた第1送信パイロット信号及び第2送信パイロット信号を有する第1OFDMシンボルと、前記第1サブキャリア及び第2サブキャリアにそれぞれ割り当てられた第3送信パイロット信号及び第4送信パイロット信号を有する第2OFDMシンボルを含み、前記第1送信パイロット信号と前記第4送信パイロット信号の複素共役との積と、前記第3送信パイロット信号と第2送信パイロット信号の複素共役との積との差が非零であるOFDM信号を生成するステップと;
    生成されたOFDM信号を送信するステップと;
    送信されたOFDM信号を受信して直交復調により受信OFDM信号を出力するステップと;
    前記受信OFDM信号中の前記第1OFDMシンボルの区間に前記第1サブキャリア及び第2サブキャリアにそれぞれ対応する第1受信パイロット信号及び第2受信パイロット信号を抽出するステップと;
    前記受信OFDM信号中の前記第2OFDMシンボルの区間に前記第1サブキャリア及び第2サブキャリアにそれぞれ対応する第3受信パイロット信号及び第4受信パイロット信号を抽出するステップと;
    抽出された前記第1受信パイロット信号及び第3受信パイロット信号から前記第1サブキャリアで生じる振幅及び位相の変化成分を表す第1の係数を推定するステップと;
    抽出された前記第2受信パイロット信号及び第4受信パイロット信号から前記第1サブキャリアによって前記第2サブキャリアに与えられる干渉成分を表す第2の係数を推定するステップと;
    推定された前記第1の係数と第2の係数から前記直交復調時に前記受信OFDM信号に対して生じた振幅誤差及び位相誤差の影響を補償するためのウエイトを算出するステップと;
    算出された前記ウエイトに従って前記受信OFDM信号について前記補償を行うステップと;
    前記補償が行われたOFDM信号を復号するステップと;を具備する無線通信方法。
  2. 中心周波数に対して周波数軸上で対称の位置にある第1サブキャリア及び第2サブキャリアにそれぞれ割り当てられた第1送信パイロット信号及び第2送信パイロット信号を有する第1OFDMシンボルと、前記第1サブキャリア及び第2サブキャリアにそれぞれ割り当てられた第3送信パイロット信号及び第4送信パイロット信号を有する第2OFDMシンボルを含み、前記第1送信パイロット信号と前記第4送信パイロット信号の複素共役との積と、前記第3送信パイロット信号と第2送信パイロット信号の複素共役との積との差が非零であるOFDM信号を生成するOFDM信号生成ユニットと;
    生成されたOFDM信号を送信する送信ユニットとを具備するOFDM送信装置。
  3. 前記OFDM信号は、さらに前記第1送信パイロット信号と前記第3送信パイロット信号との積と、前記第2送信パイロット信号の複素共役と前記第4送信パイロット信号の複素共役との積との和が零である請求項2記載のOFDM送信装置。
  4. 中心周波数に対して周波数軸上で対称の位置にある第1サブキャリア及び第2サブキャリアにそれぞれ割り当てられた第1送信パイロット信号及び第2送信パイロット信号を有する第1OFDMシンボルと、前記第1サブキャリア及び第2サブキャリアにそれぞれ割り当てられた第3送信パイロット信号及び第4送信パイロット信号を有する第2OFDMシンボルを含み、前記第1送信パイロット信号と前記第4送信パイロット信号の複素共役との積と、前記第3送信パイロット信号と第2送信パイロット信号の複素共役との積との差が非零であるOFDM信号を受信して直交復調により受信OFDM信号を出力する受信ユニットと;
    前記受信OFDM信号中の前記第1送信パイロット信号に対応する第1受信パイロット信号、及び前記受信OFDM信号中の前記第3送信パイロット信号に対応する第3受信パイロット信号から前記第1サブキャリアで生じる振幅及び位相の変化成分を表す第1の係数を推定し、前記受信OFDM信号中の前記第1送信パイロット信号に対応する前記第2受信パイロット信号、及び前記受信OFDM信号中の前記第4送信パイロット信号に対応する第4受信パイロット信号から前記第1サブキャリアによって前記第2サブキャリアに与えられる干渉成分を表す第2の係数を推定する推定部と;
    推定された前記第1の係数及び第2の係数から前記直交復調時に前記受信OFDM信号に対して生じた振幅誤差及び位相誤差の影響を補償するためのウエイトを算出する算出部と;
    算出された前記ウエイトに従って前記受信OFDM信号について前記補償を行う補償部と;
    前記補償が行われたOFDM信号を復号する復号部と;を具備するOFDM受信装置。
  5. 前記受信ユニットが受信するOFDM信号は、前記第1送信パイロット信号と前記第3送信パイロット信号との積と、前記第2送信パイロット信号の複素共役と前記第4送信パイロット信号の複素共役との積との和が零である請求項4記載のOFDM受信装置。
  6. 前記推定部は、次式により前記第1の係数を推定する請求項4記載のOFDM受信装置。
    Figure 2007208654
    ただし、pTx(+K,n1),pTx(-K,n1),pTx(+K,n2)及びpTx(-K,n2)は前記第1送信パイロット信号、第2送信パイロット信号、第3送信パイロット信号及び第4送信パイロット信号をそれぞれ表し、pRx(+K,n1),pRx(-K,n1),pRx(+K,n2)及びpRx(-K,n2)は前記第1受信パイロット信号、第2受信パイロット信号、第3受信パイロット信号及び第4受信パイロット信号をそれぞれ表し、*は複素共役演算を表す。
  7. 前記推定部は、次式により前記第2の係数を推定する請求項4記載のOFDM受信装置。
    Figure 2007208654
    ただし、pTx(+K,n1),pTx(-K,n1),pTx(+K,n2)及びpTx(-K,n2)は前記第1送信パイロット信号、第2送信パイロット信号、第3送信パイロット信号及び第4送信パイロット信号をそれぞれ表し、pRx(+K,n1),pRx(-K,n1),pRx(+K,n2)及びpRx(-K,n2)は前記第1受信パイロット信号、第2受信パイロット信号、第3受信パイロット信号及び第4受信パイロット信号をそれぞれ表し、*は複素共役演算を表す。
  8. 前記算出部は、次式により前記ウエイトを算出する請求項4記載のOFDM受信装置。
    Figure 2007208654
    ただし、αEst(+K)及びβEst(-K)は、前記第1の係数及び第2の係数を表し、*は複素共役演算を表す。
  9. 前記算出部は、次式の値を平均化することにより前記ウエイトを算出する請求項4記載のOFDM受信装置。
    Figure 2007208654
    ただし、αEst(+K)及びβEst(-K)は前記第1の係数及び第2の係数を表し、*は複素共役演算を表す。
  10. 前記算出部は、次式により前記ウエイトを行列として算出する請求項4記載のOFDM受信装置。
    Figure 2007208654
  11. 前記算出部は、次式により前記ウエイトを行列として算出する請求項4記載のOFDM受信装置。
    Figure 2007208654
  12. 前記受信ユニットが受信するOFDM信号は、さらに中心周波数に対して周波数軸上で対称の位置にある第3サブキャリア及び第4サブキャリアにそれぞれ割り当てられた第1送信情報信号及び第2送信情報信号を有する第3OFDMシンボルを含み、
    前記補償部は、次式により前記受信OFDM信号について前記補償を行う請求項8または9記載のOFDM受信装置。
    Figure 2007208654
    ただし、uRx(k)は前記受信OFDM信号中の前記第1送信情報信号に対応する第1受信情報信号、uRx(-k)は前記受信OFDM信号中の前記第2送信情報信号に対応する第2受信情報信号、*は複素共役演算、wは前記ウエイトをそれぞれ表す。
  13. 前記受信ユニットが受信するOFDM信号は、さらに中心周波数に対して周波数軸上で対称の位置にある第3サブキャリア及び第4サブキャリアにそれぞれ割り当てられた第1送信情報信号及び第2送信情報信号を有する第3OFDMシンボルを含み、
    前記補償部は、次式により前記受信OFDM信号について前記補償を行う請求項10記載のOFDM受信装置。
    Figure 2007208654
    ただし、UEq(k)は、前記補償後の前記受信OFDM信号中の前記第1送信情報信号に対応する第1受信情報信号を表すuEq(k)と、前記補償後の前記受信OFDM信号中の前記第2送信情報信号に対応する第2受信情報信号の複素共役値を表すu* Eq(-k)を要素とするベクトル[uEq(k) u* Eq(-k)]Tを表し、URx(k)は、前記補償前の前記受信OFDM信号中の前記第1送信情報信号に対応する第1受信情報信号を表すuRx(k)と、前記補償前の前記受信OFDM信号中の前記第2送信情報信号に対応する第2受信情報信号の複素共役値を表すu* Rx(-k)を要素とするベクトル[uRx(k) u* Rx(-k)]Tを表し、Tは転置演算を表し、Wは前記ウエイトを表す。
  14. 前記受信OFDM信号は同相成分及び直交成分を含み、
    前記推定部は、前記受信OFDM信号について前記同相成分及び直交成分に対応して次式により前記補償を行う請求項11記載のOFDM受信装置。
    Figure 2007208654
    ただし、YEq(t)は、時刻tにおける前記補償後の前記同相成分を表すyEqI(t)と、時刻tにおける前記補償後の前記直交成分を表すyEqQ(t)を要素とするベクトル[yEqI(t) yEqQ(t)]Tを表し、YRx(t)は、時刻tにおける前記補償前の前記同相成分を表すyI(t)と、時刻tにおける前記補償前の前記直交成分を表すyQ(t)を要素とするベクトル[yI(t) yQ(t)]Tを表し、Tは転置演算を表し、Wは前記ウエイトを表す。
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