JP2007208376A - アナログ−デジタル変換器及びその動作状態の検出方法 - Google Patents

アナログ−デジタル変換器及びその動作状態の検出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ΣΔ方式AD変換器の不安定動作状態の誤検出を減らす。
【解決手段】ΣΔ方式のAD変換を行うAD変換器10における量子化器14は、AD変換器10への入力信号の積分結果を量子化して2値のデジタルデータを出力する。不安定動作状態検出部20は、量子化器14が、2値のデジタルデータうちの一方の値を第一の所定数以上連続して出力し、且つ、当該出力に続けて当該2値のデジタルデータうちの他方の値を第二の所定数連続して出力した場合の検出を行う。ここで、当該場合の検出がされたときには、不安定動作状態検出部20は、各積分器11−1、11−2、…、11−nに対するリセット信号を生成して出力する。
【選択図】図1

Description

本発明は、アナログ信号をデジタルデータへ変換するAD変換(アナログ−デジタル変換)技術に関し、特に、高次のシグマデルタAD変換器を安定動作させる技術に関する。
シグマデルタ(ΣΔ)方式(デルタシグマ(ΔΣ)方式とも称されている)のAD変換器が広く知られている。ΣΔ方式AD変換器は、オーバーサンプリング技術、ΣΔ変調(ΔΣ変調とも称されている)、及びデシメーションフィルタリングを利用したものであり、必要とする信号処理の多くがデジタル処理によって行われる。従って、特性の経年変化が少ない、動作環境の温度変化に対しての安定性が高い、実装時に調整が不要、等の利点を有している。
ΣΔ変調について説明する。ΣΔ変調器は、変換対象であるアナログ信号を積分器に入力し、その出力を量子化器でデジタルデータへと変換させる。このとき、量子化器で得たデジタルデータに対応するアナログ信号を、上述した積分器の入力へとフィードバックさせる。このフィードバックにより、ΣΔ変調器は、変換対象であるアナログ信号と量子化器から出力されるデジタルデータとの差を少なくするように動作する。
このように構成されるΣΔ変調器は、また、量子化器におけるアナログ信号の量子化誤差に起因する量子化雑音のスペクトルを、ナイキスト周波数近傍の高周波域へと集中させるノイズシェービング効果をもたらす。ΣΔ方式AD変換器は、このノイズシェービング効果と、変換対象のアナログ信号の存在する周波数帯域よりも非常に高い標本化周波数を用いて当該アナログ信号の標本化を行うオーバーサンプリング技術とを併用することで、当該周波数帯域において高いS/N比(信号対雑音比)を得るというものである。
ところで、ΣΔ変調器によるノイズシェービング効果は、積分器の次数が高いほど高くなり、変換対象のアナログ信号の存在する周波数帯域内の量子化雑音を低減させることができる。しかし、積分器の次数を高くすると、ΣΔ変調器の動作の安定性は低下し、入力するアナログ信号(例えば大振幅信号など)によっては発振といった不安定状態に陥ってしまうことがある。
このような高次のΣΔ変調器で安定動作を確保する手法の代表的なものとして、図5に示す技術が知られている。同図について説明する。
図5に示すAD変換器100は、縦続接続されている複数の積分器101−1、101−2、…、101−nを備えてn次のΣΔ変調器を構成している。
乗算器102−0は、AD変換器100への入力信号と係数a0との乗算を行う。乗算器102−1、102−2、…、102−nは、積分器101−1、101−2、…、101−nの各々から出力される信号と、係数a1、a2、…、anとの乗算を行う。
加算器103は、乗算器102−0、102−1、102−2、…、102−nの各々から出力される信号の加算を行う。この加算結果が最終的な積分結果となる。
加算器103から出力される信号(アナログ信号)は、量子化器104により量子化されてデジタルデータとなる。なお、ここでは、量子化器104は2値(1ビット)の量子化を行うものとし、加算器103の出力信号と所定の閾値電圧との大小比較により、データ「1」に相当するHレベル信号(出力信号>閾値電圧の場合)若しくはデータ「0」に相当するLレベル信号(出力信号<閾値電圧の場合)のどちらかの信号を変調出力として出力するものとする。
この変調出力はAD変換器100の入力側へとフィードバックされる。加算器105は、この変調出力をAD変換器100への入力信号から減算し、その減算結果を積分器101−1、101−2、…、101−nの縦続接続へ入力させる。
この図5に示すAD変換器100には、不安定状態検出回路110が設けられている。不安定状態検出回路110は、AD変換器100を構成する各部の信号を監視し、AD変換器100の動作が不安定状態(発振)に陥っているか否かを監視する。そして、不安定状態に陥っていることが検出された場合には、リセット信号を出力して積分器101−1、101−2、…、101−nの各々の出力をリセットすることで、不安定状態を解消させるというものである。図5に示すAD変換器100は、この不安定状態検出回路110を設けることでΣΔ変調器の安定動作を確保している。
ところで、この不安定状態検出回路110による不安定状態の検出手法としては、大きく分けると、AD変換器100におけるアナログ回路ブロックの信号を監視する手法と、AD変換器100から出力されるデジタルデータを監視する手法とがある。
不安定状態検出回路110の従来構成の第一の例を図6に示す。この構成は、不安定状態検出回路110がAD変換器100におけるアナログ回路ブロックの信号を監視する一例である。
図6においては、比較器111が図5における不安定状態検出回路110に相当する。比較器111は、積分器101−1、101−2、…、101−nの縦続接続の最終段から出力されるアナログ信号(AD変換器100への入力信号がn回積分された信号)と、所定の閾値との大小比較を行う。ここで、当該出力信号が増大して当該閾値を上回ったことが検出された場合には、ΣΔ変調器が発振し不安定状態に陥っているとみなし、リセット信号を出力して積分器101−1、101−2、…、101−nの各々の出力をリセットする。
この図6に例示したような、AD変換器100におけるアナログ回路ブロックの信号を監視する手法は、アナログ回路ブロックの回路構成を複雑化させるものである。これは、アナログ回路ブロックに新たな寄生素子を持ち込むものであるから、AD変換器100全体の性能や特性の安定性の点からは余り好ましいものではない。
不安定状態検出回路110の従来構成の第二の例を図7に示す。この構成は、不安定状態検出回路110がAD変換器100から出力されるデジタルデータを監視する一例である。
図7において、デシメーションフィルタ106は、ΣΔ変調がもたらすノイズシェービング効果によって高周波数域に集中させた量子化雑音を除去するためのローパスフィルタ(デジタルフィルタ)の機能と、量子化器104から出力される変調出力(デジタルデータ)のデータ数を、AD変換器100への入力信号の表現に十分なデータ数まで減らすデシメーション(データの間引き)の機能とを兼ね備えたものである。
図7においては、比較器112が図5における不安定状態検出回路110に相当する。比較器112は、デシメーションフィルタ106から出力されるデジタルデータと、所定の閾値データとの大小比較を行う。ここで、当該デジタルデータが増大して当該閾値データを上回ったことが検出された場合には、ΣΔ変調器が発振し不安定状態に陥っているとみなし、リセット信号を出力して積分器101−1、101−2、…、101−nの各々の出力をリセットする。
このような、AD変換器100から出力されるデジタルデータを不安定状態検出回路110が監視する手法は、前述したアナログ回路ブロックの信号を監視する手法と比べると、AD変換器100全体の性能や特性の安定性の点で有利である。
また、不安定状態検出回路110がAD変換器100から出力されるデジタルデータを監視する他の例として、特許文献1には、図8に示すような構成が示されている。
図8においては、カウンタ113が図5における不安定状態検出回路110に相当する。カウンタ113は、量子化器104から出力される変調出力(デジタルデータ)において、同一データ(「1」データ若しくは「0」データのどちらか)が連続している場合に、その同一データが幾つ連続しているかを計数する。ここで、この連続数が所定数を上回った場合には、ΣΔ変調器が発振し不安定状態に陥っているとみなし、リセット信号を出力して積分器101−1、101−2、…、101−nの各々の出力をリセットする。
この図8の構成は、図7に示した構成に比べてシンプルであるので、回路規模や消費電力の観点からは有利である。また、デシメーションフィルタ106から出力されるデジタルデータを監視する図7に示した構成に比べ、不安定状態の検出を早期に行えるという利点も有している。
米国特許第6362763号明細書
上掲した特許文献1の技術の問題点について、図9を用いて説明する。
図9において、(a)に示す正弦波信号をΣΔ方式AD変換器に入力すると、変調出力(量子化器の出力)は、同図(b)に例示するような信号波形となる。ここで、入力信号として大きなレベルの信号がAD変換器に入力された場合には、図9(b)の信号波形のうち破線の丸印で囲んだ部分のような波形パターン、すなわち、同一データ(「1」データ若しくは「0」データのどちらか)が連続するパターンが出現する。
これに対し、ΣΔ方式AD変換器が不安定な動作状態に陥っている場合における変調出力は、図9(c)に例示するような信号波形となる。
上掲した特許文献1の技術では、同一データが連続しているパターンのみに注目している。そのため、正常動作時の変調出力を示している図9(b)のうち破線の丸印で囲んだ部分のパターンと、不安定動作時の変調出力を示している図9(c)の信号波形とを区別することができず、図9(b)の信号波形を不安定動作時の変調出力として誤検出してしまう虞がある。この誤検出によって積分器がリセットされてしまうと、AD変換器のデータ出力が一時的に途切れてしまうことになる。
このような問題は、AD変換器のオーバーサンプリング比を高めるほど発生の可能性は高くなる。特許文献1の技術でこの問題に対処するために、例えば、不安定動作の判定を下す基準とする同一データの連続数を大きくすることが考えられる。これは、図8の構成におけるカウンタ113で計数可能なカウント数を増やすこととなり、回路規模の増大を招く。
本発明は上述した問題に鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題は、ΣΔ方式AD変換器の不安定動作状態の誤検出を減らすことである。
本発明の態様のひとつであるアナログ−デジタル変換器は、シグマデルタ方式のアナログ−デジタル変換器であって、信号を積分する積分器と、前記積分器から出力される信号を量子化して2値のデジタルデータを出力する量子化器と、前記量子化器が、2値のデジタルデータうちの一方の値を第一の所定数以上連続して出力し、且つ、当該出力に続けて当該2値のデジタルデータうちの他方の値を第二の所定数連続して出力した場合の検出を行い、当該場合の検出がされたときに前記積分器に対するリセット信号を生成して出力する不安定動作状態検出部と、を有することを特徴とするものであり、この特徴によって前述した課題を解決する。
この構成によれば、ΣΔ方式AD変調器における前述したような正常動作時の変調出力のパターンを不安定動作時のパターンとして誤検出してしまうことがなくなる一方で、前述したような不安定動作時の変調出力は適切に検出することができる。
なお、上述した本発明に係るアナログ−デジタル変換器において、前記第一の所定数と前記第二の所定数とは同一であるように構成してもよい。
また、前述した本発明に係るアナログ−デジタル変換器において、前記不安定動作状態検出部は、前記量子化器が出力する2値のデジタルデータのうちの一方の値の連続する個数を計数するカウンタと、前記カウンタが所定数以上の計数を行ったときに状態を変化させるフラグを保持しておくフラグレジスタと、前記カウンタによる計数値と前記フラグレジスタで保持されているフラグの状態とに基づいて前記リセット信号を生成するリセット信号生成部と、を有するように構成してもよい。
この構成によれば、従来の回路構成に対して小規模な回路を追加するだけでΣΔ方式AD変換器の不安定動作状態の誤検出を減らすことができる。
また、前述した本発明に係るアナログ−デジタル変換器において、前記不安定動作状態検出部は、前記量子化器が出力する2値のデジタルデータうちの一方の値の連続する個数を計数する第一のカウンタと、前記量子化器が出力する2値のデジタルデータうち前記第一のカウンタによっては計数されない方の値が連続する個数を計数する第二のカウンタと、前記第一のカウンタによる計数値と前記第二のカウンタによる計数値とに基づいて前記リセット信号を生成するリセット信号生成部と、を有するように構成してもよい。
この構成によっても、ΣΔ方式AD変調器における前述したような正常動作時の変調出力のパターンを不安定動作時のパターンとして誤検出することなく、不安定動作時の変調出力は適切に検出することができる。
また、前述した本発明に係るアナログ−デジタル変換器において、前記不安定動作状態検出部を複数有しており、前記不安定動作状態検出部が前記リセット信号を生成して出力する際の条件として用いる、前記第一の所定数と前記第二の所定数との組み合わせが、各不安定動作状態検出部間で互いに異なっている、ように構成してよい。
上述したような構成とすることにより、アナログ−デジタル変換器の動作の不安定状態とみなすことのできる量子化器の出力パターンが複数存在する場合であっても、アナログ−デジタル変換器の不安定動作状態を、より適切に検出して解消することができるようになる。
なお、上述した本発明に係るアナログ−デジタル変換器において実施されている動作状態の検出方法も、本発明に係るものであり、本発明に係るアナログ−デジタル変換器と同様の作用・効果を奏する結果、前述した課題が解決される。
本発明によれば、以上のようにすることにより、ΣΔ方式AD変換器の不安定動作状態の誤検出が減るという効果を奏する。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明を実施するAD変換器の構成の第一の例を示している。
図1に示すΣΔ方式のAD変換器10と、図6から図8に示したAD変換器100の従来例とは、不安定状態検出回路20の構成が大きく異なっている。
図1において、縦続接続されている複数の積分器11−1、11−2、…、11−nを備えてn次のΣΔ変調器を構成している。
乗算器12−0は、AD変換器10への入力信号と係数a0との乗算を行う。乗算器12−1、12−2、…、12−nは、積分器11−1、11−2、…、11−nの各々から出力される信号と、係数a1、a2、…、anとの乗算を行う。
加算器13は、乗算器12−0、12−1、12−2、…、12−nの各々から出力される信号の加算を行う。この加算結果が、積分器11−1に入力される信号の最終的な積分結果となる。
加算器13から出力される信号(アナログ信号)は、量子化器14により量子化されてデジタルデータとなる。ここでは、量子化器14は2値(1ビット)の量子化を行うものとし、加算器13の出力信号と所定の閾値電圧との大小比較により、データ「1」に相当するHレベル信号(出力信号>閾値電圧の場合)若しくはデータ「0」に相当するLレベル信号(出力信号<閾値電圧の場合)のどちらかの信号を変調出力として出力するものとする。但し、量子化器14が2値よりも多い多値の量子化を行うようにAD変換器10を構成することも可能である。この場合には、例えば、量子化器14の変調出力として信号レベルが量子化値に応じて異なる信号を出力し、各信号レベルについて、各ビットが2値(データ「0」若しくはデータ「1」のどちらか)であり時間軸方向に複数のビットを並べたデジタルデータを対応付けるようにすればよい。
量子化器14からの変調出力はAD変換器10の入力側へとフィードバックされる。加算器15は、この変調出力をAD変換器10への入力信号から減算し、その減算結果として得られた信号を積分器11−1、11−2、…、11−nの縦続接続へ入力して積分演算を行わせる。
図1における不安定状態検出回路20は、量子化器14が、2値のデジタルデータうちの一方の値を第一の所定数以上連続して出力し、且つ、当該出力に続けて当該2値のデジタルデータうちの他方の値を第二の所定数連続して出力した場合の検出を行い、当該場合の検出がされたときには、AD変換器10の動作の不安定状態の検出がされたとみなし、各積分器11−1、11−2、…、11−nに対するリセット信号を生成して出力する。
不安定状態検出回路20は符号切り替え器21、カウンタ22、フラグレジスタ23、及び積分器リセット判定部24を備えて構成されている。
符号切り替え器21は、量子化器14が出力する2値のデジタルデータ(データ「0」若しくはデータ「1」)のうち、カウンタ22で計数するものを選択する。
カウンタ22は、量子化器14が出力する2値のデジタルデータのうちの一方の値の連続する個数を計数する。
フラグレジスタ23は、カウンタ22が所定数以上の計数を行ったときに、その状態を変化させるフラグを保持しておくレジスタである。
積分器リセット判定部24は、カウンタ22による計数値とフラグレジスタ23で保持されているフラグの状態とに基づき、AD変換器10の前述した不安定動作状態の検出を行い、不安定動作状態が検出されたときには、各積分器11−1、11−2、…、11−nに対するリセット信号を生成して出力する。各積分器11−1、11−2、…、11−nは、このリセット信号を受け取ると出力をリセットする。
ここで図2について説明する。同図は、不安定状態検出回路20の状態遷移を示している。なお、ここでは、カウンタ22を3ビットのカウンタで構成しているものとする。
各積分器11−1、11−2、…、11−nのリセット直後を想定する。このとき、カウンタ22の計数値は「0」とされ、フラグレジスタ23で保持されているフラグは「0」とされる。
ここで、量子化器14からデータ「0」が出力された場合には、不安定状態検出回路20の状態はQ000に遷移する。このとき、符号切り替え器21は、量子化器14が出力する2値のデジタルデータのうちカウンタ22で計数するものの選択がデータ「0」となるように切り替えられる。一方、量子化器14からデータ「1」が出力された場合には、不安定状態検出回路20の状態はQ100に遷移する。このとき、符号切り替え器21は、量子化器14が出力する2値のデジタルデータのうちカウンタ22で計数するものの選択がデータ「1」となるように切り替えられる。
不安定状態検出回路20がQ000の状態にある場合に、量子化器14からデータ「0」が出力されたときには、不安定状態検出回路20の状態はQ001へと遷移し、カウンタ22の計数値は1進められて「1」となる。一方、このQ000の状態にある場合に、量子化器14からデータ「1」が出力されたときには、不安定状態検出回路20の状態はQ000へと遷移し、カウンタ22の計数値はクリアされて「0」となる。
不安定状態検出回路20がQ001の状態にある場合に、量子化器14からデータ「0」が出力されたときには、不安定状態検出回路20の状態はQ002へと遷移し、カウンタ22の計数値は1進められて「2」となる。一方、このQ001の状態にある場合に、量子化器14からデータ「1」が出力されたときには、不安定状態検出回路20の状態はQ000へと遷移し、カウンタ22の計数値はクリアされて「0」となる。
以下、不安定状態検出回路20がQ002〜Q006にある場合における状態の遷移は上述したQ000やQ001の状態におけるものと同様である。
不安定状態検出回路20がQ007の状態にある場合に、量子化器14からデータ「0」が出力されたときには、不安定状態検出回路20の状態は遷移せず、Q007の状態が維持される。一方、このQ007の状態にある場合に、量子化器14からデータ「1」が出力されたときには、不安定状態検出回路20の状態はQ010へと遷移し、カウンタ22の計数値はクリアされて「0」となると共に、フラグレジスタ23で保持されているフラグがセットされて「1」とされる。従って、不安定状態検出回路20の状態がQ010へと遷移する場合は、各積分器11−1、11−2、…、11−nがリセットされた後、量子化器14からデータ「0」が連続して8回以上出力され、その後に量子化器14からデータ「1」が出力された場合である。なお、このとき、カウンタ22から符号切り替え器21へと制御信号が送られて、量子化器14が出力する2値のデジタルデータのうちカウンタ22で計数するものの選択がデータ「0」からデータ「1」へと切り替えられる。
不安定状態検出回路20がQ010の状態にある場合に、量子化器14から今度はデータ「1」が出力されたときには、不安定状態検出回路20の状態はQ011へと遷移し、カウンタ22の計数値は1進められて「1」となる。一方、このQ010の状態にある場合に、量子化器14からデータ「0」が出力されたときには、不安定状態検出回路20の状態はQ000へと遷移し、カウンタ22の計数値がクリアされて「0」となると共に、フラグレジスタ23で保持されているフラグもクリアされて「0」とされ、更に、カウンタ22から符号切り替え器21へと制御信号が送られて、量子化器14が出力する2値のデジタルデータのうちカウンタ22で計数するものの選択がデータ「1」からデータ「0」へと切り替えられる。
以下、不安定状態検出回路20がQ011〜Q015にある場合における状態の遷移は上述したQ010の状態におけるものと同様である。
不安定状態検出回路20がQ016の状態にある場合に、量子化器14からデータ「1」が出力されたときには、不安定状態検出回路20の状態はQ200へと遷移する。一方、このQ016の状態にある場合に、量子化器14からデータ「0」が出力されたときには、不安定状態検出回路20の状態はQ000へと遷移し、カウンタ22の計数値がクリアされて「0」となると共に、フラグレジスタ23で保持されているフラグもクリアされて「0」とされ、更に、カウンタ22から符号切り替え器21へと制御信号が送られて、量子化器14が出力する2値のデジタルデータのうちカウンタ22で計数するものの選択がデータ「1」からデータ「0」へと切り替えられる。
積分器リセット判定部24は、不安定状態検出回路20がQ200の状態に遷移したこと、すなわち、フラグレジスタ23で保持されているフラグが「1」であり、且つ、カウンタ22の計数値が「6」であるときに、量子化器14からデータ「1」が更に出力されたことを検出すると、リセット信号を生成して出力し、各積分器11−1、11−2、…、11−nの出力をリセットさせる。つまり、このQ000からQ016にかけての状態遷移により、量子化器14がデータ「0」を連続して8回以上出力し、その後に続けてデータ「1」を連続して8回出力した場合の検出を行い、積分器リセット判定部24は、この場合の検出がされたときに、各積分器11−1、11−2、…、11−nに対するリセット信号を生成して出力するのである。
一方、不安定状態検出回路20がQ100の状態にある場合に、量子化器14からデータ「1」が出力されたときには、不安定状態検出回路20の状態はQ101へと遷移し、カウンタ22の計数値は1進められて「1」となる。一方、このQ100の状態にある場合に、量子化器14からデータ「0」が出力されたときには、不安定状態検出回路20の状態はQ100へと遷移し、カウンタ22の計数値はクリアされて「0」となる。
不安定状態検出回路20がQ101の状態にある場合に、量子化器14からデータ「1」が出力されたときには、不安定状態検出回路20の状態はQ102へと遷移し、カウンタ22の計数値は1進められて「2」となる。一方、このQ101の状態にある場合に、量子化器14からデータ「0」が出力されたときには、不安定状態検出回路20の状態はQ000へと遷移し、カウンタ22の計数値はクリアされて「0」となる。
以下、不安定状態検出回路20がQ102〜Q106にある場合における状態の遷移は上述したQ100やQ101の状態におけるものと同様である。
不安定状態検出回路20がQ107の状態にある場合に、量子化器14からデータ「1」が出力されたときには、不安定状態検出回路20の状態は遷移せず、Q107の状態が維持される。一方、このQ107の状態にある場合に、量子化器14からデータ「0」が出力されたときには、不安定状態検出回路20の状態はQ110へと遷移し、カウンタ22の計数値はクリアされて「0」となると共に、フラグレジスタ23で保持されているフラグがセットされて「1」とされる。従って、不安定状態検出回路20の状態がQ110へと遷移する場合は、各積分器11−1、11−2、…、11−nがリセットされた後、量子化器14からデータ「1」が連続して8回以上出力され、その後に量子化器14からデータ「0」が出力された場合である。なお、このとき、カウンタ22から符号切り替え器21へと制御信号が送られて、量子化器14が出力する2値のデジタルデータのうちカウンタ22で計数するものの選択がデータ「1」からデータ「0」へと切り替えられる。
不安定状態検出回路20がQ110の状態にある場合に、量子化器14から今度はデータ「0」が出力されたときには、不安定状態検出回路20の状態はQ111へと遷移し、カウンタ22の計数値は1進められて「1」となる。一方、このQ110の状態にある場合に、量子化器14からデータ「1」が出力されたときには、不安定状態検出回路20の状態はQ100へと遷移し、カウンタ22の計数値がクリアされて「0」となると共に、フラグレジスタ23で保持されているフラグもクリアされて「0」とされ、更に、カウンタ22から符号切り替え器21へと制御信号が送られて、量子化器14が出力する2値のデジタルデータのうちカウンタ22で計数するものの選択がデータ「0」からデータ「1」へと切り替えられる。
以下、不安定状態検出回路20がQ111〜Q115にある場合における状態の遷移は上述したQ110の状態におけるものと同様である。
不安定状態検出回路20がQ116の状態にある場合に、量子化器14からデータ「0」が出力されたときには、不安定状態検出回路20の状態はQ200へと遷移する。一方、このQ116の状態にある場合に、量子化器14からデータ「1」が出力されたときには、不安定状態検出回路20の状態はQ100へと遷移し、カウンタ22の計数値がクリアされて「0」となると共に、フラグレジスタ23で保持されているフラグもクリアされて「0」とされ、更に、カウンタ22から符号切り替え器21へと制御信号が送られて、量子化器14が出力する2値のデジタルデータのうちカウンタ22で計数するものの選択がデータ「0」からデータ「1」へと切り替えられる。
積分器リセット判定部24は、不安定状態検出回路20がQ200の状態に遷移したこと、すなわち、フラグレジスタ23で保持されているフラグが「1」であり、且つ、カウンタ22の計数値が「6」であるときに、量子化器14からデータ「0」が更に出力されたことを検出すると、リセット信号を生成して出力し、各積分器11−1、11−2、…、11−nの出力をリセットさせる。つまり、このQ100からQ116にかけての状態遷移により、量子化器14がデータ「1」を連続して8回以上出力し、その後に続けてデータ「0」を連続して8回出力した場合の検出を行い、積分器リセット判定部24は、この場合の検出がされたときに、各積分器11−1、11−2、…、11−nに対するリセット信号を生成して出力するのである。
不安定状態検出回路20がQ200の状態に遷移して各積分器11−1、11−2、…、11−nがリセットされると、カウンタ22の計数値は「0」とされ、フラグレジスタ23で保持されているフラグは「0」とされる。この後、量子化器14からデータ「0」が出力された場合には、不安定状態検出回路20の状態はQ000に遷移する。このとき、符号切り替え器21は、量子化器14が出力する2値のデジタルデータのうちカウンタ22で計数するものの選択がデータ「0」となるように切り替えられる。一方、量子化器14からデータ「1」が出力された場合には、不安定状態検出回路20の状態はQ100に遷移する。このとき、符号切り替え器21は、量子化器14が出力する2値のデジタルデータのうちカウンタ22で計数するものの選択がデータ「1」となるように切り替えられる。
不安定状態検出回路20の状態が以上のように遷移することにより、量子化器14が、2値のデジタルデータうちの一方の値を第一の所定数(8回)以上連続して出力し、且つ、当該出力に続けて当該2値のデジタルデータうちの他方の値を第二の所定数(第一の所定数と同一である8回)連続して出力した場合の検出が行われ、更に、当該場合の検出がされたときに、各積分器11−1、11−2、…、11−nに対するリセット信号の生成及び出力が行われる。各積分器11−1、11−2、…、11−nがこのリセット信号を受け取って出力をリセットすることにより、AD変換器10の動作の不安定状態が解消する。
なお、上述した実施形態においては、第一の所定数及び第二の所定数をどちらも8回としていたが、カウンタ22の計数可能数を変更すると共に、フラグレジスタ23で保持されているフラグが「1」にセットされる条件と積分器リセット判定部24がリセット信号を生成して出力する条件とを変更することにより、第一の所定数及び第二の所定数をそれぞれ異なる値とすることもできる。こうすることにより、AD変換器10の動作が不安定状態に陥った場合に量子化器14から出力される様々な波形パターンに対応することができる。
また、不安定状態検出回路20の構成は、図1に示したものに限定されるものではなく、例えば、図3に示すような、他の構成を採ることもできる。
図3について説明する。同図は、本発明を実施するAD変換器の構成の第二の例を示している。同図に示す構成は、不安定状態検出回路20の構成のみが、図1に示した第一の例の構成と異なっており、他は同一構成である。そこで、図3については、不安定状態検出回路20の構成についてのみ説明する。
「0」カウンタ25は、量子化器14が出力する2値のデジタルデータうちのデータ「0」の連続する個数を計数する第一のカウンタである。また、「1」カウンタ26は、量子化器14が出力する2値のデジタルデータうちのデータ「1」(「0」カウンタ25によっては計数されない方の値)が連続する個数を計数する第二のカウンタである。
フラグレジスタA27は、予め設定されている所定数A以上の計数を「0」カウンタ25が行った場合にセットされるフラグを保持しておくレジスタである。
フラグレジスタB28は、予め設定されている所定数B以上の計数を「1」カウンタ26が行った場合にセットされるフラグを保持しておくレジスタである。
積分器リセット判定部29は、フラグレジスタA27及びフラグレジスタB28で保持されているフラグの状態、すなわち、「0」カウンタ25による計数値と「1」カウンタ26による計数値とに基づき、AD変換器10の前述した不安定動作状態の検出を行い、不安定動作状態が検出されたときには、各積分器11−1、11−2、…、11−nに対するリセット信号を生成して出力する。各積分器11−1、11−2、…、11−nは、このリセット信号を受け取ると出力をリセットする。
図3において、「0」カウンタ25は、量子化器14が、予め設定されている所定数A回連続してデータ「0」を出力した場合に、フラグレジスタA27に保持されているフラグAを「1」にセットする。一方、データ「0」の連続出力数が当該所定数A回を満たすことなくデータ「1」の出力を量子化器14が行ったときには、「0」カウンタ25自身の計数値をリセットすると共に、フラグレジスタB28に保持されているフラグBをクリアして「0」にセットする。
一方、「1」カウンタ26は、量子化器14が、予め設定されている所定数B回連続してデータ「1」を出力した場合に、フラグレジスタB28に保持されているフラグBを「1」にセットする。一方、データ「1」の連続出力数が当該所定数B回を満たすことなくデータ「0」の出力を量子化器14が行ったときには、「1」カウンタ26自身の計数値をリセットすると共に、フラグレジスタA27に保持されているフラグAをクリアして「0」にセットする。
積分器リセット判定部29は、フラグレジスタA27及びフラグレジスタB28で各々保持されているフラグの状態を監視し、その両者が共に「1」となったことが検出された場合には、各積分器11−1、11−2、…、11−nに対するリセット信号を生成して出力すると共に、フラグレジスタA27及びフラグレジスタB28で各々保持されているフラグを共にクリアして「0」とする。
図3に示す構成においては、不安定状態検出回路20が以上のように動作することにより、量子化器14が、2値のデジタルデータうちの一方の値を第一の所定数以上連続して出力し、且つ、当該出力に続けて当該2値のデジタルデータうちの他方の値を第二の所定数連続して出力した場合の検出が行われ、更に、当該場合の検出がされたときに、各積分器11−1、11−2、…、11−nに対するリセット信号の生成及び出力が行われる。各積分器11−1、11−2、…、11−nがこのリセット信号を受け取って出力をリセットすることにより、AD変換器10の動作の不安定状態が解消する。
なお、図1や図3に示したような不安定状態検出回路20をAD変換器10に複数設けるようにし、不安定動作状態検出部20がリセット信号を生成して出力する際の条件として用いる、第一の所定数と第二の所定数との組み合わせを、各不安定動作状態検出部20間で互いに異ならせるように構成してもよい。この構成例を図4に示す。
図4の構成例において、不安定状態検出回路20−1、20−2、…、20−mは、いずれも図1若しくは図3に示した不安定状態検出回路20と同一の構成を有している。但し、各積分器11−1、11−2、…、11−nに対するリセット信号を生成して出力する際の条件として用いる、第一の所定数と第二の所定数との組み合わせが、各不安定状態検出回路20−1、20−2、…、20−mの間で互いに異なるように設定されている。
OR回路30は、各不安定状態検出回路20−1、20−2、…、20−mから出力されるリセット信号の論理和を求めて出力する。この出力信号は、リセット信号として各積分器11−1、11−2、…、11−nへ送られる。
この図4に示した構成によれば、量子化器14が、2値のデジタルデータうちの一方の値を第一の所定数以上連続して出力し、且つ、当該出力に続けて当該2値のデジタルデータうちの他方の値を第二の所定数連続して出力した場合の検出が、当該第一の所定数と当該第二の所定数との組み合わせを異ならせて複数回行われることになる。AD変換器10の動作の不安定状態とみなすことのできる量子化器14の出力パターンは必ずしも1パターンにのみ限定されるものではない。従って、このような構成を採用することにより、AD変換器の動作の不安定状態とみなすことのできる量子化器14の出力パターンが複数存在する場合であっても、AD変換器10の不安定動作状態を、より適切に検出して解消することができるようになる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は、上述した各実施形態に限定されることなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良・変更が可能である。
なお、上記した実施の形態から次のような構成の技術的思想が導かれる。
(付記1)シグマデルタ方式のアナログ−デジタル変換器であって、
信号を積分する積分器と、
前記積分器から出力される信号を量子化して2値のデジタルデータを出力する量子化器と、
前記量子化器が、2値のデジタルデータうちの一方の値を第一の所定数以上連続して出力し、且つ、当該出力に続けて当該2値のデジタルデータうちの他方の値を第二の所定数連続して出力した場合の検出を行い、当該場合の検出がされたときに前記積分器に対するリセット信号を生成して出力する不安定動作状態検出部と、
を有することを特徴とするアナログ−デジタル変換器。
(付記2)前記第一の所定数と前記第二の所定数とは同一であることを特徴とする付記1に記載のアナログ−デジタル変換器。
(付記3)前記不安定動作状態検出部は、
前記量子化器が出力する2値のデジタルデータのうちの一方の値の連続する個数を計数するカウンタと、
前記カウンタが所定数以上の計数を行ったときに状態を変化させるフラグを保持しておくフラグレジスタと、
前記カウンタによる計数値と前記フラグレジスタで保持されているフラグの状態とに基づいて前記リセット信号を生成するリセット信号生成部と、
を有することを特徴する付記1に記載のアナログ−デジタル変換器。
(付記4)前記不安定動作状態検出部は、
前記量子化器が出力する2値のデジタルデータうちの一方の値の連続する個数を計数する第一のカウンタと、
前記量子化器が出力する2値のデジタルデータうち前記第一のカウンタによっては計数されない方の値が連続する個数を計数する第二のカウンタと、
前記第一のカウンタによる計数値と前記第二のカウンタによる計数値とに基づいて前記リセット信号を生成するリセット信号生成部と、
を有することを特徴する付記1に記載のアナログ−デジタル変換器。
(付記5)前記不安定動作状態検出部を複数有しており、
前記不安定動作状態検出部が前記リセット信号を生成して出力する際の条件として用いる、前記第一の所定数と前記第二の所定数との組み合わせが、各不安定動作状態検出部間で互いに異なっている、
ことを特徴とする付記1に記載のアナログ−デジタル変換器。
(付記6)信号を積分する積分器と、当該積分器から出力される信号を量子化して2値のデジタルデータを出力する量子化器とを有しているシグマデルタ方式のアナログ−デジタル変換器の動作状態を判定する方法であって、
前記量子化器が、2値のデジタルデータうちの一方の値を第一の所定数以上連続して出力し、且つ、当該出力に続けて当該2値のデジタルデータうちの他方の値を第二の所定数連続して出力した場合の検出がされたことを以って、前記アナログ−デジタル変換器の動作状態が不安定であるとの判定を下す、
ことを特徴とするアナログ−デジタル変換器の動作状態判定方法。
(付記7)前記第一の所定数と前記第二の所定数とは同一であることを特徴とする付記6に記載のアナログ−デジタル変換器の動作状態判定方法。
(付記8)前記量子化器が出力する2値のデジタルデータのうちの一方の値の連続する個数をカウンタで計数し、
前記カウンタが所定数以上の計数を行ったときに、フラグレジスタに保持させているフラグの状態を変化させ、
前記場合の検出を、前記カウンタによる計数値と前記フラグレジスタで保持されているフラグの状態とに基づいて行う、
ことを特徴する付記6に記載のアナログ−デジタル変換器の動作状態判定方法。
(付記9)前記量子化器が出力する2値のデジタルデータうちの一方の値の連続する個数を第一のカウンタで計数し、
前記量子化器が出力する2値のデジタルデータうち前記第一のカウンタによっては計数されない方の値が連続する個数を第二のカウンタで計数し、
前記場合の検出を、前記第一のカウンタによる計数値と前記第二のカウンタによる計数値とに基づいて行う、
ことを特徴する付記6に記載のアナログ−デジタル変換器の動作状態判定方法。
(付記10)前記第一の所定数と前記第二の所定数との組み合わせを異ならせて前記検出を複数回行うことを特徴する付記6に記載のアナログ−デジタル変換器の動作状態判定方法。
本発明を実施するAD変換器の構成の第一の例を示す図である。 不安定状態検出回路の状態遷移を示した図である。 本発明を実施するAD変換器の構成の第二の例を示す図である。 本発明を実施するAD変換器の構成の第三の例を示す図である。 高次のΣΔ変調器で安定動作を確保する手法の例を示す図である。 不安定状態検出回路の従来構成の第一の例を示す図である。 不安定状態検出回路の従来構成の第二の例を示す図である。 不安定状態検出回路の従来構成の第三の例を示す図である。 従来技術の問題点を説明する図である。
符号の説明
11−1、11−2、11−n 積分器
12−0、12−1、12−2、12−n 乗算器
13、15 加算器
14 量子化器
20、20−1、20−2、20−m 不安定状態検出回路
21 符号切り替え器
22 カウンタ
23 フラグレジスタ
24、29 積分器リセット判定部
25 「0」カウンタ
26 「1」カウンタ
27 フラグAレジスタ
28 フラグBレジスタ
30 OR回路

Claims (5)

  1. シグマデルタ方式のアナログ−デジタル変換器であって、
    信号を積分する積分器と、
    前記積分器から出力される信号を量子化して2値のデジタルデータを出力する量子化器と、
    前記量子化器が、2値のデジタルデータうちの一方の値を第一の所定数以上連続して出力し、且つ、当該出力に続けて当該2値のデジタルデータうちの他方の値を第二の所定数連続して出力した場合の検出を行い、当該場合の検出がされたときに前記積分器に対するリセット信号を生成して出力する不安定動作状態検出部と、
    を有することを特徴とするアナログ−デジタル変換器。
  2. 前記不安定動作状態検出部は、
    前記量子化器が出力する2値のデジタルデータのうちの一方の値の連続する個数を計数するカウンタと、
    前記カウンタが所定数以上の計数を行ったときに状態を変化させるフラグを保持しておくフラグレジスタと、
    前記カウンタによる計数値と前記フラグレジスタで保持されているフラグの状態とに基づいて前記リセット信号を生成するリセット信号生成部と、
    を有することを特徴する請求項1に記載のアナログ−デジタル変換器。
  3. 前記不安定動作状態検出部は、
    前記量子化器が出力する2値のデジタルデータうちの一方の値の連続する個数を計数する第一のカウンタと、
    前記量子化器が出力する2値のデジタルデータうち前記第一のカウンタによっては計数されない方の値が連続する個数を計数する第二のカウンタと、
    前記第一のカウンタによる計数値と前記第二のカウンタによる計数値とに基づいて前記リセット信号を生成するリセット信号生成部と、
    を有することを特徴する請求項1に記載のアナログ−デジタル変換器。
  4. 前記不安定動作状態検出部を複数有しており、
    前記不安定動作状態検出部が前記リセット信号を生成して出力する際の条件として用いる、前記第一の所定数と前記第二の所定数との組み合わせが、各不安定動作状態検出部間で互いに異なっている、
    ことを特徴とする請求項1に記載のアナログ−デジタル変換器。
  5. 信号を積分する積分器と、当該積分器から出力される信号を量子化して2値のデジタルデータを出力する量子化器とを有しているシグマデルタ方式のアナログ−デジタル変換器の動作状態を判定する方法であって、
    前記量子化器が、2値のデジタルデータうちの一方の値を第一の所定数以上連続して出力し、且つ、当該出力に続けて当該2値のデジタルデータうちの他方の値を第二の所定数連続して出力した場合の検出がされたことを以って、前記アナログ−デジタル変換器の動作状態が不安定であるとの判定を下す、
    ことを特徴とするアナログ−デジタル変換器の動作状態判定方法。
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