JP2007204567A - 活性エネルギー線硬化型樹脂組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 ウレタン(メタ)アクリレートおよびエポキシ(メタ)アクリレートからなる群から選ばれる少なくとも1種の(メタ)アクリレート(A)、(A)以外の、(メタ)アクリロイル基を1個または2個以上有するモノマー(B)、および20〜80℃の融点を有する、主鎖がアルキレンオキシド変性されたジメチルポリシロキサン(C)からなることを特徴とする活性エネルギー線硬化型樹脂組成物。
【選択図】 なし
Description
本発明の目的は、得られる硬化物が透明性に優れ、かつ耐摩耗性に優れる活性エネルギー線硬化型樹脂組成物を提供することにある。
(1)該組成物を硬化させてなる硬化物は、耐摩耗性に優れる。
(2)該組成物を硬化させてなる硬化物は透明性に優れる。
(a11)(メタ)アクリル酸のアルキレンオキシド(以下AOと略記)[炭素数(以下、Cと略記)2〜4、]1〜50モル付加物
(メタ)アクリル酸−2−ヒドロキシエチル、−2−ヒドロキシプロピル、−2−ヒドロキシブチルおよびこれらのAO付加物〔分子量160以上かつMn5,000以下〕等
(a12)(a11)のε−カプロラクトン付加物(分子量230以上かつMn5,000以下)
(メタ)アクリル酸−2−ヒドロキシエチル−ε−カプロラクトン2モル付加物等
(a13)ジオール(Mn300〜5,000)のモノ(メタ)アクリレート
ジオール[Mn300〜5,000で後述の(a16)を構成するポリオール以外のもの、例えば後述のポリカーボネートジオール、ポリエチレングリコール(以下PEGと略記)、ポリプロピレングリコール(以下PPGと略記)、ポリテトラメチレングリコール(以下PTMGと略記)、ポリエステルジオール]のモノ(メタ)アクリレート
(a14)エポキシドと(メタ)アクリル酸の反応生成物
3−フェノキシ−2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、3−ビフェノキシ−2−ヒドロキシプロプル(メタ)アクリレート等
(a15)(メタ)アクリル酸と3官能以上のポリオール(分子量92以上かつMn5,000以下)の反応生成物およびそのAO付加物
グリセリンモノ−およびジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンモノ−およびジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールモノ−、ジ−およびトリ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンモノ−、ジ−およびトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールモノ−、ジ−、トリ−、テトラ−およびペンタ(メタ)アクリレートおよびそれらのAO(1〜100モル)付加物等
(a16)(メタ)アクリル酸とブタジエンポリオール、イソプレンポリオール、水添ブタジエンポリオールおよび水添イソプレンポリオールからなる群から選ばれる少なくとも1種のポリオール(Mn300〜5,000)との反応生成物
これらのうち後述の(a3)との反応性の観点から好ましいのは(a14)、およびさらに好ましいのは(a11)および(a15)である。
低分子ポリオールとしては、2価アルコール(C2〜20またはそれ以上)、例えば脂肪族2価アルコール〔C2〜12、例えば(ジ)アルキレングリコール[エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,2−、2,3−、1,3−および1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコールおよび3−メチルペンタンジオール(以下それぞれEG、DEG、PG、DPG、BD、HD、NPGおよびMPDと略記)、ドデカンジオール等]等〕、脂環含有2価アルコール[C5〜10、例えば1,3−シクロペンタンジオール、1,3−および1,4−シクロヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール等]、芳香脂肪族2価アルコール[C8〜20、例えばキシリレングリコール、ビス(ヒドロキシエチル)ベンゼン等];
3価〜8価もしくはそれ以上の多価アルコール、例えば(シクロ)アルカンポリオールおよびそれらの分子内もしくは分子間脱水物[グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ソルビトールおよびジペンタエリスリトール(以下それぞれGR、TMP、PE、SOおよびDPEと略記)、1,2 ,6−ヘキサントリオール、エリスリトール、シクロヘキサントリオール、マンニトール、キシリトール、ソルビタン、ジグリセリンその他のポリグリセリン等]、糖類およびその誘導体[ショ糖、グルコース、フラクトース、マンノース、ラクトース、グルコシド(メチルグルコシド等)等]等;
並びに、後述するポリエーテルポリオール、PTMG、ポリエステルポリオール、ポリカプロラクトン、ポリカーボネート、ポリブタジエン、水添ポリブタジエン、ポリイソプレンポリオールおよび水添ポリイソプレンポリオールのうち、OH当量が250未満のものが挙げられる。
(a31)C(NCO基中のCを除く、以下同じ)6〜20の芳香族ポリイソシアネート
ジイソシアネート(以下、DIと略記)、例えば1,3−および/または1,4−フェ ニレンDI、2,4−および/または2,6−トリレンDI(TDI)、4, 4’−および/または2,4’−ジフェニルメタンDI(MDI)、m−およびp−イソシアナトフェニルスルホニルイソシアネート、4,4’−ジイソシアナトビフェニル、3,3’−ジメチル−4,4’−ジイソシアナトビフェニ ル、3,3’−ジメチル−4,4’−ジイソシアナトジフェニルメタン、1,5−ナフチレンDI、およびm−およびp−イソシアナトフェニルスルホニルイソシアネート;および3官能以上のPI(トリイソシアネート等)、例えば粗製TDI、粗製MDI(ポリメチレンポリフェニレンポリイソシアネート)および4,4’,4’’−トリフェニルメタントリイソシアネート
DI、例えばエチレンDI、テトラメチレンDI、ヘキサメチレンDI(HDI)、ヘプタメチレンDI、オクタメチレンDI、ノナメチレンDI、デカメチレンDI、ドデカメチレンDI、2,2,4−および/または2,4,4 −トリメチルヘキサメチレンDI、リジンDI、2,6−ジイソシアナトメチルカプロエート、2,6−ジイソシアナトエチルカプロエート、ビス(2−イソシアナトエチル)フマレート、ビス(2−イソシアナトエチル)カーボネートおよびトリメチルヘキサメチレンジイソシアネート(TMDI);および3官能以上のPI(トリイソシアネート等)、例えば1,6,11−ウンデカントリイソシアネート、1,8−ジイソシアネート−4−イソシアネートメチルオクタン、1,3,6−ヘキサメチレントリイソシアネートおよびリジンエステルトリイソシアネート(リジンとアルカノールアミンの反応生成物のホスゲン化物、例えば2−イソシアナトエチル−2,6−ジイソシアナトヘキサノエート、2−および/または3−イソシアナトプロピル−2,6−ジイソシアナトヘキサノエート)
DI、例えばイソホロンDI(IPDI)、2,4−および/または2,6−メチルシクロヘキサンDI(水添TDI)、ジシクロヘキシルメタン−4,4’−DI(水添MDI)、シクロヘキシレンDI、メチルシクロヘキシレンDI、ビス(2−イソシアナトエチル)−4−シクロヘキシレン−1,2−ジカルボキシレートおよび2,5−および/または2,6−ノルボルナンDI、ダイマー酸DI(DDI);および3官能以上のPI(トリイソシアネート等)、例えばビシクロヘプタントリイソシアネート
(a34)C8〜15の芳香脂肪族ポリイソシアネート
m−および/またはp−キシリレンDI(XDI)、ジエチルベンゼンDIおよびα,α,α’,α’−テトラメチルキシリレンDI(TMXDI)
(a35)上記(a31)〜(a34)のヌレート化物
これらのうち耐光性の観点から好ましいのは(a32)および(a33)、並びに(a35)のうち脂肪族PIおよび脂環式PIのヌレート化物である。
該製造における(a1)と(a2)の重量比は、硬化物の可撓性および硬化性の観点から好ましくは1/10〜1/50、さらに好ましくは1/20〜1/40である。
該製造において、イソシアナート基とOH基の当量比(NCO/OH)は、特に限定されないが、硬化物の強靱性および(A)の経時安定性の観点から好ましくは1/10〜10/1、さらに好ましくは1/5〜2/1、とくに好ましくは1/4〜1/1である。
有機ビスマスカルボキシレートは、一般式Bi(OCOR)3 で表され、Rは1価の炭化水素基を表し、例えば脂肪族炭化水素基[C1〜20、例えばアルキル(メチル、エチル、n−およびi−プロピル、n−、i−、sec−およびt−ブチル、オクチル、2−エチルヘキシル、デシルおよびドデシル)基およびアルケニル(1−、2−およびi−プロペニル、1−、2−および3−ブテニル)基]、芳香(脂肪)族炭化水素基(C6〜20、例えばフェニル、トルイル、キシレニル、ベンジル、フェネチルおよびヘキシルフェニル基)および脂環式炭化水素基(C3〜10、例えばシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルおよびシクロオクチル基)等が挙げられる。これらのRのうち耐加水分解性の観点から好ましいのはC2〜12の脂肪族炭化水素基、およびC5〜10の脂環式炭化水素基である。
有機ビスマスカルボキシレートの具体例としては、ビスマストリ(2−エチルヘキサノエート)、ビスマストリ(デカノエート)等が挙げられる。
有機ビスマスアルコキシドの具体例としては、トリ−2−エチルへキシロキシビスマス等が挙げられる。
3級アミンには、トリエチレンジアミン、テトラアルキル(C1〜3)アルキレン(C2〜6)ジアミン(テトラメチルエチレンジアミン、テトラメチルヘキシレンジアミン等)およびジアザビシクロアルケン化合物{例えば1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]ウンデセン−7〔DBU[登録商標、サンアプロ(株)製]〕}等が含まれる。
4級アンモニウム塩には、テトラアルキル(C1〜4)アンモニウムブロマイド、テトラアルキル(C1〜4)アンモニウムパークロレートが含まれる。
ビスフェノールA型、−F型および−S型エポキシ樹脂等
(a42)ノボラック型エポキシ樹脂
ビスフェノールノボラック型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型、フェノールノボラック型およびキシレノールノボラック型エポキシ樹脂等
(a43)その他エポキシ樹脂
ジシクロペンタジエン変性フェノール化合物 とエピハロヒドリンから誘導されるエポキシ樹脂;ナフトールまたはビナフトール、これらのノボラック体等のナフトール化合物とエピハロヒドリンから誘導されるナフタレン骨格を有するエポキシ樹脂;多価カルボン酸のグリシジルエステル型樹脂、鎖状脂肪族エポキシ樹脂(例えば1,2-エポキシデカン、1,2−エポキシウンデカン、1,2−エポキシオクタデカン);脂環式エポキシ樹脂(例えば1,2-エポキシシクロヘキサン、1,2−エポキシシクロオクタン);トリグリシジルイソシアヌレート;(ポリ)グリシジル(メタ)アクリレート等のグリシジル基含有不飽和モノマーと他のエチレン性不飽和モノマー(例えばブタジエン、イソプレン、メチルイソプレン、ペンタジエン)との共重合体等。
(a6)としては、無水マレイン酸、無水フタル酸、無水コハク酸、ドデセニル無水コハク酸、無水テトラヒドロフタル酸、4−メチル−テトラヒドロ無水フタル酸、4−メチル−ヘキサヒドロ無水フタル酸、無水ヘキサヒドロフタル酸等の二塩基酸無水物が挙げられる。これらの(a6)は要求性能により、単独で使用しても、また2種以上を併用してもよい。
(1)[アルキル(C1〜20)]フェノール(C6〜26)のAO1〜30モル付加物の(メタ)アクリレート
フェノールのプロピレンオキシド(以下、POと略記)3モル付加物の(メタ)アクリレート、ノニルフェノールのエチレンオキシド(以下、EOと略記)1モル付加物の(メタ)アクリレート等;
(2)ビスフェノール化合物のAO2〜30モル付加物のジ(メタ)アクリレート
ビスフェノールA、−Fおよび−Sの、EO2モルおよびPO4モル付加物の各ジ(メタ)アクリレート等;
(3)芳香族多価(2〜4)カルボン酸(無水物)[C8〜30、例えばイソフタル酸、テレフタル酸、フタル酸(無水物)およびトリメリット酸(無水物)]と水酸基含有(メタ)アクリレートとのエステル化物
イソフタル酸1モルとヒドロキシエチルアクリレート2モルの反応物等。
これらのうち硬化物の強靱性の観点から好ましいのは(1)および(2)である。
(1)モノ(メタ)アクリレート
(1−1)C1〜30の脂肪族1価アルコールの(メタ)アクリレート
ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート等
(1−2)C1〜30の脂肪族1価アルコールのAO1〜30モル付加物の(メタ)アクリレート
ラウリルアルコールのEO2モル付加物の(メタ)アクリレート、ラウリルアルコールのPO3モル付加物の(メタ)アクリレート等
(1−3)C6〜30の脂環式1価アルコールの(メタ)アクリレート
シクロヘキシル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート等
(2−1)(ポリ)オキシアルキレン(C2〜4)(分子量150以上かつMn3,000以下)ジ(メタ)アクリレート
ポリエチレングリコール(以下、PEGと略記)(Mn400)、ポリプロピレングリコール(以下、PPGと略記)(Mn200)およびPTMG(Mn650)の各ジ(メタ)アクリレート等
(2−2)C2〜30の脂肪族2価アルコールのジ(メタ)アクリレート
EG、NPGおよびHDの各ジ(メタ)アクリレート等
(2−3)C6〜30の脂環含有2価アルコールのジ(メタ)アクリレート
ジメチロールトリシクロデカンのジ(メタ)アクリレート、シクロヘキサンジメタノールのジ(メタ)アクリレートおよび水素化ビスフェノールAのジ(メタ)アクリレート
(3−1)多価(3価〜6価またはそれ以上)アルコール(C3〜40)のポリ(メタ)アクリレート
TMPのトリ(メタ)アクリレート、GRのトリ(メタ)アクリレート、TMPのPO3モル付加物のトリ(メタ)アクリレート、TMPのEO3モル付加物のトリ(メタ)アクリレート、PEのトリ(メタ)アクリレート、PEのテトラ(メタ)アクリレート、PEのEO4モル付加物のテトラ(メタ)アクリレート、DPEのヘキサ(メタ)アクリレート等
多価(2価〜4価またはそれ以上)カルボン酸(無水物)、多価(2価〜8価またはそれ以上)アルコールおよび(メタ)アクリロイル基含有化合物のエステル化反応により得られる複数のエステル結合と複数の(メタ)アクリロイル基を有する分子量150以上かつMn4,000以下のポリエステル(メタ)アクリレート
多価(2価〜4価またはそれ以上)カルボン酸(無水物)としては、例えば脂肪族多価カルボン酸[C3〜20、例えばマロン酸、マレイン酸(無水物)、アジピン酸、セバシン酸、コハク酸、多価アルコールと酸無水物の反応物(ジPEと無水マレイン酸の反応物等)、脂環式多価カルボン酸[C5〜30、例えばシクロヘキサンジカルボン酸、テトラヒドロ(無水)フタル酸およびメチルテトラヒドロ(無水)フタル酸]が挙げられる。
(メタ)アクリロイル基含有化合物としては、C2〜30、例えば(メタ)アクリル酸およびヒドロキシメチル(メタ)アクリレート挙げられる。
(6)ジメチルポリシロキサンの末端および/または側鎖に(メタ)アクリロイル基を有するシロキサン重合体[Mn300〜20,000、例えばジメチルポリシロキサンジ(メタ)アクリレート]
これらのうち硬化物の強靭性の観点から好ましいのは、(2)、(3)および(4)である。
(B)の分子量は、硬化物の強靱性およびモノマーの反応性の観点から好ましくは分子量100以上かつMn60,000以下、さらに好ましくは150以上かつMn50,000以下である。
また、アルキル(C1〜10)基で置換されていてもよいシロキシ基としては、ジメチルシロキシ、メチルエチルシロキシ、ジエチルシロキシ等が挙げられる。
これらのXのうち相溶性の観点から好ましいのはHである。
SP値=(ΔH/V)1/2
式中、ΔHはモル蒸発熱(cal)、Vはモル体積(cm3)を表す。また、ΔHおよびVは「POLYMER ENGINEERING SCIENCE,1974,Vol.14,No.2,ROBERT F.FEDORS.(151〜153頁)」に記載の原子団のモル蒸発熱(Δei)の合計(ΔH)とモル体積(Vi)の合計(V)を用いることができる。
光重合開始剤(D)としては、ヒドロキシベンゾイル化合物(2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、ベンゾインアルキルエーテル等)、ベンゾイルホルメート化合物(メチルベンゾイルホルメート等)、チオキサントン化合物(イソプロピルチオキサントン等)、ベンゾフェノン(ベンゾフェノン等)、リン酸エステル化合物(1,3,5−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキシド等)、ベンジルジメチルケタール等が挙げられる。これらのうち硬化物の着色防止の観点から好ましいのは2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトンおよび1,3,5−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキシドである。
(D)の使用量は、(A)〜(C)の合計重量に基づいて、通常0.01〜20%、硬化性および硬化物の耐光性の観点から好ましくは0.1〜10%である。
(E)の合計の使用量は、本発明の組成物の全重量に基づいて、通常40%以下、好ましくは0.5〜30%である。
(E1)は、2種以上併用してもよく、また2種以上が複合化(例えばシリカに酸化チタンが融着)されたものでもよい。(E1)の形状は、特に限定されず、例えば不定形状、球状、中空状、多孔質状、花弁状、凝集状および粒状のいずれでもよい。
(E1)の使用量は、本発明の組成物の全重量に基づいて、通常15%以下、硬化物の可撓性の観点から好ましくは10%以下、さらに好ましくは2〜5%である。
(1)アゾ系顔料
不溶性モノアゾ顔料(トルイジンレッド、パーマネントカーミンFB、ファストエローG等)、不溶性ジスアゾ顔料(ジスアゾイエローAAA、ジスアゾオレンジPMP等)、アゾレーキ(溶性アゾ顔料)(レーキレッドC、ブリリアントカーミン6B等)、縮合アゾ顔料、キレートアゾ顔料等
(2)多環式顔料
フタロシアニンブルー、インダントロンブルー、キナクリドンレッド、ジオキサジンバイオレット等
(3)染つけレーキ
塩基性染料(ビクトリアピュアブルーBOレーキ等)、酸性染料(アルカリブルートーナー等)等
(4)その他
アジン系顔料(アニリンブラック等)、昼光蛍光顔料、ニトロソ顔料、ニトロ顔料、天然顔料等
(E2)の使用量は、組成物の全重量に基づいて、通常5%以下、硬化物の可撓性の観点から好ましくは4%以下、さらに好ましく1〜3%である。
(1)ポリオキシアルキレン型
脂肪族アルコール(C4〜30)、[アルキル(C1〜30)]フェノール、脂肪族(C4〜30)アミンおよび脂肪族(C4〜30)アミドのAO(C2〜4)1〜30モル付加物
脂肪族アルコールとしては、n−、i−、sec−およびt−ブタノール、オクタノール、ドデカノール等;(アルキル)フェノールとしては、フェノール、メチルフェノールおよびノニルフェノール等;脂肪族アミンとしては、ラウリルアミンおよびメチルステアリルアミン等;および脂肪族アミドとしては、ステアリン酸アミド等が挙げられる。
(2)多価アルコール型
C4〜30の脂肪酸(ラウリン酸、ステアリン酸等)と多価(2〜6またはそれ以上)アルコール(例えばGR、PE、SOおよびソルビタン)のモノエステル化合物
(3)カルボン酸塩型
C4〜30の脂肪酸(前記に同じ)のアルカリ金属(上記に同じ)塩
(4)硫酸エステル型
C4〜30の脂肪族アルコール(前記に同じ)および脂肪族アルコールのAO(C2〜4)1〜30モル付加物の硫酸エステルアルカリ金属(前記に同じ)塩等
[アルキル(C1〜30)]フェノール(前記に同じ)のスルホン酸アルカリ金属(前記に同じ)塩
(6)リン酸エステル型
C4〜30の脂肪族アルコール(前記に同じ)および脂肪族アルコールのAO(C2〜4)1〜30モル付加物のモノまたはジリン酸エステルの塩[アルカリ金属(前記に同じ)塩、4級アンモニウム塩等]
(7)1〜3級アミン塩型
C4〜30の脂肪族アミン[1級(ラウリルアミン等)、2級(ジブチルアミン等)および3級アミン(ジメチルステアリルアミン等)]塩酸塩、トリエタノールアミンとC4〜30の脂肪酸(前記に同じ)のモノエステルの無機酸(塩酸、硫酸、硝酸およびリン酸等)塩
(8)4級アンモニウム塩型
C4〜30の4級アンモニウム(ブチルトリメチルアンモニウム、ジエチルラウリルメチルアンモニウム、ジメチルジステアリルアンモニウム等)の無機酸(上記に同じ)塩等
が挙げられる。
(E3)の使用量は、本発明の組成物の全重量に基づいて、通常5%以下、好ましくは0.05〜3%である。
(E4)の使用量は、本発明の組成物の全重量に基づいて、通常3%以下、好ましくは0.01〜2%である。
(E5)の使用量は、本発明の組成物の全重量に基づいて、通常3%以下、好ましくは0.1〜2%である。
(E6)の使用量は、本発明の組成物の全重量に基づいて、通常5%以下、好ましくは0.5〜3%である。
(E7)の使用量は本発明の組成物の全重量に基づいて、通常10%以下、好ましくは0.5〜5%である。
(E8)の使用量は、本発明の組成物の全重量に基づいて、通常5%以下、好ましくは0.01〜2%である。
(E9)の使用量は、本発明の組成物の全重量に基づいて、通常3%以下、好ましくは0.005〜2%である。
(E10)の使用量は、本発明の組成物の全重量に基づいて、通常3%以下、好ましくは0.005〜2%である。
熱硬化触媒(F)としては、過酸化物(t−ブチルパーオキシベンゾエート、ベンゾイルパーオキシド、メチルエチルケトンパーオキシド等)およびアゾ化合物(アゾビスイソブチロニトリルおよびアゾビスイソバレロニトリル等)等が挙げられる。これらのうち組成物の安定性、反応性の観点から好ましいのはt−ブチルパーオキシベンゾエートおよびメチルエチルケトンパーオキシドである。
(F)の使用量は、本発明の組成物の全重量に基づいて、通常20%以下、好ましくは0.1〜10%である。
本発明の組成物を混合する方法としては、撹拌翼の付いたステンレス製反応槽等を用いて、通常20〜80℃、好ましくは30〜60℃で混合する方法が挙げられ、混合時間は通常10分〜12時間、好ましくは1〜3時間である。
これらの溶剤のうち好ましいのは沸点が70〜100℃のエステル、ケトンおよびアルコール、さらに好ましいのは酢酸エチル、メチルエチルケトン、i−プロパノールおよびこれらの混合物である。
本発明の組成物を紫外線照射で硬化させるに際しては、種々の紫外線照射装置〔アイグランデージ[商品名、アイグラフィック(株)製]、メタルハライドランプ等〕を使用することができる。紫外線の照射量は、通常10〜10,000mJ/cm2、組成物の硬化性の観点から好ましい下限は、100mJ/cm2、硬化物の可撓性の観点から好ましい上限は5,000J/cm2である。
撹拌機、冷却管および温度計を備えた反応容器にPTMG[Mn1,000、三菱化学(株)製、商品名:PTMG−1000]100部、IPDI33.3部および触媒としてビスマストリ(2−エチルヘキサノエート)(2−エチルヘキサン酸50%溶液)0.05部を仕込み、100℃で4時間反応させ、その後2−ヒドロキシエチルアクリレート11.6部を加え、100℃で6時間反応させてウレタンアクリレート(A−1)を得た。
表1に示す割合(部)で配合し、樹脂組成物(実施例1〜6、比較例1〜8)を得た。表1中の配合成分は下記のとおりである。
エポキシアクリレート(A−2):ビスフェノールAジグリシジルエーテルのアクリル酸
2モル付加物[商品名「リポキシVR−77」、昭和高分子(株)製
]
芳香環含有モノマー(B1−1):ビスフェノールAのEO付加物のジアクリレート
[商品名「ネオマーBA641」、三洋化成工業(株)製]
芳香環非含有モノマー(B2−1):イソボルニルアクリレート[商品名「ライトアクリ
レート IBXA」、共栄社化学(株)製]
光重合開始剤 :1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン[商品名「イルガキュア
ー184」、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ(株)製]
両末端AO変性型ジメチルポリシロキサン(C−1):EO/PO変性ジメチルポリシ
ロキサン、Mn7,000、融点45℃[商品名「信越シリコーンKF
−6004」、信越化学工業(株)製]
両末端AO変性型ジメチルポリシロキサン(C−2):EOおよびPO変性ジメチルポリ
シロキサン、Mn100、融点20℃未満[商品名「信越シリコーンX
−22−4952」、信越化学工業(株)製]
側鎖AO変性型ジメチルポリシロキサン(C−3):EOおよびPO変性ジメチルポリシ
ロキサン、Mn4,000、融点20℃未満[商品名「BY16−02
7」、東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)製]
側鎖アルキル変性型ジメチルポリシロキサン(C−4):脂肪族直鎖アルキル変性ジメチ
ルポリシロキサン、融点20℃未満[商品名「信越シリコーンKF−4
12」、信越化学工業(株)製]
得られた上記組成物をメチルメタクリレート−スチレン共重合板[商品名「クリアパクトTI−300」、厚さ2mm、大日本インキ化学工業(株)製]上に、硬化乾燥後の厚さが200μmになるように塗工した後、塗工側にガラス板を張り合わせ、ニップローラーで挟んで空気を押し出した。紫外線を1,000mJ/cm2 照射して硬化物(膜)を得た。硬化物(膜)の評価は下記の方法に従った。結果を表1に示す。
(1)耐摩耗性
テーバー摩耗試験機により、摩耗輪cs−10、荷重0.5kgの条件で500回転の摩耗試験を行い、試験前後の試験片のヘーズの差(△H)をJIS−K7105(1981年制定)に基づきヘーズメータ[商品名「haze−gard plus」、BYK Gardner(株)製]を用いて測定し、下記基準で評価した。
○ ΔHが10%未満
△ ΔHが10%〜30%未満
× ΔHが30%以上
(2)透過率(透明性)
厚さ1.5mmのガラス板に硬化後の膜厚が200μmになるように塗工し、硬化させた塗膜をガラス板から離型した後、ASTM D 1003に準じて光線透過率(%)を測定(測定波長は400nm)した。
Claims (7)
- ウレタン(メタ)アクリレートおよびエポキシ(メタ)アクリレートからなる群から選ばれる少なくとも1種の(メタ)アクリレート(A)、(A)以外の、(メタ)アクリロイル基を1個または2個以上有するモノマー(B)、および20〜80℃の融点を有する、主鎖がアルキレンオキシド変性されたジメチルポリシロキサン(C)からなることを特徴とする活性エネルギー線硬化型樹脂組成物。
- (A)〜(C)の合計重量に基づく割合が、(A)20〜70%、(B)29.9〜79.9%および(C)0.1〜5%である請求項1記載の組成物。
- さらに、熱硬化触媒を含有させてなる請求項1または2記載の組成物。
- 請求項1〜3のいずれか記載の組成物を硬化させてなる硬化物。
- 請求項4記載の硬化物からなる光学レンズ。
- 請求項4記載の硬化物を基材の少なくとも片面の少なくとも一部に有する透明性被覆物。
- 請求項1〜3のいずれか記載の組成物を基材の少なくとも片面の少なくとも一部に塗布し、活性エネルギー線を照射して硬化させることを特徴とする透明性被覆物の製造方法。
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