JP2007198366A - 内燃機関の制御システム及びタイミングロータ - Google Patents

内燃機関の制御システム及びタイミングロータ Download PDF

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Abstract

【課題】任意の2つの気筒のうちの一方の気筒のピストン上死点と他方の気筒のピストン上死点及び下死点のうちの近い方との間の角度間隔が内燃機関の出力軸の1回転の整数分の1とならない多気筒内燃機関にあって、点火時期等の設定をより高精度に行なうことのできる制御システム及びタイミングロータを提供する。
【解決手段】ガソリン機関10は、2気筒からなり、これら各気筒のピストン22の上死点間の角度間隔θは、「360°CA」の整数分の1とならない。タイミングロータ26には、歯部28が複数設けられている。このタイミングロータ26は、歯部28が、上記角度間隔θの整数分の1にて等間隔に設けられている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、任意の2つの気筒のうちの一方の気筒のピストン上死点と他方の気筒のピストン上死点及び下死点のうちの近い方との間の角度間隔が内燃機関の出力軸の1回転の整数分の1とならない多気筒内燃機関に適用される内燃機関の制御システム、及びタイミングロータに関する。
例えば下記特許文献1に見られるように、2気筒のV型の内燃機関において、気筒間のピストン上死点の角度間隔が「60°CA」とされるものがある。この内燃機関では、その出力時の回転角度を検出するためのタイミングロータとして、2つの歯部が互いに上記ピストン上死点の角度間隔だけ離間して設けられている。そして、これら各歯部が回転角度センサによって検出されることに基づき、各気筒の点火パルス信号を生成するようにしている。
ところで、近年、こうした多気筒内燃機関にあっても、点火時期の設定や、燃料噴射開始時期、燃料噴射期間の設定をより高精度で行なう要求が生じてきている。ただし、上記タイミングロータを用いたのでは、1回転の回転に要する平均時間や1回転の平均回転速度を用いて上記点火時期等の設定を行なうこととなるため、これを高精度に行なうことが困難であった。
ここで、1回転の整数分の1の角度毎に等間隔に歯部を多数設けたタイミングロータを用いることも考えられる。ただし、この場合、上記角度間隔が例えば「55°CA」であるもの等、任意の2つの気筒のうちの一方の気筒のピストン上死点と他方の気筒のピストン上死点及び下死点のうちの近い方との間の角度間隔が内燃機関の出力軸の1回転の整数分の1とならない多気筒内燃機関にあっては、点火時期等の設定を高精度で行なうことができないおそれがある。これは、ピストン上死点と歯部との間隔が気筒間でばらつくことなどのためである。
特開第3076556号公報
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、任意の2つの気筒のうちの一方の気筒のピストン上死点と他方の気筒のピストン上死点及び下死点のうちの近い方との間の角度間隔が内燃機関の出力軸の1回転の整数分の1とならない多気筒内燃機関にあって、点火時期等の設定をより高精度に行なうことのできる制御システム及びタイミングロータを提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段、及びその作用効果について記載する。
請求項1記載の発明は、前記被検出部が、前記角度間隔の整数分の1の間隔にて等間隔に設けられてなることを特徴とする。
タイミングロータの被検出部の数を各気筒毎に1つずつ設けるものよりも増加させることで、点火時期等の設定をより高精度に行なうことができる。この際、複数の被検出部は、等間隔で設けることが望ましい。等間隔に設けないと、検出手段の出力に基づいて回転角度を把握することが非常に困難となるからである。
一方、圧縮上死点と被検出部との関係を、気筒間で等しくすることが望ましい。特に、内燃機関の低速度運転領域等においては、内燃機関の出力軸の回転変動が大きいことなどから、特定の被検出部が検出手段によって検出されるタイミングで、点火時期制御や燃料噴射制御を行なうことが望まれる。こうした制御を行うためには、特定の被検出部を、各気筒の圧縮上死点近傍に対応付けておくことが望ましい。
この点、上記構成では、上記等間隔を、上記角度間隔の整数分の1の間隔とすることで、各気筒の圧縮上死点近傍に特定の被検出部を設けて且つ等間隔に複数の被検出部を設けることができる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記タイミングロータは、前記被検出部が設けられない欠部を有し、該欠部が前記等間隔よりも広いことを特徴とする。
上記構成では、上記角度間隔の整数分の1の間隔で等間隔に被検出部を設けるため、必ず1箇所、隣接する被検出部間の間隔が他のものと異なる部分(異間隔部)が生じる。このため、この異間隔部を基準となる角度を検出するために用いることができる。ただし、内燃機関の出力軸の回転速度には回転変動が伴うため、検出手段の検出結果に基づき異間隔部を確実に把握するためには、異間隔部の間隔を、上記等間隔と大きく異なるようにすることが望まれる。一方、点火時期等の設定をより高精度に行なうためには、上記等間隔を狭くすることが望ましい。このため、異間隔部の間隔を上記等間隔よりも狭くすることでは、これら2つの異なる間隔の差を大きくすることができない。
この点、上記構成では、異間隔部を等間隔よりも広い欠部とすることで、基準となる角度を適切に検出することができる。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明において、前記内燃機関がガソリン機関であり、前記内燃機関の所定の運転状態において、特定の被検出部が前記検出手段によって検出されるタイミングを点火時期とすることを特徴とする。
上記構成では特定の被検出部が検出されるタイミングを点火時期とすることで、被検出部の検出によっては出力軸の回転速度を精度良く算出することができない運転状態であっても、点火時期を高精度に制御することができる。
請求項4記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の発明において、前記内燃機関がガソリン機関であり、前記各気筒の圧縮上死点よりも進角した所定の2つ以上の被検出部間の間隔における前記出力軸の局所的な回転速度に基づき、前記複数の被検出部のうちのいずれか1つの被検出部から点火時期までの時間を設定する点火時期設定手段を備えることを特徴とする。
上記構成において、各気筒の圧縮上死点の近傍の回転速度は、同圧縮上死点よりも進角した所定の2つ以上の被検出部間の間隔における出力軸の局所的な回転速度と近似する。このため、この局所的な回転速度を用いることで、上記いずれか1つの被検出部から点火時期とされる角度までの移行に要する時間を高精度に設定することができる。
請求項5記載の発明は、請求項1〜4のいずれかに記載の発明において、前記各気筒の圧縮上死点よりも進角した所定の2つ以上の被検出部間の間隔における前記出力軸の局所的な回転速度に基づき、前記複数の被検出部のうちのいずれか1つの被検出部から燃料噴射までの時間を設定する噴射量設定手段を備えることを特徴とする。
上記構成において、各気筒の圧縮上死点の近傍の回転速度は、同圧縮上死点よりも進角した所定の2つ以上の被検出部間の間隔における出力軸の局所的な回転速度と近似する。このため、この局所的な回転速度を用いることで、上記いずれか1つの被検出部から燃料噴射時期とされる角度までの移行に要する時間を高精度に設定することができる。
請求項6記載の発明は、前記内燃機関の出力制御のために気筒毎に設けられたアクチュエータの操作についての前記内燃機関の所定の運転状態における前記出力軸の回転角度のうちの特定の気筒の回転角度と、前記複数の被検出部のうちの特定の被検出部とを一致させてなることを特徴とする。
上記構成では、出力軸の1回転の整数分の1の間隔で等間隔に複数の被検出部を備える既存のタイミングロータを用いることで、新たなタイミングロータの開発を回避することができる。一方、被検出部の検出によっては出力軸の回転速度を精度良く検出することができない所定の運転条件においては、所定の被検出部が検出手段によって検出されるときにアクチュエータの操作を行なうことが望ましい。しかし、上記タイミングロータを用いたのでは、所定の運転状態におけるアクチュエータの操作時期についての気筒間の間隔は、被検出部の間隔の整数倍とはならないため、こうした制御を行うことは困難である。
この点、上記構成では、特定の気筒については、特定の被検出部の検出に基づきアクチュエータを操作することができるため、所定の運転状態においても操作タイミングを高精度に設定することができる。
請求項7記載の発明は、請求項6記載の発明において、前記所定の運転状態において、前記特定の気筒については前記特定の被検出部が前記検出手段によって検出されるタイミングを前記アクチュエータの操作時期として且つ、前記特定の気筒以外の気筒については、該気筒の圧縮上死点よりも進角した所定の2つ以上の被検出部間の間隔における前記出力軸の局所的な回転速度に基づき前記複数の被検出部のうちのいずれか1つの被検出部から前記操作についての回転角度までの回転に要する時間を予測しつつ、該時間の経過時を操作時期として設定する操作時期設定手段を備えることを特徴とする。
上記構成では、特定の気筒については、特定の被検出部が検出されるタイミングをアクチュエータの操作時期することで、所定の運転状態においても操作タイミングを高精度に設定することができる。また、特定の気筒以外の気筒については、所望の操作時期を予測することで、所定の被検出部が検出されるタイミングとする場合と比較して、操作時期を高精度に設定することができる。
請求項8記載の発明は、請求項1〜7のいずれかに記載の発明において、前記内燃機関がV型の2気筒の内燃機関であることを特徴とする。
上記構成では、内燃機関を2気筒のV型のものとするため、一方の気筒のピストン上死点と他方の気筒のピストン上死点又は下死点との角度間隔が内燃機関の出力軸の1回転の整数分の1とならない構成となりやすい。
請求項9記載の発明は、前記被検出部が、前記角度間隔の整数分の1の間隔にて等間隔に設けられてなることを特徴とする。
タイミングロータの被検出部の数を各気筒毎に1つずつ設けるものよりも増加させることで、点火時期等の設定をより高精度に行なうことができる。この際、複数の被検出部は、等間隔で設けることが望ましい。等間隔に設けないと、検出手段の出力に基づいて回転角度を把握することが非常に困難となるからである。
一方、圧縮上死点と被検出部との関係を、各気筒間で等しくすることが望ましい。特に、内燃機関の低速度運転領域等においては、内燃機関の出力軸の回転変動が大きいことなどから、特定の被検出部が検出手段によって検出されるタイミングで、点火時期制御や燃料噴射制御を行なうことが望まれる。こうした制御を行うためには、特定の被検出部を、各気筒の圧縮上死点近傍に対応付けておくことが望ましい。
この点、上記構成では、上記等間隔を、上記角度間隔の整数分の1の間隔とすることで、各気筒の圧縮上死点近傍に特定の被検出部を設けて且つ等間隔に複数の被検出部を設けることができる。
請求項10記載の発明は、請求項9記載の発明において、前記被検出部が設けられない欠部を有し、該欠部が前記等間隔よりも広いことを特徴とする。
上記構成では、上記角度間隔の整数分の1の間隔で等間隔に被検出部を設けるため、必ず1箇所、隣接する被検出部間の間隔が他のものと異なる部分(異間隔部)が生じる。このため、この異間隔部を基準となる角度を検出するために用いることができる。ただし、内燃機関の出力軸の回転速度には回転変動が伴うため、検出手段の検出結果に基づき異間隔部を確実に把握するためには、異間隔部の間隔を、上記等間隔と大きく異なるようにすることが望まれる。一方、点火時期等の設定をより高精度に行なうためには、上記等間隔を狭くすることが望ましい。このため、異間隔部の間隔を上記等間隔よりも狭くすることでは、これら2つの異なる間隔の差を大きくすることができない。
この点、上記構成では、異間隔部を等間隔よりも広い欠部とすることで、基準となる角度を適切に検出することができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明にかかる内燃機関の制御システム及びタイミングロータを、自動2輪車に搭載される2気筒V型ガソリン機関に適用した第1の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1に、本実施形態にかかるエンジンシステムの全体構成を示す。
図示されるように、ガソリン機関10の各吸気通路12には、各気筒に対応して各燃料噴射弁14が設けられている。また、吸気通路12は、吸気バルブ16の開動作によって、燃焼室18と連通される。この燃焼室18には、点火プラグ20が設けられている。そして、吸気通路12へ吸入される空気と燃料噴射弁14によって噴射される燃料との混合気が、点火プラグ20による火花放電によって、燃焼室18内で燃焼に供される。そして、この燃焼エネルギにより、ピストン22を介してクランク軸24の回転力が生成される。
また、エンジンシステムは、クランク軸24に設けられるタイミングロータ26の歯部28を検出する回転角度センサ30や、カム軸の回転角度を検出するカム角センサ32等、ガソリン機関10の運転状態を検出する各種センサを備えている。
一方、電子制御装置(ECU40)は、マイクロコンピュータを主体として構成されており、上記各種センサの検出値に基づき、ガソリン機関10の出力を制御する。特にECU40は、ガソリン機関10の出力を制御すべく、燃料噴射制御や点火時期制御等を行なう。
ここで、本実施形態にかかるタイミングロータ26について説明する。
上記燃料噴射制御や点火時期制御等において、これらのタイミングを微調整する場合には、歯部28のいずれか1つが検出されてから所望のタイミングまでの回転角度を時間換算することが望まれる。そして、この時間換算のためには、上記いずれか1つの歯部28に極力近接した回転角度における局所的な回転速度を算出することが望ましい。更に、上記いずれか1つから所望のタイミングまでの角度間隔が大きくなり過ぎないことが望ましい。こうした観点から、歯部28の数を極力多くすることが望ましい。
また、この際、隣接する歯部28間の間隔を互いに等しくすることが望ましい。歯部28間の間隔がそれぞれ異なる場合には、次のような不都合が生じるからである。すなわち、クランク軸24には、通常、回転変動が伴うために、上記間隔がそれぞれ異なる場合には、回転角度センサ30の出力からいずれの歯部28が検出されたのかを把握することが困難なものとなる。
一方、ガソリン機関10の所定の運転状態においては、特定の歯部28を検出するときに点火プラグ20による点火を行なうことが望まれる。このため、少なくとも各気筒における基準となる点火時期に対応付けられた歯部28を設けることも望まれる。
ところで、本実施形態では、各気筒のピストン22の上死点間の角度間隔θは、「55°CA」とされている。このため、「360°CA」の整数分の1の角度を単位とする歯部を複数備える従来のタイミングロータを用いたのでは、各気筒における基準となる点火時期と歯部との対応付けを行なうことができない。
そこで本実施形態では、図2に示すように、複数の歯部28を等間隔に設けるとともに、各歯部28間の間隔を、上記「55°CA」の「1/3」である「18°20´」に設定する。これにより、各気筒における基準となる点火時期と対応付けられる歯部28を有する構成とすることができる。
更に、本実施形態のタイミングロータ26は、基準となる回転角度を回転角度センサ30により検出するための欠け歯部29を備えるとともに、同欠け歯部29の間隔が、等間隔の歯部28間の角度の3倍以上である「66°40´」に設定されている。これにより、基準となる回転角度を確実に検出することが可能となる。ここで、上記ピストン22の上死点間の角度間隔のN(N:2以上の整数)分の1の間隔で歯部28を等間隔に設ける場合、歯部28間の間隔が上記等間隔とならない異間隔部が生じる。この異間隔部を利用することで、基準となる回転角度を検出することが可能となるが、この異間隔部を上記等間隔よりも狭くする場合には、基準となる回転角度を検出することが困難となるおそれがある。これは、上述した理由から等間隔をあまり大きな角度とすることができないため、異間隔部を等間隔よりも狭くすると、これら2つの間隔の差を大きくとることができず、クランク軸24の回転変動の影響により、これら2つの間隔の相違を回転角度センサ30によって検出することが困難となるためである。この点、本実施形態では、上記異間隔部を等間隔よりも広い欠け歯部29として構成することで、欠け歯部29の間隔と上記等間隔との差を、回転変動にかかわらず回転角度センサ30によって把握することができる十分な大きさとすることができる。
図3に、本実施形態にかかるタイミングロータ26の各歯部28と、4ストロークエンジンとしてのガソリン機関10の各行程との関係を示す。
図示されるように、1番気筒(図中、#1)の圧縮上死点と2番気筒(図中、#2)の圧縮上死点とは、「305°」だけ離間している。また、欠け歯部29は、1番気筒の吸入行程と圧縮行程との間のピストン下死点を含んで設けられている。
以下、タイミングロータ26と回転角度センサ30とを用いたクランク軸24の回転角度の検出に基づく各種制御について説明する。
ここでは、まずクランク軸24の回転速度の算出手法について説明する。図4に、本実施形態にかかる回転速度の算出の処理手順を示す。この処理は、ECU40により、上記歯部28の検出信号の入力に同期して実行される。
この一連の処理では、まずステップS10において、ガソリン機関10の停止後、回転角度センサ30による歯部28の検出信号が初めて入力された状態か否かを判断する。ここでは、エンジンストールによってガソリン機関10が停止してから始動されたり、イグニッションスイッチがオフとされてから再度オンとされたりすることで、クランク軸24が回転し始め、回転角度センサ30による歯部28の検出信号が初めて入力されたか否かを判断する。そして、初めて入力された状態であるときには、カウンタnを初期化するとともに、算出許可フラグをオフとする。
一方、初めて入力された状態でないときには、ステップS14において、今回の検出信号と前回の検出信号との間の時間間隔T[n]を算出する。続くステップS16では、カウンタnが、所定数xと同一となったか否かを判断する。この所定数xは、「(歯部28の数)−1」とされている。そして、同一とならないときには、ステップS18において、カウンタnをインクリメントする。一方、同一となると判断されると、ステップS20において、カウンタnを初期化する。続いてステップS22においては、算出許可フラグをオンとする。
上記ステップS18の処理やステップS22の処理が完了すると、ステップS24に移行する。ステップS24では、算出許可フラグがオンとなっているか否かを判断する。そして、算出許可フラグがオンとなっていると判断されると、ステップS26において、ステップS14で算出される時間間隔T[n]の「n=0〜x」までを加算することで、「360°CA」の所要時間TAを算出する。続くステップS28では、「60/TA」によってクランク軸24の回転速度を算出する。続くステップS30では、算出許可フラグをオフとする。
なお、上記ステップS12の処理が完了するときや、ステップS24において否定判断されるとき、ステップS30の処理が完了するときには、この一連の処理を一旦終了する。
次に、ガソリン機関10の低速度運転時における点火時期制御の処理手順を図5に示す。この処理は、ECU40により、例えば所定周期で繰り返し実行される。
この一連の処理では、まずステップS40において、先の図4に示した処理によって算出される回転速度が予め定められた速度α以下であるか否かを判断する。ここで、速度αは、クランク軸24の回転変動の影響が大きく、歯部28から離間した回転角度に点火時期を設定する微調整を良好に行なうことが困難な状況か否かを判断するためのものである。そして、速度α以下であると判断されるときには、ステップS42において、各気筒の圧縮上死点近傍と対応する特定の歯部28が検出されるか否かを判断する。なお、この判断は、回転角度センサ30の出力とカム角センサ32の出力とに基づき行なう。
そして、特定の歯部28が検出されるときには、ステップS44において、該当する気筒の点火プラグ20による点火を行なう。
なお、ステップS40やステップS42において否定判断されるときや、ステップS44の処理が完了するときには、この一連の処理を一旦終了する。
図6に、ステップS40において否定判断されるときの点火時期制御にかかる処理の手順を示す。この処理は、ECU40により、例えば所定周期で繰り返し実行される。
この一連の処理では、まずステップS50において、ガソリン機関10の運転状態に基づき点火時期を回転角度にて算出する。続くステップS52では、隣接する2つの歯部28間の回転に要する時間T(n)を算出する。そして、ステップS54においては、ステップS52において算出される時間T(n)に基づき、回転角度センサ30によって特定の歯部28が検出されてから上記点火時期までに要する所要時間を算出する。ちなみに、この時間T(n)は、ステップS52において用いた隣接する2つの歯部28間の局所的な回転速度と対応する。そして、ステップS56では、上記特定の歯部28が検出されてからの所要時間をタイマにて設定し、所要時間経過時に点火プラグ20による火花放電を行なう。
これらステップS52〜S56の処理は、具体的には、図7に示す態様にて行なう。図7(a)に、上記処理の一実施例を示す。この図7(a)では、点火時期の直前に検出される2つの歯部28間の回転に要する時間を上記時間T(n)として、これに基づき上記所要時間を算出する。ここで、時間T(n)は、点火時期の直前に検出される2つの歯部28間の回転速度と対応し、この回転速度は、点火時期の直前の歯部28が検出されてから点火時期となるまでのクランク軸24の回転速度を近似するものと想定されている。具体的には、直前の歯部28から点火時期までの回転角度Δを用いて、所要時間を「T(n)×Δ/18°20´」とする。
この図7(a)に例示した実施例に代えて、図7(b)に示す実施例のように、現在の回転角度よりも所定量だけ前の回転角度前後の各角度領域の回転に要する時間に基づき、現在のクランク角度の前後の各角度領域の回転に要する時間の間の相対的な関係を予測することで上記所要時間を算出するようにしてもよい。図7(b)では、上記所定量を「720°CA」とし、点火時期直前の歯部28を現在の回転角度としている。そして、点火時期直前の歯部28の前後についての隣接する2つの歯部28間の回転に要する時間T(n)及びT(n+1)の相対的な関係が、「720°CA」前の時間T(n−35)及びT(n−34)の相対的な関係と等しいと仮定して、上記直前の歯部28とその次に検出される歯部28の間の回転態様を予測する。これにより、直前の歯部28から点火時期までの回転角度Δを用いて、上記所要時間を「T(n)×(T(n−34)/T(n−35))×Δ/18°20´」と算出する。
なお、点火時期制御においては、通常、点火プラグ20に火花放電を生じさせる点火時期のみならず、点火プラグ20にエネルギを蓄えるタイミングの制御も望まれる。これについても、図7に例示する処理と同様にして行なうことができる。なお、点火プラグ20にエネルギを蓄えるタイミングの設定手法や、図7(b)に例示した手法の詳細については、例えば特開2005−48644号公報に記載された手法を用いてもよい。
次に、本実施形態にかかる燃料噴射制御について説明する。図8に、燃料噴射制御の処理手順を示す。この処理は、ECU40により、例えば所定周期で繰り返し実行される。なお、図8に示す処理では、先の図6に示した処理と同様の処理については、便宜上、同一のステップ番号を付している。
この一連の処理では、まずステップS50aにおいて、ガソリン機関10の運転状態に基づき噴射時期を算出する。続いて、先の図6のステップS52の処理と同様の処理を行なう。更にステップS54aでは、先の図6のステップS54と同様にして、噴射時期までの所要時間を算出する。そして、ステップS56では、先の図7の処理と同様、燃料噴射時期までの所要時間に基づきタイマを設定する。そして、所要時間の経過時に燃料噴射弁14により燃料噴射を行なう。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の効果が得られるようになる。
(1)タイミングロータ26の歯部28を、各気筒の上死点間の回転角度の整数分の1の間隔にて等間隔に設けた。これにより、各気筒の圧縮上死点近傍の所定角度に特定の歯部28を設けて且つ等間隔に複数の歯部28を設けることができる。
(2)タイミングロータ26に歯部28が設けられない欠け歯部29を設け、該欠け歯部29を、上記等間隔よりも広い角度領域を有するように設定した。これにより、欠け歯部29を用いて、基準となる角度を適切に検出することができる。
(3)欠け歯部29の角度領域を上記等間隔の3倍以上とすることで、欠け歯部29を用いて基準となる角度をより適切に検出することができる。
(4)ガソリン機関10の低速度運転状態において、圧縮上死点近傍の特定の歯部28が回転角度センサ30によって検出されるタイミングを点火時期とした。これにより、歯部28の検出によってはクランク軸24の局所的な回転に要する時間を精度良く算出することができない低速度運転状態であっても、点火時期を高精度に制御することができる。
(5)各気筒の圧縮上死点よりも進角した所定の2つ以上の歯部28間の間隔におけるクランク軸24の局所的な回転速度に基づき、複数の歯部28のうちのいずれか1つから点火時期までの所要時間を設定することで、点火時期制御を行った。これにより、上記いずれか1つの歯部28から点火時期とされる角度までの移行に要する所要時間を高精度に設定することができる。
(6)各気筒の圧縮上死点よりも進角した所定の2つ以上の歯部28間の間隔におけるクランク軸24の局所的な回転速度に基づき、複数の歯部28のうちのいずれか1つから噴射時期までの所要時間を設定することで、燃料噴射制御を行った。これにより、上記いずれか1つの歯部28から噴射時期とされる角度までの移行に要する所要時間を高精度に設定することができる。
(第2の実施形態)
以下、第2の実施形態について、先の第1の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
図9に、本実施形態にかかるタイミングロータ26を示す。なお、図9において、先の図2に示す部材と対応する部材については、便宜上同一の符号を付している。
図示されるように、本実施形態では、クランク軸24の一回転の整数分の1である「15°CA」間隔に歯部28を設ける。そして、欠け歯部28の角度間隔を、「45°CA」とする。このタイミングロータ26は、自動4輪車の内燃機関において、従来用いられているものをガソリン機関10に流用したものである。ただし、この場合、歯部28間の間隔が、上記「55°CA」の倍数とならないために、ガソリン機関10の所定の運転状態についての各気筒における基準となる点火時期と歯部28とを対応付けることができない。
そこで本実施形態では、4ストロークエンジンとしてのガソリン機関10の各工程とタイミングロータ26の各歯部28との関係を、図10に示すように設定する。すなわち、1番気筒の点火時期に対応する回転角度と特定の歯部28とを一致させる。詳しくは、ここでは、欠け歯部29に最近接した歯部28を0番目の歯部28とするとの前提の下、11番目の歯部28と1番気筒の点火時期とを一致させる。これにより、ガソリン機関10の低回転速度運転時、1番気筒については、上記11番目の歯部28が検出されるときを点火時期とすることができる。
ただし、この場合、2番気筒の点火時期に対応する回転角度には、いずれの歯部28も設けられていない。詳しくは、最近接して且つ進角側の歯部28である31番目の歯部28と2番気筒の点火時期に対応する回転角度とは、間隔ΔAだけ離間している。そこで本実施形態では、2番気筒の点火時期については、ガソリン機関10の回転速度にかかわらず、2番気筒の圧縮上死点よりも進角の所定の2つ以上の被検出部間の間隔におけるクランク軸24の局所的な回転速度に基づき歯部28のいずれかから点火時期までの時間を予測することで、点火操作を行なう。
図11に、ガソリン機関10の低速度運転時における本実施形態の点火時期制御の処理手順を示す。この処理はECU40により、例えば所定周期で繰り返し実行される。なお、図11において、先の図5及び図6に示した処理と同一の処理については、便宜上同一のステップ番号を付している。
この一連の処理では、ステップS40において回転速度が上記速度α以下であると判断されると、ステップS60に移行する。そして、ステップS60においては、1番気筒の上死点近傍であるか否かを判断する。この処理は、1番気筒の点火時期近傍の期間にあるか否かを判断するものである。そして、ステップS60において肯定判断されるときには、ステップS42,S44の処理を行う。
一方、ステップS60において、1番気筒の上死点近傍にないと判断されるときには、ステップS62において、2番気筒の上死点近傍にあるか否かを判断する。この処理は、2番気筒の点火時期近傍の期間にあるか否かを判断するものである。そして、ステップS62において肯定判断されるときには、ステップS64に移行する。ステップS64においては、歯部28のいずれかから2番気筒の点火時期までの所要時間を予測することで、点火時期制御を行う。ここでは、2番気筒の点火時期と最近接して且つ進角側にある31番目の歯部28から点火時期までの所要時間を予測することが望ましい。この処理は、先の図6に示した処理と同様にして行えばよい。
なお、ステップS40,S42,S62において否定判断されるときや、ステップS44、S64の処理が完了するときには、この一連の処理を一旦終了する。
以上説明した本実施形態によれば、先の第1の実施形態の上記(1)、(2)、(5)及び(6)の効果に加えて、更に以下の効果が得られるようになる。
(7)ガソリン機関10の所定の運転状態における1番気筒の基準となる点火時期と、特定の歯部28とを一致させた。これにより、1番気筒については、特定の歯部28の検出に基づき点火時期を定めることができるため、所定の運転状態においても点火時期を高精度に設定することができる。
(8)2番気筒の点火時期を、ガソリン機関10の回転速度にかかわらず、圧縮上死点よりも進角した所定の2つ以上の歯部28間の間隔におけるクランク軸24の局所的な回転速度に基づき、歯部28のうちのいずれか1つから基準となる点火時期までの回転に要する時間を予測し、同時間の経過時を点火時期として設定した。これにより、2番気筒については、所定の歯部28が検出されるタイミングを点火時期とする場合と比較して、点火時期を高精度に設定することができる。
(その他の実施形態)
なお、上記各実施形態は、以下のように変更して実施してもよい。
・上記第1の実施形態において、歯部28の間隔は、「18°20´」に限らない。図13(a)に、歯部28を、「13°45´」で等間隔にて24個設け、欠け歯部29の角度領域を「43°45´」とする例を示す。このように、歯部28間の間隔等は適宜変更してよいが、この間隔を余り狭くするとECU40の演算負荷が過大となることを考慮することが望ましい。特に自動二輪車においては四輪車と比較して、クランク軸24の回転速度が高回転となる傾向にあるため、ECU40の演算負荷の低減の観点から、「10°CA」以上「20°CA」以下とすることが望ましい。
・V型2気筒のガソリン機関10としては、各気筒の上死点間の角度間隔θが「55°CA」であるものに限らない。図12(b)及び図12(c)に、角度間隔が「53°CA」であるものを例示する。ここで、図12(b)は、歯部28を、「17°40´」で等間隔にて18個設け、欠け歯部29の角度領域を「59°40´」とする例を示す。また、図12(c)は、歯部28を、「13°15´」で等間隔にて25個設け、欠け歯部29の角度領域を「42°」とする例を示す。
・上記第2の実施形態において、歯部28の間隔は、「15°CA」に限らない。クランク軸24の1回転の整数分の1の間隔毎に歯部28が設けられているなら、第2及び第3の実施形態の作用効果を好適に奏することができる。
・特定の歯部28が検出されるタイミングを点火時期とする制御は、低速度運転状態に限らず、要は、局所的な回転速度に基づきいずれか1つの歯部28から点火時期までの時間を精度良く設定することが困難な所定の運転状態であればよい。更に、特定の歯部28が検出されるタイミングを点火時期とする制御を行わない制御システムであっても、局所的な回転速度に基づきいずれか1つの歯部28から点火時期や噴射時期までの時間を設定するものにあっては、第1の実施形態で例示した本発明の適用は有効である。すなわち、この場合、上記いずれか1つの歯部28と点火時期や噴射時期とは極力近接することが望ましく、これらの間隔の大小に応じて上記時間の設定精度が変動すると考えられる。このため、歯部28間の間隔を「360°CA」の整数分の1とするのでは、各気筒間で時間の設定精度が変動するおそれがある。これに対し、第1の実施形態で例示した本発明を適用すれば、上記いずれか1つの歯部28と点火時期や噴射時期との間隔を気筒間で一致させることができ、こうした問題を回避することができる。
・上記各実施形態においては、点火時期制御や燃料噴射操作を4ストロークに1回行う例を示したが、始動時においては、4ストロークに2回行ってもよい。すなわち、例えば第1の実施形態において、圧縮上死点近傍と対応する特定の歯部28に加えて、排気上死点近傍と対応する特定の歯部28(物理的にはこれらは互いに同一の歯部28)が検出されるときに点火操作を行なってもよい。また、第2の実施形態においては、1番気筒については、圧縮上死点近傍及び排気上死点近傍の双方と対応する特定の歯部28が検出されるときに点火操作を行ない、2番気筒については、上記圧縮上死点近傍及び排気上死点近傍の双方のタイミングを先の図6に示した処理と同様の処理によって設定すればよい。また、これに代えて、いずれの気筒においても、特定の歯部28(11番目の歯部28及び31番目の歯部28)が検出されるときに点火操作を行なってもよい。
これにより、クランク軸24の回転角度を4ストロークエンジンの各気筒の各工程と対応付けるいわゆる気筒判別処理が完了する前においてもガソリン機関10において燃焼を生じさせることができ、ひいては、始動を迅速に行うことができる。
・内燃機関としては、ガソリン機関に限らず、ディーゼル機関であってもよい。この場合であっても、燃料噴射制御を高精度に行なうためには、本発明の適用は有効である。
・上記実施形態では、4ストロークエンジンとしてのガソリン機関10において、回転角度センサ30によって検出される回転角度と、4ストロークにおける角度とを対応付けるべく、カム角センサ32を用いたが、これに限らない。例えば吸気通路12内の圧力を検出する吸気圧センサを備え、吸気圧センサによって検出される吸気圧の挙動に基づき、回転角度センサ30の回転角度と、4ストロークにおける角度との対応付けを行なってもよい。
・内燃機関としては、V型2気筒のものに限らない。要は、任意の2つの気筒のうちの一方の気筒のピストン上死点と他方の気筒のピストン上死点及び下死点のうちの近い方との間の角度間隔が内燃機関の出力軸の1回転の整数分の1とならない多気筒内燃機関に本発明を適用することは有効である。これは、こうした内燃機関にあっては、通常の「360°CA」の整数分の1の間隔で等間隔に歯部28を設けるものでは、点火時期制御や燃料噴射制御を好適に行なうことが困難であるためである。
・その他、タイミングロータの被検出部(歯部28)の構造や数については適宜変更してよい。
一実施形態にかかるエンジンシステムの全体構成を示す図。 同実施形態にかかるタイミングロータの構造を拡大して示す平面図。 同実施形態にかかるタイミングロータの歯部と燃焼サイクル内の各行程との関係を示す図。 同実施形態にかかる回転速度の算出処理の手順を示すフローチャート。 同実施形態にかかる点火時期制御の処理手順を示すフローチャート。 同実施形態にかかる点火時期制御の処理手順を示すフローチャート。 同実施形態にかかる点火時期制御の処理態様を示すタイムチャート。 同実施形態にかかる燃料噴射制御の処理手順を示すフローチャート。 第2の実施形態にかかるタイミングロータの構造を拡大して示す平面図。 同実施形態にかかるタイミングロータの歯部と燃焼サイクル内の各行程との関係を示す図。 同実施形態にかかる点火時期制御の処理手順を示すフローチャート。 第1の実施形態の変形例におけるタイミングロータの歯部と燃焼サイクル内の各行程との関係を示す図。
符号の説明
10…ガソリン機関、14…燃料噴射弁、20…点火プラグ、24…クランク軸、26…タイミングロータ、28…歯部、29…欠け歯部、30…回転角度センサ、40…ECU。

Claims (10)

  1. 任意の2つの気筒のうちの一方の気筒のピストン上死点と他方の気筒のピストン上死点及び下死点のうちの近い方との間の角度間隔が内燃機関の出力軸の1回転の整数分の1とならない多気筒内燃機関に適用され、前記出力軸の回転に同期して回転するタイミングロータであって且つ複数の被検出部を備えるタイミングロータと、前記被検出部を検出する検出手段とを備えて前記内燃機関の出力を制御する内燃機関の制御システムにおいて、
    前記被検出部が、前記角度間隔の整数分の1の間隔にて等間隔に設けられてなることを特徴とする内燃機関の制御システム。
  2. 前記タイミングロータは、前記被検出部が設けられない欠部を有し、該欠部が前記等間隔よりも広いことを特徴とする請求項1記載の内燃機関の制御システム。
  3. 前記内燃機関がガソリン機関であり、
    前記内燃機関の所定の運転状態において、特定の被検出部が前記検出手段によって検出されるタイミングを点火時期とすることを特徴とする請求項1又は2記載の内燃機関の制御システム。
  4. 前記内燃機関がガソリン機関であり、
    前記各気筒の圧縮上死点よりも進角した所定の2つ以上の被検出部間の間隔における前記出力軸の局所的な回転速度に基づき、前記複数の被検出部のうちのいずれか1つの被検出部から点火時期までの時間を設定する点火時期設定手段を備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の内燃機関の制御システム。
  5. 前記各気筒の圧縮上死点よりも進角した所定の2つ以上の被検出部間の間隔における前記出力軸の局所的な回転速度に基づき、前記複数の被検出部のうちのいずれか1つの被検出部から燃料噴射までの時間を設定する噴射量設定手段を備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の内燃機関の制御システム。
  6. 任意の2つの気筒のうちの一方の気筒のピストン上死点と他方の気筒のピストン上死点及び下死点のうちの近い方との間の角度間隔が内燃機関の出力軸の1回転の整数分の1とならない多気筒内燃機関に適用され、前記出力軸の回転に同期して回転するタイミングロータであって且つ前記出力軸の1回転の整数分の1の間隔で等間隔に複数の被検出部を備えるタイミングロータと、前記被検出部を検出する検出手段とを備えて前記内燃機関の出力を制御する内燃機関の制御システムにおいて、
    前記内燃機関の出力制御のために気筒毎に設けられたアクチュエータの操作についての前記内燃機関の所定の運転状態における前記出力軸の回転角度のうちの特定の気筒の回転角度と、前記複数の被検出部のうちの特定の被検出部とを一致させてなることを特徴とする内燃機関の制御システム。
  7. 前記所定の運転状態において、前記特定の気筒については前記特定の被検出部が前記検出手段によって検出されるタイミングを前記アクチュエータの操作時期として且つ、前記特定の気筒以外の気筒については、該気筒の圧縮上死点よりも進角した所定の2つ以上の被検出部間の間隔における前記出力軸の局所的な回転速度に基づき前記複数の被検出部のうちのいずれか1つの被検出部から前記操作についての回転角度までの回転に要する時間を予測しつつ、該時間の経過時を操作時期として設定する操作時期設定手段を備えることを特徴とする請求項6記載の内燃機関の制御システム。
  8. 前記内燃機関がV型の2気筒の内燃機関であることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の内燃機関の制御システム。
  9. 任意の2つの気筒のうちの一方の気筒のピストン上死点と他方の気筒のピストン上死点及び下死点のうちの近い方との間の角度間隔が内燃機関の出力軸の1回転の整数分の1とならない多気筒内燃機関に搭載され、前記出力軸の回転に同期して回転し且つ、該出力軸の回転角度を検出する検出手段によって検出される複数の被検出部を備える内燃機関のタイミングロータにおいて、
    前記被検出部が、前記角度間隔の整数分の1の間隔にて等間隔に設けられてなることを特徴とする内燃機関のタイミングロータ。
  10. 前記被検出部が設けられない欠部を有し、該欠部が前記等間隔よりも広いことを特徴とする請求項9記載の内燃機関のタイミングロータ。
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