JP2007198286A - 調量弁および燃料供給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】アイドル運転時の調量弁11において、弁体27の変位量に対する開度の感度が大きいことに起因して、エンジンに供給される燃料の圧力が不安定になることを抑制することにある。
【解決手段】調量弁11によれば、外周側開口部36は、開度が最小でも内周側開口部37と重なるように形成されているので、燃料は、常に調量弁11から高圧ポンプに流入することができる。また、調量弁11は、アイドル運転時の開度が最小の開度となるように設定されている。このため、アイドル運転時に弁体27を変位させなくても、アイドル運転に必要とされる要求量の燃料がエンジンに供給される。この結果、意図しない弁体27の変位が起こりにくくなるので、弁体27の変位量に対する開度の感度が大きいことに起因する上記の課題を解決することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、エンジンへの燃料の供給量を調節する調量弁、エンジンに燃料を供給する燃料供給装置に関する。
従来から、エンジンに燃料を供給する燃料供給装置は、燃料を高圧化する燃料供給ポンプを備える。そして、この燃料供給ポンプは、燃料を高圧化して吐出する高圧ポンプ、燃料タンクの燃料を吸引して高圧ポンプに吐出する低圧ポンプ、低圧ポンプと高圧ポンプとの間に配置され、高圧ポンプにより吐出される燃料の流量を調節する調量弁等により構成されている。また、調量弁は、弁体を軸方向に変位させて開度を操作することで、高圧ポンプにより吐出される燃料の流量(つまり、燃料供給ポンプによるエンジンへの燃料の供給量)を調節する。
ところで、エンジンがアイドル運転しているとき、エンジンによる燃料の要求量は微量であるため、調量弁の開度は微小である。このため、アイドル運転時には、弁体の変位量に対する開度の感度が大きく、意図しない弁体の僅かな変位に対しても開度が大きく変動する。この結果、エンジンへの燃料の供給量が変動し、エンジンに供給される燃料の圧力が不安定になる。
なお、アイドル運転時には、種々の目的で通常運転時とは異なる制御を行う技術が公知となっている。例えば、燃料フィルタにおける燃料のワックス化を早期に解消するため、一旦、燃料供給ポンプから供給された燃料を燃料フィルタの吸入側に還流させる技術(例えば、特許文献1参照)、燃料昇温に伴い、燃料の圧力を調節するアクチュエータを燃料供給ポンプ吐出側の逃し弁から燃料供給ポンプ吸入側の調量弁に切り替える時期を非噴射時とする技術(例えば、特許文献2参照)、燃料低供給量時に低圧ポンプにより吸引された空気の排出を促進するため、燃料供給ポンプ吐出側の逃し弁からの逃し量を増量する技術(例えば、特許文献3参照)等が公知となっている。
しかし、アイドル運転時の調量弁において、弁体の変位量に対する開度の感度が大きいことに起因して、エンジンに供給される燃料の圧力が不安定になることを問題視する技術は、見当たらない。
特開2003−176761号公報 特開2004−36498号公報 特開2005−36794号公報
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、アイドル運転時の調量弁において、弁体の変位量に対する開度の感度が大きいことに起因して、エンジンに供給される燃料の圧力が不安定になることを抑制することにある。
〔請求項1の手段〕
請求項1に記載の調量弁は、弁体の変位により開度を操作することで、エンジンへの燃料の供給量を調節する。そして、この調量弁によれば、開度が最小でも、調量弁の流入側と調量弁の流出側とが連通している。
これにより、燃料は、常に調量弁から高圧ポンプに流入することができる。そこで、アイドル運転時の開度が最小開度となるように調量弁を設定すれば、アイドル運転時に弁体を変位させる必要がなくなるので、意図しない弁体の変位が起こりにくくなる。このため、アイドル運転時の調量弁において、弁体の変位量に対する開度の感度が大きいことに起因して、エンジンに供給される燃料の圧力が不安定になることを抑制することができる。
〔請求項2の手段〕
請求項2に記載の調量弁によれば、弁体は、燃料が導入される中空部、および、中空部と弁体の外部とを連通する弁側燃料通路を有し、弁体を摺動自在に収容する弁ボディは、弁体を収容する内部と弁ボディの外部とを連通するボディ側燃料通路を有し、弁側燃料通路とボディ側燃料通路との連通状態を、調量弁の開度として操作することで、エンジンへの燃料の供給量を調節する。そして、弁側燃料通路の外周側開口部は、開度が最小でも、ボディ側燃料通路の内周側開口部と重なるように形成されている。
この手段は、調量弁の開度が最小でも、調量弁の流入側と調量弁の流出側とが連通している状態を確保するための一形態を示すものである。
〔請求項3の手段〕
請求項3に記載の調量弁によれば、弁体は、燃料が導入される中空部、および、中空部と弁体の外部とを連通する弁側燃料通路を有し、弁体を摺動自在に収容する弁ボディは、弁体を収容する内部と弁ボディの外部とを連通するボディ側燃料通路を有し、弁側燃料通路とボディ側燃料通路との連通状態を、調量弁の開度として操作することで、エンジンへの燃料の供給量を調節する。そして、弁体は、軸方向一方側に変位すると開度が小さくなるように収容され、弁体の軸方向一方側には、弁体の軸方向一方側への変位を規制し、開度が最小でも、弁側燃料通路の外周側開口部とボディ側燃料通路の内周側開口部とを重ねさせるストッパが配置されている。
この手段は、調量弁の開度が最小でも、調量弁の流入側と調量弁の流出側とが連通している状態を確保するための一形態を示すものである。
〔請求項4の手段〕
請求項4に記載の調量弁によれば、弁体は、燃料が導入される中空部、および、中空部と弁体の外部とを連通する弁側燃料通路を有し、弁体を摺動自在に収容する弁ボディは、弁体を収容する内部と弁ボディの外部とを連通するボディ側燃料通路を有し、弁側燃料通路とボディ側燃料通路との連通状態を、調量弁の開度として操作することで、エンジンへの燃料の供給量を調節する。そして、弁ボディは、ボディ側燃料通路とは別に、常に弁側燃料通路の外周側開口部に開口し、弁側燃料通路と弁ボディの外部とを連通する第2ボディ側燃料通路を有する。
この手段は、調量弁の開度が最小でも、調量弁の流入側と調量弁の流出側とが連通している状態を確保するための一形態を示すものである。
〔請求項5の手段〕
請求項5に記載の燃料供給装置は、燃料を高圧化し、エンジンに向けて供給する高圧ポンプと、弁体の変位により開度を操作することで、高圧ポンプによるエンジンへの燃料の供給量を調節する調量弁と、エンジンがアイドル運転しているときに、調量弁を通過した燃料を逃し、エンジンに供給される燃料の圧力を規制する逃し手段と、エンジンがアイドル運転しているときに、エンジンによる燃料の要求量よりも多い燃料が調量弁を通過するように、調量弁を制御する制御手段とを備える。
これにより、アイドル運転時の要求量よりも多い燃料が、常に調量弁を通過するので、アイドル運転時でも調量弁の開度を微小にする必要がなくなる。これにより、調量弁の開度を大きくして弁体の変位量に対する開度の感度を小さくすることができる。このため、アイドル運転時の調量弁において、弁体の変位量に対する開度の感度が大きいことに起因して、エンジンに供給される燃料の圧力が不安定になることを抑制することができる。なお、調量弁を通過した過剰の燃料は、逃し手段により逃されるので、エンジンに供給される燃料の圧力は、過大にならずに規制される。
〔請求項6の手段〕
請求項6に記載の燃料供給装置は、燃料供給ポンプから供給された燃料を蓄圧するコモンレールを備え、逃し手段は、開弁してコモンレールから燃料を逃す逃し弁であり、制御手段は、エンジンがアイドル運転しているときに、逃し弁を開弁させてコモンレールから燃料を逃す。
この手段は、逃し手段の一形態を示すものである。
〔請求項7の手段〕
請求項7に記載の燃料供給装置によれば、逃し手段は、調量弁と高圧ポンプとを連結する燃料流路に配置され、開弁して燃料流路から燃料を逃す逃し弁であり、制御手段は、エンジンがアイドル運転しているときに、逃し弁を開弁させて燃料流路から燃料を逃す。
この手段は、逃し手段の一形態を示すものである。
最良の形態1の調量弁は、弁体の変位により開度を操作することで、エンジンへの燃料の供給量を調節する。そして、この調量弁によれば、開度が最小でも、調量弁の流入側と調量弁の流出側とが連通している。
また、この調量弁によれば、弁体は、燃料が導入される中空部、および、中空部と弁体の外部とを連通する弁側燃料通路を有し、弁体を摺動自在に収容する弁ボディは、弁体を収容する内部と弁ボディの外部とを連通するボディ側燃料通路を有し、弁側燃料通路とボディ側燃料通路との連通状態を、調量弁の開度として操作することで、エンジンへの燃料の供給量を調節する。そして、弁側燃料通路の外周側開口部は、開度が最小でも、ボディ側燃料通路の内周側開口部と重なるように形成されている。
最良の形態2の調量弁によれば、弁体は、燃料が導入される中空部、および、中空部と弁体の外部とを連通する弁側燃料通路を有し、弁体を摺動自在に収容する弁ボディは、弁体を収容する内部と弁ボディの外部とを連通するボディ側燃料通路を有し、弁側燃料通路とボディ側燃料通路との連通状態を、調量弁の開度として操作することで、エンジンへの燃料の供給量を調節する。そして、弁体は、軸方向一方側に変位すると開度が小さくなるように収容され、弁体の軸方向一方側には、弁体の軸方向一方側への変位を規制し、開度が最小でも、弁側燃料通路の外周側開口部とボディ側燃料通路の内周側開口部とを重ねさせるストッパが配置されている。
最良の形態3の調量弁によれば、弁体は、燃料が導入される中空部、および、中空部と弁体の外部とを連通する弁側燃料通路を有し、弁体を摺動自在に収容する弁ボディは、弁体を収容する内部と弁ボディの外部とを連通するボディ側燃料通路を有し、弁側燃料通路とボディ側燃料通路との連通状態を、調量弁の開度として操作することで、エンジンへの燃料の供給量を調節する。そして、弁ボディは、ボディ側燃料通路とは別に、常に弁側燃料通路の外周側開口部に開口し、弁側燃料通路と弁ボディの外部とを連通する第2ボディ側燃料通路を有する。
最良の形態4の燃料供給装置は、燃料を高圧化し、エンジンに向けて供給する高圧ポンプと、弁体の変位により開度を操作することで、高圧ポンプによるエンジンへの燃料の供給量を調節する調量弁と、エンジンがアイドル運転しているときに、調量弁を通過した燃料を逃し、エンジンに供給される燃料の圧力を規制する逃し手段と、エンジンがアイドル運転しているときに、エンジンによる燃料の要求量よりも多い燃料が調量弁を通過するように、調量弁を制御する制御手段とを備える。
また、この燃料供給装置は、燃料供給ポンプから供給された燃料を蓄圧するコモンレールを備え、逃し手段は、開弁してコモンレールから燃料を逃す逃し弁であり、制御手段は、エンジンがアイドル運転しているときに、逃し弁を開弁させてコモンレールから燃料を逃す。
最良の形態5の燃料供給装置によれば、逃し手段は、調量弁と高圧ポンプとを連結する燃料流路に配置され、開弁して燃料流路から燃料を逃す逃し弁であり、制御手段は、エンジンがアイドル運転しているときに、逃し弁を開弁させて燃料流路から燃料を逃す。
〔実施例1の構成〕
実施例1の燃料供給装置1の構成を、図1ないし図2を用いて説明する。
燃料供給装置1は、燃料タンク2から燃料を吸引するとともに、吸引した燃料を高圧化して吐出する燃料供給ポンプ3と、燃料供給ポンプ3から吐出された燃料を高圧状態で蓄圧するコモンレール4と、コモンレール4から高圧の燃料を分配され、エンジン(図示せず)の気筒内に噴射供給するインジェクタ5と、燃料供給ポンプ3やインジェクタ5を駆動制御する電子制御装置(ECU)6とを備える。
燃料供給ポンプ3は、燃料を高圧化して吐出する高圧ポンプ9、燃料タンク2の燃料を吸引して高圧ポンプ9に吐出する低圧ポンプ10、高圧ポンプ9と低圧ポンプ10との間に配置され、高圧ポンプ9により吐出される燃料の流量を調節する調量弁11等により構成されている。
高圧ポンプ9は、シリンダ内に往復動自在に収容され、燃料の加圧室13を形成するプランジャ14、エンジンにより回転駆動される駆動軸15、駆動軸15の回転運動を直線往復運動に変換してプランジャ14に伝達するカム機構16、プランジャ14の先端(プランジャヘッド)17をカム機構16の方に付勢するスプリング18、加圧室13の燃料が上流(つまり、調量弁11の方)に逆流するのを防止する逆止弁19、加圧室13よりも下流(つまり、コモンレール4の方)の燃料が加圧室13に逆流するのを防止する逆止弁20等により構成されている。
そして、高圧ポンプ9は、駆動軸15の回転と同期してプランジャ14を直線往復運動させ、加圧室13を拡縮することで、加圧室13に燃料を吸入し、吸入した燃料を高圧化して加圧室13から吐出する。これにより、高圧ポンプ9は、燃料を高圧化し、エンジンへ向けて供給する。
低圧ポンプ10は、例えば、駆動軸15の一端に取り付けられてエンジンにより回転駆動される周知のトロコイドポンプである。そして、低圧ポンプ10は、燃料フィルタ23を介して燃料タンク2から燃料を吸引する。また、低圧ポンプ10による燃料の吐出圧力は、レギュレートバルブ24により規制されるので、低圧ポンプ10により吐出された燃料の一部は、低圧ポンプ10の吸入側に還流される。さらに、低圧ポンプ10により吐出された燃料の一部は、絞り25を介して高圧ポンプ9に供給され、駆動軸15やカム機構16等における潤滑油として利用される。
調量弁11は、ECU6からの指令に応じて、図2に示す弁体27を軸方向に変位させて開度を操作することで、高圧ポンプ9により吐出される燃料の流量(つまり、燃料供給ポンプ3によるエンジンへの燃料の供給量)を調節する。
この調量弁11は、筒状の弁体27と、弁体27を摺動自在に収容する弁ボディ28と、弁体27と弁ボディ28との間に磁気吸引力を発生させ、弁体27を軸方向他方側に変位させるソレノイドコイル29と、弁体27を軸方向一方側に付勢するリターンスプリング30とを備える。
弁体27は、低圧ポンプ10から吐出された燃料が導入される中空部32、および、中空部32と弁体27の外部とを連通する弁側燃料通路33を有し、弁ボディ28は、弁体27を収容する内部と弁ボディ28の外部とを連通するボディ側燃料通路34を有する。
そして、調量弁11は、弁側燃料通路33とボディ側燃料通路34との連通状態を、調量弁11の開度として操作することで、エンジンへの燃料の供給量を調節する。弁側燃料通路33とボディ側燃料通路34との連通状態(つまり、調量弁11の開度)は、弁側燃料通路33の外周側開口部36とボディ側燃料通路34の内周側開口部37との重なり面積に応じて決まる。
ここで、外周側開口部36は、開度が最小でも内周側開口部37と重なるように形成されている。つまり、調量弁11は、開度が最小でも、調量弁11の流入側と調量弁11の流出側とが連通している。すなわち、弁側燃料通路33とボディ側燃料通路34とは、常に連通するように設けられており、ソレノイドコイル29への通電が停止され弁体27が最も軸方向一方側に位置するときに、最小の開度をなす。
また、この最小の開度は、エンジンがアイドル運転しているときに必要とされる燃料の微量な要求量を実現できる開度である。つまり、調量弁11は、アイドル運転時の開度が最小の開度となるように設定され、弁体27が軸方向他方側に変位すると開度が大きくなるように(逆に、弁体27が軸方向一方側に変位すると開度が小さくなるように)設定されている。
なお、外周側開口部36は、弁体27の外周面に環状の溝38を設けることで形成されている。これにより、弁体27が周方向に回動しても、内周側開口部37と外周側開口部36との重なり面積、つまり、弁側燃料通路33とボディ側燃料通路34との連通状態は一定に保たれる。
ソレノイドコイル29は、ECU6からの指令に応じて通電を受けることにより、磁気吸引力を発生する。このソレノイドコイル29への通電量はECU6により制御され、磁気吸引力は通電量に応じて可変される。この結果、磁気吸引力に応じた位置に弁体27が変位するので、調量弁11は、弁側燃料通路33とボディ側燃料通路34との連通状態を可変して、高圧ポンプ9により吐出される燃料の流量を調節することができる。
コモンレール4は、燃料供給ポンプ3から吐出された燃料を高圧状態で蓄圧する蓄圧容器として機能するとともに、インジェクタ5に高圧の燃料を分配する分配容器として機能する。
また、コモンレール4の一端には、コモンレール4内の燃料の圧力(レール圧)を検出するレール圧センサ40が装着され、レール圧センサ40は、レール圧の検出値を電気信号としてECU6に出力する。さらに、コモンレール4の他端には、開弁してコモンレール4から燃料を逃す逃し弁41が装着されている。この逃し弁41は、ECU6からの指令に応じて開弁し、例えば、レール圧の検出値が所定の規制値を超えたときに開弁する。
インジェクタ5は、エンジンの各気筒に搭載され、ECU6からの指令に応じて開弁する。なお、インジェクタ5の開弁開始時期および開弁期間は、エンジンの運転状態に応じて、ECU6で決められる。
ECU6は、ソレノイドコイル29等へ給電するための各種の駆動回路(図示せず)と、これらの駆動回路に制御信号を出力する周知構造のマイコン(図示せず)とを含んで構成され、調量弁11、逃し弁41およびインジェクタ5等を制御する制御手段として機能する。
マイコンは、制御処理および演算処理を行うCPU、各種のプログラムおよびデータを記憶するROM、RAM等の記憶回路、入力回路、出力回路等により構成される。そして、マイコンは、レール圧センサ40、アクセル開度センサ(図示せず)、エンジン回転数センサ(図示せず)等の各種センサから入力される検出値に応じて、調量弁11、逃し弁41およびインジェクタ5等を制御するための指令値を算出し、これらの指令値に基づく制御信号を合成して駆動回路に出力する。
〔実施例1の作用〕
実施例1の燃料供給装置1によれば、ECU6は、エンジンがアイドル運転しているときに、ソレノイドコイル29への通電量をゼロに維持するように指令する。つまり、エンジンがアイドル運転しているときには、マイコンから駆動回路に制御信号が出力されず、ソレノイドコイル29への通電も行われない。このため、エンジンがアイドル運転しているときには、弁体27が全く変位せず、調量弁11の開度が最小に保たれる。この結果、アイドル運転に必要な微量の燃料が高圧ポンプ9に吸入され高圧化されて吐出される。
〔実施例1の効果〕
実施例1の調量弁11によれば、外周側開口部36は、開度が最小でも内周側開口部37と重なるように形成され、調量弁11の流入側と調量弁11の流出側とは、常に連通している。
これにより、燃料は、常に調量弁11から高圧ポンプ9に流入することができる。ここで、調量弁11は、アイドル運転時の開度が最小の開度となるように設定されている。このため、アイドル運転時に弁体27を変位させなくても、アイドル運転に必要とされる要求量の燃料がエンジンに供給される。このように、アイドル運転時に弁体27を変位させる必要がなくなるので、意図しない弁体27の変位が起こりにくくなる。この結果、アイドル運転時の調量弁11において、弁体27の変位量に対する開度の感度が大きいことに起因して、エンジンに供給される燃料の圧力(つまり、レール圧)が不安定になることを抑制することができる。
実施例2の調量弁11によれば、図3に示すように、弁体27の軸方向一方側に、弁体27の軸方向一方側への変位を規制するストッパ43が配置されている。このストッパ43は、開度が最小でも、弁側燃料通路33の外周側開口部36とボディ側燃料通路34の内周側開口部37とを重ねさせる機能を果たしている。つまり、ストッパ43の存在により、常に、調量弁11の流入側と調量弁11の流出側とが連通している。
このような構成により、実施例2の調量弁11は、実施例1の調量弁11と同様の効果を有する。
実施例3の調量弁11によれば、図4に示すように、弁ボディ28は、ボディ側燃料通路34とは別に、弁側燃料通路33と弁ボディ28の外部とを連通する第2ボディ側燃料通路45を有する。この第2ボディ側燃料通路45は、ボディ側燃料通路34よりも軸方向一方側に設けられて、常に弁側燃料通路33の外周側開口部36に開口する。
また、第2ボディ側燃料通路45の有効通路面積は、エンジンがアイドル運転しているときに必要とされる燃料の微量な要求量を実現できるように設定されている。なお、ボディ側燃料通路34は、ソレノイドコイル29への通電が停止され弁体27が最も軸方向一方側に位置するときには弁側燃料通路33に連通しておらず、ソレノイドコイル29への通電量が所定値に達したときに弁側燃料通路33に連通する。
このような構成により、実施例3の調量弁11は、実施例1の調量弁11と同様の効果を有する。
〔実施例4の構成〕
実施例4の燃料供給装置1によれば、逃し弁41は、調量弁11を通過した燃料を逃し、エンジンに供給される燃料の圧力(つまり、レール圧)を規制する逃し手段として機能する。また、ECU6は、エンジンがアイドル運転しているときに、エンジンによる燃料の要求量よりも多い燃料が調量弁11を通過するように、調量弁11を制御する。そして、ECU6は、過剰にコモンレール4に供給された燃料を燃料タンク2に戻すため、逃し弁41を開弁させてコモンレール4から燃料を逃す。
〔実施例4の制御方法〕
実施例4の制御方法を、図5のフローチャートを用いて説明する。
まず、ステップS1で、エンジンの運転状態を把握する。エンジンの運転状態は、アクセル開度、エンジン回転数、レール圧等の検出値を取得することで把握される。
次に、ステップS2で、エンジンがアイドル運転しているか否かを判定する。この判定では、エンジン回転数が所定値以下、かつ、レール圧が所定値以下であれば、エンジンがアイドル運転していると判定され、エンジン回転数が所定値以下、かつ、レール圧が所定値以下であるとき以外には、エンジンがアイドル運転していると判定されない。そして、エンジンがアイドル運転していると判定されれば(YES)、ステップS3に進み、エンジンがアイドル運転していると判定されなければ(NO)、ステップS5に進む。
ステップS3では、レール圧がアイドル運転時の指令値(アイドル時指令値)よりも大きいか否かを判定する。そして、レール圧がアイドル時指令値よりも大きいと判定されれば(YES)、ステップS4に進み、レール圧がアイドル時指令値よりも大きくないと判定されれば(NO)、このフローを終了する。
ステップS4では、逃し弁41を開弁させてコモンレール4から燃料を逃し、レール圧を低下させる。
なお、ステップS5では、調量弁11の開度を操作することでレール圧を制御する。この調量弁11の開度操作によるレール圧制御は、エンジンが通常運転しているときの制御方式である。
〔実施例4の効果〕
実施例4の燃料供給装置1によれば、逃し弁41は、エンジンがアイドル運転しているときに、コモンレール4から燃料を逃してレール圧を規制し、ECU6は、エンジンがアイドル運転しているときに、エンジンによる燃料の要求量よりも多い燃料が調量弁11を通過するように、調量弁11を制御する。
これにより、アイドル運転時の要求量よりも多い燃料が、常に調量弁11を通過する。このため、アイドル運転時でも調量弁11の開度を微小にする必要がなくなるので、調量弁11の開度を大きくして弁体27の変位量に対する開度の感度を小さくできる。このため、アイドル運転時の調量弁11において、弁体27の変位量に対する開度の感度が大きいことに起因して、エンジンに供給される燃料の圧力が不安定になることを抑制することができる。なお、調量弁11を通過した過剰の燃料は、逃し弁41が開弁することで燃料タンク2に戻されるので、エンジンに供給される燃料の圧力は、過大にならずに規制される。
実施例5の燃料供給装置1によれば、図6に示すように、逃し弁41とは別の逃し弁47が、調量弁11と高圧ポンプ9とを連結する燃料流路48に配置されている。そして、ECU6は、エンジンがアイドル運転しているときに、エンジンによる燃料の要求量よりも多い燃料が調量弁11を通過するように、調量弁11を制御するとともに、逃し弁47を開弁させて燃料流路48から燃料を逃す。これにより、調量弁11を通過した過剰の燃料は、加圧室13に吸入されることなく燃料タンク2に戻されるので、燃料供給ポンプ3は、アイドル運転時の要求量に応じた燃料をコモンレール4に供給することができる。
このような構成により、実施例5の燃料供給装置1は、実施例4の燃料供給装置1と同様の効果を有する。
燃料供給装置の構成図である(実施例1) (a)は調量弁の構成を示す断面図であり、(b)は調量弁の要部を示す拡大断面図である(実施例1)。 (a)は調量弁の構成を示す断面図であり、(b)は調量弁の要部を示す拡大断面図である(実施例2)。 (a)は調量弁の構成を示す断面図であり、(b)は調量弁の要部を示す拡大断面図である(実施例3)。 燃料供給装置の制御フローを示すフローチャートである(実施例4)。 燃料供給装置の構成図である(実施例5)
符号の説明
1 燃料供給装置
4 コモンレール
6 ECU(制御手段)
9 高圧ポンプ
11 調量弁
27 弁体
28 弁ボディ
32 中空部
33 弁側燃料通路
34 ボディ側燃料通路
36 外周側開口部
37 内周側開口部
41 逃し弁(逃し手段)
43 ストッパ
45 第2ボディ側燃料通路
47 逃し弁(逃し手段)
48 燃料流路

Claims (7)

  1. 弁体の変位により開度を操作することで、エンジンへの燃料の供給量を調節する調量弁において、
    開度が最小でも、前記調量弁の流入側と前記調量弁の流出側とが連通していることを特徴とする調量弁。
  2. 請求項1に記載の調量弁において、
    前記弁体は、燃料が導入される中空部、および、この中空部と前記弁体の外部とを連通する弁側燃料通路を有し、
    前記弁体を摺動自在に収容する弁ボディは、前記弁体を収容する内部と前記弁ボディの外部とを連通するボディ側燃料通路を有し、
    前記弁側燃料通路と前記ボディ側燃料通路との連通状態を、前記調量弁の開度として操作することで、前記エンジンへの燃料の供給量を調節し、
    前記弁側燃料通路の外周側開口部は、開度が最小でも、前記ボディ側燃料通路の内周側開口部と重なるように形成されていることを特徴とする調量弁。
  3. 請求項1に記載の調量弁において、
    前記弁体は、燃料が導入される中空部、および、この中空部と前記弁体の外部とを連通する弁側燃料通路を有し、
    前記弁体を摺動自在に収容する弁ボディは、前記弁体を収容する内部と前記弁ボディの外部とを連通するボディ側燃料通路を有し、
    前記弁側燃料通路と前記ボディ側燃料通路との連通状態を、前記調量弁の開度として操作することで、前記エンジンへの燃料の供給量を調節し、
    前記弁体は、軸方向一方側に変位すると開度が小さくなるように収容され、
    前記弁体の軸方向一方側には、前記弁体の軸方向一方側への変位を規制し、開度が最小でも、前記弁側燃料通路の外周側開口部と前記ボディ側燃料通路の内周側開口部とを重ねさせるストッパが配置されていることを特徴とする調量弁。
  4. 請求項1に記載の調量弁において、
    前記弁体は、燃料が導入される中空部、および、この中空部と前記弁体の外部とを連通する弁側燃料通路を有し、
    前記弁体を摺動自在に収容する弁ボディは、前記弁体を収容する内部と前記弁ボディの外部とを連通するボディ側燃料通路を有し、
    前記弁側燃料通路と前記ボディ側燃料通路との連通状態を、前記調量弁の開度として操作することで、前記エンジンへの燃料の供給量を調節し、
    前記弁ボディは、前記ボディ側燃料通路とは別に、常に前記弁側燃料通路の外周側開口部に開口し、前記弁側燃料通路と前記弁ボディの外部とを連通する第2ボディ側燃料通路を有することを特徴とする調量弁。
  5. 燃料を高圧化し、エンジンに向けて供給する高圧ポンプと、
    弁体の変位により開度を操作することで、前記高圧ポンプによる前記エンジンへの燃料の供給量を調節する調量弁と、
    前記エンジンがアイドル運転しているときに、前記調量弁を通過した燃料を逃し、前記エンジンに供給される燃料の圧力を規制する逃し手段と、
    前記エンジンがアイドル運転しているときに、前記エンジンによる燃料の要求量よりも多い燃料が前記調量弁を通過するように、前記調量弁を制御する制御手段と
    を備える燃料供給装置。
  6. 請求項5に記載の燃料供給装置において、
    前記高圧ポンプから供給された燃料を蓄圧するコモンレールを備え、
    前記逃し手段は、開弁して前記コモンレールから燃料を逃す逃し弁であり、
    前記制御手段は、前記エンジンがアイドル運転しているときに、前記逃し弁を開弁させて前記コモンレールから燃料を逃すことを特徴とする燃料供給装置。
  7. 請求項5に記載の燃料供給装置において、
    前記逃し手段は、前記調量弁と前記高圧ポンプとを連結する燃料流路に配置され、開弁して前記燃料流路から燃料を逃す逃し弁であり、
    前記制御手段は、前記エンジンがアイドル運転しているときに、前記逃し弁を開弁させて前記燃料流路から燃料を逃すことを特徴とする燃料供給装置。
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