JP2007198224A - クラスタブロック及び圧縮機 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明の課題は、従来の圧縮機よりも絶縁シール部の破損を抑制することができる圧縮機を提供することにある。
【解決手段】本発明に係るクラスタブロック70は、コネクタクリップ80及びクラスタボディ60を備える。コネクタクリップ80は、ピン接続部81、リード線接続部84、および溶断部82を有する。ピン接続部には、ターミナルピン21が接続される。リード線接続部には、リード線54が接続される。溶断部は、ピン接続部とリード線接続部とを接続する。クラスタボディは、樹脂製であって、コネクタクリップのうちピン接続部のみを収容する。つまり、溶断部はクラスタボディの外部に配置される。
【選択図】図5

Description

本発明は、圧縮機において電動機とターミナルピンとの接続に用いられるクラスタブロックに関する。また、本発明は、そのクラスタブロックにより電動機とターミナルピンとが接続される圧縮機にも関する。
過去に「ターミナルピンの圧縮機内側の部分に、短絡時に溶断する溶断部を設ける」という技術が公に開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特公平03−061310号公報
しかし、溶断部がターミナルピンに設けられていると、溶断時に発生するスパークにより、近接するガラスあるいはセラミックス性の絶縁シール部が損傷しやすいという問題がある。絶縁シール部が損傷すると、内部に充填されている冷媒や潤滑油が外部に放出され、様々な危険が生じるおそれがある。このため、このような圧縮機には、二重三重の安全対策が必要となりコスト高となる。
本発明の課題は、従来の圧縮機よりも絶縁シール部の破損を抑制することができる圧縮機を提供することにある。
第1発明に係るクラスタブロックは、コネクタクリップ及びクラスタボディを備える。コネクタクリップは、ピン接続部、リード線接続部、および溶断部を有する。ピン接続部には、ターミナルピンが接続される。リード線接続部には、リード線が接続される。溶断部は、ピン接続部とリード線接続部とを接続する。クラスタボディは、樹脂製であって、コネクタクリップのうちピン接続部のみを収容する。つまり、溶断部はクラスタボディの外部に配置される。
このクラスタブロックでは、溶断部が、ターミナルピンの圧縮機内部側部分ではなく、ピン接続部とリード線接続部との間に配置されている。このため、このクラスタブロックを圧縮機に採用すれば、溶断部から絶縁シール部までの距離を従来よりも長くすることができ、従来の圧縮機よりも絶縁シール部の破損を抑制することができる圧縮機を提供することができる。また、このクラスタブロックを圧縮機に採用すれば、溶断部をターミナルピンに設けるための絞り加工などが不要となるため、より低い製造コストで圧縮機を製造することができる。また、溶断部が樹脂製のクラスタボディの内部に配置されていると、溶断部が瞬断されない程度であって溶断部が発熱してしまう程度の電流が溶断部に流れる場合、樹脂製のクラスタボディが融解して溶断部に密着し、溶断部がいつまでたっても溶断せずターミナルや電動機に多大な損傷を及ぼすおそれがある。しかし、このクラスタブロックでは、溶断部が樹脂製のクラスタボディの外部に配置されている。このため、このクラスタブロックを圧縮機に採用すれば、溶断部が瞬断されない程度であって溶断部が発熱してしまう程度の電流が溶断部に流れる場合であっても、溶断部が正常に溶断することができ、ターミナルや電動機に多大な損傷を及ぼすのを有効に防止することができる。
第2発明に係るクラスタブロックは、コネクタクリップ及びクラスタボディを備える。コネクタクリップは、ピン接続部、リード線接続部、および溶断部を有する。ピン接続部には、ターミナルピンが接続される。リード線接続部には、リード線が接続される。溶断部は、ピン接続部とリード線接続部とを接続する。クラスタボディは、樹脂製であって、コネクタクリップのうちピン接続部を収容し溶断部の全部を収容しない。つまり、クラスタボディは、溶断部の一部を収容してもかまわない。
このクラスタブロックでは、溶断部が、ターミナルピンの圧縮機内部側部分ではなく、ピン接続部とリード線接続部との間に配置されている。このため、このクラスタブロックを圧縮機に採用すれば、溶断部から絶縁シール部までの距離を従来よりも長くすることができ、従来の圧縮機よりも絶縁シール部の破損を抑制することができる圧縮機を提供することができる。また、このクラスタブロックを圧縮機に採用すれば、溶断部をターミナルピンに設けるための絞り加工などが不要となるため、より低い製造コストで圧縮機を製造することができる。また、溶断部が樹脂製のクラスタボディの内部に配置されていると、溶断部が瞬断されない程度であって溶断部が発熱してしまう程度の電流が溶断部に流れる場合、樹脂製のクラスタボディが融解して溶断部に密着し、溶断部がいつまでたっても溶断せずターミナルや電動機に多大な損傷を及ぼすおそれがある。しかし、このクラスタブロックでは、樹脂製のクラスタボディが溶断部の全部を収容しない。このため、このクラスタブロックを圧縮機に採用すれば、溶断部が瞬断されない程度であって溶断部が発熱してしまう程度の電流が溶断部に流れる場合であっても、溶断部が正常に溶断しやすくでき、ターミナルや電動機に多大な損傷を及ぼすのを有効に防止することができる。
第3発明に係る圧縮機は、ターミナルピン、電動機、およびクラスタブロックを備える。クラスタブロックは、コネクタクリップ及びクラスタボディを有する。コネクタクリップは、ピン接続部、リード線接続部、および溶断部を所持する。ピン接続部には、ターミナルピンが接続される。リード線接続部には、電動機から延びるリード線が接続される。溶断部は、ピン接続部とリード線接続部とを接続する。クラスタボディは、樹脂製であって、コネクタクリップのうちピン接続部のみを収容する。つまり、溶断部はクラスタボディの外部に配置される。
この圧縮機では、溶断部が、ターミナルピンの圧縮機内部側部分ではなく、ピン接続部とリード線接続部との間に配置されている。このため、この圧縮機では、溶断部から絶縁シール部までの距離が、従来よりも長くなっている。したがって、この圧縮機では、従来の圧縮機よりも絶縁シール部の破損を抑制することができる。また、この圧縮機では、溶断部をターミナルピンに設けるための絞り加工などが不要となる。このため、この圧縮機は、より低い製造コストで作製されることができる。また、溶断部が樹脂製のクラスタボディの内部に配置されていると、溶断部が瞬断されない程度であって溶断部が発熱してしまう程度の電流が溶断部に流れる場合、樹脂製のクラスタボディが融解して溶断部に密着し、溶断部がいつまでたっても溶断せずターミナルや電動機に多大な損傷を及ぼすおそれがある。しかし、この圧縮機では、溶断部が樹脂製のクラスタボディの外部に配置されている。このため、この圧縮機では、溶断部が瞬断されない程度であって溶断部が発熱してしまう程度の電流が溶断部に流れる場合であっても、溶断部が正常に溶断することができ、ターミナルや電動機に多大な損傷を及ぼすのを有効に防止することができる。
第4発明に係る圧縮機は、ターミナルピン、電動機、およびクラスタブロックを備える。クラスタブロックは、コネクタクリップ及びクラスタボディを有する。コネクタクリップは、ピン接続部、リード線接続部、および溶断部を所持する。ピン接続部には、ターミナルピンが接続される。リード線接続部には、電動機から延びるリード線が接続される。溶断部は、ピン接続部とリード線接続部とを接続する。クラスタボディは、樹脂製であって、コネクタクリップのうちピン接続部を収容し溶断部の全部を収容しない。つまり、クラスタボディは、溶断部の一部を収容してもかまわない。
この圧縮機では、溶断部が、ターミナルピンの圧縮機内部側部分ではなく、ピン接続部とリード線接続部との間に配置されている。このため、この圧縮機では、溶断部から絶縁シール部までの距離が、従来よりも長くなっている。したがって、この圧縮機では、従来の圧縮機よりも絶縁シール部の破損を抑制することができる。また、この圧縮機では、溶断部をターミナルピンに設けるための絞り加工などが不要となる。このため、この圧縮機は、より低い製造コストで作製されることができる。また、溶断部が樹脂製のクラスタボディの内部に配置されていると、溶断部が瞬断されない程度であって溶断部が発熱してしまう程度の電流が溶断部に流れる場合、樹脂製のクラスタボディが融解して溶断部に密着し、溶断部がいつまでたっても溶断せずターミナルや電動機に多大な損傷を及ぼすおそれがある。しかし、この圧縮機では、樹脂製のクラスタボディが溶断部の全部を収容しない。このため、この圧縮機では、溶断部が瞬断されない程度であって溶断部が発熱してしまう程度の電流が溶断部に流れる場合であっても、溶断部が正常に溶断しやすくでき、ターミナルや電動機に多大な損傷を及ぼすのを有効に防止することができる。
第1発明に係るクラスタブロックを圧縮機に採用すれば、溶断部から絶縁シール部までの距離を従来よりも長くすることができ、従来の圧縮機よりも絶縁シール部の破損を抑制することができる圧縮機を提供することができる。また、このクラスタブロックを圧縮機に採用すれば、溶断部をターミナルピンに設けるための絞り加工などが不要となるため、より低い製造コストで圧縮機を製造することができる。また、溶断部が樹脂製のクラスタボディの内部に配置されていると、溶断部が瞬断されない程度であって溶断部が発熱してしまう程度の電流が溶断部に流れる場合、樹脂製のクラスタボディが融解して溶断部に密着し、溶断部がいつまでたっても溶断せずターミナルや電動機に多大な損傷を及ぼすおそれがある。しかし、このクラスタブロックでは、溶断部が樹脂製のクラスタボディの外部に配置されている。このため、このクラスタブロックを圧縮機に採用すれば、溶断部が瞬断されない程度であって溶断部が発熱してしまう程度の電流が溶断部に流れる場合であっても、溶断部が正常に溶断することができ、ターミナルや電動機に多大な損傷を及ぼすのを有効に防止することができる。
第2発明に係るクラスタブロックを圧縮機に採用すれば、溶断部から絶縁シール部までの距離を従来よりも長くすることができ、従来の圧縮機よりも絶縁シール部の破損を抑制することができる圧縮機を提供することができる。また、このクラスタブロックを圧縮機に採用すれば、溶断部をターミナルピンに設けるための絞り加工などが不要となるため、より低い製造コストで圧縮機を製造することができる。また、溶断部が樹脂製のクラスタボディの内部に配置されていると、溶断部が瞬断されない程度であって溶断部が発熱してしまう程度の電流が溶断部に流れる場合、樹脂製のクラスタボディが融解して溶断部に密着し、溶断部がいつまでたっても溶断せずターミナルや電動機に多大な損傷を及ぼすおそれがある。しかし、このクラスタブロックでは、樹脂製のクラスタボディが溶断部の全部を収容しない。このため、このクラスタブロックを圧縮機に採用すれば、溶断部が瞬断されない程度であって溶断部が発熱してしまう程度の電流が溶断部に流れる場合であっても、溶断部が正常に溶断しやすくでき、ターミナルや電動機に多大な損傷を及ぼすのを有効に防止することができる。
第3発明に係る圧縮機では、溶断部から絶縁シール部までの距離が、従来よりも長くなっている。したがって、この圧縮機では、従来の圧縮機よりも絶縁シール部の破損を抑制することができる。また、この圧縮機では、溶断部をターミナルピンに設けるための絞り加工などが不要となる。このため、この圧縮機は、より低い製造コストで作製されることができる。また、溶断部が樹脂製のクラスタボディの内部に配置されていると、溶断部が瞬断されない程度であって溶断部が発熱してしまう程度の電流が溶断部に流れる場合、樹脂製のクラスタボディが融解して溶断部に密着し、溶断部がいつまでたっても溶断せずターミナルや電動機に多大な損傷を及ぼすおそれがある。しかし、この圧縮機では、溶断部が樹脂製のクラスタボディの外部に配置されている。このため、この圧縮機では、溶断部が瞬断されない程度であって溶断部が発熱してしまう程度の電流が溶断部に流れる場合であっても、溶断部が正常に溶断することができ、ターミナルや電動機に多大な損傷を及ぼすのを有効に防止することができる。
第4発明に係る圧縮機では、溶断部から絶縁シール部までの距離が、従来よりも長くなっている。したがって、この圧縮機では、従来の圧縮機よりも絶縁シール部の破損を抑制することができる。また、この圧縮機では、溶断部をターミナルピンに設けるための絞り加工などが不要となる。このため、この圧縮機は、より低い製造コストで作製されることができる。また、溶断部が樹脂製のクラスタボディの内部に配置されていると、溶断部が瞬断されない程度であって溶断部が発熱してしまう程度の電流が溶断部に流れる場合、樹脂製のクラスタボディが融解して溶断部に密着し、溶断部がいつまでたっても溶断せずターミナルや電動機に多大な損傷を及ぼすおそれがある。しかし、この圧縮機では、樹脂製のクラスタボディが溶断部の全部を収容しない。このため、この圧縮機では、溶断部が瞬断されない程度であって溶断部が発熱してしまう程度の電流が溶断部に流れる場合であっても、溶断部が正常に溶断しやすくでき、ターミナルや電動機に多大な損傷を及ぼすのを有効に防止することができる。
<第1実施形態>
ここでは、図1〜図11を用いて本発明の第1実施形態に係る圧縮機1について説明する。
〔圧縮機の構造〕
本発明の第1実施形態に係る圧縮機1は、図1および図2に示されるように、主に、本体ケーシング10、一部が本体ケーシング10の外側に突出した状態で本体ケーシング10に固定されるターミナル20、本体ケーシング10に収容される圧縮ポンプユニット40、および本体ケーシング10に収容されターミナル20に接続される電動機50から構成されている。
以下、本体ケーシング10、ターミナル20、圧縮ポンプユニット40、および電動機50についてそれぞれ詳述する。
(1)本体ケーシング
本体ケーシング10は、図1に示されるように、主に、略円筒形状の胴体ケーシング部12、胴体ケーシング部12の上部を覆う上蓋部11、および胴体ケーシング部12の下部を覆う底蓋部13から構成されている。なお、ここで、上蓋部11、胴体ケーシング部12、および底蓋部13は、順に溶接され、一体化されている。
胴体ケーシング部12には、図2〜4に示されるように、ターミナル20を固定するための平面部14が形成されている。なお、この平面部14は、円筒形状の鋼板材をプレス加工などして得られる。つまり、結果として、胴体ケーシング部12には、長手方向Dlの一部に、平面部14と、部分円筒部15と、平面部14と部分円筒部15とを繋ぐ繋ぎ部16とから成る異形部分17が形成されることになる(図2〜4参照)。
(2)圧縮ポンプユニット
圧縮ポンプユニット40は、主に、固定スクロール41、可動スクロール42、ハウジング43、オルダムリング44、およびクランク軸45等の構成部品から構成されるスクロール型の圧縮ポンプユニットである。
(3)電動機
電動機は、図1に示されるように、主に、胴体ケーシング部12の円筒部分に固定されるリング形状の固定子51と、固定子51の中央に収容される略円柱状の回転子55とから構成されている。
固定子51は、主に、固定子鉄心52と、固定子鉄心52の複数の歯部に巻回されるコイル53とから構成される。そして、固定子鉄心52の圧縮ポンプユニット40側およびその反対側には、コイルエンド53aが形成されている。そして、図4に示されるように、この圧縮ポンプユニット40側のコイルエンド53aの特定の位置(以下、この位置をリード線引き出し位置という)Pdからは、3本のリード線54が延びている(なお、説明の都合上、図4では1本しか図示していない)。なお、これらリード線54それぞれは絶縁樹脂被覆層により覆われている。そして、これらリード線54それぞれは、図6〜10に示されるようなクラスタボディ60に差し込まれている燐青銅製のコネクタクリップ80(図5参照)に接続される。なお、本実施の形態では、クラスタボディ60にコネクタクリップ80を差し込んだものをクラスタブロック70と称する。
コネクタクリップ80は、図5に示されるように、主に、リード線接続部84、溶断部82、ターミナルピン差込部81、及び係止爪85から構成されており、略「く」の字の形状を呈している。リード線接続部84は、図5に示されるように、第1圧着部84aおよび第2圧着部84bを有しており、2点でリード線54を接続する。ここで、第1圧着部84aはリード線54の先端に露出している金属線を圧着し、第2圧着部84bはリード線54の金属線を被覆している絶縁被覆層の上からリード線54を圧着する。ターミナルピン差込部81は、ターミナルピン21を差し込む孔(以下、ターミナルピン差込孔という)を有しており、リード線接続部84の反対側に設けられている。そして、このターミナルピン差込部81にターミナルピン21が差し込まれ、本体ケーシング10外側に存在する外部電源から電気が供給されると、ターミナルピン21、コネクタクリップ80、およびリード線54を通じてコイル53に電気が供給されるようになっている。溶断部82は、リード線接続部84とターミナルピン差込部81との間に形成されており、開口83の開き具合によりその溶断速度が決定されている。なお、本実施の形態では、溶断部82は、断面積が0.4〜2.0mmとされるように開口83の大きさが決定されている。係止爪85は、クラスタボディ60に設けられている係止穴65a,65b(後述)に嵌め込まれる爪であって、コネクタクリップ80をクラスタボディ60に固定する役割を担う。なお、本実施の形態において、コネクタクリップ80は、リード線接続部84が胴体ケーシング部12から離反するようにクラスタボディ60に差し込まれる。また、このとき、溶断部82は、絶縁シール部23から3mm以上離されている。
クラスタボディ60は、樹脂一体成形品であるが、図6〜10に示されるように、主に、1つの第1四角筒部61a、2つの第2四角筒部61b、3つの蓋部61c、および2つの直角三角板部61dから形成されていると言える。ここで、第1四角筒部61aを形成する4つの板部のうち1つの板部63aには、円形のターミナルピン挿入口64aと方形の係止穴65aとが長手方向Dlcに沿って並ぶように形成されている。第2四角筒部61bは、第1四角筒部61aを第1四角筒部61aの長手方向Dlcと直交する面で切ったときの断面とほぼ同一の断面を有しており、長手方向Dlcの長さが第1四角筒部61aの長手方向Dlcの長さと等しい。また、この第2四角筒部61bにも、第1四角筒部61aと同様の位置に同様のターミナルピン挿入口64bと係止穴65bとが形成されている。そして、この第2四角筒部61bは、長手方向Dlcが第1四角筒部61aの長手方向Dlcと平行となり、且つ、ターミナルピン挿入口64bを有する板部63bが第1四角筒部61aのターミナルピン挿入口64aを有する板部63aと隣り合い、且つ、ターミナルピン挿入口64a,64bが形成される板部63a,63bの板厚方向Dtに沿って見たとき3つのターミナルピン挿入口64a,64bの中心を結ぶと正三角形が形成され、且つ、第1四角筒部61aのターミナルピン挿入口64a側の端面が第2四角筒部61bのターミナルピン挿入口64b側の端面よりも突出するように第1四角筒部61aの両脇に配されている。蓋部61cは、第1四角筒部61aおよび第2四角筒部61bのターミナルピン挿入口64a,64b側の開口を塞いでいる。直角三角板部61dは、第2四角筒部61bの幅と同一の長さの底辺および第1四角筒部61aのターミナルピン挿入口64a側の端面から第2四角筒部61bのターミナルピン挿入口64b側の端面までの距離と同一の長さの高さを有する直角三角形状の板部であって、表裏の直角三角形の底辺を含む端面が第2四角筒部61bの蓋部61cに接し、表裏の直角三角形の垂辺を含む端面が第1四角筒部61aに接し、さらに、板面がターミナルピン挿入口64a,64bが形成されている板部63a,63bの板面に一致するように配される。そして、第1四角筒部61aおよび第2四角筒部61bには、ターミナルピン差込孔がターミナルピン挿入口64a,64bと一致して連続孔を形成するようにターミナルピン差込部81が差し込まれる。なお、第1四角筒部61aおよび第2四角筒部61bの長手方向Dlcの長さは、コネクタクリップ80のうちターミナルピン差込部81のみが収容される長さとなっている。つまり、コネクタクリップ80のうち溶断部82およびリード線接続部84は、クラスタボディ60の外部に配されることになる。
(4)ターミナル
ターミナル20は、図11に示されるように、主に、ターミナルピン21、ターミナルボディ22、および絶縁シール部23から構成されている。ターミナルボディ22は、主に、円筒部22aと、円筒部22aの片側の開口を塞ぐ円形蓋部22bとから構成されている。そして、この円形蓋部22bには、3つターミナルピン挿通孔が設けられている。なお、このターミナルピン挿通孔は、正面視において、それらの中心を結ぶと正三角形となるように配されている。ターミナルピン21は、ターミナルピン挿通孔に挿通され、絶縁シール部23によりターミナルボディ22に固定される。このような構造を取ることにより、3つのターミナルピン21は相互に絶縁されることになる。
〔圧縮機の特徴〕
(1)
本発明の第1実施形態に係る圧縮機1では、ターミナルピン21の本体ケーシング10内側の部分ではなくコネクタクリップ80に溶断部82が設けられ、溶断部82は、絶縁シール部23から3mm以上離されている。このため、この圧縮機1では、従来の圧縮機よりも絶縁シール部23の破損を抑制することができる。また、この圧縮機1では、溶断部82をターミナルピン21に設けるための絞り加工などが不要となる。このため、この圧縮機1は、より低い製造コストで作製されることができる。
(2)
本発明の第1実施形態に係る圧縮機1では、溶断部82が樹脂製のクラスタボディ60の外部に配置されている。このため、この圧縮機1では、溶断部82が瞬断されない程度であって溶断部82が発熱してしまう程度の電流が溶断部82に流れる場合であっても、溶断部82が正常に溶断することができ、ターミナル20や電動機50に多大な損傷を及ぼすのを有効に防止することができる。
〔変形例〕
(A)
先の実施の形態に係る圧縮機1では、スクロール型の圧縮ポンプユニット40が採用されたが、これに代えて、ロータリー型やスイング型など他の型式の圧縮ポンプユニットが採用さされてもかまわない。
(B)
先の実施の形態に係る圧縮機1では、開口83の開き具合により溶断部82の溶断速度が決定されていたが、これに代えて、溶断部をくびれ形状とし、そのくびれ具合により溶断部の溶断速度を決定してもよい。
(C)
先の実施の形態に係る圧縮機1では、コネクタクリップ80が燐青銅から製造されていたが、コネクタクリップ80は、黄銅から製造されていてもよい。このようにすれば、溶断部82の溶断速度を早めることができる。
(D)
先の実施の形態に係る圧縮機1では、固定子51が胴体ケーシング部12の円筒部分に固定されていたが、固定子51は、下部に別途設けられる下部ハウジング(図示せず)に固定されていてもよい。
(E)
先の実施の形態に係る圧縮機1では、コネクタクリップ80は、コネクタクリップ80がターミナルピン21に完全に嵌め込まれた状態において溶断部82が絶縁シール部23から3mm以上離れるように形成されていた。しかし、コネクタクリップ80は、コネクタクリップ80がターミナルピン21に完全に嵌め込まれた状態において溶断部82が絶縁シール部23(後述)から5mm以上離れるように形成されていてもよいし、6mm以上離れるように形成されていてもよい。
(F)
先の実施の形態に係る圧縮機1では、ターミナルピン21が3本あるターミナル20が採用されたが、ターミナルピン21の数は特に限定されることなく、ターミナルピン21が4本以上あるターミナルが採用されてもかまわない。
(G)
先の実施の形態に係る圧縮機1では、胴体ケーシング部12に平面部14が形成され、そこにターミナル20が固定されていたが、上蓋部11に平面部が形成され、そこにターミナル20が固定されるようにしてもかまわない。
<第2実施形態>
ここでは、図12〜図16を用いて本発明の第2実施形態に係る圧縮機101について説明する。なお、この圧縮機101はクラスタブロック以外は第1実施形態に係る圧縮機1と同一であるので、ここでは、クラスタブロック以外の説明については同様の符号を付して省略する。
本実施の形態において、クラスタブロック170は、図12に示されるように、主に、クラスタボディ160とコネクタクリップ180とから構成されている。以下、クラスタボディ160およびコネクタクリップ180について詳述する。
コネクタクリップ180は、図12に示されるように、主に、リード線接続部184、溶断部182、ターミナルピン差込部181、及び係止爪185から構成されている。リード線接続部184は、図12に示されるように、第1圧着部184aおよび第2圧着部184bを有しており、2点でリード線54を接続する。ここで、第1圧着部184aはリード線54の先端に露出している金属線を圧着し、第2圧着部184bはリード線54の金属線を被覆している絶縁被覆層の上からリード線54を圧着する。なお、ここで、リード線接続部184は、リード線54の先端部がターミナルピン21の長手方向と平行な方向に沿ってリード線引き出し位置Pd側からターミナル20側に向かって伸びるようにリード線54を接続する。ターミナルピン差込部181は、ターミナルピン21を差し込む孔(以下、ターミナルピン差込孔という)を有しており、リード線接続部184の反対側に設けられている。そして、このターミナルピン差込部181にターミナルピン21が差し込まれ、本体ケーシング10外側に存在する外部電源から電気が供給されると、ターミナルピン21、コネクタクリップ180、およびリード線54を通じてコイル53に電気が供給されるようになっている。溶断部182は、リード線接続部184とターミナルピン差込部181との間に形成されており、開口183の開き具合によりその溶断速度が決定されている。なお、本実施の形態では、溶断部182は、断面積が0.4〜2.0mmとされるように開口183の大きさが決定されている。係止爪185は、クラスタボディ160に設けられている係止穴164(後述)に嵌め込まれる爪であって、コネクタクリップ180をクラスタボディ160に固定する役割を担う。なお、本実施の形態において、溶断部182は、絶縁シール部23から3mm以上離されている。
クラスタボディ160は、樹脂一体成形品であるが、図13〜16に示されるように、主に、1枚の略正三角形を呈する基板161と、基板161上に立設される3つのコネクタクリップ収容部162とから形成されていると言える。コネクタクリップ収容部162には、コネクタクリップ収容空間165が形成されている(図15および図16参照)。また、コネクタクリップ収容部162は、基板161の重心Gを中心として点対称に配置されている。また、基板161のうちコネクタクリップ収容部162が立設される位置には、板厚方向Dt2に貫通する円形のターミナルピン挿入口163と方形の係止穴164とがコネクタクリップ収容部162の長手方向に沿って並ぶように形成されている。そして、コネクタクリップ収容部162には、ターミナルピン差込孔がターミナルピン挿入口163と一致して連続孔を形成するようにターミナルピン差込部181が差し込まれる。なお、コネクタクリップ収容部162の長手方向の長さは、コネクタクリップ180のうちターミナルピン差込部181と溶断部182の一部分のみが収容される長さとなっている。つまり、コネクタクリップ180のうち溶断部182の一部分およびリード線接続部184は、コネクタクリップ収容部162の外部、つまりクラスタボディ160の外部に配されることになる。
〔圧縮機の特徴〕
(1)
本発明の第2実施形態に係る圧縮機101では、ターミナルピン21の本体ケーシング10内側の部分ではなくコネクタクリップ180に溶断部182が設けられ、溶断部182は、絶縁シール部23から3mm以上離されている。このため、この圧縮機101では、従来の圧縮機よりも絶縁シール部23の破損を抑制することができる。また、この圧縮機101では、溶断部182をターミナルピン21に設けるための絞り加工などが不要となる。このため、この圧縮機101は、より低い製造コストで作製されることができる。
(2)
本発明の第2実施形態に係る圧縮機101では、溶断部182の一部分が樹脂製のクラスタボディ160の外部に配置されている。このため、この圧縮機1では、溶断部182が瞬断されない程度であって溶断部182が発熱してしまう程度の電流が溶断部182に流れる場合であっても、溶断部182が正常に溶断することができ、ターミナル20や電動機50に多大な損傷を及ぼすのを有効に防止することができる。
〔変形例〕
第2実施形態に係る圧縮機101では、基板161の形状が略正三角形のクラスタボディ160が採用されたが、図17に示されるような円盤状の基板261を有するクラスタボディ260が採用されてもよい。かかる場合、コネクタクリップ収容部162は、基板161の中心Oを中心として点対称に配置される。
また、第2実施形態に係る圧縮機101については、第1実施形態の変形例を応用することも可能である。
本発明に係るクラスタブロックは、溶断部が瞬断されない程度であって溶断部が発熱してしまう程度の電流が溶断部に流れる場合であっても、溶断部が正常に溶断することができ、ターミナルや電動機に多大な損傷を及ぼすのを有効に防止することができるという特徴を有し、圧縮機やその他の電気機器などに有用である。
本発明の第1実施形態に係る圧縮機の縦断面図である。 本発明の第1実施形態に係る圧縮機のターミナル付近の部分斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る圧縮機のターミナル付近の部分縦断面図である。 本発明の第1実施形態に係る圧縮機の本体ケーシングの異形部分の部分横断面図である。 本発明の第1実施形態に係る圧縮機に採用されるターミナル付近の拡大図である。 本発明の第1実施形態に係る圧縮機に採用されるクラスタボディの上方斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る圧縮機に採用されるクラスタボディの下方斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る圧縮機に採用されるクラスタボディの上面透視図である。 本発明の第1実施形態に係る圧縮機に採用されるクラスタボディのA−A断面図である。 本発明の第1実施形態に係る圧縮機に採用されるクラスタボディの背面図である。 本発明の第1実施形態に係る圧縮機に採用されるターミナルの外観斜視図である。なお、ここで、(a)は前方斜視図であり、(b)は後方斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る圧縮機に採用されるターミナル付近の拡大図である。 本発明の第2実施形態に係る圧縮機に採用されるクラスタボディの上面透視図である。 本発明の第2実施形態に係る圧縮機に採用されるクラスタボディの下面図である。 本発明の第2実施形態に係る圧縮機に採用されるクラスタボディのB−B断面図である。 本発明の第2実施形態に係る圧縮機に採用されるクラスタボディのC−C断面図である。 本発明の第2実施形態の変形例に係るクラスタボディの上面透視図である。
符号の説明
1,101 圧縮機
21 ターミナルピン
50 電動機
54 リード線
60,160 クラスタボディ
70,170 クラスタブロック
80,180 コネクタクリップ
81,181 ピン接続部
82,182 溶断部
84,184 リード線接続部

Claims (4)

  1. ターミナルピン(21)を接続するピン接続部(81)と、リード線(54)を接続するリード線接続部(84)と、前記ピン接続部と前記リード線接続部とを接続する溶断部(82)とを有するコネクタクリップ(80)と、
    前記コネクタクリップのうち前記ピン接続部のみを収容する樹脂製のクラスタボディ(60)と、
    を備える、クラスタブロック(70)。
  2. ターミナルピン(21)を接続するピン接続部(181)と、リード線(54)を接続するリード線接続部(184)と、前記ピン接続部と前記リード線接続部とを接続する溶断部(182)とを有するコネクタクリップ(180)と、
    前記コネクタクリップのうち前記ピン接続部を収容し前記溶断部の全部を収容しない樹脂製のクラスタボディ(160)と、
    を備える、クラスタブロック(170)。
  3. ターミナルピン(21)と、
    電動機(50)と、
    前記ターミナルピンを接続するピン接続部(81)、前記電動機から延びるリード線(54)を接続するリード線接続部(84)、および前記ピン接続部と前記リード線接続部とを接続する溶断部(82)を所持するコネクタクリップ(80)と、前記コネクタクリップのうち前記ピン接続部のみを収容する樹脂製のクラスタボディ(60)とを有するクラスタブロック(70)と、
    を備える、圧縮機(1)。
  4. ターミナルピン(21)と、
    電動機(50)と、
    前記ターミナルピンを接続するピン接続部(181)、前記電動機から延びるリード線(54)を接続するリード線接続部(184)、および前記ピン接続部と前記リード線接続部とを接続する溶断部(182)を所持するコネクタクリップ(180)と、前記コネクタクリップのうち前記ピン接続部を収容し前記溶断部の全部を収容しない樹脂製のクラスタボディ(160)とを有するクラスタブロック(170)と、
    を備える、圧縮機(101)。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011229221A (ja) * 2010-04-16 2011-11-10 Hitachi Appliances Inc 密閉形電動圧縮機,冷凍サイクル装置
CN107100845A (zh) * 2017-04-28 2017-08-29 上海海立新能源技术有限公司 一种车用涡旋压缩机

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