JP2007192017A - 橋脚定着構造及び橋脚施工方法 - Google Patents
橋脚定着構造及び橋脚施工方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2007192017A JP2007192017A JP2006342185A JP2006342185A JP2007192017A JP 2007192017 A JP2007192017 A JP 2007192017A JP 2006342185 A JP2006342185 A JP 2006342185A JP 2006342185 A JP2006342185 A JP 2006342185A JP 2007192017 A JP2007192017 A JP 2007192017A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- anchor
- pier
- pile
- head installation
- anchor member
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Piles And Underground Anchors (AREA)
- Foundations (AREA)
- Bridges Or Land Bridges (AREA)
Abstract
【解決手段】筒状のプレキャストコンクリート製の杭10の上端部に環状の第1アンカー部材40を載置し、これに杭10のPC鋼材12の上端部を定着する。第1アンカー部材40は杭10より径方向内側に延出されており、この延出部にアンカーボルト31の中間部が接合されている。アンカーボルト31の上端部は、鋼製橋脚20に接合されている。アンカーボルト31の下端部には第2アンカー部材50が配置されている。第2アンカー部材50より上側にコンクリート70が打設され、橋脚20が第1アンカー部材40上に載設されている。
【選択図】 図3
Description
PC鋼材を含む筒状のプレキャストコンクリート製の杭に鋼製の橋脚を定着する構造であって、
上端部が前記橋脚に接合され、下端部が前記杭の内部に挿入されるアンカーボルトと、
前記杭の上端部に設置されるとともに前記杭より径方向内側に延出されてこの延出部に前記アンカーボルトの中間部が係合(支持)される第1アンカー部材と、
前記杭の内部に配置され、前記アンカーボルトの下端部と係合される第2アンカー部材と、
を備え、前記杭の上側部の内部にコンクリートが充填されていることを特徴とする。
これによって、簡略な構成で所要の定着強度を十分に発揮可能な定着構造を提供することができる。また、橋脚の荷重を、杭の内部に充填されるコンクリートを介すことなく、第1アンカー部材(またはアンカーボルト及び第1アンカー部材)を介して杭にて支えることができるので、前記充填コンクリートが完全に固まるのを待たずに橋脚の設置作業を進めることができ、施工の効率化を図ることができる。
前記第1アンカー部材が、前記杭のPC鋼材に接合されるのが望ましい。
前記第1アンカー部材が、前記杭のPC鋼材の定着部になっているのが望ましい。
前記第1アンカー部材に前記橋脚が載設されるようになっていてもよい。
前記底部が、前記杭の上端面に載置されて前記PC鋼材の上端部を定着させるとともに前記杭より径方向内側に延出されて前記アンカーボルトの中間部と係合されていてもよい。
前記縦リブの上端縁に前記橋脚が載設されるようになっていてもよい。
前記杭頭設置部に前記杭のPC鋼材が接合されていることが好ましい。
前記杭頭設置部が、前記杭のPC鋼材の定着部になっているのが望ましい。
前記アンカー係合部の上に前記橋脚が載設されるようになっていてもよい。
前記杭頭設置部が、環状の底部と、この底部の外周に設けられた周壁と、前記底部の周方向に間隔を置いて立設された複数の縦リブとを有していてもよい。前記底部が、前記杭の上端面に載置されて前記PC鋼材の上端部を定着させるようになっているのが好ましい。
さらに、前記杭頭設置部が、前記周壁及び複数の縦リブの上に配置される環状の上板部を有していてもよい。
この一体構造において、前記杭頭設置部の前記底部と縦リブとが、前記杭の内周より径方向内側へ延出され、この底部と縦リブの延出部が、前記アンカー係合部を構成していてもよい。この場合、前記アンカーボルトが、前記底部の延出部に係合されているのが好ましい。また、前記橋脚の基部が、前記底部と縦リブの延出部の上端縁に設置されるようになっていてもよい。
さらに、前記一体構造において、前記杭頭設置部が前記上板部を有し、この上板部が、前記杭の内周より径方向内側へ延出されて前記アンカー係合部の構成要素になっていてもよい。この場合、前記アンカーボルトは、前記底部の延出部に係合されていてもよく、前記上板部の延出部に係合されていてもよい。また、前記橋脚の基部が、前記上板部の延出部の上面に設置されるようになっていてもよい。
そこで、例えばアンカー係合部のアンカーボルト挿通孔をバカ穴にすることにより、アンカーボルトをアンカー係合部に対し位置調節可能に係合されるようにすることが考えられる。そうすると、たとえ杭及び第1アンカー部材が正規の位置からずれていても、アンカーボルトについては正規の位置に設置でき、ひいては橋脚の施工誤差を回避できる。
しかし、通常、1つの橋脚につきアンカーボルトの本数は多数有り、この多数本のアンカーボルトの1つ1つを施工現場において正規の位置に位置決めするのは極めて煩雑であり、所要工期が延び、コストも増大するおそれがある。
これによって、仮に杭の施工誤差があった場合、第1アンカー部材の杭頭設置部については杭の位置に合わせて設置する一方、アンカー係合部については正規の位置に設置するようにでき、ひいてはアンカーボルトを正規の位置に設置することができる。その結果、橋脚に施工誤差が生じるのを回避することができる。
前記アンカー係合部の外径は、前記杭頭設置部の外径より小さいのが好ましいが、それに限定されるものではなく、前記杭頭設置部の外径と同径でもよく、或いは前記杭頭設置部の外径より大径でもよい。
これによって、前記アンカー係合部を前記杭頭設置部に対し相対位置調節して設置した後、このアンカー係合部を前記調節後の位置に仮止めすることができる。したがって、前記コンクリートの打設、養生等の期間、前記アンカー係合部及びアンカーボルトひいては橋脚が正規の位置からずれるのを確実に防止することができる。
前記アンカー係合部の上に前記橋脚の基部が設置されており、前記複数の仮止め配置部に配置される複数の仮止め部材の少なくとも一部が、前記橋脚の基部をも仮止め可能になっているのがより好ましい。
これによって、前記橋脚を設置した後、前記コンクリートが硬化するまでの間、橋脚を杭頭設置部に対し直接的に仮止めしておくことができ、橋脚が正規の位置からずれるのを一層確実に防止することができる。
前記杭頭設置部の外径が、前記アンカー係合部の外径より大きく、前記杭頭設置部における前記アンカー係合部の設置部より径方向外側に、前記仮止め配置部が設けられているのが好ましい。
これによって、仮に杭の頭部が傾いていた場合、杭頭設置部を杭に合わせて設置する一方、複数のジャッキ部でアンカー係合部を正規の水平状態にすることができる。これにより、アンカーボルトを確実に正規の鉛直状態にすることができる。この結果、橋脚が傾くのを回避することができる。また、複数のジャッキ部にてアンカー係合部ひいては橋脚の上下方向の位置を調節することも可能である。
これによって、構成の簡素化が可能となる。
第2アンカー部材及び支持部を含むアンカーボルトの下端部より上側の杭の内部にはコンクリートが充填されているので、アンカーボルトに上向きの引っ張り応力が作用したときは、前記コンクリートが前記第2アンカー部材から上向きの圧縮力を受けることにより、アンカーボルトの下端部を確実に拘束でき、アンカーボルトが引っ張り力に十分に抵抗することができる。
これによって、支持部を容易に構成することができる。
筒状の杭を地中に構築する杭構築工程と、
アンカーボルトの下端部及び該下端部に設けられる第2アンカー部材を前記杭の内部に配置するとともに、前記アンカーボルトに係合される第1アンカー部材を前記杭の上端部に設置するアンカー設置工程と、
前記第2アンカー部材を含む前記アンカーボルトの下端部より上側の前記杭の内部にコンクリートを充填するコンクリート打設工程と、
鋼製の橋脚を、前記充填コンクリートが未だ硬化していない段階で、前記第1アンカー部材を介して前記杭にて支持されるようにして設置するとともに前記アンカーボルトの上端部に接合する橋脚設置工程と、
を実行することを特徴とする。
これによって、充填コンクリートが固まるのを待たずに橋脚設置を行なうことができ、施工期間の短縮を図ることができる。
前記杭は、PC鋼材を含むのが好ましい。この場合、前記アンカー設置工程の後、前記PC鋼材の上端部を前記第1アンカー部材に緊張状態で定着させるのが好ましい。
前記PC鋼材が前記杭の周方向に離れて複数設けられており、これら複数のPC鋼材のうちの一部の上端部については前記杭構築工程で緊張させて前記杭の上端面に定着させておき、残りのPC鋼材の上端部については前記アンカー設置工程の後、緊張させて前記第1アンカー部材に定着させるのが好ましい。
前記第1アンカー部材として、互い別体をなす杭頭設置部とアンカー係合部とを用意し、前記第1アンカー設置工程において、前記杭頭設置部を、前記杭の上端部に設置し、前記アンカー係合部を、前記アンカーボルトと係合するとともに前記杭頭設置部の上に相対位置を調節して設置することにしてもよい。
これによって、仮に杭の施工誤差があった場合、第1アンカー部材の杭頭設置部を杭の位置に合わせて設置する一方、アンカー係合部を正規の位置に設置することができ、ひいてはアンカーボルトを正規の位置に設置することができる。その結果、橋脚に施工誤差が生じるのを回避することができる。
これによって、その後のコンクリート打設工程及び橋脚設置工程において、さらには前記コンクリートの養生期間において、前記アンカー係合部ひいてはアンカーボルトが正規の位置からずれるのを防止でき、ひいては橋脚の施工誤差を確実に回避することができる。
これによって、前記コンクリートの養生期間中、前記橋脚が正規の位置からずれるのを防止でき、橋脚の施工誤差を一層確実に回避することができる。
図1は、橋梁における橋脚基礎構造を示したものである。地盤には基礎杭10が埋設され、この基礎杭10の上方に鋼製の橋脚20が立設されている。
最上段のブロック11Aを他のブロック11と同じ内径にし、段差11bをなくしてもよい。
図示は省略するが、ブロック11のダクト11aの内周面とPC鋼材12との間の隙間にはグラウト剤が充填されている。
図9に示すように、アンカー構造体30は、アンカーボルト31と、第1アンカー部材40と、第2アンカー部材50を主要構成とするユニットになっている。図2及び図3に示すように、アンカーボルト31は、橋脚20の周りに間隔を置いて複数配置されている。各アンカーボルト31は、垂直をなし、橋脚20の基部からPCウェル10に跨っている。橋脚20の基部には、ベースフランジ21とベースプレート22が上下に対をなすように設けられている。これらベースフランジ21及びベースプレート22にアンカーボルト31の上端部がナット23にて接合されている。図3に示すように、ベースプレート22より下側のアンカーボルト31は、PCウェル10の内部に挿入されている。
底部41の内周寄りの部分には周方向に間隔を置いて複数の第3孔41cが形成されている。
杭頭設置部48が、PCウェル10上に設置されている。この杭頭設置部48に第1孔41aと第2孔41bが形成されている。これら孔41a,41bを用いてPCウェル10のPC鋼材12Aの上端部が杭頭設置部48に定着されている。
アンカー接合部49は、PCウェル10の上端面より半径内側へ延出されている。このアンカー接合部49に、第3孔41cが形成されている。この第3孔41cにアンカーボルト31が挿通され、アンカー接合部49とアンカーボルト31とが接合されている。
[杭構築工程]
まず、ブロック11を順次打ち込み、PCウェル10を構築する。図6に示すように、ブロック11を1つ打ち込むごとに、その打ち込み済みブロック11のPC鋼材12の上端部にカプラー14を介して次段のブロック11のPC鋼材12を一直線に継ぎ足す。継ぎ足されたPC鋼材12を次段のブロック11のダクト11aに挿入しながら、次段のブロック11を積み重ねる。この新たに積み重ねたブロック11のPC鋼材12をプレストレス導入装置(図示せず)で緊張してプレストレスを付与し、ナット15で定着する。緊張させたPC鋼材12とダクト11aの間にはグラウト剤を充填する。
別途、図9に示すように、アンカーボルト31と第1アンカー部材40と第2アンカー部材50と型枠60を組んでアンカー構造体30のユニットを作る。図9の矢印に示すように、このアンカー構造体30のユニットをPCウェル10内に挿入する。そして、図10に示すように、第1アンカー部材40をPCウェル10の上端面に載置する。このとき、最上段のPC鋼材12Aのうち未緊張のPC鋼材12Aの上端部を第1孔41aに挿入し、緊張済みのPC鋼材12Aの上端部を第2孔41bに挿入し、ナット15Bを第2孔41b内に配置する。次いで、未緊張のPC鋼材12Aの上端部にプレストレス導入装置を接続し、該PC鋼材12Aを緊張してプレストレスを付与する。このPC鋼材12Aの上端部にナット15Aを螺合し、このナット15Aを第1アンカー部材40の底部41の上面に押し当てる。
これによって、アンカーボルト31が、第1アンカー部材40を介してPCウェル10のPC鋼材12と連結される。
PCウェル10が鉛直になっていれば、自ずと第1アンカー部材40を水平に設置でき、アンカーボルト31を鉛直に設置することができる。
次いで、図11に示すように、型枠60より上側のPCウェル10の内部に頂版コンクリート70を打設する。これによって、アンカーボルト31の下側部分と第2アンカー部材50が頂版コンクリート70に埋まる。さらに、第1アンカー部材40の底部41及び縦リブ43が頂版コンクリート70に埋まる。頂版コンクリート70は、第1アンカー部材40の周壁42及び縦リブ43の上端縁の高さあたりまで打設する。
続いて、橋脚20の設置作業を行なう。すなわち、橋脚20を降しながら、アンカーボルト31の上端部を橋脚20のベースプレート22の挿通孔22aに通し、さらにベースフランジ21の挿通孔21aに通す。そして、第1アンカー部材40の縦リブ43の上にベースプレート22を載せる。このとき、橋脚20の荷重は、第1アンカー部材40を介してPCウェル10で支えることができる。したがって、頂版コンクリート70が完全に固まるのを待つ必要がない。これによって、施工期間を短縮することができる。
上述したように、PCウェル10の構築時にPCウェル10の鉛直度を確保しておくことによって、第1アンカー部材40を水平にでき、ひいては、その上に載設される橋脚20を容易に鉛直にすることができる。
このようにアンカー構造体30は、簡略な構成で所要の定着強度を十分に発揮することができる。特に、アンカー構造体30の下部の第2アンカー部材50は、1枚の平板をアンカーボルト31のナット33上に載せるだけで構成でき、製作が容易で大幅なコストダウンを図ることができる。
図12は、本発明の第2実施形態を示したものである。この実施形態では、第1アンカー部材100の杭頭設置部110とアンカー接合部120(アンカー係合部)とが、互いに別体になっている。
図13の仮想線及び図15に示すように、橋脚ベースプレート22の外周部には、径方向に突出する仮止め用張り出し部24が、周方向に離れて複数設けられている。
孔115aの内周面に雌ネジを刻設し、ナット115bを省略してもよい。
ボルト33を挿通する孔115aを選択することにより、仮止め部材130の配置位置を杭頭設置部110の径方向に調節できるようになっている。
ボルト33を挿通する孔115aを選択することにより、仮止め部材130Xの配置位置を杭頭設置部110の径方向に調節できるようになっている。
底型枠60の外径は、基礎杭10の二段目のブロック11の内径より数十mm程度小さくなっている。この寸法差の分だけ、底型枠60が、基礎杭10に対し位置ずれ可能になっている。
図12において、符号71は、頂版コンクリート70に埋め込まれた鉛直鉄筋である。(なお、第1実施形態においては、鉛直鉄筋71の図示は省略してある。)
この場合、杭頭設置部110を杭10に合わせて設置する一方、アンカー接合部120の周方向に離れて複数配置されたジャッキアップ用タップ孔122にそれぞれジャッキアップボルト171を捩じ込み、これらボルト171を杭頭設置部110の上板部111に突き当てる。これらボルト171の捩じ込み量を互いに調節することにより、杭頭設置部110が傾いていてもアンカー接合部120を水平にすることができる。ひいては、アンカーボルト31を垂直にすることができる。この結果、杭10の鉛直精度に拘わらず、橋脚20を鉛直に施工することができる。
杭頭設置部110において下に傾いた側の周方向位置とアンカー接合部120との間には、隙間が出来る。この隙間にスペーサ142を噛ませておく。
この杭傾斜時の対応工法においても、ジャッキ部170から周方向に離れた位置においては、仮止め部材130,130Xにてアンカー接合部120及び橋脚20を仮止めしておく。
第3実施形態では、アンカー構造体160のアンカーボルト31と第1、第2アンカー部材100,50との係合形態が、第2実施形態と異なっている。詳述すると、アンカーボルト31の中間部は、第1アンカー部材100のアンカー係合部120のアンカーボルト挿通孔121に挿通されているだけであり、ナット32(図12)によってアンカー係合部120に接合されていない。一方、アンカーボルト31の下端部は、第2アンカー部材50の挿通孔51に通されるとともに、上下一対のナット33,33によって第2アンカー部材50に接合されている。
なお、ブレース161は、第2実施形態(図12〜図16)のアンカー構造体160にも設けられているところ、その図示は省略されている。
例えば、橋脚の基部と基礎との接合のみでなく、例えば橋梁の上部工等における鋼構造体とコンクリート構造体の接合等にも応用することができる。
橋脚20の設置作業は、頂版コンクリート70が硬化した段階で行なうことにしてもよい。
アンカーボルト31とアンカー係合部49,120との係合は、貫通孔41c,121への挿通やナット32による接合に限られず、例えば番線結束や、フックによる引っ掛けや、挟持部材による挟み付け等によることにしてもよい。
アンカーボルト31と第2アンカー部材50との係合は、下側のナット33のみによる支持や上下一対のナット33,33による接合に限られず、例えば番線結束や、フックによる引っ掛けや、挟持部材による挟み付け等によることにしてもよい。
第1実施形態において、第3孔(アンカーボルト挿通孔)41cを、アンカーボルト31より大径のバカ穴にし、アンカーボルト31が杭頭設置部に対し相対位置調節可能に接合されるようになっていてもよい。
杭頭設置部110の外縁及び内縁、並びにアンカー係合部120の外縁及び内縁の平面視形状は、それぞれ円形に限られず、多角形その他の形状をなしていてもよく、外縁の形状と内縁の形状が互いに異なっていてもよい。
アンカー係合部120は、中央に穴のある環状ではなく、中央に穴の無い板状であってもよく、穴が複数ある板状であってもよい。
アンカー係合部120と杭頭設置部110との仮止めは、溶接にて行なってもよい。
アンカー係合部120と杭頭設置部110の何れか一方にバカ穴を設け、このバカ穴にプレートを宛て、このプレートと前記アンカー係合部120または杭頭設置部110の他方とをボルト締めすることにより、アンカー係合部120と杭頭設置部110とを仮止めすることにしてもよい。
仮止め部材130,130Xのボルト挿通孔131aを長孔状にすることにより、仮止め部材130,130Xを杭頭設置部110の径方向に位置調節可能にしてもよい。
第1実施形態においても、底型枠60をアンカーボルト31から切り離し、台座16で支持することにしてもよい。
第1実施形態においても、橋脚設置工程において、橋脚20を杭頭設置部110に対し仮止めし、コンクリート70の硬化を待つことにしてもよい。
11 ブロック
11A 最上段のブロック
11a ダクト
11b 段差
12 PC鋼材
12A 最上段のPC鋼材
13 定着金具
14 カプラー
15 PC鋼材定着用のナット
15A 最上段のPC鋼材定着用ナット
15B 最上段のPC鋼材定着用ナット
16 型枠用台座
20 橋脚
21 ベースフランジ
21a 挿通孔
22 ベースプレート(橋脚の基部)
22a 挿通孔
23 ナット
24 仮止め用張り出し部
30 アンカー構造体
31 アンカーボルト
32 ナット(第1アンカー部材との接合部材)
33 ナット(第2アンカー部材のための支持部ないしは接合部)
40 第1アンカー部材
40X 第1アンカー部材本体
41 底部
41a 第1孔(PC鋼材挿通孔)
41b 第2孔(ナット挿通孔)
41c 第3孔(アンカーボルト挿通孔)
42 周壁
43 縦リブ
48 杭頭設置部
49 アンカー接合部(アンカー係合部)
50 第2アンカー部材
51 第4孔(アンカーボルト挿通孔)
60 底型枠
70 頂版コンクリート(場所打ちコンクリート)
71 鉛直鉄筋
80 圧入装置
81 グランドアンカー
82 シャフト
83 加圧フレーム
84 ジャッキ
85 保護リング
100 第1アンカー部材
110 杭頭設置部
111 上板部
112 底部
113 周壁
114 縦リブ
115 仮止め配置部
115a 仮止め用挿通孔
115b 仮止め用ナット
120 アンカー接合部、アンカー係合部
121 アンカーボルト挿通孔
122 ジャッキアップ用タップ孔
130 仮止め部材
131 底板
131a 挿通孔
132 リブ
133 仮止めボルト
140 スペーサ
141 スペーサ
142 スペーサ
150 定着金具
160 アンカー構造体
161 ブレース
170 ジャッキ部
171 ジャッキアップボルト
Claims (16)
- PC鋼材を含む筒状のプレキャストコンクリート製の杭に鋼製の橋脚を定着する構造であって、
上端部が前記橋脚に接合され、下端部が前記杭の内部に挿入されるアンカーボルトと、
前記杭の上端部に設置される環状の杭頭設置部と、この杭頭設置部ひいては前記杭より径方向内側に延出されて前記アンカーボルトの中間部が係合されるアンカー係合部とを含む第1アンカー部材と、
前記杭の内部に配置され、前記アンカーボルトの下端部と係合される第2アンカー部材と、
を備え、少なくとも前記第2アンカー部材が埋まる深さより上側の前記杭の内部にコンクリートが充填されていることを特徴とする橋脚定着構造。 - 前記第1アンカー部材の杭頭設置部に前記杭のPC鋼材が接合されていることを特徴とする請求項1に記載の橋脚定着構造。
- 前記第1アンカー部材の杭頭設置部が、環状の底部と、この底部の外周に設けられた周壁と、前記底部の周方向に間隔を置いて立設された複数の縦リブとを有していることを特徴とする請求項1又は2に記載の橋脚定着構造。
- 前記第1アンカー部材の杭頭設置部とアンカー係合部とが、一体に連なっていることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の橋脚定着構造。
- 前記第1アンカー部材のアンカー係合部が、前記杭頭設置部とは別体をなして前記杭頭設置部の上に相対位置調節可能に設置可能であることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の橋脚定着構造。
- 前記アンカー係合部が、前記杭頭設置部の内径より外径が大きく内径が小さい環状をなしていることを特徴とする請求項5に記載の橋脚定着構造。
- 前記杭頭設置部には、前記アンカー係合部のための仮止め部材を径方向に位置調節可能に配置する仮止め配置部が、周方向に離れて複数設けられることを特徴とする請求項5又は6に記載の橋脚定着構造。
- 前記アンカー係合部の上に前記橋脚の基部が設置され、
前記複数の仮止め配置部に配置される複数の仮止め部材の少なくとも一部が、前記橋脚の基部をも仮止め可能であることを特徴とする請求項7に記載の橋脚定着構造。 - 前記杭頭設置部に対し前記アンカー係合部を部分的に昇降可能なジャッキ部が、前記第1アンカー部材の周方向に離れて複数配置されていることを特徴とする請求項5〜8の何れかに記載の橋脚定着構造。
- 前記第2アンカー部材が、環状の平板にて構成されていることを特徴とする請求項1〜9の何れかに記載の橋脚定着装置。
- 前記アンカーボルトの下端部に支持部が設けられ、前記第2アンカー部材が、前記支持部の上に載置されるようにして支持されていることを特徴とする請求項1〜10の何れかに記載の橋脚定着構造。
- 前記支持部が、前記アンカーボルトの下端部に螺合されたナットであることを特徴とする請求項11に記載の橋脚定着構造。
- 筒状の杭を地中に構築する杭構築工程と、
アンカーボルトの下端部及び該下端部に設けられる第2アンカー部材を前記杭の内部に配置するとともに、前記アンカーボルトに係合される第1アンカー部材を前記杭の上端部に設置するアンカー設置工程と、
前記第2アンカー部材を含む前記アンカーボルトの下端部より上側の前記杭の内部にコンクリートを充填するコンクリート打設工程と、
鋼製の橋脚を、前記充填コンクリートが未だ硬化していない段階で、前記第1アンカー部材を介して前記杭にて支持されるようにして設置するとともに前記アンカーボルトの上端部に接合する橋脚設置工程と、
を実行することを特徴とする橋脚施工方法。 - 前記第1アンカー部材として、互い別体をなす杭頭設置部とアンカー係合部とを用意し、
前記アンカー設置工程において、前記杭頭設置部を、前記杭の上端部に設置する一方、前記アンカー係合部を、前記アンカーボルトと係合するとともに前記杭頭設置部の上に相対位置を調節して設置することを特徴とする請求項13に記載の橋脚施工方法。 - 前記アンカー設置工程において、前記アンカー係合部を前記杭頭設置部に仮止めすることを特徴とする請求項14に記載の橋脚施工方法。
- 前記橋脚設置工程において、前記橋脚を前記杭頭設置部に対し仮止めすることを特徴とする請求項13〜15の何れかに記載の橋脚施工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006342185A JP4739175B2 (ja) | 2005-12-21 | 2006-12-20 | 橋脚定着構造及び橋脚施工方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005367812 | 2005-12-21 | ||
JP2005367812 | 2005-12-21 | ||
JP2006342185A JP4739175B2 (ja) | 2005-12-21 | 2006-12-20 | 橋脚定着構造及び橋脚施工方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007192017A true JP2007192017A (ja) | 2007-08-02 |
JP4739175B2 JP4739175B2 (ja) | 2011-08-03 |
Family
ID=38447926
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006342185A Expired - Fee Related JP4739175B2 (ja) | 2005-12-21 | 2006-12-20 | 橋脚定着構造及び橋脚施工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4739175B2 (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102409620A (zh) * | 2011-11-17 | 2012-04-11 | 中铁十五局集团有限公司 | 一种桥墩浇注模具 |
KR101397943B1 (ko) | 2013-04-05 | 2014-05-27 | 산이건설 주식회사 | 재긴장 고강도 콘크리트 파일 |
JP2018172869A (ja) * | 2017-03-31 | 2018-11-08 | 東日本旅客鉄道株式会社 | 鉄筋籠と柱用部材の接続構造 |
CN109404224A (zh) * | 2018-12-10 | 2019-03-01 | 重庆大学 | 一种基于边缘加劲组合壳体的风电混合塔筒 |
CN109898540A (zh) * | 2019-04-16 | 2019-06-18 | 福州市规划设计研究院 | 桥梁桥墩、承台及桩基间的湿式接头结构及其施工工艺 |
JP2021139149A (ja) * | 2020-03-04 | 2021-09-16 | 日鉄エンジニアリング株式会社 | 鉄骨架構の基礎構造 |
CN114687298A (zh) * | 2022-03-31 | 2022-07-01 | 中交路桥华南工程有限公司 | 超高竖向临时锚固结构及其施工方法 |
KR102429105B1 (ko) * | 2021-09-28 | 2022-08-05 | (주)렉스코 | 응력흐름을 보강한 코핑부를 갖는 교각 |
CN115012426A (zh) * | 2022-06-13 | 2022-09-06 | 山东建材勘察测绘研究院有限公司 | 一种既有电线杆四周全开挖时的钢管桩支护及施工方法 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6009778B2 (ja) * | 2012-02-23 | 2016-10-19 | 日立造船株式会社 | 鋼製橋脚とコンクリート製杭基礎との接合構造 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS52134206A (en) * | 1976-05-05 | 1977-11-10 | Nippon Hiyuumu Kan Kk | Method of connecting preecast foundation well and stud portion |
JP2006083666A (ja) * | 2004-09-17 | 2006-03-30 | Nippon Steel Corp | 杭と柱の接合構造および接合方法 |
-
2006
- 2006-12-20 JP JP2006342185A patent/JP4739175B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS52134206A (en) * | 1976-05-05 | 1977-11-10 | Nippon Hiyuumu Kan Kk | Method of connecting preecast foundation well and stud portion |
JP2006083666A (ja) * | 2004-09-17 | 2006-03-30 | Nippon Steel Corp | 杭と柱の接合構造および接合方法 |
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102409620A (zh) * | 2011-11-17 | 2012-04-11 | 中铁十五局集团有限公司 | 一种桥墩浇注模具 |
KR101397943B1 (ko) | 2013-04-05 | 2014-05-27 | 산이건설 주식회사 | 재긴장 고강도 콘크리트 파일 |
JP2018172869A (ja) * | 2017-03-31 | 2018-11-08 | 東日本旅客鉄道株式会社 | 鉄筋籠と柱用部材の接続構造 |
CN109404224A (zh) * | 2018-12-10 | 2019-03-01 | 重庆大学 | 一种基于边缘加劲组合壳体的风电混合塔筒 |
CN109898540A (zh) * | 2019-04-16 | 2019-06-18 | 福州市规划设计研究院 | 桥梁桥墩、承台及桩基间的湿式接头结构及其施工工艺 |
CN109898540B (zh) * | 2019-04-16 | 2023-12-15 | 福州市规划设计研究院集团有限公司 | 桥梁桥墩、承台及桩基间的湿式接头结构及其施工工艺 |
JP2021139149A (ja) * | 2020-03-04 | 2021-09-16 | 日鉄エンジニアリング株式会社 | 鉄骨架構の基礎構造 |
KR102429105B1 (ko) * | 2021-09-28 | 2022-08-05 | (주)렉스코 | 응력흐름을 보강한 코핑부를 갖는 교각 |
CN114687298A (zh) * | 2022-03-31 | 2022-07-01 | 中交路桥华南工程有限公司 | 超高竖向临时锚固结构及其施工方法 |
CN114687298B (zh) * | 2022-03-31 | 2023-10-20 | 中交路桥华南工程有限公司 | 超高竖向临时锚固结构及其施工方法 |
CN115012426A (zh) * | 2022-06-13 | 2022-09-06 | 山东建材勘察测绘研究院有限公司 | 一种既有电线杆四周全开挖时的钢管桩支护及施工方法 |
CN115012426B (zh) * | 2022-06-13 | 2024-02-13 | 山东建材勘察测绘研究院有限公司 | 一种既有电线杆四周全开挖时的钢管桩支护及施工方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4739175B2 (ja) | 2011-08-03 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4739175B2 (ja) | 橋脚定着構造及び橋脚施工方法 | |
US10138648B2 (en) | Tower and method for assembling tower | |
US20080304919A1 (en) | Adjustable pier/footing cap for creating an adjustable building foundation | |
JP4449876B2 (ja) | 大断面のトンネル構造及びその構築方法 | |
JP2007077630A (ja) | プレキャスト主桁セグメントを使用した連続桁およびその架設方法 | |
WO2006038620A1 (ja) | 脚柱の接合部構造および接合方法 | |
JP2007239301A (ja) | 間詰めコンクリートを介在させたプレキャストコンクリート部材間一体化方法 | |
KR101013778B1 (ko) | 파일에 지지구조물을 시공하는 방법 | |
JP6543077B2 (ja) | 構造物の施工方法 | |
JP6151337B2 (ja) | ブロック積み土留め基礎及びブロック積み土留め基礎の施工方法 | |
JP2008025221A (ja) | Pc構造脚柱と鋼製箱桁とを結合した高架構造物 | |
JP2006316495A (ja) | 橋脚基礎構造とその施工方法 | |
JP4449875B2 (ja) | 大断面のトンネル構造及びその構築方法 | |
KR20090027052A (ko) | 스틸 플레이트를 이용한 프리캐스트 교량 바닥판과 그 시공방법 및 구조 | |
JP4472726B2 (ja) | 免震建物構造 | |
JP7028728B2 (ja) | 基礎杭と基礎スラブの接合構造 | |
JP2011084967A (ja) | 構造物の柱と既製杭との連結構造 | |
JP5534861B2 (ja) | Pcウェル及び橋梁の施工方法 | |
JP4842093B2 (ja) | フラットプレート構築方法 | |
JP5325709B2 (ja) | 鉄骨露出型柱脚構造の施工方法 | |
JP2008255632A (ja) | 雪崩・落石の防護柵または防音壁の構築方法、擁壁上部または基礎ブロックを構成するプレキャストコンクリートブロック、並びに雪崩・落石の防護柵または防音壁の構築方法に使用する支柱の仮止め部材 | |
JP5165546B2 (ja) | 橋梁用支保工の設置工法 | |
JP4916272B2 (ja) | Pcウェル及び橋梁の施工方法 | |
JPH108422A (ja) | 橋脚の補強構造 | |
JP2020066910A (ja) | ピット構造及びそれの構築方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20071024 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100405 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20100615 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20100615 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20101026 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20101224 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110301 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110331 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110426 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110427 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140513 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |