JP2007190981A - ウエザストリップ - Google Patents

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郁夫 二宮
Nobumoto Kimura
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Abstract

【課題】インサート部材をインサート成形した型成形部を備えるウエザストリップにおいて、インサート部材の位置ズレによる不具合をより確実に防止する。
【解決手段】ウエザストリップ4は、押出成形部7,8と型成形部9とを備える。型成形部9にはインサート部材18が埋設されている。インサート部材18は、略平板状の本体部23と、本体部23に交差する方向に延設された交差壁部24とを具備する。本体部23には、型成形に際し、金型装置のセットピンが嵌め込まれるセットピン用孔29が設けられるとともに、本体部23面に略直交する方向に突出する第1突起が複数箇所に一体形成されている。さらに、交差壁部24には、第1突起に対し交差する方向に延びる第2突起32が一体形成されている。成形時には、第1突起、第2突起32が金型装置の成形面に当接していることから、インサート部材18が位置ズレを起こすことがない。
【選択図】 図3

Description

本発明は、車両に装着されるウエザストリップに係り、特にインサート部材を具備した型成形部を有するウエザストリップに関するものである。
従来、自動車等の車両においては、例えば車両本体の開口部の周縁に取付けられるウエザストリップや、前記開口部に設けられるドアの周縁に取付けられるウエザストリップによって、車両本体とドアとの間がシールされるようになっている。
ウエザストリップは、例えばEPDM(エチレン−プロピレン−ジエン共重合)ゴム等のゴム材料によって構成されており、ドアの周縁又は開口部の周縁に取付けられる取付基部と、この取付基部から突出する中空シール部とを備え、ドア閉時に、中空シール部が相手側部材である車両本体の開口部の周縁又はドアの周縁に弾性的に当接し、車内外のシールが確保されるようになっている。
この種のウエザストリップを製造するに際しては、公知の押出成形法により、押出成形部が長尺状に形成される。そして、当該押出成形部の先端部が型成形部用の金型装置にセットされた状態で、型成形部が押出成形部の端面に対し連続的に接続成形される。
特に、コーナー部等を構成する型成形部には、形状保持のため、例えば略平板状をなす樹脂製のインサート部材が埋設される。このようなウエザストリップを製造する場合、型成形に際し、金型装置内にインサート部材を所定位置にセットする。その後、未加硫ゴムをキャビティ内に充填させ加硫することで、インサート部材とゴム材料層とを積層させた型成形部が得られる。
上記のように、金型装置内にインサート部材をセットする場合、成形時等におけるインサート部材の位置ズレを防止する必要がある。従来、位置ズレを防止するために、金型装置の成形面にキャビティ内に突出するセットピンを設けるとともに、インサート部材にセットピン用の孔を形成しておき、前記孔にセットピンを嵌め込むことで、位置決めが行われる。
しかし、あまりにもセットピンの数が多いと、得られる型成形部にも多くの痕跡穴が形成されることとなる。かかる懸念を解消するべく、平板状のインサート部材の上下に突出する先端の尖った突起を設け、突起を金型の成形面に引っかからせることで、位置ズレを防止するという技術がある(例えば、特許文献1等参照)。
特許第2923590号公報
ところが、上記技術思想は、上下方向には位置決めがなされるものの、水平方向には突起と成形面との間の摩擦力だけで位置ズレを防止するというものであるため、ゴム材料の充填圧(注入圧)によっては、インサート部材が押されて、成形時に移動してしまうという懸念が依然としてある。
特に、前記インサート部材が、単に平板状ではなく、平板部分に対し交わる交差壁部を有するようなものの場合だと、ゴム材料の注入圧が前記交差壁部の一方の面に加わりやすいこともあって、上記懸念はより顕著なものとなる。
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、インサート部材をインサート成形した型成形部を備えるウエザストリップにおいて、型成形に際し多くのセットピンが用いられ多くの痕跡穴が形成されることによる不具合を抑制しつつ、インサート部材の位置ズレによる不具合をより確実に防止することのできるウエザストリップを提供することにある。
以下、上記目的等を解決するのに適した各手段につき項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する手段に特有の作用効果等を付記する。
手段1.車両のドアの周縁又は車両の開口部の周縁に装着され、押出成形された押出成形部と、所定の金型装置によりインサート部材をインサート成形した型成形部とを備えたウエザストリップであって、
前記インサート部材は、
表面及び裏面を有する略平板状の本体部と、
前記本体部の表面及び裏面に略直交する方向に突出し、型成形に際し前記金型装置の成形面に当接して前記本体部表裏方向への移動を規制して前記本体部を支持可能な第1突起と、
前記第1突起に対し交差する方向に延び、型成形に際し前記金型装置の成形面に当接して前記本体部平面方向のうち少なくとも一方への移動を規制して前記インサート部材を支持可能な第2突起とを具備することを特徴とするウエザストリップ。
尚、以下の手段においても同様であるが、「本体部表裏方向」とあるのは、インサート部材の本体部が水平方向にセットされる場合、上下方向、鉛直方向を指すものであり、「本体部平面方向」とあるのは、インサート部材の本体部が水平方向にセットされる場合、前後左右方向、水平方向を指すものである。また、型成形部の形状保持の観点から言えば、インサート部材は、押出成形部及び型成形部(型成形部本体)を構成する弾性材料(例えばゴム材料等)より剛性の高い又は硬質の材料(例えば樹脂材料等)により構成されていることが好ましい。
手段1によれば、インサート部材の本体部の表面及び裏面に略直交する方向に突出する第1突起が、型成形に際し金型装置の成形面に当接する。これにより、本体部が支持され本体部表裏方向への移動が規制される。従って、従来の金型装置に設けられていたセットピンの本数を削減したとしても、位置ズレを効果的に防止でき、また、セットピンの本数の多いことによる不具合を防止できる。また、手段1では、インサート部材には、第1突起に対し交差する方向に延びる第2突起が備えられており、当該第2突起が、型成形に際し金型装置の成形面に当接して、インサート部材の本体部平面方向のうち少なくとも一方への移動が規制される。このため、型成形部を構成する材料の注入等により、第1突起と成形面との摩擦力だけでは支えきれない応力がかかったとしても、第2突起により、インサート部材の移動が規制されることとなる。そのため、位置ズレをより一層確実に防止でき、結果としてインサート部材の位置ズレによる不具合を防止できる。
手段2.車両のドアの周縁又は車両の開口部の周縁に装着され、押出成形された押出成形部と、所定の金型装置によりインサート部材をインサート成形した型成形部とを備えたウエザストリップであって、
前記インサート部材は、
表面及び裏面を有する略平板状の本体部と、
前記本体部に交差する方向に延設された交差壁部と
を具備しており、
前記本体部には、その表面及び裏面に略直交する方向に突出し、型成形に際し前記金型装置の成形面に当接して前記本体部表裏方向への移動を規制して前記本体部を支持可能な第1突起を一体的に設けるとともに、
前記交差壁部には、前記第1突起に対し交差する方向に延び、型成形に際し前記金型装置の成形面に当接して前記本体部平面方向のうち少なくとも一方への移動を規制して前記交差壁部を支持可能な第2突起を一体的に設けたことを特徴とするウエザストリップ。
手段2によれば、基本的には手段1と同様の作用効果が奏される。特に、手段2では、インサート部材は、本体部に交差する方向に延設された交差壁部を具備しており、当該交差壁部に第2突起が一体的に設けられている。このため、型成形部を構成する材料の注入方向(或いはキャビティ内での材料の流入方向)が本体部に沿ったものであったとしても、交差壁部に対してはより大きな流入圧がかかることが懸念される。このような場合であっても、第2突起により、インサート部材の移動が規制されることとなる。そのため、位置ズレをより一層確実に防止でき、結果としてインサート部材の位置ズレによる不具合を防止できる。
手段3.前記インサート部材の本体部は、ベース体と、ベース体の一側縁から延びる延長体とから構成された平面略L字状をなし、前記交差壁部は、少なくとも前記延長体に対し一体形成されていることを特徴とする手段2に記載のウエザストリップ。
手段3によれば、交差壁部が少なくとも延長体に一体形成されたものであるため、上記のように型成形部を構成する材料の注入方向(或いはキャビティ内での材料の流入方向)が本体部に沿ったものであったとしても、交差壁部に対して、より大きな流入圧がかかることが懸念される。このような場合であっても、交差壁部には第2突起が一体形成されていることから、交差壁部により大きな圧力がかかったとしても、インサート部材の移動をより確実に規制することが可能となる。なお、「前記第2突起は、少なくとも前記交差壁部の先端部に設けられている」こととしてもよい。かかる構成によれば、インサート部材の移動もさることながら、延長体、交差壁部の曲がり(変形)による不具合防止を図ることもできる。
手段4.前記第2突起は、前記交差壁部のうち、前記金型装置の材料注入用のゲートから離間する側の面から突出形成されていることを特徴とする手段2又は3に記載のウエザストリップ。
金型装置の材料注入用のゲートから型成形部の材料が注入される場合、通常、交差壁部のうちゲートに近い側の面にまず材料の注入圧が加わり、概して、交差壁部のうちゲートに近い側の面の方が、離間する側の面に比べて、注入圧がより大きく加わりやすい。この点、手段4では、第2突起が、交差壁部のうちゲートから離間する側の面から突出形成されているため、ゲートに近い側の面により大きな注入圧が加えられたとしても、インサート部材が移動してしまうことがない。結果として、インサート部材の移動をより確実に規制することが可能となる。
手段5.ウエザストリップは、車両のドアの周縁に装着される取付基部と、該取付基部から突出し相手側部材である車両の開口部の周縁に当接してシールする中空シール部と、同じく前記取付基部から突出し前記中空シール部の当接位置よりも車外側の開口部の周縁に当接するシールリップ部とを備え、
前記インサート部材の交差壁部は、前記型成形部の前記取付基部から前記シールリップ部の付け根にかけて設けられていることを特徴とする手段2乃至4のいずれかに記載のウエザストリップ。
手段5によれば、インサート部材の交差壁部が、型成形部の前記取付基部から前記シールリップ部の付け根にかけて設けられているため、交差壁部によって中空シール部の妨げられてしまう等の不具合を抑制できる。また、「インサート部材は、中空シール部以外の部位に設けられている」こととしてもよい。
手段6.前記インサート部材の本体部には、さらに、型成形に際し前記金型装置に設けられたセットピンの嵌め込まれるセットピン用孔が設けられていることを特徴とする手段1乃至5のいずれかに記載のウエザストリップ。
手段6によれば、本体部にはセットピン用孔が設けられており、型成形に際しては、金型装置に設けられたセットピンが、セットピン用孔に嵌め込まれることとなる。このため、より一層確実にインサート部材の位置ズレを防止できる。また、位置ズレ防止という観点では、セットピンによる位置決めは非常に効果的ではあるが、金型装置のキャビティ構成によっては、セットピンを設けることができない部位もある。この点、上記のように第2突起を設けることで、金型装置の複雑化や、設計の困難性を招くことなく効果的に位置ズレを防止できるという意味で、上述した手段1,2等のメリットは絶大であるといえる。
手段7.前記インサート部材の本体部には、当該本体部の表裏両面を貫通する少なくとも1つの透孔が設けられていることを特徴とする手段1乃至6のいずれかに記載のウエザストリップ。
手段7によれば、透孔内に型成形部を構成する材料が入り込むこととなり、成形後におけるインサート部材の安定性をより高めることができる。
手段8.前記第1突起及び第2突起は、いずれも先端先細り形状をなすことを特徴とする手段1乃至7のいずれかに記載のウエザストリップ。
手段8によれば、前記第1突起及び第2突起は、いずれも先端先細り形状をなすため、成形後における型成形部にあって、各突起の露出面積を最小限に抑えることができる。結果として、外観品質の飛躍的な向上を図ることができる。
尚、上記各手段に関しては、上述した型成形部を成形するための型成形工程を備えたウエザストリップの製造方法に具現化できることはいうまでもない。
以下に、一実施形態について図面を参照して説明する。図1に示すように、車両としての自動車1の開口部2にはドア3が開閉可能に設けられ、ドア3の周縁にはウエザストリップ4が装着されている。
図2に示すように、ウエザストリップ4はドア3の周縁に沿うようにして弾性材料(ゴム材料)としてのEPDM(エチレン−プロピレン−ジエン共重合)ゴムにより、環状に構成されている。なお、図1では、助手席側のドア3に装着されたウエザストリップ4を示しているが、図2等では運転席側のドア3に装着されるウエザストリップ4を示す。
ウエザストリップ4は、押出成形部7,8と型成形部(同図散点模様を付した部分)9,10とを備えている。押出成形部7,8は、図示しない押出成形機によりほぼ直線状に(長尺状に)形成される。また、型成形部9,10は、隣接する押出成形部7,8の端縁を連結するようにして所定の金型装置によって形成されている。
図3のJ−J線断面図である図4に示すように、ウエザストリップ4(押出成形部7)は、ドア3の周縁の図示しないリテーナに取付けられる取付基部としての基底部11と、当該基底部11から延び、内部に中空部12を有してなる中空シール部13と、中空シール部13の基端部から延び、前記中空シール部13の当接位置より車外側の開口部の周縁に当接するシールリップ部14とを備えている。また、図示はしないが、もう一方の押出成形部8についても似通った形状をなしており、少なくとも基底部と中空シール部を備えている。
さらに、型成形部9,10についても、押出成形部7,8とほぼ同様の構成となっている。但し、図3に示すように、ドア3の周縁のコーナー部に対応した型成形部9においては、自身の形状保持等のためにインサート部材18が埋設(インサート成形)されている。本実施形態のインサート部材18は、押出成形部7,8及び型成形部9,10を構成するEPDMゴムよりも硬質の樹脂材料であるポリアミド樹脂により構成されている。
本実施形態では、インサート部材18に構成上の大きな特徴があるので、当該インサート部材18の詳細について説明する。図5は図3のK−K線断面図であり、図6は図3のL−L線部分断面図であり、図7(a)は図3のM−M線断面図である。また、図8(a),(b)は、インサート部材18を示す斜視図である。これらの図に示すように、インサート部材18は、表面21及び裏面22を有する略平板状の本体部23と、前記本体部23に交差する方向に延設された交差壁部24とを具備している。本体部23は、平面視略台形状のベース体25と、ベース体25の一側縁から略直交する方向に延びる延長体26とから構成された平面略L字状をなしている。本実施形態では、前記交差壁部24は、ベース体25に対してのみならず、前記延長体26に対しても一体形成されている。但し、延長体26に対しては、前記交差壁部24は、比較的短めに幾分湾曲形成されているものである(図7(b)参照)。
本体部23(ベース体25)の裏面22には、型成形部9を図示しないリテーナに取付けるためのクリップ部27が突出形成されている。
また、本体部23を含むインサート部材18の複数箇所には、表裏両面を貫通する透孔28が設けられている。さらに、本体部23には、その3箇所に、後述する型成形に際し、金型装置41に設けられたセットピン47(図9等参照)の嵌め込まれるセットピン用孔29が設けられている。
また、本体部23には、その表面21及び裏面22に略直交する方向に突出する第1突起31が複数箇所に一体形成されている。さらに、本実施形態では、前記交差壁部24には、第1突起31に対し交差する方向(図8では左方向)に延びる第2突起32が一体形成されている。第2突起32は、前記交差壁部24のうち、型成形部9を成形するための金型装置41の材料注入用のゲート(図3の太い矢印部分)から離間する側の面(図8(a)では左側の面)から突出形成されている。さらに、前記第1突起31及び第2突起32は、いずれも先端先細り形状をなしている。
次に、上記のようにして構成されてなるウエザストリップ4の製造方法について、コーナー部に対応した型成形部9の製造過程を中心に説明する。
まず、予め、押出成形により押出成形部7,8を用意し、公知の型成形法により、型成形部10を型接続成形する(但し、当該型成形部10は、次に述べる型成形部9の成形後に成形することとしてもよい)。
次に、前記押出成形部7,8の端縁部を金型装置41の所定位置にセットするとともに、前記インサート部材18を金型装置41にセットし型締めする。ここで、金型装置41について簡単に説明すると、図9,11に示すように、金型装置41は、下型42、上型43、中型44,45、及び、中空状のシール部を形成するための中子型46等を備えている。下型42(中型44でもよい)の成形面には、セットピン47が突出形成されている(図9参照)。そして、インサート部材18のセットに際しては、前記セットピン用孔29に前記セットピン47が嵌め込まれるにようにしてインサート部材18の位置決めを行う。これにより、インサート部材18が所定位置にセットされる。型締め状態において、インサート部材18は、第1突起31の先端が下型42及び中型44の成形面に当接するとともに、第2突起32の先端が中型44に当接するようにして、固定される。また、型締めに伴い、金型装置41内には、型成形部9を成形するためのキャビティ48が形成される。
そして、この状態から金型装置41のキャビティ48内に未加硫のEPDMゴムを注入し、充填させる。この際、未加硫のEPDMゴムは、図3の太い矢印で示すゲートより、キャビティ48内に注入される。このとき、セットピン47がセットピン用孔29に嵌め込まれており、かつ、第1突起31、第2突起32が金型装置41の成形面に当接していることから、インサート部材18が位置ズレを起こすことなく、キャビティ48内に未加硫EPDMゴム充填される。その後、EPDMゴムを加硫し、金型装置41を型開きすることで、型成形部9の成形されたウエザストリップ4が得られる。
以上詳述したように、本実施形態では、インサート部材18の本体部23の表面21及び裏面22に略直交する方向に突出する第1突起31が、型成形に際し金型装置41の成形面に当接する。これにより、本体部23が支持され本体部23表裏方向への移動が規制される。従って、本実施形態のように、セットピン47の本数を比較的少なくしても、インサート部材18の位置ズレを防止でき、また、セットピン47の本数の多いことによる不具合を防止できる。
本実施形態のインサート部材18は、本体部23に交差する方向に延設された交差壁部24を具備しており、未加硫EPDMゴムの注入に際して、交差壁部24に対してより大きな流入圧がかかることが懸念される。この点、本実施形態では、当該交差壁部24に対し、前記第1突起31と交差する方向に第2突起32が一体的に設けられている。このため、図12に示すように、第2突起24が、型成形に際し金型装置41(中型44)の成形面に当接して、インサート部材18の本体部平面方向(図12の右方向)への移動が規制される。このため、EPDMゴムの注入等により、第1突起31と成形面との摩擦力やセットピン47による係止応力だけでは支えきれない応力がかかったとしても、第2突起32により、インサート部材18の移動がより確実に規制されることとなる。特に、第2突起32は、交差壁部24のうちゲートから離間する側の面から突出形成されているため、ゲートに近い側の面により大きな注入圧が加えられたとしても、インサート部材18が移動してしまうことがない。結果として、インサート部材18の移動をより確実に規制することが可能となり、位置ズレによる不具合をより確実に防止できる。
さらに、本実施形態では、前記交差壁部24が延長体26に対しても一体形成されている。また、延長体26は比較的幅が狭いため、セットピン等を用いることはできずセットピン等によってインサート部材18の横方向での移動を規制することができない。このため、EPDMゴムの注入方向が本体部23に沿った場合に、交差壁部24に対して、より大きな流入圧がかかることが懸念されるが、このような場合であっても、交差壁部24には第2突起が一体形成されていることから、交差壁部24により大きな圧力がかかったとしても、インサート部材18の移動をより確実に規制することが可能となる。なお、第2突起32は、前記交差壁部24の先端部に対しても設けられているため、インサート部材18の移動もさることながら、延長体26、交差壁部24の曲がり(変形)による不具合防止も図ることができる。
併せて、セットピン47のセットピン用孔29への嵌め込みによって、より一層確実にインサート部材18の位置ズレを防止できる。また、位置ズレ防止という観点では、セットピン47による位置決めは非常に効果的ではあるが、金型装置41のキャビティ構成によっては、セットピン47を設けることができない部位もある(上記のように第2突起32の部位にはセットピンを配設することはできない)。この点、上記のように第2突起32を設けることで、金型装置41の複雑化や、設計の困難性を招くことなく効果的に位置ズレを防止できるという意味で、上述した突起31,32を設けるメリットは絶大であるといえる。
なお、インサート部材18には、表裏両面を貫通する複数の透孔28が設けられており、透孔28内にEPDMゴムが入り込むこととなり、成形後におけるインサート部材18の埋設の安定性をより高めることができる。
さらに、第1突起31及び第2突起32は、いずれも先端先細り形状をなすため、成形後における型成形部9にあって、各突起31,32の露出面積を最小限に抑えることができる。結果として、外観品質の向上を図ることができる。
尚、上記実施の形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。勿論、以下において例示しない他の応用例、変更例も当然可能である。
(a)上記実施形態では、フロントドア3の外周に取付けられるウエザストリップ4について具体化されているが、リアドアの外周に取付けられるウエザストリップ等の他のドアに取付けられるウエザストリップに具体化することもできる。もちろん、ドア3に対応するボディ側の開口部2の周縁に設けられるウエザストリップ等についても適用できる。
(b)インサート部材18に設けられる透孔28の数や、突起31,32の数や、セットピン用孔29の数は、上記実施形態に限られるものではない。場合によっては、例えば透孔28を省略することとしてもよいし、セットピン用孔29を省略することとしてもよい。
(c)上記実施形態のインサート部材18はポリアミド樹脂により構成しているが、ウエザストリップ4の弾性材料(ゴム材料)より剛性の高い又は硬質の材料であれば、特にポリアミド樹脂に限定されるものではなく、例えばポリエステル樹脂等の熱可塑性樹脂材料により構成してもよい。但し、型成形部加硫時において、溶融等を起こさない材料であることが望ましい。
(d)上記実施形態のウエザストリップ4の素材(弾性材料)としてEPDMゴムを採用しているが、その外にもスチレンブタジエンゴム、ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、ブチルゴム、ニトリルゴム、エチレンプロピレン共重合ゴム、アクリルゴム等の各種ゴム材料、又は、オレフィン系熱可塑性エラストマー(TPO)或いは軟質のポリ塩化ビニル等のゴム状弾性を有する他の弾性材料により構成してもよい。
(e)第1突起31、第2突起32は、必ずしも先端先細り形状となっていなくてもよい。
自動車を示す斜視図である。 一実施形態におけるウエザストリップを示す正面図である。 ウエザストリップの型成形部を部分的に示す正面も模式図である。 押出成形部を示す図3のJ−J線断面図である。 型成形部を示す図であって、図3のK−K線断面図である。 型成形部を示す図であって、図3のL−L線断面図である。 (a)は型成形部を示す図であって、図3のM−M線断面図であり、(b)は(a)のα部分の拡大断面図である。 (a)はインサート部材の表面側斜視図であり、(b)は裏面側斜視図である。 図6に対応する図であって、型成形部を成形するための金型装置を示す部分断面図である。 図9のキャビティ内に未加硫EPDMゴムを充填した状態を示す部分断面図である。 図7に対応する図であって、型成形部を成形するための金型装置を示す部分断面図である。 図11のキャビティ内に未加硫EPDMゴムを充填した状態を示す拡大部分断面図である。
符号の説明
1…車両としての自動車、2…開口部、3…ドア、4…ウエザストリップ、7,8…押出成形部、9,10…型成形部、18…インサート部材、21…表面、22…裏面、23…本体部、24…交差壁部、28…透孔、29…セットピン用孔、31…第1突起、32…第2突起、41…金型装置、47…セットピン、48…キャビティ。

Claims (8)

  1. 車両のドアの周縁又は車両の開口部の周縁に装着され、押出成形された押出成形部と、所定の金型装置によりインサート部材をインサート成形した型成形部とを備えたウエザストリップであって、
    前記インサート部材は、
    表面及び裏面を有する略平板状の本体部と、
    前記本体部の表面及び裏面に略直交する方向に突出し、型成形に際し前記金型装置の成形面に当接して前記本体部表裏方向への移動を規制して前記本体部を支持可能な第1突起と、
    前記第1突起に対し交差する方向に延び、型成形に際し前記金型装置の成形面に当接して前記本体部平面方向のうち少なくとも一方への移動を規制して前記インサート部材を支持可能な第2突起とを具備することを特徴とするウエザストリップ。
  2. 車両のドアの周縁又は車両の開口部の周縁に装着され、押出成形された押出成形部と、所定の金型装置によりインサート部材をインサート成形した型成形部とを備えたウエザストリップであって、
    前記インサート部材は、
    表面及び裏面を有する略平板状の本体部と、
    前記本体部に交差する方向に延設された交差壁部と
    を具備しており、
    前記本体部には、その表面及び裏面に略直交する方向に突出し、型成形に際し前記金型装置の成形面に当接して前記本体部表裏方向への移動を規制して前記本体部を支持可能な第1突起を一体的に設けるとともに、
    前記交差壁部には、前記第1突起に対し交差する方向に延び、型成形に際し前記金型装置の成形面に当接して前記本体部平面方向のうち少なくとも一方への移動を規制して前記交差壁部を支持可能な第2突起を一体的に設けたことを特徴とするウエザストリップ。
  3. 前記インサート部材の本体部は、ベース体と、ベース体の一側縁から延びる延長体とから構成された平面略L字状をなし、前記交差壁部は、少なくとも前記延長体に対し一体形成されていることを特徴とすることを特徴とする請求項2に記載のウエザストリップ。
  4. 前記第2突起は、前記交差壁部のうち、前記金型装置の材料注入用のゲートから離間する側の面から突出形成されていることを特徴とする請求項2又は3に記載のウエザストリップ。
  5. ウエザストリップは、車両のドアの周縁に装着される取付基部と、該取付基部から突出し相手側部材である車両の開口部の周縁に当接してシールする中空シール部と、同じく前記取付基部から突出し前記中空シール部の当接位置よりも車外側の開口部の周縁に当接するシールリップ部とを備え、
    前記インサート部材の交差壁部は、前記型成形部の前記取付基部から前記シールリップ部の付け根にかけて設けられていることを特徴とする請求項2乃至4のいずれかに記載のウエザストリップ。
  6. 前記インサート部材の本体部には、さらに、型成形に際し前記金型装置に設けられたセットピンの嵌め込まれるセットピン用孔が設けられていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のウエザストリップ。
  7. 前記インサート部材の本体部には、当該本体部の表裏両面を貫通する少なくとも1つの透孔が設けられていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のウエザストリップ。
  8. 前記第1突起及び第2突起は、いずれも先端先細り形状をなすことを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載のウエザストリップ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2021142951A (ja) * 2020-03-13 2021-09-24 西川ゴム工業株式会社 ウェザストリップ

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