JP2007182308A - エレベータ用ガイドレール組合せ体 - Google Patents

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尾 洋 輔 村
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Abstract

【課題】建築施工会社側でガイドレール支持梁を据え付ける必要がなく、昇降路内のスペースを有効活用することにより、この昇降路の寸法を小さなものとすることができ、さらにガイドレールを支持する支持部材の規格サイズのランクを下げることができるエレベータ用組合せ体を提供する。
【解決手段】エレベータ用ガイドレール組合せ体は、鉛直方向に立設されるガイドレール15と、複数設けられる第1の支持部材16と、ガイドレール15を支持する第2の支持部材17とを備えている。各第1の支持部材16は同一の鉛直面上に、各々または各々の延長線が交点を有するか、あるいは各々が平行となるよう配設される。第2の支持部材は、これらの第1の支持部材16の各々にまたがって設けられる。
【選択図】図1

Description

本発明は、エレベータのガイドレールを支持する支持機構を備えたエレベータ用ガイドレール組合せ体に関する。
従来より、例えば特許文献1および2に示すように、エレベータのガイドレールを支持するための様々な支持方法が知られている。図9に、従来のガイドレールの支持方法の一例を示す。図9は、従来のガイドレールの支持機構の構成を示す縦断面図である。
図9に示すように、エレベータが設置される建屋には、例えばH形鋼からなる複数の建屋梁51が水平方向(図9の紙面に対して垂直な方向)に配設されている。これらの建屋梁51は鉛直方向(図9の上下方向)において互いに離間している。そして、各建屋梁51の間には例えばH形鋼からなるガイドレール支持梁52が鉛直方向に配設されている。また、各建屋梁51にはガイドレール54を支持するための板状のファスナ53が取り付けられている。そして、鉛直方向に沿ってガイドレール54がレールブラケット55により各ファスナ53に取り付けられている。
また、近年では昇降路よりも更に上方に機械室を設けることのないマシンルームレスエレベータが用いられているが、このようなマシンルームレスエレベータにおいては、そらせビームや巻上機、あるいはこれらのものを支持する支持ビームが昇降路の上部領域に取り付けられるので、ガイドレール54への負荷が大きくなってしまう。このため、ガイドレール54を支持する複数のレールブラケット55の間隔を短くしてガイドレール54の強度を維持することが求められている。
具体的には、各建屋梁51の間に設置されたガイドレール支持梁52に受けアングル56を取り付け、ガイドレール54をレールブラケット55により受けアングル56にも取り付けている。このように、ガイドレール54は、ファスナ53、受けアングル56を介して建屋梁51およびガイドレール支持梁52に支持されている。
このようなガイドレールの支持機構を備えたエレベータの施工方法について説明する。
まず、建屋に対するエレベータの据え付け工事を行う前に、建屋梁51、ガイドレール支持梁52およびファスナ53は予め建屋自体の建築施工会社が据え付けておく。そして、この建築施工会社が建屋の建築を終えた後、エレベータの施工会社がガイドレール54やレールブラケット55等を建屋内に搬入する。その後、このエレベータ施工会社が、予め据え付けられた建屋梁51、ガイドレール支持梁52等に対してレールブラケット55や受けアングル56を取り付ける。そして、各レールブラケット55にガイドレール54を鉛直方向に取り付けることにより、このガイドレール54を建屋梁51やガイドレール支持梁52に支持させている。
特開2005−132597号公報 特開2002−284465号公報
しかしながら、図9に示すような従来のガイドレールの支持機構においては、ガイドレール支持梁52は建築施工会社が据え付けを行うようになっているので、建屋の大きさや構成、内部形状等によってはこのガイドレール支持梁52を配設することが困難な場合がある。すなわち、建屋によってはガイドレール支持梁52を配設することが不可能な場合があり、また、ガイドレール支持梁52を配設することができても昇降路寸法が必要以上に大きくなってしまうおそれがある。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、建築施工会社側でガイドレール支持梁を据え付ける必要がなく、昇降路内のスペースを有効活用することにより、この昇降路の寸法を小さなものとすることができ、さらにガイドレールを支持する支持部材の規格サイズのランクを下げることができるエレベータ用ガイドレール組合せ体を提供することを目的とする。
他の目的としては、ガイドレールから建屋の居室等への振動伝達経路を長くすることにより、この居室等における騒音を抑制させることが挙げられる。
本発明は、鉛直方向に立設されるガイドレールと、複数設けられる第1の支持部材であって、各々の第1の支持部材が同一の鉛直面上に、各々または各々の延長線が交点を有するか、あるいは各々が平行となるよう配設されるような第1の支持部材と、前記複数設けられる第1の支持部材の各々にまたがって設けられ、前記ガイドレールを支持する第2の支持部材と、を備えたことを特徴とするエレベータ用ガイドレール組合せ体である。
このようなエレベータ用ガイドレール組合せ体においては、各々の第1の支持部材が一直線上に位置することなく同一の鉛直面上に配設されることとなる。このような構成からなるエレベータ用ガイドレール組合せ体によれば、建築施工会社がガイドレール用支持梁を据え付ける必要がなくなり、昇降路内のスペースを有効活用することにより、この昇降路の寸法を小さなものとすることができる。また、第1の支持部材および第2の支持部材を用いてガイドレールを二段階で支持することにより、地震等により外力がエレベータ用ガイドレール組合せ体に作用した場合、各支持部材にはせん断応力が作用することなく曲げ応力のみが作用することとなるので、当該ガイドレールを一段階で支持する場合と比較して各支持部材の規格サイズのランクを下げることができる。
本発明のエレベータ用ガイドレール組合せ体においては、昇降路に設けられるものであって、前記昇降路の側壁には複数の建屋梁が水平方向に配設されており、各建屋梁は鉛直方向において互いに離間しており、前記各第1の支持部材は前記複数の建屋梁にまたがって設置されていることが好ましい。
このようなエレベータ用ガイドレール組合せ体によれば、ガイドレールは第2の支持部材および第1の支持部材を順に介して建屋梁に取り付けられることとなるので、ガイドレールから建屋の居室等への振動伝達経路を長くすることができ、この居室等における騒音を抑制させることができる。
本発明のエレベータ用ガイドレール組合せ体においては、昇降路に設けられるものであって、前記各第1の支持部材は前記昇降路の側壁に設置されていることが好ましい。
このようなエレベータ用ガイドレール組合せ体によれば、ガイドレールは第2の支持部材および第1の支持部材を順に介して昇降路の側壁に取り付けられることとなるので、ガイドレールから建屋の居室等への振動伝達経路を長くすることができ、この居室等における騒音を抑制させることができる。
本発明のエレベータ用ガイドレール組合せ体においては、前記各第1の支持部材は昇降路の隅部に設置されていることが好ましい。
このようなエレベータ用ガイドレール組合せ体によれば、第1の支持部材がエレベータの乗りかごや釣り合い錘の昇降の妨げとなることを防止することができ、昇降路のスペースをより有効活用することができる。
本発明のエレベータ用ガイドレール組合せ体においては、前記第2の支持部材は昇降路の側壁近傍に設置されていることが好ましい。
このようなエレベータ用ガイドレール組合せ体によれば、第2の支持部材がエレベータの乗りかごや釣り合い錘の昇降の妨げとなることを防止することができ、昇降路のスペースをより有効活用することができる。
本発明のエレベータ用ガイドレール組合せ体においては、前記各第1の支持部材は鉛直方向に立設されることが好ましい。また、前記第2の支持部材は水平方向に配設されることが好ましい。
本発明のエレベータ用ガイドレール組合せ体においては、前記鉛直面は複数設けられ、前記第2の支持部材は各鉛直面上にそれぞれ設置されることが好ましい。
このようなエレベータ用ガイドレール組合せ体によれば、第2の支持部材により支持されるガイドレールの数を増やすことができる。
本発明のエレベータ用ガイドレール組合せ体においては、前記各建屋梁に建屋梁用固定部材がそれぞれ取り付けられており、当該各建屋梁用各固定部材が前記第1の支持部材を固定することによりこの第1の支持部材が複数の建屋梁にまたがって設けられることが好ましい。
また、前記各建屋梁用固定部材と前記第1の支持部材との間に弾性部材がそれぞれ設けられていることが更に好ましい。弾性部材を設けることにより、ガイドレールから建屋の居室等へ伝達する振動を低減させることができ、この居室における騒音を更に抑制させることができる。
本発明のエレベータ用ガイドレール組合せ体においては、前記側壁に複数の側壁用固定部材が取り付けられており、当該各側壁用固定部材が前記第1の支持部材を固定することによりこの第1の支持部材が昇降路の側壁に設置されることが好ましい。
また、前記各側壁用固定部材と前記第1の支持部材との間に弾性部材がそれぞれ設けられていることが更に好ましい。弾性部材を設けることにより、ガイドレールから建屋の居室等へ伝達する振動を低減させることができ、この居室における騒音を更に抑制させることができる。
本発明のエレベータ用ガイドレール組合せ体によれば、建築施工会社側でガイドレール支持梁を据え付ける必要がなく、昇降路内のスペースを有効活用することにより、この昇降路の寸法を小さなものとすることができ、さらにガイドレールを支持する支持部材の規格サイズのランクを下げることができる。
また、他のエレベータ用ガイドレール組合せ体によれば、ガイドレールから建屋の居室等への振動伝達経路を長くすることにより、この居室等における騒音を抑制させることができる。
第1の実施の形態
以下、図面を参照して本発明の第1の実施の形態について説明する。図1および図2は、本実施の形態によるエレベータ用ガイドレール組合せ体を含むエレベータの構成を示す図である。
このうち、図1は、本実施の形態のエレベータ用ガイドレール組合せ体の全体構成を示す斜視図であり、図2は、図1のエレベータ用ガイドレール組合せ体を含むエレベータの昇降路の横断面図である。
エレベータは、巻上機(図示せず)に巻き掛けられたメインロープによりつるべ式に吊り下げられた乗りかご20および釣り合い錘21を備えている。図2に示すように、乗りかご20および釣り合い錘21は、側壁25により囲まれた昇降スペース内で鉛直方向(図2の紙面に対して垂直な方向)に上下運動を行うようになっている。
エレベータの昇降路の側壁25には例えばH形鋼からなる複数の建屋梁11が水平方向に配設されている。各建屋梁11の構成の詳細について図1に示す。なお、この図1においてはエレベータの昇降路の側壁25は図示されていない。具体的には、建屋梁11はエレベータの乗りかご20等の昇降スペースを囲むよう配置されており、また各建屋梁11は図1に示すように鉛直方向において互いに離間している。これらの建屋梁11の端部には板状のファスナ(建屋梁用固定部材)12が固定されている。
上述の建屋梁11およびファスナ12は、エレベータの乗りかご等の据え付け工事を行う前に、予め建屋自体の建築施工会社により据え付けられるようになっている。
本実施の形態によるエレベータ用ガイドレール組合せ体は、鉛直方向に立設されるガイドレール15と、複数の建屋梁11にまたがって設置される一対の第1の支持部材16と、これらの第1の支持部材16にまたがって設けられ、ガイドレール15を支持する第2の支持部材17とを有している。
このようなエレベータ用ガイドレール組合せ体の各構成要素の詳細について以下に説明する。
図1および図2に示すように、ガイドレール15は、一対の乗りかご用ガイドレール15aと、一対の釣り合い錘用ガイドレール15bとから構成されている。乗りかご用ガイドレール15aおよび釣り合い錘用ガイドレール15bは例えばT形鋼からなり、各々鉛直方向に立設されている。ここで、図2に示すように、一対の乗りかご用ガイドレール15aは乗りかご20の昇降スペースを挟むよう対向して設置されている。また、一対の釣り合い錘用ガイドレール15bは釣り合い錘21の昇降スペースを挟むよう対向して設置されている。図1に示すように、各釣り合い錘用ガイドレール15bはレールブラケット18により第2の支持部材17に取り付けられている。
一対の第1の支持部材16は例えばL形鋼からなり、同一の鉛直面上でそれぞれ鉛直方向に立設されている。図2に示すように、これらの第1の支持部材16は昇降路の隅部に設置されている。各第1の支持部材16の上端および下端はそれぞれ部材ブラケット19によりファスナ12に固定されている。なお、第1の支持部材16としてはL形鋼からなるものに限定されることはなく、例えばH形鋼、I形鋼、平板等、強度を満足する他の部材を用いることもできる。
第2の支持部材17は例えば細長のセパレータビームからなり、その両端がボルト等により各々第1の支持部材16に取り付けられている。この第2の支持部材17は水平方向に配設されており、具体的には図2に示すように昇降路の側壁25近傍に設置されている。さらに詳しく説明すると、図2に示すような昇降路の横断面図において側壁25は長方形形状となっているが、この横断面図に係る長方形の長辺近傍に第2の支持部材17が設けられている。
前述のように、この第2の支持部材17が一対の釣り合い錘用ガイドレール15bをそれぞれ支持するようになっている。
なお、この第2の支持部材17としては図1に示すようにエレベータ用ガイドレール組合せ体において1つだけ設置されるものに限定されず、例えば鉛直方向において並列に並ぶよう複数配設されていてもよい。
次に、このような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。
具体的には、図1および図2に示すエレベータ用ガイドレール組合せ体の設置方法について説明する。
まず、建屋に対するエレベータの据え付け工事を行う前に、建屋梁11およびファスナ12を予め建屋自体の建築施工会社が据え付けておく。そして、この建築施工会社が建屋の建築を終えた後、エレベータの施工会社がガイドレール15、第1の支持部材16、第2の支持部材17等を建屋内に搬入する。
エレベータの施工会社は、2本の第1の支持部材16を各建屋梁11にまたがるようそれぞれ鉛直方向に立設する。具体的には、図1に示すように、各建屋梁11に固定されたファスナ12に対して部材ブラケット19を取り付け、これらの部材ブラケット19に対して各第1の支持部材16の上端および下端を固定する。
次に、各第1の支持部材16にまたがるよう、第2の支持部材17を水平方向に取り付ける。そして、一対の釣り合い錘用ガイドレール15bをそれぞれレールブラケット18により第2の支持部材17に取り付けることにより、各釣り合い錘用ガイドレール15bを第2の支持部材17により支持させている。
このようにして、左右一対の第1の支持部材16、第2の支持部材17および左右一対の釣り合い錘用ガイドレール15bからなるエレベータ用ガイドレール組合せ体が構成される。
以上のように本実施の形態のエレベータ用ガイドレール組合せ体によれば、ガイドレール15が第2の支持部材17により支持され、さらにこの第2の支持部材17は、同一の鉛直面上に配設される複数の第1の支持部材16の各々にまたがって設けられているので、建築施工会社がガイドレール用支持梁を据え付ける必要がなくなり、昇降路内のスペースを有効活用することにより、この昇降路の寸法を小さなものとすることができる。また、第1の支持部材16および第2の支持部材17を用いてガイドレール15を二段階で支持することにより、地震等により外力がエレベータ用ガイドレール組合せ体に作用した場合、各支持部材16、17にはせん断力は作用することなく曲げ応力のみが作用することとなるので、当該ガイドレール15を一段階で支持する場合と比較して各支持部材16、17の規格サイズのランクを下げることができる。
また、本実施の形態によるエレベータ用ガイドレール組合せ体は昇降路に設置され、昇降路の側壁25に設けられた複数の建屋梁11にまたがって第1の支持部材16が設置されているので、ガイドレール15は第2の支持部材17および第1の支持部材16を順に介して建屋梁11に取り付けられることとなる。このため、ガイドレール15から建屋の居室等への振動伝達経路を長くすることができ、この居室等における騒音を抑制させることができる。
また、各第1の支持部材16は昇降路の隅部に設置されており、一方、第2の支持部材17は昇降路の側壁25近傍に設置されているので、これらの第1の支持部材16や第2の支持部材17がエレベータの乗りかご20や釣り合い錘21の昇降の妨げとなることを防止することができ、昇降路のスペースを有効活用することができる。
本実施の形態によるエレベータ用ガイドレール組合せ体は、上記の態様に限定されるものではなく、様々の変更を加えることができる。
次に本実施の形態によるエレベータ用ガイドレール組合せ体の変形例につき、図3により説明する。図3において、図1および図2に示す実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明を省略する。
本変形例のエレベータ用ガイドレール組合せ体は、建屋梁11に固定されたファスナ12と、第1の支持部材16に取り付けられたレールブラケット18との間に弾性部材30を設置した点が異なるのみであり、他は実質的に図1および図2に示す実施の形態と同様のものとなっている。
図3に示すように、各建屋梁11に固定された板状のファスナ12の上面には弾性部材30が載置されて固定されている。この弾性部材30は、例えば高分子材料からなる防振ゴムから構成されており、具体的には天然ゴム、ウレタンゴム等から構成されている。なお、弾性部材30の材料としては高分子材料からなるゴムに限定されることはなく、例えば金属製バネが弾性部材30として用いられてもよい。
そして、これらの各弾性部材30に部材ブラケット19がそれぞれ取り付けられ、各部材ブラケット19に第1の支持部材16がまたがるよう鉛直方向に立設されている。
このような図3に示すエレベータ用ガイドレール組合せ体によれば、各ファスナ12と第1の支持部材16との間に弾性部材30がそれぞれ設けられているので、ガイドレール15から建屋の居室等へ伝達する振動を低減させることができ、この居室における騒音を抑制させることができる。
本実施の形態によるエレベータ用ガイドレール組合せ体の更に他の変形例につき、図4により説明する。図4において、図1および図2に示す実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明を省略する。
本変形例のエレベータ用ガイドレール組合せ体は、第1の支持部材16および第2の支持部材17の配設位置が異なるのみであり、他は実質的に図1および図2に示す実施の形態と同様のものとなっている。
具体的には、図4に示す本変形例においては第2の支持部材17は図2と同様に昇降路の側壁25近傍に設置されているがその設置場所が図2と異なっている。すなわち、図4に示すように昇降路の横断面図において側壁25は長方形形状となっているが、本変形例においてはこの横断面図に係る長方形の短辺近傍に第2の支持部材17が設けられている。これに伴い、第1の支持部材16もこの側壁25の横断面に係る長方形の短辺の両端近傍に設置されている。
なお、図4に示すような配設位置が図2と異なる第2の支持部材17を備えたエレベータ用ガイドレール組合せ体であっても、図1および図2に示すエレベータ用ガイドレール組合せ体と同様の作用効果を有している。
本実施の形態によるエレベータ用ガイドレール組合せ体の更に他の変形例につき、図5により説明する。図5において、図1および図2に示す実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明を省略する。
本変形例のエレベータ用ガイドレール組合せ体は、第1の支持部材16および第2の支持部材17の配設位置が異なるのみであり、他は実質的に図1および図2に示す実施の形態と同様のものとなっている。
図5に示すように、第2の支持部材17は側壁25の近傍ではなく乗りかご20の昇降スペースと釣り合い錘21の昇降スペースとの間に設置されている。これに伴い、第2の支持部材17の端部に配設される各第1の支持部材16も昇降路の隅部ではなく当該昇降路の側壁25近傍において隅部からやや離間した位置に設置されている。
なお、図5に示すような配設位置が異なる第2の支持部材17を有するエレベータ用ガイドレール組合せ体であっても、図1および図2に示すエレベータ用ガイドレール組合せ体と同様の作用効果を有している。
本実施の形態によるエレベータ用ガイドレール組合せ体の更に他の変形例につき、図6により説明する。図6において、図1および図2に示す実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明を省略する。
本変形例のエレベータ用ガイドレール組合せ体は、第1の支持部材16および第2の支持部材17の設置数量が異なるのみであり、他は実質的に図1および図2に示す実施の形態と同様のものとなっている。
本変形例のエレベータ用ガイドレール組合体は、釣り合い錘用ガイドレール15bのみならず乗りかご用ガイドレール15aも第1の支持部材16および第2の支持部材17が支持するよう構成されている。
具体的には、図6に示すような昇降路の横断面図において側壁25からなる長方形の長辺近傍には一対の釣り合い錘用ガイドレール15bを支持する一の第2の支持部材17が設けられている。そして、この長方形の短辺近傍には乗りかご用ガイドレール15aを支持する他の第2の支持部材17が配設されている。
そして、釣り合い錘用ガイドレール15bを支持する一の第2の支持部材17の両端に設けられた第1の支持部材16のうち、一方の第1の支持部材16は、乗りかご用ガイドレール15aを支持する他の第2の支持部材17にも接続されている。このようにして第1の支持部材16は3本立設されている。
すなわち、本実施の形態においては一対の第1の支持部材16は同一の鉛直面上に配設されるようになっているが、図5に示す変形例においてはこの鉛直面が2つ設けられており、第2の支持部材17は各鉛直面上にそれぞれ設置されるようになっている。このような構成により、第2の支持部材17の設置数量を増やすことができ、この第2の支持部材17により支持されるガイドレール15の数も増やすことができる。
本実施の形態によるエレベータ用ガイドレール組合せ体の更に他の変形例につき、図7により説明する。図7において、図1および図2に示す実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明を省略する。
本変形例のエレベータ用ガイドレール組合せ体は、一対の第1の支持部材16がそれぞれ鉛直方向に立設されるのではなく、V字形状に設置される点が異なるのみであり、他は実質的に図1および図2に示す実施の形態と同様のものとなっている。
図7に示すように、本変形例においては、鉛直方向において互いに離間した複数の建屋梁11のうち、上方の建屋梁11は端部にファスナ12が固定されているが、下方の建屋梁11は端部ではなく中央部分にファスナ12が固定されている。
そして、一対の第1の支持部材16は、それぞれ上端が建屋梁11の端部にあるファスナ12に固定されており、一方、下端は建屋梁11の中央部分にあるファスナ12に固定されている。具体的には、図7に示すように、一対の第1の支持部材16の上端は互いに離間しているがこれらの第1の支持部材16の下端は近接している。このようにして、一対の第1の支持部材16は鉛直面上でV字形状を形成するよう配設されている。
また、第2の支持部材17は、このV字形状となっている一対の第1の支持部材16にその両端がそれぞれ取り付けられて水平方向に配設されている。
なお、図7に示すような配設位置が異なる第1の支持部材16を有するエレベータ用ガイドレール組合せ体であっても、図1および図2に示すエレベータ用ガイドレール組合せ体と同様の作用効果を有している。
このように、本変形例のエレベータ用ガイドレール組合せ体によれば、建屋梁11に対するファスナ12の固定位置にかかわらず、第1の支持部材16および第2の支持部材17の配設を行うことができる。
而して、複数の第1の支持部材16の設置方法は、図1に示すような平行に設置する方法、あるいは図7に示すようなV字形状に設置する方法に限定されることはなく、各々の第1の支持部材16が同一の鉛直面上に、各々または各々の延長線が交点を有するよう配設してもよい。すなわち、各々の第1の支持部材16が一直線上に位置することのないようにこれらの第1の支持部材16を同一の鉛直面上に配設してもよい。
第2の実施の形態
以下、図8を参照して本発明の第2の実施の形態について説明する。図8は、本実施の形態のエレベータ用ガイドレール組合せ体を含むエレベータの昇降路の横断面図である。
図8に示すエレベータ用ガイドレール組合せ体は、第1の支持部材16が複数の建屋梁11にまたがって立設される代わりに当該第1の支持部材16が昇降路の側壁25に設置される点が異なるのみであり、他は実質的に図1および図2に示す第1の実施の形態と同様の構成を有している。
図8に示す本実施の形態において、図1および図2に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図8に示すように、昇降路の側壁25に対して複数のブラケット(側壁用固定部材)31がアンカーボルト33により取り付けられている。そして、各ブラケット31の上面には弾性部材32が載置されて固定されている。この弾性部材32は、第1の実施の形態における弾性部材30と同様の構成を有している。具体的には、弾性部材32は例えば高分子材料からなる防振ゴムから構成されており、具体的には天然ゴム、ウレタンゴム等から構成されている。なお、弾性部材32の材料としては高分子材料からなるゴムに限定されることはなく、例えば金属製バネが弾性部材32として用いられてもよい。
そして、これらの各弾性部材32に部材ブラケット19が取り付けられ、各部材ブラケット19に第1の支持部材16がまたがるよう鉛直方向に立設されている。
第2の支持部材17は、複数の第1の支持部材16にまたがるよう水平方向(図8の紙面に対して垂直な方向)に配設され、この第2の支持部材17によりガイドレール15が支持されている。
本実施の形態によるエレベータ用ガイドレール組合せ体は昇降路に設置され、昇降路の側壁25に第1の支持部材16が設置されているので、ガイドレール15は第2の支持部材17および第1の支持部材16を順に介して建屋の昇降路の側壁25に取り付けられることとなる。このため、ガイドレール15から建屋の居室等への振動伝達経路を長くすることができ、この居室等における騒音を抑制させることができる。
また、各ブラケット31と第1の支持部材16との間に弾性部材32がそれぞれ設けられているので、ガイドレール15から建屋の居室等へ伝達する振動を低減させることができ、この居室における騒音を更に抑制させることができる。
第1の実施の形態のエレベータ用ガイドレール組合せ体の全体構成を示す斜視図である。 図1のエレベータ用ガイドレール組合せ体を含むエレベータの昇降路の横断面図である。 第1の実施の形態のエレベータ用ガイドレール組合せ体の他の構成を示す縦断面図である。 第1の実施の形態におけるエレベータの昇降路の他の構成を示す横断面図である。 第1の実施の形態におけるエレベータの昇降路の更に他の構成を示す横断面図である。 第1の実施の形態におけるエレベータの昇降路の更に他の構成を示す横断面図である。 第1の実施の形態のエレベータ用ガイドレール組合せ体の他の構成を示す斜視図である。 第2の実施の形態のエレベータ用ガイドレール組合せ体の構成を示す縦断面図である。 従来のガイドレールの支持機構の構成を示す縦断面図である。
符号の説明
11 建屋梁
12 ファスナ(建屋梁固定部材)
15 ガイドレール
15a 乗りかご用ガイドレール
15b 釣り合い錘用ガイドレール
16 第1の支持部材
17 第2の支持部材
18 レールブラケット
19 部材ブラケット
20 乗りかご
21 釣り合い錘
25 側壁
30 弾性部材
31 ブラケット(側壁用固定部材)
32 弾性部材
33 アンカーボルト
51 建屋梁
52 ガイドレール支持梁
53 ファスナ
54 ガイドレール
55 レールブラケット
56 受けアングル

Claims (12)

  1. 鉛直方向に立設されるガイドレールと、
    複数設けられる第1の支持部材であって、各々の第1の支持部材が同一の鉛直面上に、各々または各々の延長線が交点を有するか、あるいは各々が平行となるよう配設されるような第1の支持部材と、
    前記複数設けられる第1の支持部材の各々にまたがって設けられ、前記ガイドレールを支持する第2の支持部材と、
    を備えたことを特徴とするエレベータ用ガイドレール組合せ体。
  2. 昇降路に設けられるエレベータ用ガイドレール組合せ体であって、
    前記昇降路の側壁には複数の建屋梁が水平方向に配設されており、各建屋梁は鉛直方向において互いに離間しており、
    前記各第1の支持部材は前記複数の建屋梁にまたがって設置されていることを特徴とする請求項1記載のエレベータ用ガイドレール組合せ体。
  3. 昇降路に設けられるエレベータ用ガイドレール組合せ体であって、
    前記各第1の支持部材は前記昇降路の側壁に設置されていることを特徴とする請求項1記載のエレベータ用ガイドレール組合せ体。
  4. 前記各第1の支持部材は昇降路の隅部に設置されていることを特徴とする請求項2または3記載のエレベータ用ガイドレール組合せ体。
  5. 前記第2の支持部材は昇降路の側壁近傍に設置されていることを特徴とする請求項2乃至4のいずれか一項に記載のエレベータ用ガイドレール組合せ体。
  6. 前記各第1の支持部材は鉛直方向に立設されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載のエレベータ用ガイドレール組合せ体。
  7. 前記第2の支持部材は水平方向に配設されることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載のエレベータ用ガイドレール組合せ体。
  8. 前記鉛直面は複数設けられ、前記第2の支持部材は各鉛直面上にそれぞれ設置されることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載のエレベータ用ガイドレール組合せ体。
  9. 前記各建屋梁に建屋梁用固定部材がそれぞれ取り付けられており、当該各建屋梁用各固定部材が前記第1の支持部材を固定することによりこの第1の支持部材が複数の建屋梁にまたがって設けられることを特徴とする請求項2記載のエレベータ用ガイドレール組合せ体。
  10. 前記各建屋梁用固定部材と前記第1の支持部材との間に弾性部材がそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項9記載のエレベータ用ガイドレール組合せ体。
  11. 前記側壁に複数の側壁用固定部材が取り付けられており、当該各側壁用固定部材が前記第1の支持部材を固定することによりこの第1の支持部材が昇降路の側壁に設置されることを特徴とする請求項3記載のエレベータ用ガイドレール組合せ体。
  12. 前記各側壁用固定部材と前記第1の支持部材との間に弾性部材がそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項11記載のエレベータ用ガイドレール組合せ体。
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