JP2007181985A - インクジェット用記録シートの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】転写シートの表面形状を表面光沢層により確実に転写することができ、所望の表面形状のインクジェット用記録シートを製造することが可能なインクジェット用記録シートの製造方法を提供することを課題とする。
【解決手段】基材に設けられた無機微粒子を含む表面光沢層が未硬化状態のうちに、その表面に転写シートを積層し、この積層体を厚み方向に圧しながら加熱して、表面光沢層の表面に転写シートの表面形状を転写することを特徴とするインクジェット用記録シートの製造方法を提供する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、インクジェット記録方式の記録媒体に使用されるインクジェット用記録シートの製造方法に関する。
インクジェット記録方式は、インクを飛翔させて文字や画像等の印刷を行なう印刷方式である。当該印刷方式に用いられるインクジェット用記録シートとして、様々な記録シートが商品化されている。例えば、印刷画像の光沢性を向上させる表面が平滑な記録シートや、絹目調など光沢をおさえた落ち着いた風合いの凹凸が形成された記録シートが商品化されている。
従来、表面が平滑或いは凹凸のインクジェット用記録シートの製造方法としては、以下に説明する製造方法が知られている。具体的には、図11に示すように、まず、製造ラインの最上流側に配置された基材供給機1Aから基材Aを引き出し、コータ2Aによって基材Aの表面に無機微粒子を含む溶液を塗布して表面光沢層を形成する。この基材Aとしては、例えば、紙などの透湿性を有した材料が用いられる。この表面光沢層が未硬化状態のうちに、接合ロール3Aによって、表面光沢層の表面に転写シートBを積層し、その後、この積層体をドライヤー4Aによって熱風乾燥する。このように、表面光沢層の表面に転写シートBを積層し、その後熱風乾燥すると、表面光沢層の表面に転写シートBの表面形状が型取られ、その状態で表面光沢層が硬化する。これにより、表面光沢層の表面に転写シートBの表面形状が転写される。乾燥後、転写シートBを、剥離ロール5Aによって基材Aから剥離回収すると共に、基材Aをロール状に巻き取る。この基材Aがインクジェット用記録シートとして使用される。尚、転写シートBに、表面が平滑なシートを用いると、表面が平滑なインクジェット用記録シートを製造することができ、転写シートBに、表面が凹凸のシートを用いると、表面が凹凸のインクジェット用記録シートを製造することができる。このような製法は、特開昭63−151476号に開示されている。
しかし、上記製造方法においては、熱風乾燥中に、転写シートBが表面光沢層から離反する(転写シートBが、表面光沢層の表面から僅かな隙間を有して離れる)場合があり、このように転写シートBが離反すると、表面光沢層に転写シートBの表面形状が十分型取られていないままで、表面光沢層が硬化してしまう。従って、上記製造方法においては、表面光沢層の表面に転写シートBの表面形状を十分に転写することができない場合がある。
さらに、表面光沢層が硬化する前に転写シートBが離反すると、未硬化状態の無機微粒子の一部が転写シートBに付着する。このように転写シートBに無機微粒子が付着すると、転写シートBの表面形状が無機微粒子によって変化するため、転写シートBを剥離回収した後、転写シートBの再利用が困難となる。
また、熱風乾燥は、乾燥ムラが生じ易く、十分な時間を掛けて熱風乾燥を行なっても、転写シートBを剥離回収する際、表面光沢層に、硬化不十分な部分が生じている場合がある。この未硬化部分は、転写シートBを剥離した後に硬化が進行し、該硬化により体積収縮する。従って、転写シートBを剥離した後、該未硬化部分の硬化による体積収縮に伴って表面光沢層の形状が事後的に変化してしまう。よって、上記製造方法においては、表面光沢層の表面に転写シートの表面形状を型取っても、乾燥ムラによって、表面光沢層の表面に転写シートBの表面形状を確実に転写することができない場合がある。
特開昭63−151476号公報
本発明は、転写シートの表面形状を表面光沢層に確実に転写することができ、所望の表面形状のインクジェット用記録シートを製造することが可能なインクジェット用記録シートの製造方法を提供することを課題とし、併せて、転写シートの再利用率を高めることができる同製造方法を提供する。
前記課題を解決するべく、本発明は、第1の手段として、基材に設けられた無機微粒子を含む表面光沢層が未硬化状態のうちに、その表面に転写シートを積層し、この積層体を厚み方向に圧しながら加熱して、表面光沢層の表面に転写シートの表面形状を転写することを特徴とするインクジェット用記録シートの製造方法を提供する。
かかる第1の手段では、表面光沢層が形成された基材と転写シートとの積層体を、その厚み方向に圧しながら加熱するため、表面光沢層の硬化時において、転写シートが表面光沢層から離反しない。従って、かかる第1の手段によれば、転写シートの表面形状が型取られた状態で表面光沢層を硬化させることができるので、転写シートの表面形状を確実に転写することができる。さらに、このように積層体を厚み方向に圧しながら加熱するため、微細な凹凸の転写も可能となる。
また、硬化時に表面光沢層から転写シートが離反しないため、転写シートに無機微粒子などが付着する量を抑制できる。よって、転写シートの再利用回数を増やすことができる。
また、第2の手段として、本発明は、透湿性を有する基材に、少なくとも無機微粒子を水系溶媒に分散させた溶液を塗布して表面光沢層を形成し、表面光沢層が湿潤状態のうちに、その表面に転写シートを積層し、転写シートの裏面側から加熱機能付き押圧ロールを当てて、この積層体を厚み方向に圧しながら加熱して、表面光沢層の表面に転写シートの表面形状を転写することを特徴とするインクジェット用記録シートの製造方法を提供する。
かかる第2の手段は、上記第1の手段と同様に、積層体を厚み方向に圧しながら加熱するため、転写シートの表面形状を確実に転写することができ、又、転写シートに無機微粒子などの表面光沢層を形成する材料が付着することを防止できる。
さらに、第2の手段では、加熱機能付き押圧ロールを転写シートに当てて、積層体を加熱するため、表面光沢層をムラ無く略均一に加熱することができ、表面光沢層全体を硬化させることができる。よって、転写シートを剥離回収する際に、表面光沢層の未硬化部分の発生を抑え、表面光沢層の表面形状が事後的に変化することを防止できる。また、加熱ムラを無くすことにより、剥離回収した転写シートに無機微粒子などが付着する量をより少なくすることができる。
また、基材が透湿性を有し、表面光沢層が水系溶媒を用いた溶液によって形成されているので、転写シートの裏面側から押圧ロールを当てて、湿潤状態の表面光沢層を加熱すると、水系溶媒が基材を透過して、外部へと蒸発する。よって、比較的少ない熱量で短時間のうちに表面光沢層を硬化させることができる。
また、第3の手段として、転写シートに設けられた無機微粒子を含む表面光沢層が未硬化状態のうちに、この表面に基材を積層し、この積層体を厚み方向に圧しながら加熱して、表面光沢層の表面に転写シートの表面形状を転写すると共に表面光沢層を基材に接着させた後、転写シートを剥離することを特徴とするインクジェット用記録シートの製造方法を提供する。
かかる第3の手段では、表面光沢層が形成された転写シートを基材に積層し、上記第1の手段と同様に、この積層体を厚み方向に圧しながら加熱して、表面光沢層に転写シートの表面形状を転写すると共に、この表面光沢層を基材に接着させる。よって、第3の手段によれば、例えば、表面光沢層を形成する溶液を基材に直接塗布することが困難な場合であっても、容易にインクジェット用記録シートを製造することができる。
第1〜第3の手段における転写シートの具体例として、ホログラム模様を有したホログラムシートを挙げることができる。転写シートにホログラムシートを用いると、表面光沢層の表面にホログラム模様が形成され、印刷画像にホログラム性を付与することができるインクジェット用記録シートを製造することができる。
本発明によれば、転写シートの表面形状を表面光沢層に確実に転写することができ、所望の表面形状のインクジェット用記録シートを製造することが可能である。また、剥離回収した転写シートの表面に、表面光沢層を構成する無機微粒子の付着量を抑えることができるので、転写シートの再利用率を高めることができる。
(実施形態1)
以下、添付図面を参照しつつ、本発明の一実施形態に係るインクジェット用記録シートの製造方法について説明する。図1(a)は、本実施形態のインクジェット用記録シートの製造ライン100の概略図である。
製造ライン100は、上流側から、基材供給機1、第1コータ2、乾燥機3、第2コータ4、圧着ロール5、押圧ロール7、剥離ロール8、巻取機10が配置されている。さらに、圧着ロール5の上流側には、転写シート供給機6が配置され、また、剥離ロール8の下流には、転写シート回収機9が配置されている。
基材供給機1は、基材Aを製造ライン100の下流へと供給する装置である。基材供給機1は、長尺なシート状に形成された基材Aをロール状に巻き取って支持している。基材Aの材質は、特に限定されるものでなく、例えば、各種紙、合成紙、不織布、発泡樹脂シート、ポリプロピレンシート、ポリエチレンシートなどの合成樹脂シート、及びこれらの積層体など、インクジェット記録方式の記録媒体に使用される公知のシートを用いることができる。中でも、基材Aとしては、各種紙、不織布、発泡樹脂シートなどのように透湿性を有するシートを用いることが好ましい。また、基材Aの厚みは、特に限定されるものでなく、例えば、厚み0.1〜0.5mm、幅や長さは、製造装置に合わせて適宜設定される。
第1コータ2は、図2に示すように、基材供給機1から供給される基材Aの表面に略均一にインク受理層a1を塗工する装置である。インク受理層a1の塗工厚は、特に限定されないが、通常、乾燥後の厚みで3〜20μm程度である。図1では、第1コータ2及び後述する第2コータ4として、ブレードコーターを例示しているが、ブレードコーターに限られず、第1コータ2及び第2コータ4には、ロールコーター、ダイコーター、エアナイフコーター、コンマコーター、グラビアコーターなどを使用することができる。
インク受理層a1は、インクジェット用記録シートのインク吸収性の向上などを目的として形成されるものである。インク受理層a1の形成には、無機微粒子とバインダーとを主成分としたものを水系溶媒に分散させた溶液を用いることができ、必要に応じて、印刷画質の耐水性を向上させるために、カチオン化剤等を含めることができる。無機微粒子としては、例えば、シリカ、クレー、タルク、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、酸化チタンなどを使用することができ、インク受理層a1の形成目的に応じて適したものを選択することができる。無機微粒子の粒径は、特に限定されるものでないが、インク吸収性、塗膜透明性及び印刷画像の鮮明性等の確保のため、1〜25μmが好ましい。
バインダーとしては、ポリビニルアルコール、酢酸ビニル、ポリウレタン、ポリエステルなどの水溶性エマルジョン等を用いることができ、インク受理層a1の形成目的に応じて適したものを選択することができる。
溶媒としては、水、又は水と低級アルコールの混合液などを用いることができる。
無機微粒子/バインダーの質量配合比は、90/10〜50/50が好ましい。また、インク受理層a1を形成する溶液は、固形分濃度で10〜40質量%程度に調整される。
乾燥機3は、第1コータ2によって形成されたインク受理層a1を乾燥させて硬化させる装置である。この乾燥方法は、特に限定されるものでなく、例えば、ヒータ等によって高温環境に晒すことや、熱風乾燥などを使用することができる。乾燥条件としては、例えば60〜150℃、5〜30m/分(ラインスピード)程度が挙げられる。乾燥機3では、インク受理層a1の溶媒を完全に除去するまで乾燥してもよいし、水分含量0〜10質量%程度に乾燥してもよい。
第2コータ4は、図3に示すように、乾燥機3によって硬化させられたインク受理層a1の表面に、さらに表面光沢層a2を略均一に塗工する装置である。表面光沢層a2の塗工厚は、特に限定されないが、通常、乾燥時の厚みで3〜20μm程度である。
表面光沢層a2は、インクジェット用記録シートに印刷される印刷画像の光沢性の向上及び印刷画像へのホログラム性の付与等の目的で形成される。表面光沢層a2は、インク受理層a1と同様に、無機微粒子とバインダーとを主成分としたものを水系溶媒に分散させた溶液を用いることができ、必要に応じて、カチオン化剤等を含めることができる。無機微粒子の粒径は、特に限定されるものでないが、粒子間の毛管作用による収縮力を利用でき、且つ塗膜透明性及び印刷画像の鮮明性の確保のため、200nm以下が好ましく、特に3nm〜200nmが好ましい。中でも、表面光沢層a2の無機微粒子としては、シリカ、水酸化アルミニウムを用いることが好ましい。バインダー及び溶媒は、インク受理層a1で例示したものなどの中から表面光沢層a2の形成目的に応じて適したものを選択することができる。
表面光沢層a2を形成する溶液に於いて、無機微粒子/バインダーの質量配合比は、100/0〜50/50が好ましい。また、同溶液は、固形分濃度で5〜50質量%程度に調整される。
バインダーの量が余りに多いと、インク吸収性の役割を担う無機微粒子の相対量が減って表面光沢層a2のインク吸収性及び乾燥性が低下したり、印刷時にバインダーがインクの溶媒に溶解して、表面光沢層a2の表面形状が変形したりして、表面光沢層a2の光沢性が低下する等の問題があるためである。
圧着ロール5は、図4に示すように、インク受理層a1及び表面光沢層a2が形成された基材Aと転写シート供給機6から供給される転写シートBとを、押圧ロール7で挟むことにより、基材Aの表面光沢層a2に転写シートBの表面b1を積層して積層体Cを形成するためのロールである。
転写シートBは、表面b1の形状(表面形状)が凹凸状に形成されたものの他、表面形状が、平滑状(鏡面状)に形成されたものなどを用いることができる。例えば、表面が平滑な(鏡面状の)インクジェット用記録シートを製造する場合には、転写シートBとして、図5(a)に示すように、表面b1が平滑な平滑シートが用いられる。また、表面にホログラム模様などの凹凸を有するインクジェット用記録シートを製造する場合には、転写シートBとして、図5(b)に示すように、ホログラム模様に対応する凹凸が表面b1に形成されたホログラムシートが用いられる。
転写シートBの材質は、耐熱性を有するものであれば特に限定されず、例えば、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレートなどの耐熱性のある樹脂シートを用いることができる。なお、転写シートBの表面b1に、剥離処理が施されているものが好ましい。剥離処理としては、濡れ性の低いポリマー(例えば、シリコーンなど)を塗工することなどが例示される。さらに、表面が高分子皮膜でコーティングされた工程紙(離型紙)や金属シートを転写シートBとして用いることもできる。
転写シート供給機6は、ロール状に巻き取られた長尺なシート状に形成された転写シートBを支持し、転写シートBを圧着ロール5に供給する。
押圧ロール7は、加熱機能を備え、図6に示すように、積層体Cの転写シートBの裏面b2側からこの積層体Cを厚み方向に押しながら加熱して、表面光沢層a2を硬化させるものである。積層体Cを押圧する具体的な方向は、積層体Cの転写シートBの裏面b2側から積層体Cの基材A側の方向(図6の矢印S方向)である。
押圧ロール7が、積層体Cを厚み方向に押すことにより、積層体Cの長手方向(図6の矢印T方向)に所定のテンションが掛かる。
該テンションが掛かった状態の転写シートBは、表面光沢層a2を圧し、一方、表面光沢層a2は、積層体Cの長手方向に掛かるテンションによって転写シートBを圧する。このように、転写シートBと表面光沢層a2とが互いに圧し合うことで、表面光沢層a2と転写シートBの界面に所定の圧力が掛かり、表面光沢層a2の表面に転写シートBの表面形状が型取られる。さらに、押圧ロール7は、積層体Cを押しながら加熱する、すなわち、押圧と加熱を同時に行うため、表面光沢層a2は、転写シートBの表面形状に型取られた状態で硬化することになる。
押圧ロール7が積層体Cを押す際の圧力は、表面光沢層a2の表面に転写シートBの表面形状が型取られる程度であればよく、例えば、200〜500kPa程度が例示される。また、押圧ロール7の表面温度は、例えば、60〜150℃程度が好ましい。積層体Cの加熱時間、即ち、積層体Cが押圧ロール7と接している時間は、少なくとも表面光沢層a2を乾燥硬化させるのに十分な時間であればよく、例えば、ラインスピード5〜30m/分程度が例示される。この加熱時間の調整は、例えば、押圧ロール7の径の大きさや回転速度によって行うことができる。
押圧ロール7の加熱方式としては、押圧ロールの内部に中空領域を設け、その中空領域にヒータを埋設したり、或いは熱媒体を循環させたりする方式が例示され、この場合、押圧ロールは、熱伝導に優れた材質のものが用いられる。
剥離ロール8は、図7に示すように、積層体Cから転写シートBを剥離させるためのロールである。
転写シート回収機9は、剥離ロール8によって剥離した転写シートBを巻き取る装置である。この転写シート回収機9に巻き取られた転写シートBは、再利用することができる。
巻取機10は、剥離ロール8によって、積層体Cから転写シートBを剥離し、インクジェット用記録シートDを巻き取る装置である。
以上のように構成された製造ライン100を用い、例えば、表面にホログラム模様が形成されたインクジェット記録用シートの製造方法について説明する。
ここでは、基材Aは、透湿性を有するシートを使用し、表面光沢層a2は、少なくとも無機微粒子を水系溶媒に分散させた溶液により形成し、転写シートBは、図5(b)に示すようなホログラムシートを使用するものとする。その他の条件については、上記で説明した適宜の条件から選択される。
まず、基材供給機1から基材Aを製造ライン100の下流へと供給し、第1コータ2によって、インク受理層形成用の溶液を塗布することにより、基材Aの表面にインク受理層a1を形成する。該基材Aは、乾燥機3に搬送され、乾燥機3によってインク受理層a1が硬化される。該基材Aは、第2コータ4によって、表面光沢層形成用の溶液を塗布することにより、インク受理層a1の表面に、表面光沢層a2が形成される。表面光沢層a2が湿潤状態(即ち、未硬化状態)のうちに、該基材Aを圧着ロール5と押圧ロール7の間に導いて、表面光沢層a2の表面に転写シートBの表面b1を重ね合わせる。
基材Aと転写シートBが積層された積層体Cは、転写シートBの裏面b2側から厚み方向に押圧ロール7によって押されながら加熱される。このように積層体Cが厚み方向に押されると、表面光沢層a2と転写シートBが互いに圧し合い、積層体Cが押圧ロール7に押されている間は、転写シートBが表面光沢層a2から離反しない。従って、この押圧状態で送られながら加熱されるので、表面光沢層a2の表面に転写シートBの表面形状(ホログラム模様)が型取られた状態で表面光沢層a2が硬化する。よって、表面光沢層a2の表面にホログラム模様を確実に転写することができる。
その後、転写シートBは、剥離ロール8で引き剥がされ、表面にホログラム模様の転写されたインクジェット用記録シートDを連続的に得ることができる。尚、インクジェット用記録シートDは、巻取機10に巻き取られ、積層体Cから剥離された転写シートBは、転写シート回収機9に巻き取られる。
本発明によれば、加熱時に転写シートBが表面光沢層a2から離反しないので、表面光沢層a2に転写シートBの表面形状を確実に転写できる。さらに、表面光沢層a2が湿潤状態のうちに転写シートBが離反しないので、未硬化の無機微粒子などが転写シートBに付着する量を少なくすることができる。よって、表面光沢層a2にホログラム模様を鮮明に転写できると共に、転写シートBを何度も再利用できる。なお、本発明によれば、比較的高低差のある凹凸形状のみならず、ホログラム模様のような微細な凹凸も表面光沢層a2に転写可能である。
さらに、基材Aが透湿性を有し、表面光沢層a2が水系溶媒を用いた溶液を使用しているため、上記のように転写シートBの裏面側から加熱することにより、表面光沢層a2の水系溶媒が基材Aを透過して外部へと蒸発する。よって、本実施形態によれば、表面光沢層a2を効率よく硬化させることができる。
また、本実施形態においては、従来製法のように熱風乾燥ではなく、押圧ロール7を押し当てて面で加熱しているため、表面光沢層a2をムラ無く略均一に加熱できる。よって、転写シートBを剥離した際に、表面光沢層a2の一部分が未硬化状態となることを防ぐことができる。従って、転写シートBの剥離後、表面光沢層a2が硬化して体積収縮し、表面光沢層a2に転写されたホログラム模様の形状が変化することを防止できる。さらに、ほぼ完全に表面光沢層a2が硬化した後、転写シートBが剥離回収されるので、該転写シートBに対する無機微粒子などの付着量を極めて少なくすることができる。
尚、本実施形態の製造方法では、積層体Cの片面側(転写シート3の裏面3b側)に押圧ロール7を当てることによって、積層体Cの押圧と加熱を同時に行っているが、本発明は、積層体Cの片面側から押圧加熱するものに限られず、例えば、図8に示すように、積層体Cの両面側それぞれに1つ又は複数個の加熱機能付き押圧ロール7を配置し、転写シートBの裏面3b側と基材A側との両側から積層体Cの押圧と加熱を同時に行っても良い。
また、本実施形態では、インク受理層a1及び表面光沢層a2が形成されていない基材Aからインクジェット用記録シートDを製造する方法について説明したが、本発明は、インク受理層a1が予め形成された基材Aからインクジェット用記録シートDを製造する場合についても適用することができる。インク受理層a1が予め形成された基材Aからインクジェット用記録シートDを製造する場合の製造ライン100は、図1(b)に示すものが例示される。この製造ライン100は、図1(a)に示す製造ライン100から第1コータ2と乾燥機3とを省いた構成であるため、その具体的な説明は省略する。
(実施形態2)
実施形態1では、長尺状の基材Aを用いたインクジェット用記録シートの製造方法について説明したが、本発明の製造方法は、基材Aが、A4、A5サイズのシートや、葉書大のシートなど、枚葉状のシートにも適用することができる。
本実施形態2では、基材Aに枚葉状のシートを使用した場合の製造方法について説明する。なお、以下では、実施形態1と異なる部分について主に説明し、実施形態1と同様の部材については同一符号を付し、その説明を適宜省略する場合がある。
図9は、基材Aに枚葉状のシートを使用してインクジェット用記録シートを製造する製造ライン110の概略図である。図9に示すように、製造ライン110には、上流側から順に、塗布ロール11、第1バックロール12、ドクタロール13、転写シート供給機6、仮付ロール14、押圧ロール7、第2バックロール15、転写シート回収機9、回収容器17が配置されている。
塗布ロール11は、ドクタロール13が近接して配置され、ドクタロール13によって、表面光沢層a2を形成する溶液が略均一に塗布される。この塗布ロール11は、第1バックロール12とも近接して配置され、塗布ロール11と第1バックロール12の間を通過する基材Aの表面に、ドクタロール13にて塗布ロール11に一旦塗布された溶液を転写して、表面光沢層a2を形成する。
仮付ロール14は、塗布ロール11により形成された基材Aの表面光沢層a2に、転写シート供給機6から供給される転写シートBの表面b1を重ね合わせて積層体Cを作製するロールである。
押圧ロール7は、加熱機能付きのロールで、第2バックロール15と近接して配置されている。押圧ロール7は、積層体Cが押圧ロール7と第2バックロール15の間を通過する際に、当該積層体Cを転写シートBの裏面b2側から押圧し、第2バックロール15に圧しながら加熱する。これにより、積層体Cは、加熱と同時に、基材Aと転写シートBの両面側から圧せられることになる。
押圧ロール7が積層体Cを押す際の圧力は、例えば、200〜500kPa程度が例示される。また、押圧ロール7の表面温度は、60〜150℃程度が好ましい。積層体Cが
押圧ロール7と接している時間は、例えば、ラインスピード5〜30m/分程度が例示される。この加熱時間の調整は、例えば、押圧ロール7の径の大きさや回転速度によって行うことができる。
転写シート回収機9は、押圧ロール7にて圧せられながら加熱された積層体Cから転写シートBを剥離させると共に、回収する装置である。
回収容器17は、積層体Cから転写シートBが剥離されて形成されたインクジェット用記録シートDを回収する容器である。
以上のように構成された製造ライン110を用いて行なわれるインクジェット記録用シートの製造方法について説明する。
基材Aは、塗布ロール11と第1バックロール12の間へ搬送される。基材Aの表面には、塗布ロール11と第1バックロール12の間を通過する際に、表面光沢層a2が形成される。該表面光沢層a2が未硬化状態のうちに、仮付ロール14によって、表面光沢層a2の表面に転写シートBの表面b1が積層されて積層体Cに形成される。この積層体Cを、押圧ロール7と第2バックロール15の間に通過させることで、加熱と押圧が同時に行われる。このように、加熱されると共に両面側から圧せられることにより、表面光沢層a2と転写シートBが互いに圧し合った状態で表面光沢層a2が硬化し、表面光沢層a2の表面に転写シートBの表面形状が転写される。その後、転写シート回収機9によって転写シートBが剥離回収され、転写シートBの表面形状に対応した表面が転写された枚葉状のインクジェット用記録シートDを個々に得ることができる。尚、インクジェット用記録シートDは、回収容器17に回収され、一方、剥離された転写シートBは、転写シート回収機9に巻き取られる。
(実施形態3)
本実施形態3では、転写シートBに表面光沢層a2を形成する溶液を塗布し、転写シートBから基材Aに当該溶液を転写して、表面光沢層a2を基材Aに形成する方法を利用した本発明のインクジェット用記録シートの製造方法について説明する。
図10に示すように、本実施形態に係る製造方法を用いてインクジェット用記録シートを製造する製造ライン120には、転写シート供給機6、塗布ロール11、ドクタロール13、押圧ロール7、第3バックロール18、転写シート回収機9、回収容器17とが配置されている。
転写シート供給機6は、長尺なシート状に形成され転写シートBをロール状に巻き取って支持し、当該転写シートBを塗布ロール11に供給する。塗布ロール11は、ドクタロール13が近接して配置され、実施形態2と同様に、ドクタロール13によって、表面に表面光沢層a2を形成する溶液が均一に塗布される。塗布ロール11は、転写シート供給機6から供給された転写シートBの表面b1にドクタロール13によって塗布された溶液を塗布する。このときの転写シートBへの溶液の塗布量は、例えば、乾燥時の厚みで3〜20μm程度である。
押圧ロール7は、第3バックロール18と近接して配置されている。押圧ロール7と第3バックロール18との間には、押圧ロール7側に、塗布ロール11によって溶液が塗布された転写シートBが、第3バックロール18側に、基材Aが搬送される。転写シートBは、押圧ロール7と第3バックロール18との間に搬送される際には、溶液が塗布された表面b1が第3バックロール18側に、裏面b2が押圧ロール7側に向けられている。押圧ロール7は、押圧ロール7と第3バックロール18との間に搬送された転写シートBの裏面b2側を第3バックロール18側に圧して、転写シートBと基材Aとを積層し、転写シートBの表面b1に塗布された溶液を基材Aに転写して、表面光沢層a2を基材Aに形成すると共に、この積層体Cを加熱して、表面光沢層a2を硬化させる。
転写シート回収機9は、押圧ロール7によって基材Aに圧せられた転写シートBを積層体Cから剥離させると共に、回収する装置である。回収容器17は、積層体Cから転写シートBが剥離されて形成されたインクジェット用記録シートDを回収する容器である。
以上のように構成された製造ライン120を用いて行われる本実施形態のインクジェット記録用シートの製造方法について説明する。ここでは、基材Aには、枚葉状のシートを使用し、その他の条件については、実施形態1から本実施形態3で説明した範囲内から適宜の条件を選択したものとする。
転写シートBは、転写シート供給機6によって塗布ロール11に供給される。転写シートBは、塗布ロール11によって、表面光沢層a2を形成する溶液が表面b1に塗布され、当該溶液が未硬化状態のうちに、押圧ロール7と第3バックロール18との間に搬送される。
転写シートBが、押圧ロール7と第3バックロール18との間に搬送されると、押圧ロール7によって裏面b2側からバックロール18側に圧され、基材Aに積層される。この積層によって、転写シートBの表面b1に塗布された溶液が、基材Aに転写され、基材Aに表面光沢層a2が形成される。転写シートBが押圧ロール7によって加熱されるため、表面光沢層a2は、基材A上に積層接着されると同時に硬化される。そして、転写シートBが圧せられた状態で、表面光沢層a2が硬化するため、表面光沢層a2の表面が転写シートBの表面形状に型取られた状態で表面光沢層a2が硬化することになり、基材A上に積層接着した表面光沢層a2の表面に転写シートBの表面形状が転写される。
押圧ロール7と第3バックロール18との間を通過した転写シートBは、転写シート回収機9によって、基材Aから剥離されて回収される。このように、転写シートBが剥離されることにより、インクジェット用記録シートDが完成し、インクジェット用記録シートは回収容器17に回収される。
以下、実施例及び比較例を説明し、本発明を更に詳述する。但し、本発明は、下記実施例に限定されるものではない。尚、「部」は、質量部を示す。
(実施例1)
基材として市販のコート紙OKコート(坪量127.9g/m、王子製紙株式会社製)を用い、この表面にインク受理層形成用の溶液を5g/m(dry)で略均一に塗工した。このインク受理層形成用の溶液は、シリカ(トクヤマ製、商品名:ファインシールX−60。平均粒径6μm)60部、カチオン系インク定着剤(昭和高分子社製、商品名:ポリフィックス700。固形分濃度60質量%)10部、EVA系バインダー(昭和高分子社製、商品名:ポリゾールAM−3000。固形分濃度56質量%)30部を、水に溶解させ、全固形分濃度が15質量%に調整された溶液を使用した。
この溶液を塗工後、120℃のオーブン中に20m/分で通し、インク受理層をほぼ完全に硬化させた。
次に、インク受理層の表面に、表面光沢層形成用の溶液を5g/m(dry)で略均一に塗工した。この表面光沢層形成用の溶液は、コロイダルシリカ(日産化学社製、商品名:スノーテックスS。シリカの平均粒径8〜11nm。シリカ固形分濃度30質量%)95部、PVA系バインダー(クラレ社製、商品名:クラレポバールPVA−117。完全けん化PVA)5部を、水に溶解させ、全固形分濃度が20質量%に調整された溶液を使用した。
該表面光沢層形成用の溶液を塗工した後、すぐに、平滑な転写シート(東レ社製、商品名:ルミラーT。厚み75μmのPETフィルム)を重ね合わせた。この積層体の転写シートの裏面側から表面温度約80℃に制御された金属製押圧ロールを用いて、転写シートに500kPaの圧力が加わるようにして押圧し、積層体を送った。なお、押圧ロール上での積層体の搬送は、ラインスピード15m/分で行なった。
最後に、積層体から転写シートを引き剥がすことにより、インクジェット用記録シートを製造した。
(実施例2)
転写シートとしてホログラムシート(日本コーバン社製、透明ホログラムフィルム)を用い、これ以外は実施例1と同様にして、表面にホログラム模様の転写されたインクジェット用記録シートを製造した。
(実施例3)
表面光沢層を形成する溶液として使用したコロイダルシリカを、コロイダルアルミナ(日産化学社製、商品名:アルミナゾル520。水酸化アルミニウム固形分濃度20質量%)に代えたこと以外は実施例2と同様にして、表面にホログラム模様が転写されたインクジェット用記録シートを製造した。
(実施例4)
表面光沢層を形成する溶液に含まれるコロイダルシリカを、他のコロイダルシリカ(日産化学社製、商品名:MP−2040。粒径200nm、シリカ固形分濃度40質量%)に代えたこと以外は実施例1と同様にして、表面が平滑なインクジェット用記録シートを製造した。
(比較例1)
押圧ロールに代えて、基材と転写シートを積層した積層体の両面側から熱風(雰囲気温度100℃、ラインスピード15m/分)を吹き付けて熱風乾燥することにより表面光沢層を硬化させたこと以外は実施例1と同様にして、表面が平滑なインクジェット用記録シートを製造した。但し、熱風乾燥時は、積層体を厚み方向に加圧していない。
(比較例2)
熱風乾燥の条件を、雰囲気温度80℃、ラインスピード15m/分とした以外は比較例1と同様にして、表面にホログラム模様が転写されたインクジェット用記録シートを製造した。
(シート転写面の状態)
上記各実施例及び比較例で得られたインクジェット用記録シートの転写面の状態を目視によって確認したところ、実施例1及び4のシートの転写面は、鏡面状になっており、実施例2及び3のシートの転写面は、良好なホログラム模様が転写されていた。さらに、各実施例で得られたシートを、7日間室温下で放置し続けたが、転写面の状態に変化はなかった。
一方、比較例1のシートの転写面は、鏡面状となっておらず、全体的に凹凸が形成されており、光沢ムラが確認された。また、比較例2のシートの転写面は、ホログラム模様が転写されていたが、1日間室温下で放置すると消失していた。
また、比較例1においては、熱風乾燥中に、基材と転写シートとの層間剥離が基材と転写シートの積層体の端縁で発生したため、転写面の端縁において、光沢ムラがより顕著であった。
また、比較例2においては、積層体から引き剥がした転写シートに、無機微粒子などが付着しており、転写シートは再利用が困難な状態であった。
(印字性試験)
上記各実施例及び比較例で得られたインクジェット用記録シートを、インクジェットプリンター(エプソン社製、商品名:PM890C)で給紙、印字を行い、上記各実施例及び比較例で得られたシートのインク吸収性、給紙性、上記各実施例及び比較例で得られたシートに印字された印字画像の光沢性、画像鮮明性、ホログラム模様の有無について評価した。インク吸収性は、転写面へのインクの染込み具合の目視による判断と、印字後の転写面を指で触って指へのインクの付着具合とで評価した。給紙性は、紙詰まりや二重給紙の発生の有無で評価した。光沢性は、印字後の転写面を斜めから目視したときの印字画像の光沢感や光沢の均一性の程度によって評価した。画像鮮明性は、印字後の転写面を所定方向から目視したときの印字画像の鮮明性やコントラストの強弱によって評価した。ホログラム模様の有無は、印字後の転写面を直射日光に当てて、ホログラム特有の光輝性が肉眼で認められるか否かで評価した。
その結果、実施例1のシートは、インクの染込み良く且つ指へのインクの付着量が少なくインク吸収性が良好であった。また、印字画像は、全体的に強い光沢を有しており、光沢性が高く、且つ画像鮮明性が良好であった。実施例2及び3のシートは、実施例1のシートと同様にインク吸収性が良好であり、その印字画像は、画像鮮明性が良好で、且つ、輝くようなホログラム模様が認められた。実施例4のシートは、実施例1のシートと同様にインク吸収性が良好であり、且つ、印字画像は、高い光沢性を有していたが、印字画像の画像鮮明性は、実施例1のシートの印字画像に比べ少し劣っていた。一方、比較例1のシートは、インク吸収性、画像鮮明性は良好であったが、印字画像の光沢感にムラがあり、実施例1のシートに比べ光沢性が劣っていた。比較例2のシートは、インク吸収性は良好であったが、光沢感が無く、ホログラム特有の光輝性も認められなかった。
また、給紙については、各実施例及び比較例のシートは、いずれも紙詰まりも二重給紙の発生もなく行うことができ、給紙性は良好であった。
また、上記各実施例及び比較例で得られたシートに印字された印字画像の耐水性について評価した。
耐水性は、上記印字性試験にて印字された各実施例及び比較例で得られたシートを水中に1時間漬けて、インクの流出量を目視で観察することにより評価した。
その結果、各実施例及び比較例で得られたシートのいずれについてもインクの流出が認められず、耐水性が良好であった。
図1は、本発明の一実施形態に係るインクジェット用記録シートの製造方法を用いてインクジェット用記録シートを製造する製造ラインの概略図である。 図2は、基材の表面にインク受理層を形成することを説明するための図である。 図3は、インク受理層の表面に表面光沢層を形成することを説明するための図である。 図4は、基材と転写シートとが積層されることを説明するための図である。 図5は、転写シートの表面形状の具体例を示す図である。 図6は、押圧ロールにて積層体が押圧されることを説明するための図である。 図7は、積層体から転写シートが剥離され、インクジェット用記録シートが形成されることを説明するための図である。 図8は、両面側から押圧ロールで積層体を押圧することを説明するための図である。 図9は、本発明の一実施形態に係るインクジェット用記録シートの製造方法を用いてインクジェット用記録シートを製造する製造ラインの概略図である。 図10は、本発明の一実施形態に係るインクジェット用記録シートの製造方法を用いてインクジェット用記録シートを製造する製造ラインの概略図である。 図11は、従来のインクジェット用記録シートの製造ラインの概略図である。
符号の説明
1 基材供給機
2 第1コータ
3 乾燥機
4 第2コータ
5 圧着ロール
6 転写シート供給機
7 押圧ロール
8 剥離ロール
9 転写シート回収機
10 巻取機
A 基材
B 転写シート
C 積層体
D インクジェット用記録シート

Claims (4)

  1. 基材に設けられた無機微粒子を含む表面光沢層が未硬化状態のうちに、この表面に転写シートを積層し、この積層体を厚み方向に圧しながら加熱して、表面光沢層の表面に転写シートの表面形状を転写することを特徴とするインクジェット用記録シートの製造方法。
  2. 透湿性を有する基材に、少なくとも無機微粒子を水系溶媒に分散させた溶液を塗布して表面光沢層を形成し、表面光沢層が湿潤状態のうちに、その表面に転写シートを積層し、転写シートの裏面側から加熱機能付き押圧ロールを当てて、この積層体を厚み方向に圧しながら加熱して、表面光沢層の表面に転写シートの表面形状を転写することを特徴とするインクジェット用記録シートの製造方法。
  3. 転写シートに設けられた無機微粒子を含む表面光沢層が未硬化状態のうちに、この表面に基材を積層し、この積層体を厚み方向に圧しながら加熱して、表面光沢層の表面に転写シートの表面形状を転写すると共に表面光沢層を基材に接着させた後、転写シートを剥離することを特徴とするインクジェット用記録シートの製造方法。
  4. 前記転写シートが、ホログラム模様の形成されたホログラムシートである請求項1〜3の何れかに記載のインクジェット用記録シートの製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009226682A (ja) * 2008-03-21 2009-10-08 Toyo Seikan Kaisha Ltd 積層フィルム及び容器
JP2012058505A (ja) * 2010-09-09 2012-03-22 Canon Inc ホログラム形成装置及びホログラム形成方法
JP2012118516A (ja) * 2010-11-11 2012-06-21 Konica Minolta Business Technologies Inc ホログラム画像形成方法、静電荷像現像用トナーおよびホログラム画像形成装置

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