JP2007178409A - 光画像計測装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】温度変化や振動等の環境に強い光画像計測装置を提供する。
【解決手段】光カプラ4は、直線偏光の低コヒーレンス光L0を、それと同じ偏光軸方向を有する直線偏光の信号光LSと参照光LRとに分割する。信号光LSは、PMファイバ6により偏光軸方向を保持しつつ被検眼Eに導光され、眼底Erを経由後、このPMファイバ6を通じて光カプラ4に戻ってくる。参照光LRは、PMファイバ5により偏光軸方向を保持しつつ参照ミラー14に導光され、参照ミラー14に反射された後、このPMファイバ5を通じて光カプラ4に戻ってくる。光カプラ4に戻ってきた信号光LSと参照光LRは、互いに重畳されて干渉光LCを生成する。干渉光LCは、スペクトロメータ30により検出され、その検出信号に基づいてコンピュータ40が被検眼Eの画像を形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、本発明は、特に光散乱媒質の被測定物体に光ビームを照射し、その反射光もしくは透過光を用いて被測定物体の表面形態や内部形態を計測し、その画像を形成する光画像計測装置に関する。
近年、レーザ光源等から出力される光ビームを用いて被測定物体の表面形態や内部形態を表す画像を形成する光画像計測技術が注目を集めている。この光画像計測技術は、従来からのX線CTのような人体に対する侵襲性を持たないことから、特に医療分野における応用の展開が期待されている。
特許文献1には、測定腕が、例えば回転式転向鏡(ガルバノミラー)により物体を走査し、参照腕に参照鏡が設置されており、さらにその出口では、計測腕および参照腕からの光束の干渉によって現れる光の強度が、分光器で分析もされるという干渉器が利用されていて、参照腕には参照光光束位相を不連続な値で段階的に変える装置が設置された構成の装置が開示されている。
この装置は、特許文献2を基本技術とするいわゆる「フーリエドメインOCT(Fourier Domain Optical Coherence Tomography)」の手法を用いるものである。すなわち、被測定物体に対して光ビームを照射し、その反射光のスペクトル強度分布を取得し、それをフーリエ変換することにより、被測定物体の深度方向(z方向)の形態を画像化するものである。
更に、特許文献1に記載の装置は、光ビーム(信号光)を走査するガルバノミラーを備え、それにより被測定物体の所望の測定対象領域の画像を形成できるようになっている。なお、この装置においては、z方向に直交する1方向(x方向)にのみ光ビームを走査するようになっているので、形成される画像は、光ビームの走査方向(x方向)に沿った深度方向(z方向)の2次元断面画像となる。
また、特許文献3には、光源からの光ビーム、信号光、参照光及び干渉光をそれぞれ光ファイバで導くように構成された光画像計測装置が開示されている。これら4本の光ファイバは、それぞれの一端が光カプラ(スプリッタ/コンバイナ)に接続されており、それにより干渉光を生成するようになっている。
特開平11−325849号公報 独国特許出願公開第DE4309056A1号明細書 特表2001−527659号公報
しかし、特許文献3のように通常の光ファイバ(シングルモードファイバやマルチモードファイバ)を導光路に用いる場合、次のような問題点が指摘されていた。第1に、光ファイバの光伝搬性能(特に光の偏波状態)は、温度や振動等の環境条件に対して敏感であり、装置を運搬するときやそれを設置するときには、周囲の環境条件について多大な配慮が必要であり、装置の取り扱いが困難であった。たとえば、干渉光を好適に生成するためには、信号光と参照光の偏光軸方向が一致している必要があるが、環境条件の影響により光の偏波状態が変化すると、互いの偏光軸方向が一致しなくなり、干渉光を得ることができなくなってしまう。
第2には、シングルモードファイバやマルチモードファイバなどを導光路として使用すると、ファイバ内を伝搬する光の偏波状態が乱されてしまうため、偏波コントローラを用いて偏光状態を整えてやる必要があった。それにより、装置の構成の煩雑化やコストの増大などが問題となっていた。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたもので、信号光や参照光の偏光特性に影響を与えるおそれがある温度変化や振動などの環境にさらされても干渉光を生成することが可能な光画像計測装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、装置構成の簡略化及びコストの低減を図ることが可能な光画像計測装置を提供することを他の目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、直線偏光の低コヒーレンス光を出力する光出力手段と、該出力された低コヒーレンス光を、該低コヒーレンス光と同じ偏光軸方向をそれぞれ有する直線偏光の信号光と参照光とに分割する分割手段と、該分割により得られた直線偏光の信号光を偏光軸方向を保持しつつ被測定物体に向けて導光するとともに、前記被測定物体を経由した前記信号光を偏光軸方向を保持しつつ導光する第1の導光手段と、前記分割により得られた直線偏光の参照光を偏光軸方向を保持しつつ参照物体に向けて導光するとともに、前記参照物体を経由した前記参照光を偏光軸方向を保持しつつ導光する第2の導光手段と、前記第1の導光手段により導光された前記被測定物体を経由した前記信号光と、前記第2の導光手段により導光された前記参照物体を経由した前記参照光とを重畳させて干渉光を生成する重畳手段と、該生成された干渉光を受光して検出信号を出力する検出手段と、該出力された検出信号に基づいて前記被測定物体の画像を形成する画像形成手段と、を備える、ことを特徴とする光画像計測装置である。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の光画像計測装置であって、前記第1の導光手段は、前記分割により得られた直線偏光の信号光の偏光軸方向にfast軸又はslow軸を一致させるようにして配設された偏波面保持ファイバである、
ことを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の光画像計測装置であって、前記第2の導光手段は、前記分割により得られた直線偏光の参照光の偏光軸方向にfast軸又はslow軸を一致させるようにして配設された偏波面保持ファイバである、ことを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の光画像計測装置であって、前記光出力手段により出力された直線偏光の低コヒーレンス光を偏光軸方向を保持しつつ前記分割手段に向けて導光する第3の導光手段を更に備えている、ことを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の光画像計測装置であって、前記第3の導光手段は、前記光出力手段から出力される直線偏光の低コヒーレンス光の偏光軸方向にfast軸又はslow軸を一致させるようにして配設された偏波面保持ファイバである、ことを特徴とする。
また、請求項6に記載の発明は、請求項1に記載の光画像計測装置であって、前記第1の導光手段は、前記分割により得られた直線偏光の信号光の偏光軸方向にfast軸及びslow軸の一方の軸を一致させるようにして配設された偏波面保持ファイバであり、前記第2の導光手段は、前記分割により得られた直線偏光の参照光の偏光軸方向に前記一方の軸を一致させるようにして配設された偏波面保持ファイバである、ことを特徴とする。
また、請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の光画像計測装置であって、前記光出力手段により出力された直線偏光の低コヒーレンス光の偏光軸方向に前記一方の軸を一致させるようにして配設され、前記出力された低コヒーレンス光を前記分割手段に向けて導光する偏波面保持ファイバを更に備えている、ことを特徴とする。
また、請求項8に記載の発明は、請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載の光画像計測装置であって、前記重畳手段により生成された干渉光を前記検出手段に向けて導光する第4の導光手段を更に備えている、ことを特徴とする。
また、請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の光画像計測装置であって、前記第4の導光手段は、前記生成された干渉光を偏光軸方向を保持しつつ導光する、ことを特徴とする。
また、請求項10に記載の発明は、請求項1〜請求項9のいずれか一項に記載の光画像計測装置であって、前記被測定物体と、該被測定物体を経由した信号光が前記第1の導光手段に入射される入射端との間の光路上に、当該信号光が前記第1の導光手段により前記被測定物体に向けて導光されるときの偏光軸方向と同方向の偏光成分を透過させる直線偏光子を設けた、ことを特徴とする。
また、請求項11に記載の発明は、請求項1〜請求項10のいずれか一項に記載の光画像計測装置であって、前記第1の導光手段は、前記被測定物体を経由する前の信号光が出射される出射端に、前記被測定物体を経由した信号光が入射されるようになっており、前記被測定物体と前記出射端との間の光路上に1/4波長板を設けた、ことを特徴とする。
また、請求項12に記載の発明は、請求項1〜請求項11のいずれか一項に記載の光画像計測装置であって、前記光出力手段は、低コヒーレンス光を出力する光源と、該出力された低コヒーレンス光の偏光特性を直線偏光に変換する偏光特性変換手段とを備えている、ことを特徴とする。
また、請求項13に記載の発明は、請求項12に記載の光画像計測装置であって、前記偏光特性変換手段は、前記光源から出力された低コヒーレンス光を直線偏光にする第1の偏光手段と、該直線偏光とされた低コヒーレンス光の偏光軸方向を45度回転させる第2の偏光手段と、該45度回転された低コヒーレンス光の偏光軸方向の偏光成分のみを透過させる第3の偏光手段とを有するファラデーアイソレータを含んでいる、ことを特徴とする。
本発明に係る光画像計測装置は、光出力手段により出力された直線偏光の低コヒーレンス光を、それと同じ偏光軸方向を有する直線偏光の信号光と参照光とに分割し、第1、第2の導光手段によって偏光軸方向を保持しつつ信号光と参照光を導光し、被測定物体を経由した信号光と参照物体を経由した参照光とを重畳させるようになっている。それにより、互いの偏光軸方向が一致している信号光と参照光とを重畳させることができるため、信号光と参照光は互いに干渉して干渉光を生成する。干渉光は検出手段により検出され、その検出信号に基づいて被測定物体の画像が形成される。
このように、本発明によれば、温度変化や振動等の環境にさらされたとしても、第1、第2の導光手段が偏光軸方向を保持しつつ信号光と参照光を導光するので、干渉光を得ることが可能である。したがって、温度変化や振動等の環境に強い光画像計測装置を提供することができる。
また、このような第1、第2の導光手段を用いることにより、信号光と参照光の偏光特性を制御するための偏光コントローラを搭載する必要が無くなるので、装置構成の簡略化及びコストの低減を図ることができる。
また、本発明によれば、被測定物体を経由した信号光が第1の導光手段に入射する入射端との間の光路上に直線偏光子を設けて、この信号光が被測定物体に向けて導光されるときの偏光軸方向の偏光成分を透過させる直線偏光子を設けている。それにより、被測定物体を経由するときに信号光の偏光特性が楕円偏向や円偏光に変化したとしても、被測定物体を経由する前と同じ偏光軸方向の直線偏光に戻してやることができるので、この信号光と参照光から干渉光を生成することが可能となる。
また、本発明によれば、被測定物体を経由する前の信号光が出射される第1の導光手段の出射端に、被測定物体を経由した信号光が入射されるとともに、被測定物体とこの出射端との間の光路上に1/4波長板を設けた構成になっている。それにより、被測定物体を経由するときに信号光の偏光方向が変化したとしても、被測定物体を経由する前と同じ偏光方向に戻してやることができるので、この信号光と参照光から干渉光を生成することが可能となる。
本発明に係る光画像計測装置の好適な実施形態の一例について、図面を参照しながら詳細に説明する。
[装置構成]
まず、図1〜図5を参照して、本実施形態に係る光画像計測装置の構成を説明する。図1は、本実施形態に係る光画像計測装置の全体構成の一例を表す。図2は、この光画像計測装置の制御系の構成の一例を表す。図3は、この光画像計測装置のコンピュータのハードウェア構成の一例を表す。図4は、この光画像計測装置の光源装置の構成の一例を表す。図5は、この光画像計測装置に用いられる光ファイバ(PMファイバ)の構成の一例を表す。
本実施形態の光画像計測装置1は、従来と同様に、光源から出力された低コヒーレンス光を参照光と信号光とに分割するとともに、参照物体を経由した参照光と被測定物体を経由した信号光とを重畳して干渉光を生成する干渉計を具備し、この生成された干渉光の検出結果を解析して被測定物体の画像を形成する。
〔低コヒーレンス光源装置〕
低コヒーレンス光源装置2は、図4に示すように、低コヒーレンス光源2aと、コリメータレンズ2bと、ファラデーアイソレータ2cと、集光レンズ2gと、ファイバ端保持部2hとを含んで構成される。ファイバ端保持部2hは、PMファイバ3(後述)の一端を保持している。
低コヒーレンス光源2aは、広帯域を有する低コヒーレンス光L0を出力するもので、たとえばスーパールミネセントダイオード(SLD)や発光ダイオード(LED)等の広帯域光源により構成される。低コヒーレンス光源2aから出力される低コヒーレンス光L0は、たとえば近赤外領域の波長を有し、かつ、数十マイクロメートル程度の時間的コヒーレンス長を有している。
ファラデーアイソレータ(Faraday isolator)2cは、磁場による偏光軸方向の回転(ファラデー効果)を利用して、一方向にのみ光を伝搬する光学システムであり、偏光子(入射偏光子)2d、ファラデーローテータ(Faraday rotator)2e、検光子(出射偏光子)2fを含んで構成される。
偏光子2dは、特定方向の偏光成分のみを透過させる光学素子(偏光板)である。ファラデーローテータ2eは、たとえばYIG(イットリウム・アイロン・ガーネット)結晶等の磁気光学効果を有する結晶と、この結晶に磁場を印可する手段とを有する。この結晶を透過する光は、ファラデー効果により、その偏光軸方向が所定の方向に45度だけ回転される。検光子2fは、ファラデーローテータ2eを透過した光の偏光軸方向の偏光成分のみを透過させる光学素子(偏光板)である。
低コヒーレンス光源2aから出力された低コヒーレンス光L0は、コリメータレンズ2bにより平行光束とされてファラデーアイソレータ2cに入射する。この低コヒーレンス光L0は、偏光子2dにより特定の偏光軸方向の直線偏光の光に変換され、ファラデーローテータ2eにより偏光軸方向が45度回転される。ファラデーローテータ2eを通過した低コヒーレンス光L0は、そのまま検光子2fを透過する。検光子2fを透過した低コヒーレンス光L0は、検光子2fの偏光方向と同方向の直線偏光の光である。この低コヒーレンス光L0は、集光レンズ2gにより集光されて、PMファイバ3のコアの一端に入射する。
なお、PMファイバ3を通じて低コヒーレンス光源装置2に戻ってくる光(戻り光)は、ファラデーアイソレータ2cの作用によって遮断され、低コヒーレンス光源2aに到達しないようになっている。すなわち、戻り光は、検光子2fにより一定方向の直線偏光とされた後、ファラデーローテータ2eにより、低コヒーレンス光L0と同方向に45度回転されて、偏光子2dを透過する方向に直交する偏光軸方向を有する光になる。したがって、この戻り光は、偏光子2dにより遮断される。それにより、低コヒーレンス光源2aは、戻り光によって悪影響を受けることがない。
このようなファラデーアイソレータ2cは、本発明の「偏光特性変換手段」の一例に相当する。また、偏光子2d、ファラデーローテータ2e、検光子(出射偏光子)2fは、それぞれ、「第1の偏光手段」、「第2の偏光手段」、「第3の偏光手段」の一例に相当する。
〔PMファイバについて〕
低コヒーレンス光源装置2から出力された低コヒーレンス光L0は、PMファイバ3を通じて光カプラ4に導かれる。ここで、PMファイバについて説明する。PMファイバ(Polarization maintaining fiber)は、偏波面保持ファイバなどと称される光ファイバの一種である。このPMファイバは、直線偏光を有する光を、その偏光軸方向を保ったたまま伝搬するという特性を有する。
PMファイバ3の構成の一例を図5に示す。同図に示すPMファイバ3は、通常のシングルモードファイバやマルチモードファイバと同様に、導光路となるコア3aと、その周囲に形成されたクラッド3bとを有している。コア3aは、たとえばGeO添加石英により形成され、クラッド3bは、たとえば純粋石英により形成されている。
PMファイバ3の特徴は、コア3aを挟むようにして一対の応力付与部3c、3dが設けられている点である。この応力付与部3c、3dは、たとえばB添加石英により形成されている。コア3a、応力付与部3c、3dの配列方向をX軸方向とし、それに直交する方向をY軸方向とする。
応力付与部3c、3dは、それぞれ、コア3aに向かう方向(X軸方向)に応力を作用させる。それにより、コア3aは、X軸方向とY軸方向で屈折率が異なる構造、つまり複屈折率を有する構造となる。このとき、X軸方向は、コア3a内を伝搬する光の位相が遅れる軸(slow軸)の方向となり、Y軸方向は、位相が進む軸(fast軸)の方向となる。
このようなPMファイバ3のコア3aに直線偏光の光を入射させるときに、その光の偏光軸方向をslow軸方向又はfast軸方向に一致させてやることにより、光は偏光軸方向を保持した状態でコア3a内を伝搬する。すなわち、偏光軸方向をslow軸(fast軸)に合わせてコア3aに入射させると、光は、偏光軸方向をslow軸方向(fast軸方向)に保ったままコア3a内を伝搬する。
以下、PMファイバ3は、低コヒーレンス光L0の偏光軸方向にslow軸を一致させるように配設されているものとする(fast軸を一致させるように配設する場合も同様である。)。
なお、光画像計測装置1を構成する他のPMファイバ5、6、7についても、それぞれ、PMファイバ3と同様のPMファイバにより構成される。なお、PMファイバ3は本発明の「第3の導光手段」の一例に相当し、PMファイバ5は「第2の導光手段」の一例に相当し、PMファイバ6は「第1の導光手段」の一例に相当し、PMファイバ7は「第4の導光手段」の一例に相当する。ここで、干渉光LCを導光する光ファイバについては、PMファイバ以外の光ファイバ(たとえばシングルモードファイバ)であってもよい。また、第3、4の導光手段を有さない光画像計測装置を構成することも可能である(後述の変形例を参照)。
低コヒーレンス光源装置2により出力された低コヒーレンス光L0は、PMファイバ3によって偏光軸方向を保ちつつ光カプラ(coupler)4に導かれ、参照光LRと信号光LSとに分割される。光カプラ4は、たとえば、低コヒーレンス光L0の光量の80%分を参照光LRにし、20%分を信号光LSにする。参照光LRと信号光LSは、それぞれ、光コヒーレンス光L0と同じ偏光軸方向の直線偏光を有する光である。
なお、光カプラ4は、光を分割する分割手段(スプリッタ;splitter)、及び、光を重畳する重畳手段(カプラ)の双方の作用を有するが、ここでは慣用的に「光カプラ」と称することにする。
参照光LRを導光するPMファイバ5は、参照光LRの偏光軸方向にslow軸を一致させるようにして配設されている。参照光LRは、PMファイバ5により偏光軸方向を保ちつつ導光され、ファイバ端から出射される。出射された参照光LRは、コリメータレンズ11により平行光束とされた後、ガラスブロック12及び濃度フィルタ13を経由し、参照ミラー14(参照物体)によって反射される。
参照ミラー14により反射された参照光LRは、再び濃度フィルタ13及びガラスブロック12を経由し、コリメータレンズ11によってPMファイバ5のファイバ端に集光される。集光された参照光LRは、当該ファイバ端から出射されたときと同じ偏光軸方向を有しており、PMファイバ5によってその偏光軸方向を保ちつつ光カプラ4に導かれる。
なお、ガラスブロック12と濃度フィルタ13は、参照光LRと信号光LSの光路長(光学距離)を合わせるための遅延手段として、また参照光LRと信号光LSの分散特性を合わせるための手段として作用するものである。
一方、信号光LSを導光するPMファイバ6は、信号光LSの偏光軸方向にslow軸を一致させるようにして配設されている。信号光LSは、PMファイバ6により偏光軸方向を保ちつつ導光されてファイバ端から出射される。出射された信号光LSは、コリメータレンズ21によって平行光束とされ、直線偏光子27と1/4波長板28を透過してガルバノミラー22、23に導かれる。
直線偏光子27は、信号光LSの偏光軸方向と同じ方向の偏光成分を透過させて、偏光特性を直線偏光にする。また、1/4波長板28は、信号光LSの偏光特性を直線偏光から円偏光に変換し、更に、眼底Erで反射されて戻ってきた信号光LSの偏光特性を円偏光から直線偏光に変換する。すなわち、信号光LSは、1/4は波長板28を2回経由することから、合計で2分の1波長分(π=180度)だけ偏光軸が回転される。直線偏光子27と1/4波長板28は、被検眼Eによる信号光LSの偏光特性への影響を補正するためのものである(後述)。
ガルバノミラー22、23は、それぞれ回動軸22a、23aを中心に回動される。回動軸22a、23aは、互いに直交するように配設されている。ガルバノミラー22の回動軸22aは、図1の紙面に平行に、かつ、信号光LSの進行方向に対して所定角度(たとえば45度)を成すようにして配設されている。また、ガルバノミラー23の回動軸23aは、図1の紙面に対して垂直に配設されている。すなわち、ガルバノミラー23は、図1中の両側矢印に示す方向に回動可能とされ、ガルバノミラー22は、当該両側矢印に対して直交する方向に回動可能とされる。このような2つのガルバノミラー22、23により、信号光LSの反射方向は、互いに直交する2方向に変更される。
ガルバノミラー23により反射された信号光LSは、レンズ24によって集光されつつダイクロイックミラー25により反射されて一旦結像し、対物レンズ26を介して被検眼Eに入射する。被検眼Eに入射した信号光LSは、眼底(網膜)Erに集光される。
このとき信号光LSは、眼底Erの表面だけでなく、眼底Erの深部領域にも到達して屈折率境界にて散乱される。それにより、信号光LSの眼底反射光は、眼底Erの表面形態を示す情報と、深部組織の屈折率境界における後方散乱の状態を表す情報とを含んだ光となる。
なお、ダイクロイックミラー25は、(近)赤外領域の光を反射し、可視領域の光を透過させるように作用する。
眼底Erにて反射された信号光LSは、対物レンズ26、ダイクロイックミラー25、レンズ24、ガルバノミラー22、23を経由する。そして、この信号光LSは、1/4波長板28より、PMファイバ6のslow軸の方向に偏光軸を有する直線偏光に変換され、直線偏光子27をそのまま透過する。直線偏光子27を透過した信号光LSは、コリメータレンズ21によってPMファイバ6のファイバ端に集光される。集光された信号光LSは、PMファイバ6により偏光軸方向を保ちつつ光カプラ4に導かれる。
光カプラ4は、参照ミラー14に反射されて戻ってきた参照光LRと、被検眼Eの眼底Erにて反射されて戻ってきた信号光LSとを重畳する。参照光LRと信号光LSは、それぞれ、低コヒーレンス光L0から分割されたときと同じ方向に偏光軸を有している。したがって、参照光LRと信号光LSは、好適に干渉して干渉光LCを生成する。生成された干渉光LCは直線偏光を有しており、PMファイバ7により偏光軸方向を保ちつつスペクトロメータ(分光計)30に導光される。
スペクトロメータ30は、コリメータレンズ31、回折格子32、結像レンズ33、CCD(Charge Coupled Device)34を含んで構成される。回折格子32は、透過型回折格子であるが、もちろん反射型回折格子を用いることも可能である。また、CCD34に代えて、たとえばCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの任意のイメージセンサ(検出手段)を使用することができる。
スペクトロメータ30に入射した干渉光LCは、コリメータレンズ31により平行光束とされた後、回折格子32によって分光(スペクトル分解)される。分光された干渉光LCは、結像レンズ33によってCCD34の撮像面上に結像される。CCD34は、この干渉光LCを受光し、電気的な検出信号に変換してコンピュータ40に出力する。
コンピュータ40は、CCD34から入力される検出信号を解析して、被検眼Eの眼底Erの断層画像を形成する。このときの解析手法は、従来のフーリエドメインOCTの手法と同じである。
このコンピュータ40は、光画像計測装置1の各部の制御を行う。たとえば、ガルバノミラー22、23の回動動作の制御や、被検眼Eに対する光画像計測装置1のアライメント機構(図示せず)の動作制御や、低コヒーレンス光源装置2による低コヒーレンス光の出力制御などを行う。
観察装置(撮影装置)50は、たとえばスリットランプ(細隙灯顕微鏡)や眼底カメラなどの、眼科分野にて使用される任意の観察装置及び/又は撮影装置である。この観察装置50は、光画像計測装置1と一体的に設けられていてもよいし、別個に設けられていてもよい。検者は、観察装置50を用いて被検眼Eを観察しながら、被検眼Eに対する光画像計測装置1の手動アライメントを行ったり、計測時における眼底Erの状態の確認を行ったり、眼底Erの撮影を行ったりすることができる。
〔信号光の走査について〕
前述したように、信号光LSは、ガルバノミラー22、23によって反射方向が変更される。ガルバノミラー22、23の反射面の向きをそれぞれ変更することにより、信号光LSを眼底Erの様々な位置に照射することができる。すなわち、眼底Erにおいて信号光LSを走査することができる。
図1中に破線で示す信号光LSと、点線で示す信号光LS′は、ガルバノミラー23の向きの変更に対応する、2つの異なる光路を進行する信号光を表している。信号光LSは、光カプラ4により参照光LRと重畳されて干渉光LCを生成する。また、信号光LS′は、同様に参照光LRと重畳されて干渉光LC′を生成する。
点線で示す信号光LS′は、上記[装置構成]の説明におけるガルバノミラー23の向きが、図1の紙面下方向(−y方向)に或る角度だけ変更されたときの信号光を表している。向き変更前の信号光LSが、眼底Erの略中心位置に集光されているのと比較して、向き変更後の信号光LS′は、眼底Erの中心位置から上方(+y方向)に離れた位置に集光されている。この場合、眼底Erにて反射された信号光LSが眼底Erの略中心位置における情報(表面及び深部の情報)を含んだ光となるのに対し、信号光LS′の反射光は、眼底中心から+y方向に離れた位置の情報(表面及び深部の情報)を含んだ光となる。
したがって、ガルバノミラー23を図1の+y方向に回転させる(つまり、信号光の入射角度を小さくするように反射面の向きを変更させる)ことにより、眼底Erにおける信号光の集光位置を−y方向に移動させることができる。逆に、ガルバノミラー23を−y方向に回転させる(つまり、信号光の入射角度を大きくするように反射面の向きを変更させる)ことにより、眼底Erにおける信号光の集光位置を+y方向に移動させることができる。
同様に、ガルバノミラー22を図1の紙面手前側(+x方向)に回転させることにより、眼底Erにおける信号光の集光位置を紙面奥側(−x方向)に移動させることができ、逆に、ガルバノミラー22を−x方向に回転させることにより、眼底Erにおける信号光の集光位置を+x方向に移動させることができる。
なお、ガルバノミラー22、23の双方を同時に回転させることにより、信号光の集光位置をx方向とy方向とを合成した方向に移動させることができる。すなわち、2つのガルバノミラー22、23をそれぞれ制御することにより、xy平面上の任意の方向に信号光を走査することが可能である。
[制御系の構成]
次に、光画像計測装置1の制御系について説明する。図2、図3に示すブロック図は、それぞれ、この光画像計測装置1の制御系の構成の一例を表している。図2は、光画像計測装置1の制御系の機能的構成を表す。また、図3は、コンピュータ40のハードウェア構成を表す。
〔コンピュータのハードウェア構成〕
まず、図3を参照して、コンピュータ40のハードウェア構成について説明する。コンピュータ40は、従来のコンピュータと同様のハードウェア構成を備えている。具体的には、CPU100(等のマイクロプロセッサ)、RAM101、ROM102、ハードディスクドライブ(HDD)103、キーボード104、マウス105、ディスプレイ106、通信インターフェイス(I/F)107などを含んで構成されている。これら各部は、バス108を介して接続されている。
CPU100は、ハードディスクドライブ103に格納された制御プログラム103aをRAM101上に展開することにより、本発明に特徴的な動作を実行する。また、CPU100は、装置各部の制御、各種演算処理等を実行する。たとえば、前述した低コヒーレンス光源装置2、ガルバノミラー22、23の制御に加え、キーボード104やマウス105からの操作信号に対応する装置各部の制御、ディスプレイ106による表示処理の制御、通信インターフェイス107によるデータや制御信号等の送受信処理の制御などを実行する。
キーボード104、マウス105及びディスプレイ106は、光画像計測装置1のユーザインターフェイスとして使用される。キーボード104は、文字や数字等をタイピング入力するためのデバイスとして用いられる。マウス105は、ディスプレイ106の表示画面に対する各種入力操作を行うためのデバイスとして用いられる。
また、ディスプレイ106は、LCD(Liquid Crystal Display)やCRT(Cathode Ray Tube)等の任意の表示デバイスであり、光画像計測装置1により形成された被検眼Eの画像や、各種の操作画面や設定画面などを表示する。なお、ディスプレイ106は、光画像計測装置1の筐体外面上に嵌め込まれるようにして配設されていてもよいし、通常のコンピュータが具備するモニタ装置として配設されていてもよい。
なお、光画像計測装置1のユーザインターフェイスは、このような構成に限定されるものではなく、たとえばトラックボール、ジョイスティック、タッチパネル式の液晶ディスプレイやペンタブレット、眼科検査用のコントロールパネルなど、各種情報を表示出力する機能と、各種情報を入力する機能とを備えた任意のユーザインターフェイス手段によって構成することが可能である。
通信インターフェイス107は、CPU100からの制御信号を、低コヒーレンス光源装置2やガルバノミラー22などの装置各部に送信する処理や、CCD34からの検出信号を受信する処理などを行う。また、コンピュータ40がLAN(Local Area Network)やインターネット等のネットワークに接続されている場合には、通信インターフェイス107に、LANカード等のネットワークアダプタやモデム等の通信機器を具備させて、当該ネットワーク経由のデータ通信を行わせるように構成することが可能である。
〔機能的構成〕
続いて、以上のようなハードウェア構成を有する光画像計測装置1の制御系の構成を、図2を参照しつつ説明する。
光画像計測装置1には、ガルバノミラー22を回転駆動するミラー駆動機構22Aと、ガルバノミラー23を回転駆動するミラー駆動機構23Aとが設けられている。ミラー駆動機構22A、23Aは、それぞれ、従来と同様の構成を備え、ステッピングモータ等の駆動装置と、この駆動装置が発生した動力をガルバノミラー22、23に伝達する動力伝達機構とを具備している。
コンピュータ40は、図3に示すハードウェア構成に基づいて、制御部41、画像処理部42及びユーザインターフェイス(UI)43を具備した構成となっている。画像処理部42は、本発明の「画像形成手段」の一例に相当するものである。
制御部41、画像処理部42は、それぞれ、制御プログラム103aを実行するCPU100とRAM101を含んで構成される。また、制御部41は、ROM102、HDD103等の記憶装置を含んで構成されている。ユーザインターフェイス43は、キーボード104、マウス105、ディスプレイ106を含んで構成される。
制御部41は、低コヒーレンス光源装置2、ミラー駆動機構22A、23Aのそれぞれに対して制御信号を送信する。低コヒーレンス光源装置2は、制御部41からの制御信号に基づいて、低コヒーレンス光L0の出力開始/停止の切り換えや、出力強度(出力光量)の調整などを行う。また、ミラー駆動機構22A(ミラー駆動機構23A)は、制御部41からの制御信号に基づいて、ガルバノミラー22(ガルバノミラー23)を駆動して、当該制御信号が要求する角度だけ回転させる。
また、制御部41は、CCD34からの検出信号を受けて、画像処理部42に提供する。更に、制御部41は、ユーザインターフェイス43からの操作信号に基づく装置各部の動作制御や、画像や画面の表示処理の制御を行う。
画像処理部42は、制御部41から提供されるCCD34の検出信号に基づいて、被検眼Eの眼底Erの画像(断層画像)を形成する処理を行う。以下、CCD34の検出信号の取得処理及び画像処理部42の処理の具体的態様の一例について、それぞれ具体的に説明する。
[検出信号の取得処理について]
CCD34からの検出信号は、信号光LSの走査に対応して生成される。制御部41は、ガルバノミラー22、23を制御して、眼底Er上における信号光LSの走査点(眼底Er上における信号光LSの入射目標位置(集光目標位置))を順次移動させる。同時に、低コヒーレンス光源装置2を制御して、低コヒーレンス光L0の出力/停止を所定のタイミング(走査点の移動に同期されている。)を連続的に切り換える。それにより、信号光LSは、眼底Er上の複数の走査点に順次集光される。
信号光LSの走査態様の一例を図6に示す。図6(A)は、眼底Erを信号光LSの入射側(−z方向)から見たときの信号光LSの走査態様の一例を表す。また、図6(B)は、各走査線上の走査点の配列態様の一例を表す。
図6(A)に示すように、信号光LSは、あらかじめ設定された矩形の走査領域R内を走査される。この走査領域R内には、−x方向に向かう複数(m本)の走査線R1〜Rmが設定されている。各走査線Ri(i=1〜m)に沿って信号光LSが走査されるときに、干渉光LCの検出信号が生成される(後述)。
ここで、各走査線Riの方向を「主走査方向」と呼び、それに直交する方向を「副走査方向」と呼ぶことにする。したがって、信号光LSの主走査方向への走査はガルバノミラー22によって為され、副走査方向への走査はガルバノミラー23によって為されることになる。
各走査線Ri上には、図6(B)に示すように、複数(n個)の走査点Ri1〜Rinがあらかじめ設定されている。
制御部41は、まず、ガルバノミラー22、23を制御して、信号光LSの入射目標を第1の走査線R1上の走査開始位置RS(走査点R11)に設定する。それから、低コヒーレンス光源装置2を制御して低コヒーレンス光L0をフラッシュ発光させて、走査開始位置RSに信号光LSを入射させる。CCD34は、その反射光に基づく干渉光LCを受光して検出信号を制御部41に出力する。
次に、制御部41は、ガルバノミラー22を制御して、信号光LSの入射目標を走査点R12に設定するとともに、低コヒーレンス光L0をフラッシュ発光させて走査点R12に信号光LSを入射させる。CCD34は、その反射光に基づく干渉光LCを受光して検出信号を出力する。
同様に、信号光LSの入射目標を走査点R13、R14、・・・、R1(n−1)、R1nと順次移動させつつ、各走査点に照射される低コヒーレンス光L0を順次フラッシュ発光させてCCD34からの検出信号を取得する。
第1の走査線R1の最後の走査点R1nにおける計測が終了したら、制御部41は、ガルバノミラー22、23を同時に制御し、信号光LSの入射目標を、線換え走査rに沿って第2の走査線R2の最初の走査点R21まで移動させる。そして、この第2の走査線R2の各走査点R2j(j=1〜n)における計測を同様に行い、各走査点R2jに対応する検出信号をそれぞれ取得する。
同様に、第3の走査線R3、・・・・、第m−1の走査線R(m−1)、第mの走査線Rmのそれぞれについて計測を行い、各走査点に対応する検出信号を取得する。それにより、制御部41は、走査領域R内のm×n個の走査点Rij(i=1〜m、j=1〜n)に対応するm×n個の検出信号を取得する。以下、走査点Rijに対応する検出信号をDijと表すことがある。
以上のような走査点の移動と低コヒーレンス光L0の出力との連動制御は、たとえば、ミラー駆動機構22A、23Aに対する制御信号の送信タイミングと、低コヒーレンス光源装置2に対する制御信号(出力要求信号)の送信タイミングとを互いに同期させることによって行うことができる。
[画像形成処理について]
続いて、画像処理部42が実行する画像形成処理について、図7を更に参照しつつ説明する。
画像処理部42は、従来と同様に、2段階の演算処理を行うことで各走査線Riに沿った眼底Erの断層画像を形成する。第1段階の演算処理においては、画像処理部42は、各走査点Rijに対応する検出信号Dijに基づいて、その走査点Rijにおける眼底Erの深度方向(図1に示すz方向)の画像を形成する。また、第2段階の演算処理においては、各走査線Riについて、その上のn個の走査点Ri1〜Rinにおける深度方向の画像に基づき、当該走査線Riに沿った眼底Erの断層画像を形成する。
すなわち、第1段階は、主走査方向(走査線Riの方向)に沿った信号光LSのn個の入射位置(走査点Rij)のそれぞれについて、その入射位置を経由した信号光LSと参照光LRとから生成される干渉光LCに基づく検出信号Dijに基づき、その入射位置における眼底Erの深度方向(z方向)の画像を形成する演算処理である。また、第2段階は、第1段階で形成された各入射位置の画像に基づいて、主走査方向に沿った断層画像を形成する演算処理である。それにより、副走査方向(y方向)の異なる位置におけるm個の断層画像が得られる。
図7に示す画像Gmjは、第1段階にて形成される、走査線Rm上の走査点Rmjにおける深度方向(z方向)の画像を表している。同様に、この第1段階の演算処理において形成される、各走査線Ri上の各走査点Rijにおける深度方向の画像を、「画像Gij」と表すことがある。
また、図7の画像G1〜Gmは、第2段階にて形成される画像であって、各走査線Riについて、n個の走査点Rij(j=1〜n)における深度方向の画像Gijをx方向に配列して形成される画像である(必要に応じて補間処理を施してもよい)。
画像処理部42は、上記演算処理により得られたm個の断層画像に基づいて、眼底Erの表面形態や内部形態を表す3次元画像の形成処理を行う。この3次元画像形成処理は、たとえば隣接する断層画像間の補間処理を行うなどの従来と同様の手法で実行することができる。また、画像処理部42は、主走査方向(走査線Riの方向;x方向)以外の方向の断層画像を形成することも可能である。
[動作態様]
以上のような構成を備える光画像計測装置1の動作態様の一例を説明する。
まず、信号光LSを走査点R11に集光させるように、ガルバノミラー22、23の向きを変更し、低コヒーレンス光源装置2から直線偏光の低コヒーレンス光L0を出力する。この低コヒーレンス光L0の偏光軸方向は、PMファイバ3のslow軸(fast軸)の方向に一致しているので、低コヒーレンス光L0は、その偏光軸方向を保ったまま光カプラに導かれる。
光カプラ4は、この低コヒーレンス光L0を参照光LRと信号光LSに分割する。参照光LRと信号光LSは、低コヒーレンス光L0と同じ偏光軸方向を有する直線偏光の光である。PMファイバ5は、slow軸(fast軸)が参照光LRの偏光軸方向に一致するように配設されているので、参照光LRは、その偏光軸方向を保ちつつPMファイバ5内を進行する。また、PMファイバ6は、slow軸(fast軸)が信号光LSの偏光軸方向に一致するように配設されているので、信号光LSは、その偏光軸方向を保ちつつPMファイバ6内を進行する。
PMファイバ5から出射された参照光LRは、コリメータレンズ11、ガラスブロック12、濃度フィルタ13を経由して参照ミラー14によって反射され、濃度フィルタ13、ガラスブロック12を経由してコリメータレンズ11によりPMファイバ5のファイバ端に集光される。この参照光LRの偏光軸方向は、PMファイバ5のslow軸(fast軸)に一致している。したがって、参照光LRは、その偏光軸方向を保ちつつPMファイバ5内を進行して光カプラ4に戻ってくる。
一方、PMファイバ6から出射された信号光LSは、コリメータレンズ21により平行光束とされ、直線偏光子27、1/4波長板28、ガルバノミラー22、23、レンズ24、ダイクロイックミラー25、対物レンズ26を経由して被検眼Eに入射し、眼底Er上の走査点R11に集光される。
走査点R11にて反射された信号光LS(眼底Erの深部領域における散乱光を含む)は、被検眼Eから出射し、対物レンズ26、ダイクロイックミラー25、レンズ24、ガルバノミラー23、22、1/4波長板28、直線偏光子27を経由してコリメータレンズ21によってPMファイバ6のファイバ端に集光される。この信号光LSの偏光軸方向は、PMファイバ6のslow軸(fast軸)の方向に一致している。したがって、信号光LSは、その偏光軸方向を保ちつつPMファイバ6内を進行して光カプラ4に戻ってくる。
光カプラ4は、参照ミラー14を経由した参照光LRと被検眼Eを経由した信号光LSとを重畳して干渉光LCを生成する。この干渉光LCの偏光軸方向は、PMファイバ7のslow軸(fast軸)に一致している。したがって、干渉光LCは、その偏光軸方向を保ちつつPMファイバ7内を進行してスペクトロメータ30に導かれる。
干渉光LCは、スペクトロメータ30のコリメータレンズ31により平行光束にされたのち、回折格子32によってスペクトル分解され、結像レンズ33によりCCD34の撮像面に結像される。CCD34は、この干渉光LCを受光して、検出信号をコンピュータ40に出力する。コンピュータ40は、CCD34から入力される検出信号を解析して、眼底Erの走査点R11における深度方向の画像G11を形成する。
以上の動作を、各走査点Rijについて実行し、深度方向の画像Gijを形成する(i=1〜m、j=1〜n)。コンピュータ40は、これらの画像Gijに基づいて、各走査線R1に沿った断層画像Giを形成する。また、必要に応じ、これらの断層画像Gijに基づいて眼底Erの3次元画像を形成する。
[効果]
以上のような光画像形成装置1によれば、次のような効果が得られる。
まず、この光画像計測装置1は、直線偏光の低コヒーレンス光L0を測定光として用いるとともに、参照光LRと信号光LSをPMファイバ5、6でそれぞれ導光するように構成されている。参照光LR、信号光LSの偏光軸方向は、PMファイバ5、6のslow軸又はfast軸にそれぞれ一致されている。したがって、参照光LRと信号光LSは、それぞれ、その偏光軸方向を保持しつつPMファイバ5、6内を進行し、互いの偏光軸方向が一致した状態で光カプラ4に戻ってくる。このような偏光軸方向の保持を図ることにより、信号光LSが含む情報を確度よく反映した干渉光LCを得ることが可能となる。
このようにPMファイバを用いて偏光軸方向を保持しつつ光を案内することにより、温度変化や振動等が存在する環境下で装置を使用したり運搬したりしても、確度の高い画像計測を行うことができる。また、従来のように偏波コントローラを用いて参照光や信号光の偏光状態を制御する必要がないので、装置構成が簡略化されコストも低減されることになる。
また、低コヒーレンス光源装置2により出力された直線偏光の低コヒーレンス光L0を、PMファイバ3を用いて偏光軸方向を保持しつつ導光するように構成されているので、直線偏光を有する参照光LRと信号光LSを環境に左右されることなく生成することが可能である。
また、参照光LRと信号光LSから生成される干渉光LCについても、PMファイバ7を用いて偏光軸方向を保持しつつ導光するように構成されているので、環境に左右されることなく好適な干渉光LCを検出することが可能である。
また、信号光LSの光路上に直線偏光子27を設けられているので、被検眼Eによる偏光状態への影響を補正して、元と同じ偏光軸方向の直線偏光の信号光LSをPMファイバ6に入射させることができる。
すなわち、直線偏光で被検眼Eに入射した信号光LSは、眼球光学系の影響により偏光特性が変化してしまう。図8に示す偏光特性は、信号光LSが被検眼Eにより楕円偏光になった場合を表している。ここで、信号光LS等の偏光軸方向はslow軸に一致されており、また、直線偏光子27は、このslow軸方向の偏光成分を透過させるように配設されている。
被検眼Eにより楕円偏光Pにされた信号光LSは、一般に、PMファイバ6のslow軸に対して或る角度を成している。直線偏光子27は、この楕円偏光Pの信号光LSのslow軸方向の偏光成分を透過させることにより、信号光LSの偏光特性をslow軸方向の直線偏光Pxに変換する。それにより、slow軸方向の直線偏光を有する信号光LSを用いて干渉光LCを生成できる。
なお、直線偏光子27だけを用いても上記のような効果が得られるが、直線偏光子27を透過する信号光LSの光量が、信号光LSの偏光方向に応じて小さくなってしまうという不都合もある。この不都合は、次に説明するように1/4波長板28を併用することで解消される。
1/4波長板28の作用について図9を参照しつつ説明する。楕円偏光Pは、図8と同様に、被検眼Eにより影響を受けた信号光LSの偏光状態を表している。信号光LSは、被検眼Eに入射する前後に1/4波長板28を透過し、偏光軸がπ=180度だけ回転される。それにより、図9に示すように、被検眼Eの影響を受けた信号光LSの偏光特性(楕円偏光P)は、slow軸方向の楕円偏光(slow軸方向に長軸を有する楕円偏光)P′に変換される。このように、直線偏光子27に入射する信号光LSを、slow軸方向の楕円偏光に変換しておくことにより、直線偏光子27を透過する信号光LSの光量を増大させることができる。
なお、被検眼Eによる直線偏光の信号光LSへの影響が偏光軸の回転のみである場合には、1/4波長板28だけで対応可能である(つまり、直線偏光子27は不要)。しかしながら、被検眼Eによる影響は、一般に、偏光方向の回転とともに楕円偏光や円偏光への変化も生じることを考慮すると、直線偏光子27と1/4波長板28を併用することが望ましい。
また、本実施形態の光画像計測装置1においては、低コヒーレンス光源装置2にファラデーアイソレータ2cを内蔵して、戻り光を遮断するようになっている。したがって、参照光LRや信号光LSの戻り光による低コヒーレンス光源2aへの悪影響を防止することが可能である。
[変形例]
以上に説明した構成は、本発明を好適に実施するための一具体例に過ぎない。したがって、たとえば以下に示すような、本発明の要旨の範囲内における任意の変形を適宜施すことが可能である。
上記の実施形態とは異なる構成を有する本発明の光画像計測装置60(の一部)を図10に示す。低コヒーレンス光源61から出力された低コヒーレンス光は、コリメータレンズ62により平行光束となり、ファラデーアイソレータ63に導かれる。このファラデーアイソレータ63は、偏光子64、ファラデーローテータ65及び検光子66を備えている。ファラデーアイソレータ63により直線偏光とされた低コヒーレンス光の先には、ビームスプリッタ67が斜設されている。
低コヒーレンス光は、ビームスプリッタ67により参照光と信号光に分割される。ここでは、ビームスプリッタ67を透過する光を参照光とし、ビームスプリッタ67により反射される光を信号光とする。このビームスプリッタ67は、たとえば、低コヒーレンス光の光量の80%分を透過させ(参照光)、20%分を反射させる(信号光)ようになっている。参照光と信号光は、それぞれ、光コヒーレンス光と同じ偏光軸方向の直線偏光を有する光である。
参照光は、集光レンズ68によってPMファイバ70のファイバ端に集光される。このPMファイバ70のファイバ端は、ファイバ端保持部69により保持されている。PMファイバ70は、直線偏光の参照光の偏光軸方向にslow軸(又はfast軸)が一致するように配設されている。参照光は、偏光軸方向を保持したままPMファイバ70内を進行し、反対側のファイバ端から出射する。この出射端は、ファイバ端保持部71により保持されている。
PMファイバ70から出射した参照光は、コリメータレンズ72により平行光束とされて参照ミラー73により反射される。反射された参照光は、コリメータレンズ72により、ファイバ端保持部71に保持されたファイバ端に集光され、偏光軸方向を保ちつつPMファイバ70内を進行し、反対側のファイバ端から出射する。そして、集光レンズ68により平行光束とされたのちにビームスプリッタ67に向かって進行する。
一方、信号光は、集光レンズ74によってPMファイバ76のファイバ端に集光される。このPMファイバ76のファイバ端は、ファイバ端保持部75により保持されている。PMファイバ76は、直線偏光の信号光の偏光軸方向にslow軸(又はfast軸)が一致するように配設されている。信号光は、偏光軸方向を保持したままPMファイバ76内を進行し、反対側のファイバ端から出射する。この出射端は、ファイバ端保持部77により保持されている。
PMファイバ76から出射した信号光は、コリメータレンズ78により平行光束とされ、直線偏光子79、1/4波長板80を経由して被検眼(図示せず)に向かって案内される。なお、図示は省略するが、1/4波長板79と被検眼との間には、たとえば図1に示した構成と同様に、ガルバノミラー、レンズ、ダイクロイックミラー、対物レンズ等が配設されている。
被検眼の眼底で反射された信号光(深部領域での散乱光等も含む)は、これらの光学部材、1/4波長板80、直線偏光子79を経由したのちに、コリメータレンズ78によりPMファイバ76のファイバ端に集光される。信号光は、偏光軸方向を保持しつつPMファイバ76内を進行し、反対側のファイバ端から出射する。そして、集光レンズ74によって平行光束とされたのちにビームスプリッタ67に向かって進行する。
ここで、直線偏光子79は、前述した光画像計測装置1の直線偏光子28と同様に作用する。また、1/4波長板80は、光画像計測装置1の1/4波長板28と同様に作用する。
参照ミラー73を経由した参照光と、被検眼を経由した信号光は、ともに直線偏光であり、更に互いの偏光軸方向が同じになっている。したがって、参照光と信号光は、ビームスプリッタ67によって重畳されて干渉光を生成する。生成された干渉光は、コリメータレンズ81により、シングルモードファイバ83のファイバ端に集光される。このシングルモードファイバ83のファイバ端は、ファイバ端保持部82により保持されている。
シングルモードファイバ83は、図示しない検出部に導かれている。この検出部は、たとえば図1に示した構成と同様に、スペクトロメータを含んで構成されている。スペクトロメータは、干渉光を検出して検出信号をコンピュータ(図示せず)に送信する。
このコンピュータは、たとえば図2、3に示した構成と同様の構成を備えており、スペクトロメータからの検出信号を解析して被検眼眼底の画像を形成する。画像形成処理は、光画像計測装置1と同様にして行うことができる。
このような光画像形成装置60によれば、参照光と信号光をPMファイバでそれぞれ導光するように構成されており、かつ、参照光、信号光の偏光軸方向は、PMファイバのslow軸(又はfast軸)にそれぞれ一致されているので、参照光と信号光は、互いの偏光軸方向が一致した状態で光カプラ4に戻ってくる。それにより、信号光が含む情報を確度よく反映した干渉光を得ることが可能となる。
このようにPMファイバを用いて偏光軸方向を保持しつつ光を案内することにより、温度変化や振動等が存在する環境下で装置を使用したり運搬したりしても、確度の高い画像計測を行うことができる。また、従来のように偏波コントローラを用いて参照光や信号光の偏光状態を制御する必要がないので、装置構成が簡略化されコストも低減されることになる。
なお、この光画像計測装置60は、光画像計測装置1と異なり、本発明の第1の導光手段(PMファイバ76)と第2の導光手段(PMファイバ70)のみを備えており、第3、4の導光手段は備えていない。すなわち、光画像計測装置60では、出力された直線偏光の低コヒーレンス光を光ファイバを用いずにそのままビームスプリッタ67に入射させており、また、干渉光についてはシングルモードファイバ83を用いて導光するようになっている。このような構成としても、直線偏光の低コヒーレンス光と同じ偏光軸方向を有する信号光と参照光を生成でき、更に、この信号光と参照光から好適に干渉光を生成することができるので、特に不都合はない。
上述の光画像計測装置1、60においては、被測定物体として人眼の眼底を適用したが、本発明は、任意の生物の任意の部位(光画像計測装置により計測可能な部位に限る。)に適用することが可能である。また、医療分野や生物学分野への適用に限定されるものではなく、工業分野等の他分野に適用することも可能である。
また、光画像計測装置1、60においては、被測定物体による反射光を用いてその被測定物体の表面形態や内部形態を計測する構成の光画像計測装置について説明したが、被測定物体を透過した光を用いてその表面形態や内部形態を計測する構成の光画像計測装置に対しても、本発明を適用することが可能である。
本発明に係る光画像計測装置の好適な実施形態の全体構成の一例を表す概略構成図である。 本発明に係る光画像計測装置の好適な実施形態の制御系の構成の一例を表す概略ブロック図である。 本発明に係る光画像計測装置の好適な実施形態が具備するコンピュータのハードウェア構成の一例を表す概略ブロック図である。 本発明に係る光画像計測装置の好適な実施形態が具備する低コヒーレンス光源装置装置の構成の一例を表す概略図である。 本発明に係る光画像計測装置の好適な実施形態が具備するPMファイバの構成の一例を表す概略図である。図5(A)は、このPMファイバの斜視図であり、図5(B)は、このPMファイバの断面図である。 本発明に係る光画像計測装置の好適な実施形態による信号光の走査態様の一例を表す概略図である。図6(A)は、眼底を信号光の入射側(−z方向)から見たときの信号光の走査態様の一例を表している。また、図6(B)は、各走査線上の走査点の配列態様の一例を表している。 本発明に係る光画像計測装置の好適な実施形態による信号光の走査態様、及び、各走査線に沿って形成される断層画像の形態の一例を表す概略図である。 本発明に係る光画像計測装置の好適な実施形態が具備する直線偏光子の作用を説明するための概略説明図である。 本発明に係る光画像計測装置の好適な実施形態が具備する1/4波長板の作用を説明するための概略説明図である。 本発明に係る光画像計測装置の他の好適な実施形態の構成を表す概略構成図である。
符号の説明
1、60 光画像計測装置
2 低コヒーレンス光源装置
2a、61 低コヒーレンス光源
2b、62、72、78 コリメータレンズ
2c、63 ファラデーアイソレータ
2d、64 偏光子(入射偏光子)
2e、65 ファラデーローテータ
2f、66 検光子
2g、68、74、81 集光レンズ
2h、69、71、75、77、81 ファイバ端保持部
3、5、6、7、70、76 PMファイバ
3a コア
3b クラッド
3c、3d 応力付与部
X slow軸
Y fast軸
4 光カプラ
11、21、31 コリメータレンズ
12 ガラスブロック
13 濃度フィルタ
14、73 参照ミラー
22、23 ガルバノミラー
22a、23a 回動軸
22A、23A ミラー駆動機構
24 レンズ
25 ダイクロイックミラー
26 対物レンズ
27、79 直線偏光子
28、80 1/4波長板
30 スペクトロメータ
32 回折格子
33 結像レンズ
34 CCD
40 コンピュータ
41 制御部
42 画像処理部
43 ユーザインターフェイス(UI)
67 ビームスプリッタ
83 シングルモードファイバ
100 CPU
103 ハードディスクドライブ
103a制御プログラム
104 キーボード
105 マウス
106 ディスプレイ
50 観察装置(撮影装置)
L0 低コヒーレンス光
LR 参照光
LS、LS′ 信号光
LC、LC′ 干渉光
R 走査領域
R1〜Rm 走査線
RS 走査開始位置
RE 走査終了位置
Rij(i=1〜m、j=1〜n) 走査点
G1〜Gm 断層画像
Gij(i=1〜m、j=1〜n) 深度方向の画像
E 被検眼
Er 眼底

Claims (13)

  1. 直線偏光の低コヒーレンス光を出力する光出力手段と、
    該出力された低コヒーレンス光を、該低コヒーレンス光と同じ偏光軸方向をそれぞれ有する直線偏光の信号光と参照光とに分割する分割手段と、
    該分割により得られた直線偏光の信号光を偏光軸方向を保持しつつ被測定物体に向けて導光するとともに、前記被測定物体を経由した前記信号光を偏光軸方向を保持しつつ導光する第1の導光手段と、
    前記分割により得られた直線偏光の参照光を偏光軸方向を保持しつつ参照物体に向けて導光するとともに、前記参照物体を経由した前記参照光を偏光軸方向を保持しつつ導光する第2の導光手段と、
    前記第1の導光手段により導光された前記被測定物体を経由した前記信号光と、前記第2の導光手段により導光された前記参照物体を経由した前記参照光とを重畳させて干渉光を生成する重畳手段と、
    該生成された干渉光を受光して検出信号を出力する検出手段と、
    該出力された検出信号に基づいて前記被測定物体の画像を形成する画像形成手段と、
    を備える、
    ことを特徴とする光画像計測装置。
  2. 前記第1の導光手段は、前記分割により得られた直線偏光の信号光の偏光軸方向にfast軸又はslow軸を一致させるようにして配設された偏波面保持ファイバである、
    ことを特徴とする請求項1に記載の光画像計測装置。
  3. 前記第2の導光手段は、前記分割により得られた直線偏光の参照光の偏光軸方向にfast軸又はslow軸を一致させるようにして配設された偏波面保持ファイバである、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の光画像計測装置。
  4. 前記光出力手段により出力された直線偏光の低コヒーレンス光を偏光軸方向を保持しつつ前記分割手段に向けて導光する第3の導光手段を更に備えている、
    ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の光画像計測装置。
  5. 前記第3の導光手段は、前記光出力手段から出力される直線偏光の低コヒーレンス光の偏光軸方向にfast軸又はslow軸を一致させるようにして配設された偏波面保持ファイバである、
    ことを特徴とする請求項4に記載の光画像計測装置。
  6. 前記第1の導光手段は、前記分割により得られた直線偏光の信号光の偏光軸方向にfast軸及びslow軸の一方の軸を一致させるようにして配設された偏波面保持ファイバであり、
    前記第2の導光手段は、前記分割により得られた直線偏光の参照光の偏光軸方向に前記一方の軸を一致させるようにして配設された偏波面保持ファイバである、
    ことを特徴とする請求項1に記載の光画像計測装置。
  7. 前記光出力手段により出力された直線偏光の低コヒーレンス光の偏光軸方向に前記一方の軸を一致させるようにして配設され、前記出力された低コヒーレンス光を前記分割手段に向けて導光する偏波面保持ファイバを更に備えている、
    ことを特徴とする請求項6に記載の光画像計測装置。
  8. 前記重畳手段により生成された干渉光を前記検出手段に向けて導光する第4の導光手段を更に備えている、
    ことを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載の光画像計測装置。
  9. 前記第4の導光手段は、前記生成された干渉光を偏光軸方向を保持しつつ導光する、
    ことを特徴とする請求項8に記載の光画像計測装置。
  10. 前記被測定物体と、該被測定物体を経由した信号光が前記第1の導光手段に入射される入射端との間の光路上に、当該信号光が前記第1の導光手段により前記被測定物体に向けて導光されるときの偏光軸方向と同方向の偏光成分を透過させる直線偏光子を設けた、
    ことを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれか一項に記載の光画像計測装置。
  11. 前記第1の導光手段は、前記被測定物体を経由する前の信号光が出射される出射端に、前記被測定物体を経由した信号光が入射されるようになっており、
    前記被測定物体と前記出射端との間の光路上に1/4波長板を設けた、
    ことを特徴とする請求項1〜請求項10のいずれか一項に記載の光画像計測装置。
  12. 前記光出力手段は、低コヒーレンス光を出力する光源と、該出力された低コヒーレンス光の偏光特性を直線偏光に変換する偏光特性変換手段とを備えている、
    ことを特徴とする請求項1〜請求項11のいずれか一項に記載の光画像計測装置。
  13. 前記偏光特性変換手段は、前記光源から出力された低コヒーレンス光を直線偏光にする第1の偏光手段と、該直線偏光とされた低コヒーレンス光の偏光軸方向を45度回転させる第2の偏光手段と、該45度回転された低コヒーレンス光の偏光軸方向の偏光成分のみを透過させる第3の偏光手段とを有するファラデーアイソレータを含んでいる、
    ことを特徴とする請求項12に記載の光画像計測装置。
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