JP2007177720A - 多気筒回転式圧縮機の製造方法および冷凍空調システム - Google Patents

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秀幸 神崎
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Abstract

【課題】ボルトの締付によるシリンダ内壁の歪みを抑制し、信頼性の高い多気筒回転式圧縮機を提供するものである。
【解決手段】シリンダ102を主軸受5および副軸受9と同じ厚みの端板103、104と共にボルトにて締結し、シリンダ102の内径仕上げ加工を行い、シリンダ内壁の歪みを除去するものである。これによって、再度、正規の主軸受5および副軸受9をボルトにて締結しても、シリンダ内壁の歪みを抑制し、信頼性の高い多気筒回転式圧縮機を提供することができるものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、空気調和装置や冷凍機器に使用される多気筒回転式圧縮機の製造方法に関し、圧縮要素を組立締結する際に、シリンダ内壁の歪を発生させずにボルトの締結を実現するものである。
従来の多気筒回転式圧縮機の例として、2シリンダロータリ圧縮機について、図4,図5を参照して説明する。図4は、2シリンダロータリ圧縮機の縦断面図を示す。図5は、図4の圧縮機構要部のみを示した縦断面図を示す。一般に2シリンダロータリ圧縮機は、密閉容器1内に電動機部と圧縮機構部とが収納され、密閉容器1底部には潤滑油が貯溜されている。電動機部は固定子2、回転子3からなり、回転子3には互いに反対方向に偏心した複数の偏心部を有するクランク軸4が固定嵌入されている。圧縮機構部はシリンダ6およびシリンダ8、このシリンダ6およびシリンダ8とを仕切る仕切板7、クランク軸4の軸受とシリンダ6、シリンダ8の側板を兼ね、シリンダ6、シリンダ8、仕切板7をはさみ込むように配設されている主軸受5と副軸受9、クランク軸4の偏心した2つの偏心部に嵌入されシリンダ6およびシリンダ8の内径に沿って偏心回転するローラ10およびローラ11、ローラ10およびローラ11に先端が当接し、シリンダ6およびシリンダ8の溝内を往復動して、シリンダ6およびシリンダ8を吸込室と圧縮室に仕切るベーン12aおよびベーン12bから構成されている。このように構成された2シリンダロータリ圧縮機は、回転子3が回転し、回転子3に固定嵌入されたクランク軸4およびクランク軸4の2つの偏心部4a,4bが回転することにより、ローラ10およびローラ11がシリンダ6およびシリンダ8の内壁に沿って回転運動し、ローラ10およびローラ11の回転に追従してベーン12aおよびベーン12bが往復動する。ローラ10およびローラ11の回転運動により、ローラ10およびローラ11がシリンダ6およびシリンダ8の内壁とベーン12aおよびベーン12bにより仕切られた圧縮室13a,13bの容積が徐々に縮小され、圧縮を行ない、圧縮された高圧冷媒ガスは密閉容器1内に吐出される。密閉容器1内は、吐出圧力になる。また、ローラ10およびローラ11の内側に形成された空間14a,14bはクランク軸4に設けられた給油通路を通って油が供給され、吐出圧力になっている。また、ローラ10およびローラ11、シリンダ6およびシリンダ8、仕切板7、主軸受4、副軸受9の加工精度および寸法のばらつきについて配慮し、図5に示すように、ローラ10およびローラ11の軸方向高さA,Bと、シリンダ6およびシリンダ8の高さC,Dの間には、ローラ上下隙間(クリアランス)C−AおよびD−Bを設けている。これらのクリアランスを通してローラ10およびローラ11と主軸受4、仕切板7、副軸受8との対向面10a,10b,11a,11bへの給油を行ない、これら摺動面の焼付き、摩耗を防止している。
一般に、シリンダと仕切板を積み重ねる複数シリンダロータリ圧縮機の特徴として、主軸受4と副軸受9の軸受間距離が長いことが挙げられている。よって、運転時にはクランク軸4偏心部の振れ回りが大きくなる。これを防止するため、軸受間距離を出来るだけ小さくするため、仕切板は薄いことが望まれる。
また、摺動面の焼付きを防止するために、クランク軸、ローラ等に表面処理をする場合がある(例えば、特許文献1参照)。また、仕切板の少なくとも1つのシリンダとの対向面に表面処理を施したものもある(例えば、特許文献2参照)。
特開昭62−023593号公報 特開平10−009168号公報
しかしながら、前記従来の構成では、表面処理を施した面のみが馴染み性、耐焼付性に優れるものの、それら部品の組立時における歪みの発生は考慮されていなかったので、ボルトの締め付けによるシリンダ内径の歪みが発生し、シリンダの内径に沿って偏心回転するローラが歪み部に接触し、局部異常磨耗、焼付き等の課題があった。
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、予めシリンダを主軸受および副軸受と同じ厚みの端板を用いて、多気筒回転式圧縮機を組み立て製造するときと同じ締付トルクにてボルトを締結し、シリンダの内径仕上げ加工を行うもので、ボルトの締結によるシリンダ内壁の歪みを抑制した多気筒回転式圧縮機の製造方法を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するため、本発明の多気筒回転式圧縮機の製造方法は、予めシリンダを主軸受および副軸受と同じ厚みのシリンダ内径加工用端板を用いて、多気筒回転式圧縮機を組み立て製造するときと同じ締付トルクにてボルトを締結し、ボルトの締付けによって歪んだシリンダの内壁を、シリンダ内径仕上げ加工を行うものである。
これによって、ボルトの締付けによるシリンダ内壁の歪みは除去され、予めボルトにて締付けをしていたシリンダと主軸受および副軸受と同じ厚みのシリンダ内径加工用端板を外し、正規の主軸受および副軸受をボルトにて締め付けても、シリンダの内壁の歪みは抑制することができる。
本発明の多気筒回転式圧縮機の製造方法は、シリンダの内壁の歪みを抑制することができ、信頼性の高い多気筒回転式圧縮機を提供することができる。
本願発明は、予めシリンダを主軸受および副軸受と同じ厚みのシリンダ内径加工用端板をボルトにて締結し、ボルトの締付けによって、シリンダ内壁に歪みを発生させて、シリンダの内径仕上げ加工を行うことにより、シリンダ内壁の歪みを除去することができる。これにより、シリンダ内径とローラの干渉を防止することができるので、局部異常磨耗、焼付き等を発生させることなく、圧縮機信頼性の向上を図ることができる。更に、圧縮工程中のガスがローラとシリンダ内径との隙間を通して吸入工程に漏れ込む量を削減し、圧縮機運転時の圧縮効率の向上を図ることができる。
以下発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下に記載する実施の形態により本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における多気筒回転式圧縮機の製造方法の部分断面図である。
図1において、シリンダ102は主軸受と同じ厚みの端板103と副軸受と同じ厚みの端板104を両端に配置し、ボルト105にて所定トルク値で締め付け固定されている。
図2は図1の平面図であり、ボルト105の締め付けによって、シリンダ内壁が歪んでいることを示す。
このような状態で、シリンダ内径仕上げ加工用の砥石101にてシリンダ内径を加工することによって、歪んだシリンダ内壁を除去するものである。
上記の構成によれば、再度シリンダ102を正規の主軸受および副軸受にボルト105で所定トルク値で締付けなおしてもシリンダ内壁の歪みを抑制することができ、信頼性の高い密閉型回転式圧縮機を提供することができる。
また、シリンダ内径とローラの干渉を防止することができ、圧縮行程中のガスがローラとシリンダ内径との隙間を通して吸入行程に漏れ込む量を削減し、圧縮機運転時の圧縮効率の向上を図ることができる。
(実施の形態2)
図3は本発明の実施の形態2における多気筒回転式圧縮機の製造方法の部分断面図である。
図3において、図1と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。
図3において、シリンダは主軸受と同じ厚みの端板と主軸側マフラーと同じ厚みの端板106、および、副軸受と同じ厚みの端板と副軸側マフラーと同じ厚みの端板107を両端に配置し、ボルトにて所定トルク値で締め付け固定されている。
実施の形態1に比べ、マフラーの厚み分ボルトのかかり代が短くなるため、シリンダ内壁の歪みが増加傾向になる。
このような状態で、シリンダ内径仕上げ加工用の砥石にてシリンダ内径を加工することによって、歪んだシリンダ内壁を除去するものである。
上記の構成によれば、再度シリンダを正規の主軸受と主軸受側マフラーおよび副軸受と副軸受側マフラーにボルト105で所定トルク値で締付けなおしてもシリンダ内壁の歪みを抑制することができ、信頼性の高い密閉型回転式圧縮機を提供することができる。
また、シリンダ内径とローラの干渉を防止することができ、圧縮行程中のガスがローラとシリンダ内径との隙間を通して吸入行程に漏れ込む量を削減し、圧縮機運転時の圧縮効率の向上を図ることができる。
また、マフラーと軸受の間を密着させて、隙間を小さくできるので、当該隙間からのガス漏れ噴出による騒音を低減することができる。
(実施の形態3)
図4は本発明の実施の形態3における多気筒回転式圧縮機を用いた冷凍・空調システムの一実施形態の模式図である。
図4において、108は多気筒回転式圧縮機、109は凝縮器、110は絞り機構、111は蒸発器、112A,112Bはファンである。
同図で、多気筒回転式圧縮機108の吐出側に凝縮器109、絞り機構110、蒸発器111の順に接続され、この蒸発器111が多気筒回転式圧縮機108の吸込側に接続されており、これらで冷凍サイクルが形成される。
多気筒回転式圧縮機108は、この冷凍サイクル内に封入された冷媒ガスを圧縮し、圧
力、温度を高めて循環させる働きをする。圧縮された高温の冷媒ガスは凝縮器109で周囲に熱を放出して液冷媒となり、さらに、絞り機構110で圧力を減じられて低圧・低温の液冷媒となり、蒸発器111で周囲の熱を奪って再び冷媒ガスとなって多気筒回転式圧縮機108に戻される。かかるサイクルが繰り返される。なお、これら凝縮器109や蒸発器111の熱交換を促進するために、ファン112A,112Bが用いられることがある。
このような冷凍・空調システムの心臓部といえるものが多気筒回転式圧縮機であり、冷凍・空調システムの効率、信頼性を決める上で要となる。本発明では、上記のように、本発明の多気筒回転式圧縮機を用いることにより、効率が高く、信頼性の高い冷凍・空調システムを提供することができる。
以上のように、本発明にかかる多気筒回転式圧縮機の製造方法は、圧縮機構部の歪みを抑制できるので、多気筒回転式圧縮機の製造ばかりではなく、往復式圧縮機の製造等の用途にも適用できる。
本発明の実施の形態1における多気筒回転式圧縮機の製造方法の部分断面図 図1の平面図 本発明の実施の形態2における多気筒回転式圧縮機の製造方法の部分断面図 本発明の多気筒回転式圧縮機を用いた冷凍・空調システムの一実施形態の模式図 従来の2シリンダロータリ圧縮機の縦断面図 従来の2シリンダロータリ圧縮機の圧縮機構部の縦断面図
符号の説明
101 シリンダ内径仕上げ加工用の砥石
102 シリンダ
103 主軸受と同じ厚みの端板
104 副軸受と同じ厚みの端板
105 ボルト
106 主軸側マフラーと同じ厚みの端板
107 副軸側マフラーと同じ厚みの端板
108 多気筒回転式圧縮機
109 凝縮器
110 絞り機構
111 蒸発器
112A ファン
112B ファン
113 吐出管
114 吸入管

Claims (3)

  1. 複数の偏心部を有するクランク軸と、前記偏心部に嵌入される複数のローラと、複数のシリンダと、前記複数のシリンダの間に狭持される仕切板と、前記複数のシリンダと前記仕切板を積み重ねたものの両端に側壁を兼ねた主軸受および副軸受をボルトにて固定し、前記クランク軸の回転に伴い、前記複数のシリンダの内側を前記ローラが回転することにより構成される圧縮機構部と、前記クランク軸に直結された電動機部を密閉容器内に収納した多気筒回転式圧縮機の製造方法であって、前記シリンダを前記主軸受および前記副軸受と同じ厚みの端板をあらかじめボルトにて締結し、前記シリンダの内径仕上げ加工を行うことを特徴とする多気筒回転式圧縮機の製造方法。
  2. 前記主軸受の反シリンダ側に配置されたマフラーと前記副軸受の反シリンダ側に配置されたマフラーをボルトにて、前記シリンダに固定した請求項1に記載の多気筒回転式圧縮機の製造方法であって、前記シリンダを前記主軸受および前記マフラーと同じ厚みの端板と前記副軸受および前記マフラーと同じ厚みの端板をボルトにて締結し、前記シリンダの内径仕上げ加工を行うことを特徴とする多気筒回転式圧縮機の製造方法。
  3. 請求項1または2に記載の前記多気筒回転式圧縮機の製造方法で製造した圧縮機を搭載した冷凍空調システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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