JP2007176465A - 運搬車両 - Google Patents

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秀仁 平野
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政隆 徳永
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Abstract

【課題】車両運搬車に適する構成であり、バンパー14の昇降装置100を活用してスペアタイアを降下させる構成を開発する。
【解決手段】バンパー装置10は、バンパー14と昇降装置100によって構成され、昇降装置100は、バンパー駆動部11と、逆転防止機構部12及び動力部13を有する。バンパー駆動部11は、揺動アーム15と、バンパーアーム16と、補助連結部材17及び固定部材18によって構成され、実質的に平行リンクを形成している。スペアタイヤ101は、バンパーアーム16に取り付けられている。
【選択図】 図5

Description

本発明は、車両運搬車やコンテナ運搬車、ダンプカー等の様に荷台部分の一部が移動したり、荷台部分の一部を地上に下ろす機能を備えた運搬車両に関するものである。
乗用車やトラック等の自動車には、スペアタイヤが搭載されている。乗用車の様な比較的小型の自動車では、スペアタイヤがトランクルームに搭載される場合もあるが、車両運搬車の様な大型の自動車では、車体の下面にスペアタイヤが外付けされるものがほとんどである。例えば特許文献1には、車体の下面にスペアタイヤが外付けされた構成が図示されている。
また荷台の姿勢を変化させたり、荷台を地上に下ろす機能を持つ貨物車両が知られている。例えば特許文献2には、ボディ積み降ろし車両が開示されている。特許文献1に開示されたボディ積み降ろし車両は、乗用車や土木機械等の車両を運搬する際に使用されるものであり、リフトフレームとスライド可能なボディが搭載されている。そして特許文献2に開示された車両では、リフトフレームを傾斜させ、ボディをスライドさせてボディを地上に降下させることができる。
また貨物車両には、バンパーの装着が義務づけられている。歩行者や他の車両が衝突した際の安全を確保するため、バンパーは、車体からある程度後方に突出していなければならない。
ところで前記した車両運搬車等は、機能上、荷台部分の姿勢を後方に傾斜させたり、後方から地上に降下させるものであり、バンパーは車両の後方に突き出した状態で取り付けられているから、荷台を傾斜させる等の際にバンパーが邪魔になる。
そこで積み下ろし等の作業を行う際に、バンパーを車体側に収納する構造が提案されている(特許文献3)。
実用新案登録第3097050号公報 特開2000−108768号公報 特開2000−326807号公報
前記した様に、車両運搬車の様な大型の自動車では、スペアタイヤは車体の下面に外付けされる。そして車軸に装着されていたタイヤがパンクした場合は、車体の下面からスペアタイヤを下ろし、パンクしたタイヤと取り替える。
しかしながら、大型の自動車に装着されるタイヤは、相当に大きく、重い。そのため従来技術の車両運搬車では、スペアタイヤの取り外しに難渋し、現実的に一人ではスペアタイヤを下ろすことができない。
また近年タイヤの性能が向上し、タイヤがパンクする頻度は少ない。そのため車両運搬車等に、スペアタイヤを取り外すためだけの特別の構成を供えさせることは不経済である。
そこで本発明は、従来技術の上記した問題点に注目し、他の機能部材を活用してスペアタイアを取り外す構成の開発を課題とするものである。
そして上記した課題を解決するために鋭意検討した結果、バンパーを移動させる機構をスペアタイアの取り外しに併用することを思いついた。
即ち前記した様に荷台の姿勢を変化させたり、荷台を地上に下ろす機能を持つ貨物車両では、荷台を傾斜させる等の際にバンパーが邪魔になるという問題がある。そのため車両運搬車等では、荷台を地上に下ろす際に一時的にバンパーを退避させることが望ましい。 そこで昇降装置でバンパーを地面側に退避させることとし、このバンパーの昇降装置をもってスペアタイアを昇降させることとした。
上記した考えに基づいて完成された請求項1に記載の発明は、車体と、車体に取り付けられたバンバーと、車体に対して移動可能な荷台部を備えた運搬車両において、バンパーを昇降させる昇降装置を備え、スペアタイアが前記昇降装置に取り付けられていることを特徴とする運搬車両である。
本発明の運搬車両によると、バンパーを走行に適した走行時位置と所定の作業に適した作業時位置とに位置変更することができる。そのため作業時にバンパーが邪魔になることはない。
またバンパーを降下させることによってスペアタイアも降下するのでスペアタイヤを容易に降下させることができる。
請求項2に記載の発明は、昇降装置は、バンパーを保持するアームを備え、当該アームにスペアタイアが取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の運搬車両である。
請求項3に記載の発明は、昇降装置は、バンパーを保持する二本のアームを備え、当該アームの間にスペアタイアが取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の運搬車両である。
本発明の運搬車両は、二本のアームの間のデッドスペースにスペアタイヤを取り付けるので、スペアタイヤ専用の取付スペースを確保する必要がない。
請求項4に記載の発明は、昇降装置又は昇降装置とバンパーは、枠体を備え、当該枠体はバンパーが上昇位置にある時には車体の底面近傍に位置し、前記枠体にスペアタイアが取り付けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の運搬車両である。
本発明では、スペアタイアが取り付けられた枠体が、バンパーが上昇位置にある時には車体の底面近傍に位置するので、昇降装置及びスペアタイヤの全高が低いものとなり、運搬車両の最低地上高を高く保つことができる。
請求項5に記載の発明は、昇降装置はリンク機構を有し、リンク機構を構成する機素は立体的な枠組みを持ち、当該枠組みにスペアタイアが取り付けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の運搬車両である。
本発明の運搬車両では、昇降装置はリンク機構を持ち、リンク機構を構成する機素が立体的な枠組みを構成しており、この枠組みにスペアタイアが取り付けられている。そのため昇降装置の剛性が高く、スペアタイヤをしっかりと保持することができる。
請求項6に記載の発明は、昇降装置は、荷台部を移動させる駆動源から独立した駆動源を有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の運搬車両である。
本発明の運搬車両では、昇降装置の駆動源が荷台の駆動源とは異なり、両者が独立している。そのため荷台を移動させることなくスペアタイヤを脱着することができる。
請求項7に記載の発明は、昇降装置は、駆動源と駆動源の動きをバンパーに伝えてバンパーを運動させる伝達機構を備え、伝達機構を構成する機素の少なくとも一つはバンパー側から受ける力に対して二通りの運動が生じ得る思案点があり、バンパーを昇降させる時に前記機素は前記思案点を越えて運動することを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の運搬装置である。
本発明は、スペアタイヤの降下を防止するための構成を備えたものである。前記した様にスペアタイヤは相当の重量があるので、走行中に落下したり降下することは絶対に避けなければならない。ここでスペアタイヤの降下を防止するためにピン等を挿し込む構成が考えられるが、この構成によるとピン等を駆動させるためのシリンダー等が必要となり、部品点数が増大する。
そこで本発明は、部品点数の過度の増大を抑えてスペアタイヤの降下を防止する機能を付与させたものである。
即ち本発明の運搬車両では、伝達機構を構成する機素の少なくとも一つはバンパー側から受ける力に対して二通りの運動が生じ得る思案点がある。そしてバンパーを昇降させる時に、機素は思案点を越えて運動する。例えばバンパーが降下した状態から上昇した位置に移動させる際の機素の運動方向を正方向とすると、バンパーを降下位置から走行時の位置に移動させる時に機素は正方向に運動し、思案点を越える。
一方、バンパーやスペアタイヤに力が掛かると、この力は伝達機構に伝わる。ここで前記した様に、機素の少なくとも一つは、思案点を越えた位置にあるから、バンパーやスペアタイヤ側から力が掛かると、当該機素は、さらに正方向に運動しようとする。そのためバンパー側からの力に抗することができ、スペアタイヤの降下が阻止される。
思案点を有する機素には、回転軸を中心に回動する回動部材を採用することができる(請求項8)。
請求項9に記載の発明は、昇降装置は、揺動アームと、後部バンパーを保持するバンパーアームと、補助連結部材と固定部材とによって構成される連鎖機構を有し、後部バンパーを作業時位置から走行時位置に移動させる際には揺動アームが垂下された姿勢から水平姿勢に向かって移動され、補助連結部材は揺動アームの移動に伴って並列的に移動し、バンパーアームは略水平姿勢を維持したままの状態で上昇することを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の運搬車両である。
ここで「揺動アームが垂下された姿勢」とは、他の部材と連結される部位(例えばピン)が上下に位置することを意味するものであり、揺動アームの外観形状とは関係がない。例えば揺動アームが円形である場合であって一方のピンが中心にある様な場合は、揺動アームの姿勢が変化しても外観に変化は無いが、他方のピンとの位置関係が上下であるならば「揺動アームが垂下された姿勢」である。
本発明の運搬車両では、降下位置から上昇位置に移動させる際に、揺動アームが垂下された姿勢から水平姿勢に向かって移動される。そのため本発明の運搬車両では、バンパーの高さは、移動の前後で落差が大きいものとなり、スペアタイヤも移動の前後における落差が大きいものとなる。そのためスペアタイヤの取り外しがさらに容易なものとなる。
即ち前記した特許文献3に開示された構成によるアームの運動を見ると、アームは一方に傾斜した姿勢から垂下した姿勢に至り、さらに逆方向に傾斜した姿勢となる。そのためバンパーの高さは、高い位置から一端低下し、再度上昇する。従って特許文献3に開示された構成にスペアタイヤを取り付けてもスペアタイヤを地上に下ろすことはできない。
これに対して、本発明の運搬車両では、作業時位置から走行時位置に移動させる際に、揺動アームが垂下された姿勢から水平姿勢に向かって移動する。そのためバンパー(スペアタイヤ)は、最も低い位置から常に上昇傾向となる。もちろん、走行時に適した上昇位置からスペアタイヤを取り外すのに適した降下位置に移動させる場合には、揺動アームは水平姿勢に近い状態から垂下された姿勢に向かって移動することとなる。
本発明の運搬車両は、スペアタイヤの取り外しが容易である。また本発明の運搬車両は、バンバーを移動させる装置を活用してスペアタイアを取り外すものであり、部品点数の増加が少ない。
以下さらに本発明の実施形態について説明する。なお以下の説明において、「前後」の関係は、特に説明が無いかぎり車両の前後を基準とする。即ち運転席側が前であり、その逆が後ろである。
図1〜図7は、本発明の車両運搬車を示し(a)はその正面図であり、(b)は右側面図である。
車両運搬車1は、図1〜7に示すような構造であり、トラック(車両運搬車)1の車体4に車両積載装置2が搭載されたものである。車両積載装置2は、大きく分けてリフトフレーム3と、チルト機構5及びスライドボディ(荷台部)6によって構成されている。
リフトフレーム3は、トラック1のサブフレーム7に設置されており、トラック後端側に設けられたピン(図示せず)を中心として揺動する。即ち図3、図4の様に傾斜姿勢をとることができる。
チルト機構5は、シリンダー5a及びリンク機構5bによって構成され、前記したリフトフレーム3を傾斜姿勢にするためのものである。
スライドボディ(荷台部)6は、前記したリフトフレーム3に対してスライド可能に取り付けられており、図示しないチェーン等が懸架されていてリフトフレーム3に沿って直線移動する。またスライドボディ6の後端には踏板8が設けられている。踏板8は、スライドボディ6の後端にヒンジ(図示せず)を介して取り付けられており、スライドボディ6の本体部分に対して揺動可能である。
スライドボディ(荷台部)6の前端部には、門形の補強枠34がある。そして補強枠34の背面側には後方警告装置33が取り付けられている。後方警告装置33は、具体的にはハザードランプや反射板等であり、後方から接近する車両等に車両積載車1の存在を知らせる装置である。
車両積載車1は、走行時においては、図1の様にリフトフレーム3を水平姿勢にし、スライドボディ(荷台部)6は、リフトフレーム3上に引き上げられている。スライドボディ6に設けられた踏板8は、立てた状態で走行される。
車両を積み下ろしする場合には、図2の様にバンパー14を降下させた後、図3の様にスライドボディ(荷台部)6を車両後端側に移動させ、リフトフレーム3を傾斜させ、図4の様に最高角度まで上昇させる。
そしてさらにスライドボディ(荷台部)6を車両後方側に移動させ、図5の様にスライドボディ(荷台部)6を後端の地面に着地させてスライドボディ(荷台部)6をずり下ろす。
図6の様にスライドボディ(荷台部)6の底面の全域が着地したならば、図8の様に踏板8を水平姿勢にし、車両を搬入又は搬出する。
車両積載車1の後端部には、バンパー装置10が取り付けられている。バンパー装置10は、昇降装置100とバンパー14を含む。そして昇降装置100には図示しないボルトによってスペアタイヤ101が取り付けられている。なおバンパー14には各図(b)の様にハザードランプ(後部警告部材)56が取り付けられている。
バンパー装置10の昇降装置100は、後記する様に平行リンクを採用したものであり、バンパー14を及びスペアタイヤ101を平行移動させることができる。
即ちバンパー14は、図1の様な走行時位置から図2の様な作業時位置に移動することができる。走行時位置においてはバンパー14は、車両積載車1の後方に突出し、その高さは荷台に近い高さである。またスペアタイヤ101は、車体の投影面積内にあり、荷台の下部であって荷台に近い高さにある。
これに対して作業時位置は、車両前方側であり、その高さは、地面近傍であって著しく低い。
作業時位置におけるバンパー及びスペアタイヤ101の高さは、低いほど好ましく、前記した様に地面近傍であることが理想的である。即ち作業時位置のバンパーの高さが、走行時位置と大差なく、具体的には両者の差が二倍未満である場合は、リフトフレーム3を僅かに傾斜しただけでバンパー側の後方警告装置56が隠れてしまう。またスペアタイヤ101を取り外す際にもスペアタイヤ101の高さは低い方がよい。
次に車両積載車1の動作を日常の作業手順に沿って説明する。
例えば路上に停止した故障車を回収する場合であれば、図1に示すような状態で車両積載車1を走行させ、現場に向かう。
即ちリフトフレーム3を水平姿勢にし、スライドボディ(荷台部)6は、リフトフレーム3上に引き上げられている。スライドボディ6に設けられた踏板8は、立てた状態である。
バンパー14は走行時位置にある。即ちバンパー14は、荷台に近い高さに固定されている。
そして現場に到着すると、スライドボディ(荷台部)6に設けられた後方警告装置33と、バンパー14に取り付けられた後部警告部材56を点灯させる。具体的には後方警告装置33,56はいずれもハザードランプであり、一定間隔で点滅する黄色の電気灯である。
この時の状態を後方から観察すると図1(b)の通りである。即ちスライドボディ6に設けられた後方警告装置33は、踏板8が邪魔になって後方からは確認しにくい状態であるが、バンパー14に取り付けられた後部警告部材56は明確に視認することができ、後方から接近する車両は、車両積載車1の存在を知ることができる。
そして運転者は、所定の操作により、バンパー装置10の昇降装置100を駆動し、図2の様に、バンパー14を作業時位置に移動させる。即ちバンパー14の高さを降下させ、地上に近い位置にバンパー14を移動させる。
このとき、本実施形態では、平行リンクを利用してバンパー14が移動されるから、移動の最中においても移動後においてもバンパー14の姿勢は変わらない。そのためバンパー14に取り付けられた後部警告部材56は、常に後方に向いている。
この時の状態を後方から観察すると図2(b)の通りである。即ちスライドボディ6に設けられた後方警告装置33は、依然として踏板8が邪魔になって後方からは確認しにくい状態であるが、バンパー14に取り付けられた後部警告部材56は明確に視認することができ、後方から接近する車両は、車両積載車1の存在を知ることができる。
続いて図3に示すようにスライドボディ(荷台部)6を車両後端側に移動させ、リフトフレーム3を傾斜させる。
この時の状態を後方から観察すると図3(b)の通りであり、リフトフレーム3が傾斜してスライドボディ(荷台部)6の前方側が持ち上がる。その結果スライドボディ(荷台部)6に取り付けられた後方警告装置33の高さが踏板8の高さを越え、後方から後方警告装置33を確認することができる状態となる。
また図3の状態の時には、リフトフレーム3の角度は最高角度には至っておらず、スライドボディ6と地面との間には隙間がある。そのためバンパー14に取り付けられた後部警告部材56も後方から視認することができる。
さらにリフトフレーム3の傾斜が進み、図4の様にスライドボディ(荷台部)6の後端が着地すると、図4(b)の様にバンパー14に取り付けられた後部警告部材56は隠れてしまうが、スライドボディ(荷台部)6に取り付けられた後方警告装置33は後方から確認することができる。
その後、図5の様にスライドボディ(荷台部)6を後端を地面に着地させてスライドボディ6をずり下ろすが、この状態においてはスライドボディ6が傾斜しており、スライドボディ6に取り付けられた後方警告装置33の高さが踏板8の高さを越えている状態であるから、後方警告装置33を後ろから確認することができる。
そして図6の様にスライドボディ(荷台部)6の全域を地面に着地させた後、図7の様に踏板8を水平姿勢にする。
踏板8を水平姿勢にすると、スライドボディ6に取り付けられた後方警告装置33を遮るものが無くなるので、後方警告装置33を後ろから確認することができる。
次に車両積載車1のタイヤがパンクした時の作業手順を説明する。
走行中に車両積載車1のタイヤがパンクした場合は、通常の手順通り、車両積載車1を路肩に止めて停止する。もちろんスライドボディ6に設けられた後方警告装置33と、バンパー14に取り付けられた後部警告部材56を点灯させ、後続の車両に車両積載車1が停車していることを知らせる。
そして前記したバンパー装置10の昇降装置100に取り付けられたスペアタイア101を降下させる。
具体的には、前記したバンパー14を作業時位置に移動させる操作を行い、バンパー14と共にスペアタイア101を降下させる。
そして図示しないボルトを外し、スペアタイア101を昇降装置100から取り外す。
続いて図示しないジャッキ等で車両を持ち上げ、パンクしたタイヤを外すと共にスペアタイアを車軸に装着し、タイヤ交換を行う。
そしてパンクしたタイヤを昇降装置100に装着する。その後、昇降装置100を起動してバンパー14は走行時位置に上昇させ、バンパー14と共にパンクしたタイヤを上昇させる。
以上、本発明の運搬車両の全般的な構成と作用効果について説明したが、次にバンパー装置10及びバンパー装置の構成部材たる昇降装置100の具体的構成について説明する。
バンパー装置10は、上記した車両運搬車7の後端部に取り付けられるものである。
バンパー装置10は、実際の設計では、後記する様な立体的なリンク機構を備えたものであるが、理解を容易にするために平面的なスケルトン図をもってバンパー装置10の構造を説明する。
(実施形態1)
図8、図9は、本発明の第一実施形態のバンパー装置の正面図であり、図8はバンパーが作業時位置にあるときの状態を示し、図9は、バンパーが走行時位置にあるときの状態を示す。
図10〜12は、本発明の第一実施形態の第一実施形態のバンパー装置のスケルトン図であり、図10はバンパーが作業時位置にあるときの状態を示し、図11はバンパーが作業時位置から走行時位置に至る途中の状態を示し、図12はバンパーが走行時位置にあるときの状態を示す。
本実施形態のバンパー装置10は、昇降装置100とバンパー14及びスペアタイヤ101によって構成される。昇降装置100は、バンパー駆動部11と、逆転防止機構部12及び動力部13を有する。昇降装置100のバンパー駆動部11にバンパー14とコロ19が取り付けられている。またバンパー駆動部11にスペアタイア100が取り付けられている。
バンパー14は、公知のそれと同様に鋼をプレス加工して作られたものであり、反射板やハザードランプ等が取り付けられている。コロ19は、自由回転するゴム車輪である。
昇降装置100のバンパー駆動部11は、本実施形態では、揺動アーム15と、バンパーアーム16と、補助連結部材17と固定部材18とによって構成される連鎖機構である。即ち昇降装置100は、揺動アーム15と、バンパーアーム16と、補助連結部材17と固定部材18とによって構成されるリンク機構を持つ。またこのレンク機構は、実際には後記する様に立体構造を備えている。
リンク機構を構成する固定部材18は、トラック1のサブフレーム7の後部に溶接される部材であり、トラック1のサブフレーム7と一体であって相対移動はしない。
バンパーアーム16は、その先端にバンパー14が取り付けられたものである。またバンパーアーム16に、図示しないボルト等によってスペアタイヤ101が固定されている。
揺動アーム15は、固定部材18に対してピン20によって取り付けられ、揺動アーム15の基端側は、固定部材18に対して揺動可能である。
また揺動アーム15の先端側には、ピン21を介してバンパーアーム16の基端部が接続されている。
揺動アーム15には、接地部材24が設けられている。接地部材24は、揺動アーム15に一体的に取り付けられており、バンパー装置10が図8、図10の様な作業時姿勢にあるとき、接地部材24の柱部24aは略垂直姿勢となる。
バンパーアーム16の中間部と固定部材18との間に補助連結部材17が取り付けられている。バンパーアーム16と補助連結部材17との結合、及び固定部材18と補助連結部材17との結合は、いずれもピン22,23による。
昇降装置100のバンパー駆動部11は、前記した揺動アーム15と、バンパーアーム16の一部、補助連結部材17及び固定部材18が実質的に平行リンクを形成している。即ち揺動アーム15のピン20,21間の長さは、対向する機素たる補助連結部材17のピン22,23間の長さと等しい。
また固定部材18のピン20,23間の長さは、対向する機素たるバンパーアーム16のピン21,22間の長さと等しい。なお固定部材18のピン20,23間は、トラック1の車体4に対して平行であり、トラック1が水平面に停止している場合、固定部材18のピン20,23間は、水平である。
本実施形態では、前記した様に揺動アーム15と、バンパーアーム16の一部、補助連結部材17及び固定部材18が実質的に平行リンクを形成しているから、バンパー駆動部11のいずれかの機素を運動させると、他の機素は限定的に運動する。さらに前記した様にバンパー駆動部11は平行リンクを形成しており、且つ固定部材18のピン20,23間がトラック1の車体4に対して平行であるから、バンパーアーム16のピン21,22間は、トラック1の車体4に対して常に平行姿勢を保って運動する。
揺動アーム15が、図8、図10の様に垂下された状態の時におけるバンパーアーム16の位置は、上下方向においては下側であり、トラック1の前後方向においては、前方側にある。
揺動アーム15の傾斜姿勢を変化させると、バンパーアーム16の位置は、次第に上昇し、且つトラック1の前後方向においては、後方に移動する。
次に昇降装置100の逆転防止機構部12及び動力部13について説明する。
逆転防止機構部12は、回動部材25と連接リンク26によって構成されている。回動部材25は、ピン28によってトラック1のサブフレーム7に取り付けられておりピン28を中心として回動する。回動部材25の形状は、略三角形であり、一辺側に扇形の凹部37がある。また長辺の部位に小さな凹部36がある。凹部36は、係合部として機能し、後記する様に、走行時においてはスライドボディ(荷台部)6の一部と係合し得る位置にある。
動力部13は、油圧シリンダー27(駆動源)を主たる部材とするものである。
本実施形態では、逆転防止機構部12の回動部材25と、前記したバンパー駆動部11との間に連接リンク26があり、また回動部材25には動力部13の油圧シリンダー27のロッド30が接続されている。
即ち回動部材25の一部に連接リンク26の基端部がピン29を介して回動可能に接続され、連接リンク26の先端部は、ピン31を介してバンパー駆動部11の揺動アーム15の中間部に接続されている。
また油圧シリンダー27は、シリンダーエンド側がピン32を介してトラック1のサブフレーム7に取り付けられており、ロッド30の先端部がピン35を介して回動部材25に取り付けられている。
ここで本実施形態のバンパー装置10では、回動部材25と他の部材との取付け位置関係や取付け角度に特徴がある。
即ち本実施形態のバンパー装置10では、油圧シリンダー27のロッド30を伸縮させることによって回動部材25を回転し、さらに回動部材25の回転に応じて連接リンク26が運動し、揺動アーム15の傾斜角度を変化させてバンパー駆動部11を運動させ、バンパー14及びスペアタイヤ101を移動させるものであるが、バンパー14及びスペアタイヤ101が一連の移動動作を行う間に、回動部材25が思案点を越えて回動する。
次に回動部材25と他の部材との取付け位置について説明する。
図13〜15は、図10〜12に示すバンパー装置のスケルトン図の中で、回動部材25の部位を拡大したスケルトン図であり、図13はバンパーが作業時位置にあるときの状態を示し、図14はバンパーが作業時位置から走行時位置に至る途中の状態を示し、図15はバンパーが走行時位置にあるときの状態を示す。
簡単に説明すると、回動部材25の回転中心(ピン)28を境に、仮想的に上下の領域A,Bに区切った時、バンパー14が作業時位置(図13)にあるときは、油圧シリンダー27側のピン35の位置と、揺動アーム15側のピン29の位置は、互いに異なる領域にある。即ちこの時、油圧シリンダー27側のピン35の位置は、回転中心(ピン)28よりも下側の領域Bにあり、揺動アーム15側のピン29は、回転中心(ピン)28よりも上側の領域Aにある。
そのため油圧シリンダー27が収縮する際には回動部材25に矢印E方向(矢印E方向は説明の中で正方向と称する場合もある)のトルクを与える。またバンパー14側(連接リンク26)からの反力は、回動部材25に矢印E方向とは逆方向のトルクを与える。
より厳密に説明すると、油圧シリンダー27が収縮する際に発生するベクトルaは、これを延長すると回転中心(ピン)28を境界として下側のエリアDを通過する。これに対してバンパー14及びスペアタイヤ101側からの反力のベクトルbは、回転中心(ピン)28を境界として反対側のエリアCを通過する。この様に油圧シリンダー27が発生するベクトルaと、スペアタイヤ101側からの反力のベクトルbは、回転中心(ピン)28を境界として対向する領域を通過するので、スペアタイヤ101側からの反力は、回動部材25に矢印E方向とは逆方向のトルクを与える。
これに対してバンパー14及びスペアタイヤ101が走行時位置にあるときは、上記した関係が崩れ、図15の様に油圧シリンダー27側のピン35の位置と、揺動アーム15側のピン29の位置は、同じ領域にある。即ちこの時、油圧シリンダー27側のピン35の位置は、回転中心(ピン)28よりも下側の領域Bにあり、揺動アーム15側のピン29についても回転中心(ピン)28よりも下側の領域Bにある。
より厳密に説明すると、油圧シリンダー27が収縮する際に発生するベクトルaは、これを延長すると回転中心(ピン)28を境界として下側のエリアDを通過し、バンパー14及びスペアタイヤ101側からの反力のベクトルについても回転中心(ピン)28を境界として同一のエリアDを通過する。この様に油圧シリンダー27が発生するベクトルaと、スペアタイヤ101側からの反力のベクトルbは、回転中心(ピン)28を境界として同一の領域を通過するので、スペアタイヤ101からの反力は、回動部材25に矢印E方向と同じ方向のトルクを与える。
なおこの間に回動部材25は思案点を通過している。思案点は、バンパー14及びスペアタイヤ101側から受ける力に対して回動部材25が正逆どちらにも回転し得る点である。
思案点は、図14に示すように揺動アーム15側のピン29の位置が回転中心(ピン)28の高さ近傍に至る位置である。より厳密には、連接リンク26の延長線が、回転中心(ピン)28を通過する位置である。即ち実際上、連接リンク26は、位置と傾斜角度の双方が変化するので、単にピン29の位置だけでは正確な思案点は特定できず、ピン29の位置が上下動し、さらに揺動アーム15の傾斜姿勢が不連続的に変化する中で、連接リンク26の延長線が、回転中心(ピン)28を通過する位置が思案点である。
次に本実施形態のバンパー装置10の主たる動作について説明する。
図8、図10は、前記した様にはバンパーが作業時位置にあるときの状態を示す。この状態の時、バンパー14は、上下方向においては最も下部に位置し、トラック1の前後方向においては、前方側にある。即ちバンパー14及びスペアタイヤ101は、トラック1のボディの正投影面内であって、地面近傍の位置にある。そのため車両を積み込んだり、下ろしたりする際にバンパー14やスペアタイヤ101が邪魔になることはない。
この時の揺動アーム15の姿勢は、垂下状態である。即ち先端側のピン21が下側の位置にある。また回動部材25は、三角形の突出部分が荷台の中に沈んだ姿勢となっている。
また動力部13に目を移すと、油圧シリンダー27は、ロッド30が伸長した状態である。
この状態からバンパー14及びスペアタイヤ101を走行時位置に移動させる場合は、前記した油圧シリンダー27のロッド30を収縮させる。その結果、回動部材25はピン28を中心として矢印E方向に回転する。
回動部材25が矢印E方向に回転することにより、回動部材25に連結された連接リンク26が、バンパー14側(車両後方側)に押し出される。
そのため連接リンク26が揺動アーム15の中間部をバンパー14側(車両後方側)に押し、揺動アーム15を傾斜させる。
ここで前記した様に揺動アーム15は、バンパーアーム16、補助連結部材17及び固定部材18と共に平行リンクを形成しているから、揺動アーム15の傾斜に伴って補助連結部材17が傾斜し、バンパーアーム16は、トラック1の後方に押し出される。またバンパーアーム16は高さ方向にも上昇する。これに伴ってスペアタイヤ101も上昇する。
その結果、バンパー14は、トラック1の後端側に突出し、その高さは車体4の近傍に近づく、遂には走行時位置に至る。具体的には、バンパー14は、車両の長さ方向には車両の後端部からさらに後方に突出し、高さ方向には車体4の近傍に止まる。
スペアタイヤ101についても、その高さは車体4の近傍に近づく。ただしスペアタイヤ101の前後方向の位置は、ボディの正投影面内である。
またこれらの一連の動作の間に、回動部材25は思案点を越えて回転する。
油圧シリンダー27のロッド30が縮みきったとき、バンパー14及びスペアタイヤ101は、走行時に適した位置に達している。
そして通常作業においては、トラックを発進させて走行する。
ここで走行時におけるバンパー14及びスペアタイヤ101に掛かる荷重は、重力等による垂直荷重と、走行時またはブレーキング時の慣性による水平荷重である。
いずれにしても、これらの荷重は、バンパー14及びスペアタイヤ101を走行時位置から作業時位置に向かわせる様に作用する。より具体的には、走行時の力は、揺動アーム15が垂下姿勢となる方向に作用し、連接リンク26をシリンダ27側に押し戻す方向に作用する。
ここで走行時位置における回動部材25と他の部材との位置関係を再度確認すると、作業時位置から走行時位置に至る間に回動部材25は思案点を越えているから、バンパー14及びスペアタイヤ101が走行時位置にあるときは、シリンダ27側のピン35の位置と、揺動アーム15側のピン29の位置は、同じ領域にある。より正確に説明すると、連接リンク26のベクトルは、回転中心(ピン)28を境界として下側のエリアDを通過し、シリンダ27側が収縮方向に機能する場合に生じるベクトルについても回転中心(ピン)28を境界として下側のエリアDを通過する。従ってこの力は、シリンダ27を収縮させる方向に働く。しかしながら、バンパー14及びスペアタイヤ101が走行時位置にあるとき、油圧シリンダー27のロッド30は既に縮みきっているから、油圧シリンダー27はそれ以上縮み得ず、回動部材25はロック状態となる。
従ってバンパー14やスペアタイヤ101は、移動することはない。
車両を積載する際やタイヤがパンクしてスペアタイヤ101に交換する場合には、運転室9の後方に取り付けられた後方警告装置33及びバンパー14に取り付けられたハザードランプを点灯させた状態でトラック1を停止する。そしてシリンダ27に油圧を供給してロッド30を伸長させる。
その結果、先の動作とは逆に回動部材25が矢印Eと逆方向に回転し、回動部材25の回転によって連接リンク26が運動する。そして揺動アーム15が水平姿勢から垂直姿勢に変化し、バンパー14及びスペアタイヤ101が降下する。
ここで本実施形態では、揺動アーム15と、バンパーアーム16の一部、補助連結部材17及び固定部材18が実質的に平行リンクを形成しており、且つ固定部材18のピン20,23間がトラック1の車体に対して平行であるから、バンパー14及びスペアタイヤ101は常に水平姿勢を保って移動する。そのためバンパー14に取り付けられたハザードランプ等の後方警告装置は常に後方に向いた姿勢を保っている。そのため後方から来た車両は、トラック(車両運搬車)1の存在を確認することができる。
その後、公知の車両運搬車と同様に、スライドボディ(荷台部)6を車両後端側に移動させ、リフトフレーム3を傾斜させ、さらにスライドボディ(荷台部)6を車両後方側に移動させて地面に着地させる。
スライドボディ(荷台部)6の底面の全域が着地したならば、図7の様に踏板8を水平姿勢にし、車両の搬入又は搬出を行う。
次に本実施形態のバンパー装置の細部の動作について説明する。
本実施形態のバンパー装置10では、前記した様に揺動アーム15に、接地部材24が設けられている。接地部材24は、柱状の部材であり、揺動アーム15の一部に取り付けられている。接地部材24は、揺動アーム15と一体的に運動するものであり、揺動アーム15が垂下状態にあるとき、接地部材24は、天地方向を向く姿勢となる。
接地部材24の下端は、揺動アーム15が垂下状態にあるとき、揺動アーム15の先端よりも下に位置する。
接地部材24の機能は、トラック1の前輪が浮き上がることを防ぐものである。
即ちトラック(車両運搬車)1は、相当に重量のある車両を積載するものであり、且つスライドボディ(荷台部)6が軸方向に移動する。そのためトラック1の車体4に局所的な集中荷重が掛かることがある。ここで集中荷重の掛かる位置が、前後の車輪列の間であるならば、大きな問題はないが、後列の車輪よりもさらに後方に荷重が掛かると、トラック全体があたかもシーソの様に後列の車輪を支点として揺動し、前列の車輪が浮き上がってしまう場合がある。
そこで本発明では、バンパー装置10の揺動アーム15に接地部材24を設け、荷重が掛かって後輪側が沈んだ時、接地部材24を地面に着地させ、荷重を支持させることとした。
即ち本実施形態のバンパー装置10では、積み卸し作業等の場合にはバンパー装置10を機能させ、バンパー14を下側かつ前方側に移動させる。このとき、揺動アーム15は天地方向に向く姿勢となる。そのため接地部材24についても下向きの状態となる。そしてトラック1が荷重を受け、車体4が沈んだとき、揺動アーム15と共に接地部材24が降下し、地面と当接する。その結果、車体4の荷重が接地部材24に直接的に掛かり、車体4の降下を阻止する。
特に本実施形態では、接地部材24が揺動アーム15に取り付けられており、揺動アーム15は、積み卸し作業時には垂下姿勢となるから、接地部材24についても略垂直姿勢となり、荷台の荷重を直接的に圧縮加重として負担することができる。即ち接地部材24が受ける荷重は、軸方向に真っ直ぐであり、偏心的な成分が少ない。そのため接地部材24は座屈しにくく、高荷重に耐える。また揺動アーム15の取付部位は、剛性の高い構造とすることが容易であるから、大きな荷重を支持させることができる。
また本実施形態では、回動部材25に特殊な形状が採用されている。
即ち回動部材25の本質的機能は、油圧シリンダー27の力をバンパー駆動部11側に伝え、逆方向の力に制限を加えることにあるから、本質的な目的を達成するためには形状はどのようなものであっても構わない。例えば円板状であっても四角形であってもよく、星形の様な多角形であってもよい。
本実施例のバンパー装置10において、敢えて三角形の回動部材25を採用したのは、トラック1の走行時における車両積載装置2の移動を防ぐためである。
即ち前記した様に車両積載装置2はリフトフレーム3にスライドボディ(荷台部)6が取り付けられており、作業時においては、スライドボディ6が移動する。
一方、走行時にはスライドボディ(荷台部)6は図示しないロック手段によって動かない様に固定されている。
しかしながら。万一、このロック手段に故障があり、スライドボディ(荷台部)6が走行中に移動し、スライドボディ6が脱落すると大事故に繋がりかねない。
そこで本実施形態では、走行時においては、回動部材25の突端を車体4側に突出させることとした。
スライドボディ(荷台部)6は、エクスパンドメタルやパンチングメタル等で床面が形成されているが、裏面側には床を支持する骨材が設けられている。本実施形態のバンパー装置10では、走行時に回動部材25の姿勢が突起側(係合部36側)を上にした姿勢であって係合部36が前方に向かう姿勢となる。そのため、万一スライドボディ(荷台部)6のロックが外れてスライドボディ(荷台部)6が移動したとしても、裏面側に設けられた骨材が突起側(係合部36)と衝突し、スライドボディ(荷台部)6を停止させる。そのため万一スライドボディ(荷台部)6のロック手段が故障しても、スライドボディ(荷台部)6が脱落する危険はない。
また作業時においては、前記した様にバンパー14を下げるが、その時に回動部材25は回動し、突起側(係合部36)は下部に沈む。そのため回動部材25の突起がスライドボディ(荷台部)6を移動する際に邪魔になることはない。
(実施形態2)
次に発明の第二の実施形態について説明する。
以下に説明する第二の実施形態と先に説明した第一実施形態との相違点は、バンパー駆動部のみであるから、説明は先の実施形態と異なる点に重点を起き、同一の部分は図面に同一の番号を附して詳細な説明を省略する。
図16〜18は、本発明の第二実施形態のバンパー装置のスケルトン図であり、図16はバンパーが作業時位置にあるときの状態を示し、図17はバンパーが作業時位置から走行時位置に至る途中の状態を示し、図18はバンパーが走行時位置にあるときの状態を示す。
図19は、本発明の第二実施形態のバンパー装置のスケルトン図であり、障害物に衝突した場合の挙動を示す。図20は、第二実施形態のバンパー装置で採用する補助連結部材の断面図である。図21は、補助連結部材の変形例を示す正面図である。
先に説明した第一実施形態のバンパー装置10では、昇降装置100のバンパー駆動部11が平行リンクで構成されていた。即ち先の実施形態では、バンパー駆動部11は限定連鎖であり、各機素は常に対向する機素に対して平行移動する。
これに対して、以下に説明する第二実施形態のバンパー装置40は、バンパーアーム16の動きに上方向の自由度を持たせたものである。なお本実施形態についてもバンパーアーム16に図示しないボルト等によってスペアタイヤ101が固定されている。
本実施形態のバンパー装置40では、補助連結部材41が伸縮性を持つ。より具体的には、補助連結部材41は、縮み方向にのみ自由度を持ち、バンパーアーム16と固定部材18の間が一定距離以上となることを阻止し、両者の距離が短縮されることを許容するものである。
補助連結部材41の具体的構造は、図20の通りである。補助連結部材41は上部側シャフト44と下部側シャフト47とに分かれており、その中間部に緩衝装置43が設けられている。緩衝装置43はハウジング45及びバネ52によって構成されている。
緩衝装置43のハウジング45の内部には、ガイド部材46が設けられ、ガイド部材46とハウジング45の下面には連通する開口が設けられている。
また下部側シャフト47は、一部にネジ49が形成され、当該ネジ49にナット48が嵌合している。下部側シャフト47には、摺動リング50と摺動カラー51が摺動可能に装着されている。
前記した上部側シャフト44は、緩衝装置43のハウジング45の上部側に取り付けられている。
また下部側シャフト47の上端部が緩衝装置43の下部側に挿入されている。即ち下部側シャフト47の上端部は、ハウジング45の下面及びガイド部材46に設けられた開口を連通する。そして下部側シャフト47の上端は、ガイド部材46のさらに上方に突出し、公知のCリング54が装着されている。そのため下部側シャフト47は緩衝装置43から抜け落ちることはない。
また下部側シャフト47の上端近傍であって、ガイド部材46とハウジング45の下面で囲まれた部位に摺動リング50が取り付けられている。摺動リング50は下部側シャフト47に対して摺動可能である。さらに摺動リング50の下部には摺動カラー51が取り付けられている。ここで前記した摺動リング50は、ハウジング45に設けられた開口よりも径が大きく、摺動カラー51はハウジング45に設けられた開口よりも径が小さい。従って摺動カラー51は、ハウジング45の内外に跨がって摺動可能であるが、摺動リング50はハウジング45の中に止まる。
摺動カラー51はナット48と当接している。ナット48は下部側シャフト47に形成されたネジ49と嵌合している。
従ってナット48を回転してナット48の位置を移動させると、摺動カラー51及び摺動リング50が移動する。
摺動リング50とガイド部材46との間にバネ52が設けられている。
従って補助連結部材41は、無負荷時においては、バネ52が下部側シャフト47の摺動リング50をハウジング45の下面側に押圧し、一定の長さを保つ。
補助連結部材41に引張り方向の力をかけた場合、Cリング54がハウジング45のガイド部材46に当接するので、補助連結部材41は、一定以上の長さに伸びることはない。
一方、補助連結部材41を圧縮すると、バネ52の力に抗して摺動リング50がガイド部材46側に移動し、全長が縮む。
またナット48を回転してナット48の位置を移動させ、摺動リング50を移動させると、無負荷時におけるバネ52の全長が伸縮し、バネ52の力を調節することができる。
補助連結部材41は、上部側シャフト44の先端がピン23を介して固定部材18に取り付けられる。また補助連結部材41の、下部側シャフト47の先端がピン22を介してバンパーアーム16の中間部に接続されている。
本実施形態のバンパー装置40は、下部に障害物があった場合に対処したものであり、装置の破壊を防止する機能を備えたものである。即ち車両を積載する際には、前記した様にバンパー装置40のシリンダ27に油圧を供給してロッド30を伸長させる。
その結果、揺動アーム15が水平姿勢から垂直姿勢に変化し、バンパーアーム16が降下する。この時、バンパーアーム16の荷重(重力荷重)は、下向きに掛かっており、補助連結部材41には引っ張り力が掛かっている。そのため補助連結部材41は、最も伸ばされた状態であり、揺動アーム15と、バンパーアーム16の一部、補助連結部材41及び固定部材18が実質的に平行リンクを形成する。そのためバンパーアーム16は常に水平姿勢を保って降下する。
ここで地表面に石や車止め、縁石等があった場合、バンパー14やバンパーアーム16がこれらに当たる場合がある。ここで本実施形態のバンパー装置40では、補助連結部材41に縮み方向の自由度があるので、バンパー14又はバンパーアーム16は、上方に逃げる。
即ち本実施形態のバンパー装置40は、バンパー14等が下部から力を受けた時、上方に逃げる機能を備えている。そのためバンパーの降下先に障害物があってもバンパー装置40は傷つかない。
また本実施形態のバンパー装置40では、バンパー駆動部11の一部たる補助連結部材41に緩衝装置43が設けられているから、車両の走行時におけるバンパー装置40の振動を軽減させることができる。即ち車両の走行時においては、バンパー装置40を図18の様に走行時位置に移動させるが、走行時におけるバンパー装置40は、片持ち支持状態であり、走行時の車両の上下動によってバンパー駆動部11は上下方向に煽られる。しかしながら本実施形態では、バンパー駆動部11の一部に緩衝装置43が設けられているから、車両の上下動が直接的に伝わらず、バンパー駆動部11が安定する。
また緩衝装置43の強さは、ナット48を回転してバネ52の力を変化させることにより調整することができる。
なお本実施形態のバンパー装置40についても、揺動アーム15に、接地部材24が設けられている。本実施形態のバンパー装置40では、前記した様にバンパー14等が下部から力を受けた時、これらが上方に逃げる機能を備えているが、接地部材24に荷重が掛かっても接地部材24が逃げることはない。即ち、本実施形態では、バンパーアーム16が揺動方向の自由度を持つが、揺動アーム15が伸縮するものではなく、接地部材24は揺動アーム15に取り付けられているから、接地部材24は垂直荷重を支持することができる。そのためトラック1の車体4に局所的な集中荷重が掛かった時にこの荷重を支持することができ、前輪の浮き上がりを防止することができる。
また本実施形態では、単にバネ52だけを有する緩衝装置43を例示したが、ダンパーを有するものの様なさらに高機能の緩衝装置であってもよい。
逆に緩衝装置を省略したものであってよい。即ち本実施形態では、補助連結部材41としてバネを内蔵したものを例示したが、例えば図21の様なワイヤーやロープ等の線材53であってもよい。またワイヤー等に代わって鎖やチェーンであってよい。
要するに、引張り力に耐えうる能力があり、縮み方向の自由度がある部材であれば、第二実施形態の補助連結部材41と置換することができる。
図22は、本発明の第二実施形態のバンパー装置の変形例であり、補助連結部材としてワイヤーを採用した場合のスケルトン図であって、バンパーが作業時位置にあるときの状態を示す。図23は、本発明の第二実施形態のバンパー装置の変形例であり、補助連結部材としてワイヤーを採用した場合のスケルトン図であって、障害物に衝突した場合の挙動を示す。
図22、23に示すバンパー装置40’においても、補助連結部材たる線材53は引張り力に耐える部材であるから、バンパーアーム16の荷重(重力荷重)を支持することができ、バンパー駆動部11を動作させる時には揺動アーム15と、バンパーアーム16の一部、補助連結部材(線材53)及び固定部材18が実質的に平行リンクを形成する。そのためバンパーアーム16は常に水平姿勢を保って降下する。
バンパー14を降下させる際に縁石等に当たった場合、線材53が図23の様に緩んでバンパー14又はバンパーアーム16が上方に逃げる。そのためバンパーの降下先に障害物があってもバンパー装置40’は傷つかない。
なお本実施形態においても、走行時にバンパー14やスペアタイヤ101が動くことはない。即ち車両を走行させる時にはバンパー14を所定の位置に移動させるが、本実施形態においても、バンパー14が上方かつ後方に移動し、作業時位置から走行時位置に至る間に回動部材25は思案点を越えているから、回動部材25はロック状態となる。そのため走行時の振動等によってバンパー14やスペアタイヤ101が、移動することはない。
(実施形態3)
次に発明の第三の実施形態について説明する。
第三の実施形態についても、先に説明した第一実施形態との相違点は、バンパー駆動部のみであるから、説明は先の実施形態とことなる点に重点を起き、同一の部分は図面に同一の番号を附して詳細な説明を省略する。
図23〜26は、本発明の第三実施形態のバンパー装置のスケルトン図であり、図24はバンパーが作業時位置にあるときの状態を示し、図20はバンパーが作業時位置から走行時位置に至る途中の状態を示し、図26はバンパーが走行時位置にあるときの状態を示す。
図27は、本発明の第三実施形態で採用する係合手段の斜視図である。
図28〜図30は本発明の第三実施形態のバンパー装置の動作を示す説明図であり、図28はバンパーが作業時位置にあるときの状態を示し、図29はバンパーが作業時位置から走行時位置に至る途中の状態を示し、図30はバンパーが走行時位置にあるときの状態を示す。
先に説明した第一実施形態のバンパー装置10では、バンパー駆動部11が平行リンクで構成されていたが、第三実施形態は、平行リンクを省略したものである。
即ち本実施形態のバンパー装置55は、補助連結部材に相当するものが無い。そしてこれに代わって係合手段57が設けられている。
係合手段57は、図27〜30の様に揺動アーム15の端面によって構成されている。即ち揺動アーム15とバンパーアーム16は図27に示すようにいずれも角パイプによって作られている。そして揺動アーム15とバンパーアーム16とは、折れ曲がり側の角の部位同士がヒンジ部材56に連結されている。
そのためバンパーアーム16は、揺動アーム15に対して平行姿勢から略直線姿勢に至るまで揺動可能であるが、両者が互いに略直線姿勢となると、両者のヒンジ部材56と対向する部位同士が当接し、角パイプ同士が突き合わせ状態となる。そのためバンパーアーム16は、揺動アーム15との関係で180°以上広い角度となることができない。
なお本実施形態についてもバンパーアーム16に図示しないボルト等によってスペアタイヤ101が固定されている。
次に本実施形態のバンパー装置55の動作について説明する。本実施形態のバンパー装置55においても、動力部13の油圧シリンダー27を伸縮させることによってバンパー14及びスペアタイヤ101が昇降する。動力部13及び逆転防止機構部12の動作は、先の実施形態と同一である。
図24、図27は、前記した様にバンパー14及びスペアタイヤ101が作業時位置にあるときの状態を示す。この時の揺動アーム15の姿勢は、垂下状態であり、揺動アーム15の下端は、地面の近傍にある。
一方、バンパーアーム16は、先端近傍のコロ19が接地している。そして揺動アーム15とバンパーアーム16はヒンジ部材56で結合されているから、揺動アーム15とバンパーアーム16は90°前後の角度をもって接合されている。また前記した様にバンパーアーム16の先端部(車両を基準とすると後端側)はコロ19によって地面に接地しており、他端側たるヒンジ部材56も揺動アーム15が垂下状態であり、揺動アーム15の下端は、地面の近傍にある。そのためバンパーアーム16の両端は共に地表近傍にあり、バンパーアーム16は略水平姿勢である。
そして 回動部材25が矢印E方向に回転する結果、これに連結された連接リンク26が、バンパー14側に押し出される。
そのため連接リンク26が揺動アーム15の中間部をバンパー14側に押し、揺動アーム15を傾斜させる。
即ち揺動アーム15は、ピン20を中心として円弧軌跡を描いて揺動し、揺動アーム15の下端は、車両の後方に向かって移動し且つ上昇する。
ここで前記した様に揺動アーム15の下端は、バンパーアーム16とヒンジ部材56によって結合されているから、バンパーアーム16の車両前方側端部は、車両の後方に向かって移動し且つ上昇する。
しかしながら、バンパーアーム16は揺動アーム15に対して揺動可能であるから、バンパーアーム16の他端側(車両後方側)は、接地されたままの状態で車両後方側に移動する。ここで本実施形態では、バンパーアーム16の他端側(車両後方側)にコロ19が取り付けられているので、バンパーアーム16が移動してもこれが傷つくことはない。
揺動アーム15とバンパーアーム16との間の角度は、揺動アーム15の傾斜姿勢が水平に近づくに従って開いてゆく。
そして揺動アーム15の傾斜が進み、揺動アーム15とバンパーアーム16とが直線状態となると、図25、図29の様に揺動アーム15とバンパーアーム16の端面同士が突き合わせ状態となる。即ち係合手段57たる揺動アーム15の端面とバンパーアーム16の端面とが接し、揺動アーム15とバンパーアーム16の開度が規制され、揺動アーム15とバンパーアーム16の間がこれ以上開かない状態となる。
そして更に揺動アーム15の傾斜が進むと、バンパーアーム16の車両後方側のコロ19は地表を離れ、図26、図30の様にバンパーアーム16が持ち上がる。またバンパー14は、トラック1の後端側に突出し、高さは車体4の近傍に近づく。
通常作業においては、トラックを発進させて走行する。本実施形態においても、バンパー14が上方かつ後方に移動し、作業時位置から走行時位置に至る間に回動部材25は思案点を越えているから、回動部材25はロック状態となる。そのため走行時の振動等によってバンパー14やスペアタイヤ101が、移動することはない。
車両を積載する際には、トラック1を停止し、シリンダ27に油圧を供給してロッド30を伸長させる。
その結果、先の動作とは逆に回動部材25が矢印Eと逆方向に回転し、回動部材25の回転によって連接リンク26が運動する。その結果、揺動アーム15が水平姿勢から垂直姿勢に変化し、バンパー14及びスペアタイヤ101が作業時位置に至る。
具体的には揺動アーム15が水平姿勢から垂直姿勢となる様に移動し、最初の内は、バンパーアーム16が揺動アーム15と一体的に揺動する。そして揺動が進み、バンパーアーム16に設けられたコロ19が設置すると、バンパーアーム16のコロ19側はそれ以上降下し得ないから、バンパーアーム16と揺動アーム15はヒンジ部材56の部分から折れ曲がる。
さらに揺動アーム15が垂直姿勢に近づくと、バンパーアーム16は車両前方側に引き寄せられる。なおバンパーアーム16の他端側(車両後方側)にコロ19が取り付けられているので、バンパーアーム16は車両前方側に引き寄せられる際にもバンパーアーム16は傷つかない。
また本実施形態のバンパー装置55についてもバンパー14等が下部から力を受けた時、上方に逃げる機能を備えている。そのためバンパーの降下先に障害物があってもバンパーが傷つかない。
即ちバンパーアーム16は、揺動アーム15に対して開き角度を小さくする方向に自由度を持つ。そのためバンパーアーム16を降下する際、地表面に石や車止め、縁石等があると、バンパー14やバンパーアーム16がこれらに当たるが、バンパーアーム16はヒンジ部材56を中心として揺動し、バンパー14側は上方に逃げる。
本実施形態では、揺動アーム15の端面を係合手段57として機能させたが、他の部位をバンパーアーム16に当接させることによって係合手段の機能を発揮させることもできる。また揺動アームに別の部材を取り付けて係合手段として機能させることもできる。
以上、本発明のバンパー装置をスケルトン図を利用して説明したが、実際に車両に搭載されるバンパー装置は、剛性を確保するために立体的な構造となる。
図31は、本発明の実施例のバンパー装置の斜視図である。図32は、図31に示したバンパー装置の要部を抜き書きした分解斜視図である。図33は、図31のバンパー装置で採用するスペアタイヤキャリアの断面図である。
図31、32に示すバンパー装置は、第二実施形態(図16〜18)に示す構造であり、補助連結部材41は、中間部に緩衝装置43が設けられている。
バンパー14は、鋼管(丸管)によって作られている。本実施例では、バンパー14は、鋼管60を水平に配置し、上部に二個、ハザードランプユニット61が取り付けられたものである。ハザードランプユニット61には、公知のハザードランプや反射板等が取り付けられている。コロ19は、自由回転するゴム車輪であり、鋼管60の両端に取り付けられている。
バンパー駆動部11は、前記した通り、揺動アーム15と、バンパーアーム16と、補助連結部材41及び固定部材18によって構成される連鎖機構である。また本実施例では、揺動アーム15と、バンパーアーム16と、補助連結部材41及び固定部材18は、いずれも2組の部材によって構成され、これらが部分的に結合されて立体構造を呈している。
即ち固定部材18は、トラック1のサブフレーム7に荷台62を介して取り付けられており、本実施例では、2セット設けられている。具体的には、固定部材18は、荷台62の両端に一セットづつ設けられ、それぞれ2枚の板63によって構成されている。
バンパーアーム16は、二本の角パイプ65によって構成され、両者の先端に前記したバンパー14が取り付けられている。またバンパーアーム16の上面には二本の桟部材104が設けられている。そのため本実施例では、二本の角パイプ65とバンパー14によって枠体105が構成され、当該枠体105の上面に前記した2本の桟部材104が設けられた構成となっている。
そして桟部材104の上にスペアタイヤキャリア108が取り付けられている。スペアタイヤキャリア108は公知の構造であり、チェーン112(図33)を巻き上げてスペアタイヤ101を保持するものである。
即ちスペアタイヤキャリア108は、内部にチェーンドラムと、ギア機構118を内蔵している。そしてスペアタイヤキャリア108の外面にはハンドル係合部120があり、当該ハンドル係合部120に図示しないハンドルを係合させて内部のギヤ機構118を駆動することができる。またチェーン112の先端にはフック(図示せず)が設けられている。
スペアタイア101の取付手順は公知の通りであり、フックをタイヤのホイールに係合し、ハンドル係合部120にハンドルを係合し、ハンドルを回してチェーン112を巻き上げ、スペアタイア101を桟部材104に押し当てた状態とする。
本実施形態では、二本の角パイプ65とバンパー14によって構成される枠体105内にスペアタイヤ101が配置されている。そのため本実施形態では、スペアタイヤ101は枠体105の上面側から突出する部分が少ない。即ち本実施例は、二本の角パイプ65とバンパー14によって構成される空間にスペアタイヤ101を収納したものであり、無駄な空間がない。
揺動アーム15は、角パイプで作られた主部材66を2本有し、2本の主部材66の間を二本の桟67、68によって結合したものである。また二本の桟67、68同士は、補強部材69によって結合されている。
接地部材24は、下側の桟68に取り付けられている。接地部材24についても本実施例では2セット設けられている。接地部材24は、バンパー装置40が作業時位置にある時、図31,32の様に垂直姿勢となる。接地部材24についても角パイプで作られており、先端に接地用の板71が取り付けられている。
また上部側の桟67には、連設部材取付部75が2か所に設けられている。
前記した揺動アーム15は、二本の主部材66がそれぞれ固定部材18にピン20によって取り付けられ、揺動アーム15の主部材66の基端側は、固定部材18に対して揺動可能である。
揺動アーム15の先端側には、ヒンジ部材70を介してバンパーアーム16の基端部が接続されている。
またバンパーアーム16のそれぞれの角パイプの中間部と、左右の固定部材18との間に補助連結部材41が取り付けられている。バンパーアーム16と補助連結部材41との結合、及び固定部材18と補助連結部材41との結合は、いずれもピン22,23による。
バンパー駆動部11は、二個の平行リンク同士が立体的に接合された構造をしている。即ち揺動アーム15の主部材66と、バンパーアーム16の一方の角パイプ65、一方の固定部材18及び一方の補助連結部材41によって実質的に平行リンクを形成しており、本実施例ではこの組み合わせを二組備えている。
そして二つの平行リンクは、揺動アーム15の主部材66同士を繋ぐ二本の桟67、68及びバンパーアーム16の二本の角パイプ65同士を繋ぐバンパー14によって結合され、結果的に立体構造を呈している。
次に逆転防止機構部12及び動力部13について説明する。
逆転防止機構部12は、前記した様に回動部材25と連接リンク26によって構成されているが、これらについても立体構造となっている。即ち回動部材25は、同一形状の板体72を間隔を開けて配したものである。板体72は、いずれも略三角形である。連接リンク26は2本の帯鉄によって構成されている。
回動部材25を構成する各板体72は、前記した様に略三角形であり、中心部には貫通孔73が設けられ、当該貫通孔73に軸(ピン)28が挿通されている。また軸(ピン)28は、両端が支持部材74を介してトラックのサブフレーム7に取り付けられている。
従って回動部材25は、軸(ピン)28を中心として回動する。
また逆転防止機構部12の板体72同士の間には、さらに2本の軸(ピン)29,35が挿通されている。
そして連接リンク26の基端部がピン29を介して回動可能に接続され、連接リンク26を構成する2本の帯鉄の先端部は、ピン31を介して揺動アーム15の連設部材取付部75に接続されている。
また油圧シリンダー27は、図8に示すようにシリンダーエンド側がピン32を介してトラック1のサブフレーム7に取り付けられており、ロッド30の先端部がピン35を介して回動部材25に取り付けられている。
本実施例のバンパー装置40における各部材の位置関係や動作は、前記した実施形態の通りであり、油圧シリンダー27を伸縮させることによってバンパー14及びスペアタイヤ101が平行移動し、作業時位置と走行時位置の間を適宜移動する。
また移動する際におけるバンパー14の姿勢は、常に一定であり、ハザードランプユニット61は常に後方に向く。
本実施例のバンパー装置40は、剛性が高く、実用的である。
上記した実施例では、チェーンで巻き上げるタイプのスペアタイヤキャリア108によってスペアタイア101を固定したが、図34〜図36に示すように単にボルトによってスペアタイア101を固定してもよい。
図34は、本発明の他の実施例のバンパー装置の斜視図である。図35は、図34に示したバンパー装置の要部を抜き書きした分解斜視図である。図36は、図34に示したバンパー装置のバンパーアームとスペアタイヤとの関係を示した説明図であり、(a)はその斜視図であり、(b)はそのA方向側面図である。図37、38は、他のさらに他の実施例におけるバンパー装置のバンパーアームとスペアタイヤとの関係を示した説明図であり、(a)はその斜視図であり、(b)はそのA方向側面図である。図39は、本発明のさらに他の実施例のバンパー装置の斜視図である。
図34に示すバンバー装置121では、バンパーアーム16の下面は2本の桟部材103が設けられている。
そして2本の桟部材103の上面にスペアタイヤ101が載置され、ボルト106によって桟部材103にスペアタイヤ101が固定されている。本実施例では、スペアタイヤ101の周囲が枠体105に包囲されているので、万が一ボルト106が走行中に抜け落ちることがあってもスペアタイヤ101の落下が阻止される。
図34に示すバンパー装置121では、二本の角パイプ65とバンパー14によって構成される枠体105内にスペアタイヤ101を配置したが、図37に示すように枠体105の下にスペアタイヤ101を配置したり、図38に示すように枠体105の上面にスペアタイヤ101を取り付けてもよい。
また上記した実施形態では、スペアタイヤ101を保持する桟103は、バンパーアーム16の左右の角パイプ65を結合するものを例示したが、図39の様な十字状の桟110であってもよい。図39に示す実施例では、桟110の一端がヒンジ111によって揺動アーム15の一部に固定されている。
また上述した実施形態はいずれもリンク機構によってバンパー14を移動させたが、図40に示すようにラックアンドピニオンを利用した構造や、図41に示すようなシリンダ
また以上説明した実施例では、スライドボディ(荷台部)6の全面が地面に着地するタイプの車両運搬車に本発明を適用した例を説明したが、スライドボディ(荷台部)6の端部だけが着地するタイプの車両運搬車等にも本発明を適用することができる。即ちスライドボディ(荷台部)6を傾斜した姿勢で停止し、この状態において車両を積み下ろしする構造の車両運搬車等にも本発明を適用することができる。さらに本発明は、車両運搬車に限定されるものではなく、ダンプカー等の車両に広く適用することができる。ーで直接的にバンパー14を昇降させる構成も採用可能である。
また上記した実施形態では、昇降装置100は荷台部を移動させる駆動源とは独立した駆動源を備えているが、昇降装置100の駆動源と荷台部の駆動源とを共通化してもよい。即ち架台部の昇降に連動して昇降装置100が運動するものであってもよい。
車両運搬車の概略構造と動作を示す概念図である。 車両運搬車の概略構造と、図1の状態に続く動作を示す概念図である。 車両運搬車の概略構造と、図2の状態に続く動作を示す概念図である。 車両運搬車の概略構造と、図3の状態に続く動作を示す概念図である。 車両運搬車の概略構造と、図4の状態に続く動作を示す概念図である。 車両運搬車の概略構造と、図5の状態に続く動作を示す概念図である。 車両運搬車の概略構造と、図6の状態に続く動作を示す概念図である。 本発明の運搬車両で採用する第一実施形態のバンパー装置の正面図であり、バンパー本体が作業時位置にあるときの状態を示す。 本発明の運搬車両で採用する第一実施形態のバンパー装置の正面図であり、バンパー本体が走行時位置にあるときの状態を示す。 本発明の運搬車両で採用する第一実施形態のバンパー装置のスケルトン図であり、バンパーが作業時位置にあるときの状態を示す。 本発明の運搬車両で採用する第一実施形態のバンパー装置のスケルトン図であり、バンパーが作業時位置から走行時位置に至る途中の状態を示す。 本発明の運搬車両で採用する第一実施形態のバンパー装置のスケルトン図であり、バンパーが走行時位置にあるときの状態を示す。 図10に示すバンパー装置のスケルトン図の中で、回動部材の部位を拡大したスケルトン図であり、バンパーが作業時位置にあるときの状態を示す。 図11に示すバンパー装置のスケルトン図の中で、回動部材の部位を拡大したスケルトン図であり、バンパーが作業時位置から走行時位置に至る途中の状態を示す。 図12に示すバンパー装置のスケルトン図の中で、回動部材の部位を拡大したスケルトン図であり、バンパーが走行時位置にあるときの状態を示す。 本発明の運搬車両で採用する第二実施形態のバンパー装置のスケルトン図であり、バンパーが作業時位置にあるときの状態を示す。 本発明の運搬車両で採用する第二実施形態のバンパー装置のスケルトン図であり、バンパーが作業時位置から走行時位置に至る途中の状態を示す。 本発明の運搬車両で採用する第二実施形態のバンパー装置のスケルトン図であり、バンパーが走行時位置にあるときの状態を示す。 本発明の運搬車両で採用する第二実施形態のバンパー装置のスケルトン図であり、障害物に衝突した場合の挙動を示す。 本発明の運搬車両で採用する第二実施形態のバンパー装置で採用する補助連結部材の断面図である。 本発明の運搬車両で採用する補助連結部材の変形例を示す正面図である。 本発明の運搬車両で採用する第二実施形態のバンパー装置の変形例であり、補助連結部材としてワイヤーを採用した場合のスケルトン図であって、バンパーが作業時位置にあるときの状態を示す。 本発明の運搬車両で採用する第二実施形態のバンパー装置の変形例であり、補助連結部材としてワイヤーを採用した場合のスケルトン図であって、障害物に衝突した場合の挙動を示す。 本発明の運搬車両で採用する第三実施形態のバンパー装置のスケルトン図であり、バンパーが作業時位置にあるときの状態を示す。 本発明の運搬車両で採用する第三実施形態のバンパー装置のスケルトン図であり、バンパーが作業時位置から走行時位置に至る途中の状態を示す。 本発明の運搬車両で採用する第三実施形態のバンパー装置のスケルトン図であり、バンパーが走行時位置にあるときの状態を示す。 本発明の運搬車両で採用する第三実施形態で採用する係合手段の斜視図である。 本発明の運搬車両で採用する第三実施形態のバンパー装置の動作を示す説明図であり、バンパーが作業時位置にあるときの状態を示す。 本発明の運搬車両で採用する第三実施形態のバンパー装置の動作を示す説明図であり、バンパーが作業時位置から走行時位置に至る途中の状態を示す。 本発明の運搬車両で採用する第三実施形態のバンパー装置の動作を示す説明図であり、バンパーが走行時位置にあるときの状態を示す。 本発明の実施例のバンパー装置の斜視図である。 図31に示したバンパー装置の要部を抜き書きした分解斜視図である。 図31のバンパー装置で採用するスペアタイヤキャリアの断面図である。 本発明の他の実施例のバンパー装置の斜視図である。 図34に示したバンパー装置の要部を抜き書きした分解斜視図である。 図34に示したバンパー装置のバンパーアームとスペアタイヤとの関係を示した説明図であり、(a)はその斜視図であり、(b)はそのA方向側面図である。 本発明のさらに他の実施例におけるバンパー装置のバンパーアームとスペアタイヤとの関係を示した説明図であり、(a)はその斜視図であり、(b)はそのA方向側面図である。 本発明のさらに他の実施例におけるバンパー装置のバンパーアームとスペアタイヤとの関係を示した説明図であり、(a)はその斜視図であり、(b)はそのA方向側面図である。 本発明のさらに他の実施例のバンパー装置の斜視図である。 本発明の運搬車両で採用するバンパー装置の変形例を示す斜視図である。 本発明の運搬車両で採用するバンパー装置の他の変形例を示す斜視図である。
符号の説明
1 トラック(車両運搬車)
2 車両積載装置
3 リフトフレーム
5 チルト機構
6 スライドボディ(荷台部)
7 サブフレーム
10 バンパー装置
11 バンパー駆動部
12 逆転防止機構部
13 動力部
14 バンパー
15 揺動アーム
16 バンパーアーム
17 補助連結部材
18 固定部材
19 コロ
25 回動部材
26 連接リンク
40,40’バンパー装置
43 緩衝装置
55 バンパー装置
66 主部材
67,68 桟
70 ヒンジ部材
75 連設部材取付部
100 昇降装置
101 スペアタイヤ
105 枠体
108 スペアタイヤキャリア
121 バンパー装置

Claims (9)

  1. 車体と、車体に取り付けられたバンバーと、車体に対して移動可能な荷台部を備えた運搬車両において、バンパーを昇降させる昇降装置を備え、スペアタイアが前記昇降装置に取り付けられていることを特徴とする運搬車両。
  2. 昇降装置は、バンパーを保持するアームを備え、当該アームにスペアタイアが取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の運搬車両。
  3. 昇降装置は、バンパーを保持する二本のアームを備え、当該アームの間にスペアタイアが取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の運搬車両。
  4. 昇降装置又は昇降装置とバンパーは、枠体を備え、当該枠体はバンパーが上昇位置にある時には車体の底面近傍に位置し、前記枠体にスペアタイアが取り付けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の運搬車両。
  5. 昇降装置はリンク機構を有し、リンク機構を構成する機素は立体的な枠組みを持ち、当該枠組みにスペアタイアが取り付けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の運搬車両。
  6. 昇降装置は、駆動源と駆動源の動きをバンパーに伝えてバンパーを運動させる伝達機構を備え、伝達機構を構成する機素の少なくとも一つはバンパー側から受ける力に対して二通りの運動が生じ得る思案点があり、バンパーを作業時位置から走行時位置に移動させる時に前記機素は前記思案点を越えて運動することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の運搬車両。
  7. 昇降装置は、荷台部を移動させる駆動源から独立した駆動源を有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の運搬車両。
  8. 思案点を有する機素は、回転軸を中心に回動する回動部材であることを特徴とする請求項7に記載の運搬車両。
  9. 昇降装置は、揺動アームと、後部バンパーを保持するバンパーアームと、補助連結部材と固定部材とによって構成される連鎖機構を有し、後部バンパーを作業時位置から走行時位置に移動させる際には揺動アームが垂下された姿勢から水平姿勢に向かって移動され、補助連結部材は揺動アームの移動に伴って並列的に移動し、バンパーアームは略水平姿勢を維持したままの状態で上昇することを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の運搬車両。
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