JP2007176328A - Frp構造体 - Google Patents

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公志 木山
Yukitane Kimoto
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Abstract

【課題】優れた軽量性を達成することができる構造を有するFRP構造体を提供する。
【解決手段】表板を形成するアウターとアウターの内側に位置するインナーから構成されており、前記インナーが前記アウター裏面に接する第1の面と、アウターと一定の距離を置いて配置された第2の面と、第1の面と第2の面をつなぐ第3の面のから構成され、前記インナーの第2の面が、格子形状を形成する箇所を有し、前記第1の面は、アウター外縁部は全周に渡って、アウター内部では少なくとも一部が、接合されていることを特徴とするFRP構造体
【選択図】図1

Description

本発明は、繊維強化樹脂(以下、FRP)を用いた構造体に関し、必要な剛性と強度を持ち、かつ構造体としての軽量性を持ち、更に衝撃吸収性能を兼ね備えることができる構造に関する。
近年、建築物、輸送機器や情報機器等のあらゆる構造体において、剛性や強度の他にも軽量であることが強く求められるようになってきた。特に輸送機器においては、軽量化によって大幅なエネルギー消費量の低減が見込まれることから、剛性や強度と共に軽量性を達成することが、大きな技術開発の課題となっている。
また、輸送機器分野の中でも特に自動車においては、更なる要件として衝突安全性能が求められる傾向にあり、この性能を獲得するために、種々研究開発がなされている。
衝突安全性能について、特に衝撃的な外力が加わった際の乗員側の安全性能と共に、近年になって注目を浴びているのが歩行者と自動車が衝突した際の、歩行者保護機能である。自動車が歩行者に衝突した際には、歩行者は、自動車の前部やフード等に対し、脚や頭部に衝撃荷重を受けることになるが、とくに死亡事故の低減には、頭部へのダメージを低減することが不可欠であることが知られている。したがって、とくに頭部にダメージを与えやすいフードに対しては、衝突事故時にも極力衝撃カを吸収でき、頭部へのダメージを小さく抑えることが求められている。
この頭部へのダメージの低減に関しては、フードの衝撃緩和性能として規制値が規格化されつつあり、とくに、頭部が受ける加速度とその持続時間で計算される頭部傷害値(HIC)を所定のレベル以下に抑えることが必要であると言われている。
フードの衝撃緩和性能の向上に当たっては、衝突事故時等にフードが変形して衝撃を緩和する特性が求められる一方で、フードが内部側(つまり、エンジンルーム側)に変形する際、内部の剛体搭載物や剛体の車体等に当接し突っかい棒のようになって頭部等に過大な衝撃を与えることを防止するために、フードの変形量をあるレベル以下に抑えることもまた必要である。つまり、歩行者保護の観点からは、フードが望ましい形態で変形し高い衝撃緩和性能を発揮できる特性と共に、フードの変形量をあるレベル以下に抑えることも必要である。
これら諸性能を達成する方法として、近年、主に軽量化を目的として炭素繊維を用いたFRP製の自動車用フードが開発されており、主として必要な部分の強度や剛性を向上することを目的とした各種の構造が提案されているが(例えば、特許文献1)が、歩行者頭部保護等の衝撃吸収特性の向上については、技術的な開示はなされていない。
歩行者頭部保護等の衝撃吸収性能の向上に関しては、他にも多くの構造が提案されているが(例えば、特許文献2)、これら提案は衝撃吸収特性を主な要件とし、軽量性等への配慮については、必ずしも十分とは言えない。このように、軽量性と衝撃吸収特性を両立するようなFRP構造体の提案はこれまで無かった。
他にも、歩行者頭部保護を目的として衝撃吸収特性の獲得を狙った提案としては、アルミ等の金属材料を用いた自動車用フードの提案がなされている(例えば、特許文献3)。しかしながら金属製のフードにおいては、線膨張係数の差等が要因となり、アウターとインナーの応力を伝達するような構造的な接合を接着材に頼ることが出来ず、また溶接などでは外板表面に溶接恨が発生してしまうことから、接合方法が限定されており、一般的にはアウター外縁部をヘミング曲げし、弾性的な接着材を充填することによりインナーと接合する固定に限定されている。金属製自動車用フードにおいて、アウター外周部以外とインナーが弾性接着材によって固定されている場合があるが、接着剤の剛性が低く、構造体全体の剛性を担うような応力伝達の役目は果たされておらず、アウターとインナーのバタツキ防止や位置固定等の機能を果たしている物である。したがって、構造体全体としてはアウターとインナーの合わせ梁構造となっており、合わせ梁構造にて必要な剛性や強度を満足するために、アウターまたはインナーもしくはその両方が比較的厚くなる傾向にあり、結果として重量が嵩むものとなっている。
特開 2003−146252号公報 特開 2005−212255号公報 特開 2005−75174号公報
そこで本発明の課題は、構造体に要求される剛性・強度等の構造要件と共に、軽量性、衝撃吸収特性を満たすことができるFRP構造体、および、これを用いた自動車用外板、フードを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に関わるFRP構造体は、以下の構成からなる。すなわち
(1) 表板を形成するアウターとアウターの内側に位置するインナーから構成されており、前記インナーが前記アウター裏面に接する第1の面と、アウターと一定の距離を置いて配置された第2の面と、第1の面と第2の面をつなぐ第3の面のから構成され、前記インナーの第2の面が、格子形状を形成する箇所を有し、前記第1の面は、アウター外縁部は全周に渡って、アウター内部では少なくとも一部が、接合されていることを特徴とするFRP構造体。
(2) 前記アウター内部において前記インナーの第1の面の面積の半分以上が、前記アウター裏面に接合されていることを特徴とする前記(1)に記載のFRP構造体。
(3) 前記アウターが芯材と、芯材を挟むように配置された繊維強化樹脂層からなる表裏スキン層で構成されたサンドイッチ構造を有することを特徴とする前記(1)〜(2)のいずれかに記載のFRP構造体。
(4) 前記インナーの第2の面が形成する格子形状が六角形のハニカム形状であることを特徴とする前記(1)〜(3)のいずれかに記載のFRP構造体。
(5) 前記インナー第1の面が円形状をなす箇所を有することを特徴とする前記(1)〜(4)のいずれかに記載のFRP構造体。
(6) 前記インナーの第1の面が形成する円形状が面心格子状に配置されていることを特徴とする前記(5)に記載のFRP構造体。
(7) 前記インナーの断面形状が、開断面形状であることを特徴とする前記(1)〜(6)のいずれかに記載のFRP構造体。
(8) 前記インナーの断面形状がハット形断面であることを特徴とする前記(7)に記載のFRP構造体。
(9) 前記インナーの第1の面が肉抜き形状箇所を有することを特徴とする前記(1)〜(8)のいずれかに記載のFRP構造体。
(10) 前記(1)〜(9)のいずれかに記載のFRP構造体を用いたことを特徴とする自動車用外板。
(11) 前記(10)に記載の自動車用外板を適用したことを特徴とする自動車用フード。
本発明に係わるFRP構造体によれば、構造上、適正にインナーが配置され、アウターとインナーが強固に接合されることから、剛性・強度の他にも、構造体としての更なる軽量性が得られ、格子形状の最適配置により、良好な衝撃吸収特性が獲得できる。また必要に応じてアウターとインナーの接合面積を変更することにより、これら特性を調整することが可能である。
また、本構造体の構成はアウターがサンドイッチ構成となるときにも有用であり、サンドイッチ構造の持つ高い剛性をインナーによって更にエリア毎に最適化し、また強化することが出来る。
またこれら格子形状は六角のハニカム形状とすると、構造体としての剛性、強度の適正化が最もはかられ、結果として良好な軽量化、衝撃吸収性能が達成される。更により好ましくは、接合範囲の選択や、必要に応じて、インナーに肉抜き形状を設けることにより、より軽量化を実現し、衝撃吸収性能を向上させることができる。
また本構造体を自動車用外販や、特に自動車用フードに適用することにより、製品としての剛性、強度、軽量性が実現し、接合範囲や、ハニカム形状等の格子形状の選択によってフードエリアによる、他部品とのすき間、必要や剛性および強度といった設計の最適化や、歩行者頭部保護性能の最適化をはかることが出来る。
以下に、本発明の望ましい実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1、2,3、4は、本発明の一実施態様に関わるFRP構造体を示している。図1は表板を形成するアウター1とアウター1の内側に位置するインナー2の分解斜視図、図2はアウター1とインナー2を接合したFRP構造体6の斜視図を示しており、図3は図2における左右中央断面0Yの断面図、図4は図2における前後中央断面0Xの断面図を表したものである。
アウター1は、構造体全体に渡って広がり外殻を形成する面部材であり、デザインや用途に応じて、必要な曲面もしくは平面、またはこれらを組み合わせた面形状に形成されている。 インナー2は、アウター1の裏面に接する第1の面3と、アウター1と一定の距離を置いて配置された第2の面4と、第1の面3と第2の面4をつなぐ第3の面5から構成されており、第2の面4の一部は格子形状を有している。このインナー2はスティフナ構造として、構造体の全体剛性を分担しており、また第2の面4の格子形状の配置適正化により構造体面内での局所剛性も担うものである。
本実施態様におけるアウター1とインナー2は接着剤によって接合されており、アウター1の裏側外周部とそれに接するインナー2の第1の面3は外周接合層7によって全て接着されている。またアウター1の裏側内部とそれに接するインナー2の第1の面3は少なくとも一部が内部接合層8によって接合され、アウター1とインナー2で強固な閉断面形状を構成する。これにより、構造体として剛性、強度が適正化され、結果、最も効率の良い構造となることからより軽量化が得られる。
アウター1とインナー2の第1の面3は接合のために接しているが、実際の部品の反りや組み立て精度や、接合する場所と範囲を選択できるようにする事等のために、厳密に一致している必要はない。隙間としては0mmから5mm程度離れていてもよく、望ましくは0.5mmから3mm程度とするのが好ましい。接着剤を使用する場合には、このアウター1の裏側と第1の面3の領域に接着材を充填することで接合構造を構成することができ、またアウター1と第1の面3との間に適切な隙間を設けることで、構造体の変形時にアウター1と第1の面3が接してしまうことや、振動等で繰り返し衝突することによる部材の損傷、打音発生等が抑制される。また、この様な損傷や打音の現象を防ぐために、例えば金属製自動車用フードで用いられているような、比較的柔らかく、せん断応力を伝える能力が小さい接着剤もしくは充填材をアウター1と第1の面3の間に用いても良いし、発泡樹脂等からなるインシュレーターを挿入することで、同様な防止効果を設けても良い。
アウター1とインナー2の接合構成は、接着剤による接合、リベット接合、接着剤を併用したリベット接合等が選択肢として挙げられるが、その他にもインサートナットをアウター1もしくはインナー2にインサート成形してボルト締結する構成や、ボルトをアウター1もしくはインナー2に接着し、ナットで締結しても良いし、アウター1とインナー2に締結用穴を設けてボルト・ナット締結としても良い。いずれの場合も必要となる剛性や外観品位、耐環境性などを考慮して選択することができる。中でも、接着剤による接合が好ましく、例えばネオプレン−フェノリック、ビニル−フェノリック、ニトリル−エポキシ、エポキシ−フェノリック、ナイロン−エポキシ、変性エポキシ、ポリウレタン、アクリル、シリコーン、ポリサルファイド、弾性エポキシ、ビスマレイミド、ポリイミド、ポリベンズイミタゾール、セメント系、低融点ガラス、アルカリ金属シソケート、ホスフェート、エチレン酢酸ビニル、エチレンエチルアクリレート等の構造接着剤もしくは弾性接着剤と呼ばれる物によりアウターとインナーの間の応力伝達がなされる構成がより好ましい。
また、第2の面4が格子形状を形成する箇所を設けることにより、構造体全体に渡って強度と剛性の均一化が はかられ、優れた衝撃吸収特性が獲得できる。また、必要に応じ、格子形状の大きさや配置ピッチを適正化することにより、構造体に必要とされる剛性、衝撃吸収特性等をより適正化することも可能である。本特性を得るための格子形状としては第2の面の高さが10mmから100mmが好ましく、より望ましくは25mmから60mmがより好ましい。第2の面の幅は10mmから150mmが好ましく、より望ましくは25mmから100mmがより好ましい。格子形状のピッチは30mmから500mmが好ましく、より望ましくは50mmから250mmがより望ましい。この結果、例えば自動車用外板や、自動車用フードとして本構造体を適用した場合に、必要な構造特性を最低限の重量で達成することができ、優れた構造部品とすることができる。また前述の様に、格子構造が構造体の面に渡って適切に配置されることにより、衝撃吸収特性に優れ、特にフードに用いた場合には、歩行者頭部保護機能において、頭部がフードに衝突した場合のエネルギーを、格子形状で効率良く受け止めることが出来、良好な性能を得ることができる。
接合範囲または場所の選択に関し、図5の0Y方向の構造体断面図に示したように、アウター1の外周部以外とインナー2の第1の面3を接合する場所は、必要な剛性、強度、重量、衝撃吸収特性を勘案し、全て接合するのでは無く、必要な部位を選択することができる。全く接合しない場合では、アウターとインナーは合わせ梁の機能しか有さなくなるので、より望ましくは、アウター1とインナー2の第1の面3が接している面積の半分以上が接合されていることがより好ましい。
アウターに関して、アウターはFRPの単板構造の他にも、図6に挙げられるようなFRPスキン板9の間に例えば発泡樹脂からなるコア材10が介在されたサンドイッチ構造に構成されることも可能である。サンドイッチ構造を採用する場合のコア材としては、弾性体や発泡材、ハニカム材の使用が可能である。軽量化のためにはとくに発泡材を用いることが好ましいが好ましい。発泡材の材質としては、例えば、ポリウレタンやアクリル、ポリスチレン、ポリイミド、塩化ビニル、フェノールなどの高分子材料のフオーム材などが使用できるが、特にこれらに限定されるものではない。ハニカム材としては、例えばアルミニウム合金、紙、アラミドペーパー等を使用することができるが、これらに特に限定されるものではない。図6のようなサンドイッチ構造体においても、同じように軽量化等の効果を得ることができるが、単板構造を用いてインナーを望ましいスティフナ形状としてアウターと接合することにより、所望の剛性を確保できる場合には、単板構造に構成することがより好ましい。
また、インナーに望ましい剛性、強度や軽量性を持たせるためには、図2に示したように、インナーを開断面とし、さらに望ましくは断面形状をハット形状に形成することが好ましい。他にも例えば長方形型、台形型、三角形等の閉断面形状が考えられるが、重量が嵩む場合が多く、また構造の中空化等で製作難度も高くなってしまうため、コストが高くなることが多い。
開断面形状としては図7に示すような、前述のハット形(a)の他、I字形(b)、C字形(c)、L字形(d)、ハット壁あき型(e)、ハット分離形(f)等がある。断面剛性、接着面積、成形性等を考慮するとハット形断面が剛性と重量のバランスがよく、より好ましい。但し、例えば本FRP構造体を自動車用外板に適用した場合、他部品とのクリアランスの問題や、必要とされる剛性・強度が十分ある場合には、ハット形断面以外の形を採用し、他の性能要件を満たすように構成しても良い。
またインナー2を更に軽量化するために、肉抜き部101を設けることが可能である。図8に示したように、特に、自動車用フードとして、本構造体のインナー2に肉抜き部101を設ける際にはφ5mm〜150mm程度、好ましくはφ50mm〜120mm程度の肉抜き部とすることで、良好な軽量性と共に、必要な局所剛性を維持することができる。
本発明に係わる強化繊維としては、例えば、炭素繊維、ガラス繊維などの無機繊維や、ケブラー繊維、ポリエチレン繊維、ポリアミド繊維、PBO繊維などの有機繊維からなる強化繊維が挙げられる。重量あたりの剛性、強度の面からは、特に炭素繊維が好ましい。FRPのマトリックス樹脂としては、例えば、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、フェノール樹脂等の熟硬化性樹脂が挙げられ、さらには、ポリアミド樹脂、ポリオレフイン樹脂、ジシクロペンタジエン樹脂、ポリウレタン樹脂等の熟可塑性樹脂も使用可能である。これら強化繊維とマトリックス樹脂とからなるFRPは、単層構成とすることも可能であるが、望ましい特性(とくに、特定の方向に対する望ましい曲げ剛性やねじり剛性)を発現させるために、積層横成とすることが好ましい。また、FRPの機械特性は、上記のような強化繊維、マトリックス樹脂の選択や組み合わせ、強化繊維の配向や体積含有率、積層構成等により適宜設定できる。
図9は、本発明の別の実施態様に係わるFRP構造体を示している。同様にアウター11とインナー12によりFRP構造体が構成され、インナー12は、アウター11の裏面に接する第1の面13と、アウター1と一定の距離を置いて配置された第2の面14と、第1の面13と第2の面14をつなぐ第3の面15から構成されており、第2の面14の一部は格子形状を有している。本実施態様においては、インナーの第2の面14の格子形状が六角ハニカム形状に配置されている。六角形のハニカム形状とすることで、格子形状の中でも、より少ない材料でより高い剛性が得られ、また面方向により均一な剛性、強度を得ることができることから、より好ましい剛性、強度、軽量性の他、より好ましい衝撃吸収特性が得られる。よって、構造体全体としても剛性、強度がより少ない重量で得られ、より好ましい衝撃吸収特性が得られる。したがって、例えばこれを自動車用外板部材や、自動車用フードに適用した場合には、部品として必要とされる剛性、強度を満たした状態で、より軽量とすることができ、特に歩行者頭部保護等の衝突エネルギーを吸収する必要のある場合には、ハニカム形状によって効率良く、性能を発揮することができる。
また図10は本発明の更に別の実施態様に係わるFRP構造体を示している。同様にアウター31とインナー32によりFRP構造体が構成され、インナー32は、アウター31の裏面に接する第1の面33と、アウター31と一定の距離を置いて配置された第2の面34と、第1の面33と第2の面34をつなぐ第3の面35から構成されており、第2の面34の一部は格子形状を有している。本実施態様においては、インナー32の第1の面33が円形状をなしている。この様な場合には、特に自動車用フードで要求される歩行者頭部保護に関して、頭部が接触する位置のインナーが円形状となることから衝撃が緩和されて好適である。これら円形状は格子状に配置されていても良いが、より望ましくは図10に示したように、面心格子状に配置すると、密で均一な格子配分、しいてはインナー剛性配分が達成され、剛性や強度の他、衝撃吸収特性もより向上することから、より好ましい。
本発明の一実施態様に係るFRP構造体の分解斜視図である。 本発明の一実施態様に係るFRP構造体の斜視図である。 図1のFRP構造体の0X断面図である。 図1のFRP構造体の0Y断面図である。 本発明の係わる接合部分または範囲の模式図である。 本発明に係わるアウターがサンドイッチ構成の場合の模式図である。 本発明に係わるインナーのスティフナ形状の例示の模式図である。 本発明に係わる肉抜き形状の模式図である。 本発明の別の実施態様に係るFRP構造体の分解斜視図である。 本発明の更に別の実施態様に係るFRP構造体の分解斜視図である。
符号の説明
1、11、31アウター
2、12、32インナー
3、13、33 インナーのアウター裏面の接する第1の面
4、14、34 インナーのアウターと一定の距離を置いて設置された面
5、15、35 第1の面と第2の面をつなぐ第3の面
6、FRP構造体
7、外周接合層
8、内部接合層
9、FRPスキン板
10、コア材
101、肉抜き部

Claims (11)

  1. 表板を形成するアウターとアウターの内側に位置するインナーから構成されており、前記インナーが前記アウター裏面に接する第1の面と、アウターと一定の距離を置いて配置された第2の面と、第1の面と第2の面をつなぐ第3の面から構成され、前記インナーの第2の面が、格子形状を形成する箇所を有し、前記第1の面は、アウター外縁部は全周に渡って、アウター内部では少なくとも一部が、接合されていることを特徴とするFRP構造体。
  2. 前記アウター内部において前記インナーの第1の面の面積の半分以上が、前記アウター裏面に接合されていることを特徴とする請求項1に記載のFRP構造体。
  3. 前記アウターが芯材と、芯材を挟むように配置された繊維強化樹脂層からなる表裏スキン層で構成されたサンドイッチ構造を有することを特徴とする請求項1〜2のいずれかに記載のFRP構造体。
  4. 前記インナーの第2の面が形成する格子形状が六角形のハニカム形状であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のFRP構造体。
  5. 前記インナー第1の面が円形状をなす箇所を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のFRP構造体。
  6. 前記インナーの第1の面が形成する円形状が面心格子状に配置されていることを特徴とする請求項5に記載のFRP構造体。
  7. 前記インナーの断面形状が、開断面形状であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のFRP構造体。
  8. 前記インナーの断面形状がハット形断面であることを特徴とする請求項7に記載のFRP構造体。
  9. 前記インナーの第1の面が肉抜き形状箇所を有することを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のFRP構造体。
  10. 請求項1〜9のいずれかに記載のFRP構造体を用いたことを特徴とする自動車用外板。
  11. 請求項10に記載の自動車用外板を適用したことを特徴とする自動車用フード。
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