JP2007176317A - トラクタのトランスミッション - Google Patents

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Fumiaki Nishikawa
文顕 西川
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Abstract

【課題】 農用トラクタは、走行系の変速ギヤを軸装する変速軸が複数本の変速軸に軸装されると、ミッションケースの横方向の幅が広くなって、大形化となり易い。
【解決手段】 エンジン軸1によって駆動される入力軸2から入力ギヤ31連動されるPTO変速ギヤ32と、走行系の主変速ギヤ33、高低速切替ギヤ34、及び副変速ギヤ35等とを、ドライブピニオンギヤ36を有する出力軸3の軸芯上に沿って配置したことを特徴とするトラクタのトランスミッションの構成とする。走行系の伝動は、入力軸2から出力軸3の軸芯上に配置される主変速ギヤ33、高低速切替ギヤ34、及び複変速ギヤ35等を介してドライブピニオンギヤ36へ多段変速連動される。又、PTO系の変速は、この出力軸3の軸芯上の前端部に設けられるPTO変速ギヤ32を介して連動される。
【選択図】 図1

Description

この発明は、多段変速形態のトランスミッションの構成を簡単、小形化するトラクタのトランスミッションに関する。
主変速軸上には主変速ギヤと前後進切替ギヤを配置し、副変速軸上には副変速ギヤを設け、高低速切替軸上には高低速切替ギヤ(クリープギヤ)と前輪駆動切替ギヤを配置し、PTO軸上にはPTOクラッチギヤの他にPTO変速ギヤ等を配置して、走行系の変速ギヤを複数の変速軸に分けて配置する技術(例えば、特許文献1参照)が知られている。
特許第3530351号公報(第3頁、図2)。
農用トラクタは、各種の農作業を行うため、変速走行から低速走行にわたる多段変速域を設定可能のトランスミッション構成とする形態が多い。最近の技術では油圧クラッチ形態のクラッチパックや、クラッチリング、乃至シンクロクラッチ等のクラッチを有した形態の変速ギヤを用いるため、ミッションケースを小形化し易くなっている。しかしながら、走行系の変速ギヤを軸装する変速軸が複数本の変速軸に軸装されると、ミッションケースの横方向の幅が広くなって、大形化となり易い。
請求項1に記載の発明は、エンジン軸(1)によって駆動される入力軸(2)から入力ギヤ(31)連動されるPTO変速ギヤ(32)と、走行系の主変速ギヤ(33)、高低速切替ギヤ(34)、及び副変速ギヤ(35)等とを、ドライブピニオンギヤ(36)を有する出力軸(3)の軸芯上に沿って配置したことを特徴とするトラクタのトランスミッションの構成とする。走行系の伝動は、入力軸(2)から出力軸(3)の軸芯上に配置される主変速ギヤ(33)、高低速切替ギヤ(34)、及び副変速ギヤ(35)等を介してドライブピニオンギヤ(36)へ多段変速連動される。又、PTO系の変速は、この出力軸(3)の軸芯上の前端部に設けられるPTO変速ギヤ(32)を介して連動される。
請求項2に記載の発明は、PTO軸(4)を正、逆転に切替えるPTO正逆切替ギヤ(37)、及び前記副変速ギヤ(35)と噛合の副変速カウンタギヤ(38)を配置するPTO連動軸(4)と、前輪へ連動する前輪出力軸(5)とを、前記出力軸(3)を含む略上下方向の中央垂直軸芯面(A)に沿って配置したことを特徴とするものである。前記出力軸(3)から後輪連動されると共に、PTO連動軸(4)上の副変速カウンタギヤ(38)等を介して前輪出力軸(5)へ連動されて、前輪へ伝動される。このような入力軸(2)は、最前部に位置して高位置搭載のエンジン軸(1)から連動され、出力軸(3)は車輪径の大きく比較的高位置にある後輪軸側へ連動対向し、前輪出力軸(5)は車輪径の小さく比較的低位置にある前輪軸側へ連動対向するように、中央垂直軸芯面(A)に沿って入力軸(2)から前輪出力軸(5)にわたって順次低く配置される。
請求項3に記載の発明は、前記中央垂直軸芯面(A)の左右いずれか一側上部には、前記主変速ギヤ(33)と噛合の主変速カウンタギヤ(39)、及び高低速切替カウンタギヤ(34)と噛合の高低切替カウンタギヤ(40)を配置する走行カウンタ軸(6)を設けると共に、この下部には、前記前輪出力軸(5)へ連動の増速切替ギヤ(41)を有した前輪駆動軸(7)を設け、他側上部には、前後進切替ギヤ(42)と噛合のバックカウンタギヤ(43)を有するバックカウンタ軸(8)を設けると共に、この下部には、前記PTO変速ギヤ(32)と噛合のPTO変速カウンタギヤ(44)を有するPTOカウンタ軸(9)を配置したことを特徴とするものである。最上位の入力軸(2)上の前後進切替ギヤ(42)に噛合のバックカウンタギヤ(43)を軸装するバックカウンタ軸(8)と、二段位の出力軸(3)芯上の各変速ギヤ(33)、(34)等に噛合の走行カウンタ軸(6)を、中央垂直軸芯面(A)の左、右両側位置上部に振り分けて配置し、又、三段位のPTO連動軸(4)上のPTO正逆切替ギヤ(37)に噛合のPTO変速カウンタギヤ(44)を軸装するPTOカウンタ軸(9)と、最下段位の前輪出力軸(5)と噛合連動の前後進切替ギヤ(42)を軸装する前輪駆動軸(7)、該中央垂直軸芯面(A)の左、右両側位置下部に振り分けて配置するため、これら各軸(8)、(6)、(9)、(7)位置を中央垂直軸芯面(A)に接近して配置することができ、トランスミッションの横幅域を狭く構成する。
請求項1に記載の発明は、ドライブピニオンギヤ36を有する出力軸(3)の軸芯上に沿って、PTO変速ギヤ(32)、主変速ギヤ(33)、高低速切替ギヤ(34)、及び副変速ギヤ(35)が配置されるため、トランスミッション、及びミッションケースの横幅を狭くすることができ、構成を小形化、簡潔的に構成することができる。
請求項2に記載の発明は、前部のエンジン軸(1)側の入力軸(2)を最上位として、後輪側へ連動のドライブピニオンギヤ(36)を有した出力軸(3)、PTO連動軸(4)、及び最下位の前輪側へ連動の前輪出力軸(5)等を、トランスミッションの略上下方向の中央垂直芯面(A)の沿って配置するため、入力軸(2)のエンジン軸(1)への連結、出力軸(3)の後輪軸への連動、及び前輪出力軸(5)の前輪軸への連動関係において高さ位置を接近設定させて、連動構成を簡単にし、円滑な連動を行わせることができ、トランスミッションの全幅域を狭く構成することができる。
請求項3に記載の発明は、前記上位置の走行カウンタ軸(6)、及び下位置の前輪駆動軸(7)と、上位置のバックカウンタ軸(8)、及び下位置のPTOカウンタ軸(9)を、中央垂直軸芯面(A)の左側と右側とに配置するため、この中央垂直軸芯面(A)に接近させて配置して、トランスミッションケース及びミッションケース等の横幅域を狭く構成して、小形化、簡潔化することができる。
図1に基づいて、トラクタ車体Tは、乗用四輪駆動走行形態で、ステアリングハンドル83で前輪61を操向しながら走行運転する。車体の後部にはロータリ耕耘装置84等の作業機を昇降可能に装着して対地作業を行うことができる。この車体は、前端部にフロントアクスルハウジングに支架させるエンジンブラケットを介してエンジン62を搭載し、このエンジン62の後側にクラッチハウジングや、ミッションケース65等を一体的に連結し、このミッションケース65の最後部にリヤアクスルハウジング85を設けて、左右両側部に後輪63を軸装する。

図2,図3において、エンジン62は、後側に突出のエンジン軸1を有し、このエンジン軸1をクラッチハウジング部の入力軸2に連結するか、又は、主クラッチを介在させて連結する。ミッションケース65内の伝動機構を介して後端部の出力軸3、及びPTO軸14を連動すると共に、ミッションケース65下部の前輪出力軸5を連動する構成としている。この出力軸3はミッションケース65内後部の略中央部において前後方向に沿うように軸受されて後端にドライブピニオンギヤ36を有し、リヤデフ45のデフリングギヤ46に噛合し、リヤアクスルハウジングに沿って軸装されたリヤデフ軸10、後輪軸11を連動する。又、前輪出力軸5は、ミッションケース65の下部からエンジン62の下部を経て、フロントアクスルハウジングの中央部に設けられるフロントデフ47の入力軸26に連結され、このフロントアクスルハウジングに沿って軸装されるフロントデフ軸12等を介して前輪軸13へ連動する構成としている。
ここにおいて、この発明に係るトランスミッションは、エンジン軸1によって駆動される入力軸2から入力ギヤ31連動されるPTO変速ギヤ32と、走行系の主変速ギヤ33、高低速切替ギヤ34、及び副変速ギヤ35等とを、ドライブピニオンギヤ36を有する出力軸3の軸芯上に沿って配置の構成とする。走行系の伝動は、入力軸2から出力軸3の軸芯上に配置される主変速ギヤ33、高低速切替ギヤ34、及び複変速ギヤ35等を介してドライブピニオンギヤ36へ多段変速連動される。又、PTO系の変速は、この出力軸3の軸芯上の前端部に設けられるPTO変速ギヤ32を介して連動される。
又、PTO軸4を正、逆転に切替えるPTO正逆切替ギヤ37、及び前記副変速ギヤ35と噛合の副変速カウンタギヤ38を配置するPTO連動軸4と、前輪へ連動する前輪出力軸5とを、前記出力軸3を含む略上下方向の中央垂直軸芯面Aに沿って配置の構成とする。前記出力軸3から後輪連動されると共に、PTO連動軸4上の副変速カウンタギヤ38等を介して前輪出力軸5へ連動されて、前輪へ伝動される。このような入力軸2は、最前部に位置して高位置搭載のエンジン軸1から連動され、出力軸3は車輪径の大きく比較的高位置にある後輪軸側へ連動対向し、前輪出力軸5は車輪径の小さく比較的低位置にある前輪軸側へ連動対向するように、中央垂直軸芯面Aに沿って入力軸2から前輪出力軸5にわたって順次低く配置される。
更に、前記中央垂直軸芯面Aの左右いずれか一側上部には、前記主変速ギヤ33と噛合の主変速カウンタギヤ39、及び高低速切替カウンタギヤ34と噛合の高低切替カウンタギヤ40を配置する走行カウンタ軸6を設けると共に、この下部には、前記前輪出力軸5へ連動の増速切替ギヤ41を有した前輪駆動軸7を設け、他側上部には、前後進切替ギヤ42と噛合のバックカウンタギヤ43を有するバックカウンタ軸8を設けると共に、この下部には、前記PTO変速ギヤ32と噛合のPTO変速カウンタギヤ44を有するPTOカウンタ軸9を配置の構成とする。最上位の入力軸2上の前後進切替ギヤ42に噛合のバックカウンタギヤ43を軸装するバックカウンタ軸8と、二段位の出力軸3芯上の各変速ギヤ33、34等に噛合の走行カウンタ軸6を、中央垂直軸芯面Aの左、右両側位置上部に振り分けて配置し、又、三段位のPTO連動軸4上のPTO正逆切替ギヤ37に噛合のPTO変速カウンタギヤ44を軸装するPTOカウンタ軸9と、最下段位の前輪出力軸と噛合連動の前後進切替ギヤ42を軸装する前輪駆動軸7、該中央垂直軸芯面Aの左、右両側位置下部に振り分けて配置するため、これら各軸8、6、9、7位置を中央垂直軸芯面Aに接近して配置することができ、トランスミッションの横幅域を狭く構成する。
前記中央垂直軸芯面Aの最上部に位置する入力軸2は、クラッチハウジング部内に軸装されて、入力ギヤ31を介してPTOクラッチ66を連動すると共に、油圧ポンプ等の取付機器を駆動するための動力取出軸15を取出連動軸16、17等を介して連動構成する。又、この入力軸2の後端部にはクラッチパック形態の前後進切替ギヤ42を設ける。又、この軸芯面Aの上から二段位置に配置の出力軸3は、ミッションケース65の後部中央部に軸装されるが、この出力軸3と同軸芯線の前部延長線上に沿って、PTO変速軸18と、主変速軸19、副変速軸20が配置される。このPTO変速軸18上には、前記PTOクラッチ66が設けられ、この後側にクラッチリングを前後のギヤ径を異にする変速ギヤ側へシフトしてクラッチ噛合させる形態のPTO変速ギヤ32を設ける。この後側の主変速軸19上には、前記入力軸2上の前後進切替ギヤ42から連動される入りギヤ48や、クラッチパック形態の主変速ギヤ33を設ける。入りギヤ48は、前後進切替ギヤ42のうち前進側のギヤと噛合すると共に、後進側のギヤともバックカウンタ軸上のバックカウンタギヤ43を介して噛合するもので、該前後進切替ギヤ42の切替によって、前進走行と後進走行とに切替られる構成である。又、主変速ギヤ33は、四段変速に構成され、クラッチパックを有して切替シフトされる。
又、前記副変速軸20上には、クラッチパック形態の切替シフトされる高低速切替ギヤ34を設け、減速してクリープ車速を得ることができる。又、出力軸3は副変速ギヤ35を配置して三段変速する構成としている。この副変速ギヤ35では、クリープカウンタギヤ49噛合のクリープカウンタ軸21を設けている。これら主変速ギヤ33や、高低速切替ギヤ34等と噛合する主変速カウンタギヤ39、高低速切替ギヤ40を有した走行カウンタ軸6が前後同軸芯上に配置されて、前記主変速軸19から伝動される回転を、主変速ギヤ33で変速して高低速切替ギヤ34が輪へ主変速伝動するように構成している。
前記軸芯面Aの出力軸3、PTO変速軸18、主、副変速軸19、20等の出力軸芯の下方の三段位置に配置のPTO連動軸4と同軸芯線上には、前端部に前記PTO変速ギヤ32から伝動を受けてPTO軸14を正回転と逆回転とに切替連動するPTO正逆切替ギヤ37を支持するPTO正逆切替軸22を設け、後端部をPTO軸14へ直接連結し、又はギヤ噛合で連動する。このPTO連動軸4の前端には、減速ギヤ50を有した減速軸23を介して嵌合連動される入ギヤ51を有し、後部には、前記副変速ギヤ35と噛合の副変速カウンタギヤ38を有した二重軸形態の副変速カウンタ軸27や、前輪連動の前輪連動ギヤ54を回転自在に軸装する。前記PTO変速ギヤ32と噛合のPTO逆回転カウンタギヤ52を有したPTO逆回転カウンタ軸24が、該PTO正逆切替軸22の側部に設けられ、PTOクラッチ18の入りによって、入力軸2からPTO変速ギヤ32、PTO変速カウンタギヤ44、及びPTO正逆切替ギヤ37等を介してPTO正逆切替軸22へ伝動するように構成している。該切替ギヤ37は前記PTO変速ギヤ32と同形態のクラッチリングを用いる形態としている。このPTO正逆切替軸22の側方にはPTO逆回転カウンタギヤ52を有した逆回転カウンタ軸24を設け、PTO変速カウンタギヤ44からの連動を受けてPTO正逆切替ギヤ37へ逆回転伝動することができる。前記PTOカウンタ軸9の同軸芯上に減速軸23が配置される。
更には、前記最下段部に配置の前輪出力軸5は、ミッションケース65の後部底部に軸装されて、前輪連動軸25やカップリング等を介して前記フロントデフ47の入力軸26へ連結する。この前輪出力軸5と連動軸4と間の横側には、前輪駆動軸7が配置される。前輪駆動軸7の後端には前輪ギヤ55を有して、前記出力軸3の後端部の前輪取出ギヤ53から、PTO連動軸4上の前輪連動ギヤ54を嵌合させる。この前輪駆動軸7の前端には、増速切替ギヤ41がクラッチパック形態の増速クラッチ67によって切替えられて増速切替カウンタギヤ56を有した前輪出力軸5へ連動するように構成され、このクラッチ67を中立位置にシフトするときは前輪61を駆動しない後輪駆動の二駆形態とし、低速位置にシフトするときは前輪61と後輪63とを同速回転に伝動して四駆形態とし、又、高速位置にシフトするときは前輪61を後輪63に対して高速回転に伝動して四駆形態とすることによって走行することができる。
前記中央垂直軸芯面Aの図示左側上部には、前記走行カウンタ軸6、及び取出連動軸16等を配置し、この下部には、前輪駆動軸7を配置する。又、これら反対の右側上部にはバックカウンタ軸8や、クリープカウンタ軸21等を配置し、この下部にPTOカウンタ軸9や、減速軸23、及び逆回転カウンタ軸24等を配置する。これら各同位置に配置される走行カウンタ軸6と取出連動軸16は、前後位置を異にして配置される。又、バックカウンタ軸8とクリープカウンタ軸21の関係位置や、PTOカウンタ軸9と減速軸23の関係位置等も前後位置を異にしているため、軸受位置が干渉することがない。これら各走行カウンタ軸6、取出連動軸16、及びクリープカウンタ軸21等は、上側の入力軸2芯位置と下側の出力軸3との間に位置して、できるだけ中央垂直軸芯面A寄りに接近させることができる。又、PTOカウンタ軸9や、減速軸23は出力軸3芯位置とこの下側のPTO連動軸4芯位置との間に位置して、できるだけ中央垂直軸芯面A寄りに接近させる。又、前輪駆動軸7や、逆回転カウンタ軸24等は、該PTO連動軸4とこの下側の前輪出力軸5との間に位置して同様に中央垂直軸芯面A寄りに接近させることができる。
又、このようなトランスミッションにおいては、PTOクラッチ66や、PTO変速ギヤ32、PTO正逆切替ギヤ37、及びPTO減速ギヤ50等を、トランスミッション(ケース)の最前部に配置し、そのPTO連動軸4を後方のPTO軸14へ連動することによって、PTO変速ギヤ32の小形化、及びミッションケース65内への配置構成を簡潔化でき、前後配置バランス均等化できる。
次に主として図4、図5に基づいて、上例と異なる構成を説明する。前記PTO正逆切替ギヤ37機構を有したライブPTO機構(図3、図4)を、一部の簡単な構成を変更することによってグランドPTO機構(図5、図6)の形態とするものである。なお、グランドPTOは後輪の回転と同期してPTO軸を回転する伝動形態を指し、ライブPTOは後輪の回転とは独立して任意に入切することのできるPTO軸伝動形態を指すものである

図4、図5において、前記副変速カウンタギヤ38の副変速カウンタ軸27を回転自在に支持すると共に、出力軸3から連動される前輪連動ギヤ54を有した前輪連動軸28を、前記中央垂直軸芯Aの左側に接近して設ける。又、この前輪連動軸28の前方延長軸芯上には、PTO減速ギヤ50を有したPTO減速軸23を設ける。又、前記PTO連動軸4と同軸芯上前端部に、PTO正逆切替ギヤ37のPTO正逆切替軸22と、PTO変速ギヤ32のPTO変速軸18を配置している。又、PTO変速カウンタギヤ44を有するPTOカウンタ軸9上にPTOクラッチ66を設けている。この前輪増速クラッチ55は前輪駆動軸7上に設け、この駆動軸7の前端部から前輪出力軸5へギヤ連動する。又、前輪増速切替ギヤ41は、切替増速カウンタギヤ56のカウンタ軸59が独立して設けられる。
前記図4、図5と、同配置のトランスミッションケースにおいて、図6、図7のように前記前輪連動軸28を前方へ延長してグランドPTO連動軸29を設ける。このPTO連動軸29のグランドPTOギヤ57を、前記PTOカウンタ軸30のカウンタギヤ58に噛合させて副変速等を経た出力軸3の回転を、これら前輪連動軸28やグランドPTO連動軸29、及び正転側のPTO正逆切替ギヤ37等を介して、PTO連動軸4へ正回転連動する。即ち、グランドPTO仕様の形態では、PTO軸14の逆回転伝動は行われないため、ライプPTO形態のPTO正逆切替ギヤ37を用いて、かつ、PTO減速軸23に代えるグランドPTO連動軸29や、PTO逆回転カウンタ軸24に代えるPTOカウンタ軸30を軸装することによって、簡単にグランドPTO仕様形態の構成とすることができる。
前記ミッションケース65の後端部に配置するクリープ変速用のクリープカウンタギヤ49は、図8のようにこのクリープカウンタギヤ49を軸装するクリープカウンタ軸21を支持したクリープメタル68を、ケース開口部69内に嵌合させて閉蓋ボルト70締めで取り付けることができることにより、このクリープカウンタギヤ49を副変速ギヤ35に噛合させて連動可能に構成する。

図9のように、主変速軸19と副変速軸20の端部を軸受するミッションケース65の軸受壁71、72間に、間隔部73を形成し、この間隔部73から主変速軸19端部の外周面に形成のリング溝74へ、油圧ポンプからの油圧を送ることによって、主変速軸19内の油圧回路75を介して、各主変速ギヤ33のクラッチパック76に油圧を送って、このクラッチパック76のプレッシャプレート77をスプリング78に抗して押圧して、クラッチディスク79を圧接することができる。そして、この圧接された箇所の主変速ギヤ33をクラッチ接続によって回転させることができる。該軸受壁71、72間の間隔部73には、主変速軸19の後端部を軸受する軸受部80が形成され、この軸受部80内には、主変速軸19の後端面と副変速軸20の前端面との間に適宜の間隙部81を形成している。前記油圧回路75によるリング溝74内への油圧力の供給は、この軸受部80に形成の油圧注入口から行われる。又、該間隔部73に対向する位置には、前後の走行カウンタ軸6間を連結するカップリング82や、前輪連動軸28の前輪連動ギヤ54等が配置される。
次に、主として図9、図10に基づいて、前記前後進切替ギヤ42を、主変速ギヤ33と高低速切替ギヤ34との間の副変速軸20上に設けたもので、これら各軸19、20は出力軸3芯上に沿って配置される。この主変速ギヤ33を最前位に配置することによって、このクラッチパックにおけるクラッチディスクの枚数を少なくすることができ、トランスミッションの全長を短縮化できる。又、これら主変速ギヤ33、前後進切替ギヤ42、及び高低速切替ギヤ34の各クラッチパックを同軸芯上に配置することによって、簡潔な形態とすることができ、これらの操作油圧回路の構成を簡単、容易にすることができる。そして、中央垂直軸芯面Aには、入力軸2、出力軸3、主変速軸19、副変速軸20、PTO軸14、バックカウンタ軸8、前輪連動軸28、及び前輪出力軸5等を配置している。
トラクタの側面図。 トランスミッションの機構線図。 その軸配置正面図。 一部別例を示すトランスミッションの機構線図。 その軸配置正面図。 一部別例を示すトランスミッションの機構線図。 その軸配置正面図。 副変速ギヤ部の側面図。 主変速ギヤ部の側面図。 一部別例を示すトランスミッションの機構線図。 その軸配置正面図。
符号の説明
1 エンジン軸
2 入力軸
3 出力軸
4 PTO連動軸
5 前輪出力軸
6 走行カウンタ軸
7 前輪駆動軸
8 バックカウンタ軸
9 PTOカウンタ軸
31 入力ギヤ
32 PTO変速ギヤ
33 主変速ギヤ
34 高低速切替ギヤ
35 副変速ギヤ
36 ドライブピニオンギヤ
37 PTO正逆切替ギヤ
38 副変速カウンタギヤ
39 主変速カウンタギヤ
40 高低切替カウンタギヤ
41 増速切替ギヤ
42 前後進切替ギヤ
43 バックカウンタギヤ
44 PTO変速カウンタギヤ

Claims (3)

  1. エンジン軸(1)によって駆動される入力軸(2)から入力ギヤ(31)連動されるPTO変速ギヤ(32)と、走行系の主変速ギヤ(33)、高低速切替ギヤ(34)、及び副変速ギヤ(35)等とを、ドライブピニオンギヤ(36)を有する出力軸(3)の軸芯上に沿って配置したことを特徴とするトラクタのトランスミッション。
  2. PTO軸(4)を正、逆転に切替えるPTO正逆切替ギヤ(37)、及び前記副変速ギヤ(35)と噛合の副変速カウンタギヤ(38)を配置するPTO連動軸(4)と、前輪へ連動する前輪出力軸(5)とを、前記出力軸(3)を含む略上下方向の中央垂直軸芯面(A)に沿って配置したことを特徴とする請求項1に記載のトラクタのトランスミッション。
  3. 前記中央垂直軸芯面(A)の左右いずれか一側上部には、前記主変速ギヤ(33)と噛合の主変速カウンタギヤ(39)、及び高低速切替カウンタギヤ(34)と噛合の高低切替カウンタギヤ(40)を配置する走行カウンタ軸(6)を設けると共に、この下部には、前記前輪出力軸(5)へ連動の増速切替ギヤ(41)を有した前輪駆動軸(7)を設け、他側上部には、前後進切替ギヤ(42)と噛合のバックカウンタギヤ(43)を有するバックカウンタ軸(8)を設けると共に、この下部には、前記PTO変速ギヤ(32)と噛合のPTO変速カウンタギヤ(44)を有するPTOカウンタ軸(9)を配置したことを特徴とする請求項1、又は2に記載のトラクタのトランスミッション。
JP2005377342A 2005-12-28 2005-12-28 トラクタのトランスミッション Pending JP2007176317A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103016649A (zh) * 2012-12-24 2013-04-03 南宁市武拖机械有限责任公司 三面同步输出齿轮变速箱
CN104145549A (zh) * 2014-07-29 2014-11-19 柳州市宏大机械制造有限公司 拖拉机

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CN103016649A (zh) * 2012-12-24 2013-04-03 南宁市武拖机械有限责任公司 三面同步输出齿轮变速箱
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