JP2007175734A - 溶接トーチの矯正装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】変形した溶接トーチを迅速、かつ適正に矯正することができる溶接トーチ矯正装置を提供する。
【解決手段】溶接トーチ100の先端側の部位にその軸線と交差する方向の外力を付与するトーチ矯正部400と、支持ベース200上に設置され、溶接トーチ保持部300に保持された溶接トーチ100の先端の矯正目標位置を示す矯正目標指示部500とを備え、トーチ矯正部400は、支持ベース200に固定されるブラケット410と、このブラケット410に対して水平軸線を中心として回転可能に支持された回転ハウジング420と、この回転ハウジング420に水平軸線と交差する方向に移動可能に案内支持され、溶接トーチ100の先端側の部位を挿通保持する矯正体450と、この矯正体450をその移動可能方向に移動させる送りねじ機構470とを含む。
【選択図】図4

Description

本願発明は、溶接トーチの矯正装置に関し、より詳しくは、溶接ロボットに装着される溶接トーチの矯正装置に関する。
溶接ロボットは、ロボットアームの先端に溶接トーチが接続されて構成されている。ティーチングプレイバック方式の溶接ロボットにおいては、予めティーチングされた溶接ポイント、あるいは溶接経路へ溶接トーチ先端を高精度で誘導しつつ、溶接作業を行うことができる。
ティーチングにあたっては、まず、ワークと溶接トーチを作業者が目視しつつ、ティーチングペンダントを操作して、溶接トーチを目標の溶接ライン、あるいは溶接ポイントを順次移動させつつその移動経路をコンピュータに記憶させる。そうして、溶接トーチが所望の動きをするかどうかの確認動作を行い、動作確認がなされた時点、あるいは動作に必要な修正が加えられた時点で溶接トーチの動作プログラムが確立させられる。このようなティーチングがなされた後は、溶接ロボットは、自動運転により、溶接トーチをプログラムされた移動経路に沿って移動させて溶接作業を行うことができる。
ところで、上記のようなティーチングを行って溶接トーチの動作プログラムを確立するまでの過程において、溶接トーチが予期しない動きをしてワークや治具に衝突し、変形してしまうことがある。このようなことは、誤ったポイントへのティーチングを行ったり、ティーチングペンダントの操作を誤って溶接トーチを目標とは異なる方向へ動かせてしまったような場合に発生する。
溶接トーチは通常、衝突等が生じた場合に自動的に動作を停止することができるように、ショックセンサと呼ばれる機構(特許文献1参照)を介してロボットアームに取り付けられる。しかしながら、ショックセンサ機構が働いたとしても、ロボットの移動速度が高速であった場合は、溶接トーチは少なからず変形してしまう。
溶接トーチが変形してしまうと、ロボットが自動運転をしても、トーチ先端はプログラムされた溶接ポイントを移動することができない。そのための対処の方法としては、第1には、溶接トーチ先端の変形量を考慮してすでに確立させた動作プログラムを修正する方法があり、第2には、溶接トーチを新規なものに交換する方法があり、第3には、現場において変形した溶接トーチを元の形態に矯正する方法がある。
第1の方法は、溶接ポイントが多数あり、溶接トーチを複雑な経路で移動させるようにプログラムされているような場合にはとくに、非常に煩雑な作業となり、また、多くの時間を要するという問題がある。第2の方法は、溶接トーチ自体に製作誤差があるため、新規な溶接トーチに交換したからといって、交換前の溶接トーチを用いて確立した動作プログラムにしたがってトーチ全体が移動したとしても、溶接トーチ先端が正確に所定の溶接ラインや溶接ポイントを指向しつつ移動するとは限らない。また、変形した溶接トーチをいちいち新規なものに交換していたのでは、コスト的に不利となる。
そして、第3の方法は、現状では、作業者が溶接トーチを万力等に固定し、変形した部分を工具を用いて手作業で矯正することによって、溶接トーチ先端の位置合わせを行っている。この矯正作業は、先端位置精度を±0.2mm程度にするため微妙な操作を必要とするが、力を加える方向と大きさを作業者の感覚に頼らざるをえないため、非常に困難な作業となる。具体的には、力を加えすぎると曲がりが大きくなるために逆方向へ戻す必要が生じるし、力を加える方向を誤るとやり直しが必要になる。このように、現状の現場での矯正方法は、トライアンドエラーの繰り返しとなることが多く、非常に工数を要する作業となる。
結局、上記のような溶接トーチの変形に迅速に対処し、溶接作業を長時間中断することなく再開するには、現場での溶接トーチの矯正という第3の対処方法を適正かつ簡便に実行できるようにするのが望ましく、このような矯正作業をおこなうための装置が要望されていた。
特開昭58−171279号公報
本願発明は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、変形した溶接トーチを迅速、かつ適正に矯正することができる溶接トーチ矯正装置を提供することをその課題としている。
上記の課題を解決するため、本願発明では、次の技術的手段を採用した。
すなわち、本願発明によって提供される溶接トーチの矯正装置は、支持ベースと、この支持ベース上に設置され、溶接トーチをその基端部において保持するトーチ保持部と、上記支持ベース上に設置され、上記溶接トーチ保持部に保持された溶接トーチの先端側の部位にその軸線と交差する方向の外力を付与するトーチ矯正部と、上記支持ベース上に設置され、上記溶接トーチ保持部に保持された溶接トーチの先端の矯正目標位置を示す矯正目標指示部と、を備え、上記トーチ矯正部は、上記支持ベースに固定されるブラケットと、このブラケットに対して水平軸線を中心として回転可能に支持された回転ハウジングと、この回転ハウジングに上記水平軸線と交差する方向に移動可能に案内支持され、上記溶接トーチの先端側の部位を挿通保持する矯正体と、この矯正体をその移動可能方向に移動させる送りねじ機構と、を含んで構成されていることを特徴としている。
溶接トーチは、溶接トーチ保持部に対して片持ち状に保持され、この溶接トーチの先端側が、トーチ矯正部によって矯正される。より具体的には、溶接トーチの先端側の部位には、トーチ矯正部が有し、ねじ送り機構によって移動させられる矯正体によって、トーチ先端側の軸線と交差する方向、好ましくは同軸線と直交する方向の外力が付与される。そして、この矯正体は、水平軸線回りに回転する回転ハウジングに支持されているので、この回転ハウジングの回転位置を変更することにより、水平軸線を通るどの半径方向に上記矯正体を移動させるかの選択をすることができる。したがって、溶接トーチの先端側が本来の位置に対してどの半径方向に変形していようとも、その変形を戻す方向に上記矯正体を移動させるべく、上記回転ハウジングの回転位置を選択することができる。溶接トーチの先端側がどの方向に変形しているかは、矯正目標指示部が示す矯正目標位置に対する溶接トーチ先端部の位置ずれをもって容易に知ることができる。しかも、矯正体の移動は、送りねじ機構によって行われるので、作業者が加えるべき力は、わずかでよい。
したがって、本願発明に係る溶接トーチの矯正装置によれば、矯正目標指示部が示す矯正目標に対応して溶接トーチの先端が位置するようにするべく、トーチ矯正部の回転ハウジングを回転させて矯正方向を選択し、かつ、送りねじ機構によるわずかな操作力によって矯正体を移動させることにより、簡便かつ、迅速に変形した溶接トーチの矯正を行うことができる。
好ましい実施の形態では、上記ブラケットは、上記水平軸線を中心とした円筒部を備えている一方、上記回転ハウジングは、上記ブラケットの円筒部に対してその内側で回転可能に支持され、かつ、上記溶接トーチの先端側の部位を挿通可能な円筒部を備えている。
好ましい実施の形態ではまた、上記回転ハウジングは、上記円筒部に隣接して、上記矯正体を案内支持する矯正体案内部を備えている。
好ましい実施の形態においてはさらに、上記矯正体は、ほぼ上記水平軸線方向に貫通し、上記溶接トーチの先端側の部位を遊びをもって挿通保持する貫通孔を備えている。
好ましい実施の形態においてはまた、上記送りねじ機構は、上記水平軸線と直交する方向に延びるようにして上記回転ハウジングに対して軸転可能に支持され、ハンドルによって回転させられるねじ軸と、上記矯正体に形成され、かつ上記ねじ軸に螺合するねじ穴とによって構成されている。
好ましい実施の形態においてはまた、上記矯正目標指示部は、上記支持ベースに固定されるブラケットと、このブラケットから水平方向に突出し、かつ先端が尖った指示体とを備えている。
好ましい実施の形態においてはさらに、上記矯正目標指示部は、上記溶接トーチの先端部の軸直角方向の変形量を計測するための変形量計測手段を備えている。
好ましい実施の形態においてはまた、上記トーチ矯正部および上記矯正目標指示部は、上記支持ベースに対して設置位置変更可能に構成されている。
本願発明のその他の特徴および利点は、図面を参照して以下に行う詳細な説明から、より明らかとなろう。
以下、本願発明の好ましい実施の形態について具体的に説明する。図1は矯正するべき溶接トーチ100の説明図、図2は矯正時にゲージチップを装着した状態の溶接トーチ100の説明図、図3はこの矯正装置Aの平面図、図4は図3のA−A矢視断面図、図5は図3のB−B矢視図、図6は図5のC−C矢視断面図である。
本願発明の溶接トーチの矯正装置Aによって矯正するべき溶接トーチ100は、いわゆるトーチボディと称されるものであって、図1に表れているように、溶接ロボット(図示略)の先端において、ショックセンサ機能をもつトーチボディホルダ120対して適宜接続して用いられるものである。この溶接トーチ100は、上記トーチボディホルダに挿入固定されるやや縮径された基端部110を有する。この基端部110にはまた、トーチボディホルダ120に対する軸線回り方向の位置決めをするための突起111が形成されている。図1に示す例では、この溶接トーチ100は、基端部110に対して先端側が45度の角度をもって曲げられている。この溶接トーチ100はまた、溶接ワイヤを先端側に案内するためのガイド(図示略)や、不活性ガスを先端側に導くための通路を有する公知の構成を有するものである。ただし、矯正作業を行うに際しては、好ましくは、図2に示すように、先端部の部品を取り外し、尖った先端部を有する矯正用のゲージチップ130をこの溶接トーチ100に装着する。装着状態におけるこのゲージチップ130の先端部は、予定される溶接ポイントの位置と対応させられている。
本願発明の溶接トーチの矯正装置Aは、図3ないし図6に表れているように、支持ベース200と、それぞれこの支持ベース200上に設置されたトーチ保持部300、トーチ矯正部400、および矯正目標指示部500を備える。
支持ベース200は、図に示す実施形態では、平面視矩形状をした板状の部材からなっており、硬質金属によって形成される。
トーチ保持部300は、上記した溶接トーチ100をその基端部110において片持ち状に保持するためのものである。図に示す実施形態では、ブロック状の本体部310と、この本体部310の所定高さ位置に垂直状に設けた挟持面311と協働して溶接トーチ100の基端部110を挟持するクランプ片320とを備える。本体部310は、ボルト330をねじ孔210に締め付けることによって支持ベース200に対して固定される。クランプ片320は、ボルト321によって本体部310に取り付けられる。本体部310の挟持面311とクランプ片320の一面には、それぞれ円筒内面をもち、水平方向に延びる溝312,322が形成されている。溶接トーチ100の基端部110はこれらの溝312,322がなす円筒状の保持空間内に挿入されるようにしつつ、ボルト321を締め付けることにより、挟持面311とクランプ片320との間に強固に挟持される。なお、本体部310の挟持面311にはまた、溶接トーチ100の基端部110に形成された軸回り方向位置決め突起111に係合する係合凹部313が形成されている。これらトーチ保持部300を構成する部材は、工具鋼等の硬質金属によって形成される。
トーチ矯正部400は、上記のようにしてトーチ保持部300に保持された溶接トーチ100の先端側の部分にその軸線と直交する方向の外力を付与するためのものである。図に示す実施形態では、このトーチ矯正部400は、図4に最もよく表れているように、支持ベース200に対してボルト411によって固定されるブラケット410と、このブラケット410に対して上記溶接トーチ保持部300に保持された溶接トーチ100の基端部110と同等高さの水平軸線Lを中心として回転可能な回転ハウジング420と、この回転ハウジング420に上記水平軸線と直交する方向に移動可能に案内支持され、上記溶接トーチ100の先端側の部位を挿通保持する矯正体450と、この矯正体450をその移動可能方向に移動させる送りねじ機構470とを備える。このトーチ矯正部400を構成する部材は、工具鋼等の硬質金属によって形成される。
図4に良く表れているように、上記ブラケット410には、上記水平軸線を中心とする円筒部412を備える。一方、上記回転ハウジング420には、上記円筒部412の内側に嵌合してこのブラケット410に対して上記水平軸線を中心として回転可能に支持される円筒部421を備える。上記ブラケット410の円筒部412の内面には、たとえばオイレスベアリング(図示略)が埋設されており、これら、ブラケット410の円筒部412の内面と回転ハウジング420の円筒部421の外面とが協働して、すべり軸受けを構成している。
上記回転ハウジング420はまた、図4に良く表れているように、上記円筒部421に対して上記溶接トーチ保持部300と反対側に隣接させて、上記矯正体450を案内支持する矯正体案内部430を備える。矯正体案内部430は、上記円筒部421に対して外向フランジ部422を介して連結され、かつ、下部に開口を有する略円筒状の外郭部431を備え、この外郭部431の上記水平軸線方向の端部垂直壁432には、一対のガイド板434がボルト435によって固定されている。この一対のガイド板434は、それぞれ、上記外郭部431の外形と対応する円弧状の外縁部434aと、上記外郭部431の外形の弦をなす方向に延びる直線状のガイド縁434bを有している。この一対のガイド板434は、各ガイド縁434bが上記水平軸線を挟んでこれから等距離の位置で互いに平行をなすようにして、上記外郭部431の垂直壁432に対して固定される。
一方、上記矯正体450は、図4ないし図6に良く表れているように、上記外郭部431の内部において余裕をもって収容され、かつ、外郭部431の軸方向の長さと略対応した軸方向厚みをもつ円板ブロック状を呈した部材であり、上記水平軸線方向に貫通して溶接トーチ100の先端側の部位を遊びをもって挿通する貫通孔451を備える。この矯正体450は、上記溶接トーチ保持部300側の垂直端面452が上記回転ハウジング420の外向フランジ部422の内面に当接するとともに、反対側の端面453の一部が上記一対のガイド板434の内面に当接することにより、上記垂直軸線方向の位置が規制される。また、この矯正体450の上記端面453には、上記一対のガイド板434の各ガイド縁434bに摺動接触する一対の被ガイド側面454aを有する膨出部454が形成されており、上記ガイド縁434bに対して上記被ガイド側面454aが摺動接触することにより、この矯正体450の移動方向が、上記水平軸線に対して直交する方向に規制される。この矯正体450にはまた、この矯正体450の移動方向と対応する方向に延びるねじ孔455が、この矯正体450の周面から上記貫通孔451に至るようにして形成されている。
図4および図5に表れているように、上記矯正体案内部430の上記外郭部431には、上記矯正体450のねじ孔455に螺合するねじ軸460が、回転可能に支持される。この実施形態においてねじ軸460は、下端の雄ねじ部461と、フランジ部462と、外郭部挿通部463と、上端連結部464とがこの順に形成されており、フランジ部462が外郭部431の内面に当接した状態において外郭部挿通部463がこの外郭部431に形成した貫通孔436に挿通されるとともに、上端連結部464にキャップ部材465が嵌め込み固定されることにより、軸方向定位置で回転可能となる。キャップ部材465には、その軸直交方向に開けられた保持孔466に挿通されたハンドルバー467が設けられている。これにより、ハンドルバー467を回転操作することにより、小さな力で上記ねじ軸460を所望の方向に回転させることができる。こうして回転させられるねじ軸460と、このねじ軸460に螺合するように矯正体450に設けられたねじ孔455とからなる送りねじ機構470により、矯正体450は、上記水平軸線と直交する方向に移動させられる。
図3に表れているように、矯正するべき溶接トーチ100は、基端部110から先端側にかけて45度の角度で曲げられている。そのため、上記トーチ矯正部400は、基端部110に対して45度の角度で傾斜する先端側のトーチ軸線と略対応させて設置されている。なお、矯正するべき溶接トーチ100には、図に示すように湾曲するものや、基端から先端にかけて直線状の延びるものもある。これに対応させるため、図に示す実施形態では、支持ベース200上でのトーチ矯正部400の位置を変更できるようにしている。具体的には、トーチ矯正部400を直線状に延びる溶接トーチ100の先端側を矯正する場合に対応させて支持ベース200上に設置できるように、固定用のボルト411をねじ込むための、別のねじ孔のセット220が設けられている。
矯正目標指示部500は、溶接トーチ100の先端の本来の位置を指し示すためのものである。図に示される実施形態では、この矯正目標指示部500は、ボルト510によって支持ベース200に固定されるブロック状のブラケット部520と、このブラケット部520に対して取り付けられた指示体530とを備える。この指示体530は、尖った先端を有するゲージチップ531を保持する軸体532を、上記溶接トーチ保持部300に保持されるトーチ100の基端部110の軸線と同等高さの水平軸線にそって、その軸線方向に移動可能に上記ブラケット部520に支持させて構成されている。この矯正目標指示部500は、上記軸体532の軸線方向が、上記矯正するべき溶接トーチ100の先端側の軸線方向と略一致するようにして、支持ベース200に設置される。なお、この矯正目標指示部500もまた、直線状に延びる溶接トーチ100を矯正する場合に対応できるように、支持ベース200上の位置を変更して設置できるようにしている。具体的には、この矯正目標指示部500を固定するためのボルト510がねじ込まれるべき別のねじ孔のセット230が支持ベース200上に設けられている。
図に示す実施形態においてはまた、矯正目標指示部500には、矯正するべき溶接トーチ100の先端の軸直交方向の変形量を計測するための変形量計測手段540が付属させられている。具体的には、図3および図4に表れているように、本体に対するプッシャ542の軸方向移動量をデジタル表示できる2つの計器541,543が、一方の計器541がそのプッシャ542が上記水平軸線と垂直方向に直交する方向を向き、他方の計器543がそのプッシャ542が上記水平軸線と水平方向に直交する方向を向くようにして、ステー545を介して上記ブラケット部520に取り付けられている。
次に、上記した溶接トーチ100の矯正装置を使用して変形した溶接トーチ100を矯正する作業手順について説明する。
上記したように、溶接トーチ100の先端部には、矯正用のゲージチップ130を装着しておく。ゲージチップ130は、尖った先端部131を有するものが望ましいが、図に示す例では、尖った先端部131よりも基端側に、球形部132を設けたものが用いられている。この球形部132は、その中心がゲージチップ130ないしは溶接トーチ100の先端側の軸線上に位置するように形成されている。そして、この溶接トーチ100は、先端側の部分がトーチ矯正部400における矯正体450の貫通孔451を通過し、かつ、回転ハウジング420の円筒部421を通過するようにして、基端部110が溶接トーチ保持部300に保持させられる。なお、溶接トーチ100の基端部110の係合突起111と溶接トーチ保持部300の係合凹部313との係合により、この溶接トーチ100は、基本的には、湾曲する軸線を含む平面が水平をなすようにして保持される。
次に、矯正目標指示部500の指示体530を軸方向に移動させ、その尖った先端を上記ゲージチップ130の尖った先端部131に近づけ、溶接トーチ100の先端がどの方向にどの程度変形しているかをチェックする。この際、上記した2つの計器541,543のプッシャ542の先端がゲージチップ130に設けた球形部132の周面に当接することにより、溶接トーチ100の先端の水平方向の変形量と垂直方向の変形量を知ることができるので、より正確に、トーチ先端の変形方向および変形量を知ることができる。
次に、トーチ矯正部400の回転ハウジング420を回転させ(図5参照)、矯正体450の移動方向、すなわち、ねじ軸460が上記のようにして判明したトーチ100先端の変形方向と対応した方向を向くようにする。たとえば、トーチ先端方向からみてトーチ先端が10時の方向に変形しているならば、上記ねじ軸460が10時の方向または4時の方向を向くように回転ハウジング420を回転させる。
続いて、ハンドルバー467を回転させることによりねじ軸460を回転させ、矯正体450を上記溶接トーチ100の先端の変形を消失させる方向に変位させる。矯正体450は、その貫通孔451内に溶接トーチ100の先端側の部位を拘束しているので、上記のように矯正体450を移動させることにより、溶接トーチ100の先端側の部位に軸直角方向の外力を付与することができる。この外力は、送りねじ機構470によって発生させられているので、大きなものとなる。このようにして、溶接トーチ100のスプリングバックを考慮しつつ、上記計器541,543が示す変形量がなくなるまで、上記矯正体450の移動および戻し動作を繰り返すことにより、溶接トーチ100の変形を矯正することができる。矯正を終えた溶接トーチ100は、この溶接トーチの矯正装置から取り外し、ゲージチップ130を正規のトーチ先端部材に交換して、溶接ロボットのトーチホルダに装着して作業は完了する。
このように、上記構成の溶接トーチの矯正装置によれば、溶接トーチ100の先端側の変形方向を容易に確認しつつ、その変形を小さな操作力によって簡便に矯正することができる。
なお、本願発明の範囲は、上記した実施形態に限定されるものではなく、各請求項に記載した事項の範囲内でのあらゆる変更は、すべて本願発明の範囲に包摂される。
とりわけ、トーチ矯正部400の構成は、実施形態の具体的構成に限定されない。回転ハウジング420をブラケット410に対して回転可能に支持する構成、回転ハウジング420それ自体の構成、矯正体450を送りねじ機構470によって回転ハウジング420に対し所定の方向に移動させるための構成は、それぞれかかる機能をそなえておれば、具体的構成は問われない。たとえば、実施形態では、回転ハウジング420に対し軸方向定位置で回転するねじ軸460を矯正体450に設けたねじ孔455に螺合させたが、矯正体450に対して軸方向定位置で回転するねじ軸を、回転ハウジング420に設けたねじ孔に螺合させるようにしても、ねじ軸を回転させることにより、矯正体450を所定の方向に矯正送りすることができる。
また、実施形態は、回転ハウジング420の所定の回転位置への回転、および、ねじ軸460の回転を手動によって行う構成であるが、これらを自動的に行うようにすることもできる。たとえば、2つの計器541,543によって溶接トーチ100の先端部の変形の方向および量を変形データとして検出するとともに、この変形データに基づいて、回転ハウジング420を所定の回転位置までモータによって回転させ、かつ、上記変形データを用いたフィードバック制御により、上記ねじ軸460をモータによって回転させるようにすることも可能である。
さらに、実施形態では、溶接ロボットのトーチホルダからトーチボディを取り外し、このトーチボディに対する矯正を行うように構成しているが、トーチホルダにトーチボディを装着したまま、このトーチボディをクランプし、この状態において上記トーチ矯正部400の作動によってトーチ先端の変形を矯正するように構成することも可能である。
本願発明の溶接トーチの矯正装置で矯正される溶接トーチの例の説明図である。 矯正時にゲージチップを装着した状態の溶接トーチの説明図である。 溶接トーチの矯正装置の一例の平面図である。 図3のA−A矢視断面図である。 図3のB−B矢視断面図である。 図5のC−C矢視断面図である。
符号の説明
A 溶接トーチの矯正装置
100 溶接トーチ
110 基端部(溶接トーチの)
130 ゲージチップ
200 支持ベース
210 ねじ孔
300 トーチ保持部
310 本体部
311 挟持面
320 クランプ片
400 トーチ矯正部
410 ブラケット
420 回転ハウジング
430 矯正体案内部
450 矯正体
451 貫通孔(矯正体の)
455 ねじ孔(矯正体の)
460 ねじ軸
467 ハンドル
470 送りねじ機構
500 矯正目標指示部
520 指示体
540 変形量計測手段

Claims (8)

  1. 支持ベースと、
    この支持ベース上に設置され、溶接トーチをその基端部において保持するトーチ保持部と、
    上記支持ベース上に設置され、上記溶接トーチ保持部に保持された溶接トーチの先端側の部位にその軸線と交差する方向の外力を付与するトーチ矯正部と、
    上記支持ベース上に設置され、上記溶接トーチ保持部に保持された溶接トーチの先端の矯正目標位置を示す矯正目標指示部と、
    を備え、
    上記トーチ矯正部は、上記支持ベースに固定されるブラケットと、このブラケットに対して水平軸線を中心として回転可能に支持された回転ハウジングと、この回転ハウジングに上記水平軸線と交差する方向に移動可能に案内支持され、上記溶接トーチの先端側の部位を挿通保持する矯正体と、この矯正体をその移動可能方向に移動させる送りねじ機構と、を含んで構成されていることを特徴とする、溶接トーチの矯正装置。
  2. 上記ブラケットは、上記水平軸線を中心とした円筒部を備える一方、上記回転ハウジングは、上記ブラケットの円筒部に対してその内側で回転可能に支持され、かつ、上記溶接トーチの先端側の部位を挿通可能な円筒部を備える、請求項1に記載の溶接トーチの矯正装置。
  3. 上記回転ハウジングは、上記円筒部に隣接して、上記矯正体を案内支持する矯正体案内部を備える、請求項2に記載の溶接トーチの矯正装置。
  4. 上記矯正体は、ほぼ上記水平軸線方向に貫通し、上記溶接トーチの先端側の部位を遊びをもって挿通保持する貫通孔を備える、請求項3に記載の溶接トーチの矯正装置。
  5. 上記送りねじ機構は、上記水平軸線と直交する方向に延びるようにして上記回転ハウジングに対して軸転可能に支持され、ハンドルによって回転させられるねじ軸と、上記矯正体に形成され、かつ上記ねじ軸に螺合するねじ穴とによって構成されている、請求項2ないし4のいずれかに記載の溶接トーチの矯正装置。
  6. 上記矯正目標指示部は、上記支持ベースに固定されるブラケットと、このブラケットから水平方向に突出し、かつ先端が尖った指示体とを備える、請求項1に記載の溶接トーチの矯正装置。
  7. 上記矯正目標指示部は、上記溶接トーチの先端部の軸直角方向の変形量を計測するための変形量計測手段を備える、請求項6に記載の溶接トーチの矯正装置。
  8. 上記トーチ矯正部および上記矯正目標指示部は、上記支持ベースに対して設置位置変更可能に構成されている、請求項1ないし9のいずれかに記載の溶接トーチの矯正装置。
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