JP2007172692A - ディスク装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構成で高い防塵効果を得られ、外部からの意図的な操作による、誤動作、破壊などを防止できるディスク装置を提供する。
【解決手段】ディスクまたはディスクを収納したカートリッジを挿入または排出する搬送部材と、搬送部材が挿入または排出される際の開口部を有する装置本体と、搬送部材が装置本体に挿入された状態で、開口部を閉鎖するフロントドアと、フロントドアを開口部を閉鎖する方向へ付勢する付勢バネと、搬送部材と係合し、装置本体にスライド可能に支持されるスライド部材と、スライド部材と係合し、装置本体に回動軸を中心に回動自在に支持されるロック部材とを備え、搬送部材が前記装置本体の内部に挿入され、開口部がフロントドアにより閉鎖された状態において、ロック部材がスライド部材の移動動作に連動して回動し、フロントドアを閉鎖する方向へ押圧する。
【選択図】図1

Description

本発明は、光ディスク等のディスク状のデータ記憶媒体にデータを記録することおよび/またはデータ記憶媒体からデータを再生することを行うディスク装置に関する。
近年、光ディスクや磁気ディスク等、ディスクのみを持ち運びおよび交換することが可能なディスク状データ記録媒体(以下単にディスクと呼ぶ)が広く普及しており、用途に応じて様々な形態の媒体が存在している。たとえばレーザビームを用いてデータの記録や再生を行うディスクには、読み出し専用の再生型ディスク(CD−ROM、DVD−ROM等)、1度だけ記録可能な追記型ディスク(CD−R、DVD−R等)、繰り返し記録が可能な書き換え型ディスク(PD、DVD−RAM等)の複数の形態が存在する。書き換え型ディスクは、傷や埃からディスクを保護するため、カートリッジに収納されている場合もある。
このようなディスクの記録または再生を行うディスク装置では、ディスクの装填、排出には一般的にトレイを用いる機構が採用されている。この機構によれば、トレイにディスクを載置し、トレイごとディスク装置内へ挿入したり、ディスク装置から排出させたりすることにより、ディスクの装填、排出が行われる。トレイによるこの動作は、ユーザに分かりやすく、比較的簡単な構造でこの機構を実現できる。このため、多くのディスク装置にトレイを用いた構造が採用されている。
トレイを用いた従来のディスク装置の一例を図10に示す。図10において、図10(a)は、トレイ210が排出された状態を示す斜視図で、図10(b)は、トレイ210が挿入された状態を示す斜視図である。
図10(a)に示すように、従来のディスク装置200では、装置本体210の前面に開口部215を構成し、この開口部215からトレイ220を装置本体210の内外(矢印220A、220B方向)に出し入れ自在に取り付けられている。トレイ220には、ほぼ円形の凹部225が設けられており、ディスク10をこの凹部225に載置して、トレイ220に矢印220A方向への駆動指令を与えることで、図示しないトレイ駆動機構によって、図10(b)に示すように、トレイ220が装置本体210内部に引き込まれる。トレイ220の前面には、蓋部230が構成されており、トレイ220が装置本体210に引き込まれた際に、図10(b)に示すように、蓋部230によって開口部215を遮へいする構造となっている。トレイ220が挿入された後では、トレイ220は機械的にロックされるため、トレイ220を手動で引き出すことは不可能であり、外部から装置内部に指や異物が挿入されることを防止する。また、装置本体210内部への塵埃の進入を防止するために、蓋部230の背面に弾性部材からなる防塵パッド235を貼り付けて、トレイ220が挿入された際に、開口部215周囲と密着して、装置本体210の気密を保つディスク装置が提案されている(たとえば、特許文献1)。
上述したディスク装置200は、ディスク単体のみに対応するトレイであったが、特許文献2では、カートリッジおよび単体ディスクに対応したトレイを用いたディスク装置が開示されている。このディスク装置300の一例を図11に示す。図11において、図11(a)は、トレイ320が排出された状態を示す斜視図で、図11(b)は、トレイ320が挿入された状態を示す斜視図である。
図11(a)に示すように、カートリッジおよび単体ディスクに対応したディスク装置300では、図10に示すトレイ220のように、トレイ前面に蓋部230を構成すると、カートリッジ15の載置および取り出しを行う際に、カートリッジ15を保持する箇所がカートリッジ15の側面部に限定され不便を生じるため、トレイ前面に蓋部230を構成せずに、矢印330Aまたは330B方向に回動するフロントドア330によって、開口部315を塞ぐ構成としている。トレイ320には、ディスク10を載置するほぼ円形の凹部325と、カートリッジ15を載置する際のガイド機能を有するガイド壁326a、326bが設けられており、カートリッジの載置性をよくするために、トレイ320の前面には蓋部が構成されていない。
トレイ320に、ディスク10またはカートリッジ15を載置して、トレイ320に矢印320A方向への駆動指令を与えることで、図示しないトレイ駆動機構によって、図11(b)に示すように、トレイ320が装置本体310内部に引き込まれ、フロントドア330が付勢バネ(図示しない)のバネ力によって矢印330A方向に回動して、開口部315を遮へいする。付勢バネによって開口部315をドア330で遮へいするだけでは、外部から装置内部への指や異物の挿入を防止することができないため、ディスク装置300では、トレイ320の挿入動作に連動したロック機構を設けている。
図12(a)に示すように、トレイ320が排出されているときは、フロントドア330はトレイ320によって、付勢バネ(図示しない)の付勢力に抗して、矢印330B方向に押し倒されている。トレイ320が矢印320A方向に駆動され、図12(b)に示すように、トレイ320が装置310内部に挿入されると、フロントドア330は付勢バネ(図示せず)によって、矢印330A方向に回動し、開口部315を閉鎖する。このとき、トレイ320の挿入動作が完了するのに同期して、ロックピン340がフロントドア330の回動軸方向に突出し、フロントドア330の係合部331と係合する。このロックピン340によって、フロントドア330の矢印330B方向への回転を規制してロックを行う構成である。
特開2000−11510号公報 特開2003−242705号公報
しかし、このようなカートリッジ15に対応したディスク装置300において、防塵性を高めるために、フロントドア330背面に防塵パッドを構成した場合、フロントドア330の回動をバネ力のみで行うため、防塵パッドの厚みや貼付作業のばらつきによって、ドア330が完全に回動せず、ロックピン340がフロントドア330の係合部331と係合しない可能性がある。
また、外部から強制的にフロントドア330を開けられると、ロックピン340によって、フロントドア330の開放方向(矢印330B方向)の回転を完全に規制しているため、部品破壊を生じる可能性がある。
さらに、外部から意図的にフロントドア330を開けたまま、トレイ320の挿入動作を行った場合、挿入動作が完了したにもかかわらず、ロックピン340がフロントドア330の係合部331と係合せずにトレイ320の挿入動作が完了してしまい、フロントドア330のロックを行うことができない場合がある。
本発明は上記の課題を鑑み、簡単な構成で高い防塵効果を得られ、外部からの意図的な操作による、誤動作、破壊などを防止できるディスク装置を提供することを目的とする。
本発明のディスク装置は、ディスクまたはディスクを収納したカートリッジを挿入または排出する搬送部材と、前記搬送部材が挿入または排出される際の開口部を有する装置本体と、前記搬送部材が前記装置本体に挿入された状態で、前記開口部を閉鎖するフロントドアと、前記フロントドアを前記開口部を閉鎖する方向へ付勢する付勢バネと、前記搬送部材と係合し、前記装置本体にスライド可能に支持されるスライド部材と、前記スライド部材と係合し、前記装置本体に回動軸を中心に回動自在に支持されるロック部材とを備え、前記搬送部材が前記装置本体の内部に挿入され、前記開口部が前記フロントドアにより閉鎖された状態において、前記ロック部材は、前記スライド部材の移動動作に連動して回動し、前記フロントドアを閉鎖する方向へ押圧する。
ある好ましい実施の形態において、前記装置本体は、ディスクに信号を記録/再生するヘッドと、前記ヘッドを搭載するトラバースベースを有し、前記スライド部材は、前記トラバースベースと係合し、スライド動作することにより、前記トラバースベースを昇降動作させる。
ある好ましい実施の形態において、前記フロントドアは、防塵パッドをさらに備え、前記開口部を前記フロントドアにより閉鎖した状態において、前記防塵パッドは、前記フロントドアと前記装置本体との間で弾性変形する。
ある好ましい実施の形態において、前記ロック部材は、前記スライド部材と係合する第1の係合部と、前記フロントドアを押圧する第2の係合部とを備え、前記ロック部材の前記回動軸から第1の係合部までの距離L1と、前記回動軸から前記第2の係合部までの距離L2の関係が、L1>L2となる。
ある好ましい実施の形態において、前記ロック部材は、前記装置本体の外部から前記ロック部材を回動させることが可能な操作部を有し、前記操作部を操作することにより、前記スライド部材を動作させ、前記搬送部材を前記装置本体から排出する方向へ動作させる。
ある好ましい実施の形態において、前記ロック部材の前記回動軸から前記操作部までの距離L3と、前記回動軸から前記第2の係合部までの距離L2との関係が、L3>L2となる。
ある好ましい実施の形態において、前記ロック部材は、前記フロントドアを強制的に開けられた場合に、前記フロントドアの係合部との当接により、前記回動軸を中心に回動して、前記スライド部材を移動させる。
ある好ましい実施の形態において、前記装置本体は、前記搬送部材が挿入され、前記トラバースベースが上昇したことを検出する検出部を備え、前記ヘッドにより、前記ディスクの信号の記録/再生を行っている際に、前記ロック部材が、外部からの操作により、回動することにより、前記検出部の状態変化を検出して、ディスクモータの停止または前記ヘッドの記録/再生動作を停止する。
本発明のディスク装置によれば、ロックレバーによって、フロントドアを開口部が閉鎖する方向に押圧することにより、フロントドアをロックするとともに、防塵パッドを構成したフロントドアを開口部に押しつけて、防塵性の向上を図ることができる。
また、外部からフロントドアを強制的に開けた場合でも、過度な力が作用したときにロックレバーが回動することにより、機構部品の破壊を防止することができる。
また、外部から意図的にフロントドアを開けたまま、トレイの挿入動作を行った場合でも、ロックレバーとフロントドアの係合部が当接することによって、フロントドアが開いたままトレイの挿入動作が完了するのを防止することができる。
以下、本発明のディスク装置の実施形態について図面を参照しながら説明する。まず、図1から図4を用いて、本実施形態のディスク装置500の構造を説明する。
図1は、本発明のディスク装置500の外観を示す斜視図で、図1(a)はトレイ70が排出された状態を示し、図1(b)はトレイ70が挿入された状態を示す。また、図2は、本発明のディスク装置500の分解斜視図である。
図1に示すように、ディスク装置500は、トレイ70が挿入/排出するための開口部540を有している。
開口部540は、後述するベースシャーシ50と天板60によって構成され、図1(b)に示すように、トレイ70が挿入された時には、フロントドア110によって開口部540は閉鎖される。
フロントドア110は、回動軸110Aを中心に、ベースシャーシ50に矢印110Aまたは110B方向へ回動自在に支持され、図1(a)に示すように、トレイ70が排出された時には、トレイ70に押し倒されて、矢印110B方向に回動して、開口部540を開口する。
図2に示すように、ディスク装置500は、トラバースベース20と、ディスクカートリッジ15に収納されたディスク10を回転駆動するスピンドルモータ30と、記録および/または再生を行う光ピックアップ40とを備える。
スピンドルモータ30は、ディスク10を保持するためのディスク載置面30aを有し、トラバースベース20に固定されている。光ピックアップ40は、ガイド軸41および42に沿って移動可能なように、トラバースベース20上に支持されている。トラバースベース20上には送りモータ43が設けられており、光ピックアップ40をガイド軸41および42に沿って移動させる。光ヘッドの移動方向は、ディスク10の半径方向とおおよそ一致している。
ディスク装置500は、ベースシャーシ50と、天板60と、トレイ70をさらに備える。ベースシャーシ50は、トラバースベース20を支持し、トレイ70を矢印70Aの方向および70Bの方向へ移動可能にガイドする。また、ベースシャーシ50には、トレイ70を矢印70Aの方向および70Bの方向に移動させる駆動モータ51と、駆動モータ51の駆動力を減速および伝達するためのギア列52が設けられている。駆動モータ51およびギア列52はトレイ70の下方に位置しており、図3に示すようにトレイ70の裏面に構成されるラック部71とギア列52とが係合することにより、トレイ70が駆動される。
天板60には、ディスク10をスピンドルモータ30のディスク載置面30aとで挟持するクランパ61と、クランパ支持部62とが設けられており、ベースシャーシ50に取り付けられている。
トレイ70には、ディスクカートリッジ15を載置する際のガイド機能を有するガイド壁71a、71bが設けられている。また、トレイ70にはディスクカートリッジ15の位置決め穴16aおよび16bと係合する固定ピン72a、72bが設けられている。固定ピン72a、72bと位置決め穴16a、16bとの係合によって、トレイ70上でディスクカートリッジ15は位置決めされる。
また、トレイ70には、ディスクカートリッジ15に収納されていないディスク10を直接載置するために円形状の凹部70rが設けられている。凹部70rの底部には、スピンドルモータ30および光ピックアップ40がディスク10に接近するための開口部70wが設けられている。
また、トレイ70に載置されたディスクカートリッジ15を取り出しやすくするために、ディスクカートリッジ側面の一部を露出させるための切り欠き70sがトレイ70の前面に設けられている。
トレイ70には、ディスクカートリッジ15のシャッター15aと係合して開閉するオープナー73が、矢印80Aならびに矢印80B方向に移動可能に設けられている。オープナー73は、天板60の裏面に設けられるカム溝(図示せず)と係合し、トレイ70の挿入/排出動作に応じて、シャッター15aの開閉を行う。
スライドカム80は、ベースシャーシ50に矢印80Aおよび矢印80B方向へ移動可能に支持され、トラバースベース20に設けられたガイドピン21とカム溝を介して係合しており、矢印80A方向ならびに矢印80B方向に移動することで、トラバースベース20を上下に駆動する。
また、スライドカム80には、ラックギア80aが設けられており、ギア列52と係合することで、矢印80Aおよび80B方向に駆動される。
スライドカム80の係合部81は、図3に示すトレイ70の裏面に構成されるカム溝75と係合する。カム溝75のコーナー部75aを係合部81が通過するときは、スライドカム80のラックギア80aがギア列52と係合または離脱する。すなわち、スライドカム80の係合部81が、カム溝75のコーナー部75aを通過するときには、トレイ70とスライドカム80の駆動が切り替わる。この切り替え動作により、1つの駆動モータ51で、トレイ70の挿入/排出動作と、トラバース20の昇降動作を行う。
ロックレバー90は、ベースシャーシ50に回動支持され、先端部の係合部90aはスライドカム80と係合する。したがって、図4に示すように、ロックレバー90は、係合部90aを介してスライドカム80と係合し、スライドカム80の矢印80A方向および矢印80B方向の動きに同期して、回動軸91を中心に矢印90Aおよび矢印90B方向に回動する。
また、ロックレバー90には、当接部92が設けられており、フロントドア110の係合部113と当接して、フロントドア110の矢印110B方向への回動を規制する。なお、動作の詳細については後述する。
スイッチ基板100は、ロックレバー90の下方に設けられて、ベースシャーシ50に取り付けられている。図4(a)に示すようにトレイ70が排出した状態では、スライドカム80によってスイッチ101aが押されて、トレイ排出完了を検出し、また、図4(b)に示すように、トレイ70が挿入された状態では、ロックレバー90によってスイッチ101bが押されてローディング動作完了(トレイ70が挿入されてトラバース20の上昇が完了)を検出する。
フロントドア110は、回動軸110aを中心に、ベースシャーシ50に対して矢印110Aおよび矢印110B方向に回動自在に取り付けられており、付勢バネ111により矢印110A方向に付勢される。
また、フロントドア110には開口部540を閉鎖したときのディスク装置500の防塵性を向上するために、防塵パッド112が設けられている。たとえば、防塵パッド112は、スポンジや、ゴムなどで構成され、開口部540に当接した際に、弾性変形することで密閉度を高める働きをする。
ベースシャーシ50は、装置への衝撃を緩衝するための、ゴムなどの弾性部材で構成されるダンパを介してフレーム510に支持される。フレーム510に、ディスク装置500の外殻をなす上部筐体520および下部筐体530が取り付けられ、ディスク装置500の外殻が構成される。
次に、以上のように構成されるディスク装置500におけるフロントドア110のロック動作について図5〜図8を用いて説明する。
図5〜図7は、トレイ70の位置におけるロックレバー90、フロントドア110の動作状態を示しており、図5は、トレイ70が完全に排出された状態、図6は、トレイ70が挿入または排出途中の状態、図7は、トレイ70が完全に挿入されローディングが完了した状態をそれぞれ示す。なお、各図において、(a)は平面図を示し、(b)は側面図を示す。図8は、ロックレバー90の係合部90a、当接部92、操作部93の位置関係を説明する動作図で、図8(a)は図7の時の状態、図8(b)は図6の時の状態をそれぞれ示す。
図5に示すように、トレイ70が排出された状態にあるとき、スライドカム80は、トレイ70のカム溝75により、ディスク装置500の左側に位置する。このとき、ロックレバー90は、スライドカム80により矢印90B方向に回動しており、ロックレバー90の当接部92とフロントドア110の係合部113は接触していない。つまり、フロントドア110は矢印110Aならびに110B方向に回動自在である。したがって、トレイ70が排出されている状態では、フロントドア110はトレイ70により、矢印110B方向に押し倒されており、開口部540が開口している。
なお、このとき、検出スイッチ101aが、スライドカム80により押されることで、トレイ70の排出完了を検出している。
図5の状態から、駆動モータ51によって、トレイ70が矢印70A方向に挿入されると、図6に示すように、フロントドア110は、付勢バネ111のバネ力によって、トレイ70に当接しながら、矢印110A方向に回動する。そして、トレイ70のカム溝75のコーナー部75aにより、スライドカム80が矢印80A方向に移動をはじめ、それと係合するロックレバー90も矢印90A方向に回動を開始する。このとき、フロントドア110は矢印110A方向に回動しているため、ロックレバー90は、フロントドア110の係合部113と当接することなく回動する。
図6の状態から、さらにトレイ70が矢印70A方向に挿入されると、トレイ70とスライドカム80と駆動が切り替わり、図7に示すように、スライドカム80が矢印80A方向へ移動し、トレイ70が挿入され、トラバースベース20が上昇して、ローディング動作が完了する。
なお、このとき、検出スイッチ101bが、スライドカム80の移動とともに回動するロックレバー90により押されることで、ローディング動作完了を検出している。
フロントドア110は、付勢バネ111のバネ力によって、矢印110A方向に回動し、開口部540を閉鎖する。このとき、スライドカム80が矢印80Aに移動することによって、ロックレバー90が矢印90A方向に回動するため、ロックレバー90の当接部92は、フロントドア110の係合部113を矢印70B方向に押圧する。回動軸110aは、フロントドア110と係合部113の間に設けられているため、ロックレバー90によって、係合部113を矢印70B方向に押圧すると、フロントドア110は、回動軸110aを中心に回動し、矢印110A方向に押圧されることになる。この押圧動作によって、フロントドア110は矢印110B方向への回動を規制され、フロントドア110のロックが行われる。
ところが、スライドカム80は、減速ギア列52を介して、駆動モータ51に伝達されているので、駆動モータ51および減速ギア列52による負荷により、矢印80B方向への移動にある程度の力を必要とするが、移動を機械的にロックされてはいない。そのため、フロントドア110を矢印110B方向に、強制的に回動すると、係合部113を介して、ロックレバー90が矢印90B方向に回動して、スライドカムを80を矢印80B方向に移動させることができる。
そこで、本発明のディスク装置では、図8に示すように、スライドカム80と係合する係合部90aと回動軸91との距離L1と、フロントドア110の係合部113と当接する当接部92と回動軸91との距離L2の関係を、L1>L2となるようにすることで、L1/L2の半径比を利用して、フロントドア110のロック力を発生させている。つまり、スライドカム80を矢印80B方向に移動させるために、係合部90aに作用する力をFとすると、当接部92を介して、ロックレバー90を矢印90B方向に回動させる力Pは、P=(L1/L2)×Fとなり、スライドカム80を矢印80B方向に移動させる力をL1/L2倍に拡大する。したがって、L1>L2の関係となる位置に当接部92を設けることによって、ロックレバー90を回動させるには、スライドカム80を動かすよりも大きな力が必要となり、フロントドア110の矢印110B方向への回動を規制するある程度のロック力を得ることができる。
また、逆に、外部から強制的にフロントドア110を矢印110B方向に開いた場合、前述したロック力以上の力が当接部92に作用すると、フロントドア110の係合部113を介して、ロックレバー90は矢印90B方向に回動するため、外部から作用した過度な力、言い換えればロック力以上の力を逃がすことができる。したがって、フロントドア110や他の機構部品にロック力に耐える強度を持たせておけば、外部から強制的にフロントドア110を開いた際の部品破損を防止することができる。
また、このとき、ロックレバー90が回動することで、検出スイッチ101bの状態が変化するので、外部からの異常動作を検出することができる。この検出により、例えば、スピンドルモータ30の回転を停止し、光ピックアップ40のレーザー発光を停止するといった動作を行うことができる。
また、付勢バネ111のバネ力だけで開口部540を閉鎖した場合、フロントドア110に貼り付けられた防塵パッド112の弾性力とのバランスによっては、開口部540が完全に閉鎖されない場合が発生するが、本発明のディスク装置では、ロックレバー90によって、フロントドア110を矢印110A方向に押圧するため、フロントドア110に貼り付けられた防塵パッド112を開口部540に押しつけることができ、ディスク装置500の防塵性を高めることができる。
トレイ70を排出するときは、図5〜図7の逆手順で動作する。つまり、図7の状態から、駆動指令によって、スライドカム80が矢印80B方向に移動を開始し、図6の状態を経て、トレイ70とスライドカム80の駆動が切り替わり、トレイ70が矢印70B方向へ駆動される。そして、トレイ70の移動によって、フロントドア110は矢印110B方向へ押し倒され、図5に示す状態までトレイ70が移動して、スライドカム80によって検出スイッチ101aが押されて、トレイ70の排出動作が完了する。
また、本発明のディスク装置500では、図6〜図8に示すように、イジェクトピン120によって、ロックレバー90の操作部93を矢印70A方向に押すことにより、強制的にロックレバー90を矢印90B方向に回動させ、スライドカム80を矢印80B方向に動作して、トレイ70を強制的に排出することができる。
本発明のディスク装置では、図8(a)に示すように、イジェクトピン120が作用する操作部93と回動軸91との距離L3と、フロントドア110の係合部113と当接する当接部92と回動軸91との距離L2の関係を、L3>L2となるようにすることで、L3/L2の半径比を利用して、イジェクトピン120でロックレバー90を矢印90B方向に回動させる力をロック力より小さくしている。
なお、図8(b)に示すように、イジェクトピン120は矢印70A方向に、直進して作用するのに対して、ロックレバー90は回動軸91を中心に回動するため、ロックレバー90が矢印90B方向に回動するにしたがって、イジェクトピン120が作用する操作部93と回動軸91との距離が大きくなりL3’となるが、L3’/L2の半径比も同様に大きくなるので、イジェクトピン120でロックレバー90を回動させる力はより小さくなる。
このトレイ70を強制的に排出する機能は、ディスク装置500が故障した際に、内部に取り残されたディスク10を取り出すために使用される。この機能は、緊急時対応のために必要な機能であり、本発明のディスク装置では、この強制排出機能を行う部材であるロックレバー90を使って、フロントドア110のロック動作を行うことにより、部品点数の増加もなく、フロントドア110のロック機能および防塵性の向上を実現している。
次に、通常の動作とは異なり、意図的にフロントドア110が開けられた状態で、トレイ70を挿入した場合の動作について説明する。
図9は、フロントドア110が強制的に開けられた状態でトレイ70が挿入されたときの動作状態を示し、(a)は平面図を示し、(b)は側面図を示す。
トレイ70が矢印70A方向に挿入されると、前述したように、トレイ70のカム溝75のコーナー部75aによって、トレイ70とスライドカム80の駆動が切り替わり、スライドカム80が矢印80A方向に移動する。このスライドカム80の移動によって、ロックレバー90が矢印90A方向に回動すると、フロントドア110が開いたままであるため、フロントドア110の係合部113にロックレバー90の当接部92が当接してしまい、ロックレバー90が矢印90A方向へ回動できず、スライドカム80の移動が停止する。したがって、フロントドア110が開いたままで、トレイ70が挿入されないため、ローディング動作が完了してしまうことはない。例えば、一定時間経過しても、検出スイッチ101bがローディング動作完了を検出しないことで、このトレイ70の挿入動作異常を検出して、トレイ70の動作を停止または駆動反転を行ってもよい。
以上の説明から、本発明のディスク装置によれば、ロックレバー90によって、フロントドア110を開口部540が閉鎖する方向に押圧することにより、フロントドア110をロックするとともに、防塵パッド112を構成したフロントドア110を開口部540に押しつけて、防塵性の向上を図ることができる。
また、外部からフロントドア110を強制的に開けた場合でも、過度な力、言い換えれば、ロック力よりも大きな力が作用したとき、ロックレバー90が回動することにより、機構部品の破壊を防止することができる。
また、外部から意図的にフロントドア110を開けたまま、トレイ70の挿入動作を行った場合でも、ロックレバー90とフロントドア110の係合部113が当接することによって、フロントドア110が開いたまま、トレイ70の挿入されローディング動作が完了するのを防止することができる。
なお、本実施形態では、トレイ70上に固定ピン72a、72bを構成することにより、ディスクカートリッジ15をトレイ70に対して位置決めを行っているが、ディスクカートリッジ15の位置穴16a、16bに係合する位置決めピンはトレイ70上に固定されていなくてもよい。例えば、トラバースベース20に位置決めピンを構成して、トレイ70上には位置決めピンが通過できる穴が空いている構造としてカートリッジの位置決めをしてもよい。
また、本実施形態では、ローディング動作完了を検出する検出スイッチ101bを、ロックレバー90により、動作させて検出を行っているが、これに限定されることなく、例えば、スライドカム80で動作させて検出してもよい。
また、本実施形態では、トレイ70にディスクカートリッジ15が載置できる構成としているが、これに限定されることなく、ディスク10単体にのみ対応したトレイであってもよい。
また、本実施形態では、防塵性の向上のために、防塵パッド112を構成したが、これに限定されることなく、例えば、フロントドア110の閉鎖音の低減のために、弾性部材を設けても良い。
また、本実施形態では、防塵性の向上のために、防塵パッド112を構成したが、これに限定されることなく、例えば、外部からの意図的な動作を防止する目的であれば、防塵パッド112を構成しなくても良い。
また、この上部筐体520と下部筐体530とで構成されるディスク装置500の外形寸法の高さH1が、例えば41.3mmであってもよい。外形寸法の幅は、例えば146mmであってもよい。外形寸法の奥行きは、例えば190mmであってもよい。
本発明のディスク装置は、カートリッジおよび単体ディスクに対応したディスク装置に適合し、簡単な構成で高い防塵効果を得ることができる。また、外部からの意図的な操作による、誤動作、破壊を防止するディスク装置に好適に用いられる。
(a)本発明のディスク装置の実施形態の外観を示す斜視図で、トレイが排出された状態を示す図(b)本発明のディスク装置の実施形態の外観を示す斜視図で、トレイが挿入された状態を示す図 本発明のディスク装置の実施形態の構成を示す分解斜視図 トレイの裏面側から見た斜視図 (a)ロック機構部の構成を示す斜視図で、トレイが排出された状態を示す図(b)ロック機構部の構成を示す斜視図で、トレイが挿入された状態を示す図 ロック機構部の動作中の一状態を示す動作図で、(a)は平面図、(b)は側面図 (a)ロック機構部の動作中の一状態を示す動作図で平面図(b)ロック機構部の動作中の一状態を示す動作図で側面図 (a)ロック機構部の動作中の一状態を示す動作図で平面図(b)ロック機構部の動作中の一状態を示す動作図で側面図 ロックレバーの係合部、当接部および操作部の位置関係を説明する動作図 (a)フロントドアが開けられた状態で、トレイが挿入した場合のロック機構部の動作図で平面図(b)フロントドアが開けられた状態で、トレイが挿入した場合のロック機構部の動作図で側面図 (a)従来のディスク装置の一例を示す外形斜視図で、トレイが排出された状態を示す図(b)従来のディスク装置の一例を示す外形斜視図で、トレイが挿入された状態を示す図 (a)従来のディスク装置の別の一例を示す外形斜視図で、トレイが排出された状態を示す図(b)従来のディスク装置の別の一例を示す外形斜視図で、トレイが挿入された状態を示す図 (a)図10に示す従来のディスク装置の部分断面図で、トレイが排出された状態を示す図(b)図10に示す従来のディスク装置の部分断面図で、トレイが挿入された状態を示す図
符号の説明
10 ディスク
15 ディスクカートリッジ
20 トラバースベース
30 スピンドルモータ
40 光ピックアップ
50 ベースシャーシ
60 天板
61 クランパ
70 トレイ
80 スライドカム
90 ロックレバー
92 当接部
93 操作部
100 スイッチ基板
110 フロントドア
111 付勢バネ
112 防塵パッド
113 係合部
500 ディスク装置
510 フレーム
520 上部筐体
530 下部筐体
540 開口部

Claims (8)

  1. ディスクまたはディスクを収納したカートリッジを挿入または排出する搬送部材と、前記搬送部材が挿入または排出される際の開口部を有する装置本体と、
    前記搬送部材が前記装置本体に挿入された状態で、前記開口部を閉鎖するフロントドアと、
    前記フロントドアを前記開口部を閉鎖する方向へ付勢する付勢バネと、
    前記搬送部材と係合し、前記装置本体にスライド可能に支持されるスライド部材と、
    前記スライド部材と係合し、前記装置本体に回動軸を中心に回動自在に支持されるロック部材とを備え、
    前記搬送部材が前記装置本体の内部に挿入され、前記開口部が前記フロントドアにより閉鎖された状態において、前記ロック部材は、前記スライド部材の移動動作に連動して回動し、前記フロントドアを閉鎖する方向へ押圧することを特徴とするディスク装置。
  2. 前記装置本体は、ディスクに信号を記録/再生するヘッドと、前記ヘッドを搭載するトラバースベースを有し、前記スライド部材は、前記トラバースベースと係合し、スライド動作することにより、前記トラバースベースを昇降動作させることを特徴とする請求項1記載のディスク装置。
  3. 前記フロントドアは、防塵パッドをさらに備え、前記開口部を前記フロントドアにより閉鎖した状態において、前記防塵パッドは、前記フロントドアと前記装置本体との間で弾性変形することを特徴とする請求項1または2に記載のディスク装置。
  4. 前記ロック部材は、前記スライド部材と係合する第1の係合部と、前記フロントドアを押圧する第2の係合部とを備え、前記ロック部材の前記回動軸から第1の係合部までの距離L1と、前記回動軸から前記第2の係合部までの距離L2の関係が、L1>L2となることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のディスク装置。
  5. 前記ロック部材は、前記装置本体の外部から前記ロック部材を回動させることが可能な操作部を有し、前記操作部を操作することにより、前記スライド部材を動作させ、前記搬送部材を前記装置本体から排出する方向へ動作させることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のディスク装置。
  6. 前記ロック部材の前記回動軸から前記操作部までの距離L3と、前記回動軸から前記第2の係合部までの距離L2との関係が、L3>L2となることを特徴とする請求項5に記載のディスク装置。
  7. 前記ロック部材は、前記フロントドアを強制的に開けられた場合に、前記フロントドアの係合部との当接により、前記回動軸を中心に回動して、前記スライド部材を移動させることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載のディスク装置。
  8. 前記装置本体は、前記搬送部材が挿入され、前記トラバースベースが上昇したことを検出する検出部を備え、前記ヘッドにより、前記ディスクの信号の記録/再生を行っている際に、前記ロック部材が、外部からの操作により、回動することにより、前記検出部の状態変化を検出して、ディスクモータの停止または前記ヘッドの記録/再生動作を停止することを特徴とする請求項2に記載のディスク装置。
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