JP2007167131A - 使い捨ておむつ - Google Patents

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勇樹 長谷部
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Abstract

【課題】ファスニングテープ基材の接合強度を保持しつつ、おむつ本体におけるファスニングテープ基材の接合部の柔軟性を向上させることができる使い捨ておむつを提供する。
【解決手段】この使い捨ておむつ1では、左右のファスニングテープ基材3とおむつ本体2のバックシート11とが、おむつ本体2の縦方向に沿って略筋状に設けられた複数の接着剤塗布部35によって互いに接合される。また、おむつ本体2におけるバックシート11と内側シート材12及び吸収体13とは、おむつ本体2の縦方向Yに沿って略筋状に設けられた複数の接着剤塗布部31によって互いに接合され、接着剤塗布部31の線幅は、いずれの接着剤塗布部35の線幅よりも小さく設定されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、いわゆる面ファスナーを用いた使い捨ておむつに関する。
面ファスナーを用いた従来の使い捨ておむつとしては、特許文献1に記載のものがある。この使い捨ておむつでは、ファスニングテープ基材の固定側端部を、吸収体を挟み込む内側シート材と外側シート材との間に挟み込んだ状態でおむつ本体に接合している。そして、そのファスニングテープ基材のおむつ本体への接合は、ファスニングテープ基材と、内側シート材及び外側シート材との対向面にホットメルト接着剤をベタ塗りすることにより行われている。
特開2004−215694号公報
しかし、上記の従来の使い捨ておむつでは、ファスニングテープ基材と、内側シート材及び外側シート材との対向面にホットメルト接着剤をベタ塗りするため、べた塗りした接着剤の影響により、おむつ本体のファスニングテープ基材の接合部の柔軟性が損なわれるという問題がある。
そこで、本発明の解決すべき課題は、ファスニングテープ基材の接合強度を保持しつつ、おむつ本体におけるファスニングテープ基材の接合部の柔軟性を向上させることができる使い捨ておむつを提供することである。
上記の課題を解決するため、請求項1の発明では、液体を吸収する吸収体、及びその吸収体を挟込む内側シート材及び外側シート材を有するおむつ本体と、その固定側端部が前記おむつ本体の背側部分における左右両縁部に接合された左右のファスニングテープ基材と、前記各ファスニングテープ基材に設けられた第1の付着部と、前記おむつ本体の腹側部分における外面側に設けられ、前記第1の付着部が着脱自在に付着される第2の付着部とを備え、前記各ファスニングテープ基材の前記固定側端部と前記外側シート材とが、前記おむつ本体の縦方向に沿って略筋状に設けられた複数の第1の接着剤塗布部によって互いに接合され、前記おむつ本体における前記外側シート材と前記内側シート材又は前記吸収体とは、前記おむつ本体の縦方向に沿って略筋状に設けられた複数の第2の接着剤塗布部によって互いに接合され、前記各第2の接着剤塗布部の線幅は、いずれの前記第1の接着剤塗布部の線幅よりも小さく設定されている。
また、請求項2の発明では、請求項1の発明に係る使い捨ておむつにおいて、前記複数の第2の接着剤塗布部は、ホットメルト接着剤が非接触式塗布手段により塗布されることにより形成される。
また、請求項3の発明では、請求項1又は2に記載の使い捨ておむつにおいて、前記複数の第2の接着剤塗布部は、ゴム系ホットメルト接着剤が略筋状に塗布されることにより形成されている。
請求項1に記載の発明によれば、左右のファスニングテープ基材の固定側端部とおむつ本体の外側シート材とが、おむつ本体の縦方向に沿って略筋状に設けられた複数の第1の接着剤塗布部によって互いに接合されるため、各ファスニングテープ基材のおむつ本体への接合強度を保持しつつ、おむつ本体におけるファスニングテープ基材の接合部の柔軟性を向上させることができる。
また、おむつ本体における外側シート材と内側シート材又は吸収体とは、おむつ本体の縦方向に沿って略筋状に設けられた複数の第2の接着剤塗布部によって互いに接合され、各第2の接着剤塗布部の線幅は、いずれの第1の接着剤塗布部の線幅よりも小さく設定されているため、外側シート材と内側シート材又は吸収体との接合強度を保持しつつ、おむつ本体の柔軟性を向上させることができる。
請求項2に記載の発明によれば、複数の第2の接着剤塗布部が、ホットメルト接着剤が非接触式塗布手段により塗布されることにより形成されるため、細い線幅で第2の接着剤塗布部を形成することができ、その結果、おむつ本体の柔軟性をより向上させることができる。
また、第2の接着剤塗布部を非接触式塗布手段により形成するため、例えば、ホットメルト接着剤を外側シート材に塗布する際に、塗布装置が外側シート材の塗工面に接触して外側シート材がダメージを受けることがない。
請求項3に記載の発明によれば、複数の第2の接着剤塗布部が、ゴム系ホットメルト接着剤が略筋状に塗布されることにより形成されているため、外側シート材と内側シート材又は吸収体との間の接合強度を向上させることができる。
図1は本発明の一実施形態に係る使い捨ておむつの展開状態を示す平面図であり、図2は図1のA−A断面の構造を模式的に示す図である。なお、図2では後述する内側シート材12の構成を便宜上簡単化して描いている。
図1及び図2に示されるように、この使い捨ておむつ1は、着用者に背側からあてがわれる背側部分1aと、着用者に腹側からあてがわれる腹側部分1bとを有している。このような部分を有する使い捨ておむつ1は、おむつ本体2と、おむつ本体2に接合された左右のファスニングテープ基材3と、その各ファスニングテープ基材3に設けられた第1の付着部4と、おむつ本体2に設けられた第2の付着部5とを備えている。
おむつ本体2は、外面側に配置される外側シート材である不透液性のバックシート11と、内面側(肌面側)に配置される内側シート材12と、バックシート11と内側シート材12との間に挟み込まれる吸収体13とを備えている。内側シート材12は、透液性のトップシート14と、不透液性の2枚のサイドシート15とが組み合わされて構成されている。これによって、尿等の***物がトップシート14を透過して吸収体13に吸収され、しかも、吸収体13に吸収された***物がバックシート11により外部に漏れるのが防止されるようになっている。
バックシート11は、内面側に配置された不透液性の樹脂フィルムと、外面側に配置された不織布とを貼り合わせた構成や、不透液性の樹脂フィルム単体の構成や、撥水性の不織布単体の構成等が採用される。本実施形態では、例えば、樹脂フィルムと不織布とが貼り合わされてバックシート11が形成されている。
トップシート14は、透液性の不織布等により構成され、おむつ本体2の幅方向Xの中央部に配置され、バックシート11及び吸収体13に接合される。左右のサイドシート15は、撥水性不織布、又は撥水性不織布と不透液性の樹脂フィルムとを貼り合わせもの等により構成され、トップシート14の幅方向Xの両側に配置され、トップシート14の上から重ねられた状態で、バックシート11、吸収体13及びトップシート14に接合されている。サイドシート15は、幅方向Xの略中間部でトップシート14の縁部14aと長手方向に渡って接合され、これによって、サイドシート15におけるトップシート14の幅方向X内方側に張り出すように配置された部分15aが、トップシート14の表面から着用者の肌面側に浮き上がり可能な起立片(立体ギャザー)17を構成している。起立片17の先端部には、立体ギャザー用弾性伸縮部材17が伸張状態で付与されている。サイドシート15の幅方向X外方側の縁部15bは、トップシート14の幅方向Xの両縁部14aを超えて幅方向Xの外方側に張り出し、バックシート11と接合されている。この立体ギャザー用弾性伸縮部材17の収縮力により、着用時に起立片17が着用者の肌面側に起立して密着し、尿等の***物の漏れが防止される。なお、トップシート14と2枚のサイドシート15とは、互いに接合され、立体ギャザー17が形成された状態(本実施形態では、この組み合わされた状態のものを内側シート材12と呼ぶこととする)で、バックシート11及び吸収体13等と接合されるようになっている。
吸収体13は、例えば、粉砕したパルプ繊維やセルロース繊維等の親水性繊維集合層に粒状の高分子吸収体を混合した塊をティッシュペーパなどの紙シート又は透液性不織布シート等の被覆シートで包み、所定形状に成形されたものである。
おむつ本体2の幅方向Xの両縁部に位置するサイドフラップ部18には、脚周り用弾性伸縮部材19が伸張された状態で付与されている。この弾性伸縮部材19の収縮力により、サイドフラップ部18が着用者の脚周りにフィットし、尿等の***物の漏れが防止される。
また、おむつ本体2の縦方向Yの両縁部に位置するエンドフラップ部21,22に、腰周り用弾性伸縮部材23,24が伸張された状態で付与されている。この弾性伸縮部材23,24の収縮力により、エンドフラップ部21,22が着用者の腰周りにフィットし、尿等の***物の漏れが防止される。
ここで、弾性伸縮部材17,19,23,24としては、通常使い捨ておむつに用いられる弾性伸縮材料(ポリウレタン糸、ポリウレタンフィルム、天然ゴム等)が用いられ、伸張された状態で、ホットメルト接着剤、熱接着、超音波接着などの好適な接着手段によりおむつ本体2に添設される。好ましくは、繊度300〜1850デシテックスのポリウレタン糸を、倍率1.1〜4.0倍に伸張して添設するのがよい。
左右のファスニングテープ基材3は、幅方向Xの一方側(固定側端部3a)がおむつ本体2に接合され、その他方側(自由端側)が自由に着脱操作できるようになっている。各ファスニングテープ基材3の自由端側には、幅方向Xに舌片状に張り出した2つのつまみ部3bが設けられており、そのつまみ部3bの片面側に、第1の付着部4が設けらている。
第2の付着部5は、おむつ本体2の腹側部分1bにおける外面側表面に設けられ、左右のファスニングテープ基材3に設けられた第1の付着部4が着脱自在に付着されるようになっている。そして、この第2の付着部5に対して各第1の付着部4を着脱することにより、この使い捨ておむつ1を着用者に着脱自在に着用させることができる。
ファスニングテープ基材3の固定側端部3aは、おむつ本体2の背側部分1aのサイドフラップ部18におけるバックシート11と内側シート材12(本実施形態ではサイドシート15)との間に挟み込まれた状態でおむつ本体2に接合されている。
ファスニングテープ基材3は、不織布、織布、編布、樹脂フィルム材から適宜選択できる。中でも、スパンボンド法、エアスルー法、ポイントボンド法、メルトブロー法及びエアレイド法のうちの1つ又は複数の製法の組み合わせによって製造される不織布が好ましい。さらに、目付30〜100g/m2で、スパンボンド法、又は、スパンボンド法とメルトブロー法とを組み合わせたSMS法により製造された不織布が強度の点から好ましい。最も好ましいのは、目付50〜85g/m2でスパンボンド法により製造された不織布である。材質としては、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリアミド等の合成繊維、パルプ、絹等の天然繊維から適宜選択できるが、好ましくはポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステルといった合成繊維が利用でき、中でもポリプロピレン、ポリエステル繊維を主成分とするものは強度があり、好適である。最も好ましいのはポリエステル繊維である。
第1の付着部4は、例えば複数のフックが面状に密に設けられたフック材が用いられる。そのフック材のフックの形状としては、錨形や、駒形や、キノコ形等が好ましく、例えば「マジックテープ(登録商標)」(クラレ社製)、「クイックロン(登録商標)」(YKK社製)、「マジクロス(登録商標)」(カネボウベルタッチ社製)等の市販品をフック材として用いることができる。第2の付着部5は、例えば微細なループ構造が面状に密に設けられたループ材(不織布、織布、編み物等や、不織布、織布等を表面に有する樹脂フィルム複合材等)が用いられる。
バックシート11と内側シート材12及び吸収体13との主な接合は、次のようにして行われる。即ち、その主な接合は、図2及び図3に示すように、バックシート11の内面側表面における幅方向Xの外縁部からやや内方側の領域B1に、おむつ本体2の縦方向Yに沿って形成された複数の略筋状の接着剤塗布部(第2の接着剤塗布部に相当)31によって行われる。この接着剤塗布部31は、図4に示すように、バックシート11の塗工面(内面側表面)から離反して配置された非接触式塗布装置(非接触式塗布手段)32によって、ホットメルト接着剤33が搬送方向Cに沿って略直線状にバックシート11に塗布されることにより形成される。このような非接触塗工により、細い塗工線でホットメルト接着剤33を塗布することができ、使い捨ておむつ1の柔軟性確保の点で有利である。具体的には、略筋状の接着剤塗布部31の線幅は、後述するいずれの接着剤塗布部35より小さい値(例えば、1mm以下)に設定される。このように、いずれの接着剤塗布部35よりも小さい線幅で接着剤塗布部31を設けることにより、バックシート11と内側シート材12及び吸収体13との接合強度を保持しつつ、おむつ本体2の柔軟性を向上させることができるようになっている。
また、接着材塗布部31間の幅方向Xに対する間隔D1は、1〜20mmの範囲内に設定される。なお、この間隔D1はおむつ本体2内の場所ごとに変更される場合がある。
また、内側シート材12の外面側表面における領域B1に相当する部分にも、ホットメルト接着剤34が略線状の塗工パターンで塗布され、このホットメルト接着剤34により内側シート材12と吸収体13及びバックシート11との接合が補助的に行われるようになっている。
ファスニングテープ基材3とおむつ本体2との主な接合は、図2及び図3に示されるように、おむつ本体2の縦方向Yに沿って設けられる複数の略筋状の接着剤塗布部(第1の接着剤塗布部)35によって行われる。この接着剤塗布部35は、バックシート11の内面側表面における幅方向Xの外縁部側の領域B2(例えば、サイドフラップ部18)における少なくともファスニングテープ基材3の固定側端部3aと対向する領域に形成されている。
また、この複数の接着剤塗布部35の線幅に関し、おむつ本体2の幅方向X内方側に位置する接着剤塗布部35aの線幅Waが、幅方向X外方側に位置する接着剤塗布部35bの線幅Wbよりも小さく設定されている。図2及び図3の図示例では、接着剤塗布部35の線幅が、中間部で幅方向X内方側に向けて段階的に小さくなるようになっているが、2段階以上の段階数で段階的に幅方向X内方側ほど小さくなるようにしてもよい。例えば、図5に示すように、接着剤塗布部35の線幅が幅方向X内方側に進むにつれて1つごとに小さくなるようにしてもよい。
このように、ファスニングテープ基材3とバックシート11との主な接合が、おむつ本体2の縦方向Yに沿って略筋状に設けられた複数の接着剤塗布部35によって行われるため、ファスニングテープ基材3のおむつ本体2への接合強度を保持しつつ、おむつ本体2におけるファスニングテープ基材3の接合部の柔軟性が向上させるようになっている。
また、おむつ本体2の領域B2における幅方向X内方側では比較的線幅の狭い接着剤塗布部35aを設けることにより、その部分が接着剤塗布部35aの影響により堅くなる度合いが軽減されるようになっている。しかも、おむつ本体2の領域B2における幅方向X外方側では比較的線幅の広い接着剤塗布部35bを設けることにより、ファスニングテープ基材3の幅方向Xの引っ張り力に対する保持力が向上され、ファスニングテープ基材3のおむつ本体3からの剥離を防止することができるようになっている。
ここで、各接着剤塗布部35は、図3に示すように、バックシート11の幅方向Xの外縁部における縦方向Yの全域に渡って実質的に連続的に連なって形成するのが望ましい。これによって、ファスニングテープ基材3を挟み込んだ際に、バックシート11及び内側シート材12の幅方向Xの外縁部における縦方向Yの両端部同士をしっかりと接合することができ、挟み込んだファスニングテープ基材3の縦方向Yのずれを確実に防止できる。
上述のような接着剤塗布部35は、図6に示すように、バックシート11の塗工面(内面側表面)に実質的に接触して塗工処理を行う接触式塗布装置(接触式塗布手段)36によって、ホットメルト接着剤37が搬送方向Cに沿って略直線状にバックシート11に塗布されることにより形成される。このような接触塗工により、幅広の線幅の接着剤塗布部35であっても容易に形成することができ、ファスニングテープ基材3とおむつ本体2との接合強度を容易に確保することができる。
各接着剤塗布部35の線幅は、例えば1〜10mmの範囲内の値に設定される。また、隣接する接着剤塗布部35間の間隔D2は、例えば、領域B2内において一定の値に設定される(例えば、1〜3mmの範囲内の値に設定される)。間隔D2に関する変形例として、例えば、領域B2内における幅方向X内方側ほど間隔D2を大きくし、おむつ本体2の内方側の柔軟性を増大させるようにしてもよい。
接着剤塗布部31及び接着剤塗布部35に用いるホットメルト接着剤33,37としては、スチレン系ブロックポリマーをベースポリマーとして含むゴム系ホットメルト接着剤が好ましい。そのベースポリマーとしては、例えば、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体(SEBS)、スチレン−エチレン−プロピレン−スチレンブロック共重合体(SEPS)、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体(SIS)、スチレン−ブタジエン−スチレン共重合体(SBS)、SISの水素添加物(水添SIS)等が挙げられる。また、ベースポリマーとしてそれらのスチレン系ブロックポリマーを100%用いることが好ましいが、粘着性や流動性を調節するという観点から、エチレン・プロピレンコポリマー等のアモルファスポリアルファオレフィン(APAO)や通常のオレフィン、エチレン−酢酸ビニルコポリマー(EVA)、ポリエステル、エチレン−酢酸ビニルコポリマーを混ぜ合わせて使用してもよい。
その他の構成成分として、ジシクロペンタジエン樹脂、C5系又はC9系炭化水素樹脂、脂環族系炭化水素樹脂、ロジン類、テルペン類等の粘着付与剤や、酸化防止剤、紫外線吸収剤、軟化剤、可塑剤、難燃剤、粘度調整剤等を添加してもよい。
また、上記のゴム系ホットメルト接着剤は、スチレン系ブロックポリマーを5重量%以上含むことが好ましく、さらに9重量%以上含むことがより好ましい。また、溶融粘度としては、160℃で1000〜12000cpsであることが好ましく、さらに好ましくは3000〜10000cpsであるのがよい。また、その塗工量は、5〜60g/m2であるのがよく、より好ましくは10〜50g/m2であるのがよい。
また、図2及び図3に示すように、ファスニングテープ基材3の固定側端部3aの内面側表面には、ホットメルト接着剤38が略線状の塗工パターンで塗布され、このホットメルト接着剤38によりファスニングテープ基材3が内面側シート材12と補助的に接合されるようになっている。
以上のように、本実施形態によれば、左右のファスニングテープ基材3とおむつ本体2のバックシート11とが、おむつ本体2の縦方向Yに沿って略筋状に設けられた複数の接着剤塗布部35によって互いに接合されるため、各ファスニングテープ基材3のおむつ本体2への接合強度を保持しつつ、おむつ本体2におけるファスニングテープ基材3の接合部の柔軟性を向上させることができる。
また、おむつ本体2におけるバックシート11と内側シート材12及び吸収体13とは、おむつ本体2の縦方向Yに沿って略筋状に設けられた複数の接着剤塗布部31によって互いに接合され、接着剤塗布部31の線幅は、いずれの接着剤塗布部35の線幅よりも小さく設定されているため、バックシート11と内側シート材12及び吸収体13との接合強度を保持しつつ、おむつ本体2の柔軟性を向上させることができる。
また、接着剤塗布部31が、ホットメルト接着剤33が非接触式塗布装置32により塗布されることにより形成されるため、細い線幅で接着剤塗布部31を形成することができ、その結果、おむつ本体2の柔軟性をより向上させることができる。
また、接着剤塗布部31を非接触式塗布装置32により形成するため、例えば、ホットメルト接着剤33をバックシート11に塗布する際に、塗布装置32がバックシート11の塗工面に接触してバックシート11がダメージを受けることがない。
また、接着剤塗布部31にスチレン系ブロックポリマーをベースポリマーとして含むゴム系ホットメルト接着剤を用いることにより、バックシート11と内側シート材12及び吸収体13との間の接合強度を向上させることができる。
また、前記複数の接着剤塗布部35において、おむつ本体2の幅方向X内方側に位置する接着剤塗布部35aの線幅Waが、幅方向X外方側に位置する接着剤塗布部35bの線幅Wbよりも小さくなっているため、おむつ本体2のファスニングテープ基材3の接合部における、柔軟性がより強く求められるおむつ本体2の幅方向Xの内方側の領域の柔軟性を向上させることができ、その結果、着用者が感じるおむつの堅さを軽減することができる。しかも、おむつ本体2のファスニングテープ基材3の接合部におけるおつむ本体2の幅方向Xの外方側の領域では、幅広の接着剤塗布部35bによりファスニングテープ基材3をバックシート11にしっかりと固定できるようになっている。
また、複数の接着剤塗布部35が、ホットメルト接着剤37が接触式塗布装置36により塗布されることにより形成されるため、幅広の線幅の接着剤塗布部35であっても容易に形成することができ、ファスニングテープ基材3とおむつ本体2との接合強度を容易に確保することができる。
また、接着剤塗布部35にスチレン系ブロックポリマーをベースポリマーとして含むゴム系ホットメルト接着剤を用いることにより、ファスニングテープ基材3の幅方向Xの引っ張り力に対する保持力が向上され、ファスニングテープ基材3のおむつ本体3からの剥離を防止することができるようになっている。
なお、上述の実施形態における図4に示す構成の変形例として、図7に示す構成が採用可能である。この変形例では、複数の接着剤塗布部31が、図7に示すように、バックシート11の塗工面(内面側表面)から離反して配置された非接触式塗布装置(非接触式塗布手段)39によって、ホットメルト接着剤33が搬送方向Cに沿って略曲線状又は略螺旋状にバックシート11に塗布されることにより形成される。この構成によれば、おむつ本体2の柔軟性を維持しつつ接着剤33の塗工量を増加させることができ、おむつ1の柔軟性を損なわずにバックシート11と内側シート材12及び吸収体13との接合強度を向上させることができる。
また、上述の実施形態では、ファスニングテープ基材3をバックシート11と内側シート材12との間に挟み込んだ状態でおむつ本体2に接合したが、挟み込まずに、バックシート11の外面側表面にファスニングテープ規制3を接着固定するようにしてもよい。
本発明の一実施形態に係る使い捨ておむつの展開状態を示す平面図である。 図1のA−A断面の構造を模式的に示す図である。 バックシート上に形成された接着剤塗布部の構成等を示す斜視図である。 接着剤塗布工程を示す図である。 図2に示す構成の変形例を示す図である。 接着剤塗布工程を示す図である。 図4に示す工程の変形例を示す図である。
符号の説明
1 使い捨ておむつ、2 おむつ本体、3 ファスニングテープ基材、4 第1の付着部、5 第2の付着部、11 バックシート、12 内側シート材、13 吸収体、14 トップシート、15 サイドシート、16 起立片(立体ギャザー)、17 立体ギャザー用弾性伸縮部材、18 サイドフラップ部、19 脚周り用弾性収縮部材、21,22 エンドフラップ部、23,24 腰周り用弾性収縮部材、31 接着剤塗布部、32 非接触式塗布装置、33,34 ホットメルト接着剤、35 接着剤塗布部、36 接触式塗布装置、37,38 ホットメルト接着剤、39 非接触式塗布装置、X 幅方向、Y 縦方向

Claims (3)

  1. 液体を吸収する吸収体、及びその吸収体を挟込む内側シート材及び外側シート材を有するおむつ本体と、
    その固定側端部が前記おむつ本体の背側部分における左右両縁部に接合された左右のファスニングテープ基材と、
    前記各ファスニングテープ基材に設けられた第1の付着部と、
    前記おむつ本体の腹側部分における外面側に設けられ、前記第1の付着部が着脱自在に付着される第2の付着部と、
    を備え、
    前記各ファスニングテープ基材の前記固定側端部と前記外側シート材とが、前記おむつ本体の縦方向に沿って略筋状に設けられた複数の第1の接着剤塗布部によって互いに接合され、
    前記おむつ本体における前記外側シート材と前記内側シート材又は前記吸収体とは、前記おむつ本体の縦方向に沿って略筋状に設けられた複数の第2の接着剤塗布部によって互いに接合され、
    前記各第2の接着剤塗布部の線幅は、いずれの前記第1の接着剤塗布部の線幅よりも小さく設定されていることを特徴とする使い捨ておむつ。
  2. 請求項1に記載の使い捨ておむつにおいて、
    前記複数の第2の接着剤塗布部は、ホットメルト接着剤が非接触式塗布手段により塗布されることにより形成されることを特徴とする使い捨ておむつ。
  3. 請求項1又は2に記載の使い捨ておむつにおいて、
    前記複数の第2の接着剤塗布部は、ゴム系ホットメルト接着剤が略筋状に塗布されることにより形成されていることを特徴とする使い捨ておむつ。
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