JP2007166216A - 携帯電子機器 - Google Patents

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勲 長嶋
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Abstract

【課題】より薄型に製造することができるスライド式携帯電子機器を提供すること。
【解決手段】一方のスライド板3に他方のスライド板4を重ねて互いに所定ストローク往復スライド可能に取り付け、線材からなる渦巻きばね5を含むスナップ作動部材5aを両スライド板3,4の間に配置し、一方のスライド板3に対して他方のスライド板4をスライド方向へ移動させる過程において、前記渦巻きばね5の作用により途中から急激に前記他方のスライド板4が自動的に前記スライド方向へ移動する状態に前記両スライド板3,4を前記スナップ作動部材5aにより連結し、両スライド板3,4の一方には第1の筐体1を取り付け他方には第2の筐体を取り付けたことを特徴とする。
【選択図】 図3

Description

本発明は、スライド式の携帯電話機や電子手帳その他の携帯電子機器に関するものである。
携帯電話機その他の携帯電子機器では、携帯性や操作性を損なうことなく表示画面を広くするためスライド形式のものが開発されている。
提案されているスライド式携帯電話機は、操作部を有する第1の筐体にガイドレールを有するスライドベースを取り付ける一方、表示部を有する第2の筐体に前記スライドベースのガイドレールに沿ってスライドするスライダを取り付けている。そして両筐体は、両筐体が重なって第1の筐体の操作部が遮蔽された(覆われた)状態から第1の筐体の操作部が全部露出する状態までの範囲を、手操作と一種のスナップ作動機構によりスライドするように構成されている(後記特許文献1)。
すなわち、スライドベースには固定ピンによりコイルばねの一端を固定する一方、スライダには固定ピンにより前記コイルばねの他端を固定し、第1の筐体の操作部が露出する方向へ第2の筐体を操作し、一定の位置まで第2の筐体が第1の筐体に対してスライドすると、前記コイルばねの弾力により第2の筐体がスナップ作動して、第1の筐体の操作部が全部露出する位置までスライドして停止する。
他方、第2の筐体を当該筐体が第1の筐体の操作部が遮蔽される方向へ操作し、一定の位置まで第2の筐体が第1の筐体に対してスライドすると、前記コイルばねの弾力により第2の筐体がスナップ作動し、第1の筐体の操作部が全部遮蔽されて両者が重なる位置までスライドして停止する。
ところで、携帯電話機を含む携帯電子機器は一層の薄型化及び小型化が要請されているが、前記スライド式携帯電話機は、両筐体のスライド時にスナップ作動させるためにコイルばねが使用されているので、スライド機構部が厚くなり薄型化の要請に応えることができなかった。
特開2005−286994号公報
本発明が解決しようとする課題は、スライド形携帯電子機器のスライド機構部の一層の薄型化にあり、その目的とするところは、より薄型に製造することができるスライド式携帯電子機器を提供することにある。
本発明に係る携帯電子機器は、前記の課題を解決するため、一方のスライド板3に他方のスライド板4を重ねて互いに所定ストローク往復スライド可能に取り付け、線材からなる渦巻きばね5を含むスナップ作動部材5aを両スライド板3,4の間に配置し、一方のスライド板3に対して他方のスライド板4をスライド方向へ移動させる過程において、前記渦巻きばね5の作用により途中から急激に前記他方のスライド板4が自動的に前記スライド方向へ移動する状態に前記両スライド板3,4を前記スナップ作動部材5aにより連結し、両スライド板3,4の一方には第1の筐体1を取り付け他方には第2の筐体を取り付けたことを最も主要な特徴としている。
本発明に係る携帯電子機器によれば、スナップ作動部材のばねがコイルばねでなく線材からなる渦巻きばねであって、当該スナップ作動部材の機器の厚み方向の量は前記渦巻きばねの厚み(線材の太さ)と同じか又は前記厚みを主とするから、スライド式携帯電子機器の一層の薄型化を図ることができる。
第1実施形態
図1は本発明を携帯電話機に実施した第1実施形態の斜視図、図2は図1の携帯電話機の第1の筐体を取り除いた状態の背面図、図3は図1の携帯電話機の第1の筐体の平面図、図4は図1の携帯電話機の半裁拡大断面図、図5は図1の携帯電話機の両筐体が重なった状態におけるスライド作動部の背面図、図6は図1の携帯電話機の両筐体がスライドした状態におけるスライド作動部の別の背面図である。
図1において、1は手前側上面に操作部10と送話部(図示しない)を有する第1の筐体(送話側筐体)、2は上面に表示部20と受話部(図示しない)を有する第2の筐体(受話側筐体)である。
両筐体1,2は、後述のスライド板3,4を含むスライド作動部を介してスライド可能に組み立てられている。すなわち、図1の二点鎖線のように第1の筐体1の操作部10が第2の筐体2によって遮蔽された状態から、同図実線のように第1の筐体1の操作部10が完全な露出状態となるまでのストロークで、両筐体1,2が互いに往復スライドするように構成されている。
図2で示すように、第2の筐体2の背面には凹状の収容部21が形成されており、この収容部21内には両側部に長さ方向に沿うレール状のガイド部31を有する所定長さの一方のスライド板3が複数のねじ32で取り付けられている。スライド板3の長さ(図2の上下方向の量)は、第1の筐体1と第2の筐体2とのスライド作動のストロークを規定している。
他方、第1の筐体1の正面の適所には、図3及び図4で示すように両側部に前記スライド板3のガイド部31と適合する被ガイド部41を有する他方のスライド板4が複数のねじ42により取り付けられている。両スライド板3,4は、被ガイド部41が前記ガイド部31へ案内された状態で互いに所定ストローク往復スライド作動する。
両スライド板3,4は、いずれもアルミニウム又はアルミニウム合金の板によって構成されている。
前記両スライド板3,4の間には、例えばステンレス(SUS304)等の細い線材(線径φ=0.5mm)を渦巻き状に形成した渦巻きばね(スナップばね)5を含むスナップ作動部材5aが挟まれた状態に配置されている。前記スライド板3,4は、一方のスライド板3に対して他方のスライド板4を手操作によりスライド方向へ移動させる過程において、渦巻きばね5の弾性作用により途中から急激に他方のスライド板4が自動的にスライド方向へ移動するように、前記スナップ作動部材5aにより連結されている。
この実施形態では、スナップ作動部材5aは前記渦巻きばね5のみによって構成されており、当該渦巻きばね5は渦巻き部分から延び出した外周脚部51は、その先端部を中心として一方のスライド板3の面に沿って回動するように当該スライド板3ヘ取り付けられ、前記渦巻きばね5の内周端部は他方のスライド板4のほぼ中央部へ回動不能に係止ないし固定されている。
具体的には、渦巻きばね5の外周脚部51の先端部にフック部(又は輪部)51aを形成し、このフック部51aを一方のスライド板3の側部寄り位置へ植設した(ピボット)ピン30(図2,図3)へ引っ掛けて係止している。
また、渦巻きばね5の内周端部には、内周径方向に沿って延びるように曲げ加工された内周脚部50を形成し、この内周脚部50を前記他方のスライド板4の一面に固定された対の突起40,40の間へ挟んだ状態(案内された状態)で回動不能に係止している。前記内周脚部50は、渦巻きばね5の渦巻きの内周径方向に沿っていれば、当該内周径と一致していても一致せずに当該内周径と平行していてもよい。
一方のスライド板3に対する外周脚部51の先端部の取付位置と、他方のスライド板4に対する渦巻きばね5の内周端部の取付位置とは、両者3,4のスライド方向に対して直交する方向へ必要量離れている。この必要量は、スライド板3,4が互いにスライドする際に渦巻きばね5の巻いた線材相互が重ならない(スライド作動時に線材相互が重なると、渦巻きばね5からなるスナップ作動部材5aのスナップ作動が阻害される)程度以上の距離である。
渦巻きばね5の各端部は、前記のようにスライド板3,4へ取り付けられていれば十分作動する。
しかしこの実施形態では、渦巻きばね5の渦巻き部分と一方のスライド板3との摺動摩擦を阻止して両部材3,5の磨耗を防止するため、図3及び図4で示すように、前記渦巻きばね5の外周脚部51を除く渦巻き部分は、前記対の突起40,40の頂部へピン止めにより固定されたカバープレート4aによってカバーされている。
この実施形態の携帯電子機器は、前記のように構成されているので、図1における第2の筐体2が二点鎖線の状態に位置して第1の筐体1の操作部10を遮蔽している状態では、図5で示すようにスライド板4は一方のスライド板3の上端部に位置している。なお、図5及び図6は各筐体を省略し、スライド板3,4を含むスライド作動部を裏側(背面側)から見た状態の図である。
図1の二点鎖線の状態から第2の筐体2を第1の筐体1に対して上方に押し上げると、スライド板4がスライド板3の下方へスライド移動し(相対的にスライド板3が上方へスライド移動する)、渦巻きばね5の渦巻き部分が徐々に巻締め方向に変形しその弾力(反発力)を徐々に高める。この移動の途中で、渦巻きばね5の外周方向へ延出した外周脚部51の先端部と渦巻きばね5の内周端部の止め部分とがスライド方向(スライド板3の長さ方向)と直交するように横一線となった状態を超えると、渦巻きばね5の渦巻き部分に蓄積された弾力の作用(スナップ作用)により、他方のスライド板4は図6のように一方のスライド板3の下端(スライドストロークの終端位置)まで急激にスライド移動して停止し(相対的に一方のスライド板3が上限位置まで急激にスライド移動して停止し)、第2の筐体2は図1の実線の位置ヘ急激にスライドして第1の筐体1の操作部10が露出する。この実施形態では、この状態における渦巻きばね5の渦巻き部分の状態は図5の状態とほぼ同様になるように設計されている。
他方、図1の実線の状態から第2の筐体2を第1の筐体1に対して下方に押し下げると、スライド板4が図6の状態からスライド板3の上方へスライド移動し(相対的にスライド板3が下方へスライド移動する)、この移動の途中で渦巻きばね5の外周脚部51の先端と内周端部の止め位置とがスライド方向と直交するように横一線となった状態を超えると、蓄積された渦巻きばね5の弾力の作用(スナップ作用)により、スライド板4は図5のようにスライド板3の上端まで急激にスライド移動して停止し(相対的にスライド板3が下限位置まで急激にスライド移動して停止し)、第2の筐体2は図1の二点鎖線の位置へ急速にスライドして第1の筐体1の操作部10が遮蔽される。
前記実施形態によれば、スナップ作動のためのスナップばねにコイルばねでなく渦巻きばね5を使用したので、ばねが電子機器の主要部である各筐体1,2の厚み方向に占める量は、渦巻きばね5の厚み(線材の太さ)に相当するものであるので、スナップばねに捻りコイルばねを使用したものと比較してスライド機構部をより薄くすることができる。
渦巻きばね5の外周脚部51の先端にフック部(又は輪部)51aを形成し、このフック部51aをスライド板3に固定したピン30に引っ掛けて当該外周脚部51をスライド板3ヘ回動可能に取り付けたので、当該部分の厚み方向への増大を防止することができる。
渦巻きばね5の内周端には当該渦巻きばね5の渦巻きの内周径方向へ延びた内周脚部50を形成し、この内周脚部50を前記スライド板4の一面に固定された対の突起40,40で挟ませた状態で、当該内周脚部50をスライド板4へ固定ないし回動不能に係止したので、当該部分の厚み方向への増大を防止することができる。
また、渦巻きばね5の外周脚部51を除く渦巻き部分は、他方のスライド板4へ取り付けたカバープレート4aによってカバーされているので、渦巻きばね5の渦巻き部分と一方のスライド板3との摺動摩擦を阻止して両部材3,5の磨耗を防止することができる。
第2実施形態
図7は本発明に係る第2実施形態の携帯電子筐体に使用される渦巻きばねの斜視図、図8の(a),(b),(c)図は図7の渦巻きばねを使用した携帯電子筐体のスライド作動部のそれぞれ異なる作動状態を示す背面図である。
この実施形態においては、図7で示すようにスナップ作動部材5aは渦巻き部分の巻き数が少なくて内周径rが大きい渦巻きばね5によって構成されている。この渦巻きばね5には、外周端部に渦巻き部分から延び出した外周脚部51が形成され、外周脚部51の先端部には輪部又はフック部51aが形成されている。また、内周端部に内周径方向に沿っていて内周径からやや側方にずれた状態に直線状に延びる内周脚部50が曲げ加工により形成され、当該内周脚部50の先端部にも輪部又はフック部50aが形成されている。
渦巻きばね5は、内周径がrが大きいのでそれに応じて内周脚部50の長さも比較的長くなっている。
図8の(a)図〜(c)図で示すように、一方のスライド板3と他方のスライド板4は、第1実施形態の携帯電子機器と同様に所定ストロークで往復スライドするように組み合わされている。図示されていないが、両スライド板3,4の一方には第1の筐体が取り付けられ他方には第2の筐体が取り付けられる。
スナップ作動部材5aを構成する渦巻きばね5は、以下の状態で各スライド板3,4を連結している。
外周脚部51は、その先端部のフック部51aが一方のスライド板3の中央部より側方へ偏った箇所に植設されたピン30へ引っ掛けられた状態で、当該スライド板3へその面に沿って回動するように取り付けられている。
内周脚部50は、その先端部のフック部50aが他方のスライド板4のほぼ中央部に植設されたピン43へ引っ掛けられた状態で、当該スライド板4へその面に沿って回動するように取り付けられている。
内周脚部50と外周脚部51のそれぞれの取付位置の関係は、第1実施形態の場合と同様である。
図8の(a)図の状態は、図示されていない第1の筐体と第2の筐体が重なっている状態(図1において二点鎖線で示す状態)を示しており、同図の状態で一方のスライド板3に対して他方のスライド板4を手動により下方へスライド移動させると、内周脚部50が時計方向ヘ徐々に回動し、スナップ作動部材5aを構成する渦巻きばね5の渦巻き部分は巻締め方向に変化し弾力を大きくするように蓄積する。渦巻きばね5の両端の止め部位置が、(b)図のようにスライド方向と直交する方向へ横一線に並んだ状態でばね5の弾力は最大になり、この状態を超えてスライド板4がさらに下方へ移動すると、渦巻きばね5の蓄積された弾力により、(c)図で示すように一方のスライド板3の下端に達するまでスライド板4が急激かつ自動的にスライド移動し、両筐体の関係は図1の実線で示す状態になる。この実施形態では、(c)図における渦巻きばね5の渦巻き部分の状態は、(a)図の状態とほぼ同様になるように設計されている。
スライド板4を(c)図の状態から上方にスライド移動させるときも、同様な過程を経て(a)図の状態に復帰する。
第2実施形態によれば、スナップ作動部材5aを構成する渦巻きばね5は、渦巻き部分の内周径rが第1実施形態の場合よりも大きく、その分内周脚部50の長さが長いことと、当該内周脚部50がその先端部を中心として回動するようにスライド板4ヘ取り付けられているので、スライド板3,4の作動ストロークが大きい場合にも適合する。
この実施形態のその他の構成や作用効果は、第1実施形態のものとほぼ同様であるのでそれらの説明は省略する。
なお、この実施形態においても、第1実施形態と同様に、渦巻きばね5のスナップ作動と緩衝しない状態に他方のスライド板4へカバープレートを取り付け、このカバープレーとが渦巻きばね5の渦巻き部分を一方のスライド板3に対してカバーするように構成することができる。
第3実施形態
図9は他の実施形態の形態電子筐体のスライド作動部を示しており、(d),(e),(f)図は携帯電子筐体のスライド作動部のそれぞれ異なる作動状態を示す背面図である。
この実施形態において、図示のようにスナップ作動部材5aは渦巻きばね5と薄肉の脚板52とによって構成されている。渦巻きばね5には、第1実施形態の場合と同様に、その外周端部へ直線状に延び出した外周脚部51が形成されており、外周脚部51の先端部には輪部又はフック部51aが形成されている。また、内周端部に内周径方向に沿う状態に直線状に延びる内周脚部50が曲げ加工により形成されている。
脚板52の一端部には、渦巻きばね5の内周脚部50が、第1実施形態における内周脚部50のスライド板4への取付要領とほぼ同様な要領で回動しない状態に取り付けられている。
この実施形態において、脚板52の他端部は渦巻きばね5の渦巻き部分の外周方向へ延び出しており、渦巻きばね5の内周脚部50の脚板52に対する取付位置と、脚板52の他端部までの距離と外周脚部51の先端部までの距離とはほぼ同じになるように設計されている。
各スライド板3,4は、第1実施形態の場合と同様に互いに所定ストローク往復スライドするように組み合わされ、当該両スライド板3,4の間に介在する前記構成のスナップ作動部材5aにより、以下説明するように連結されている。
スナップ作動部材5aの一端である外周脚部51は、その先端部のフック部51aが一方のスライド板3の中央部より側方へ偏った箇所に植設されたピン30へ引っ掛けられた状態で、当該スライド板3へその面に沿って回動するように取り付けられている。
他方、一方のスライド板3への外周脚部51の取付位置とは反対側の側部と対応する他方のスライド板4の側部寄り位置に植設されたピン44を植設し、このピン44へスナップ作動部材5aの他端である脚板52の他端部を軸止めすることにより、当該脚板52を他方のスライド板4へその面に沿って回動するように取り付けている。
この実施形態において、スナップ作動部材5aの各スライド板3,4への前記のような取付状態では、外周脚部51と脚板52とがV字状を呈する用に設計されている。
図示は省略されているが、一方のスライド板3には第2の筐体が取り付けられ他方のスライド板4には第1の筐体が取り付けられる。
図9の(d)図の状態は、図示されていない第1の筐体と第2の筐体が重なっている状態(図1において二点鎖線で示す状態)を示しており、同図の状態で一方のスライド板3に対して他方のスライド板4を手動により下方へスライド移動させると、渦巻きばね5の渦巻き部分は巻締め方向に変化して弾力を大きくするように蓄積する。スナップ作動部材5aの両端の止め部位置が、(e)図のようにスライド方向と直交する方向へ横一線に並んだ状態でばね5の弾力は最大になり、この状態を超えてスライド板4がさらに下方へ移動すると、渦巻きばね5の蓄積された弾力により、(f)図で示すように一方のスライド板3の下端に達するまでスライド板4が急激かつ自動的にスライド移動し、両筐体の関係は図1の実線で示す状態になる。この実施形態では、(f)図における渦巻きばね5の渦巻き部分の状態は、(d)図の状態とほぼ同様になるように設計されている。
スライド板4を(f)図の状態から上方にスライド移動させるときも、同様な過程を経て(d)図の状態に復帰する。
第3実施形態によれば、スナップ作動部材5aの一部を構成する脚板52は、渦巻きばね5の内終端部の取付位置とは反対側の端部が渦巻きばね5と渦巻き部分の外周方向へ延び出している(脚板52が相対的に長くなっている)ので、スライド板3,4の作動ストロークが大きい場合にも適合する。
また、脚板52に渦巻きばね5の線材の太さよりも薄肉の板(例えばアルミニウム又はアルミニウム合金の板)を使用することにより、スナップ作動ばねに捻りコイルばねを使用した場合よりも電子機器の薄型化に寄与することができる。
この実施形態のその他の構成や作用効果は、第1実施形態のものとほぼ同様であるのでそれらの説明は省略する。
その他の実施形態
前記実施形態では、渦巻きばね5の材料として断面円形の線材を使用しているが、その線材の断面形状は円形でなく多角形や楕円径その他異形断面の線材を使用することができる。
本発明を携帯電話機に実施した実施形態の斜視図である。 図1の携帯電話機の第2の筐体の背面図である。 図1の携帯電話機の第1の筐体の平面図である。 図1の携帯電話機の半裁拡大断面図である。 図1の携帯電話機の両筐体(図示を省略)が重なった状態におけるスライド作動部の背面図である。 図1の携帯電話機の両筐体(図示を省略)がスライドした状態におけるスライド作動部の別の背面図である。 スナップ作動部材の変形形態を示す斜視図である。 図7のスナップ作動部材を使用した電子機器において各筐体を省略したスライド作動部を示すもので、(a)図は二つの筐体が重なっている状態のスライド作動部の背面図、(b)図は(a)図のスライド作動部のスライド作動状態が中間状態にある背面図、(c)図は二つの筐体が(a)図の状態から最大限スライドした状態のスライド作動部の背面図である。 さらに別の形態のスナップ作動部材を使用した電子機器において各筐体を省略したスライド作動部を示すもので、(d)図は二つの筐体が重なっている状態のスライド作動部の背面図、(e)図は(d)図のスライド作動部のスライド作動状態が中間状態にある背面図、(f)図は二つの筐体が(d)図の状態から最大限スライドした状態のスライド作動部の背面図である。
符号の説明
1 第1の筐体
10 操作部
2 第2の筐体
20 表示部
21 収容部
3 一方のスライド板
30 ピン
31 ガイド部
32,42 ねじ
4 他方のスライド板
40 突起
41 被ガイド部
5a スナップ作動部材
5 渦巻きばね
50 内周脚部
51 外周脚部
50a,51a フック部(又は輪部)
52 脚板

Claims (6)

  1. 一方のスライド板3に他方のスライド板4を重ねて互いに所定ストローク往復スライド可能に取り付け、線材からなる渦巻きばね5を含むスナップ作動部材5aを両スライド板3,4の間に配置し、一方のスライド板3に対して他方のスライド板4をスライド方向へ移動させる過程において、前記渦巻きばね5の作用により途中から急激に前記他方のスライド板4が自動的に前記スライド方向へ移動する状態に前記両スライド板3,4を前記スナップ作動部材5aにより連結し、両スライド板3,4の一方には第1の筐体1を取り付け他方には第2の筐体を取り付けたことを特徴とする携帯電子機器。
  2. 前記スナップ作動部材5aは渦巻きばね5からなり、当該渦巻きばね5は外周端部に渦巻き部分から延び出した外周脚部51を有し、先端部を中心として回動する状態に前記外周脚部51を一方のスライド板3へ取り付け、前記渦巻きばね5の内周端部を他方のスライド板4へ固定又は回動不能に係止した、請求項1に記載の携帯電子機器。
  3. 前記渦巻きばね5は内周端部に内周径方向に沿って延びる内周脚部50を有し、当該内周脚部50を前記他方のスライド板4に設けられた対の突起40,40間へ挟まれた状態で当該他方のスライド板4へ取り付けた、請求項2に記載の携帯電子機器。
  4. 前記スナップ作動部材5aは内周径の比較的大きい渦巻きばね5からなり、当該渦巻きばね5は、外周端部に渦巻き部分から延び出した外周脚部51を有する一方内周端部に内周径方向に沿って延びる内周脚部50を有し、それぞれの先端部を中心として回動する状態に、前記外周脚部51を一方のスライド板3に取り付けるとともに前記内周脚部50を他方のスライド板4に取り付けた、請求項1に記載の携帯電子機器。
  5. 前記渦巻きばね5の外周脚部51を除く部分は前記他方のスライド板4へ取り付けた薄いカバープレート4aによりカバーされている、請求項2,3又は4に記載の携帯電子機器。
  6. 前記スナップ作動部材5aは、外周端部に渦巻き部分から延び出した外周脚部51を有する渦巻きばね5と、一端部へ前記渦巻きばね5の内周端部が固定又は回動不能に係止されかつ他端部が前記渦巻きばね5の外周方向へ延び出した薄肉の脚板52とから構成され、先端部を中心として回動する状態に前記外周脚部51を前記一方のスライド板3へ取り付けるとともに、前記他端部を中心として回動する状態に前記脚板52を前記他方のスライド板4へ取り付けた、請求項1に記載の携帯電子機器。
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