JP2007165860A - 表示装置及びその作製方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】表示装置において、低抵抗材料を配線に用いることが望まれてきたが、これまでは、有効な配線形成の手段が存在しなかった。
【解決手段】第1の導電膜を形成し、第1の導電膜上に選択的にレジストを形成し、第1の導電膜及びレジスト上に第2の導電膜を形成し、レジストを除去すると共にレジスト上に形成された第2の導電膜を除去し、第1の導電膜上に形成された第2の導電膜を覆うように第3の導電膜を形成し、第1の導電膜及び第3の導電膜を選択的にエッチングし、複数の配線及び電極を形成する。これにより、大型パネルに低抵抗材料を用いた配線を形成することができるため、信号遅延等の問題を解決できる。
【選択図】図1

Description

本発明は表示装置及びその作製方法に係り、特にそれらの配線技術に関する。
近年、液晶表示装置(LCD)やエレクトロルミネッセンス(EL)表示装置に代表されるフラットパネルディスプレイ(FPD)は、これまでのCRT(Cathode Ray Tube)に替わる表示装置として注目を集めている。特にアクティブマトリクス駆動の大型液晶パネルを搭載した大画面液晶テレビの開発は、液晶パネルメーカーにとって注力すべき重要な課題になっている。また、大画面のELテレビの開発も盛んに行われている。
従来、液晶表示装置やエレクトロルミネッセンス表示装置においては、配線材料として主にアルミニウム(Al)が用いられていた。近年の表示用パネルの大型化に伴い、ゲート配線やソース配線の配線長が長くなることに起因して、信号遅延の問題が生じている。
この問題を解決するためには、現在配線として用いられているアルミニウムと比較して電気抵抗率の低い材料、例えば、銅(Cu)を用いることが有効である。しかし、銅は可動性を有する元素であるため、配線材料として用いた場合には半導体素子の劣化が問題となる。集積回路においては、例えば特許文献1に示されるような、いわゆる「ダマシン」手法を用いることによりこの問題を解決している。
特開平11−45883号公報
「ダマシン」手法をパネル作製に用いるにあたって、問題となるのが研磨工程(平坦化工程)の存在である。Siウエハを用いた集積回路では、ウエハサイズが300mmφ程度であるのに対して、ガラス基板は1m角を超えており、基板を均一に研磨するのが困難である。このような理由から、「ダマシン」手法をパネル作製に用いることは実用的ではなく、パネルに銅配線を用いるためには「ダマシン」手法に代わる配線形成方法が必要となる。
また、パネルが大型になるほど、パネル外からの信号が画素領域に入力されるまでに通過する引き回し配線の長さも問題になる。例えば、ゲート線どうしにおいても、引き回し配線の長さが大きく異なることに起因して、信号の遅延や波形のなまり等の問題が生じてしまう。例えば図13(A)に示すような構成とした場合には、配線1301と配線1302では配線の長さが大きく異なるため、配線ごとに抵抗値は大きく異なり、深刻な信号遅延が生じる。
この問題を解決するために、従来では、意図的に冗長な配線を形成し、配線長が同等になるようにすることで遅延の影響を低減していた。例えば、図13(B)に示すように、図13(A)における配線1301と配線1302に相当する配線1304と配線1305との長さの差を低減するように、配線1304に冗長部分1303を設けることで、遅延の影響を低減していた。ところが、この方法では配線を引き回すために多くの面積を必要とし、また、配線抵抗を完全に均一にすることは不可能であった。
上記問題を鑑み、本発明では配線抵抗を低減した表示装置を提供すること、及び、信号の遅延や波形のなまり等を低減した表示装置を提供することを課題とする。
本発明の構成について以下に記載する。本発明の構成の一は、第1の導電膜を形成し、第1の導電膜上に選択的にレジストを形成し、第1の導電膜及びレジスト上に第2の導電膜を形成し、レジストを除去すると共にレジスト上に形成された第2の導電膜を除去し、第1の導電膜上に形成された第2の導電膜を覆うように第3の導電膜を形成し、第1の導電膜及び第3の導電膜を選択的にエッチングし、複数の配線及び電極を形成することを特徴とする。
本発明の他の構成は、第1の導電膜を形成し、第1の導電膜上に選択的にレジストを形成し、第1の導電膜及びレジスト上に第2の導電膜を形成し、レジストを除去することでレジスト上に形成された第2の導電膜を除去し、第1の導電膜上に形成された第2の導電膜を覆うように第3の導電膜を形成し、第1の導電膜及び第3の導電膜を選択的にエッチングして、複数の配線及び電極を形成し、複数の配線及び電極上にゲート絶縁膜を形成し、ゲート絶縁膜上に半導体膜を形成し、前記半導体膜上に選択的にチャネル保護膜を形成し、チャネル保護膜上及び半導体膜上に不純物を添加した半導体膜を形成し、不純物を添加した半導体膜上に第4の導電膜を形成し、半導体膜と、不純物を添加した半導体膜と、第4の導電膜と、を選択的にエッチングし、第4の導電膜上に保護膜を形成し保護膜を選択的にエッチングし、第4の導電膜に電気的に接続するように画素電極を形成することを特徴とする。
また、本発明の他の構成は、第1の導電膜を形成し、第1の導電膜上に選択的にレジストを形成し、第1の導電膜及びレジスト上に第2の導電膜を形成し、レジストを除去すると共にレジスト上に形成された第2の導電膜を除去し、第1の導電膜上に形成された第2の導電膜を覆うように第3の導電膜を形成し、第1の導電膜及び第3の導電膜を選択的にエッチングして、複数の配線及び電極を形成し、複数の配線及び電極を覆うようにゲート絶縁膜を形成し、ゲート絶縁膜上に半導体膜を形成し、半導体膜上に不純物を添加した半導体膜を形成し、半導体膜と、不純物を添加した半導体膜と、を選択的にエッチングし、不純物を添加した半導体膜及び半導体膜を覆うように第4の導電膜を形成し、不純物を添加した半導体膜と、第4の導電膜と、を選択的にエッチングし、第4の導電膜を覆うように保護膜を形成し保護膜を選択的にエッチングし、第4の導電膜に電気的に接続するように画素電極を形成することを特徴とする。
また、本発明の他の構成は、絶縁膜を形成し、絶縁膜上に半導体膜を形成し、半導体膜を選択的にエッチングし、選択的にエッチングされた半導体膜を覆うようにゲート絶縁膜を形成し、ゲート絶縁膜上に第1の導電膜を形成し、第1の導電膜上に選択的に第1のレジストを形成し、第1の導電膜及び第1のレジスト上に第2の導電膜を形成し、第1のレジストを除去すると共に第1のレジスト上に形成された第2の導電膜を除去し、第1の導電膜上に形成された第2の導電膜を覆うように第3の導電膜を形成し、第1の導電膜及び第3の導電膜を選択的にエッチングして、複数の配線及び電極を形成することを特徴とする。
また、本発明の他の構成は、第1の導電膜を形成し、第1の導電膜上に選択的に第1のレジストを形成し、第1の導電膜及び第1のレジスト上に第2の導電膜を形成し、第1のレジストを除去することで第1のレジスト上に形成された第2の導電膜を除去し、第1の導電膜上に形成された第2の導電膜を覆うように第3の導電膜を形成し、第1の導電膜及び第3の導電膜を選択的にエッチングして、複数の第1の配線及び第1の電極を形成し、複数の第1の配線及び第1の電極を覆うようにゲート絶縁膜を形成し、ゲート絶縁膜上に半導体膜を形成し、半導体膜上に不純物を添加した半導体膜を形成し、不純物を添加した半導体膜に電気的に接続されるように第4の導電膜を形成し、第4の導電膜上に選択的に第2のレジストを形成し、第4の導電膜及び第2のレジスト上に第5の導電膜を形成し、第2のレジストを除去することで第2のレジスト上に形成された第5の導電膜を除去し、第4の導電膜上に形成された第5の導電膜を覆うように第6の導電膜を形成し、第4の導電膜及び第6の導電膜を選択的にエッチングして、複数の第2の配線及び第2の電極を形成することを特徴とする。
また、本発明の他の構成は、第1の絶縁膜を形成し、第1の絶縁膜上に半導体膜を形成し、半導体膜を選択的にエッチングし、選択的にエッチングされた半導体膜を覆うようにゲート絶縁膜を形成し、ゲート絶縁膜上に第1の導電膜を形成し、第1の導電膜上に選択的に第1のレジストを形成し、第1の導電膜及び第1のレジスト上に第2の導電膜を形成し、第1のレジストを除去することで第1のレジスト上に形成された第2の導電膜を除去し、第1の導電膜上に形成された第2の導電膜を覆うように第3の導電膜を形成し、第1の導電膜及び第3の導電膜を選択的にエッチングして、複数の第1の配線及び第1の電極を形成し、複数の第1の配線及び第1の電極を覆うように第2の絶縁膜を形成し、ゲート絶縁膜及び第2の絶縁膜を選択的にエッチングし、半導体膜に電気的に接続されるように第4の導電膜を形成し、第4の導電膜上に選択的に第2のレジストを形成し、第4の導電膜及び第2のレジスト上に第5の導電膜を形成し、第2のレジストを除去することで第2のレジスト上に形成された第5の導電膜を除去し、第4の導電膜上に形成された第5の導電膜を覆うように第6の導電膜を形成し、第4の導電膜及び第6の導電膜を選択的にエッチングして、複数の第2の配線及び第2の電極を形成することを特徴とする。
また、上記構成において、第2の導電膜上または第5の導電膜上に、保護用の導電膜を形成することを特徴とする。
また、上記構成において、レジストは、その端部(端面)が逆テーパー形状となるように形成することを特徴とする。
また、上記構成において、レジストは、その端部(端面)が概略垂直、あるいは75°以上90°未満のテーパー角を有するテーパー形状となるように形成することを特徴とする。
また、上記構成において、レジストは、液滴吐出法を用いて形成されることを特徴とする。
また、上記構成において、複数の配線同士の抵抗値及び複数の電極同士の抵抗値が概略等しくなるように、第2の導電膜、又は、第5の導電膜を形成することを特徴とする。
また、本発明の構成は、半導体膜と、ゲート絶縁膜と、ゲート電極及びゲート配線と、ソース電極及びソース配線又はドレイン電極及びドレイン配線(ソース配線またはドレイン配線、ソース電極またはドレイン電極と呼ぶこともできる)と、を有し、ゲート電極及びゲート配線は、第1の部分及び第2の部分を有し、第1の部分は、第1の導電膜と、第1の導電膜上に選択的に形成された第2の導電膜と、第2の導電膜を覆うように形成された第3の導電膜と、を有し、第2の部分は、第1の導電膜と、第1の導電膜上に(接して)形成された第3の導電膜と、を有することを特徴とする。
また、本発明の構成は、ゲート電極及びゲート配線と、ゲート電極及びゲート配線を覆うように形成されたゲート絶縁膜と、ゲート絶縁膜上に形成された半導体膜と、半導体膜上に形成された不純物元素を添加した半導体膜と、不純物元素を添加した半導体膜に電気的に接続したソース電極及びソース配線又はドレイン電極及びドレイン配線と、を有し、ゲート電極及びゲート配線は、第1の導電膜と、第1の導電膜上に選択的に形成された第2の導電膜と、第2の導電膜を覆うように形成された第3の導電膜と、を有することを特徴とする。
また、本発明の構成は、第1の絶縁膜と、第1の絶縁膜上に形成された半導体膜と、半導体膜上に形成されたゲート絶縁膜と、ゲート絶縁膜上に形成されたゲート電極及びゲート配線と、ゲート電極及びゲート配線を覆うように形成された第2の絶縁膜と、半導体膜に電気的に接続されたソース電極及びソース配線又はドレイン電極及びドレイン配線と、を有し、ゲート電極及びゲート配線は、第1の導電膜と、第1の導電膜上に選択的に形成された第2の導電膜と、第2の導電膜を覆うように形成された第3の導電膜と、を有することを特徴とする。
また、上記構成において、ソース電極及びソース配線又はドレイン電極及びドレイン配線は、第4の導電膜と、第4の導電膜上に選択的に形成された第5の導電膜と、第5の導電膜を覆うように形成された第6の導電膜と、を有することを特徴とする。
また、上記構成において、第2の導電膜、又は、第5の導電膜は、銅を含むことを特徴とする。
また、上記構成において、第1の導電膜、第3の導電膜、第4の導電膜、又は、第6の導電膜は、タングステン、モリブデン、クロム、チタンのいずれか一を含むことを特徴とする。
また、上記構成において、第1の導電膜及び第3の導電膜、又は、第4の導電膜及び第6の導電膜は、同一の材料で形成されることを特徴とする表示装置。
また、上記構成において、ゲート電極及びゲート配線と同一工程で形成される容量配線を有することを特徴とする。
また、上記構成において、ソース電極及びソース配線又はドレイン電極及びドレイン配線と同一工程で形成される電源線を有することを特徴とする。
また、上記構成において、ゲート電極及びゲート配線の一部に、第2の導電膜が選択的に形成されていることを特徴とする。
本発明を用いることにより、配線に低抵抗材料を使用することができ、大型パネルにおける信号遅延の問題が解決する。
また、引き回し配線中の低抵抗材料部分を、配線長に応じて部分的に形成しないことによって、配線長に依存した信号遅延の問題を解決することができる。
また、配線に低抵抗材料を使用するため、低消費電力且つ高速動作が可能な表示装置を作製することができる。
本発明の実施の形態について、図面を用いて以下に説明する。但し、本発明は多くの異なる形態で実施することが可能であり、以下の説明に限定されず、本発明の趣旨及びその範囲から逸脱することなくその形態及び詳細を様々に変更し得ることは当業者であれば容易に理解される。従って、本発明は以下に示す実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。なお、以下に説明する本発明の構成において、同じものを指す符号は異なる図面間で共通して用いることとする。
(実施の形態1)
本実施の形態では、低抵抗材料を用いた配線の作製方法について図1を用いて以下に説明する。
まず、配線の被形成面100上にバリア膜として機能する第1の導電膜101を形成する(図1(A)参照)。第1の導電膜101の材料としては、高融点材料であるタングステン(W)、モリブデン(Mo)、クロム(Cr)、チタン(Ti)、タンタル(Ta)のいずれか、あるいはその合金(例えば、W‐Mo、Mo‐Cr、Ta‐Mo)、あるいはその窒化物(例えば、窒化タングステン(WN)、窒化チタン(TiN)、窒化タンタル(TaN)、TiSiN)等を用いることができる。形成方法としてはスパッタ法、CVD法等を用いることができる。
次に、第1の導電膜101上に選択的にレジストマスク102を形成する(図1(B)参照)。このとき、後の第2の導電膜103が形成される領域が露出するように選択的にレジストマスク102を形成する。レジストマスク102は図1(B)に示すように逆テーパー形状に形成することが好ましいが、後に形成される第2の導電膜がレジストマスクの形状に従って第1の導電膜101上及びレジストマスク102上に分離して形成される構成であれば特に限られず、レジストマスク102の端部(端面)が被形成面に対して概略垂直であっても良いし、急峻(テーパー形状)であっても良い。これらの場合には、アスペクト比が高くなるように膜厚の大きなレジストマスクを形成することが好ましい。具体的には、レジストマスクの膜厚は2μm以上であることが好ましく、3μm以上であればより好ましい。また、レジストマスク102の端部がテーパー形状を有する場合、端部のテーパー角については特に限られないが、例えば75°以上90°未満、好ましくは80°以上90°未満、より好ましくは85°以上90度未満で形成すればよい。ここでテーパー角とは、基板に対するレジストの角度をいうものとする。また、逆テーパー形状とは、テーパー角が90°より大きいことをいい、概略垂直とは90°(±1°)をいう。なお、逆テーパー形状を有するレジストマスクは、露光光の吸収率が高いネガ型レジストを用いることで形成することができる。
また、レジストマスクの形成方法として、フォトマスクを用いるフォトリソグラフィー法や液滴吐出法を用いることができる。液滴吐出法を用いる場合、フォトマスクを設けることなく直接レジストマスクを形成できるため、工程数を削減できる。また、この際に、親液性及び撥液性の領域を形成してもよい。親液性及び撥液性の領域を形成し、親液性の領域にレジスト材料を滴下することにより、レジストマスクの形状が制御しやすくなり、所望の形状のレジストマスクを形成することが容易となる。なお、液滴吐出法とは、流動体である構成物形成材料を含む組成物を、液滴として吐出(噴出)し、所望のパターン形状に形成する方法をいうものとする。構成物の被形成領域に、構成物形成材料を含む液滴を吐出し、焼成、乾燥等を行って固定化し所望なパターンの構成物を形成する。
次に、第1の導電膜101及びレジストマスク102上に第2の導電膜103、104を形成する(図1(C)参照)。第2の導電膜103、104の材料としては、銅(Cu)が好ましいが、低抵抗材料であれば特に限られない。例えば、銀(Ag)、アルミニウム(Al)、金(Au)、及びそれらの合金等を用いることもできる。第2の導電膜103、104を形成する方法としてはスパッタ法が好ましいが、レジストマスク102にダメージを与えない条件を選択することで、CVD法を用いることもできる。この工程によって、第1の導電膜101上、及びレジストマスク102上にそれぞれ分離した状態で第2の導電膜103、104が形成される。
次に、レジストマスク102をレジスト剥離液を用いて除去する(図1(D)参照)。この際に、レジストマスク102上に形成された第2の導電膜104も同時に除去される。
次に、第2の導電膜103を覆うようにバリア膜として機能する第3の導電膜105を形成する(図1(E)参照)。第3の導電膜105の材料としては第1の導電膜101と同様の材料を用いることができる。また形成方法についても、第1の導電膜101と同様の方法を用いることができる。
次に、第1の導電膜101及び第3の導電膜105を、第2の導電膜103の形状に沿って、第2の導電膜103が露出しないように選択的にエッチングする(図1(F)参照)。
上記の工程に従って、低抵抗材料からなる第2の導電膜103が、バリア膜として機能する第1の導電膜101、及び第3の導電膜105に覆われた構造の配線を形成することができる。このような構成とすることにより、第2の導電膜に可動性の元素(例えば、銅(Cu))を用いた場合においても、可動性の元素が半導体膜に侵入することに起因した半導体膜の劣化を防止できる。
本実施の形態に示すように、本発明では、レジストマスクと共にレジストマスク上に形成された第2の導電膜を除去するために、所望の領域のみに第2の導電膜を形成することが可能であり、第2の導電膜を除去するための研磨工程(平坦化工程)が不要である。このため、いわゆる「ダマシン」手法では困難であった、パネル基板に用いる配線の低抵抗化を可能にし、信号遅延の問題を解決できる。また、本発明により、パネルが大型化しても、低抵抗材料からなる配線を形成することができるため、引き回し配線による信号遅延を解消することができる。
(実施の形態2)
本実施の形態では、低抵抗材料を用いた配線の作製方法の他の形態について図2を用いて以下に説明する。
実施の形態1と同様にして、第1の導電膜101及びレジストマスク102上に第2の導電膜103、104を形成する(図2(A)参照)。第1の導電膜101の材料としては、高融点材料であるタングステン(W)、モリブデン(Mo)、クロム(Cr)、チタン(Ti)、タンタル(Ta)のいずれか、あるいはその合金(例えば、W‐Mo、Mo‐Cr、Ta‐Mo)、あるいはその窒化物(例えば、窒化タングステン(WNx)、窒化チタン(TiN)、窒化タンタル(TaN)、TiSiN)等を用いることができる。形成方法としてはスパッタ法、CVD法等を用いることができる。
第2の導電膜103、104の材料としては、銅(Cu)が好ましいが、低抵抗材料であれば特に限られない。例えば、銀(Ag)、アルミニウム(Al)、金(Au)、及びそれらの合金等を用いることもできる。第2の導電膜103、104を形成する方法としてはスパッタ法が好ましいが、レジストマスク102にダメージを与えない条件を選択することで、CVD法を用いることもできる。この工程によって、第1の導電膜101上、及びレジストマスク102上にそれぞれ分離した状態で第2の導電膜103、104が形成される。
次に、第2の導電膜103、104上に保護用導電膜110、111を形成する(図2(B)参照)。保護用導電膜110、111の材料としては、第1の導電膜と同様に、高融点材料であるタングステン(W)、モリブデン(Mo)、クロム(Cr)、チタン(Ti)、タンタル(Ta)のいずれか、あるいはその合金(例えば、W‐Mo、Mo‐Cr、Ta‐Mo)、あるいはその窒化物(例えば、窒化タングステン(WN)、窒化チタン(TiN)、窒化タンタル(TaN)、TiSiN)等を用いることができる。形成方法についても同様に、スパッタ法、CVD法等を用いることができる。
保護用導電膜110を形成することによって、レジストマスク102をレジスト剥離液で除去する際に、剥離液の接触による第2の導電膜103の劣化を防ぐことができる。なお、第2の導電膜103の形成後に真空の状態を保ったまま、連続的に保護用導電膜110を形成することで、第2の導電膜103が、酸化等の化学反応によって劣化することを防止できる。このため、マルチチャンバー構成の装置を用いて成膜するのが好ましい。
なお、第2の導電膜103の側面では、保護用導電膜110は非常に薄く形成されるが、保護用導電膜110を形成しない場合と比較して、剥離液による第2の導電膜103の劣化を大きく低減できる。さらに、レジストの端部を逆テーパー形状とせずに、概略垂直あるいは急峻なテーパー形状とした場合には、第2の導電膜103の上面以外は保護用導電膜に覆われない可能性があるが、側面の面積と比較して、上面の面積が十分に大きいことから、上面以外が保護用導電膜に覆われない場合でも第2の導電膜103の劣化を効果的に防ぐことができる。
次に、レジストマスク102をレジスト剥離液を用いて除去する(図2(C)参照)。この際に、レジストマスク102上に形成された第2の導電膜104及び保護用導電膜111も同時に除去される。
次に、第2の導電膜103及び保護用導電膜110を覆うようにバリア膜として機能する第3の導電膜105を形成する(図2(D)参照)。第3の導電膜105の材料としては第1の導電膜101と同様の材料を用いることができる。また形成方法についても、第1の導電膜101と同様の方法を用いることができる。
次に、第1の導電膜101及び第3の導電膜105を、第2の導電膜103及び保護用導電膜110の形状に沿って、第2の導電膜103が露出しないように選択的にエッチングする(図2(E)参照)。
本実施の形態を用いることで、低抵抗材料からなる第2の導電膜103が、保護用導電膜110、バリア膜として機能する第1の導電膜101、及び第3の導電膜105に覆われた配線を形成することができる。このような構成とすることにより、第2の導電膜に可動性の元素(例えば、銅(Cu))を用いた場合においても、可動性の元素が半導体膜に侵入し半導体膜が劣化することを防止できる。また、保護用導電膜を形成することにより、レジスト剥離液による第2の導電膜の劣化を低減することができる。
(実施の形態3)
本実施の形態では、低抵抗材料を配線として用いたボトムゲート型の薄膜トランジスタ(以下、TFTと記す)の作製方法について図3、図4を用いて以下に説明する。
まず、実施の形態1に示す方法を用いて、基板200上にゲート電極として機能する配線201を形成する(図3(A)参照)。配線201の厚さは10nm〜200nmであることが好ましい。配線201は、第1の導電膜201a、第2の導電膜201b、第3の導電膜201cの積層によって形成されるが、本実施の形態では、後のゲート電極となる領域には低抵抗材料からなる第2の導電膜201bは形成しない。つまり、図1(F)の第2の導電膜103に対応する第2の導電膜201bは、薄膜トランジスタの断面を示す図3及び図4には示されない。一方、上面図である図4(E)に示すように、ゲート電極として機能する領域213以外には、第2の導電膜201bが形成されている。このように、半導体膜の直下に第2の導電膜201bを形成しない構成とすることにより、可動性元素による半導体膜の劣化をさらに低減することができる。なお、本実施の形態では、配線201を形成する方法として実施の形態1に示す方法を用いたが、実施の形態2に示す方法を用いても良い。また、本実施の形態では、シングルゲート構造のTFTの作製方法を示すが、ゲート電極を2以上設けるマルチゲート構造としても良い。マルチゲート構造とすることで、オフ時のリーク電流を低減したTFTを作製できる。
基板200としては、バリウムホウケイ酸ガラス、アルミノホウケイ酸ガラス等からなるガラス基板、シリコン基板、耐熱性を有するプラスチック基板又は樹脂基板等を用いることができる。プラスチック基板又は樹脂基板として、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエーテルサルフォン(PES)、アクリル、ポリイミド等を用いることができる。
なお、基板200上に、下地膜を形成した後、配線201を形成してもよい。下地膜は、CVD法、プラズマCVD法、スパッタリング法、スピンコート法等の方法により、珪素を含む酸化物材料、窒化物材料を用いて、単層又は積層して形成される。下地膜は、形成しなくても良いが、基板200からの汚染物質等を遮断する効果がある。
次に、ゲート電極として機能する配線201上に、ゲート絶縁膜202を形成する(図3(B)参照)。本実施の形態においては、ゲート絶縁膜を単層構造としたが、2層以上の積層構造としても良い。
ゲート絶縁膜202の材料としては、酸化珪素(SiO:x>0)、窒化珪素(SiN:x>0)、酸化窒化珪素(SiO:x>y>0)、窒化酸化珪素(SiN:x>y>0)等を適宜用いることができる。なお、基板側から不純物等が拡散することを防止するために、ゲート絶縁膜202としては、窒化珪素(SiN:x>0)、窒化酸化珪素(SiN:x>y>0)等を用いて形成することが好ましい。なお、低い成膜温度でゲートリーク電流の少ない緻密な絶縁膜を形成するには、アルゴン等の希ガス元素を反応ガスに含ませ、形成される絶縁膜中に混入させると良い。本実施の形態では、ゲート絶縁膜202として、SiH及びNHを反応ガスとして窒化珪素膜を膜厚10nm〜100nm(好ましくは20nm〜80nm)、例えば50nmで形成する。なお、ゲート絶縁膜202の膜厚はこの範囲に限られない。
次に、ゲート絶縁膜202上に半導体膜203を形成する(図3(C)参照)。半導体膜203は25〜200nm(好ましくは50〜150nm)の厚さでスパッタ法、LPCVD法、またはプラズマCVD法等により成膜すればよい。本実施の形態では、非晶質半導体膜を用いるが、これに限られず、結晶性半導体膜を用いても良い。
次に、半導体膜203上に、チャネル保護膜204を形成し、フォトリソグラフィ工程によりチャネル保護膜204上にレジスト205を形成する(図3(D)参照)。レジスト205をマスクとしてチャネル保護膜204を所望の形状に加工してチャネル保護層206を形成する(図3(E)参照)。なお、図3(E)は、レジスト205を除去した状態を示している。チャネル保護膜204には、酸化珪素(SiO:x>0)、窒化珪素(SiN:x>0)、酸化窒化珪素(SiO:x>y>0)、窒化酸化珪素(SiN:x>y>0)等を適宜用いることができる。チャネル保護層206を必ずしも形成する必要は無いが、チャネル保護層206を形成することにより、ソース電極層、ドレイン電極層を形成する際にチャネル部の半導体膜がエッチングされることを防止できる。本実施の形態では、チャネル保護膜204に窒化珪素を成膜して、チャネル保護層206を形成する。
レジスト205を除去した後、半導体膜203及びチャネル保護層206上に不純物を添加した半導体膜207を形成する。ここでは、例えば、不純物元素としてリン(P)を5×1019〜5×1020/cm程度の濃度で含まれるように添加し、n型を示す半導体膜を形成することができる。また、p型を示す不純物元素を添加して、p型を示す半導体膜を形成しても良い。n型を示す不純物元素としては、リン(P)やヒ素(As)等を用いることができる。p型を示す不純物元素としては、ボロン(B)やアルミニウム(Al)やガリウム(Ga)等を用いることができる。その後、不純物を添加した半導体膜207上に第4の導電膜208を形成する(図3(F)参照)。
次に、フォトリソグラフィ工程を用いてレジストによるマスク209、210を形成し、半導体膜203、不純物を添加した半導体膜207、第4の導電膜208を所望の形状にエッチングする(図4(A)参照)。
次に、マスク209、210を除去し、保護膜211を形成する(図4(B)参照)。さらに、保護膜211にコンタクトホールを形成し、第4の導電膜208に電気的に接続するように、所望の電極212を形成する(図4(C)参照)。
電極212の材料としては、電極212の用途に応じて、酸化インジウムに酸化スズを混合したインジウムスズ酸化物(ITO)、インジウムスズ酸化物(ITO)に酸化珪素を混合したインジウムスズ珪素酸化物(ITSO)、酸化インジウムに酸化亜鉛を混合したインジウム亜鉛酸化物(IZO)、酸化亜鉛(ZnO)、または酸化スズ(SnO)、アルミニウム(Al)等の金属、等を適宜用いることができる。なお、インジウム亜鉛酸化物(IZO)とは、酸化インジウムに2〜20wt%の酸化亜鉛(ZnO)を混合させたターゲットを用いてスパッタリングにより形成される透明導電材料である。
本実施の形態において、エッチング加工は、プラズマエッチング(ドライエッチング)又はウエットエッチングのどちらを採用しても良いが、大面積基板を処理するにはプラズマエッチングが適している。エッチングガスとしては、CF、NF、SF、CHF等のフッ素系又はCl、BCl、SiClもしくはCCl等を代表とする塩素系ガス、あるいはOガスを用い、HeやAr等の不活性ガスを適宜加えても良い。
また、マスクは、感光剤を含む市販のレジスト材料を用いてもよく、例えば、ポジ型レジストまたはネガ型レジストを用いてもよい。いずれの材料を用いるとしても、その表面張力と粘度は、溶媒の濃度調整や、界面活性剤等の添加等により適宜調整することができる。
以上の工程で、チャネル部の半導体膜がエッチングされないボトムゲート型のTFTを作製することができる。本実施の形態により、本発明の配線を用いてTFTを形成する場合には、例えば銅(Cu)等の低抵抗材料を配線に用いることが可能になるため、信号遅延の解決、動作の高速化、消費電力の低減等の大きな効果が得られる。マスクの使用枚数は、本発明の配線を用いない場合に対して1枚増加することになるが、本発明の効果は大きいため、表示装置を作製する際には非常に有効である。
図4(D)に、チャネル保護膜を形成しないでボトムゲート型のTFTを形成した際の断面図を示す。図4(D)に示すボトムゲート型TFTは、半導体膜203及び、不純物を添加した半導体膜207をエッチング後、第4の導電膜208を形成している。この場合においても、低抵抗材料を配線に用いることが可能になるため、信号遅延の解決、動作の高速化、消費電力の低減等の大きな効果が得られる。
なお、本実施の形態は、実施の形態1、実施の形態2と適宜組み合わせることができる。
(実施の形態4)
本実施の形態では、低抵抗材料を配線又は電極として用いたボトムゲート型の薄膜トランジスタ(以下、TFTと記す)の他の作製方法について図5、図6を用いて以下に説明する。
まず、実施の形態1に示す方法を用いて、基板300上にゲート電極として機能する配線301を形成する(図5(A)参照)。配線301は、第1の導電膜301a、第2の導電膜301b、第3の導電膜301cの積層によって形成される。配線301の厚さは10nm〜200nmであることが好ましい。なお、本実施の形態では、後のゲート電極となる領域にも低抵抗材料からなる第2の導電膜301bを形成する構成としているが、これに限られない。また、配線301を形成する方法として実施の形態1に示す方法を用いたが、実施の形態2に示す方法を用いても良い。本実施の形態では、シングルゲート構造のTFTの作製方法を示すが、ゲート電極を2以上設けるマルチゲート構造としても良い。マルチゲート構造とすることで、オフ時のリーク電流を低減したTFTを作製できる。
基板300としては、バリウムホウケイ酸ガラスやアルミノホウケイ酸ガラス等からなるガラス基板、シリコン基板、耐熱性を有するプラスチック基板又は樹脂基板等を用いることができる。プラスチック基板又は樹脂基板として、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエーテルサルフォン(PES)、アクリル、ポリイミド等を用いることができる。
なお、基板300上に、下地膜を形成した後、配線301を形成してもよい。下地膜は、CVD法、プラズマCVD法、スパッタリング法、スピンコート法等により、珪素を含む酸化物材料、窒化物材料を用いて、単層又は積層して形成される。下地膜は、形成しなくても良いが、基板300からの汚染物質等を遮断する効果がある。
次に、ゲート電極として機能する配線301上に、ゲート絶縁膜302、及び、ゲート絶縁膜303を形成し2層の積層構造とする(図5(B)参照)。ゲート絶縁膜は、CVD法、プラズマCVD法、スパッタリング法、スピンコート法等により、珪素を含む酸化物材料、窒化物材料を用いて形成される。積層される絶縁膜は、同チャンバー内で真空を保ったまま、同一温度下で、反応ガスを切り変えながら連続的に形成するとよい。真空を保った状態で連続的に形成すると、積層する膜同士の界面が汚染されるのを防ぐことができる。なお、本実施の形態においては、ゲート絶縁膜を2層の積層構造としたが、単層構造としても良く、3層以上の積層構造でも良い。
ゲート絶縁膜302、ゲート絶縁膜303の材料としては、酸化珪素(SiO:x>0)、窒化珪素(SiN:x>0)、酸化窒化珪素(SiO:x>y>0)、窒化酸化珪素(SiN:x>y>0)等を適宜用いることができる。なお、基板側から不純物等が拡散することを防止するために、ゲート絶縁膜302としては、窒化珪素(SiN:x>0)、窒化酸化珪素(SiN:x>y>0)等を用いて形成することが好ましい。また、ゲート絶縁膜303としては、酸化珪素(SiO:x>0)、酸化窒化珪素(SiO:x>y>0)を用いて形成することが望ましい。なお、CVD法を用いて低い成膜温度でゲートリーク電流の少ない緻密な絶縁膜を形成するには、アルゴン等の希ガス元素を反応ガスに含ませ、形成される絶縁膜中に混入させると良い。本実施の形態では、ゲート絶縁膜302として、CVD法を用いてSiH及びNHを反応ガスとして窒化珪素膜を膜厚10nm〜100nm(好ましくは20nm〜80nm)、例えば50nmで形成し、ゲート絶縁膜303として、CVD法を用いてSiH及びNOを反応ガスとして酸化珪素膜を膜厚10nm〜100nm(好ましくは20nm〜80nm)、例えば60nmで形成する。なお、ゲート絶縁膜302及びゲート絶縁膜303の膜厚をそれぞれ10nm〜100nmとすると好ましいが、この範囲に限られない。
次に、ゲート絶縁膜303上に半導体膜304を形成する(図5(C)参照)。半導体膜304は25〜200nm(好ましくは50〜150nm)の厚さでスパッタ法、LPCVD法、またはプラズマCVD法等により成膜すればよい。本実施の形態では、非晶質半導体膜を用いるが、これに限られず、結晶性半導体膜を用いても良い。
次に、半導体膜304上に、チャネル保護膜305を形成し、チャネル保護膜305上にフォトリソグラフィ工程によりレジスト306を形成する(図5(D)参照)。レジスト306をマスクとしてチャネル保護膜305を所望の形状に加工してチャネル保護層307を形成する(図5(E)参照)。なお、図5(E)は、レジスト306を除去した状態を示している。チャネル保護膜305には、酸化珪素(SiO:x>0)、窒化珪素(SiN:x>0)、酸化窒化珪素(SiO:x>y>0)、窒化酸化珪素(SiN:x>y>0)等を適宜用いることができる。チャネル保護層307は必ずしも形成する必要は無いが、チャネル保護層307を形成することにより、ソース電極層、ドレイン電極層を形成する際にチャネル部の半導体膜がエッチングされることを防止できる。本実施の形態では、チャネル保護膜305に窒化珪素を成膜して、加工することによりチャネル保護層307を形成する。
レジスト306を除去した後、半導体膜304上に不純物を添加した半導体膜308を形成する。ここでは、例えば、不純物元素としてリン(P)を5×1019〜5×1020/cm程度の濃度で含まれるように添加し、n型を示す半導体膜を形成することができる。また、p型を示す不純物元素を添加して、p型を示す半導体膜を形成しても良い。n型を示す不純物元素としては、リン(P)やヒ素(As)等を用いることができる。p型を示す不純物元素としては、ボロン(B)やアルミニウム(Al)やガリウム(Ga)等を用いることができる。
その後、フォトリソグラフィ工程を用いてレジストによるマスク309を作製し(図5(F)参照)、マスク309を用いてエッチングを行い、半導体層310、311を形成する(図6(A)参照)。なお、図6(A)は、マスク309を除去した状態を示している。その後、半導体層311に電気的に接続するように、バリア膜として機能する第4の導電膜312aを形成する(図6(B)参照)。
次に、第4の導電膜312a上の、後の配線となる領域に低抵抗材料からなる第5の導電膜312bを形成し、第5の導電膜312bを覆うようにバリア膜として機能する第6の導電膜312cを形成する(図6(C)参照)。このとき、本発明の実施の形態1に示される方法を用いて第5の導電膜312bを形成することができる。なお、第5の導電膜312bは実施の形態1における第2の導電膜103に相当する。本実施の形態では、実施の形態1に示される方法を用いたが、実施の形態2に示される方法を用いても良い。
次に、フォトリソグラフィ工程を用いてレジストによるマスク313を形成する(図6(D)参照)。マスク313を介して第4の導電膜312a、第6の導電膜312c、及び半導体層311を所望の形状に加工し、ソース電極層又はドレイン電極層(及びその配線)として機能する第1の導電層314、第2の導電層315、及びソース領域又はドレイン領域316、317を形成する(図6(E)参照)。
マスクは、感光剤を含む市販のレジスト材料を用いてもよく、例えば、ポジ型レジストやネガ型レジストを用いてもよい。いずれの材料を用いるとしても、その表面張力と粘度は、溶媒の濃度調整や、界面活性剤等の添加等により適宜調整することができる。
なお、本実施の形態において、エッチング加工は、プラズマエッチング(ドライエッチング)又はウエットエッチングのどちらを採用しても良いが、大面積基板を処理するにはプラズマエッチングが適している。エッチングガスとしては、CF、NF、SF、CHF等のフッ素系又はCl、BCl、SiClもしくはCCl等を代表とする塩素系ガス、あるいはOガスを用い、HeやAr等の不活性ガスを適宜加えても良い。
なお、本実施の形態のフォトリソグラフィ工程において、レジストを塗布する前に、半導体膜表面に、膜厚が数nm程度の絶縁膜を形成してもよい。この工程により半導体膜とレジストとが直接接触することを回避することが可能であり、不純物が半導体膜中に侵入するのを防止できる。
以上の工程で、チャネル部の半導体膜がエッチングされないボトムゲート型のTFTを作製することができる。本実施の形態においては、ソース電極層又はドレイン電極層(及びその配線)についても、低抵抗材料からなる配線で形成するため、これらの配線(電極)についても抵抗を低減できる。なお、ソース電極層又はドレイン電極層(及びその配線)における第5の導電膜312bを半導体層310の上部に形成しない構成としたが、これに限られず、半導体層310の上部に形成するする構成としても良い。また、ゲート電極として機能する配線301において、半導体層310の下部には第2の導電膜301bを形成しない構成としても良い。
なお、図5及び図6に示すボトムゲート型TFTとは異なる形態のボトムゲート型TFTを作製することもできる。図16(A)にその一例を示す。図16(A)のボトムゲート型TFTは、基板320上に、ゲート電極として機能する配線321、ゲート絶縁膜322、ソース電極層又はドレイン電極層(及びその配線)323、不純物元素を添加した半導体膜324、半導体膜325の順に積層し、形成する。図16(A)の例に示すボトムゲート型TFTにおいても、導電膜を実施の形態1または実施の形態2等に従って形成することにより、低抵抗材料を配線に用いたボトムゲート型TFTを作製することができる。
本実施の形態を用いることにより、低抵抗材料からなる配線を用いたボトムゲート型TFTを形成することができ、信号遅延の問題を解決することができる。なお、本実施の形態は、実施の形態1、実施の形態2と適宜組み合わせることができる。
(実施の形態5)
本実施の形態では、低抵抗材料を配線又は電極として用いたトップゲート型TFTの作製方法について図7、図8を用いて以下に説明する。
まず、基板400上に、下地膜401を形成する。基板400としては、バリウムホウケイ酸ガラス、アルミノホウケイ酸ガラス等からなるガラス基板、シリコン基板、耐熱性を有するプラスチック基板又は樹脂基板等を用いることができる。プラスチック基板又は樹脂基板として、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエーテルサルフォン(PES)、アクリル、ポリイミド等を用いることができる。下地膜401は、CVD法、プラズマCVD法、スパッタリング法、スピンコート法等の方法により、珪素を含む酸化物材料、窒化物材料を用いて、単層又は積層して形成される。下地膜401を形成することで、基板400からの汚染物質による半導体膜の劣化を防ぐことができる。
次に、下地膜401上に半導体膜402を形成する(図7(A)参照)。半導体膜402は25〜200nm(好ましくは50〜150nm)の厚さでスパッタ法、LPCVD法、またはプラズマCVD法等により成膜すればよい。本実施の形態では、非晶質半導体膜を用いるが、これに限られず、結晶性半導体膜を用いても良い。
次に、半導体膜402上に、フォトリソグラフィ工程を用いてレジストによるマスクを作製し、マスクを用いてエッチングを行い、半導体層403を形成する。マスクは、感光剤を含む市販のレジスト材料を用いてもよく、例えば、ポジ型レジストまたはネガ型レジストを用いてもよい。いずれの材料を用いるとしても、その表面張力と粘度は、溶媒の濃度調整や、界面活性剤等の添加等により適宜調整することができる。
なお、本実施の形態のフォトリソグラフィ工程において、レジストを塗布する前に、半導体膜表面に、膜厚が数nm程度の絶縁膜を形成してもよい。この工程により半導体膜とレジストとが直接接触することを回避することが可能であり、不純物が半導体膜中に侵入するのを防止できる。
次に、半導体層403上に、ゲート絶縁膜404、及び、ゲート絶縁膜405を形成し2層の積層構造とする(図7(B)参照)。積層される絶縁膜は、同チャンバー内で真空を保ったまま、同一温度下で、反応ガスを切り変えながら連続的に形成するとよい。真空を保った状態で連続的に形成すると、積層する膜同士の界面が汚染されるのを防ぐことができる。なお、本実施の形態においては、ゲート絶縁膜を2層の積層構造としたが、単層構造としても良く、3層以上の積層構造でも良い。
ゲート絶縁膜404、ゲート絶縁膜405の材料としては、酸化珪素(SiO:x>0)、窒化珪素(SiN:x>0)、酸化窒化珪素(SiO:x>y>0)、窒化酸化珪素(SiN:x>y>0)等を適宜用いることができる。なお、低い成膜温度でゲートリーク電流の少ない緻密な絶縁膜を形成するには、アルゴン等の希ガス元素を反応ガスに含ませ、形成される絶縁膜中に混入させると良い。本実施の形態では、ゲート絶縁膜404として、SiH及びNOを反応ガスとして酸化珪素膜を膜厚10nm〜100nm(好ましくは20nm〜80nm)、例えば60nmで形成し、ゲート絶縁膜405として、SiH及びNHを反応ガスとして窒化珪素膜を膜厚10nm〜100nm(好ましくは20nm〜80nm)、例えば50nmで形成する。なお、ゲート絶縁膜404及びゲート絶縁膜405の膜厚をそれぞれ10nm〜100nmとすると好ましいが、この範囲に限られない。
次に、実施の形態1に示す方法を用いて、ゲート絶縁膜405上にゲート電極として機能する配線406を形成する(図7(C)参照)。配線406は、第1の導電膜406a、第2の導電膜406b、第3の導電膜406cの積層によって形成される。配線406の厚さは10nm〜200nmであることが好ましい。なお、本実施の形態では、配線406を形成する方法として実施の形態1に示す方法を用いたが、実施の形態2に示す方法を用いても良い。また、本実施の形態では、シングルゲート構造のTFTの作製方法を示すが、ゲート電極を2以上設けるマルチゲート構造としても良い。マルチゲート構造とすることで、オフ時のリーク電流を低減したTFTを作製できる。
次に、ゲート電極として機能する配線406をマスクとして、半導体層403に不純物元素を添加する(図7(D)参照)。ここでは、例えば、不純物元素としてリン(P)を5×1019〜5×1020/cm程度の濃度で含まれるように添加し、n型を示す半導体膜を形成することができる。また、p型を示す不純物元素を添加して、p型を示す半導体膜を形成しても良い。n型を示す不純物元素としては、リン(P)やヒ素(As)等を用いることができる。p型を示す不純物元素としては、ボロン(B)やアルミニウム(Al)やガリウム(Ga)等を用いることができる。なお、不純物元素を低濃度に添加したLDD(Lightly Doped Drain)領域を形成しても良い。LDD領域を形成することで、ホットキャリアの注入によるTFTの劣化を防止できる。本発明の配線は積層構造であり、配線中の第2の導電膜の有無によって厚さが異なるため、これを利用して自己整合的にLDD領域412を形成することが可能である(図7(E)参照)。なお、図7(E)に示す構成のようにLDD領域がゲート電極と重なっている構造をGOLD(Gate Overlapped LDD)構造と呼ぶことがある。
次に、ゲート絶縁膜405及びゲート電極として機能する配線406を覆うように、絶縁膜407を形成する(図8(A)参照)。絶縁膜407の材料としては、酸化珪素(SiO:x>0)、窒化珪素(SiN:x>0)、酸化窒化珪素(SiO:x>y>0)、窒化酸化珪素(SiN:x>y>0)等を適宜用いることができる。なお、本実施の形態においては、ゲート絶縁膜を2層の積層構造としたが、単層構造としても良く、3層以上の積層構造でも良い。また、絶縁膜407上に層間絶縁膜を1層又は2層以上設ける構成としても良い。
次に、フォトリソグラフィ工程を用いてレジストによるマスクを作製し、ゲート絶縁膜404、ゲート絶縁膜405及び絶縁膜407のエッチングを行い、半導体層403の不純物元素を添加した領域が露出するように、開口部を形成する。その後、半導体層403に電気的に接続するように、バリア膜として機能する第4の導電膜408aを形成する(図8(B)参照)。
次に、第4の導電膜408a上の、後の配線となる領域に低抵抗材料からなる第5の導電膜408bを形成し、第5の導電膜408bを覆うようにバリア膜として機能する第6の導電膜408cを形成する。このとき、本発明の実施の形態1に示される方法を用いて第5の導電膜408bを形成することができる。なお、本実施の形態では、実施の形態1に示される方法を用いたが、実施の形態2に示される方法を用いても良い。
次に、フォトリソグラフィ工程を用いてレジストによるマスク409を形成する(図8(C)参照)。マスク409を介して第4の導電膜408a及び第6の導電膜408cを所望の形状に加工し、ソース電極層又はドレイン電極層(及びその配線)として機能する第1の導電層410、第2の導電層411を形成する(図8(D)参照)。
なお、本実施の形態において、エッチング加工は、プラズマエッチング(ドライエッチング)又はウエットエッチングのどちらを採用しても良いが、大面積基板を処理するにはプラズマエッチングが適している。エッチングガスとしては、CF、NF、SF、CHF等のフッ素系又はCl、BCl、SiClもしくはCCl等を代表とする塩素系ガス、あるいはOガスを用い、HeやAr等の不活性ガスを適宜加えても良い。
以上の工程で、トップゲート型のTFTを作製することができる。
なお、図7及び図8に示すトップゲート型TFTとは異なる形態のトップゲート型TFTを作製することもできる。図16(B)にその一例を示す。図16(B)のトップゲート型TFTは、下地膜420上に、ソース電極層又はドレイン電極層(及びその配線)421、半導体膜422、ゲート絶縁膜423、ゲート電極として機能する配線424の順に積層し、形成する。図16(B)の例に示すトップゲート型TFTにおいても、導電膜を実施の形態1または実施の形態2等に従って形成することにより、低抵抗材料を配線に用いたボトムゲート型TFTを作製することができる。
本実施の形態を用いることにより、低抵抗材料からなる配線を用いたトップゲート型TFTを形成することができ、信号遅延の問題を解決することができる。なお、本実施の形態においては、ソース電極層又はドレイン電極層(及びその配線)についても、低抵抗材料からなる配線で形成しているが、ゲート電極として機能する配線のみを低抵抗材料からなる配線としてもよい。また、ソース電極層又はドレイン電極層(及びその配線)における第5の導電膜408bを半導体層403の上部に形成しない構成としたが、これに限られず、半導体層403の上部に形成するする構成としても良い。また、ゲート電極として機能する配線406において、半導体層403の上部には第2の導電膜406bを形成しない構成としても良い。本実施の形態は、実施の形態1、実施の形態2と適宜組み合わせることができる。
(実施の形態6)
本実施の形態では、低抵抗材料を配線として用いた液晶パネルの作製方法を、図9を用いて以下に説明する。
基板250上に、実施の形態3で示す方法を用いてボトムゲート型TFT251を形成する。本実施の形態では、実施の形態3で示す方法でボトムゲート型TFT251を形成するが、これに限られない。導電型についても特に限られず、nチャネル型、pチャネル型のどちらを形成しても良い。また、半導体膜には非晶質半導体を用いても良いし、結晶性半導体を用いても良い。基板250としては、バリウムホウケイ酸ガラス、アルミノホウケイ酸ガラス等からなるガラス基板、シリコン基板、耐熱性を有するプラスチック基板又は樹脂基板等を用いることができる。プラスチック基板又は樹脂基板としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエーテルサルフォン(PES)、アクリル、ポリイミド等を用いることができる。
本実施の形態には示さないが、オフ時のリーク電流を低減する構成として、マルチゲート構造を用いる構成としても良い。
また、ボトムゲート型TFTの代わりにトップゲート型TFTを用いても良いが、ボトムゲート型とすることにより、トップゲート型に比べて少ない工程で低抵抗材料を用いたTFTを作製することができるため、低コストで高性能な液晶パネルを作製することができる。トップゲート型TFTの作製方法としては、実施の形態5を用いることができるが、低抵抗材料をバリア膜で覆った構成の配線を用いていれば、特に限られず、どのような構成のTFTを用いても良い。
次に、ソース電極又はドレイン電極252に電気的に接続された画素電極253を形成する。なお、本実施の形態における画素電極253は、実施の形態3の図4(C)における電極212に対応している。画素電極の材料としては、例えば、酸化インジウムに酸化スズを混合したインジウムスズ酸化物(ITO)、インジウムスズ酸化物(ITO)に酸化珪素を混合したインジウムスズ珪素酸化物(ITSO)、酸化インジウムに酸化亜鉛を混合したインジウム亜鉛酸化物(IZO)、酸化亜鉛(ZnO)、または酸化スズ(SnO)等を用いることができる。なお、インジウム亜鉛酸化物(IZO)とは、酸化インジウムに2〜20wt%の酸化亜鉛(ZnO)を混合させたターゲットを用いてスパッタリングにより形成される透明導電材料である。反射型の液晶パネルを作製する際には、アルミニウム(Al)等の金属材料を画素電極に用いることもできる。
次に、ボトムゲート型TFT251及び画素電極253を含む基板250全面を覆うように、配向膜として機能する絶縁膜254を形成する。配向膜として機能する絶縁膜材料としては、例えばN−メチル−2−ピロリドン等とセロソルブアセテート等を混ぜた溶媒にポリアミック酸を溶解させたポリイミド樹脂、または、ポリアミック酸をイミド化させて溶媒に溶かしたポリイミド樹脂等を用いることができる。形成方法としては、スクリーン印刷法やオフセット印刷法、スピン塗布法、液滴吐出法等を用いることができる。膜厚は、例えば20nm以上70nm以下、好ましくは30nm以上60nm以下で形成すると良い。このようにして形成された絶縁膜254の表面を、フェルトや木綿等のラビング布で擦るラビング法にて所定の方向に配向処理を行う。
次に、対向基板260にカラーフィルター261、遮光膜262、共通電極263及び配向膜264を積層する。カラーフィルター261は、フルカラー表示とする場合、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)を呈する材料から形成すればよく、モノカラー表示とする場合、少なくとも一つの色を呈する材料から形成すればよい。また、カラーフィルター261は、色変換層を積層した構成としてもよい。遮光膜262は、一般的に金属膜または黒色顔料を含有した有機膜で構成されている。共通電極263の材料としては、画素電極の材料と同様に、例えば、酸化インジウムに酸化スズを混合したインジウムスズ酸化物(ITO)、インジウムスズ酸化物(ITO)に酸化珪素を混合したインジウムスズ珪素酸化物(ITSO)、酸化インジウムに酸化亜鉛を混合したインジウム亜鉛酸化物(IZO)、酸化亜鉛(ZnO)、または酸化スズ(SnO)等を用いることができる。なお、インジウム亜鉛酸化物(IZO)とは、酸化インジウムに2〜20wt%の酸化亜鉛(ZnO)を混合させたターゲットを用いてスパッタリングにより形成される透明導電材料である。また、画素電極と同様に、アルミニウム(Al)等の金属材料を用いてもよい。
次に、カラーフィルター261等を積層した対向基板260と、ボトムゲート型TFT251等を形成した基板250とをシール材(図示せず)により貼り合わせる。遮光膜262はTFTと重なるように配置され、カラーフィルター261は画素電極253と重なるように配置される。その後、液晶265を注入すると、液晶パネルが完成する(図9(A)参照)。図9(A)における、基板250の下部及び対向基板260の上部には、図示しないが偏光板が貼り付けられる。以上の工程により、液晶パネルが完成する。
次に、図9(B)を用いて本実施の形態における液晶パネルの画素部の構成について説明する。図9(B)は液晶パネルの上面図の一例であり、図9(B)のA−A´における断面図が、図9(A)のA−A´に対応している。
ゲート配線270上に半導体層271が重なり、この重なる部分がゲート電極となる。つまり、270はゲート配線でもあり、ゲート電極でもある。また半導体層271には、ソース配線(又はドレイン配線)272及び画素電極273が電気的に接続されており、半導体層271を介して、ソース配線(又はドレイン配線)272からの信号が画素電極273に入力される構成となっている。なお、ゲート配線とゲート電極の関係と同様に、ソース配線(又はドレイン配線)272についても、半導体層271と重なる部分がソース電極(又はドレイン電極)となる。つまり、272はソース配線(又はドレイン配線)でもあり、ソース電極(又はドレイン電極)でもある。容量配線274は画素電極273と重なる部分で容量を形成する。容量配線274はゲート配線270と同層で形成してもよいし、別の層で形成してもよい。ゲート配線と同層で形成する場合には、ゲート配線同様に低抵抗材料を用いることにより、抵抗を低減した容量配線を形成できる。この場合、実施の形態1や実施の形態2等を適宜用いて形成すればよい。
ゲート配線270は、低抵抗材料からなる導電膜270bを、バリア膜として機能する導電膜270a及び270cで覆うように形成されている。このような構成を有することで、可動性の元素による半導体層271の汚染を防ぐことができる。なお、本実施の形態においては、ゲート配線270における導電膜270bを半導体層271の下部に形成しない構成としたが、これに限られず、半導体層271の下部に形成するする構成としても良い。
本実施の形態を用いることにより、配線に低抵抗材料を用いることができるため、信号の遅延を低減した液晶パネルを作製することができる。また、配線抵抗の低減により、低消費電力、且つ高速動作が可能な液晶パネルを作製することができる。なお、本実施の形態に示すようにゲート配線(及び容量配線)に低抵抗材料を用い、ソース配線やその他の配線には低抵抗材料を用いない構成とすることにより、最低限の工程の増加のみで、上記のような大きな効果を得ることができる。本実施の形態は、実施の形態1乃至実施の形態5と適宜組み合わせることができる。
(実施の形態7)
本実施の形態では、低抵抗材料を配線又は電極として用いた液晶パネルの作製方法を、図10を用いて以下に説明する。
基板500上に、実施の形態4で示す方法を用いてボトムゲート型TFT501を形成する。本実施の形態では、実施の形態4で示す方法でボトムゲート型TFT501を形成するが、これに限られない。導電型についても特に限られず、nチャネル型、pチャネル型のどちらを形成しても良い。また、半導体膜には非晶質半導体を用いても良いし、結晶性半導体を用いても良い。基板500としては、バリウムホウケイ酸ガラス、アルミノホウケイ酸ガラス等からなるガラス基板、シリコン基板、耐熱性を有するプラスチック基板又は樹脂基板等を用いることができる。プラスチック基板又は樹脂基板としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエーテルサルフォン(PES)、アクリル、ポリイミド等を用いることができる。なお、TFT形成後に、平坦化膜として層間絶縁膜を形成し、層間絶縁膜の上部にソース電極又はドレイン電極と電気的に接続された配線を形成する構成としても良い。
本実施の形態には示さないが、オフ時のリーク電流を低減する構成として、マルチゲート構造を用いる構成としても良い。
また、ボトムゲート型TFTの代わりにトップゲート型TFTを用いても良いが、ボトムゲート型とすることにより、トップゲート型に比べて少ない工程で低抵抗材料を用いたTFTを作製することができるため、低コストで高性能な液晶パネルを作製することができる。トップゲート型TFTの作製方法としては、実施の形態4を用いることができるが、低抵抗材料をバリア膜で覆った構成の配線を用いていれば、特に限られず、どのような構成のTFTを用いても良い。
次に、ソース電極又はドレイン電極502に電気的に接続された画素電極503を形成する。画素電極の材料としては、例えば、酸化インジウムに酸化スズを混合したインジウムスズ酸化物(ITO)、インジウムスズ酸化物(ITO)に酸化珪素を混合したインジウムスズ珪素酸化物(ITSO)、酸化インジウムに酸化亜鉛を混合したインジウム亜鉛酸化物(IZO)、酸化亜鉛(ZnO)、または酸化スズ(SnO)等を用いることができる。なお、インジウム亜鉛酸化物(IZO)とは、酸化インジウムに2〜20wt%の酸化亜鉛(ZnO)を混合させたターゲットを用いてスパッタリングにより形成される透明導電材料である。
上記以外の電極材料として、不純物元素をドープした非晶質珪素又は結晶性珪素(多結晶珪素を含む)を用いても良い。TFTのソース領域又はドレイン領域を形成する際に、同時に、非晶質珪素又は結晶性珪素(多結晶珪素を含む)を用いた電極を形成することで、工程を削減することができる。反射型の液晶パネルを作製する際には、アルミニウム(Al)等の金属材料を画素電極に用いることもできる。
次に、ボトムゲート型TFT501及び画素電極503を含む基板500全面を覆うように、配向膜として機能する絶縁膜504を形成する。配向膜として機能する絶縁膜材料としては、例えばN−メチル−2−ピロリドン等とセロソルブアセテート等を混ぜた溶媒にポリアミック酸を溶解させたポリイミド樹脂、または、ポリアミック酸をイミド化させて溶媒に溶かしたポリイミド樹脂等を用いることができる。形成方法としては、スクリーン印刷法やオフセット印刷法、スピン塗布法、液滴吐出法等を用いることができる。膜厚は、例えば20nm以上70nm以下、好ましくは30nm以上60nm以下で形成すると良い。このようにして形成された絶縁膜504の表面を、フェルトや木綿等のラビング布で擦るラビング法にて所定の方向に配向処理を行う。
次に、対向基板510にカラーフィルター511、遮光膜512、共通電極513及び配向膜514を積層する。カラーフィルター511は、フルカラー表示とする場合、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)を呈する材料から形成すればよく、モノカラー表示とする場合、少なくとも一つの色を呈する材料から形成すればよい。また、カラーフィルター511は、色変換層を積層した構成としてもよい。遮光膜512は、一般的に金属膜または黒色顔料を含有した有機膜で構成されている。共通電極513の材料としては、画素電極の材料と同様に、例えば、酸化インジウムに酸化スズを混合したインジウムスズ酸化物(ITO)、インジウムスズ酸化物(ITO)に酸化珪素を混合したインジウムスズ珪素酸化物(ITSO)、酸化インジウムに酸化亜鉛を混合したインジウム亜鉛酸化物(IZO)、酸化亜鉛(ZnO)、または酸化スズ(SnO)等を用いることができる。なお、インジウム亜鉛酸化物(IZO)とは、酸化インジウムに2〜20wt%の酸化亜鉛(ZnO)を混合させたターゲットを用いてスパッタリングにより形成される透明導電材料である。また、画素電極と同様に、不純物元素をドープした非晶質珪素や結晶性珪素、アルミニウム(Al)等の金属材料を用いてもよい。
次に、カラーフィルター511等を積層した対向基板510と、ボトムゲート型TFT501等を形成した基板500とをシール材(図示せず)により貼り合わせる。遮光膜512はTFTと重なるように配置され、カラーフィルター511は画素電極503と重なるように配置される。その後、液晶515を注入すると、液晶パネルが完成する(図10(A)参照)。図10(A)における、基板500の下部及び対向基板510の上部には、図示しないが偏光板が貼り付けられる。以上の工程により、液晶パネルが完成する。
次に、図10(B)を用いて本実施の形態における液晶パネルの画素部の構成について説明する。図10(B)は液晶パネルの上面図の一例であり、図10(B)のA−A´における断面図が、図10(A)のA−A´に対応している。
ゲート配線520上に半導体層521が重なり、この重なる部分がゲート電極となる。つまり、520はゲート配線でもあり、ゲート電極でもある。また半導体層521には、ソース配線(又はドレイン配線)522及び画素電極523が電気的に接続されており、半導体層521を介して、ソース配線(又はドレイン配線)522からの信号が画素電極523に入力される構成となっている。なお、ゲート配線とゲート電極の関係と同様に、ソース配線(又はドレイン配線)522についても、半導体層521と重なる部分がソース電極(又はドレイン電極)となる。つまり、522はソース配線(又はドレイン配線)でもあり、ソース電極(又はドレイン電極)でもある。容量配線524は画素電極523と重なる部分で容量を形成する。容量配線524はゲート配線520と同層で形成してもよいし、別の層で形成してもよい。ゲート配線と同層で形成する場合には、ゲート配線同様に低抵抗材料を用いることにより、抵抗を低減した容量配線を形成できる。この場合、実施の形態1や実施の形態2等を適宜用いて形成すればよい。
ゲート配線520は、低抵抗材料からなる導電膜520bを、バリア膜として機能する導電膜520a及び520cで覆うように形成され、ソース配線(又はドレイン配線)522は、低抵抗材料からなる導電膜522bを、バリア膜として機能する導電膜522a及び522cで覆うように形成されている。このような構成を有することで、可動性の元素による半導体層521の汚染を防ぐことができる。なお、本実施の形態においては、ソース配線(又はドレイン配線)522における導電膜522bを半導体層521の上部に形成しない構成としたが、これに限られず、半導体層521の上部に形成するする構成としても良い。また、ゲート配線520において、半導体層521の下部に導電膜520bを形成しない構成としても良い。
本実施の形態を用いることにより、配線に低抵抗材料を用いることができるため、信号の遅延を低減した液晶パネルを作製することができる。また、配線抵抗の低減により、低消費電力、且つ高速動作が可能な液晶パネルを作製することができる。なお、本実施の形態に示すようにゲート配線(及び容量配線)のみではなく、ソース配線にも低抵抗材料を用いることにより、ソース配線の抵抗を低減することができるため、上記の効果をさらに大きなものとすることができる。本実施の形態は、実施の形態1乃至実施の形態5と適宜組み合わせることができる。
(実施の形態8)
本実施の形態では、低抵抗材料を配線又は電極として用いたエレクトロルミネッセンスパネル(以下ELパネルと記す)の作製方法を、図11を用いて以下に説明する。
基板600上に、実施の形態5で示す方法を用いてトップゲート型TFT601及び602を形成する。ここで、トップゲート型TFT601はスイッチング用TFTとして、トップゲート型TFT602は駆動用TFTとして機能する。本実施の形態では、実施の形態5を用いてトップゲート型TFTを形成するが、これに限られない。導電型についても特に限られず、nチャネル型、pチャネル型のどちらを形成しても良い。また、半導体膜には非晶質半導体を用いても良いし、結晶性半導体を用いても良い。なお、本実施の形態では、ソース電極(ソース配線)又はドレイン電極(ドレイン配線)は、層間絶縁膜603形成後に形成するものとする(図11(A)参照)。
基板600としては、バリウムホウケイ酸ガラス、アルミノホウケイ酸ガラス等からなるガラス基板、シリコン基板、耐熱性を有するプラスチック基板又は樹脂基板等を用いることができる。プラスチック基板又は樹脂基板としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエーテルサルフォン(PES)、アクリル、ポリイミド等を用いることができる。
層間絶縁膜603は、有機樹脂膜、無機絶縁膜またはシロキサン系材料を出発材料として形成されたSi−O−Si結合を含む絶縁膜(以下、シロキサン系絶縁膜と記載する)を用いて形成することができる。なお、シロキサンとは、シリコン(Si)と酸素(O)との結合で骨格構造が構成される。置換基として、少なくとも水素を含む有機基(例えばアルキル基、芳香族炭化水素)が用いられる。置換基として、フルオロ基を用いてもよい。または置換基として、少なくとも水素を含む有機基と、フルオロ基とを用いてもよい。低誘電率材料(low−k材料)と呼ばれる材料を用いて層間絶縁膜603を形成しても良い。なお、図11(A)のA−A’及びB−B’は、図11(B)のA−A’及びB−B’の断面に相当する。
オフ時のリーク電流を低減する構成として、LDD領域を複数有するTFTを用いても良い。また、マルチゲート構造を用いる構成としても良い。
また、トップゲート型TFTの代わりにボトムゲート型TFTを用いても良い。ボトムゲート型とすることにより、トップゲート型に比べて少ない工程で低抵抗材料を用いたTFTを作製することができるため、低コストで高性能なELパネルを作製することができる。ボトムゲート型TFTの作製方法としては、実施の形態3を用いることができるが、低抵材料をバリア膜で覆った構成の配線を用いていれば、特に限られず、どのような構成のTFTを用いても良い。さらに、層間絶縁膜を複数形成する構成としてもよいし、層間絶縁膜を形成しない構成としても良い。
次に、ソース電極又はドレイン電極604に電気的に接続された画素電極605を形成する。画素電極の材料としては、ボトムエミッション型やデュアルエミッション型のELパネルを作製する場合には、酸化インジウムに酸化スズを混合したインジウムスズ酸化物(ITO)、インジウムスズ酸化物(ITO)に酸化珪素を混合したインジウムスズ珪素酸化物(ITSO)、酸化インジウムに酸化亜鉛を混合したインジウム亜鉛酸化物(IZO)、酸化亜鉛(ZnO)、または酸化スズ(SnO)等を用いることができる。なお、インジウム亜鉛酸化物(IZO)とは、酸化インジウムに2〜20wt%の酸化亜鉛(ZnO)を混合させたターゲットを用いてスパッタリングにより形成される透明導電材料である。
また、トップエミッション型のELパネルを作製する場合の画素電極材料としては、アルミニウム、マグネシウムと銀の合金(Mg−Ag)等を用いることができる。
その後、TFT上に隔壁となる絶縁膜606を形成する。絶縁膜606は画素電極605の一部が露出するように形成される。また、絶縁膜606はソース電極又はドレイン電極604と、画素電極605とが接続される部分を覆うように形成される。ソース電極又はドレイン電極604と、画素電極605とが接続される部分が絶縁膜606に覆われず露出すると、画素電極605と、後に形成される共通電極608の短絡不良の原因となるためである。一方で、絶縁膜606は、画素電極605を露出する付近において、膜厚が連続的に減少し、曲面を持つよう形成される。これは、画素電極605及び絶縁膜606の上部に形成される電界発光層が絶縁膜606の段差で断切れしないようにするためである。なお、絶縁膜606としては、有機樹脂、無機絶縁材料、またはシロキサン系絶縁材料を用いて形成することができる。有機樹脂ならば、例えばアクリル、ポリイミド、ポリアミドなど、無機絶縁材料ならば酸化珪素、窒化酸化珪素などを用いることができる。また、作製方法としてはスピンコート法や塗布法等を用いることができる。
続いて、絶縁膜606から露出する画素電極605に接するように電界発光層607を形成し、続いて共通電極608を形成する。電界発光層607の構成としては、発光層のみの単層としても良いし、正孔注入層、正孔輸送層、電子輸送層、電子注入層等を設ける構成としても良い。なお、電界発光層607の構成は、正孔注入層、正孔輸送層、発光層、電子輸送層、電子注入層等が明確に区別された積層構造を有するものに限定されない。つまり、正孔注入層、正孔輸送層、発光層、電子輸送層、電子注入層等を構成する材料の内、隣り合う材料が混合した層を有する構成であってもよい。
また、電界発光層607には、一重項励起子から基底状態に遷移する際の発光(蛍光)または、三重項励起子から基底状態に遷移する際の発光(燐光)を生じる材料を用いると良い。また、無機物からなる層で形成しても良いし、無機物が混合された層で形成しても良い。
共通電極の材料としては、ボトムエミッション型のELパネルを作製する場合には、アルミニウム、マグネシウムと銀の合金(Mg−Ag)等を用いることができる。一方、トップエミッション型やデュアルエミッション型のELパネルを作製する場合には、例えば、酸化インジウムに酸化スズを混合したインジウムスズ酸化物(ITO)、インジウムスズ酸化物(ITO)に酸化珪素を混合したインジウムスズ珪素酸化物(ITSO)、酸化インジウムに酸化亜鉛を混合したインジウム亜鉛酸化物(IZO)、酸化亜鉛(ZnO)、または酸化スズ(SnO)等を共通電極608の材料として用いることができる。
次に、図11(B)を用いて本実施の形態におけるELパネルの画素部の構成について説明する。図11(B)はELパネルの上面図の一例であり、図11(B)のA−A´及びB−B´における断面図が、図11(A)に対応している。
半導体層621上にゲート配線620が重なり、この重なる部分がトップゲート型TFT601のゲート電極となる。つまり、620はゲート配線でもあり、ゲート電極でもある。また、半導体層621のソース又はドレインの一方にはソース配線(又はドレイン配線)622が電気的に接続されており、ソース又はドレインの他方には接続用の配線623を介して、トップゲート型TFT602のゲート電極として機能する配線624が電気的に接続されている。なお、ゲート電極として機能する配線624は半導体層625と重なるように配置されている。さらに、半導体層625のソース又はドレインの一方には電源線626が電気的に接続されており、ソース又はドレインの他方には画素電極627が電気的に接続されている。なお、ゲート配線とゲート電極の関係と同様に、ソース配線(又はドレイン配線)622についても、半導体層621と重なる部分がソース電極(又はドレイン電極)となる。つまり、622はソース配線(又はドレイン配線)でもあり、ソース電極(又はドレイン電極)でもある。
ゲート配線620は、低抵抗材料からなる導電膜620bを、バリア膜として機能する導電膜620a及び620cで覆うように形成され、ソース配線(又はドレイン配線)622は、低抵抗材料からなる導電膜622bを、バリア膜として機能する導電膜622a及び622cで覆うように形成されている。また、接続用の配線623、ゲート電極として機能する配線624、及び電源線626についても、低抵抗材料からなる導電膜を、バリア膜として機能する導電膜で覆った構成を有している。このような構成を有することで、可動性の元素による半導体層621及び625の汚染を防ぐことができる。なお、本実施の形態においては、ゲート配線620、ソース配線(又はドレイン配線)622、接続用の配線623、ゲート電極として機能する配線624、及び電源線626について低抵抗材料を用いた構成としたが、これに限られず、ゲート配線620のみを低抵抗材料を用いた構成としても良い。さらに、本実施の形態ではソース配線(又はドレイン配線)622における導電膜622bを半導体層621の上部に形成しない構成としたが、半導体層621の上部に形成するする構成としても良い。また、ゲート配線620において、半導体層621の上部に導電膜620bを形成しない構成としても良い。
本実施の形態を用いることで、低抵抗材料を配線として用いたELパネルを作製することができる。本実施の形態を用いることにより、配線に低抵抗材料を用いることができるため、信号の遅延を低減したELパネルを作製することができる。また、配線抵抗の低減により、低消費電力、且つ高速動作が可能なELパネルを作製することができる。なお、ELパネルにおいては、画素が発光する間は常に電流が流れ続けるため、電源線に低抵抗材料を用いることは低消費電力化の点で非常に有効である。本実施の形態は、実施の形態1乃至実施の形態5と適宜組み合わせることができる。
(実施の形態9)
本実施の形態では、実施の形態1及び2で示した低抵抗配線を用いて信号遅延を低減した表示装置の構成を、図12を用いて以下に示す。
図12(A)は、実施の形態6乃至実施の形態8で作製したパネルの基板700上に低抵抗材料を用いた引き回し配線が形成された様子を示している。引き回し配線はFPC(Flexible Printed Circuit)701を介して駆動回路と接続している。なお、図中で破線以下の部分は画素領域を示す。
実施の形態1及び実施の形態2等を用いて、低抵抗材料を用いた引き回し配線を形成するが、その際に、引き回し配線の長さによらず、引き回し配線一本当たりの抵抗値が概略等しくなるように形成する。例えば、引き回し配線702と引き回し配線703を比較した場合、引き回し配線702のほうが配線長は長くなるため、引き回し配線703を形成する際には、引き回し配線703の一部に低抵抗材料を用いない領域704を有する構成とすることにより、配線一本当たりの抵抗値を等しくすることができる。低抵抗材料を用いない領域の長さについては、引き回し配線の材質、引き回し配線の断面積、引き回し配線どうしの長さの差、等に依存するため、適宜調節すればよい。なお、抵抗値が概略等しいとは、比較対象物の一方の抵抗値が、他の一方の抵抗値の80%以上120%以下、好ましくは90%以上110%以下であることをいうものとする。
なお、引き回し配線については、パネルの作製工程でゲート配線やソース配線(又はドレイン配線)等の配線を形成する際に同時に形成する。また、本実施の形態で用いられるパネルは、液晶パネルやELパネルに限られない。パネルの作製方法についても実施の形態6乃至実施の形態8に限られず、他の方法を用いても良い。また、FPCと基板上の配線との接続部分においては、配線中に低抵抗材料を形成してもよいし、形成しなくてもよい。図12(C)では、FPC707と基板上の配線708が、接続部分709を介して電気的に接続している様子を、低抵抗材料を接続部分に形成しない場合について示している。配線は、バリア膜として機能する導電膜708a、708c、及び低抵抗材料からなる導電膜708bによって形成される。
なお、本実施の形態では基板上にFPC(Flexible Printed Circuit)を用いて駆動回路を接続する場合について示したが、本実施の形態に限られず、COG(Chip On Glass)やプリント基板を用いて基板上に駆動回路を接続しても良いし、駆動回路自体を基板上に一体形成しても良い。このような場合においても、本発明を用いて信号遅延が低減した表示装置を作製することができる。
図12(B)は、図12(A)中の破線による円で囲まれた領域を拡大して示したものである。705は低抵抗材料からなる導電膜、706はバリア膜として機能する導電膜を示している。本発明を用いることにより、一部に低抵抗材料を用いずに形成した引き回し配線を作製することができ、信号遅延を低減することができる。
なお、引き回し配線の構成に関しては、本実施の形態に限られない。引き回し配線による信号遅延の解消のみを目的とする場合には、例えば、バリア膜として機能する導電膜で引き回し配線の多くの部分を形成し、一部のみに低抵抗材料を用いてその部分の抵抗値を下げることにより、配線としての抵抗値を調節する構成としても良い。
上記のような構成とすることにより、配線抵抗を低減し、高速動作が可能な表示装置を作製することができる。また、同時に、引き回し配線による信号遅延を解消することができる。さらに、引き回し配線が占有する面積を低減できるため、基板領域を有効に活用した表示装置の作製が可能となる。
本実施の形態は、実施の形態1乃至実施の形態8と適宜組み合わせることができる。
(実施の形態10)
本実施の形態では、本発明を用いた大型の表示装置について、図14を参照して説明する。
図14は例えば30インチ以上100インチ未満の大画面を有する大型の表示装置であり、筐体800、表示部801、スピーカー802、操作スイッチ803等を含む。なお、大型の表示装置には、コンピュータ用、TV放送受信用、双方向TV用等の全ての情報表示用表示装置が含まれる。本発明により、引き回し配線による信号の遅延を低減した表示装置を作製することができる。また、配線に低抵抗材料を用いることにより、高速且つ低消費電力で動作が可能な大型表示装置を作製できる。なお、本発明は、引き回し配線が占有する面積を低減し、基板領域を有効に活用できる、という点においても有効である。
本実施の形態は実施の形態1乃至実施の形態9と適宜組み合わせて用いることができる。また、本発明は30インチ以上100インチ未満の画面を有する表示装置に限られるものではない。100インチ以上の画面を有する大型の表示装置においても、非常に効果的に本発明を用いることができる。
(実施の形態11)
本発明の表示装置を用いた電子機器について、図15を参照して説明する。本発明は大型の表示装置において特に顕著な効果を示すが、例えば、中型、小型の表示装置(例えば30インチ未満)においても、配線抵抗の低減による低消費電力化、表示装置の高速動作、引き回し配線が必要とする面積の低減により基板領域を有効に活用できる等、効果は大きいため、大型の表示装置のみに限らず用いることができる。本発明の電子機器としては、例えば、ビデオカメラやデジタルカメラ等のカメラ、ゴーグル型ディスプレイ(ヘッドマウントディスプレイ)、ナビゲーションシステム、音響再生装置(カーオーディオコンポ、MP3プレーヤー等)、コンピュータ、ゲーム機器、携帯情報端末(モバイルコンピュータ、携帯電話、携帯型ゲーム機、電子辞書、電子書籍等)、記録媒体を備えた画像再生装置(具体的にはDigital Versatile Disc(DVD)等の記録媒体を再生し、その画像を表示しうるディスプレイを備えた装置)等が挙げられる。
図15(A)は表示装置でありパーソナルコンピュータのモニターやテレビ受像器等がこれに当たる。筐体2001、支持台2002、表示部2003等を含む。本発明を用いることで、信号遅延の影響を低減した表示装置を作製することができる。また、引き回し配線が占有する面積を低減し、基板領域を有効に活用した低消費電力且つ高速動作が可能な表示装置を作製することができる。
図15(B)はテレビ視聴も可能な携帯電話であり、本体2101、筐体2102、表示部2103、音声入力部2104、音声出力部2105、操作キー2106、アンテナ2108等を含む。本発明を用いることで、信号遅延の影響を低減した表示部を有する携帯電話を作製することができる。また、引き回し配線が占有する面積を低減し、基板領域を有効に活用した低消費電力且つ高速動作が可能な携帯電話を作製することができる。
図15(C)はコンピュータであり、本体2201、筐体2202、表示部2203、キーボード2204、外部接続ポート2205、ポインティングマウス2206等を含む。本発明を用いることで、信号遅延の影響を低減した表示部を有するコンピュータを作製することができる。また、引き回し配線が占有する面積を低減し、基板領域を有効に活用した表示部を有する低消費電力且つ高速動作が可能なコンピュータを作製することができる。図15(C)ではノート型のコンピュータを例示したが、例えばモニター一体型のデスクトップ型コンピュータ等にも適用することが可能である。
図15(D)はモバイルコンピュータであり、本体2301、表示部2302、スイッチ2303、操作キー2304、赤外線ポート2305等を含む。本発明を用いることで、信号遅延の影響を低減した表示部を有する低消費電力且つ高速動作が可能なモバイルコンピュータを作製することができる。また、引き回し配線が占有する面積を低減し、基板領域を有効に活用した表示部を有するモバイルコンピュータを作製することができる。
図15(E)は携帯型のゲーム機であり、筐体2401、表示部2402、スピーカー2403、操作キー2404、記録媒体挿入部2405等を含む。本発明を用いることで、信号遅延の影響を低減した表示部を有するゲーム機を作製することができる。また、引き回し配線が占有する面積を低減し、基板領域を有効に活用した表示部を有する低消費電力且つ高速動作が可能なゲーム機を作製することができる。
以上の様に、本発明の適用範囲は極めて広く、あらゆる分野の電子機器に用いることが可能である。
本実施の形態は実施の形態1乃至実施の形態9と適宜組み合わせて用いることができる。
本発明の表示装置に用いる配線の作製工程を示した図。 本発明の表示装置に用いる配線の作製工程を示した図。 本発明の表示装置に用いる半導体装置の作製工程を示した図。 本発明の表示装置に用いる半導体装置の作製工程を示した図。 本発明の表示装置に用いる半導体装置の作製工程を示した図。 本発明の表示装置に用いる半導体装置の作製工程を示した図。 本発明の表示装置に用いる半導体装置の作製工程を示した図。 本発明の表示装置に用いる半導体装置の作製工程を示した図。 本発明の液晶表示装置を示した図。 本発明の液晶表示装置を示した図。 本発明のEL表示装置を示した図。 本発明の表示装置に用いる引き回し配線を示した図。 従来の表示装置に用いる引き回し配線を示した図。 本発明を用いた大型表示装置を示した図。 本発明の表示装置を用いた電子機器を示した図。 本発明の表示装置に用いる他の構成の半導体装置を示した図。
符号の説明
100 配線の被形成面
101 第1の導電膜
102 レジストマスク
103 第2の導電膜
104 第2の導電膜
105 第3の導電膜
110 保護用導電膜
111 保護用導電膜

Claims (28)

  1. 第1の導電膜を形成し、
    前記第1の導電膜上に選択的にレジストを形成し、
    前記第1の導電膜及び前記レジスト上に第2の導電膜を形成し、
    前記レジストを除去することで前記レジスト上に形成された第2の導電膜を除去し、
    前記第1の導電膜上に形成された前記第2の導電膜を覆うように第3の導電膜を形成し、
    前記第1の導電膜及び前記第3の導電膜を選択的にエッチングし、複数の配線及び電極を形成することを特徴とする表示装置の作製方法。
  2. 第1の導電膜を形成し、
    前記第1の導電膜上に選択的にレジストを形成し、
    前記第1の導電膜及び前記レジスト上に第2の導電膜を形成し、
    前記レジストを除去することで前記レジスト上に形成された第2の導電膜を除去し、
    前記第1の導電膜上に形成された前記第2の導電膜を覆うように第3の導電膜を形成し、
    前記第1の導電膜及び前記第3の導電膜を選択的にエッチングして、複数の配線及び電極を形成し、
    前記複数の配線及び電極上にゲート絶縁膜を形成し、
    前記ゲート絶縁膜上に半導体膜を形成し、
    前記半導体膜上に選択的にチャネル保護膜を形成し、
    前記チャネル保護膜上及び前記半導体膜上に不純物を添加した半導体膜を形成し、
    前記不純物を添加した半導体膜上に第4の導電膜を形成し、
    前記半導体膜と、前記不純物を添加した半導体膜と、前記第4の導電膜と、を選択的にエッチングし、
    前記第4の導電膜上に保護膜を形成し
    前記保護膜を選択的にエッチングし、
    前記第4の導電膜に電気的に接続するように画素電極を形成することを特徴とする表示装置の作製方法。
  3. 第1の導電膜を形成し、
    前記第1の導電膜上に選択的にレジストを形成し、
    前記第1の導電膜及び前記レジスト上に第2の導電膜を形成し、
    前記レジストを除去することで前記レジスト上に形成された第2の導電膜を除去し、
    前記第1の導電膜上に形成された前記第2の導電膜を覆うように第3の導電膜を形成し、
    前記第1の導電膜及び前記第3の導電膜を選択的にエッチングして、複数の配線及び電極を形成し、
    前記複数の配線及び電極上にゲート絶縁膜を形成し、
    前記ゲート絶縁膜上に半導体膜を形成し、
    前記半導体膜上に不純物を添加した半導体膜を形成し、
    前記半導体膜と、前記不純物を添加した半導体膜と、を選択的にエッチングし、
    前記不純物を添加した半導体膜及び前記半導体膜上に第4の導電膜を形成し、
    前記不純物を添加した半導体膜と、前記第4の導電膜と、を選択的にエッチングし、
    前記第4の導電膜上に保護膜を形成し
    前記保護膜を選択的にエッチングし、
    前記第4の導電膜に電気的に接続するように画素電極を形成することを特徴とする表示装置の作製方法。
  4. 絶縁膜を形成し、
    前記絶縁膜上に半導体膜を形成し、
    前記半導体膜を選択的にエッチングし、
    選択的にエッチングされた前記半導体膜上にゲート絶縁膜を形成し、
    前記ゲート絶縁膜上に第1の導電膜を形成し、
    前記第1の導電膜上に選択的にレジストを形成し、
    前記第1の導電膜及び前記レジスト上に第2の導電膜を形成し、
    前記第1のレジストを除去することで前記レジスト上に形成された第2の導電膜を除去し、
    前記第1の導電膜上に形成された前記第2の導電膜を覆うように第3の導電膜を形成し、
    前記第1の導電膜及び前記第3の導電膜を選択的にエッチングして、複数の配線及び電極を形成することを特徴とする表示装置の作製方法。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか一において、
    前記第2の導電膜上に、保護用導電膜を形成することを特徴とする表示装置の作製方法。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか一において、
    前記レジストの端部が、逆テーパー形状となるように前記レジストを形成することを特徴とする表示装置の作製方法。
  7. 請求項1乃至請求項5のいずれか一において、
    前記レジストの端部が、概略垂直、あるいは75°以上90°未満のテーパー角を有するテーパー形状となるように前記レジストを形成することを特徴とする表示装置の作製方法。
  8. 請求項1乃至請求項7のいずれか一において、
    前記レジストは、液滴吐出法を用いて形成されることを特徴とする表示装置の作製方法。
  9. 請求項1乃至請求項8のいずれか一において、
    前記複数の配線同士の抵抗値及び前記複数の電極同士の抵抗値が概略等しくなるように、前記第2の導電膜を形成することを特徴とする表示装置の作製方法。
  10. 第1の導電膜を形成し、
    前記第1の導電膜上に選択的に第1のレジストを形成し、
    前記第1の導電膜及び前記第1のレジスト上に第2の導電膜を形成し、
    前記第1のレジストを除去することで前記第1のレジスト上に形成された第2の導電膜を除去し、
    前記第1の導電膜上に形成された前記第2の導電膜を覆うように第3の導電膜を形成し、
    前記第1の導電膜及び前記第3の導電膜を選択的にエッチングして、複数の第1の配線及び第1の電極を形成し、
    前記複数の第1の配線及び第1の電極上にゲート絶縁膜を形成し、
    前記ゲート絶縁膜上に半導体膜を形成し、
    前記半導体膜上に不純物を添加した半導体膜を形成し、
    前記不純物を添加した半導体膜に電気的に接続されるように第4の導電膜を形成し、
    前記第4の導電膜上に選択的に第2のレジストを形成し、
    前記第4の導電膜及び前記第2のレジスト上に第5の導電膜を形成し、
    前記第2のレジストを除去することで前記第2のレジスト上に形成された第5の導電膜を除去し、
    前記第4の導電膜上に形成された前記第5の導電膜を覆うように第6の導電膜を形成し、
    前記第4の導電膜及び前記第6の導電膜を選択的にエッチングして、複数の第2の配線及び第2の電極を形成することを特徴とする表示装置の作製方法。
  11. 第1の絶縁膜を形成し、
    前記第1の絶縁膜上に半導体膜を形成し、
    前記半導体膜を選択的にエッチングし、
    選択的にエッチングされた前記半導体膜上にゲート絶縁膜を形成し、
    前記ゲート絶縁膜上に第1の導電膜を形成し、
    前記第1の導電膜上に選択的に第1のレジストを形成し、
    前記第1の導電膜及び前記第1のレジスト上に第2の導電膜を形成し、
    前記第1のレジストを除去することで前記第1のレジスト上に形成された第2の導電膜を除去し、
    前記第1の導電膜上に形成された前記第2の導電膜を覆うように第3の導電膜を形成し、
    前記第1の導電膜及び前記第3の導電膜を選択的にエッチングして、複数の第1の配線及び第1の電極を形成し、
    前記複数の第1の配線及び第1の電極上に第2の絶縁膜を形成し、
    前記ゲート絶縁膜及び前記第2の絶縁膜を選択的にエッチングし、
    前記半導体膜に電気的に接続されるように第4の導電膜を形成し、
    前記第4の導電膜上に選択的に第2のレジストを形成し、
    前記第4の導電膜及び前記第2のレジスト上に第5の導電膜を形成し、
    前記第2のレジストを除去することで前記第2のレジスト上に形成された第5の導電膜を除去し、
    前記第4の導電膜上に形成された前記第5の導電膜を覆うように第6の導電膜を形成し、
    前記第4の導電膜及び前記第6の導電膜を選択的にエッチングして、複数の第2の配線及び第2の電極を形成することを特徴とする表示装置の作製方法。
  12. 請求項10又は請求項11において、
    前記第2の導電膜上または前記第5の導電膜上に、保護用の導電膜を形成することを特徴とする表示装置の作製方法。
  13. 請求項10乃至請求項12のいずれか一において、
    前記第1のレジストの端部又は前記第2のレジストの端部が、逆テーパー形状となるように前記レジストを形成することを特徴とする表示装置の作製方法。
  14. 請求項10乃至請求項12のいずれか一において、
    前記第1のレジストの端部又は前記第2のレジストの端部が、概略垂直、あるいは75°以上90°未満のテーパー角を有するテーパー形状となるように前記レジストを形成することを特徴とする表示装置の作製方法。
  15. 請求項10乃至請求項14のいずれか一において、
    前記第1のレジスト及び前記第2のレジストは、液滴吐出法を用いて形成されることを特徴とする表示装置の作製方法。
  16. 請求項10乃至請求項15のいずれか一において、
    前記複数の第1の配線同士の抵抗値及び前記複数の第1の電極同士の抵抗値が概略等しくなるように、前記第2の導電膜を形成し、
    前記複数の第2の配線同士の抵抗値及び前記複数の第2の電極同士の抵抗値が概略等しくなるように、前記第5の導電膜を形成することを特徴とする表示装置の作製方法。
  17. 半導体膜と、ゲート絶縁膜と、ゲート電極及びゲート配線と、ソース電極及びソース配線又はドレイン電極及びドレイン配線と、を有し、
    前記ゲート電極及びゲート配線は、第1の部分及び第2の部分を有し、
    前記第1の部分は、
    第1の導電膜と、
    前記第1の導電膜上に選択的に形成された第2の導電膜と、
    前記第2の導電膜を覆うように形成された第3の導電膜と、を有し、
    前記第2の部分は、
    前記第1の導電膜と、
    前記第1の導電膜上に形成された前記第3の導電膜と、を有することを特徴とする表示装置。
  18. ゲート電極及びゲート配線と、
    前記ゲート電極及びゲート配線上に形成されたゲート絶縁膜と、
    前記ゲート絶縁膜上に形成された半導体膜と、
    前記半導体膜上に形成された不純物元素を添加した半導体膜と、
    前記不純物元素を添加した半導体膜に電気的に接続したソース電極及びソース配線又はドレイン電極及びドレイン配線と、を有し、
    前記ゲート電極及びゲート配線は、第1の部分及び第2の部分を有し、
    前記第1の部分は、
    第1の導電膜と、
    前記第1の導電膜上に選択的に形成された第2の導電膜と、
    前記第2の導電膜を覆うように形成された第3の導電膜と、を有し、
    前記第2の部分は、
    前記第1の導電膜と、
    前記第1の導電膜上に形成された前記第3の導電膜と、を有することを特徴とする表示装置。
  19. 第1の絶縁膜と、
    前記第1の絶縁膜上に形成された半導体膜と、
    前記半導体膜上に形成されたゲート絶縁膜と、
    前記ゲート絶縁膜上に形成されたゲート電極及びゲート配線と、
    前記ゲート電極及びゲート配線上に形成された第2の絶縁膜と、
    前記半導体膜に電気的に接続されたソース電極及びソース配線又はドレイン電極及びドレイン配線と、を有し、
    前記ゲート電極及びゲート配線は、第1の部分及び第2の部分を有し、
    前記第1の部分は、
    第1の導電膜と、
    前記第1の導電膜上に選択的に形成された第2の導電膜と、
    前記第2の導電膜を覆うように形成された第3の導電膜と、を有し、
    前記第2の部分は、
    前記第1の導電膜と、
    前記第1の導電膜上に形成された前記第3の導電膜と、を有することを特徴とする表示装置。
  20. 請求項17乃至請求項19のいずれか一において、
    前記第2の導電膜は、銅を含むことを特徴とする表示装置。
  21. 請求項17乃至請求項20のいずれか一において、
    前記第1の導電膜、又は、前記第3の導電膜は、タングステン、モリブデン、クロム、チタンのいずれか一を含むことを特徴とする表示装置。
  22. 請求項17乃至請求項21のいずれか一において、
    前記第1の導電膜及び前記第3の導電膜は、同一の材料で形成されることを特徴とする表示装置。
  23. 請求項17乃至請求項22のいずれか一において、
    前記ソース電極及びソース配線又はドレイン電極及びドレイン配線は、
    第4の導電膜と、
    前記第4の導電膜上に選択的に形成された第5の導電膜と、
    前記第5の導電膜を覆うように形成された第6の導電膜と、を有することを特徴とする表示装置。
  24. 請求項23において、
    前記第5の導電膜は、銅を含むことを特徴とする表示装置。
  25. 請求項23又は請求項24において、
    前記第4の導電膜、又は、前記第6の導電膜は、タングステン、モリブデン、クロム、チタンのいずれか一を含むことを特徴とする表示装置。
  26. 請求項23乃至請求項25のいずれか一において、
    前記第4の導電膜及び前記第6の導電膜は、同一の材料で形成されることを特徴とする表示装置。
  27. 請求項17乃至請求項26のいずれか一において、
    前記ゲート電極及びゲート配線と同一層に形成される容量配線を有することを特徴とする表示装置。
  28. 請求項17乃至請求項26のいずれか一において、
    前記ソース電極及びソース配線又はドレイン電極及びドレイン配線と同一層に形成される電源線を有することを特徴とする表示装置。
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