JP2007160847A - 記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】各回の記録媒体の搬送動作時におけるステッピングモータの回転量のバラツキを改善して、記録媒体の搬送精度の向上を図ることができる記録装置を提供する。
【解決手段】媒体搬送ローラを駆動するためのLFモータ10にはステッピングモータが用いられる。パワー駆動部22は、LFモータ10の励磁相状態を順次変化させることによりLFモータ10を駆動する。コントローラ駆動部21は、LFモータ10の励磁相状態を管理しながらパワー駆動部22を制御する。CPU70は、一回の媒体搬送動作が終了する度に、パワー駆動部22を機能オフ状態にして、コントローラ駆動部21の管理するLFモータ10の励磁相状態を初期化し、その後に、パワー駆動部22を機能オン状態に戻す。これにより、各回の媒体搬送動作の開始時には、LFモータ10は常に、励磁相の初期状態によって定まる所定の位置から動作することになる。
【選択図】図1

Description

本発明は、記録媒体を搬送する媒体搬送機構を駆動するための駆動モータとしてステッピングモータが用いられた記録装置に関するものである。
インクジェット方式の記録装置は、記録媒体(記録用紙)を搬送する動作と記録ヘッドを搭載したキャリッジを往復移動して記録ヘッドからインクを吐出する動作とを交互に繰り返すことにより、記録媒体に記録を行う。このような記録装置には、キャリッジを移動するためのキャリッジモータと、記録媒体を搬送する媒体搬送機構を駆動するための搬送モータとが設けられている。キャリッジモータや搬送モータは記録動作中に比較的頻繁に動作するので、キャリッジモータや搬送モータにDCサーボモータを採用し、これらモータの動作時の騒音を抑制することがある。しかし、DCサーボモータは、ステッピングモータに比べて高価であり、装置全体のコストを引き上げる要因になる。このため、一般に、インクジェット方式の記録装置では、キャリッジモータや搬送モータにステッピングモータを採用し、装置全体のコストを下げることにしている。
従来、搬送モータにステッピングモータを用いた記録装置の中には、ステッピングモータのぶれによる用紙搬送精度の劣化を改善するために、低速駆動時に1−2相励磁方式で駆動を行い、高速駆動時には2相励磁方式で駆動を行うステッピングモータの駆動制御方法を適用したものがある(例えば、特許文献1参照。)。
特開2000−25978号公報
ところで、一般に、ステッピングモータ製造時の内部材料のバラツキ、材料加工時の公差、ロータとステータの組込み時のギャップ、ステッピングモータやドライバに含まれる電気部品の性能のバラツキ等により、ステッピングモータの停止角度にはバラツキがある。このため、ステッピングモータの停止時にステップ角度誤差が生じて、各回の記録媒体の搬送動作時におけるステッピングモータの回転量にもバラツキが生じてしまい、記録媒体の搬送精度の悪化を引き起こしてしまう可能性がある。すなわち、上述したように、ステッピングモータの回転速度に応じて駆動方法を変更するにしても、各回の記録媒体の搬送動作時におけるステッピングモータの回転量のバラツキを改善しなければ、記録媒体の停止位置精度には限界がある。
本発明は上記事情に基づいてなされたものであり、各回の記録媒体の搬送動作時におけるステッピングモータの回転量のバラツキを改善して、記録媒体の搬送精度の向上を図ることができる記録装置を提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成するための請求項1記載の発明は、インクの吐出を行う記録ヘッドと、前記記録ヘッドを搭載するキャリッジと、記録媒体を搬送する媒体搬送機構とを有し、前記キャリッジを移動しながら前記記録ヘッドからインクを吐出する印刷動作と前記媒体搬送機構により記録媒体を所定量だけ搬送する媒体搬送動作とを交互に行うことにより前記記録媒体に画像を記録する記録装置において、前記媒体搬送機構を駆動するためのステッピングモータと、前記ステッピングモータの励磁相状態を順次変化させることにより前記ステッピングモータを駆動するパワー駆動手段と、前記ステッピングモータの励磁相状態を管理しながら前記パワー駆動手段を制御するコントローラ駆動手段と、前記コントローラ駆動手段及び前記パワー駆動手段を制御することにより媒体搬送動作を制御すると共に、一回の媒体搬送動作が終了する度に、前記コントローラ駆動手段の管理する前記ステッピングモータの励磁相状態を初期化する処理を行う制御手段と、を具備することを特徴とするものである。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の記録装置において、前記制御手段は、前記コントローラ駆動手段の管理する前記ステッピングモータの励磁相状態を初期化する処理を行う場合、前記パワー駆動手段を機能オフ状態にして、前記コントローラ駆動手段の管理する前記ステッピングモータの励磁相状態を初期化し、その後に、前記パワー駆動手段を機能オン状態に戻すことを特徴とするものである。
請求項1記載の発明では、制御手段は、一回の媒体搬送動作が終了する度に、コントローラ駆動手段の管理するステッピングモータの励磁相状態を初期化する処理を行う。これにより、制御手段は、ステッピングモータの励磁相状態を初期化した後に、次回の媒体搬送動作を制御することになる。このため、各回の搬送動作の開始時には、ステッピングモータは常に、励磁相の初期状態によって定まる所定の位置から動作することになるので、ステッピングモータの停止角度にバラツキがあっても、各回の媒体搬送動作時におけるステッピングモータの回転量を常に一定にすることができる。したがって、記録媒体の搬送精度の向上を図り、より安定した印刷動作を実現することができる。尚、制御手段がステッピングモータの励磁相状態を初期化して設定する励磁相の初期状態は、ステッピングモータが次の移動ステップで停止角度誤差を持たない所定の回転角度位置から動作するという内容のものであることが望ましい。
請求項2記載の発明では、制御手段は、コントローラ駆動手段の管理するステッピングモータの励磁相状態を初期化する処理を行う場合、パワー駆動手段を機能オフ状態にして、コントローラ駆動手段の管理するステッピングモータの励磁相状態を初期化し、その後に、パワー駆動手段を機能オン状態に戻す。これにより、かかる初期化処理の際に、ステッピングモータが動いてしまったり、脱調してしまったりするのを確実に防止することができる。
以下に、図面を参照して、本願に係る発明を実施するための最良の形態について説明する。図1は本発明の一実施形態である記録装置の概略ブロック図である。
本実施形態の記録装置は、例えばインクジェット方式の記録装置であり、記録媒体を一定距離(1パス分の距離)だけ搬送する媒体搬送動作と、キャリッジを移動しながら記録ヘッドからインクを吐出する印刷動作とを交互に繰り返すことにより、記録媒体に画像を記録する。特に、この記録装置では、記録媒体を搬送するためのLFモータ(Line Feed Motor)として、ステッピングモータ(パルスモータ)を用いている。本発明の特徴点は、各回の記録媒体の搬送動作時におけるステッピングモータの回転量のバラツキを改善することにより、記録媒体の搬送精度の向上を図ることができる点にある。したがって、以下では、LFモータを含む媒体搬送系の制御に関する事項を中心に説明することにする。このため、図1においても、LFモータを含む媒体搬送系、及びその媒体搬送系を制御する制御系のみを示している。
本実施形態の記録装置は、図1に示すように、LFモータ10と、LFモータドライバ20と、LFコードホイール30と、LFロータリエンコーダ40と、オペレーションパネル50と、カスタムICであるASIC60と、CPU(制御手段)70とを備えるものである。
LFモータ10は、媒体搬送機構である媒体搬送ローラ(不図示)を回転駆動するためのものである。このLFモータ10としては、ステッピングモータを用いている。特に、本実施形態では、2相ステッピングモータを用いた場合を説明することにする。記録媒体は媒体搬送ローラ上に載置されており、媒体搬送ローラが回転することにより、記録媒体が所定量だけ送られることになる。
LFモータドライバ20は、LFモータ10を駆動するドライバである。ここでは、LFモータ10をユニポーラ駆動する場合を考える。また、LEモータ10の励磁方式としては、1相励磁、2相励磁、1−2相励磁等の方式がある。本実施形態では、LEモータ10を2相励磁方式で駆動することにしている。このLFモータドライバ20は、図1に示すように、コントローラ駆動部21と、パワー駆動部22とを有する。パワー駆動部22は、LFモータ10の励磁相状態を順次変化させることによりLFモータ10を駆動するものであり、コントローラ駆動部21は、LFモータ10の励磁相状態を管理しながらパワー駆動部22を制御するものである。具体的に、コントローラ駆動部21は、ASIC60から送られた四つの制御信号(A相信号、/A相信号、B相信号、/B相信号)に基づいて、LFモータ10の二組の巻線(合計四つの巻線)に流す電流を順次切り替えるための信号をパワー駆動部22に送出する。そして、パワー駆動部22は、直流電源(不図示)からの電流を所定の駆動電流値の電流に増幅し、その増幅した電流を、コントローラ駆動部21から送られた信号にしたがってLFモータ10の四つの巻線に所定の順序で流す。
また、本実施形態では、LFモータドライバ20は、LFモータ10をマイクロステップ駆動方式により駆動することにしている。このマイクロステップ駆動方式とは、機械的に決まるモータの基本のステップ角度をさらに分割し、モータをその分割した微小なステップ角度で徐々に回転させる駆動方式である。コントローラ駆動部21は、このマイクロステップ駆動を制御する役割をも果たしている。具体的に、コントローラ駆動部21は、励磁相のうち一つの相の電流値を徐々に上げると共にもう一つの相の電流値を徐々に下げるように、励磁相に流す電流値を制御することにより、微小なステップ角度を生成している。かかるマイクロステップ駆動方式でLFモータ10を駆動することにより、LFモータ10を滑らかに回転させることができる。
ところで、一般に、ステッピングモータ製造時の内部材料のバラツキ、材料加工時の公差、ロータとステータの組込み時のギャップ、ステッピングモータやドライバに含まれる電気部品の性能のバラツキ等により、ステッピングモータの停止角度にはバラツキがある。但し、ステッピングモータは、機械的に定まる基本のステップ角度に対応する位置、例えば45度等の回転角度に対応する位置には正確に停止することができる。すなわち、かかる位置は、ステッピングモータが停止角度誤差を持たずに停止することができる回転角度位置である。
LFコードホイール30は、媒体搬送ローラが回転した角度に関する情報(したがって記録媒体が搬送された距離に関する情報)を検出するために使用されるものである。このLFコードホイール30は、媒体搬送ローラの回転軸に垂直な面に取り付けられている。LFコードホイール30の表面には、その外周に沿って複数の目印等が一定の間隔で形成されている。LFロータリエンコーダ40は、LFコードホイール30を読み取って得られた位相差90度のA相信号(chA)及びB相信号(chB)を出力するものである。したがって、LFロータリエンコーダ40からのA相信号及びB相信号は、媒体搬送ローラが回転している限り常に出力され、媒体搬送ローラが停止しているときには出力されない。かかるA相信号及びB相信号は、媒体搬送ローラの回転移動量及びその回転の方向を知るために利用される。
CPU70は、各部の制御を統括するものである。具体的には、CPU70は、LFモータドライバ20を制御することにより媒体搬送動作を制御すると共に、キャリッジの移動及び記録ヘッドからのインクの吐出動作を制御することにより印刷動作を制御する。このCPU70には、ROM71と、RAM72と、DAC73とが内蔵されている。ROM71には、CPU70により実行される各種の制御プログラム等が格納されている。RAM72は、作業用・一時記憶用のメモリ領域として使用されるメモリである。
DAC73は、LFモータ10の駆動電流値を表すデジタル信号をアナログ信号に変換するデジタルアナログコンバータである。すなわち、CPU70は、DAC73に所定の駆動電流値を表すデジタル信号を設定すると、DAC73は、その設定されたデジタル信号に対応するアナログ信号をLFモータドライバ20のVrefに送る。これにより、LFモータドライバ20のコントローラ駆動部21に駆動電流値がセットされる。
オペレーションパネル50は、動作環境等、各種の設定を行うものである。このオペレーションパネル50には、電源ON/OFFを切り替えるための電源スイッチ、ONLINE/OFFLINEを切り替えるためのスイッチ、各種の設定ボタン、表示部等が設けられている。この表示部は、LCDやLEDにより構成されており、具体的には、設定メニュー、記録装置の状態等を表示する。
ASIC60は、CPU70の制御の下でLFモータドライバ20を制御するための専用の制御回路である。具体的に、ASIC60は、CPU70から回転指令(駆動パルス信号)を受け取ると、その駆動パルス信号を、A相信号、/A相信号、B相信号、/B相信号という四つの制御信号にデコードし、それらの制御信号をLFモータドライバ20に出力する。ここで、A相信号と/A相信号、B相信号と/B相信号はそれぞれ、位相が180度ずれている。一方、A相信号とB相信号は位相が90度ずれている。LFモータドライバ20は、かかる制御信号に基づいて、Vrefから入力された駆動電流値の電流をLFモータ10の各巻線に流すことにより、LFモータ10が回転する。ここで、駆動パルスの切り替え周期によって、LFモータ10の回転数(速度)が決定され、一方、CPU70がLFモータドライバ20に設定する駆動電流値によって、LFモータ10の駆動トルクが決定される。また、ASIC60は、LFロータリエンコーダ40からのA相信号及びB相信号に基づいて媒体搬送ローラの回転移動量に関する情報を取得するという役割をも果たす。
このASIC60は、図1に示すように、第一カウント手段61と、第二カウント手段62とを有する。
第一カウント手段61は、四つの制御信号について、各制御信号が出力される度に、その出力された信号の数をカウントするものである。すなわち、この第一カウント手段61は、LFモータ10の移動ステップ数をカウントする。また、第二カウント手段62は、LFロータリエンコーダ40からA相信号、B相信号が送られる度に、その送られた信号の数をカウントするものである。すなわち、この第二カウント手段62は、媒体搬送ローラの回転移動量に対応する値をカウントする。通常、LFモータ10の移動ステップ数である第一カウント手段61のカウント値と、媒体搬送ローラの回転移動量を表す第二カウント手段62のカウント値とは一対一に対応している。
第一カウント手段61のカウント値及び第二カウント手段62のカウント値についての情報は、ASIC60からCPU70に送られる。CPU70は、これらのカウント値についての情報に基づいてLFモータ10の制御を行う。具体的に、CPU70は、第二カウント手段62のカウント値から、媒体搬送ローラの回転移動量、したがって記録媒体の搬送量を知ることができるので、かかるカウント値に基づいてLFモータ10の停止制御を行う。
また、本実施形態では、CPU70は、一回の媒体搬送動作が終了する度に、コントローラ駆動部21の管理するLFモータ10の励磁相状態を初期化する処理を行う。かかる処理を行うために、CPU70は、ASIC60に指令を送り、ASIC60からLFモータドライバ20にDrvEnable信号、DrvReset信号を送出する。具体的に、DrvEnable信号はパワー駆動部22に、DrvReset信号はコントローラ駆動部21に送出される。
DrvEnable信号は、パワー駆動部22の動作状態を制御するための信号である。すなわち、DrvEnable信号として‘0’がパワー駆動部22に入力すると、パワー駆動部22は機能オフ状態になる。これにより、LFモータ10は非励磁状態となる。一方、DrvEnable信号として‘1’がパワー駆動部22に入力すると、パワー駆動部22は機能オン状態になる。
DrvReset信号は、コントローラ駆動部21の管理するLFモータ10の励磁相状態を初期化するための信号である。ここで、コントローラ駆動部21の管理するLFモータ10の励磁相状態とは、例えば、次の移動ステップでどの巻線にどのくらいの電流を流すのかというような内容の情報のことである。DrvReset信号として‘0’がコントローラ駆動部21に入力すると、コントローラ駆動部21の管理するLFモータ10の励磁相状態は初期化される。本実施形態では、CPU70がLFモータ10の励磁相状態を初期化して設定する励磁相の初期状態を、例えば、励磁相がA相及びB相であってA相及びB相にそれぞれ71%の電流値を流すという内容にしている。すなわち、かかる励磁相の初期状態は、LFモータ10が次の移動ステップで回転角度45度の位置から動作するという内容のものである。また、この回転角度が45度である位置は、上述したように、ステッピングモータが停止角度誤差を持たずに正確に停止する回転角度位置である。一方、DrvReset信号として‘1’がコントローラ駆動部21に入力すると、コントローラ駆動部21はパワー駆動部22の制御可能な状態となる。
CPU70は、今回の媒体搬送動作と印刷動作とが終了した後であって次回の媒体搬送動作の開始前に、まず、パワー駆動部22を機能オフ状態にし、次に、コントローラ駆動部21の管理するLFモータ10の励磁相状態を初期化し、その後、パワー駆動部22を機能オン状態に戻す。これにより、CPU70は、LFモータ10の励磁相状態を初期化した後に、次回の媒体搬送動作を制御することになる。具体的に、まず、ASIC60は、CPU70からの指示にしたがって、パワー駆動部22にDvrEnable信号‘0’を出力し、パワー駆動部22を機能オフ状態にする。次に、コントローラ駆動部21にDrvReset信号‘0’を出力する。これにより、コントローラ駆動部21の管理する励磁相状態は、次の移動ステップ(次回の媒体搬送動作の開始時における移動ステップ)でLFモータ10が回転角度45度の位置から動作するという内容に初期化される。その後、ASIC60は、LFモータ10の動作を許可するために、パワー駆動部22にDrvEnable信号‘1’を出力し、コントローラ駆動部21にDrvReset信号‘1’を出力する。このように、CPU70は一回の媒体搬送動作が終了する度に、コントローラ駆動部21の管理するLFモータ10の励磁相状態を初期化することにより、各回の媒体搬送動作の開始時には、LFモータ10が常に、停止角度誤差を持たない回転角度45度の位置から動作することになるので、LFモータ10の停止角度にバラツキがあっても、各回の搬送動作時におけるLFモータ10の回転量を常に一定にすることができる。
ところで、もし、パワー駆動部22を機能オフ状態にしないで、コントローラ駆動部21の管理するLFモータ10の励磁相状態を初期化することにすると、その際に、LFモータ10が動いてしまったり、時にはLFモータ10が脱調してしまったりする可能性がある。このため、本実施形態では、上述したように、パワー駆動部22を機能オフ状態にした後に、LFモータ10の励磁相状態を初期化することにしているのである。また、パワー駆動部22を機能オフ状態にすると、LFモータ10は非励磁状態になるので、自由に動くことが可能になる。しかし、上記のDrvEnable信号、DrvReset信号による制御は、非常に短い期間(例えばマイクロ秒のオーダーの期間)内に行われるので、かかる制御の間に、パワー駆動部22を一時的に機能オフ状態にしても、LFモータ10が勝手に動いてしまうことはない。
次に、本実施形態の記録装置において、CPU70がLFモータ10の駆動を制御する手順について説明する。図2は本実施形態の記録装置においてCPU70がLFモータ10の駆動を制御する手順を説明するためのフローチャートである。
記録装置の電源ON時の直後は、LFモータ10の駆動電流値は0であり、LFモータ10は非励磁状態、すなわち待機状態にある。このとき、CPU70は、電源ON時の初期化シーケンスに従った処理を行う。すなわち、CPU70は、ASIC60を制御して、まず、LFモータドライバ20のパワー駆動部22にDrvEnable信号‘0’を出力した後、LFモータドライバ20のコントローラ駆動部21にDrvReset信号‘0’を出力する。次に、パワー駆動部22にDrvEnable信号‘1’を出力した後、コントローラ駆動部21にDrvReset信号‘1’を出力する。これにより、コントローラ駆動部21の管理する励磁相状態は、励磁相がA相及びB相であってA相及びB相にそれぞれ71%の電流値を流すという内容に設定され、LFモータ10は、次の移動ステップで、停止角度誤差を持たない回転角度45度の位置から動作することになる。
次に、CPU70は、DAC73を介して所定の駆動電流値Aをコントローラ駆動部21に設定する(S1)。また、CPU70は、駆動パルス信号の周波数を所定周波数fに設定する(S2)。そして、CPU70は、その周波数fの駆動パルス信号をASIC60に送ることにより、最初の媒体搬送動作を開始する(S3)。具体的に、ASIC60は、その駆動パルス信号をデコードして得られる、A相信号、/A相信号、B相信号、/B相信号という四つの制御信号をコントローラ駆動部21に出力する。コントローラ駆動部21はかかる制御信号に基づいてパワー駆動部22を制御することにより、パワー駆動部22がLFモータ10を駆動する。このとき、LFモータ10は回転角度45度の位置から動作を行い、これにより、媒体搬送ローラが回転する。
LFモータ10が回転している間、ASIC60の第一カウント手段61は、A相信号、/A相信号、B相信号、/B相信号が出力される度に、その出力された信号の数をカウントする。一方、LFモータ10が回転している間、LFロータリエンコーダ40は、A相信号及びB相信号をASIC60に出力する。そして、ASIC60の第二カウント手段62は、かかるA相信号、B相信号が送られる度に、その送られた信号の数をカウントする。第一カウント手段61のカウント値及び第二カウント手段62のカウント値についての情報は、ASIC60からCPU70に送られる。
次に、CPU70は、今回の媒体搬送動作を終了するかどうかを判断する(S4)。この判断は、ASIC60から送られた第二カウント手段62のカウント値に基づいて行われる。すなわち、CPU70は、第二カウント手段62のカウント値が予め設定されている基準値に達したことを判断すると、記録媒体が1パス分の距離だけ搬送されたと認識し、今回の媒体搬送動作を終了する。これにより、LFモータ10の駆動が停止する。その後、CPU70は、記録動作がすべて完了したかどうかを判断する(S5)。記録動作がまだ完了していないと判断すると、ステップS6に移行する。
ところで、このようにLFモータ10が停止したときには、コントローラ駆動部21の管理する励磁相状態は、通常、今回の媒体搬送動作の開始前における励磁相状態と異なっており、しかも、そのLFモータ10の停止位置は、停止角度誤差を持たない角度位置であるとは限らない。このため、LFモータ10はある程度の停止角度誤差を持って停止することになる。このように、LFモータ10が目標の停止位置に対して誤差を持って停止しているので、もし、次回の媒体搬送動作においてLFモータ10を当該停止位置から動作させることにすると、その媒体搬送動作の終了後におけるLFモータ10の停止位置にも誤差が生じてしまう。すなわち、LFモータ10の停止角度のバラツキのために各回の媒体搬送動作時におけるLFモータ10の回転量にもバラツキが生じてしまい、記録媒体の搬送精度が悪くなってしまう。本実施形態では、図2の処理フローにおけるステップS6からステップS9までの処理を行うことにより、かかる各回の媒体搬送動作時におけるLFモータ10の回転量のバラツキを改善することにしている。
ステップS6では、CPU70は、今回の媒体搬送動作の終了後に行われる印刷動作が終了した後に、ASIC60を制御し、ASIC60からパワー駆動部22にDrvEnable信号‘0’を出力する。これにより、パワー駆動部22は機能オフ状態になる。次に、CPU70は、ASIC60を制御して、ASIC60からコントローラ駆動部21にDrvReset信号‘0’を出力する(S7)。これにより、コントローラ駆動部21の管理する励磁相状態は、初期化されて、励磁相がA相及びB相であってA相及びB相にそれぞれ71%の電流値を流すという内容に設定される。したがって、LFモータ10は動くことなく、次回の媒体搬送動作時には必ず、停止角度誤差を持たない回転角度45度の位置から動作することになる。
次に、CPU70は、ASIC60を制御し、ASIC60からパワー駆動部22にDrvEnable信号‘1’を出力し(S8)、そして、ASIC60からコントローラ駆動部21にDrvReset信号‘1’を出力する(S9)。これにより、LFモータ10の動作が許可されることになる。その後は、ステップS3に移行する。
ステップS3の処理により、次回の媒体搬送動作が開始されると、上述したように、LFモータ10は、停止角度誤差を持たない回転角度45度の位置から動作することになる。そして、ステップS3からステップS9までの処理を何回か繰り返した後、ステップS5において、CPU70が、記録動作がすべて完了したと判断すると、図2の処理フローが終了する。
本実施形態の記録装置では、CPUは、今回の媒体搬送動作と印刷動作とが終了した後であって次回の媒体搬送動作の開始前に、まず、パワー駆動部を機能オフ状態にし、次に、コントローラ駆動部の管理するLFモータの励磁相状態を初期化し、その後、パワー駆動部を機能オン状態に戻す。これにより、CPUは、LFモータの励磁相状態を初期化した後に、次回の媒体搬送動作を制御することになる。このため、各回の媒体搬送動作の開始時には、LFモータは常に、励磁相の初期状態によって定まる所定の位置から動作することになるので、LFモータの停止角度にバラツキがあっても、各回の媒体搬送動作時におけるLFモータの回転量を常に一定にすることができる。したがって、記録媒体の搬送精度の向上を図り、より安定した印刷動作を実現することができる。
尚、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内において種々の変形が可能である。
例えば、上記の実施形態では、各回の媒体搬送動作の開始時にLFモータが回転角度45度の位置から動作する場合について説明したが、各回の媒体搬送動作の開始時にLFモータが常に一定の回転角度位置から動作すれば、その回転角度位置は必ずしも回転角度45度の位置でなくてもよい。
以上説明したように、本発明では、制御手段は、一回の媒体搬送動作が終了する度に、コントローラ駆動手段の管理するステッピングモータの励磁相状態を初期化する処理を行う。これにより、各回の搬送動作の開始時には、ステッピングモータは常に、励磁相の初期状態によって定まる所定の位置から動作することになるので、ステッピングモータの停止角度にバラツキがあっても、各回の媒体搬送動作時におけるステッピングモータの回転量を常に一定にすることができる。このため、記録媒体の搬送精度の向上を図り、より安定した印刷動作を実現することができる。したがって、本発明は、例えばインクジェット方式の記録装置等、各種の記録装置に適用することができる。
本発明の一実施形態である記録装置の概略ブロック図である。 本実施形態の記録装置においてCPUがLFモータの駆動を制御する手順を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
10:LFモータ、20:LFモータドライバ、21:コントローラ駆動部、22:パワー駆動部、30:LFコードホイール、40:LFロータリエンコーダ、50:オペレーションパネル、60:ASIC、61:第一カウント手段、62:第二カウント手段、70:CPU、71:ROM、72:RAM、73:DAC

Claims (2)

  1. インクの吐出を行う記録ヘッドと、前記記録ヘッドを搭載するキャリッジと、記録媒体を搬送する媒体搬送機構とを有し、前記キャリッジを移動しながら前記記録ヘッドからインクを吐出する印刷動作と前記媒体搬送機構により記録媒体を所定量だけ搬送する媒体搬送動作とを交互に行うことにより前記記録媒体に画像を記録する記録装置において、
    前記媒体搬送機構を駆動するためのステッピングモータと、
    前記ステッピングモータの励磁相状態を順次変化させることにより前記ステッピングモータを駆動するパワー駆動手段と、
    前記ステッピングモータの励磁相状態を管理しながら前記パワー駆動手段を制御するコントローラ駆動手段と、
    前記コントローラ駆動手段及び前記パワー駆動手段を制御することにより媒体搬送動作を制御すると共に、一回の媒体搬送動作が終了する度に、前記コントローラ駆動手段の管理する前記ステッピングモータの励磁相状態を初期化する処理を行う制御手段と、
    を具備することを特徴とする記録装置。
  2. 前記制御手段は、前記コントローラ駆動手段の管理する前記ステッピングモータの励磁相状態を初期化する処理を行う場合、前記パワー駆動手段を機能オフ状態にして、前記コントローラ駆動手段の管理する前記ステッピングモータの励磁相状態を初期化し、その後に、前記パワー駆動手段を機能オン状態に戻すことを特徴とする請求項1記載の記録装置。
JP2005363259A 2005-12-16 2005-12-16 記録装置 Withdrawn JP2007160847A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP2006978A2 (en) 2007-06-19 2008-12-24 Hitachi, Ltd. Rotating electrical machine
JP2009208269A (ja) * 2008-02-29 2009-09-17 Toshiba Tec Corp プリンタ制御回路及びこれを有するレシートジャーナルプリンタ
CN102344046A (zh) * 2010-07-28 2012-02-08 株式会社东芝 消色装置以及功能管理方法

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