JP2007156218A - 液晶表示装置の共通電極駆動回路 - Google Patents

液晶表示装置の共通電極駆動回路 Download PDF

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Abstract

【課題】共通電極AC駆動を行う液晶表示装置で発生する、表示開始時のフリッカーと表示終了時の残像とを共に防止する。
【解決手段】バイアス電圧を発生させるオペアンプ11の出力側に、バイアス抵抗12a〜12cとスイッチ13を設ける。スイッチ制御回路15は、表示開始時か表示中か表示終了時かを示すスイッチ制御信号Xa〜Xcを出力する。スイッチ13の作用により、表示開始時には小さな抵抗値を有するバイアス抵抗12aが選択され、表示終了時には大きな抵抗値を有するバイアス抵抗12cが選択される。コンデンサ14の一方の端子には、所定の周期で変化する矩形波φが供給される。スイッチ13の出力端子とコンデンサ14の他方の端子の接続点の電圧Vcomが、液晶表示装置の共通電極に供給される。
【選択図】図2

Description

本発明は、液晶表示装置の共通電極駆動回路に関し、特に、周期的に変化する電圧を用いて液晶表示装置の共通電極を駆動する共通電極駆動回路に関する。
フレーム反転駆動あるいはライン反転駆動を行う液晶表示装置では、データ信号線に印加される電圧の変動幅を小さくするために、共通電極(対向電極ともいう)に印加する電圧をフレーム反転あるいはライン反転のタイミングに同期して極性反転する駆動方法(以下、共通電極AC駆動という)が用いられる。
図5は、共通電極AC駆動を行う従来の液晶表示装置の共通電極駆動回路の構成を示す回路図である。図5に示す共通電極駆動回路は、入力電圧供給回路、共通電極駆動IC90、バイアス抵抗12、および、コンデンサ14を備えている。入力電圧供給回路は、抵抗R1〜R3およびコンデンサC1を含んでいる。抵抗R2は可変抵抗であり、抵抗R2の可動端子の電圧が共通電極駆動IC90の入力電圧Vinとなる。コンデンサC1は、可変抵抗R2の可動端子と接地との間に設けられる。
共通電極駆動IC90は、オペアンプ11を内蔵している。オペアンプ11は、入力電圧Vinに基づき、所定レベルのバイアス電圧を発生させる。オペアンプ11の出力端子は、バイアス抵抗12の一方の端子に接続される。コンデンサ14の一方の端子には所定の周期で変化する矩形波φが供給される。コンデンサ14は、矩形波φの直流成分を除去する。バイアス抵抗12の出力側端子はコンデンサ14の他方の端子に接続され、バイアス抵抗12とコンデンサ14との接続点の電圧(以下、共通電極電圧Vcomという)は、オペアンプ11から出力されたバイアス電圧を中心電圧として所定の周期で変化する。共通電極電圧Vcomは、液晶表示装置の共通電極に印加される。
なお、本願発明に関連する技術として、以下の技術が知られている。特許文献1には、電源オフ操作が検出された場合に、信号ラインに供給される信号電圧と共通電極電圧とを特定のローレベルに固定し、表示画素のそれぞれに微小な信号電圧を書き込む方法が開示されている。特許文献2には、ライン反転駆動とフレーム反転駆動を切り替え可能な液晶表示装置の共通電極駆動回路として、ボルテージフォロア回路の後段に2個の抵抗を備え、駆動方法に従っていずれかの抵抗を選択してカップリングコンデンサと結合する回路が開示されている。
特開2003−295840号公報 特開2004−258274号公報
図5に示す共通電極駆動回路では、共通電極電圧Vcomの中心電圧が変化する速度は、バイアス抵抗12とコンデンサ14とからなる回路の時定数(すなわち、バイアス抵抗12の抵抗値とコンデンサ14の容量値との積)によって定まる。この共通電極駆動回路を用いて液晶表示装置の共通電極を駆動する場合、上記時定数を大きくすると表示開始時に表示画面にフリッカー(ちらつき)が発生しやすくなり、上記時定数を小さくすると表示終了時に表示画面に残像が発生しやすくなることが知られている。
例えば、コンデンサ14の容量値が4.7μFである場合について、バイアス抵抗12の抵抗値を56kΩとした場合と、1kΩとした場合とを比較して検討する。前者の場合、時定数τはτ=56×103 ×4.7×10-6=263msとなり、共通電極電圧Vcomが最終電圧の90%に達するまでの所要時間Tは、T=263×10-3×2.3=605msとなる。後者の場合、時定数τはτ=1×103 ×4.7×10-6=4.7msとなり、共通電極電圧Vcomが最終電圧の90%に達するまでの所要時間Tは、T=4.7×10-3×2.3=11msとなる。
図6(a)および(b)は、それぞれ、抵抗値を56kΩとした場合の表示開始時および表示終了時の共通電極電圧Vcomの波形図である。表示開始時(図6(a))には、時刻t11で電源を投入した後、共通電極電圧Vcomが十分高くなる時刻t13までに約600ms要する。したがって、電源投入後、約80ms経過した時刻t12で表示を開始すると、時刻t12から時刻t13までの間に約520msに亘って表示画面にフリッカーが発生する。これに対して表示終了時(図6(b))には、共通電極電圧Vcomは、矩形波出力を停止した時刻t21以降は、接地レベルに固定される。この場合、時定数τが大きいために、時刻t21以降、入力電圧Vinの出力を停止する時刻t22までの間に、入力電圧Vinの影響によって共通電極電圧Vcomが変化することはない。このため、時刻t21以降は表示画面に残像は発生しない。
図7(a)および(b)は、それぞれ、抵抗値を1kΩとした場合の表示開始時および表示終了時の共通電極電圧Vcomの波形図である。表示開始時(図7(a))には、時刻t11で電源を投入した後、共通電極電圧Vcomが十分高くなるまでに、約10msしか要しない。このため、電源投入後、約80ms経過した時刻t12で表示を開始しても、表示画面にフリッカーは発生しない。これに対して表示終了時(図7(b))には、時定数τが小さいため、矩形波出力を停止した時刻t21以降、入力電圧Vinの出力を停止する時刻t22までの間に、入力電圧Vinの影響により共通電極電圧Vcomが変化する。具体的には、時刻t22で電源供給を停止するまでの間に、共通電極電圧Vcomは入力電圧Vinのレベルにまで上昇する。このため、時刻t21から時刻t22までの期間で電源供給を停止した後、共通電極電圧Vcomが十分に低くなる時刻t23までの間、表示画面に残像が発生する。
このように従来の共通電極駆動回路を用いて液晶表示装置の共通電極を駆動する場合、バイアス抵抗12とコンデンサ14とからなる回路の時定数を大きくすると、表示開始時に表示画面にフリッカーが発生し、当該時定数を小さくすると、表示終了時に表示画面に残像が発生する。このように、表示開始時のフリッカーと表示終了時の残像とは、トレードオフの関係にある。このため、共通電極AC駆動を行う共通電極駆動回路には、表示開始時のフリッカーと表示終了時の残像とがどちらも発生しないように、バイアス抵抗12とコンデンサ14からなる回路の時定数(具体的には、バイアス抵抗12の抵抗値)を決定することが困難であるというという問題がある。
それ故に、本発明は、共通電極AC駆動を行う液晶表示装置で発生する、表示開始時のフリッカーと表示終了時の残像とを共に防止することを目的とする。
第1の発明は、周期的に変化する電圧を用いて、液晶表示装置の共通電極を駆動する共通電極駆動回路であって、
一方の端子に矩形波が供給される容量素子と、
所定レベルのバイアス電圧を出力するバイアス供給回路と、
前記バイアス供給回路の出力側に設けられ、表示を開始あるいは終了するか否かに応じて内部の抵抗が変化する可変抵抗部とを備え、
前記可変抵抗部の出力側端子と前記容量素子の他方の端子とが接続されており、当該接続点の電圧を液晶表示装置の共通電極電圧として出力することを特徴とする。
第2の発明は、第1の発明において、
前記可変抵抗部は、
前記バイアス供給回路の出力側に設けられた複数の抵抗素子と、
表示を開始あるいは終了するか否かに応じて前記抵抗素子のいずれかを選択し、選択した抵抗素子と前記容量素子の他方の端子とを電気的に接続する選択回路とを含む。
第3の発明は、第2の発明において、
前記可変抵抗部は、前記抵抗素子として第1〜第3の抵抗素子を含み、
前記選択回路は、表示開始時か表示期間中か表示終了時かに応じて、前記第1〜第3の抵抗素子のいずれかを選択することを特徴とする。
第4の発明は、第2の発明において、
前記可変抵抗部は、前記抵抗素子として第1および第2の抵抗素子を含み、
前記選択回路は、表示開始時か表示終了時かに応じて、前記第1および第2の抵抗素子のいずれかを選択することを特徴とする。
第5の発明は、第2の発明において、
前記バイアス供給回路および前記可変抵抗部が、1個の半導体チップに内蔵されていることを特徴とする。
第6の発明は、周期的に変化する電圧を用いて、共通電極を駆動する液晶表示装置であって、
複数の画素電極と、前記画素電極に対向する共通電極とを含む液晶パネルと、
周期的に変化する電圧を用いて、前記共通電極を駆動する共通電極駆動回路とを備え、
前記共通電極駆動回路は、
一方の端子に矩形波が供給される容量素子と、
所定レベルのバイアス電圧を出力するバイアス供給回路と、
前記バイアス供給回路の出力側に設けられ、表示を開始あるいは終了するか否かに応じて内部の抵抗が変化する可変抵抗部とを含み、
前記可変抵抗部の出力側端子と前記容量素子の他方の端子とが接続されており、当該接続点の電圧を前記共通電極に対して出力することを特徴とする。
第7の発明は、周期的に変化する電圧を用いて、液晶表示装置の共通電極を駆動する共通電極駆動方法であって、
容量素子の一方の端子に矩形波を供給するステップと、
バイアス供給回路を用いて所定レベルのバイアス電圧を発生させるステップと、
前記バイアス供給回路の出力側に設けられた可変抵抗部の抵抗を、表示を開始あるいは終了するか否かに応じて変化させるステップと、
前記可変抵抗部の出力側端子と前記容量素子の他方の端子とが接続されており、当該接続点の電圧を液晶表示装置の共通電極電圧として出力するステップとを備える。
上記第1、第6および第7の発明によれば、表示を開始あるいは終了するか否かに応じて可変抵抗部の抵抗が変化するので、これに伴い、可変抵抗部と容量素子とからなる回路の時定数が変化し、バイアス電圧が変化する速度が変化する。したがって、表示開始時には可変抵抗部の抵抗を小さな値に、表示終了時には可変抵抗部の抵抗を大きな値に設定することにより、共通電極AC駆動を行う液晶表示装置で発生する、表示開始時のフリッカーと表示終了時の残像とを共に防止することができる。
上記第2の発明によれば、表示を開始あるいは終了するか否かに応じて内部の抵抗が変化する可変抵抗部を容易に構成することができる。
上記第3の発明によれば、表示開始時か表示期間中か表示終了時かに応じて可変抵抗部の抵抗を切り替えることにより、表示期間中のバイアス抵抗を表示画面に支障を与えない好適な値に設定すると共に、表示開始時のフリッカーと表示終了時の残像とを共に防止することができる。
上記第4の発明によれば、表示開始時か表示終了時かに応じて可変抵抗部の抵抗を切り替えることにより、少ない回路量で、表示開始時のフリッカーと表示終了時の残像とを共に防止することができる。
上記第5の発明によれば、バイアス抵抗の選択を半導体チップの内部で行うことにより、液晶パネルの周辺回路を複雑化することなく、表示開始時のフリッカーと表示終了時の残像とを共に防止することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る液晶表示装置の構成を示すブロック図である。図1に示す液晶表示装置は、表示制御回路1、走査信号線駆動回路2、データ信号線駆動回路3、共通電極駆動回路4、および、液晶パネル5を備え、フレーム反転駆動あるいはライン反転駆動を行う。
液晶パネル5は、2枚のガラス基板の間に液晶物質を挟みこんだ構造を有している。図1に示すように、一方のガラス基板には、(m×n)個の画素電極6(m、nは1以上の整数)、これと同数のTFT(Thin Film Transistor)素子7、n本の走査信号線G1〜Gn、および、m本のデータ信号線S1〜Smが形成される。このガラス基板には、補助容量線が形成されることもある。他方のガラス基板には、すべての画素電極6に対向する位置に共通電極8が形成される。
走査信号線G1〜Gnは、互いに平行に配置される。データ信号線S1〜Smは、走査信号線G1〜Gnと直交するように、互いに平行に配置される。走査信号線G1〜Gnとデータ信号線S1〜Smとの交点近傍には、TFT素子7が配置される。画素電極6は、TFT素子7と1対1に対応して、各TFT素子7の近傍に配置される。走査信号線G1〜Gnのそれぞれは、同じ行に配置されたTFT素子7の制御端子に接続され、データ信号線S1〜Smのそれぞれは、同じ列に配置されたTFT素子7の導通端子の一方に接続される。
表示制御回路1は、外部から与えられた制御信号(図示せず)に基づき、走査信号線駆動回路2とデータ信号線駆動回路3とに対してタイミング制御信号を出力する。また、表示制御回路1は、外部から与えられた表示データ(図示せず)をデータ信号線駆動回路3に対して出力する。さらに、表示制御回路1は、外部から与えられた制御信号に基づき、データ信号線駆動回路3と共通電極駆動回路4とに対して矩形波φを出力する。矩形波φは、1ライン時間、数ライン時間あるいは1フレーム時間ごとに、ハイレベルとローレベルとに交互に切り替えられる。
共通電極駆動回路4は、表示制御回路1から出力された矩形波φに基づき、所定レベルのバイアス電圧を中心電圧として所定の周期で変化する共通電極電圧Vcomを出力する。共通電極電圧Vcomは、共通電極8に印加される。走査信号線駆動回路2は、表示制御回路1から出力されたタイミング制御信号に基づき、走査信号線G1〜Gnを順に選択的に活性化する。データ信号線駆動回路3は、表示制御回路1から供給されたタイミング制御信号、矩形波φおよび表示データに基づき、データ信号線S1〜Smを駆動する。この際、データ信号線駆動回路3は、矩形波φがハイレベルかローレベルかに応じて、データ信号線に共通電極電圧Vcomよりも高い電圧を印加するか、共通電極電圧Vcomよりも低い電圧を印加するか否かを切り替える。
図2は、共通電極駆動回路4の詳細な構成を示す回路図である。図2に示す共通電極駆動回路4は、入力電圧供給回路、共通電極駆動IC10、コンデンサ14、および、スイッチ制御回路15を備えている。入力電圧供給回路は、抵抗R1〜R3およびコンデンサC1を含んでいる。抵抗R2は可変抵抗であり、抵抗R2の可動端子の電圧が共通電極駆動IC10の入力電圧Vinとなる。コンデンサC1は、可変抵抗R2の可動端子と接地との間に設けられる。この入力電圧供給回路は、共通電極電圧Vcomの中心電圧を調整するために設けられる。
共通電極駆動IC10は、オペアンプ11、3個のバイアス抵抗12a〜12c、および、スイッチ13を含んでいる。以下に示すように、オペアンプ11はバイアス供給回路として機能し、バイアス抵抗12a〜12cおよびスイッチ13は可変抵抗部として機能する。
オペアンプ11は、入力電圧Vinに基づき、所定レベルのバイアス電圧を発生させる。オペアンプ11の出力端子は、バイアス抵抗12a〜12cの一方の端子に接続される。バイアス抵抗12a〜12cの他方の端子は、スイッチ13の3個の入力端子に接続される。スイッチ制御回路15は、スイッチ制御信号Xa〜Xcのいずれかを所定のレベル(ここでは、ハイレベルとする)に制御する。スイッチ13は、スイッチ制御信号Xa〜Xcに基づき、バイアス抵抗12a〜12cのいずれかを経由したバイアス電圧を出力する。
コンデンサ14の一方の端子には所定の周期で変化する矩形波φが供給される。コンデンサ14は、矩形波φの直流成分を除去する。スイッチ13の出力端子(可変抵抗部の出力側端子)は、コンデンサ14の他方の端子に接続される。このようにスイッチ13は、スイッチ制御信号Xa〜Xcに基づきバイアス抵抗12a〜12cのいずれかを選択し、選択したバイアス抵抗をコンデンサ14の他方の端子と電気的に接続する。スイッチ13とコンデンサ14との接続点の電圧(共通電極電圧Vcom)は、オペアンプ11から出力されたバイアス電圧を中心電圧として所定の周期で変化する。共通電極電圧Vcomは、図1に示す液晶表示装置の共通電極8に印加される。
以下、スイッチ制御回路15によるバイアス抵抗の切り替えについて説明する。スイッチ制御回路15は、表示を開始あるいは終了するか否かに応じて、スイッチ制御信号Xa〜Xcのいずれかをハイレベルに制御する。より詳細には、スイッチ制御回路15は、表示開始時にはスイッチ制御信号Xaをハイレベルに制御し、表示期間中はスイッチ制御信号Xbをハイレベルに制御し、表示終了時にはスイッチ制御信号Xcをハイレベルに制御する。
スイッチ13は、スイッチ制御信号Xaがハイレベルのときには、バイアス抵抗12aに接続された入力端子と出力端子との間を電気的に接続する。また、スイッチ13は、スイッチ制御信号Xbがハイレベルのときには、バイアス抵抗12bに接続された入力端子と出力端子との間を電気的に接続し、スイッチ制御信号Xcがハイレベルのときには、バイアス抵抗12cに接続された入力端子と出力端子との間を電気的に接続する。したがって、スイッチ13からは、表示開始時にはバイアス抵抗12aを経由したバイアス電圧が出力され、表示期間中はバイアス抵抗12bを経由したバイアス電圧が出力され、表示終了時にはバイアス抵抗12cを経由したバイアス電圧が出力される。
バイアス抵抗12a〜12cは、互いに異なる抵抗値を有する。バイアス抵抗12aの抵抗値は、電源投入後、共通電極電圧Vcomが短時間のうちに所定のレベルに達するように十分小さな値に決定される。バイアス抵抗12bの抵抗値は、表示期間中に表示画面に支障を与えないような値に決定される。バイアス抵抗12cの抵抗値は、矩形波出力を停止した後、共通電極電圧Vcomが短時間のうちに上昇しないように十分大きな値に決定される。例えば、コンデンサ14の容量値が4.7μFである場合、バイアス抵抗12aの抵抗値は1kΩ、バイアス抵抗12cの抵抗値は56kΩ、バイアス抵抗12bの抵抗値はそれ以外の値に決定される。
上記のようにバイアス抵抗12a〜12cの抵抗値を決定した場合、表示開始時にバイアス抵抗12aを選択したときに、バイアス抵抗12aとコンデンサ14とからなる回路の時定数τはτ=1×103 ×4.7×10-6=4.7msとなり、共通電極電圧Vcomが最終電圧の90%に達するまでの所要時間Tは、T=4.7×10-3×2.3=11msとなる。また、表示終了時にバイアス抵抗12cを選択したときに、バイアス抵抗12cとコンデンサ14とからなる回路の時定数τはτ=56×103 ×4.7×10-6=263msとなり、共通電極電圧Vcomが最終電圧の90%に達するまでの所要時間Tは、T=263×10-3×2.3=605msとなる。
図3(a)および(b)は、それぞれ、表示開始時および表示終了時に共通電極駆動回路4から出力される共通電極電圧Vcomの波形図である。表示開始時(図3(a))には、時刻t11で電源を投入した後、共通電極電圧Vcomが十分高くなるまでに、約10msしか要しない。このため、電源投入後、約80ms経過した時刻t12で表示を開始しても、表示画面にフリッカーは発生しない。また、表示終了時(図3(b))には、共通電極電圧Vcomは、矩形波出力を停止した時刻t21以降は、接地レベルからほとんど上昇しない。このため、時刻t22で電源供給を停止した後は、表示画面に残像は発生しない。
このように共通電極駆動回路4を用いて、図1に示す液晶表示装置の共通電極8を駆動する場合、スイッチ13の作用により、表示開始時か表示期間中か表示終了時かに応じて、バイアス抵抗12a〜12cのいずれかが選択され、バイアス抵抗12a〜12cとコンデンサ14とからなる回路の時定数が変化する。この際、表示開始時には、表示画面にフリッカーが発生しないように抵抗値の小さいバイアス抵抗12aが選択され、表示期間中は、表示画面に支障を与えない抵抗値を有するバイアス抵抗12bが選択され、表示終了時には、表示画面に残像が発生しないに抵抗値の大きいバイアス抵抗12cが選択される。
この点を従来の共通電極駆動回路と比較すると、図4に示すようになる。従来の共通電極駆動回路(図5)においてバイアス抵抗12の抵抗値を大きくすると、表示終了時には残像は発生しないが、表示開始時にはフリッカーが発生する(図4(a)および図6を参照)。また、従来の共通電極駆動回路においてバイアス抵抗12の抵抗値を小さくすると、表示開始時にはフリッカーが発生しないが、表示終了時には残像が発生する(図4(b)および図7を参照)。これに対して、本実施形態に係る共通電極駆動回路4(図2)では、表示開始時には抵抗値の小さいバイアス抵抗12aが選択されるので、表示画面にフリッカーが発生せず、表示終了時には抵抗値の大きいバイアス抵抗12cが選択されるので、表示画面に残像が発生しない(図4(c)および図3を参照)。以上のことから、共通電極駆動回路4によれば、表示期間中のバイアス抵抗を表示画面に支障を与えない好適な値に設定すると共に、表示開始時のフリッカーと表示終了時の残像とを共に防止することができる。
また、本実施形態に係る共通電極駆動回路4では、バイアス抵抗12a〜12cおよびスイッチ13は共通電極駆動IC10に内蔵され、バイアス抵抗の選択は共通電極駆動IC10の内部で行われる。したがって、液晶パネル5の周辺回路を複雑化することなく、表示開始時のフリッカーと表示終了時の残像とを共に防止することができる。
なお、共通電極駆動回路4では、可変抵抗部は、3個のバイアス抵抗12a〜12cおよびスイッチ13を含み、表示開始時か表示期間中か表示終了時かに応じて、バイアス抵抗12a〜12cのいずれかを選択することとしたが、表示を開始あるいは終了するか否かに応じて内部の抵抗を変更できる限り、可変抵抗部の構成は任意でよい。例えば、バイアス抵抗12a〜12cとスイッチ13とを逆の順序で配置してもよい。
あるいは、可変抵抗部は2個のバイアス抵抗(一方の抵抗値は表示開始時のフリッカーが発生しない程度に小さく、他方の抵抗値は表示終了時の残像が発生しない程度に大きい)およびスイッチを含み、表示開始時か表示終了時かに応じて2個のバイアス抵抗のいずれかを選択してもよい。この場合、可変抵抗部は、表示期間中は2個のバイアス抵抗のいずれかを選択する。このような可変抵抗部を含む共通電極駆動回路によれば、少ない回路量で、表示開始時のフリッカーと表示終了時の残像とを共に防止することができる。
あるいは、バイアス抵抗を切り替えるときに共通電極電圧Vcomが瞬間的にフローティング状態になることを防止するために、可変抵抗部は、バイアス抵抗およびスイッチからなる回路と並列に、大きな抵抗値を有する別のバイアス抵抗を含んでいてもよい。
また、共通電極駆動回路4では、バイアス抵抗12a〜12cおよびスイッチ13は共通電極駆動IC10に内蔵されているが、スイッチ13およびバイアス抵抗12a〜12cの全部または一部を、共通電極駆動IC10の外部に設けてもよい。
また、バイアス抵抗とコンデンサとからなる回路の時定数を切り替えるために、共通電極駆動回路は、互いに異なる容量値を有する複数のコンデンサを備え、スイッチの作用により、表示を開始あるいは終了するか否かに応じて、複数のコンデンサのいずれかを選択してもよい。容量値の大きいコンデンサを共通電極駆動ICに内蔵できない場合には、スイッチおよびコンデンサの全部または一部を共通電極駆動ICの外部に設ければよい。
本発明の一実施形態に係る液晶表示装置の構成を示すブロック図である。 図1に示す液晶表示装置の共通電極駆動回路の構成を示す回路図である。 図2に示す共通電極駆動回路の共通電極電圧の波形図である。 図2に示す共通電極駆動回路の効果を説明するための図である。 従来の共通電極駆動回路の構成を示す回路図である。 図5に示す共通電極駆動回路において、バイアス抵抗を大きくした場合の共通電極電圧の波形図である。 図5に示す共通電極駆動回路において、バイアス抵抗を小さくした場合の共通電極電圧の波形図である。
符号の説明
1…表示制御回路
2…走査信号線駆動回路
3…データ信号線駆動回路
4…共通電極駆動回路
5…液晶パネル
6…画素電極
7…TFT素子
8…共通電極
10…共通電極駆動IC
11…オペアンプ
12a〜12c…バイアス抵抗
13…スイッチ
14…コンデンサ
15…スイッチ制御回路
φ…矩形波
Xa〜Xc…スイッチ制御信号
VS…電源電圧
Vin…入力電圧
Vcom…共通電極電圧

Claims (7)

  1. 周期的に変化する電圧を用いて、液晶表示装置の共通電極を駆動する共通電極駆動回路であって、
    一方の端子に矩形波が供給される容量素子と、
    所定レベルのバイアス電圧を出力するバイアス供給回路と、
    前記バイアス供給回路の出力側に設けられ、表示を開始あるいは終了するか否かに応じて内部の抵抗が変化する可変抵抗部とを備え、
    前記可変抵抗部の出力側端子と前記容量素子の他方の端子とが接続されており、当該接続点の電圧を液晶表示装置の共通電極電圧として出力することを特徴とする、共通電極駆動回路。
  2. 前記可変抵抗部は、
    前記バイアス供給回路の出力側に設けられた複数の抵抗素子と、
    表示を開始あるいは終了するか否かに応じて前記抵抗素子のいずれかを選択し、選択した抵抗素子と前記容量素子の他方の端子とを電気的に接続する選択回路とを含む、請求項1に記載の共通電極駆動回路。
  3. 前記可変抵抗部は、前記抵抗素子として第1〜第3の抵抗素子を含み、
    前記選択回路は、表示開始時か表示期間中か表示終了時かに応じて、前記第1〜第3の抵抗素子のいずれかを選択することを特徴とする、請求項2に記載の共通電極駆動回路。
  4. 前記可変抵抗部は、前記抵抗素子として第1および第2の抵抗素子を含み、
    前記選択回路は、表示開始時か表示終了時かに応じて、前記第1および第2の抵抗素子のいずれかを選択することを特徴とする、請求項2に記載の共通電極駆動回路。
  5. 前記バイアス供給回路および前記可変抵抗部が、1個の半導体チップに内蔵されていることを特徴とする、請求項2に記載の共通電極駆動回路。
  6. 周期的に変化する電圧を用いて、共通電極を駆動する液晶表示装置であって、
    複数の画素電極と、前記画素電極に対向する共通電極とを含む液晶パネルと、
    周期的に変化する電圧を用いて、前記共通電極を駆動する共通電極駆動回路とを備え、
    前記共通電極駆動回路は、
    一方の端子に矩形波が供給される容量素子と、
    所定レベルのバイアス電圧を出力するバイアス供給回路と、
    前記バイアス供給回路の出力側に設けられ、表示を開始あるいは終了するか否かに応じて内部の抵抗が変化する可変抵抗部とを含み、
    前記可変抵抗部の出力側端子と前記容量素子の他方の端子とが接続されており、当該接続点の電圧を前記共通電極に対して出力することを特徴とする、液晶表示装置。
  7. 周期的に変化する電圧を用いて、液晶表示装置の共通電極を駆動する共通電極駆動方法であって、
    容量素子の一方の端子に矩形波を供給するステップと、
    バイアス供給回路を用いて所定レベルのバイアス電圧を発生させるステップと、
    前記バイアス供給回路の出力側に設けられた可変抵抗部の抵抗を、表示を開始あるいは終了するか否かに応じて変化させるステップと、
    前記可変抵抗部の出力側端子と前記容量素子の他方の端子とが接続されており、当該接続点の電圧を液晶表示装置の共通電極電圧として出力するステップとを備えた、共通電極駆動方法。
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