JP2007154801A - エアクリーナ装置及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】エアクリーナケース101を構成する少なくとも1つの部材が、底部202を有する椀状に形成された椀状ケース部材200から成り、椀状ケース部材200には、椀状の内側部分に底部の底面に沿って延在し、エアクリーナケース内の室104,105間を繋ぐ連通管107が形成されており、この連通管107は椀状ケース部材200に一体に成形され、連通管の延長線上に位置する椀状ケース部材の側壁部201に切欠き204を形成する一方、椀状ケース部材200と組み合う他のケース部材300に、切欠き204を閉塞する閉塞部304を設ける。
【選択図】図4
Description
また、上述した仕切壁には、第1室と第2室とを連通する連通管が設けられており、仕切壁と連通管とで連通管部材が構成されている。この連通管は、カバーの内側部分に取り付けられ、カバーの椀状の底面に沿って配置されている。(例えば、特許文献1参照)。
この構成によれば、椀状ケース部材の側壁部に形成した切欠きから、連通管の内管路を形成するための引抜き型を挿入および引抜きすることができる。他方、切欠きから外気が漏れるのを防止するために、椀状ケース部材と組み合う他のケース部材の閉塞部を用いて切欠きを閉塞させることができる。
この構成によれば、椀状ケース部材の内側面とつば部とが接触して、雨水がエアクリーナケースの内部に入らないようにすることができる。
この構成によれば、車両走行中にエアクリーナケースの外側部を伝って流れる雨水などが積極的に外気吸気口に入り込まないようにすることができる。
この構成によれば、車両走行時の風圧によってエアクリーナケースの外周部を前側から伝って流れる雨水などが積極的に外気吸気口に入り込まないようにすることができる。
この構成によれば、エアクリーナケースの外周部を車両走行方向に沿って流れる雨水が積極的に外気吸気口に入り込まないようにすることができると共に、車両後方に配置された後輪が巻き上げる泥水などが外気吸気口に入り込まないようにすることができる。
この構成によれば、エアクリーナケースの外周部を種々の方向から伝って流れる雨水が積極的に外気吸気口に入り込まないようにすることができると共に、車両後方に配置された後輪が巻き上げる泥水などが外気吸気口に入り込まないようにすることができ、さらに車両停止時であっても車両上方から流れてくる雨水などが外気吸気口に入り込まないようにすることができる。
この構成によれば、椀状ケース部材の側壁部に形成した切欠きから、連通管の内管路を形成するための引抜き型を挿入および引抜きすることができる。他方、切欠きから外気が漏れるのを防止するために、椀状ケース部材と組み合う他のケース部材の閉塞部を用いて切欠きを閉塞させることができる。
また、前記閉塞部の縁部は、前記椀状ケース部材の内側面に接触するつば部を備えることにより、椀状ケース部材の内側面とつば部とが接触して、雨水がエアクリーナケースの内部に入り込まないようにすることができる。
また、前記庇部は、前記外気吸気口の車両進行方向に対する前側に設けることにより、車両の走行中に雨水などの水分が外気と共にエアクリーナ装置の内部に入り難くすることができる。
さらに、前記庇部は、前記外気吸気口の車両進行方向に対する前側および後側に設けられていることにより、車両の進行方向に対して流れる雨水などの水分が外気と共にエアクリーナ装置の内部に入り難くすることができる。
さらにまた、前記庇部は、前記外気吸気口を囲繞する態様で設けられていることにより、雨水などの水分が外気と共にエアクリーナ装置の内部に入り難くすることができる。
車体カバー12は、車体フレーム2の前部を覆うフロントカバー12Aと、運転者の足の前方を覆う左右一対のレッグシールド12Bと、車体フレームの下方を覆うアンダーカバー12Cと、車体フレーム2の後部を覆う左右一対のサイドカバー12Dとで構成されている。また、図1に示す自動二輪車1は、収納ボックス10内にヘルメットを収納することができる。
ダウンフレーム部26は、前方が開口するU字溝が車体下方に連続する溝形フレームに形成されており、このU字溝は車体下方に行くに従って幅広となり、この溝内には、複数の補強用リブが間隔を空けて設けられている。
また、上記フロア支持フレーム部27の後端部には、前下がりに傾斜したフレーム締結部が一体に設けられており、これらフレーム締結部には、複数のボルト挿通孔33と両ボルト挿通孔33の中間部下面に開口する嵌合凹部とが設けられている。
上記エンジン6Aと上記後部フレーム24との間には、フュエルパイプ56を介して燃料タンク9に接続されているスロットルボディ57や、スロットルボディ57と連結されているエアクリーナ装置100等が配設されている。エンジン6Aの排気系については、上記エンジン6Aの前側下面の排気口に排気管6Eが接続され、この排気管6Eがエンジン下方からエンジン右側を車体後方に延びており、その後端に排気マフラー6Mが接続されている。
エアクリーナ装置100は、図2および図3に示すように、内部に外気を溜める空間を有するエアクリーナケース101を備えている。このエアクリーナケース101は、一方の側部を構成する椀形状のカバー(椀状ケース部材)200と、他方の側部を構成する椀形状のエアクリーナケース本体(他のケース部材)300とで構成され、椀形状の開口をそれぞれ合わせてねじ102で締結することにより組み立てられている。
また、エアクリーナケース101を上側から見た外形形状は、図3に示すように、車両走行方向Aにおける前側部分が幅方向に狭く形成されており、前側部分よりも後側の部分は、前側部分と比べて幅広に形成されている。また、エアクリーナケース本体300側には、幅方向内側に向けて窪ませた凹部103が形成されており、これらの形状についても、エアクリーナケース101の周囲に配置されたリヤクッション8と干渉しない形状になっている。
また、第1室104の壁部には、外気を取り込むための外気吸気口109が設けられている一方、クリーナ室106の壁部には、浄化した外気を排出する排出口110が設けられている。
これにより、外気は、外気吸気口109から第1室104に入り、連通管107を通過して第2室105へ流れ、エアフィルタ部材108を通過して浄化された後にクリーナ室106へ入り、排出口110からコネクタチューブ112を介してスロットルボディ57側へ供給されることになる。
また、第1室104を構成する部分の底部202には、底部202を貫通する外気吸気口109が明けられている。この外気吸気口109は、連通管107の開口の近傍に設けられており、本実の形態では、上下方向に細長に形成された3つの貫通孔で構成されている。
また、カバー200の外周縁部には、図4(a)に示すように、カバー200とエアクリーナケース本体300とをねじ102で組み立てるための取付孔203が複数設けられている。
また、エアクリーナケース本体300の外周縁部には、カバー200とエアクリーナケース本体300とをねじ102で組み立てるための取付孔303が複数設けられている。この取付孔303の位置は、カバー200の取付孔203と一致している。
カバー200に連通管107を一体成形するためには、2方向の分割型では整形できない。そのため、成型金型400は、図8に示すように、雌型401と、雌型401に嵌合する雄型402と、雌型401から引き抜かれる引抜き型403とで構成されている。成型金型400は、それぞれを嵌合させた状態で、図示しない材料注入口から成型材料を注入し、成型材料が固まった後に金型をそれぞれ分割または引き抜く。引抜き型403は、図8に示すように、雌型401と雄型402との分割方向に対して直交する方向に引き抜かれるようになっており、カバー200の切欠き204からカバー200の内部に挿引されて、連通管107を形成することになる。
また、椀状ケース部材200と組み合う他のケース部材300に、椀状ケース部材と他のケース部材とを組み合わせたときに切欠き204を閉塞する閉塞部304を設けているので、エアクリーナケース101の気密性が損なわれないようにすることができ、エアクリーナ装置100の外気を溜め置くという本質的機能を損なうことがない。
例えば、閉塞部304の縁部には、切欠き204を閉塞させるために、つば部500を形成することができる。例えば、図9(a)に示すようなつば部500aは、側壁部201の内側面側に段状に重なるように形成されており、組み立てた状態では、つば部500aと側壁部201の内側面201aとが接触している。この構造により、エアクリーナケース101内に雨水が入り込むのを防止することができる。
また、図9(b)に示すつば部500bのように、閉塞部304の縁部を加工して形成し、側壁部201の内側面201aに形成した加工部と重ね合わせるように構成することもできる。
また、図10(c)に示すように、外気吸気口109を囲繞する態様で庇部601を設けてもよい。これにより、雨水などの水分が外気と共にエアクリーナ装置100の内部に入り難くすることができる。
2 車体フレーム
6 パワーユニット
20 メインフレーム
21 サブフレーム
57 スロットルボディ
100 エアクリーナ装置
101 エアクリーナケース
104 第1室
105 第2室
106 クリーナ室
107 連通管
109 外気吸気口
111a,111b 仕切壁
200 カバー(椀状ケース部材)
201 側壁部
201a 内側面
202 底部
204 切欠き
205 庇部
300 エアクリーナケース本体(他のケース部材)
301 側壁部
304 閉塞部
400 成型金型
403 引抜き型
500 つば部
A 自動二輪車の走行方向
Claims (7)
- 複数のケース部材を用いて箱状に組み立てられ、その内部に複数の室が画成されたエアクリーナケースを備え、前記エアクリーナケースを構成する少なくとも1つの部材が底部を有する椀状に形成された椀状ケース部材から成り、前記椀状ケース部材には、椀状の内側部分に前記底部の底面に沿って延在し、前記室間を繋ぐ連通管が形成されているエアクリーナ装置において、
前記連通管は前記椀状ケース部材に一体に成形され、前記連通管の延長線上に位置する前記椀状ケース部材の側壁部に切欠きを形成する一方、前記椀状ケース部材と組み合う他のケース部材に、前記切欠きを閉塞する閉塞部を設けたことを特徴とするエアクリーナ装置。 - 前記閉塞部の縁部は、前記椀状ケース部材の内側面に接触するつば部を備えることを特徴とする請求項1記載のエアクリーナ装置。
- 前記椀状ケース部材は、前記底部に外気を取り込むための外気吸気口を有し、前記外気吸気口の縁部に前記椀状ケース部材の外方に向けて突出する庇部を設けたことを特徴とする請求項1または請求項2記載のエアクリーナ装置。
- 前記庇部は、前記外気吸気口の車両進行方向に対する前側に設けられていることを特徴とする請求項3記載のエアクリーナ装置。
- 前記庇部は、前記外気吸気口の車両進行方向に対する前側および後側に設けられていることを特徴とする請求項3記載のエアクリーナ装置。
- 前記庇部は、前記外気吸気口を囲繞する態様で設けられていることを特徴とする請求項3記載のエアクリーナ装置。
- 複数のケース部材を用いて箱状に組み立てられ、その内部に複数の室が画成されたエアクリーナケースを備え、前記エアクリーナケースを構成する少なくとも1つの部材が底部を有する椀状に形成された椀状ケース部材から成り、前記椀状ケース部材には、椀状の内側部分に前記底部の底面に沿って延在し、前記室間を繋ぐ連通管が形成されているエアクリーナ装置の製造方法において、
前記椀状ケース部材を型を用いて一体に形成するとともに、前記連通管を形成するための引抜き型が前記連通管の延長線上に位置する前記椀状ケース部材の側壁部に形成された切欠きを通過させるようにして、前記連通管を前記椀状ケース部材に一体に形成することを特徴とするエアクリーナ装置の製造方法。
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