JP2007151099A - 無線通信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】回路規模の増大を抑制しつつ、搬送波としては利用可能なクロックを送信側と受信側とで共有するとともに、不要輻射を低減する。
【解決手段】拡散波形生成部110は、PNパターン発生器109にて発生されたPNパターンの立ち下りエッジの位置を変化させることにより、分周器108にて分周された分周クロックがPNパターンの立ち下りから次の立ち上りまでの区間に2発以上存在しないようにクロックデューティ比を変化させながら、分周クロックがPNパターンで拡散された拡散クロックを生成し、分離部132にて分離された拡散クロックと分周器133にて分周された分周クロックとの位相差を位相比較部134にて検出しながら、局部発振器105にて生成された元の局発クロックを電圧制御発振器136にて再生し、混合器129,138に供給する。
【選択図】図1

Description

本発明は無線通信装置に関し、特に、無線通信装置間で用いられる搬送波クロックやベースバンドクロックをスペクトル拡散しながら有線にて送信側と受信側との間で共有する方法に適用して好適なものである。
従来の無線通信装置において、フレキシブル基板やコネクタを使った有線接続を無線接続に置き換えることにより、信頼性および可動性の向上、組み立てコストの低減、構造上の自由度の確保、メンテナンスの容易化、プリント基板の小型化などを実現する技術がある。
また、特許文献1には、クロックによる不要輻射を低減する方法として、電圧制御発振器などを用いたFM変調によって発振周波数そのものを変化させることで、クロックのスペクトラムを拡散させ、クロックのスペクトラムのピーク値を低減する方法が開示されている。
一方、特許文献2には、より広い周波数幅にスペクトラムを拡散するために、M系列をクロックに乗ずる手法が提案されている。この手法では、クロックの受け側で再びM系列を乗ずることで、ジッタの無いクロックを再現することができる。
特開2003−150143号公報 特開2005−57544号公報
しかしながら、無線通信では、搬送波の生成に用いられる基準クロックの周波数が高くなると、不要な放射電磁界が増大し、他のシステムへの重大な妨害を引き起こすとともに、公的規制によって製品の出荷もできなくなるという問題があった。
また、特許文献1に開示された方法では、FM変調によって発振周波数そのものが変化するため、大きなクロックジッタが発生し、無線通信の搬送波としては利用することが困難であるという問題があった。
また、特許文献2に開示された方法では、スペクトル拡散信号からクロックを再生するために、M系列信号をスペクトル拡散信号と同時に送ったり、M系列信号の符号同期を再生するための回路を設けたりする必要があり、配線スペースや回路規模が増大するという問題があった。
そこで、本発明の目的は、回路規模の増大を抑制しつつ、搬送波として利用可能なクロックを送信側と受信側とで共有するとともに、不要輻射を低減することが可能な無線通信装置を提供することである。
上述した課題を解決するために、本発明の一態様に係る無線通信装置によれば、送信データを搬送波と混合しながら無線で送出する送信部と、前記送信部から送出された送信データを搬送波と混合しながら受信する受信部と、前記搬送波を生成するための基準クロックがPNパターンで拡散された拡散クロックを生成する拡散波形生成部と、前記拡散クロックを有線で送出することにより、前記送信部および前記受信部の双方で共有させる有線送出部と、前記拡散クロックとの位相の比較結果に基づいて前記搬送波を再生する搬送波再生部とを備えることを特徴とする。
これにより、拡散クロックの位相タイミングのみを参照しながら搬送波を再生することが可能となり、搬送波を再生するために、拡散クロックの波形のパターンを参照する必要がなくなる。このため、逆拡散後の相関演算による相関ピークの探索を行う必要がなくなり、クロック再生制御部にて周波数調整を行いながらPNパターンの位相調整を行うことで相関ピークの位置を探すという複雑で時間のかかる処理を行う必要がなくなる。この結果、拡散クロックから搬送波を再生するためのクロック再生制御部、PNパターン発生部および相関演算部が不要となり、回路規模の増大を抑制しつつ、搬送波として利用可能なクロックを送信側と受信側とで共有することが可能となるとともに、搬送波を正しく再生できないような劣悪な通信環境下においても、不要輻射を低減することを可能としつつ、無線通信を安定して行うことが可能となる。
また、本発明の一態様に係る無線通信装置によれば、局発クロックを生成する局部発振器と、送信データを前記局発クロックと混合しながら無線で送出する送信部と、前記局発クロックが分周された第1分周クロックを生成する第1分周器と、前記第1分周クロックがPNパターンで拡散された拡散クロックを生成する拡散波形生成部と、前記拡散クロックを有線で送出することにより、前記送信部および前記受信部の双方で共有させる有線送出部と、制御電圧に基づいて逓倍クロックを生成する電圧制御発振器と、前記送信部から送出された送信データを前記逓倍クロックと混合しながら受信する受信部と、前記逓倍クロックが分周された第2分周クロックを生成する前記第2分周器と、前記有線送出部にて送出された拡散クロックと前記第2分周クロックとの位相差を検出する位相比較部と、前記位相比較部にて検出された位相差に対応した制御電圧を前記電圧制御発振器に出力するチャージポンプ回路とを備えることを特徴とする。
これにより、拡散クロックと分周クロックとの位相差を検出することで搬送波を再生することが可能となり、拡散クロックから搬送波を再生するためのクロック再生制御部、PNパターン発生部および相関演算部が不要となる。このため、回路規模の増大を抑制しつつ、搬送波として利用可能なクロックを送信側と受信側とで共有することが可能となるとともに、不要輻射を低減することが可能となる。
また、本発明の一態様に係る無線通信装置によれば、前記拡散波形生成部は、前記PNパターンのエッジを検出するエッジ検出部と、前記第1分周クロックと前記拡散クロックとの排他的論理和演算を行う排他的論理和回路と、前記PNパターンのエッジの検出結果に基づいて、前記第1分周クロックが2逓倍された2逓倍クロックと前記排他的論理和回路からの出力とを切り替えるスイッチとを備えることを特徴とする。
これにより、簡易なロジック回路を構成することで、PNパターンのシンボルの変化点におけるクロックデューティ比を50:50に変えることが可能となる。このため、搬送波を生成するためのクロックがPNパターンの立ち下りから次の立ち上りまでの区間に2発以上存在しないようにすることが可能となり、拡散クロックのタイミングを参照しながら搬送波を再生することができる。この結果、拡散クロックから搬送波を再生するためのクロック再生制御部、PNパターン発生部および相関演算部が不要となり、回路規模の増大を抑制しつつ、搬送波として利用可能なクロックを送信側と受信側とで共有することが可能となるとともに、不要輻射を低減することが可能となる。
また、本発明の一態様に係る無線通信装置によれば、前記位相比較部は、前記第2分周クロックが立ち下がった後、前記拡散クロックにてサンプリングされた前記第2分周クロックのレベルの変化のタイミングでリセットをかけることにより、前記拡散クロックに対する前記第2分周クロックの位相の遅れ分に対応したUP信号を前記チャージポンプ回路に出力する第1フリップフロップと、前記第2分周クロックが立ち上がった後、前記拡散クロックにてサンプリングされた前記第2分周クロックのレベルに基づいてリセットをかけることにより、前記拡散クロックに対する前記第2分周クロックの位相の進み分に対応したDOWN信号を前記チャージポンプ回路に出力する第2フリップフロップとを備えることを特徴とする。
これにより、簡易なロジック回路を構成することで、拡散クロックと分周クロックとの位相差に対応した制御信号をチャージポンプ回路に出力することが可能となり、拡散クロックのタイミングを参照しながら搬送波を再生することができる。この結果、拡散クロックから搬送波を再生するためのクロック再生制御部、PNパターン発生部および相関演算部が不要となり、回路規模の増大を抑制しつつ、搬送波として利用可能なクロックを送信側と受信側とで共有することが可能となるとともに、不要輻射を低減することが可能となる。
また、本発明の一態様に係る無線通信装置によれば、前記第1分周器にて生成された第1分周クロックを電源ライン上に重畳させる混合器と、前記電源ライン上に重畳された第1分周クロックから交流成分を分離する分離器とを備えることを特徴とする。
これにより、送信部と受信部との間の配線数を減らすことを可能としつつ、搬送波として利用可能なクロックを送信側と受信側とで共有することが可能となり、送信部と受信部との間の接続構造の簡易化を図ることをできる。
また、本発明の一態様に係る無線通信装置によれば、前記拡散波形生成部は、前記PNパターンのシンボルの変化点におけるハイレベルの区間が50%以上になるように前記クロックデューティ比を変化させることを特徴とする。
これにより、搬送波を生成するためのクロックがPNパターンの立ち下りから次の立ち上りまでの区間に2発以上存在しないようにすることが可能となり、拡散クロックのタイミングを参照しながら搬送波を再生することができる。
また、本発明の一態様に係る無線通信装置によれば、第1筐体部と、前記第1筐体部に連結された第2筐体部と、前記第1筐体部と前記第2筐体部との間の位置関係を変えられるように前記第1筐体部と前記第2筐体部とを連結する連結部と、前記第1筐体部に搭載され、外部無線通信を行う外部無線通信部と、前記第2筐体部に搭載された表示部と、前記第1筐体部に搭載され、送信データを搬送波と混合しながら無線で送出する送信部と、前記第2筐体部に搭載され、前記送信部から送信された送信データを搬送波と混合しながら受信する受信部と、前記第1筐体部または前記第2筐体部に搭載され、前記搬送波を生成するためのクロックがPNパターンで拡散された拡散クロックを生成する拡散波形生成部と、前記第1筐体部または前記第2筐体部に搭載され、前記拡散クロックを有線で送出することにより、前記送信部および前記受信部の双方で共有させる有線送出部と、前記第2筐体部に搭載され、前記拡散クロックとの位相の比較結果に基づいて前記搬送波を再生する搬送波再生部とを備えることを特徴とする。
これにより、第2筐体部に搭載された表示部の大画面化および大精細度化に対応して、第1筐体部から第2筐体部に送信される表示データのデータ量が増大した場合においても、連結部の構成を複雑化させることなく、表示データを滞りなく表示部に送信することが可能となる。また、拡散クロックのタイミングを参照しながら搬送波を再生することが可能となり、拡散クロックから搬送波を再生するためのクロック再生制御部、PNパターン発生部および相関演算部が不要となる。このため、無線通信端末の携帯性を損なうことなく、無線通信端末の大画面化および多機能化を図ることが可能となるとともに、搬送波を正しく再生できないような劣悪な通信環境下においても、不要輻射を低減することを可能としつつ、第1筐体部と第2筐体部との間で無線通信を安定して行うことが可能となる。
また、本発明の一態様に係る無線通信装置によれば、同一半導体チップに形成された第1および第2回路ブロックと、前記第1回路ブロックに形成され、送信データを搬送波と混合しながら無線で送出する送信部と、前記第2回路ブロックに形成され、前記送信部から送信された送信データを搬送波と混合しながら受信する受信部と、前記第1回路ブロックまたは前記第2回路ブロックに搭載され、前記搬送波を生成するためのクロックがPNパターンで拡散された拡散クロックを生成する拡散波形生成部と、前記第1回路ブロックまたは前記第2回路ブロックに搭載され、前記拡散クロックを有線で送出することにより、前記送信部および前記受信部の双方で共有させる有線送出部と、前記第2回路ブロックに搭載され、前記拡散クロックとの位相の比較結果に基づいて前記搬送波を再生する搬送波再生部とを備えることを特徴とする。
これにより、同一半導体チップ上で様々の処理を行わせることを可能としつつ、半導体チップに形成された回路ブロック間の通信を無線にて行わせることが可能となる。このため、半導体チップ上に形成される配線数を減らすことを可能となり、半導体チップ内におけるレイアウト設計の自由度を向上させることが可能となるとともに、不要輻射を低減することを可能としつつ、大量のデータのやり取りを半導体チップ内で高速に行わせることが可能となる。
また、本発明の一態様に係る無線通信装置によれば、実装基板上に実装された第1および第2半導体チップと、前記第1半導体チップに形成され、送信データを搬送波と混合しながら無線で送出する送信部と、前記第2半導体チップに形成され、前記送信部から送信された送信データを搬送波と混合しながら受信する受信部と、前記第1半導体チップまたは前記第2半導体チップに搭載され、前記搬送波を生成するためのクロックがPNパターンで拡散された拡散クロックを生成する拡散波形生成部と、前記第1半導体チップまたは前記第2半導体チップに搭載され、前記拡散クロックを有線で送出することにより、前記送信部および前記受信部の双方で共有させる有線送出部と、前記第2半導体チップに搭載され、前記拡散クロックとの位相の比較結果に基づいて前記搬送波を再生する搬送波再生部とを備えることを特徴とする。
これにより、実装基板上に実装された半導体チップ間の通信を無線にて行わせることが可能となり、実装基板上に形成される配線数を減らすことを可能となる。このため、実装基板上におけるレイアウト設計の自由度を向上させることが可能となるとともに、不要輻射を低減することを可能としつつ、大量のデータのやり取りを実装基板上で高速に行わせることが可能となる。
また、本発明の一態様に係る無線通信装置によれば、前記拡散波形生成部は、前記PNパターンの立ち下りエッジの位置を変化させることにより、前記搬送波を生成するためのクロックが前記PNパターンの立ち下りから次の立ち上りまでの区間に2発以上存在しないようにクロックデューティ比を変化させながら、前記クロックが前記PNパターンで拡散された拡散クロックを生成することを特徴とする。
これにより、回路構成の複雑化を抑制しつつ、受信側で生成されたクロックと拡散クロックとの位相の比較結果に基づいて、送信側で生成された搬送波を再生することが可能となる。このため、拡散クロックから搬送波を再生するためのクロック再生制御部、PNパターン発生部および相関演算部が不要となり、回路規模の増大を抑制しつつ、搬送波として利用可能なクロックを送信側と受信側とで共有することが可能となるとともに、不要輻射を低減することが可能となる。
また、本発明の一態様に係る無線通信装置によれば、第1筐体部と、前記第1筐体部に連結された第2筐体部と、前記第1筐体部と前記第2筐体部との間の位置関係を変えられるように前記第1筐体部と前記第2筐体部とを連結する連結部と、前記第1筐体部に搭載され、外部無線通信を行う外部無線通信部と、前記第2筐体部に搭載された表示部と、前記第1筐体部に搭載され、送信データを搬送波と混合しながら無線で送出する送信部と、前記第2筐体部に搭載され、前記送信部から送信された送信データを搬送波と混合しながら受信する受信部と、前記第1筐体部または前記第2筐体部に搭載され、前記搬送波を生成するためのクロックがPNパターンで拡散された拡散クロックを生成する拡散波形生成部と、前記第1筐体部または前記第2筐体部に搭載され、前記拡散クロックを有線で送出することにより、前記送信部および前記受信部の双方で共有させる有線送出部と、前記第2筐体部に搭載され、前記拡散クロックとの位相の比較結果に基づいて前記搬送波を再生する搬送波再生部とを備えることを特徴とする。
これにより、第2筐体部に搭載された表示部の大画面化および大精細度化に対応して、第1筐体部から第2筐体部に送信される表示データのデータ量が増大した場合においても、連結部の構成を複雑化させることなく、表示データを滞りなく表示部に送信することが可能となる。また、拡散クロックのタイミングを参照しながら搬送波を再生することが可能となり、拡散クロックから搬送波を再生するためのクロック再生制御部、PNパターン発生部および相関演算部が不要となる。このため、無線通信端末の携帯性を損なうことなく、無線通信端末の大画面化および多機能化を図ることが可能となるとともに、搬送波を正しく再生できないような劣悪な通信環境下においても、不要輻射を低減することを可能としつつ、第1筐体部と第2筐体部との間で無線通信を安定して行うことが可能となる。
また、本発明の一態様に係る無線通信装置によれば、同一半導体チップに形成された第1および第2回路ブロックと、前記第1回路ブロックに形成され、送信データを搬送波と混合しながら無線で送出する送信部と、前記第2回路ブロックに形成され、前記送信部から送信された送信データを搬送波と混合しながら受信する受信部と、前記第1回路ブロックまたは前記第2回路ブロックに搭載され、前記搬送波を生成するためのクロックがPNパターンで拡散された拡散クロックを生成する拡散波形生成部と、前記第1回路ブロックまたは前記第2回路ブロックに搭載され、前記拡散クロックを有線で送出することにより、前記送信部および前記受信部の双方で共有させる有線送出部と、前記第2回路ブロックに搭載され、前記拡散クロックとの位相の比較結果に基づいて前記搬送波を再生する搬送波再生部とを備えることを特徴とする。
これにより、同一半導体チップ上で様々の処理を行わせることを可能としつつ、半導体チップに形成された回路ブロック間の通信を無線にて行わせることが可能となる。このため、半導体チップ上に形成される配線数を減らすことを可能となり、半導体チップ内におけるレイアウト設計の自由度を向上させることが可能となるとともに、不要輻射を低減することを可能としつつ、大量のデータのやり取りを半導体チップ内で高速に行わせることが可能となる。
また、本発明の一態様に係る無線通信装置によれば、実装基板上に実装された第1および第2半導体チップと、前記第1半導体チップに形成され、送信データを搬送波と混合しながら無線で送出する送信部と、前記第2半導体チップに形成され、前記送信部から送信された送信データを搬送波と混合しながら受信する受信部と、前記第1半導体チップまたは前記第2半導体チップに搭載され、前記搬送波を生成するためのクロックがPNパターンで拡散された拡散クロックを生成する拡散波形生成部と、前記第1半導体チップまたは前記第2半導体チップに搭載され、前記拡散クロックを有線で送出することにより、前記送信部および前記受信部の双方で共有させる有線送出部と、前記第2半導体チップに搭載され、前記拡散クロックとの位相の比較結果に基づいて前記搬送波を再生する搬送波再生部とを備えることを特徴とする。
これにより、実装基板上に実装された半導体チップ間の通信を無線にて行わせることが可能となり、実装基板上に形成される配線数を減らすことを可能となる。このため、実装基板上におけるレイアウト設計の自由度を向上させることが可能となるとともに、不要輻射を低減することを可能としつつ、大量のデータのやり取りを実装基板上で高速に行わせることが可能となる。
また、本発明の一態様に係る無線通信装置によれば、前記拡散波形生成部は、前記PNパターンの立ち下りエッジの位置を変化させることにより、前記搬送波を生成するためのクロックが前記PNパターンの立ち下りから次の立ち上りまでの区間に2発以上存在しないようにクロックデューティ比を変化させながら、前記クロックが前記PNパターンで拡散された拡散クロックを生成することを特徴とする。
これにより、回路構成の複雑化を抑制しつつ、受信側で生成されたクロックと拡散クロックとの位相の比較結果に基づいて、送信側で生成された搬送波を再生することが可能となる。このため、拡散クロックから搬送波を再生するためのクロック再生制御部、PNパターン発生部および相関演算部が不要となり、回路規模の増大を抑制しつつ、搬送波として利用可能なクロックを送信側と受信側とで共有することが可能となるとともに、不要輻射を低減することが可能となる。
以下、本発明の実施形態に係る無線通信装置について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の無線通信制御方法が適用されるクラムシェル型携帯電話を開いたときの状態を示す斜視図、図2は、本発明の無線通信制御方法が適用されるクラムシェル型携帯電話を閉じたときの状態を示す斜視図である。
図1および図2において、第1筐体部1の表面には、操作ボタン4が配置されるとともに、第1筐体部1の下端にはマイク5が設けられ、第1筐体部1の上端には外部無線通信用アンテナ6が取り付けられている。また、第2筐体部2の表面には、表示体8が設けられるとともに、第2筐体部2の上端にはスピーカ9が設けられている。また、第2筐体部2の裏面には、表示体11および撮像素子12が設けられている。なお、表示体8,11としては、例えば、液晶表示パネル、有機ELパネルまたはプラズマディスプレイパネルなどを用いることができる。また、撮像素子12としては、CCDまたはCMOSセンサなどを用いることができる。また、第1筐体部1および第2筐体部2には、第1筐体部1と第2筐体部2との間で内部無線通信を行う内部無線通信用アンテナ7,10がそれぞれ設けられている。
そして、第1筐体部1および第2筐体部2はヒンジ3を介して連結され、第2筐体部2をヒンジ3を支点として回転させることにより、第2筐体部2を第1筐体部1上に折り畳むことができる。そして、第2筐体部2を第1筐体部1上に閉じることにより、操作ボタン4を第2筐体部2にて保護することができ、携帯電話を持ち歩く時に操作ボタン4が誤って操作されることを防止することができる。また、第2筐体部2を第1筐体部1から開くことにより、表示体8を見ながら操作ボタン4を操作したり、スピーカ9およびマイク5を使いながら通話したり、操作ボタン4を操作しながら撮像を行ったりすることができる。
ここで、クラムシェル構造を用いることにより、第2筐体部2のほぼ一面全体に表示体8を配置することができ、携帯電話の携帯性を損なうことなく、表示体8のサイズを拡大させることを可能として、視認性を向上させることができる。
また、内部無線通信用アンテナ7,10を第1筐体部1および第2筐体部2にそれぞれ設けることにより、内部無線通信用アンテナ7,10を用いた内部無線通信にて第1筐体部1と第2筐体部2との間のデータ伝送を行うことができる。例えば、外部無線通信用アンテナ6を介して第1筐体部1に取り込まれた画像データや音声データを、内部無線通信用アンテナ7,10を用いた内部無線通信にて第2筐体部2に送り、表示体8に画像を表示させたり、スピーカ9から音声を出力させたりすることができる。また、撮像素子12にて撮像された撮像データを、内部無線通信用アンテナ7,10を用いた内部無線通信にて第2筐体部2から第1筐体部1に送り、外部無線通信用アンテナ6を介して外部に送出させることができる。
これにより、第1筐体部1と第2筐体部2との間のデータ伝送を有線で行う必要がなくなり、多ピン化されたフレキシブル配線基板をヒンジ3に通す必要がなくなる。このため、ヒンジ3の構造の複雑化を抑制することが可能となるとともに、実装工程の煩雑化を防止することが可能となり、コストアップを抑制しつつ、携帯電話の小型薄型化および高信頼性化を図ることが可能となるとともに、携帯電話の携帯性を損なうことなく、携帯電話の大画面化および多機能化を図ることができる。
なお、第1筐体部1と第2筐体部2との間で無線通信を行う場合、搬送波を生成するためのクロックをPNパターンで拡散させながら第1筐体部1と第2筐体部2との間でやり取りすることにより、搬送波を生成するためのクロックを第1筐体部1と第2筐体部2との間で共有することができる。そして、PNパターンで拡散されたクロックとの位相の比較結果に基づいて搬送波を再生することにより、送信データを搬送波と混合しながら送信データを受信することができる。
図3は、本発明の無線通信制御方法が適用される回転式携帯電話の外観を示す斜視図である。
図3において、第1筐体部21の表面には、操作ボタン24が配置されるとともに、第1筐体部21の下端にはマイク25が設けられ、第1筐体部21の上端には外部無線通信用アンテナ26が取り付けられている。また、第2筐体部22の表面には、表示体28が設けられるとともに、第2筐体部22の上端にはスピーカ29が設けられている。また、第1筐体部21および第2筐体部22には、第1筐体部21と第2筐体部22との間で内部無線通信を行う内部無線通信用アンテナ27,30がそれぞれ設けられている。
そして、第1筐体部21および第2筐体部22はヒンジ23を介して連結され、第2筐体部22をヒンジ23を支点として水平に回転させることにより、第2筐体部22を第1筐体部21上に重ねて配置したり、第2筐体部22を第1筐体部21からずらしたりすることができる。そして、第2筐体部22を第1筐体部21上に重ねて配置することにより、操作ボタン24を第2筐体部22にて保護することができ、携帯電話を持ち歩く時に操作ボタン24が誤って操作させることを防止することができる。また、第2筐体部22を水平に回転させて、第2筐体部22を第1筐体部21からずらすことにより、表示体28を見ながら操作ボタン24を操作したり、スピーカ29およびマイク25を使いながら通話したりすることができる。
ここで、内部無線通信用アンテナ27,30を第1筐体部21および第2筐体部22にそれぞれ設けることにより、内部無線通信用アンテナ27,30を用いた内部無線通信にて第1筐体部21と第2筐体部22との間のデータ伝送を行うことができる。例えば、外部無線通信用アンテナ26を介して第1筐体部21に取り込まれた画像データや音声データを、内部無線通信用アンテナ27,30を用いた内部無線通信にて第2筐体部22に送り、表示体28に画像を表示させたり、スピーカ29から音声を出力させたりすることができる。
これにより、多ピン化されたフレキシブル配線基板をヒンジ23に通す必要がなくなり、ヒンジ23の構造の複雑化を抑制することが可能となるとともに、実装工程の煩雑化を防止することが可能となる。このため、コストアップを抑制しつつ、携帯電話の小型薄型化および高信頼性化を図ることが可能となるとともに、携帯電話の携帯性を損なうことなく、携帯電話の大画面化および多機能化を図ることができる。
なお、第1筐体部21と第2筐体部22との間で無線通信を行う場合、搬送波を生成するためのクロックをPNパターンで拡散させながら第1筐体部21と第2筐体部22との間でやり取りすることにより、搬送波を生成するためのクロックを第1筐体部21と第2筐体部22との間で共有することができる。そして、PNパターンで拡散されたクロックとの位相の比較結果に基づいて搬送波を再生することにより、送信データを搬送波と混合しながら送信データを受信することができる。
また、上述した実施形態では携帯電話を例にとって説明したが、ビデオカメラ、PDA(Personal Digital Assistance)、ノート型パーソナルコンピュータなどに適用することもできる。
また、上述した実施形態では、第1筐体部1,21と第2筐体部2,22との間で無線送信を行う方法を例にとって説明したが、同一半導体チップ内、同一プリント基板上または同一筐体内または同一モジュール内または同一パッケージ内または一体的に使用される機器内での無線送信に適用するようにしてもよい。
図4は、本発明の一実施形態に係る無線通信装置の概略構成を示すブロック図である。
図4において、第1筐体部K11には、ベースバンド信号処理を行うベースバンド部101、ベースバンド部101などの制御を行う制御部102、無線通信装置を動作させるための各種制御プログラムを格納するROM103、制御部102が処理を実行する際のワークエリアを提供したり、その処理結果を記憶したりするRAM104、局発クロックを生成する局部発振器105、ベースバンド部101から出力された送信信号TXD1に含まれる不要な高域成分を減衰させるローパスフィルタ106、送信信号TXD1を局発クロックに混合することにより、送信信号TXD1をアップコンバートする混合器107、内部無線通信用電波の送受信を行う内部無線通信用アンテナ113、内部無線通信用アンテナ113にて受信された信号から不要な周波数成分を減衰させるバンドパスフィルタ114、内部無線通信用アンテナ113にて受信された信号を増幅するローノイズアンプ116、ローノイズアンプ116から出力された受信信号を局発クロックに混合することにより、受信信号をダウンコンバートする混合器117、ダウンコンバートされた受信信号に含まれる不要な高域成分を減衰させるローパスフィルタ118、ローパスフィルタ118から出力された受信信号を増幅することにより、受信信号RXD1をベースバンド部101に出力するバッファ119、第1筐体部K11側で送受信の切り替えを行うスイッチ115、局部発振器105にて生成された局発クロックを分周する分周器108、PNパターンを発生するPNパターン発生器109、分周器108にて分周された分周クロックがPNパターンで拡散された拡散クロックを生成する拡散波形生成部110および拡散波形生成部110にて生成された拡散クロックを電源ライン112に重畳する混合部111が設けられている。
なお、拡散波形生成部110は、PNパターン発生器109にて発生されたPNパターンの立ち下りエッジの位置を変化させることにより、分周器108にて分周された分周クロックがPNパターンの立ち下りから次の立ち上りまでの区間に2発以上存在しないようにクロックデューティ比を変化させながら、分周クロックがPNパターンで拡散された拡散クロックを生成することができる。例えば、PNパターンのシンボルの変化点におけるハイレベルの区間が50%以上になるように、拡散クロックのクロックデューティ比を変化させることができる。
また、第2筐体部K12には、ベースバンド信号処理を行うベースバンド部121、画像データなどの表示を行う表示体123、ベースバンド部121や表示体123などの制御を行う制御部122、制御部122が処理を実行する際のワークエリアを提供したり、その処理結果を記憶したりするRAM124、内部無線通信用電波の受信を行う内部無線通信用アンテナ125、ベースバンド部121から出力された送信信号TXD2に含まれる不要な高域成分を減衰させるローパスフィルタ137、送信信号TXD2を局発クロックに混合することにより、送信信号TXD2をアップコンバートする混合器138、内部無線通信用電波の送受信を行う内部無線通信用アンテナ125、内部無線通信用アンテナ125にて受信された信号から不要な周波数成分を減衰させるバンドパスフィルタ126、内部無線通信用アンテナ125にて受信された信号を増幅するローノイズアンプ128、ローノイズアンプ128から出力された受信信号を電圧制御発振器136から出力された逓倍クロックに混合することにより、受信信号をダウンコンバートする混合器129、ダウンコンバートされた受信信号に含まれる不要な高域成分を減衰させるローパスフィルタ130、ローパスフィルタ130から出力された受信信号を増幅することにより、受信信号RXD2をベースバンド部121に出力するバッファ131、第2筐体部K12側で送受信の切り替えを行うスイッチ127、電圧制御発振器136にて生成された逓倍クロックを分周する分周器133、電源ライン112に重畳された拡散クロックを電源電圧Vddから分離する分離部132、分離部132にて分離された拡散クロックと分周器133にて分周された分周クロックとの位相差を検出する位相比較部134、分離部132にて分離された拡散クロックと分周器133にて分周された分周クロックとの位相差に対応した制御電圧を電圧制御発振器136に出力するチャージポンプ回路135および制御電圧に基づいて逓倍クロックを生成する電圧制御発振器136が設けられている。
そして、第1筐体部K11から第2筐体部K12に送信信号TXD1を送信する場合、スイッチ115を混合器107側に切り替えるとともに、スイッチ127をローノイズアンプ128側に切り替える。そして、局部発振器105は局発クロックを生成し、混合器107,117に出力するとともに、分周器108に出力する。また、ベースバンド部101は送信信号TXD1を生成し、ローパスフィルタ106を介して混合器107に出力する。
そして、混合器107は、ベースバンド部101から出力された送信信号TXD1と、局部発振器105から出力された局発クロックとを混合し、送信信号TXD1を局発クロックに重畳させる。
そして、送信信号TXD1が局発クロックに重畳されると、スイッチ115およびバンドパスフィルタ114を介して内部無線通信用アンテナ113に送られ、内部無線通信用アンテナ113を介して電波として空間に送出される。そして、内部無線通信用アンテナ113を介して送信データが送信されると、その送信データが内部無線通信用アンテナ125を介して受信される。
そして、内部無線通信用アンテナ125を介して受信された受信信号は、バンドパスフィルタ126にて不要な周波数成分が減衰された後、スイッチ127を介してローノイズアンプ128に送られる。そして、受信信号がローノイズアンプ128に送られると、ローノイズアンプ128にて増幅され、混合器129に送られる。また、混合器129には、電圧制御発振器136にて生成された逓倍クロックが出力される。
そして、混合器129は、ローノイズアンプ128から送られた受信信号と、電圧制御発振器136から送られた逓倍クロックとを混合し、受信信号のダウンコンバートを行う。そして、混合器129にてダウンコンバートされた受信信号RXD2は、ローパスフィルタ130にて不要な周波数成分が減衰された後、バッファ131を介してベースバンド部121に送られる。そして、ベースバンド部121は、受信信号RXD2を処理することにより画像データを再生し、制御部122を介して表示体123に画像データを表示させることができる。
一方、分周器108に出力された局発クロックは、分周器108にて分周された後、拡散波形生成部110に送られる。また、拡散波形生成部110には、PNパターン発生器109にて発生されたPNパターンが出力される。そして、拡散波形生成部110は、PNパターン発生器109にて発生されたPNパターンの立ち下りエッジの位置を変化させることにより、分周器108にて分周された分周クロックがPNパターンの立ち下りから次の立ち上りまでの区間に2発以上存在しないようにクロックデューティ比を変化させながら、分周クロックがPNパターンで拡散された拡散クロックを生成し、混合部111に送る。そして、混合部111は、拡散波形生成部110にて生成された拡散クロックを電源ライン112に重畳させ、電源ライン112を介して分離部132に送る。
そして、分離部132は、拡散波形生成部110にて生成された拡散クロックが電源ライン112を介して送られると、電源ライン112に重畳されている拡散クロックを電源電圧Vddと分離することにより、拡散波形生成部110にて生成された拡散クロックを抽出し、位相比較部134に送る。そして、位相比較部134は、分離部132にて分離された拡散クロックと分周器133にて分周された分周クロックとの位相差を検出し、拡散クロックに対する分周クロックの位相の遅れ分に対応したUP信号をチャージポンプ回路135に出力するとともに、拡散クロックに対する分周クロックの位相の進み分に対応したDOWN信号をチャージポンプ回路135に出力する。そして、チャージポンプ回路135では、UP信号が出力されると、コンデンサに電荷をチャージし、DOWN信号が出力されると、コンデンサに蓄積されている電荷をデスチャージさせ、コンデンサに蓄積されている電荷によって規定される制御電圧を電圧制御発振器136に出力する。
そして、電圧制御発振器136は、チャージポンプ回路135から出力された制御電圧によって発振周波数を変化させ、分離部132にて分離された拡散クロックと分周器133にて分周された分周クロックとの位相が一致するように発振周波数を制御しながら、分周クロックが逓倍された逓倍クロックを生成することにより、局部発振器105にて生成された元の局発クロックを再生し、混合器129,138に供給する。
一方、第2筐体部K12から第1筐体部K11に送信信号TXD2を送信する場合、スイッチ115をローノイズアンプ116側に切り替えるとともに、スイッチ127を混合器138側に切り替える。そして、局部発振器105は局発クロックを生成し、混合器107,117に出力するとともに、分周器108に出力する。
そして、分周器108に出力された局発クロックは、分周器108にて分周された後、拡散波形生成部110に送られる。また、拡散波形生成部110には、PNパターン発生器109にて発生されたPNパターンが出力される。そして、拡散波形生成部110は、PNパターン発生器109にて発生されたPNパターンの立ち下りエッジの位置を変化させることにより、分周器108にて分周された分周クロックがPNパターンの立ち下りから次の立ち上りまでの区間に2発以上存在しないようにクロックデューティ比を変化させながら、分周クロックがPNパターンで拡散された拡散クロックを生成し、混合部111に送る。そして、混合部111は、拡散波形生成部110にて生成された拡散クロックを電源ライン112に重畳させ、電源ライン112を介して分離部132に送る。
そして、分離部132は、拡散波形生成部110にて生成された拡散クロックが電源ライン112を介して送られると、電源ライン112に重畳されている拡散クロックを電源電圧Vddと分離することにより、拡散波形生成部110にて生成された拡散クロックを抽出し、位相比較部134に送る。そして、位相比較部134は、分離部132にて分離された拡散クロックと分周器133にて分周された分周クロックとの位相差を検出し、拡散クロックに対する分周クロックの位相の遅れ分に対応したUP信号をチャージポンプ回路135に出力するとともに、拡散クロックに対する分周クロックの位相の進み分に対応したDOWN信号をチャージポンプ回路135に出力する。そして、チャージポンプ回路135では、UP信号が出力されると、コンデンサに電荷をチャージし、DOWN信号が出力されると、コンデンサに蓄積されている電荷をデスチャージさせ、コンデンサに蓄積されている電荷によって規定される制御電圧を電圧制御発振器136に出力する。
そして、電圧制御発振器136は、チャージポンプ回路135から出力された制御電圧によって発振周波数を変化させ、分離部132にて分離された拡散クロックと分周器133にて分周された分周クロックとの位相が一致するように発振周波数を制御しながら、分周クロックが逓倍された逓倍クロックを生成することにより、局部発振器105にて生成された元の局発クロックを再生し、混合器129,138に供給する。
また、ベースバンド部121は送信信号TXD2を生成し、ローパスフィルタ137を介して混合器138に出力する。そして、混合器138は、ベースバンド部121から出力された送信信号TXD2と、電圧制御発振器136から出力された逓倍クロックとを混合し、送信信号TXD2を逓倍クロックに重畳させる。
そして、送信信号TXD2が逓倍クロックに重畳されると、スイッチ127およびバンドパスフィルタ126を介して内部無線通信用アンテナ125に送られ、内部無線通信用アンテナ125を介して電波として空間に送出される。そして、内部無線通信用アンテナ125を介して送信データが送信されると、その送信データが内部無線通信用アンテナ113を介して受信される。
そして、内部無線通信用アンテナ113を介して受信された受信信号は、バンドパスフィルタ114にて不要な周波数成分が減衰された後、スイッチ115を介してローノイズアンプ116に送られる。そして、受信信号がローノイズアンプ116に送られると、ローノイズアンプ116にて増幅され、混合器117に送られる。また、混合器117には、局部発振器105にて生成された局発クロックが出力される。
そして、混合器117は、ローノイズアンプ116から送られた受信信号と、局部発振器105から送られた局発クロックとを混合し、受信信号のダウンコンバートを行う。そして、混合器117にてダウンコンバートされた受信信号RXD1は、ローパスフィルタ118にて不要な周波数成分が減衰された後、バッファ119を介してベースバンド部101に送られる。
これにより、第2筐体部K12側では、電源ライン112を介して送られた拡散クロックのタイミングを参照しながら、局部発振器105にて生成された局発クロックを再生することが可能となり、局発クロックを再生するために、拡散クロックの波形を参照する必要がなくなる。このため、逆拡散後の相関演算による相関ピークの探索を行う必要がなくなり、クロック再生制御部にて周波数調整を行いながらPNパターンの位相調整を行うことで相関ピークの位置を探すという複雑で時間のかかる処理を行う必要がなくなる。この結果、拡散クロックから局発クロックを再生するためのクロック再生制御部、PNパターン発生部および相関演算部が不要となり、回路規模の増大を抑制しつつ、局部発振器105にて生成された局発クロックを送信側と受信側とで共有することが可能となるとともに、搬送波を正しく再生できないような劣悪な通信環境下においても、不要輻射を低減することを可能としつつ、第1筐体部K11と第2筐体部K12との間で無線通信を安定して行うことが可能となる。
図5は、図4の拡散波形生成部110にて生成された波形を従来例の波形と比較して示す図である。なお、図5(a)は、従来のPNパターンの波形、図5(b)は、図1の拡散波形生成部110にて生成されたPNパターンの波形を示す。
図5において、図4の拡散波形生成部110では、拡散クロックの立ち上がりエッジのタイミングを従来の拡散クロックと同じに維持したまま、PNパターンのシンボルの変化点におけるハイレベルの区間が50%以上になるようにクロックデューティ比を変化させることができる。なお、図5(b)の例では、PNパターンのシンボルの変化点におけるクロックデューティ比を50:50に化させた場合を示す。
これにより、図4の位相比較部134に供給される分周クロックがPNパターンの立ち下りから次の立ち上りまでの区間に2発以上存在しないようにすることが可能となり、拡散クロックのタイミングを参照しながら、局部発振器105にて生成された局発クロックを再生することができる。
図6は、図1の拡散波形生成部110にて生成されたフィルタリング後の波形を従来例の波形と比較して示す図である。なお、図6(a)は、従来のPNパターンのフィルタリング後の波形、図5(b)は、図1の拡散波形生成部110にて生成されたPNパターンのフィルタリング後の波形を示す。
図6において、電源ライン112に拡散クロックを重畳する場合、DC成分とクロック成分を分離するためにハイパスフィルタを用いる。従来の拡散クロック波形では、シンボルの変化点では低周波成分が多いため、ハイパスフィルタを通すとシンボル変化点で不要な振動が生じ、結果としてクロック同期の妨げとなる場合がある。
一方、図1の拡散波形生成部110にて生成された拡散クロックでは、シンボル変化点での周波数成分をより高くすることが可能となり、ハイパスフィルタの影響を低減することができる。
図7は、図1の拡散波形生成部110の概略構成を示すブロック図、図8は、図1の拡散波形生成部110における波形生成方法を示すタイミングチャートである。
図7において、2倍に逓倍された分周クロックを1/2の周波数に分周する1/2分周器141、PNパターン発生器109にて発生されたPNパターンを遅延させる遅延回路142、1/2分周器141から出力された分周クロックとPNパターン発生器109にて発生された拡散クロックとの排他的論理和演算を行う排他的論理和回路143、PNパターン発生器109にて発生されたPNパターンのエッジを検出するエッジ検出部144およびPNパターンのエッジの検出結果に基づいて2倍に逓倍された分周クロックと排他的論理和回路143からの出力とを切り替えるスイッチ145が設けられている。
そして、分周器108にて生成された分周クロックが2倍に逓倍された2逓倍クロックは1/2分周器141およびスイッチ145に入力される(図8(c))。また、PNパターン発生器109にて発生されたPNパターンは遅延回路142およびエッジ検出部144に入力される(図8(b))。そして、1/2分周器141に2逓倍クロックが入力されると、2逓倍クロックが1/2の周波数に分周された分周クロックが生成され、排他的論理和回路143に入力される(図8(a))。また、PNパターンが遅延回路142入力されると、PNパターンを所定量だけ遅延されてから、排他的論理和回路143に入力される。そして、排他的論理和回路143にて、1/2分周器141から出力された分周クロックとPNパターン発生器109にて発生された拡散クロックとの排他的論理和がとられ、スイッチ145に入力される。
一方、PNパターン発生器109にて発生されたPNパターンがエッジ検出部144に入力されると、エッジ検出部144にてPNパターンのエッジが検出され、その検出結果をスイッチ145に送る(図8(d))。そして、スイッチ145は、PNパターンの立ち上がりエッジが検出された時に、2逓倍クロックを出力するとともに、PNパターンの立ち下がりエッジが検出された時に、排他的論理和回路143からの入力を出力することにより、図5(b)の拡散クロックを生成し、混合部111に出力する(図8(e))。
これにより、簡易なロジック回路を構成することで、PNパターンのシンボルの変化点における拡散クロックのクロックデューティ比を50:50に変えることが可能となる。このため、分周クロックがPNパターンの立ち下りから次の立ち上りまでの区間に2発以上存在しないようにすることが可能となり、拡散クロックのタイミングを参照しながら、局部発振器105にて生成された局発クロックを再生することができる。この結果、拡散クロックから局発クロックを再生するためのクロック再生制御部、PNパターン発生部および相関演算部が不要となり、回路規模の増大を抑制しつつ、搬送波として利用可能な局発クロックを送信側と受信側とで共有することが可能となるとともに、不要輻射を低減することが可能となる。
なお、図7の構成では、分周器108にて生成された分周クロックが2倍に逓倍された2逓倍クロックを1/2の周波数に分周するために、1/2分周器141を設ける方法について説明したが、分周器108にて生成された分周クロックが2倍に逓倍された2逓倍クロックを分周器108から引き出してスイッチ145に直接供給するとともに、分周器108にて生成された分周クロックを排他的論理和回路143に直接供給するようにしてもよい。
図9は、図1の位相比較部134の概略構成を示すブロック図、図10は、図1の位相比較部134の動作を示すタイミングチャートである。
図9において、位相比較部134には、フリップフロップF1〜F5、論理和回路N1および論理積回路N2が設けられている。
ここで、フリップフロップF1の入力端子Dはハイレベルに設定されるとともに、フリップフロップF1のクロック端子CKには拡散クロックSIGが入力され、フリップフロップF1のリセット端子Rには分周クロックCLKがR1として入力され、フリップフロップF1の出力端子Qからの出力信号Q1はチャージポンプ回路135のUP信号入力端子に供給される。
また、フリップフロップF2の入力端子Dはハイレベルに設定されるとともに、フリップフロップF2のクロック端子CKには分周クロックCLKが入力され、フリップフロップF2のリセット端子Rには論理和回路N1からの出力信号R2が入力され、フリップフロップF2の出力端子Qからの出力信号Q2はチャージポンプ回路135のDOWN信号入力端子に供給される。
また、フリップフロップF3の入力端子Dには分周クロックCLKが入力され、フリップフロップF3のクロック端子CKには拡散クロックSIGが入力され、フリップフロップF3のリセット端子Rはロウレベルに設定され、フリップフロップF3の出力端子Qは、論理和回路N1の反転入力端子に接続されている。
また、フリップフロップF4の入力端子Dはハイレベルに設定されるとともに、フリップフロップF4のクロック端子CKには拡散クロックSIGが入力され、フリップフロップF4のリセット端子RにはフリップフロップF5の出力端子Qが接続され、フリップフロップF4の出力端子Qは、論理和回路N1の入力端子に接続されている。
また、フリップフロップF5の入力端子Dには拡散クロックSIGが反転入力され、フリップフロップF5のクロック端子CKには分周クロックCLKが反転入力され、フリップフロップF5のリセット端子Rには論理積回路N2の出力端子が接続され、フリップフロップF5の出力端子Qは、フリップフロップF4のリセット端子Rに接続されている。
また、論理積回路N2には、フリップフロップF5の出力端子Qが接続され、および分周クロックCLKが入力される。
そして、フリップフロップF1の入力端子Dはハイレベルに設定されているため、リセット端子Rを介してリセットがかからない限り、フリップフロップF1の出力端子Qからの出力信号Q1はハイレベルになる。そして、図10(b)に示すように、拡散クロックSIGの位相に対して分周クロックCLKの位相が遅れている場合、分周クロックCLKが立ち上がる前に、拡散クロックSIGが立ち上がり、フリップフロップF1のクロック端子CKに拡散クロックSIGが入力されるため、フリップフロップF1の出力端子Qからの出力信号Q1はハイレベルになり、チャージポンプ回路135のUP信号入力端子に供給される。そして、分周クロックCLKが立ち上がると、フリップフロップF1のリセット端子Rを介してリセットがかかるため、フリップフロップF1の出力端子Qからの出力信号Q1はロウレベルになる。そして、フリップフロップF1の出力端子Qからの出力信号Q1はロウレベルになると、拡散クロックSIGの次の立ち上がりまで出力信号Q1はロウレベルを維持する。
一方、フリップフロップF2の入力端子Dはハイレベルに設定されているため、リセット端子Rを介してリセットがかからない限り、フリップフロップF2の出力端子Qからの出力信号Q2はハイレベルになる。そして、図10(b)に示すように、拡散クロックSIGの位相に対して分周クロックCLKの位相が遅れている場合、フリップフロップF3では、拡散クロックSIGが立ち上がる時には、分周クロックCLKは必ずロウレベルになっているため、フリップフロップF3の出力端子Qからの出力は必ずロウレベルになる。そして、フリップフロップF3の出力端子Qからの出力は論理和回路N1の入力で反転されてハイレベルになっているため、論理和回路N1からの出力信号R2はハイレベルになる。そして、論理和回路N1からの出力信号R2がハイレベルになると、フリップフロップF2のリセット端子Rを介してリセットがかかるため、フリップフロップF2の出力端子Qからの出力信号Q2はロウレベルになり、チャージポンプ回路135のDOWN信号はロウレベルになる。
一方、図10(a)に示すように、拡散クロックSIGの位相に対して分周クロックCLKの位相が進んでいる場合、フリップフロップF1の入力端子Dはハイレベルに設定されているため、リセット端子Rを介してリセットがかからない限り、フリップフロップF1の出力端子Qからの出力信号Q1はハイレベルになる。そして、拡散クロックSIGが立ち上がる時には、分周クロックCLKは必ずハイレベルになっているため、フリップフロップF1のリセット端子Rを介してリセットがかかっている。そのため、フリップフロップF1の出力端子Qからの出力信号Q1はロウレベルになり、チャージポンプ回路135のUP信号はロウレベルになる。
一方、フリップフロップF2の入力端子Dはハイレベルに設定されているため、リセット端子Rを介してリセットがかからない限り、フリップフロップF2の出力端子Qからの出力信号Q2はハイレベルになる。そして、図10(a)に示すように、拡散クロックSIGの位相に対して分周クロックCLKの位相が進んでいる場合、フリップフロップF3では、拡散クロックSIGが立ち上がる時には、分周クロックCLKは必ずハイレベルになっているため、フリップフロップF3の出力端子Qからの出力は必ずハイレベルになる。そして、フリップフロップF3の出力端子Qからの出力は論理和回路N1の入力で反転されてロウレベルになり、論理和回路N1からの出力信号R2はロウレベルになり、フリップフロップF2のリセット端子Rを介してリセットがかからないため、出力信号Q2はハイレベルを維持し、チャージポンプ回路135のDOWN信号はハイレベルになる。
そして、フリップフロップF4の入力端子Dはハイレベルに設定されているため、リセット端子Rを介してリセットがかからない限り、フリップフロップF4の出力端子Qからの出力はハイレベルになる。そして、フリップフロップF4において、拡散クロックSIGが立ち上がると、フリップフロップF4の出力端子Qからの出力はハイレベルになり、論理和回路N1に出力される。そして、論理和回路N1からの出力信号R2はハイレベルになり、フリップフロップF2のリセット端子Rを介してリセットがかかるため、出力信号Q2はロウレベルになる。
また、フリップフロップF5には、拡散クロックSIGが反転されて入力されるとともに、分周クロックCLKが反転されて入力される。そして、拡散クロックSIGがハイレベルを保っている間は、分周クロックCLKに関係なくフリップフロップF5の出力端子Qからの出力はロウレベルになり、フリップフロップF4の出力端子Qからの出力がハイレベルになる。そして、フリップフロップF4の出力がハイレベルになったため、論理和回路N1からの出力信号R2がハイレベルになり、フリップフロップF2のリセット端子Rを介してリセットがかかり、出力信号Q2はロウレベルを維持する。そして、拡散クロックSIGが立ち下がった後に、分周クロックCLKが立ち下がると、フリップフロップF5の出力端子Qからの出力はハイレベルになる。このため、フリップフロップF4のリセット端子Rを介してリセットがかかり、フリップフロップF4の出力はロウレベルになる。そして、フリップフロップF4の出力がロウレベルになったため、論理和回路N1からの出力信号R2がロウレベルになり、フリップフロップF2のリセットが解除される。フリップフロップF5の出力端子Qからの出力がハイレベルの時に、分周クロックCLKがハイレベルに変化すると、論理積回路N2の出力はハイレベルになるため、フリップフロップF5のリセット端子Rを介してリセットがかかり、フリップフロップF5の出力はロウレベルになる。
これにより、簡易なロジック回路を構成することで、拡散クロックSIGと分周クロックCLKとの位相差に対応した制御信号をチャージポンプ回路135に出力することが可能となり、拡散クロックSIGのタイミングを参照しながら、局部発振器105にて生成された局発クロックを再生することができる。この結果、拡散クロックSIGから局発クロックを再生するためのクロック再生制御部、PNパターン発生部および相関演算部が不要となり、回路規模の増大を抑制しつつ、搬送波として利用可能な局発クロックを送信側と受信側とで共有することが可能となるとともに、不要輻射を低減することが可能となる。
なお、上述した実施形態では、PNパターンのシンボルの変化点におけるハイレベルの区間が50%以上になるように拡散クロックのクロックデューティ比を変化させる方法について説明したが、図9の回路を負論理とすることで、PNパターンのシンボルの変化点におけるロウレベルの区間が50%以上になるように拡散クロックのクロックデューティ比を変化させるようにしてもよい。
本発明の無線通信制御方法が適用されるクラムシェル型携帯電話を開いたときの状態を示す斜視図。 本発明の無線通信制御方法が適用されるクラムシェル型携帯電話を閉じたときの状態を示す斜視図。 本発明の無線通信制御方法が適用される回転式携帯電話の外観を示す斜視図。 本発明の一実施形態に係る無線通信装置の概略構成を示すブロック図。 図4の拡散波形生成部にて生成される波形を従来例と比較して示す図。 図4の拡散波形生成部にて生成されたフィルタリング後の波形を従来例と比較して示す図。 図4の拡散波形生成部の概略構成を示すブロック図。 図4の拡散波形生成部における波形生成方法を示すタイミングチャート。 図4の位相比較部の概略構成を示すブロック図。 図4の位相比較部の動作を示すタイミングチャート。
符号の説明
1,21,K11…第1筐体部、2,22,K12…第2筐体部、3,23…ヒンジ、4,24…操作ボタン、5,25…マイク、6,26…外部無線通信用アンテナ、7,10,27,30,113,125…内部無線通信用アンテナ、8,11,28,123…表示体、9,29…スピーカ、12…撮像素子、101,121…ベースバンド部、102,122…制御部、103…ROM、104,124…RAM、105…局部発振器、106,118,130,137…ローパスフィルタ、107,117,129,138…混合器、115,127,145…スイッチ、116,128…ローノイズアンプ、119,131…バッファ、108,133…分周器、109…PNパターン発生器、110…拡散波形生成部、111…混合部、112…電源ライン、114,126…バンドパスフィルタ、115,127,145…スイッチ、116,128…ローノイズアンプ、119,131…バッファ、132…分離部、134…位相比較部、135…チャージポンプ回路、136…電圧制御発振器、141…1/2分周器、142…遅延回路、143…排他的論理和回路、144…エッジ検出部、F1〜F5…フリップフロップ、N1…論理和回路、N2…論理積回路。

Claims (10)

  1. 送信データを搬送波と混合しながら無線で送出する送信部と、
    前記送信部から送出された送信データを搬送波と混合しながら受信する受信部と、
    前記搬送波を生成するための基準クロックがPNパターンで拡散された拡散クロックを生成する拡散波形生成部と、
    前記拡散クロックを有線で送出することにより、前記送信部および前記受信部の双方で共有させる有線送出部と、
    前記拡散クロックとの位相の比較結果に基づいて前記搬送波を再生する搬送波再生部とを備えることを特徴とする無線通信装置。
  2. 局発クロックを生成する局部発振器と、
    送信データを前記局発クロックと混合しながら無線で送出する送信部と、
    前記局発クロックが分周された第1分周クロックを生成する第1分周器と、
    前記第1分周クロックが前記PNパターンで拡散された拡散クロックを生成する拡散波形生成部と、
    前記拡散クロックを有線で送出することにより、前記送信部および前記受信部の双方で共有させる有線送出部と、
    制御電圧に基づいて逓倍クロックを生成する電圧制御発振器と、
    前記送信部から送出された送信データを前記逓倍クロックと混合しながら受信する受信部と、
    前記逓倍クロックが分周された第2分周クロックを生成する前記第2分周器と、
    前記有線送出部にて送出された拡散クロックと前記第2分周クロックとの位相差を検出する位相比較部と、
    前記位相比較部にて検出された位相差に対応した制御電圧を前記電圧制御発振器に出力するチャージポンプ回路とを備えることを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 前記拡散波形生成部は、
    前記PNパターンのエッジを検出するエッジ検出部と、
    前記第1分周クロックと前記拡散クロックとの排他的論理和演算を行う排他的論理和回路と、
    前記PNパターンのエッジの検出結果に基づいて、前記第1分周クロックが2逓倍された2逓倍クロックと前記排他的論理和回路からの出力とを切り替えるスイッチとを備えることを特徴とする請求項2に記載の無線通信装置。
  4. 前記位相比較部は、
    前記第2分周クロックが立ち下がった後、前記拡散クロックにてサンプリングされた前記第2分周クロックのレベルの変化のタイミングでリセットをかけることにより、前記拡散クロックに対する前記第2分周クロックの位相の遅れ分に対応したUP信号を前記チャージポンプ回路に出力する第1フリップフロップと、
    前記第2分周クロックが立ち上がった後、前記拡散クロックにてサンプリングされた前記第2分周クロックのレベルに基づいてリセットをかけることにより、前記拡散クロックに対する前記第2分周クロックの位相の進み分に対応したDOWN信号を前記チャージポンプ回路に出力する第2フリップフロップとを備えることを特徴とする請求項2または3に記載の無線通信装置。
  5. 前記第1分周器にて生成された第1分周クロックを電源ライン上に重畳させる混合器と、
    前記電源ライン上に重畳された第1分周クロックから交流成分を分離する分離器とを備えることを特徴とする請求項2から4のいずれか一項に記載の無線通信装置。
  6. 前記拡散波形生成部は、前記PNパターンのシンボルの変化点におけるハイレベルの区間が50%以上になるように前記クロックデューティ比を変化させることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の無線通信装置。
  7. 第1筐体部と、
    前記第1筐体部に連結された第2筐体部と、
    前記第1筐体部と前記第2筐体部との間の位置関係を変えられるように前記第1筐体部と前記第2筐体部とを連結する連結部と、
    前記第1筐体部に搭載され、外部無線通信を行う外部無線通信部と、
    前記第2筐体部に搭載された表示部と、
    前記第1筐体部に搭載され、送信データを搬送波と混合しながら無線で送出する送信部と、
    前記第2筐体部に搭載され、前記送信部から送信された送信データを搬送波と混合しながら受信する受信部と、
    前記第1筐体部または前記第2筐体部に搭載され、前記搬送波を生成するためのクロックがPNパターンで拡散された拡散クロックを生成する拡散波形生成部と、
    前記第1筐体部または前記第2筐体部に搭載され、前記拡散クロックを有線で送出することにより、前記送信部および前記受信部の双方で共有させる有線送出部と、
    前記第2筐体部に搭載され、前記拡散クロックとの位相の比較結果に基づいて前記搬送波を再生する搬送波再生部とを備えることを特徴とする無線通信装置。
  8. 同一半導体チップに形成された第1および第2回路ブロックと、
    前記第1回路ブロックに形成され、送信データを搬送波と混合しながら無線で送出する送信部と、
    前記第2回路ブロックに形成され、前記送信部から送信された送信データを搬送波と混合しながら受信する受信部と、
    前記第1回路ブロックまたは前記第2回路ブロックに搭載され、前記搬送波を生成するためのクロックがPNパターンで拡散された拡散クロックを生成する拡散波形生成部と、
    前記第1回路ブロックまたは前記第2回路ブロックに搭載され、前記拡散クロックを有線で送出することにより、前記送信部および前記受信部の双方で共有させる有線送出部と、
    前記第2回路ブロックに搭載され、前記拡散クロックとの位相の比較結果に基づいて前記搬送波を再生する搬送波再生部とを備えることを特徴とする無線通信装置。
  9. 実装基板上に実装された第1および第2半導体チップと、
    前記第1半導体チップに形成され、送信データを搬送波と混合しながら無線で送出する送信部と、
    前記第2半導体チップに形成され、前記送信部から送信された送信データを搬送波と混合しながら受信する受信部と、
    前記第1半導体チップまたは前記第2半導体チップに搭載され、前記搬送波を生成するためのクロックがPNパターンで拡散された拡散クロックを生成する拡散波形生成部と、
    前記第1半導体チップまたは前記第2半導体チップに搭載され、前記拡散クロックを有線で送出することにより、前記送信部および前記受信部の双方で共有させる有線送出部と、
    前記第2半導体チップに搭載され、前記拡散クロックとの位相の比較結果に基づいて前記搬送波を再生する搬送波再生部とを備えることを特徴とする無線通信装置。
  10. 前記拡散波形生成部は、前記PNパターンの立ち下りエッジの位置を変化させることにより、前記搬送波を生成するためのクロックが前記PNパターンの立ち下りから次の立ち上りまでの区間に2発以上存在しないようにクロックデューティ比を変化させながら、前記クロックが前記PNパターンで拡散された拡散クロックを生成することを特徴とする請求項7から9のいずれか一項に記載の無線通信装置。
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