JP2007150863A - 無線通信機能付き装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】使い勝手の向上を図る。
【解決手段】無線通信用の高周波回路4を有する本体2に着脱自在に取り付けられる着脱式アンテナ構造体3を備えた無線通信機能付き装置1において、本体2には、無線通信用の高周波回路4に電気的に接続してアンテナ動作し無線通信を行うアンテナの放射電極5を設ける。着脱式アンテナ構造体3はアンテナ動作を行う放射電極7を有する。この着脱式アンテナ構造体3の放射電極7は、本体2のアンテナの放射電極5との非接触状態での電磁結合により本体2のアンテナの放射電極5と電気的に接続し当該本体2のアンテナの放射電極5と共にアンテナ動作を行って本体2の無線通信用の高周波回路4による無線通信を行う。
【選択図】図1
【解決手段】無線通信用の高周波回路4を有する本体2に着脱自在に取り付けられる着脱式アンテナ構造体3を備えた無線通信機能付き装置1において、本体2には、無線通信用の高周波回路4に電気的に接続してアンテナ動作し無線通信を行うアンテナの放射電極5を設ける。着脱式アンテナ構造体3はアンテナ動作を行う放射電極7を有する。この着脱式アンテナ構造体3の放射電極7は、本体2のアンテナの放射電極5との非接触状態での電磁結合により本体2のアンテナの放射電極5と電気的に接続し当該本体2のアンテナの放射電極5と共にアンテナ動作を行って本体2の無線通信用の高周波回路4による無線通信を行う。
【選択図】図1
Description
本発明は、着脱式アンテナ構造体を備えた無線通信機能付き装置に関するものである。
図4(a)には、無線通信機能付き装置の一つであるカードラジオ40の構成例が模式的な斜視図により示されている(例えば特許文献1参照)。このカードラジオ40は、無線通信用の高周波回路41を備えた本体42と、この本体42の横側に着脱自在に取り付けられる連結アンテナ43とを有している。
連結アンテナ43は、アンテナ動作を行う放射電極(図示せず)と、当該放射電極を収納するケース44とを有している。ケース44には、連結アンテナ43を本体42に取り付けるための複数の突出片45が形成されている。また、ケース44には、内蔵している放射電極に電気的に接続されている同軸コネクタ46が突出形成されている。
図4(b)には図4(a)の右側から見た状態での本体42が模式的に表されている。本体42には、複数の突出片受け部47と、同軸コネクタ48とが形成されている。各突出片受け部47の開口部は、それぞれ、本体42において連結アンテナ43が連結される側の端面に、連結アンテナ43のそれぞれ対応する突出片45の配置位置に応じて形成されており、各突出片受け部47は、それぞれ、その開口部から挿入された突出片45を着脱自在に固定する内部構成を備えている。同軸コネクタ48は、連結アンテナ43の同軸コネクタ46と嵌合する受け側のコネクタである。当該同軸コネクタ48は、本体42の無線通信用の高周波回路41に電気的に接続されている。
このカードラジオ40の構成では、連結アンテナ43の各突出片45を、それぞれ、本体42の対応する突出片受け部47の開口部から突出片受け部47の内部に挿入していくことにより、本体42に対する連結アンテナ43の配設位置が位置決めされて、連結アンテナ43の同軸コネクタ46が自ずから本体42の同軸コネクタ48に嵌合され同軸コネクタ46,48がコネクタ接続される。この同軸コネクタ46,48の接続により、連結アンテナ43の放射電極は、同軸コネクタ46,48を介して本体42の無線通信用の高周波回路41に電気的に接続され、アンテナ動作を行うことができる。
ところで、連結アンテナ43の同軸コネクタ46は、連結アンテナ43に内蔵されている放射電極と電気的に接続される導体部を有する。また、本体42の同軸コネクタ48は、無線通信用の高周波回路41と電気的に接続される導体部を有する。同軸コネクタ46,48が互いに嵌め合って同軸コネクタ46の導体部と同軸コネクタ48の導体部とが直接接触することにより、その同軸コネクタ46,48の導体部同士の直接接触部分を介して、連結アンテナ43に内蔵されている放射電極と、本体42の無線通信用の高周波回路41とが電気的に接続される。
図4(a)に示されるカードラジオ40では、上記のように、同軸コネクタ46,48の接続により、連結アンテナ43の放射電極と、本体42の無線通信用の高周波回路41との電気的な接続が成される。このため、次に示すような問題が生じる。すなわち、無線通信用の高周波回路41と、連結アンテナ43の放射電極とを電気的に接続する電流導通路には高周波電流が通電する。このため、同軸コネクタ46,48の導体部同士の直接接触が、高精度にほぼ設計通りに成されないと、その同軸コネクタ46,48の導体部同士の直接接触部分での高周波電流の導通損失が非常に多くなってしまって、連結アンテナ43の放射電極と、本体42の無線通信用の高周波回路41との良好な電気的な接続が実現されないという問題が生じる。
このような問題を解決するために、本体42と、連結アンテナ43との電気的な接続が高精度に設計通りに行われるための構成を備えることが考えられるが、そのような構成を備えることにより、カードラジオ40の構造の複雑化を招くという問題が発生してしまう。
本発明は上記課題を解決するために成されたものであり、その目的は、本体に設けられている無線通信用の高周波回路と、本体に着脱自在に取り付けられるアンテナ構造体の放射電極とを、簡単な構成で、導体損失を抑えながら、良好に電気的に接続させることができる無線通信機能付き装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、この発明は次に示す構成をもって前記課題を解決するための手段としている。すなわち、この発明は、無線通信用の高周波回路を有する本体に着脱自在に取り付けられる着脱式アンテナ構造体を備えた無線通信機能付き装置において、
本体には、無線通信用の高周波回路に電気的に接続してアンテナ動作し無線通信を行うアンテナの放射電極が設けられ、
着脱式アンテナ構造体はアンテナ動作を行う放射電極を備え、この着脱式アンテナ構造体の放射電極は、本体のアンテナの放射電極との非接触状態での電磁結合により本体のアンテナの放射電極と電気的に接続し当該本体のアンテナの放射電極と共にアンテナ動作を行って本体の無線通信用の高周波回路による無線通信を行うことを特徴としている。
本体には、無線通信用の高周波回路に電気的に接続してアンテナ動作し無線通信を行うアンテナの放射電極が設けられ、
着脱式アンテナ構造体はアンテナ動作を行う放射電極を備え、この着脱式アンテナ構造体の放射電極は、本体のアンテナの放射電極との非接触状態での電磁結合により本体のアンテナの放射電極と電気的に接続し当該本体のアンテナの放射電極と共にアンテナ動作を行って本体の無線通信用の高周波回路による無線通信を行うことを特徴としている。
この発明によれば、本体に着脱自在に取り付けられる着脱式アンテナ構造体を有し、この着脱式アンテナ構造体の放射電極は、本体のアンテナの放射電極との非接触状態での電磁結合によって本体のアンテナの放射電極と電気的に接続される。この接続により、着脱式アンテナ構造体の放射電極は、本体のアンテナの放射電極と共にアンテナ動作を行う構成とした。この発明の構成では、本体のアンテナの放射電極と、着脱式アンテナ構造体の放射電極との電気的な接続は、非接触状態での電磁結合により行われるので、本体に対するアンテナ構造体の取り付けを高い位置精度でもって行わなくとも、着脱式アンテナ構造体の放射電極を本体のアンテナの放射電極に良好に電気的に接続させることができる。このため、着脱式アンテナ構造体を本体に取り付けるための構造を簡素化することができる。
また、この発明では、着脱式アンテナ構造体の放射電極は、本体のアンテナの放射電極と共にアンテナ動作を行う。このため、例えば、着脱式アンテナ構造体が本体に取り付けられていなくて本体のアンテナの放射電極が単独でアンテナ動作を行っているときの本体のアンテナの放射電極の共振周波数帯と同じ周波数帯でもって着脱式アンテナ構造体の放射電極がアンテナ動作する構成である場合には、着脱式アンテナ構造体の放射電極を本体のアンテナの放射電極に電磁結合させて本体のアンテナの放射電極と共にアンテナ動作させることにより、無線送信する電波のパワーを強めることができたり、無線通信の受信の感度を高めることが可能となる。本体のアンテナの放射電極は、本体の大きさ等の制約に起因して大きさが規制されることが多く、無線送信の電波のパワーの向上や無線通信の受信感度の向上が容易ではない。これに対して、多くの場合において、着脱式アンテナ構造体に対する大きさの規制は緩いので、着脱式アンテナ構造体の放射電極は本体のアンテナの放射電極よりも大きくすることができる。このため、着脱式アンテナ構造体の放射電極は本体のアンテナの放射電極よりも無線送信の電波のパワーを強めたり、無線通信の受信感度を高めることが容易となる。このような着脱式アンテナ構造体の放射電極を本体のアンテナの放射電極に電磁結合させて両方共にアンテナ動作させることにより、本体のアンテナの放射電極単独での無線通信時に比べて、無線送信の電波のパワーや無線通信の受信感度を飛躍的に向上させることが可能である。これにより、無線通信機能付き装置(例えば、無線通信機能を備えたPCカードやCFカード等のカード型装置や、無線通信機能を備えたパソコンやPDA(Personal-Digital-Assistance)等の情報端末機器など)は、本発明において特有な構成を備えることによって、無線通信に対する信頼性を高めることができる。なお、CF(コンパクトフラッシュ)は商標登録された登録商標である。
さらに、着脱式アンテナ構造体の放射電極は、本体のアンテナの放射電極と共にアンテナ動作を行うので、例えば、着脱式アンテナ構造体の放射電極を本体のアンテナの放射電極に電磁結合させることにより、次に示すように、無線通信の周波数帯を切り換えることができる。つまり、本体に着脱式アンテナ構造体が取り付けられていなくて本体のアンテナの放射電極が単独でアンテナ動作を行っている場合には、本体のアンテナの放射電極のみの電気長に基づいた周波数帯での無線通信が行われる。これに対して、本体に着脱式アンテナ構造体が取り付けられて本体のアンテナの放射電極に着脱式アンテナ構造体の放射電極が電磁結合されている場合には、本体のアンテナの放射電極の電気長に着脱式アンテナ構造体の放射電極の電気長が加算された電気長に基づいた周波数帯(つまり、本体のアンテナの放射電極単独の無線通信による周波数帯よりも周波数の低い周波数帯)での無線通信を行うように構成することができる。この構成を備えることにより、例えば、予め定められた高い側の周波数帯の無線通信を行うときには本体のアンテナの放射電極だけで無線通信を行い、低い側の周波数帯の無線通信を行うときには、本体のアンテナの放射電極に着脱式アンテナ構造体の放射電極を電磁結合させて無線通信を行うというように、無線通信の周波数帯を切り換えることができる。これにより、複数の周波数帯での無線通信に対応可能な無線通信機能付きの装置を提供することができる。
さらに、着脱式アンテナ構造体の放射電極は、本体のアンテナの放射電極と非接触での電磁結合により電気的に接続され当該本体のアンテナの放射電極を介して本体の無線通信用の高周波回路に電気的に接続されるので、着脱式アンテナ構造体の放射電極側と、本体の無線通信用の高周波回路側とのインピーダンスを整合させるための整合回路を設けなくとも、インピーダンス整合を取ることができる。これにより、整合回路を省略することができ、回路構成の簡略化を図ることができる。
上記したような数々の優れた効果は、着脱式アンテナ構造体の放射電極が平衡型アンテナを形成する構成であっても、不平衡型アンテナを形成する構成であっても、同様に得ることができる。
本体のアンテナの放射電極が、表面実装タイプの部品の態様でもって本体に取り付けられている構成を備えることによって、無線通信機能付き装置の本体の小型化を図ることができる。つまり、放射電極を備えた表面実装タイプのアンテナは小型化が容易なものであることから、小型な表面実装タイプのアンテナを本体に設ける構成とすることにより、無線通信機能付き装置の本体の小型化を図ることができる。また、放射電極の小型化により、無線通信機能付き装置の本体における部品配置スペースを拡大することができる。
本体のアンテナの放射電極が、コアの周囲に導線が巻回形成されている態様のコイルにより形成されている構成とすることにより、本体のアンテナの放射電極の電磁界が強いものとなるので、本体のアンテナの放射電極と、着脱式アンテナ構造体の放射電極との電磁結合を強めることができる。これにより、本体のアンテナの放射電極と、着脱式アンテナ構造体の放射電極との電磁結合による電気的な接続の安定性を高めることができる。
さらに、本体と着脱式アンテナ構造体とのうちの一方側に着脱式アンテナ構造体取り付け用の磁石が設けられ、他方側に着脱式アンテナ構造体取り付け用の磁石に磁力吸着される磁性体の取り付け部が設けられる構成を備えることによって、着脱式アンテナ構造体を簡単な構成でもって本体に取り付けることができ、無線通信機能付き装置の構造の複雑化を防止することができる。また、本体に対する着脱式アンテナ構造体の着脱が容易となるので、無線通信機能付き装置の使い勝手を向上させることができる。
また、着脱式アンテナ構造体に、着脱式アンテナ構造体取り付け用の磁石を設け、本体のアンテナの放射電極であるコイルのコアが、着脱式アンテナ構造体取り付け用の磁石に磁力吸着される取り付け部として機能する構成とすることによって、本体のアンテナの放射電極であるコイルのコアが取り付け部としての機能をも兼用するので、取り付け部専用の部品を本体に設けなくて済む。
着脱式アンテナ構造体が本体に取り付けられている状態のときに着脱式アンテナ構造体の放射電極と本体のアンテナの放射電極との間に位置する筐体部分が磁性体により構成されている構成を備えることによって、その筐体部分の磁性体により、着脱式アンテナ構造体の放射電極と、本体のアンテナの放射電極との電磁結合を強めることができる。
以下に、この発明に係る実施形態例を図面に基づいて説明する。
図1には本発明に係る無線通信機能付き装置の第1実施形態例であるカード型装置が簡略化した斜視図により示されている。このカード型装置1は、本体2と、当該本体2に着脱自在に取り付けられる着脱式アンテナ構造体3とを有して構成されている。本体2は、無線通信用の高周波回路4と放射電極5が筐体6の内部に収納されている構成を有している。放射電極5は、無線通信用の高周波回路4に電気的に接続されアンテナとして機能するものであり、この第1実施形態例では、導線が巻回形成して成るコイルにより構成されている。カード型装置1は、例えば、パソコン等の情報端末機器に設けられているカード収容用のスロット内に、図1の矢印Aに示される挿入方向でもって挿入されて使用されるものである。この第1実施形態例では、放射電極5は、本体2の挿入後端側に配置されている。
着脱式アンテナ構造体3は、平衡型アンテナの一種であるダイポールアンテナとして機能する放射電極7を有している。この第1実施形態例では、ダイポールアンテナとして機能する放射電極7は、棒状の導体部分8(8a,8b)と、給電部である導体部分9とを有している。給電部9は、導線が巻回形成して成るコイルと成しており、この給電部9の両端にそれぞれ棒状の導体部分8が接続されている。給電部9は、ケース10の内部に収容されており、給電部9の両端にそれぞれ接続されている各棒状の導体部分8a,8bは、それぞれ、ケース10を突き抜けて外部に突き出し配置されている。
この第1実施形態例では、着脱式アンテナ構造体3のケース10は、本体2の筐体6の挿入後端側の端面に着脱自在に取り付け可能となっている。その本体2の筐体6の挿入後端側の端面におけるケース10の取り付け位置は、着脱式アンテナ構造体3の放射電極7の給電部9と、本体2の放射電極5とが電磁結合できる位置であり、ここでは、着脱式アンテナ構造体3の放射電極7の給電部9と、本体2の放射電極5との間の距離が最も短くなる筐体6の挿入後端側の端面の位置が着脱式アンテナ構造体3のケース10の取り付け位置となっている。本体2の筐体6と、着脱式アンテナ構造体3のケース10とのそれぞれには、筐体6におけるケース10の設定の取り付け位置に着脱式アンテナ構造体3のケース10を着脱自在に取り付けるための構成が設けられている。その取り付けのための構成には様々な構成が考えられ、何れの構成をも採用してよいが、その一例を次に挙げる。
例えば、着脱式アンテナ構造体3のケース10における本体2側の側面には、アンテナ構造体取り付け用の磁石12を設ける。また、筐体6の挿入後端側の端面には、アンテナ構造体取り付け用の磁石12の配置位置に対応する位置に、磁性体から成る取り付け部を設ける。あるいは、筐体6の挿入後端側の端面には、着脱式アンテナ構造体3のケース10に向き合う領域(アンテナ構造体取り付け領域)に、当該領域全体とほぼ同じ大きさを持つ磁性体から成る取り付け部を設ける。あるいは、筐体6の挿入後端側の端面において少なくともアンテナ構造体取り付け領域となる筐体部分自体を磁性体により構成して取り付け部としてもよい。このような本体2の筐体6に設けられた取り付け部が着脱式アンテナ構造体3のケース10のアンテナ構造体取り付け用の磁石12に磁力吸着されて着脱式アンテナ構造体3が本体2の筐体6に着脱自在に取り付けられる。なお、着脱式アンテナ構造体3を本体2の筐体6の設定の取り付け位置に取り付けさせるために、例えば、着脱式アンテナ構造体3のケース10の本体2側の側面には、本体2側に向けて突出した凸部を設け、また、本体2の筐体6の挿入後端側の端面(アンテナ構造体取り付け側の端面)には、その着脱式アンテナ構造体3の凸部が殆ど隙間無く嵌合する凹部を設ける構成を備えてもよい。このような本体2に対する着脱式アンテナ構造体3の取り付け位置を規制するための構成を備えてもよい。
この第1実施形態例では、着脱式アンテナ構造体3が本体2に取り付けられることにより、本体2の放射電極5と、着脱式アンテナ構造体3の放射電極7の給電部9とが非接触状態で電磁結合する。これにより、ダイポールアンテナとして機能する放射電極7は、本体2の無線通信用の高周波回路4と電気的に接続されてアンテナ動作し無線通信を行うことができる。この第1実施形態例では、放射電極7は、本体2の放射電極5が単独で無線通信を行っているときと同じ共振周波数帯でもってアンテナ動作する構成と成している。このため、例えば、本体2の放射電極5だけでは無線送信の電波のパワーが弱い場合や、電波の受信感度が悪い場合などに、着脱式アンテナ構造体3を本体2に取り付けて着脱式アンテナ構造体3の放射電極7を本体2の放射電極5と共にアンテナ動作させることにより、放射電極7を追加した分、無線送信の電波のパワーを強め、また、電波の受信感度を高めることができる。
以下に、第2実施形態例を説明する。なお、この第2実施形態例の説明において、第1実施形態例と同一構成部分には同一符号を付し、その共通部分の重複説明は省略する。
この第2実施形態例では、本体2の放射電極5を構成するコイルには、そのコイル中心部に磁性体から成るコアが挿通配設されている。それ以外の構成は第1実施形態例と同様である。この第2実施形態例では、放射電極5であるコイルの中心部にコアが配設されているので、例えば、着脱式アンテナ構造体3のケース10にアンテナ構造体取り付け用の磁石12が設けられている場合に、放射電極5のコアを、アンテナ構造体取り付け用の磁石12に磁力吸着される取り付け部として機能させることが可能である。つまり、本体2の放射電極5のコアにアンテナ構造体取り付け用の磁石12が磁力吸着されて着脱式アンテナ構造体3を本体2に取り付ける構成とすることが可能となる。この構成を採用する場合には、本体2の筐体6の挿入後端側の端面に第1実施形態例で述べたような磁性体から成る取り付け部を設けなくてよい。
以下に、第3実施形態例を説明する。なお、この第3実施形態例の説明において、第1や第2の各実施形態例と同一構成部分には同一符号を付し、その共通部分の重複説明は省略する。
この第3実施形態例では、無線通信用の高周波回路4には、予め定められた低い側の周波数帯の無線通信に対応する高周波回路部分と、高い側の周波数帯の無線通信に対応する高周波回路部分とが設けられている。本体2の放射電極5は、単独で上記高い側の周波数帯で共振しアンテナ動作を行うための電気長を有するように設計されている。また、着脱式アンテナ構造体3の放射電極7は、本体2の放射電極5と電磁結合し放射電極5と共に前記低い側の周波数帯でもって共振しアンテナ動作を行うことができるように設計されている。
この第3実施形態例の上記以外の構成は、第1又は第2の実施形態例と同様である。この第3実施形態例の構成では、低い側の周波数帯での無線通信を行う場合には、本体2に着脱式アンテナ構造体3が取り付けられて要求の無線通信が行われる。また、高い側の周波数帯での無線通信を行う場合には、本体2単独で無線通信が行われる。この第3実施形態例の構成を備えることにより、マルチバンド対応の無線通信機能付きのカード型装置1を提供することができる。
なお、この発明は第1〜第3の各実施形態例の形態に限定されるものではなく、様々な実施の形態を採り得る。例えば、第1〜第3の各実施形態例では、着脱式アンテナ構造体3に設けられている放射電極7は平衡型アンテナであるダイポールアンテナを構成するものであったが、例えば、着脱式アンテナ構造体3に設けられる放射電極7は、ダイポールアンテナ以外の平衡型アンテナを構成する放射電極と成していてもよい。また、着脱式アンテナ構造体3の放射電極7は、モノポールアンテナ等の不平衡型アンテナを構成する放射電極と成していてもよい。
また、第1〜第3の各実施形態例では、本体2の放射電極5や、着脱式アンテナ構造体3の放射電極7の給電部9はコイルにより構成されていたが、放射電極5と、放射電極7の給電部9とは非接触状態で電磁結合できれば、それらの形状は特に限定されるものではなく、例えば、放射電極5や、放射電極7の給電部9は、図2に示されるようなミアンダ状に伸長形成されている平板状の形態と成していてもよい。さらに、本体2の放射電極5や、着脱式アンテナ構造体3の放射電極7の給電部9は、導線を巻回形成して成るコイルにより構成されていたが、本体2の放射電極5や、着脱式アンテナ構造体3の放射電極7の給電部9は、例えば磁性体又は誘電体の基体に放射電極である導体パターンが形成して成る表面実装タイプの部品の形態と成していてもよい。
さらに、第1〜第3の各実施形態例では、着脱式アンテナ構造体3の放射電極7はその給電部9が本体2の放射電極5に電磁結合する構成であったが、着脱式アンテナ構造体3の放射電極7全体が本体の放射電極5に電磁結合する構成としてもよい。
さらに、第1〜第3の各実施形態例では、磁力吸着を利用して着脱式アンテナ構造体3を本体2に取り付ける構成例を示したが、例えば、着脱式アンテナ構造体3に取り付け用の突起部を設け、本体2の筐体6には、その着脱式アンテナ構造体3の取り付け用の突起部が嵌合して着脱自在に固定される凹部を設けるというように機械的に着脱式アンテナ構造体3を本体2に取り付ける構成としてもよい。このように、磁力吸着以外の手法によって着脱式アンテナ構造体3を本体2に取り付ける構成としてもよい。なお、磁力吸着以外の手法によって着脱式アンテナ構造体3を本体2に取り付ける構成とする場合において、着脱式アンテナ構造体3を本体2に取り付けられている状態のときに着脱式アンテナ構造体3の放射電極7の給電部9と、本体2の放射電極5との間に位置する筐体6の部分が磁性体により形成されている構成としてもよい。このような構成を備えることにより、本体2の放射電極5と、着脱式アンテナ構造体3の放射電極7の給電部9との電磁結合を強めることができる。
さらに、第1〜第3の各実施形態例では、カード型装置1を例にして説明したが、例えば、図3に示されるように、本発明はカード型装置以外の例えば無線通信機能付きのパソコン等の情報端末機器にも適用することが可能である。図3に示される例では、無線通信機能付き装置であるノート型パソコンは、本体13と、当該本体13に着脱自在に取り付けられる着脱式アンテナ構造体14とを有して構成されている。本体13は、無線通信用の高周波回路15が収容されている筐体16と、液晶画面17が組み込まれている筐体18とを有して構成されている。筐体18の内部には、筐体16内の無線通信用の高周波回路15に電気的に接続されアンテナ動作して無線通信を行う放射電極19が設けられている。着脱式アンテナ構造体14は放射電極20を有している。放射電極20はモノポールアンテナとして機能するものであり、棒状の導体部分20aと、当該導体部分20bの一端側に直列的に接続され放射電極20の給電部である導体部分20bとを有している。給電部である導体部分20bは筐体21内に収容されており、棒状の導体部分20aは、筐体21を構成する壁部を貫通して筐体内部の導体部分20bに接続されている。本体13の筐体18と、着脱式アンテナ構造体14の筐体21とには、それぞれ、着脱式アンテナ構造体14を本体13に取り付けるための構成が設けられている。
着脱式アンテナ構造体14が本体13に取り付けられている状態のときには、本体13の放射電極19と、着脱式アンテナ構造体14の放射電極20の給電部20bとが非接触状態で電磁結合し、着脱式アンテナ構造体14の放射電極20は、本体13の放射電極19と共にアンテナ動作して無線通信用の高周波回路15による無線通信を行うことが可能である。
このように、本発明は、無線通信機能を備えた装置であれば適用することができ、前述したような優れた効果を得ることができるものである。
1 カード型装置
2,13 本体
3,14 着脱式アンテナ構造体
4,15 無線通信用の高周波回路
5,7,19,20 放射電極
6,16,18 筐体
2,13 本体
3,14 着脱式アンテナ構造体
4,15 無線通信用の高周波回路
5,7,19,20 放射電極
6,16,18 筐体
Claims (9)
- 無線通信用の高周波回路を有する本体に着脱自在に取り付けられる着脱式アンテナ構造体を備えた無線通信機能付き装置において、
本体には、無線通信用の高周波回路に電気的に接続してアンテナ動作し無線通信を行うアンテナの放射電極が設けられ、
着脱式アンテナ構造体はアンテナ動作を行う放射電極を備え、この着脱式アンテナ構造体の放射電極は、本体のアンテナの放射電極との非接触状態での電磁結合により本体のアンテナの放射電極と電気的に接続し当該本体のアンテナの放射電極と共にアンテナ動作を行って本体の無線通信用の高周波回路による無線通信を行うことを特徴とする無線通信機能付き装置。 - 着脱式アンテナ構造体の放射電極は、平衡型アンテナを構成することを特徴とする請求項1記載の無線通信機能付き装置。
- 着脱式アンテナ構造体の放射電極は、不平衡型アンテナを構成することを特徴とする請求項1記載の無線通信機能付き装置。
- 本体のアンテナの放射電極は、当該放射電極が基体に設けられて成る表面実装タイプの部品の態様でもって本体に設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2又は請求項3記載の無線通信機能付き装置。
- 本体のアンテナの放射電極は、磁性体のコアの周囲に導線が巻回形成されている形態のコイルにより構成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2又は請求項3記載の無線通信機能付き装置。
- 本体と着脱式アンテナ構造体とのうちの一方側には、着脱式アンテナ構造体取り付け用の磁石が設けられ、他方側には、磁性体から成る取り付け部が設けられ、前記着脱式アンテナ構造体取り付け用の磁石に前記取り付け部が磁力吸着されて着脱式アンテナ構造体が本体に着脱自在に取り付けられることを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1つに記載の無線通信機能付き装置。
- 着脱式アンテナ構造体には、着脱式アンテナ構造体取り付け用の磁石が設けられており、
本体のアンテナの放射電極は、磁性体のコアの周囲に導線が巻回形成されている態様のコイルにより形成される構成と成し、
本体のアンテナの放射電極を構成するコアは、着脱式アンテナ構造体取り付け用の磁石に磁力吸着される取り付け部として機能することを特徴とする請求項6記載の無線通信機能付き装置。 - 本体の無線通信用の高周波回路および本体のアンテナの放射電極は筐体内に収容されており、
着脱式アンテナ構造体が本体に取り付けられている状態のときに着脱式アンテナ構造体の放射電極と本体のアンテナの放射電極との間に位置する筐体部分は磁性体により構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか1つに記載の無線通信機能付き装置。 - 無線通信用の高周波回路は、予め定められた低い側の周波数帯の無線通信に対応する高周波回路部分と、高い側の周波数帯の無線通信に対応する高周波回路部分とを有し、
本体のアンテナの放射電極は、単独で高い側の周波数帯の無線通信を行う構成と成し、
着脱式アンテナ構造体の放射電極は、本体のアンテナの放射電極と共にアンテナ動作して低い側の周波数帯の無線通信を行う構成と成していることを特徴とする請求項1乃至請求項8の何れか1つに記載の無線通信機能付き装置。
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JP2015521822A (ja) * | 2012-06-29 | 2015-07-30 | ▲ホア▼▲ウェイ▼技術有限公司 | 電磁ダイポールアンテナ |
JP2015220646A (ja) * | 2014-05-19 | 2015-12-07 | シャープ株式会社 | 無線通信装置 |
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2005
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US9590320B2 (en) | 2012-06-29 | 2017-03-07 | Huawei Technologies Co., Ltd. | Electromagnetic dipole antenna |
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