JP2007150209A - コモンモードフィルタ - Google Patents

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Abstract

【課題】 コイルに生じる浮遊容量を低減することができるコモンモードフィルタを提供する。
【解決手段】 コモンモードフィルタの層構造体3は、下から導体層10、絶縁層11、導体層12、絶縁層13及び導体層14が積層されて成るものである。導体層10は、スパイラル状のコイル導体16と、このコイル導体16の外側端と繋がる引出導体17と、コイル導体16の外側領域に形成された引出導体18とを有している。導体層12は、スパイラル状のコイル導体24と、コイル導体24の内側領域に形成された接続導体26とを有している。導体層14は、スパイラル状のコイル導体30を有している。コイル導体16の内側端と引出導体18とは、接続導体26を介して接続されている。接続導体26は、コイル導体16を横切るように形成されている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、3つのコイルを有するコモンモードフィルタに関するものである。
従来において、3つのコイルを有する3ライン構造のコモンモードフィルタとしては、例えば特許文献1に記載されているように、複数の絶縁性シートと複数のコイル用導体パターンとを積み重ねて、3つのコイルを形成して成る積層型コモンモードフィルタが知られている。このような3ライン構造のコモンモードフィルタでは、3つのコイルのうち何れか1つをグランドライン用コイルとし、他の2つのコイルを信号ライン用コイルとして使用される。
特開2004−165448号公報(図3及び図4)
しかしながら、上記従来技術においては、絶縁性シートを介して積層された2つのスパイラル状のコイル用導体パターンが、絶縁性シートに設けられたビアホールを介して直列に接続されることで、1つ(1ライン)のコイルが形成される構造となっている。このような構成では、1ラインのコイルにおいて各コイル用導体パターン同士が重なり合う領域が増加せざるを得ないため、コイルの一端部(入力部)と他端部(出力部)との間に生じる浮遊容量が増大する。その結果、コモンモードフィルタの共振周波数が低下し、高周波帯域のコモンモード特性が低下してしまう。
本発明の目的は、コイルに生じる浮遊容量を低減することができるコモンモードフィルタを提供することである。
本発明のコモンモードフィルタは、スパイラル状の第1コイル導体と、第1コイル導体の外側端と第1端子電極とを接続する第1引出導体とを有する第1導体層と、スパイラル状の第2コイル導体と、第2コイル導体の外側端と第2端子電極とを接続する第2引出導体とを有する第2導体層と、スパイラル状の第3コイル導体と、第3コイル導体の外側端と第3端子電極とを接続する第3引出導体とを有する第3導体層と、第1導体層と第2導体層との間に配置された第1絶縁層と、第2導体層と第3導体層との間に配置された第2絶縁層と、第1コイル導体の内側端と第4端子電極とを接続する第1接続手段と、第2コイル導体の内側端と第5端子電極とを接続する第2接続手段と、第3コイル導体の内側端と第6端子電極とを接続する第3接続手段とを備え、第1端子電極、第2端子電極及び第3端子電極は同じ側に配置され、第4端子電極、第5端子電極及び第6端子電極は、第1端子電極、第2端子電極及び第3端子電極の反対側に配置されており、第1接続手段は、第1導体層とは異なる層において第1コイル導体を横切るように形成された第1接続部を有し、第2接続手段は、第2導体層とは異なる層において第2コイル導体を横切るように形成された第2接続部を有し、第3接続手段は、第3導体層とは異なる層において第3コイル導体を横切るように形成された第3接続部を有することを特徴とするものである。
このようなコモンモードフィルタにおいては、第1コイル導体の外側端は、第1引出導体を介して第1端子電極と接続され、第1コイル導体の内側端は、第1接続部を含む第1接続手段を介して第4端子電極と接続される。これにより、第1コイル導体を含む1つ(1ライン)のコイルが形成されることになる。また、第2コイル導体の外側端は、第2引出導体を介して第2端子電極と接続され、第2コイル導体の内側端は、第2接続部を含む第2接続手段を介して第5端子電極と接続される。第3コイル導体の外側端は、第3引出導体を介して第3端子電極と接続され、第3コイル導体の内側端は、第3接続部を含む第3接続手段を介して第6端子電極と接続される。つまり、第2コイル導体を含むコイル及び第3コイル導体を含むコイルも形成されるため、コモンモードフィルタは、全部で3つのコイルを有することとなる。
ここで、第1接続部は、第1導体層とは異なる層において第1コイル導体を横切るように形成されている。このため、第1コイル導体を含むコイルにおいて、第1コイル導体と第1接続部とが重なり合う領域は少ない。また、これと同様に、第2コイル導体を含むコイルにおいて、第2コイル導体と第2接続部とが重なり合う領域は少なく、第3コイル導体を含むコイルにおいて、第3コイル導体と第3接続部とが重なり合う領域は少ない。このように各ラインのコイルにおいてコイル形成部同士が重なり合う領域が少なくて済むので、各コイルに生じる浮遊容量を低減することができる。
好ましくは、第1導体層は、第4端子電極と接続された第4引出導体を更に有し、第2導体層は、第2コイル導体の内側領域に形成され、第1コイル導体の内側端と第4引出導体とを接続する第1コイル導体用の接続導体を更に有し、第4引出導体及び第1コイル導体用の接続導体は、第1接続手段の一部を構成し、第1接続部は、第1コイル導体用の接続導体である。
第1接続手段の一部を構成する第1コイル導体用の接続導体を第2導体層に形成することにより、コモンモードフィルタの層を必要以上に増やさなくて済むため、コモンモードフィルタの製造工程を簡略化することができる。また、第1コイル導体用の接続導体を第2導体層における第2コイル導体の内側領域に形成することにより、第1コイル導体を含むコイルをスペース効率良く形成することができる。
このとき、好ましくは、第1導体層は、第5端子電極と接続された第5引出導体と、第6端子電極と接続された第6引出導体とを更に有し、第5引出導体は、第2接続手段の一部を構成し、第6引出導体は、第3接続手段の一部を構成し、第2接続部は、第5引出導体の一部分であり、第3接続部は、第6引出導体の一部分である。
第2接続手段の一部を構成する第5引出導体と第3接続手段の一部を構成する第6引出導体とを第1導体層に形成することにより、コモンモードフィルタの層を更に必要以上に増やさなくて済むため、コモンモードフィルタの製造工程をより簡略化することができる。
このとき、好ましくは、第1絶縁層は、第1コイル導体の内側端及び第4引出導体と第1コイル導体用の接続導体とをそれぞれ接続する2つの第1コンタクトホールと、第2コイル導体の内側端と第5引出導体とを接続する第2コンタクトホールと、第3コイル導体の内側端と第6引出導体とを接続する第3コンタクトホールとを有し、第2絶縁層は、第3コイル導体の内側端と第6引出導体とを接続する第4コンタクトホールを有し、各第1コンタクトホールは、第1接続手段の一部を構成し、第2コンタクトホールは、第2接続手段の一部を構成し、第3コンタクトホール及び第4コンタクトホールは、第3接続手段の一部を構成する。
このように第1絶縁層及び第2絶縁層に接続用のコンタクトホールを設けることにより、第1接続手段、第2接続手段及び第3接続手段を複雑化させること無く簡単に形成することができる。
また、第1導体層は、第5端子電極と接続された第5引出導体を更に有し、第3導体層は、第6端子電極と接続された第6引出導体を更に有し、第2導体層は、第2コイル導体の内側領域に形成され、第3コイル導体の内側端と第6引出導体とを接続する第3コイル導体用の接続導体を更に有し、第5引出導体は、第2接続手段の一部を構成し、第6引出導体及び第3コイル導体用の接続導体は、第3接続手段の一部を構成し、第2接続部は、第5引出導体の一部分であり、第3接続部は、第3コイル導体用の接続導体であっても良い。
第2接続手段を構成する第5引出導体を第1導体層に形成し、第3接続手段を構成する第3コイル導体用の接続導体を第2導体層に形成することにより、コモンモードフィルタの層を更に必要以上に増やさなくて済むため、コモンモードフィルタの製造工程をより簡略化することができる。
このとき、好ましくは、第1絶縁層は、第1コイル導体の内側端及び第4引出導体と第1コイル導体用の接続導体とをそれぞれ接続する2つの第1コンタクトホールと、第2コイル導体の内側端と第5引出導体とを接続する第2コンタクトホールとを有し、第2絶縁層は、第3コイル導体の内側端及び第6引出導体と第3コイル導体用の接続導体とをそれぞれ接続する2つの第3コンタクトホールを有し、各第1コンタクトホールは、第1接続手段の一部を構成し、第2コンタクトホールは、第2接続手段の一部を構成し、各第3コンタクトホールは、第3接続手段の一部を構成する。
このように第1絶縁層及び第2絶縁層に接続用のコンタクトホールを設けることにより、第1接続手段、第2接続手段及び第3接続手段を複雑化させること無く簡単に形成することができる。
また、第2導体層は、第5端子電極と接続された第5引出導体を更に有し、第3導体層は、第6端子電極と接続された第6引出導体を更に有し、第1導体層は、第1コイル導体の外側領域に形成され、第2コイル導体の内側端と第5引出導体とを接続する第2コイル導体用の接続導体と、第1コイル導体の外側領域に形成され、第3コイル導体の内側端と第6引出導体とを接続する第3コイル導体用の接続導体とを更に有し、第5引出導体及び第2コイル導体用の接続導体は、第2接続手段の一部を構成し、第6引出導体及び第3コイル導体用の接続導体は、第3接続手段の一部を構成し、第2接続部は、第2コイル導体用の接続導体であり、第3接続部は、第3コイル導体用の接続導体であっても良い。
第2接続手段を構成する第2コイル導体用の接続導体と第3接続手段を構成する第3コイル導体用の接続導体とを第1導体層に形成することにより、コモンモードフィルタの層を更に必要以上に増やさなくて済むため、コモンモードフィルタの製造工程をより簡略化することができる。
このとき、好ましくは、第1絶縁層は、第1コイル導体の内側端及び第4引出導体と第1コイル導体用の接続導体とをそれぞれ接続する2つの第1コンタクトホールと、第2コイル導体の内側端及び第5引出導体と第2コイル導体用の接続導体とをそれぞれ接続する2つの第2コンタクトホールと、第3コイル導体の内側端及び第6引出導体と第3コイル導体用の接続導体とをそれぞれ接続する2つの第3コンタクトホールとを有し、第2絶縁層は、第3コイル導体の内側端及び第6引出導体と第3コイル導体用の接続導体とをそれぞれ接続する2つの第4コンタクトホールを有し、各第1コンタクトホールは、第1接続手段の一部を構成し、各第2コンタクトホールは、第2接続手段の一部を構成し、各第3コンタクトホール及び各第4コンタクトホールは、第3接続手段の一部を構成する。
このように第1絶縁層及び第2絶縁層に接続用のコンタクトホールを設けることにより、第1接続手段、第2接続手段及び第3接続手段を複雑化させること無く簡単に形成することができる。
さらに、好ましくは、第1コイル導体及び第3コイル導体の少なくとも一方の線路長は、第2コイル導体の線路長よりも短い。
第2導体層における第2コイル導体の内側領域には第1コイル導体用の接続導体が形成されるので、第2コイル導体の線路長を短くするには限界があるが、第1コイル導体及び第3コイル導体には、特にそのような制約は無い。そこで、例えば第1コイル導体または第3コイル導体をグランドラインとして使用する場合には、当該コイル導体の線路長を第2コイル導体の線路長よりも短くすることにより、その分だけ直流抵抗が低くなるため、良好なフィルタ特性を得ることができる。
本発明によれば、コモンモードフィルタの各コイルに生じる浮遊容量を低減することができる。これにより、高周波帯域のコモンモード特性を向上させることが可能となる。
以下、本発明に係わるコモンモードフィルタの好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
まず、本発明に係わるコモンモードフィルタの第1実施形態を図1〜図6により説明する。図1は、本実施形態のコモンモードフィルタを示す斜視図である。同図において、コモンモードフィルタ1は、3ライン構造の積層型コモンモードフィルタである。
コモンモードフィルタ1は、下部磁性基板2、層構造体3及び上部磁性基板4からなる積層体5を備えている。層構造体3は、下部磁性基板2と上部磁性基板4との間に配置されている。下部磁性基板2及び上部磁性基板4は、焼結フェライト、複合フェライト(粉状のフェライトを含有した樹脂)等の磁性材料からなる基板である。
積層体5の一方の側面部には端子電極6A〜8Aが設けられ、積層体5の他方の側面部には端子電極6B〜8Bが設けられている。端子電極6Aは端子電極7A,8A間に配置され、端子電極6Bは端子電極7B,8B間に配置されている。端子電極6A〜8A及び端子電極6B〜8Bは、積層体5の下面、側面及び上面にわたるようにコの字状に形成されている。
図2は、積層体5の分解斜視図である。同図において、層構造体3は、下から順に絶縁層9、導体層10、絶縁層11、導体層12、絶縁層13、導体層14及び絶縁層15が積層されて成るものである。絶縁層9,11,13,15は、電気的及び磁気的な絶縁性に優れ、加工性の良い樹脂材料(例えばポリイミド樹脂やエポキシ樹脂等)で形成されている。導体層10,12,14は、導電性及び加工性等に優れた金属材料(例えばCuやAl等)で形成されている。
最下層の絶縁層9は、下部磁性基板2の上面に凹凸があっても、導体層10との密着性を良好にするための層である。
導体層10は、絶縁層9上に形成されている。導体層10は、図3に示すように、矩形スパイラル状のコイル導体16と、このコイル導体16と繋がっている引出導体17と、コイル導体16の外側領域に形成された引出導体18〜20とを有している。また、導体層10は、絶縁層9の一方の側縁部上に形成された引出電極21A〜23Aと、絶縁層9の他方の側縁部上に形成された引出電極21B〜23Bとを有している。引出電極21Aは引出電極22A,23A間に配置され、引出電極21Bは引出電極22B,23B間に配置されている。
引出導体17の一端は、コイル導体16の外側端と接続され、引出導体17の他端は、引出電極21Aと接続されている。引出導体18〜20は、曲折状に延びて引出電極21B〜23Bとそれぞれ接続されている。引出導体18〜20の先端部(引出電極21B〜23Bとは反対側の端部)は、コイル導体16の一側方に位置している。
導体層12は、絶縁層11上に形成されている。導体層12は、図4に示すように、矩形スパイラル状のコイル導体24と、このコイル導体24と繋がっている引出導体25と、コイル導体24の内側領域に形成された接続導体26とを有している。また、導体層12は、絶縁層11の一方の側縁部上に形成された引出電極27A〜29Aと、絶縁層11の他方の側縁部上に形成された引出電極27B〜29Bとを有している。引出電極27Aは引出電極28A,29A間に配置され、引出電極27Bは引出電極28B,29B間に配置されている。
引出導体25の一端は、コイル導体24の外側端と接続され、引出導体25の他端は、引出電極28Aと接続されている。接続導体26は、導体層10におけるコイル導体16の内側端と引出導体18とを接続するための導体である。
導体層14は、絶縁層13上に形成されている。導体層14は、図5に示すように、矩形スパイラル状のコイル導体30と、このコイル導体30と繋がっている引出導体31とを有している。また、導体層14は、絶縁層13の一方の側縁部上に形成された引出電極32A〜34Aと、絶縁層13の他方の側縁部上に形成された引出電極32B〜34Bとを有している。引出電極32Aは引出電極33A,34A間に配置され、引出電極32Bは引出電極33B,34B間に配置されている。引出導体31の一端は、コイル導体30の外側端と接続され、引出導体31の他端は、引出電極34Aと接続されている。
ここで、導体層12の接続導体26は、図6(a)に示すように、導体層10のコイル導体16を垂直に横切るように形成されている。導体層10における引出導体19の先端側の直線部分19aは、図6(b)に示すように、導体層12のコイル導体24を垂直に横切るように形成されている。導体層10における引出導体20の先端側の直線部分20aは、図6(c)に示すように、導体層14のコイル導体30を垂直に横切るように形成されている。
また、コイル導体16の線路長は、コイル導体24,30の線路長よりも短くなっている。このため、導体層10におけるコイル導体16の外側領域に引出導体18〜20を設けることが可能となる。
絶縁層11には、コイル導体16の内側端と接続導体26の一端とを接続するコンタクトホール35aと、接続導体26の他端と引出導体18とを接続するコンタクトホール35bと、コイル導体24の内側端と引出導体19とを接続するコンタクトホール35cと、コイル導体30の内側端と引出導体20とを接続するコンタクトホール35dとが形成されている。コンタクトホール35a〜35dは、絶縁層11に設けられた貫通孔に銀やパラジウム等の磁性材料を埋め込むことにより形成される。
また、絶縁層13には、コイル導体30の内側端と引出導体20とを接続するコンタクトホール36が形成されている。コンタクトホール36の構造は、コンタクトホール35a〜35dと同様である。
コイル導体24の内側領域に接続導体26を形成することに加え、そのようなコンタクトホール35a〜35d,36を設けることにより、コイル導体16と引出導体18との電気的接続、コイル導体24と引出導体19との電気的接続、コイル導体30と引出導体20との電気的接続を、スペース効率良く且つ簡単な構成で行うことができる。
このように構成された積層体5の両側面には、上述したように端子電極6A〜8A及び端子電極6B〜8Bがそれぞれ設けられている。端子電極6Aは引出電極21A,27A,32Aと電気的に接続され、端子電極7Aは引出電極22A,28A,33Aと電気的に接続され、端子電極8Aは引出電極23A,29A,34Aと電気的に接続されている。端子電極6Bは引出電極21B,27B,32Bと電気的に接続され、端子電極7Bは引出電極22B,28B,33Bと電気的に接続され、端子電極8Bは引出電極23B,29B,34Bと電気的に接続されている。
以上のようなコモンモードフィルタ1において、端子電極6A、引出電極21A、引出導体17、コイル導体16、コンタクトホール35a、接続導体26、コンタクトホール35b、引出導体18、引出電極21B及び端子電極6Bは、電気的に直列接続されてなるコイル37Aを構成している。端子電極7A、引出電極28A、引出導体25、コイル導体24、コンタクトホール35c、引出導体19、引出電極22B及び端子電極7Bは、電気的に直列接続されてなるコイル37Bを構成している。端子電極8A、引出電極34A、引出導体31、コイル導体30、コンタクトホール36,35d、引出導体20、引出電極23B及び端子電極8Bは、電気的に直列接続されてなるコイル37Cを構成している。これにより、コモンモードフィルタ1は、3つのコイル37A〜37Cを有することとなる。
そして、端子電極6A〜8Aは、コイル37A〜37Cの入力用電極としてそれぞれ使用され、端子電極6B〜8Bは、コイル37A〜37Cの出力用電極としてそれぞれ使用される。そして、コイル37Aは、グランド(GND)ライン用コイルとして構成され、コイル37B,37Cは、信号ライン用コイルとして構成されている。
ここで、コイル37Aにおいては、接続導体26がコイル導体16を横切るように形成されているので、絶縁層11を挟んで上下に重なり合う領域は極めて少ない。また、コイル37Bにおいては、引出導体19の先端側の直線部分19aがコイル導体24を横切るように形成されているので、絶縁層11を挟んで上下に重なり合う領域は極めて少ない。さらに、コイル37Cにおいては、引出導体20の先端側の直線部分20aがコイル導体30を横切るように形成されているので、絶縁層11,13を挟んで上下に重なり合う領域は極めて少ない。
次に、上述したコモンモードフィルタ1を製造する手順について説明する。まず、積層体5を以下のようにして作製する。
即ち、例えばスピンコート法、ディップ法、スプレー法等により上記の樹脂材料を下部磁性基板2上に塗布して硬化させることにより、絶縁層9を形成する。続いて、例えば電気めっき法やスパッタ法により絶縁層9上に導体薄膜を形成し、更にフォトリソグラフィー法によりコイル導体16、引出導体17〜20、引出電極21A〜23A及び引出電極21B〜23Bのパターンを形成することにより、導体層10を形成する。なお、導体層10の形成方法としては、上記の薄膜工法の他に、積層工法等を用いても良い。
続いて、絶縁層9の形成方法と同様にして、導体層10の上に絶縁層11を形成する。そして、例えばエッチング法及び電気めっき法により、絶縁層11にコンタクトホール35a〜35dを形成する。続いて、導体層10の形成方法と同様の方法によって、絶縁層11上にコイル導体24、引出導体25、接続導体26、引出電極27A〜29A及び引出電極27B〜29Bのパターンを形成することにより、導体層12を形成する。
続いて、絶縁層11の形成方法と同様にして、導体層12の上に絶縁層13を形成し、更に絶縁層13にコンタクトホール36を形成する。続いて、導体層10,12の形成方法と同様の方法によって、絶縁層13上にコイル導体30、引出導体31、引出電極32A〜34A及び引出電極32B〜34Bのパターンを形成することにより、導体層14を形成する。
続いて、絶縁層9の形成方法と同様にして、導体層14の上に絶縁層15を形成する。続いて、絶縁層15上にエポキシ樹脂等の接着剤を塗布して接着層(図示せず)を形成し、この接着層の上面に上部磁性基板4を貼り付ける。これにより、上記の積層体5が得られる。
その後、積層体5の一方の側面部に端子電極6A〜8Aを形成し、積層体5の他方の側面部に端子電極6B〜8Bを形成する。具体的には、例えばマスクスパッタ法により積層体5の側面部にCr/Cu膜またはTi/Cu膜を成膜した後、Ni/Snを用いて電気めっきを施すことにより、端子電極6A〜8A及び端子電極6B〜8Bを形成する。以上により、上記のコモンモードフィルタ1が完成する。
以上のように本実施形態にあっては、1ラインのコイル37Aにおいて上下に重なり合う領域が少なくて済むので、端子電極6A,6B間(コイル37Aの入力部と出力部との間)に発生する浮遊容量を低減することができる。また、これと同様に、コイル37Bについて端子電極7A,7B間に発生する浮遊容量を低減し、コイル37Cについて端子電極8A,8B間に発生する浮遊容量を低減することができる。これにより、コモンモードフィルタ1の共振周波数を高くし、高周波特性の良好なコモンモードフィルタ1を得ることが可能となる。
また、グランドラインとして使用するコイル導体16の線路長は、信号ラインとして使用するコイル導体24,30の線路長よりも短いので、直流抵抗が低く抑えられる。これにより、特性的に優れた3ライン構造のコモンモードフィルタ1を実現することが可能となる。
さらに、コイル37Aの一部を導体層12に設け、コイル37Bの一部を導体層10に設け、コイル37Cの一部を導体層10に設けたので、導体層が3層だけであっても、3つのコイルを形成することができる。これにより、コモンモードフィルタ1の製造工程の簡素化が図れるため、製造コストを抑えることが可能となる。また、コモンモードフィルタ1の高さ寸法を小さくできるため、素子の小型化に有利である。
本発明に係わるコモンモードフィルタの第2実施形態を図7〜図11により説明する。図中、第1実施形態と同一または同等の部材には同じ符号を付し、その説明を省略する。
図7は、本実施形態のコモンモードフィルタの主要部を示す分解斜視図である。同図において、本実施形態のコモンモードフィルタの積層体5は、第1実施形態における層構造体3に代えて、層構造体40を有している。層構造体40は、下から順に絶縁層9、導体層41、絶縁層42、導体層43、絶縁層44、導体層45及び絶縁層15が積層されて成るものである。
導体層41は、絶縁層9上に形成されている。導体層41は、図8に示すように、矩形スパイラル状のコイル導体46と、このコイル導体46と繋がっている引出導体47と、コイル導体46の外側領域に形成された引出導体48,49と、引出電極21A〜23A及び引出電極21B〜23Bとを有している。
引出導体47の一端は、コイル導体46の外側端と接続され、引出導体47の他端は、引出電極21Aと接続されている。引出導体48,49は、曲折状に延びて引出電極21B,22Bとそれぞれ接続されている。引出導体48,49の先端部(引出電極21B,22Bとは反対側の端部)は、コイル導体46の一側方に位置している。
導体層43は、絶縁層42上に形成されている。導体層43は、図9に示すように、矩形スパイラル状のコイル導体50と、このコイル導体50と繋がっている引出導体51と、コイル導体50の内側領域に形成された接続導体52,53と、引出電極27A〜29A及び引出電極27B〜29Bとを有している。
引出導体51の一端は、コイル導体50の外側端と接続され、引出導体51の他端は、引出電極28Aと接続されている。接続導体52は、導体層41におけるコイル導体46の内側端と引出導体48とを接続するための導体である。接続導体53については後述する。
導体層45は、絶縁層44上に形成されている。導体層45は、図10に示すように、矩形スパイラル状のコイル導体54と、このコイル導体54と繋がっている引出導体55と、コイル導体54の外側領域に形成された引出導体56と、引出電極32A〜34A及び引出電極32B〜34Bとを有している。
引出導体55の一端は、コイル導体54の外側端と接続され、引出導体55の他端は、引出電極34Aと接続されている。引出導体56は、曲折状に延びて引出電極34Bと接続されている。引出導体56の先端部は、コイル導体54に対して引出導体48,49の先端部と同じ側に位置している。
上記の導体層43に形成された接続導体53は、コイル導体54の内側端と引出導体56とを接続するための導体である。
ここで、導体層43の接続導体52は、図11(a)に示すように、導体層41のコイル導体46を垂直に横切るように形成されている。導体層41における引出導体49の先端側の直線部分49aは、図11(b)に示すように、導体層43のコイル導体50を垂直に横切るように形成されている。導体層43の接続導体53は、図11(c)に示すように、導体層45のコイル導体54を垂直に横切るように形成されている。
また、コイル導体46の線路長は、コイル導体50の線路長よりも短くなっている。このため、導体層41におけるコイル導体46の外側領域に引出導体48,49を設けることが可能となる。
絶縁層42には、コイル導体46の内側端と接続導体52の一端とを接続するコンタクトホール57aと、接続導体52の他端と引出導体48とを接続するコンタクトホール57bと、コイル導体50の内側端と引出導体49とを接続するコンタクトホール57cとが形成されている。
絶縁層44には、コイル導体54の内側端と接続導体53の一端とを接続するコンタクトホール58aと、接続導体53の他端と引出導体56とを接続するコンタクトホール58bとが形成されている。
以上のような本実施形態のコモンモードフィルタにおいて、端子電極6A、引出電極21A、引出導体47、コイル導体46、コンタクトホール57a、接続導体52、コンタクトホール57b、引出導体48、引出電極21B及び端子電極6Bは、電気的に直列接続されてなるコイル59Aを構成している。端子電極7A、引出電極28A、引出導体51、コイル導体50、コンタクトホール57c、引出導体49、引出電極22B及び端子電極7Bは、電気的に直列接続されてなるコイル59Bを構成している。端子電極8A、引出電極34A、引出導体55、コイル導体54、コンタクトホール58a、接続導体53、コンタクトホール58b、引出導体56、引出電極34B及び端子電極8Bは、電気的に直列接続されてなるコイル59Cを構成している。
ここで、コイル59Aにおいては、接続導体52がコイル導体46を横切るように形成されているので、絶縁層42を挟んで上下に重なり合う領域は極めて少ない。また、コイル59Bにおいては、引出導体49の先端側の直線部分49aがコイル導体50を横切るように形成されているので、絶縁層42を挟んで上下に重なり合う領域は極めて少ない。さらに、コイル59Cにおいては、接続導体53がコイル導体54を横切るように形成されているので、絶縁層44を挟んで上下に重なり合う領域は極めて少ない。これにより、第1実施形態と同様に、コイル59A〜59Cの各ラインに発生する浮遊容量を低減することができる。
本発明に係わるコモンモードフィルタの第3実施形態を図12〜図16により説明する。図中、第1実施形態と同一または同等の部材には同じ符号を付し、その説明を省略する。
図12は、本実施形態のコモンモードフィルタの主要部を示す分解斜視図である。同図において、本実施形態のコモンモードフィルタの積層体5は、第1実施形態における層構造体3に代えて、層構造体60を有している。層構造体60は、下から順に絶縁層9、導体層61、絶縁層62、導体層63、絶縁層64、導体層65及び絶縁層15が積層されて成るものである。
導体層61は、絶縁層9上に形成されている。導体層61は、図13に示すように、矩形スパイラル状のコイル導体66と、このコイル導体66と繋がっている引出導体67と、コイル導体66の外側領域に形成された引出導体68及び接続導体69,70と、引出電極21A〜23A及び引出電極21B〜23Bとを有している。
引出導体67の一端は、コイル導体66の外側端と接続され、引出導体67の他端は、引出電極21Aと接続されている。引出導体68は、曲折状に延びて引出電極21Bと接続されている。引出導体68の先端部(引出電極21Bとは反対側の端部)及び接続導体69は、コイル導体66の一側方に位置しており、接続導体70は、コイル導体66を挟んで接続導体69の反対側に位置している。
導体層63は、絶縁層62上に形成されている。導体層63は、図14に示すように、矩形スパイラル状のコイル導体71と、このコイル導体71と繋がっている引出導体72と、コイル導体71の内側領域に形成された接続導体73と、コイル導体71の外側領域に形成された引出導体74と、引出電極27A〜29A及び引出電極27B〜29Bとを有している。
引出導体72の一端は、コイル導体71の外側端と接続され、引出導体72の他端は、引出電極28Aと接続されている。接続導体73は、導体層63におけるコイル導体66の内側端と引出導体68とを接続するための導体である。引出導体74の先端部は、コイル導体71に対して上記の接続導体69と同じ側に位置している。
導体層65は、絶縁層64上に形成されている。導体層65は、図15に示すように、矩形スパイラル状のコイル導体75と、このコイル導体75と繋がっている引出導体76と、コイル導体75の外側領域に形成された引出導体77と、引出電極32A〜34A及び引出電極32B〜34Bとを有している。
引出導体76の一端は、コイル導体75の外側端と接続され、引出導体76の他端は、引出電極34Aと接続されている。引出導体77は、曲折状に延びて引出電極34Bと接続されている。引出導体77の先端部は、コイル導体75に対して上記の接続導体70と同じ側に位置している。
上記の導体層61に形成された接続導体69は、導体層63におけるコイル導体71の内側端と引出導体74とを接続するための導体である。また、導体層61に形成された接続導体70は、導体層65におけるコイル導体75の内側端と引出導体77とを接続するための導体である。
ここで、導体層63の接続導体73は、図16(a)に示すように、導体層61のコイル導体66を垂直に横切るように形成されている。導体層61の接続導体69は、図16(b)に示すように、導体層63のコイル導体71を垂直に横切るように形成されている。導体層61の接続導体70は、図16(c)に示すように、導体層65のコイル導体75を垂直に横切るように形成されている。
また、コイル導体66の線路長は、コイル導体71,75の線路長よりも短くなっている。このため、導体層61におけるコイル導体66の両側方の領域に接続導体69,70をそれぞれ設けることが可能となる。
絶縁層62には、コイル導体66の内側端と接続導体73の一端とを接続するコンタクトホール78aと、接続導体73の他端と引出導体68とを接続するコンタクトホール78bと、コイル導体71の内側端と接続導体69の一端とを接続するコンタクトホール78cと、接続導体69の他端と引出導体74とを接続するコンタクトホール78dと、コイル導体75の内側端と接続導体70の一端とを接続するコンタクトホール78eと、接続導体70の他端と引出導体77とを接続するコンタクトホール78fとが形成されている。
絶縁層64には、コイル導体75の内側端と接続導体70の一端とを接続するコンタクトホール79aと、接続導体70の他端と引出導体77とを接続するコンタクトホール79bとが形成されている。
以上のような本実施形態のコモンモードフィルタにおいて、端子電極6A、引出電極21A、引出導体67、コイル導体66、コンタクトホール78a、接続導体73、コンタクトホール78b、引出導体68、引出電極21B及び端子電極6Bは、電気的に直列接続されてなるコイル80Aを構成している。端子電極7A、引出電極28A、引出導体72、コイル導体71、コンタクトホール78c、接続導体69、コンタクトホール78d、引出導体74、引出電極28B及び端子電極7Bは、電気的に直列接続されてなるコイル80Bを構成している。端子電極8A、引出電極34A、引出導体76、コイル導体75、コンタクトホール79a,78e、接続導体70、コンタクトホール78f、79b、引出導体77、引出電極34B及び端子電極8Bは、電気的に直列接続されてなるコイル80Cを構成している。
ここで、コイル80Aにおいては、接続導体73がコイル導体66を横切るように形成されているので、絶縁層62を挟んで上下に重なり合う領域は極めて少ない。また、コイル80Bにおいては、接続導体69がコイル導体71を横切るように形成されているので、絶縁層62を挟んで上下に重なり合う領域は極めて少ない。さらに、コイル80Cにおいては、接続導体70がコイル導体75を横切るように形成されているので、絶縁層62,64を挟んで上下に重なり合う領域は極めて少ない。これにより、第1実施形態と同様に、コイル80A〜80Cの各ラインに発生する浮遊容量を低減することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、コイル導体、引出導体及び接続導体を用いて3つのコイルを形成する構造としては、特に上記の3つの実施形態には限られない。
また、上記実施形態では、引出導体や接続導体を、コイル導体を有する3つの導体層のいずれかに形成する構造としたが、コイル導体を有する導体層とは全く異なる層に形成しても良い。また、コイル導体の内側端とこれに対応する端子電極とを接続する手段としては、絶縁層にコンタクトホールを設ける構造以外にも、例えばリード線等を用いて構成しても良い。
また、上記実施形態では、導体層に形成されるコイル導体を矩形のスパイラル状を呈するものとしたが、コイル導体のスパイラル形状としては、円形状または楕円形状等であっても良い。
本発明に係わるコモンモードフィルタの第1実施形態を示す斜視図である。 図1に示す積層体の分解斜視図である。 図2に示す下から1層目の導体層を示す平面図である。 図2に示す下から2層目の導体層を示す平面図である。 図2に示す下から3層目の導体層を示す平面図である。 図3〜図5に示すコイル導体とこのコイル導体を横切る導体との位置関係を示す概略平面図である。 本発明に係わるコモンモードフィルタの第2実施形態の主要部である積層体を示す分解斜視図である。 図7に示す下から1層目の導体層を示す平面図である。 図7に示す下から2層目の導体層を示す平面図である。 図7に示す下から3層目の導体層を示す平面図である。 図8〜図10に示すコイル導体とこのコイル導体を横切る導体との位置関係を示す概略平面図である。 本発明に係わるコモンモードフィルタの第3実施形態の主要部である積層体を示す分解斜視図である。 図12に示す下から1層目の導体層を示す平面図である。 図12に示す下から2層目の導体層を示す平面図である。 図12に示す下から3層目の導体層を示す平面図である。 図13〜図15に示すコイル導体とこのコイル導体を横切る導体との位置関係を示す概略平面図である。
符号の説明
1…コモンモードフィルタ、6A…端子電極(第1端子電極)、6B…端子電極(第4端子電極)、7A…端子電極(第2端子電極)、7B…端子電極(第5端子電極)、8A…端子電極(第3端子電極)、8B…端子電極(第6端子電極)、10…導体層(第1導体層)、11…絶縁層(第1絶縁層)、12…導体層(第2導体層)、13…絶縁層(第2絶縁層)、14…導体層(第3導体層)、16…コイル導体(第1コイル導体)、17…引出導体(第1引出導体)、18…引出導体(第4引出導体、第1接続手段)、19…引出導体(第5引出導体、第2接続手段)、19a…直線部分(第2接続部)、20…引出導体(第6引出導体、第3接続手段)、20a…直線部分(第3接続部)、24…コイル導体(第2コイル導体)、25…引出導体(第2引出導体)、26…接続導体(第1コイル導体用の接続導体、第1接続部、第1接続手段)、30…コイル導体(第3コイル導体)、31…引出導体(第3引出導体)、35a,35b…コンタクトホール(第1コンタクトホール、第1接続手段)、35c…コンタクトホール(第2コンタクトホール、第2接続手段)、35d…コンタクトホール(第3コンタクトホール、第3接続手段)、36…コンタクトホール(第4コンタクトホール、第3接続手段)、41…導体層(第1導体層)、42…絶縁層(第1絶縁層)、43…導体層(第2導体層)、44…絶縁層(第2絶縁層)、45…導体層(第3導体層)、46…コイル導体(第1コイル導体)、47…引出導体(第1引出導体)、48…引出導体(第4引出導体、第1接続手段)、49…引出導体(第5引出導体、第2接続手段)、49a…直線部分(第2接続部)、50…コイル導体(第2コイル導体)、51…引出導体(第2引出導体)、52…接続導体(第1コイル導体用の接続導体、第1接続部、第1接続手段)、53…接続導体(第3コイル導体用の接続導体、第3接続部、第3接続手段)、54…コイル導体(第3コイル導体)、55…引出導体(第3引出導体)、56…引出導体(第6引出導体、第3接続手段)、57a,57b…コンタクトホール(第1コンタクトホール、第1接続手段)、57c…コンタクトホール(第2コンタクトホール、第2接続手段)、58a,58b…コンタクトホール(第3コンタクトホール、第3接続手段)、61…導体層(第1導体層)、62…絶縁層(第1絶縁層)、63…導体層(第2導体層)、64…絶縁層(第2絶縁層)、65…導体層(第3導体層)、66…コイル導体(第1コイル導体)、67…引出導体(第1引出導体)、68…引出導体(第4引出導体、第1接続手段)、69…接続導体(第2コイル導体用の接続導体、第2接続部、第2接続手段)、70…接続導体(第3コイル導体用の接続導体、第3接続部、第3接続手段)、71…コイル導体(第2コイル導体)、72…引出導体(第2引出導体)、73…接続導体(第1コイル導体用の接続導体、第1接続部、第1接続手段)、74…引出導体(第5引出導体、第2接続手段)、75…コイル導体(第3コイル導体)、76…引出導体(第3引出導体)、77…引出導体(第6引出導体、第3接続手段)、78a,78b…コンタクトホール(第1コンタクトホール、第1接続手段)、78c,78d…コンタクトホール(第2コンタクトホール、第2接続手段)、78e,78f…コンタクトホール(第3コンタクトホール、第3接続手段)、79a,79b…コンタクトホール(第4コンタクトホール、第3接続手段)。

Claims (9)

  1. スパイラル状の第1コイル導体と、前記第1コイル導体の外側端と第1端子電極とを接続する第1引出導体とを有する第1導体層と、
    スパイラル状の第2コイル導体と、前記第2コイル導体の外側端と第2端子電極とを接続する第2引出導体とを有する第2導体層と、
    スパイラル状の第3コイル導体と、前記第3コイル導体の外側端と第3端子電極とを接続する第3引出導体とを有する第3導体層と、
    前記第1導体層と前記第2導体層との間に配置された第1絶縁層と、
    前記第2導体層と前記第3導体層との間に配置された第2絶縁層と、
    前記第1コイル導体の内側端と第4端子電極とを接続する第1接続手段と、
    前記第2コイル導体の内側端と第5端子電極とを接続する第2接続手段と、
    前記第3コイル導体の内側端と第6端子電極とを接続する第3接続手段とを備え、
    前記第1端子電極、前記第2端子電極及び前記第3端子電極は同じ側に配置され、
    前記第4端子電極、前記第5端子電極及び前記第6端子電極は、前記第1端子電極、前記第2端子電極及び前記第3端子電極の反対側に配置されており、
    前記第1接続手段は、前記第1導体層とは異なる層において前記第1コイル導体を横切るように形成された第1接続部を有し、
    前記第2接続手段は、前記第2導体層とは異なる層において前記第2コイル導体を横切るように形成された第2接続部を有し、
    前記第3接続手段は、前記第3導体層とは異なる層において前記第3コイル導体を横切るように形成された第3接続部を有することを特徴とするコモンモードフィルタ。
  2. 前記第1導体層は、前記第4端子電極と接続された第4引出導体を更に有し、
    前記第2導体層は、前記第2コイル導体の内側領域に形成され、前記第1コイル導体の内側端と前記第4引出導体とを接続する第1コイル導体用の接続導体を更に有し、
    前記第4引出導体及び前記第1コイル導体用の接続導体は、前記第1接続手段の一部を構成し、
    前記第1接続部は、前記第1コイル導体用の接続導体であることを特徴とする請求項1記載のコモンモードフィルタ。
  3. 前記第1導体層は、前記第5端子電極と接続された第5引出導体と、前記第6端子電極と接続された第6引出導体とを更に有し、
    前記第5引出導体は、前記第2接続手段の一部を構成し、
    前記第6引出導体は、前記第3接続手段の一部を構成し、
    前記第2接続部は、前記第5引出導体の一部分であり、
    前記第3接続部は、前記第6引出導体の一部分であることを特徴とする請求項2記載のコモンモードフィルタ。
  4. 前記第1絶縁層は、前記第1コイル導体の内側端及び前記第4引出導体と前記第1コイル導体用の接続導体とをそれぞれ接続する2つの第1コンタクトホールと、前記第2コイル導体の内側端と前記第5引出導体とを接続する第2コンタクトホールと、前記第3コイル導体の内側端と前記第6引出導体とを接続する第3コンタクトホールとを有し、
    前記第2絶縁層は、前記第3コイル導体の内側端と前記第6引出導体とを接続する第4コンタクトホールを有し、
    前記各第1コンタクトホールは、前記第1接続手段の一部を構成し、
    前記第2コンタクトホールは、前記第2接続手段の一部を構成し、
    前記第3コンタクトホール及び前記第4コンタクトホールは、前記第3接続手段の一部を構成することを特徴とする請求項3記載のコモンモードフィルタ。
  5. 前記第1導体層は、前記第5端子電極と接続された第5引出導体を更に有し、
    前記第3導体層は、前記第6端子電極と接続された第6引出導体を更に有し、
    前記第2導体層は、前記第2コイル導体の内側領域に形成され、前記第3コイル導体の内側端と前記第6引出導体とを接続する第3コイル導体用の接続導体を更に有し、
    前記第5引出導体は、前記第2接続手段の一部を構成し、
    前記第6引出導体及び前記第3コイル導体用の接続導体は、前記第3接続手段の一部を構成し、
    前記第2接続部は、前記第5引出導体の一部分であり、
    前記第3接続部は、前記第3コイル導体用の接続導体であることを特徴とする請求項2記載のコモンモードフィルタ。
  6. 前記第1絶縁層は、前記第1コイル導体の内側端及び前記第4引出導体と前記第1コイル導体用の接続導体とをそれぞれ接続する2つの第1コンタクトホールと、前記第2コイル導体の内側端と前記第5引出導体とを接続する第2コンタクトホールとを有し、
    前記第2絶縁層は、前記第3コイル導体の内側端及び前記第6引出導体と前記第3コイル導体用の接続導体とをそれぞれ接続する2つの第3コンタクトホールを有し、
    前記各第1コンタクトホールは、前記第1接続手段の一部を構成し、
    前記第2コンタクトホールは、前記第2接続手段の一部を構成し、
    前記各第3コンタクトホールは、前記第3接続手段の一部を構成することを特徴とする請求項5記載のコモンモードフィルタ。
  7. 前記第2導体層は、前記第5端子電極と接続された第5引出導体を更に有し、
    前記第3導体層は、前記第6端子電極と接続された第6引出導体を更に有し、
    前記第1導体層は、前記第1コイル導体の外側領域に形成され、前記第2コイル導体の内側端と前記第5引出導体とを接続する第2コイル導体用の接続導体と、前記第1コイル導体の外側領域に形成され、前記第3コイル導体の内側端と前記第6引出導体とを接続する第3コイル導体用の接続導体とを更に有し、
    前記第5引出導体及び前記第2コイル導体用の接続導体は、前記第2接続手段の一部を構成し、
    前記第6引出導体及び前記第3コイル導体用の接続導体は、前記第3接続手段の一部を構成し、
    前記第2接続部は、前記第2コイル導体用の接続導体であり、
    前記第3接続部は、前記第3コイル導体用の接続導体であることを特徴とする請求項2記載のコモンモードフィルタ。
  8. 前記第1絶縁層は、前記第1コイル導体の内側端及び前記第4引出導体と前記第1コイル導体用の接続導体とをそれぞれ接続する2つの第1コンタクトホールと、前記第2コイル導体の内側端及び前記第5引出導体と前記第2コイル導体用の接続導体とをそれぞれ接続する2つの第2コンタクトホールと、前記第3コイル導体の内側端及び前記第6引出導体と前記第3コイル導体用の接続導体とをそれぞれ接続する2つの第3コンタクトホールとを有し、
    前記第2絶縁層は、前記第3コイル導体の内側端及び前記第6引出導体と前記第3コイル導体用の接続導体とをそれぞれ接続する2つの第4コンタクトホールを有し、
    前記各第1コンタクトホールは、前記第1接続手段の一部を構成し、
    前記各第2コンタクトホールは、前記第2接続手段の一部を構成し、
    前記各第3コンタクトホール及び前記各第4コンタクトホールは、前記第3接続手段の一部を構成することを特徴とする請求項7記載のコモンモードフィルタ。
  9. 前記第1コイル導体及び前記第3コイル導体の少なくとも一方の線路長は、前記第2コイル導体の線路長よりも短いことを特徴とする請求項2〜8のいずれか一項記載のコモンモードフィルタ。
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