JP2007148873A - 数値制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】工作機械の加工制御に用いられる加工データを編集する場合に、ユーザが簡易かつ迅速に加工データを編集することができる数値制御装置を提供する。
【解決手段】複数の操作手順を経由する所定の入力操作が行われると、所定のデータ編集画面が表示されるマシニングセンタでは、プログラム編集ボタンが3秒以上時間連続して押下された場合(S1:YES)、設定値Sが「1」であれば新規プログラム作成画面が直接表示され(S7)、設定値Sが「2」であれば最新更新プログラム編集画面が直接表示され(S11)、設定値Sが「3」であればメモリ運転プログラム編集画面が直接表示される(S15)。一方、プログラム編集ボタンが3秒以上時間連続して押下されていない場合(S1:NO)、通常のプログラム編集メニュー画面が表示される(S3)。
【選択図】図6

Description

本発明は、工作機械の加工制御に用いられる加工データを任意に編集するための数値制御装置に関する。
従来、工作機械の一例であるマシニングセンタでは、主軸に取り付けられた工具によって被加工物(ワーク)に機械加工(例えば、「中ぐり」、「フライス削り」、「穴空け」、「切削」等)を施している。そして、このようなマシニングセンタでは、その機械加工の加工制御に用いられるNCプログラムや工具データなどの各種加工データを、ユーザが任意に編集できることが知られている。
そして、従来のマシニングセンタでは、ユーザが表示画面に表示される画面を参照しながら、複数の操作キーを用いて対話形式で各種加工データの編集を行っている。一例として、従来のマシニングセンタにおいて、ユーザが新規のNCプログラムを作成するための操作手順を説明する。図12は、従来のマシニングセンタにおける、新規プログラムを作成するための操作手順を説明するための画面遷移図である。
図12に示すように、マシニングセンタのユーザは、まず操作キーの「プログラム編集モードキー」を押す。すると、所定の「プログラム編集メニュー画面」が、表示画面に表示される(状態1)。次に、ユーザはNCプログラムを編集するためのメニュー「1.プログラム編集」を選択するために、操作キーの「1」を押す。すると、既に登録されているNCプログラムを一覧表示した「プログラム一覧詳細画面」が表示される(状態2)。次に、「プログラム一覧詳細」を参照して未使用のプログラム番号(空き番号)を探し、その空き番号を示す数字(ここでは、「37」)を操作キーから入力する。すると、その空き番号が付与された初期状態のNCプログラムが「新規プログラム作成画面」に表示される(状態3)。これにより、ユーザは表示画面を参照しながら操作キーを用いて初期状態のNCプログラムを任意に編集し、その編集後に入力を確定するための「設定キー」を押すことで、新規のNCプログラムを作成することができる。
また、上記のように数値制御が行われる工作機械において、最終加工の種類及び形状のみを入力するだけで、その前加工工程が決定され、かつそれらの加工工程に必要な工具を選択して各加工が実行されるようにして、ユーザが加工プログラムを入力する手間を省くようにしたものが知られている(特許文献1参照)。
特開昭61−76253号公報
しかしながら、従来のマシニングセンタでは、先述のように新規プログラムを作成する場合、各種操作キーを用いて、「プログラム編集メニュー画面」(図12の状態1)、「プログラム一覧詳細画面」(図12の状態2)、「新規プログラム作成画面」(図12の状態3)を順に表示させる操作手順を行わなければならなかった。また、ユーザは「プログラム一覧詳細画面」(図12の状態2)を参照して、未使用のプログラム番号(空き番号)を自力で探す必要があった。
このように、従来のマシニングセンタでは、ユーザが加工データを編集するためには複数の操作手順を行う必要があった。そして、このような操作の手間は、ユーザにとって不便であり、また迅速なデータ編集の妨げとなった。なお、特許文献1に記載の発明は、ユーザのプログラム入力の手間を省くものであるが、ユーザによるデータ編集の手間を省くものではない。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、工作機械の加工制御に用いられる加工データを編集する場合に、ユーザが実行すべき所定の入力操作の手間を省くことで、ユーザが簡易かつ迅速に加工データを編集することができる数値制御装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明の数値制御装置は、複数の操作キーを用いて複数の操作手順を経由する所定の入力操作が行われると、工作機械の加工制御に用いられる加工データを任意に編集するためのデータ編集画面が表示手段に表示される数値制御装置において、前記複数の操作キーのうちの所定の操作キーを所定の時間連続して押下すると、前記所定の入力操作を省略して前記データ編集画面を前記表示手段に表示する表示制御手段を備えたことを特徴とする。
また、請求項2に係る発明の数値制御装置は、請求項1に記載の発明の構成に加え、前記加工データは、工作機械に所定の加工工程を実行させるための加工プログラムであることを特徴とする。
また、請求項3に係る発明の数値制御装置は、請求項1に記載の発明の構成に加え、前記加工データは、工作機械の加工制御において考慮すべき条件に関する加工条件であることを特徴とする。
また、請求項4に係る発明の数値制御装置は、請求項1に記載の発明の構成に加え、前記加工データは、工作機械の加工制御に用いられる工具に関する工具データであることを特徴とする。
また、請求項5に係る発明の数値制御装置は、請求項1乃至4のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記データ編集画面は、新規の加工データを作成するための画面であって、複数の前記加工データが、各々を一意に識別するための管理情報とともに記憶される加工データ記憶手段と、前記所定の操作キーを所定の時間連続して押下すると、前記加工データ記憶手段から未使用の管理情報を検索する第1検索手段とを備え、前記表示制御手段は、前記データ編集画面に、前記第1検索手段によって検索された管理情報が付与された初期状態の加工データを表示することを特徴とする。
また、請求項6に係る発明の数値制御装置は、請求項1乃至4のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記データ編集画面は、前記加工データ記憶手段に記憶された加工データを編集するための画面であって、複数の前記加工データが、各々を一意に識別するための管理情報とともに記憶される加工データ記憶手段と、前記所定の操作キーを所定の時間連続して押下すると、前記加工データ記憶手段から最近更新された加工データを検索する第2検索手段とを備え、前記表示制御手段は、前記データ編集画面に、前記第2検索手段によって検索された加工データを表示することを特徴とする。
また、請求項7に係る発明の数値制御装置は、請求項6に記載の発明の構成に加え、前記表示制御手段は、前記最近更新した加工データを、該更新が終了した最後のシーケンス番号又はその近傍のシーケンス番号から前記データ編集画面に表示することを特徴とする。
また、請求項8に係る発明の数値制御装置は、請求項1乃至7のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記所定の入力操作を構成する複数の操作手順のうちで、前記表示制御手段がいずれの操作手順を省略するかを任意に編集するための省略手順編集手段を備えたことを特徴とする。
請求項1に係る発明の数値制御装置では、複数の操作手順を経由する所定の入力操作が行われるとデータ編集画面が表示手段に表示されるものであって、所定の操作キーを所定の時間連続して押下すると、所定の入力操作を省略してデータ編集画面を表示手段に表示するようにした。よって、工作機械の加工制御に用いられる加工データを編集する場合に、ユーザが実行すべき所定の入力操作の手間を省くことで、ユーザが簡易かつ迅速に加工データを編集することができる。
また、請求項2に係る発明の数値制御装置では、請求項1に記載の発明の効果に加え、加工データは工作機械に所定の加工工程を実行させるための加工プログラムである。よって、ユーザは加工プログラムを簡易かつ迅速に編集することができる。
また、請求項3に係る発明の数値制御装置では、請求項1に記載の発明の効果に加え、加工データは工作機械の加工制御において考慮すべき条件に関する加工条件である。よって、ユーザは加工条件を簡易かつ迅速に編集することができる。
また、請求項4に係る発明の数値制御装置では、請求項1に記載の発明の効果に加え、加工データは工作機械の加工制御に用いられる工具に関する工具データである。よって、ユーザは工具データを簡易かつ迅速に編集することができる。
また、請求項5に係る発明の数値制御装置では、請求項1乃至4のいずれかに記載の発明の効果に加え、所定の操作キーを所定の時間連続して押下すると未使用の管理情報を検索し、データ編集画面にその検索された管理情報が付与された初期状態の加工データを表示するようにした。よって、ユーザは未使用のデータ番号を自ら探して入力しなくても、未使用のデータ番号が付与された新規の加工データを作成することができる。
また、請求項6に係る発明の数値制御装置では、請求項1乃至4のいずれかに記載の発明の効果に加え、所定の操作キーを所定の時間連続して押下すると最近更新した加工データを検索し、データ編集画面にその検索された加工データを表示するようにした。よって、ユーザは最近更新した加工データを自ら探して入力しなくても、最近編集した加工データを編集することができる。
また、請求項7に係る発明の数値制御装置では、請求項6に記載の発明の効果に加え、最近更新した加工データを、その更新が終了した最後のシーケンス番号又はその近傍のシーケンス番号からデータ編集画面に表示するようにした。よって、ユーザは最近更新した加工データを、その更新が終了した部位から編集開始することができる。
また、請求項8に係る発明の数値制御装置では、請求項1乃至7のいずれかに記載の発明の効果に加え、所定の入力操作を構成する複数の操作手順のうちで、いずれの操作手順を省略するかを任意に編集するようにした。よって、ユーザは所定の入力操作が省略されるショートカット動作のパターンを、必要に応じて自由に編集することができる。
以下、本発明の実施の形態であるマシニングセンタ1について、図面に基づいて説明する。図1は、マシニングセンタ1の正面図である。図2は、スプラッシュカバー3を除いた、マシニングセンタ1の全体斜視図である。図3は、マシニングセンタ1における、工具交換機構20及び主軸ヘッド7を中心とした正面図である。図4は、マシニングセンタ1の電気的構成を示すブロック図である。図5は、操作パネル80に設けられたキーボード81の拡大図である。
はじめに、マシニングセンタ1の全体構成について説明する。図1に示すように、マシニングセンタ1は、図示外のワーク(図示外)と工具6(図3参照)とを相対移動させて、ワークに所望の機械加工(例えば、「中ぐり」、「フライス削り」、「穴空け」、「切削」等)を施すことができる工作機械である。そして、マシニングセンタ1は、ワークを加工する機械本体と、機械本体の土台となるベッド2と、ベッド2の上部に設けられて機械本体の周囲を囲繞する略直方体状のボックス型のスプラッシュカバー3とを主体に構成されている。
図2に示すように、ベッド2は、鉄製の土台であり、その下部の四隅には、脚部2aが各々設けられ、これら4本の脚部2aが工場などの床面に設置されることにより、マシニングセンタ1が所定場所に設置される。さらに、ベッド2の芯部は、軽量化および高強度化のため、いわゆる肉抜き成形(リブによる骨組構造)されている。
また、図1に示すように、スプラッシュカバー3は、略直方体状のボックス型に形成され、その内側には機械本体によりワーク加工がおこなわれる加工領域が設けられている。スプラッシュカバー3の前面には、開口部を開閉するスライド式の開閉扉4,5が各々設けられている。そして、この開閉扉4,5の略中央には、ガラス窓部4a,5aが各々設けられ、開閉扉4の右側端部近傍には取っ手部4bが設けられ、開閉扉5の左側端部近傍には取っ手部5bが設けられている。よって、これら取っ手部4b,5bを互いに離れる方向に開くことにより開口部が開口される。そして、作業者はこの開口部を介して、スプラッシュカバー3の内側に配設されたテーブル10に対して、ワークの着脱を行う。
なお、図示しないが、スプラッシュカバー3の左右の各側壁部には、メンテナンス用の点検ハッチが着脱可能に各々設けられている。そして、上記構成からなるスプラッシュカバー3は、機械本体の周囲を囲繞して外部より保護するとともに、機械本体から排出される切り屑及び切削液の飛沫等が外部へ飛散するのを遮断して、外部環境が汚染されるのを防止している。
一方、スプラッシュカバー3の正面右側には、マシニングセンタ1の操作をおこなう正面視略長方形状の操作パネル80が設けられている。この操作パネル80の前面には、各種キーを備えたキーボード81が設けられ、その上部には設定画面又は実行動作を表示するためのCRT(ディスプレイ)89が設けられている。
図5に示すように、操作パネル80のキーボード81には、各種操作モードを選択するためのモード選択ボタン81a、アルファベットを入力するためのアルファベットキー81b、数字を入力するためのテンキー81c、カーソルを移動させるためのカーソルキー81d、各種機能を選択するためのファンクションキー81e、マシニングセンタ1の加工動作を指示するための加工キー81f、マシニングセンタ1の加工に関する座標を設定するための座標キー81g、各種キーやボタンから入力した内容を確定するための設定ボタン81iなど、複数のキーやボタンなどが設けられている。そして、モード選択ボタン81aのうちで、ユーザがNCプログラムを任意に編集するためのプログラム編集モードを選択するためのボタンが、プログラム編集ボタン81jである。
そして、この操作パネル80では、ユーザによるキーボード81の操作に応じてCRT(ディスプレイ)89の表示画面が遷移するように制御される。そのため、ユーザはCRT89の表示画面を参照しながらキーボード81を用いて対話形式でNCプログラムや工具データの編集や、加工動作の設定や操作などを行うことができる。
次に、マシニングセンタ1の機械本体について説明する。図2に示すように、マシニングセンタ1の機械本体は、スプラッシュカバー3の内側に収納されており、ベッド2のコラム座部17aの上面に載置して固定され、垂直上方に延設された略角柱状のコラム17bと、コラム17bの前面に沿って昇降可能に設けられた主軸ヘッド7と、主軸ヘッド7の下部前側から鉛直下方に突出する主軸9と、主軸ヘッド7の右側に設けられ、主軸9の先端に装着された後述の工具6を、他の工具6に交換する工具交換機構(ATC)20と、ベッド2の上部に設けられてワークを着脱可能に保持するテーブル10と、コラム17bの背面側に設けられ、電源装置や制御基板などの各装置を内蔵する制御盤19とを主体に構成されている。なお、制御盤19の内部には、マシニングセンタ1の制御を司る制御装置70が配設されているが、詳細は後述する。
そして、コラム17bの前面には、上下方向に延設され、主軸ヘッド7を案内する一対のガイドレール(図示外)が上下方向に固定されている。コラム17bの上面には、サーボモータであるZモータ86(図4参照)が設けられており、このZモータ86によりその下方に延設された送りねじ(図示外)が正逆方向へ選択的に回転駆動されて、主軸ヘッド7が上下方向に移動するようになっている。
また、主軸ヘッド7には、加工軸に相当する主軸9が回転可能に装着され、主軸9を回転駆動させるための主軸モータ8(図4参照)を上部に備える。そして、主軸9の先端には後述の工具6が着脱可能に装着され、主軸9が主軸モータ8(図4参照)により回転駆動されることによって工具6が回転され、テーブル10上に固定されたワークを加工するようになっている。
一方、主軸9の下方には、テーブル10が配設されている。テーブル10は、ワークが着脱自在に固定され、サーボモータからなるXモータ87及びYモータ88(図4参照)により、X軸方向(左右方向)及びY軸方向(奥行き方向)へ移動制御されるものである。テーブル10の下側には略直方体状の支持台12が設けられており、支持台12の上部にはX軸方向に沿って延設された一対のX軸送りガイド(図示外)が設けられて、X軸送りガイド上にテーブル10が移動可能に支持されている。さらに、支持台12は、ベッド2の長手方向に沿って延設された一対のY軸送りガイド上に移動可能に支持されている。このような状態で、テーブル10は、ベッド2上に設けられたXモータ87により、X軸送りガイドに沿ってX軸方向に移動し、同じくベッド2上に設けられたYモータ88により、Y軸送りガイドに沿ってY軸方向に移動するようになっている。
そして、図3に示すように、工具交換機構20は、工具6が取り付けられた工具ホルダ60を複数格納する側面視略小判型状の工具マガジン30と、主軸9に装着されている工具ホルダ60と他の工具ホルダ60とを把持及び搬送するための工具交換アーム40とを備えている。
工具交換アーム40は、回転可能および上下動可能に装着された円筒状のアーム旋回軸43の下端部において、その両端部に工具ホルダ60を各々把持可能な把持部41,41が設けられたアーム部42が固定されて構成されている。そして、アーム旋回軸43はZ軸方向と平行をなし、アーム部42はアーム旋回軸43を軸として回動可能である。なお、工具交換アーム40の上部には工具交換モータ27(図4参照)が設けられており、この工具交換モータ27の回転駆動によって工具交換アーム40の旋回及び上下動が行われる。
また、工具マガジン30は、その内側に複数の工具6を各々収納可能な複数の工具ポット31が配設された移送機構(図示外)が装着されており、各工具ポット31では工具ホルダ60に取り付けられた工具6が横方向に向けた状態(格納状態)に維持されている。なお、工具マガジン30の上部にはマガジンモータ26(図4参照)が設けられており、このマガジンモータ26の回転駆動によって複数の工具ポット31が移送機構(図示外)により搬送される。
さらに、工具マガジン30の下端側には割出口32が形成され、この割出口32が形成された位置に限り、工具ポット31が格納状態から工具6を下方に向けた状態(交換可能状態)まで回動可能となっている。この工具交換位置には、エアシリンダ28(図4参照)により駆動されて、工具ポット31を格納状態又は交換可能状態へと回動させるポット昇降機構(図示外)が配設されている。
そして、主軸9に装着される工具6の交換時には、工具交換アーム40が原点に上昇されている状態において、まず、工具交換アーム40が旋回し、工具マガジン30側の工具ホルダ60と主軸9に装着された工具ホルダ60とが、把持部41,41でそれぞれ把持される。次いで、工具交換アーム40が下降して、工具抜脱動作が行われる。その後、工具交換アーム40が旋回して主軸9側の工具ホルダ60と工具マガジン30側の工具ホルダ60とが入れ替わる。このとき、工具交換アーム40は180度回転することになる。その後、工具交換アーム40が上昇し、工具交換アーム40に把持された工具6は、工具マガジン30側の工具ポット31あるいは主軸9に装着される。そして、工具交換アーム40が所定角度旋回して、把持部41,41から工具ホルダ60がそれぞれ開放されて、工具交換アーム40のアーム旋回動作の1サイクルが終了する。
次に、マシニングセンタ1の電気的構成について説明する。図4に示すように、マシニングセンタ1の全体制御を司る制御装置70はマイクロコンピュータからなるものであり、CPU71,ROM72,RAM73,入力インタフェース74,出力インタフェース75を基本に構成されている。そして、操作パネル80に設けられたキーボード81が制御装置70の入力インタフェース74に接続され、CRT89が制御装置70の出力インタフェース75に接続されている。
また、制御装置70の出力インタフェース75には、先述のZモータ86,Xモータ87,Yモータ88,主軸モータ8,マガジンモータ26,工具交換モータ27,エアシリンダ28が接続されている。Zモータ86,Xモータ87,Yモータ88,主軸モータ8,マガジンモータ26,工具交換モータ27には、各々の回転角を検出するエンコーダ86a,87a,88a,8a,26a,27aがそれぞれ設けられており、これらは入力インタフェース74に各々接続されている。そして、各エンコーダ86a,87a,88a,8a,26a,27aからの信号が入力インタフェース74を介して制御装置70に各々入力される。これにより、制御装置70によって、Zモータ86,Xモータ87,Yモータ88,主軸モータ8,マガジンモータ26,工具交換モータ27の各速度制御がそれぞれ行われる。
また、制御装置70の入力インタフェース74には、アームセンサ82,Z軸原点センサ83,ポット上昇センサ84,ポット下降センサ85が接続されている。アームセンサ82は、工具交換アーム40のアーム旋回動作の1サイクルの動作終了を検出するものであり、その検出信号に基づいて工具交換アーム40の動作制御が行われる。Z軸原点センサ83は、主軸9の原点(主軸9の工具交換高さ位置)を検出するものであり、その検出信号に基づいて主軸9の位置決め制御が行われる。ポット上昇センサ84は、工具ポット31が格納状態となったことを検出するものであり、ポット下降センサ85は、工具ポット31が交換可能状態となったことを検出するものであり、これらの検出信号に基づいてポット昇降機構(図示外)の昇降制御が行われる。
なお、先述の複数の工具ポット31には、その工具ポット31と一体的に移動するポット識別板78が設けられている。このポット識別板78には、工具ポット31ごとに異なるパターンの光透過部(図示外)が形成されており、各工具ポット31を個別に識別できるようになっている。そして、工具マガジン30には、複数の工具ポット31を個々に識別する識別センサ79が設けられている。識別センサ79は、ポット識別板78を挟んで対向して配置された投光素子79aと受光素子79bとから構成されており、受光素子79bからの信号に基づいて工具マガジン30の割出口32に何れの工具ポット31が搬送されたかを検出するものであり、この検出信号に基づいて所定の工具6の位置決め制御が行われる。
さらに、制御装置70のRAM73には、マシニングセンタ1の加工制御に用いられる各種データ(以下、加工データという)を記憶する加工データ記憶エリア(図示外)が設けられている。そして、本実施の形態では、この加工データ記憶エリアに、マシニングセンタ1に所定の加工工程を実行させるための加工プログラムであるNCプログラムが、そのプログラム番号,ファイルサイズ,コメントなどの関連情報とともに複数記憶されている。なお、制御装置70のROM72には、後述のデータ編集動作のメイン処理(図6)を実行する制御プログラムがあらかじめ記憶されている。
ここで、本発明に係るマシニングセンタ1は、ユーザがキーボード81の所定キー(本実施形態ではプログラム編集ボタン81j)を所定の時間連続して押下(すなわち、長押し)すると、所定の入力操作を省略(ショートカット)して、ユーザが加工データを任意に編集するためのデータ編集画面がCRT89に直接表示されるという特徴を有する。そして、制御装置70のRAM73には、キーボード81の所定キーが長押しされた場合に実行されるショートカット動作(どのような種類のデータ編集画面を表示すべきか)を、そのショートカット番号とともに記憶するショートカット情報記憶エリア(図示外)と、後述のメイン処理(図6)で実行されるショートカット動作を示すショートカット番号を設定値Sとして記憶する設定値記憶エリア(図示外)とが設けられている。なお、本実施の形態では、RAM73の設定値Sはショートカット番号「1」〜「3」のいずれか一つを設定可能であり、その初期値として「1」が設定されているものとする。
以下では、マシニングセンタ1の制御装置70で実行される、データ編集画面の表示制御について説明する。データ編集画面は、マシニングセンタ1の加工制御に用いられる加工データを任意に編集するために、CRT89に表示される各種画面をいう。図6は、データ編集画面の表示制御のメイン処理を示すフローチャートである。図7は、プログラム編集メニュー画面100aの一例を示す図である。図8は、新規プログラム作成画面100bの一例を示す図である。図9は、最新更新プログラム編集画面100cの一例を示す図である。図10は、メモリ運転プログラム編集画面100dの一例を示す図である。図11は、長押しショートカット編集画面100eの一例を示す図である。なお、本処理は、制御装置70のROM72に記憶された制御プログラムに基づいてCPU71により実行されるものであり、ユーザがキーボード81のプログラム編集ボタン81jを押下すると開始される。
図6に示すように、データ編集画面の表示制御のメイン処理では、まず操作パネル80のキーボード81に設けられたプログラム編集ボタン81jが3秒以上押下されたか否かが判定される(S1)。ユーザが3秒未満の短い時間でプログラム編集ボタン81jを押下した場合、3秒以上連続して押下されていないと判定されるため(S1:NO)、従来技術(図12参照)と同様に、操作パネル80のCRT89にプログラム編集メニュー画面100aが表示される(S3)。このプログラム編集メニュー画面100aは、プログラム編集作業に関する複数のメニューが選択可能に表示されており、ユーザはキーボード81を用いて任意のメニューを選択可能である。
図7に示すように、データ編集画面の一つであるプログラム編集メニュー画面100aは、基本的に従来の「プログラム編集メニュー画面」(図12の状態1)と同様であり、選択メニューとして、NCプログラムを編集するための「1.プログラム編集」,NCプログラムのディレクトリを表示するための「2.ディレクトリ表示」,外部装置のNCプログラムを読み込み又は外部装置にNCプログラムを書き込むための「3.外部入出力」とを有する。さらに、ユーザがキーボード81の所定キー(本実施形態ではプログラム編集ボタン81j)を長押しした場合に実行されるショートカット動作を編集するメニューである「4.長押しショートカット編集」を有する。
そして、従来と同様に、プログラム編集メニュー画面100aからNCプログラムを編集する場合は、ユーザはメニュー「1.プログラム編集」を選択するためにテンキー81cの「1」を押す。すると、既に登録されているNCプログラムを一覧表示した「プログラム一覧詳細画面」が表示される(図12の状態2)。次に、「プログラム一覧詳細画面」を参照して未使用のプログラム番号(空き番号)を探し、その空き番号を示す数字(ここでは、「37」)をテンキー81cから入力する。すると、その空き番号が付与された初期状態のNCプログラムが「新規プログラム作成画面」に表示される(図12の状態3)。これにより、ユーザはCRT89を参照しながらキーボード81を用いて初期状態のNCプログラムを任意に編集し、その編集後に入力を確定するための設定ボタン81iを押すことで、新規のNCプログラムを作成することができる。
一方、ユーザが3秒以上の長い時間でプログラム編集ボタン81jを押下した場合、3秒以上連続して押下されたと判定されるため(S1:YES)、RAM73の設定値Sが「1」であるか否かが判定される(S5)。そして、RAM73の設定値Sが「1」である場合(S5:YES)、CRT89に新規プログラム作成画面100bが表示される(S75)。
図8に示すように、データ編集画面の一つである新規プログラム作成画面100bは、従来の「新規プログラム作成画面」(図12の状態3)と同様に、ユーザが新規のNCプログラムを任意に作成して登録するための画面である。そのため、新規プログラム作成画面100bには、初期状態のNCプログラムが表示されており、先頭のシーケンス番号「000001」にカーソルが表示されている。また、この初期状態のNCプログラムには、自動的にプログラム番号「0037」が付与されている。
すなわち、S7では、RAM73の加工データ記憶エリアから未使用のプログラム番号が検索されて、この検索されたプログラム番号が付与された初期状態のNCプログラムが新規プログラム作成画面100bに表示される。言い換えれば、操作パネル80での複数回のキー操作及びそれに応じた画面遷移を経由することなく、CRT89に新規プログラム作成画面100bを直接表示するショートカット動作が実行される。なお、本実施の形態では、RAM73の加工データ記憶エリアに既登録のNCプログラムに付与されているプログラム番号以外のプログラム番号が、未使用のプログラム番号として先頭から昇順で検索されて、最初に検索された未使用のプログラム番号(図8では「0037」)が新規プログラムに自動的に付与される。
つまり、あらかじめRAM73の設定値Sを「1」にセットしておけば、ユーザの目的が「新規のNCプログラムの作成」である場合に、従来のように複数の操作手順(図12の状態1〜3)を踏まなくても、プログラム編集ボタン81jを長押しするだけで、新規プログラム作成画面100bで新規プログラムを作成開始することができる。さらに、ユーザは未使用のプログラム番号を自ら検索する必要がないため、新規プログラムの作成時の手間がより軽減される。
一方、RAM73の設定値Sが「1」でない場合は(S5:NO)、RAM73の設定値Sが「2」であるか否かが判定される(S9)。そして、RAM73の設定値Sが「2」である場合(S9:YES)、CRT89に最新更新プログラム編集画面100cが表示される(S11)。
図9に示すように、データ編集画面の一つである最新更新プログラム編集画面100cは、RAM73の加工データ記憶エリアに既登録のNCプログラムのうちで、ユーザが最近(例えば、前回)更新したNCプログラムを編集するための画面である。そのため、最新更新プログラム編集画面100cには、ユーザが最近更新したNCプログラムが表示されており、先頭のシーケンス番号「000001」にカーソルが表示されている。また、この最近更新したNCプログラムには、既にプログラム番号「2427」が付与されている。
すなわち、S11では、RAM73の加工データ記憶エリアから最近更新したNCプログラムが検索されて、この検索されたNCプログラムがそのプログラム番号とともに最新更新プログラム編集画面100cに表示される。言い換えれば、操作パネル80での複数回のキー操作及びそれに応じた画面遷移を経由することなく、CRT89に最新更新プログラム編集画面100cを直接表示するショートカット動作が実行される。なお、本実施の形態では、最近に行われた編集作業の終了時に、当該編集されたNCプログラムのプログラム番号(図8では「2427」)がRAM73の所定記憶エリアに記憶されており、この記憶されたプログラム番号に基づいて加工データ記憶エリアから最近編集されたNCプログラムが検索される。
つまり、あらかじめRAM73の設定値Sを「2」にセットしておけば、ユーザの目的が「最近更新したNCプログラムの編集」である場合に、従来のように複数の操作手順を踏まなくても、プログラム編集ボタン81jを長押しするだけで、最新更新プログラム編集画面100cで最新更新プログラムを編集開始することができる。さらに、ユーザは最新更新プログラムのプログラム名やプログラム番号を自ら記憶及び検索する必要がないため、最新更新プログラムの編集時の手間がより軽減される。
一方、RAM73の設定値Sが「2」でない場合は(S9:NO)、RAM73の設定値Sが「3」であるか否かが判定される(S13)。そして、RAM73の設定値Sが「3」である場合(S13:YES)、CRT89にメモリ運転プログラム編集画面100dが表示される(S15)。
図10に示すように、データ編集画面の一つであるメモリ運転プログラム編集画面100dは、RAM73の加工データ記憶エリアに既登録のNCプログラムのうちで、マシニングセンタ1のメモリ運転時に実行されるメモリ運転プログラムを編集するための画面である。そのため、メモリ運転プログラム編集画面100dには、メモリ運転プログラムとしてセットされているNCプログラムが表示されており、先頭のシーケンス番号「000001」にカーソルが表示されている。また、このメモリ運転プログラムとしてセットされているNCプログラムには、既にプログラム番号「3001」が付与されている。
すなわち、S15では、RAM73の加工データ記憶エリアからメモリ運転プログラムとしてセットされているNCプログラムが検索されて、この検索されたNCプログラムがそのプログラム番号とともにメモリ運転プログラム編集画面100dに表示される。言い換えれば、操作パネル80での複数回のキー操作及びそれに応じた画面遷移を経由することなく、CRT89にメモリ運転プログラム編集画面100dを直接表示するショートカット動作が実行される。なお、本実施の形態では、RAM73の加工データ記憶エリアにおいて、メモリ運転プログラムとして設定されたNCプログラムには所定のフラグがセットされており、このセットされたフラグに基づいてメモリ運転プログラムに該当するNCプログラムが検索される。
つまり、あらかじめRAM73の設定値Sを「3」にセットしておけば、ユーザの目的が「メモリ運転用のNCプログラムの編集」である場合に、従来のように複数の操作手順を踏まなくても、プログラム編集ボタン81jを長押しするだけで、メモリ運転プログラム編集画面100dでメモリ運転プログラムを編集開始することができる。さらに、ユーザはメモリ運転プログラムのプログラム名やプログラム番号を自ら記憶及び検索する必要がないため、メモリ運転プログラムの編集時の手間がより軽減される。
一方、RAM73の設定値Sが「3」でない場合は(S13:NO)、設定値Sが「1」〜「3」のいずれも設定されていないことになるからショートカット動作は実行されずに、CRT89に所定のエラー表示(例えば、「ショートカット動作が設定されていません」など)が表示される(S17)。なお、S3,S7,S11,S15,S17のいずれかの実行後は、このメイン処理(図6)が終了する。そして、ユーザが操作パネル80のキーボード81から各種操作を行うと、その操作に応じた表示画面制御がCPU71により実行される。
ここで、RAM73に記憶されている設定値Sの編集について説明する。本実施の形態では、ユーザが先述のプログラム編集メニュー画面100a(図7参照)から「4.長押しショートカット編集」を選択すると、CRT89に長押しショートカット編集画面100eが表示される。
図11に示すように、長押しショートカット編集画面100eには、RAM73のショートカット情報記憶エリアに既登録のショートカット番号及びそのショートカット動作が、ショートカットメニューとして一覧表示されている。具体的には、ショートカット番号「1」に対応するショートカット動作「プログラム新規作成」と、ショートカット番号「2」に対応するショートカット動作「最新更新プログラム編集」と、ショートカット番号「3」に対応するショートカット動作「メモリ運転プログラム編集」とが選択メニューとして表示されている。ユーザがこの長押しショートカット編集画面100eから任意のショートカット番号を選択すると、そのショートカット番号がRAM73の設定値記憶エリアに設定値Sとして設定される。
そして、メイン処理(図6)では当該設定値Sに対応するショートカット動作が実行される。すなわち、設定値Sが「1」であれば、ショートカット動作「プログラム新規作成」により新規プログラム作成画面100bが表示される(S7)。また、設定値Sが「2」であれば、ショートカット動作「最新更新プログラム編集」により最新更新プログラム編集画面100cが表示される(S11)。また、設定値Sが「3」であれば、ショートカット動作「メモリ運転プログラム編集」によりメモリ運転プログラム編集画面100dが表示される(S15)。
そして、ユーザはこの長押しショートカット編集画面100eから、任意にショートカット編集を行うことができる。例えば、メイン処理(図6)で実行されるショートカット動作を「プログラム新規作成」から「最新更新プログラム編集」に変更したい場合は、所定の変更コマンドとともにショートカット番号「2」を選択すれば、RAM73の設定値S「1」が「2」に変更される。また、長押しショートカット編集画面100eからメニュー「1.最新更新プログラム編集」を削除したい場合は、所定の削除コマンドとともにショートカット番号「1」を選択すれば、RAM73のショートカット情報記憶エリアに記憶されているショートカット動作「プログラム新規作成」が削除される。また、長押しショートカット編集画面100eに新規のショートカットメニューを登録したい場合は、所定の新規作成コマンドとともに未使用のショートカット番号及び任意のショートカット動作を入力すれば、RAM73のショートカット情報記憶エリアに新規ショートカットとして登録される。さらに、長押しショートカット編集画面100eに既登録のショートカット動作の実行内容を変更したい場合は、所定の編集コマンドとともに各ショートカット動作の実行内容を任意に修正すれば、RAM73のショートカット情報記憶エリアで当該ショートカット動作の実行内容が更新される。
例えば、ユーザが長押しショートカット編集画面100eから、未使用のショートカット番号「4」及びショートカット動作「最新作成プログラム編集」を新規ショートカットとして登録し、設定値Sに「4」をセットする。すると、メイン処理(図6)では、ユーザがプログラム編集ボタン81jを長押しすると、ショートカット動作「最新作成プログラム編集」によって、ユーザが最近(例えば、前回)作成したNCプログラムを任意に編集するための最新作成プログラム編集画面(図示外)が表示される。
これにより、あらかじめRAM73の設定値Sを「4」にセットしておけば、ユーザの目的が「最近作成したNCプログラムの編集」である場合に、従来のように複数の操作手順を踏まなくても、プログラム編集ボタン81jを長押しするだけで、最新作成プログラム編集画面(図示外)で最新作成プログラムを編集開始することができる。さらに、ユーザは最新作成プログラムのプログラム名やプログラム番号を自ら記憶及び検索する必要がないため、最新作成プログラムの編集時の手間がより軽減される。
また、ユーザが長押しショートカット編集画面100eから、既登録のショートカット動作「最新更新プログラム編集」の実行内容を、ユーザが最近更新したNCプログラムを表示するのみでなく、当該NCプログラムをその編集が終了した最後のシーケンス番号又はその近傍のシーケンス番号から表示するように変更し、設定値Sに「2」にセットする。すると、メイン処理(図6)では、ユーザがプログラム編集ボタン81jを長押しすると、ショートカット動作「最新更新プログラム編集」によって、ユーザが最近更新したNCプログラムが最後のシーケンス番号又はその近傍のシーケンス番号から最新更新プログラム編集画面100cに表示される(S11)。
これにより、あらかじめRAM73の設定値Sを「2」にセットしておけば、ユーザの目的が「最近更新したNCプログラムの編集」である場合に、先述のように最新更新プログラム編集画面100cで最新更新プログラムを編集開始することができる。さらに、ユーザは最新更新プログラムの最後のシーケンス番号を自ら記憶及び検索しなくても、前回の編集が終了した部位から編集開始することができるので、最新更新プログラムの編集時の手間がより軽減される。
また、上記実施の形態では、ショートカット動作「プログラム新規作成」が実行されると、従来の一連の操作手順(図12の状態1〜3)の全てが省略されて、新規プログラム作成画面100bが直接表示される(S7)。しかし、ユーザが既登録のショートカット動作「プログラム新規作成」の実行内容を編集して、従来の「プログラム編集メニュー画面」(図12の状態1)のみが省略されて、「プログラム一覧詳細画面」(図12の状態2)が直接表示されるようにしてもよい。
このように、ユーザは長押しショートカット編集画面100eからショートカット動作に関する各種編集を行うことで、ショートカット動作を必要に応じて自由に編集することができる。そして、ユーザは所定の入力操作を構成する複数の操作手順のうちで、いずれの操作手順を省略するかといった内容も任意に設定できる。
以上、本実施の形態に係るマシニングセンタ1によれば、複数の操作手順を経由する所定の入力操作がキーボード81から行われると、所定のデータ編集画面がCRT89に表示されるものであって、プログラム編集ボタン81jを所定の時間連続して押下すると、所定の入力操作を省略してデータ編集画面をCRT89に表示するようにした。よって、マシニングセンタ1に所定の加工工程を実行させるNCプログラムを編集する場合に、ユーザが実行すべき所定の入力操作の手間を省くことで、ユーザが簡易かつ迅速にNCプログラムを編集することができる。
また、プログラム編集ボタン81jを所定の時間連続して押下すると、RAM73の加工データ記憶エリアから未使用のプログラム番号を検索し、その検索されたプログラム番号が付与された初期状態のNCプログラムを新規プログラム作成画面100bに表示するようにした。よって、ユーザは未使用のプログラム番号を自ら探して入力しなくても、未使用のプログラム番号が付与された新規のNCプログラムを作成することができる。
また、プログラム編集ボタン81jを所定の時間連続して押下すると、RAM73の加工データ記憶エリアから最近更新したNCプログラムを検索し、その検索されたNCプログラムを最新更新プログラム編集画面100cに表示するようにした。よって、ユーザは最近更新したNCプログラムを自ら探して入力しなくても、最近更新したNCプログラムを編集することができる。さらに、最近更新したNCプログラムを、その更新が終了した最後のシーケンス番号又はその近傍のシーケンス番号から最新更新プログラム編集画面100cに表示するようにした。よって、ユーザは最近更新したNCプログラムを、最近の更新が終了した部位から編集開始することができる。
さらに、ユーザは長押しショートカット編集画面100eから、所定の入力操作を構成する複数の操作手順のうちで、いずれの操作手順を省略するかを任意に編集するようにした。よって、ユーザは所定の入力操作が省略されるパターンを、必要に応じて自由に編集することができる。
ところで、上記実施の形態において、マシニングセンタ1が本発明の「工作機械」に相当し、制御装置70が「数値制御装置」に相当する。そして、NCプログラムが本発明の「加工データ」に相当し、キーボード81が本発明の「複数の操作キー」に相当し、CRT89が本発明の「表示手段」に相当し、各種表示画面100a〜100eが本発明の「データ編集画面」に相当し、加工データ記憶エリア(図示外)が設けられたRAM73が本発明の「加工データ記憶手段」に相当する。また、上記メイン処理(図6)を実行するCPU71が本発明の「表示制御手段」に相当し、S7を実行するCPU71が本発明の「第1検索手段」に相当し、S11を実行するCPU71が本発明の「第2検索手段」に相当し、ショートカット編集画面100eでのショートカット編集を実行するCPU71が本発明の「省略手順編集手段」に相当する。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されることはなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。
例えば、上記実施の形態では、プログラム編集ボタン81jが長押しされた場合に実行される、データ編集画面の表示制御に関するショートカット動作を例示した。しかし、プログラム編集ボタン81j以外の所定の操作キー(例えば、他のモード選択ボタン81aやファンクションキー81eなど)が長押しされた場合に、所定のショートカット動作が実行されるようにしてもよい。
また、所定の操作キーが長押しされた場合に、データ編集画面の表示制御以外についてショートカット動作が実行されてもよい。一例として、ユーザが所定のファンクションキー81eを長押しした場合は、ユーザがマシニングセンタ1のメンテナンスを実行するためのメンテナンス操作画面を表示したり、ユーザがマシニングセンタ1におけるワーク加工を操作するための加工操作画面を表示したりしてもよい。
また、上記実施の形態では、設定値Sに応じて各種ショートカット動作が実行されているが、先述のように、設定値S及び各種ショートカット動作は任意に編集することができる。例えば、設定値Sが「0」であれば、CRT89の表示画面がリセット(初期化)されるようなショートカット動作が実行されるようにしてもよい。
そして、上記実施の形態では、「加工データ」としてNCプログラムを例示した。しかし、この「加工データ」は、マシニングセンタ1の加工制御に用いられるものであれば、各種データを適用することができる。なお、これらの各種データも、RAM73の加工データ記憶エリア(図示外)に記憶させておけばよい。
例えば、「加工データ」として、マシニングセンタ1の加工制御において考慮すべき条件に関する加工条件(例えば、ワークの材質や強度、加工形状や加工位置など)を用いることができる。そして、ユーザが所定の操作キー(例えば、加工条件編集ボタン)を長押しした場合は、CRT89に新規の加工条件を設定するための新規条件登録画面(図示外)が直接表示されるなど、各種ショートカット動作が上記と同様に実行されるようにすればよい。
また、「加工データ」として、マシニングセンタ1の加工制御に用いられる工具に関する工具データ(例えば、工具の長さ、重さ、種別、用途など)を利用することができる。そして、ユーザが所定の操作キー(例えば、工具編集ボタン)を長押しした場合は、CRT89に新規の工具データを登録するための新規工具登録画面(図示外)が直接表示されるなど、各種ショートカット動作が上記と同様に実行されるようにすればよい。
さらに、上記実施の形態では、所定の操作キーが長押しされると1つのショートカット動作のみが実行されている。しかし、マシニングセンタ1において、所定の操作キーの長押しに対して複数のショートカット動作が実行されてもよい。例えば、ユーザが所定のファンクションキー81eを長押しした場合は、CRT89の表示画面のリセット(初期化)と、マシニングセンタ1のメンテナンス動作とが同時に実行されるなどである。
また、マシニングセンタ1において、所定の操作キーの長押しに対するショートカット動作が複数設定されていてもよい。例えば、ユーザが加工条件編集ボタン(図示外)を長押しした場合は新規条件登録画面(図示外)が表示される一方、ユーザが工具編集ボタン(図示外)を長押しした場合は新規工具登録画面(図示外)が表示されるなどである。さらに、ユーザが所定の操作キーを押下した時間や圧力などに応じて、異なるショートカット動作が実行されるようにしてもよい。
本発明の数値制御装置は、ユーザが表示画面に表示される画面を参照しながら、複数の操作キーを用いて対話形式で各種加工データの編集を行うマシニングセンタなどに利用できる。
マシニングセンタ1の正面図である。 スプラッシュカバー3を除いた、マシニングセンタ1の全体斜視図である。 マシニングセンタ1における、工具交換機構20及び主軸ヘッド7を中心とした正面図である。 マシニングセンタ1の電気的構成を示すブロック図である。 操作パネル80に設けられたキーボード81の拡大図である。 データ編集画面の表示制御のメイン処理を示すフローチャートである。 プログラム編集メニュー画面100aの一例を示す図である。 新規プログラム作成画面100bの一例を示す図である。 最新更新プログラム編集画面100cの一例を示す図である。 メモリ運転プログラム編集画面100dの一例を示す図である。 長押しショートカット編集画面100eの一例を示す図である。 従来のマシニングセンタにおける、新規プログラムを作成するための操作手順を説明するための画面遷移図である。
符号の説明
1 マシニングセンタ
7 主軸ヘッド
9 主軸
19 制御盤
20 工具交換機構
70 制御装置
71 CPU
72 ROM
73 RAM
80 操作パネル
81 キーボード
89 CRT
100a プログラム編集メニュー画面
100b 新規プログラム作成画面
100c 最新更新プログラム編集画面
100d メモリ運転プログラム編集画面
100e ショートカット編集画面

Claims (8)

  1. 複数の操作キーを用いて複数の操作手順を経由する所定の入力操作が行われると、工作機械の加工制御に用いられる加工データを任意に編集するためのデータ編集画面が表示手段に表示される数値制御装置において、
    前記複数の操作キーのうちの所定の操作キーを所定の時間連続して押下すると、前記所定の入力操作を省略して前記データ編集画面を前記表示手段に表示する表示制御手段を備えたことを特徴とする数値制御装置。
  2. 前記加工データは、工作機械に所定の加工工程を実行させるための加工プログラムであることを特徴とする請求項1に記載の数値制御装置。
  3. 前記加工データは、工作機械の加工制御において考慮すべき条件に関する加工条件であることを特徴とする請求項1に記載の数値制御装置。
  4. 前記加工データは、工作機械の加工制御に用いられる工具に関する工具データであることを特徴とする請求項1に記載の数値制御装置。
  5. 前記データ編集画面は、新規の加工データを作成するための画面であって、
    複数の前記加工データが、各々を一意に識別するための管理情報とともに記憶される加工データ記憶手段と、
    前記所定の操作キーを所定の時間連続して押下すると、前記加工データ記憶手段から未使用の管理情報を検索する第1検索手段とを備え、
    前記表示制御手段は、前記データ編集画面に、前記第1検索手段によって検索された管理情報が付与された初期状態の加工データを表示することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の数値制御装置。
  6. 前記データ編集画面は、前記加工データ記憶手段に記憶された加工データを編集するための画面であって、
    複数の前記加工データが、各々を一意に識別するための管理情報とともに記憶される加工データ記憶手段と、
    前記所定の操作キーを所定の時間連続して押下すると、前記加工データ記憶手段から最近更新された加工データを検索する第2検索手段とを備え、
    前記表示制御手段は、前記データ編集画面に、前記第2検索手段によって検索された加工データを表示することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の数値制御装置。
  7. 前記表示制御手段は、前記最近更新した加工データを、該更新が終了した最後のシーケンス番号又はその近傍のシーケンス番号から前記データ編集画面に表示することを特徴とする請求項6に記載の数値制御装置。
  8. 前記所定の入力操作を構成する複数の操作手順のうちで、前記表示制御手段がいずれの操作手順を省略するかを任意に編集するための省略手順編集手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の数値制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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