JP2007148052A - 変倍光学系 - Google Patents

変倍光学系 Download PDF

Info

Publication number
JP2007148052A
JP2007148052A JP2005343079A JP2005343079A JP2007148052A JP 2007148052 A JP2007148052 A JP 2007148052A JP 2005343079 A JP2005343079 A JP 2005343079A JP 2005343079 A JP2005343079 A JP 2005343079A JP 2007148052 A JP2007148052 A JP 2007148052A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens
lens group
optical system
positive
object side
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005343079A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinji Yamaguchi
伸二 山口
Tetsuo Kono
哲生 河野
Genta Yagyu
玄太 柳生
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Photo Imaging Inc
Original Assignee
Konica Minolta Photo Imaging Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Photo Imaging Inc filed Critical Konica Minolta Photo Imaging Inc
Priority to JP2005343079A priority Critical patent/JP2007148052A/ja
Priority to US11/604,447 priority patent/US7388716B2/en
Publication of JP2007148052A publication Critical patent/JP2007148052A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B15/00Optical objectives with means for varying the magnification
    • G02B15/14Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective
    • G02B15/16Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective with interdependent non-linearly related movements between one lens or lens group, and another lens or lens group
    • G02B15/177Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective with interdependent non-linearly related movements between one lens or lens group, and another lens or lens group having a negative front lens or group of lenses
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B15/00Optical objectives with means for varying the magnification
    • G02B15/14Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective
    • G02B15/143Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective having three groups only
    • G02B15/1435Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective having three groups only the first group being negative
    • G02B15/143507Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective having three groups only the first group being negative arranged -++

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Nonlinear Science (AREA)
  • Lenses (AREA)

Abstract

【課題】良好な光学性能を保持しつつ、沈胴状態での薄型化と撮影状態でのレンズ全長の短縮とが可能な変倍光学系と、それを備えた撮像装置を提供する。
【解決手段】撮像素子の受光面上に物体の光学像を変倍可能に形成するための変倍光学系であって、物体側から順に、負パワーの第1レンズ群Gr1、正パワーの第2レンズ群Gr2、正パワーの第3レンズ群Gr3を少なくとも含み、第3レンズ群Gr3が2枚以上のレンズから成り、広角端(W)から望遠端(T)への変倍において、第1レンズ群Gr1が像側に凸の軌跡を描くように移動し(m1)、第2レンズ群Gr2が物体側に単調に移動し(m2)、第3レンズ群Gr3が物体側に凸の軌跡を描くように移動する(m3)。
【選択図】図1

Description

本発明は変倍光学系に関するものであり、例えば、被写体の映像を撮像素子で取り込むデジタルカメラ,ビデオカメラ,画像入力機能付きデジタル機器等に適した変倍光学系(なかでも沈胴式に好適な小型のズームレンズ系)と、それを備えた撮像装置に関するものである。
近年、デジタルカメラやビデオカメラの小型化が進んでおり、それらに搭載される撮像装置にも小型化・薄型化が求められている。また、携帯電話,携帯情報端末等のデジタル機器に搭載可能な、コンパクトな撮像装置に対する需要も高まっている。そして、これらの要望に応えるべく様々なタイプのズームレンズ系が従来より提案されている。例えば、特許文献1,2記載のズームレンズ系では、レンズの枚数及びレンズ群の厚さを減らして沈胴時の厚さを抑えることにより、レンズ収納時のカメラサイズを小さくしている。特許文献3記載のズームレンズ系では、沈胴時にレンズ群の1つを光軸から退避させることにより、カメラの薄型化を図っている。
特開2004−333767号公報 特開2005−84597号公報 特開2004−233916号公報
特許文献1,2で提案されているズームレンズ系では、レンズ収納時のカメラ厚を抑えることができても、撮影状態でのレンズ全長が長くなるため、最も物体側のレンズ群を撮影状態位置まで移動させるメカ構成が複雑化してしまう。特許文献3で提案されているズームレンズ系では、用いている退避手法により沈胴時の鏡胴厚が更に薄くなるため、撮影時のレンズの繰り出しが更に困難になる。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであって、その目的は、良好な光学性能を保持しつつ、沈胴状態での薄型化と撮影状態でのレンズ全長の短縮とが可能な変倍光学系と、それを備えた撮像装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、第1の発明の変倍光学系は、撮像素子の受光面上に物体の光学像を変倍可能に形成するための変倍光学系であって、物体側から順に、負のパワーを有する第1レンズ群と、正のパワーを有する第2レンズ群と、正のパワーを有する第3レンズ群と、を少なくとも含み、前記第3レンズ群が2枚以上のレンズから成り、広角端から望遠端への変倍において、前記第1レンズ群が像側に凸の軌跡を描くように移動し、前記第2レンズ群が物体側に単調に移動し、前記第3レンズ群が物体側に凸の軌跡を描くように移動することを特徴とする。
第2の発明の変倍光学系は、上記第1の発明において、前記第3レンズ群が物体側から順に負レンズと正レンズのレンズ2枚構成になっており、その2枚のレンズ間に空気間隔を有することを特徴とする。
第3の発明の変倍光学系は、上記第2の発明において、前記第3レンズ群において、前記負レンズが像側に凸のメニスカス形状を有し、前記正レンズが像側に凸の形状を有することを特徴とする。
第4の発明の変倍光学系は、上記第2又は第3の発明において、前記第3レンズ群において、前記負レンズと前記正レンズとの間の空気間隔で正パワーの空気レンズが構成されていることを特徴とする。
第5の発明の変倍光学系は、上記第1〜第4のいずれか1つの発明において、前記第3レンズ群内に非球面を有することを特徴とする。
第6の発明の変倍光学系は、上記第1〜第5のいずれか1つの発明において、以下の条件式(1)を満足することを特徴とする。
0.8<T23w/fw<1.7 …(1)
ただし、
T23w:広角端での第2レンズ群と第3レンズ群との間の軸上空気間隔、
fw:広角端における全系の焦点距離、
である。
第7の発明の変倍光学系は、上記第1〜第6のいずれか1つの発明において、広角端から望遠端までの変倍範囲において、以下の条件式(2)を満足することを特徴とする。
2.1<TLmax/(fw・ft)0.5<3.6 …(2)
ただし、
TLmax:最も物体側のレンズ面の頂点から像面までの軸上距離の最大値、
fw:広角端における全系の焦点距離、
ft:望遠端における全系の焦点距離、
である。
第8の発明の変倍光学系は、上記第1〜第7のいずれか1つの発明において、以下の条件式(3)を満足することを特徴とする。
f3/f2<1.95 …(3)
ただし、
f2:第2レンズ群の焦点距離、
f3:第3レンズ群の焦点距離、
である。
第9の発明の変倍光学系は、上記第1〜第8のいずれか1つの発明において、前記第1〜第3レンズ群の3つのレンズ群から成ることを特徴とする。
第10の発明の変倍光学系は、上記第1〜第9のいずれか1つの発明において、前記第1〜第3レンズ群のそれぞれに非球面を少なくとも1面含み、前記第1レンズ群が物体側から順に負レンズと正レンズのレンズ2枚構成になっており、その2枚のレンズ間に空気間隔を有し、前記第2レンズ群がレンズ3枚構成になっており、そのうちの2枚のレンズで正レンズ及び負レンズから成る接合レンズが構成されていることを特徴とする。
第11の発明の撮像装置は、上記第1〜第10のいずれか1つの発明に係る変倍光学系を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、各レンズ群の特徴的な移動が、短い全長のなかでも効率の良い変倍を可能とし、撮像素子の受光面に対する光線入射角を適切に維持して良好なテレセントリック性の確保を可能とする。したがって、良好な光学性能を保持しつつ、沈胴状態での薄型化と撮影状態でのレンズ全長の短縮とが可能な変倍光学系と、それを備えた撮像装置を実現することができる。そして、本発明に係る撮像装置をデジタルカメラ等の機器に用いれば、これらの機器の薄型・軽量・コンパクト化,低コスト化,高性能化,高機能化等に寄与することができる。
以下、本発明を実施した変倍光学系,撮像装置等を、図面を参照しつつ説明する。本発明に係る撮像装置は、被写体の映像を光学的に取り込んで電気的な信号として出力する光学装置であって、被写体の静止画撮影や動画撮影に用いられるカメラの主たる構成要素を成すものである。そのようなカメラの例としては、デジタルカメラ,ビデオカメラ,監視カメラ,車載カメラ,テレビ電話用カメラ,ドアホーン用カメラ等が挙げられ、また、パーソナルコンピュータ,携帯情報機器(モバイルコンピュータ,携帯電話,携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assistant)等の小型で携帯可能な情報機器端末),これらの周辺機器(マウス,スキャナー,プリンター,メモリー等),その他のデジタル機器等に内蔵又は外付けされるカメラが挙げられる。これらの例から分かるように、撮像装置を用いることによりカメラを構成することができるだけでなく、各種機器に撮像装置を搭載することによりカメラ機能を付加することも可能である。例えば、カメラ付き携帯電話等の画像入力機能付きデジタル機器を構成することが可能である。
なお、従来「デジタルカメラ」の語は、専ら光学的な静止画を記録するものを指していたが、静止画と動画を同時に扱えるデジタルスチルカメラや家庭用デジタルムービーカメラも提案されており、現在では特に区別されなくなってきている。したがって「デジタルカメラ」の語は、デジタルスチルカメラ,デジタルムービーカメラ,ウェッブカメラ(オープン型・プライベート型を問わず、ネットワークに接続されて画像の送受信を可能にする機器に接続されるカメラであって、ネットワークに直接接続されるもの、パーソナルコンピュータ等の情報処理機能を有する機器を介して接続されるもの、の両方を含む。)等のように、光学像を形成する撮影レンズ系,その光学像を電気映像信号に変換する撮像素子等を備えた撮像装置を主たる構成要素とするカメラすべてを含むものとする。
図9に、カメラCU(デジタルカメラ,画像入力機能付きデジタル機器等に相当する。)の概略光学構成例を模式的断面で示す。カメラCUに搭載されている撮像装置LUは、物体(すなわち被写体)側から順に、物体の光学像(IM:像面)を変倍可能に形成するズームレンズ系ZL(撮影レンズ系としての変倍光学系に相当する。ST:絞り)と、平行平面板PT(必要に応じて配置される光学的ローパスフィルター,赤外カットフィルター等の光学フィルター;撮像素子SRのカバーガラス等に相当する。)と、ズームレンズ系ZLにより受光面SS上に形成された光学像IMを電気的な信号に変換する撮像素子SRとを備えており、デジタルカメラ等に相当するカメラCUの一部を成している。この撮像装置LUでデジタルカメラを構成する場合、通常そのカメラのボディ内部に撮像装置LUを配置することになるが、カメラ機能を実現する際には必要に応じた形態を採用することが可能である。例えば、ユニット化した撮像装置LUをカメラボディに対して着脱自在又は回動自在に構成してもよく、ユニット化した撮像装置LUを携帯情報機器(携帯電話,PDA等)に対して着脱自在又は回動自在に構成してもよい。
ズームレンズ系ZLは複数のレンズ群から成っており、複数のレンズ群が光軸AXに沿って移動し、レンズ群間隔を変化させることにより変倍(すなわちズーミング)を行う構成になっている。例えば、後述する第1〜第3の実施の形態ではズームレンズ系ZLが負・正・正の3群ズーム構成になっており、第4の実施の形態ではズームレンズ系ZLが負・正・正・正の4群ズーム構成になっている。そして、いずれの実施の形態も第1〜第3レンズ群Gr1〜Gr3が移動群を構成しており、第4の実施の形態では第4レンズ群Gr4が固定群を構成している。なお、撮像装置LUに使用する撮影レンズ系はズームレンズ系ZLに限らない。ズームレンズ系ZLの代わりに、他のタイプの変倍光学系(例えば、バリフォーカルレンズ系,複数焦点距離切り替え型レンズ等の焦点距離可変の結像光学系)を撮影レンズ系として用いてもよい。
ズームレンズ系ZLで形成されるべき光学像は、撮像素子SRの画素ピッチにより決定される所定の遮断周波数特性を有する光学的ローパスフィルター(図9中の平行平面板PTに相当する。)を通過することにより、電気的な信号に変換される際に発生するいわゆる折り返しノイズが最小化されるように、空間周波数特性が調整される。これにより、色モアレの発生を抑えることができる。ただし、解像限界周波数周辺の性能を抑えてやれば、光学的ローパスフィルターを用いなくてもノイズの発生を懸念する必要がなく、また、ノイズがあまり目立たない表示系(例えば、携帯電話の液晶画面等)を用いてユーザーが撮影や鑑賞を行う場合には、撮影レンズ系に光学的ローパスフィルターを用いる必要がない。
なお、光学的ローパスフィルターとしては、複屈折型ローパスフィルターや位相型ローパスフィルター等が適用可能である。複屈折型ローパスフィルターとしては、結晶軸方向が所定方向に調整された水晶等の複屈折材料から成るもの、偏光面を変化させる波長板等を積層して成るもの等が挙げられる。位相型ローパスフィルターとしては、必要とされる光学的な遮断周波数特性を回折効果により達成するもの等が挙げられる。
撮像素子SRとしては、例えば複数の画素を有するCCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサー等の固体撮像素子が用いられる。そして、ズームレンズ系ZLにより(撮像素子SRの受光面SS上に)形成された光学像は、撮像素子SRにより電気的な信号に変換される。撮像素子SRで生成した信号は、必要に応じて所定のデジタル画像処理や画像圧縮処理等が施されてデジタル映像信号としてメモリー(半導体メモリー,光ディスク等)に記録されたり、場合によってはケーブルを介したり赤外線信号に変換されたりして他の機器に伝送される。
なお、図9に示す撮像装置LUでは、ズームレンズ系ZLによって拡大側の被写体から縮小側の撮像素子SRへの縮小投影が行われるが、撮像素子SRの代わりに2次元画像を表示する表示素子(例えば液晶表示素子)を用い、ズームレンズ系ZLを投影レンズ系として使用すれば、縮小側の画像表示面から拡大側のスクリーン面への拡大投影を行う画像投影装置を構成することができる。つまり、以下に説明する各実施の形態のズームレンズ系ZLは、撮影レンズ系としての使用に限らず、投影レンズ系としても好適に使用することが可能である。
図1〜図4は、第1〜第4の実施の形態を構成するズームレンズ系ZLにそれぞれ対応するレンズ構成図であり、広角端(W)と望遠端(T)でのレンズ配置を光学断面でそれぞれ示している。各レンズ構成図中、ri(i=1,2,3,...)が付された面は物体側から数えてi番目の面(riに*印が付された面は非球面)であり、di(i=1,2,3,...)が付された軸上面間隔は、物体側から数えてi番目の軸上面間隔のうち、ズーミングにおいて変化する可変間隔である。また各レンズ構成図中、矢印m1,m2,m3は広角端(W)から望遠端(T)へのズーミングにおける第1レンズ群Gr1,第2レンズ群Gr2,第3レンズ群Gr3の移動(つまり像面IMに対する相対的な位置の変化)をそれぞれ模式的に示しており、図4中の矢印m4は第4レンズ群Gr4がズーミングにおいて位置固定であることを示している。なお、いずれの実施の形態においても第2レンズ群Gr2は最も物体側に絞りSTを有しており、その絞りSTは第2レンズ群Gr2の一部としてズーム移動する構成(矢印m2)になっている。
第1〜第3の実施の形態のズームレンズ系ZLは、物体側から順に、負のパワー(パワー:焦点距離の逆数で定義される量)を有する第1レンズ群Gr1と、正のパワーを有する第2レンズ群Gr2と、正のパワーを有する第3レンズ群Gr3と、の3つのレンズ群から成り、各レンズ群間隔を変化させることによりズーミングを行う3群ズーム構成になっている。また、第4の実施の形態のズームレンズ系ZLは、物体側から順に、負のパワーを有する第1レンズ群Gr1と、正のパワーを有する第2レンズ群Gr2と、正のパワーを有する第3レンズ群Gr3と、正のパワーを有する第4レンズ群Gr4と、の4つのレンズ群から成り、各レンズ群間隔を変化させることによりズーミングを行う4群ズーム構成になっている。各実施の形態のレンズ構成を以下に詳しく説明する。
第1〜第3の実施の形態(図1〜図3)では、負・正・正の3群ズーム構成において、各レンズ群が以下のように構成されている。第1レンズ群Gr1は、物体側から順に、像側面が非球面から成る像側に凹の負メニスカスレンズ(第1レンズL1)と、物体側に凸の正メニスカスレンズ(第2レンズL2)と、で構成されている。第2レンズ群Gr2は、物体側から順に、絞りSTと、物体側面が非球面から成る両凸の正レンズ(第3レンズL3)及び両凹の負レンズ(第4レンズL4)から成る接合レンズと、両凸の正レンズ(第5レンズL5)と、で構成されている。第3レンズ群Gr3は、物体側から順に、物体側に凹の負メニスカスレンズ(第6レンズL6)と、物体側面が非球面から成る両凸の正レンズ(第7レンズL7)と、で構成されている。広角端(W)から望遠端(T)へのズーミングにおいて、第1レンズ群Gr1は像側への移動後に像側から物体側へUターン移動し(つまり、像側に凸の軌跡を描くように移動する。)、第2レンズ群Gr2は物体側へ単調に(つまり、ほぼ直線的に)移動し、第3レンズ群Gr3は物体側への移動後に物体側から像側へUターン移動する(つまり、物体側に凸の軌跡を描くように移動する。)。
第4の実施の形態(図4)では、負・正・正・正の4群ズーム構成において、各レンズ群が以下のように構成されている。第1レンズ群Gr1は、物体側から順に、像側面が非球面から成る像側に凹の負メニスカスレンズ(第1レンズL1)と、物体側に凸の正メニスカスレンズ(第2レンズL2)と、で構成されている。第2レンズ群Gr2は、物体側から順に、絞りSTと、物体側面が非球面から成る両凸の正レンズ(第3レンズL3)及び両凹の負レンズ(第4レンズL4)から成る接合レンズと、両凸の正レンズ(第5レンズL5)と、で構成されている。第3レンズ群Gr3は、物体側から順に、物体側に凹の負メニスカスレンズ(第6レンズL6)と、物体側面が非球面から成る両凸の正レンズ(第7レンズL7)と、で構成されている。第4レンズ群Gr4は、像側に凸の正メニスカスレンズ(第8レンズL8)1枚のみで構成されている。広角端(W)から望遠端(T)へのズーミングにおいて、第1レンズ群Gr1は像側への移動後に像側から物体側へUターン移動し(つまり、像側に凸の軌跡を描くように移動する。)、第2レンズ群Gr2は物体側へ単調に(つまり、ほぼ直線的に)移動し、第3レンズ群Gr3は物体側への移動後に物体側から像側へUターン移動する(つまり、物体側に凸の軌跡を描くように移動する。)。一方、第4レンズ群Gr4のズーム位置は固定である。
一般に、変倍光学系における沈胴時の薄型化は、各レンズ群の薄型化により達成可能である。しかし、沈胴時の薄型化を図る場合、撮影時のレンズ全長を抑えないと、沈胴状態からの繰り出し量の増大により鏡胴構成が複雑化し、その結果、鏡胴径の増大を招いてしまう。このため、各実施の形態のように撮像素子の受光面上に物体の光学像を変倍可能に形成するための変倍光学系にあっては、沈胴状態での薄型化だけでなく、撮影状態でのレンズ全長、特に望遠端でのレンズ全長の短縮も必要になる。
上記観点から、各実施の形態のように、物体側から順に、負のパワーを有する第1レンズ群と、正のパワーを有する第2レンズ群と、正のパワーを有する第3レンズ群と、を少なくとも含んだタイプの変倍光学系では、広角端から望遠端への変倍において、第1レンズ群が像側に凸の軌跡を描くように移動し、第2レンズ群が物体側に単調に移動し、第3レンズ群が物体側に凸の軌跡を描くように移動する構成にすることが好ましい。このように各レンズ群の移動を設定すれば、レンズ全長を短く保ちながら効率良く変倍を行うことが可能になる。そして、撮影状態でのレンズ全長(特に望遠端でのレンズ全長)の短縮により、沈胴状態での薄型化を達成するための鏡胴構成が容易になる。しかも、第3レンズ群が物体側に凸の軌跡を描くように移動する構成により、撮像素子の受光面に対する光線入射角を適切な角度に維持して、良好なテレセントリック性を確保することが可能となる。したがって、良好な光学性能を保持しつつ、沈胴状態での薄型化と撮影状態でのレンズ全長の短縮とが可能な変倍光学系を実現することができる。そして、その変倍光学系を備えた撮像装置をデジタルカメラ等の機器に用いれば、その薄型・軽量・コンパクト化,低コスト化,高性能化,高機能化等に寄与することができる。
また各実施の形態では、第3レンズ群が2枚のレンズL6,L7から成っている。このように、第3レンズ群が2枚以上のレンズから成ることが、撮影時のレンズ全長を短縮する上で好ましい。レンズ全長を短くするために第1レンズ群や第2レンズ群のパワーを強くすると、それにより生じる収差を補正する必要が生じる。その収差補正を効果的に行うには、第3レンズ群を2枚以上のレンズで構成することが好ましく、それにより撮影状態でのレンズ全長(特に望遠端でのレンズ全長)を短くすることが可能になる。また各実施の形態のように、第3レンズ群を負レンズL6と正レンズL7との2枚で構成すれば、軽量・小型化及び低コスト化とのバランスのとれた良好な収差補正が可能になる。
各実施の形態では、第3レンズ群Gr3が物体側から順に負レンズL6と正レンズL7のレンズ2枚構成になっており、その2枚のレンズ間に空気間隔を有する構成になっている。このように、第3レンズ群が物体側から順に負レンズと正レンズのレンズ2枚構成になっており、その2枚のレンズ間に空気間隔を有すること(つまり、2枚のレンズが接合されていないこと)が好ましい。この構成によると、その空気間隔により撮像素子の受光面に対する光線入射角を適切にして、良好なテレセントリック性を確保することができる。
各実施の形態では、第3レンズ群Gr3において、負レンズL6が像側に凸のメニスカス形状を有し、正レンズL7が像側に凸の形状を有している。このように、負・正のレンズ2枚から成る第3レンズ群において、負レンズが像側に凸のメニスカス形状を有し、正レンズが像側に凸の形状を有することが好ましい。この構成によると、ズーミングやフォーカシングにおいて第3レンズ群の移動による収差変動(例えば、倍率色収差,像面湾曲)を抑えることができる。また、正レンズの像側面を凸形状とすることにより、正レンズをコンデンサーレンズとして機能させることが可能になる。
各実施の形態では、第3レンズ群Gr3において、負レンズL6と正レンズL7との間の空気間隔で正パワーの空気レンズが構成されている。このように、負・正のレンズ2枚から成る第3レンズ群において、負レンズと正レンズとの間の空気間隔で正パワーの空気レンズが構成されていることが好ましい。この構成によると、正パワーの空気レンズで負・正2枚のレンズの効果を補助して、空気レンズでの良好な収差補正と良好なテレセントリック性の確保とが可能になる。
いずれの実施の形態においても、第3レンズ群Gr3内に非球面が設けられている。このように、第3レンズ群内に非球面を有することが好ましい。第3レンズ群内に非球面を有することにより、ズーミングやフォーカシングにおいて第3レンズ群の移動による収差変動(例えば、像面湾曲,歪曲収差)を更に効果的に抑えて、変倍光学系及び撮像装置のコンパクト化に寄与することができる。
第2,第3レンズ群間隔に関しては、以下の条件式(1)を満足することが望ましい。
0.8<T23w/fw<1.7 …(1)
ただし、
T23w:広角端での第2レンズ群と第3レンズ群との間の軸上空気間隔、
fw:広角端における全系の焦点距離、
である。
条件式(1)は、第2,第3レンズ群間隔に関する好ましい条件範囲を規定している。この条件式(1)の下限を越えると、第3レンズ群の変倍時の移動により撮像素子の受光面に対する光線入射角度の変動が大きくなる。逆に、条件式(1)の上限を越えると、第2レンズ群の変倍時の移動空間が減り、第2レンズ群のパワーが強くなるため、諸収差、特に望遠側の球面収差の悪化を招いてしまう。これらの収差を補正するためにはレンズ枚数を増加させる必要があるので、薄型化には向かない光学構成となる。
以下の条件式(1a)を満足することが更に望ましい。
0.9<T23w/fw<1.5 …(1a)
この条件式(1a)は、上記条件式(1)が規定している条件範囲のなかでも、上記観点等に基づいた更に好ましい条件範囲を規定している。
変倍光学系の全長に関しては、広角端から望遠端までの変倍範囲において、以下の条件式(2)を満足することが望ましい。
2.1<TLmax/(fw・ft)0.5<3.6 …(2)
ただし、
TLmax:最も物体側のレンズ面の頂点から像面までの軸上距離の最大値、
fw:広角端における全系の焦点距離、
ft:望遠端における全系の焦点距離、
である。
条件式(2)は、広角端から望遠端までの撮影状態における変倍光学系の全長に関する好ましい条件範囲を規定している。この条件式(2)の上限を越えると、沈胴状態から繰り出す第1レンズ群の移動量が大きくなりすぎて、メカ構成が複雑化する。逆に、条件式(2)の下限を越えると、変倍のための移動空間が減り、各レンズ群のパワーが強くなるため、球面収差,像面湾曲等が悪化する。
以下の条件式(2a)を満足することが更に望ましい。
2.5<TLmax/(fw・ft)0.5<3.5 …(2a)
この条件式(2a)は、上記条件式(2)が規定している条件範囲のなかでも、上記観点等に基づいた更に好ましい条件範囲を規定している。
第2,第3レンズ群のパワーに関しては、以下の条件式(3)を満足することが望ましい。
f3/f2<1.95 …(3)
ただし、
f2:第2レンズ群の焦点距離、
f3:第3レンズ群の焦点距離、
である。
条件式(3)は、第2レンズ群と第3レンズ群とのパワー比に関する好ましい条件範囲を規定している。条件式(3)の上限を越えて第3レンズ群の焦点距離f3が大きくなると、第3レンズ群のパワーが小さくなるため、全変倍域での像面湾曲を抑えることができなくなる。条件式(3)の上限を越えて第2レンズ群の焦点距離f2が小さくなると、第2レンズ群のパワーが強くなりすぎてしまい、諸収差、特に望遠側の球面収差の悪化を招いてしまう。これらの収差を補正するためにはレンズ枚数を増加させる必要があるので、薄型化には向かない光学構成となる。
以下の条件式(3a)を満足することが更に望ましい。
f3/f2<1.86 …(3a)
この条件式(3a)は、上記条件式(3)が規定している条件範囲のなかでも、上記観点等に基づいた更に好ましい条件範囲を規定している。
第1〜第3の実施の形態では負・正・正の3群構成になっているが、前述した各レンズ群の移動形態は負・正・正の3群構成に限るものではなく、4つ以上のレンズ群から成る変倍光学系においても同様の効果を得ることは可能である。ただし、第1〜第3の実施の形態のように、第1〜第3レンズ群の3つのレンズ群から成ることが、沈胴時の薄型化と撮影時の全長短縮との良好なバランスをとる上で好ましい。つまり、負・正・正の3群構成とすることにより、沈胴時の厚さと最も物体側のレンズ面の頂点から像面までの軸上距離の最大値TLmaxとのバランスが良くなる。したがって、搭載されるカメラのコンパクト化に寄与することができる。
第4の実施の形態では、負・正・正・正の4群構成になっている。第4の実施の形態のように、第3レンズ群の像側に正のパワーを有する第4レンズ群を更に含むことにより、第1〜第4レンズ群の4つのレンズ群から成ることが好ましい。第4レンズ群のコンデンサーレンズ機能により、良好なテレセントリック性の確保が可能となる。なお、最終レンズ群にコンデンサーレンズ機能を持たせることは、負・正・正・正の4群構成に限るものではなく、5つ以上のレンズ群から成る変倍光学系においても同様の効果を得ることは可能である。
第4の実施の形態のように、第3レンズ群の像側に、正のパワーを有する第4レンズ群を含んで成る4群構成の変倍光学系であって、広角端から望遠端までの変倍において、第4レンズ群の位置が固定であることが好ましい。一般に、撮像素子に入射する主光線は、撮像素子の受光面に対して略垂直であること(テレセントリック性)が望ましいが、撮影状態での変倍光学系のレンズ全長を短縮していくとテレセントリック性は実現困難になる。そのテレセントリック性を良好な状態にするために、変倍位置固定の第4レンズ群を有することが好ましい。また、変倍位置固定の第4レンズ群が存在することにより、電子撮像素子で大きな問題となるゴミの混入も防ぐことができる。また第4の実施の形態のように、第4レンズ群が正レンズ1枚から成ることが好ましい。第4レンズ群を正レンズ1枚で構成することにより、全長及びレンズ枚数の増大によるコストアップを防ぎ、かつ、良好なテレセントリック性を得ることが可能となる。また、第4レンズ群をプラスチックレンズ1枚で構成すれば、コストダウンや軽量化を達成することができるので更に好ましい。
いずれの実施の形態も、第1レンズ群Gr1,第2レンズ群Gr2及び第3レンズ群Gr3のそれぞれに非球面を含み、第1レンズ群Gr1が物体側から順に負レンズL1と正レンズL2のレンズ2枚構成になっており、その2枚のレンズ間に空気間隔を有し、第2レンズ群Gr2がレンズ3枚構成になっており、そのうちの2枚のレンズで正レンズL3及び負レンズL4から成る接合レンズが構成されている。このように、第1〜第3レンズ群のそれぞれに非球面を少なくとも1面含み、第1レンズ群が物体側から順に負レンズと正レンズのレンズ2枚構成になっており、その2枚のレンズ間に空気間隔を有し(つまり、2枚のレンズが接合されておらず)、第2レンズ群がレンズ3枚構成になっており、そのうちの2枚のレンズで正レンズ及び負レンズから成る接合レンズが構成されていることが好ましい。
上記のように第1レンズ群に非球面を含むことは歪曲収差の補正に有効であり、第2レンズ群に非球面を含むことは球面収差(主に望遠側での球面収差)の補正に有効であり、第3レンズ群に非球面を含むことは歪曲収差及び像面湾曲の補正に有効である。空気間隔をあけた負・正のレンズ2枚で第1レンズ群を構成することは、変倍光学系の前玉径を小さくする上で有効である。また、正・負の接合レンズを含むレンズ3枚で第2レンズ群を構成することは、軸上色収差を効果的に補正する上で有効である。各レンズ群での良好な収差補正等の結果として、各レンズ群の厚みが抑えられるため、沈胴時の薄型化を達成することができる。したがって、少ないレンズ枚数で変倍光学系(例えばズームレンズ系)を構成することができ、沈胴時の薄型化と、全変倍域(例えばズーム全域)でのレンズ性能の確保と、を両立させることができる。
変倍比に関しては、以下の条件式(4)を満足することが望ましい。
2.1<ft/fw<4.3 …(4)
ただし、
fw:広角端における全系の焦点距離、
ft:望遠端における全系の焦点距離、
である。
条件式(4)は、変倍比に関する好ましい条件範囲を規定している。条件式(4)の下限を越えたズームレンズでは、第3レンズ群をレンズ2枚以上の構成にする効果が小さく、逆に沈胴時の厚さを大きくしてしまう。条件式(4)の上限を越えると、広角端と望遠端とでFナンバー較差が大きくなり、広角端でのFナンバーが明るくなるため、球面収差が悪化する。
以下の条件式(4a)を満足することが更に望ましい。
2.4<ft/fw<4.0 …(4a)
この条件式(4a)は、上記条件式(4)が規定している条件範囲のなかでも、上記観点等に基づいた更に好ましい条件範囲を規定している。
第3レンズ群の横倍率に関しては、以下の条件式(5)を満足することが望ましい。
0.8<β3w/β3t<1.0 …(5)
ただし、
β3w:広角端における第3レンズ群の横倍率、
β3t:望遠端における第3レンズ群の横倍率、
である。
条件式(5)は、第3レンズ群の横倍率に関する好ましい条件範囲を規定している。この条件式(5)を満たすことにより、撮像素子の受光面に対する変倍時の光線入射角変動を抑えつつも、変倍への第3レンズ群の寄与を大きくすることができる。条件式(5)の下限を越えると、像面に対して第3レンズ群が離れすぎてしまい、広角端から望遠端への変倍において、撮像素子への光線入射角の変動が大きくなってしまう。逆に、条件式(5)の上限を越えると、第3レンズ群は広角端から望遠端で変倍比を減らすように働いてしまい、それを補うために第2レンズ群の移動量が増加するため、レンズ全長が長くなる。
以下の条件式(5a)を満足することが更に望ましい。
0.85<β3w/β3t<0.98 …(5a)
この条件式(5a)は、上記条件式(5)が規定している条件範囲のなかでも、上記観点等に基づいた更に好ましい条件範囲を規定している。
各実施の形態を構成しているズームレンズ系ZLには、入射光線を屈折作用により偏向させる屈折型レンズ(つまり、異なる屈折率を有する媒質同士の界面で偏向が行われるタイプのレンズ)が用いられているが、使用可能なレンズはこれに限らない。例えば、回折作用により入射光線を偏向させる回折型レンズ,回折作用と屈折作用との組み合わせで入射光線を偏向させる屈折・回折ハイブリッド型レンズ,入射光線を媒質内の屈折率分布により偏向させる屈折率分布型レンズ等を用いてもよい。ただし、媒質内で屈折率が変化する屈折率分布型レンズは、その複雑な製法がコストアップを招くため、屈折率分布の均一な均質素材レンズを用いることが望ましい。また、各実施の形態を構成しているズームレンズ系ZLには、光学素子としてレンズ以外に絞りSTが用いられているが、不要光をカットするための光束規制板(例えばフレアカッター)等を必要に応じて配置してもよい。
以下、本発明を実施したズームレンズ系の構成等を、コンストラクションデータ等を挙げて更に具体的に説明する。ここで挙げる実施例1〜4は、前述した第1〜第4の実施の形態にそれぞれ対応する数値実施例であり、第1〜第4の実施の形態を表す光学構成図(図1〜図4)は、対応する実施例1〜4のレンズ構成をそれぞれ示している。
表1〜表8に実施例1〜実施例4のコンストラクションデータを示し、表9に各実施例の条件式対応値等のデータを示す。表1,表3,表5,表7に示す基本的な光学構成(i:面番号)において、ri(i=1,2,3,...)は物体側から数えてi番目の面の曲率半径(mm)、di(i=1,2,3,...)は物体側から数えてi番目の面と(i+1)番目の面との間の軸上面間隔(mm)を示しており、Ni(i=1,2,3,...),νi(i=1,2,3,...)は軸上面間隔diに位置する光学材料のd線に対する屈折率(Nd),アッベ数(νd)をそれぞれ示している。また、ズーミングにおいて変化する軸上面間隔diは、広角端(最短焦点距離状態,W)〜ミドル(中間焦点距離状態,M)〜望遠端(最長焦点距離状態,T)での可変空気間隔であり、f,FNOは各焦点距離状態(W),(M),(T)に対応する全系の焦点距離(mm),Fナンバーをそれぞれ示している。
曲率半径riのデータに*印が付された面は、非球面(非球面形状の屈折光学面、非球面と等価な屈折作用を有する面等)であり、非球面の面形状を表わす以下の式(AS)で定義される。表2,表4,表6,表8中に、各実施例の非球面データを示す。ただし、表記の無い項の係数は0であり、すべてのデータに関してE−n=×10-nである。
X(H)=(C0・H2)/{1+√(1−ε・C02・H2)}+Σ(Aj・Hj) …(AS)
ただし、式(AS)中、
X(H):高さHの位置での光軸AX方向の変位量(面頂点基準)、
H:光軸AXに対して垂直な方向の高さ、
C0:近軸曲率(=1/ri)、
ε:2次曲面パラメータ、
Aj:j次の非球面係数、
である。
図5〜図8は実施例1〜実施例4にそれぞれ対応する収差図であり、(W)は広角端,(M)はミドル,(T)は望遠端における無限遠合焦状態での諸収差{左から順に、球面収差等,非点収差,歪曲収差である。FNOはFナンバー、Y’(mm)は撮像素子SRの受光面SS上での最大像高(光軸AXからの距離に相当する。)である。}を示している。球面収差図において、実線dはd線に対する球面収差(mm)を表しており、破線SCは正弦条件不満足量(mm)を表している。非点収差図において、破線DMはメリディオナル面、実線DSはサジタル面でのd線に対する各非点収差(mm)を表している。また、歪曲収差図において実線はd線に対する歪曲(%)を表している。
Figure 2007148052
Figure 2007148052
Figure 2007148052
Figure 2007148052
Figure 2007148052
Figure 2007148052
Figure 2007148052
Figure 2007148052
Figure 2007148052
第1の実施の形態(実施例1)のレンズ構成図。 第2の実施の形態(実施例2)のレンズ構成図。 第3の実施の形態(実施例3)のレンズ構成図。 第4の実施の形態(実施例4)のレンズ構成図。 実施例1の収差図。 実施例2の収差図。 実施例3の収差図。 実施例4の収差図。 撮像装置を搭載したカメラの概略光学構成例を示す模式図。
符号の説明
CU カメラ
LU 撮像装置
ZL ズームレンズ系(変倍光学系)
Gr1 第1レンズ群
Gr2 第2レンズ群
Gr3 第3レンズ群
Gr4 第4レンズ群
L1 第1レンズ(負レンズ)
L2 第2レンズ(正レンズ)
L3 第3レンズ(接合レンズを構成する正レンズ)
L4 第4レンズ(接合レンズを構成する負レンズ)
L5 第5レンズ
L6 第6レンズ(負レンズ)
L7 第7レンズ(正レンズ)
L8 第8レンズ
ST 絞り
PT 平行平面板
SR 撮像素子
SS 受光面
IM 像面
AX 光軸

Claims (11)

  1. 撮像素子の受光面上に物体の光学像を変倍可能に形成するための変倍光学系であって、物体側から順に、負のパワーを有する第1レンズ群と、正のパワーを有する第2レンズ群と、正のパワーを有する第3レンズ群と、を少なくとも含み、前記第3レンズ群が2枚以上のレンズから成り、広角端から望遠端への変倍において、前記第1レンズ群が像側に凸の軌跡を描くように移動し、前記第2レンズ群が物体側に単調に移動し、前記第3レンズ群が物体側に凸の軌跡を描くように移動することを特徴とする変倍光学系。
  2. 前記第3レンズ群が物体側から順に負レンズと正レンズのレンズ2枚構成になっており、その2枚のレンズ間に空気間隔を有することを特徴とする請求項1記載の変倍光学系。
  3. 前記第3レンズ群において、前記負レンズが像側に凸のメニスカス形状を有し、前記正レンズが像側に凸の形状を有することを特徴とする請求項2記載の変倍光学系。
  4. 前記第3レンズ群において、前記負レンズと前記正レンズとの間の空気間隔で正パワーの空気レンズが構成されていることを特徴とする請求項2又は3記載の変倍光学系。
  5. 前記第3レンズ群内に非球面を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の変倍光学系。
  6. 以下の条件式(1)を満足することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の変倍光学系;
    0.8<T23w/fw<1.7 …(1)
    ただし、
    T23w:広角端での第2レンズ群と第3レンズ群との間の軸上空気間隔、
    fw:広角端における全系の焦点距離、
    である。
  7. 広角端から望遠端までの変倍範囲において、以下の条件式(2)を満足することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の変倍光学系;
    2.1<TLmax/(fw・ft)0.5<3.6 …(2)
    ただし、
    TLmax:最も物体側のレンズ面の頂点から像面までの軸上距離の最大値、
    fw:広角端における全系の焦点距離、
    ft:望遠端における全系の焦点距離、
    である。
  8. 以下の条件式(3)を満足することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の変倍光学系;
    f3/f2<1.95 …(3)
    ただし、
    f2:第2レンズ群の焦点距離、
    f3:第3レンズ群の焦点距離、
    である。
  9. 前記第1〜第3レンズ群の3つのレンズ群から成ることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の変倍光学系。
  10. 前記第1〜第3レンズ群のそれぞれに非球面を少なくとも1面含み、前記第1レンズ群が物体側から順に負レンズと正レンズのレンズ2枚構成になっており、その2枚のレンズ間に空気間隔を有し、前記第2レンズ群がレンズ3枚構成になっており、そのうちの2枚のレンズで正レンズ及び負レンズから成る接合レンズが構成されていることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の変倍光学系。
  11. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の変倍光学系を備えたことを特徴とする撮像装置。
JP2005343079A 2005-11-29 2005-11-29 変倍光学系 Pending JP2007148052A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005343079A JP2007148052A (ja) 2005-11-29 2005-11-29 変倍光学系
US11/604,447 US7388716B2 (en) 2005-11-29 2006-11-27 Variable magnification optical system and imaging device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005343079A JP2007148052A (ja) 2005-11-29 2005-11-29 変倍光学系

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007148052A true JP2007148052A (ja) 2007-06-14

Family

ID=38087168

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005343079A Pending JP2007148052A (ja) 2005-11-29 2005-11-29 変倍光学系

Country Status (2)

Country Link
US (1) US7388716B2 (ja)
JP (1) JP2007148052A (ja)

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007148116A (ja) * 2005-11-29 2007-06-14 Canon Inc ズームレンズ及びそれを有する撮像装置
JP2007272216A (ja) * 2006-03-09 2007-10-18 Matsushita Electric Ind Co Ltd ズームレンズ系、撮像装置及びカメラ
JP2007272215A (ja) * 2006-03-09 2007-10-18 Matsushita Electric Ind Co Ltd ズームレンズ系、撮像装置及びカメラ
JP2008046529A (ja) * 2006-08-21 2008-02-28 Fujinon Corp ズームレンズおよび撮像装置
JP2008122874A (ja) * 2006-11-15 2008-05-29 Olympus Imaging Corp 撮影光学系及びこの撮影光学系を備えた撮像装置
JP2008298896A (ja) * 2007-05-29 2008-12-11 Panasonic Corp ズームレンズ系、撮像装置及びカメラ
JP2008298895A (ja) * 2007-05-29 2008-12-11 Panasonic Corp ズームレンズ系、撮像装置及びカメラ
JP2008298897A (ja) * 2007-05-29 2008-12-11 Panasonic Corp ズームレンズ系、撮像装置及びカメラ
JP2010032566A (ja) * 2008-07-24 2010-02-12 Fujinon Corp 投写型可変焦点レンズおよび投写型表示装置
US8184376B2 (en) 2008-04-08 2012-05-22 Olympus Imaging Corp. Three unit zoom lens and image pickup apparatus equipped with same
JP2013008058A (ja) * 2012-09-26 2013-01-10 Panasonic Corp ズームレンズ系、撮像装置及びカメラ
KR20130025751A (ko) * 2011-09-02 2013-03-12 삼성전자주식회사 줌렌즈 및 이를 구비한 촬영 장치
JP2019109488A (ja) * 2017-12-19 2019-07-04 リコーインダストリアルソリューションズ株式会社 投射用ズームレンズおよび投射型画像表示装置
CN111830686A (zh) * 2020-09-21 2020-10-27 南昌欧菲精密光学制品有限公司 光学镜头、摄像模组及电子设备

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4884783B2 (ja) * 2006-01-19 2012-02-29 富士フイルム株式会社 結像変倍光学系およびこれを用いた撮像装置
JP5294796B2 (ja) * 2008-10-23 2013-09-18 キヤノン株式会社 ズームレンズ及びそれを用いた撮像装置
JP5465000B2 (ja) * 2009-12-25 2014-04-09 キヤノン株式会社 ズームレンズ及びそれを有する撮像装置
EP4379443A2 (en) * 2013-07-04 2024-06-05 Corephotonics Ltd. Miniature telephoto lens assembly
JP6742953B2 (ja) * 2017-07-06 2020-08-19 キヤノン株式会社 ズームレンズおよび画像投射装置
CN113552695B (zh) * 2021-07-07 2022-05-20 江西晶超光学有限公司 一种光学变焦***、镜头模组及电子设备

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003131133A (ja) * 2001-10-23 2003-05-08 Olympus Optical Co Ltd 電子撮像装置
JP2004318108A (ja) * 2003-03-31 2004-11-11 Konica Minolta Photo Imaging Inc ズームレンズ装置
JP2004318107A (ja) * 2003-03-31 2004-11-11 Konica Minolta Photo Imaging Inc ズームレンズ装置

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5111338A (en) * 1990-02-17 1992-05-05 Canon Kabushiki Kaisha Zoom Lens
US6978088B2 (en) * 2002-08-27 2005-12-20 Pentax Corporation Optical element retracting mechanism for a retractable lens
JP4366109B2 (ja) * 2003-05-06 2009-11-18 キヤノン株式会社 ズームレンズ及びそれを有する光学機器
JP4450307B2 (ja) * 2003-09-11 2010-04-14 フジノン株式会社 3群ズームレンズ

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003131133A (ja) * 2001-10-23 2003-05-08 Olympus Optical Co Ltd 電子撮像装置
JP2004318108A (ja) * 2003-03-31 2004-11-11 Konica Minolta Photo Imaging Inc ズームレンズ装置
JP2004318107A (ja) * 2003-03-31 2004-11-11 Konica Minolta Photo Imaging Inc ズームレンズ装置

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007148116A (ja) * 2005-11-29 2007-06-14 Canon Inc ズームレンズ及びそれを有する撮像装置
JP2007272216A (ja) * 2006-03-09 2007-10-18 Matsushita Electric Ind Co Ltd ズームレンズ系、撮像装置及びカメラ
JP2007272215A (ja) * 2006-03-09 2007-10-18 Matsushita Electric Ind Co Ltd ズームレンズ系、撮像装置及びカメラ
JP2008046529A (ja) * 2006-08-21 2008-02-28 Fujinon Corp ズームレンズおよび撮像装置
JP2008122874A (ja) * 2006-11-15 2008-05-29 Olympus Imaging Corp 撮影光学系及びこの撮影光学系を備えた撮像装置
JP2008298896A (ja) * 2007-05-29 2008-12-11 Panasonic Corp ズームレンズ系、撮像装置及びカメラ
JP2008298895A (ja) * 2007-05-29 2008-12-11 Panasonic Corp ズームレンズ系、撮像装置及びカメラ
JP2008298897A (ja) * 2007-05-29 2008-12-11 Panasonic Corp ズームレンズ系、撮像装置及びカメラ
US8184376B2 (en) 2008-04-08 2012-05-22 Olympus Imaging Corp. Three unit zoom lens and image pickup apparatus equipped with same
JP2010032566A (ja) * 2008-07-24 2010-02-12 Fujinon Corp 投写型可変焦点レンズおよび投写型表示装置
KR20130025751A (ko) * 2011-09-02 2013-03-12 삼성전자주식회사 줌렌즈 및 이를 구비한 촬영 장치
KR101925056B1 (ko) 2011-09-02 2018-12-04 삼성전자주식회사 줌렌즈 및 이를 구비한 촬영 장치
JP2013008058A (ja) * 2012-09-26 2013-01-10 Panasonic Corp ズームレンズ系、撮像装置及びカメラ
JP2019109488A (ja) * 2017-12-19 2019-07-04 リコーインダストリアルソリューションズ株式会社 投射用ズームレンズおよび投射型画像表示装置
CN111830686A (zh) * 2020-09-21 2020-10-27 南昌欧菲精密光学制品有限公司 光学镜头、摄像模组及电子设备
CN111830686B (zh) * 2020-09-21 2021-01-08 江西晶超光学有限公司 光学镜头、摄像模组及电子设备

Also Published As

Publication number Publication date
US20070121218A1 (en) 2007-05-31
US7388716B2 (en) 2008-06-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4259495B2 (ja) 変倍光学系
JP4806976B2 (ja) 変倍光学系
JP4867383B2 (ja) 変倍光学系
JP2007148052A (ja) 変倍光学系
JP4211761B2 (ja) 撮影レンズユニット
JP5609994B2 (ja) ズームレンズ,撮像光学装置及びデジタル機器
JP5585719B2 (ja) ズームレンズ,撮像光学装置及びデジタル機器
JP5023820B2 (ja) 防振機能を有するズームレンズ及び撮像装置
JP2005338143A (ja) 撮像レンズ装置
JP2007114447A (ja) 撮影レンズユニット
JP2006317478A (ja) 変倍光学系
JP2007025123A (ja) 変倍光学系
JP2005258064A (ja) 撮像装置
JP2005258059A (ja) 撮像装置
JP2009008841A (ja) ズームレンズ及び撮像装置
JP2006195071A (ja) 変倍光学系
JP5928428B2 (ja) 変倍光学系,撮像光学装置及びデジタル機器
JP2006039180A (ja) 撮像装置
JP2005258067A (ja) 撮像装置
JP2010014844A (ja) ズームレンズおよび撮像装置
JP2005258057A (ja) 撮像装置
JP2006138969A (ja) 変倍光学系
JP2006323051A (ja) 変倍光学系
JP2005345714A (ja) 撮像装置
JP4992102B2 (ja) 変倍光学系及び撮像装置

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20070827

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20070912

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081029

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110629

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110705

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20111206